JP3932973B2

JP3932973B2 - Head protection airbag device

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Publication number: JP3932973B2
Application number: JP2002137369A
Authority: JP
Inventors: 貴信池田; 貴史山本
Original assignee: Toyoda Gosei Co Ltd
Current assignee: Toyoda Gosei Co Ltd
Priority date: 2002-05-13
Filing date: 2002-05-13
Publication date: 2007-06-20
Anticipated expiration: 2022-05-13
Also published as: JP2003327070A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の車内側における窓の上縁側に折り畳まれて収納されて、膨張用ガスの流入時に、窓の車内側を覆うように下方へ展開するエアバッグと、エアバッグに膨張用ガスを供給するシリンダタイプのインフレーターと、を備える構成の頭部保護エアバッグ装置に関する。
【０００２】
【従来の技術とその課題】
従来、上記構成の頭部保護エアバッグ装置としては、特開２００１−２７７９８７に示す構成のものがあった。このエアバッグ装置は、車両の車内側における窓の上縁側に折り畳まれて収納されるエアバッグと、エアバッグの前後方向の略中間部位となる車両のセンターピラー部の部位に、軸方向が上下方向に沿うように配設されるシリンダタイプのインフレーターと、を備える構成であった。インフレーターには、膨張用ガスを前後方向に分配させる略Ｔ字形状のディフューザーが、連結されていた。そして、このディフューザーをエアバッグの前後方向の中央付近に配設されるガス流入口に連結させることにより、エアバッグが、インフレーターから吐出される膨張用ガスを流入させて、センターピラー部の前後に配設される窓の車内側を覆うように展開膨張する構成であった。
【０００３】
しかし、上記公報には、インフレーターを、ルーフサイドレール部に配置させる場合の膨張用ガスの分配に関しては、何ら開示されていない。
【０００４】
また、この種のエアバッグ装置においては、エアバッグにおけるガス流入口部の前方側となる部位と、後方側となる部位と、を、膨張完了時間を略等しくするように、膨張させることが好ましい。
【０００５】
本発明は、上述の課題を解決するものであり、車両の車内側における窓の上縁側にインフレーターを配設させる構成として、エアバッグの前後方向における略中間部位にガス流入口部を配設させても、エアバッグにおけるガス流入口部の前方側となる部位と、後方側となる部位と、を、膨張完了時間を略等しくするように、展開膨張させることが可能な頭部保護エアバッグ装置を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る頭部保護エアバッグ装置は、車両の車内側における窓の上縁側に折り畳まれて収納されて、膨張用ガスの流入時に、窓の車内側を覆うように下方へ展開するエアバッグと、エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーターと、を備えて構成されるとともに、
インフレーターが、車両の車内側における窓の上縁側に配設され、
エアバッグが、
膨張用ガスを流入させて車内側壁部と車外側壁部とを離すように膨張する部位を備えて、窓の車内側を遮蔽する膨張遮蔽部と、
エアバッグの前後方向の略中間部位における上縁側において、上方に突出するように配設されて、インフレーターからの膨張用ガスを膨張遮蔽部内に流入させる１つのガス流入口部と、
を備える構成の頭部保護エアバッグ装置において、
ガス流入口部に挿入されるように接続されてインフレーターからの膨張用ガスを膨張遮蔽部内に流入可能とするとともに、軸方向を車両の前後方向に略沿わせた横管部と、横管部の先端で下方へ屈曲されるように延設される縦管部と、を備える構成のディフューザーが、配設され、
ディフューザーにおける縦管部の下端付近には、インフレーターから吐出される膨張用ガスの横管部内における流入方向に略沿い、かつ、ガス流入口部より前方側の膨張遮蔽部側と、ガス流入口部より後方側の膨張遮蔽部側と、に開口する２つのガス噴出穴が、形成され、
２つのガス噴出穴における横管部の元部側に配設される第１ガス噴出穴の開口面積Ａと、２つのガス噴出穴における横管部の元部側から離れた側に配設される第２ガス噴出穴の開口面積Ｂと、が、
Ａ＞Ｂで表される数式の範囲内に設定されるとともに、
エアバッグにおいて、ガス流入口部を境として横管部の元部側に近接した側となる膨張遮蔽部の部位における膨張用ガスを流入させる容積をａ、横管部の元部側から離れた側となる膨張遮蔽部の部位における膨張用ガスを流入させる容積をｂ、とした場合、
ｂ／ａ＞Ｂ／Ａ
で表される数式の範囲内に、設定されていることを特徴とする。
【０００７】
頭部保護エアバッグ装置を上記のような構成とすれば、第１・第２ガス噴出穴の開口面積Ａ・Ｂを、エアバッグにおける膨張用ガスを流入させる各部位の容積比（ｂ／ａ）を加味して設定することにより、横管部内での膨張用ガスの流れ方向と逆方向となって、膨張完了時間の遅れがちな横管部の元部側に近接した側となる膨張遮蔽部の部位を、横管部の元部から離れた側となる膨張遮蔽部の部位と、膨張完了時間を略等しくして、展開膨張させることができる。
【０００８】
従って、本発明の頭部保護エアバッグ装置では、車両の車内側における窓の上縁側にインフレーターを配設させる構成として、エアバッグの前後方向における略中間部位にガス流入口部を配設させても、エアバッグにおけるガス流入口部の前方側となる部位と、後方側となる部位と、を、膨張完了時間を略等しくするように、展開膨張させることができる。
【０００９】
また、上記構成の頭部保護エアバッグ装置において、エアバッグにおける横管部の元部側に近接した側となる膨張遮蔽部の部位における膨張用ガスを流入させる容積と、横管部の元部側から離れた側となる膨張遮蔽部の部位における膨張用ガスを流入させる容積と、が、略等しく設定されている構成としてもよい。
【００１０】
さらに、上記構成の頭部保護エアバッグ装置において、ディフューザーの縦管部下端付近における膨張用ガスの横管部内における流入方向と略直交する方向の少なくとも一方側の位置において、開口面積を第１ガス噴出穴及び第２ガス噴出穴の開口面積より小さく設定されるガス補助噴出穴が、形成されている構成とすることが好ましい。
【００１１】
頭部保護エアバッグ装置を上記のような構成とすれば、エアバッグの膨張完了時間を短くすることができて、容量の大きなエアバッグに使用する場合にも、エアバッグを、迅速に展開膨張させることが可能となる。
【００１２】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【００１３】
本発明の一実施形態である頭部保護エアバッグ装置Ｍは、図１に示すように、エアバッグ１２を、車両Ｖにおける車内側のドアや窓Ｗ（Ｗ１・Ｗ２・Ｗ３）の上縁側周縁におけるフロントピラー部ＦＰの下縁側、ルーフサイドレール部ＲＲの下縁側、及び、リヤピラー部ＲＰの上方側にわたって、折り畳んで収納させている。
【００１４】
エアバッグ装置Ｍは、エアバッグ１２、インフレーター４３、ディフューザー５２、取付ブラケット４０・４７、及び、エアバッグカバー１０を、備えて構成されている。
【００１５】
エアバッグカバー１０は、図１に示すように、フロントピラー部ＦＰに配置されるピラーガーニッシュ４と、ルーフサイドレール部ＲＲに配置されるルーフヘッドライニング５と、のそれぞれの下縁側から構成されている。そして、エアバッグカバー１０は、折り畳まれて収納されたエアバッグ１２の車内側を覆うように配設されるとともに、展開膨張時のエアバッグ１２を車内側へ突出可能とするために、エアバッグ１２に押されて車内側へ開き可能な構成とされている。
【００１６】
エアバッグ１２は、図５に示すように、エアバッグ本体１３と、エアバッグ本体１３内に配設されるインナチューブ３６と、を備えて構成されている。
【００１７】
エアバッグ本体１３は、ポリアミド糸等を使用した袋織りにより製造されて、図１に示すように、インフレーター４３からの膨張用ガスＧを流入させて、折り畳み状態から展開して窓Ｗ（Ｗ１・Ｗ２・Ｗ３）、リヤピラー部ＲＰ及び中間ピラー部Ｐ１・Ｐ２におけるピラーガーニッシュ６・７・８、の車内側を覆うように、展開膨張する構成である。
【００１８】
また、エアバッグ本体１３は、膨張遮蔽部１７と、インフレーター４３からの膨張用ガスＧを膨張遮蔽部１７内に流入させる１つのガス流入口部１５と、を備える構成である。ガス流入口部１５は、エアバッグ本体１３の前後方向の略中間部位における上縁１３ａ側において、上方の前方側に突出するように配設されている。ガス流入口部１５は、略円筒状とされて、前端１５ａを開口させ、インフレーター４３のディフューザー５２に外装されて、インフレーター４３に接続されることとなる。具体的には、ガス流入口部１５は、後述するクランプ５０を利用して、ディフューザー５２に連結されることとなる。膨張遮蔽部１７は、膨張用ガスＧを流入させて車内側壁部１９ａと車外側壁部１９ｂとを離すように膨張するガス流入部１９と、膨張用ガスＧを流入させない非流入部２７と、から構成されている。また、実施形態では、膨張遮蔽部１７において、ガス流入口部１５を境として、前方側となる部位を前側遮蔽膨張部１７Ａとし、後方側となる部位を後側遮蔽膨張部１７Ｂとしている（図５参照）。
【００１９】
ガス流入部１９は、実施形態の場合、ガス供給路部２１、縦膨張部２２、及び、連通部２５、から構成されている。
【００２０】
ガス供給路部２１は、エアバッグ本体１３の上縁１３ａ側で、車両Ｖの前後方向に沿うように、エアバッグ本体１３の略全長にわたって配置されている。このガス供給路部２１は、インフレーター４３から吐出される膨張用ガスＧを、各縦膨張部２２に案内する構成である。また、ガス供給路部２１の前後方向における略中間位置には、ガス流入口部１５が、連通されている構成である。連通部２５は、エアバッグ本体１３の下縁１３ｂ側で、車両Ｖの前後方向に沿うように、エアバッグ本体１３の略全長にわたって配置されている。
【００２１】
縦膨張部２２は、膨張遮蔽部１７におけるガス供給路部２１と連通部２５との間となる部位において、後述する区画結合部３１に区画されるようにして、車両Ｖの前後方向に沿って、複数配設されている。各縦膨張部２２は、膨張用ガスＧを流入させて上下方向に棒状に膨らむものであり、下端側を、連通部２５と連通させている。また、ガス流入口部１５の下方に配置されることとなる縦膨張部２２Ａや、縦膨張部２２Ｂ・２２Ｃ・２２Ｄは、図５に示すように、上端側を、後述する横結合部３２により閉塞されている。他の縦膨張部２２は、全て、上端側を、ガス供給路部と連通させている。
【００２２】
また、前端側に配設される縦膨張部２２Ｅの前方側における下端付近には、縦膨張部２２Ｅの下端側と連通される補助膨張部２３が、配設されている。この補助膨張部２３は、インフレーター４３からの膨張用ガスＧの流入時に、縦膨張部２２Ｅの上端側に配設される区画結合部３１の前端の部位に局部的な応力が生じないように、配設されるものである。
【００２３】
非流入部２７は、車内側壁部１９ａと車外側壁部１９ｂとを結合させたように構成されており、実施形態の場合、取付部２８、周縁結合部２９、区画結合部３１、及び、三角板状部３３、から構成されている。
【００２４】
周縁結合部２９は、ガス流入部１９の周囲で、ガス流入部１９と接する部位に配設されて、ガス漏れが生じないように、密に織成されている。実施形態の場合、周縁結合部２９は、ガス流入口部１５の周囲にも配設されている。
【００２５】
取付部２８は、エアバッグ本体１３の上縁１３ａ側における周縁結合部２９の上縁側部２９ａや三角板状部３３の上縁側から上方へ突出するように、複数（実施形態では８個）配設されている。各取付部２８には、エアバッグ本体１３をインナパネル２に取り付けるための取付ブラケット４０が固着されることとなり、取付ボルト４１を挿通させるための取付孔２８ａが形成されている。そして、各取付部２８は、取付ボルト４１を使用して、取付ブラケット４０ごと、ボディ１側の板金製のインナパネル２に固定されている。
【００２６】
三角板状部３３は、エアバッグ本体１３の前端側と後端側とに配置される構成である。前端側に配置される三角板状部３３Ａは、周縁結合部２８の前縁側から、前方に突出するように配置されている。後端側に配置される三角板状部３３Ｂは、周縁結合部２８の後縁側から後方に突出するように配置されている。
【００２７】
区画結合部３１は、膨張遮蔽部１７の領域内で、各縦膨張部２２を区画するように、前後方向に沿って、複数配設されている。各区画結合部３１は、前側膨張遮蔽部１７Ａの領域内に配設される板状の区画結合部３１Ａを除いて、上下方向に沿った棒状とされている。また、各縦膨張部２２Ａ・２２Ｂ・２２Ｃ・２２Ｄの上端側には、各縦膨張部２２Ａ・２２Ｂ・２２Ｃ・２２Ｄの上端を閉塞させるように、横結合部３２が、各区画結合部３１の上端相互を連結するように、配設されている。各横結合部３２は、区画結合部３１Ａの上縁とともに、ガス供給路部２１の下縁側を構成するものである。そして、特に、ガス流入口部１５の下部側に配設される横結合部３２Ａは、ディフューザー５２から噴出される膨張用ガスＧを、車両Ｖの前後方向に沿った前方側と後方側とに案内する案内部の役目も果たしている。
【００２８】
インナチューブ３６は、ポリアミド糸・ポリエステル糸等を使用した織布で形成され、ガス流入口部１５内に配設されている。インナチューブ３６は、ガス流入口部１５とともにディフューザー５２に外装される略円筒形状の取付部３７と、前端側及び後端側を開口させてガス供給路部２１内に配設される本体部３８と、を備えて構成されている。そして、インフレーター４３から吐出された膨張用ガスＧを、本体部３８の前端及び後端の開口部分から、エアバッグ本体１３内に流出させる構成である。
【００２９】
インフレーター４３は、図１・２に示すように、折り畳まれたエアバッグ１２に膨張用ガスＧを供給するシリンダタイプとされており、軸方向を、車両Ｖの前後方向に略沿わせて、配設されている。インフレーター４３は、略円柱状の本体部４４と、本体部４４の先端側に配置される頭部４５と、を備える構成である。実施形態の場合、インフレーター４３は、頭部４５を車両後方側に位置させて、配設されている。頭部４５は、本体４４より小径とされて、膨張用ガスＧを吐出させる複数のガス吐出口４５ａを備えている。本体部４４は、頭部４５にかけて縮径されるように形成されている。本体部４４における頭部４５側には、本体部４４から外方に突出するフランジ部４４ａ・４４ｂ・４４ｃが、本体部４４の軸方向と略直交して、配置されている。このフランジ部４４ａ・４４ｂ・４４ｃは、ディフューザー５２をインフレーター４３に取付固定するためのものであり、フランジ部４４ａ・４４ｂ間、及び、フランジ部４４ｂ・４４ｃ間に、それぞれ、ディフューザー５２の後述する固定部５４ａ・５４ｂをかしめて配置させることにより、ディフューザー５２をインフレーター４３に取付固定するものである。
【００３０】
取付ブラケット４７は、図１・２に示すように、２箇所に配設されている。各取付ブラケット４７は、板金製として、インフレーター４３の本体部４４を外周側から挟持する円筒状の保持部４７ａと、取付ボルト４８を利用してルーフサイドレール部ＲＲの車内側におけるボディ１側のインナパネル２に取り付ける取付部４７ｂと、を備えて構成されている。取付部４７ｂには、取付ボルト４８を挿通させる取付孔４７ｃが、形成されている。
【００３１】
ディフューザー５２は、図２〜４に示すように、板金製の円筒状として、軸方向を車両Ｖの前後方向に略沿わせた横管部５４と、横管部５４の先端部５４ｄで下方へ屈曲するように延設される縦管部５５と、を備えて構成されている。横管部５４は、インフレーター４３のガス吐出口４５ａを覆うように、内径寸法を、インフレーター４３の頭部４５を外装可能な寸法に設定されている。また、横管部５４の元部５４ｃ側端部付近には、ディフューザー５２をインフレーター４３に取付固定するための固定部５４ａ・５４ｂが、形成されている。各固定部５４ａ・５４ｂは、それぞれ、断面略Ｕ字形状に湾曲して構成され、インフレーター４３におけるフランジ部４４ａ・４４ｂ・４４ｃの間に、嵌合されるように、配置されている。実施形態では、この固定部５４ａ・５４ｂは、かしめ加工による塑性変形により、形成されている。
【００３２】
縦管部５５は、横管部４５と略直交するように配設されており、下端側を略半球状として、閉塞されている。そして、縦管部５５は、下端付近に、インフレーター４３から吐出された膨張用ガスを、エアバッグ本体１３内に噴出させるための共に円形に開口した第１ガス噴出穴５７と第２ガス噴出穴４８とを備えている。各第１・第２ガス噴出穴５７・５８は、それぞれ、開口の軸方向を、それぞれ、縦管部５５の中心軸との間の角度αが４５゜となるように、形成されている（図４参照）。また、第１・第２ガス噴出穴５７・５８は、インフレーター４３から吐出される膨張用ガスＧの横管部５４内における流入方向に略沿うように、開口されており、実施形態のディフューザー５２では、車両Ｖの前後方向ＤＶに沿って、開口されている（図３参照）。なお、実施形態の場合、第１・第２ガス噴出穴５７・５８の開口の軸方向Ｄ１と、横管部５４の軸方向Ｄ２と、は、図３に示すように、縦管部５６の中心軸を中心として、θ分ずれて配設されている。実施形態の場合、θは、１２．２゜に設定されている。
【００３３】
第１ガス噴出穴５７は、前側膨張遮蔽部１７Ａ側に膨張用ガスＧを噴出させるもので、車両Ｖ前方側となる横管部５４の元部５４ｃ側に、配設されている。第２ガス噴出穴５８は、後側膨張遮蔽部１７Ｂ側に膨張用ガスＧを噴出させるもので、車両Ｖ後方側となる横管部５４の元部５４ｃから離れた側に、配設されている。第１ガス噴出穴５７は、開口面積Ａを、第２ガス噴出穴５８の開口面積Ｂより、大きく設定されている。実施形態では、第１ガス噴出穴５７の開口面積Ａと、第２ガス噴出穴５８の開口面積Ｂと、は、Ａ：Ｂ＝２：１となるように、設定されている。
【００３４】
さらに、実施形態では、縦膨張部５５の下端は、図２に示すように、ガス流入口部１５とガス供給路部２１との連通部位付近であって、エアバッグ装置Ｍを車両Ｖに搭載させた際に、エアバッグ１２の折り畳み部位と干渉しない位置に、配設されている。また、縦膨張部５５の下端は、第１・第２ガス噴出穴５７・５８から噴出された膨張用ガスＧが、インナチューブ３６を介在させたエアバッグ本体１３における周縁結合部２９のコーナ部２９ｂ・２９ｂ（ガス流入口部１５とガス供給路部２１との連通部位付近に配設される周縁結合部２９の部位２９ｂ）に直接当たらない位置に、設定されている。
【００３５】
また、縦管部５５の下端付近には、図３に示すように、車両Ｖの前後方向ＤＶと略直交する車内側Ｉとなる位置に、円形に開口した１つのガス補助噴出穴５９が、形成されている。このガス補助噴出穴５９は、ディフューザー５２からの膨張用ガスの噴出量を確保するために配設されるもので、第１・第２ガス噴出穴の開口面積Ａ・Ｂよりも、開口面積Ｃを小さく設定されている。実施形態では、第１ガス噴出穴５７の開口面積Ａ、第２ガス噴出穴５８の開口面積Ｂ、及び、ガス補助噴出穴５９の開口面積Ｃは、Ａ：Ｂ：Ｃ＝６：３：２となるように、設定されている。また、ガス補助噴出穴５９も、図示しないが、開口の軸方向を、縦管部５５の中心軸との間の角度が４５゜となるように、形成されている。
【００３６】
そして、実施形態では、第１ガス噴出穴５７の開口面積Ａ及び第２ガス噴出穴５８の開口面積Ｂは、エアバッグ本体１３における前側膨張遮蔽部１７Ａのガス流入部１９の容量ａと、後側膨張遮蔽部１７Ｂのガス流入部１９の容量ｂと、に対して、ｂ／ａ＞Ｂ／Ａの数式を満たすように、設定されている。実施形態の場合、ａとｂは、ともに、１６．５Ｌに設定されていることから、第１ガス噴出穴５７の開口面積Ａと第２ガス噴出穴５８の開口面積Ｂとは、上記数式を満たすこととなる。
【００３７】
なお、実施形態のディフューザー５２は、横管部５４及び縦管部５５の内径寸法をφ１５ｍｍに設定されるとともに、第１ガス噴出穴５７の開口面積を５７ｍｍ²（開口径：φ８．５ｍｍ）、第２ガス噴出穴５８の開口面積を２８ｍｍ²（開口径：φ６ｍｍ）、及び、ガス補助噴出穴５９の開口面積を２０ｍｍ²（開口径：φ５ｍｍ）に、設定されている。また、実施形態のディフューザー５２は、横管部５４における縦管部５５近傍の直線部５４ｅの長さ寸法Ｌ１を７０ｍｍに設定されるとともに、横管部５４の中心軸から第１・第２ガス噴出穴５７・５８を設けた縦管部５０の下端までの距離（縦管部５５の実質的な長さ寸法）Ｌ２を３５ｍｍに設定され、横管部５４と縦管部５５との連結部位における中心軸の曲率半径Ｒを２０ｍｍに設定されている（図３・４参照）。
【００３８】
次に、このエアバッグ装置Ｍの車両Ｖへの搭載について説明をする。まず、エアバッグ本体１３内にインナチューブ３６を挿入させて、エアバッグ１２を製造し、このエアバッグ１２を、平らに展開した状態から、図５の一点鎖線に示すように、順次、山折りと谷折りとの折目Ｃを入れて、エアバッグ本体１３の下縁１３ｂ側を上縁１３ａ側に接近させるように、蛇腹折りする。そして、折り畳んだ後には、折り崩れ防止用の図示しない破断可能なテープにより、エアバッグ１２の所定箇所をくるむとともに、各取付部２８に取付ブラケット４０を取り付けておく。また、ガス流入口部１５に、予め、クランプ５０を外装させておく。
【００３９】
次いで、インフレーター４３にディフューザー５２を組み付ける。まず、ディフューザー５２における横筒部５４の元部側からインフレーター４３の頭部４５を挿入し、横筒部５４の所定の部分をかしめて、フランジ部４４ａ・４４ｂの間に固定部５４ａを形成し、フランジ部４４ｂ・４４ｃの間に固定部５４ｂを形成して、インフレーター４３とディフューザー５２とを組み付ける。なお、インフレーター本体４４には、予め、取付ブラケット４７・４７を取り付けておいてもよいし、ディフューザー５２を組み付けた後に、取付ブラケット４７・４７を、インフレーター本体４４に取り付けてもよい。
【００４０】
そして、クランプ５０を外装させておいたエアバッグ本体１３のガス流入口部１５を、インナチューブ３６の取付部３７とともに、ディフューザー５２に外装させて、ディフューザー５２とエアバッグ１２とを連結し、エアバッグ組付体を形成する。
【００４１】
その後、各取付ブラケット４０・４７をインナパネル２の所定位置に配置させてボルト４１・４８止めし、エアバッグ組付体をボディ１に取り付ける。次いで、インフレーター４３に、所定のインフレーター作動用の制御装置から延びる図示しないリード線を結線し、ピラーガーニッシュ４やルーフヘッドライニング５をボディ１に取り付け、さらに、ピラーガーニッシュ６・７・８をボディ１に取り付ければ、エアバッグ装置Ｍを車両Ｖに搭載させることができる。
【００４２】
エアバッグ装置Ｍの車両Ｖへの搭載後、インフレーター４３が作動されれば、インフレーター４３からの膨張用ガスＧが、図５の二点鎖線に示すように、ガス流入口部１５からガス供給路部２１内を前方側及び後方側に流れる。さらに、膨張用ガスＧは、ガス供給路部２１から下方に流れて、膨張遮蔽部１７が、折りを解消させつつ、膨張し始める。そして、エアバッグ１２は、図示しないテープを破断させ、さらに、ピラーガーニッシュ４やルーフヘッドライニング５の下縁側のエアバッグカバー１０を押し開いて下方へ突出しつつ、図１の二点鎖線で示すように、窓Ｗ１・Ｗ２・Ｗ３・中間ピラー部Ｐ１・Ｐ２・リヤピラー部ＲＰの車内側を覆うように、大きく展開膨張することとなる。
【００４３】
そして、実施形態のエアバッグ装置Ｍでは、ディフューザー５２における縦管部５５の下端付近に形成される第１ガス噴出穴５７の開口面積Ａと第２ガス噴出穴５８の開口面積Ｂとが、エアバッグ本体１３における前側膨張遮蔽部１７Ａのガス流入部１９の容量ａと、後側膨張遮蔽部１７Ｂのガス流入部１９の容量ｂと、に対して、ｂ／ａ＞Ｂ／Ａの数式を満たすように、設定されている。そのため、インフレーター４３から吐出される膨張用ガスＧを、エアバッグ本体１３におけるガス流入口部１５を境として横管部５４の元部５４ｃ側に近接した側となる前側膨張遮蔽部１７Ａと、横管部５４の元部５４ｃから離れた側となる後側膨張遮蔽部１７Ｂと、が、膨張完了時間を略等しくして、展開膨張するように、エアバッグ本体１３内に流入させることができる。
【００４４】
すなわち、実施形態のエアバッグ装置Ｍでは、インフレーター４３を車両Ｖの車内側における窓の上縁側に配設させるとともに、エアバッグ１２の車両Ｖにおける前後方向の略中間部位の上縁１３ａ側にガス流入口部１５を配設させていることから、インフレーター４３に連結されるディフューザー５２を、エアバッグ１２側となる下方に屈曲させて配設させる必要がある。そのため、実施形態のディフューザー５２は、インフレーター４３の軸方向に略沿うように、車両Ｖの前後方向に略沿って配設される横管部５４と、横管部５４の先端で下方へ屈曲するように延設される縦管部５５と、を備えて構成されている。
【００４５】
しかし、上記構成のディフューザー５２において、仮に、第１ガス噴出穴５７の開口面積と第２ガス噴出穴５８の開口面積とを略同一に設定した場合、第２ガス噴出穴５８から噴出される膨張用ガスの噴出量が、第１ガス噴出穴５７から噴出される膨張用ガスの噴出量を上回ることを本発明者等が発見した。これは、ディフューザー５２における縦管部５５の長さ寸法Ｌ２が、横管部５４における直線部５４ｅの長さ寸法Ｌ１や縦管部５５の内径寸法に比して短く、かつ、縦管部５５の下端付近において、第１・第２ガス噴出穴５７・５８が、横管部５４内における膨張用ガスＧの流入方向に略沿うように配設されることから、横管部５４から離れた側となる第２ガス噴出穴５８の単位面積あたりの膨張用ガス噴出量が、横管部５４の元部側となる第１ガス噴出穴５７における単位面積あたりの膨張用ガス噴出量よりも、多くなるためであると推定される。
【００４６】
そこで、実施形態のエアバッグ装置Ｍでは、エアバッグ本体１３における前側膨張遮蔽部１７Ａのガス流入部１９の容量ａと、後側膨張遮蔽部１７Ｂのガス流入部１９の容量ｂと、に対して、ｂ／ａ＞Ｂ／Ａの数式を満たすように、設定された開口面積Ａ・Ｂを有した第１・第２ガス噴出穴５７・５８を、縦管部５５の下端側に配設させる構成のディフューザー５２を用いることとした。そのため、エアバッグ１２の展開膨張時に、横管部５４内での膨張用ガスＧの流れ方向と逆方向となって、膨張完了時間の遅れがちな横管部５４の元部５４ｃ側となる前側膨張遮蔽部１７Ａの膨張完了時間を早めることができて、後側膨張遮蔽部１７Ｂと、膨張完了時間を略等しくするように、展開膨張させることができる。
【００４７】
従って、実施形態のエアバッグ装置Ｍでは、車両Ｖの車内側における窓Ｗ１・Ｗ２・Ｗ３の上縁側にインフレーター４３を配設させる構成として、エアバッグ１２の前後方向における略中間部位にガス流入口部１５を配設させても、エアバッグ１２におけるガス流入口部１５の前方側となる部位１７Ａと、後方側となる部位１７Ｂと、を、膨張完了時間を略等しくするように、展開膨張させることができる。
【００４８】
なお、実施形態のエアバッグ装置Ｍでは、前側膨張遮蔽部１７Ａのガス流入部１９の容量ａと、後側膨張遮蔽部１７Ｂのガス流入部１９の容量ｂと、が、略同一に設定されているエアバッグ１２を例に採り説明しているが、勿論、ディフューザー５２の第１・第２ガス噴出穴５７・５８を、上記数式を満たすように設定すれば、前側膨張遮蔽部１７Ａにおけるガス流入部１９の容量ａと、後側膨張遮蔽部１７Ｂにおけるガス流入部１９の容量ｂと、を異ならせた構成のエアバッグに、本発明を適用してもよい。
【００４９】
また、実施形態のエアバッグ装置Ｍでは、ディフューザー５２の縦管部５５下端付近において、膨張用ガスＧの横管部５４内における流入方向（車両Ｖの前後方向）と略直交する車内側Ｉとなる位置に、開口面積Ｃを第１・第２ガス噴出穴５７・５８の開口面積Ａ・Ｂより小さく設定されるガス補助噴出穴５９が、１個配設されている（図３参照）。このガス補助噴出穴５９は、エアバッグの膨張完了時間を短くするために、配設されるものである。そのため、ガス補助噴出穴５９を配設させる構成とすれば、容量の大きなエアバッグに使用する場合にも、エアバッグを、迅速に展開膨張させることが可能となる。容量の大きなエアバッグに使用する場合、仮に、第１・第２ガス噴出穴５７・５８の開口面積を、それぞれ、大きく設定させる構成とすれば、第１・第２ガス噴出穴５７・５８からの膨張用ガスＧの噴出量が多くなり、膨張用ガスＧが噴出されることとなる第１・第２ガス噴出穴５７・５８付近のエアバッグ本体１３における非流入部２７の部位（周縁結合部２９におけるコーナ部２９ｂ・２９ｂや横結合部３２Ａ等）に、大きなダメージを与える虞れがある。また、ガス補助噴出穴を配設させる構成とすれば、第１・第２ガス噴出穴５７・５８の設計を変形しなくとも、ガス補助噴出穴の開口面積の設計を変更させるだけで、容量の大きなエアバッグに対応させることができるため、容量を異ならせたエアバッグに、容易に対処させることができる。勿論、この点を考慮しなければ、ガス補助噴出穴を配設させない構成としてもよい。
【００５０】
なお、ガス補助噴出穴５９は、１個に限られるものではなく、例えば、車内側Ｉ及び車外側Ｏとなる位置に、それぞれ、１個ずつ配設させる構成としてもよく、さらには、車外側Ｏとなる位置のみに、１個配設させる構成としてもよい。しかし、ガス補助噴出穴を車外側となる位置に配設させる構成とした場合、ガス補助噴出穴が配設される部位のエアバッグの車外側には、ボディ側のインナパネルが配設されることとなり、ガス補助噴出穴から噴出される膨張用ガスが、エアバッグにおける他の部位を膨張させるように移動せず、エアバッグにダメージを与える虞れがあることから、ガス補助噴出穴は、車内側Ｉとなる位置に配設させることが望ましい。
【００５１】
また、実施形態のエアバッグ装置Ｍでは、ディフューザー５２における第１・第２ガス噴出穴５７・５８、及び、ガス補助噴出穴５９が、開口の軸方向を、それぞれ、縦管部５５の中心軸との間の角度αを４５゜とするように、傾斜して配設されている構成である。すなわち、実施形態のエアバッグ装置Ｍでは、第１・第２ガス噴出穴５７・５８、及び、ガス補助噴出穴５９から噴出される膨張用ガスＧは、開口の軸方向に沿って、斜め下方に噴出されることとなる。そのため、図７に示すように、インナチューブを配設させない構成のエアバッグ１２に使用した場合にも、第１・第２ガス噴出穴５７・５８、及び、ガス補助噴出穴５９から噴出される膨張用ガスＧが、エアバッグ１２における周縁結合部２９のコーナ部２９ｂ・２９ｂに直接当たらず、ダメージを抑えた状態で、膨張用ガスＧを、エアバッグ１２内に噴出させることができる。
【００５２】
なお、実施形態のディフューザー５２では、縦管部５５の下端側を略半球状として、閉塞させているが、縦管部５５の下端側の形状はこれに限られるものではなく、例えば、図８Ａ・８Ｂ・８Ｃに示す形状の縦管部５５Ａ・５５Ｂ・５５Ｃを使用してもよい。
【００５３】
図８Ａに示す縦管部５５Ａは、下端側を略円錐形状に突出させて閉塞させるとともに、第１・第２ガス噴出穴５７Ａ・５８Ａの開口の軸方向を、中心軸との間の角度βを４５゜とするように、傾斜して配設させる構成である。縦管部５５Ｂをこのような構成とした場合にも、第１・第２ガス噴出穴５７Ｂ・５８Ｂから噴出される膨張用ガスＧは、開口の軸方向に沿って、斜め下方に噴出されることとなる。
【００５４】
図８Ｂに示す縦管部５５Ｂは、下端付近の断面を略Ｗ字形状とするように、略円錐状の凹部５５ａを設けて下端側を閉塞されるとともに、第１・第２ガス噴出穴５７Ｂ・５８Ｂを、縦管部５５Ｂを構成する周壁における下端付近の部位に、配設させる構成である。そして、凹部５５ａの傾斜角度γが、縦管部５５Ｂの中心軸に対して、４５゜に設定されている構成である。そして、凹部５５ａの上端付近に、下方に向かって開口するガス補助噴出穴５９Ｂが、形成されている。縦管部５５Ｂをこのような構成とした場合にも、第１・第２ガス噴出穴５７Ｂ・５８Ｂから噴出される膨張用ガスＧは、凹部５５ａを構成する壁部の傾斜した内周面に案内されることとなり、この内周面に沿って、斜め下方に向かって噴出されることとなる。
【００５５】
図８Ｃに示す縦管部５５Ｃは、下端を略閉塞されており、第１・第２ガス噴出穴５７Ｃ・５８Ｃを、縦管部５５Ｃを構成する周壁における下端付近の部位に配設させる構成である。そして、下端側に、下方に向かって開口するガス補助噴出穴５９Ｃが、形成されている。縦管部５５Ｃをこのような構成とした場合、第１・第２ガス噴出穴５７Ｃ・５８Ｃから噴出される膨張用ガスＧは、第１・第２ガス噴出穴５７Ｃ・５８Ｃの開口軸方向に沿って、前方側若しくは後方側に向かって噴出されることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施形態である頭部保護エアバッグ装置の使用状態を示す車内側から見た概略正面図である。
【図２】同実施形態のエアバッグ装置におけるインフレーター配設部位の部分拡大断面図である。
【図３】同実施形態で使用するディフューザーの底面図である。
【図４】図３におけるIV−IV部位の断面図である。
【図５】同実施形態で使用するエアバッグを平らに展開した状態を示す正面図である。
【図６】同実施形態のエアバッグ装置において、ディフューザーから噴出された膨張用ガスの流れ状態を示す概略図である。
【図７】本発明のエアバッグ装置を、インナチューブを配設させない構成のエアバッグに適用した場合を示すインフレーター配設部位の部分拡大断面図である。
【図８】他の形態のディフューザーにおける縦管部の下端付近を示す断面図である。
【符号の説明】
１１…エアバッグ、
１５…ガス流入口部、
１７…膨張遮蔽部、
１７Ａ…前側膨張遮蔽部、
１７Ｂ…後側膨張遮蔽部、
１９…ガス流入部、
４３…インフレーター、
５２…ディフューザー、
５４…横管部、
５４ｃ…元部、
５４ｄ…先端部、
５５・５５Ａ・５５Ｂ・５５Ｃ…縦管部、
５７・５７Ａ・５７Ｂ・５７Ｃ…第１ガス噴出穴、
５８・５８Ａ・５８Ｂ・５８Ｃ…第２ガス噴出穴、
５９・５９Ｂ・５９Ｃ…ガス補助噴出穴、
Ｇ…膨張用ガス、
Ｖ…車両、
Ｗ１・Ｗ２・Ｗ３…窓、
Ｍ…頭部保護エアバッグ装置。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an airbag that is folded and housed on the upper edge side of a window on the vehicle interior side, and that expands downward so as to cover the vehicle interior side of the window when the inflation gas flows in, and an inflation gas in the airbag The present invention relates to a head protection airbag device having a configuration including a cylinder-type inflator for supplying a head.
[0002]
[Prior art and its problems]
Conventionally, as a head protection airbag device having the above-described configuration, there has been a configuration shown in JP-A-2001-277987. This airbag device is vertically folded in the axial direction between the airbag that is folded and stored on the upper edge side of the window inside the vehicle and the center pillar portion of the vehicle that is a substantially intermediate portion in the front-rear direction of the airbag. And a cylinder type inflator disposed along the direction. The inflator was connected with a substantially T-shaped diffuser that distributes the inflation gas in the front-rear direction. Then, by connecting this diffuser to a gas inlet disposed near the center in the front-rear direction of the airbag, the airbag causes the inflation gas discharged from the inflator to flow in, before and after the center pillar portion. It was the structure which expand | deploys and expands so that the vehicle inside of the arrange | positioned window may be covered.
[0003]
However, the above publication does not disclose anything about the distribution of the inflation gas when the inflator is disposed on the roof side rail portion.
[0004]
Further, in this type of airbag apparatus, it is preferable to inflate the portion on the front side of the gas inlet portion and the portion on the rear side of the airbag so that the inflation completion times are substantially equal. .
[0005]
The present invention solves the above-mentioned problems, and as a configuration in which an inflator is disposed on the upper edge side of a window inside a vehicle, a gas inlet portion is disposed at a substantially intermediate portion in the front-rear direction of the airbag. However, the head protection airbag device capable of deploying and inflating the portion on the front side of the gas inlet portion and the portion on the rear side of the airbag so that the completion time of inflation is substantially equal. The purpose is to provide.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
  The head protection airbag device according to the present invention is folded and stored on the upper edge side of a window on the vehicle interior side of the vehicle, and is deployed downward to cover the vehicle interior side of the window when inflating gas flows in. And an inflator that supplies inflation gas to the airbag, and
  An inflator is disposed on the upper edge side of the window inside the vehicle,
  Airbag
  An inflatable shielding portion that shields the vehicle interior side of the window, including a portion that inflates so as to flow in the inflation gas and separate the vehicle inner wall portion and the vehicle outer wall portion;
  A gas inlet port disposed on the upper edge side of the substantially intermediate portion in the front-rear direction of the airbag so as to protrude upward, and allows the inflation gas from the inflator to flow into the expansion shielding portion;
  In the head protection airbag device configured to include:
  A horizontal pipe part that is connected to be inserted into the gas inlet and allows inflating gas from the inflator to flow into the expansion shielding part, and whose axial direction is substantially along the longitudinal direction of the vehicle, and the horizontal pipe part A diffuser having a configuration including a longitudinal pipe portion extending to be bent downward at the tip of
  In the vicinity of the lower end of the vertical pipe portion of the diffuser, the expansion shielding portion side that is substantially along the inflow direction in the horizontal pipe portion of the inflation gas discharged from the inflator and forward of the gas inlet portion, and the gas inlet portion Two gas ejection holes that are open to the expansion shield part side on the rear side are formed,
  The opening area A of the first gas ejection hole disposed on the base portion side of the horizontal tube portion in the two gas ejection holes and the side away from the base portion side of the horizontal tube portion in the two gas ejection holes. The opening area B of the second gas ejection hole is
    A> B is set within the range of the mathematical expression, and
  In the airbag, the volume for inflating the inflation gas at the portion of the expansion shielding portion on the side close to the base portion side of the horizontal tube portion with the gas inlet port as a boundary is separated from the base portion side of the horizontal tube portion. When the volume into which the inflation gas flows in at the portion of the expansion shielding part on the side is b,
    b / a> B / A
It is set within the range of the mathematical expression represented by
[0007]
If the head protection airbag device is configured as described above, the opening areas A and B of the first and second gas ejection holes are set to the volume ratios (b / a) of the respective portions into which the inflation gas flows in the airbag. ) Is set in consideration of the expansion gas in the direction opposite to the flow direction of the expansion gas in the horizontal tube portion, and the expansion shield is located on the side close to the original side of the horizontal tube portion, which tends to be delayed in completion time of expansion. The part of the part can be expanded and inflated by making the expansion completion time substantially the same as the part of the expansion shielding part on the side away from the base part of the horizontal tube part.
[0008]
Therefore, in the head protection airbag device of the present invention, as a configuration in which the inflator is disposed on the upper edge side of the window inside the vehicle, the gas inlet portion is disposed at a substantially intermediate portion in the front-rear direction of the airbag. In addition, the portion on the front side and the portion on the rear side of the gas inflow port portion in the airbag can be deployed and inflated so that the inflation completion times are substantially equal.
[0009]
Further, in the head protection airbag device having the above-described configuration, the volume for inflating the inflation gas in the portion of the expansion shielding portion on the side close to the base portion side of the horizontal tube portion in the airbag, and the base portion of the horizontal tube portion It is good also as a structure by which the volume which flows in the gas for expansion | swelling in the site | part of the expansion | swelling shielding part which is a side away from the side is set substantially equal.
[0010]
Furthermore, in the head protection airbag device having the above-described configuration, the opening area is set to the first gas at a position on at least one side in a direction substantially orthogonal to the inflow direction of the inflation gas in the horizontal tube portion near the lower end of the vertical tube portion of the diffuser. It is preferable that gas auxiliary ejection holes set smaller than the opening areas of the ejection holes and the second gas ejection holes are formed.
[0011]
If the head protection airbag device is configured as described above, the inflation completion time of the airbag can be shortened, and the airbag can be quickly deployed and inflated even when used for a large capacity airbag. It becomes possible to make it.
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0013]
As shown in FIG. 1, the head protection airbag apparatus M according to the embodiment of the present invention is configured such that the airbag 12 is connected to the vehicle inner door or window W (W1, W2, W3) on the upper edge side. Are folded and housed over the lower edge side of the front pillar portion FP, the lower edge side of the roof side rail portion RR, and the upper side of the rear pillar portion RP.
[0014]
The airbag device M includes an airbag 12, an inflator 43, a diffuser 52, mounting brackets 40 and 47, and an airbag cover 10.
[0015]
As shown in FIG. 1, the airbag cover 10 is configured from the lower edge sides of the pillar garnish 4 disposed in the front pillar portion FP and the roof head lining 5 disposed in the roof side rail portion RR. Yes. The airbag cover 10 is disposed so as to cover the inner side of the airbag 12 that is folded and stored, and the airbag 12 is allowed to protrude toward the inner side of the airbag when deployed. 12 is configured to be pushed to the inside of the vehicle.
[0016]
As shown in FIG. 5, the airbag 12 includes an airbag body 13 and an inner tube 36 disposed in the airbag body 13.
[0017]
The airbag main body 13 is manufactured by bag weaving using polyamide yarn or the like, and as shown in FIG. 1, the inflation gas G from the inflator 43 is introduced into the airbag main body 13 so that the airbag W is expanded from the folded state. W2 and W3), the rear pillar portion RP, and the pillar garnishes 6, 7, and 8 in the intermediate pillar portions P1 and P2 are configured to expand and expand so as to cover the inside of the vehicle.
[0018]
The airbag main body 13 includes the expansion shielding part 17 and one gas inlet part 15 that allows the inflation gas G from the inflator 43 to flow into the expansion shielding part 17. The gas inflow port 15 is disposed so as to protrude to the upper front side on the upper edge 13 a side at a substantially intermediate portion in the front-rear direction of the airbag body 13. The gas inflow port portion 15 is formed in a substantially cylindrical shape, the front end 15 a is opened, the exterior of the diffuser 52 of the inflator 43 is installed, and the gas inflow port portion 15 is connected to the inflator 43. Specifically, the gas inlet 15 is connected to the diffuser 52 using a clamp 50 described later. The expansion shielding portion 17 includes a gas inflow portion 19 that expands so that the expansion gas G flows in and separates the vehicle inner wall portion 19a and the vehicle outer wall portion 19b, a non-inflow portion 27 that does not allow the expansion gas G to flow in, It is composed of Further, in the embodiment, in the expansion shielding part 17, with the gas inlet port 15 as a boundary, the front part is the front shielding expansion part 17A, and the rear part is the rear shielding expansion part 17B (FIG. 5).
[0019]
In the embodiment, the gas inflow portion 19 includes a gas supply path portion 21, a vertical expansion portion 22, and a communication portion 25.
[0020]
The gas supply path 21 is disposed over the substantially entire length of the airbag body 13 along the longitudinal direction of the vehicle V on the upper edge 13a side of the airbag body 13. The gas supply path portion 21 is configured to guide the expansion gas G discharged from the inflator 43 to each longitudinal expansion portion 22. Further, the gas inflow port portion 15 is in communication with a substantially intermediate position in the front-rear direction of the gas supply passage portion 21. The communication portion 25 is disposed over substantially the entire length of the airbag main body 13 along the longitudinal direction of the vehicle V on the lower edge 13b side of the airbag main body 13.
[0021]
The vertical expansion portion 22 extends along the front-rear direction of the vehicle V so as to be partitioned by a partition coupling portion 31 to be described later at a portion between the gas supply path portion 21 and the communication portion 25 in the expansion shielding portion 17. A plurality of them are arranged. Each of the vertical expansion portions 22 is inflated in a bar shape in the vertical direction by flowing in the expansion gas G, and the lower end side is communicated with the communication portion 25. Further, as shown in FIG. 5, the vertical expansion portion 22A and the vertical expansion portions 22B, 22C, and 22D to be disposed below the gas inlet portion 15 are arranged at the upper end side by a lateral coupling portion 32 described later. It is blocked. The other vertical expansion parts 22 are all in communication with the gas supply path part at the upper end side.
[0022]
Further, an auxiliary inflating portion 23 that is in communication with the lower end side of the vertical inflating portion 22E is arranged in the vicinity of the lower end on the front side of the vertical inflating portion 22E arranged on the front end side. The auxiliary expansion portion 23 is configured so that local stress is not generated at the front end portion of the partition coupling portion 31 disposed on the upper end side of the vertical expansion portion 22E when the expansion gas G flows from the inflator 43. It is arranged.
[0023]
The non-inflow portion 27 is configured such that the vehicle inner side wall portion 19a and the vehicle outer side wall portion 19b are coupled. In the case of the embodiment, the attachment portion 28, the peripheral coupling portion 29, the partition coupling portion 31, and the triangular plate The shape part 33 is comprised.
[0024]
The peripheral coupling portion 29 is disposed around the gas inflow portion 19 at a portion in contact with the gas inflow portion 19 and is densely woven so as not to cause gas leakage. In the case of the embodiment, the peripheral joint portion 29 is also disposed around the gas inlet portion 15.
[0025]
A plurality of mounting portions 28 (eight in the embodiment) are arranged so as to protrude upward from the upper edge side portion 29a of the peripheral edge coupling portion 29 on the upper edge 13a side of the airbag body 13 and the upper edge side of the triangular plate portion 33. Has been. A mounting bracket 40 for mounting the airbag main body 13 to the inner panel 2 is fixed to each mounting portion 28, and a mounting hole 28 a for inserting a mounting bolt 41 is formed. Each mounting portion 28 is fixed to the inner panel 2 made of sheet metal on the body 1 side together with the mounting bracket 40 using mounting bolts 41.
[0026]
The triangular plate portion 33 is configured to be disposed on the front end side and the rear end side of the airbag body 13. The triangular plate portion 33 </ b> A disposed on the front end side is disposed so as to protrude forward from the front edge side of the peripheral edge coupling portion 28. The triangular plate portion 33 </ b> B disposed on the rear end side is disposed so as to protrude rearward from the rear edge side of the peripheral edge coupling portion 28.
[0027]
A plurality of partition coupling portions 31 are arranged along the front-rear direction so as to partition each vertical expansion portion 22 within the region of the expansion shielding portion 17. Each partition coupling portion 31 has a bar shape extending in the vertical direction except for the plate-shaped partition coupling portion 31A disposed in the region of the front side expansion shielding portion 17A. Further, on the upper end side of each of the vertical expansion portions 22A, 22B, 22C, and 22D, a horizontal coupling portion 32 is provided on each partition coupling portion 31 so as to close the upper ends of the vertical expansion portions 22A, 22B, 22C, and 22D. It arrange | positions so that an upper end may be connected. Each horizontal coupling portion 32 constitutes the lower edge side of the gas supply path portion 21 together with the upper edge of the partition coupling portion 31A. In particular, the lateral coupling portion 32 </ b> A disposed on the lower side of the gas inlet portion 15 allows the expansion gas G ejected from the diffuser 52 to be forward and rearward along the front-rear direction of the vehicle V. It also plays the role of a guidance section to guide.
[0028]
The inner tube 36 is formed of a woven fabric using polyamide yarn, polyester yarn or the like, and is disposed in the gas inlet 15. The inner tube 36 includes a substantially cylindrical mounting portion 37 that is externally mounted on the diffuser 52 together with the gas inlet portion 15, and a main body portion 38 that is disposed in the gas supply path portion 21 with the front end side and the rear end side opened. And is configured. The inflation gas G discharged from the inflator 43 is configured to flow into the airbag main body 13 from the opening portions at the front end and the rear end of the main body portion 38.
[0029]
As shown in FIGS. 1 and 2, the inflator 43 is a cylinder type that supplies inflation gas G to the folded airbag 12, and the inflator 43 is arranged so that the axial direction is substantially along the longitudinal direction of the vehicle V. It is installed. The inflator 43 includes a substantially columnar main body 44 and a head 45 disposed on the distal end side of the main body 44. In the case of the embodiment, the inflator 43 is disposed with the head 45 positioned on the vehicle rear side. The head 45 is smaller in diameter than the main body 44 and includes a plurality of gas discharge ports 45a through which the expansion gas G is discharged. The main body 44 is formed so as to be reduced in diameter over the head 45. On the head 45 side of the main body 44, flanges 44 a, 44 b, 44 c that protrude outward from the main body 44 are disposed substantially orthogonal to the axial direction of the main body 44. The flange portions 44a, 44b, and 44c are for attaching and fixing the diffuser 52 to the inflator 43, and fixing the diffuser 52 to be described later between the flange portions 44a and 44b and between the flange portions 44b and 44c, respectively. The diffuser 52 is attached and fixed to the inflator 43 by caulking the portions 54a and 54b.
[0030]
The mounting bracket 47 is disposed at two places as shown in FIGS. Each mounting bracket 47 is made of sheet metal, and uses a cylindrical holding portion 47a that sandwiches the main body portion 44 of the inflator 43 from the outer peripheral side, and mounting bolts 48 on the body 1 side on the vehicle inner side of the roof side rail portion RR. And an attachment portion 47b attached to the inner panel 2. A mounting hole 47c through which the mounting bolt 48 is inserted is formed in the mounting portion 47b.
[0031]
As shown in FIGS. 2 to 4, the diffuser 52 has a cylindrical shape made of sheet metal, and a horizontal pipe portion 54 whose axial direction is substantially along the front-rear direction of the vehicle V, and a front end portion 54 d of the horizontal pipe portion 54. And a vertical pipe portion 55 extending so as to be bent. The horizontal tube portion 54 is set to have a diameter that can cover the head 45 of the inflator 43 so as to cover the gas discharge port 45 a of the inflator 43. Also, fixing portions 54 a and 54 b for attaching and fixing the diffuser 52 to the inflator 43 are formed in the vicinity of the end portion of the horizontal tube portion 54 on the base portion 54 c side. Each of the fixed portions 54a and 54b is configured to be bent in a substantially U-shaped cross section, and is disposed so as to be fitted between the flange portions 44a, 44b, and 44c in the inflator 43. In the embodiment, the fixing portions 54a and 54b are formed by plastic deformation by caulking.
[0032]
The vertical pipe portion 55 is disposed so as to be substantially orthogonal to the horizontal pipe portion 45, and is closed with the lower end side being substantially hemispherical. The vertical pipe portion 55 has a first gas ejection hole 57 and a second gas ejection hole which are opened in a circular shape in order to inject the inflation gas discharged from the inflator 43 into the airbag body 13 in the vicinity of the lower end. 48. Each of the first and second gas ejection holes 57 and 58 is formed so that an angle α between the axial direction of the opening and the central axis of the vertical tube portion 55 is 45 °, respectively ( (See FIG. 4). Further, the first and second gas ejection holes 57 and 58 are opened so as to substantially follow the inflow direction of the inflation gas G discharged from the inflator 43 in the horizontal tube portion 54, and the diffuser 52 of the embodiment. Then, it opens along the front-back direction DV of the vehicle V (refer FIG. 3). In the case of the embodiment, the axial direction D1 of the opening of the first and second gas ejection holes 57 and 58 and the axial direction D2 of the horizontal tube portion 54 are as shown in FIG. The center axis is shifted by θ. In the embodiment, θ is set to 12.2 °.
[0033]
The first gas ejection hole 57 is for ejecting the inflation gas G to the front side expansion shielding part 17A side, and is disposed on the base part 54c side of the horizontal pipe part 54 that is the front side of the vehicle V. The second gas ejection hole 58 ejects the inflation gas G to the rear side expansion shielding part 17B side, and is arranged on the side away from the base part 54c of the horizontal pipe part 54 on the rear side of the vehicle V. Yes. The opening area A of the first gas ejection hole 57 is set larger than the opening area B of the second gas ejection hole 58. In the embodiment, the opening area A of the first gas ejection hole 57 and the opening area B of the second gas ejection hole 58 are set so that A: B = 2: 1.
[0034]
Furthermore, in the embodiment, the lower end of the vertical inflating portion 55 is near the communication portion between the gas inlet portion 15 and the gas supply passage portion 21 as shown in FIG. It is arrange | positioned in the position which does not interfere with the folding site | part of the airbag 12, when it is made to do. Further, the lower end of the vertical inflating portion 55 is a corner portion of the peripheral joint portion 29 in the airbag body 13 in which the inflating gas G ejected from the first and second gas ejection holes 57 and 58 has the inner tube 36 interposed therebetween. 29 b and 29 b (positions 29 b of the peripheral joint portion 29 disposed in the vicinity of the communication portion between the gas inlet portion 15 and the gas supply passage portion 21) are set at positions that do not directly hit.
[0035]
In addition, as shown in FIG. 3, in the vicinity of the lower end of the vertical pipe portion 55, one gas auxiliary injection hole 59 that is circularly opened at a position that is the vehicle inner side I substantially orthogonal to the front-rear direction DV of the vehicle V, Is formed. The gas auxiliary injection hole 59 is disposed to ensure the amount of the expansion gas to be ejected from the diffuser 52, and is larger than the opening areas A and B of the first and second gas ejection holes. Is set smaller. In the embodiment, the opening area A of the first gas ejection hole 57, the opening area B of the second gas ejection hole 58, and the opening area C of the gas auxiliary ejection hole 59 are A: B: C = 6: 3: 2. It is set to be. Although not shown, the gas auxiliary injection hole 59 is also formed so that the angle between the axial direction of the opening and the central axis of the vertical tube portion 55 is 45 °.
[0036]
In the embodiment, the opening area A of the first gas ejection hole 57 and the opening area B of the second gas ejection hole 58 are determined by the capacity a of the gas inflow portion 19 of the front-side expansion shielding portion 17A in the airbag body 13 and the rear With respect to the capacity b of the gas inflow portion 19 of the side expansion shielding portion 17B, it is set so as to satisfy the equation of b / a> B / A. In the case of the embodiment, since both a and b are set to 16.5 L, the opening area A of the first gas ejection hole 57 and the opening area B of the second gas ejection hole 58 are expressed by the above formula. Will be met.
[0037]
In the diffuser 52 of the embodiment, the inner diameter of the horizontal tube portion 54 and the vertical tube portion 55 is set to 15 mm, and the opening area of the first gas ejection hole 57 is 57 mm.²(Opening diameter: φ8.5 mm), the opening area of the second gas ejection hole 58 is 28 mm²(Opening diameter: φ6 mm) and the opening area of the gas auxiliary injection hole 59 is 20 mm²(Opening diameter: φ5 mm). Further, in the diffuser 52 of the embodiment, the length L1 of the straight portion 54e in the vicinity of the vertical tube portion 55 in the horizontal tube portion 54 is set to 70 mm, and the first and second gas from the central axis of the horizontal tube portion 54 are set. The distance (substantial length dimension of the vertical pipe part 55) L2 to the lower end of the vertical pipe part 50 provided with the ejection holes 57 and 58 is set to 35 mm, and the connecting part of the horizontal pipe part 54 and the vertical pipe part 55 The radius of curvature R of the central axis is set to 20 mm (see FIGS. 3 and 4).
[0038]
Next, mounting of the airbag device M on the vehicle V will be described. First, the inner tube 36 is inserted into the airbag main body 13 to manufacture the airbag 12, and the airbag 12 is sequentially folded in a mountain-folded state as shown by a one-dot chain line in FIG. A fold C is made between the fold and the valley fold, and the bellows is folded so that the lower edge 13b side of the airbag body 13 approaches the upper edge 13a side. Then, after folding, a predetermined portion of the airbag 12 is wrapped with a breakable tape (not shown) for preventing collapse, and a mounting bracket 40 is attached to each mounting portion 28. In addition, the clamp 50 is previously mounted on the gas inlet 15.
[0039]
Next, the diffuser 52 is assembled to the inflator 43. First, the head 45 of the inflator 43 is inserted from the base portion side of the horizontal cylinder portion 54 in the diffuser 52, and a predetermined portion of the horizontal cylinder portion 54 is caulked to form a fixing portion 54a between the flange portions 44a and 44b. The fixing portion 54b is formed between the flange portions 44b and 44c, and the inflator 43 and the diffuser 52 are assembled. The mounting brackets 47 and 47 may be attached to the inflator body 44 in advance, or the mounting brackets 47 and 47 may be attached to the inflator body 44 after the diffuser 52 is assembled.
[0040]
Then, the gas inlet 15 of the airbag main body 13 in which the clamp 50 is externally mounted is externally attached to the diffuser 52 together with the mounting portion 37 of the inner tube 36, and the diffuser 52 and the airbag 12 are connected. A bag assembly is formed.
[0041]
Thereafter, the mounting brackets 40 and 47 are arranged at predetermined positions on the inner panel 2 and fastened with bolts 41 and 48, and the airbag assembly is attached to the body 1. Next, a lead wire (not shown) extending from a predetermined control device for inflator operation is connected to the inflator 43, the pillar garnish 4 and the roof head lining 5 are attached to the body 1, and the pillar garnish 6, 7, 8 is further attached to the body 1. If it attaches to, the airbag apparatus M can be mounted in the vehicle V. FIG.
[0042]
If the inflator 43 is operated after the airbag device M is mounted on the vehicle V, the inflation gas G from the inflator 43 is supplied from the gas inlet 15 to the gas supply path as shown by the two-dot chain line in FIG. It flows in the part 21 to the front side and the rear side. Further, the expansion gas G flows downward from the gas supply passage portion 21, and the expansion shielding portion 17 starts to expand while eliminating the folding. The airbag 12 breaks a tape (not shown), and further pushes open the airbag cover 10 on the lower edge side of the pillar garnish 4 and the roof head lining 5 so as to protrude downward, as indicated by a two-dot chain line in FIG. In addition, the windows W1, W2, W3, the intermediate pillar portions P1, P2, and the rear pillar portion RP are greatly expanded and expanded so as to cover the inside of the vehicle.
[0043]
In the airbag apparatus M of the embodiment, the opening area A of the first gas ejection hole 57 and the opening area B of the second gas ejection hole 58 formed in the vicinity of the lower end of the vertical pipe portion 55 in the diffuser 52 are the air For the capacity a of the gas inflow portion 19 of the front side expansion shielding part 17A in the bag body 13 and the capacity b of the gas inflow part 19 of the rear side expansion shielding part 17B, the formula b / a> B / A is satisfied. So that it is set. Therefore, the inflation gas G discharged from the inflator 43 is supplied to the front expansion shielding portion 17A on the side close to the base portion 54c side of the horizontal tube portion 54 with the gas inlet 15 in the airbag main body 13 as a boundary. The rear side expansion shielding part 17B, which is the side away from the base part 54c of the pipe part 54, can be caused to flow into the airbag body 13 so as to be expanded and inflated with substantially the same time for completion of expansion.
[0044]
That is, in the airbag apparatus M of the embodiment, the inflator 43 is disposed on the upper edge side of the window on the vehicle inner side of the vehicle V, and the gas is applied to the upper edge 13a side of the substantially intermediate portion of the airbag V in the front-rear direction. Since the inflow port portion 15 is disposed, the diffuser 52 connected to the inflator 43 needs to be bent and disposed downward on the airbag 12 side. Therefore, the diffuser 52 according to the embodiment bends downward at the distal end of the lateral tube portion 54 and the lateral tube portion 54 disposed substantially along the longitudinal direction of the vehicle V so as to be substantially along the axial direction of the inflator 43. And a vertical pipe portion 55 extending in this manner.
[0045]
However, in the diffuser 52 configured as described above, if the opening area of the first gas ejection hole 57 and the opening area of the second gas ejection hole 58 are set to be substantially the same, the expansion ejected from the second gas ejection hole 58 is performed. The inventors of the present invention have found that the ejection amount of the working gas exceeds the ejection amount of the expansion gas ejected from the first gas ejection hole 57. This is because the length dimension L2 of the vertical pipe section 55 in the diffuser 52 is shorter than the length dimension L1 of the straight section 54e in the horizontal pipe section 54 and the inner diameter dimension of the vertical pipe section 55, and the vertical pipe section 55. Since the first and second gas ejection holes 57 and 58 are arranged so as to be substantially along the inflow direction of the expansion gas G in the horizontal pipe portion 54 in the vicinity of the lower end of the horizontal pipe portion 54, they are separated from the horizontal pipe portion 54. The expansion gas ejection amount per unit area of the second gas ejection hole 58 on the side is larger than the expansion gas ejection amount per unit area on the first gas ejection hole 57 on the base side of the horizontal tube portion 54. It is estimated that this is because of the increase.
[0046]
Therefore, in the airbag apparatus M of the embodiment, for the capacity a of the gas inflow portion 19 of the front side expansion shielding part 17A and the capacity b of the gas inflow part 19 of the rear side expansion shielding part 17B in the airbag body 13. , B / a> B / A so that the first and second gas ejection holes 57 and 58 having the set opening areas A and B are disposed on the lower end side of the vertical pipe portion 55 so as to satisfy the mathematical formula of b / a> B / A. The diffuser 52 having the configuration is used. Therefore, when the airbag 12 is deployed and inflated, the front side becomes the original portion 54c side of the horizontal tube portion 54, which tends to be delayed in the expansion completion time, in the direction opposite to the flow direction of the inflation gas G in the horizontal tube portion 54. The expansion completion time of the expansion shielding part 17A can be shortened, and the expansion completion time can be expanded so that the expansion completion time is substantially equal to that of the rear expansion shielding part 17B.
[0047]
Therefore, in the airbag apparatus M according to the embodiment, the gas inflow port is provided at a substantially intermediate portion in the front-rear direction of the airbag 12 as a configuration in which the inflator 43 is disposed on the upper edge side of the windows W1, W2, and W3 on the inner side of the vehicle V. Even if the portion 15 is provided, the portion 17A on the front side of the gas inlet portion 15 and the portion 17B on the rear side of the airbag 12 are deployed and inflated so that the completion time of inflation is substantially equal. be able to.
[0048]
In the airbag apparatus M of the embodiment, the capacity a of the gas inflow portion 19 of the front side expansion shielding part 17A and the capacity b of the gas inflow part 19 of the rear side expansion shielding part 17B are set substantially the same. However, of course, if the first and second gas ejection holes 57 and 58 of the diffuser 52 are set so as to satisfy the above formula, the gas inflow in the front side expansion shielding portion 17A The present invention may be applied to an airbag having a configuration in which the capacity a of the part 19 and the capacity b of the gas inflow part 19 in the rear side expansion shielding part 17B are different.
[0049]
Further, in the airbag apparatus M of the embodiment, the vehicle interior I that is substantially orthogonal to the inflow direction (front-rear direction of the vehicle V) of the inflation gas G in the lateral tube portion 54 near the lower end of the vertical tube portion 55 of the diffuser 52. In this position, one gas auxiliary injection hole 59 having an opening area C set smaller than the opening areas A and B of the first and second gas injection holes 57 and 58 is disposed (see FIG. 3). The gas auxiliary injection hole 59 is provided in order to shorten the time for completing the inflation of the airbag. For this reason, if the gas auxiliary injection holes 59 are arranged, the airbag can be rapidly deployed and inflated even when used for a large capacity airbag. When used for a large capacity airbag, if the first and second gas ejection holes 57 and 58 are configured to have large opening areas, respectively, the first and second gas ejection holes 57 and 58 The portion of the non-inflow portion 27 in the air bag body 13 in the vicinity of the first and second gas ejection holes 57 and 58 where the inflation gas G is ejected increases and the inflation gas G is ejected (peripheral coupling) There is a risk that the corner portions 29b and 29b and the horizontal coupling portion 32A in the portion 29 may be seriously damaged. Further, if the gas auxiliary injection holes are arranged, the capacity of the gas auxiliary injection holes can be changed only by changing the design of the opening area of the gas auxiliary injection holes without changing the design of the first and second gas injection holes 57 and 58. Therefore, it is possible to easily deal with airbags having different capacities. Of course, if this point is not taken into consideration, the gas auxiliary ejection holes may not be provided.
[0050]
Note that the number of gas auxiliary injection holes 59 is not limited to one. For example, one gas auxiliary injection hole 59 may be provided at each of the positions on the vehicle inner side I and the vehicle outer side O. It is good also as a structure arrange | positioned only in the position used as O. FIG. However, when the gas auxiliary injection hole is arranged at a position on the vehicle outer side, an inner panel on the body side is provided on the vehicle outer side of the airbag where the gas auxiliary injection hole is provided. Since the inflation gas ejected from the gas auxiliary ejection hole does not move so as to inflate other parts of the airbag and may damage the airbag, the gas auxiliary ejection hole is It is desirable to dispose at a position that is the inside I of the vehicle.
[0051]
Further, in the airbag apparatus M of the embodiment, the first and second gas ejection holes 57 and 58 and the gas auxiliary ejection hole 59 in the diffuser 52 are respectively arranged in the axial direction of the opening with respect to the central axis of the vertical pipe portion 55. The angle α is set to be inclined so that the angle α is 45 °. That is, in the airbag apparatus M of the embodiment, the inflation gas G ejected from the first and second gas ejection holes 57 and 58 and the gas auxiliary ejection hole 59 is obliquely downward along the axial direction of the opening. Will be ejected. Therefore, as shown in FIG. 7, even when used in the airbag 12 having a configuration in which the inner tube is not disposed, the gas is ejected from the first and second gas ejection holes 57 and 58 and the gas auxiliary ejection hole 59. The inflation gas G can be ejected into the airbag 12 in a state in which the inflation gas G does not directly hit the corner portions 29b and 29b of the peripheral joint portion 29 in the airbag 12 and damage is suppressed.
[0052]
In the diffuser 52 of the embodiment, the lower end side of the vertical pipe portion 55 is closed by being substantially hemispherical, but the shape of the lower end side of the vertical pipe portion 55 is not limited to this. For example, FIG. -You may use the longitudinal pipe part 55A * 55B * 55C of the shape shown to 8B * 8C.
[0053]
The vertical tube portion 55A shown in FIG. 8A projects and closes the lower end side in a substantially conical shape, and the axial direction of the opening of the first and second gas ejection holes 57A and 58A is an angle β between the central axis and the axial direction. It is the structure which inclines and arranges so that it may become 45 degrees. Even when the vertical pipe portion 55B has such a configuration, the expansion gas G ejected from the first and second gas ejection holes 57B and 58B is ejected obliquely downward along the axial direction of the opening. It will be.
[0054]
The vertical tube portion 55B shown in FIG. 8B is provided with a substantially conical recess 55a so that the cross section near the lower end is substantially W-shaped, and the lower end side is closed, and the first and second gas ejection holes 57B. -58B is the structure arrange | positioned in the site | part of the lower end vicinity in the surrounding wall which comprises the vertical pipe part 55B. In addition, the inclination angle γ of the recess 55a is set to 45 ° with respect to the central axis of the vertical tube portion 55B. And the gas auxiliary | assistant ejection hole 59B opened toward the downward direction is formed in the upper end vicinity of the recessed part 55a. Even when the vertical tube portion 55B has such a configuration, the expansion gas G ejected from the first and second gas ejection holes 57B and 58B is formed on the inclined inner peripheral surface of the wall portion constituting the recess 55a. It will be guided and will be ejected diagonally downward along this internal peripheral surface.
[0055]
The vertical pipe portion 55C shown in FIG. 8C is substantially closed at the lower end, and the first and second gas ejection holes 57C and 58C are arranged in the vicinity of the lower end of the peripheral wall constituting the vertical pipe portion 55C. is there. And the gas auxiliary | assistant ejection hole 59C opened toward the downward direction is formed in the lower end side. When the vertical pipe portion 55C has such a configuration, the expansion gas G ejected from the first and second gas ejection holes 57C and 58C is in the direction of the opening axis of the first and second gas ejection holes 57C and 58C. Along the front side or the rear side, the water is ejected.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic front view showing a use state of a head protection airbag device according to an embodiment of the present invention as viewed from the inside of a vehicle.
FIG. 2 is a partially enlarged cross-sectional view of a portion where an inflator is provided in the airbag device of the embodiment.
FIG. 3 is a bottom view of a diffuser used in the embodiment.
4 is a cross-sectional view taken along the line IV-IV in FIG.
FIG. 5 is a front view showing a state where the airbag used in the embodiment is flatly deployed.
FIG. 6 is a schematic view showing a flow state of the inflating gas ejected from the diffuser in the airbag device of the embodiment.
FIG. 7 is a partially enlarged cross-sectional view of an inflator disposition portion showing a case where the air bag apparatus of the present invention is applied to an air bag having a configuration in which no inner tube is disposed.
FIG. 8 is a cross-sectional view showing the vicinity of the lower end of a vertical tube portion in a diffuser of another form.
[Explanation of symbols]
11 ... Airbag,
15 ... Gas inlet part,
17 ... inflatable shield,
17A ... front side expansion shielding part,
17B ... rear side expansion shielding part,
19 ... gas inflow part,
43 ... Inflator,
52 ... Diffuser,
54 ... Horizontal pipe section,
54c ... original part,
54d ... the tip,
55 / 55A / 55B / 55C ... Vertical pipe section,
57, 57A, 57B, 57C ... 1st gas injection hole,
58, 58A, 58B, 58C ... second gas injection hole,
59, 59B, 59C ... Gas auxiliary injection holes,
G ... expansion gas,
V ... Vehicle,
W1, W2, W3 ... windows,
M: Head protection airbag device.

Claims

An airbag that is folded and housed on the upper edge side of the window on the vehicle interior side and expands downward so as to cover the vehicle interior side of the window when the inflation gas flows in, and the inflation gas is supplied to the airbag And an inflator that is configured,
The inflator is disposed on the upper edge side of the window inside the vehicle;
The airbag is
An inflating shielding portion for shielding the inner side of the window, comprising a portion that inflates so as to flow an inflating gas and separate the inner wall portion and the outer wall portion of the vehicle;
A gas inlet portion that is disposed so as to protrude upward on the upper edge side at a substantially intermediate portion in the front-rear direction of the airbag, and allows the inflation gas from the inflator to flow into the inflation shielding portion;
In the head protection airbag device configured to include:
A horizontal pipe portion connected so as to be inserted into the gas inflow port portion and allowing an inflating gas from the inflator to flow into the expansion shielding portion, and having an axial direction substantially along the longitudinal direction of the vehicle; A diffuser having a configuration including a vertical pipe portion extending so as to be bent downward at a distal end of the horizontal pipe portion,
Near the lower end of the vertical tube portion of the diffuser, the expansion shielding portion side substantially along the inflow direction in the horizontal tube portion of the inflation gas discharged from the inflator and forward of the gas inlet portion , Two gas ejection holes are formed to open to the expansion shielding part side on the rear side from the gas inlet part,
The opening area A of the first gas ejection hole disposed on the base side of the horizontal pipe part in the two gas ejection holes, and the side away from the base part side of the horizontal pipe part in the two gas ejection holes And the opening area B of the second gas ejection hole disposed in
A> B is set within the range of the mathematical expression, and
In the airbag, the volume for inflating the inflation gas at the portion of the expansion shielding portion on the side close to the base portion side of the horizontal tube portion with the gas inflow port as a boundary is represented by a, When the volume into which the inflation gas flows in at the part of the expansion shielding part on the side away from the part side is b,
b / a> B / A
A head protection airbag device, which is set within a range of a mathematical expression represented by:

The head protection airbag device according to claim 1, wherein each of the first gas ejection hole and the second gas ejection hole is configured as one each.

In the airbag, the volume for inflating the inflation gas at the portion of the expansion shielding portion that is close to the base portion side of the horizontal tube portion, and the side that is away from the base portion side of the horizontal tube portion 3. The head protection airbag device according to claim 1, wherein a volume of the inflation shielding portion into which the inflation gas flows is set to be substantially equal.

In the vicinity of the lower end of the vertical pipe portion of the diffuser, the opening area is set at a position on at least one side in a direction substantially orthogonal to the inflow direction of the inflation gas in the horizontal pipe portion, and the first gas jet hole and the second gas jet The head protection airbag device according to any one of claims 1 to 3, wherein a gas auxiliary ejection hole set smaller than an opening area of the hole is formed.

The head protection airbag device according to claim 4, wherein the gas auxiliary ejection hole is disposed at a position on the inner side of the vehicle.