JP3937117B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像を形成した記録用紙、OHPシートなどのシートを効率よく再生可能とするための情報を提示する画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年の環境問題の高揚とともに、リサイクルが注目を集めている。特に紙資源については、バージン紙の製造は森林資源を伐採することになり、環境破壊につながる。そのため、古紙の効率的な再生が叫ばれている。
【0003】
図71は、一般的な古紙の再生工程の説明図である。回収された古紙から再生紙を製造する場合、まずS201の離解工程において、回収した古紙をパルパーにて機械力と薬品で処理して繊維状にほぐし、印刷インクおよび灰分を繊維から剥離する。次にS202の除塵工程において、古紙に含まれるプラスチックなどの異物やゴミを、スクリーン、クリーナー等により除去する。S203の薬品混合工程において、界面活性剤よりなる脱墨剤、NaOH、硅曹等のビルダー、過酸化水素等の漂白剤を加えて混合とともに機械的な撹拌を行なって、インクをパルプ繊維から剥離、分散させる。S204の熟成工程では、混合した薬品によるインクの分離等を促進させるとともに、アルカリ膨潤などの物理化学反応による脱墨を行なう。最後にS205の脱墨工程において、繊維より剥離、分散したインクをフローテーション法、または洗浄法等で除去する。このような工程によって脱墨された紙の繊維を用いて抄紙し、再生紙を製造する。
【0004】
このような古紙の再生工程は、現在でも古紙の種類等に応じて最適な方法を用いている。例えば新聞、雑誌、段ボールなどは、それぞれ分別して回収し、それぞれに最適な方法によって再生されている。
【0005】
一般のオフィスでは、プリンタや複写機といったOA機器の導入が進み、紙の使用量が増加している。このようなOA機器で使用される記録用紙の多くはPPCなどの上質紙である。上質紙は、使用された記録用紙を回収して再生すれば、多くは上質紙として再生することができる。このとき、例えばプリンタや複写機として電子写真方式を用いた場合、同じ記録用紙であっても付着しているトナー量が多いと、再生の際に脱墨しにくくなる。例えば白黒の印刷物では黒のトナーのみであるが、カラー印刷を行なった場合、3ないし4色のトナーを重ねるため、トナー量が多くなる。また、カラー印刷で写真を印刷する場合のように、印刷する面積も広い。そのため、文字のみの白黒の印刷物に比べて写真などを含むカラー印刷物の方が格段にトナー量が多く、脱墨しにくくなる。このような一般的な状況から、現在では白黒の印刷物は再生可として回収し、カラー印刷物は再生不可として廃棄または他の雑古紙と同様に扱っている。
【0006】
しかし、白黒の印刷物であってもベタ塗り部の多いものでは使用されているトナー量は多く、現在の再生方法では不向きであり、このような記録用紙の混在は再生工程上、好ましくない。またカラー印刷物であっても1〜2色の文字原稿であれば使用されているトナー量は少なく、十分再生可能なものもある。このように現在の白黒なら再生可、カラーなら再生不可という分別は最適なものではない。
【0007】
また、トナー量が多くても図71に示した再生工程の熟成時間や脱墨方法などを変更することによって上質紙への再生が可能な場合もあり、さらには上質紙以外の雑誌やトイレットペーパー等への再生が可能な場合もある。しかし、不要となった記録用紙が上質紙に再生可能なのか、雑誌になら再生可能なのかなど、いずれの再生工程に分別すればよいかを判断することは困難であった。これらの分別は、トナー量を廃棄する側が把握できれば可能であるが、印刷された記録用紙を見ただけでトナー量を把握することは困難であり、白黒またはカラーといった分別しかできないのが現状である。
【0008】
トナーの消費量を検出すること自体は、例えば特開平3−176179号公報等にも記載されている。しかしこの文献では、印刷装置のトナー消費量を管理することを目的としたものであり、トナー消費量が記録用紙に反映されるわけではない。そのため、記録用紙を廃棄する際には依然としてその記録用紙のトナー量を把握することはできず、上述のような適正な分別を行なうことはできない。
【0009】
上述の例では電子写真方式のプリンタや複写機の場合を示したが、そのほかにもインクジェット方式や感熱方式など、種々の画像形成装置が開発されており、通常の印刷を含め、それぞれの方式によって記録用紙上に付着する物質が異なる。そのため、例えば同じ上質紙であっても記録方式によって最適な再生方法が存在するが、これまで、そのような分別は困難であった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、画像形成された記録用紙、OHPシート等のシートが廃棄される際の分別を含むシートの再生を容易にする画像形成装置を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明(請求項1)の画像形成装置は、上記課題を解決するために、画像情報から当該画像情報の画像形成に必要な画像形成剤の使用量に対応した情報を検出する検出手段と、前記検出手段の検出結果に基づいてシートの再生のための指標情報を作成する第1の作成手段と、前記画像情報および前記指標情報に基づく画像をシートに形成する形成手段とを具備するものである。この構成により、トナーやインクなどの画像形成剤の使用量に対応した情報から作成されたシートの再生のための指標情報(シートの分別やその後の再生工程を容易にするための指標となる情報)を示す画像が、画像情報による通常の画像に加えてシートに表示されるので、シートの分別、再生を容易かつ適切にすることができる。
【0012】
本発明(請求項2)は、画像情報から画像形成に必要な画素を計数し、計数値に基づいて記録用紙の再生のための指標情報を示す第2の画像を生成して画像情報に基づく第1の画像とともに記録用紙に画像を形成するものである。このようにして画像が形成された記録用紙を廃棄する際には、第2の画像として形成されている再生のための指標情報に基づいて再生処理を行なうことによって、その記録用紙の再生に最適な工程を選択して再生処理を行なうことができる。
【0014】
本発明(請求項16)の画像形成装置は、画像情報から当該画像情報の画像形成に必要な画像形成剤の使用量に対応した情報を検出する検出手段と、前記検出手段の検出結果と判定条件を比較して再生の可否、再生の種別、再生の手法、再生条件のうち少なくとも1つを判定し、判定内容を含む再生指示情報を作成する第2の作成手段と、前記画像情報および前記再生指示情報に基づく画像をシートに形成する形成手段とを具備するものである。この構成により、再生の可否、再生の種別、再生の手法、再生条件のうち少なくとも1つを判定して作成された判定内容を含む再生指示情報が、画像情報による通常の画像に加えてシートに表示されるので、分別の知識がなくともシートの分別が容易かつ適切にできるとともに、再生を容易かつ迅速にすることができる。好ましくは、前記判定条件として画像を形成するシートの条件、画像形成に使用する画像形成剤の条件、及び画像形成の種別条件のうち少なくとも1つを含む画像形成条件に応じた基準を含むものである。また、好ましくは、前記画像形成条件を設定する設定手段を具備するものである。更に好ましくは、前記画像形成条件のうち、少なくとも1つの条件を検出して当該条件を更新する更新手段を具備するものである。
【0015】
好ましくは、前記シートの条件は、画像形成するシートの種類、質、および世代のうち少なくとも1つを含むものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の画像形成装置の第1の実施の形態を示す概略ブロック図である。ここでは電子写真方式の複写機を例にして説明する。以下の各実施の形態において同様である。
【0017】
画像読取部1は、例えばCCD等の光電変換素子を用いて原稿イメージを読み取って電気信号に変換する。A/D変換器2は、画像読取部1で読み取った原稿イメージの電気信号をデジタル信号に変換する。画素数カウント部3は、A/D変換器2でデジタル信号に変換された第1の画像(信号DATA)から、画像の形成に必要な画素を計数する。再生情報付加部4は、画素数カウント部3で計数された結果(信号Black)に基づいて、再生のための指標情報を第2の画像として生成する。セレクタ5はA/D変換器2でデジタル信号に変換された第1の画像または再生情報付加部4で生成された再生のための指標情報を示す第2の画像のいずれかを選択する。ページメモリ6は、セレクタ5で選択された第1または第2の画像を格納する。印字部7は、ページメモリ6に格納された画像を記録用紙上に形成する。
【0018】
なお、画像読取部1で読み取られた原稿イメージ以外の外部データにも、例えば外部コンピュータからのプリンタへの出力や、FAX受信時のプリントアウト等の場合でも、図1に示すようにプリントデータや受信データをA/D変換器2の出力と同様に扱うことによって、再生のための指標情報を付加することが可能である。これは後述する各実施の形態においても同様である。
【0019】
次に本発明の画像形成装置の第1の実施の形態における動作の概要について説明する。図2は、本発明の画像形成装置の第1の実施の形態の各部における画像の具体例の説明図である。例えば図2(A)に示すような原稿イメージを記録用紙上に複写する場合を考える。原稿イメージは、画像読取部1にて読み取られて電気信号に変換され、A/D変換器2によってデジタル信号に変換される。デジタル信号に変換された第1の画像(信号DATA)は、セレクタ5を介してページメモリ6に蓄積されるとともに、画素数カウント部3に入力され、画像の形成に必要な画素数が計数される。再生情報付加部4は、画素数カウント部3による計数結果(信号Black)に基づいて、再生のための指標情報を第2の画像として生成する。ここでは再生のための指標情報として画素数カウント部3で計数された計数値を、人が認識できるように数字情報とした第2の画像を形成するものとする。例えば画素数カウント部3による計数値が5000画素であれば、図2(B)に示すような第2の画像を生成することができる。この第2の画像は、セレクタ5を介してページメモリ6に追記される。ページメモリ6から読み出された画像情報は印字部7に送られ、記録用紙上に画像が形成される。
【0020】
上述の動作をさらに詳細に説明する。ここでは具体例として、図2(A)に示すような原稿イメージが入力された場合について説明する。図3は、本発明の画像形成装置の第1の実施の形態における動作の一例を示すタイミングチャート、図4は、同じく第1の画像の具体例の説明図である。図3において、信号CLKは回路の基準クロックである。信号DATAは第1の画像の画像データであり、“H”は白(非印字)、“L”は黒(印字)を示す。また信号DATAは信号CLKに同期している。信号LSは主走査方向の同期信号であり、“H”がアクティブである。信号PSは副走査方向の同期信号であり、“H”がアクティブである。信号Resetは信号PSが“H”になった直後にパルス状に“L”になる信号である。信号Blackは黒画素数の累計値である。
【0021】
まず画像読取部1で原稿イメージが読み取られ、A/D変換器2でデジタル信号に変換されるが、このとき読み取られてデジタル信号に変換された第1の画像は、一例として図4に示すように、1ライン12画素、17ラインの画像として読み取られたものとする。もちろん実際には1ページの画素数は非常に多いが、説明のために図4のような画像として得られたものとする。
【0022】
読取の開始とともに信号PSが立ち上がり、その直後に信号Resetがパルス状に“L”になる。そして信号LSが“H”となって1ラインの画像が読み取られる。A/D変換器2でデジタル化された第1の画像を示す信号DATAは、信号CLKに同期して図4に示す画像の1ライン目の12画素が出力される。最初の2画素分は印字しない白であるので“H”、次の8画素分は印字を行なう黒であるので“L”、さらに2画素分は印字しない白であるので“H”となる。
【0023】
図5は、本発明の画像形成装置の第1の実施の形態における画素数カウント部3の一例を示す構成図である。図中、101はカウンタである。画素数カウント部3は、例えばカウンタ101によって構成することができる。このカウンタ101には、入力端子としてCL、CK、CKENBが、また出力端子としてCOUNTが設けられている。このカウンタ101は、CLが“L”の場合にCOUNTは“0”を出力する。CLが“H”でCKENBが“H”の場合にはCOUNTは保持される。CLが“H”でCKENBが“L”の場合、CLの立ち上がりエッジでCOUNTがプラス1される。入力端子CL,CK,CKENBには、それぞれ図3に示す信号DATA、信号CLK、信号Resetが入力されており、出力端子COUNTは信号Blackとなる。
【0024】
図3に示すように信号Resetが“L”となるとカウント値がリセットされ、信号Blackには“0”が出力される。信号Resetが“H”となり、信号DATAが“L”(すなわち黒画素)のとき、信号CLKの立ち上がりでカウントされる。信号DATAが“H”の時にはそのままカウント値が保持される。1ライン目では、信号DATAが8画素分だけ“L”となるので、カウンタによって8が計数され、信号Blackとして出力される。
【0025】
2ライン目以降も同様であり、信号DATAは3画素目から10画素目の8画素が“L”となり、カウンタは1ライン目の8に2ライン目の8が加算され、信号Blackには“16”が出力される。同様にして17ライン目まで動作し、信号PSは“L”となる。このとき、図4に示した第1の画像における黒画素の計数値として、信号Blackには“52”が出力される。
【0026】
図6は、本発明の画像形成装置の第1の実施の形態における再生情報付加部の一例を示す構成図である。図中、111は再生情報変換器、112はROMである。再生情報変換器111は、画素数カウント部3から信号Blackとして与えられる計数値を10進数に変換して、各桁の数値に対応するROM112のアドレスを出力する。ROM112は、画像として形成可能な文字や記号などの画像パターンが格納されており、指定されたアドレスに対応したデータを出力する。図6に示す例では、文字パターンが格納されており、キャラクタジェネレータとして機能する。
【0027】
再生情報変換器111は、図3に示す信号PSが立ち下がり、1ページ分の黒画素の計数が終了した後に、信号Blackで与えられる画素数カウント部3の計数結果を10進数に変換し、例えば“黒”+“=”+信号Blackの10進数表示+“画”+“素”の順にROM112のアドレスを生成する。これによって、ROM112からは“黒=”と信号Blackの10進数表示と“画素”からなる画像が形成される。例えば画素数カウント部3による計数値が“5000”であった場合には、図2(B)に示すように“黒=5000画素”なる第2の画像が形成される。
【0028】
図7は、本発明の画像形成装置の第1の実施の形態における再生情報付加部の別の例を示す構成図である。図7に示す例では、ROM112にはバーコードパターンが格納されている。例えば再生情報変換器111からスタートコード、信号Blackの10進数表示、ストップコードの順にROM112のアドレスを生成すれば、第2の画像としてバーコード表示された再生のための指標情報を生成することができる。
【0029】
セレクタ5は、信号PSが“H”の間は第1の画像を示す信号DATAをページメモリ6に入力する。信号PSが立ち下がった後、再生情報付加部4からの第2の画像をページメモリ6に入力する。これによって、原稿イメージと再生のための指標情報を合成することができる。そして、ページメモリ6から合成された画像を読み出し、印字部7によって記録用紙に画像を形成する。このようにして、図2(C)に示したように再生のための指標情報が付加された画像を形成することができる。
【0030】
このようにして画像が形成された記録用紙が不要となった場合には、ユーザは不要となった記録用紙について再生のための分別を行なう。あるいは、不要となった記録用紙の束から作業員または分別装置が再生のための分別を行なう。その際に、記録用紙に付された再生のための指標情報を参照する。例えば図2(C)に示すように再生のための指標情報として画像を形成する画素数が付されている場合、その画素数によって例えばA4サイズの記録用紙なら画素数が10,000画素未満、A3サイズなら20,000画素未満の場合には現行の再生工程によって上質紙として再生するように分別する。また、例えばA4サイズで10,000画素以上20,000画素未満なら、チラシなどに用いる色付のザラ紙など、別の紙質の紙に再生したり、あるいは図71に示すような再生工程において熟成時間を長くしたり、あるいは界面活性剤の種類、脱墨方法などを変えるなどして上質紙として再生してもよい。もちろんこのような画素数の基準は任意であり、再生工程に従って適宜設定すればよい。また、分別の区分も何段階あってもよい。
【0031】
このようにして再生のための指標情報を参照して分別することによって、同じ上質紙であっても記録された内容に従い、再生の容易なトナー量の少ない古紙から、再生が比較的困難な古紙まで、再生工程に応じた分別を可能とし、リサイクルを円滑に行なうことができる。
【0032】
図8は、本発明の画像形成装置の第2の実施の形態を示す概略ブロック図である。図中、図1と同様の部分には同じ符号を付与する。この第2の実施の形態では、再生のための指標情報として、上述の第1の実施の形態における黒画素数に代えて、トナーの付着している面積で表示するようにした例を示している。
【0033】
面積換算部11は、1画素あたりの面積をもとに画素数カウント部3で計数した黒画素数を面積に換算し、換算した面積値を再生情報付加部4に出力するものである。再生情報付加部4では、面積換算部11から渡される面積値をもとに、再生のための指標情報を示す第2の画像を生成する。なお、上述の第1の実施の形態と同様、画像読取部1で読み取られた原稿イメージ以外の外部データにも、A/D変換器2の出力と同様に扱うことによって、再生のための指標情報を付加することが可能である。
【0034】
次に本発明の画像形成装置の第2の実施の形態における動作の概要について説明する。図9は、本発明の画像形成装置の第2の実施の形態の各部における画像の具体例の説明図である。例えば図9(A)に示すような原稿イメージを記録用紙上に複写する場合を考える。原稿イメージは、画像読取部1にて読み取られて電気信号に変換され、A/D変換器2によってデジタル信号に変換される。デジタル信号に変換された第1の画像(信号DATA)は、セレクタ5を介してページメモリ6に蓄積されるとともに、画素数カウント部3に入力され、画像の形成に必要な画素数が計数される。画素数カウント部3による計数値は、面積換算部11において面積値に換算され、再生情報付加部4に渡される。再生情報付加部4は、面積換算部11で換算された面積値に基づいて、再生のための指標情報を第2の画像として生成する。ここでは再生のための指標情報として面積換算部11で換算された面積値を、人が認識できるように数字情報とした第2の画像を形成するものとする。例えば面積換算部11で換算した面積値が1000mm2 であれば、図9(B)に示すような第2の画像を生成することができる。この第2の画像は、セレクタ5を介してページメモリ6に追記される。ページメモリ6から読み出された画像情報は印字部7に送られ、記録用紙上に画像が形成される。
【0035】
上述の動作をさらに詳細に説明する。ここでは具体例として、図9(A)に示すような原稿イメージが入力された場合について説明する。この第2の実施の形態における動作タイミングは、ほぼ上述の第1の実施の形態と同様であり、図3によって代用することができる。また、画素数カウント部3の構成も上述の第1の実施の形態と同様の例えば図5に示した構成とすることができ、動作も同様である。
【0036】
面積換算部11は、図3に示す信号PSが立ち下がり、1ページ分の黒画素の計数が終了した後に、信号Blackで与えられる画素数カウント部3の計数結果を面積に換算する。例えば400dpiのとき、1画素の面積は0.00403225mm2 程度である。面積換算部11は、画素数カウント部3による計数値に1画素の面積である0.00403225mm2 をかけて、画素数をトナーで覆われる面積に換算する。なお、1画素の面積は予め設定しておくことができる。
【0037】
図10は、本発明の画像形成装置の第2の実施の形態における再生情報付加部の一例を示す構成図である。図中の符号は図6と同様である。この例では、ROM112の内容を面積値の画像を形成できるように変更している。
【0038】
再生情報変換器111は、面積換算部11から面積値が与えられると、その面積値を10進数に変換し、例えば“黒”+“=”+面積換算部11で換算された面積値の10進数表示+“mm2 ”の順にROM112のアドレスを生成する。これによって、ROM112からは“黒=”と面積値の10進数表示と“mm2 ”からなる画像が形成される。例えば面積換算部11で換算された面積値が“1000”であった場合には、図9(B)に示すように“黒=1000mm2 ”なる第2の画像が形成される。なお、この場合も図7に示したようにROM112にバーコードパターンを格納しておけば、第2の画像としてバーコード表示された再生のための指標情報を生成することができる。
【0039】
セレクタ5は、信号PSが“H”の間は第1の画像を示す信号DATAをページメモリ6に入力する。信号PSが立ち下がった後、再生情報付加部4からの第2の画像をページメモリ6に入力する。これによって、原稿イメージと再生のための指標情報を合成することができる。そして、ページメモリ6から合成された画像を読み出し、印字部7によって記録用紙に画像を形成する。このようにして、図9(C)に示したように再生のための指標情報が付加された画像を形成することができる。
【0040】
このようにして画像が形成された記録用紙が不要となった場合には、ユーザは不要となった記録用紙について再生のための分別を行なう。あるいは、不要となった記録用紙の束から作業員または分別装置が再生のための分別を行なう。その際に、記録用紙に付された再生のための指標情報を参照する。例えば図9(C)に示すように再生のための指標情報として記録した面積が付されている場合、その面積によって例えばA4サイズの記録用紙なら面積が3,000mm2 未満、A3サイズなら6,000mm2 未満の場合には現行の再生工程によって上質紙として再生するように分別する。また、例えばA4サイズで6,000mm2 以上12,000mm2 未満なら、チラシなどに用いる色付のザラ紙など、別の紙質の紙に再生したり、あるいは図71に示すような再生工程において熟成時間を長くしたり、あるいは界面活性剤の種類、脱墨方法などを変えるなどして上質紙として再生してもよい。もちろんこのような面積の基準は任意であり、再生工程に従って適宜設定すればよい。また、分別の区分も何段階あってもよい。
【0041】
この第2の実施の形態では、上述の第一の実施の形態の効果に加えてトナー量を面積表示しているので、記録用紙にどの程度のトナーが用いられているかを直感的に把握しやすい。また、画素数表示では、同じトナー量であっても記録密度が高い場合には大きな数値となり、記録密度が低い場合には小さな数値となる。しかし、面積表示であればこのような記録密度に依存せず、的確にトナー量を把握して的確な分別を行なうことが可能となる。
【0042】
図11は、本発明の画像形成装置の第3の実施の形態を示す概略ブロック図である。図中、図1、図8と同様の部分には同じ符号を付与する。この第3の実施の形態では、再生のための指標情報として、記録用紙の面積に対するトナーの付着している面積の割合で表示するようにした例を示している。
【0043】
用紙サイズ認識部12は、記録用紙の用紙サイズを認識し、用紙サイズの情報を信号SIZEとして再生情報付加部4に出力する。ここでは一例として、用紙サイズの情報として記録用紙の面積を信号SIZEとして出力するものとする。例えば図示しないユーザインタフェースからユーザにより選択された用紙情報に基づき、記録用紙の面積に変換して信号SIZEとして出力することができる。
【0044】
再生情報付加部4は、面積換算部11から渡されるトナーの付着した面積値と用紙サイズ認識部12から渡される記録用紙の面積から、記録用紙の面積に対するトナーの付着した面積の割合を算出し、算出した面積の割合を再生のための指標情報として第2の画像を生成する。なお、上述の各実施の形態と同様、画像読取部1で読み取られた原稿イメージ以外の外部データにも、A/D変換器2の出力と同様に扱うことによって、再生のための指標情報を付加することが可能である。
【0045】
次に本発明の画像形成装置の第3の実施の形態における動作の概要について説明する。図12は、本発明の画像形成装置の第3の実施の形態の各部における画像の具体例の説明図である。例えば図12(A)に示すような原稿イメージを記録用紙上に複写する場合を考える。原稿イメージは、画像読取部1にて読み取られて電気信号に変換され、A/D変換器2によってデジタル信号に変換される。デジタル信号に変換された第1の画像(信号DATA)は、セレクタ5を介してページメモリ6に蓄積されるとともに、画素数カウント部3に入力され、画像の形成に必要な画素数が計数される。画素数カウント部3による計数値は、面積換算部11において面積値に換算され、再生情報付加部4に渡される。
【0046】
一方、用紙サイズ認識部12は、ユーザによって選択された用紙情報から、画像を形成する記録用紙の面積を得て、その面積値を再生情報付加部4に渡す。再生情報付加部4は、面積換算部11で換算された面積値と、用紙サイズ認識部12から渡された記録用紙の面積値から、記録用紙の面積に対するトナーが付着した面積の割合を計算して、その面積の割合に基づいて、再生のための指標情報を第2の画像として生成する。ここでは再生のための指標情報として面積の割合を、人が認識できるように数字情報とした第2の画像を形成するものとする。例えば計算された面積の割合が5%であれば、図12(B)に示すような第2の画像を生成することができる。この第2の画像は、セレクタ5を介してページメモリ6に追記される。ページメモリ6から読み出された画像情報は印字部7に送られ、記録用紙上に画像が形成される。
【0047】
上述の動作をさらに詳細に説明する。ここでは具体例として、図12(A)に示すような原稿イメージが入力された場合について説明する。この第3の実施の形態における動作タイミングは、ほぼ上述の第1の実施の形態と同様であり、図3によって代用することができる。また、画素数カウント部3の構成も上述の第1の実施の形態と同様の例えば図5に示した構成とすることができ、動作も同様である。
【0048】
さらに面積換算部11の動作も上述の第2の実施の形態と同様であり、画素数カウント部3の計数結果を面積に換算する。例えば400dpiのとき1画素の面積が0.00403225mm2 であれば、画素数カウント部3による計数値に1画素の面積である0.00403225mm2 をかけて、画素数をトナーで覆われる面積に換算する。
【0049】
図13は、本発明の画像形成装置の第3の実施の形態における用紙サイズ認識部の一例を示す構成図である。同図において、用紙選択キー121は、例えばユーザインタフェース部等に設けられ、ユーザが記録用紙を選択指示するために用いられる。ユーザが記録用紙を選択指示すると、選択された記録用紙のサイズが用紙情報としてルックアップテーブル122に伝えられる。ルックアップテーブル122は、用紙情報と面積とを対応づけて保持しているテーブルである。用紙情報が入力されると、それに対応する記録用紙の面積を信号SIZEに出力する。例えば用紙選択キー121でユーザが記録用紙のサイズとして“A4”を選択すると、用紙情報として“A4”がルックアップテーブル122に伝えられ、用紙情報“A4”に対応する記録用紙の面積“62370”が信号SIZEに出力される。
【0050】
図14は、本発明の画像形成装置の第3の実施の形態における再生情報付加部の一例を示す構成図である。図中の符号は図6と同様である。再生情報変換器111には、面積換算部11から与えられるトナーが付着した面積と、用紙サイズ認識部12から与えられる記録用紙の面積とが入力される。再生情報変換器111は、面積換算部11から与えられるトナーが付着した面積を、用紙サイズ認識部12から与えられる記録用紙の面積で除算し、面積比を算出する。そして、算出した面積比を10進数に変換し、例えば“黒”+“比”+“=”+算出した面積比の10進数表示+“%”の順にROM112のアドレスを生成する。
【0051】
この例では、ROM112の内容は、再生情報変換器111で算出された面積比の値の画像を形成できるように構成されており、再生情報変換器111で生成されたアドレスに従って、ROM112からは“黒比=”と再生情報変換器111で算出した面積比の10進数表示と“%”からなる画像が形成される。例えば面積換算部11で算出された面積比が5%であった場合には、図12(B)に示すように“黒=5%”なる第2の画像が形成される。なお、この場合も図7に示したようにROM112にバーコードパターンを格納しておけば、第2の画像としてバーコード表示された再生のための指標情報を生成することができる。
【0052】
セレクタ5は、信号PSが“H”の間は第1の画像を示す信号DATAをページメモリ6に入力する。信号PSが立ち下がった後、再生情報付加部4からの第2の画像をページメモリ6に入力する。これによって、原稿イメージと再生のための指標情報を合成することができる。そして、ページメモリ6から合成された画像を読み出し、印字部7によって記録用紙に画像を形成する。このようにして、図12(C)に示したように再生のための指標情報が付加された画像を形成することができる。
【0053】
このようにして画像が形成された記録用紙が不要となった場合には、ユーザは不要となった記録用紙について再生のための分別を行なう。あるいは、不要となった記録用紙の束から作業員または分別装置が再生のための分別を行なう。その際に、記録用紙に付された再生のための指標情報を参照する。例えば図12(C)に示すように再生のための指標情報として、記録したトナーの記録用紙に対する面積比が付されている場合、その面積比によって例えば面積比が10%未満の場合には現行の再生工程によって上質紙として再生するように分別する。また、例えば10%以上20%未満なら、チラシなどに用いる色付のザラ紙など、別の紙質の紙に再生したり、あるいは図71に示すような再生工程において熟成時間を長くしたり、あるいは界面活性剤の種類、脱墨方法などを変えるなどして上質紙として再生してもよい。この面積比の基準は、記録用紙の大きさに依存せずに設定することができる。もちろんこのような面積比の基準は任意であり、再生工程に従って適宜設定すればよい。また、分別の区分も何段階あってもよい。
【0054】
この第3の実施の形態では、上述の第1の実施の形態の効果に加えて、記録用紙に対するトナーの面積比として表示しているので、記録用紙のパルプ量に対するトナー量を捉えることができ、例えば再生時の各工程の条件設定などを容易に行なえるようになる。また、記録用紙の大きさごとに判定基準を設ける必要はなく、一律に表示された面積比の値によって分別することができ、分別を容易にしかも的確に行なうことができる。
【0055】
図15は、本発明の画像形成装置の第4の実施の形態を示す概略ブロック図である。図中、図1と同様の部分には同じ符号を付与する。この第4の実施の形態では、再生のための指標情報として、記録用紙に付着したトナーの体積で表示するようにした例を示している。
【0056】
体積換算部13は、予め設定されている1画素あたりのトナー量データをもとに、画素数カウント部3で計数した黒画素数をトナーの体積に換算し、換算した体積値を再生情報付加部4に出力するものである。再生情報付加部4では、体積換算部13から渡される体積値をもとに、再生のための指標情報を示す第2の画像を生成する。なお、上述の第1の実施の形態と同様、画像読取部1で読み取られた原稿イメージ以外の外部データも、A/D変換器2の出力と同様に扱うことによって、再生のための指標情報を付加することが可能である。
【0057】
次に本発明の画像形成装置の第4の実施の形態における動作の概要について説明する。図16は、本発明の画像形成装置の第4の実施の形態の各部における画像の具体例の説明図である。例えば図16(A)に示すような原稿イメージを記録用紙上に複写する場合を考える。原稿イメージは、画像読取部1にて読み取られて電気信号に変換され、A/D変換器2によってデジタル信号に変換される。デジタル信号に変換された第1の画像(信号DATA)は、セレクタ5を介してページメモリ6に蓄積されるとともに、画素数カウント部3に入力され、画像の形成に必要な画素数が計数される。画素数カウント部3による計数値は、体積換算部13においてトナーの体積値に換算され、再生情報付加部4に渡される。再生情報付加部4は、体積換算部13で換算された体積値に基づいて、再生のための指標情報を第2の画像として生成する。ここでは再生のための指標情報として体積換算部13で換算された体積値を、人が認識できるように数字情報とした第2の画像を形成するものとする。例えば体積換算部13で換算した体積値が100mm3 であれば、図16(B)に示すような第2の画像を生成することができる。この第2の画像は、セレクタ5を介してページメモリ6に追記される。ページメモリ6から読み出された画像情報は印字部7に送られ、記録用紙上に画像が形成される。
【0058】
上述の動作をさらに詳細に説明する。ここでは具体例として、図16(A)に示すような原稿イメージが入力された場合について説明する。この第4の実施の形態における動作タイミングは、ほぼ上述の第1の実施の形態と同様であり、図3によって代用することができる。また、画素数カウント部3の構成も上述の第1の実施の形態と同様の例えば図5に示した構成とすることができ、動作も同様である。
【0059】
体積換算部13は、図3に示す信号PSが立ち下がり、1ページ分の黒画素の計数が終了した後に、信号Blackで与えられる画素数カウント部3の計数結果をトナーの体積に換算する。例えば400dpiのとき、1画素の面積は0.00403225mm2 程度であり、記録用紙上の平均的なトナーの厚みは0.05mm程度である。体積換算部13は、画素数カウント部3による計数値に1画素の面積である0.00403225mm2 とトナーの平均的な厚みである0.05mmをかけて、画素数をトナーの体積に換算する。なお、1画素の面積および平均的なトナーの厚みは予め設定しておくことができる。または、1画素あたりのトナーの体積を直接設定してもよい。
【0060】
図17は、本発明の画像形成装置の第4の実施の形態における再生情報付加部の一例を示す構成図である。図中の符号は図6と同様である。この例では、ROM112の内容を体積値の画像を形成できるように変更している。
【0061】
再生情報変換器111は、体積換算部13からトナーの体積値が与えられると、その体積値を10進数に変換し、例えば“黒”+“=”+体積換算部13で換算された体積値の10進数表示+“mm3 ”の順にROM112のアドレスを生成する。これによって、ROM112からは“黒=”と体積値の10進数表示と“mm3 ”からなる画像が形成される。例えば体積換算部13で換算された体積値が“100”であった場合には、図16(B)に示すように“黒=100mm3 ”なる第2の画像が形成される。なお、この場合も図7に示したようにROM112にバーコードパターンを格納しておけば、第2の画像としてバーコード表示された再生のための指標情報を生成することができる。
【0062】
セレクタ5は、信号PSが“H”の間は第1の画像を示す信号DATAをページメモリ6に入力する。信号PSが立ち下がった後、再生情報付加部4からの第2の画像をページメモリ6に入力する。これによって、原稿イメージと再生のための指標情報を合成することができる。そして、ページメモリ6から合成された画像を読み出し、印字部7によって記録用紙に画像を形成する。このようにして、図16(C)に示したように再生のための指標情報が付加された画像を形成することができる。
【0063】
このようにして画像が形成された記録用紙が不要となった場合には、ユーザは不要となった記録用紙について再生のための分別を行なう。あるいは、不要となった記録用紙の束から作業員または分別装置が再生のための分別を行なう。その際に、記録用紙に付された再生のための指標情報を参照する。例えば図16(C)に示すように再生のための指標情報として、記録したトナーの体積が付されている場合、その体積によって例えばA4サイズの記録用紙なら体積が300mm3 未満、A3サイズなら600mm3 未満の場合には現行の再生工程によって上質紙として再生するように分別する。また、例えばA4サイズで600mm3 以上900mm3 未満なら、チラシなどに用いる色付のザラ紙など、別の紙質の紙に再生したり、あるいは図71に示すような再生工程において熟成時間を長くしたり、あるいは界面活性剤の種類、脱墨方法などを変えるなどして上質紙として再生してもよい。もちろんこのような体積の基準は任意であり、再生工程に従って適宜設定すればよい。また、分別の区分も何段階あってもよい。
【0064】
この第4の実施の形態では、上述の第1の実施の形態の効果に加えて、トナー量を体積表示しているので、面積表示よりもパルプ量とトナー量の体積関係を直感的に把握しやすい。また、同じ画像であっても印字部7の相違によってトナー量は異なるが、このようにトナー量によって表示すれば、そのような機器によるトナー量の相違を吸収し、的確な分別を行なうことが可能となる。
【0065】
図18は、本発明の画像形成装置の第5の実施の形態を示す概略ブロック図である。図中、図1、図15と同様の部分には同じ符号を付与する。この第5の実施の形態では、再生のための指標情報として、記録用紙の体積に対する付着しているトナーの体積の割合で表示するようにした例を示している。
【0066】
用紙サイズ・紙質認識部14は、記録用紙の用紙サイズおよび紙質を認識し、記録用紙のサイズおよび紙質の情報を信号SIZEとして再生情報付加部4に出力する。ここでは一例として、用紙サイズおよび紙質の情報として、記録用紙の体積を信号SIZEとして出力するものとする。例えば図示しないユーザインタフェースからユーザにより選択された記録用紙のサイズの情報と紙質の情報に基づき、用紙サイズから面積を、また紙質の情報から用紙厚を得て、用紙面積および用紙厚から記録用紙の体積に変換して信号SIZEとして出力することができる。
【0067】
再生情報付加部4は、体積換算部13から渡される付着したトナーの体積値と用紙サイズ・紙質認識部14から渡される記録用紙の体積から、記録用紙の体積に対する付着したトナーの体積の割合を算出し、算出した体積の割合を再生のための指標情報として第2の画像を生成する。なお、上述の各実施の形態と同様、画像読取部1で読み取られた原稿イメージ以外の外部データも、A/D変換器2の出力と同様に扱うことによって、再生のための指標情報を付加することが可能である。
【0068】
次に本発明の画像形成装置の第5の実施の形態における動作の概要について説明する。図19は、本発明の画像形成装置の第5の実施の形態の各部における画像の具体例の説明図である。例えば図19(A)に示すような原稿イメージを記録用紙上に複写する場合を考える。原稿イメージは、画像読取部1にて読み取られて電気信号に変換され、A/D変換器2によってデジタル信号に変換される。デジタル信号に変換された第1の画像(信号DATA)は、セレクタ5を介してページメモリ6に蓄積されるとともに、画素数カウント部3に入力され、画像の形成に必要な画素数が計数される。画素数カウント部3による計数値は、体積換算部13において体積値に換算され、再生情報付加部4に渡される。
【0069】
一方、用紙サイズ・紙質認識部14は、ユーザによって選択された用紙サイズ情報および紙質情報から、画像を形成する記録用紙の体積を得て、その体積値を再生情報付加部4に渡す。再生情報付加部4は、体積換算部13で換算された体積値と、用紙サイズ・紙質認識部14から渡された記録用紙の体積値から、記録用紙の体積に対する付着したトナーの体積の割合を計算して、その体積の割合に基づいて、再生のための指標情報を第2の画像として生成する。ここでは再生のための指標情報として体積の割合を、人が認識できるように数字情報とした第2の画像を形成するものとする。例えば計算された体積の割合が5%であれば、図19(B)に示すような第2の画像を生成することができる。この第2の画像は、セレクタ5を介してページメモリ6に追記される。ページメモリ6から読み出された画像情報は印字部7に送られ、記録用紙上に画像が形成される。
【0070】
上述の動作をさらに詳細に説明する。ここでは具体例として、図19(A)に示すような原稿イメージが入力された場合について説明する。この第5の実施の形態における動作タイミングは、ほぼ上述の第1の実施の形態と同様であり、図3によって代用することができる。また、画素数カウント部3の構成も上述の第1の実施の形態と同様の例えば図5に示した構成とすることができ、動作も同様である。
【0071】
さらに体積換算部13の動作も上述の第4の実施の形態と同様であり、画素数カウント部3の計数結果を体積に換算する。例えば400dpiのとき1画素の面積が0.00403225mm2 、用紙上の平均的なトナーの厚みが0.05mmであれば、画素数カウント部3による計数値に1画素の面積である0.00403225mm2 と平均的な厚みである0.05mmをかけて、画素数をトナーの体積に換算する。
【0072】
図20は、本発明の画像形成装置の第5の実施の形態における用紙サイズ・紙質認識部の一例を示す構成図である。図中、図13と同様の部分には同じ符号を付して説明を省略する。131は紙質選択キー、132は第2のルックアップテーブル、133は乗算部である。紙質選択キー131は、用紙選択キー121とともに例えばユーザインタフェース部等に設けられ、ユーザが記録用紙の紙質を選択指示するために用いられる。ユーザが記録用紙の紙質を選択指示すると、選択された記録用紙の紙質の情報が第2のルックアップテーブル132に伝えられる。第2のルックアップテーブル132は、記録用紙の紙質の情報と用紙厚とを対応づけて保持しているテーブルである。紙質の情報が入力されると、それに対応する記録用紙の厚みを出力する。
【0073】
一方、上述の第3の実施の形態と同様に用紙選択キー121によってユーザは記録用紙のサイズを選択することができ、選択されたサイズの情報はルックアップテーブル122に伝えられて記録用紙の面積が出力される。乗算部133では、ルックアップテーブル122から出力される記録用紙の面積と、第2のルックアップテーブル132から出力される記録用紙の用紙厚とを乗算し、記録用紙の体積を計算して信号SIZEとして出力する。
【0074】
例えば用紙選択キー121でユーザが記録用紙のサイズとして“A4”を選択すると、用紙サイズの情報として“A4”がルックアップテーブル122に伝えられ、用紙サイズ情報“A4”に対応する記録用紙の面積“62370”が乗算部133に出力される。また、紙質選択キー131でユーザが記録用紙の紙質としてJ紙を選択すると、紙質の情報として“J紙”が第2のルックアップテーブル132に伝えられ、紙質の情報“J紙”に対応する記録用紙の用紙厚“0.25”が乗算部133に出力される。乗算部133では両者を乗算し、記録用紙の体積を算出して、信号SIZEに出力する。
【0075】
この例では2つのルックアップテーブル122、132および乗算部133を用いているが、これらをまとめ、1つのルックアップテーブルで構成することも可能である。この場合、用紙選択キー121と紙質選択キー131からのアドレス入力によって記録用紙の体積が直接得られる。
【0076】
図21は、本発明の画像形成装置の第5の実施の形態における再生情報付加部の一例を示す構成図である。図中の符号は図6と同様である。再生情報変換器111には、体積換算部13から与えられる付着したトナーの体積と、用紙サイズ・紙質認識部14から与えられる記録用紙の体積とが入力される。再生情報変換器111は、体積換算部13から与えられる付着したトナーの体積を、用紙サイズ・紙質認識部14から与えられる記録用紙の体積で除算し、体積比を算出する。そして、算出した体積比を10進数に変換し、例えば“黒”+“比”+“=”+算出した体積比の10進数表示+“%”の順にROM112のアドレスを生成する。
【0077】
この例では、ROM112の内容は、再生情報変換器111で算出された体積比の値の画像を形成できるように構成されており、再生情報変換器111で生成されたアドレスに従って、ROM112からは“黒比=”と再生情報変換器111で算出した体積比の10進数表示と“%”からなる画像が形成される。例えば再生情報変換器111で算出された体積比が5%であった場合には、図19(B)に示すように“黒=5%”なる第2の画像が形成される。なお、この場合も図7に示したようにROM112にバーコードパターンを格納しておけば、第2の画像としてバーコード表示された再生のための指標情報を生成することができる。
【0078】
セレクタ5は、信号PSが“H”の間は第1の画像を示す信号DATAをページメモリ6に入力する。信号PSが立ち下がった後、再生情報付加部4からの第2の画像をページメモリ6に入力する。これによって、原稿イメージと再生のための指標情報を合成することができる。そして、ページメモリ6から合成された画像を読み出し、印字部7によって記録用紙に画像を形成する。このようにして、図19(C)に示したように再生のための指標情報が付加された画像を形成することができる。
【0079】
このようにして画像が形成された記録用紙が不要となった場合には、ユーザは不要となった記録用紙について再生のための分別を行なう。あるいは、不要となった記録用紙の束から作業員または分別装置が再生のための分別を行なう。その際に、記録用紙に付された再生のための指標情報を参照する。例えば図19(C)に示すように再生のための指標情報として、記録したトナーの記録用紙に対する体積比が付されている場合、その体積比によって例えば体積比が10%未満の場合には現行の再生工程によって上質紙として再生するように分別する。また、例えば10%以上20%未満なら、チラシなどに用いる色付のザラ紙など、別の紙質の紙に再生したり、あるいは図71に示すような再生工程において熟成時間を長くしたり、あるいは界面活性剤の種類、脱墨方法などを変えるなどして上質紙として再生してもよい。この体積比の基準は、記録用紙の大きさに依存せずに設定することができる。もちろんこのような体積比の基準は任意であり、再生工程に従って適宜設定すればよい。また、分別の区分も何段階あってもよい。
【0080】
この第5の実施の形態では、上述の第1の実施の形態の効果に加えて、記録用紙に対するトナーの体積比として表示しているので、上述の第3の実施の形態のような面積比よりも精確に、記録用紙のパルプ量に対するトナー量を捉えることができ。これにより、例えば再生時の各工程の条件設定などを容易に行なえるようになる。また、記録用紙の大きさごとに判定基準を設ける必要はなく、一律に表示された体積比の値によって分別することができ、分別を容易にしかも的確に行なうことができる。
【0081】
図22は、本発明の画像形成装置の第6の実施の形態を示す概略ブロック図である。図中、図1と同様の部分には同じ符号を付して相違する部分のみ説明する。この第6の実施の形態では、両面印字機能を備えている場合について説明する。両面印字機能を利用して記録用紙の両面に画像を形成した場合、記録用紙を再生する際には両面のトナーを除去する必要がある。そのため、片面のトナー量等の表示で分別すると、トナー量を過小評価することになる。また、両面に表示されたトナー量を作業員が合計するなどの面倒な作業が必要となる。この第6の実施の形態では、両面印字を行なう場合には、両面に形成した画素数を再生のための指標情報として表示する例を示している。
【0082】
そのために画素数カウント部3は、両面印字が行なわれる場合には、A/D変換器2でデジタル信号に変換された両面分の第1の画像(信号DATA)から、画像の形成に必要な画素を計数し、積算する。そして積算値を信号GASOとして再生情報付加部4に送出する。
【0083】
再生情報付加部4は、画素数カウント部3からの積算値(信号GASO)に基づいて、再生のための指標情報を第2の画像として生成する。生成された第2の画像は、記録用紙の一方の面のみ、あるいは両面に表示されるように、セレクタ5を介してページメモリ6に書き込まれる。なお、上述の各実施の形態と同様、画像読取部1で読み取られた原稿イメージ以外の外部データも、A/D変換器2の出力と同様に扱うことによって、再生のための指標情報を付加することが可能である。
【0084】
次に本発明の画像形成装置の第6の実施の形態における動作の概要について説明する。図23は、本発明の画像形成装置の第6の実施の形態の各部における画像の具体例の説明図である。例えば図23(A)に示すような原稿イメージを記録用紙の両面に複写する場合を考える。原稿イメージは、画像読取部1にて表面用の画像、裏面用の画像の2回の走査で読み取られて電気信号に変換され、A/D変換器2によってデジタル信号に変換される。デジタル信号に変換された表面および裏面に形成される第1の画像(信号DATA)は、セレクタ5を介してページメモリ6に蓄積されるとともに、画素数カウント部3に入力される。画素数カウント部3では、画像の形成に必要な画素数が表面の画像および裏面の画像を通して計数し、積算する。再生情報付加部4は、画素数カウント部3による積算値(信号GASO)に基づいて、再生のための指標情報を第2の画像として生成する。ここでは再生のための指標情報として画素数カウント部3で計数された積算値を、人が認識できるように数字情報とした第2の画像を形成するものとする。例えば画素数カウント部3による積算値が5000画素であれば、図23(B)に示すような第2の画像を生成することができる。この第2の画像は、セレクタ5を介してページメモリ6に追記される。このとき、表面または裏面側のいずれか一方の画像にのみ追記したり、両面の画像にそれぞれ追記することができる。ページメモリ6から読み出された画像情報は印字部7に送られ、記録用紙の両面にそれぞれ画像が形成される。このとき、再生のための指標情報が一方の面のみあるいは両面に表示される。
【0085】
上述の動作をさらに詳細に説明する。ここでは具体例として、図23(A)に示すような原稿イメージが入力された場合について説明する。図24は、本発明の画像形成装置の第6の実施の形態における動作の一例を示すタイミングチャート、図25は、同じく第1の画像の具体例の説明図である。図24において、図3と同様の信号には同じ名前を付して説明を省略する。画素数カウント部3から出力される両面に記録される画素の累積値を信号GASOとして示している。なお、信号PS、信号LS、信号CLK、信号DATA、信号GASOについては1スキャン分の一部のみを示しているが、2スキャン目も同様である。
【0086】
信号PSは上述のように副走査方向の同期信号であり、“H”がアクティブである。ここでは記録用紙の表面側および裏面側の2つの面に記録する2つの画像を取り込むための2スキャン分の同期信号を示している。信号Resetは、2スキャン分の信号PSのうち、信号PSが1回目のスキャンで“H”になった直後にパルス状に“L”になる信号である。2回目のスキャンで信号PSが“H”となっても信号Resetは“L”にはならない。信号GASOは両面の黒画素数の累計値である。
【0087】
まず画像読取部1で例えば表面側に形成すべき原稿イメージが読み取られ、A/D変換器2でデジタル信号に変換されるが、このとき読み取られてデジタル信号に変換された第1の画像は、一例として図25(A)に示すように、1ライン12画素、17ラインの画像として読み取られたものとする。もちろん実際には1ページの画素数は非常に多いが、説明のために図25のような画像として得られたものとする。
【0088】
図26は、本発明の画像形成装置の第6の実施の形態における画素数カウント部3の一例を示す構成図である。カウンタ101は、図5に示したものと同様であり、出力端子COUNTが信号GASOとなる。
【0089】
図24において、1スキャン目の読取の開始とともに信号PSが立ち上がり、その直後に信号Resetがパルス状に“L”になる。信号Resetが“L”となると、画素数カウント部3のカウンタ101の入力端子CLが“L”となってカウント値がリセットされ、信号GASOには“0”が出力される。
【0090】
そして信号LSが“H”となって1ラインの画像が読み取られる。A/D変換器2でデジタル化された第1の画像を示す信号DATAは、信号CLKに同期して図25(A)に示す画像の1ライン目の12画素が出力される。第1の実施の形態で説明したように、図25(A)の黒の部分でカウンタ101はカウントアップして、黒画素を計数する。同様にして17ライン目まで動作し、信号PSは“L”となる。
【0091】
次に2スキャン目を行なうべく信号PSが立ち上がる。しかし信号Resetは“L”にはならず、画素数カウント部3のカウンタ101はリセットされない。そのまま図25(B)に示す2スキャン目の画像が読み取られ、カウンタ101は黒画素によるカウントアップを続ける。このようにして2スキャン目の画像の読取が終了した時点で、2スキャンによって読み取られた画像の黒画素の積算値が信号GASOに出力されている。図25に示した2つの第1の画像の例では、図25(A)に示す第1の画像の黒画素数37と図25(B)に示す第1の画像の黒画素数52の和である“89”が、黒画素の積算値として信号GASOに出力される。
【0092】
図27は、本発明の画像形成装置の第6の実施の形態における再生情報付加部の一例を示す構成図である。図中の符号は図6と同様である。この例では、ROM112の内容を変更している。
【0093】
再生情報変換器111は、図24に示す2スキャン目の信号PSが立ち下がり、表面および裏面の第1の画像の黒画素の計数が終了した後に、信号GASOで与えられる画素数カウント部3の積算値を10進数に変換し、例えば“ト”+“ナ”+“ー”+“=”+信号GASOの10進数表示+“画”+“素”の順にROM112のアドレスを生成する。これによって、ROM112からは“トナー=”と信号GASOの10進数表示と“画素”からなる画像が形成される。例えば画素数カウント部3による両面の黒画素の積算値が“5000”であった場合には、図23(B)に示すように“トナー=5000画素”なる第2の画像が形成される。なお、この場合も図7に示したようにROM112にバーコードパターンを格納しておけば、第2の画像としてバーコード表示された再生のための指標情報を生成することができる。
【0094】
セレクタ5は、信号PSが“H”の間は第1の画像を示す信号DATAをページメモリ6に入力するが、両面印字の場合には2スキャン分の第1の画像をページメモリ6に入力する。2スキャン目の信号PSが立ち下がった後、再生情報付加部4からの第2の画像をページメモリ6に入力する。このとき、1スキャン目の画像または2スキャン目の画像にのみ第2の画像を追記したり、あるいは両方の画像に対して第2の画像を追記することができる。これによって、原稿イメージと再生のための指標情報を合成することができる。
【0095】
そして、ページメモリ6から合成された画像を読み出し、印字部7によって記録用紙の両面にそれぞれの画像を形成する。このようにして、図23(C)に示したように再生のための指標情報が付加された画像を両面印字することができる。例えば一方の面の画像を形成する黒画素数が2000画素、他方の面の画像を形成する黒画素数が3000画素であれば、再生のための指標情報は5000画素として表示されることになる。
【0096】
このようにして画像が形成された記録用紙が不要となった場合には、ユーザは不要となった記録用紙について再生のための分別を行なう。あるいは、不要となった記録用紙の束から作業員または分別装置が再生のための分別を行なう。その際に、記録用紙に付された再生のための指標情報を参照する。例えば図23(C)に示すように記録用紙の両面に再生のための指標情報が記録されている場合、その一方の面の再生のための指標情報を参照するだけで分別を行なうことができる。また、一方の面にのみ指標情報が記録されている場合には、いずれかの面を参照すれば再生のための指標情報を参照することができる。
【0097】
そして、例えば表示されている画素数によって例えばA4サイズの記録用紙なら画素数が10,000画素未満、A3サイズなら20,000画素未満の場合には現行の再生工程によって上質紙として再生するように分別する。また、例えばA4サイズで10,000画素以上20,000画素未満なら、チラシなどに用いる色付のザラ紙など、別の紙質の紙に再生したり、あるいは図71に示すような再生工程において熟成時間を長くしたり、あるいは界面活性剤の種類、脱墨方法などを変えるなどして上質紙として再生してもよい。もちろんこのような画素数の基準は任意であり、再生工程に従って適宜設定すればよい。また、分別の区分も何段階あってもよい。
【0098】
この第6の実施の形態によれば、上述の第1の実施の形態の効果に加えて、両面印字を行なった場合でも、一方の面に形成された画像のトナー量によって誤った分別を行なってしまうことがなくなり、正しく記録用紙の両面に付着したトナー量によって分別を行なうことが可能となる。
【0099】
この第6の実施の形態では、上述の第1の実施の形態と同様に再生のための指標情報として黒画素数を表示する例を示したが、これに限らず、上述の第2ないし第5の実施の形態と同様に、トナーの付着した面積あるいは記録用紙との面積比、または付着したトナーの体積あるいは記録用紙の体積との体積比を再生のための表情報として表示してもよい。この場合も、トナーの付着した面積あるいは付着したトナーの体積は、記録用紙の両面に形成された第1の画像から求めることになる。
【0100】
図28は、本発明の画像形成装置の第7の実施の形態を示す概略ブロック図である。図中、図1と同様の部分には同じ符号を付して相違する部分のみ説明する。この第7の実施の形態では、画素毎に階調記録を行なう場合について説明する。各画素毎に階調記録を行なう場合には、トナーを付着させる面積を変化させて濃淡を表現する。そのため、各画素値に応じたトナー量となるので、画素をカウントするだけでは不十分である。この第7の実施の形態では、各画素の値(濃度)を累積し、最大濃度の値で除算することによって、最大濃度の画素のトナー量に換算して何画素分かを、再生のための指標情報として表示する例を示している。
【0101】
画素濃度カウント部15は、A/D変換器2でデジタル信号に変換された多値の第1の画像(信号DATA)をもとに各画素値を累積し、累積値を信号Blackとして再生情報付加部4に送出する。再生情報付加部4は、画素濃度カウント部15からの画素値の累積値(信号Black)に基づいて、再生のための指標情報を第2の画像として生成する。生成された第2の画像は、記録用紙の一方の面のみ、あるいは両面に表示されるように、セレクタ5を介してページメモリ6に書き込まれる。なお、上述の各実施の形態と同様、画像読取部1で読み取られた原稿イメージ以外の外部データも、両面印字を行なう場合には、A/D変換器2の出力と同様に扱うことによって、再生のための指標情報を付加することが可能である。
【0102】
次に本発明の画像形成装置の第7の実施の形態における動作の概要について説明する。図29は、本発明の画像形成装置の第7の実施の形態の各部における画像の具体例の説明図である。例えば図29(A)に示すような原稿イメージを複写する場合を考える。原稿イメージは、画像読取部1にて読み取られて電気信号に変換され、A/D変換器2によって多値のデジタル信号に変換される。デジタル信号に変換された第1の画像(信号DATA)は、セレクタ5を介してページメモリ6に蓄積されるとともに、画素濃度カウント部15に入力される。画素濃度カウント部15では、画像の形成に必要な画素の値を累積してゆく。再生情報付加部4は、画素濃度カウント部15による累積値(信号Black)に基づいて、再生のための指標情報を第2の画像として生成する。ここでは再生のための指標情報として、画素濃度カウント部15で計数された累積値を画素値の最大値で除算し、人が認識できるように数字情報とした第2の画像を形成するものとする。例えば画素濃度カウント部15による累積値が1275000、画素値の最大値が255であれば、1275000を255で除算した結果である5000(画素相当)をもとに、図29(B)に示すような第2の画像を生成することができる。この第2の画像は、セレクタ5を介してページメモリ6に追記される。ページメモリ6から読み出された画像情報は印字部7に送られ、例えば図29(C)に示すように、記録用紙に画像が形成される。このとき、再生のための指標情報が記録用紙上に表示される。
【0103】
上述の動作をさらに詳細に説明する。ここでは具体例として、図29(A)に示すような原稿イメージが入力された場合について説明する。図30は、本発明の画像形成装置の第7の実施の形態における動作の一例を示すタイミングチャート、図31は、同じく第1の画像の具体例の説明図である。図30において、図3と同様の信号には同じ名前を付して説明を省略するが、信号Blackは画素濃度カウント部15から出力される画素値の累積値を示している。
【0104】
まず画像読取部1で図29(A)に示すような原稿イメージを読み取り、A/D変換器2で多値のデジタル信号に変換する。このとき読み取られて多値のデジタル信号に変換された第1の画像は、一例として図31(A)に示すように、2ライン目の濃度が薄く読み取られたものとする。黒の画素の画素値は255、2ライン目の薄い画素の画素値が128であったものとする。なお、画像の大きさは1ライン12画素、17ラインであるとするが、もちろん実際には1ページの画素数は非常に多い。
【0105】
図32は、本発明の画像形成装置の第7の実施の形態における画素濃度カウント部15の一例を示す構成図である。図中、141はカウンタである。カウンタ141は、図5に示したものとほぼ同様であるが、入力端子Dに多値の信号DATAが入力される。ここでは信号DATAは8ビットのデータであるものとして示しており、信号DATAは0〜255の値をとり得る。端子CLが“L”のとき、出力端子COUNTは“0”となり、端子CLが“H”のとき端子CKの立ち上がりエッジで出力端子COUNTの値に入力端子Dの値が加算される。
【0106】
図30において、読取の開始とともに信号PSが立ち上がり、その直後に信号Resetがパルス状に“L”になる。信号Resetが“L”となると、画素濃度カウント部15のカウンタ141の入力端子CLが“L”となってカウント値がリセットされ、信号Blackには“0”が出力される。
【0107】
そして信号LSが“H”となって1ラインの画像が読み取られる。A/D変換器2でデジタル化された第1の画像を示す信号DATAは、信号CLKに同期して図31(A)に示す画像の1ライン目の12画素が出力される。1ライン目では最初の2画素の値は0、続く8画素の値が255、さらに2画素の値が0である。画素濃度カウント部15のカウンタ141はこれらの画素値を累積してゆく。1ライン目の終了時の累積値は2040となる。次に2ライン目の画像が読み取られ、A/D変換器2でデジタル信号に変換され、信号DATAとして画素濃度カウント部15に入力される。2ライン目は最初の2画素の値が0、続く8画素の値が128、さらに2画素の値が0である。1ライン目の累積値にこれらの画素値が加算されてゆき、2ライン目の終了時には累積値は3080となる。同様にして17ライン目まで動作し、信号PSは“L”となる。17ライン目までの累積値は12236となり、この値が信号Blackとして再生情報付加部4に出力される。
【0108】
図33は、本発明の画像形成装置の第7の実施の形態における再生情報付加部の一例を示す構成図である。図中の符号は図6と同様である。この例では、再生情報変換器111の機能が図6に示すものと多少異なる。再生情報変換器111は、図30に示す信号PSが立ち下がり、第1の画像の画素値の加算が終了した後に、信号Blackで与えられる画素濃度カウント部15による画素値の累積値を画素値の最大値で除算し、その結果を10進数に変換する。除算の際に小数点以下は切り捨てあるいは四捨五入などの丸め処理を行なう。そして、例えば“黒”+“=”+信号Blackを画素値の最大値で除算した結果の10進数表示+“画”+“素”の順にROM112のアドレスを生成する。これによって、ROM112からは“黒=”と信号Blackを画素の最大値で除算した結果の10進数表示と“画素”からなる画像が形成される。例えば画素濃度カウント部15による画素値の累積値が“1275000”、画素値の最大値が“255”であった場合には、1275000を255で除算し、得られた5000を10進数に変換して、例えば図29(B)に示すような“黒=5000画素”なる第2の画像が形成される。なお、この場合も図7に示したようにROM112にバーコードパターンを格納しておけば、第2の画像としてバーコード表示された再生のための指標情報を生成することができる。
【0109】
セレクタ5は、信号PSが“H”の間は第1の画像を示す信号DATAをページメモリ6に入力し、信号PSが立ち下がった後、再生情報付加部4からの第2の画像をページメモリ6に入力する。これによって、原稿イメージと再生のための指標情報を合成することができる。
【0110】
そして、ページメモリ6から合成された画像を読み出し、印字部7によって記録用紙の両面にそれぞれの画像を形成する。このようにして、図29(C)に示したように再生のための指標情報が付加された画像を形成することができる。
【0111】
このようにして画像が形成された記録用紙が不要となった場合には、ユーザは不要となった記録用紙について再生のための分別を行なう。あるいは、不要となった記録用紙の束から作業員または分別装置が再生のための分別を行なう。その際に、記録用紙に付された再生のための指標情報を参照する。例えば図29(C)に示すように再生のための指標情報として画素値の積算値を最大画素値の画素数に換算した値が付されている場合、その値によって例えばA4サイズの記録用紙なら換算値が10,000未満、A3サイズなら20,000未満の場合には現行の再生工程によって上質紙として再生するように分別する。また、例えばA4サイズで10,000画素以上20,000画素未満なら、チラシなどに用いる色付のザラ紙など、別の紙質の紙に再生したり、あるいは図71に示すような再生工程において熟成時間を長くしたり、あるいは界面活性剤の種類、脱墨方法などを変えるなどして上質紙として再生してもよい。もちろんこのような画素数の基準は任意であり、再生工程に従って適宜設定すればよい。また、分別の区分も何段階あってもよい。
【0112】
この第7の実施の形態によれば、上述の第1の実施の形態の効果に加えて、階調記録を行なった場合でも、記録用紙に付着したトナー量を精確に表示することができるので、正しく分別することが可能となる。
【0113】
この第7の実施の形態では、再生のための指標情報としてトナー量を最大濃度に換算した場合の画素数で表示する例を示したが、これに限らず、画素値の累積値をそのまま表示したり、あるいは上述の第2ないし第5の実施の形態と同様に、トナーの付着した面積あるいは記録用紙との面積比、または付着したトナーの体積あるいは記録用紙の体積との体積比を再生のための表情報として表示してもよい。
【0114】
図34は、本発明の画像形成装置の第8の実施の形態を示す概略ブロック図である。図中、図1と同様の部分には同じ符号を付して相違する部分のみ説明する。この第8の実施の形態では、カラーイメージを形成する場合について説明する。カラーイメージを形成する場合には、複数色のトナーを使用し、各色のトナーを重ね合わせて各種の色を再現する。図35は、カラー画像を形成した際のトナーの状態を示す断面図である。ここではイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の4色のトナーを用いる場合について示している。例えば黒い文字などの部分では、図35(A)に示すように1層のKのトナーしか記録用紙上に付着しないが、例えば2次色である青を形成する場合には、図35(B)に示すようにM,Cの2層のトナーが記録用紙上に付着することになる。さらに中間色などでは図35(C)に示すように3層以上のトナーが記録用紙に付着することもある。このように、カラーイメージを形成する場合には、1画素あたりのトナー量が増加する。そのため、記録する画素数をカウントしてもトナー量は得られない。ここでは各トナー色に対応する画像を形成した後、形成した画像すべてについて、記録する画素数をカウントすることによってトナー量を求め、再生のための指標情報として表示する例を示している。
【0115】
画像読取部1は、例えばCCD等の光電変換素子を用いて原稿イメージをカラーで読み取って、例えばRGBそれぞれの電気信号に変換する。A/D変換器2は、画像読取部1で読み取った原稿イメージのRGBの電気信号をデジタル信号に変換する。YMCK変換部21は、RGBのデジタル信号をスキャン毎にY,M,C,Kのいずれかの画像情報に変換して信号DATAとして出力する。画素数カウント部3は、YMCK変換部21でY,M,C,Kのいずれかの画像情報に変換された第1の画像(信号DATA)から、画像の形成に必要な画素を計数する。このとき、Y,M,C,Kの4つの画像情報について積算し、信号Blackとして出力する。再生情報付加部4は、画素数カウント部3で計数された結果(信号Black)に基づいて、再生のための指標情報を第2の画像として生成する。セレクタ5は、YMCK変換部21で変換されたY,M,C,Kの画像情報(第1の画像)または再生情報付加部4で生成された再生のための指標情報を示す第2の画像のいずれかを選択する。ページメモリ6は、セレクタ5で選択されたY,M,C,Kの画像情報に第2の画像を合成して格納する。印字部7は、ページメモリ6に格納されたY,M,C,Kの画像を記録用紙上に形成する。なお、上述の各実施の形態と同様、画像読取部1で読み取られた原稿イメージ以外の外部データも、両面印字を行なう場合には、A/D変換器2の出力あるいはYMCK変換部21の出力と同様に扱うことによって、再生のための指標情報を付加することが可能である。
【0116】
次に本発明の画像形成装置の第8の実施の形態における動作の概要について説明する。図36は、本発明の画像形成装置の第8の実施の形態の各部における画像の具体例の説明図である。例えば図36(A)に示すような原稿イメージを複写する場合を考える。図36では、図示の都合上、色の違いをハッチングを変化させて示している。原稿イメージは、画像読取部1にて読み取られて例えばRGBの電気信号に変換され、A/D変換器2によってデジタル信号に変換される。デジタル信号に変換されたRGBの画像は、YMCK変換部21によって図36(B)〜(E)に示すY,M,C,Kのいずれかの画像に変換される。Y,M,C,Kの4つの画像を得るために、画像読取部1は同じ原稿イメージを4回スキャンする。各スキャンのたびごとにY,M,C,Kのいずれかの画像が信号DATAとして順次出力される。
【0117】
YMCK変換部21で変換されたY,M,C,Kの画像(信号DATA)は、セレクタ5を介してページメモリ6に順次蓄積されるとともに、画素数カウント部3に入力される。画素数カウント部3では、画像の形成に必要な画素をカウントし、4スキャン分の画素数を積算してゆく。再生情報付加部4は、画素数カウント部3による積算値(信号GASO)に基づいて、再生のための指標情報を第2の画像として生成する。ここでは再生のための指標情報として、画素数カウント部3で計数された積算値を人が認識できるように数字情報とした第2の画像を形成するものとする。例えば画素数カウント部3による積算値が5000であれば、図36(F)に示すような第2の画像を生成することができる。このとき生成する第2の画像の色は任意である。この第2の画像は、セレクタ5を介してページメモリ6の第2の画像の色に対応する色の第1の画像に追記される。ページメモリ6から読み出された画像情報は印字部7に送られ、例えば図36(G)に示すように、記録用紙に画像が形成される。このとき、再生のための指標情報が記録用紙上に表示される。
【0118】
上述の動作をさらに詳細に説明する。ここでは具体例として、図36(A)に示すような原稿イメージが入力された場合について説明する。図37は、本発明の画像形成装置の第8の実施の形態における動作の一例を示すタイミングチャート、図38は、同じく第1の画像の具体例の説明図である。図37において、図3と同様の信号には同じ名前を付して説明を省略する。画素数カウント部3から出力されるY,M,C,Kの4つの画像の画素数の積算値を信号GASOとして示している。なお、信号PS、信号LS、信号CLK、信号DATA、信号GASOについては1スキャン分の一部のみを示しているが、2〜4スキャン目も同様である。
【0119】
信号PSは上述のように副走査方向の同期信号であり、“H”がアクティブである。ここではY,M,C,Kの4つの画像をYMCK変換部21から順次出力するため、4スキャン分の同期信号を示している。信号Resetは、4スキャン分の信号PSのうち、信号PSが1回目のスキャンで“H”になった直後にパルス状に“L”になる信号である。2〜4回目のスキャンで信号PSが“H”となっても信号Resetは“L”にはならない。
【0120】
図39は、本発明の画像形成装置の第8の実施の形態における画素数カウント部3の一例を示す構成図である。カウンタ101は、図5に示したものと同様であり、出力端子COUNTが信号GASOとなる。
【0121】
図37において、1スキャン目の読取の開始とともに信号PSが立ち上がり、その直後に信号Resetがパルス状に“L”になる。信号Resetが“L”となると、画素数カウント部3のカウンタ101の入力端子CLが“L”となってカウント値がリセットされ、信号GASOには“0”が出力される。そして1スキャン目の画像の読み取りが行なわれる。
【0122】
信号LSが“H”となって、画像読取部1で1回目のスキャンにより原稿イメージが読み取られ、A/D変換器2でデジタル信号に変換される。そしてYMCK変換部21で例えばYの画像に変換されて信号DATAとして出力される。なお、YMCK変換部21から出力されるYMCKの第1の画像は、ここでは図38に示すように1ライン12画素、17ラインの画像として読み取られたものとする。もちろん実際には1ページの画素数は非常に多いが、説明のために図25のような画像として得られたものとする。
【0123】
まず読み取られた1ラインのRGBの画像信号はA/D変換器2でデジタル化された後、YMCK変換部21で1ライン分のYの画像に変換されて信号DATAとして出力される。Yの画像を示す信号DATAは、信号CLKに同期して図38(A)に示す画像の1ライン目の12画素が出力される。第1の実施の形態で説明したように、図38(A)の黒の部分でカウンタ101はカウントアップして、黒画素を計数する。例えば1ライン目では3、4画素、9、10画素においてカウントアップし、積算値は4となる。同様にして17ライン目まで動作し、信号PSは“L”となる。
【0124】
次に2スキャン目を行なうべく信号PSが立ち上がる。しかし信号Resetは“L”にはならず、画素数カウント部3のカウンタ101はリセットされない。そのまま画像読取部1で2回目の原稿イメージのスキャンが行なわれ、RGBの画像信号がA/D変換器2でデジタル化された後、YMCK変換部21から今度は例えば図38(B)に示すMの画像が第1の画像として信号DATAに出力される。カウンタ101はMの画像の画素数を続けて積算して行く。このようにして3スキャン目では例えば図38(C)に示すCの画像の画素数が、また4スキャン目では例えば図38(D)に示すKの画像の画素数が積算されて行く。このようにして4スキャン目の画像の読取が終了した時点で、4スキャンによって読み取られたY,M,C,Kの画像の画素数の積算値が信号GASOに出力される。
【0125】
図40は、本発明の画像形成装置の第8の実施の形態における再生情報付加部の一例を示す構成図である。図中の符号は図6と同様である。この例では、ROM112の内容を図27と同様の内容に変更している。
【0126】
再生情報変換器111は、図37に示す4スキャン目の信号PSが立ち下がり、Y,M,C,Kの4つの第1の画像の画素数の計数が終了した後に、信号GASOで与えられる画素数カウント部3の積算値を10進数に変換し、例えば“ト”+“ナ”+“ー”+“=”+信号GASOの10進数表示+“画”+“素”の順にROM112のアドレスを生成する。これによって、ROM112からは“トナー=”と信号GASOの10進数表示と“画素”からなる画像が形成される。例えば画素数カウント部3による両面の黒画素の積算値が“5000”であった場合には、図36(F)に示すように“トナー=5000画素”なる第2の画像が形成される。なお、この場合も図7に示したようにROM112にバーコードパターンを格納しておけば、第2の画像としてバーコード表示された再生のための指標情報を生成することができる。
【0127】
セレクタ5は、信号PSが“H”の間は第1の画像を示す信号DATAをページメモリ6に入力し、Y,M,C,Kの画像を順次ページメモリ6に格納する。4スキャン目の信号PSが立ち下がった後、再生情報付加部4からの第2の画像をページメモリ6に入力し、第2の画像の色に応じた画像に追記する。これによって、原稿イメージと再生のための指標情報を合成することができる。そして、ページメモリ6から合成されたY,M,C,Kの画像を読み出し、印字部7によって記録用紙上にそれぞれの画像を重ねて形成してカラー画像を形成する。このようにして、図36(G)に示したように再生のための指標情報が付加された画像を形成することができる。
【0128】
このようにして画像が形成された記録用紙が不要となった場合には、ユーザは不要となった記録用紙について再生のための分別を行なう。あるいは、不要となった記録用紙の束から作業員または分別装置が再生のための分別を行なう。その際に、記録用紙に付された再生のための指標情報を参照する。例えば図36(G)に示すように再生のための指標情報として画素数の積算値が付されている場合、その値によって例えばA4サイズの記録用紙なら換算値が10,000未満、A3サイズなら20,000未満の場合には現行の再生工程によって上質紙として再生するように分別する。また、例えばA4サイズで10,000画素以上20,000画素未満なら、チラシなどに用いる色付のザラ紙など、別の紙質の紙に再生したり、あるいは図71に示すような再生工程において熟成時間を長くしたり、あるいは界面活性剤の種類、脱墨方法などを変えるなどして上質紙として再生してもよい。もちろんこのような画素数の基準は任意であり、再生工程に従って適宜設定すればよい。また、分別の区分も何段階あってもよい。
【0129】
この第8の実施の形態によれば、上述の第1の実施の形態の効果に加えて、従来はトナー量が多く、一律に再生には向かないとされていたカラー印字された記録用紙であっても、そのトナー量によってそれぞれの再生方法によって再生を行なうことが可能となる。
【0130】
この第8の実施の形態では、再生のための指標情報として各色のトナー量の積算値を画素数で表示する例を示したが、これに限らず、上述の第2ないし第5の実施の形態と同様に、トナーの付着した面積あるいは記録用紙との面積比、または付着したトナーの体積あるいは記録用紙の体積との体積比を再生のための指標情報として表示してもよい。また、第6の実施の形態のように、両面の積算値により再生のための指標情報を表示してもよい。カラー画像の場合、Y,M,C,Kの各画像は通常はそれぞれ多値の画像であるので、上述の第7の実施の形態と同様に、各色の画素値を累積するように構成することもできる。
【0131】
なお、上述の例では原稿イメージの読取時の色空間をRGB、印字時の色空間をYMCKとしているが、これに限られるものではなく、読取時、印字時ともそれぞれ別の色空間であってよい。また、上述の例ではYMCK変換部21ではY,M,C,Kのいずれかを出力するものとして説明したが、Y,M,C,Kを並列的に出力する構成であってもよい。その場合、画素数カウント部3はそれぞれの色に応じて複数のカウンタを設けたり、あるいは、タイミングを少しずつずらして各画素毎にY,M,C,Kの画素が入力されるように構成してもよい。またこの場合には、画像入力部1は1回のスキャンのみで画像の読取を終了することができる。もちろん、YMCK変換部21までの間にメモリを設けて画像入力部1におけるスキャンを1回で済ますことも可能である。
【0132】
図41は、本発明の画像形成装置の第9の実施の形態を示す概略ブロック図である。図中、図1と同様の部分に同じ符号を付与する。この第9の実施の形態では、再生のための指標情報として、例えば「再生不可」、「上質紙可」等といったユーザが判断を必要としない再生情報を記録用紙に表示する例を示している。
【0133】
再生情報付加部4は、画素数カウント部3で計数した画素数の信号Blackと予め設定されている判定基準と照合し、再生が可能か否か、再生が可能であればどのような種別の再生が可能か等を判定し、判定結果をもとに再生のための指標情報として再生の可否や再生種別を示す第2の画像を生成する。
【0134】
なお、上述の第1の実施の形態と同様、画像読取部1で読み取られた原稿イメージ以外にも、例えば外部コンピュータからのプリンタへの出力や、FAX受信時のプリントアウト等の場合でも、プリントデータや受信データをA/D変換器2の出力と同様に扱うことによって、再生のための指標情報を付加することが可能である。
【0135】
次に本発明の画像形成装置の第9の実施の形態における動作の概要について説明する。図42は、本発明の画像形成装置の第9の実施の形態の各部における画像の具体例の説明図である。例えば図42(A)に示すような原稿イメージを記録用紙上に複写する場合を考える。原稿イメージは、画像読取部1にて読み取られて電気信号に変換され、A/D変換器2によってデジタル信号に変換される。デジタル信号に変換された第1の画像(信号DATA)は、セレクタ5を介してページメモリ6に蓄積されるとともに、画素数カウント部3に入力され、画像の形成に必要な画素数が計数される。画素数カウント部3による計数値(信号Black)は、再生情報付加部4に渡されて所定の条件と照合され、再生の可否やどのような再生が可能かが判定される。そしてその判定結果に基づいて、再生のための指標情報を第2の画像として生成する。ここでは再生のための指標情報として、再生の可否や再生の種別などユーザが判断を必要としない文字情報で表示するための第2の画像を形成するものとする。例えば判定の結果が「再生可」であれば、図42(B)に示すような第2の画像を生成することができる。この第2の画像は、セレクタ5を介してページメモリ6に追記される。ページメモリ6から読み出された画像情報は印字部7に送られ、図42(C)に示すように記録用紙上に画像が形成される。
【0136】
上述の動作をさらに詳細に説明する。ここでは具体例として、図42(A)に示すような原稿イメージが入力された場合について説明する。この第9の実施の形態における動作タイミングは、ほぼ上述の第1の実施の形態と同様であり、図3によって代用することができる。また、画素数カウント部3の構成も上述の第1の実施の形態と同様の例えば図5に示した構成とすることができ、動作も同様である。
【0137】
図43は、本発明の画像形成装置の第9の実施の形態における再生情報付加部の一例を示す構成図である。図中の符号は図6と同様である。再生情報変換器111は、画素数カウント部3から信号Blackとして与えられる計数値を所定の条件と照合し、再生の可否あるいは再生の種別を判定する。そして判定結果にしたがったアドレスをROM112に対して出力する。ROM112は、画像として形成可能な文字や記号などの画像パターンが格納されており、指定されたアドレスに対応したデータを出力する。図43に示す例では、「再生可」、「再生不可」などの文字パターンが格納されており、再生情報変換器111による判定結果に応じて文字パターンが選択される。
【0138】
再生情報変換器111は、図3に示す信号PSが立ち下がり、1ページ分の黒画素の計数が終了した後に、信号Blackで与えられる画素数カウント部3の計数結果を所定の条件と照合する。例えば計数結果が10,000画素未満か否かを判定し、10,000画素未満の場合にはROM112内の「再生可」を示すアドレスを生成する。これによって、ROM112からは「再生可」の画像が形成され、図42(B)に示すような第2の画像が形成される。
【0139】
再生情報変換器111による判定としてはこのような再生の可否のほか、例えば計数結果が10,000画素未満の場合に「上質紙可」、20,000画素未満の場合には「ザラ紙可」、20、000画素以上の場合には「トイレットペーパー可」等といったように、何に再生可能かを示す第2の画像を形成してもよい。あるいは、図71に示すような再生工程における熟成時間や、界面活性剤の種類、脱墨方法など指示するような再生のための指標情報を第2の画像として形成してもよい。第2の画像としては何も表示しない場合があってもよく、例えば再生不可の場合や上質紙への再生が可能な場合などに適用することができる。もちろんこのような判定のための条件は任意であり、再生工程に従って適宜設定すればよい。また、再生の種別も何段階あってもよい。
【0140】
なお、この場合も図7に示したようにROM112にバーコードパターンを格納しておけば、第2の画像としてバーコード表示された再生のための指標情報を生成することができる。特に上述のような再生工程におけるパラメータを表示させる場合には、バーコード等のコード化して記録用紙に付与しておくことにより、自動的に再生のためのパラメータの設定を行なうことができる。
【0141】
セレクタ5は、信号PSが“H”の間は第1の画像を示す信号DATAをページメモリ6に入力する。信号PSが立ち下がった後、再生情報付加部4からの第2の画像をページメモリ6に入力する。これによって、原稿イメージと再生のための指標情報を合成することができる。そして、ページメモリ6から合成された画像を読み出し、印字部7によって記録用紙に画像を形成する。このようにして、図42(C)に示したように再生のための指標情報が付加された画像を形成することができる。
【0142】
このようにして画像が形成された記録用紙が不要となった場合には、ユーザは不要となった記録用紙について再生のための分別を行なう。あるいは、不要となった記録用紙の束から作業員または分別装置が再生のための分別を行なう。その際に、記録用紙に付された再生のための指標情報を参照する。例えば図42(C)に示すように再生のための指標情報として「再生可」と表示されていれば、その記録用紙を再生用の古紙として分別することができる。また、例えば「上質紙可」、「ザラ紙可」、「トイレットペーパー可」などのように再生の種別で表示されている場合には、表示されている種別に応じて分別すればよい。
【0143】
この第9の実施の形態では、上述の第1の実施の形態の効果に加えて、上述の各実施の形態のようにユーザがトナー量等の表示から再生の可否や再生の種別を判断するといったユーザによる判断を必要とせず、ユーザは容易にしかも的確に分別を行なうことができる。
【0144】
この第9の実施の形態では、再生のための指標情報として画素数の計数値を所定の条件と照合して判定した判定結果を表示する例を示したが、これに限らず、判定対象としては上述の第2ないし第5の実施の形態と同様に、トナーの付着した面積あるいは記録用紙との面積比、または付着したトナーの体積あるいは記録用紙の体積との体積比から判定を行なってもよい。また第6の実施の形態のように両面の積算値を元にしたり、第7の実施の形態のように多値画像を形成する場合には画素値の累積値をもとにしたり、さらに第8の実施の形態のようにカラー画像を形成する場合には各色の画素数または画素値の計数値または積算値をもとにして、所定の条件との照合を行なってもよい。
【0145】
図44は、本発明の画像形成装置の第10の実施の形態を示す概略ブロック図である。図中、図1と同様の部分に同じ符号を付して重複する説明を省略する。この第10の実施の形態では、再生のための指標情報として、記録用紙の端部にマークを付して表示する例を示している。
【0146】
再生情報付加部4は、画素数カウント部3で計数した画素数の信号Blackと予め設定されている判定基準と照合し、再生が可能か否か、再生が可能であればどのような種別の再生が可能か等を判定し、判定結果をもとに再生のための指標情報として再生の可否や再生種別を示す第2の画像を生成する。このとき生成する第2の画像は、記録用紙の端部にマークを形成する画像であり、マークの有無やマークの位置によって再生の可否や再生種別などを特定できるものである。なお、上述の第1の実施の形態と同様、画像読取部1で読み取られた原稿イメージ以外の外部データも、A/D変換器2の出力と同様に扱うことによって、再生のための指標情報を付加することが可能である。
【0147】
次に本発明の画像形成装置の第10の実施の形態における動作の概要について説明する。図45は、本発明の画像形成装置の第10の実施の形態の各部における画像の具体例の説明図である。例えば図45(A)に示すような原稿イメージを記録用紙上に複写する場合を考える。原稿イメージは、画像読取部1にて読み取られて電気信号に変換され、A/D変換器2によってデジタル信号に変換される。デジタル信号に変換された第1の画像(信号DATA)は、セレクタ5を介してページメモリ6に蓄積されるとともに、画素数カウント部3に入力され、画像の形成に必要な画素数が計数される。画素数カウント部3による計数値(信号Black)は、再生情報付加部4に渡されて所定の条件と照合され、再生の可否やどのような再生が可能かが判定される。そしてその判定結果に基づいて、図45(B)に示すように再生のための指標情報を第2の画像として生成する。ここでは再生のための指標情報として、記録用紙の端部にマークを形成するか否か、あるいは記録用紙端部のマークを形成する位置を変化させて示す。そのためのマークを第2画像として生成する。この第2の画像は、セレクタ5を介してページメモリ6に追記される。ページメモリ6から読み出された図45(C)に示すような画像情報は印字部7に送られ、記録用紙上に画像が形成される。
【0148】
上述の動作をさらに詳細に説明する。ここでは具体例として、図45(A)に示すような原稿イメージが入力された場合について説明する。この第10の実施の形態における動作タイミングは、ほぼ上述の第1の実施の形態と同様であり、図3によって代用することができる。また、画素数カウント部3の構成も上述の第1の実施の形態と同様の例えば図5に示した構成とすることができ、動作も同様である。
【0149】
図46は、本発明の画像形成装置の第10の実施の形態における再生情報付加部の一例を示す構成図である。図中、113はパターン発生器である。再生情報変換器111は、画素数カウント部3から信号Blackとして与えられる計数値を所定の条件と照合し、再生の可否あるいは再生の種別を判定する。そして判定結果に従ってマークを付与するか否かおよびマークを付与する場合はその位置の情報を生成する。パターン発生器113では、再生情報変換器111において生成されたマークの付与位置に従ってマークとなるパターンを発生し、第2の画像として出力する。
【0150】
再生情報変換器111は、図3に示す信号PSが立ち下がり、1ページ分の黒画素の計数が終了した後に、信号Blackで与えられる画素数カウント部3の計数結果を所定の条件と照合する。例えば計数結果が10,000画素未満か否かを判定し、10,000画素未満の場合には再生可としてマークが記録用紙の端部に付加されるようにマークの付与位置をパターン発生器113に渡す。これによってパターン発生器113からは再生可を示すマークが記録用紙の端部には位置されるように生成され、図45(B)に示すような第2の画像が形成される。なお、図45(B)における矩形が記録用紙の記録領域であり、この例ではマークは記録用紙の記録領域よりもやや外側まで形成し、画像形成時の位置ズレを吸収している。
【0151】
再生情報変換器111による判定としてはこのような再生の可否のほか、例えば計数結果が10,000画素未満の場合に上質紙への再生が可、20,000画素未満の場合にはザラ紙への再生が可、20,000画素以上の場合にはトイレットペーパーへの再生が可等といったように再生の種別を判定することができる。この場合には、マークを付与する際に各種別に対応したマークの形成位置をパターン発生器113に対して渡せばよい。あるいは、判定の結果に応じて図71に示すような再生工程における熟成時間や、界面活性剤の種類、脱墨方法などの再生方法を直接指示する場合にも、それぞれの指示が明示可能なマークの形成位置をパターン発生器113に対して渡せばよい。これによりパターン発生器113は、渡された記録用紙上のマークの形成位置にマークが形成されるように、マークパターンを発生して第2の画像とする。第2の画像としては何も表示しない場合があってもよい。もちろん判定のための条件は任意であり、再生工程に従って適宜設定すればよい。また、再生の種別も何段階あってもよい。
【0152】
セレクタ5は、信号PSが“H”の間は第1の画像を示す信号DATAをページメモリ6に入力する。信号PSが立ち下がった後、再生情報付加部4からの第2の画像をページメモリ6に入力する。これによって、原稿イメージと再生のための指標情報を合成することができる。そして、ページメモリ6から合成された画像を読み出し、印字部7によって記録用紙に画像を形成する。このようにして、図45(C)に示したように再生のための指標情報が付加された画像を形成することができる。再生のための指標情報として付加された黒帯状のマークは、記録用紙の端部に形成されており、紙面を参照した場合にマークが見えるとともに、記録用紙を重ねた場合でも、横からマークの存在を確認することができる。
【0153】
このようにして画像が形成された記録用紙が不要となった場合には、ユーザは不要となった記録用紙について再生のための分別を行なう。あるいは、不要となった記録用紙の束から作業員または分別装置が再生のための分別を行なう。その際に、記録用紙に付された再生のための指標情報を参照する。例えば再生のための指標情報として再生の可否をマークの有無で示した場合、マークのある記録用紙を再生不可として取り除き、再生可能な記録用紙のみを簡単に分別することができる。また、再生のための指標情報として再生の種類をマークの位置で示した場合には、記録用紙上のマークの付加されている位置に応じて分別すればよい。
【0154】
さらに、図45(C)に示すように再生のための指標情報として記録用紙の端部に黒帯状のマークが形成されていると、多数枚の不要の記録用紙を束ねた場合でも、横から見るとマークの有無が確認できる。図47は、本発明の画像形成装置の第10の実施の形態において再生のための指標情報が付加された記録用紙の束の一例の説明図である。例えばマークの存在しない記録用紙を分別した記録用紙束にマークが付与された記録用紙が混入していると、マークは記録用紙の端部に記録されているので横からみると図47に示すようにマークが見える。同様に異なる2種類以上のマークが付与されている場合でも、他と異なる位置にマークが存在している場合などでは記録用紙束の横から見るだけでそれらの存在がわかる。このように、記録用紙の端部にマークを付しておくことによって、記録用紙束から分別ミスを見つけやすく、精確な分別を行なうことが可能となる。また、記録用紙束からマークの有無やマークの位置に基づいて容易に分別することもできる。
【0155】
この第10の実施の形態では、上述の第1の実施の形態の効果に加えて、マークの有無やマーク位置によって容易に分別することができる。また、束になった記録用紙からも容易に分別することができるとともに、誤分別を容易に見つけることが可能になる。
【0156】
この第10の実施の形態では、再生のための指標情報として画素数の計数値を所定の条件と照合して判定した判定結果をマークで表示する例を示したが、これに限らず、判定対象としては上述の第2ないし第5の実施の形態と同様に、トナーの付着した面積あるいは記録用紙との面積比、または付着したトナーの体積あるいは記録用紙の体積との体積比から判定を行なってもよい。また第6の実施の形態のように両面に記録される場合には、両面の積算値から判定を行ない、一方の面のみ、あるいは表裏が重なる位置にマークを付与するとよい。また第7の実施の形態のように多値画像を形成する場合には画素値の累積値をもとに、さらに第8の実施の形態のようにカラー画像を形成する場合には各色の画素数または画素値の計数値または積算値をもとに、所定の条件との照合を行なえばよい。
【0157】
図48は、本発明の画像形成装置の第11の実施の形態を示す概略ブロック図である。図中、図1と同様の部分に同じ符号を付して重複する説明を省略する。この第11の実施の形態では、記録用紙の周囲の所定領域の画像を記録しない枠消し機能を有している複写機の場合に、再生のための指標情報を枠消し領域に記録する例を示している。
【0158】
枠消し部22は、A/D変換器によってデジタル化された第1の画像(信号DATA)の周囲の設定された領域を消去する。例えば設定された長さが5mmであれば、第1の画像の周囲5mmの領域を消去する。もちろん、画像の周囲に一律に枠消しを行なわなくてもよく、ここでは少なくとも第2の画像が形成される領域が枠消しされればよい。画素数カウント部3は、枠消し部22で枠消しされた第1の画像について、画像を形成する画素数を計数する。再生情報付加部4は、画素数カウント部3で計数した画素数の信号Blackに基づいて、再生のための指標情報が枠消し領域に記録されるような第2の画像を形成する。
【0159】
なお、上述の第1の実施の形態と同様、画像読取部1で読み取られた原稿イメージ以外の外部データも、A/D変換器2の出力と同様に扱うことによって、再生のための指標情報を付加することが可能である。特にFAX受信時にはヘッダ情報が第1の画像の上部に記録されていることが多いので、この部分については少なくとも枠消しを行なわないようにするとよい。
【0160】
次に本発明の画像形成装置の第11の実施の形態における動作の概要について説明する。図49は、本発明の画像形成装置の第11の実施の形態の各部における画像の具体例の説明図である。例えば図49(A)に示すような原稿イメージを記録用紙上に複写する場合を考える。この原稿イメージは、例えば本発明の画像形成装置を用いて形成された画像に修正を加えたものである。文字「F」のみの原稿を複写して再生のための指標情報「黒=5000画素」が付加されている。その後、文字「a」を書き加えている。
【0161】
図49(A)に示す原稿イメージは、画像読取部1にて読み取られて電気信号に変換され、A/D変換器2によってデジタル信号に変換される。デジタル信号に変換された第1の画像(信号DATA)は、枠消し部22で第1の画像の周囲の所定の領域を消去する。なお図49において、枠消しの際の枠を破線で示しており、その外側が消去される。この時点で原稿イメージに存在していた再生のための指標情報は消去される。
【0162】
枠消しされた第1の画像は、セレクタ5を介してページメモリ6に蓄積されるとともに、画素数カウント部3に入力され、画像の形成に必要な画素数が計数される。画素数カウント部3による計数値(信号Black)は、再生情報付加部4に渡され、その計数値に基づいて、例えば図49(B)に示すように再生のための指標情報を第2の画像として生成する。このとき、第2の画像は枠消し領域に形成する。この第2の画像は、セレクタ5を介してページメモリ6に追記される。ページメモリ6から読み出された図49(C)に示すような画像情報は印字部7に送られ、記録用紙上に画像が形成される。記録用紙上に形成された画像では、原稿イメージに形成されていた再生のための指標情報が更新されており、複写によって再生のための指標情報が重複することはない。
【0163】
上述の動作をさらに詳細に説明する。ここでは具体例として、図49(A)に示すような原稿イメージが入力された場合について説明する。図50は、本発明の画像形成装置の第11の実施の形態における動作の一例を示すタイミングチャート、図51は、同じく第1の画像の具体例の説明図である。図50に示すタイミングチャートは、ほぼ上述の第1の実施の形態における図3と同様であり、画素数カウント部3における計数値である信号Blackの値が異なるのみである。また、画素数カウント部3の構成は上述の第1の実施の形態と同様の例えば図5に示した構成とすることができ、その動作も同様である。
【0164】
まず画像読取部1で原稿イメージが読み取られ、A/D変換器2でデジタル信号に変換されて枠消し部22で周囲が枠消しされる。枠消しされた第1の画像は、一例として図51に示すように、原稿イメージに存在していた再生のための指標情報が消去されている。ここでは一例として1ライン12画素、17ラインの第1の画像が得られたものとしているが、もちろん実際には1ページの画素数は非常に多いが、説明のために図51のような画像として得られたものとする。図51では周囲の1画素分が枠消しされた領域を示している。
【0165】
図51に示すような枠消しされた第1の画像が画素数カウント部3に入力され、黒画素数が計数される。そして図50に示すように計数値が信号Blackとして出力される。
【0166】
図52は、本発明の画像形成装置の第11の実施の形態における再生情報付加部の一例を示す構成図である。図中の符号は図6と同様である。再生情報変換器111は、図50に示す信号PSが立ち下がり、1ページ分の黒画素の計数が終了した後に、画素数カウント部3から信号Blackとして与えられた画素数の計数値を10進数に変換し、例えば“黒”+“=”+信号Blackで与えられる計数値の10進数表示+“画”+“素”の順にROM112のアドレスを生成する。これによって、ROM112からは“黒=”と計数値の10進数表示と“画素”からなる画像が形成される。例えば画素数カウント部3で計数された画素数が“7000”であった場合には、図49(B)に示すように“黒=7000画素”なる第2の画像が枠消し領域に形成される。なお、この場合も図7に示したようにROM112にバーコードパターンを格納しておけば、第2の画像としてバーコード表示された再生のための指標情報を枠消し領域に生成することができる。
【0167】
セレクタ5は、信号PSが“H”の間は第1の画像を示す信号DATAをページメモリ6に入力する。信号PSが立ち下がった後、再生情報付加部4からの第2の画像をページメモリ6に入力する。これによって、原稿イメージと再生のための指標情報を合成することができる。このとき、原稿イメージの枠消しによって消去された部分に再生のための指標情報が合成される。そして、ページメモリ6から合成された画像を読み出し、印字部7によって記録用紙に画像を形成する。このようにして、図49(C)に示したように再生のための指標情報が付加された画像を形成することができる。
【0168】
このようにして画像が形成された記録用紙が不要となった場合には、ユーザは不要となった記録用紙について再生のための分別を行なう。あるいは、不要となった記録用紙を作業員または分別装置が再生のための分別を行なう。その際に、記録用紙に付された再生のための指標情報を参照する。例えば図49(C)に示すように再生のための指標情報として画像を形成する画素数が付されている場合、その画素数によって例えばA4サイズの記録用紙なら画素数が10,000画素未満、A3サイズなら20,000画素未満の場合には現行の再生工程によって上質紙として再生するように分別する。また、例えばA4サイズで10,000画素以上20,000画素未満なら、チラシなどに用いる色付のザラ紙など、別の紙質の紙に再生したり、あるいは図71に示すような再生工程において熟成時間を長くしたり、あるいは界面活性剤の種類、脱墨方法などを変えるなどして上質紙として再生してもよい。もちろんこのような画素数の基準は任意であり、再生工程に従って適宜設定すればよい。また、分別の区分も何段階あってもよい。
【0169】
この第11の実施の形態では、上述の第1の実施の形態の効果に加えて、再生のための指標情報を枠消し領域に付加するので、再生のための指標情報が付加された原稿を複写した場合でも、枠消し機能によって原稿イメージ上の再生のための指標情報を消去し、新たな再生のための指標情報を付加して再生のための指標情報を更新することができる。これによって、その記録用紙における再生のための指標情報が正確に付与され、複数の再生のための指標情報によってユーザや作業員が混乱することはなく、容易に分別することができる。
【0170】
この第11の実施の形態では、再生のための指標情報として画素数の計数値を表示する例を示したが、これに限らず、上述の第2ないし第5の実施の形態と同様に、トナーの付着した面積あるいは記録用紙との面積比、または付着したトナーの体積あるいは記録用紙の体積との体積比を表示してもよい。また第6の実施の形態のように両面に画像を形成する場合には両面の画素数の積算値を、第7の実施の形態のように多値画像を形成する場合には画素値の累積値を、さらに第8の実施の形態のようにカラー画像を形成する場合には各色の画素数または画素値の計数値または積算値を表示してもよい。さらに再生のための指標情報の表示方法も、例えば第9の実施の形態のように判定結果を表示したり第10の実施の形態のようにマーク表示してもよい。
【0171】
図53は、本発明の画像形成装置の第12の実施の形態を示す概略ブロック図である。図中、図1と同様の部分に同じ符号を付与する。この第12の実施の形態では、再生のための指標情報をドロップアウトカラーで表示する例を示している。通常、モノクロの複写機の場合には、青色が複写されないドロップアウトカラーである場合が多いので、ここでは一例として再生のための指標情報を青色で印字するものとして説明する。もちろん、他の色が複写されない色(ドロップアウトカラー)である場合には、その色で再生のための指標情報を印字してもよい。また、紫外線照射時のみ可視となるような特殊な色材で再生のための指標情報を印字してもよい。
【0172】
第1ページメモリ31は、A/D変換器2でデジタル化された第1の画像を格納する。第1印字部32は、第1ページメモリ31に格納されている第1の画像を読み出し、記録用紙上に第1の画像を形成する。第2ページメモリ33は、再生情報付加部4で生成された再生のための指標情報を示す第2の画像を格納する。この第2ページメモリ33は、必ずしも1ページ分の容量を有していなくてもよく、第2の画像が格納できればよい。第2印字部34は、第1印字部32で第1の画像が形成された記録用紙上に、第2ページメモリ33に格納されている第2の画像を例えば青で形成する。この第2印字部34は、少なくとも第2の画像を記録用紙上の所定の位置に記録できる機能を有していればよい。最も簡便にはスタンプ機能で代用することも可能である。なお、上述の第1の実施の形態と同様、画像読取部1で読み取られた原稿イメージ以外の外部データも、A/D変換器2の出力と同様に扱うことによって、再生のための指標情報を付加することが可能である。
【0173】
次に本発明の画像形成装置の第12の実施の形態における動作の概要について説明する。図54は、本発明の画像形成装置の第12の実施の形態の各部における画像の具体例の説明図である。この第12の実施の形態における動作タイミングは、ほぼ上述の第1の実施の形態と同様であり、図3によって代用することができる。また、画素数カウント部3の構成も上述の第1の実施の形態と同様の例えば図5に示した構成とすることができ、動作も同様である。さらに、再生情報付加部4の構成も上述の第1の実施の形態と同様の例えば図6に示す構成とすることができる。
【0174】
例えば図54(A)に示すような原稿イメージを記録用紙上に複写する場合を考える。図3に示す信号PSの立ち上がりとともに原稿イメージが画像読取部1にて読み取られて電気信号に変換され、A/D変換器2によってデジタル信号に変換される。デジタル信号に変換された第1の画像(信号DATA)は、第1のページメモリ31に格納されるとともに、画素数カウント部3に入力される。第1印字部32の記録方式によっては、第1ページメモリ31への第1の画像の格納とともに記録用紙への第1の画像の形成を開始してもよい。あるいは、信号PSが立ち下がり、1ページ分の第1の画像が第1ページメモリ31に格納された後に、第1の画像の形成を開始してもよい。第1ページメモリ31に格納された第1の画像は、第1印字部32によって図54(B)に示すように記録用紙上に形成される。
【0175】
第1の画像(信号DATA)が画素数カウント部3に入力されると、画像の形成に必要な画素数が計数される。画素数カウント部3による計数値(信号Black)は、再生情報付加部4に渡される。再生情報付加部4の再生情報変換器111は、図3に示す信号PSが立ち下がり、1ページ分の画素数の計数が終了した後に、計数値(信号Black)を人が認識できるように、信号Blackで与えられる画素数の計数値を10進数に変換し、例えば“黒”+“=”+信号Blackで与えられる計数値の10進数表示+“画”+“素”の順にROM112のアドレスを生成する。これによって、ROM112からは“黒=”と計数値の10進数表示と“画素”からなる画像が形成される。例えば画素数カウント部3で計数された画素数が“5000”であった場合には、図54(C)に示すように“黒=5000画素”なる第2の画像が生成される。なお、この場合も図7に示したようにROM112にバーコードパターンを格納しておけば、第2の画像としてバーコード表示された再生のための指標情報を生成することができる。
【0176】
再生情報付加部4で生成された第2の画像は、第2ページメモリ33に格納される。その後、第1印字部32で第1の画像が形成された記録用紙上に、第2ページメモリ33に格納された第2の画像が第2印字部34によって例えば青色で追記される。これによって、図54(D)に示すように再生のための指標情報が青で印字された記録用紙が得られる。
【0177】
このようにして画像が形成された記録用紙をこの第12の実施の形態で示す複写機で複写する場合を考える。図55は、本発明の画像形成装置の第12の実施の形態において形成された画像を複写する場合の画像の具体例の説明図である。例えば図55(A)に示す原稿イメージは、例えば本発明の第12の実施の形態における画像形成装置を用いて文字「F」のみの原稿を複写したものであり、再生のための指標情報「黒=5000画素」が青で付加されている。その後、文字「a」を書き加えている。
【0178】
図55(A)に示す原稿イメージは、画像読取部1にて読み取られて電気信号に変換されるが、再生のための指標情報がドロップアウトカラーである青で形成されているため、読み取った電気信号上には原稿イメージ中の再生のための指標情報は反映されない。そのため、画像読取部1にて読み取られて電気信号に変換され、A/D変換器2によってデジタル信号に変換された第1の画像(信号DATA)は、原稿中の再生のための指標情報が削除された画像となる。その後、上述のような過程を経て、再び再生のための指標情報が青で記録される。このときには記録用紙上の再生のための指標情報は更新されており、書き加えられた画像の分の画素数も反映される。また、原稿上の再生のための指標情報が残らないため、複数の再生のための指標情報が記録用紙上に形成されることはない。
【0179】
このようにして画像が形成された記録用紙が不要となった場合には、ユーザは不要となった記録用紙について再生のための分別を行なう。あるいは、不要となった記録用紙を作業員または分別装置が再生のための分別を行なう。その際に、記録用紙に付された再生のための指標情報を参照する。例えば図54(D)に示すように再生のための指標情報として画像を形成する画素数が付されている場合、その画素数によって例えばA4サイズの記録用紙なら画素数が10,000画素未満、A3サイズなら20,000画素未満の場合には現行の再生工程によって上質紙として再生するように分別する。また、例えばA4サイズで10,000画素以上20,000画素未満なら、チラシなどに用いる色付のザラ紙など、別の紙質の紙に再生したり、あるいは図71に示すような再生工程において熟成時間を長くしたり、あるいは界面活性剤の種類、脱墨方法などを変えるなどして上質紙として再生してもよい。もちろんこのような画素数の基準は任意であり、再生工程に従って適宜設定すればよい。また、分別の区分も何段階あってもよい。
【0180】
この第12の実施の形態では、上述の第1の実施の形態の効果に加えて、再生のための指標情報をドロップアウトカラーによって付加するので、再生のための指標情報が付加された原稿を複写した場合でも、原稿イメージ上の再生のための指標情報は複写されず、新たな再生のための指標情報が付加されて再生のための指標情報が更新される。これによって、上述の第11の侍史の形態と同様、その記録用紙における再生のための指標情報が正確に付与され、複数の再生のための指標情報によってユーザや作業員が混乱することはなく、容易に分別することができる。
【0181】
上述の構成では、2つの印字部(第1印字部32および第2印字部34)を用いる例を示したが、例えば上述の第8の実施の形態のように、カラー画像を形成可能な場合には、カラー画像としても再生しにくい薄い青等によって再生のための指標情報を形成するように構成すれば、1つの印字部で構成することが可能である。また、この第12の実施の形態では、再生のための指標情報として画素数の計数値を表示する例を示したが、これに限らず、上述の第2ないし第5の実施の形態と同様に、トナーの付着した面積あるいは記録用紙との面積比、または付着したトナーの体積あるいは記録用紙の体積との体積比を表示してもよい。また第7の実施の形態のように多値画像を形成する場合には画素値の累積値を表示したり、第6の実施の形態のように両面の積算値を表示してもよい。さらに再生のための指標情報の表示方法も、例えば第9の実施の形態のように判定結果を表示したり第10の実施の形態のように記録用紙端部にマーク表示してもよい。
【0182】
図56は、本発明の画像形成装置の第13の実施の形態を示す概略ブロック図である。図中、図18と同様の部分には同じ符号を付与する。この第13の実施の形態では、上述の第5の実施の形態と同様に再生のための指標情報として、記録用紙の体積に対する付着しているトナーの体積の割合で表示するが、記録用紙として例えばOHPシートなど、紙として再生できない媒体に記録を行なった場合に誤って再生可能の指標情報を表示しないようにした構成を示している。
【0183】
用紙紙質認識部16は、記録用紙の用紙サイズおよび紙質を認識し、記録用紙のサイズおよび紙質の情報を信号SIZEとして再生情報付加部4に出力する。ここでは一例として、用紙サイズおよび紙質の情報として、記録用紙の体積を信号SIZEとして出力するものとする。また、OHPシートなどのように再生に適さない被記録媒体の場合には、その旨の情報を信号SIZEに出力する。例えば図示しないユーザインタフェースからユーザにより選択された記録用紙のサイズの情報と紙質の情報に基づき、再生に適する被記録媒体(すなわち紙)の場合には、用紙サイズから面積を、また紙質の情報から用紙厚を得て、用紙面積および用紙厚から記録用紙の体積に変換して信号SIZEとして出力する。また、再生に適さない被記録媒体が紙質として選択されている場合には、体積として0を信号SIZEに出力することができる。
【0184】
再生情報付加部4は、体積換算部13から渡される付着したトナーの体積値と用紙紙質認識部16から渡される記録用紙の体積から、記録用紙の体積に対する付着したトナーの体積の割合を算出し、算出した体積の割合を再生のための指標情報として第2の画像を生成する。また、体積値が0であった場合には、例えば「再生不可」等の再生に適さないことを示す第2の画像を生成する。なお、上述の各実施の形態と同様、画像読取部1で読み取られた原稿イメージ以外の外部データも、A/D変換器2の出力と同様に扱うことによって、再生のための指標情報を付加することが可能である。
【0185】
次に本発明の画像形成装置の第13の実施の形態における動作の概要について説明する。図57は、本発明の画像形成装置の第13の実施の形態の各部における画像の具体例の説明図である。例えば図57(A)に示すような原稿イメージを記録用紙上に複写する場合を考える。原稿イメージは、画像読取部1にて読み取られて電気信号に変換され、A/D変換器2によってデジタル信号に変換される。デジタル信号に変換された第1の画像(信号DATA)は、セレクタ5を介してページメモリ6に蓄積されるとともに、画素数カウント部3に入力され、画像の形成に必要な画素数が計数される。画素数カウント部3による計数値は、体積換算部13において体積値に換算され、再生情報付加部4に渡される。
【0186】
一方、用紙紙質認識部16は、ユーザによって選択された用紙サイズ情報および紙質情報から、画像を形成する記録用紙の体積を得て、その体積値を再生情報付加部4に渡す。このとき、再生に適さない被記録媒体が選択されている場合には、その旨を再生情報付加部4に渡す。
【0187】
再生情報付加部4は、体積換算部13で換算された体積値と、用紙紙質認識部16から渡された記録用紙の体積値から、記録用紙の体積に対する付着したトナーの体積の割合を計算して、その体積の割合に基づいて、再生のための指標情報を第2の画像として生成する。また、被記録媒体が再生に適さない旨の情報が用紙紙質認識部16から渡された場合には、再生に適さないことを示す再生のための指標情報を第2の画像として生成する。ここでは再生のための指標情報として体積の割合あるいは再生に適さないことを示す情報を、人が認識できるように数字情報や文字情報とした第2の画像を形成するものとする。例えば計算された体積の割合が5%であれば、第5の実施の形態における図19(B)に示すような第2の画像を生成することができる。また、再生に適さない場合には、図57(B)に示すように例えば「再生不可」という文字列を第2の画像として生成することができる。この第2の画像は、セレクタ5を介してページメモリ6に追記される。ページメモリ6から読み出された画像情報は印字部7に送られ、記録用紙上に画像が形成される。
【0188】
上述の動作をさらに詳細に説明する。ここでは具体例として、図57(A)に示すような原稿イメージが入力された場合について説明する。この第13の実施の形態における動作タイミングは、ほぼ上述の第1の実施の形態と同様であり、図3によって代用することができる。また、画素数カウント部3の構成も上述の第1の実施の形態と同様の例えば図5に示した構成とすることができ、動作も同様である。
【0189】
さらに体積換算部13の動作も上述の第4の実施の形態と同様であり、画素数カウント部3の計数結果を体積に換算する。例えば400dpiのとき1画素の面積が0.00403225mm2 、用紙上の平均的なトナーの厚みが0.05mmであれば、画素数カウント部3による計数値に1画素の面積である0.00403225mm2 と平均的な厚みである0.05mmをかけて、画素数をトナーの体積に換算する。
【0190】
図58は、本発明の画像形成装置の第13の実施の形態における用紙紙質認識部の一例を示す構成図である。図中、図20と同様の部分には同じ符号を付して説明を省略する。紙質選択キー131は、用紙選択キー121とともに例えばユーザインタフェース部等に設けられ、ユーザが記録用紙の紙質を選択指示するために用いられる。この例では、記録用紙としてJ紙、L紙、R紙等の紙の他に、OHPシートが選択可能である。ここではOHPを含めて記録用紙の紙質の選択を行なう。
【0191】
ユーザが記録用紙の紙質を選択指示すると、選択された記録用紙の紙質の情報が第2のルックアップテーブル132に伝えられる。第2のルックアップテーブル132は、記録用紙の紙質の情報と用紙厚とを対応づけて保持しているテーブルである。紙質の情報が入力されると、それに対応する記録用紙の厚みを出力する。しかし、OHPの場合には、厚みを0としている。
【0192】
一方、上述の第3の実施の形態と同様に用紙選択キー121によってユーザは記録用紙のサイズを選択することができ、選択されたサイズの情報はルックアップテーブル122に伝えられて記録用紙の面積が出力される。乗算部133では、ルックアップテーブル122から出力される記録用紙の面積と、第2のルックアップテーブル132から出力される記録用紙の用紙厚とを乗算し、記録用紙の体積を計算して信号SIZEとして出力する。このとき、紙質選択キー131においてOHPが選択されていると、第2のルックアップテーブル132から用紙厚として0が出力されるので、乗算部133における乗算結果は用紙サイズにかかわらず0となる。これによって、紙質として再生に適さない例えばOHPシートが選択されている場合には、信号SIZEとして0が出力される。
【0193】
この例では2つのルックアップテーブル122、132および乗算部133を用いているが、これらをまとめ、1つのルックアップテーブルで構成することも可能である。この場合、用紙選択キー121と紙質選択キー131からのアドレス入力によって再生の可否および再生可能の場合には記録用紙の体積が直接得られる。
【0194】
図59は、本発明の画像形成装置の第13の実施の形態における用紙紙質認識部の別の例を示す構成図、図60は、自動用紙紙質認識装置の一例を示すブロック図、図61は、自動用紙紙質認識装置に用いられるフォトカプラの一例の説明図である。図中、図58と同様の部分には同じ符号を付して説明を省略する。151は自動用紙紙質認識装置、152はフォトカプラ、153はA/D変換器、154は紙質判別器、161は発光素子部、162は受光素子部である。上述の用紙紙質認識部の構成ではユーザが記録用紙の紙質を選択したが、この例では、記録用紙の紙質を自動認識させる例を示している。
【0195】
自動用紙紙質認識装置151は、この例では光学的に記録用紙の紙質を検出し、用紙紙質情報を出力する。例えば記録用紙がPPC用紙等の白色紙である場合、カラーペーパーである場合、OHPシートである場合について検出し、検出した紙質を用紙紙質情報として出力することができる。もちろん、他の紙質について検出可能に構成することができる。
【0196】
自動用紙紙質認識装置151は、図60に示すようにフォトカプラ152、A/D変換器153、紙質判別器154などで構成することができる。フォトカプラ152は、図61に示すように発光素子部161と受光素子部162から構成されている。発光素子部161は、電気エネルギーを光に変換して発光する。また受光素子部162は、入力された光の強度に従って出力電流値を変化させる。
【0197】
図61(A)に示すように、発光素子部161から出力された光は、記録用紙で反射し、その一部は受光素子部162に入力する。記録用紙がPPC用紙などの白色紙である場合には、記録用紙で反射して受光素子部162に入射する光は強いが、OHPシートであれば光はほとんど透過し、受光素子部162にはほとんど光が入射しない。また、カラーペーパーであれば、白色紙に比べて反射光が弱くなり、受光素子部162へ入力される光は弱くなる。このように記録用紙の紙質によって受光素子部162へ入力される光の強さが異なり、このような光の強さの差はフォトカプラ152の出力電流値の差となって現れる。
【0198】
このとき、図61(B)に示すような回路構成によって、フォトカプラ152の出力を電圧に変換することができる。すなわち、フォトカプラ152から出力される電流値の差を電圧値の差として取り出すことができる。このフォトカプラ152の電圧出力をA/D変換器153に入力し、デジタル信号に変換する。変換されたデジタル信号を紙質判別信号として紙質判別器154に入力する。
【0199】
紙質判別器154は、白色紙、カラーペーパー、OHPシートでの紙質判別信号を予め記憶しており、A/D変換器153からの紙質判別信号と予め記憶している紙質判別信号とを比較することによって、用紙紙質情報を出力する。
【0200】
このようにして自動用紙紙質認識装置151から用紙紙質情報が出力されると、出力された用紙紙質情報は第2のルックアップテーブル132に伝えられる。第2のルックアップテーブル132は、記録用紙の紙質の情報と用紙厚とを対応づけて保持しているテーブルであるので、用紙紙質情報に対応する記録用紙の厚みを出力する。この場合も、OHPでは厚みを0としている。
【0201】
図59におけるそのほかの構成は図58に示した構成と同様であり、用紙選択キー121によってユーザは記録用紙のサイズを選択すると、選択されたサイズの情報がルックアップテーブル122に伝えられて記録用紙の面積が出力される。乗算部133で、ルックアップテーブル122から出力される記録用紙の面積と、第2のルックアップテーブル132から出力される記録用紙の用紙厚とを乗算し、記録用紙の体積を計算して信号SIZEとして出力する。このとき、自動用紙紙質認識装置151においてOHPシートであることが検出されていると、第2のルックアップテーブル132から用紙厚として0が出力されるので、乗算部133における乗算結果は用紙サイズにかかわらず0となる。これによって、紙質として再生に適さない例えばOHPシートが用いられている場合には、信号SIZEとして0が出力される。
【0202】
この例においても、2つのルックアップテーブル122、132および乗算部133をまとめ、1つのルックアップテーブルで構成することも可能である。また、上述の例では反射型のフォトカプラを用いたが、透過型のフォトカプラを用いるなど、他の形式の光学的な検知装置を用いてもよい。さらには、光学的以外の検知装置を用いてもよい。
【0203】
図62は、本発明の画像形成装置の第13の実施の形態における再生情報付加部の一例を示す構成図である。図中の符号は図6と同様である。再生情報変換器111には、体積換算部13から与えられる付着したトナーの体積あるいは再生に適さない旨の情報と、用紙紙質認識部16から与えられる記録用紙の体積とが入力される。再生情報変換器111は、体積換算部13から与えられる付着したトナーの体積を、用紙紙質認識部16から与えられる記録用紙の体積で除算し、体積比を算出する。そして、算出した体積比を10進数に変換し、例えば“黒”+“比”+“=”+算出した体積比の10進数表示+“%”の順にROM112のアドレスを生成する。また、被記録媒体が再生に適さない旨の情報(例えば体積値=0)が与えられた場合には、トナーの体積にかかわらず、“再”+“生”+“不”+“可”の順にROM112のアドレスを生成する。
【0204】
この例では、ROM112の内容は、再生情報変換器111で算出された体積比の値の画像および再生に適さない旨の画像を形成できるように構成されており、再生情報変換器111で生成されたアドレスに従って、ROM112からは“黒比=”と再生情報変換器111で算出した体積比の10進数表示と“%”からなる画像、あるいは、“再生不可”が形成される。例えば用紙紙質認識部16から再生に適さない旨の情報が与えられた場合には、図57(B)に示すように“再生不可”なる第2の画像が形成される。また、再生情報変換器111で算出された体積比が5%であれば、図19(B)に示すように“黒比=5%”なる第2の画像が形成される。なお、この場合も図7に示したようにROM112にバーコードパターンを格納しておけば、第2の画像としてバーコード表示された再生のための指標情報を生成することができる。
【0205】
セレクタ5は、信号PSが“H”の間は第1の画像を示す信号DATAをページメモリ6に入力する。信号PSが立ち下がった後、再生情報付加部4からの第2の画像をページメモリ6に入力する。これによって、原稿イメージと再生のための指標情報を合成することができる。そして、ページメモリ6から合成された画像を読み出し、印字部7によって記録用紙に画像を形成する。このようにして、図57(C)に示したように再生のための指標情報が付加された画像を形成することができる。
【0206】
このようにして画像が形成された記録用紙が不要となった場合には、ユーザは不要となった記録用紙について再生のための分別を行なう。あるいは、不要となった記録用紙の束から作業員または分別装置が再生のための分別を行なう。その際に、記録用紙に付された再生のための指標情報を参照する。例えば図57(C)に示すように再生のための指標情報として、記録したトナーの記録用紙に対する体積比または再生に適さない旨の情報が付されている場合、まず“再生不可”等の再生に適さない旨の情報が付加されている被記録媒体については、これを古紙としての再生ができないものとして除去する。例えばOHPシートについては“再生不可”の再生のための指標情報が付加されるので、この場合は紙類から除去し、例えばプラスチック類等の別の素材としての再生に回すことができる。
【0207】
また、再生のための指標情報として、記録したトナーの記録用紙に対する体積比が付加されている場合には、その体積比によって例えば体積比が10%未満の場合には現行の再生工程によって上質紙として再生するように分別する。また、例えば10%以上20%未満なら、チラシなどに用いる色付のザラ紙など、別の紙質の紙に再生したり、あるいは図71に示すような再生工程において熟成時間を長くしたり、あるいは界面活性剤の種類、脱墨方法などを変えるなどして上質紙として再生してもよい。この体積比の基準は、記録用紙の大きさに依存せずに設定することができる。もちろんこのような体積比の基準は任意であり、再生工程に従って適宜設定すればよい。また、分別の区分も何段階あってもよい。
【0208】
このようにして再生のための指標情報を参照して分別することによって、古紙として扱えないOHPシート等のシートを分別して異物の混入を防止することができるとともに、同じ上質紙であっても記録された内容に従い、再生の容易なトナー量の少ない古紙から、再生が比較的困難な古紙まで、再生工程に応じた分別を可能とし、リサイクルを円滑に行なうことができる。特にこの第13の実施の形態では、被記録媒体が紙以外の古紙としての再生に適さない場合に、紙と同様の再生のための指標情報が表示されるのを防ぐことができる。これによって的確な分別を行なうことが可能となる。
【0209】
この第13の実施の形態では、再生のための指標情報として再生できるか否か、および再生可能であれば付着したトナーの記録用紙との体積比を表示する例を示した。しかし再生可能な場合に表示する再生のための指標情報としてはこれに限らず、上述の第1ないし第4の実施の形態と同様に、画素数やトナーの付着した面積あるいは記録用紙との面積比、または付着したトナーの体積を表示してもよい。また第6の実施の形態のように両面に記録される場合には、両面の積算値に基づき、また第7の実施の形態のように多値画像を形成する場合には画素値の累積値に基づき、さらに第8の実施の形態のようにカラー画像を形成する場合には各色の画素数または画素値の計数値または積算値に基づいて、再生のための指標情報を表示してもよい。さらに、再生不能の場合の表示方法も、“再生不可”という文字列に限らないことは言うまでもなく、表示しないことを含めて種々の表示方法を採ることができる。さらに再生のための指標情報の表示方法も、例えば第9の実施の形態のように判定結果を表示したり第10の実施の形態のように記録用紙端部にマーク表示してもよい。さらには、第11の実施の形態のように枠消し領域に表示したり、第12の実施の形態のようにドロップアウトカラーで表示してもよい。
【0210】
図63は、本発明の画像形成装置の第14の実施の形態を示す概略ブロック図である。図中、図1と同様の部分には同じ符号を付して相違する部分のみ説明する。この第14の実施の形態では、ステープラ機能などの後処理機能を備えている場合について説明する。ステープラ機能を用いて複数枚の記録用紙を綴じる場合には、綴じられた各冊子ごとに再生のための指標情報を付加することができる。
【0211】
画素数カウント部3は、ステープラ機能によって複数枚の記録用紙が綴じられる場合には、A/D変換器2でデジタル信号に変換された綴じられる枚数分の第1の画像(信号DATA)から、画像の形成に必要な画素を計数し、積算する。そして積算値を信号GASOとして再生情報付加部4に送出する。
【0212】
再生情報付加部4は、画素数カウント部3からの積算値(信号GASO)に基づいて、再生のための指標情報を第2の画像として生成する。生成された第2の画像は、綴じられる記録用紙のいずれかに表示されるように、セレクタ5を介してページメモリ6に書き込まれる。再生のための指標情報は、例えば最終ページや1ページ目などに付加することができる。
【0213】
なお、上述の各実施の形態と同様、画像読取部1で読み取られた原稿イメージ以外の外部データも、A/D変換器2の出力と同様に扱うことによって、再生のための指標情報を付加することが可能である。
【0214】
次に本発明の画像形成装置の第14の実施の形態における動作の概要について説明する。図64は、本発明の画像形成装置の第14の実施の形態の各部における画像の具体例の説明図である。例えば図64(A)に示すように3ページ分の原稿イメージを記録用紙に複写して、ステープラ機能を用いて綴じる場合を考える。
【0215】
各原稿イメージは、画像読取部1にて順に読み取られて電気信号に変換され、A/D変換器2によってデジタル信号に変換される。デジタル信号に変換された各ページの第1の画像(信号DATA)は、セレクタ5を介してページメモリ6に蓄積されるとともに、画素数カウント部3に入力される。画素数カウント部3では、画像の形成に必要な画素数が綴じられるすべてのページを通して計数され、積算される。ここでは3ページ分の画素数が積算される。
【0216】
再生情報付加部4は、画素数カウント部3による積算値(信号GASO)に基づいて、再生のための指標情報を第2の画像として生成する。ここでは再生のための指標情報として画素数カウント部3で計数された積算値を、人が認識できるように数字情報とした第2の画像を形成するものとする。例えば画素数カウント部3による積算値が50000画素であれば、図64(B)に示すような第2の画像を生成することができる。この第2の画像は、セレクタ5を介してページメモリ6に追記される。このとき、綴じられるページのいずれかに追記される。例えば1ページ目や最終ページに追記することができる。ここでは最終ページに追記するものとする。
【0217】
ページメモリ6から読み出された画像情報は印字部7に送られ、記録用紙の両面にそれぞれ画像が形成される。印字部7による画像の形成は、ページメモリ6にすべてのページの画像が格納されてからでもよいし、印字部7の記録方式に従って1ページ分、あるいは所定量の画像が格納された時点で開始してもよい。例えば最終ページに再生のための指標情報を表示する場合には、先のページの画像は順次形成してよく、最終ページの画像の形成によって再生のための指標情報が画像として記録用紙上に形成される。
【0218】
上述の動作をさらに詳細に説明する。ここでは具体例として、図64(A)に示すような原稿イメージが入力された場合について説明する。図65は、本発明の画像形成装置の第14の実施の形態における動作の一例を示すタイミングチャート、図66は、同じく第1の画像の具体例の説明図である。図65において、図3と同様の信号には同じ名前を付して説明を省略する。画素数カウント部3から出力される複数ページの画素の累積値を信号GASOとして示している。なお、信号PS、信号LS、信号CLK、信号DATA、信号GASOについては1ページ目の一部のみを示しているが、2ページ目以降も同様である。ここでは3枚の記録用紙を綴じることとし、3ページ分を示している。また、画素数カウント部3の構成は上述の第6の実施の形態における図26に示した構成と同様であり、出力端子COUNTが信号GASOとなる。
【0219】
信号PSは上述のように副走査方向の同期信号であり、“H”がアクティブである。ここでは3ページ分の画像を形成した記録用紙を綴じるので、3ページ分の画像を取り込むための3スキャン分の同期信号を示している。信号Resetは、3スキャン分の信号PSのうち、信号PSが1回目のスキャンで“H”になった直後にパルス状に“L”になる信号である。2回目、3回目のスキャンで信号PSが“H”となっても信号Resetは“L”にはならない。信号GASOは綴じられるすべてのページの黒画素数の累計値である。
【0220】
まず画像読取部1で例えば1ページ目の原稿イメージが読み取られ、A/D変換器2でデジタル信号に変換される。なお画像読取部1で読み取られてデジタル信号に変換された第1の画像は、一例として図66に示すように、1ライン12画素、17ラインの画像として読み取られたものとする。もちろん実際には1ページの画素数は非常に多いが、説明のために図66のような画像として得られたものとする。
【0221】
1スキャン目の読取の開始とともに信号PSが立ち上がり、その直後に信号Resetがパルス状に“L”になる。信号Resetが“L”となると、画素数カウント部3のカウンタ101の入力端子CLが“L”となってカウント値がリセットされ、信号GASOには“0”が出力される。
【0222】
そして信号LSが“H”となって1ラインの画像が読み取られる。A/D変換器2でデジタル化された第1の画像を示す信号DATAは、信号CLKに同期して図66(A)に示す画像の1ライン目の12画素が出力される。図66(A)の黒の部分でカウンタ101はカウントアップして、黒画素を計数する。同様にして17ライン目まで動作し、信号PSは“L”となる。これによって1ページ目の画像について、黒画素数が画素数カウント部3により計数される。
【0223】
次に2ページ目の画像を形成すべく信号PSが立ち上がる。しかし信号Resetは“L”にはならず、画素数カウント部3のカウンタ101はリセットされない。そのまま図66(B)に示す2ページ目の画像が読み取られ、カウンタ101は黒画素によるカウントアップを続ける。このようにして2ページ目の画像の読取が終了した時点で、1、2ページの画像を構成する黒画素の積算値が信号GASOに出力されている。さらに3ページ目の画像を形成すべく信号PSが立ち上がるが、この場合も信号Resetは“L”にはならず、画素数カウント部3のカウンタ101はリセットされない。そのまま図66(C)に示す3ページ目の画像が読み取られ、カウンタ101は黒画素によるカウントアップを続ける。このようにして3ページ目の画像の読取が終了した時点で、1〜3ページの画像を構成する黒画素の積算値が信号GASOに出力される。図66に示した3ページ分の第1の画像の例では、図66(A)に示す1ページ目の第1の画像の黒画素数37と、図66(B)に示す2ページ目の第1の画像の黒画素数46と、図66(C)に示す3ページ目の第1の画像の黒画素数50の和である“133”が、黒画素の積算値として信号GASOに出力される。
【0224】
図67は、本発明の画像形成装置の第14の実施の形態における再生情報付加部の一例を示す構成図である。図中の符号は図6と同様である。再生情報変換器111は、図65に示す3ページ目の信号PSが立ち下がり、3ページ分の第1の画像の黒画素の計数が終了した後に、信号GASOで与えられる画素数カウント部3の積算値を10進数に変換し、例えば“ト”+“ナ”+“ー”+“=”+信号GASOの10進数表示+“画”+“素”の順にROM112のアドレスを生成する。これによって、ROM112からは“トナー=”と信号GASOの10進数表示と“画素”からなる画像が形成される。例えば画素数カウント部3による3ページ分の黒画素の積算値が“50000”であった場合には、図64(B)に示すように“トナー=50000画素”なる第2の画像が形成される。なお、この場合も図7に示したようにROM112にバーコードパターンを格納しておけば、第2の画像としてバーコード表示された再生のための指標情報を生成することができる。
【0225】
セレクタ5は、信号PSが“H”の間は第1の画像を示す信号DATAをページメモリ6に入力する。3ページ分の第1の画像をページメモリ6に入力し終わり、3ページ目の信号PSが立ち下がった後、再生情報付加部4からの第2の画像をページメモリ6に入力する。このとき、例えば最終ページである3ページ目に第2の画像を追記する。この追記によって再生のための指標情報を原稿イメージと合成する。
【0226】
そして、ページメモリ6から画像を読み出し、印字部7によって記録用紙にそれぞれの画像を形成する。3ページ目の画像を記録用紙に形成する際に、再生のための指標情報も形成される。このようにして、図64(C)に示したように3ページ目に再生のための指標情報が付加された3ページの記録用紙が得られる。これを例えばステープル機能を用いて綴じることになる。
【0227】
このようにして画像が形成された記録用紙の束が不要となった場合には、ユーザは不要となった記録用紙について再生のための分別を行なう。あるいは、不要となった記録用紙の束から作業員または分別装置が再生のための分別を行なう。その際に、綴じられた記録用紙の束のいずれかのページに付された再生のための指標情報を参照する。例えば図64(C)に示すように最終ページに再生のための指標情報が記録されている場合、その最終ページに付された再生のための指標情報を参照するだけで、綴じられた記録用紙の束すべてを一括して分別することができる。例えば表示されている画素数によって例えば綴じられたA4サイズの記録用紙が3枚なら画素数が30,000画素未満、A3サイズなら60,000画素未満の場合には現行の再生工程によって上質紙として再生するように分別する。また、例えばA4サイズ3枚で30,000画素以上60,000画素未満なら、チラシなどに用いる色付のザラ紙など、別の紙質の紙に再生したり、あるいは図71に示すような再生工程において熟成時間を長くしたり、あるいは界面活性剤の種類、脱墨方法などを変えるなどして上質紙として再生してもよい。もちろんこのような画素数の基準は任意であり、再生工程に従って適宜設定すればよい。また、分別の区分も何段階あってもよい。
【0228】
この第14の実施の形態によれば、上述の第1の実施の形態の効果に加えて、綴じられた複数枚の記録用紙からなる冊子について、一括して分別を行なうことができるので、効率よく簡単に分別を行なうことができる。
【0229】
この第14の実施の形態では、上述の第1の実施の形態と同様に再生のための指標情報として黒画素数を表示する例を示したが、これに限らず、上述の第2ないし第5の実施の形態と同様に、トナーの付着した面積あるいは記録用紙との面積比、または付着したトナーの体積あるいは記録用紙の体積との体積比を再生のための表情報として表示してもよい。また第6の実施の形態のように両面に記録される場合には、両面の積算値に基づき、また第7の実施の形態のように多値画像を形成する場合には画素値の累積値に基づき、さらに第8の実施の形態のようにカラー画像を形成する場合には各色の画素数または画素値の計数値または積算値に基づいて、再生のための指標情報を表示してもよい。さらに再生のための指標情報の表示方法も、例えば第9の実施の形態のように判定結果を表示したり第10の実施の形態のように記録用紙端部にマーク表示してもよい。さらには、第11の実施の形態のように枠消し領域に表示したり、第12の実施の形態のようにドロップアウトカラーで表示してもよい。もちろん、第13の実施の形態のように、再生に適さない場合に再生不可の表示を行なってもよい。
【0230】
以上、いくつかの実施の形態について説明してきた。上述の各実施の形態では、複写機を想定して説明しているが、例えば画像読取部1やA/D変換器2を有しないプリンタであっても上述の各実施の形態と同様にして再生のための指標情報を記録用紙上に付加することが可能である。
【0231】
また、上述の各実施の形態では、印字部7における記録方法としてトナーを用いた電子写真方式を想定して説明しているが、本発明はこれに限らない。例えばインクジェット記録方式、熱転写記録方式、感熱記録方式など、種々の記録方式であっても上述の各実施の形態と同様にして再生のための指標情報を記録用紙上に付加することができる。
【0232】
例えばインクジェット記録方式では、トナーの代わりに染料系のインクが用いられ、インクは記録用紙に浸透する。そのため、染料を紙の繊維から分離するのに最適な再生工程を用いることになる。また、熱転写記録方式では、熱溶融性のインクが用いられ、加熱によってインクリボンから記録用紙に転写される。このときのインクは記録用紙上で固化し、あまり浸透しない。さらに感熱記録方式では、専用の感熱紙を用い、選択的に加熱することによって発色させる。この方式では、記録用紙自体に発色剤などの加工が施されているため、再生にはこれらの除去を行なう必要がある。
【0233】
このほかにも種々の記録方式が開発されており、それぞれの記録方式によって使用される記録材料が異なり、あるいは記録用紙自体も異なる場合がある。そのため、それぞれの記録方式に応じた再生処理を行なうことが望ましい。これに対応するため、例えば記録方式に関する情報を含めた再生のための指標情報を記録用紙上に付加してもよい。
【0234】
さらに、同じ記録方式の中でも、使用する記録材料が異なる場合もある。例えば同じ電子写真方式でもトナーの種類が異なっていたり、同じインクジェット記録方式でもインクの種類が異なっている場合もある。このような場合に対応するため、トナー種別やインク種別も再生のための指標情報に含ませて記録用紙上に付加し、再生の際に用いるように構成してもよい。
【0235】
さらに、上述の説明では記録用紙としてPPC紙等の上質紙が使用される場合について説明したが、本発明の画像形成装置で用いられる記録用紙は上質紙に限らない。例えば厚紙や上述のようにOHPシートなども用いられる。これらの記録用紙が用いられた場合には、上述のような再生のための指標情報に従って、例えば厚紙は段ボールに、OHPシートはプラスチックとして、それぞれ再生するといったように、記録用紙の種類や質などの条件に応じた再生を行なうことも可能である。さらには、再生紙を使用した場合などでは、再生を繰り返すうちに次第にどの程度の紙に再生可能かが変化する。このような場合には、再生紙の世代を管理し、その世代に応じた再生工程を選択するようにしてもよい。
【0236】
上述のように、画像を形成するシートの種類、質、及び世代などのシートの条件、画像形成装置に使用するインクやトナーなどの現像剤の種類などの画像形成剤の条件、電子写真やインクジェットや感熱転写などの画像形成の種別条件などは、再生のための指示を与える情報となり得る。さらに、画像を形成した後のシートに、例えばラベル紙や、色シール、ステープル、ICチップなど、様々な付加物が付加されることがあり、これらシートに付加するものの条件も、再生のための指示を与える情報となり得る。これらのシート条件、画像形成剤の条件、画像形成の種別条件、シートに付加するものの条件などのうち少なくとも1つを含む画像形成条件に基づいて、再生指示情報を生成することができる。生成する再生指示情報には、例えば再生の種別、再生の手法、再生の条件のうち少なくとも1つを含めることができる。生成した再生指示情報は、その再生指標情報を示す画像を、画像情報に基づく通常の画像とともにシート上に形成すればよい。再生の種別としては、例えば、再生目標物の種類で、上質紙、それより品質の低い各種用紙、色紙、OHPシートなどの透明シート、不透明シート、着色シート、その他のシート以外の再生目標物や原材料等が挙げられる。
【0237】
例えば、シート条件が上質紙で1世代、画質形成剤の条件がトナー、画像形成の種別条件が電子写真のとき、再生の種別が上質紙、再生の手法が上質紙の再生工程といった情報を含む再生指示情報を生成し、生成した再生指示情報に基づく画像を通常の画像に加えてシートに形成すればよい。また、シート条件以外が同様な条件で、世代が2または3世代等の上質紙への再生が不可能と予想されるときには、再生の種別が各種用紙や色紙、再生の手法が上質紙2,3世代を各種用紙や色紙に再生する工程といった情報を含む再生指示情報を生成すればよい。そしてこの再生指示情報に基づく画像を通常の画像とともにシートに形成すればよい。
【0238】
このように画像形成条件に基づいて再生指示情報を生成し、その画像をシートに形成するためには、例えば、各画像形成条件の組み合わせに応じた再生指示情報をテーブル等に記憶しておいたり、あるいは手順を記憶させておくことができる。画像形成条件が判明した時点でテーブルを参照し、あるいはその手順により、再生指示情報を生成することができる。また、画像形成条件は、設定条件により、予めまたはその都度設定するように構成することができる。あるいは、画像形成条件のうち検出可能な条件については検出して設定してもよい。
【0239】
再生指示情報の各項目は、例えば、再生の種別で一義的に再生工程等が問題なく定まる場合には、その他の項目を省略してもよい。また、画像形成条件の組み合わせによっては、再生工程に対する個別の条件を再生の条件として加えてもよい。例えば、画像形成剤として特殊なインクが使用されている場合に、通常の再生工程に特殊な処理を加える指示や、通常工程の一部の処理を禁止する条件を加えてもよい。このようにすれば、単に分別、再生を容易にするだけではなく、環境問題を引き起こさない等々の利点がある。
【0240】
このように、本発明に係る画像形成装置は、画像形成剤の使用量を用いることを問わない場合にも、単なるシートの素材表示ではなく、再生目標等の再生種別を含む再生指示情報の画像を通常画像とともにシートに形成するので、適切な分別ができ、画像形成条件に応じた再生が可能となる。例えば、上質紙のまま再生できるものはランクを落とさずに再生できる。また、シート条件やその他の画像形成条件により、上質紙再生が困難な場合には、画像形成されたシートよりランクの落ちるシートや、シートとは異なる再生目標物に無駄なく再生することができ、画像形成されたシートから再生目標物を適切かつ容易に再生できる。
【0241】
さらに、シートに付加するものの条件として、例えばラベル紙が貼ってある場合には、シートからラベル紙を剥がしてシートを分別、再生する再生指示情報とすることができる。また、シートに形成されている通常の画像が共通に利用できるものなら、再生指示情報としてシートを再利用することを示す情報とすることができる。可能なら、付加されていたラベル紙も再生する旨を再生指示情報に盛り込むことができる。付加するものがICチップのようなものであるなら、シートから取り外したICチップも再利用する指示を再生指示情報に含ませることができる。
【0242】
上述のようなシート条件、画像形成剤の条件、画像形成の種別条件、シートに付加するものの条件などを含む画像形成条件に基づいて、再生の種別、再生の手法、再生の条件等の再生指示情報を生成する具体例について次に示す。図68は、本発明の画像形成装置の第15の実施の形態を示す概略ブロック図である。図中、図1と同様の部分には同じ符号を付して重複する説明を省略する。41は画像形成条件入力部、42はシート付加物設定部、43はシート条件設定部、44は画像形成剤設定部、45は画像形成種別設定部、46は操作部である。画像形成条件入力部41は、画像形成条件として、シートに付加するものの条件、シート条件、画像形成剤の条件、画像形成の種別条件などを設定することができる。これらの設定のため、画像形成条件入力部41は、シート付加物設定部42、シート条件設定部43、画像形成剤設定部44、画像形成種別設定部45、操作部46等を備えている。操作部46は、シート付加物設定部42、シート条件設定部43、画像形成剤設定部44、画像形成種別設定部45において設定を行うために必要となる各種の入力手段や表示手段などを有している。
【0243】
シート付加物設定部42は、ユーザにより選択されたシート付加物情報に対応したFUKA信号を出力する。シート付加物情報の選択は、例えば操作部46のシート付加物選択キーなどによって行うことができる。シート付加物選択キーとしては、ラベル、色シール、ステープル、ICチップなどの選択キーが表示されており、ユーザが該当する付加物を選択することにより条件を入力可能に構成することができる。
【0244】
シート条件設定部43は、ユーザにより選択されたシート条件に対応したKAMI信号を出力する。シート条件の選択は、例えば操作部46のシート種別選択キーなどによって行うことができる。シート種別選択キーとしては、J紙、L紙、色紙、OHPシートなどの選択キーが表示されており、ユーザが該当するシート種別を選択することにより、シート条件を入力可能に構成することができる。
【0245】
画像形成剤設定部44は、ユーザにより選択された画像形成剤情報に対応したZAI信号を出力する。画像形成剤情報の選択は、例えば操作部46の画像形成剤種別選択キーなどによって行うことができる。画像形成剤種別選択キーとしては、トナー、インクなどの選択キーが表示されており、ユーザが該当する画像形成剤を選択することにより、条件を入力可能に構成することができる。
【0246】
画像形成種別設定部45は、ユーザにより選択された画像形成種別情報に対応したSHUBETU信号を出力する。画像形成種別情報の選択は、例えば操作部46の画像形成種別指示キーなどによって行うことができる。画像形成種別選択キーとしては、ゼログラフィー、インクジェット、感熱転写、インパクト等の選択キーが表示されており、ユーザが該当する画像形成種別を選択することにより、条件を入力可能に構成することができる。
【0247】
再生情報付加部4は、シート付加物設定部42から渡されるFUKA信号と、シート条件設定部43から渡されるKAMI信号と、画像形成剤設定部44から渡されるZAI信号と、画像形成種別設定部45から渡されるSHUBETU信号から、再生指示情報の画像を生成する。再生指示情報としては、再生の種別、再生の手法、再生の条件等を含めることができる。
【0248】
なお、上述の各実施の形態と同様、画像読取部1で読み取られた原稿イメージ以外の外部データ、例えば外部のコンピュータからのプリント出力や、FAX受信時のプリントアウトの場合にも、A/D変換器2の出力と同様に扱うことによって、再生指示情報を付加することが可能である。
【0249】
次に、本発明の画像形成装置の第15の実施の形態における動作の概要について説明する。図69は、本発明の画像形成装置の第15の実施の形態の各部における画像の具体例の説明図である。例えば図69(A)に示すような原稿イメージを記録用紙上に複写する場合を考える。原稿イメージは、画像読取部1にて読み取られて電気信号に変換され、A/D変換器2によってデジタル信号に変換される。デジタル信号に変換された原稿画像は、セレクタ5を介してページメモリ6に蓄積される。
【0250】
一方、画像形成条件入力部41では、ユーザが操作部46からシート付加物、シート条件、画像形成剤、画像形成種別などを設定する。シート付加物設定部42は、操作部46でユーザが設定したシート付加物の情報に対応したFUKA信号を出力する。ここでは、シート条件設定部43は、操作部46でユーザが設定したシート条件に対応したKAMI信号を出力する。画像形成剤設定部44は、ユーザが設定した画像形成剤情報に対応したZAI信号を出力する。画像形成種別設定部45は、ユーザが設定した画像形成種別情報に対応したSHUBETU信号を出力する。ここでは、シート付加物としてラベルが貼付されていることが、シート条件として上質紙で1世代目の複写であることが、画像形成剤情報としてトナーが、画像形成種別情報として電子写真が、それぞれ設定されたものとする。
【0251】
再生情報付加部4は、画像形成条件入力部41から渡されるFUKA信号、KAMI信号、ZAI信号、SHUBETU信号から、再生指示情報の画像を生成する。ここでは、人が認識できるように文字情報とした画像を形成するものとする。上述のような設定が画像形成条件入力部41で行われた場合、例えば、再生の種別が上質紙、再生の手法が上質紙への再生工程、再生の条件としてラベルを剥がすといった情報を含む、図69(B)に示すような再生指示情報の画像を生成することができる。この再生指示情報の画像は、セレクタ5を介してページメモリ6に追記される。ページメモリ6から読み出された画像情報は印字部7に送られ、記録用紙上に図69(C)に示すような画像が形成され、ラベルが貼り付けられる。
【0252】
図70は、本発明の画像形成装置の第15の実施の形態における再生情報付加部の一例を示す構成図である。図中の符号は図6と同様である。再生情報変換器111には、シート付加物設定部42からシート付加物情報を示すFUKA信号が、シート条件設定部43からシート条件を示すKAMI信号が、画像形成剤設定部44から画像形成剤情報を示すZAI信号が、画像形成種別設定部45から画像形成種別情報を示すSHUBETU信号が、それぞれ入力される。再生情報変換器111は、これらの情報から再生の種別、再生の手法、再生の条件を示す再生指示情報を生成する。そして、その再生指示情報を示す文字や記号などを示すROM112のアドレスを順次生成し、出力する。再生情報変換器111は、例えばテーブルなどによって構成することができる。
【0253】
この例では、ROM112には画像形成可能な文字や記号が格納されており、再生情報変換器111で指定されたアドレスに対応したデータを出力する。なお、この場合も図7に示したようにROM112にバーコードパターンを格納しておけば、バーコード表示された再生指示情報を生成することができる。
【0254】
このようにして画像が形成された記録用紙が不要となった場合には、ユーザは不要となった記録用紙について再生のための分別を行なう。あるいは、不要となった記録用紙の束から作業員または分別装置が再生のための分別を行なう。その際に、記録用紙に付された再生指示情報を参照する。例えば図69(C)に示すように再生指示情報として、「ラベルを剥がして上質紙へ再生」と印字してあれば、記録用紙からシート付加物であるラベルシートを剥がし、記録用紙を上質紙として再生するように分別処理することができる。これによって、分別時に再生に不都合なラベルを剥がすといった分別のための条件や手順などをユーザに知らせることができ、上質紙への再生を容易に、しかも的確に行うことができる。
【0255】
なお、この第15の実施の形態は、上述の第1ないし第14の実施の形態のいずれか、あるいはそのうちの複数の実施の形態と組み合わせて構成することができる。例えば図68に示した画像形成条件入力部41における設定条件と、図1に示した第1の実施の形態において画素数カウント部3から出力される画素数を示す信号Blackも用いて、再生のための指標情報を含めた再生指示情報を生成するように構成することができる。他の実施の形態との組み合わせの場合も同様である。
【0256】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、記録用紙上に再生のための指標情報を形成するので、再生の際にはこの再生のための指標情報を参照して分別することによって、同じ上質紙であっても記録された内容に従い、再生の容易なトナー量の少ない古紙から、再生が比較的困難な古紙まで、再生工程に応じた分別を可能とし、リサイクルを円滑に行なうことができる。
【0257】
また、再生の可否、再生の種別、再生の手法、再生条件のうち少なくとも1つを判定して作成された判定内容を含む再生指示情報が、画像情報による通常の画像に加えてシートに表示されるので、分別の知識がなくともシートの分別が容易かつ適切にできるとともに、再生を容易かつ迅速にすることができる。
【0258】
例えば、画像形成剤がトナーである場合、トナーについてのシートの条件に応じて再生の可否、再生の種別、再生の手法、再生条件のうち少なくとも1つを判定して作成された判定内容を含む再生指示情報が、画像情報による通常の画像に加えてシートに表示されるので、簡単な構成で、シートの分別、再生を容易かつ適切にすることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の画像形成装置の第1の実施の形態を示す概略ブロック図である。
【図2】 本発明の画像形成装置の第1の実施の形態の各部における画像の具体例の説明図である。
【図3】 本発明の画像形成装置の第1の実施の形態における動作の一例を示すタイミングチャートである。
【図4】 本発明の画像形成装置の第1の実施の形態における第1の画像の具体例の説明図である。
【図5】 本発明の画像形成装置の第1の実施の形態における画素数カウント部3の一例を示す構成図である。
【図6】 本発明の画像形成装置の第1の実施の形態における再生情報付加部の一例を示す構成図である。
【図7】 本発明の画像形成装置の第1の実施の形態における再生情報付加部の別の例を示す構成図である。
【図8】 本発明の画像形成装置の第2の実施の形態を示す概略ブロック図である。
【図9】 本発明の画像形成装置の第2の実施の形態の各部における画像の具体例の説明図である。
【図10】 本発明の画像形成装置の第2の実施の形態における再生情報付加部の一例を示す構成図である。
【図11】 本発明の画像形成装置の第3の実施の形態を示す概略ブロック図である。
【図12】 本発明の画像形成装置の第3の実施の形態の各部における画像の具体例の説明図である。
【図13】 本発明の画像形成装置の第3の実施の形態における用紙サイズ認識部の一例を示す構成図である。
【図14】 本発明の画像形成装置の第3の実施の形態における再生情報付加部の一例を示す構成図である。
【図15】 本発明の画像形成装置の第4の実施の形態を示す概略ブロック図である。
【図16】 本発明の画像形成装置の第4の実施の形態の各部における画像の具体例の説明図である。
【図17】 本発明の画像形成装置の第4の実施の形態における再生情報付加部の一例を示す構成図である。
【図18】 本発明の画像形成装置の第5の実施の形態を示す概略ブロック図である。
【図19】 本発明の画像形成装置の第5の実施の形態の各部における画像の具体例の説明図である。
【図20】 本発明の画像形成装置の第5の実施の形態における用紙サイズ・紙質認識部の一例を示す構成図である。
【図21】 本発明の画像形成装置の第5の実施の形態における再生情報付加部の一例を示す構成図である。
【図22】 本発明の画像形成装置の第6の実施の形態を示す概略ブロック図である。
【図23】 本発明の画像形成装置の第6の実施の形態の各部における画像の具体例の説明図である。
【図24】 本発明の画像形成装置の第6の実施の形態における動作の一例を示すタイミングチャートである。
【図25】 本発明の画像形成装置の第6の実施の形態における第1の画像の具体例の説明図である。
【図26】 本発明の画像形成装置の第6の実施の形態における画素数カウント部3の一例を示す構成図である。
【図27】 本発明の画像形成装置の第6の実施の形態における再生情報付加部の一例を示す構成図である。
【図28】 本発明の画像形成装置の第7の実施の形態を示す概略ブロック図である。
【図29】 本発明の画像形成装置の第7の実施の形態の各部における画像の具体例の説明図である。
【図30】 本発明の画像形成装置の第7の実施の形態における動作の一例を示すタイミングチャートである。
【図31】 本発明の画像形成装置の第7の実施の形態における第1の画像の具体例の説明図である。
【図32】 本発明の画像形成装置の第7の実施の形態における画素数カウント部3の一例を示す構成図である。
【図33】 本発明の画像形成装置の第7の実施の形態における再生情報付加部の一例を示す構成図である。
【図34】 本発明の画像形成装置の第8の実施の形態を示す概略ブロック図である。
【図35】 カラー画像を形成した際のトナーの状態を示す断面図である。
【図36】 本発明の画像形成装置の第8の実施の形態の各部における画像の具体例の説明図である。
【図37】 本発明の画像形成装置の第8の実施の形態における動作の一例を示すタイミングチャートである。
【図38】 本発明の画像形成装置の第8の実施の形態における第1の画像の具体例の説明図である。
【図39】 本発明の画像形成装置の第8の実施の形態における画素数カウント部3の一例を示す構成図である。
【図40】 本発明の画像形成装置の第8の実施の形態における再生情報付加部の一例を示す構成図である。
【図41】 本発明の画像形成装置の第9の実施の形態を示す概略ブロック図である。
【図42】 本発明の画像形成装置の第9の実施の形態の各部における画像の具体例の説明図である。
【図43】 本発明の画像形成装置の第9の実施の形態における再生情報付加部の一例を示す構成図である。
【図44】 本発明の画像形成装置の第10の実施の形態を示す概略ブロック図である。
【図45】 本発明の画像形成装置の第10の実施の形態の各部における画像の具体例の説明図である。
【図46】 本発明の画像形成装置の第10の実施の形態における再生情報付加部の一例を示す構成図である。
【図47】 本発明の画像形成装置の第10の実施の形態において再生のための指標情報が付加された記録用紙の束の一例の説明図である。
【図48】 本発明の画像形成装置の第11の実施の形態を示す概略ブロック図である。
【図49】 本発明の画像形成装置の第11の実施の形態の各部における画像の具体例の説明図である。
【図50】 本発明の画像形成装置の第11の実施の形態における動作の一例を示すタイミングチャートである。
【図51】 本発明の画像形成装置の第11の実施の形態における第1の画像の具体例の説明図である。
【図52】 本発明の画像形成装置の第11の実施の形態における再生情報付加部の一例を示す構成図である。
【図53】 本発明の画像形成装置の第12の実施の形態を示す概略ブロック図である。
【図54】 本発明の画像形成装置の第12の実施の形態の各部における画像の具体例の説明図である。
【図55】 本発明の画像形成装置の第12の実施の形態において形成された画像を複写する場合の画像の具体例の説明図である。
【図56】 本発明の画像形成装置の第13の実施の形態を示す概略ブロック図である。
【図57】 本発明の画像形成装置の第13の実施の形態の各部における画像の具体例の説明図である。
【図58】 本発明の画像形成装置の第13の実施の形態における用紙紙質認識部の一例を示す構成図である。
【図59】 本発明の画像形成装置の第13の実施の形態における用紙紙質認識部の別の例を示す構成図である。
【図60】 本発明の画像形成装置の第13の実施の形態における自動用紙紙質認識装置の一例を示すブロック図である。
【図61】 本発明の画像形成装置の第13の実施の形態において自動用紙紙質認識装置に用いられるフォトカプラの一例の説明図である。
【図62】 本発明の画像形成装置の第13の実施の形態における再生情報付加部の一例を示す構成図である。
【図63】 本発明の画像形成装置の第14の実施の形態を示す概略ブロック図である。
【図64】 本発明の画像形成装置の第14の実施の形態の各部における画像の具体例の説明図である。
【図65】 本発明の画像形成装置の第14の実施の形態における動作の一例を示すタイミングチャートである。
【図66】 本発明の画像形成装置の第14の実施の形態における第1の画像の具体例の説明図である。
【図67】 本発明の画像形成装置の第14の実施の形態における再生情報付加部の一例を示す構成図である。
【図68】 本発明の画像形成装置の第15の実施の形態を示す概略ブロック図である。
【図69】 本発明の画像形成装置の第15の実施の形態の各部における画像の具体例の説明図である。
【図70】 本発明の画像形成装置の第15の実施の形態における再生情報付加部の一例を示す構成図である。
【図71】 一般的な古紙の再生工程の説明図である。
【符号の説明】
1…画像読取部、2…A/D変換器、3…画素数カウント部、4…再生情報付加部、5…セレクタ、6…ページメモリ、7…印字部、11…面積換算部、12…用紙サイズ認識部、13…体積換算部、14…用紙サイズ・紙質認識部、15…画素濃度カウント部、16…用紙紙質認識部、21…YMCK変換部、22…枠消し部、31…第1ページメモリ、32…第1印字部、33…第2ページメモリ、34…第2印字部、41…画像形成条件入力部、42…シート付加物設定部、43…シート条件設定部、44…画像形成剤設定部、45…画像形成種別設定部、46…操作部、101…カウンタ、111…再生情報変換器、112…ROM、113…パターン発生器、121…用紙選択キー、122…ルックアップテーブル、131…紙質選択キー、132…第2のルックアップテーブル、133…乗算部、141…カウンタ、151…自動用紙紙質認識装置、152…フォトカプラ、153…A/D変換器、154…紙質判別器、161…発光素子部、162…受光素子部。

Claims (20)

  1. 画像情報から当該画像情報の画像形成に必要な画像形成剤の使用量に対応した情報を検出する検出手段と、前記検出手段の検出結果に基づいてシートの再生のための指標情報を作成する第1の作成手段と、前記画像情報および前記指標情報に基づく画像をシートに形成する形成手段を具備することを特徴とする画像形成装置。
  2. 画像情報から画像形成に必要な画素を計数する計数手段と、前記計数手段の計数結果に基づくシートの再生のための指標情報を示す第2の画像を生成する再生情報付加手段と、前記画像情報に基づく第1の画像とともに前記再生情報付加手段で生成された前記第2の画像をシートに形成する画像形成手段を具備することを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記計数手段による計数結果を面積に換算する面積換算手段を具備し、前記再生情報付加手段は、前記面積換算手段で換算した面積の情報に基づいて前記再生のための指標情報を示す前記第2の画像を生成することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 画像を形成する前記シートのサイズを認識するサイズ認識手段を具備し、前記再生情報付加手段は、前記サイズ認識手段で認識したサイズと前記面積換算手段で換算した面積の情報に基づいて前記再生のための指標情報を示す前記第2の画像を生成することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記計数手段による計数結果を体積に換算する体積換算手段を具備し、前記再生情報付加手段は、前記体積換算手段で換算した体積の情報に基づいて前記再生のための指標情報を示す前記第2の画像を生成することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  6. 画像を形成する前記シートのサイズと紙質を認識するサイズ紙質認識手段を具備し、前記再生情報付加手段は、前記サイズ紙質認識手段で認識した前記シートのサイズおよび紙質と前記体積換算手段で換算した体積の情報から前記再生のための指標情報を示す前記第2の画像を生成することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 両面印字機能を有し、前記計数手段は前記シートの両面に画像を形成する際に必要な画素を計数し、前記再生情報付加手段は、前記計数手段による両面の計数結果に基づいて前記再生のための指標情報を示す前記第2の画像を生成することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  8. 各画素ごとに多階調で記録を行なう機能を有し、前記計数手段は、各画素の階調情報を計数することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  9. 前記再生情報付加手段は、前記計数手段による計数結果を所定の条件と照合し、再生の可否あるいは再生種別などを判定し、該判定の結果に基づいて前記再生のための指標情報として再生の可否あるいは再生種別を示す前記第2の画像を生成することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  10. 前記再生情報付加手段は、前記再生のための指標情報をマーキングの有無あるいはマーキングの位置によって示す前記第2の画像を、前記シートの端に記録されるように生成することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  11. カラー画像を形成する機能を有し、前記計数手段は、各色ごとの画像における画素数の総計を計数し、前記再生情報付加手段は、前記計数手段における計数結果に基づいて前記再生のための指標情報を示す前記第2の画像を生成することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  12. 枠消し機能を有し、前記画像形成手段は、前記第2の画像を枠消しエリアに形成することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  13. 2色以上のカラーで画像を形成する機能を有し、前記画像形成手段は、ドロップカラーで前記第2の画像を形成することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  14. 画像を形成する前記シートの紙質を認識する用紙紙質認識手段を具備し、前記再生情報付加手段は、少なくとも前記用紙紙質認識手段による認識結果に対応した再生方法を前記再生のための指標情報として示す前記第2の画像を生成することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  15. ステープル処理等の後処理装置を有し、前記再生情報付加手段は、前記後処理装置による処理単位ごとに前記再生のための指標情報を示す前記第2の画像を生成し、前記画像形成手段は、前記後処理装置による処理単位の少なくとも1枚のシートに前記第2の画像を形成することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  16. 画像情報から当該画像情報の画像形成に必要な画像形成剤の使用量に対応した情報を検出する検出手段と、前記検出手段の検出結果と判定条件を比較して再生の可否、再生の種別、再生の手法、再生条件のうち少なくとも1つを判定し、判定内容を含む再生指示情報を作成する第2の作成手段と、前記画像情報および前記再生指示情報に基づく画像をシートに形成する形成手段を具備することを特徴とする画像形成装置。
  17. 前記判定条件として画像形成するシートの条件、画像形成に使用する画像形成剤の条件、および画像形成の種別条件のうち少なくとも1つを含む画像形成条件に応じた基準を含むものであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  18. 前記画像形成条件を設定する設定手段を具備することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  19. 前記画像形成条件のうち、少なくとも1つの条件を検出して当該条件を更新する更新手段を具備することを特徴とする請求項18に記載の画像形成装置。
  20. 前記シートの条件は、画像形成するシートの種類、質、および世代のうち少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項17に記載の画像形成装置。
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