JP3938885B2 - ミッドアンブルコード判定方法および無線通信端末装置 - Google Patents

ミッドアンブルコード判定方法および無線通信端末装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ミッドアンブルコード判定方法および無線通信端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
第3世代の移動体通信システムの1つとして、CDMA/TDD方式が採用されることが決定している。図7は、CDMA/TDD方式で使用される、フレーム構成およびスロット構成の一例を示す図である。この図7に示すように、10ms(12800チップ)の各フレームはそれぞれ、5ms(6400チップ)の2つのサブフレームから構成される。また、サブフレームは、864チップの7つのタイムスロット、タイムスロット#0(TS#0)〜タイムスロット#6(TS#6)から構成される。また、TS#0とTS#1の間には、96チップのDwPTS(Downlink Pilot Time Slot)、96チップのGP(Guard Period)、160チップの UpPTS(Uplink Pilot Time Slot)が存在する。DwPTSは、ガードピリオドと初期同期に用いられる同期コードであるSYNC−DLとから構成される。TS#0は、制御チャネル、具体的にはビーコンチャネルやP−CCPCH(Primary Common Control Physical Channel)に使用され、必ず下り回線(無線通信基地局装置から無線通信端末装置へ向かう回線)で使用される。その他のTS#1〜TS#6は、適宜上り回線(無線通信端末装置から無線通信基地局装置へ向かう回線)または下り回線で使用される。図7は、TS#3とTS#4との間を、上り回線と下り回線とを切り替えるスイッチングポイントした例である。また、各タイムスロットは、図7に示すように、2つのデータ部分と、それらデータ部分の間にミッドアンブル部分(MA)と、終端にガードピリオド(GP)とから構成される。
【0003】
次いで、タイムスロットのミッドアンブル部分(144チップ)に格納されるミッドアンブルコードの作成方法について説明する。図8は、ミッドアンブルコードの作成方法を説明するための図である。なお、ここでは、128チップのベーシックミッドアンブルコードから、8種類のミッドアンブルコードを作成する場合について説明する。シフト1〜シフト8の各ミッドアンブルコードはそれぞれ144チップであり、128チップからなる2つのベーシックミッドアンブルコードを組み合わせた256チップの範囲で単位シフト量W=16チップずつ巡回シフトさせて作成する。よって、シフト1のミッドアンブルコードm(1)はシフト量0のミッドアンブルコードとなり、シフト2のミッドアンブルコードm(2)はシフト量W(16チップ)のミッドアンブルコードとなり、シフト3のミッドアンブルコードm(3)はシフト量2W(32チップ)のミッドアンブルコードとなり、…、シフト8のミッドアンブルコードm(8)はシフト量7W(112チップ)のミッドアンブルコードとなる。
【0004】
ベーシックミッドアンブルコードは128種類用意され、n番目の種類(コードID=n)のベーシックミッドアンブルコードから作成されたミッドアンブルコードを、一般に、m(n)と表す。よって、n番目の種類(コードID=n)のベーシックミッドアンブルコードから作成されたシフトmのミッドアンブルコードは、m(m)(n)と表される。例えば、コードID=3のベーシックミッドアンブルコードから作成されたシフト1のミッドアンブルコード(すなわち、シフト量0のミッドアンブルコード)はm(1)(3)と表され、コードID=3のベーシックミッドアンブルコードから作成されたシフト2のミッドアンブルコード(すなわち、シフト量16チップのミッドアンブルコード)はm(2)(3)と表される。
【0005】
また、128種類のベーシックミッドアンブルコードのうちいずれか1つが1つのセルに対して固有に割り当てられる。例えば、コードID=3のベーシックミッドアンブルコードがセル1に対して固有に割り当てられる。よって、セル1ではコードID=3のベーシックミッドアンブルコードから上記のようにして作成されるシフト1〜シフト8のミッドアンブルコードを使用することができる。このうちシフト1のミッドアンブルコードm(1)(3)、すなわちシフト量0のミッドアンブルコードは、必ずTS#0のミッドアンブル部分に格納されて、無線通信基地局装置から無線通信端末装置に送信される。シフト量0のミッドアンブルコードm(1)がTS#0のミッドアンブル部分に格納されて送信されることは、すべての種類のベーシックミッドアンブルコードにおいて同様である。また、128種類のベーシックミッドアンブルコードは、4種類ずつ32グループのベーシックミッドアンブルコードグループにグループ分けされている。そして、そのセルに割り当てられているベーシックミッドアンブルコードが属するベーシックミッドアンブルコードグループに対応するSYNC−DLがDwPTSに含まれて、無線通信基地局装置からそのセル内に位置するすべての無線通信端末装置に対して送信される。よって、SYNC−DLは32種類存在する。
【0006】
ここで、CDMA/TDD方式では、2本のアンテナを有する無線通信基地局装置が送信ダイバーシチ(SCTD:Space Code Transmit Diversity)を行う場合と行わない場合とがある。無線通信基地局装置は、送信ダイバーシチを行う場合は、一方のアンテナからは、シフト1のミッドアンブルコードm(1)、すなわちシフト量0のミッドアンブルコードを、TS#0のミッドアンブル部分に含めて送信し、他方のアンテナからは、シフト2のミッドアンブルコードm(2)、すなわちシフト量16チップのミッドアンブルコードをTS#0のミッドアンブル部分に含めて送信する。つまり、送信ダイバーシチを行う場合は、シフト1のミッドアンブルコードm(1)とシフト2のミッドアンブルコードm(2)とを2本のアンテナから並列送信する。よって、無線通信端末装置は、TS#0のミッドアンブル部分に、シフト2のミッドアンブルコードm(2)が含まれているか否かを判定することによって、通信相手の無線通信基地局装置が送信ダイバーシチを行うか否かを判定することができる。
【0007】
以下、送信ダイバーシチが行われるか否かの判定を含む、CDMA/TDD方式におけるセルサーチ方法を説明する。このセルサーチは、ステップ1〜4の4ステップの処理で構成され、送信ダイバーシチが行われるか否かの判定はステップ2で行われる。以下、無線通信端末装置で行われるステップ1〜4の処理を順に説明する。
【0008】
<ステップ1>タイミング同期およびベーシックミッドアンブルコードグループの同定
(1)1サブフレームの受信信号に対して32種類のSYNC−DLを用いて相関演算を行い、32種類のSYNC−DL毎に遅延プロファイルを作成する。
(2)(1)で作成した32個の遅延プロファイルのうち相関電力値が最大となる遅延プロファイルに対応するSYNC−DLをそのセルで使用されているSYNC−DLと同定する。SYNC−DLが同定されることにより、そのセルで使用されているベーシックミッドアンブルコードが属するベーシックミッドアンブルコードグループが同定される。すなわち、ベーシックミッドアンブルコードの候補が128種類から4種類に絞られる。また、遅延プロファイルのピーク位置からDwPTSのタイミングを検出する。
【0009】
<ステップ2>ベーシックミッドアンブルコードおよびスクランブリングコードの同定
(3)TS#0にあるビーコンチャネル(またはP−CCPCH)のミッドアンブル部分に対して、(2)で同定されたベーシックミッドアンブルコードグループに属する4種類のベーシックミッドアンブルコードを用いて相関演算を行い相関電力値を求める。
(4)(3)で求めた相関電力値のうち最大の相関電力値となるベーシックミッドアンブルコードを、自セルで使用されているベーシックミッドアンブルコードと同定する。すなわち、自セル固有のベーシックミッドアンブルコードが同定される。なお、本明細書において自セルとは、無線通信基地局装置にとっては自局がカバーするセル(無線通信エリア)のことであり、無線通信端末装置にとっては自装置が現在位置するセルのことである。一方、他セルとは、無線通信基地局装置にとっては他局がカバーするセル(無線通信エリア)のことであり、無線通信端末装置にとっては自装置が現在位置するセル以外のセルのことである。
(5)ベーシックミッドアンブルコードとデータを拡散しているスクランブリングコードとは1対1で対応しているので、(4)で同定したベーシックミッドアンブルコードから、自セルで使用されているスクランブリングコードを同定する。
(6)TS#0にあるビーコンチャネルのミッドアンブル部分に、シフト2のミッドアンブルコードm(2)が含まれているか否かを判定し、無線通信基地局装置が送信ダイバーシチを行っているか否かを判定する。
【0010】
<ステップ3>フレーム同期およびマルチフレーム制御の同期
(7)TS#0にあるビーコンチャネル(またはP−CCPCH)のミッドアンブル部分と、DwPTSとの位相差を算出する。
(8)2フレーム(4サブフレーム)周期の位相差パターンから、フレームの先頭位置、すなわちフレームタイミングを検出する。
(9)次の4サブフレームにP−CCPCHが存在するか否かを検出する。
【0011】
<ステップ4>BCH情報の取得
(10)BCH(Broadcast Channel)信号を復調して、BCHで通知される情報を取得する。
【0012】
以上のようにして、無線通信端末装置において4ステップのセルサーチが行われる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、無線通信端末装置において、通信相手の無線通信基地局装置が送信ダイバーシチを行っているか否か、換言すれば、TS#0にあるビーコンチャネルのミッドアンブル部分にシフト2のミッドアンブルコードm(2)が含まれているか否かを正確に判定することが重要となる。なぜなら、その判定結果が受信信号の復調時に使用されるからである。すなわち、送信ダイバーシチを行っている場合に送信ダイバーシチを行っていないと誤って判定した場合には、無線通信端末装置は、無線通信基地局装置の複数のアンテナから送信された信号を合成しないので、ダイバーシチゲインが得られず、受信性能が劣化する。逆に、送信ダイバーシチを行っていない場合に送信ダイバーシチを行っていると誤って判定した場合には、無線通信端末装置は、無線通信基地局装置の複数のアンテナから信号が送信されたものとして信号を合成してしまうため、本来合成対象でない誤った余計な信号を合成してしまうので、受信性能が劣化する。このように、送信ダイバーシチが行われるか否かを無線通信端末装置において正確に判定することは、受信性能を高める上で非常に重要である。
【0014】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、無線通信基地局装置が送信ダイバーシチを行うか否かを精度良く判定することができるミッドアンブルコード判定方法および無線通信端末装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明のミッドアンブルコード判定方法は、複数のアンテナを有する無線通信基地局装置が、送信ダイバーシチを行う場合に、自セル固有のベーシックミッドアンブルコードを単位シフト量ずつ巡回シフトさせて作成される複数のミッドアンブルコードのうち、シフト量0の第1ミッドアンブルコードと、送信ダイバーシチを行うことを示す特定シフト量の第2ミッドアンブルコードと、を前記複数のアンテナから並列送信するCDMA無線通信システム、において使用されるミッドアンブルコード判定方法であって、受信信号と前記第1ミッドアンブルコードとの相関値と、受信信号と前記第2ミッドアンブルコードとの相関値と、の比に基づいて、前記第2ミッドアンブルコードが受信信号に含まれているか否かを判定するようにした。
【0016】
また、本発明の別のミッドアンブルコード判定方法は、受信信号と前記第2ミッドアンブルコードとの相関値と、受信信号と前記自セル固有のベーシックミッドアンブルコードと同一のベーシックミッドアンブルコードグループに属する他のベーシックミッドアンブルコードを前記特定シフト量と同じ量だけシフトして作成されるミッドアンブルコードとの相関値と、の比に基づいて、前記第2ミッドアンブルコードが受信信号に含まれているか否かを判定するようにした。
【0017】
また、本発明の別のミッドアンブルコード判定方法は、受信信号と前記第2ミッドアンブルコードとの相関値と、受信信号と前記自セル固有のベーシックミッドアンブルコードと同一のベーシックミッドアンブルコードグループに属する他のベーシックミッドアンブルコードから作成されるシフト量0のミッドアンブルコードとの相関値と、の比に基づいて、前記第2ミッドアンブルコードが受信信号に含まれているか否かを判定するようにした。
【0018】
これらの方法によれば、無線通信端末装置において、無線通信基地局装置が送信ダイバーシチを行うか否かを精度良く判定することができるため、無線通信端末装置の受信性能を高めることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0020】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る無線通信システムの構成を示すブロック図である。アンテナ101を有する無線通信端末装置10は、アンテナ1およびアンテナ2の2本のアンテナを有する無線通信基地局装置20と無線通信を行う。
【0021】
今、例えば、無線通信基地局装置20の自セルに固有のベーシックミッドアンブルコードが、128種類のうちのn番目の種類(コードID=n)のベーシックミッドアンブルコードであるとする。よって、無線通信基地局装置20が送信ダイバーシチを行う場合は、アンテナ1からシフト1のミッドアンブルコードm(1)(n)、すなわちコードID=nのベーシックミッドアンブルコードから作成されたシフト量0のミッドアンブルコードを送信し、アンテナ2からシフト2のミッドアンブルコードm(2)(n)、すなわちコードID=nのベーシックミッドアンブルコードから作成されたシフト量16チップのミッドアンブルコードを送信する。つまり、送信ダイバーシチを行う場合は、ミッドアンブルコードm(1)(n)とミッドアンブルコードm(2)(n)とが並列送信される。一方、無線通信基地局装置20が送信ダイバーシチを行わない場合は、アンテナ1からミッドアンブルコードm(1)(n)を送信し、アンテナ2からは何も送信しない。
【0022】
次に、本発明の実施の形態1に係る無線通信端末装置について説明する。図2は、本発明の実施の形態1に係る無線通信端末装置の構成を示すブロック図である。図2に示す無線通信端末装置10において、RF部102は、アンテナ101を介して受信される信号に対して無線処理(増幅、ダウンコンバート、A/D変換等)を施す。
【0023】
グループ同定部103は、上記ステップ1〜4の処理のうち、ステップ1の(1)および(2)の処理を行う。つまり、1サブフレームの受信信号に対して32種類のSYNC−DLを用いて相関演算を行い、32種類のSYNC−DL毎に遅延プロファイルを作成する。そして、作成した32個の遅延プロファイルのうち相関電力値が最大となる遅延プロファイルに対応するSYNC−DLをそのセルで使用されているSYNC−DLと同定する。SYNC−DLを同定することにより、自セルに固有のベーシックミッドアンブルコードが属するベーシックミッドアンブルコードグループを同定することができる。そして、同定したベーシックミッドアンブルコードグループを示すグループIDを、ベーシックミッドアンブル同定部104に入力する。なお、遅延プロファイルのピーク位置からDwPTSのタイミングを検出する。
【0024】
ベーシックミッドアンブル同定部104は、上記ステップ2の(3)〜(5)の処理を行う。つまり、受信信号のTS#0にあるビーコンチャネル(またはP−CCPCH)のミッドアンブル部分に対して、グループIDが示すベーシックミッドアンブルコードグループに属する4種類のベーシックミッドアンブルコードを用いて相関演算を行い、相関電力値を求める。そして、求めた相関電力値のうち最大の相関電力値となるベーシックミッドアンブルコードを、自セルに固有のベーシックミッドアンブルコードと同定する。そして、同定したベーシックミッドアンブルコードを示すコードIDを、ミッドアンブルコード作成部105に入力する。ここでは、例えば、自セルに固有のベーシックミッドアンブルコードとして、コードID=nのベーシックミッドアンブルコードm(n)が同定されたものとする。以下の実施の形態においても同様である。また、ベーシックミッドアンブルコードとデータを拡散しているスクランブリングコードとは1対1で対応しているので、同定したベーシックミッドアンブルコードから、自セルに固有のスクランブリングコードを同定する。
【0025】
ミッドアンブルコード作成部105は、入力されたコードID=nに従って、ベーシックミッドアンブルコードm(n)から、ミッドアンブルコードm(1)(n)とミッドアンブルコードm(2)(n)の2つのミッドアンブルコードを作成する。作成方法は上述したとおりである。そして、ミッドアンブルコードm(1)(n)を相関器106に入力し、ミッドアンブルコードm(2)(n)を相関器108に入力する。
【0026】
相関器106は、受信信号のTS#0にあるビーコンチャネルのミッドアンブル部分に対してミッドアンブルコードm(1)(n)を用いて相関演算を行い、相関電力値を求める。求められた相関電力値は、フェージングの影響を取り除いて相関電力値の精度を高めるために、平均部107で複数タイムスロット分平均される。すなわち、時間平均される。平均後の相関電力値は判定部110に入力される。
【0027】
相関器108は、受信信号のTS#0にあるビーコンチャネルのミッドアンブル部分に対してミッドアンブルコードm(2)(n)を用いて相関演算を行い、相関電力値を求める。求められた相関電力値は、フェージングの影響を取り除いて相関電力値の精度を高めるために、平均部109で複数タイムスロット分平均される。すなわち、時間平均される。平均後の相関電力値は判定部110に入力される。
【0028】
判定部110は、平均部107から入力された相関電力値と平均部109から入力された相関電力値との比に基づいて、ミッドアンブルコードm(2)(n)が無線通信基地局装置20から送信されているか否かを判定することにより、無線通信基地局装置20が送信ダイバーシチを行うか否かを判定する。詳しい判定方法は後述する。そして、判定結果を示す信号が復調部111に入力される。
【0029】
復調部111は、判定部110での判定結果に応じて、復調方法を変えながら受信信号を復調する。復調部111は、無線通信基地局装置20が送信ダイバーシチを行うと判定部110によって判定された場合は、無線通信基地局装置20の2本のアンテナから送信された信号を合成後、復調する。これにより、ダイバーシチゲインが得られる。また、無線通信基地局装置20が送信ダイバーシチを行わないと判定部110によって判定された場合は、合成はせずに無線通信基地局装置20のいずれか1本のアンテナから送信された信号のみを対象として復調する。
【0030】
次いで、ミッドアンブルコードm(2)(n)が無線通信基地局装置20から送信されているか否かの判定方法について説明する。
【0031】
無線通信基地局装置20が送信ダイバーシチを行っていない場合は、アンテナ1から送信される信号はm(1)(n)となり、アンテナ2から送信される信号は0となる。よって、無線通信端末装置10が受信する信号は、式(1)のように表される。なお、αは、無線通信基地局装置20のアンテナ1から無線通信端末装置10のアンテナ101までの伝搬路状態を示す係数である。
αm(1)(n) …(1)
【0032】
よって、相関器106で求められるm(1)(n)との相関電力値PSCTD=off,1は、式(2)のように表される。なお、*は複素共役である。
Figure 0003938885
【0033】
また、相関器108で求められるm(2)(n)との相関電力値PSCTD=off,2は、式(3)のように表される。
Figure 0003938885
なお、式を簡単にするためにm(1)(n)とm(2)(n)の相関電力値をXとする。また、Xは既知の値である。
【0034】
一方、無線通信基地局装置20が送信ダイバーシチを行っている場合は、アンテナ1から送信される信号はm(1)(n)となり、アンテナ2から送信される信号はm(2)(n)となる。よって、無線通信端末装置10が受信する信号は、式(4)のように表される。なお、βは、無線通信基地局装置20のアンテナ2から無線通信端末装置10のアンテナ101までの伝搬路状態を示す係数である。
αm(1)(n)+βm(2)(n) …(4)
【0035】
よって、相関器106で求められるm(1)(n)との相関電力値PSCTD=on,1は、式(5)のように表される。
Figure 0003938885
【0036】
また、相関器108で求められるm(2)(n)との相関電力値PSCTD=on,2は、式(6)のように表される。
Figure 0003938885
【0037】
ここで、無線通信端末装置10は、無線通信基地局装置20のアンテナ2からm(2)(n)が送信されているか否かの情報を無線通信基地局装置20から通知されない。すなわち、アンテナ2からm(2)(n)が送信されているか否か分からない。このため、受信信号に対してm(1)(n)を用いて相関演算を行った結果が、式(2)になるのか式(5)になるのか分からない。同様に、受信信号に対してm(2)(n)を用いて相関演算を行った結果が、式(3)になるのか式(6)になるのか分からない。よって、m(2)(n)が送信されている場合と、送信されていない場合の双方を一元的に取り扱うことができるような判定方法が必要となる。以下、判定部110が行う判定について具体的に説明する。
【0038】
本実施の形態では、m(2)(n)が送信されているか否かを判定するための評価値として、受信信号とm(1)(n)の相関電力値と、受信信号とm(2)(n)の相関電力値との比を用いる。
【0039】
まず、m(2)(n)が送信されていない場合の比の期待値QSCTD=offは、式(3)を式(2)で割った値である。よって、QSCTD=offは式(7)のようになる。但し、平均部107および平均部109での平均化により、フェージングの影響が十分に抑圧されているものとする。
SCTD=off=X …(7)
【0040】
一方、m(2)(n)が送信されている場合の比の期待値QSCTD=onは、式(6)を式(5)で割った値である。よって、QSCTD=onは式(8)のようになる。但し、平均部107および平均部109での平均化により、フェージングの影響が十分に抑圧されているものとする。
SCTD=on=(α2+β2X)/(α2X+β2) …(8)
【0041】
ここで、無線通信基地局装置20のアンテナ1から無線通信端末装置10のアンテナ101までのフェージング環境、すなわちα2と、無線通信基地局装置20のアンテナ2から無線通信端末装置10のアンテナ101までのフェージング環境、すなわちβ2とがほぼ等しい場合は、式(8)において、QSCTD=onはほぼ1となる。また、m(1)(n)とm(2)(n)の相互相関Xは非常に小さく、ほぼ0である。すなわち、式(7)において、QSCTD=offはほぼ0になる。よって、判定のしきい値として用いる値は、QSCTD=onとQSCTD=offの中間の値、すなわちほぼ0.5が最適である。
【0042】
よって、ここでは0.5を、判定部110にしきい値として設定する。判定部110は、平均部107から入力される受信信号とm(1)(n)の相関電力値の平均値と、平均部109から入力される受信信号とm(2)(n)の相関電力値の平均値との比を求め、求めた比の値をしきい値0.5と比較する。
【0043】
そして、比の値が0.5以上であれば、m(2)(n)が受信信号に含まれていると判定する。すなわち、m(2)(n)が無線通信基地局装置20から送信されており、よって、無線通信基地局装置20が送信ダイバーシチを行うと判定する。
【0044】
一方、比の値が0.5未満であれば、m(2)(n)が受信信号に含まれていないと判定する。すなわち、m(2)(n)が無線通信基地局装置20から送信されておらず、よって、無線通信基地局装置20が送信ダイバーシチを行わないと判定する。
【0045】
このように、本実施の形態によれば、受信信号とm(1)(n)の相関電力値と、受信信号とm(2)(n)の相関電力値との比に基づいて、無線通信基地局装置が送信ダイバーシチを行うか否かを判定する。また、判定のしきい値として、送信ダイバーシチが行われる場合の比の値と、行われない場合の比の値との中間値を用いる。よって、無線通信基地局装置が送信ダイバーシチを行うか否かを精度良く判定することができる。
【0046】
(実施の形態2)
実施の形態1では、無線通信基地局装置20のアンテナ1から無線通信端末装置10のアンテナ101までのフェージング、すなわちα2と、無線通信基地局装置20のアンテナ2から無線通信端末装置10のアンテナ101までのフェージング、すなわちβ2とがほぼ等しいものとした。しかし、実際の通信環境では、α2とβ2とは互いに独立であるため、α2とβ2の比が30dB(1000倍)程度になることがよくある。α22=1000の場合は、式(8)においてQSCTD=on=90.91となり、α22=0.001の場合は、式(8)においてQSCTD=on=0.01となる。
【0047】
ここで、α22=0.001の場合に着目すると、QSCTD=on=0.01の値が、式(7)におけるQSCTD=offの値(ほぼ0)に非常に近い値となってしまう。このため、実際の通信環境においてα22=0.001の場合が生じると、実施の形態1の判定方法では、精度が著しく低下してしまうおそれがある。
【0048】
このような精度の低下を防止するために、実施の形態1では、相関電力値の時間平均を求めることにより、α2とβ2とがほぼ等しくなるようにした。すなわち、式(8)においてQSCTD=onの値がほぼ1になるようにした。しかしながら、α2とβ2とがほぼ等しくなるためには、受信信号をドップラ周波数の逆数の時間観測することが必要であり、無線通信端末装置10が歩行程度の速度で移動する場合は、数百ミリ秒〜数秒必要となる。これでは、送信ダイバーシチが行われるか否かの判定に要する時間が非常に長くなり、その結果、同期確立までに非常に時間を要することになってしまう。
【0049】
そこで、本実施の形態では、以下のようにして、送信ダイバーシチが行われるか否かの判定に要する時間を短くするようにした。
【0050】
図3は、本発明の実施の形態2に係る無線通信端末装置の構成を示すブロック図である。なお、図3において、実施の形態1(図2)と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0051】
図3において、グループ同定部103は、実施の形態1のようにして同定したベーシックミッドアンブルコードグループを示すグループIDを、ベーシックミッドアンブル同定部104に入力とともに、ミッドアンブルコード作成部121に入力する。
【0052】
ミッドアンブルコード作成部121は、グループ同定部103で同定されたグループIDと、ベーシックミッドアンブル同定部104で同定されたコードIDとに従って、ミッドアンブルコードm(2)(n)とミッドアンブルコードm(2)(m)の2つのミッドアンブルコードを作成する。ミッドアンブルコードm(2)(n)は、実施の形態1同様、入力されたコードID=nに従って自セルに固有のベーシックミッドアンブルコードm(n)を16チップシフトさせて作成される。
【0053】
また、m(m)は、グループ同定部103で同定されたベーシックミッドアンブルコードグループに属する4つのベーシックミッドアンブルコードのうち、自セルに固有のベーシックミッドアンブルコードm(n)以外のいずれか1つを示す。すなわち、m(m)は、ベーシックミッドアンブルコードグループに属する4つのベーシックミッドアンブルコードのうち他セルで使用されている可能性のある3つのベーシックミッドアンブルコードのうちのいずれか1つを示す。例えば、グループ同定部103で同定されたベーシックミッドアンブルコードグループに属するベーシックミッドアンブルコードがm(1)〜m(4)であり、ベーシックミッドアンブル同定部104で同定された自セルに固有のベーシックミッドアンブルコードがm(1)であった場合、m(m)は、m(2)〜m(4)のうちのいずれか1つである。そして、そのm(m)を、m(2)(n)と同じシフト量16チップだけシフトさせてシフト2のミッドアンブルコードm(2)(m)を作成する。
【0054】
ミッドアンブルコードm(2)(n)は相関器122に入力され、ミッドアンブルコードm(2)(m)は相関器124に入力される。
【0055】
相関器122は、受信信号のTS#0にあるビーコンチャネルのミッドアンブル部分に対してミッドアンブルコードm(2)(n)を用いて相関演算を行い、相関電力値を求める。求められた相関電力値は、フェージングの影響を取り除いて相関電力値の精度を高めるために、平均部123で複数タイムスロット分平均される。すなわち、時間平均される。平均後の相関電力値は判定部126に入力される。
【0056】
相関器124は、受信信号のTS#0にあるビーコンチャネルのミッドアンブル部分に対してミッドアンブルコードm(2)(m)を用いて相関演算を行い、相関電力値を求める。求められた相関電力値は、フェージングの影響を取り除いて相関電力値の精度を高めるために、平均部125で複数タイムスロット分平均される。すなわち、時間平均される。平均後の相関電力値は判定部126に入力される。
【0057】
判定部126は、平均部123から入力された相関電力値と平均部125から入力された相関電力値との比に基づいて、ミッドアンブルコードm(2)(n)が無線通信基地局装置20から送信されているか否かを判定することにより、無線通信基地局装置20が送信ダイバーシチを行うか否かを判定する。詳しい判定方法は後述する。そして、判定結果を示す信号が復調部111に入力される。
【0058】
次いで、ミッドアンブルコードm(2)(n)が無線通信基地局装置20から送信されているか否かの判定方法について説明する。
【0059】
無線通信基地局装置20が送信ダイバーシチを行っていない場合は、実施の形態1同様、アンテナ1から送信される信号はm(1)(n)となり、アンテナ2から送信される信号は0となる。よって、相関器122で求められるm(2)(n)との相関電力値PSCTD=off,nは、式(9)のように表される。
Figure 0003938885
【0060】
また、相関器124で求められるm(2)(m)との相関電力値PSCTD=off,mは、式(10)のように表される。
Figure 0003938885
なお、式を簡単にするためにm(1)(n)とm(2)(m)の相関電力値をYとする。また、Yは既知の値である。
【0061】
一方、無線通信基地局装置20が送信ダイバーシチを行っている場合は、実施の形態1同様、アンテナ1から送信される信号はm(1)(n)となり、アンテナ2から送信される信号はm(2)(n)となる。よって、相関器122で求められるm(2)(n)との相関電力値PSCTD=on,nは、式(11)のように表される。
Figure 0003938885
【0062】
また、相関器124で求められるm(2)(m)との相関電力値PSCTD=on,mは、式(12)のように表される。
Figure 0003938885
なお、式を簡単にするためにm(2)(n)とm(2)(m)の相関電力値をZとする。また、Zは既知の値である。
【0063】
ここで、本実施の形態では、m(2)(n)が送信されているか否かを判定するための評価値として、受信信号とm(2)(n)の相関電力値と、受信信号とm(2)(m)の相関電力値との比を用いる。
【0064】
まず、m(2)(n)が送信されていない場合の比の期待値QSCTD=offは、式(10)を式(9)で割った値である。よって、QSCTD=offは式(13)のようになる。但し、平均部123および平均部125での平均化により、フェージングの影響が十分に抑圧されているものとする。
SCTD=off=Y/X …(13)
【0065】
一方、m(2)(n)が送信されている場合の比の期待値QSCTD=onは、式(12)を式(11)で割った値である。よって、QSCTD=onは式(14)のようになる。但し、平均部123および平均部125での平均化により、フェージングの影響が十分に抑圧されているものとする。
SCTD=on=((α22)Y+Z)/((α22)X+1) …(14)
【0066】
ここで、X、Y、Zはほぼ等しい値であり、また非常に小さい値(ほぼ0)である。よって、α2とβ2とがほぼ等しい場合は、式(14)において、QSCTD=onはほぼ0となる。また、式(13)においてQSCTD=offはほぼ1となる。よって、判定のしきい値として用いる値は、QSCTD=onとQSCTD=offの中間の値、すなわちほぼ0.5が最適である。
【0067】
よって、ここでは0.5を、判定部126にしきい値として設定する。判定部126は、平均部123から入力される受信信号とm(2)(n)の相関電力値の平均値と、平均部125から入力される受信信号とm(2)(m)の相関電力値の平均値との比を求め、求めた比の値をしきい値0.5と比較する。
【0068】
そして、比の値が0.5以上であれば、m(2)(n)が受信信号に含まれていないと判定する。すなわち、m(2)(n)が無線通信基地局装置20から送信されておらず、よって、無線通信基地局装置20が送信ダイバーシチを行わないと判定する。
【0069】
一方、比の値が0.5未満であれば、m(2)(n)が受信信号に含まれていると判定する。すなわち、m(2)(n)が無線通信基地局装置20から送信されており、よって、無線通信基地局装置20が送信ダイバーシチを行うと判定する。
【0070】
ここで、実際の通信環境においてα2とβ2の比が30dB(1000倍)程度になる場合を考える。α22=1000の場合は、式(14)においてQSCTD=on=0.91となり、α22=1の場合は、式(14)においてQSCTD=on=0.02となり、α22=0.001の場合は、式(14)においてQSCTD=on=0.01となる。また、式(13)においてQSCTD=offはほぼ1となる。α22=1000の場合に着目すると、QSCTD=onとQSCTD=offの差は0.09となり、実施の形態1におけるα22=0.001の場合のQSCTD=onとQSCTD=offの差0.01の9倍となる。よって、本実施の形態の判定方法を用いることで、実施の形態1よりさらに判定精度を高めることができる。
【0071】
また、式(14)に着目すると、フェージングによって変動する(α22)には、相関電力値X、Yが乗算されている。これは、フェージングの変動がXまたはYによって抑圧されていることを意味する。よって、X、Yが0.01程度の場合は、フェージング変動を抑圧するために必要となる受信信号の観測時間は実施の形態1に比べて1/100程度でよくなる。すなわち、無線通信端末装置10が歩行程度の速度で移動する場合でも、数ミリ秒〜数十ミリ秒で十分となる。
【0072】
このように、本実施の形態によれば、実施の形態1よりさらに判定精度を高めることができるとともに、判定に要する時間を大きく短縮することができ、その結果、同期確立までに要する時間を大きく短縮することができる。
【0073】
(実施の形態3)
実施の形態2では、グループ同定部103で同定されたベーシックミッドアンブルコードグループに属する4つのベーシックミッドアンブルコードのうち、自セルに固有のベーシックミッドアンブルコードm(n)から作成されたミッドアンブルコードm(2)(n)と、m(n)以外のいずれか1つのベーシックミッドアンブルコードm(m)から作成されたミッドアンブルコードm(2)(m)とを使用して、送信ダイバーシチが行われるか否かを判定した。例えば、グループ同定部103で同定されたベーシックミッドアンブルコードグループに属するベーシックミッドアンブルコードがm(1)〜m(4)であり、ベーシックミッドアンブル同定部104で同定された自セルに固有のベーシックミッドアンブルコードがm(1)であった場合、m(1)と、m(2)〜m(4)のうちのいずれか1つを使用した。
【0074】
ここで、ミッドアンブルコード間の相互相関はコード毎に異なるために、ばらつきが大きい。そこで、本実施の形態では、そのばらつきを小さくするために、グループ同定部103で同定されたベーシックミッドアンブルコードグループに属するベーシックミッドアンブルコードのすべてを使用する。例えば、グループ同定部103で同定されたベーシックミッドアンブルコードグループに属するベーシックミッドアンブルコードがm(1)〜m(4)であり、ベーシックミッドアンブル同定部104で同定された自セルに固有のベーシックミッドアンブルコードがm(1)であった場合、m(1)の他にm(2)〜m(4)のすべてを使用する。
【0075】
図4は、本発明の実施の形態3に係る無線通信端末装置の構成を示すブロック図である。なお、図4において、実施の形態1(図2)と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0076】
ミッドアンブルコード作成部131は、グループ同定部103で同定されたグループIDと、ベーシックミッドアンブル同定部104で同定されたコードIDとに従って、ミッドアンブルコードm(2)(1)〜m(2)(4)の4つのミッドアンブルコードを作成する。ミッドアンブルコードm(2)(1)は、入力されたコードID=nに従って自セルに固有のベーシックミッドアンブルコードm(1)を16チップシフトさせて作成される。また、m(2)(2)〜m(2)(4)は、m(1)と同一のベーシックミッドアンブルコードグループに属する他のベーシックミッドアンブルコード、すなわち、m(2)〜m(4)を、それぞれm(2)(1)と同じシフト量16チップだけシフトさせて作成される。m(2)(1)は相関器132に、m(2)(2)は相関器134に、m(2)(3)は相関器135に、m(2)(4)は相関器136に、それぞれ入力される。
【0077】
相関器132は、受信信号のTS#0にあるビーコンチャネルのミッドアンブル部分に対してミッドアンブルコードm(2)(1)を用いて相関演算を行い、相関電力値を求める。無線通信基地局装置20が送信ダイバーシチを行わない場合は、相関器132で求められる相関電力値は式(9)となり、無線通信基地局装置20が送信ダイバーシチを行う場合は、相関器132で求められる相関電力値は式(11)となる。求められた相関電力値は、フェージングの影響を取り除いて相関電力値の精度を高めるために、平均部133で複数タイムスロット分平均される。すなわち、時間平均される。平均後の相関電力値は判定部139に入力される。
【0078】
相関器134は、受信信号のTS#0にあるビーコンチャネルのミッドアンブル部分に対してミッドアンブルコードm(2)(2)を用いて相関演算を行い、相関電力値を求める。相関器135は、受信信号のTS#0にあるビーコンチャネルのミッドアンブル部分に対してミッドアンブルコードm(2)(3)を用いて相関演算を行い、相関電力値を求める。相関器136は、受信信号のTS#0にあるビーコンチャネルのミッドアンブル部分に対してミッドアンブルコードm(2)(4)を用いて相関演算を行い、相関電力値を求める。無線通信基地局装置20が送信ダイバーシチを行わない場合は、相関器134〜136で求められる相関電力値は式(10)となり、無線通信基地局装置20が送信ダイバーシチを行う場合は、相関器134〜136で求められる相関電力値は式(12)となる。相関器134、相関器135および相関器136で求められた相関電力値はそれぞれ、平均部137に入力される。平均部137は、相関器134、相関器135、相関器136からそれぞれ入力される3つの相関電力値を平均する。平均された相関電力値は、フェージングの影響を取り除いて相関電力値の精度を高めるために、平均部138で、さらに複数タイムスロット分平均される。すなわち、時間平均される。平均後の相関電力値は判定部139に入力される。
【0079】
判定部139は、実施の形態2と同様にして、平均部133から入力された相関電力値の平均値と平均部138から入力された相関電力値の平均値との比を求め、求めた比の値をしきい値0.5と比較する。そして、比の値が0.5以上であれば、無線通信基地局装置20が送信ダイバーシチを行わないと判定し、逆に、比の値が0.5未満であれば、無線通信基地局装置20が送信ダイバーシチを行うと判定する。
【0080】
このように、本実施の形態によれば、自セルに固有のベーシックミッドアンブルコードと同一のベーシックミッドアンブルコードグループに属する他の複数のベーシックミッドアンブルコードから作成されるミッドアンブルコードを用いて相関電力値を求め、それら複数の相関電力値の平均値を用いて送信ダイバーシチが行われるか否か判定するため、判定に使用される相互相関値がさらに正確になるので、さらに判定精度を高めることができる。
【0081】
(実施の形態4)
本実施の形態が実施の形態1および実施の形態2と異なる点は、自セルに固有のベーシックミッドアンブルコードm(n)と同一のベーシックミッドアンブルコードグループに属する他のベーシックミッドアンブルコードm(m)から作成されるシフト1(シフト量0)のミッドアンブルコードm(1)(m)を用いて送信ダイバーシチが行われるか否かを判定する点である。
【0082】
図5は、本発明の実施の形態4に係る無線通信端末装置の構成を示すブロック図である。なお、図5において、実施の形態1(図2)または実施の形態2(図3)と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0083】
図5において、グループ同定部103は、実施の形態1のようにして同定したベーシックミッドアンブルコードグループを示すグループIDを、ベーシックミッドアンブル同定部104に入力とともに、ミッドアンブルコード作成部121に入力する。
【0084】
ミッドアンブルコード作成部141は、グループ同定部103で同定されたグループIDと、ベーシックミッドアンブル同定部104で同定されたコードIDとに従って、ミッドアンブルコードm(2)(n)とミッドアンブルコードm(1)(m)の2つのミッドアンブルコードを作成する。ミッドアンブルコードm(2)(n)は、実施の形態1同様、入力されたコードID=nに従って自セルに固有のベーシックミッドアンブルコードm(n)を16チップシフトさせて作成される。
【0085】
また、m(m)は、上記同様、グループ同定部103で同定されたベーシックミッドアンブルコードグループに属する4つのベーシックミッドアンブルコードのうち、自セルに固有のベーシックミッドアンブルコードm(n)以外のいずれか1つを示す。ミッドアンブルコードm(1)(m)は、m(m)からシフト1(シフト量0)のミッドアンブルコードとして作成される。
【0086】
ミッドアンブルコードm(2)(n)は相関器122に入力され、ミッドアンブルコードm(1)(m)は相関器144に入力される。
【0087】
相関器122および平均部123の動作は実施の形態2と同一なので、説明を省略する。
【0088】
相関器144は、受信信号のTS#0にあるビーコンチャネルのミッドアンブル部分に対してミッドアンブルコードm(1)(m)を用いて相関演算を行い、相関電力値を求める。求められた相関電力値は、フェージングの影響を取り除いて相関電力値の精度を高めるために、平均部145で複数タイムスロット分平均される。すなわち、時間平均される。平均後の相関電力値は判定部146に入力される。
【0089】
判定部146は、平均部123から入力された相関電力値と平均部145から入力された相関電力値との比に基づいて、ミッドアンブルコードm(2)(n)が無線通信基地局装置20から送信されているか否かを判定することにより、無線通信基地局装置20が送信ダイバーシチを行うか否かを判定する。判定方法は以下のようになる。
【0090】
無線通信基地局装置20が送信ダイバーシチを行っていない場合は、実施の形態1同様、アンテナ1から送信される信号はm(1)(n)となり、アンテナ2から送信される信号は0となる。よって、相関器122で求められるm(2)(n)との相関電力値PSCTD=off,nは、式(9)のように表される。また、相関器144で求められるm(1)(m)との相関電力値PSCTD=off,mは、式(15)のように表される。
Figure 0003938885
なお、式を簡単にするためにm(1)(n)とm(1)(m)の相関電力値をAとする。また、Aは既知の値である。
【0091】
一方、無線通信基地局装置20が送信ダイバーシチを行っている場合は、実施の形態1同様、アンテナ1から送信される信号はm(1)(n)となり、アンテナ2から送信される信号はm(2)(n)となる。よって、相関器122で求められるm(2)(n)との相関電力値PSCTD=on,nは、式(11)のように表される。また、相関器144で求められるm(1)(m)との相関電力値PSCTD=on,mは、式(16)のように表される。
Figure 0003938885
なお、式を簡単にするためにm(1)(n)とm(1)(m)の相関電力値をBとし、m(2)(n)とm(1)(m)の相関電力値をCとする。また、BおよびCは既知の値である。
【0092】
ここで、本実施の形態では、m(2)(n)が送信されているか否かを判定するための評価値として、受信信号とm(2)(n)の相関電力値と、受信信号とm(1)(m)の相関電力値との比を用いる。
【0093】
まず、m(2)(n)が送信されていない場合の比の期待値QSCTD=offは、式(15)を式(9)で割った値である。よって、QSCTD=offは式(17)のようになる。但し、平均部123および平均部145での平均化により、フェージングの影響が十分に抑圧されているものとする。
SCTD=off=A/X …(17)
【0094】
一方、m(2)(n)が送信されている場合の比の期待値QSCTD=onは、式(16)を式(11)で割った値である。よって、QSCTD=onは式(18)のようになる。但し、平均部123および平均部145での平均化により、フェージングの影響が十分に抑圧されているものとする。
SCTD=on=((α22)B+C)/((α22)X+1) …(18)
【0095】
ここで、X、B、Cはほぼ等しい値であり、また非常に小さい値(ほぼ0)である。よって、α2とβ2とがほぼ等しい場合は、式(18)において、QSCTD=onはほぼ0となる。また、式(17)においてQSCTD=offはほぼ1となる。よって、判定のしきい値として用いる値は、QSCTD=onとQSCTD=offの中間の値、すなわちほぼ0.5が最適である。
【0096】
よって、ここでは0.5を、判定部146にしきい値として設定する。判定部146は、平均部123から入力される受信信号とm(2)(n)の相関電力値の平均値と、平均部145から入力される受信信号とm(1)(m)の相関電力値の平均値との比を求め、求めた比の値をしきい値0.5と比較する。
【0097】
そして、比の値が0.5以上であれば、m(2)(n)が受信信号に含まれていないと判定する。すなわち、m(2)(n)が無線通信基地局装置20から送信されておらず、よって、無線通信基地局装置20が送信ダイバーシチを行わないと判定する。
【0098】
一方、比の値が0.5未満であれば、m(2)(n)が受信信号に含まれていると判定する。すなわち、m(2)(n)が無線通信基地局装置20から送信されており、よって、無線通信基地局装置20が送信ダイバーシチを行うと判定する。
【0099】
このように、本実施の形態によれば、実施の形態2で使用したミッドアンブルコードm(2)(m)に代えてミッドアンブルコードm(1)(m)を用いることにより、実施の形態2と同様の作用、効果を呈することができる。
【0100】
(実施の形態5)
実施の形態4では、グループ同定部103で同定されたベーシックミッドアンブルコードグループに属する4つのベーシックミッドアンブルコードのうち、自セルに固有のベーシックミッドアンブルコードm(n)から作成されたミッドアンブルコードm(2)(n)と、m(n)以外のいずれか1つのベーシックミッドアンブルコードm(m)から作成されたミッドアンブルコードm(1)(m)とを使用して、送信ダイバーシチが行われるか否かを判定した。
【0101】
これに対し、本実施の形態では、ミッドアンブルコード間の相互相関のばらつきを小さくするために、グループ同定部103で同定されたベーシックミッドアンブルコードグループに属するベーシックミッドアンブルコードのすべてを使用する。例えば、グループ同定部103で同定されたベーシックミッドアンブルコードグループに属するベーシックミッドアンブルコードがm(1)〜m(4)であり、ベーシックミッドアンブル同定部104で同定された自セルに固有のベーシックミッドアンブルコードがm(1)であった場合、m(1)の他にm(2)〜m(4)のすべてを使用する。
【0102】
図6は、本発明の実施の形態5に係る無線通信端末装置の構成を示すブロック図である。なお、図6において、実施の形態1(図2)または実施の形態2(図3)と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0103】
ミッドアンブルコード作成部151は、グループ同定部103で同定されたグループIDと、ベーシックミッドアンブル同定部104で同定されたコードIDとに従って、ミッドアンブルコードm(2)(1)、m(1)(2)、m(1)(3)、m(1)(4)の4つのミッドアンブルコードを作成する。ミッドアンブルコードm(2)(1)は、入力されたコードID=nに従って自セルに固有のベーシックミッドアンブルコードm(1)を16チップシフトさせて作成される。また、m(1)(2)、m(1)(3)、m(1)(4)は、m(1)と同一のベーシックミッドアンブルコードグループに属する他のベーシックミッドアンブルコード、すなわち、m(2)〜m(4)からシフト1(シフト量0)のミッドアンブルコードとしてそれぞれ作成される。m(2)(1)は相関器122に、m(1)(2)は相関器152に、m(1)(3)は相関器153に、m(1)(4)は相関器154に、それぞれ入力される。
【0104】
無線通信基地局装置20が送信ダイバーシチを行わない場合は、相関器122で求められる相関電力値は式(9)となり、無線通信基地局装置20が送信ダイバーシチを行う場合は、相関器122で求められる相関電力値は式(11)となる。求められた相関電力値は、フェージングの影響を取り除いて相関電力値の精度を高めるために、平均部123で複数タイムスロット分平均される。すなわち、時間平均される。平均後の相関電力値は判定部157に入力される。
【0105】
相関器152は、受信信号のTS#0にあるビーコンチャネルのミッドアンブル部分に対してミッドアンブルコードm(1)(2)を用いて相関演算を行い、相関電力値を求める。相関器153は、受信信号のTS#0にあるビーコンチャネルのミッドアンブル部分に対してミッドアンブルコードm(1)(3)を用いて相関演算を行い、相関電力値を求める。相関器154は、受信信号のTS#0にあるビーコンチャネルのミッドアンブル部分に対してミッドアンブルコードm(1)(4)を用いて相関演算を行い、相関電力値を求める。無線通信基地局装置20が送信ダイバーシチを行わない場合は、相関器152〜154で求められる相関電力値は式(15)となり、無線通信基地局装置20が送信ダイバーシチを行う場合は、相関器152〜154で求められる相関電力値は式(16)となる。相関器152、相関器153および相関器154で求められた相関電力値はそれぞれ、平均部155に入力される。平均部155は、相関器152、相関器153、相関器154からそれぞれ入力される3つの相関電力値を平均する。平均された相関電力値は、フェージングの影響を取り除いて相関電力値の精度を高めるために、平均部156で、さらに複数タイムスロット分平均される。すなわち、時間平均される。平均後の相関電力値は判定部157に入力される。
【0106】
判定部157は、実施の形態4と同様にして、平均部123から入力された相関電力値の平均値と平均部156から入力された相関電力値の平均値との比を求め、求めた比の値をしきい値0.5と比較する。そして、比の値が0.5以上であれば、無線通信基地局装置20が送信ダイバーシチを行わないと判定し、逆に、比の値が0.5未満であれば、無線通信基地局装置20が送信ダイバーシチを行うと判定する。
【0107】
このように、本実施の形態によれば、実施の形態3と同様に、自セルに固有のベーシックミッドアンブルコードと同一のベーシックミッドアンブルコードグループに属する他の複数のベーシックミッドアンブルコードから作成されるミッドアンブルコードを用いて相関電力値を求め、それら複数の相関電力値の平均値を用いて送信ダイバーシチが行われるか否か判定するため、実施の形態3と同様の作用、効果を呈する。
【0108】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、無線通信基地局装置が送信ダイバーシチを行うか否かを精度良く判定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る無線通信システムの構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態1に係る無線通信端末装置の構成を示すブロック図
【図3】本発明の実施の形態2に係る無線通信端末装置の構成を示すブロック図
【図4】本発明の実施の形態3に係る無線通信端末装置の構成を示すブロック図
【図5】本発明の実施の形態4に係る無線通信端末装置の構成を示すブロック図
【図6】本発明の実施の形態5に係る無線通信端末装置の構成を示すブロック図
【図7】CDMA/TDD方式で使用される、フレーム構成およびスロット構成の一例を示す図
【図8】ミッドアンブルコードの作成方法を説明するための図
【符号の説明】
101 アンテナ
102 RF部
103 グループ同定部
104 ベーシックミッドアンブル同定部
105、121、131、141、151 ミッドアンブルコード作成部
106、108、122、124、132、134、135、136、144、152、153、154 相関器
107、109、123、125、133、137、138、145、155、156 平均部
110、126、139、146、157 判定部
111 復調部

Claims (11)

  1. 複数のアンテナを有する無線通信基地局装置が、送信ダイバーシチを行う場合に、自セル固有のベーシックミッドアンブルコードを単位シフト量ずつ巡回シフトさせて作成される複数のミッドアンブルコードのうち、シフト量0の第1ミッドアンブルコードと、送信ダイバーシチを行うことを示す特定シフト量の第2ミッドアンブルコードと、を前記複数のアンテナから並列送信するCDMA無線通信システム、において使用されるミッドアンブルコード判定方法であって、
    受信信号と、前記第1ミッドアンブルコードとの相関値と、
    受信信号と、前記第2ミッドアンブルコードとの相関値と、の比に基づいて、
    前記第2ミッドアンブルコードが受信信号に含まれているか否かを判定する、
    ことを特徴とするミッドアンブルコード判定方法。
  2. 複数のアンテナを有する無線通信基地局装置が、送信ダイバーシチを行う場合に、自セル固有のベーシックミッドアンブルコードを単位シフト量ずつ巡回シフトさせて作成される複数のミッドアンブルコードのうち、シフト量0の第1ミッドアンブルコードと、送信ダイバーシチを行うことを示す特定シフト量の第2ミッドアンブルコードと、を前記複数のアンテナから並列送信するCDMA無線通信システム、において使用されるミッドアンブルコード判定方法であって、
    受信信号と、前記第2ミッドアンブルコードとの相関値と、
    受信信号と、前記自セル固有のベーシックミッドアンブルコードと同一のベーシックミッドアンブルコードグループに属する他のベーシックミッドアンブルコードを前記特定シフト量と同じ量だけシフトして作成されるミッドアンブルコードとの相関値と、の比に基づいて、
    前記第2ミッドアンブルコードが受信信号に含まれているか否かを判定する、
    ことを特徴とするミッドアンブルコード判定方法。
  3. 複数のアンテナを有する無線通信基地局装置が、送信ダイバーシチを行う場合に、自セル固有のベーシックミッドアンブルコードを単位シフト量ずつ巡回シフトさせて作成される複数のミッドアンブルコードのうち、シフト量0の第1ミッドアンブルコードと、送信ダイバーシチを行うことを示す特定シフト量の第2ミッドアンブルコードと、を前記複数のアンテナから並列送信するCDMA無線通信システム、において使用されるミッドアンブルコード判定方法であって、
    受信信号と、前記第2ミッドアンブルコードとの相関値と、
    受信信号と、前記自セル固有のベーシックミッドアンブルコードと同一のベーシックミッドアンブルコードグループに属する他のベーシックミッドアンブルコードから作成されるシフト量0のミッドアンブルコードとの相関値と、の比に基づいて、
    前記第2ミッドアンブルコードが受信信号に含まれているか否かを判定する、
    ことを特徴とするミッドアンブルコード判定方法。
  4. 複数のアンテナを有する無線通信基地局装置が、送信ダイバーシチを行う場合に、自セル固有のベーシックミッドアンブルコードを単位シフト量ずつ巡回シフトさせて作成される複数のミッドアンブルコードのうち、シフト量0の第1ミッドアンブルコードと、送信ダイバーシチを行うことを示す特定シフト量の第2ミッドアンブルコードと、を前記複数のアンテナから並列送信するCDMA無線通信システム、において前記無線通信基地局装置と通信する無線通信端末装置であって、
    受信信号と、前記第1ミッドアンブルコードとの第1相関値を求める第1相関手段と、
    受信信号と、前記第2ミッドアンブルコードとの第2相関値を求める第2相関手段と、
    前記第1相関値と前記第2相関値との比と、しきい値と、を比較する比較手段と、
    前記比較手段での比較結果に基づいて、前記第2ミッドアンブルコードが受信信号に含まれているか否かを判定することによって、前記無線通信基地局装置が送信ダイバーシチを行うか否かを判定する判定手段と、
    を具備することを特徴とする無線通信端末装置。
  5. 前記比較手段は、
    前記第2ミッドアンブルコードが前記無線通信基地局装置から送信されない場合の、前記第1相関値と前記第2相関値との比と、
    前記第2ミッドアンブルコードが前記無線通信基地局装置から送信される場合の、前記第1相関値と前記第2相関値との比と、の中間値を、
    前記しきい値とする、
    ことを特徴とする請求項4記載の無線通信端末装置。
  6. 複数のアンテナを有する無線通信基地局装置が、送信ダイバーシチを行う場合に、自セル固有のベーシックミッドアンブルコードを単位シフト量ずつ巡回シフトさせて作成される複数のミッドアンブルコードのうち、シフト量0の第1ミッドアンブルコードと、送信ダイバーシチを行うことを示す特定シフト量の第2ミッドアンブルコードと、を前記複数のアンテナから並列送信するCDMA無線通信システム、において前記無線通信基地局装置と通信する無線通信端末装置であって、
    受信信号と、前記第2ミッドアンブルコードとの第2相関値を求める第2相関手段と、
    受信信号と、前記自セル固有のベーシックミッドアンブルコードと同一のベーシックミッドアンブルコードグループに属する他のベーシックミッドアンブルコードを前記特定シフト量と同じ量だけシフトして作成されるミッドアンブルコードとの第3相関値を求める第3相関手段と、
    前記第2相関値と前記第3相関値との比と、しきい値と、を比較する比較手段と、
    前記比較手段での比較結果に基づいて、前記第2ミッドアンブルコードが受信信号に含まれているか否かを判定することによって、前記無線通信基地局装置が送信ダイバーシチを行うか否かを判定する判定手段と、
    を具備することを特徴とする無線通信端末装置。
  7. 前記第3相関手段は、
    受信信号と、前記自セル固有のベーシックミッドアンブルコードと同一のベーシックミッドアンブルコードグループに属する他の複数のベーシックミッドアンブルコードの各々を前記特定シフト量と同じ量だけシフトして作成される複数のミッドアンブルコードの各々との複数の前記第3相関値を求め、
    前記比較手段は、
    前記第2相関値と複数の前記第3相関値の平均値との比と、前記しきい値と、を比較する、
    ことを特徴とする請求項6記載の無線通信端末装置。
  8. 前記比較手段は、
    前記第2ミッドアンブルコードが前記無線通信基地局装置から送信されない場合の、前記第2相関値と前記第3相関値との比と、
    前記第2ミッドアンブルコードが前記無線通信基地局装置から送信される場合の、前記第2相関値と前記第3相関値との比と、の中間値を、
    前記しきい値とする、
    ことを特徴とする請求項6記載の無線通信端末装置。
  9. 複数のアンテナを有する無線通信基地局装置が、送信ダイバーシチを行う場合に、自セル固有のベーシックミッドアンブルコードを単位シフト量ずつ巡回シフトさせて作成される複数のミッドアンブルコードのうち、シフト量0の第1ミッドアンブルコードと、送信ダイバーシチを行うことを示す特定シフト量の第2ミッドアンブルコードと、を前記複数のアンテナから並列送信するCDMA無線通信システム、において前記無線通信基地局装置と通信する無線通信端末装置であって、
    受信信号と、前記第2ミッドアンブルコードとの第2相関値を求める第2相関手段と、
    受信信号と、前記自セル固有のベーシックミッドアンブルコードと同一のベーシックミッドアンブルコードグループに属する他のベーシックミッドアンブルコードから作成されるシフト量0のミッドアンブルコードとの第4相関値を求める第4相関手段と、
    前記第2相関値と前記第4相関値との比と、しきい値と、を比較する比較手段と、
    前記比較手段での比較結果に基づいて、前記第2ミッドアンブルコードが受信信号に含まれているか否かを判定することによって、前記無線通信基地局装置が送信ダイバーシチを行うか否かを判定する判定手段と、
    を具備することを特徴とする無線通信端末装置。
  10. 前記第4相関手段は、
    受信信号と、前記自セル固有のベーシックミッドアンブルコードと同一のベーシックミッドアンブルコードグループに属する他の複数のベーシックミッドアンブルコードの各々から作成されるシフト量0の複数のミッドアンブルコードの各々との複数の前記第4相関値を求め、
    前記比較手段は、
    前記第2相関値と複数の前記第4相関値の平均値との比と、前記しきい値と、を比較する、
    ことを特徴とする請求項9記載の無線通信端末装置。
  11. 前記比較手段は、
    前記第2ミッドアンブルコードが前記無線通信基地局装置から送信されない場合の、前記第2相関値と前記第4相関値との比と、
    前記第2ミッドアンブルコードが前記無線通信基地局装置から送信される場合の、前記第2相関値と前記第4相関値との比と、の中間値を、
    前記しきい値とする、
    ことを特徴とする請求項9記載の無線通信端末装置。
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