JP3937551B2 - ワークピースの搬送装置および搬送方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、多くのステーションを持つ機械において、ワークピースを各ステーション間で搬送するワークピースの搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ワークピースを搬送して、このワークピースに対して各ステーションでそれぞれの加工を行うために、一般に搬送装置が用いられている。この搬送装置としては、メカニカルな搬送方式が多く、例えばチャックと直進・旋回シリンダを用いる方式、コンベアを用いる方式、あるいは直進・旋回を行うキャリアプレート方式、メカ式直進装置、メカ式旋回装置、ロボット方式といった搬送装置が用いられている。
【0003】
これらの各搬送装置においては、水平方向若しくは垂直方向への搬送を行うことが可能となっている。ここで、従来の搬送装置の構成として、メカ式旋回搬送装置の構成を図4に一例を示す。この搬送装置1においては、ワークピースを保持するチャック爪2を有し、上記ワークピースを保持して旋回する旋回・チャック部3と、この旋回・チャック部3を固定する水平基台部4と、上記チャック爪2にワークピースを保持させるための倒れ防止板5とL型ストップ板6とからなる倒れ防止部7とより構成されている。
【0004】
これらの構成においては、前工程で加工が終了したワークピースを上記倒れ防止部7で挾持し、チャック爪2までガイドしつつ運んでこのチャック2に係止させる。このワークピースの係止後に上記旋回・チャック部3を旋回させてワークピースを反対側まで搬送する。搬送されたワークピースは、上記チャック2から外されて次工程へと送られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述のメカニカル搬送を行う搬送装置においては、ワークピース加工中は他のワークピースを搬送できなく、そのためワークピースの加工が終了した後に搬送するというダイレクトサイクルにならざるを得ない。また、メカニカル搬送を行う搬送装置は部品点数も多いため、コストもかさむものとなっている。さらに、図4に示した搬送装置においては、旋回動作を行うために占有するスペースも大きくなってしまうという欠点を有している。
【0006】
本発明は上記の事情にもとづきなされたもので、その目的とするところは、
位置制約を受けることがなく、ワークピースの加工中にも搬送可能であるとともに、安価で構成も簡単な搬送装置を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の一つの形態に係る搬送装置は、
リング状のワークピースに串刺し状に係止される係止部を有し、上記ワークピースを保持するシャトルと、上記ワークピースを保持したシャトルを収納するとともに、上記ワークピースを搬送側に向けた姿勢で上記シャトルを送り出す送り側ケースと、上記送り側ケースから送り出された上記ワークピースを伴うシャトルが到達する受け側ケースと、上記送り側ケースと上記受け側ケースとの間を接続するとともに、上記ワークピースを保持した上記シャトルが挿通可能なシャトル通路と、上記受け側ケースに設けられ、上記シャトル通路を通じて上記受け側ケースに到達した上記シャトルを受け止めるとともに、上記シャトルに保持されたワークピースを挟んで保持する係止部を有するチャック爪と、上記送り側ケースを通じて上記シャトル通路に圧縮空気を送り込むことにより、上記ワークピースを保持した上記シャトルを上記送り側ケースから上記受け側ケースに向けて搬送するとともに、上記チャック爪の係止部が上記ワークピースを保持した状態で、上記受け側ケースを通じて上記シャトル通路に圧縮空気を送り込むことにより、上記ワークピースの搬送を終えた上記シャトルを上記受け側ケースから上記送り側ケースに戻す搬送手段と、を備えることを特徴としている。
さらに、本発明に係る搬送方法は、
リング状をなすワークピースにシャトルの係止部を串刺し状に係止させることで、上記ワークピースを上記シャトルに保持し、上記ワークピースを保持した上記シャトルを、上記ワークピースを搬送側に向けた姿勢で送り側ケースに収納し、上記送り側ケースに圧縮空気を送り込むことで、上記ワークピースを伴う上記シャトルを、シャトル通路を介して受け側ケースに搬送し、上記受け側ケースに上記ワークピースを保持した上記シャトルが到達した時に、上記シャトルを上記受け側ケースに設けたチャック爪で受け止めるとともに、このチャック爪の係止部で上記シャトルに保持されたワークピースを挟み込み、上記チャック爪の係止部で上記ワークピースを挟んだ後に、上記受け側ケースに圧縮空気を送り込むことで、上記ワークピースの搬送を終えた上記シャトルを上記シャトル通路を通じて上記送り側ケースに戻すこと、を特徴としている。
【0008】
本発明によれば、ワークピースをシャトルに係止させて、圧縮空気の力により送り側ケースから受け側ケースまでシャトルを搬送することが可能となる。このため、ア−ムの旋回などの動作が不要となり、スペースを占有することがなくなる。さらに、ワークピースの加工中に他の加工部位にワークピースを搬送できるので、搬送に時間を要することがなくなる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態について、図1ないし図3に基づいて説明する。図1に示す搬送装置20は、送り側ケース21と受け側ケース22とを有しており、これらの間がシャトル通路としてのシャトルチューブ体23によって連結されている。
【0010】
上記送り側ケース21は、ケーステーブル24を有している。このケーステーブル24は、リング状のワークピース25を送り出す方向と直行する方向に不図示の駆動源によってスライド駆動(ワークピース25を受け渡しアーム40から受け取る受け渡し位置と、コネクタ35と対向する位置との間の往復移動)可能に設けられている。具体的には駆動源は、図3に示すエア電磁弁61となっている。
【0011】
上記ケーステーブル24の上面側には、ケース本体26が設けられている。このケース本体26は、図2に示すように、一端部から所定の深さに形成されたシャトル設置孔27を有している。このシャトル設置孔27には、このシャトル設置孔27の底部からこれよりも細径な空気送出し孔28が形成されており、エアチューブ29の連結口29aをこの空気送出し孔28の外壁面側端部に螺合させることによって、シャトル設置孔27内部に空気を導入及び排出することを可能としている。
【0012】
上記ケース本体26の外壁側面からシャトル設置孔27内部に向かってセンサ孔30が形成されている。このセンサ孔30は、上記シャトル設置孔27の底部側に形成されており、内部に近接センサ31が設置されている。これによって、後述するシャトル33が上記シャトル設置孔27内部に位置しているか否かを検知可能としている。なお、この近接センサ31は、上記センサ孔30を気密に閉塞して空気の漏れを防止するように設置されている。
【0013】
上記シャトル設置孔27の開口端部には、筒状突出部32が形成されている。この筒状突出部32は、図2においてシャトル設置孔27の右端が突出して形成されたものであり、この内径も、上記シャトル設置孔27と同じ内径となっている。
【0014】
上記シャトル設置孔27に設置されるシャトル33は、例えばこのシャトル設置孔27に対応した外径の円柱体33aを有していて、この円柱体33aの一端面からこの円柱体33aの中心軸に沿って細径の係止ピン33bが所定の長さを有して形成されている。この係止ピン33bは、リング状のワークピース25を串刺し状にして保持するものであり、この係止ピン33bは、上記リング状のワークピース25の内径に対応した外径を有している。
【0015】
上記ケーステーブル24に近接する位置に、コネクタテーブル34が設けられている。このコネクタテーブル34には、上面側にシャトルチューブ体23を取り付けるコネクタ35が設けられており、このコネクタ35を例えばワークピース25を送出す方向に沿って、図3に示す駆動源としてのエア電磁弁61により、スライド駆動可能な構成としている。
【0016】
上記コネクタ35には、上記シャトル33を挿通させて圧縮空気により飛び出させることを可能とする貫通孔36が形成されている。この貫通孔36は、上記シャトル33が入り込む側が大径の嵌合部37に形成されている。この嵌合部37は、上記筒状突出部32と嵌合して、この筒状突出部32の外周壁をガタを生じさせないで接触させて、これによって上記コネクタ35とケース本体26とが互いに位置決めされて上記シャトル設置孔27と貫通孔36とが正確に連通するように設けられている。
【0017】
また、上記貫通孔36の嵌合部37よりも上記シャトル33の送り出す側が、上記シャトル33の外径に対応してこのシャトル33を挿通させる大きさに形成されている。
【0018】
そして、この貫通孔36の上記シャトル33が飛び出す側には、上記シャトル33の外径に対応した部分よりも大きな径のネジ溝38が形成されている。このネジ溝38に上記シャトルチューブ体23の先端に取り付けられた連結口体39を取り付けることで、上記シャトルチューブ体23をコネクタ35に連結可能としている。
【0019】
ここで、上記ケース本体26と倒れ防止板41との間(シャトル33への受け渡し位置)には、受け渡しアーム40が位置可能となっている。この受け渡しアーム40は上記ワークピース25を真空吸着によって保持し、送り側ケース21の外方部分を回転軸40aとして旋回駆動し、またスライド駆動することによって、例えば研削加工などの加工により前工程の加工が終了したワークピース25を受け取ってシャトル33に受け渡すものである。
【0020】
この倒れ防止板41は、上記ワークピース25の送出し側からこのワークピース25の側面を保護するものであり、上記シャトル33の係止ピン33bが、倒れ防止板41でのワークピース25の側面保持の邪魔とならないようにするため、係止ピン33bが位置する部分を切り欠いた切り欠き部42を有している。すなわち、この切り欠き部42は、倒れ防止板41の外周側から所定深さだけ切り欠かれていて、上記ワークピース25の側面保持に支障を来さない構成となっている。
【0021】
上記倒れ防止板41には、この外壁面側から切り欠き部42の一部分に向かい、センサ孔43が形成されている。このセンサ孔43には、上述の如き近接センサ44が設置され、この切り欠き部42に上記係止ピン33bの先端が位置しているかどうかを検知可能としている。
【0022】
上記貫通孔36のネジ溝38が形成された部分には、シャトルチューブ体23の連結口体39がねじ込まれるが、この連結口体39は上記貫通孔36に対応して上記シャトル33を挿通可能とする大きさの内径を有するように中空に形成されている。
【0023】
そして、この連結口体39より内部にシャトル33を挿通可能とするシャトルチューブ体23は、例えばナイロンのような材質から形成されたフレキシブルチューブであって、形状を変化させることが可能である。
【0024】
また、このフレキシブルチューブ内部に形成された導通路は、上記シャトル33の挿通に耐えられるようにこのシャトル33に対応した内径に形成されているが、この径は、シャトル33の挿通性を損なわせないとともにシャトル33の移動を伴わないで、シャトル33と導通路の側壁の間の部分を空気のみが導通してしまうのを防止可能な寸法に形成されている。
【0025】
具体的には、上記シャトルチューブ体23の内径は、シャトル33の外径よりもコンマ数ミリ程度大きく形成されている。
上記シャトルチューブ体23は、上記シャトル33を受け側ケース22まで搬送するように設けられている。この受け側ケース22にも、上記シャトルチューブ体23の連結口体39がシャトルケース46のネジ溝47に対して嵌合されることにより、連結されている。
【0026】
このシャトルケース46にも、上記シャトル33を挿通させることが可能な貫通孔48が形成されていると共に、上述のネジ溝47はこの貫通孔48の上記連結口体39が連結される側に設けられている。上記貫通孔48は、上記連結口体39側から所定の深さを有して形成されているが、所定部位で吹き飛ばされたワークピース25を保持しているシャトル33を受け止めるように構成されている。
【0027】
なお、上記シャトルケース46の例えば上面側から上記貫通孔48の底部側に向かい、チャック爪孔50が形成されている。このチャック爪孔50には、チャック本体51に取り付けられたチャック爪52が挿通されるように設けられている。このチャック爪52は、上記係止ピン33b及びこの係止ピン33bに係止されたワークピース25を挿通させるだけの間隔を有して二本の板状部材が対向して設けられている。
【0028】
しかしながら、上記シャトル33の円柱体33aを挿通させるだけの幅は有していないため、この円柱体33aの端面で、シャトル33の進行を受け止めて停止させるように設けられている。
【0029】
上記シャトル33及びこのシャトル33に係止されたワークピース25が、上記チャック爪52まで搬送されたか否かを検知するために、上記貫通孔48にも近接センサ53が設けられるようになっている。具体的には、上記貫通孔48の底部側にセンサ孔54が形成されており、このセンサ孔54に対して近接センサ53がセンサ孔54を気密に閉塞して上記シャトル33の側面部でシャトル33の有無を検知可能として設けられている。
【0030】
なお、本実施の形態では、上記チャック爪52を構成する板状部材が加工されてなるワークピース25を係止する係止部52aは、このワークピース25に対応して円弧状に形成されていて、これら板状部材の間隔よりも大きな径を有するワークピース25を、この板状部材の間の係止部52aで挟み込んで挾持することが可能となっている。このため、上記ワークピース25をチャック爪52の係止部52aで保持して、他の加工装置などに搬送することが可能となっている。
【0031】
上記チャック爪52は、チャック本体51に取り付けられているが、このチャック本体51は、例えば直方部材に形成されていて、この直方部材の側面に上記チャック爪52が設けられている。そして、このチャック本体51は、チャックテーブル55に取り付けられている。このチャックテーブル55は、別途設けられた駆動源としてのエア電磁弁61に取り付けられていて、上記チャック爪52をチャック爪孔50に沿って挿通自在な方向に駆動可能とし、またチャック爪52の開閉を行うために、別途のエア電磁弁61が設けられた構成となっている。
【0032】
なお、上記シャトルケース46にも、空気導通孔56が形成されている。この空気導通孔56は、上記係止ピン33bに対応してこれよりも若干大きな径を有して形成されており、他端側にはねじ溝57が形成されている。このため、エアチューブ29の連結口29aを螺合させることで、上記シャトル33をシャトルチューブ体23の内部及びシャトル設置孔27の内部に上記シャトル33を空気の供給及び排出によって移動自在な構成としている。
【0033】
ここで、上記各近接センサ31,44,53は、図3に示すコントローラ60に接続されている。このコントローラ60は、上述の各近接センサ31,44,53の検出結果に基づいて、各部の駆動源であるエア電磁弁61を駆動して各構成部分の駆動及びシャトル33の送り出し及び戻しを行うように設けられている。
【0034】
以上のような構成を有する搬送装置20の作用について、以下に説明する。
送り出し側に設けられた加工装置によって所定の加工が終了したワークピース25は、受け渡しアーム40によってシャトル33への受け渡し位置にこのワークピース25を搬送する。このとき、ケース本体26は倒れ防止板41と対向する受け渡し位置に位置決めされており、この受け渡し位置に搬送されたワークピース25に対し、シャトル設置孔27内部に位置するシャトル33をエアチューブ29による空気の送り出しでシャトル33を移動させ、上記係止ピン33bにリング状のワークピース25を串刺し状態に保持する。
【0035】
このワークピース25の係止を行うに際しては、ワークピース25の送り出し側を倒れ防止板41で支えて係止が良好に行われるようにする。なお、本実施の形態では、係止が良好に行われたか否かを近接センサ31によって検知する。
【0036】
上記係止ピン33aにより、ワークピース25が係止された後に、エアチューブ29からのエアの送り出しを止めて倒れ防止板41とシャトル33による上記ワークピース25の押さえつけを解除する。この後に、上記ケーステーブル24及びコネクタテーブル34を駆動して、上記筒状突出部32と嵌合部37とを嵌合させる。これによって、上記シャトル設置孔27と上記貫通孔36とが連通する。
【0037】
この後に、送り出し側の上記エアチューブ29より上記シャトル設置孔27内部に空気を所定の圧力で導入し、受け側のエアチューブ29は開放し、シャトル33を所定の圧力の圧縮空気を送り込んで吹き飛ばす。
【0038】
吹き飛ばされたシャトル33は、シャトルチューブ体23の内部に形成された導通路を通過して、上記シャトルケース46の内部の貫通孔48まで到達する。なお、この貫通孔48の底部側には、チャック爪孔50が形成されており、このチェック爪孔50にチャック爪52が挿通されてこのチャック爪52で上記シャトル33を受け止める。
【0039】
上記シャトル33がチャック爪52で受け止められると、ワークピース25がチャック爪52の係止部52aに位置し、このワークピース25をチャック爪52で挟み込む。この場合、ワークピース25の係止の有無は、上記近接センサ53によりシャトル33を検知することで、上記ワークピース25の有無を間接的に検知する。
【0040】
このシャトル33の有無を近接センサ53で検知した後に、上記ワークピース25の搬送が終了したシャトル33は、受け側エアチューブ29による空気の供給及び送り出し側エアチューブ29の開放によってこのシャトル33を初めの位置に戻しておき、次回の搬送に備えるようにしておく。
【0041】
そして、ワークピース25を挾持しているチャック爪52を降下させ、ワークピース25を所定の加工装置に搬送させ、チャック爪52を開放することで、上記ワークピース25に対して所望の加工を行える。
【0042】
このような構成の搬送装置20によると、上記ワークピース25は、受け渡しアーム40の真空吸着によって保持されるため、上記ワークピース25に油や研削液が付着している場合でも、傷つけることなく良好に保持することが可能となっている。
【0043】
また、フレキシブルに形状を変化させることが可能なシャトルチューブ体23を用いてワークピース25の搬送を行うため、上記ワークピース25の搬送基点と搬送終点との制約を受けることがなくなる。このため、任意の位置に搬送基点と搬送終点とを柔軟に設定することが可能となる。
【0044】
さらに、シャトルチューブ体23を用いてワークピース25の搬送を行うものであるため、上記ワークピース25の姿勢が変化することがなく、同一の姿勢を維持して搬送を行うことが可能となっている。
【0045】
また、上記送り側ケース21から受け側ケース22まで圧縮空気によりシャトル33を吹き飛ばして移動させるため、このシャトル33及びこのシャトル33に保持されたワークピース25の高速な搬送を行うことが可能となっている。
【0046】
さらに、上記ワークピース25は、シャトル33の搬送側に位置する係止ピン33bによって保持されるため、搬送中にワークピース25がこの係止ピン33bから抜けることがなく、良好な搬送状態を維持できる。
【0047】
また、上記シャトルチューブ体23により上記ワークピース25の搬送を行うものであるため、旋回動作などを伴うことがなく、このため大きなスペースを占めることがなく、スペース的な制約を受けることがない。
【0048】
また、送り側ケース21と受け側ケース22とをシャトルチューブ体23により連結する構成であるため、構成が複雑にならず、そのため安価な搬送装置とすることが可能となる。
【0049】
以上、本発明の一実施の形態について説明したが、本発明はこれ以外にも種々変形可能となっている。以下それについて述べる。
上記実施の形態において、ケーステーブル24やコネクタテーブル34の駆動する方向はこれに限られず、適宜変更可能となっている。
【0050】
また、上記実施の形態では、フレキシブルなシャトルチューブ体23によってワークピース25を搬送する構成となっているが、フレキシブルな部材により搬送可能な構成であれば、如何なる部材を用いて搬送させても構わない。
その他、本発明の要旨を変更しない範囲において種々変形可能となっている。
【0051】
【発明の効果】
以上詳述した本発明によれば、シャトルにワークピースを保持したまま圧縮空気によりシャトル通路を搬送できるので、ワークピースの姿勢を保持したまま搬送できる。このため、従来のように、アームの旋回などの動作が不要となり、スペースを占有することがなく、構造の簡素化が図れるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係わる搬送装置の構成を示す斜視図。
【図2】同実施の形態に係わる搬送装置の構成を示す図であり、(a)は側面部分断面図、(b)は倒れ防止板の正面図である。
【図3】同実施の形態に係わる搬送の制御状態を示すブロック図。
【図4】従来の搬送装置の構成を示す斜視図。
【符号の説明】
20…搬送装置、21…送り側ケース、22…受け側ケース、23…シャトル通路(シャトルチューブ体)、25…ワークピース、29,60,61…搬送手段(エアチューブ、コントローラ、電磁弁)、33…シャトル、33b…係止部(係止ピン)、52…チャック爪、52a…係止部。
Claims (3)
- リング状のワークピースを搬送する搬送装置であって、
上記ワークピースに串刺し状に係止される係止部を有し、上記ワークピースを保持するシャトルと、
上記ワークピースを保持したシャトルを収納するとともに、上記ワークピースを搬送側に向けた姿勢で上記シャトルを送り出す送り側ケースと、
上記送り側ケースから送り出された上記ワークピースを伴うシャトルが到達する受け
側ケースと、
上記送り側ケースと上記受け側ケースとの間を接続するとともに、上記ワークピースを保持した上記シャトルが挿通可能なシャトル通路と、
上記受け側ケースに設けられ、上記シャトル通路を通じて上記受け側ケースに到達した上記シャトルを受け止めるとともに、上記シャトルに保持されたワークピースを挟んで保持する係止部を有するチャック爪と、
上記送り側ケースを通じて上記シャトル通路に圧縮空気を送り込むことにより、上記ワークピースを保持した上記シャトルを上記送り側ケースから上記受け側ケースに向けて搬送するとともに、上記チャック爪の係止部が上記ワークピースを保持した状態で、上記受け側ケースを通じて上記シャトル通路に圧縮空気を送り込むことにより、上記ワークピースの搬送を終えた上記シャトルを上記受け側ケースから上記送り側ケースに戻す搬送手段と、
を具備することを特徴とする搬送装置。 - 請求項1の記載において、上記送り側ケースは、上記ワークピースを保持した上記シャトルが位置するとともに圧縮空気が送り込まれるシャトル設置孔を有するケース本体と、上記ワークピースを伴う上記シャトルを搬送する時に上記ケース本体に嵌合され、上記シャトル設置孔と上記シャトル通路とを連通させる貫通孔を有するコネクタと、を備えていることを特徴とする搬送装置。
- リング状のワークピースを搬送する方法であって、
上記ワークピースにシャトルの係止部を串刺し状に係止させることで、上記ワークピースを上記シャトルに保持し、
上記ワークピースを保持した上記シャトルを、上記ワークピースを搬送側に向けた姿勢で送り側ケースに収納し、
上記送り側ケースに圧縮空気を送り込むことで、上記ワークピースを伴う上記シャトルを、シャトル通路を介して受け側ケースに搬送し、
上記受け側ケースに上記ワークピースを保持した上記シャトルが到達した時に、上記シャトルを上記受け側ケースに設けたチャック爪で受け止めるとともに、このチャック爪の係止部で上記シャトルに保持されたワークピースを挟み込み、
上記チャック爪の係止部で上記ワークピースを挟んだ後に、上記受け側ケースに圧縮空気を送り込むことで、上記ワークピースの搬送を終えた上記シャトルを上記シャトル通路を通じて上記送り側ケースに戻すこと、を特徴とする搬送方法。
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- 1998-01-13 JP JP00491598A patent/JP3937551B2/ja not_active Expired - Lifetime
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