JP2003347989A - ミッドアンブルコード判定方法および無線通信端末装置 - Google Patents

ミッドアンブルコード判定方法および無線通信端末装置

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JP2003347989A JP2002148342A JP2002148342A JP2003347989A JP 2003347989 A JP2003347989 A JP 2003347989A JP 2002148342 A JP2002148342 A JP 2002148342A JP 2002148342 A JP2002148342 A JP 2002148342A JP 2003347989 A JP2003347989 A JP 2003347989A
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勝彦 平松
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宏貴 芳賀
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無線通信基地局装置が送信ダイバーシチ
を行うか否かを精度良く判定すること。 【解決手段】 相関器106によって求められた受信信
号とミッドアンブルコードm(1)(n)との相関電力値は、
平均部107で複数タイムスロット分平均されて判定部
110に入力される。相関器108によって求められた
受信信号とミッドアンブルコードm(2)(n)との相関電力
値は、平均部109で複数タイムスロット分平均されて
判定部110に入力される。判定部110は、平均部1
07から入力された相関電力値と平均部109から入力
された相関電力値との比に基づいて、ミッドアンブルコ
ードm(2)(n)が無線通信基地局装置20から送信されて
いるか否かを判定することにより、無線通信基地局装置
20が送信ダイバーシチを行うか否かを判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ミッドアンブルコ
ード判定方法および無線通信端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】第3世代の移動体通信システムの1つと
して、CDMA/TDD方式が採用されることが決定し
ている。図7は、CDMA/TDD方式で使用される、
フレーム構成およびスロット構成の一例を示す図であ
る。この図7に示すように、10ms(12800チッ
プ)の各フレームはそれぞれ、5ms(6400チッ
プ)の2つのサブフレームから構成される。また、サブ
フレームは、864チップの7つのタイムスロット、タ
イムスロット#0(TS#0)〜タイムスロット#6
(TS#6)から構成される。また、TS#0とTS#
1の間には、96チップのDwPTS(Downlink Pilot
Time Slot)、96チップのGP(Guard Period)、1
60チップの UpPTS(Uplink Pilot Time Slot)
が存在する。DwPTSは、ガードピリオドと初期同期
に用いられる同期コードであるSYNC−DLとから構
成される。TS#0は、制御チャネル、具体的にはビー
コンチャネルやP−CCPCH(Primary Common Contr
ol Physical Channel)に使用され、必ず下り回線(無
線通信基地局装置から無線通信端末装置へ向かう回線)
で使用される。その他のTS#1〜TS#6は、適宜上
り回線(無線通信端末装置から無線通信基地局装置へ向
かう回線)または下り回線で使用される。図7は、TS
#3とTS#4との間を、上り回線と下り回線とを切り
替えるスイッチングポイントした例である。また、各タ
イムスロットは、図7に示すように、2つのデータ部分
と、それらデータ部分の間にミッドアンブル部分(M
A)と、終端にガードピリオド(GP)とから構成され
る。
【0003】次いで、タイムスロットのミッドアンブル
部分(144チップ)に格納されるミッドアンブルコー
ドの作成方法について説明する。図8は、ミッドアンブ
ルコードの作成方法を説明するための図である。なお、
ここでは、128チップのベーシックミッドアンブルコ
ードから、8種類のミッドアンブルコードを作成する場
合について説明する。シフト1〜シフト8の各ミッドア
ンブルコードはそれぞれ144チップであり、128チ
ップからなる2つのベーシックミッドアンブルコードを
組み合わせた256チップの範囲で単位シフト量W=1
6チップずつ巡回シフトさせて作成する。よって、シフ
ト1のミッドアンブルコードm(1)はシフト量0のミッ
ドアンブルコードとなり、シフト2のミッドアンブルコ
ードm(2 )はシフト量W(16チップ)のミッドアンブ
ルコードとなり、シフト3のミッドアンブルコードm
(3)はシフト量2W(32チップ)のミッドアンブルコ
ードとなり、…、シフト8のミッドアンブルコードm
(8)はシフト量7W(112チップ)のミッドアンブル
コードとなる。
【0004】ベーシックミッドアンブルコードは128
種類用意され、n番目の種類(コードID=n)のベー
シックミッドアンブルコードから作成されたミッドアン
ブルコードを、一般に、m(n)と表す。よって、n番目
の種類(コードID=n)のベーシックミッドアンブル
コードから作成されたシフトmのミッドアンブルコード
は、m(m)(n)と表される。例えば、コードID=3のベ
ーシックミッドアンブルコードから作成されたシフト1
のミッドアンブルコード(すなわち、シフト量0のミッ
ドアンブルコード)はm(1)(3)と表され、コードID=
3のベーシックミッドアンブルコードから作成されたシ
フト2のミッドアンブルコード(すなわち、シフト量1
6チップのミッドアンブルコード)はm(2)(3)と表され
る。
【0005】また、128種類のベーシックミッドアン
ブルコードのうちいずれか1つが1つのセルに対して固
有に割り当てられる。例えば、コードID=3のベーシ
ックミッドアンブルコードがセル1に対して固有に割り
当てられる。よって、セル1ではコードID=3のベー
シックミッドアンブルコードから上記のようにして作成
されるシフト1〜シフト8のミッドアンブルコードを使
用することができる。このうちシフト1のミッドアンブ
ルコードm(1)(3)、すなわちシフト量0のミッドアンブ
ルコードは、必ずTS#0のミッドアンブル部分に格納
されて、無線通信基地局装置から無線通信端末装置に送
信される。シフト量0のミッドアンブルコードm(1)
TS#0のミッドアンブル部分に格納されて送信される
ことは、すべての種類のベーシックミッドアンブルコー
ドにおいて同様である。また、128種類のベーシック
ミッドアンブルコードは、4種類ずつ32グループのベ
ーシックミッドアンブルコードグループにグループ分け
されている。そして、そのセルに割り当てられているベ
ーシックミッドアンブルコードが属するベーシックミッ
ドアンブルコードグループに対応するSYNC−DLが
DwPTSに含まれて、無線通信基地局装置からそのセ
ル内に位置するすべての無線通信端末装置に対して送信
される。よって、SYNC−DLは32種類存在する。
【0006】ここで、CDMA/TDD方式では、2本
のアンテナを有する無線通信基地局装置が送信ダイバー
シチ(SCTD:Space Code Transmit Diversity)を
行う場合と行わない場合とがある。無線通信基地局装置
は、送信ダイバーシチを行う場合は、一方のアンテナか
らは、シフト1のミッドアンブルコードm(1)、すなわ
ちシフト量0のミッドアンブルコードを、TS#0のミ
ッドアンブル部分に含めて送信し、他方のアンテナから
は、シフト2のミッドアンブルコードm(2)、すなわち
シフト量16チップのミッドアンブルコードをTS#0
のミッドアンブル部分に含めて送信する。つまり、送信
ダイバーシチを行う場合は、シフト1のミッドアンブル
コードm(1)とシフト2のミッドアンブルコードm(2)
を2本のアンテナから並列送信する。よって、無線通信
端末装置は、TS#0のミッドアンブル部分に、シフト
2のミッドアンブルコードm(2)が含まれているか否か
を判定することによって、通信相手の無線通信基地局装
置が送信ダイバーシチを行うか否かを判定することがで
きる。
【0007】以下、送信ダイバーシチが行われるか否か
の判定を含む、CDMA/TDD方式におけるセルサー
チ方法を説明する。このセルサーチは、ステップ1〜4
の4ステップの処理で構成され、送信ダイバーシチが行
われるか否かの判定はステップ2で行われる。以下、無
線通信端末装置で行われるステップ1〜4の処理を順に
説明する。
【0008】<ステップ1>タイミング同期およびベー
シックミッドアンブルコードグループの同定 (1)1サブフレームの受信信号に対して32種類のS
YNC−DLを用いて相関演算を行い、32種類のSY
NC−DL毎に遅延プロファイルを作成する。 (2)(1)で作成した32個の遅延プロファイルのう
ち相関電力値が最大となる遅延プロファイルに対応する
SYNC−DLをそのセルで使用されているSYNC−
DLと同定する。SYNC−DLが同定されることによ
り、そのセルで使用されているベーシックミッドアンブ
ルコードが属するベーシックミッドアンブルコードグル
ープが同定される。すなわち、ベーシックミッドアンブ
ルコードの候補が128種類から4種類に絞られる。ま
た、遅延プロファイルのピーク位置からDwPTSのタ
イミングを検出する。
【0009】<ステップ2>ベーシックミッドアンブル
コードおよびスクランブリングコードの同定 (3)TS#0にあるビーコンチャネル(またはP−C
CPCH)のミッドアンブル部分に対して、(2)で同
定されたベーシックミッドアンブルコードグループに属
する4種類のベーシックミッドアンブルコードを用いて
相関演算を行い相関電力値を求める。 (4)(3)で求めた相関電力値のうち最大の相関電力
値となるベーシックミッドアンブルコードを、自セルで
使用されているベーシックミッドアンブルコードと同定
する。すなわち、自セル固有のベーシックミッドアンブ
ルコードが同定される。なお、本明細書において自セル
とは、無線通信基地局装置にとっては自局がカバーする
セル(無線通信エリア)のことであり、無線通信端末装
置にとっては自装置が現在位置するセルのことである。
一方、他セルとは、無線通信基地局装置にとっては他局
がカバーするセル(無線通信エリア)のことであり、無
線通信端末装置にとっては自装置が現在位置するセル以
外のセルのことである。 (5)ベーシックミッドアンブルコードとデータを拡散
しているスクランブリングコードとは1対1で対応して
いるので、(4)で同定したベーシックミッドアンブル
コードから、自セルで使用されているスクランブリング
コードを同定する。 (6)TS#0にあるビーコンチャネルのミッドアンブ
ル部分に、シフト2のミッドアンブルコードm(2)が含
まれているか否かを判定し、無線通信基地局装置が送信
ダイバーシチを行っているか否かを判定する。
【0010】<ステップ3>フレーム同期およびマルチ
フレーム制御の同期 (7)TS#0にあるビーコンチャネル(またはP−C
CPCH)のミッドアンブル部分と、DwPTSとの位
相差を算出する。 (8)2フレーム(4サブフレーム)周期の位相差パタ
ーンから、フレームの先頭位置、すなわちフレームタイ
ミングを検出する。 (9)次の4サブフレームにP−CCPCHが存在する
か否かを検出する。
【0011】<ステップ4>BCH情報の取得 (10)BCH(Broadcast Channel)信号を復調し
て、BCHで通知される情報を取得する。
【0012】以上のようにして、無線通信端末装置にお
いて4ステップのセルサーチが行われる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ここで、無線通信端末
装置において、通信相手の無線通信基地局装置が送信ダ
イバーシチを行っているか否か、換言すれば、TS#0
にあるビーコンチャネルのミッドアンブル部分にシフト
2のミッドアンブルコードm(2)が含まれているか否か
を正確に判定することが重要となる。なぜなら、その判
定結果が受信信号の復調時に使用されるからである。す
なわち、送信ダイバーシチを行っている場合に送信ダイ
バーシチを行っていないと誤って判定した場合には、無
線通信端末装置は、無線通信基地局装置の複数のアンテ
ナから送信された信号を合成しないので、ダイバーシチ
ゲインが得られず、受信性能が劣化する。逆に、送信ダ
イバーシチを行っていない場合に送信ダイバーシチを行
っていると誤って判定した場合には、無線通信端末装置
は、無線通信基地局装置の複数のアンテナから信号が送
信されたものとして信号を合成してしまうため、本来合
成対象でない誤った余計な信号を合成してしまうので、
受信性能が劣化する。このように、送信ダイバーシチが
行われるか否かを無線通信端末装置において正確に判定
することは、受信性能を高める上で非常に重要である。
【0014】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、無線通信基地局装置が送信ダイバーシチを行うか
否かを精度良く判定することができるミッドアンブルコ
ード判定方法および無線通信端末装置を提供することを
目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明のミッドアンブル
コード判定方法は、複数のアンテナを有する無線通信基
地局装置が、送信ダイバーシチを行う場合に、自セル固
有のベーシックミッドアンブルコードを単位シフト量ず
つ巡回シフトさせて作成される複数のミッドアンブルコ
ードのうち、シフト量0の第1ミッドアンブルコード
と、送信ダイバーシチを行うことを示す特定シフト量の
第2ミッドアンブルコードと、を前記複数のアンテナか
ら並列送信するCDMA無線通信システム、において使
用されるミッドアンブルコード判定方法であって、受信
信号と前記第1ミッドアンブルコードとの相関値と、受
信信号と前記第2ミッドアンブルコードとの相関値と、
の比に基づいて、前記第2ミッドアンブルコードが受信
信号に含まれているか否かを判定するようにした。
【0016】また、本発明の別のミッドアンブルコード
判定方法は、受信信号と前記第2ミッドアンブルコード
との相関値と、受信信号と前記自セル固有のベーシック
ミッドアンブルコードと同一のベーシックミッドアンブ
ルコードグループに属する他のベーシックミッドアンブ
ルコードを前記特定シフト量と同じ量だけシフトして作
成されるミッドアンブルコードとの相関値と、の比に基
づいて、前記第2ミッドアンブルコードが受信信号に含
まれているか否かを判定するようにした。
【0017】また、本発明の別のミッドアンブルコード
判定方法は、受信信号と前記第2ミッドアンブルコード
との相関値と、受信信号と前記自セル固有のベーシック
ミッドアンブルコードと同一のベーシックミッドアンブ
ルコードグループに属する他のベーシックミッドアンブ
ルコードから作成されるシフト量0のミッドアンブルコ
ードとの相関値と、の比に基づいて、前記第2ミッドア
ンブルコードが受信信号に含まれているか否かを判定す
るようにした。
【0018】これらの方法によれば、無線通信端末装置
において、無線通信基地局装置が送信ダイバーシチを行
うか否かを精度良く判定することができるため、無線通
信端末装置の受信性能を高めることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0020】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1に係る無線通信システムの構成を示すブロック図
である。アンテナ101を有する無線通信端末装置10
は、アンテナ1およびアンテナ2の2本のアンテナを有
する無線通信基地局装置20と無線通信を行う。
【0021】今、例えば、無線通信基地局装置20の自
セルに固有のベーシックミッドアンブルコードが、12
8種類のうちのn番目の種類(コードID=n)のベー
シックミッドアンブルコードであるとする。よって、無
線通信基地局装置20が送信ダイバーシチを行う場合
は、アンテナ1からシフト1のミッドアンブルコードm
(1)(n)、すなわちコードID=nのベーシックミッドア
ンブルコードから作成されたシフト量0のミッドアンブ
ルコードを送信し、アンテナ2からシフト2のミッドア
ンブルコードm(2)(n)、すなわちコードID=nのベー
シックミッドアンブルコードから作成されたシフト量1
6チップのミッドアンブルコードを送信する。つまり、
送信ダイバーシチを行う場合は、ミッドアンブルコード
(1)(n)とミッドアンブルコードm(2)(n)とが並列送信
される。一方、無線通信基地局装置20が送信ダイバー
シチを行わない場合は、アンテナ1からミッドアンブル
コードm(1)(n)を送信し、アンテナ2からは何も送信し
ない。
【0022】次に、本発明の実施の形態1に係る無線通
信端末装置について説明する。図2は、本発明の実施の
形態1に係る無線通信端末装置の構成を示すブロック図
である。図2に示す無線通信端末装置10において、R
F部102は、アンテナ101を介して受信される信号
に対して無線処理(増幅、ダウンコンバート、A/D変
換等)を施す。
【0023】グループ同定部103は、上記ステップ1
〜4の処理のうち、ステップ1の(1)および(2)の
処理を行う。つまり、1サブフレームの受信信号に対し
て32種類のSYNC−DLを用いて相関演算を行い、
32種類のSYNC−DL毎に遅延プロファイルを作成
する。そして、作成した32個の遅延プロファイルのう
ち相関電力値が最大となる遅延プロファイルに対応する
SYNC−DLをそのセルで使用されているSYNC−
DLと同定する。SYNC−DLを同定することによ
り、自セルに固有のベーシックミッドアンブルコードが
属するベーシックミッドアンブルコードグループを同定
することができる。そして、同定したベーシックミッド
アンブルコードグループを示すグループIDを、ベーシ
ックミッドアンブル同定部104に入力する。なお、遅
延プロファイルのピーク位置からDwPTSのタイミン
グを検出する。
【0024】ベーシックミッドアンブル同定部104
は、上記ステップ2の(3)〜(5)の処理を行う。つ
まり、受信信号のTS#0にあるビーコンチャネル(ま
たはP−CCPCH)のミッドアンブル部分に対して、
グループIDが示すベーシックミッドアンブルコードグ
ループに属する4種類のベーシックミッドアンブルコー
ドを用いて相関演算を行い、相関電力値を求める。そし
て、求めた相関電力値のうち最大の相関電力値となるベ
ーシックミッドアンブルコードを、自セルに固有のベー
シックミッドアンブルコードと同定する。そして、同定
したベーシックミッドアンブルコードを示すコードID
を、ミッドアンブルコード作成部105に入力する。こ
こでは、例えば、自セルに固有のベーシックミッドアン
ブルコードとして、コードID=nのベーシックミッド
アンブルコードm(n)が同定されたものとする。以下の
実施の形態においても同様である。また、ベーシックミ
ッドアンブルコードとデータを拡散しているスクランブ
リングコードとは1対1で対応しているので、同定した
ベーシックミッドアンブルコードから、自セルに固有の
スクランブリングコードを同定する。
【0025】ミッドアンブルコード作成部105は、入
力されたコードID=nに従って、ベーシックミッドア
ンブルコードm(n)から、ミッドアンブルコードm
(1)(n)とミッドアンブルコードm(2)(n)の2つのミッド
アンブルコードを作成する。作成方法は上述したとおり
である。そして、ミッドアンブルコードm(1)(n)を相関
器106に入力し、ミッドアンブルコードm(2)(n)を相
関器108に入力する。
【0026】相関器106は、受信信号のTS#0にあ
るビーコンチャネルのミッドアンブル部分に対してミッ
ドアンブルコードm(1)(n)を用いて相関演算を行い、相
関電力値を求める。求められた相関電力値は、フェージ
ングの影響を取り除いて相関電力値の精度を高めるため
に、平均部107で複数タイムスロット分平均される。
すなわち、時間平均される。平均後の相関電力値は判定
部110に入力される。
【0027】相関器108は、受信信号のTS#0にあ
るビーコンチャネルのミッドアンブル部分に対してミッ
ドアンブルコードm(2)(n)を用いて相関演算を行い、相
関電力値を求める。求められた相関電力値は、フェージ
ングの影響を取り除いて相関電力値の精度を高めるため
に、平均部109で複数タイムスロット分平均される。
すなわち、時間平均される。平均後の相関電力値は判定
部110に入力される。
【0028】判定部110は、平均部107から入力さ
れた相関電力値と平均部109から入力された相関電力
値との比に基づいて、ミッドアンブルコードm(2)(n)が
無線通信基地局装置20から送信されているか否かを判
定することにより、無線通信基地局装置20が送信ダイ
バーシチを行うか否かを判定する。詳しい判定方法は後
述する。そして、判定結果を示す信号が復調部111に
入力される。
【0029】復調部111は、判定部110での判定結
果に応じて、復調方法を変えながら受信信号を復調す
る。復調部111は、無線通信基地局装置20が送信ダ
イバーシチを行うと判定部110によって判定された場
合は、無線通信基地局装置20の2本のアンテナから送
信された信号を合成後、復調する。これにより、ダイバ
ーシチゲインが得られる。また、無線通信基地局装置2
0が送信ダイバーシチを行わないと判定部110によっ
て判定された場合は、合成はせずに無線通信基地局装置
20のいずれか1本のアンテナから送信された信号のみ
を対象として復調する。
【0030】次いで、ミッドアンブルコードm(2)(n)が
無線通信基地局装置20から送信されているか否かの判
定方法について説明する。
【0031】無線通信基地局装置20が送信ダイバーシ
チを行っていない場合は、アンテナ1から送信される信
号はm(1)(n)となり、アンテナ2から送信される信号は
0となる。よって、無線通信端末装置10が受信する信
号は、式(1)のように表される。なお、αは、無線通
信基地局装置20のアンテナ1から無線通信端末装置1
0のアンテナ101までの伝搬路状態を示す係数であ
る。 αm(1)(n) …(1)
【0032】よって、相関器106で求められるm
(1)(n)との相関電力値PSCTD=off,1は、式(2)のよう
に表される。なお、*は複素共役である。
【0033】また、相関器108で求められるm(2)(n)
との相関電力値PSCTD=off,2は、式(3)のように表さ
れる。 なお、式を簡単にするためにm(1)(n)とm(2)(n)の相関
電力値をXとする。また、Xは既知の値である。
【0034】一方、無線通信基地局装置20が送信ダイ
バーシチを行っている場合は、アンテナ1から送信され
る信号はm(1)(n)となり、アンテナ2から送信される信
号はm(2)(n)となる。よって、無線通信端末装置10が
受信する信号は、式(4)のように表される。なお、β
は、無線通信基地局装置20のアンテナ2から無線通信
端末装置10のアンテナ101までの伝搬路状態を示す
係数である。 αm(1)(n)+βm(2)(n) …(4)
【0035】よって、相関器106で求められるm
(1)(n)との相関電力値PSCTD=on,1は、式(5)のよう
に表される。 PSCTD=on,1=|αm(1)(n)(m(1)(n))*+βm(2)(n)(m(1)(n))*2 =α2+β2|m(2)(n)(m(1)(n))*2 =α2+β2X…(5)
【0036】また、相関器108で求められるm(2)(n)
との相関電力値PSCTD=on,2は、式(6)のように表さ
れる。 PSCTD=on,2=|αm(1)(n)(m(2)(n))*+βm(2)(n)(m(2)(n))*2 =α2|m(1)(n)(m(2)(n))*2+β2 =α2X+β2 …(6)
【0037】ここで、無線通信端末装置10は、無線通
信基地局装置20のアンテナ2からm(2)(n)が送信され
ているか否かの情報を無線通信基地局装置20から通知
されない。すなわち、アンテナ2からm(2)(n)が送信さ
れているか否か分からない。このため、受信信号に対し
てm(1)(n)を用いて相関演算を行った結果が、式(2)
になるのか式(5)になるのか分からない。同様に、受
信信号に対してm(2)(n)を用いて相関演算を行った結果
が、式(3)になるのか式(6)になるのか分からな
い。よって、m(2)(n)が送信されている場合と、送信さ
れていない場合の双方を一元的に取り扱うことができる
ような判定方法が必要となる。以下、判定部110が行
う判定について具体的に説明する。
【0038】本実施の形態では、m(2)(n)が送信されて
いるか否かを判定するための評価値として、受信信号と
(1)(n)の相関電力値と、受信信号とm(2)(n)の相関電
力値との比を用いる。
【0039】まず、m(2)(n)が送信されていない場合の
比の期待値QSCTD=offは、式(3)を式(2)で割った
値である。よって、QSCTD=offは式(7)のようにな
る。但し、平均部107および平均部109での平均化
により、フェージングの影響が十分に抑圧されているも
のとする。 QSCTD=off=X …(7)
【0040】一方、m(2)(n)が送信されている場合の比
の期待値QSCTD=onは、式(6)を式(5)で割った値
である。よって、QSCTD=onは式(8)のようになる。
但し、平均部107および平均部109での平均化によ
り、フェージングの影響が十分に抑圧されているものと
する。 QSCTD=on=(α2+β2X)/(α2X+β2) …(8)
【0041】ここで、無線通信基地局装置20のアンテ
ナ1から無線通信端末装置10のアンテナ101までの
フェージング環境、すなわちα2と、無線通信基地局装
置20のアンテナ2から無線通信端末装置10のアンテ
ナ101までのフェージング環境、すなわちβ2とがほ
ぼ等しい場合は、式(8)において、QSCTD=onはほぼ
1となる。また、m(1)(n)とm(2)(n)の相互相関Xは非
常に小さく、ほぼ0である。すなわち、式(7)におい
て、QSCTD=offはほぼ0になる。よって、判定のしきい
値として用いる値は、QSCTD=onとQSCTD=offの中間の
値、すなわちほぼ0.5が最適である。
【0042】よって、ここでは0.5を、判定部110
にしきい値として設定する。判定部110は、平均部1
07から入力される受信信号とm(1)(n)の相関電力値の
平均値と、平均部109から入力される受信信号とm
(2)(n)の相関電力値の平均値との比を求め、求めた比の
値をしきい値0.5と比較する。
【0043】そして、比の値が0.5以上であれば、m
(2)(n)が受信信号に含まれていると判定する。すなわ
ち、m(2)(n)が無線通信基地局装置20から送信されて
おり、よって、無線通信基地局装置20が送信ダイバー
シチを行うと判定する。
【0044】一方、比の値が0.5未満であれば、m(2)
(n)が受信信号に含まれていないと判定する。すなわ
ち、m(2)(n)が無線通信基地局装置20から送信されて
おらず、よって、無線通信基地局装置20が送信ダイバ
ーシチを行わないと判定する。
【0045】このように、本実施の形態によれば、受信
信号とm(1)(n)の相関電力値と、受信信号とm(2)(n)の
相関電力値との比に基づいて、無線通信基地局装置が送
信ダイバーシチを行うか否かを判定する。また、判定の
しきい値として、送信ダイバーシチが行われる場合の比
の値と、行われない場合の比の値との中間値を用いる。
よって、無線通信基地局装置が送信ダイバーシチを行う
か否かを精度良く判定することができる。
【0046】(実施の形態2)実施の形態1では、無線
通信基地局装置20のアンテナ1から無線通信端末装置
10のアンテナ101までのフェージング、すなわちα
2と、無線通信基地局装置20のアンテナ2から無線通
信端末装置10のアンテナ101までのフェージング、
すなわちβ2とがほぼ等しいものとした。しかし、実際
の通信環境では、α2とβ2とは互いに独立であるため、
α2とβ2の比が30dB(1000倍)程度になることが
よくある。α22=1000の場合は、式(8)にお
いてQSCT D=on=90.91となり、α22=0.001
の場合は、式(8)においてQSCT D=on=0.01とな
る。
【0047】ここで、α22=0.001の場合に着目
すると、QSCTD=on=0.01の値が、式(7)における
SCTD=offの値(ほぼ0)に非常に近い値となってしま
う。このため、実際の通信環境においてα22=0.0
01の場合が生じると、実施の形態1の判定方法では、
精度が著しく低下してしまうおそれがある。
【0048】このような精度の低下を防止するために、
実施の形態1では、相関電力値の時間平均を求めること
により、α2とβ2とがほぼ等しくなるようにした。すな
わち、式(8)においてQSCTD=onの値がほぼ1になる
ようにした。しかしながら、α2とβ2とがほぼ等しくな
るためには、受信信号をドップラ周波数の逆数の時間観
測することが必要であり、無線通信端末装置10が歩行
程度の速度で移動する場合は、数百ミリ秒〜数秒必要と
なる。これでは、送信ダイバーシチが行われるか否かの
判定に要する時間が非常に長くなり、その結果、同期確
立までに非常に時間を要することになってしまう。
【0049】そこで、本実施の形態では、以下のように
して、送信ダイバーシチが行われるか否かの判定に要す
る時間を短くするようにした。
【0050】図3は、本発明の実施の形態2に係る無線
通信端末装置の構成を示すブロック図である。なお、図
3において、実施の形態1(図2)と同一の部分には同
一の符号を付し、その説明を省略する。
【0051】図3において、グループ同定部103は、
実施の形態1のようにして同定したベーシックミッドア
ンブルコードグループを示すグループIDを、ベーシッ
クミッドアンブル同定部104に入力とともに、ミッド
アンブルコード作成部121に入力する。
【0052】ミッドアンブルコード作成部121は、グ
ループ同定部103で同定されたグループIDと、ベー
シックミッドアンブル同定部104で同定されたコード
IDとに従って、ミッドアンブルコードm(2)(n)とミッ
ドアンブルコードm(2)(m)の2つのミッドアンブルコー
ドを作成する。ミッドアンブルコードm(2)(n)は、実施
の形態1同様、入力されたコードID=nに従って自セ
ルに固有のベーシックミッドアンブルコードm(n)を1
6チップシフトさせて作成される。
【0053】また、m(m)は、グループ同定部103で
同定されたベーシックミッドアンブルコードグループに
属する4つのベーシックミッドアンブルコードのうち、
自セルに固有のベーシックミッドアンブルコードm(n)
以外のいずれか1つを示す。すなわち、m(m)は、ベー
シックミッドアンブルコードグループに属する4つのベ
ーシックミッドアンブルコードのうち他セルで使用され
ている可能性のある3つのベーシックミッドアンブルコ
ードのうちのいずれか1つを示す。例えば、グループ同
定部103で同定されたベーシックミッドアンブルコー
ドグループに属するベーシックミッドアンブルコードが
m(1)〜m(4)であり、ベーシックミッドアンブル同定部
104で同定された自セルに固有のベーシックミッドア
ンブルコードがm(1)であった場合、m(m)は、m(2)〜
m(4)のうちのいずれか1つである。そして、そのm(m)
を、m(2)(n)と同じシフト量16チップだけシフトさせ
てシフト2のミッドアンブルコードm(2)(m)を作成す
る。
【0054】ミッドアンブルコードm(2)(n)は相関器1
22に入力され、ミッドアンブルコードm(2)(m)は相関
器124に入力される。
【0055】相関器122は、受信信号のTS#0にあ
るビーコンチャネルのミッドアンブル部分に対してミッ
ドアンブルコードm(2)(n)を用いて相関演算を行い、相
関電力値を求める。求められた相関電力値は、フェージ
ングの影響を取り除いて相関電力値の精度を高めるため
に、平均部123で複数タイムスロット分平均される。
すなわち、時間平均される。平均後の相関電力値は判定
部126に入力される。
【0056】相関器124は、受信信号のTS#0にあ
るビーコンチャネルのミッドアンブル部分に対してミッ
ドアンブルコードm(2)(m)を用いて相関演算を行い、相
関電力値を求める。求められた相関電力値は、フェージ
ングの影響を取り除いて相関電力値の精度を高めるため
に、平均部125で複数タイムスロット分平均される。
すなわち、時間平均される。平均後の相関電力値は判定
部126に入力される。
【0057】判定部126は、平均部123から入力さ
れた相関電力値と平均部125から入力された相関電力
値との比に基づいて、ミッドアンブルコードm(2)(n)が
無線通信基地局装置20から送信されているか否かを判
定することにより、無線通信基地局装置20が送信ダイ
バーシチを行うか否かを判定する。詳しい判定方法は後
述する。そして、判定結果を示す信号が復調部111に
入力される。
【0058】次いで、ミッドアンブルコードm(2)(n)が
無線通信基地局装置20から送信されているか否かの判
定方法について説明する。
【0059】無線通信基地局装置20が送信ダイバーシ
チを行っていない場合は、実施の形態1同様、アンテナ
1から送信される信号はm(1)(n)となり、アンテナ2か
ら送信される信号は0となる。よって、相関器122で
求められるm(2)(n)との相関電力値PSCTD=off,nは、式
(9)のように表される。
【0060】また、相関器124で求められるm(2)(m)
との相関電力値PSCTD=off,mは、式(10)のように表
される。 なお、式を簡単にするためにm(1)(n)とm(2)(m)の相関
電力値をYとする。また、Yは既知の値である。
【0061】一方、無線通信基地局装置20が送信ダイ
バーシチを行っている場合は、実施の形態1同様、アン
テナ1から送信される信号はm(1)(n)となり、アンテナ
2から送信される信号はm(2)(n)となる。よって、相関
器122で求められるm(2)(n)との相関電力値P
SCTD=on,nは、式(11)のように表される。 PSCTD=on,n=|αm(1)(n)(m(2)(n))*+βm(2)(n)(m(2)(n))*2 =α2|m(1)(n)(m(2)(n))*2+β2 =α2X+β2 …(11)
【0062】また、相関器124で求められるm(2)(m)
との相関電力値PSCTD=on,mは、式(12)のように表
される。 PSCTD=on,m=|αm(1)(n)(m(2)(m))*+βm(2)(n)(m(2)(m))*2 =α2|m(1)(n)(m(2)(m))*2+β2|m(2)(n)(m(2)(m))*2 =α2Y+β2Z …(12) なお、式を簡単にするためにm(2)(n)とm(2)(m)の相関
電力値をZとする。また、Zは既知の値である。
【0063】ここで、本実施の形態では、m(2)(n)が送
信されているか否かを判定するための評価値として、受
信信号とm(2)(n)の相関電力値と、受信信号とm(2)(m)
の相関電力値との比を用いる。
【0064】まず、m(2)(n)が送信されていない場合の
比の期待値QSCTD=offは、式(10)を式(9)で割っ
た値である。よって、QSCTD=offは式(13)のように
なる。但し、平均部123および平均部125での平均
化により、フェージングの影響が十分に抑圧されている
ものとする。 QSCTD=off=Y/X …(13)
【0065】一方、m(2)(n)が送信されている場合の比
の期待値QSCTD=onは、式(12)を式(11)で割っ
た値である。よって、QSCTD=onは式(14)のように
なる。但し、平均部123および平均部125での平均
化により、フェージングの影響が十分に抑圧されている
ものとする。 QSCTD=on=((α22)Y+Z)/((α22)X+1) …(14)
【0066】ここで、X、Y、Zはほぼ等しい値であ
り、また非常に小さい値(ほぼ0)である。よって、α
2とβ2とがほぼ等しい場合は、式(14)において、Q
SCTD=o nはほぼ0となる。また、式(13)においてQ
SCTD=offはほぼ1となる。よって、判定のしきい値とし
て用いる値は、QSCTD=onとQSCTD=offの中間の値、す
なわちほぼ0.5が最適である。
【0067】よって、ここでは0.5を、判定部126
にしきい値として設定する。判定部126は、平均部1
23から入力される受信信号とm(2)(n)の相関電力値の
平均値と、平均部125から入力される受信信号とm
(2)(m)の相関電力値の平均値との比を求め、求めた比の
値をしきい値0.5と比較する。
【0068】そして、比の値が0.5以上であれば、m
(2)(n)が受信信号に含まれていないと判定する。すなわ
ち、m(2)(n)が無線通信基地局装置20から送信されて
おらず、よって、無線通信基地局装置20が送信ダイバ
ーシチを行わないと判定する。
【0069】一方、比の値が0.5未満であれば、m(2)
(n)が受信信号に含まれていると判定する。すなわち、
(2)(n)が無線通信基地局装置20から送信されてお
り、よって、無線通信基地局装置20が送信ダイバーシ
チを行うと判定する。
【0070】ここで、実際の通信環境においてα2とβ2
の比が30dB(1000倍)程度になる場合を考える。
α22=1000の場合は、式(14)においてQ
SCTD=on=0.91となり、α22=1の場合は、式
(14)においてQSCTD=on=0.02となり、α22
=0.001の場合は、式(14)においてQSCTD=on
0.01となる。また、式(13)においてQSCTD=off
はほぼ1となる。α22=1000の場合に着目する
と、QSCTD=onとQSCTD=offの差は0.09となり、実施
の形態1におけるα22=0.001の場合のQ
SCTD=onとQSCTD=offの差0.01の9倍となる。よっ
て、本実施の形態の判定方法を用いることで、実施の形
態1よりさらに判定精度を高めることができる。
【0071】また、式(14)に着目すると、フェージ
ングによって変動する(α22)には、相関電力値X、
Yが乗算されている。これは、フェージングの変動がX
またはYによって抑圧されていることを意味する。よっ
て、X、Yが0.01程度の場合は、フェージング変動
を抑圧するために必要となる受信信号の観測時間は実施
の形態1に比べて1/100程度でよくなる。すなわ
ち、無線通信端末装置10が歩行程度の速度で移動する
場合でも、数ミリ秒〜数十ミリ秒で十分となる。
【0072】このように、本実施の形態によれば、実施
の形態1よりさらに判定精度を高めることができるとと
もに、判定に要する時間を大きく短縮することができ、
その結果、同期確立までに要する時間を大きく短縮する
ことができる。
【0073】(実施の形態3)実施の形態2では、グル
ープ同定部103で同定されたベーシックミッドアンブ
ルコードグループに属する4つのベーシックミッドアン
ブルコードのうち、自セルに固有のベーシックミッドア
ンブルコードm(n)から作成されたミッドアンブルコー
ドm(2)(n)と、m(n)以外のいずれか1つのベーシック
ミッドアンブルコードm(m)から作成されたミッドアン
ブルコードm(2)(m)とを使用して、送信ダイバーシチが
行われるか否かを判定した。例えば、グループ同定部1
03で同定されたベーシックミッドアンブルコードグル
ープに属するベーシックミッドアンブルコードがm(1)
〜m(4)であり、ベーシックミッドアンブル同定部10
4で同定された自セルに固有のベーシックミッドアンブ
ルコードがm(1)であった場合、m(1)と、m(2)〜m(4)
のうちのいずれか1つを使用した。
【0074】ここで、ミッドアンブルコード間の相互相
関はコード毎に異なるために、ばらつきが大きい。そこ
で、本実施の形態では、そのばらつきを小さくするため
に、グループ同定部103で同定されたベーシックミッ
ドアンブルコードグループに属するベーシックミッドア
ンブルコードのすべてを使用する。例えば、グループ同
定部103で同定されたベーシックミッドアンブルコー
ドグループに属するベーシックミッドアンブルコードが
m(1)〜m(4)であり、ベーシックミッドアンブル同定部
104で同定された自セルに固有のベーシックミッドア
ンブルコードがm(1)であった場合、m(1)の他にm(2)
〜m(4)のすべてを使用する。
【0075】図4は、本発明の実施の形態3に係る無線
通信端末装置の構成を示すブロック図である。なお、図
4において、実施の形態1(図2)と同一の部分には同
一の符号を付し、その説明を省略する。
【0076】ミッドアンブルコード作成部131は、グ
ループ同定部103で同定されたグループIDと、ベー
シックミッドアンブル同定部104で同定されたコード
IDとに従って、ミッドアンブルコードm(2)(1)〜m
(2)(4)の4つのミッドアンブルコードを作成する。ミッ
ドアンブルコードm(2)(1)は、入力されたコードID=
nに従って自セルに固有のベーシックミッドアンブルコ
ードm(1)を16チップシフトさせて作成される。ま
た、m(2)(2)〜m(2)(4)は、m(1)と同一のベーシック
ミッドアンブルコードグループに属する他のベーシック
ミッドアンブルコード、すなわち、m(2)〜m(4)を、そ
れぞれm(2)(1)と同じシフト量16チップだけシフトさ
せて作成される。m(2)(1)は相関器132に、m(2)(2)
は相関器134に、m(2)(3)は相関器135に、m
(2)(4)は相関器136に、それぞれ入力される。
【0077】相関器132は、受信信号のTS#0にあ
るビーコンチャネルのミッドアンブル部分に対してミッ
ドアンブルコードm(2)(1)を用いて相関演算を行い、相
関電力値を求める。無線通信基地局装置20が送信ダイ
バーシチを行わない場合は、相関器132で求められる
相関電力値は式(9)となり、無線通信基地局装置20
が送信ダイバーシチを行う場合は、相関器132で求め
られる相関電力値は式(11)となる。求められた相関
電力値は、フェージングの影響を取り除いて相関電力値
の精度を高めるために、平均部133で複数タイムスロ
ット分平均される。すなわち、時間平均される。平均後
の相関電力値は判定部139に入力される。
【0078】相関器134は、受信信号のTS#0にあ
るビーコンチャネルのミッドアンブル部分に対してミッ
ドアンブルコードm(2)(2)を用いて相関演算を行い、相
関電力値を求める。相関器135は、受信信号のTS#
0にあるビーコンチャネルのミッドアンブル部分に対し
てミッドアンブルコードm(2)(3)を用いて相関演算を行
い、相関電力値を求める。相関器136は、受信信号の
TS#0にあるビーコンチャネルのミッドアンブル部分
に対してミッドアンブルコードm(2)(4)を用いて相関演
算を行い、相関電力値を求める。無線通信基地局装置2
0が送信ダイバーシチを行わない場合は、相関器134
〜136で求められる相関電力値は式(10)となり、
無線通信基地局装置20が送信ダイバーシチを行う場合
は、相関器134〜136で求められる相関電力値は式
(12)となる。相関器134、相関器135および相
関器136で求められた相関電力値はそれぞれ、平均部
137に入力される。平均部137は、相関器134、
相関器135、相関器136からそれぞれ入力される3
つの相関電力値を平均する。平均された相関電力値は、
フェージングの影響を取り除いて相関電力値の精度を高
めるために、平均部138で、さらに複数タイムスロッ
ト分平均される。すなわち、時間平均される。平均後の
相関電力値は判定部139に入力される。
【0079】判定部139は、実施の形態2と同様にし
て、平均部133から入力された相関電力値の平均値と
平均部138から入力された相関電力値の平均値との比
を求め、求めた比の値をしきい値0.5と比較する。そ
して、比の値が0.5以上であれば、無線通信基地局装
置20が送信ダイバーシチを行わないと判定し、逆に、
比の値が0.5未満であれば、無線通信基地局装置20
が送信ダイバーシチを行うと判定する。
【0080】このように、本実施の形態によれば、自セ
ルに固有のベーシックミッドアンブルコードと同一のベ
ーシックミッドアンブルコードグループに属する他の複
数のベーシックミッドアンブルコードから作成されるミ
ッドアンブルコードを用いて相関電力値を求め、それら
複数の相関電力値の平均値を用いて送信ダイバーシチが
行われるか否か判定するため、判定に使用される相互相
関値がさらに正確になるので、さらに判定精度を高める
ことができる。
【0081】(実施の形態4)本実施の形態が実施の形
態1および実施の形態2と異なる点は、自セルに固有の
ベーシックミッドアンブルコードm(n)と同一のベーシ
ックミッドアンブルコードグループに属する他のベーシ
ックミッドアンブルコードm(m)から作成されるシフト
1(シフト量0)のミッドアンブルコードm(1)(m)を用
いて送信ダイバーシチが行われるか否かを判定する点で
ある。
【0082】図5は、本発明の実施の形態4に係る無線
通信端末装置の構成を示すブロック図である。なお、図
5において、実施の形態1(図2)または実施の形態2
(図3)と同一の部分には同一の符号を付し、その説明
を省略する。
【0083】図5において、グループ同定部103は、
実施の形態1のようにして同定したベーシックミッドア
ンブルコードグループを示すグループIDを、ベーシッ
クミッドアンブル同定部104に入力とともに、ミッド
アンブルコード作成部121に入力する。
【0084】ミッドアンブルコード作成部141は、グ
ループ同定部103で同定されたグループIDと、ベー
シックミッドアンブル同定部104で同定されたコード
IDとに従って、ミッドアンブルコードm(2)(n)とミッ
ドアンブルコードm(1)(m)の2つのミッドアンブルコー
ドを作成する。ミッドアンブルコードm(2)(n)は、実施
の形態1同様、入力されたコードID=nに従って自セ
ルに固有のベーシックミッドアンブルコードm(n)を1
6チップシフトさせて作成される。
【0085】また、m(m)は、上記同様、グループ同定
部103で同定されたベーシックミッドアンブルコード
グループに属する4つのベーシックミッドアンブルコー
ドのうち、自セルに固有のベーシックミッドアンブルコ
ードm(n)以外のいずれか1つを示す。ミッドアンブル
コードm(1)(m)は、m(m)からシフト1(シフト量0)
のミッドアンブルコードとして作成される。
【0086】ミッドアンブルコードm(2)(n)は相関器1
22に入力され、ミッドアンブルコードm(1)(m)は相関
器144に入力される。
【0087】相関器122および平均部123の動作は
実施の形態2と同一なので、説明を省略する。
【0088】相関器144は、受信信号のTS#0にあ
るビーコンチャネルのミッドアンブル部分に対してミッ
ドアンブルコードm(1)(m)を用いて相関演算を行い、相
関電力値を求める。求められた相関電力値は、フェージ
ングの影響を取り除いて相関電力値の精度を高めるため
に、平均部145で複数タイムスロット分平均される。
すなわち、時間平均される。平均後の相関電力値は判定
部146に入力される。
【0089】判定部146は、平均部123から入力さ
れた相関電力値と平均部145から入力された相関電力
値との比に基づいて、ミッドアンブルコードm(2)(n)が
無線通信基地局装置20から送信されているか否かを判
定することにより、無線通信基地局装置20が送信ダイ
バーシチを行うか否かを判定する。判定方法は以下のよ
うになる。
【0090】無線通信基地局装置20が送信ダイバーシ
チを行っていない場合は、実施の形態1同様、アンテナ
1から送信される信号はm(1)(n)となり、アンテナ2か
ら送信される信号は0となる。よって、相関器122で
求められるm(2)(n)との相関電力値PSCTD=off,nは、式
(9)のように表される。また、相関器144で求めら
れるm(1)(m)との相関電力値PSCTD=off,mは、式(1
5)のように表される。 なお、式を簡単にするためにm(1)(n)とm(1)(m)の相関
電力値をAとする。また、Aは既知の値である。
【0091】一方、無線通信基地局装置20が送信ダイ
バーシチを行っている場合は、実施の形態1同様、アン
テナ1から送信される信号はm(1)(n)となり、アンテナ
2から送信される信号はm(2)(n)となる。よって、相関
器122で求められるm(2)(n)との相関電力値P
SCTD=on,nは、式(11)のように表される。また、相
関器144で求められるm(1)(m)との相関電力値P
SCTD=on,mは、式(16)のように表される。 PSCTD=on,m=|αm(1)(n)(m(1)(m))*+βm(2)(n)(m(1)(m))*2 =α2|m(1)(n)(m(1)(m))*2+β2|m(2)(n)(m(1)(m))*2 =α2B+β2C …(16) なお、式を簡単にするためにm(1)(n)とm(1)(m)の相関
電力値をBとし、m(2 )(n)とm(1)(m)の相関電力値をC
とする。また、BおよびCは既知の値である。
【0092】ここで、本実施の形態では、m(2)(n)が送
信されているか否かを判定するための評価値として、受
信信号とm(2)(n)の相関電力値と、受信信号とm(1)(m)
の相関電力値との比を用いる。
【0093】まず、m(2)(n)が送信されていない場合の
比の期待値QSCTD=offは、式(15)を式(9)で割っ
た値である。よって、QSCTD=offは式(17)のように
なる。但し、平均部123および平均部145での平均
化により、フェージングの影響が十分に抑圧されている
ものとする。 QSCTD=off=A/X …(17)
【0094】一方、m(2)(n)が送信されている場合の比
の期待値QSCTD=onは、式(16)を式(11)で割っ
た値である。よって、QSCTD=onは式(18)のように
なる。但し、平均部123および平均部145での平均
化により、フェージングの影響が十分に抑圧されている
ものとする。 QSCTD=on=((α22)B+C)/((α22)X+1) …(18)
【0095】ここで、X、B、Cはほぼ等しい値であ
り、また非常に小さい値(ほぼ0)である。よって、α
2とβ2とがほぼ等しい場合は、式(18)において、Q
SCTD=o nはほぼ0となる。また、式(17)においてQ
SCTD=offはほぼ1となる。よって、判定のしきい値とし
て用いる値は、QSCTD=onとQSCTD=offの中間の値、す
なわちほぼ0.5が最適である。
【0096】よって、ここでは0.5を、判定部146
にしきい値として設定する。判定部146は、平均部1
23から入力される受信信号とm(2)(n)の相関電力値の
平均値と、平均部145から入力される受信信号とm
(1)(m)の相関電力値の平均値との比を求め、求めた比の
値をしきい値0.5と比較する。
【0097】そして、比の値が0.5以上であれば、m
(2)(n)が受信信号に含まれていないと判定する。すなわ
ち、m(2)(n)が無線通信基地局装置20から送信されて
おらず、よって、無線通信基地局装置20が送信ダイバ
ーシチを行わないと判定する。
【0098】一方、比の値が0.5未満であれば、m(2)
(n)が受信信号に含まれていると判定する。すなわち、
(2)(n)が無線通信基地局装置20から送信されてお
り、よって、無線通信基地局装置20が送信ダイバーシ
チを行うと判定する。
【0099】このように、本実施の形態によれば、実施
の形態2で使用したミッドアンブルコードm(2)(m)に代
えてミッドアンブルコードm(1)(m)を用いることによ
り、実施の形態2と同様の作用、効果を呈することがで
きる。
【0100】(実施の形態5)実施の形態4では、グル
ープ同定部103で同定されたベーシックミッドアンブ
ルコードグループに属する4つのベーシックミッドアン
ブルコードのうち、自セルに固有のベーシックミッドア
ンブルコードm(n)から作成されたミッドアンブルコー
ドm(2)(n)と、m(n)以外のいずれか1つのベーシック
ミッドアンブルコードm(m)から作成されたミッドアン
ブルコードm(1)(m)とを使用して、送信ダイバーシチが
行われるか否かを判定した。
【0101】これに対し、本実施の形態では、ミッドア
ンブルコード間の相互相関のばらつきを小さくするため
に、グループ同定部103で同定されたベーシックミッ
ドアンブルコードグループに属するベーシックミッドア
ンブルコードのすべてを使用する。例えば、グループ同
定部103で同定されたベーシックミッドアンブルコー
ドグループに属するベーシックミッドアンブルコードが
m(1)〜m(4)であり、ベーシックミッドアンブル同定部
104で同定された自セルに固有のベーシックミッドア
ンブルコードがm(1)であった場合、m(1)の他にm(2)
〜m(4)のすべてを使用する。
【0102】図6は、本発明の実施の形態5に係る無線
通信端末装置の構成を示すブロック図である。なお、図
6において、実施の形態1(図2)または実施の形態2
(図3)と同一の部分には同一の符号を付し、その説明
を省略する。
【0103】ミッドアンブルコード作成部151は、グ
ループ同定部103で同定されたグループIDと、ベー
シックミッドアンブル同定部104で同定されたコード
IDとに従って、ミッドアンブルコードm(2)(1)、m
(1)(2)、m(1)(3)、m(1)(4)の4つのミッドアンブルコ
ードを作成する。ミッドアンブルコードm(2)(1)は、入
力されたコードID=nに従って自セルに固有のベーシ
ックミッドアンブルコードm(1)を16チップシフトさ
せて作成される。また、m(1)(2)、m(1)(3)、m( 1)(4)
は、m(1)と同一のベーシックミッドアンブルコードグ
ループに属する他のベーシックミッドアンブルコード、
すなわち、m(2)〜m(4)からシフト1(シフト量0)の
ミッドアンブルコードとしてそれぞれ作成される。m
(2)(1)は相関器122に、m(1)(2)は相関器152に、
(1)(3)は相関器153に、m(1)(4)は相関器154
に、それぞれ入力される。
【0104】無線通信基地局装置20が送信ダイバーシ
チを行わない場合は、相関器122で求められる相関電
力値は式(9)となり、無線通信基地局装置20が送信
ダイバーシチを行う場合は、相関器122で求められる
相関電力値は式(11)となる。求められた相関電力値
は、フェージングの影響を取り除いて相関電力値の精度
を高めるために、平均部123で複数タイムスロット分
平均される。すなわち、時間平均される。平均後の相関
電力値は判定部157に入力される。
【0105】相関器152は、受信信号のTS#0にあ
るビーコンチャネルのミッドアンブル部分に対してミッ
ドアンブルコードm(1)(2)を用いて相関演算を行い、相
関電力値を求める。相関器153は、受信信号のTS#
0にあるビーコンチャネルのミッドアンブル部分に対し
てミッドアンブルコードm(1)(3)を用いて相関演算を行
い、相関電力値を求める。相関器154は、受信信号の
TS#0にあるビーコンチャネルのミッドアンブル部分
に対してミッドアンブルコードm(1)(4)を用いて相関演
算を行い、相関電力値を求める。無線通信基地局装置2
0が送信ダイバーシチを行わない場合は、相関器152
〜154で求められる相関電力値は式(15)となり、
無線通信基地局装置20が送信ダイバーシチを行う場合
は、相関器152〜154で求められる相関電力値は式
(16)となる。相関器152、相関器153および相
関器154で求められた相関電力値はそれぞれ、平均部
155に入力される。平均部155は、相関器152、
相関器153、相関器154からそれぞれ入力される3
つの相関電力値を平均する。平均された相関電力値は、
フェージングの影響を取り除いて相関電力値の精度を高
めるために、平均部156で、さらに複数タイムスロッ
ト分平均される。すなわち、時間平均される。平均後の
相関電力値は判定部157に入力される。
【0106】判定部157は、実施の形態4と同様にし
て、平均部123から入力された相関電力値の平均値と
平均部156から入力された相関電力値の平均値との比
を求め、求めた比の値をしきい値0.5と比較する。そ
して、比の値が0.5以上であれば、無線通信基地局装
置20が送信ダイバーシチを行わないと判定し、逆に、
比の値が0.5未満であれば、無線通信基地局装置20
が送信ダイバーシチを行うと判定する。
【0107】このように、本実施の形態によれば、実施
の形態3と同様に、自セルに固有のベーシックミッドア
ンブルコードと同一のベーシックミッドアンブルコード
グループに属する他の複数のベーシックミッドアンブル
コードから作成されるミッドアンブルコードを用いて相
関電力値を求め、それら複数の相関電力値の平均値を用
いて送信ダイバーシチが行われるか否か判定するため、
実施の形態3と同様の作用、効果を呈する。
【0108】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
無線通信基地局装置が送信ダイバーシチを行うか否かを
精度良く判定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る無線通信システム
の構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態1に係る無線通信端末装置
の構成を示すブロック図
【図3】本発明の実施の形態2に係る無線通信端末装置
の構成を示すブロック図
【図4】本発明の実施の形態3に係る無線通信端末装置
の構成を示すブロック図
【図5】本発明の実施の形態4に係る無線通信端末装置
の構成を示すブロック図
【図6】本発明の実施の形態5に係る無線通信端末装置
の構成を示すブロック図
【図7】CDMA/TDD方式で使用される、フレーム
構成およびスロット構成の一例を示す図
【図8】ミッドアンブルコードの作成方法を説明するた
めの図
【符号の説明】
101 アンテナ 102 RF部 103 グループ同定部 104 ベーシックミッドアンブル同定部 105、121、131、141、151 ミッドアン
ブルコード作成部 106、108、122、124、132、134、1
35、136、144、152、153、154 相関
器 107、109、123、125、133、137、1
38、145、155、156 平均部 110、126、139、146、157 判定部 111 復調部
フロントページの続き Fターム(参考) 5K022 EE02 EE11 5K059 CC02 5K067 CC10 CC24 EE02 EE10 EE22 HH22 KK03

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のアンテナを有する無線通信基地局
    装置が、送信ダイバーシチを行う場合に、自セル固有の
    ベーシックミッドアンブルコードを単位シフト量ずつ巡
    回シフトさせて作成される複数のミッドアンブルコード
    のうち、シフト量0の第1ミッドアンブルコードと、送
    信ダイバーシチを行うことを示す特定シフト量の第2ミ
    ッドアンブルコードと、を前記複数のアンテナから並列
    送信するCDMA無線通信システム、において使用され
    るミッドアンブルコード判定方法であって、 受信信号と、前記第1ミッドアンブルコードとの相関値
    と、 受信信号と、前記第2ミッドアンブルコードとの相関値
    と、の比に基づいて、 前記第2ミッドアンブルコードが受信信号に含まれてい
    るか否かを判定する、 ことを特徴とするミッドアンブルコード判定方法。
  2. 【請求項2】 複数のアンテナを有する無線通信基地局
    装置が、送信ダイバーシチを行う場合に、自セル固有の
    ベーシックミッドアンブルコードを単位シフト量ずつ巡
    回シフトさせて作成される複数のミッドアンブルコード
    のうち、シフト量0の第1ミッドアンブルコードと、送
    信ダイバーシチを行うことを示す特定シフト量の第2ミ
    ッドアンブルコードと、を前記複数のアンテナから並列
    送信するCDMA無線通信システム、において使用され
    るミッドアンブルコード判定方法であって、 受信信号と、前記第2ミッドアンブルコードとの相関値
    と、 受信信号と、前記自セル固有のベーシックミッドアンブ
    ルコードと同一のベーシックミッドアンブルコードグル
    ープに属する他のベーシックミッドアンブルコードを前
    記特定シフト量と同じ量だけシフトして作成されるミッ
    ドアンブルコードとの相関値と、の比に基づいて、 前記第2ミッドアンブルコードが受信信号に含まれてい
    るか否かを判定する、 ことを特徴とするミッドアンブルコード判定方法。
  3. 【請求項3】 複数のアンテナを有する無線通信基地局
    装置が、送信ダイバーシチを行う場合に、自セル固有の
    ベーシックミッドアンブルコードを単位シフト量ずつ巡
    回シフトさせて作成される複数のミッドアンブルコード
    のうち、シフト量0の第1ミッドアンブルコードと、送
    信ダイバーシチを行うことを示す特定シフト量の第2ミ
    ッドアンブルコードと、を前記複数のアンテナから並列
    送信するCDMA無線通信システム、において使用され
    るミッドアンブルコード判定方法であって、 受信信号と、前記第2ミッドアンブルコードとの相関値
    と、 受信信号と、前記自セル固有のベーシックミッドアンブ
    ルコードと同一のベーシックミッドアンブルコードグル
    ープに属する他のベーシックミッドアンブルコードから
    作成されるシフト量0のミッドアンブルコードとの相関
    値と、の比に基づいて、 前記第2ミッドアンブルコードが受信信号に含まれてい
    るか否かを判定する、 ことを特徴とするミッドアンブルコード判定方法。
  4. 【請求項4】 複数のアンテナを有する無線通信基地局
    装置が、送信ダイバーシチを行う場合に、自セル固有の
    ベーシックミッドアンブルコードを単位シフト量ずつ巡
    回シフトさせて作成される複数のミッドアンブルコード
    のうち、シフト量0の第1ミッドアンブルコードと、送
    信ダイバーシチを行うことを示す特定シフト量の第2ミ
    ッドアンブルコードと、を前記複数のアンテナから並列
    送信するCDMA無線通信システム、において前記無線
    通信基地局装置と通信する無線通信端末装置であって、 受信信号と、前記第1ミッドアンブルコードとの第1相
    関値を求める第1相関手段と、 受信信号と、前記第2ミッドアンブルコードとの第2相
    関値を求める第2相関手段と、 前記第1相関値と前記第2相関値との比と、しきい値
    と、を比較する比較手段と、 前記比較手段での比較結果に基づいて、前記第2ミッド
    アンブルコードが受信信号に含まれているか否かを判定
    することによって、前記無線通信基地局装置が送信ダイ
    バーシチを行うか否かを判定する判定手段と、 を具備することを特徴とする無線通信端末装置。
  5. 【請求項5】 前記比較手段は、 前記第2ミッドアンブルコードが前記無線通信基地局装
    置から送信されない場合の、前記第1相関値と前記第2
    相関値との比と、 前記第2ミッドアンブルコードが前記無線通信基地局装
    置から送信される場合の、前記第1相関値と前記第2相
    関値との比と、の中間値を、 前記しきい値とする、 ことを特徴とする請求項4記載の無線通信端末装置。
  6. 【請求項6】 複数のアンテナを有する無線通信基地局
    装置が、送信ダイバーシチを行う場合に、自セル固有の
    ベーシックミッドアンブルコードを単位シフト量ずつ巡
    回シフトさせて作成される複数のミッドアンブルコード
    のうち、シフト量0の第1ミッドアンブルコードと、送
    信ダイバーシチを行うことを示す特定シフト量の第2ミ
    ッドアンブルコードと、を前記複数のアンテナから並列
    送信するCDMA無線通信システム、において前記無線
    通信基地局装置と通信する無線通信端末装置であって、 受信信号と、前記第2ミッドアンブルコードとの第2相
    関値を求める第2相関手段と、 受信信号と、前記自セル固有のベーシックミッドアンブ
    ルコードと同一のベーシックミッドアンブルコードグル
    ープに属する他のベーシックミッドアンブルコードを前
    記特定シフト量と同じ量だけシフトして作成されるミッ
    ドアンブルコードとの第3相関値を求める第3相関手段
    と、 前記第2相関値と前記第3相関値との比と、しきい値
    と、を比較する比較手段と、 前記比較手段での比較結果に基づいて、前記第2ミッド
    アンブルコードが受信信号に含まれているか否かを判定
    することによって、前記無線通信基地局装置が送信ダイ
    バーシチを行うか否かを判定する判定手段と、 を具備することを特徴とする無線通信端末装置。
  7. 【請求項7】 前記第3相関手段は、 受信信号と、前記自セル固有のベーシックミッドアンブ
    ルコードと同一のベーシックミッドアンブルコードグル
    ープに属する他の複数のベーシックミッドアンブルコー
    ドの各々を前記特定シフト量と同じ量だけシフトして作
    成される複数のミッドアンブルコードの各々との複数の
    前記第3相関値を求め、 前記比較手段は、 前記第2相関値と複数の前記第3相関値の平均値との比
    と、前記しきい値と、を比較する、 ことを特徴とする請求項6記載の無線通信端末装置。
  8. 【請求項8】 前記比較手段は、 前記第2ミッドアンブルコードが前記無線通信基地局装
    置から送信されない場合の、前記第2相関値と前記第3
    相関値との比と、 前記第2ミッドアンブルコードが前記無線通信基地局装
    置から送信される場合の、前記第2相関値と前記第3相
    関値との比と、の中間値を、 前記しきい値とする、 ことを特徴とする請求項6記載の無線通信端末装置。
  9. 【請求項9】 複数のアンテナを有する無線通信基地局
    装置が、送信ダイバーシチを行う場合に、自セル固有の
    ベーシックミッドアンブルコードを単位シフト量ずつ巡
    回シフトさせて作成される複数のミッドアンブルコード
    のうち、シフト量0の第1ミッドアンブルコードと、送
    信ダイバーシチを行うことを示す特定シフト量の第2ミ
    ッドアンブルコードと、を前記複数のアンテナから並列
    送信するCDMA無線通信システム、において前記無線
    通信基地局装置と通信する無線通信端末装置であって、 受信信号と、前記第2ミッドアンブルコードとの第2相
    関値を求める第2相関手段と、 受信信号と、前記自セル固有のベーシックミッドアンブ
    ルコードと同一のベーシックミッドアンブルコードグル
    ープに属する他のベーシックミッドアンブルコードから
    作成されるシフト量0のミッドアンブルコードとの第4
    相関値を求める第4相関手段と、 前記第2相関値と前記第4相関値との比と、しきい値
    と、を比較する比較手段と、 前記比較手段での比較結果に基づいて、前記第2ミッド
    アンブルコードが受信信号に含まれているか否かを判定
    することによって、前記無線通信基地局装置が送信ダイ
    バーシチを行うか否かを判定する判定手段と、 を具備することを特徴とする無線通信端末装置。
  10. 【請求項10】 前記第4相関手段は、 受信信号と、前記自セル固有のベーシックミッドアンブ
    ルコードと同一のベーシックミッドアンブルコードグル
    ープに属する他の複数のベーシックミッドアンブルコー
    ドの各々から作成されるシフト量0の複数のミッドアン
    ブルコードの各々との複数の前記第4相関値を求め、 前記比較手段は、 前記第2相関値と複数の前記第4相関値の平均値との比
    と、前記しきい値と、を比較する、 ことを特徴とする請求項9記載の無線通信端末装置。
  11. 【請求項11】 前記比較手段は、 前記第2ミッドアンブルコードが前記無線通信基地局装
    置から送信されない場合の、前記第2相関値と前記第4
    相関値との比と、 前記第2ミッドアンブルコードが前記無線通信基地局装
    置から送信される場合の、前記第2相関値と前記第4相
    関値との比と、の中間値を、 前記しきい値とする、 ことを特徴とする請求項9記載の無線通信端末装置。
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