JP3936208B2 - 遊技機の不正行為防止扉構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、遊技機本体の前面を開閉自在とする扉部材を有する遊技機の扉構造に係り、特に扉閉口時に不正行為者が扉部材のヒンジ部からピアノ線等の不正行為用部材を遊技機本体内部に進入させて行う不正行為を防止する遊技機の不正行為防止扉構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の遊技機(例えば、パチンコ遊技機)1は、図7の斜視図に示すように、縦長な方形状に枠組みにて構成されパチンコ遊技機1の設置場所に強固に固定される遊技機本体と扉部材とから構成される。そして、遊技機本体は、外枠3と、その外枠3に一側を保持され、且つその外枠3に対して開閉自在に設けられた表枠4と、を備えている。なお、表枠4にはパチンコ遊技機1を構成する主要構成部品のほぼ全てが集約されて構成されているもので、実質的な遊技機本体といえる。
【0003】
表枠4に設けられる主要構成部品としては、盤面が遊技領域とされる遊技盤6と、この遊技盤6に設けられた遊技領域に遊技に要する球(以下、パチンコ玉という)を打ち出す発射装置(遊技球処理部)と、パチンコ玉が入賞した際に遊技機1から払い出される賞球や、現金あるいは遊技球貸し出し専用カード(パチンコ・プリペイドカード)から貸し出される貸球を必要に応じて所定個数排出するパチンコ玉払出ユニット(図示せず)と、遊技盤6の裏面側の方向に設けられた各種装置を制御することで遊技状態を制御する制御装置(図示せず)とが挙げられる。
【0004】
尚、本発明における遊技に要する球(パチンコ玉)とは、前記遊技機による所定遊技を進行させるために現金と変換して使用する、直径11mm程度の球状の玉、又は、直径25〜30mmで、且つ厚さ1.2mm程度のメダルとしての価値媒体などにより前記所定遊技を進行させる遊技機用価値媒体である。
【0005】
また、扉部材は、表枠4の前面を上側と下側とのに2分割して開閉自在とし、表枠4の前面上側を開閉自在とする窓枠5と、表枠4の前面下側を開閉自在とする球受皿付き支持部材2とから構成される。そして、窓枠5は、表枠4の前面上側にある遊技盤6の遊技領域全体をその枠内にほぼ覗きみることができる透視部9を備えている。この透視部9には、その外周に沿って装飾LED・装飾ランプや、スピーカー12,12等が設けられている。この装飾LED・装飾ランプは、遊技の進行状況に応じて点滅する。また、スピーカー12,12は遊技の進行状況に応じて各種効果音を発する。
【0006】
一方、表枠4の前面下部に開閉自在に設けられた球受皿付き支持部材2には、パチンコ玉を貯留する球受皿19や、発射装置を操作するための操作ハンドル8が設けられている。この球受皿19は、球受皿付き支持部材2と一体構成になっている。そして、球受皿19は、パチンコ玉払出ユニットから球排出通路を介して払い出されるパチンコ玉を貯留する。また、球受皿付き支持部材2の開放時に、表枠4側に設置された球排出通路端部(開口口)や発射装置等を覗きみることができる。なお、図7において球受皿19は、遊技機1に対して一皿のみ設けられているが、球受皿19は一皿のみのものとは限られず、上下2段と分かれてなる2つの球受皿が備えられているものでも良い。
【0007】
次に、窓枠5を開閉自在とするヒンジ部の構造を図8〜図12に基づき説明する。
窓枠5は、図8に示すように、上下一対の上側ヒンジ部30及び下側ヒンジ部40により回動自在に軸支されている。上側ヒンジ部30は、窓枠5に上下移動自在に取り付けられた軸(図示せず)と、この軸を軸支するため表枠4に取り付けられた軸受部とを備えている。
【0008】
また、下側ヒンジ部40は、図9に示すように、表枠4に設けられた軸受板41と、窓枠l5に取り付けられ表枠4の軸受板41における軸受け孔42(図10)に挿入される軸部43とを備えている。なお、図9中の符号44は、窓枠5の外側端部を形成する断面L字状のアングル部材である。また、図9は、窓枠5が開いた状態を示している。
【0009】
表枠4の軸受板41は、図10に示すように、表枠4のフレーム45より少し低い位置に配置されており、フレーム44と軸受板41との間に段差が付いている。そして、窓枠5を閉じた状態では、軸受板41の上方にその片側面がアングル部材44で囲まれ、他側面が表枠4側に開放された隙間部(空間)46が存在する。
【0010】
窓枠5の閉口時、この隙間部46は、図11(a)に示すように、比較的広くなっている。そして、窓枠5を開く場合には、図11(b)に示すように、窓枠5のアングル部材44が、表枠4のフレーム45を避けて軸受板44上の隙間部46を通過するようになっている。なお、この隙間部46に遊技領域等からこぼれ落ちたパチンコ玉が入り込み、図12に示すように、そこに停留してしまうこともある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の遊技機1においては、窓枠5を表枠4に対して閉じた状態では、上述のように、軸受板41の上方に比較的広い隙間部46が存在し、この隙間部46が表枠4側に開放されている。また、下側ヒンジ部40と軸受板41との間にも遊技球(パチンコ玉)が外部に流出しない程度の隙間が存在している。この隙間にはピアノ線P(図10参照)を十分挿入可能であり、不正行為を行おうとする者がこの隙間にピアノ線Pなどを挿入して遊技領域に配置されたゲージ(釘や可動入賞装置などの役物)などに不正工作を施して、入賞口にパチンコ玉を入れ易くするような不正行為が行われる可能性があった。
【0012】
したがって、本発明は、前記問題点に鑑みなされたもので、遊技機の扉構造に対して、例えば、入賞口に遊技球が入り易くするために、扉部材と遊技機本体側との隙間にピアノ線などを挿入してゲージなどに対して不正の工作を行うなどの不正行為を未然に防止し、これによって遊技機における防犯効果を向上させることができる遊技機の不正行為防止扉構造を提供することを技術的課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の遊技機の不正行為防止扉構造は、前述の技術的課題を解決するために以下のように構成されている。すなわち、本発明の遊技機の不正行為防止扉構造は、遊技に球を要する遊技機本体と、前記遊技機本体の前面を回動自在とする扉部材と、前記扉部材と前記遊技機本体とを回動自在に連結するヒンジ部と、前記ヒンジ部を支点に回動する前記扉部材の主要部及び側端部と、前記扉部材回動時に前記扉部材の側端部が前記遊技機本体と接触せずに前記ヒンジ部を支点に回動自在な空間を形成する隙間部と、を有する遊技機であって、
前記ヒンジ部には、前記扉部材の閉口時に前記隙間部を塞ぐ閉鎖部材を備え、この閉鎖
部材は、底部に形成された底空間部と、この底空間部を塞ぐ鍔部とを有していることを特徴とする。
また、前記閉鎖部材は、前記ヒンジ部の回動を妨げないように略平面視円弧状部を有するブロック部と、このブロック部の平坦部分の広さを、遊技球が乗ることを妨げる広さに制限することができる。
【0014】
この構成により、前記扉部材の閉口時に不正行為用部材がヒンジ部を介して遊技機本体内部に進入しようとしても前記ヒンジ部における回動に支障をきたさない閉鎖部材が隙間部を塞いでいるので、隙間部より不正行為用部材が内部へ進入できず、例えば、ゲージなどに対して不正の工作を行うなどの不正行為を未然に防止し、これによって遊技機における防犯効果を向上させることができる。なお、ヒンジ部とは、ヒンジピンおよびヒンジ穴などを用いて、中心軸の周りに互いに揺動したり、回転できる構造をいう。このヒンジ構造の支点、連結点をそれぞれ回転支点、滑節という。
【0015】
本発明の遊技機の不正行為防止扉構造は、前述した必須の構成要素からなるが、その構成要素が具体的に以下のような場合であっても成立する。
すなわち、本発明の遊技機の不正行為防止扉構造において、前記閉鎖部材は、少なくとも前記扉部材閉口時において前記隙間部を塞ぎ、前記不正行為用部材を前記ヒンジ部を介して前記遊技機本体内部へ進入させないことを特徴とする。
【0016】
また、本発明の遊技機の不正行為防止扉構造において、前記閉鎖部材は、少なくとも前記扉部材側に固定されていることを特徴とする。なお、本発明においては、本体側に前記閉鎖部材が移動可能に取り付けられ、前記扉部材閉口時に不正行為用部材の進入を防止するように移動させる構造のものでもよい。
【0017】
更に、本発明の遊技機の不正行為防止扉構造において、前記不正行為用部材は線状体物であり、前記閉鎖部材は前記線状体物の前記外部からの進入を防止するよう前記隙間部を塞ぐ形状を有することを特徴とする。なお、線状体物はピアノ線等のように細くて硬い線材が考えられる。
【0018】
更にまた、本発明の遊技機の不正行為防止扉構造において、前記閉鎖部材は、少なくとも前記ヒンジ部の下側に設けられていることを特徴とする。なお、本発明においては、遊技機の上側に備えられたヒンジ部に前記閉鎖部材が設けられていてもよいし、上下両方のヒンジ部に設けられていてもよい。
【0020】
更にまた、本発明の遊技機の不正行為防止扉構造において、前記閉鎖部材は、金属製あるいは強化合成樹脂製の材質からなることを特徴とする。そして、金属製あるいは強化合成樹脂製の閉鎖部材であれば、ピアノ線等硬い線材や金属薄板などの進入に対して強度的に耐えうる。また、強化合成樹脂製の材質であれば、閉鎖部材の成形が容易である。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の遊技機の扉構造かかる一実施形態を、遊技機を弾球遊技機であるパチンコ遊技機を例として図1〜図6を参照しながら説明する。なお、以下の一実施形態の全図においては、同一または対応する部分には同一の符号を付す。
【0022】
[パチンコ遊技機の構造]
パチンコ遊技機1は、図1の斜視図に示すように、縦長な方形状に枠組みにて構成され遊技機1の設置場所に強固に固定される遊技機本体と扉部材とから構成される。そして、遊技機本体は、外枠3と、その外枠3に一側を保持され、且つその外枠3に対して開閉自在に設けられた表枠4と、を備えている。なお、表枠4にはパチンコ遊技機1を構成する主要構成部品のほぼ全てが集約されて構成されているもので、実質的な遊技機本体といえる。
【0023】
表枠4に設けられる主要構成部品としては、盤面が遊技領域とされる遊技盤6と、この遊技盤6に設けられた遊技領域に遊技に要する球(以下、パチンコ玉という)を打ち出す発射装置(遊技球処理部)と、パチンコ玉が入賞した際に遊技機1から払い出される賞球や、現金あるいは遊技球貸し出し専用カード(パチンコ・プリペイドカード)から貸し出される貸球を必要に応じて所定個数排出するパチンコ玉払出ユニット(図示せず)と、遊技盤6の裏面側の方向に設けられた各種装置を制御することで遊技状態を制御する制御装置(図示せず)とが挙げられる。
【0024】
尚、本発明における遊技に要する球(パチンコ玉)とは、前記遊技機による所定遊技を進行させるために現金と変換して使用する、直径11mm程度の球状の玉、又は、直径25〜30mmで、且つ厚さ1.2mm程度のメダルとしての価値媒体などにより前記所定遊技を進行させる遊技機用価値媒体である。
【0025】
遊技盤6は、表枠4の裏面側に一体的に形成される遊技盤6の収納枠に収納固定されるべく、ほぼ正方形状の合板により形成されている。その前面には、ほぼ円形状に植立され、発射装置7により打ち出されたパチンコ玉の行き先を誘導する誘導レール13と、この誘導レール13によって囲まれた領域に設けられた、釘(ゲージ)や風車などの障害物14と、パチンコ玉が入ることで賞球を払い出させる条件成立の契機となる入賞口15,15が複数設けられている。
【0026】
また、遊技盤6の中央には、種々の図柄および情報を遊技の進行に合わせて表示する画像表示装置17が設けられている。画像表示装置17の直下には、画像表示装置17の表示内容を可変せしめるためのトリガーとなるパチンコ玉を受け入れる始動入賞口(始動口)18が設けられている。これらの入賞口15,15あるいは始動入賞口18にパチンコ玉が入ると、所定数のパチンコ玉が賞球として払い出される。
【0027】
さらに、遊技盤6の最下部には、いずれの入賞口15,15,18に入賞しなかったパチンコ玉が取り込まれるアウト口16が設けられている。
【0028】
一方、扉部材は、表枠4の前面を上側と下側とのに2分割して開閉自在とし、表枠4の前面上側を開閉自在とする窓枠5と、表枠4の前面下側を開閉自在とする球受皿付き支持部材2とから構成される。
【0029】
そして、窓枠5は、表枠4の前面上側にある遊技盤6の遊技領域全体をその枠内にほぼ覗きみることができる透視部9を備えている。この透視部9には、その外周に沿って装飾LED・装飾ランプや、スピーカー12,12等が設けられている。この装飾LED・装飾ランプは、遊技の進行状況に応じて点滅する。また、スピーカー12,12は遊技の進行状況に応じて各種効果音を発する。
【0030】
また、表枠4の前面下部に開閉自在に設けられた球受皿付き支持部材2には、パチンコ玉を貯留する球受皿19や、発射装置を操作するための操作ハンドル8が設けられている。この球受皿19は、球受皿付き支持部材2と一体構成になっている。
【0031】
そして、球受皿19は、パチンコ玉払出ユニットから球排出通路を介して払い出されるパチンコ玉を貯留する。また、球受皿付き支持部材2の開放時に、表枠4側に設置された球排出通路端部(開口口)や発射装置等を覗きみることができる。
【0032】
なお、図1において球受皿19は、パチンコ遊技機1に対して一皿のみ設けられているが、球受皿19は一皿のみのものとは限られず、上下2段と分かれてなる2つの球受皿が備えられているものでも良い。
【0033】
また、この球受皿19は、パチンコ遊技機1の前面から前方に突出されており、球受皿19の右側部分の底面は、発射装置7へパチンコ玉を案内する穏やかな傾斜が設けられている。この傾斜の上流には、入賞時に払い出される賞球を払い出す賞球払出口22が設けられている。
【0034】
さらに、斜面の途中には、貯留されたパチンコ玉を排出する抜き穴23が設けられている。この抜き穴23は通常閉じているが球抜き釦31を押下することで開き、球受皿19上のパチンコ玉は抜き穴23を介して、パチンコ遊技機1の外部に排出される。
【0035】
次に、窓枠5を開閉自在とするヒンジ部の構造を図2〜図6に基づき説明する。窓枠5は、図2に示すように、上下一対の上側ヒンジ部30及び下側ヒンジ部40により回動自在に軸支されている。上側ヒンジ部30は、窓枠5側に取り付けられた軸部(図示せず)と、表枠4に取り付けられ窓枠5の軸部を支持する軸受部とを備えている。
【0036】
また、下側ヒンジ部40は、図3に示すように、表枠4に設けられた軸受板41と、窓枠5に取り付けられ表枠4の軸受板41における軸受け孔42(図5)に挿入される軸部43(図6参照)とを備えている。
【0037】
更に、この実施の形態では、扉部材である窓枠5の開閉時に窓枠5の側端部であるアングル部材44が、遊技機本体すなわち表枠4と触接せずに、下側ヒンジ部40を支点に回動自在とするための隙間部46(図5及び図6参照)に、閉鎖部材48が設けられている。この閉鎖部材48は、外部からピアノ線等の不正行為用部材が下側ヒンジ部40近傍の隙間を介して遊技機本体側に進入するのを防止する(図5(b)参照)と共に、パチンコ玉47が隙間部46に進入するのを防止する(図6(a)参照)。
【0038】
この閉鎖部材48は、図4に示すように、隙間部46の大部分を塞ぐ程度の大きさを有し、かつヒンジ部の回動に支障をきたさないように略平面視円弧状部を有するブロック部48aと、ブロック部48a上の平坦部分48bの広さを、パチンコ玉47が乗ることが不可能な広さに制限するための壁部48cとを有している。また、この閉鎖部材48は、その底部において底空間48eを塞ぐ鍔部部48dを有している。そして、閉鎖部材48は、強化合成樹脂製の材質で成型されている。
【0039】
なお、この閉鎖部材48の材質は、ピアノ線等硬い線材や金属薄板などの進入に対して強度的に耐えうる材質であればよく、成形が容易な強化合成樹脂のほか金属であってもよい。また、この閉鎖部材48において、この実施の形態では、閉鎖部材48の軽量化のために底空間部48eを設けているが、その底部側からピアノ線P等の不正行為用部材が進入できないように塞がれていることが構成要件であり、必ずしも底空間部48eは必要ではない。
【0040】
そして、この閉鎖部材48は、その壁部48cがブラケット49を介して窓枠5のアングル部材44に固定されている。
【0041】
次に、閉鎖部材48の作用を説明する。
窓枠5が閉じた状態では、図5及び図6(a)に示すように、表枠4の軸受板41と、窓枠5のアングル部材44とで形成される隙間部46内に、アングル部材44に固定された閉鎖部材48が配置される。
【0042】
閉鎖部材48が配置されると、窓枠5の閉口時に外部よりピアノ線Pが下側ヒンジ部40近傍の隙間を介して遊技機本体側に進入しようとしても、鍔部48dが防壁となって行く手を遮り、ピアノ線Pの進入を防止する(図5(b)参照)。従って、隙間部46よりピアノ線Pが内部へ進入できず、例えば、ゲージなどに対して不正の工作を行うなどの不正行為を未然に防止し、これによって遊技機における防犯効果を向上させることができる。
【0043】
また、この閉鎖部材48のブロック部48aは、表枠4のフレーム45とほぼ同一高さとなり、また、ブロック部48aとフレーム45間の隙間は、パチンコ玉47より小さくなる。更に、閉鎖部材48のブロック部48aにおける上面の平坦部分48bはパチンコ玉47が乗ることが不可能な広さに制限されている。
【0044】
従って、遊技中のパチンコ玉47が遊技領域から下方へこぼれ落ちたり、球案内レールにより所定遊技領域へ誘導できない球(いわゆる、ファール球)が下方へこぼれ落ちて、隙間部46に入り込み(従来の技術の欄で説明した図12参照)、閉鎖部材48におけるブロック部48aの上面48bに落下したとしても、そこに停留することはできず、表枠4のフレーム45側に流れていくことになる。
【0045】
このように、閉鎖部材48は隙間部46にパチンコ球47が進入して停留するのを防止でき、遊技者に1個でも損をさせないよう作用する。また、パチンコ球47を隙間部46停留させないので、パチンコ球47が隙間部46内で窓枠5の側端部であるアングル部材44の回動を阻害しないように作用する。従って、窓枠5の開放時に、窓枠5の側端部であるアングル部材44がパチンコ球47を遊技機本体1側に押圧することで窓枠5又は遊技機本体1側が破損するのを防止できる。
【0046】
なお、前述の実施の形態では、前記閉鎖部材が前記扉部材側に固定されている場合で説明したが、本発明においては、遊技機本体側に前記閉鎖部材が移動可能に取り付けられ、前記扉部材閉口時に不正行為用部材の進入を防止するように移動させる構造のものでもよい。
【0047】
また、前述の実施の形態では、前記閉鎖部材が前記ヒンジ部の下側に設けられている場合で説明したが、前記ヒンジ部上側の隙間から進入する不正行為用部材を防止する場合は、前記閉鎖部材を前記ヒンジ部の上側に設けられていてもよいし、上下両方のヒンジ部に設けられていてもよい。
【0048】
【発明の効果】
この発明によれば、前記扉部材の閉口時に不正行為用部材がヒンジ部を介して遊技機本体内部に進入しようとしても前記ヒンジ部における回動に支障をきたさない閉鎖部材が隙間部を塞いでいるので、隙間部より不正行為用部材が内部へ進入できず、例えば、ゲージなどに対して不正の工作を行うなどの不正行為を未然に防止し、これによって遊技機における防犯効果を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態による遊技機を示す斜視図である。
【図2】この発明の一実施形態による遊技機の扉部材を開いた状態を示す斜視図である。
【図3】この発明の一実施形態による遊技機の下側フランジ部を示す斜視図である。
【図4】この発明の一実施形態による遊技機の下側フランジ部を示す分解斜視図である。
【図5】図5(a)はこの発明の一実施形態による遊技機の下側フランジ部における閉鎖部材の配置を示す断面図であり、図5(b)は閉鎖部材の作用を説明する図である。
【図6】この発明の一実施形態による遊技機の下側ヒンジ部の上面図であり、図6(a)は扉部材を閉じた状態を示す上面図、図6(b)は扉部材を開いた状態を示す上面図である。
【図7】従来の遊技機を示す斜視図である。
【図8】従来の遊技機における扉部材を開いた状態を示す斜視図である。
【図9】従来の遊技機における下側フランジ部を示す斜視図である。
【図10】従来の遊技機における下側フランジ部の隙間部を示す断面図である。
【図11】従来の遊技機における下側フランジ部の隙間部を示す上面図であり、図11(a)は扉部材を閉じた状態を示す上面図、図11(b)は扉部材を開いた状態を示す上面図である。
【図12】従来の遊技機における下側フランジ部の隙間部にパチンコ玉が停留した状態を示す図である。
【符号の説明】
I パチンコ遊技機(遊技機)
2 球受皿付き支持部材(扉部材)
2a 主要部
2b 側端部
3 外枠
4 表枠
5 窓枠(扉部材)
6 遊技盤
7 発射装置
8 操作ハンドル
9 透過窓
10 装飾LED
11 装飾ランプ
12 スピーカー
13 誘導レール
14 障害物
15 入賞口
16 アウト口
17 画像表示装置
18 始動入賞口
19 球受け皿
22 賞球払出口
23 抜き穴
30 上側ヒンジ部
40 下側ヒンジ部
41 軸受板
42 軸受孔
43 軸
44 アングル部材(側端部)
45 フレーム
46 隙間部
47 パチンコ玉
48 閉鎖部材
48a ブロック部
48b 上面(当接面)
48c 壁部
48d 鍔部

Claims (2)

  1. 遊技に球を要する遊技機本体と、
    前記遊技機本体の前面を回動自在とする扉部材と、
    前記扉部材と前記遊技機本体とを回動自在に連結するヒンジ部と、
    前記ヒンジ部を支点に回動する前記扉部材の主要部及び側端部と、
    前記扉部材回動時に前記扉部材の側端部が前記遊技機本体と接触せずに前記ヒンジ部を支点に回動自在な空間を形成する隙間部と、
    を有する遊技機の不正行為防止扉構造であって、
    前記ヒンジ部には、前記扉部材の閉口時に前記隙間部を塞ぐ閉鎖部材を備え、この閉鎖部材は、底部に形成された底空間部と、この底空間部を塞ぐ鍔部とを有していることを特徴とする遊技機の不正行為防止扉構造。
  2. 前記閉鎖部材は、前記ヒンジ部の回動を妨げないように略平面視円弧状部を有するブロック部と、このブロック部の平坦部分の広さを、遊技球が乗ることを妨げる広さに制限したことを特徴とする請求項1に記載の遊技機の不正行為防止扉構造。
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