JP3933624B2 - 道路リンク旅行時間の予測方法とその装置及びプログラム並びにその記録媒体 - Google Patents

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Description

本発明は、予測システム、特に旅行時間情報を予測する方法とその装置及びプログラム並びにその記録媒体に関するものである。
道路の例えばある交差点から他の交差点までの間(いわゆる道路リンク)を移動する時間である旅行時間情報のような時系列情報を予測する手法としては、大きく2つのタイプに分類できる。
1つは、予測時刻の時系列情報の値、及びその近傍過去の時系列情報の値に基き予測するタイプであり、もう1つは、時系列情報の値を、予測先時刻と同じ時間属性に分類し、分類した時系列情報の統計値にもとづき予測するタイプである。
前者の予測方法の例としては、例えばARモデル、ARMAモデル、カルマンフィルターなどが挙げられる。これら手法の基本となるARモデルとは、予測時刻t=t1までのM個の時系列データ値(X(t);t=ti−(M−1),…,ti−2,ti−1,ti)に基づき、次の時刻ti+1での値を予測する手法である。具体的には、M個の係数の列(a(m);m=0,1,…,M−1)を構成し以下の数1式による演算によって予測値X(texe+1)が算出される。
Figure 0003933624
ここで、X(t)は時刻tの予測値を意味し、texeは予測を実行した時刻を意味する。つまり、texeの時刻から1つ先の時刻を予測した値がX(texe+1)となる。係数の列a(m)は、学習用データを用い、予測値と実際の値との差を最小とするよう決定することができる。ARモデルの最も単純な例として、M=1、a(0)=1とすることにより、X(t=texe+1)=X(t=texe)と、予測実行時刻の値をそのまま予測値として出力する方法がある。この方法は、予測実行時刻での値が将来も継続するとの仮定に基づいており、予測実行時刻と予測対象時刻との時間差が小さい予測(短期予測)や、時間による変動が小さい時系列データの予測に用いられる。尚、ARモデル、ARMAモデル、カルマンフィルター等の以上説明してきた予測方法に関する参考文献として、非特許文献1(時系列解析の方法(朝倉書店))が挙げられる。
また、後者の予測手法としては、予測先時刻と同一季節あるいは同一曜日など、予測先時刻と同一の時間属性に時系列情報を分類し、この分類された時系列情報の平均値や最頻値などの統計値を予測値として出力する方法がある。この方法は、時系列データの変動は周期的であり、過去のふるまいが再現されるであろうという仮定にもとづく予測方法であり、例えば月別電力消費量の予測や気温変動予測などに用いられる。尚、分類された系列情報の平均値や最頻値などの統計値から、予測値を作成するものとして、非特許文献2の交通工学「高速道路の渋滞予測」に開示された予測方法がある。
尾崎 統,北川 源四郎,時系列解析の方法,朝倉書店,pp.61−106(2002) 杉山 勝広,交通工学「高速道路の渋滞予測」,Vol.32(増刊号),pp.21−26
しかしながら、上記いずれの方法には以下の問題がある。
前者の予測手法である予測時刻の時系列情報の値、及びその近傍過去の時系列情報の値に基き予測するタイプ(以後、持続予測タイプと呼称する)は、予測実行時刻またはその近傍過去に発生した事象を再現することはできるが、予測実行時刻と予測先時刻との時間差が大きい予測(長期予測)や、時間による変動が大きな時系列データの予測に不向きである。
また、後者の予測手法である時系列情報の値を予測先時刻と同じ時間属性に分類し、この分類した時系列情報の統計値に基き予測するタイプ(以後、統計予測タイプと呼称する)は、周期的にあらわれる事象を効果的に予測に反映することができるが、その直前に起きた非定常的な事象を予測に反映することは困難である。
本発明は、かかる事情に鑑みなされたもので、その目的は、予測先時刻と予測実行時刻との時間差が長い長期予測の場合でも精度が下がらないと共に予測直前に起きた非定常的な事象を予測に反映することができる道路リンク旅行時間の予測方法とその装置及びプログラム並びにその記録媒体の提供にある。
前記課題を解決するために、本発明の道路リンク旅行時間情報の予測方法及びその装置は、一定時間蓄積された旅行時間情報の値が記録されているファイルから、曜日、時間帯、旅行時間等の時系列情報の所属する階級毎に、予測先時刻との差分である変動値を分類し、これら複数の変動値の平均値を曜日、時間帯、旅行時間の所属する階級から定まる代表変動値情報としてファイルに保存した後に、現在の旅行時間に、保存されたファイルから該当する曜日、時間帯旅行時間の所属する階級に対応する代表変動値を加えることで、将来の旅行時間情報を予測している。
本発明の道路リンク旅行時間情報を予測する方法としては、現在及び過去の旅行時間情報に基づき将来の道路リンク旅行時間を予測する方法であって、過去の旅行時間情報に基く代表変動値を算出する代表変動値算出手段と、前記代表変動値を保存する代表変動値保存手段と、現在時刻の旅行時間と前記代表変動値とに基き将来の道路リンク旅行時間の予測値を算出する制御手段とを有し、
前記代表変動値算出手段が、蓄積された過去の旅行時間情報を予め定めた時間属性に基づいて分類する手順と、
前記代表変動値保存手段が、前記分類された時間属性に該当する時刻における旅行時間情報の値と、予測先時刻におけるその旅行時間情報の値との差分を、該当する時間属性における代表変動値として保存する手順と、
前記制御手段が、前記保存した代表変動値を利用して現在の値に基き将来の旅行時間情報の予測値を算出する手順とを有するのがある。
また、他の道路リンク旅行時間情報を予測する方法としては、現在及び過去の旅行時間情報に基づき将来の道路リンク旅行時間を予測する方法であって、
過去の旅行時間情報に基く代表変動値を算出する代表変動値算出手段と、前記代表変動値を保存する代表変動値保存手段と、現在時刻の旅行時間と前記代表変動値とに基き将来の道路リンク旅行時間情報の予測値を算出する制御手段とを有し、
前記代表変動値算出手段が、蓄積された過去の旅行時間情報を予め定めた時間属性に基づいて分類する手順と、
前記代表変動値保存手段が、前記分類された時間属性に該当する時刻における旅行時間情報の値と予測先時刻におけるその旅行時間情報の値との差分を逐次に変動値として複数保存する手順と、保存された複数の変動値に基づき平均値と最頻値を算出し、この算出値を該当する時間属性における代表変動値として保存する手順とを実行する手順と、
前記制御手段が、保存された代表変動値を現在の旅行時間情報の値に加えることで将来の道路リンク旅行時間情報の予測値を算出する手順とを有するものがある。
この道路リンク旅行時間情報の予測方法においては、前記代表変動値算出手段がリアルタイムに得られる旅行時間情報の値を予め定めた時間属性に分類する手順と、前記代表変動値保存手段が前記分類された旅行時間情報の値と予測先時刻における旅行時間情報の値との差分を変動値としてとしてリアルタイムに保存する手順と、前記代表変動値算出手段が前記保存された複数の変動値に基づき平均値または最頻値をリアルタイムに算出する手順と、前記代表変動値保存手段がこの算出値を代表変動値として保存する手順とを有するものがある。
さらに、他の道路リンク旅行時間情報を予測する方法としては、現在及び過去の旅行時間情報に基づき将来の道路リンク旅行時間を予測する方法であって、
過去の旅行時間情報に基く代表変動値を算出する代表変動値算出手段と、前記代表変動値を保存する代表変動値保存手段と、現在時刻の旅行時間と前記代表変動値とに基き将来の道路リンク旅行時間情報の予測値を算出する制御手段とを有し、
前記代表変動値算出手段が、蓄積された過去の旅行時間情報を予め定めた時間属性に基づいて分類する手順と、前記分類された時間属性に該当する時刻における旅行時間情報の値と、予測先時刻におけるその旅行時間情報の値との差分を、旅行時間情報の値別に分類する手順とを実行する手順と、
前記代表変動値保存手段が、旅行時間情報の値毎の変動値として逐次保存する手順と、前記保存された複数の変動値に基づき平均値と最頻値とを算出し、この算出値を該当する時間属性及び旅行時間情報の値の代表変動値として保存する手順とを実行する手順と、
前記制御手段が、前記保存された代表変動値を現在の旅行時間情報の値に加えることで将来の道路リンク旅行時間情報の予測値を算出する手順とを有するものがある。
この道路リンク旅行時間情報の予測方法においては、前記代表変動値算出手段が、リアルタイムに得られる旅行時間情報の値を予め定めた曜日及び時間帯等の時間属性に分類する手順と、前記分類された旅行時間情報の値と予測先時刻における旅行時間情報の値との差分をさらに旅行時間情報の値別に分類する手順とを実行する手順と、前記代表変動値保存手段が前記旅行時間情報の値毎の変動値としてリアルタイムに保存する手順と、前記代表変動値算出手段が前記保存された複数の変動値から平均値や最頻値などをリアルタイムに算出する手順と、前記代表変動値保存手段がこの算出値を代表変動値として保存する手順とを有するものがある。このとき、前記時間属性毎、旅行時間情報の値毎に変動値を記憶する手順において、旅行時間情報の値を予め定めた値の幅毎に分類し、分類された階級ごとに変動値を記憶するものがある。
また、本発明の道路リンク旅行時間情報予測装置としては、現在及び過去の旅行時間情報に基づき将来の道路リンク旅行時間を予測する装置であって、
蓄積された過去の旅行時間情報を予め定めた時間属性に基づいて分類する手段と、前記分類された時間属性に該当する時刻における旅行時間情報の値と予測先時刻におけるその旅行時間情報の値との差分を、逐次、変動値として複数保存する手段と、前記保存された複数の変動値から平均値や最頻値を算出し、この算出値を該当する時間属性における代表変動値として保存する手段と、前記保存された代表変動値を現在の旅行時間情報の値に加えることで将来の道路リンク旅行時間情報の予測値を算出する手段とを備えたものがある。
この道路リンク旅行時間情報予測装置においては、前記リアルタイムに算出される旅行時間情報の値を予め定めた時間属性に分類する手段と、前記分類された旅行時間惰報の値と予測先時刻における旅行時間情報の値との差分を変動値としてとしてリアルタイムに保存する手段と、前記保存された複数の変動値に基づき平均値または最頻値をリアルタイムに算出し、この算出値を代表変動値として保存する手段とを備えたものがある。
さらに、他の本発明の道路リンク旅行時間情報予測装置としては、現在及び過去の旅行時間情報に基づき将来の道路リンク旅行時間を予測する装置であって、
蓄積された過去の旅行時間情報を予め定めた時間属性に基づいて分類する手段と、前記分類された時間属性に該当する時刻における旅行時間情報の値と予測先時刻におけるその旅行時間情報の値との差分を旅行時間情報の値別に分類し旅行時間情報の値毎の変動値として逐次保存する手段と、前記保存された複数の変動値に基づき平均値または最頻値を算出し、この算出値を該当する時間属性および旅行時間情報の値の代表変動値として保存する手段と、前記保存された代表変動値を現在の旅行時間情報の値に加えることで将来の道路リンク旅行時間情報の予測値を算出する手段とを備えたものがある。
この道路リンク旅行時間情報予測装置においては、前記リアルタイムに算出される旅行時間情報の値を予め定めた時間属性に分類する手段と、前記分類された旅行時間情報の値と予測先時刻における旅行時間情報の値との差分をさらに旅行時間情報の値別に分類し旅行時間情報の値毎の変動値としてリアルタイムに保存する手段と、前記保存された複数の変動値から平均値や最頻値などをリアルタイムに算出し、この算出値を代表変動値として保存する手段とを備えたものがある。また、時間属性毎、旅行時間情報の値毎に変動値を保存する手段において、旅行時間情報の値を予め定めた値の幅毎に分類し、この分類された階段毎に変動値を保存するものがある。
尚、本発明の道路リンク旅行時間情報の予測方法及びその装置はコンピュータとプログラムによっても実現でき、プログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録すること、ネットワークを通して提供することも可能である。前記記録媒体としては、例えばフレキシブルディスクや、MO、ROM、メモリカード、CD、DVD、リムーバルディスク等が挙げられる。
以上のように、本発明の道路リンク旅行時間の予測方法とその装置及びプログラム並びにその記録媒体によれば、予測先時刻と予測実行時刻との時間差が長い長期予測の場合でも精度が下がらないと共に予測直前に起きた非定常的な事象を予測に反映することができる。
また、該当する曜日、時間帯、旅行時間情報の所属する階級毎に代表変動値がファイルに保存されているので、予測処理を行なう場合には、ファイルを参照することにより現在の値から予測先時刻への変動値が得られる。そのため処理に要する時間はテーブルを参照するだけなので、計算処理が短い時間で読むという効果を奏する。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の実施形態例を示した概略構成図である。
本実施形態例は、過去データを保存する手段としての過去データ記憶装置10と、この保存手段から供給された旅行時間情報に基き後述の代表変動値を算出する手段としての代表変動算出装置11と、前記代表変動値を保存する手段としての代表変動値記憶装置12と、現在時刻の旅行時間と代表変動値記憶装置12から供給された代表変動値とに基き旅行時間情報の予測値を算出する手段としての制御装置14とを備える。尚、本実施形態では、リアルタイム旅行時間情報収集装置13から現在時刻の旅行時間情報を導入している。
過去データ記憶装置10は、蓄積された旅行時間情報X(t)等の過去データを保存する記憶手段である。本実施形態例では、旅行時間情報X(t)にはX(t)が一定時間の間隔で記録される。例えば5分間隔で記録されているが、勿論これに限定されるものではない。
代表変動値算出装置11は、時刻tの時間に関する属性や、旅行時間情報X(t)が所属する階級によって、期待される代表変動値ΔXexpected(y,h,k)を算出するものである。
ここで、時刻tにおける時間属性とは、時刻tの時点での曜日や時間帯などの時間に関する属性のことであり、本実施形態では曜日yと時間帯hに相当する。例えば、y=1は月曜日、y=2は火曜日、そしてy=7は日曜日を意味する。また、hは5分単位の時間帯を意味し、h=1は0:00:00〜0:04:59,h=2は0:05:00〜0:09:59、h=288は23:55:00〜23:59:59の時間帯を意味する。
本実施形態例における説明においては、tにおける曜日yと時間帯hの時間属性をベクトルAtt(t)=ベクトル(y,h)として説明する。また、X(t)自身は位置付けされることを指す。また、本実施形態例では、X(t)は所定の作業をするのに所要される時間のことを示す。さらに、本実施例では、階級kは100[s]幅で構成され、X(t)が0〜99の時にk=1,X(t)が100〜199のときにk=2となる。
代表変動値算出装置11は、過去データ記憶装置10から旅行時間情報X(t)を読み込み、時刻tの曜日、時間帯とX(t)の値が所属する階級により、X(t)を分類する。
ここで、同一の時間属性及び階級に属するX(t)の集合をωA(y,h,k)とすると、例えば、
ωA1(y=1,h=1,k=1)={X(t1),X(t5),X(t10),X(t20),…}、
ωA2(y=1,h=1,k=2)={X(t6),X(t8)}、
ωA3(y=2,h=1,k=1)={}、
ωA1(y=1,h=2,k=2)={X(t9),X(t11),X(t18),X(t19),…}等となり、
X(t)の時刻tにおける時間属性ベクトルAtt(t)=ベクトル(y,h)及び所属する階級kの値毎の集合にX(t)が分類される。
代表変動値算出装置11は、この分類した集合ωA(y,h,k)に対して、対応するそれぞれのX(t)がΔt分後(nステップ先:)に測定された値である旅行時間情報X(t+Δt)の集合ωB(y,h,k)を作成する。このときのΔt分は本実施形態例では、30分(6ステップ先)とするが、任意の時間でもかまわない。
前記集合ωB(y,h,k)は、例えば、
ωB1(y=1,h=1,k=1)={X(t1+Δt),X(t5+Δt),X(t10+Δt),X(t20+Δt),…}、
ωB2(y=1,h=1,k=2)={X(t6+Δt),X(t8+Δt)}、
ωB3(y=2,h=1,k=1)={}、
ωB4(y=1,h=2,k=2)={X(t9+Δt),X(t11+Δt),X(t18+Δt),X(t19+Δt),…}等となる。
また、代表変動値算出装置11は、これら作成した集合ωA(y,h,k)と集合ωB(y,h,k)の各X(t)における差分を集合ωC(y,h,k)として作成する。
前記集合ωC(y,h,k)は、例えば、
ωC1(y=1,h=1,k=1)={X(t1+Δt)−X(t1),X(t5+Δt)−X(t5),X(t10+Δt)−X(t10),X(t20+Δt)−X(t20),…}、
ωC2(y=1,h=1,k=2)={X(t6+Δt)−X(t6),X(t8+Δt)−X(t8)}、
ωC3(y=2,h=1,k=1)={}、
ωC4(y=1,h=2,k=2)={X(t9+Δt)−X(t9),X(t11+Δt)−X(t11),X(t18+Δt)−X(t18),X(t19+Δt)−X(t19),…}等となる。
代表変動値算出装置11は、この集合ωC(y,h,k)から、対応する代表変動値をωC(y、h,k)の平均値より算出する。
ΔX1expected(y=1,h=1,k=1)=average(ωC1)
ここでaverage(ωC1)とは、ωC1に属する集合における平均値のことを示す。例えば、以下の数式で表せる。但し、N(ωC1)は集合ωC1に属する要素の個数である。
average(ωC1)={X(t1+Δt)−X(t1)+X(t5+Δt)−X(t5)+X(t10+Δt)−X(t10)+X(t20+Δt)−X(t20)+…}/N(ωC1)
また、ΔX2expected(y=1,h=1,k=2)、ΔX3expected(y=2,h=1,k=1)及びΔX4expected(y=1,h=2,k=1)等についても同様に、例えば、
ΔX2expected(y=1,h=1,k=2)=average(ωC2)
ΔX3expected(y=2,h=1,k=1)=average(ωC3)
ΔX4expected(y=1,h=2,k=1)=average(ωC4)等
となり、時間属性y,h及び階級kから1つの値の代表変動値ΔXexpected(y,h,k)が定まる。
このとき、本実施形態例では、代表変動値を集合ωC(y,h,k)の平均値から求めたが、平均値でなくても、最頻値、上位複数個の最頻値による平均など、代表値を示すものであれば、特に限定はしない。必要であれば外れ値の除外等この時点でスクリーン処理を行ってもかまわない。また、本実施形態例では、特に、スクリーン処理を行なわず平均値に基づき代表変動値ΔXexpected(y,h,k)が算出される。
ここで、集合ωC(y,h,k)が空集合の場合には、前後の空集合でない集合ωC(y,h,k)から一次の線形補間を行うことで△Xexpectedを算出する。この場合、前後の集合ωC(y,h,k)とは、時間属性y,hが同一で、階級kの値が異なるωCをさす。また、本実施形態例では、曜日・時間帯を時間属性、として取り扱いy=1〜7,h=1〜288で実施形態例を説明したが、本手法における時間属性はこれに限らない。その時刻の日付の末尾が5か0である五十日であるといった属性を考慮し、属性f{f=0,1|0=五十日である,1:五十日でない}を追加して、ベクトルAtt(t=ti)=ベクトル(y,h,f)としてもかまわない。さらには、休日・平日・午前・午後等の時間属性を作成してもよい。目的に応じて予測者が時間属憧を作成することが可能である。
また、同様に30分先だけでなく、60分先、120分先と必要分の予測先時間に応じてΔXexpected(y,h,k)を作成する。
図2は、代表変動値算出装置11における処理工程を説明したフローチャート図で、これまで説明してきた代表変換値を求める手順を示したものである。
S21) 蓄積された旅行時間の時系列情報ファイルを開く。
S22) i=1に基くtの入力を受ける。
S23) tが最後か否か判断する。tが最後でない場合はS24)に移行する。tが最後である場合はS28)に移行する。
S24) i=i+1に基くtの入力を受ける。
S25) 時刻X(ti)から、時刻tiにおける時間属性y,hを算出する。
S26) X(ti)の値から所属する階級kを算出する。
S27) X(ti)をy,h,kの値から集合ωA(y,h,k)に分類する。その後、S23)に移行する。
S28) 集合ωA(y,h,k)からΔt分先の集合ωB(y,h,k)を作成する。
S29) 集合ωA(y,h,k)及び集合ωB(y,h,k)から変動値の集合ωD(y,h,k)を作成する。
S30) ΔXが存在する集合ωC(y,h,k)から平均値を求めて代表値ΔXexpectedとする。
S31) ΔXが存在しない集合ωCについては、前後のωCに対する代表変動値から一次の線形補間を行い、代表変動値ΔXexpectedとする。
また、代表変動値ΔXexpected(y,h,k)をリアルタイムに逐次、変更処理を行なう場合は、代表変動値ΔXexpected(y,h,k)のΣ値、標本数を記憶しておき、ステップ毎に平均値を計算し、更新するようにしてもかまわない。また、新しい変動値が得られる都度、最も古い変動値を削除して、変動値△Xを常に一定期問分保持しておき、そこから平均値を算出することで代表変動値ΔXexpected(y,h,k)を更新してもかまわない。
図3は、代表変動値記憶装置に格納されるファイルのデータ形式の一例を示した概略図である。図示されたように、代表変動値記憶装置12は、曜日・時刻の時間属性及び階級k毎に、期待される変動値ΔXexpected(y,h,k)を記憶する記憶手段である。代表変動値記憶装置12に格納されるファイルは予測する時素列情報の1つ毎に、必要な各予測先時間幅(例えば、10分先、20分先、30分先、60分先、120分先)の数だけ作成される。図の例では、30分先を予測するファイル200,60分先を予測するファイル210,90分先を予測するファイル220が用意されている。尚、図記載のファイルにおいて時刻hの列に開示された000、005、800、805、810、2355は時刻0:00、0:05、8:00、8:05、8:10、23:55を意味する。
リアルタイム旅行時間情報収集装置13は、現在時刻におけるX(t=tnow)を制御装置14に供給する。制御装置14は、リアルタイム旅行時間情報収集装置13から送られてきた現在時刻におけるX(t=tnow)の値を受け取る。その後、現在の時刻から、受け取ったX(t=tnow)の該当する時刻属性をベクトルAtt(t=tnow)=ベクトル(ynow,hnow)と算出する。同様に、X(t=tnow)の該当する階級knowを算出する。その後、制御装置14は、代表変動値記憶装置12からynow,hnow,knowに該当する代表変動値ΔXexpected(ynow,hnow,know)を読み取る。
その後、X(t=tnow)に代表変動値ΔXexpected(ynow,hnow,know)を加えて、将来の予測情報をnステップ先の予測値として出力する。
図4は制御装置14における処理工程を説明したフローチャート図で、前記説明した予測値を算出する手順を示したものである。
S41) リアルタイム旅行時間情報収集装置13から現在の旅行時間X(t=tnow)が供給される。
S42) 現在の時刻及びX(t=tnow)から該当する時刻属性、階級ynow,hnow,knowを算出する。
S43) nステップ先を予測するための代表変動値が保存されたファイルを開き、ynow,hnow,knowからΔXexpected(ynow,hnow,know)を算出する。
S44) 現在の旅行時間X(t=tnow)にΔXexpected(ynow,hnow,know)を足した値を予測旅行時間X(t=ti+n)として出力する。
以上の実施形態例に基き本発明の予測方法について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない、例えば、実施形態例に示した数値はあくまでも説明の便宜上に過ぎないものであって、本発明はこれに限定されるものではない。
また、実施形態例で述べた予測方法は、図1〜図4を参照しながら説明した処理工程をコンピュータのプログラムで構成し、このプログラムをコンピュータに実行させることができることは言うまでもなく、コンピュータでその機能を実現するためのプログラム、あるいは、コンピュータにその処理の工程の実行させるためのプログラムを、そのコンピュータが読み取りできる記録媒体、例えば、フレキシブルディスクや、MO、ROM、メモリカード、CD、DVD、リムーバルディスク等に記録して、保存したり、配布したりすることが可能である。また、このプログラムをインターネットや電子メールなど、ネットワークを介して提供することも可能である。
そして、これら記録媒体からコンピュータに前記のプログラムをインストールすることにより、あるいはネットワークからダウンロードしてコンピュータに前記のプログラムをインストールすることにより、本発明を実施することが可能となる。但し、コンピュータへのインストールはコンピュータ単位であり、装置やシステムが複数あることなどでインストールの対象となるコンピュータが複数ある場合には、当該プログラムは必要な処理部分毎にインストールされることは当然である。この場合、当該プログラムはコンピュータ対応に記録媒体に記録するか、またはネットワークを介してダウンロードしてもよい。
本発明の実施形態例を示した概略構成図。 代表変動値算出装置における処理工程を説明したフローチャート図で、代表変換値を求める手順を示したもの。 代表変動値記憶装置に格納されるファイルのデータ形式を示した概略図。 制御装置における処理工程を説明したフローチャート図で、予測値を算出する手順を示したもの。
符号の説明
10…過去データ記憶装置
11…代表変動値算出装置
12…代表変動値記憶装置
13…リアルタイム旅行時間情報収集装置
14…制御装置

Claims (8)

  1. 現在及び過去の旅行時間情報に基づき将来の道路リンク旅行時間を予測する方法であって、
    過去の旅行時間情報に基く代表変動値を算出する代表変動値算出手段と、前記代表変動値を保存する代表変動値保存手段と、現在時刻の旅行時間と前記代表変動値とに基き将来の道路リンク旅行時間情報の予測値を算出する制御手段とを有し、
    前記代表変動値算出手段が、蓄積された過去の旅行時間情報を予め定めた時間属性に基づいて分類する手順と、前記分類された時間属性に該当する時刻における旅行時間情報の値と、予測先時刻におけるその旅行時間情報の値との差分を、旅行時間情報の値別に分類する手順とを実行する手順と、
    前記代表変動値保存手段が、旅行時間情報の値毎の変動値として逐次保存する手順と、前記保存された複数の変動値に基づき平均値と最頻値とを算出し、この算出値を該当する時間属性及び旅行時間情報の値の代表変動値として保存する手順とを実行する手順と、
    前記制御手段が、前記保存された代表変動値を現在の旅行時間情報の値に加えることで将来の道路リンク旅行時間情報の予測値を算出する手順と
    を有することを特徴とする道路リンク旅行時間情報の予測方法。
  2. 前記代表変動値算出手段が、リアルタイムに得られる旅行時間情報の値を予め定めた曜日及び時間帯等の時間属性に分類する手順と、前記分類された旅行時間情報の値と予測先時刻における旅行時間情報の値との差分をさらに旅行時間情報の値別に分類する手順とを実行する手順と、
    前記代表変動値保存手段が、前記旅行時間情報の値毎の変動値としてリアルタイムに保存する手順と、
    前記代表変動値算出手段が、前記保存された複数の変動値から平均値や最頻値などをリアルタイムに算出する手順と、
    前記代表変動値保存手段が、この算出値を代表変動値として保存する手順と
    を有することを特徴とする請求項1記載の道路リンク旅行時間情報の予測方法。
  3. 前記時間属性毎、旅行時間情報の値毎に変動値を記憶する手順において、
    旅行時間情報の値を予め定めた値の幅毎に分類し、分類された階級ごとに変動値を記憶すること
    を特徴とする請求項1記載の道路リンク旅行時間情報の予測方法。
  4. 現在及び過去の旅行時間情報に基づき将来の道路リンク旅行時間を予測する装置であって、
    蓄積された過去の旅行時間情報を予め定めた時間属性に基づいて分類する手段と、
    前記分類された時間属性に該当する時刻における旅行時間情報の値と予測先時刻におけるその旅行時間情報の値との差分を、旅行時間情報の値別に分類し、旅行時間情報の値毎の変動値として逐次保存する手段と、
    前記保存された複数の変動値に基づき平均値または最頻値を算出し、この算出値を該当する時間属性および旅行時間情報の値の代表変動値として保存する手段と、
    前記保存された代表変動値を現在の旅行時間情報の値に加えることで将来の道路リンク旅行時間情報の予測値を算出する手段と
    を備えたことを特徴とする道路リンク旅行時間情報予測装置。
  5. 前記リアルタイムに算出される旅行時間情報の値を予め定めた時間属性に分類する手段と、
    前記分類された旅行時間情報の値と予測先時刻における旅行時間情報の値との差分をさらに旅行時間情報の値別に分類し旅行時間情報の値毎の変動値としてリアルタイムに保存する手段と、
    前記保存された複数の変動値から平均値や最頻値などをリアルタイムに算出し、この算出値を代表変動値として保存する手段と
    を備えたことを特徴とする請求項4記載の道路リンク旅行時間情報予測装置。
  6. 時間属性毎、旅行時間情報の値毎に変動値を保存する手段において、旅行時間情報の値を予め定めた値の幅毎に分類し、この分類された階段毎に変動値を保存することを特徴とする請求項4記載の道路リンク旅行時間情報予測装置。
  7. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の道路リンク旅行時間情報の予想方法をコンピュータで実行させるための道路リンク旅行時間予想プログラム。
  8. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の道路リンク旅行時間情報の予想方法をコンピュータで実行させるための道路リンク旅行時間予想プログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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