JP3933495B2 - Pneumatic radial tire - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、空気入りラジアルタイヤに関するものであり、なかでも、重荷重用空気入りラジアルタイヤのトレッド部について、トレッドゴムがある程度摩耗した状態にあっても、ウェット性およびトラクション性を急激に低下させず、またタイヤ幅方向中央部でのブロックもげと、ショルダーブロックでのヒールアンドトウ偏摩耗とを、ともに抑制したものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、重荷重用空気入りラジアルタイヤに採用されるトレッドパターンとしては、ほぼタイヤ周方向に延在する複数本の溝のみにて陸部を区画したリブパターンと、ほぼタイヤ周方向に延在する複数本の溝とほぼタイヤ幅方向に延在する複数本の溝とにより陸部を複数個のブロックに区画したブロックパターンとが代表的なものであった。
【0003】
近年においては、他の空気入りタイヤと同様に、重荷重用空気入りタイヤにおいても、タイヤ前後方向へのブロックエッジ成分とタイヤ幅方向へのブロックエッジ成分とを双方ともに確保して、ウェット性およびトラクション性を十分に発揮すべく、例えば図3に示すブロックパターンのように、タイヤ幅方向に延在する各副溝10の溝底にフラットな上面を有する隆起部11(図3(a)における斜線部分は当該隆起部の上面を示す)を具えるパターンが提案されている。
【0004】
かかるブロックパターンを有するタイヤは、図3(a)に示す新品時には、ブロックパターン本来の特性としての優れたウェット性およびトラクション性を実現し、また図3(a)の新品時から、図3(b)に示すトレッド部踏面の約70%摩耗時に移行した場合には、図3(a)に斜線で示す隆起部11の上面が露出し、タイヤ周方向に隣合うブロックが連結されてブロックが実質上のリブに変化することによって、隆起部ブロックもげやブロック偏摩耗を抑制することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このようなパターンを有するタイヤにおいては、上述したとおり、その構造がブロックパターンを前提としたものであることより、新品時においては、優れたウェット性およびトラクション性を実現することができるものの、トレッドゴムがある程度摩耗した状態にあっては、図3(a)に示した隆起部11の形状に何ら工夫を加えてなく、その上面はフラットであるのが通常であることから、かかる隆起部11が一挙に露出してしまうおそれがあり、ウェット性およびトラクション性が急激に低下するという、隆起部を配設しないタイヤでは問題とならなかった新たな問題が顕在化し、とくに、この現象はトレッド中央部で顕著に認められることから、ウェット性およびトラクション性をトレッドゴム摩耗末期まで急激に低下させないことが要請されていた。
【0006】
また、上記パターンを有するタイヤにおいては、今日益々過酷化するオフロード走行により、トレッド中央部において、ブロックもげが従来に比して発生し易く、したがって、ブロックもげの発生を十分に防止することも要請されていた。
【0007】
そして、上記パターンを有するタイヤにおいては、上記したオフロード走行の過酷化により、トレッドショルダー部において、ヒールアンドトウ偏摩耗が従来に比して発生し易く、よって、ヒールアンドトウ偏摩耗を減じることも併せて要請されていた。
【0008】
この発明は、これらの要請に鑑みてなされたものであり、それの目的とするところは、トレッドゴムがある程度摩耗した状態にあっても、ウェット性およびトラクション性が急激に低下せず、また過酷なオフロード走行下においても、トレッド中央部において、ブロックもげの発生を十分に防止し、しかもトレッドショルダー部において、ヒールアンドトウ偏摩耗を減じた、空気入りラジアルタイヤを提案するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明の空気入りラジアルタイヤは、トレッド部に、ほぼタイヤ周方向に延在する少なくとも三本の主溝を配設するとともに、これら主溝と交差し、ほぼタイヤ幅方向に延在する複数本の副溝を配設して四列以上のブロック列を区画し、各ブロック列を区画する副溝それぞれの溝底に隆起部を設けてなる空気入りラジアルタイヤにおいて、トレッド最外縁に位置するショルダーブロック列以外のブロック列を区画する副溝の溝底に、タイヤ周方向に隣合うブロックを連結する第一の隆起部を設け、この第一の隆起部を、当該副溝に沿う断面内で、ほぼ蒲鉾状をなす形状とし、かつ該隆起部の最大高さを前記副溝の最大溝深さの0.2〜0.5倍とし、ショルダーブロック列を区画する副溝の溝底に、タイヤ周方向に隣合うブロックを連結する第二の隆起部を設け、この第二の隆起部を、当該副溝に沿う断面内で、トレッド縁部側をトレッド中央部側に比して高くするとともに、台形状の大ブロック上に台形状の小ブロックを搭載した形状とし、しかも、小ブロックの配設領域を、大ブロックのトレッド縁側部分上であって、ショルダーブロック幅の0.2〜0.5倍の幅を有する領域とするとともに、小ブロックの高さを大ブロックの高さの0.2〜1.0倍としてなるものである。
ここで、ショルダーブロック列とは、トレッド踏面において、ほぼタイヤ周方向に延在する溝で区画されるブロック列のうち、最もトレッド縁側に形成されたブロック列を意味し、ショルダーブロック幅とは、トレッドショルダー部において、ほぼタイヤ幅方向に延在する溝の溝底位置での、路面と平行に計測したブロック幅を意味し、小ブロックの幅とは、大ブロック上で計測した幅を意味する。
【0010】
一般に、トレッド部に、ほぼタイヤ周方向に延在する複数本の主溝と、これら主溝と交差し、ほぼタイヤ幅方向に延在する複数本の副溝を配設してブロック列を区画してなる空気入りラジアルタイヤにあっては、タイヤ前後方向へのブロックエッジ成分とタイヤ幅方向へのブロックエッジ成分とを双方ともに確保することができるため、優れたウェット性およびトラクション性を実現することができるが、これら特性を、トレッドゴム摩耗末期においても急激に低下させないことが重要であることは、上記したとおりである。
これらウェット性およびトラクション性への、ブロックエッジ成分の影響のうち、センターブロック等のタイヤ幅方向中央部に位置するブロックのエッジ成分の影響がとくに大きく、これがため、タイヤ幅方向中央部に位置するブロックのエッジ成分を、トレッドゴム摩耗末期においても急激に低下させないことが肝要であるところ、この発明によれば、トレッド最外縁に位置するショルダーブロック列以外のブロック列を区画する副溝の溝底に、タイヤ周方向に隣合うブロックを連結する第一の隆起部を設け、この第一の隆起部の形状を、当該副溝に沿う断面内で、ほぼ蒲鉾状をなす形状とすることで、トレッドゴム摩耗末期において、第一の隆起部の表面が徐々に露出することを可能ならしめ、ウェット性およびトラクション性の急激な低下を防止することができる。
逆に、上記断面内で、第一の隆起部の形状を、たとえば、ほぼ台形状とした場合には、トレッドゴムの摩耗末期において、第一隆起部の表面が一挙に露出する傾向が強く、これがため、ウェット性およびトラクション性が急激に低下することとなるため好ましくない。
【0011】
また、この発明の課題の一つである、オフロード走行中の、センターブロック等のブロックもげの防止を解決するには、センターブロック列等を構成するブロックに、相当のブロック剛性が必要であるところ、この発明によれば、第一の隆起部の最大高さを副溝の最大溝深さの0.2倍以上としたことにより、第一の隆起部の高さを十分に確保することで、センターブロック列等のブロック剛性を十分に確保することができ、ブロックもげを十分に防止することができる。
これに対し、第一の隆起部の高さをあまりにも高くした場合には、トレッドゴム摩耗により、早期に第一の隆起部が露出することとなり、かかる場合には、ウェット性およびトラクション性の早期低下が余儀なくされることとなるところ、この発明によれば、上記第一の隆起部の最大高さを、上記最大溝深さの0.5倍以下としたことにより、トレッドゴム摩耗による、第一の隆起部の早期露出を招来することなく、これがため、ウェット性およびトラクション性の早期低下を十分に防止することができる。
【0012】
そして、この発明の他の課題、すなわち今日益々過酷化するオフロード走行下においても十分に耐え得る程度にヒールアンドトウ偏摩耗を減じることを解決するには、出願人の鋭意研究の結果、ショルダーブロック列のブロック剛性を高めること、なかでも、ショルダーブロック列を構成する各ブロックのトレッド縁側のブロック剛性を高めて、蹴出し時の滑りを抑制することが、とくに有利であることが判明しており、この発明によれば、ショルダーブロック列を区画する副溝の溝底に、タイヤ周方向に隣合うブロックを連結する第二の隆起部を設け、この第二の隆起部の形状を、当該副溝に沿う断面内で、トレッド縁部側をトレッド中央部側に比して高くするとともに、台形状の大ブロック上に台形状の小ブロックを搭載した形状とし、しかも、小ブロックの配設領域を大ブロックのトレッド縁側部分上であって、ショルダーブロック幅の0.2〜0.5倍の幅を有する領域とするとともに、小ブロックの高さを大ブロックの高さの0.2〜1.0倍としたことにより、ショルダーブロック列のブロック剛性を高めることを前提に、とくに、ショルダーブロックのトレッド縁側のブロック剛性を高めることで、今日益々過酷化するオフロード走行下においても十分に耐え得る程度に、ヒールアンドトウ偏摩耗を減じることができる。
【0013】
以上により、この発明によれば、第一の隆起部の形状の適正化による、トレッドゴム摩耗末期におけるウェット性およびトラクション性の急激な低下の防止と、第一の隆起部の高さの適正化による、オフロード走行中の、タイヤ幅方向中央部に位置するブロックの、ブロックもげの十分な防止と、第二の隆起部の構造の適正化による、ヒールアンドトウ偏摩耗の十分な減少とを全て実現することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明の実施の形態を図面に示すところに基づいて説明する。
図1は、この発明に従う空気入りラジアルタイヤのトレッド部踏面の一部を示すものであって、トレッド部1に、ほぼタイヤ周方向に延在する四本の主溝2を配設するとともに、これら主溝2と交差し、ほぼタイヤ幅方向に延在する複数本の副溝3を配設して五列のブロック列4a〜4eを区画し、各ブロック列4a〜4eを区画する副溝3それぞれの溝底に隆起部5(同図においては斜線で示した)を設けたものである。
なお、トレッド部踏面の中央部に、上記四本の主溝2とは別個に、周方向細溝6を設けたが、かかる細溝6は、ここでいうブロック列を区画する溝には含まない。
【0015】
図2(a)は、図1のA−A線に沿った断面図である。
【0016】
図2(a)では、ほぼタイヤ周方向(図2(a)において紙面に垂直な方向)に延在する主溝2と、これら主溝2と交差し、タイヤ幅方向(図2(a)において紙面の左右の方向)に延在する副溝3とを配設してブロック列4cを区画し、副溝3の溝底3aに、タイヤ周方向に隣合うブロックを連結する第一の隆起部5aを設け、この第一の隆起部5aの形状を、当該副溝3に沿う断面内で、ほぼ蒲鉾状をなす形状とし、かつ第一の隆起部5aの最大高さhを副溝3の最大溝深さHの0.2〜0.5倍とする。
【0017】
かかる空気入りラジアルタイヤによれば、副溝3の溝底3aのそれぞれに設けた第一の隆起部5aの形状を、当該副溝3に沿う断面内で、ほぼ蒲鉾状をなす形状としたことにより、トレッドゴム摩耗末期においても、第一の隆起部5aの表面を徐々に露出させることを可能ならしめ、これによってウェット性およびトラクション性の急激な低下を防止することができるとともに、第一の隆起部5aの最大高さhを副溝3の最大溝深さHの0.2倍以上としたことにより、第一の隆起部5aの高さを十分に確保することで、ブロック剛性を十分に確保して、ブロックもげを有利に防止することができ、しかも第一の隆起部5aの最大高さhを、副溝3の最大溝深さHの0.5倍以下としたことにより、トレッドゴム摩耗による、第一の隆起部5aの早期露出を招来することなく、ウェット性およびトラクション性の早期低下を十分に防止することができる。
なお、図1に示す例では、A−Aと記載した副溝3によって区画されるブロック列4cの、タイヤ幅方向両側に隣合う二つのブロック列4b,4dにおいても、それらのブロック列4b,4dを区画する副溝3に配設した第一の隆起部5aの構造は、図2(a)に示す第一の隆起部5aの構造と同じである。
【0018】
図2(b)は、図1のB−B線に沿った断面図である。
【0019】
図2(b)では、タイヤ周方向(図2(b)において紙面に垂直な方向)に延在する主溝2と、主溝2と交差し、タイヤ幅方向(図2(b)において紙面の左右の方向)に延在する副溝3とを配設してショルダーブロック列4a,4eを区画し、ショルダーブロック列4a,4eを区画する副溝3の溝底3bに、タイヤ周方向に隣合うブロックを連結する第二の隆起部5bを設け、この第二の隆起部5bの形状を、当該副溝3に沿う断面内で、トレッド縁部(図2(b)おいては右側)の側をトレッド中央部(同図においては左側)の側に比して高くするとともに、台形状の大ブロック7上に台形状の小ブロック8を搭載した形状とし、しかも、小ブロック8の配設領域aを、大ブロック7のトレッド縁側部分7a上の、ショルダーブロック幅Wの0.2〜0.5倍の幅を有する領域とするとともに、小ブロック8の高さbを大ブロック7の高さLの0.2〜1.0倍とする。なお、図2(b)では、第二の隆起部5bを構成する第ブロック7と小ブロック8とを別部材で構成した場合が示してあるが、同一部材で一体的に構成することもできる。
【0020】
かかる空気入りラジアルタイヤによれば、ショルダーブロック列4a,4eのブロック剛性を高めることを前提に、とくに、ショルダーブロックのトレッド縁側のブロック剛性を高めることで、今日益々過酷化するオフロード走行下においても十分に耐え得る程度に、ヒールアンドトウ偏摩耗を減じることができる。
【0021】
【実施例】
次に、出願人が実際に供試タイヤを作製し、タイヤ幅方向中央部における耐ブロックもげ性、ショルダーブロックのヒールアンドトウ偏摩耗性、ウェット性およびトラクション性に関する評価を行ったので、以下で説明する。
供試タイヤはすべて、タイヤサイズを295/80R22.5の重荷重用空気入りラジアルタイヤとして、適用リム、充填空気圧および負荷荷重は、ETRTOに準拠し、従来例タイヤ、比較例タイヤ1〜7および実施例タイヤはいずれも、表1に示す各諸元を有するものとし、その他の構造については、通常の空気入りラジアルタイヤと同様の構造を有するものとした。
表1に、供試タイヤのそれぞれの、各隆起部5a,5bに関する諸元を示す。
【0022】
【表1】
【0023】
表中、hは第一の隆起部5aの最大高さ、Hはタイヤ幅方向中央部に位置するブロック列4cを区画する副溝3の最大溝深さ、aは小ブロック8の大ブロック7上での配設領域、Wはショルダーブロック幅、bは小ブロック8の高さ、Lは大ブロック7の高さをそれぞれ示すものである。
【0024】
なお、耐ブロックもげ性については、テストコースにて50000km走行した際のブロックもげの有無を観察して評価するとともに、ヒールアンドトウ偏摩性については、室内にて偏摩耗ドラム試験機を用い、タイヤ周方向に見て隣合うブロック同士間において、ヒール部(蹴り出し部)とトウ部(踏み込み部)との間に生じる段差量(mm)を測定して評価し、ウェット性については、テストコースにてウェットトラクションブレーキング試験により、トレッド部踏面の約70%摩耗時について評価し、そしてトラクション性については、テストコースにて牽引力試験により、トレッド部踏面の約70%摩耗時について評価した。
ここでは、耐ブロックもげ性以外に関する評価についての評価指数は、従来例タイヤをコントロール(100)とし、ヒールアンドトウ偏摩耗性については、指数値が小さいほど優れた結果を示すものとし、ウェット性およびトラクション性については、指数値が大きいほど優れた結果を示すものとした。
なお、ウェット性およびトラクション性については、評価指数が90以上で市場走行品として十分に耐え得る程度にあるといえる。
以下表2に、各評価結果を示す。
【0025】
【表2】
【0026】
表2によれば、実施例タイヤは、タイヤ幅方向中央部におけるブロックもげ性については、他の供試タイヤのいずれに対しても遜色なく優れた結果を示し、また、ショルダーブロック列のヒールアンドトウ偏摩耗性については、他の供試タイヤのいずれと比較しても、格段に優れた結果を示すことが判る。
また、実施例タイヤは、ウェット性およびトラクション性については、市場走行品として十分に耐え得る優れた結果を示すことが判る。
【0027】
【発明の効果】
かくして、この発明によれば、重荷重用空気入りラジアルタイヤのトレッド部について、トレッドゴムがある程度摩耗した状態にあっても、ウェット性およびトラクション性を急激に低下させず、またタイヤ幅方向中央部でのブロックもげと、ショルダーブロックでのヒールアンドトウ偏摩耗とを、ともに抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に従う空気入りラジアルタイヤのトレッド部の一部の展開図である。
【図2】 (a)は、図1のA−A線上の断面図であり、(b)は、図1のB−B線上の断面図である。
【図3】 従来タイヤのトレッド部の一部の展開図であり、(a)はタイヤ新品時の場合、(b)はトレッド70%摩耗時の場合を示す。
【符号の説明】
1 トレッド部
2 主溝
3 副溝
3a,3b 副溝の溝底
4a〜4e ブロック列
5 隆起部
5a 第一の隆起部
5b 第二の隆起部
6 周方向細溝
7 大ブロック
8 小ブロック
a 小ブロックの幅
b 小ブロックの高さ
H ブロック列4cを区画する副溝3の最大溝深さ
h 第一の隆起部の最大高さ
L 大ブロックの高さ
W ショルダーブロック幅[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a pneumatic radial tire, and in particular, the tread portion of a heavy-duty pneumatic radial tire does not rapidly reduce wetness and traction even when the tread rubber is worn to some extent. In addition, the block baldness at the center portion in the tire width direction and the heel and toe uneven wear at the shoulder block are both suppressed.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as a tread pattern employed in a heavy-duty pneumatic radial tire, a rib pattern in which a land portion is defined by only a plurality of grooves extending substantially in the tire circumferential direction and a plurality of grooves extending substantially in the tire circumferential direction A block pattern in which a land portion is partitioned into a plurality of blocks by a plurality of grooves and a plurality of grooves extending substantially in the tire width direction is typical.
[0003]
In recent years, as with other pneumatic tires, both heavy-duty pneumatic tires ensure both block edge components in the tire front-rear direction and block edge components in the tire width direction to improve wettability and traction. For example, a raised
[0004]
When the tire having such a block pattern is new as shown in FIG. 3 (a), it realizes excellent wet properties and traction properties as the original characteristics of the block pattern. When the tread portion tread shown in FIG. 3b is worn at about 70% wear, the upper surface of the raised
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
In a tire having such a pattern, as described above, since the structure is based on a block pattern, when the tire is new, it can realize excellent wettability and traction, but the tread. When the rubber is worn to some extent, the
[0006]
Further, in the tire having the above pattern, block flaking is more likely to occur in the center portion of the tread than in the past due to off-road driving that is becoming increasingly severe today, and therefore it is possible to sufficiently prevent the occurrence of block flaking. It was requested.
[0007]
And in the tire having the above pattern, due to the above-mentioned severe off-road running, heel and toe uneven wear is likely to occur in the tread shoulder portion as compared with the conventional one, and thus the heel and toe uneven wear is reduced. Was also requested.
[0008]
The present invention has been made in view of these demands, and the object of the present invention is that even if the tread rubber is worn to some extent, the wettability and traction property do not rapidly deteriorate, and it is severe. The present invention also proposes a pneumatic radial tire that sufficiently prevents block flaking from occurring in the center portion of the tread, and reduces heel and toe uneven wear at the tread shoulder portion even during off-road driving.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In the pneumatic radial tire of the present invention, at least three main grooves extending in the tire circumferential direction are disposed in the tread portion, and a plurality of tires that intersect with the main grooves and extend in the tire width direction are provided. In the pneumatic radial tire in which the sub-grooves are arranged to divide four or more block rows, and a raised portion is provided at the groove bottom of each sub-groove that divides each block row, the shoulder located at the outermost edge of the tread Provided at the groove bottom of the sub-groove that defines the block row other than the block row is a first raised portion that connects blocks adjacent in the tire circumferential direction, and this first raised portion is within a cross section along the sub-groove. , A shape substantially in the shape of a bowl, and the maximum height of the raised portion is 0.2 to 0.5 times the maximum groove depth of the auxiliary groove, on the groove bottom of the auxiliary groove defining the shoulder block row, Connect adjacent blocks in the tire circumferential direction A second bulge is provided, and the second bulge is made higher in the cross section along the sub-groove than the tread edge side compared to the tread central part side, and is mounted on a large trapezoidal block. The small block is mounted on the tread edge side portion of the large block and has a width of 0.2 to 0.5 times the shoulder block width. At the same time, the height of the small block is 0.2 to 1.0 times the height of the large block.
Here, the shoulder block row means a block row formed closest to the tread edge among the block rows partitioned by grooves extending substantially in the tire circumferential direction on the tread surface, and the shoulder block width is In the tread shoulder, it means the block width measured in parallel with the road surface at the groove bottom position of the groove extending almost in the tire width direction, and the small block width means the width measured on the large block. .
[0010]
In general, a plurality of main grooves extending substantially in the tire circumferential direction and a plurality of sub-grooves extending substantially in the tire width direction are arranged in the tread portion to partition the block row. In the pneumatic radial tire, the block edge component in the tire front-rear direction and the block edge component in the tire width direction can both be ensured, thus realizing excellent wetness and traction. However, as described above, it is important that these characteristics are not drastically reduced even at the end of wear of the tread rubber.
Of the influence of block edge components on these wet and traction properties, the influence of the edge component of the block located in the center portion of the tire width direction such as the center block is particularly large, and therefore this is located in the center portion of the tire width direction. It is important that the edge component of the block is not rapidly reduced even at the end of the tread rubber wear. According to the present invention, the groove bottom of the sub-groove that defines the block row other than the shoulder block row located at the outermost edge of the tread. By providing a first raised portion that connects blocks adjacent to each other in the tire circumferential direction, the shape of the first raised portion is substantially a bowl-like shape in the cross section along the sub-groove, At the end of the tread rubber wear, it is possible to gradually expose the surface of the first raised part, and the wetness and traction characteristics are sharp. It is possible to prevent the bottom.
On the contrary, in the above cross section, when the shape of the first raised portion is, for example, substantially trapezoidal, the surface of the first raised portion is strongly exposed at a stroke at the end of wear of the tread rubber, For this reason, since wet property and traction property will fall rapidly, it is unpreferable.
[0011]
In addition, in order to solve the problem of block peeling of the center block and the like during off-road driving, which is one of the problems of the present invention, the blocks constituting the center block row and the like require a considerable block rigidity. However, according to the present invention, the maximum height of the first raised portion is set to 0.2 times or more the maximum groove depth of the sub-groove, thereby sufficiently securing the height of the first raised portion. Thus, the block rigidity of the center block row or the like can be sufficiently secured, and the block peeling can be sufficiently prevented.
On the other hand, if the height of the first raised portion is too high, the first raised portion will be exposed at an early stage due to wear of the tread rubber. According to the present invention, the maximum height of the first raised portion is 0.5 times or less of the maximum groove depth, resulting in wear on the tread rubber. This does not lead to early exposure of the first raised portion, and thus can sufficiently prevent the wetness and traction from being deteriorated early.
[0012]
In order to solve the other problem of the present invention, that is, to reduce the uneven heel and toe wear enough to withstand even the increasingly severe off-road driving today, as a result of applicant's earnest research, It has been found that it is particularly advantageous to increase the block rigidity of the block row, and in particular, to increase the block rigidity on the tread edge side of each block constituting the shoulder block row to suppress the slippage at the time of kicking. According to the present invention, the second raised portion that connects the adjacent blocks in the tire circumferential direction is provided at the groove bottom of the auxiliary groove that defines the shoulder block row, and the shape of the second raised portion is Within the cross-section along the sub-groove, the tread edge side is made higher than the tread center side, and the trapezoidal large block is mounted on the trapezoidal large block. Moreover, the arrangement area of the small block is on the tread edge side portion of the large block, and is an area having a width of 0.2 to 0.5 times the shoulder block width. On the premise of increasing the block rigidity of the shoulder block row by setting it to 0.2 to 1.0 times the height, especially by increasing the block rigidity on the tread edge side of the shoulder block, it is becoming increasingly severe today Heel and toe uneven wear can be reduced to such an extent that it can withstand even during road running.
[0013]
As described above, according to the present invention, the optimization of the shape of the first raised portion prevents the wet property and the traction property from rapidly decreasing at the end of wear of the tread rubber, and optimizes the height of the first raised portion. The block located at the center in the tire width direction during off-road driving sufficiently prevents block peeling and reduces the heel and toe uneven wear by optimizing the structure of the second ridge. All can be realized.
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
FIG. 1 shows a part of a tread surface of a pneumatic radial tire according to the present invention. In the tread portion 1, four
In addition, although the circumferential direction
[0015]
FIG. 2A is a cross-sectional view taken along line AA in FIG.
[0016]
In FIG. 2 (a), the
[0017]
According to such a pneumatic radial tire, the shape of the first raised
In the example shown in FIG. 1, the
[0018]
FIG. 2B is a cross-sectional view along the line BB in FIG.
[0019]
In FIG. 2B, the
[0020]
According to such a pneumatic radial tire, on the premise of increasing the block rigidity of the
[0021]
【Example】
Next, the applicant actually made a test tire and evaluated the block baldness resistance at the center in the tire width direction, the heel-and-toe uneven wear resistance of the shoulder block, the wetness and the traction property. explain.
All of the test tires are pneumatic radial tires for heavy loads with a tire size of 295 / 80R22.5. Applicable rim, filling air pressure and load load conform to ETRTO, conventional tires, comparative tires 1 to 7 and implementation Each of the example tires had the specifications shown in Table 1, and the other tires had the same structure as that of a normal pneumatic radial tire.
Table 1 shows specifications relating to the raised
[0022]
[Table 1]
[0023]
In the table, h is the maximum height of the first raised
[0024]
The block peeling resistance is evaluated by observing the presence or absence of block peeling when running on the test course at 50,000 km, and the heel and toe uneven wear resistance is measured using an uneven wear drum tester indoors. Measures and evaluates the amount of step (mm) between the heel part (kicking part) and the toe part (stepping part) between adjacent blocks as seen in the tire circumferential direction. The course was evaluated for about 70% wear on the tread surface by a wet traction braking test, and the traction property was evaluated for about 70% wear on the tread section by a traction test on the test course.
Here, the evaluation index for evaluations other than the block peeling resistance is that the conventional tire is the control (100), and the heel and toe uneven wear performance is better as the index value is smaller. As for the traction property, the larger the index value, the better the result.
In addition, about wet property and traction property, it can be said that the evaluation index is 90 or more and it can be sufficiently endured as a market running product.
Table 2 below shows each evaluation result.
[0025]
[Table 2]
[0026]
According to Table 2, the example tires showed excellent results comparable to any of the other test tires in terms of block flaking at the center in the tire width direction. It can be seen that the toe uneven wear property shows significantly superior results compared to any of the other test tires.
Moreover, it turns out that an Example tire shows the outstanding result which can fully endure as a market running goods about wet property and traction property.
[0027]
【The invention's effect】
Thus, according to the present invention, even if the tread rubber is worn to some extent with respect to the tread portion of the heavy-duty pneumatic radial tire, the wet property and the traction property are not drastically reduced, and the tire width direction central portion is not affected. Both block baldness and uneven heel and toe wear on the shoulder block can be suppressed.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a development view of a part of a tread portion of a pneumatic radial tire according to the present invention.
2A is a cross-sectional view taken along the line AA in FIG. 1, and FIG. 2B is a cross-sectional view taken along the line BB in FIG.
FIG. 3 is a development view of a part of a tread portion of a conventional tire, where (a) shows a case when the tire is new, and (b) shows a case when the tread is 70% worn.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1
Claims (1)
トレッド最外縁に位置するショルダーブロック列以外のブロック列を区画する副溝の溝底に、タイヤ周方向に隣合うブロックを連結する第一の隆起部を設け、この第一の隆起部を、当該副溝に沿う断面内で、ほぼ蒲鉾状をなす形状とし、かつ該隆起部の最大高さを前記副溝の最大溝深さの0.2〜0.5倍とし、
ショルダーブロック列を区画する副溝の溝底に、タイヤ周方向に隣合うブロックを連結する第二の隆起部を設け、この第二の隆起部を、当該副溝に沿う断面内で、トレッド縁部側をトレッド中央部側に比して高くするとともに、台形状の大ブロック上に台形状の小ブロックを搭載した形状とし、しかも、小ブロックの配設領域を、大ブロックのトレッド縁側部分上であって、ショルダーブロック幅の0.2〜0.5倍の幅を有する領域とするとともに、小ブロックの高さを大ブロックの高さの0.2〜1.0倍としてなる、空気入りラジアルタイヤ。At least three main grooves extending substantially in the tire circumferential direction are disposed in the tread portion, and a plurality of sub grooves extending substantially in the tire width direction are disposed so as to intersect with the main grooves. In the pneumatic radial tire which divides the block row more than the row, and has a raised portion at the groove bottom of each of the sub grooves which divide each block row,
A first ridge for connecting adjacent blocks in the tire circumferential direction is provided at the groove bottom of the secondary groove that defines a block row other than the shoulder block row located at the outermost edge of the tread. In the cross-section along the sub-groove, it has a substantially bowl-shaped shape, and the maximum height of the raised portion is 0.2 to 0.5 times the maximum groove depth of the sub-groove,
A second ridge is provided at the groove bottom of the secondary groove that divides the shoulder block row to connect blocks adjacent in the tire circumferential direction. The part side is made higher than the center part of the tread, and a trapezoidal small block is mounted on the large trapezoidal block. The small block is arranged on the tread edge side of the large block. And a region having a width of 0.2 to 0.5 times the width of the shoulder block, and the height of the small block is 0.2 to 1.0 times the height of the large block. Radial tire.
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