JP3931778B2 - 空気調和機、空気調和機の運転方法 - Google Patents

空気調和機、空気調和機の運転方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は空気調和機の異常時の運転制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の空気調和機においては、室内ユニットの制御部が室内ユニットの異常を検出したとき、その異常情報を室外ユニットの制御部に転送し、この異常情報に対応する異常内容を室外ユニットの表示部(LED)に表示する。そして、室外ユニットは点検し易い場所に設置されており、表示部は通常、ケースに収納され、ケースの蓋を外すだけで点検可能になるので、室内ユニット等で発生した詳しい異常内容を容易に知ることができるようになる。
【0003】
このようにして、室内ユニットの表示部にこの室内ユニットの異常内容が表示され、室外ユニットの表示部にこの装置全体の異常内容が表示され、リモコンの表示部にリモコンの異常内容と、どの部位に異常が発生したかというような機番等が表示されるようにしている。(例えば、特許文献1参照)
【0004】
【特許文献1】
特開平2−118353号公報(第2−3頁、第2−3図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の空気調和機は以上のように構成されているので、室外ユニットの異常内容の表示を見るためには室外ユニットのケースの蓋(パネル)を外して内部のLED等の表示部を確認しなければならず、室外ユニットが1台であればすぐに目的の室外ユニットを見つけることができるが、ビル等の建物では複数台の空気調和機を備え、複数台の室外ユニットを、屋上等の屋外に集中的に設置される場合が多く、このように集中設置され、また室内ユニットと離れた位置に設置された室外ユニットの中から、異常が生じた1台の室外ユニットあるいは異常の生じた室内ユニットに接続された1台の室外ユニットを見つけるには、全ての室外ユニットのケースの蓋(パネル)を開けて、異常表示を確認する必要があり、修理等のサービスやメンテナンスを行う場合の作業効率が悪いという課題があった。
【0006】
また、室外ユニットに異常を表示するLED等の表示部を設ける必要があり、コストが高くなるという課題があった。
【0007】
さらにまた、空気調和機の定期的なメンテナンスを行う場合等、特定の室内ユニットから離れた位置で特定の室内ユニットに接続された室外ユニットを見つけるのが難しいという課題があった。
【0008】
【発明の目的】
この発明は、上記のような課題を解消するためになされたもので、空気調和機の異常が発生した室外ユニットあるいは、異常が発生した室内ユニットに接続された室外ユニットを、特別な部品を設けることなく安価に、かつ簡単に見つけ出すことができる空気調和機及びその運転方法を得ることを目的とする。
【0009】
また、定期的なメンテナンス等の際に、目的の空気調和機の室外ユニットを、特別な部品を設けることなく安価に、かつ簡単に見つけ出すことができる空気調和機を得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明に係わる空気調和機は、冷媒配管にて接続されるとともに、相互に情報を通信する室内ユニットと室外ユニットとを有する空気調和機において、前記室内ユニットあるいは外側からグリル越しに内部の室外ファンを視認できるように構成した前記室外ユニットに運転指令を与えるリモートコントローラと、前記室内ユニットあるいは前記室外ユニットの異常を検出する異常検出手段と、前記異常検出手段により異常を検出した時に、前記室外ユニットの前記室外ファンを外側から前記グリル越しに見て通常の運転と区別可能な所定の回転パターンで運転する室外ファン区別運転手段と、を設けるとともに、前記室外ファン区別運転手段の動作を行うか、または行わせないかを切替えできる切替設定手段を前記室外ユニットに設けたものである。
【0011】
また、この発明に係わる空気調和機は、冷媒配管にて接続されるとともに、相互に情報を通信する室内ユニットと室外ユニットとを有する空気調和機において、前記室内ユニットあるいは外側からグリル越しに内部の室外ファンを視認できるように構成した前記室外ユニットに運転指令を与えるリモートコントローラに配置した点検指令信号を与える点検指令手段と、前記点検指令手段から点検指令信号を受信した時に、前記室外ユニットの前記室外ファンを外側から前記グリル越しに見て通常の運転と区別可能な所定の回転パターンで運転する室外ファン区別運転手段と、を設けるとともに、前記室外ファン区別運転手段の動作を行うか、または行わせないかを切替えできる切替設定手段を前記室外ユニットに設けたものである。
【0012】
また、この発明に係わる空気調和機は、冷媒配管にて接続されるとともに、相互に情報を通信する室内ユニットと室外ユニットとを有する空気調和機において、前記室内ユニットあるいは外側からグリル越しに内部の室外ファンを視認できるように構成した前記室外ユニットに運転指令を与えるリモートコントローラと、前記室内ユニットあるいは前記室外ユニットの異常を検出する異常検出手段と、前記異常検出手段により異常を検出した時に、異常内容に応じて前記室外ユニットの前記室外ファンを外側から前記グリル越しに見て通常の運転と区別可能な所定の回転パターンで運転する室外ファン区別運転手段と、を設けるとともに、前記室外ファン区別運転手段の動作を行うか、または行わせないかを切替えできる切替設定手段を前記室外ユニットに設けたものである。
【0013】
また、この発明に係わる空気調和機は、冷媒配管にて接続されるとともに、相互に情報を通信する室内ユニットと室外ユニットとを有する空気調和機において、前記室内ユニットあるいは外側からグリル越しに内部の室外ファンを視認できるように構成した前記室外ユニットの異常を検出する異常検出手段と、前記異常検出手段により異常を検出した時に、異常内容を記憶する異常記憶手段と、前記室内ユニットあるいは前記室外ユニットに運転指令を与えるリモートコントローラに配置した点検指令信号を与える点検指令手段と、前記点検指令手段から点検指令信号を受信した時に、前記異常記憶手段で記憶した異常内容を読み出し、読み出した異常内容に応じて前記室外ユニットの前記室外ファンを外側から前記グリル越しに見て通常の運転と区別可能な所定の回転パターンで運転する室外ファン区別運転手段と、を設けるとともに、前記室外ファン区別運転手段の動作を行うか、または行わせないかを切替えできる切替設定手段を前記室外ユニットに設けたものである。
【0014】
また、この発明に係わる空気調和機は、冷媒配管にて接続されるとともに、相互に情報を通信する室内ユニットと複数の室外ファンを有する室外ユニットとを備えた空気調和機において、前記室内ユニットあるいは外側からグリル越しに内部の室外ファンを視認できるように構成した前記室外ユニットに運転指令を与えるリモートコントローラと、前記室内ユニットおよび前記室外ユニットの異常を検出する異常検出手段と、前記異常検出手段により前記室外ユニットの異常を検出した時に、一部の前記室外ファンを外側から前記グリル越しに見て通常の運転と区別可能な所定の回転パターンで運転し、かつ、前記異常検出手段により前記室内ユニットの異常を検出した時に、他の前記室外ファンを外側から前記グリル越しに見て通常の運転と区別可能な所定の回転パターンで運転する室外ファン区別運転手段と、を設けるとともに、前記室外ファン区別運転手段の動作を行うか、または行わせないかを切替えできる切替設定手段を前記室外ユニットに設けたものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1〜図4はこの発明の実施の形態1の空気調和機を示す図で、図1は空気調和機の全体構成図、図2はリモートコントローラの正面図、図3は空気調和機の冷媒回路図、図4は空気調和機の制御回路ブロック図である。図において、図1に示すように、空気調和機は室外ユニット1と室内ユニット2を備え、この室外ユニット1と室内ユニット2は冷媒配管3および、室内・室外接続用配線4によって接続されている。
【0018】
リモートコントローラ5(以下リモコンと称す)は室内ユニット2および室外ユニット1に、運転のON/OFF,冷房または暖房等の運転モードの切替え,被空調設定温度を設定する等の空調運転指令を与えるもので、リモコン用配線6により室内ユニット2に接続されている。前記室外ユニット1の内部には、回転させる室外ファンモータ7aを備えた室外ファン7が設けられ、また、この室外ファン7前方の室外ユニット1前面にグリル8を設けている。なお、図1では室外ファン7をわかりやすく説明するため、グリル8を一部切り欠いた状態で示しているが、グリル8は室外ファン7の送風がスムーズに吹き出されるように、格子形状や網目状などで吹出口が形成されていて、一般的に、室外ユニット1の外側からグリル8の格子や網目越しに内部の室外ファン7を容易に見ることができる。
【0019】
また、前記リモコン5は、図2に示すように、空調運転指令の入力および設定を与える各種ボタン等を備え、この実施の形態ではそれぞれ、空気調和機の運転または停止を操作する運転・停止ボタン5a、冷房または暖房モードを選択する運転切換ボタ5b、所定時間後に運転を停止、または開始させる時間を設定するタイマボタン5c、空調の風速を調節する風速調節ボタン5d、空調の上下の風向を調節する上下風向ボタン5e、被空調設定温度を選択する室温調節ボタン5f、空調の左右の風向を調節するルーバーボタン5g、点検動作の指令を与える点検ボタン5h、試運転ボタン5jおよび各運転指令の情報等を表示する表示部5k等を備えている。
【0020】
次に、空気調和機の冷媒回路について説明する、図3に示すように、冷凍サイクルを圧縮機9、室外熱交換器10、室内熱交換器11を冷媒配管3で環状に接続して構成している。そして、室外熱交換機10には外気を流通させる前記室外ファン7が設けられ、室内熱交換器11には室内空気を流通させる室内ファン12を設けている。四方弁13は、冷房サイクルまたは暖房サイクルを切り換え、室内ユニット2を冷房または暖房運転ができるようにしている。冷凍サイクルには圧力が異常な状態で運転されないように保護するため、それぞれ、圧縮機9の吐出側に吐出圧力によって作動する高圧圧力スイッチ14を、また、圧縮機9の吸入側に吸入圧力によって作動する低圧圧力スイッチ15を設けている。
【0021】
また、空気調和機の運転を制御するための入力情報源として、室外ユニット1側に外気の温度を検出する外気温度検出センサ16と、圧縮機9の吐出冷媒の温度を検出するための吐出温度検出センサ17及び、室内ユニット2側に被空調室温度(室温)を検出する室温検出センサ18と、室内熱交換器11の温度を検出する室内熱交換器温度検出センサ19等を備えている。また、この他、冷凍サイクルには絞り弁20、接続バルブ21a,21b及びアキュムレータ22とマフラー23を備えている。
【0022】
次に、この実施の形態の空気調和機の詳細な制御回路について説明する。図4に示すように、室外ユニット1と室内ユニット2にはそれぞれ各ユニット及び接続された他方のユニット等の運転制御を司る室外制御基板24と、室内制御基板25が設けられている。
【0023】
まず室外ユニット1側から説明する。交流商用電源26に、この交流電源を直流にするための整流回路27が接続され、整流回路27には直流平滑コンデンサ28が接続されている。そして、圧縮機9は、直流平滑コンデンサ28にて生成された直流電圧を圧縮機用インバータ回路29により所望の交流電圧に変換し、印加することで運転される。
【0024】
また、上記室外制御基板24には様々な運転の制御を行う室外制御マイコン30が搭載され、この室外制御マイコン30はインバータ制御回路部31を介して、圧縮機9の運転(PWM)信号を圧縮機用インバータ回路29に与えている。この圧縮機9には制御するための情報源の信号としての印加電流検出用の圧縮機電流センサ32を設けていて、圧縮機電流センサ32からの入力は、電流センサ変換回路32aにより室外制御マイコン30が読取れる信号に変換され、電流センサ変換回路32aを介して室外制御マイコン30に読み取られる。前記直流平滑コンデンサ28も直流電圧検出回路28aを介して室外制御マイコン30に接続され、直流平滑コンデンサ28にて生成された直流電圧の値を、室外制御マイコン30が読み取りできるようにしている。
【0025】
前記圧縮機用インバータ回路29には冷却するための放熱フィン33を設けていて、この放熱フィン33に温度を検出するための放熱フィンセンサ34を備え、放熱フィンセンサ34の検出温度は変換回路34aを介して、室外制御マイコン30に取り込まれるようにしている。
【0026】
また、この他、前記外気温度検出センサ16の値等各種センサ類の値を室外制御マイコン30が読み取り可能な信号に変換するため、外気温度検出センサ16の変換回路16a、吐出温度検出センサ17の変換回路17a、高圧圧力スイッチ14の変換回路14a、低圧圧力スイッチ15の変換回路15aが室外制御基板24に設けられている。
【0027】
次に、室外ファン7を回転駆動させる制御構成部分について説明する。室外ファンモータ7a駆動用のインバータ回路35と、このインバータ回路35を駆動制御するためのファンモータ駆動マイコン36とを備え、ファンモータ駆動マイコン36は、通信回路37を介して室外制御マイコン30からの指令を受け、直流電圧をインバータ回路35で所望の交流電圧に変換し、室外ファンモータ7aに印加することで室外ファン7が運転されるようにしている。
【0028】
また、室外ファンモータ7aの運転動作を切替えるモータ動作切替スイッチ38が室外制御基板24に設けられ、このモータ動作切替スイッチ38の設定内容は室外制御マイコン30に取り込まれるようにしている。また、不揮発性メモリ39が設けられて、室外制御マイコン30より種々の情報の書き込みおよび読み出しが行われる。そして、室外制御基板24と室内制御基板25は、室内・室外通信用配線4にて接続されており、室外制御マイコン30および室内ユニット2の制御を司る室内制御マイコン40は、室外制御基板24側に備えた通信回路41aおよび室内制御基板側25側に備えた通信回路41bを介して相互に通信を行い、種々の情報のやり取りを行う。
【0029】
次に、室内制御基板25側の構成について詳細に説明する。室内制御基板25には室温検出センサ18のデータを取り込む変換回路18aと室内熱交換器温度センサ19の変換回路19aがそれぞれ設けられ、これら変換回路18a,19aを介して、室内制御マイコン40に室温及び室内熱交換器11の温度が取り込まれる。また、室内制御基板25にも室外制御基板24と同様に不揮発性メモリ42を設け、この不揮発性メモリ42に室内制御マイコン40から種々の情報の書き込みおよび読み出しが行われる。
【0030】
また、前記リモコン5がリモコン用配線6により接続されるリモコン通信回路43が設けられ、運転指令等のリモコン5の設定内容は、リモコン5内に備えたリモコン用マイコン(図示せず)がリモコン通信回路43を介して、室内制御マイコン40と相互に通信し、種々の情報のやり取りを行う。そして、室内制御マイコン40は、リモコン5の設定内容に従い、ファン駆動回路部12aを介して、室内ファン12の制御を行うと共に、リモコン5の設定内容に基づき、運転指令を室外制御マイコン30に送信する。
【0031】
次に、このように構成された空気調和機の通常の運転動作について説明する。例えばリモコン5により運転・停止ボタン5aを押し、冷房運転の操作が行われると室内制御マイコン40が室温検出センサ18で検出した室温とリモコン5の室温調節ボタン5fで設定した設定温度との比較を行い、室温が高い場合には設定温度に調節するように室内制御マイコン40および室外制御マイコン30が、外気温度検出センサ16、吐出温度検出センサ17等の各種センサの値から最適な冷媒量を供給するように圧縮機9の運転等を制御している。
【0032】
また、室外ファン7の一般的な通常の運転について説明する。上記のように空気調和機が運転されると、室外ファン7も室外ファンモータ7aの駆動により回転し、室外熱交換器10に外気を流通させて熱交換を促進させる。この実施の形態では、室外制御マイコン30により、通信回路37を介してファンモータ駆動マイコン36に指令を与え、インバータ回路35により最適な回転数で室外ファンモータ7aを回転するように制御している。この実施の形態の一例としては、0rpm(停止)〜700rpmに回転数をほぼ無段階に調節可能な室外ファンモータ7aを設けている。
【0033】
そして、例えば室外ファン7の初期回転数は運転が開始された時の外気温度に応じて予め決められた回転数で運転し、以後、吐出温度検出センサ17等の検出温度値が最適な目標温度に近づくように1分間隔で温度を検出しながら室外ファン7の回転数を調整するように運転している。このように運転されるため、通常は数分程度の短い期間で室外ファン7の回転数が大幅に変わったり、高回転と低回転や運転と停止が規則的に繰り返すようなことは殆ど有り得ない。また、この実施の形態のように室外ファン7の回転数を目的とする回転数にほぼ無段階に調節できるようなタイプではなく、例えば高回転/中回転/低回転等の数段階の回転数で調節するタイプの室外ファンであったとしても、同様に数分程度の短い期間で回転数が頻回に決まったパターンで変化することは殆ど無い。
【0034】
このため、室外ファン7を数十秒から数分程度の短い間隔で、例えば運転/停止や高回転/低回転を規則的に繰り返す等の所定の回転パターンで運転を行うことで、通常の室外ファン7の運転とは異なることが容易に区別できる。図5はこの実施の形態1の室外ユニット1の設置例を説明する斜視図であるが、図に示すようにビルなどでは、室外ユニット1を室内ユニット2と離れたビルの屋上等の屋外に、他の室外ユニットとともに集中的に設置されるケースも多い。そして、、通常このように室外ユニット1はビルの屋上等の目立ちにくい場所に設置されるため、室内ユニット2に比べ意匠性を良くする必要性も少なく、また、通風性をよくするため、上記で説明したようにグリル8越しに容易に内部の室外ファン7を室外ユニット1の外側から視認することができ、室外ファン7を通常の運転と区別可能な所定の回転パターンで運転すれば、図5のように多くの室外ユニット1が並んだとしても、室外ユニット1を外側から見るだけで容易に目的の室外ユニット1を見つけ出すことができるわけである。
【0035】
次に、この実施の形態の主要構成について説明する。図6はこの実施の形態1の空気調和機の主要部のブロック構成図である。異常検出手段44は空気調和機の室内ユニット2あるいは室外ユニット1の異常を検出するもので、この実施の形態では図4に示すように室外ユニット1の異常検出は、室外制御基板24に設けられた室外制御マイコン30により、吐出温度検出センサ17、高圧圧力スイッチ14、低圧圧力スイッチ15、圧縮機電流センサ32、放熱フィンセンサ34、直流電圧検出回路28a等の各種センサ類からのデータを取り込み、異常なデータ値でないかを判断することにより行われるように構成している。また、室内ユニット2側の異常検出は、室内制御基板25に設けられた室内制御マイコン40により、室温検出センサ18、室内熱交換器温度検出センサ19等の各種センサ類からのデータやリモコン5との通信データを取り込み、異常なデータ値でないかを判断することにより行われている。
【0036】
室外ファン区別運転手段45は、異常検出手段44(室外制御マイコン30,室内制御マイコン40など)で室内ユニット2あるいは室外ユニット1の異常を検出した時に、室外ファンモータ7aを制御運転して室外ユニット1の室外ファン7を、通常の運転と区別可能な所定のパターンで運転するもので、この実施の形態では図4に示すように、室外制御マイコン30により、通信回路37を介してファンモータ駆動マイコン36に指令を与え、インバータ回路35を動作させることで、室外ファンモータ7aを所定のパターンで回転するように構成している。
【0037】
前記室外制御基板24に設けたモータ動作切替スイッチ38よりなる切替設定手段は、前記室外ファン区別運転手段45による室外ファン7を通常の運転と区別可能な所定の回転パターンで運転する動作を行うか、または行わせないかを、選択できるようにし、他の空気調和機の室外ユニット台数が少なく、目的の室外ユニット1が容易に何処にあるか明らかな場合や、使用者の好みに応じて室外ファン区別運転手段45の動作を行わせないこともできるように構成し、使い勝手を良くしている。
【0038】
また、異常記憶手段46は異常検出手段44で検出した異常の内容を記憶しておくもので、この実施の形態では、図4に示す不揮発性メモリ39および不揮発性メモリ42により構成され、室外ユニット1側の異常内容は不揮発性メモリ39に記憶され、室内ユニット2側の異常内容は不揮発性メモリ42に記憶されるようにしている。
【0039】
前記リモコン5の点検ボタン5hより成る点検指令手段は、点検司令信号を出力するもので、この点検指令信号がリモコン5から室内制御マイコン40を介して室外制御マイコン30に取り込まれ、点検司令信号を受信すると室外制御マイコン30等により室外ファン区別運転手段45は、室内ユニット2あるいは室外ユニット1の異常の有無にかかわらず室外ファン7を、通常の運転と区別可能な所定の回転パターンで運転するようにしている。
【0040】
次に、上記のように構成されるこの実施の形態の空気調和機の具体的な動作について説明する。まず、室外ユニット1の異常時の動作について説明する。図7はこの発明の実施の形態1を示す空気調和機の室外ユニット異常時の動作を説明するフローチャートである。なお、このフローチャートのプログラムは室外制御マイコン30のメモリ(図示せず)等に記憶され、室外制御マイコン30等で実行される。図8はこの発明の実施の形態1を示す空気調和機の室外ユニット異常時の運転モード、圧縮機、室外ファン、リモコン操作の運転状態を説明するタイムチャートである。図8において、横軸は時間を表し、Ta〜Tdは主要な各時点で、TaからTdへと進行する。また、縦軸は運転モードの正常/異常、圧縮機の運転/停止、室外ファンの運転/停止、リモコン操作による運転/停止の状態を表している。
【0041】
まず、図8のTa時点のようにリモコン5の運転・停止ボタン5aを押して空気調和機が運転されると、室外制御マイコン30及び室内制御マイコン40が室内ユニット2を運転するとともに、室外ユニット1もステップ101にて圧縮機9および室外ファンモータ7aの運転を開始する。
【0042】
そして、異常検出手段44によるステップ101〜ステップ110からなる室外ユニット1の異常検出ステップが行われる。ステップ102で吐出温度検出センサ17の値を取り込む。次に、ステップ103にて高圧圧力スイッチ14の作動状態を取り込む。次に、ステップ104にて低圧圧力スイッチ15の作動状態を取り込む。次に、ステップ105にて圧縮機電流センサ32の値を取り込む。次に、ステップ106にて放熱フィンセンサ34の値を取り込む。次に、ステップ107にて直流平滑コンデンサ28の電圧値を取り込む。このようにステップ102〜ステップ107にて室外制御マイコン30に室外ユニット1を制御する情報源となる各種センサの値を取り込む。
【0043】
次に、ステップ108にて、ステップ102〜ステップ107にて取り込んだ値が正常な値であるかを判定する。例えば、ステップ102の吐出温度検出センサ17の検出値が0℃〜140℃の範囲外であれば異常と判断し、ステップ103で異常と判断される例えば5MPa以上で作動する高圧圧力スイッチ14が作動していないか判断し、また、ステップ106で放熱フィンセンサ34の検出値が異常と判断する例えば75℃以上でないか判断する等、各データが正常な値かを判断する。なお、この各種異常と判断するデータ値は空気調和機の機種や能力等により異なる。
【0044】
そして、ステップ108にて、ステップ102〜ステップ107にて取り込んだ値が正常な値である場合は、問題がないためステップ109にて運転継続と判断して、ステップ101へ戻り空気調和機の運転を継続する。
【0045】
ステップ108にて、ステップ102〜ステップ107にて取り込んだ値の内、いずれか一つでも異常な値の場合は、ステップ110にて異常が生じた(異常モードである)と判断し、図8のTb時点のようにステップ111にて圧縮機9および室外ファンモータ7aを停止する。
【0046】
次に、ステップ112〜ステップ117からなる室外ユニット1の室外ファン7を、通常の運転と区別可能な所定の回転パターンで運転する室外ファン区別運転手段45による室外ファン区別運転ステップが行われる。まず、ステップ112にてモータ動作切替スイッチ(切替設定手段)38の設定状態を取り込み、ステップ113にてステップ112にて取り込んだモータ動作切替スイッチ(切替設定手段)38の設定状態を判定する。
【0047】
ステップ113にて、モータ動作切替スイッチ(切替設定手段)38の設定状態が「区別運転無し」の場合は、ステップ114にて室外ファンモータ7aを停止のままとし、つまり室外ファン7を停止のままとする。
【0048】
ステップ113にて、モータ動作切替スイッチ(切替設定手段)38の設定状態が通常の「区別運転有り」の場合は、ステップ115にて室外ファンモータ7aを30秒間停止し、ステップ116にて室外ファンモータ7aを30秒間所定の回転数(X1)にて運転し、室外ファン7を回転させる。この実施の形態では回転数(X1)を400rpmで回転させている。
【0049】
そして、ステップ117でステップ110にて判断した異常モードが解除されたかを判断し、ステップ117にて、異常状態が解除されず異常モードが「継続」であると判断した場合は、ステップ112に戻り、ステップ115とステップ116を繰り返すことで、図8のTb〜Tc間のように室外ファン7が30秒間隔で400rpmの回転数による運転と停止を繰り返すようにしている。なお、図8のTb〜Tc間では回転と停止の繰り返しを2回分のみ示しているが、実際には異常が解除されるか、または、リモコン5の運転・停止ボタン5aが押されて、空気調和機の運転が完全に停止されるまで、繰り返しこの室外ファン7の区別運転が行われる。
【0050】
そして、ステップ117にて、異常が高負荷等の一時的な場合で、各種センサ類のデータが正常な値になり正常な状態に復帰した場合や、修理サービス等が完了し、リモコン5の運転・停止ボタン5aが再び押されると異常モードが解除され、異常モードが「解除」であると判断し、図8のTc時点でステップ118にて室外ファンモータ7aを停止して室外ファン7を止める。そして、空気調和機の運転が再び可能となる運転スタンバイの状態に移行し、次の運転(図8のTd時点)を待つ。
【0051】
このように、室外ユニット1が異常になった際に自動的に室外ファン7を通常の運転と区別可能な所定の回転パターン(回転/停止)で運転したので、図5に示すように多くの室外ユニットが配置されていても故障した室外ユニット1を見つけるため、従来のように、多くの室外ユニットのパネル(図示せず)を順次開けて内部の表示を見て行く作業をしなくても、室外ユニットを外側から見て、通常の運転とは異なる所定の回転パターンで回転している室外ファン7の室外ユニット1を見つけるだけで、簡単に目的の室外ユニット1を見つけることができ、修理サービスやメンテナンスを容易にできるようになる。
【0052】
また、室外ファン7は通常の運転と区別可能な所定の回転パターンを見ることにより容易に判断できるが、回転パターンにより送風音も通常の運転時とは変化し、また、送風量も変化するため、送風量の変化は室外ユニット1の前方に来れば肌等でも感じることができ、目だけでなく、耳や肌でも通常の運転と異なることが判別可能で、室外ファン7により通常の運転と区別することは非常に容易く、異常を表すのに適している。
【0053】
このように、室外ユニット1の室外ファン7は、室内ユニット2のように意匠性の都合上なるべくファンを見えないように配慮し、また、天井等に配置されてさらに見ることが難しい室内ユニット2のファン(図示せず)のようなものに比べ、ビルの屋上等に設置されて意匠性をあまり気にする必要もなく、羽根の径も大きくて見やすいものである。このため、他の室外ユニットが同時に運転されていても、送風音の変化では区別ででき難くなるが、上記のように、通常の室外ファン7の運転と区別可能な所定の回転パターンで運転し、一目で区別できるので、他の室外ユニットを全て停止しなければ目的の室外ユニット1を見つけ出すことができないということも無く、容易に見つけ出すことができるわけである。
【0054】
また、さらに、室外ファン7により目的の室外ユニット1を見つけられるようにすることが良い点は、室外ファンモータ7aを備えた室外ファン7は元から室外ユニット1に備えられた部品のため新たに部品を設ける必要がなく、室外制御マイコン30等のプログラムを変更するだけなので、安価に機能が得られるわけである。例えば、部品を追加して室外ユニット1の外部にランプ等の表示を設ける場合、追加部品の費用が必要で、また、特に室外ユニット1が一般的に屋外に設置されるため、雨等の耐候性が必要な高価な部品が必要になり、また、追加されたランプ等の部品自体が故障する可能性もあり、故障する確率が増すことになる。この点、元から室外ユニット1に備えられた室外ファン7(室外ファンモータ7aを含む)は元から耐候性を考慮して設けられているため、耐候性についても問題が無く、部品を追加しないので、故障する確率が増すこともない。
【0055】
さらにまた、室外ユニット1の故障の中で多いケースは圧縮機9等の冷凍サイクルに関する故障であり、室外ファンモータ7aを含む室外ファン7が故障することは一般的に殆ど無く、この点からも室外ファン7で異常の生じた目的の室外ユニット1を見つけられるようにすることは効果が大きい。また、室内ユニット2に比べ室外ユニット1の方が故障するケースが多く、異常の室外ユニット1を見つけられることは効果が大きい。
【0056】
また、上記の室外ユニット1の異常時には室外ファン7の区別運転のパターンをON/OFFだけにして、つまり、室外ファン区別運転手段45による室外ファン7の通常の運転と区別可能な所定の回転パターンを、回転と停止の繰り返しとしたので、室外ファン7の制御が簡単である。
【0057】
次に、この実施の形態の空気調和機の室内ユニット2異常時の動作について説明する。図9はこの発明の実施の形態1を示す室内ユニット異常時の動作を説明するフローチャートである。なお、このフローチャートのプログラムは室外制御マイコン30や室内制御マイコン40のメモリ(図示せず)等に記憶され、室外制御マイコン30や室内制御マイコン40等で実行される。図10はこの発明の実施の形態1を示す室内ユニット異常時の運転モード、圧縮機、室外ファン、リモコン操作の運転状態を説明するタイムチャートである。図10において、横軸は時間を表し、Ta〜Tdは主要な各時点で、TaからTdへと進行する。また、縦軸は室内ユニット運転モードの正常/異常、圧縮機の運転/停止、室外ファンの運転/停止、リモコン操作による運転/停止の状態を表している。
【0058】
まず、上記の室外ユニット1側で説明したように図10のTa時点でリモコン5の運転・停止ボタン5aを押して空気調和機が運転されると、室外制御マイコン30及び室内制御マイコン40が室内ユニット2を運転するとともに、室外ユニット1もステップ101にて圧縮機9および室外ファンモータ7aの運転を開始する。
【0059】
そして、異常検出手段44により、ステップ101及びステップ202〜207からなる室内ユニット2の異常検出ステップが行われる。ステップ202で室温検出センサ18の値を取り込む。次に、ステップ203にて室内熱交換器温度検出センサ19の値を取り込む。次に、ステップ204にてリモコン5との通信が正常かをチェックする。このようにステップ202〜ステップ204にて室内制御マイコン40に室内ユニット2及び室外ユニット1を制御する情報源となる各種センサ等の値を取り込む。
【0060】
次に、ステップ205にて、ステップ202〜ステップ204にて取り込んだ値が正常な値であるかを判定する。例えば、ステップ203の室内熱交換器温度検出センサ19の検出値が−30℃〜80℃の範囲外であれば異常と判断する等、各データが正常な値かを判断する。なお、この各種異常と判断するデータ値は空気調和機の機種や能力等により異なる。
【0061】
そして、ステップ205にて、ステップ202〜ステップ204にて取り込んだ値が正常な値である場合は、問題がないためステップ206にて運転継続と判断して、ステップ101へ戻り空気調和機の運転を継続する。
【0062】
ステップ205にて、ステップ202〜ステップ204にて取り込んだ値の内、いずれか一つでも異常な値の場合は、ステップ207で室内ユニット2にて異常が生じた(異常モードである)と判断し、ステップ208にて、室内制御マイコン40は通信回路41aおよび41bを介して、室外制御マイコン30に異常モードとなったことを送信する。室外制御マイコン30は、ステップ208にて室内制御マイコン40から異常モードとなったことを取り込んだ結果、図10のTb時点のように、ステップ209にて、圧縮機9および室外ファンモータ7aを停止する。
【0063】
次に、室外ユニット1の異常時と同様に、ステップ210〜ステップ215からなる室外ユニット1の室外ファン7を、通常の運転とは区別可能な所定の回転パターンで運転する室外ファン区別運転手段45による室外ファン区別運転ステップが行われる。まず、ステップ210にてモータ動作切替スイッチ(切替設定手段)38の設定状態を取り込み、ステップ211にてステップ210にて取り込んだモータ動作切替スイッチ(切替設定手段)38の設定状態を判定する。
【0064】
ステップ211にて、モータ動作切替スイッチ(切替設定手段)38の設定状態が「区別運転無し」の場合は、ステップ212にて室外ファンモータ7aを停止のままとし、つまり室外ファン7を停止のままとする。
【0065】
ステップ211にて、モータ動作切替スイッチ(切替設定手段)38の設定状態が通常の「区別運転有り」の場合は、ステップ213にて室外ファンモータ7aをある所定の時間(T1)に所定の回転数(X2)にて運転し、ステップ214にて室外ファンモータ7aをある所定の時間(T2)に所定の回転数(X3)にて運転する。この実施の形態では所定の時間(T1)を10秒間、所定の回転数(X1)を100rpmの低回転とし、所定の時間(T2)を60秒間、所定の回転数(X2)を300rpmとして(X1)より高回転で回転させている。
【0066】
そして、ステップ215にてステップ207で判断した異常モードが解除されたかを判断し、ステップ215にて、異常状態が解除されず異常モードが「継続」であると判断した場合は、ステップ210に戻り、ステップ213とステップ214を繰り返すことで、図10のTb〜Tc間のように室外ファン7が10秒間100rpmの回転数と、60秒間300rpmの回転数による高回転と低回転の交互回転の運転を繰り返すようにしている。なお、図10のTb〜Tc間では交互運転の繰り返しを2回分のみ示しているが、実際には異常が解除されるか、または、リモコン5の運転・停止ボタン5aが押されて、空気調和機の運転を完全に停止されるまで、繰り返しこの室外ファン7の区別運転が行われる。
【0067】
そして、ステップ215にて、異常が高負荷等の一時的な場合で、各種センサ類のデータが正常な値になり正常な状態に復帰した場合や、修理サービス等が完了し、リモコン5の運転・停止ボタン5aが再び押されると異常モードが解除され、異常モードが「解除」であると判断し、ステップ216にて、室内制御マイコン40は通信回路41aおよび41bを介して、室外制御マイコン30に異常モードが解除されたことを送信する。室外制御マイコン30は、ステップ216にて室内制御マイコン40から、異常モードが解除されたことを取り込んだ結果、図10のTc時点でステップ217にて室外ファンモータ7aを停止して室外ファン7を止める。そして、空気調和機の運転が再び可能となる運転スタンバイの状態に移行し、次の運転(図10のTd時点)を待つ。
【0068】
このように、室外ユニット1の異常時だけでなく、室内ユニット2の異常の際にも同様に室外ユニット1の室外ファン7を通常の運転とは区別可能な所定の回転パターンで運転するので、異常の生じた室内ユニット2と離れて接続された室外ユニット1を同様にすぐに見つけることができ、空気調和機のメンテナンスを容易にできる効果がある。一般的に室内ユニット2の修理サービスやメンテナンスをする場合であっても室外ユニット1側の調整等の点検を行うケースも多く、室内ユニット2の異常の際に、室外ユニット1を見つけやすくすることは、修理サービスやメンテナンスを容易にできる効果がある。
【0069】
このように、冷媒配管3にて接続されるとともに、相互に情報を通信する室内ユニット2と室外ユニット1とを有する空気調和機において、室内ユニット2あるいは室外ユニット1の異常を検出する異常検出手段44と、異常検出手段44により異常を検出した時に、室外ユニット2の室外ファン7を通常の運転と区別可能な所定の回転パターンで運転する室外ファン区別運転手段45と、を設けたので、空気調和機の異常が生じた室外ユニット1あるいは異常の生じた室内ユニット2に接続された室外ユニット1を、特別な部品を設けることなく安価に、かつ簡単に見つけ出すことができる効果があり、修理サービスやメンテナンスを容易にできるようになる。
【0070】
また、上記の室外ユニット1の異常時には室外ファン7の区別運転の回転パターンをON/OFF(回転/停止)だけにして、制御が簡単なものを示したが、室内ユニット2の異常時に区別運転のパターンを高回転と低回転の交互回転にしている。このため、室外ユニット1と室内ユニット2のどちらが異常になったのかも室外ファン7の回転パターンにより判別できるようにしている。
【0071】
また、室外ファン7が停止している際に、気候により強い風が吹くと、風により室外ファン7が回転する場合があり、特に室外ファン7が逆回転すると、室外ファン7を回転駆動させる時、通常より多くの起電力が必要になる場合や、回転パターンが安定しない場合が稀に生じる可能性が有る。このような場合、室外ファン7は回転と停止を繰り返すパターンよりも、高回転と低回転の繰り返しで運転するパターンの方が、回転数が制御されるので、安定した回転パターンが得られる。
【0072】
つまり、室外ファン区別運転手段45による室外ファン7の通常の運転と区別可能な所定の回転パターンは、高回転と低回転の交互回転としたので、安定した所定の回転パターンが得られるという効果がある。
【0073】
また冷媒配管3にて接続されるとともに、相互に情報を通信する室内ユニット2と室外ユニット1とを有する空気調和機の室内ユニット2あるいは室外ユニット1の異常を検出する異常検出ステップと、異常検出ステップで異常を検出した時に、室外ユニット1の室外ファン7を通常の運転と区別可能な所定の回転パターンで運転する室外ファン区別運転ステップと、を備えたので、簡単な制御で、空気調和機の異常が生じた室外ユニット1あるいは異常が生じた室内ユニット2に接続された室外ユニット1を、特別な部品を追加することなく安価に、かつ簡単に見つけ出すことができる効果があり、修理サービスやメンテナンスを容易にできるようになる。
【0074】
次に、この実施の形態の空気調和機の点検ボタン(点検司令手段)5hから司令があった時の動作について説明する。図11はこの発明の実施の形態1を示す空気調和機の点検司令手段による動作を説明するフローチャートである。なお、このフローチャートのプログラムは室外制御マイコン30や室内制御マイコン40のメモリ(図示せず)等に記憶され、室外制御マイコン30や室内制御マイコン40等で実行される。図12はこの発明の実施の形態1を示す空気調和機の点検司令手段による室外ファン、リモコン点検ボタン(点検司令手段)の状態を説明するタイムチャートである。図12において、横軸は時間を表し、Tg〜Thは点検ボタン5hのON〜OFF時点で、TgからThへと進行する。また、縦軸は室外ファンの運転/停止、リモコン操作による点検ボタン(点検司令手段)5hのON/OFFの状態を表している。
【0075】
まず、図12のTg時点でリモコン5の点検ボタン(点検司令手段)5hがONされると、ステップ301にてリモコン用マイコン(図示せず)が室内制御マイコン40に点検ボタン(点検司令手段)5hがONされたことを送信する。次に、ステップ302にて、室内制御マイコン40は室外制御マイコン30に点検モードが開始されたことを送信する。
【0076】
そして、ステップ303〜ステップ308からなる室外ユニット1の室外ファン7を、通常の運転と区別可能な所定の回転パターンで運転する室外ファン区別運転手段45による室外ファン区別運転ステップが行われる。まず、ステップ303にてモータ動作切替スイッチ(切替設定手段)38の設定状態を取り込み、ステップ304にてステップ303で取り込んだモータ動作切替スイッチ(切替設定手段)38の設定状態を判定する。
【0077】
ステップ304にて、モータ動作切替スイッチ(切替設定手段)38の設定状態が「区別運転無し」の場合は、ステップ305にて室外ファンモータ7aを停止し、室外ファン7を停止のままとする。
【0078】
ステップ304にて、モータ動作切替スイッチ(切替設定手段)38の設定状態が通常の「区別運転有り」の場合は、ステップ306にて室外ファンモータ7aをある所定の時間(T3)に所定の回転数(X4)にて運転し、ステップ307にて室外ファンモータ7aをある所定の時間(T4)に所定の回転数(X5)にて運転する。この実施の形態では所定の時間(T3)を30秒間、所定の回転数(X4)を0rpm(停止)とし、所定の時間(T4)を30秒間、所定の回転数(X5)を400rpmとして回転させている。
【0079】
そして、ステップ308にてリモコン5のリモコン用マイコンは点検ボタン(点検司令手段)5hがOFFとなったかを判断する。ステップ308にて、点検ボタンがOFFではないと判断した場合は、ステップ303に戻る。ステップ306とステップ307を繰り返すことで、図12のTg〜Th間のように室外ファン7が30秒間停止し、30秒間400rpmの回転数による運転/停止の交互運転を繰り返すようにしている。なお、図12のTg〜Th間では繰り返しを2回分のみ示しているが、実際にはリモコン5の点検ボタン(点検司令手段)5hが再び押されるまで、繰り返し室外ファン7の区別運転が行われる。
【0080】
ステップ308にて、空気調和機のサービスやメンテナンス(点検)が完了し、点検ボタン(点検司令手段)5hが再び押されてOFFであると判断した場合は、ステップ309にてリモコン用マイコンは室内制御マイコン40に点検ボタン(点検司令手段)がOFFされたことを送信する。次に、ステップ310にて、室内制御マイコン40は室外制御マイコン30に点検モードが解除されたことを送信する。次に、ステップ311にて室外ファンモータ7aを停止し、室外ファン7の区別運転動作を終了して、空気調和機の運転が再び可能となる運転スタンバイの状態に移行し、次の運転(図12のTh時点)を待つ。
【0081】
そして、点検ボタン(点検司令手段)5hにより、異常の有無にかかわらず、室外ファン7を通常の運転と区別可能な所定の回転パターンで運転するので、室内ユニット2に離れて接続された室外ユニット1をすぐに見つけられるので、定期的なメンテナンスや、異常ではないものの室内ユニット2の調子がよくなく、点検してほしい等の要求があった場合であっても目的とする室外ユニット1を簡単に見つけることができ、メンテナンスを容易にできる効果がある。
【0082】
なお、この実施の形態では点検ボタン(点検指令手段)5hをリモコン5に設けたものを示したが、室内ユニット2に点検ボタン(点検指令手段)5hを設けてもよく同様の効果を得られる。また、点検ボタン(点検指令手段)5hを専用のボタンを設けたものを示したが、他の機能のボタンを2個同時に押す(例えばタイマボタン5cと風速調節ボタン5dを同時に押す等)と点検指令手段の機能が働くようにしてもよく、また、ボタンではなくスライド式のスイッチであってもよい等、どのような入力形式でもよい。
【0083】
このように、冷媒配管3にて接続されるとともに、相互に情報を通信する室内ユニット2と室外ユニット1とを有する空気調和機において、室内ユニット2あるいは室内ユニット2に運転指令を与えるリモートコントローラ5に配置した点検指令信号を与える点検ボタン(点検指令手段)5hと、点検ボタン(点検指令手段)5hから点検指令信号を受信した時に、室外ユニット1の室外ファン7を通常の運転と区別可能な所定の回転パターンで運転する室外ファン区別運転手段45と、を設けたので、定期的なメンテナンスの等の際に、室内ユニット2と離れた位置に接続された目的の空気調和機の室外ユニット1を、特別な部品を設けることなく安価に、かつ簡単に見つけ出すことができる効果があり、メンテナンスを容易にできるようになる。
【0084】
また、室外ユニット1の異常、室内ユニット2の異常の場合も同様であるが、室外ファン7を通常の運転と区別可能な所定の回転パターンで運転する室外ファン区別運転手段45の動作を行うか、または行わせないかを切替えできるモータ動作切替スイッチ(切替設定手段)38を設けているので、室外ファン区別運転手段45の動作を行わせないようにすると、多くの室外ユニット1の中から、または室内ユニット2に離れた位置で接続された目的の室外ユニット1を見つけられる効果はなくなるが、室外ユニット1の設置台数が少なく明らかに目的の室外ユニット1が見つられる場合等は、室外ファン7を通常の運転と区別可能な所定のパターンで運転する必要性が少なく、また、使用者の好みに応じて動作を行わせるか、または行わせないかを選択できるようにすることで、使い勝手のよい空気調和機が得られる効果がある。
【0085】
また、モータ動作切替スイッチ(切替設定手段)38を室外制御基板24に設けたものを示したが、室外ユニット1内の他の場所やリモコン5に設けるなど、空気調和機のどの位置に設けてもよい。なお、この実施の形態1ではモータ動作切替スイッチ(切替設定手段)38を室外ユニット1に設けているので、区別運転を行っている目的の室外ユニット1を見つけてから、このモータ動作切替スイッチ(切替設定手段)38を、区別運転を行わせない側に設定すれば、リモコン5の所まで戻りリモコン5を操作しなくても室外ファン7の回転を止めることが可能になるので、修理サービスやメンテナンスの際にさらに作業を行いやすくできるという効果もある。
【0086】
なお、この実施の形態1では室外ユニット1の異常時あるいは室内ユニット2の異常時および点検ボタン(点検指令手段)5hの実行時に、それぞれ室外ファン区別運転手段45により室外ファン7を区別運転し、使い勝手のよい空気調和機を示したが、室外ユニット1の異常時にのみ室外ファン7の区別運転を行うものや、室内ユニット2の異常時にのみ室外ファン7の区別運転を行うものであっても良く、個々の効果は同様に得られる。
【0087】
実施の形態2.
図13,図14はこの発明の実施の形態2の空気調和機を示す図で、図13は室外ユニット異常時の動作を説明するフローチャートである。なお、このフローチャートのプログラムは室外制御マイコン30のメモリ(図示せず)等に記憶され、室外制御マイコン30等で実行される。図14は室外ユニット異常時の運転モード、圧縮機、室外ファン、リモコン操作の運転状態を説明するタイムチャートである。図14において、横軸は時間を表し、Ta〜Tdは主要な各時点で、TaからTdへと進行する。また、縦軸は運転モードの正常/異常、圧縮機の運転/停止、室外ファンの運転/停止、リモコン操作による運転/停止の状態を表している。
【0088】
なお、上記実施の形態1と同一部分及び同一ステップまたは相当部分および相当ステップには同一符号を付し、詳細な説明は省略する。また、記載以外の構造と動作は上記実施の形態1と同一である。上記実施の形態1では図7,図8の説明で室外ユニット1異常時の室外ファン区別運転手段45による所定の回転パターンを、30秒間隔で回転と停止を繰り返す間欠運転を行うものを示したが、高回転と低回転の交互回転としてもよい。
【0089】
まず、図14のTa時点のようにリモコン5の運転・停止ボタン5aを押して空気調和機が運転されると、室外制御マイコン30及び室内制御マイコン40が室内ユニット2を運転するとともに、室外ユニット1もステップ101にて圧縮機9および室外ファンモータ7aの運転を開始する。
【0090】
そして、異常検出手段44によるステップ101〜ステップ110からなる室外ユニット1の異常検出ステップと、図14のTb時点で圧縮機9および室外ファンモータ7aを停止するステップ111が行われるが、これらは上記実施の形態1の図7で説明のステップと同一であり、説明を省略する。
【0091】
次に、ステップ112〜ステップ114及びステップ415〜ステップ417からなる室外ユニット1の室外ファン7を、通常の運転とは区別可能な所定の回転パターンで運転する室外ファン区別運転手段45による室外ファン区別運転ステップが行われる。まず、ステップ112にてモータ動作切替スイッチ(切替設定手段)38の設定状態を取り込み、ステップ113にてステップ112にて取り込んだモータ動作切替スイッチ(切替設定手段)38の設定状態を判定する。
【0092】
ステップ113にて、モータ動作切替スイッチ(切替設定手段)38の設定状態が「区別運転無し」の場合は、ステップ114にて室外ファンモータ7aを停止のままとし、つまり室外ファン7を停止のままとする。
【0093】
ステップ113にて、モータ動作切替スイッチ(切替設定手段)38の設定状態が通常の「区別運転有り」の場合は、ステップ415にて室外ファンモータ7aを30秒間所定の回転数(X6)にて運転し、ステップ416にて室外ファンモータ7aを30秒間所定の回転数(X7)にて運転し室外ファン7を回転させる。この実施の形態では回転数(X6)を100rpmで回転させ、(X7)を500rpmとし、(X7)を(X6)より高回転で回転させている。
【0094】
そして、ステップ417でステップ110にて判断した異常モードが解除されたかを判断し、ステップ417にて、異常状態が解除されず異常モードが「継続」であると判断した場合は、ステップ112に戻り、ステップ415とステップ416を繰り返すことで、図14のTb〜Tc間のように室外ファン7が、30秒間隔で100rpmと500rpmの回転数による高回転と低回転の交互回転で運転するようにしている。なお、図14のTb〜Tc間では交互回転の繰り返しを2回分のみ示しているが、実際には異常が解除されるか、または、リモコン5の運転・停止ボタン5aが押されて、空気調和機の運転を完全に停止させるまで、繰り返し室外ファン7のこの区別運転が行われる。
【0095】
そして、ステップ417にて、異常が高負荷等の一時的な場合で、各種センサ類のデータが正常な値になり正常な状態に復帰した場合や、修理サービス等が完了し、リモコン5の運転・停止ボタン5aが再び押されると異常モードが解除され、異常モードが「解除」であると判断し、図14のTc時点でステップ418にて室外ファンモータ7aを停止して室外ファン7を止める。そして、空気調和機の運転が再び可能となる運転スタンバイの状態に移行し、次の運転(図14のTd時点)を待つ。
【0096】
このように、室外ユニット1の異常時に、室外ファン区別運転手段45による室外ファン7の通常の運転と区別可能な所定の回転パターンを、上記実施の形態1の室内ユニット2異常時と同様に、高回転と低回転の交互回転にしているので、安定した所定の回転パターンが得られる効果がある。なお、記載以外の他の効果も上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
【0097】
実施の形態3.
図15,図16はこの発明の実施の形態3の空気調和機を示す図で、図15は室外ユニット異常時の動作を説明するフローチャートである。なお、このフローチャートのプログラムは室外制御マイコン30のメモリ(図示せず)等に記憶され、室外制御マイコン30等で実行される。図16は室外ユニット異常時の運転モード、圧縮機、室外ファン、リモコン操作の運転状態を説明するタイムチャートである。図16において、横軸は時間を表し、Ta〜Tdは主要な各時点で、TaからTdへと進行する。また、縦軸は運転モードの正常/異常、圧縮機の運転/停止、室外ファンの運転/停止、リモコン操作による運転/停止の状態を表している。
【0098】
なお、上記実施の形態1〜2と同一部分および同一ステップまたは相当部分および相当ステップには同一符号を付し、詳細な説明は省略する。また、記載以外の構造と動作は上記実施の形態1〜2と同一である。実施の形態1では図7,図8の説明にて室外ユニット1異常時の室外ファン区別運転手段45による所定の回転パターンを、30秒間隔で運転と停止を繰返すものを示し、実施の形態2では図13,図14の説明にて所定の回転パターンを、30秒間隔の高回転と低回転の交互回転としたものを示したが、回転数の変更とともに時間を変えてもよい。
【0099】
まず、図16のTa時点のようにリモコン5の運転・停止ボタン5aを押して空気調和機が運転されると、室外制御マイコン30及び室内制御マイコン40が室内ユニット2を運転するとともに、室外ユニット1もステップ101にて圧縮機9および室外ファンモータ7aの運転を開始する。
【0100】
そして、異常検出手段44によるステップ101〜ステップ110からなる室外ユニット1の異常検出ステップと、図16のTb時点で圧縮機9および室外ファンモータ7aを停止するステップ111が行われるが、これらのステップは上記実施の形態1の図7および実施の形態2の図14で説明のステップと同一であり、説明を省略する。
【0101】
次に、ステップ112〜ステップ114及びステップ515〜ステップ517からなる室外ユニット1の室外ファン7を、通常の運転と区別可能な所定の回転パターンで運転する室外ファン区別運転手段45による室外ファン区別運転ステップが行われる。まず、ステップ112にてモータ動作切替スイッチ(切替設定手段)38の設定状態を取り込み、ステップ113でステップ112にて取り込んだモータ動作切替スイッチ(切替設定手段)38の設定状態を判定する。
【0102】
ステップ113にて、モータ動作切替スイッチ(切替設定手段)38の設定状態が「区別運転無し」の場合は、ステップ114にて室外ファンモータ7aを停止のままとし、つまり室外ファン7を停止のままとする。
【0103】
ステップ113にて、モータ動作切替スイッチ(切替設定手段)38の設定状態が通常の「区別運転有り」の場合は、ステップ515にて室外ファンモータ7aをある所定の時間(T5)に所定の回転数(X8)にて運転し、ステップ516にて室外ファンモータ7aを所定の時間(T6)に回転数(X9)にて運転し室外ファン7を回転させる。この実施の形態では一例として所定の時間(T5)を10秒間、所定の回転数(X8)を100rpmの低回転とし、所定の時間(T6)を30秒(X9)を300rpmとし、(X9)を(X8)より高回転で回転させている。
【0104】
そして、ステップ517でステップ110にて判断した異常モードが解除されたかを判断し、ステップ517にて、異常状態が解除されず異常モードが「継続」であると判断した場合は、ステップ112に戻り、ステップ515とステップ516を繰り返すことで、図16のTb〜Tc間のように室外ファン7が10秒間100rpmの回転数と、30秒間300rpmの回転数による高回転と低回転の交互回転で運転するようにしている。なお、図16のTb〜Tc間では交互回転の繰り返しを2回分のみ示しているが、実際には異常が解除されるか、または、リモコン5の運転・停止ボタン5aが押されて、空気調和機の運転を完全に停止されるまで、繰り返し室外ファン7のこの区別運転が行われる。
【0105】
そして、ステップ517にて、異常が高負荷等の一時的な場合で、各種センサ類のデータが正常な値になり正常な状態に復帰した場合や、修理サービス等が完了し、リモコン5の運転・停止ボタン5aが再び押されると異常モードが解除され、異常モードが「解除」であると判断し、図16のTc時点でステップ518にて室外ファンモータ7aを停止して室外ファン7を止める。そして、空気調和機の運転が再び可能となる運転スタンバイの状態に移行し、次の運転(図16のTd時点)を待つ。
【0106】
このように、室外ユニット1の異常時に、室外ファン区別運転手段45による室外ファン7の通常の運転と区別可能な所定の回転パターンを、上記実施の形態1の室内ユニット2異常時、および実施の形態2の室外ユニット1異常時と同様に、高回転と低回転の交互回転にしているので、上記実施の形態と同様に、室外ファン7を運転と停止を繰り返すように運転するよりも、高回転と低回転の繰り返しで運転する方が僅かであるが、安定した所定の回転パターンを得られるという効果がある。また交互回転の時間も交互に変えているので、さらに区別可能な多くの所定の回転パターンを設定できるという効果もある。なお、記載以外の他の効果も上記実施の形態1および2と同様の効果が得られる。
【0107】
実施の形態4.
上記実施の形態1〜3では室外ユニット1の異常時と、室内ユニット2の異常時および点検ボタン(点検司令手段)5hを押した時に、室外ファン区別運転手段45により、それぞれ1種類のパターンで室外ファン7を運転し、目的とする室外ユニットを容易に見つけられるようにしたものを示したが、室外ファン7を通常の運転と区別可能な回転パターンを室外ユニット1あるいは室内ユニット2の異常内容に応じて異なったパターンで回転させ、異常の内容までわかるようにしてもよい。
【0108】
この実施の形態4の空気調和機の構成は、上記実施の形態1の図1〜図6の構成及び説明と同等であり説明を省略する。また、以下この発明の実施の形態4で上記実施の形態1〜3と同一部分および同一ステップまたは相当部分および相当ステップには同一符号を付し、詳細な説明は省略する。なお、記載以外の構造と動作は上記実施の形態1〜3と同一である。
【0109】
まず、空気調和機の室外ユニット1の異常時の動作について説明する、図17,図18はこの発明の実施の形態4の空気調和機を示す図で、図17は室外ユニット異常時の動作を説明するフローチャートである。なお、このフローチャートのプログラムは室外制御マイコン30のメモリ(図示せず)等に記憶され、室外制御マイコン30等で実行される。図18は室外ユニット異常時の運転モード、異常内容、圧縮機、室外ファン、リモコン操作の運転状態を説明するタイムチャートである。図18において、横軸は時間を表し、Ta〜Tfは主要な各時点で、TaからTfへと進行する。また、縦軸は運転モードの正常/異常、異常内容の異常内容/正常、圧縮機の運転/停止、室外ファンの運転/停止、リモコン操作による運転/停止の状態を表している。
【0110】
まず、図18のTa時点のようにリモコン5の運転・停止ボタン5aを押して空気調和機が運転されると、室外制御マイコン30および室内制御マイコン40が室内ユニット2を運転するとともに、室外ユニット1もステップ101にて圧縮機9および室外ファンモータ7aの運転を開始する。
【0111】
そして、異常検出手段44により、ステップ101〜ステップ110からなる室外ユニット1の異常検出ステップが行われる。これらのステップは上記実施の形態1の図7で説明のステップ等と同一であり、次のように行われる。ステップ102で吐出温度検出センサ17の値を取り込む。次に、ステップ103にて高圧圧力スイッチ14の作動状態を取り込む。次に、ステップ104にて低圧圧力スイッチ15の作動状態を取り込む。次に、ステップ105にて圧縮機電流センサ32の値を取り込む。次に、ステップ106にて放熱フィンセンサ34の値を取り込む。次に、ステップ107にて直流平滑コンデンサ28の電圧値を取り込む。このようにステップ102〜ステップ107にて室外制御マイコン30に室外ユニット1を制御する情報源となる各種センサの値を取り込む。
【0112】
次に、ステップ108にて、ステップ102〜ステップ107にて取り込んだ値が正常な値であるかを判定する。例えば、ステップ102の吐出温度検出センサ17の検出値が0℃〜140℃の範囲外であれば異常と判断し、ステップ103で異常と判断される例えば5MPa以上で作動する高圧圧力スイッチ14が作動していないか判断し、また、ステップ106で放熱フィンセンサ34の検出値が異常と判断する例えば75℃以上でないかを判断する等、各データが正常な値かを判断する。なお、この各種異常と判断するデータ値は空気調和機の機種や能力等により異なる。
【0113】
そして、ステップ108にて、ステップ102〜ステップ107にて取り込んだ値が正常な値である場合は、問題がないためステップ109にて運転継続と判断して、ステップ101へ戻り空気調和機の運転を継続する。
【0114】
ステップ108にて、ステップ102〜ステップ107にて取り込んだ値の内、いずれか一つでも異常な値の場合は、ステップ110にて異常が生じた(異常モードである)と判断する。
【0115】
そして、ステップ611とステップ612からなる異常記憶ステップが行われる。ステップ611でステップ102〜ステップ107のいずれにて異常モードになったかを室外制御マイコン30の図示しないRAM(ランダムアクセスメモリ)に記憶し、次にステップ612にてステップ611のデータをコード化して不揮発性メモリ39に書き込んで記憶する。つまり、異常内容を異常記憶手段46(不揮発性メモリ39)に記憶する。そして、図18のTb時点のようにステップ613にて圧縮機9および室外ファンモータ7aを停止する。
【0116】
次に、ステップ614〜ステップ630からなる異常内容に応じて室外ユニット1の室外ファン7を、通常の運転と区別可能な所定の回転パターンで運転する室外ファン区別運転手段45による室外ファン区別運転ステップが行われる。まず、ステップ614にてモータ動作切替スイッチ(切替設定手段)38の設定状態を取り込み、ステップ615でステップ614にて取り込んだモータ動作切替スイッチ(切替設定手段)38の設定状態を判定する。
【0117】
ステップ615にて、モータ動作切替スイッチ(切替設定手段)38の設定状態が「区別運転無し」の場合は、ステップ616にて室外ファンモータ7aを停止のままとし、つまり室外ファン7を停止のままとする。
【0118】
ステップ615にて、モータ動作切替スイッチ(切替設定手段)38の設定状態が通常の「区別運転有り」の場合は、ステップ617にて、ステップ611で室外制御マイコン30内のRAMにメモリしたデータ、あるいはステップ612で不揮発性メモリ39に記憶したデータに基づき、ステップ102〜ステップ107の内、いずれのステップにて異常となったかを判定する。この例ではステップ611の室外制御マイコン30のRAM(図示せず)にメモリしたデータを使用する。
【0119】
ステップ617にて、ステップ102にて異常となったと判定した場合、ステップ618にて、室外ファンモータ7aをある所定の時間(T7)に所定の回転数(X10)にて運転し、次にステップ619にて室外ファンモータ7aをある所定の時間(T8)に所定の回転数(X11)にて運転する。
【0120】
ステップ617にて、ステップ103にて異常となったと判定した場合、ステップ620にて、室外ファンモータ7aをある所定の時間(T9)に所定の回転数(X12)にて運転し、次にステップ621にて室外ファンモータ7aをある所定の時間(T10)に所定の回転数(X13)にて運転する。
【0121】
ステップ617にて、ステップ104にて異常となったと判定した場合、ステップ622にて、室外ファンモータ7aをある所定の時間(T11)に所定の回転数(X14)にて運転し、次にステップ623にて室外ファンモータ7aをある所定の時間(T12)に所定の回転数(X15)にて運転する。
【0122】
ステップ617にて、ステップ105にて異常となったと判定した場合、ステップ624にて、室外ファンモータ7aをある所定の時間(T13)に所定の回転数(X16)にて運転し、次にステップ625にて室外ファンモータ7aをある所定の時間(T14)に所定の回転数(X17)にて運転する。
【0123】
ステップ617にて、ステップ106にて異常となったと判定した場合、ステップ626にて、室外ファンモータ7aをある所定の時間(T15)に所定の回転数(X18)にて運転し、次にステップ627にて室外ファンモータ7aをある所定の時間(T16)に所定の回転数(X19)にて運転する。
【0124】
ステップ617にて、ステップ107にて異常となったと判定した場合、ステップ628にて、室外ファンモータ7aをある所定の時間(T17)に所定の回転数(X20)にて運転し、次にステップ629にて室外ファンモータ7aをある所定の時間(T18)に所定の回転数(X21)にて運転する。
【0125】
この(T7)〜(T18)の時間と(X10)〜(X21)の回転数との組み合わせは、回転数と時間の両方を異ならせても良いし、どちらか一方を異ならせるだけで区別が可能で、この実施の形態ではステップ102〜ステップ107の6種類のパターンを用意すればよい。一部の例を示すが、図18に示すようにステップ102の吐出温度検出センサ17の異常を示す所定の時間(T7)を20秒、所定の回転数(X10)を0rpm(停止)、また所定の時間(T8)を50秒、所定の回転数(X11)を400rpmとし、ステップ103の高圧圧力スイッチ14の異常を示す所定の時間(T9)を40秒、所定の回転数(X12)を200rpm。所定の時間(T10)を20秒、所定の回転数(X13)を500rpmとした。なお、頻回に異常が続くことは殆ど有り得ないケースであるが、図18では説明のためTb時点でステップ102の吐出温度検出センサ17のデータ異常を検出し、Tc時点でメンテナンス等により正常になって通常の運転が再開された後Te時点で再度ステップ103の高圧圧力スイッチ14の異常を検出した場合を示している。
【0126】
そして、ステップ630でステップ110にて判断した異常モードが解除されたかを判断し、ステップ630にて、異常状態が解除されず異常モードが「継続」であると判断した場合は、ステップ614に戻り、異常内容に応じてステップ618〜ステップ629を繰り返すことで、図18のTb〜Tc間又はTe〜Tf間のようにステップ102の吐出温度検出センサ17の異常であれば、室外ファン7が20秒間0rpm(停止)の回転数と、50秒間400rpmの回転数による交互回転を繰り返し、また、ステップ103の高圧圧力スイッチ14の異常であれば、室外ファン7が40秒間200rpmの回転数と、20秒間500rpmの回転数による交互回転を繰り返すようにしている。なお、図18のTb〜Tc間又はTe〜Tf間では交互運転の繰り返しを2回分のみ示しているが、実際には異常が解除されるか、または、リモコン5の運転・停止ボタン5aが押されて、空気調和機の運転が完全に停止されるまで、繰り返し室外ファン7のこの区別運転が行われる。
【0127】
そして、ステップ630にて、異常が高負荷等の一時的な場合で、各種センサ類のデータが正常な値になり正常な状態に復帰した場合や、修理サービス等が完了し、リモコン5の運転・停止ボタン5aが再び押されると異常モードが解除され、異常モードが「解除」であると判断し、図18のTc時点又はTf時点でステップ631にて室外ファンモータ7aを停止して室外ファン7を止める。そして、空気調和機の運転が再び可能となる運転スタンバイの状態に移行し、次の運転(図18のTd時点など)を待つ。
【0128】
次に、この実施の形態の空気調和機の室内ユニット2異常時の動作について説明する。図19はこの発明の実施の形態4を示す室内ユニット異常時の動作を説明するフローチャートである。なお、このフローチャートのプログラムは室外制御マイコン30や室内制御マイコン40のメモリ(図示せず)等に記憶され、室外制御マイコン30や室内制御マイコン40等で実行される。図20はこの発明の実施の形態4を示す室内ユニット異常時の運転モード、異常内容、圧縮機、室外ファン、リモコン操作の運転状態を説明するすタイムチャートである。図20において、横軸は時間を表し、Ta〜Tfは主要な各時点で、TaからTfへと進行する。また、縦軸は室内ユニット運転モードの正常/異常、異常内容の異常内容/正常、圧縮機の運転/停止、室外ファンの運転/停止、リモコン操作による運転/停止の状態を表している。
【0129】
まず、上記の室外ユニット1側で説明したように図20のTa時点でリモコン5の運転・停止ボタン5aを押して空気調和機が運転されると、室外制御マイコン30及び室内制御マイコン40が室内ユニット2を運転するとともに、室外ユニット1もステップ101にて圧縮機9および室外ファンモータ7aの運転を開始する。
【0130】
そして、異常検出手段44により、ステップ101及びステップ202〜207からなる室内ユニット2の異常検出ステップが行われる。これらのステップは上記実施の形態1の図9の説明と同一であり、次のように行われる。ステップ202で室温検出センサ18の値を取り込む。次に、ステップ203にて室内熱交換器温度検出センサ19の値を取り込む。次に、ステップ204にてリモコン5との通信が正常かをチェックする。このようにステップ202〜ステップ204にて室内制御マイコン40に各種室内ユニット2及び室外ユニット1を制御する情報源となる各種センサ等の値を取り込む。
【0131】
次に、ステップ205にて、ステップ202〜ステップ204にて取り込んだ値が正常な値であるかを判定する。例えば、ステップ203の室内熱交換器温度検出センサ19の検出値が−30℃〜80℃の範囲外であれば異常と判断する等、各データが正常な値かを判断する。なお、この各種異常と判断するデータ値は空気調和機の機種や能力等により異なる。
【0132】
そして、ステップ205にて、ステップ202〜ステップ204にて取り込んだ値が正常な値である場合は、問題がないためステップ206にて運転継続と判断して、ステップ101へ戻り空気調和機の運転を継続する。
【0133】
ステップ205にて、ステップ202〜ステップ204にて取り込んだ値の内、いずれか一つでも異常な値の場合は、ステップ207で室内ユニット2にて異常が生じた(異常モードである)と判断する。
【0134】
そして、ステップ708〜ステップ709からなる室内ユニット2の異常内容を記憶する異常記憶ステップが行われる。ステップ708でステップ202〜ステップ204のいずれのステップにて異常モードとなったのかを、室内制御マイコン40内のRAM(図示せず)にメモリし、次にステップ709にて、ステップ708のデータをコード化し、不揮発性メモリ42に書き込んで記憶する。つまり、異常内容を室内ユニット2側の異常記憶手段46(不揮発性メモリ42)に記憶する。
【0135】
次に、ステップ710にて、室内制御マイコン40は通信回路41aおよび41bを介して、室外制御マイコン30に異常モードとなったことを送信し、ステップ711にて、室内制御マイコン40はステップ708にてメモリしたデータを室外制御マイコン30に送信する。
【0136】
次に、室外制御マイコン30はステップ712にて、ステップ710で室内制御マイコン40から、異常モードとなったことを取り込んだ結果に基づき、圧縮機9および室外ファンモータ7aを停止する。
【0137】
次に、ステップ713〜ステップ723からなる室内ユニット2の異常内容に応じて室外ユニット1の室外ファン7を、通常の運転と区別可能な所定の回転パターンで運転する室外ファン区別運転手段45による室外ファン区別運転ステップが行われる。まず、ステップ713にてモータ動作切替スイッチ(切替設定手段)38の設定状態を取り込み、ステップ714でステップ713にて取り込んだモータ動作切替スイッチ(切替設定手段)38の設定状態を判定する。
【0138】
ステップ714にて、モータ動作切替スイッチ(切替設定手段)38の設定状態が「区別運転無し」の場合は、ステップ715にて室外ファンモータ7aを停止のままとし、つまり室外ファン7を停止のままとする。
【0139】
ステップ714にて、モータ動作切替スイッチ(切替設定手段)38の設定状態が通常の「区別運転有り」の場合は、ステップ716にて、ステップ711で室内制御マイコン40から受信したデータに基づき、ステップ202〜ステップ204の内、いずれのステップにて異常となったかを判定する。
【0140】
室外制御マイコン30はステップ716にて、ステップ202にて異常となったと判定した場合、ステップ717にて、室外ファンモータ7aをある所定の時間(T19)に所定の回転数(X22)にて運転し、次にステップ718にて室外ファンモータ7aをある所定の時間(T20)に所定の回転数(X23)にて運転する。
【0141】
室外制御マイコン30はステップ716にて、ステップ203にて異常となったと判定した場合、ステップ719にて、室外ファンモータ7aをある所定の時間(T21)に所定の回転数(X24)にて運転し、次にステップ720にて室外ファンモータ7aをある所定の時間(T22)に所定の回転数(X25)にて運転する。
【0142】
室外制御マイコン30はステップ716にて、ステップ204にて異常となったと判定した場合、ステップ721にて、室外ファンモータ7aをある所定の時間(T23)に所定の回転数(X26)にて運転し、次にステップ722にて室外ファンモータ7aをある所定の時間(T24)に所定の回転数(X27)にて運転する。
【0143】
この(T19)〜(T24)の時間と(X22)〜(X27)の回転数との組み合わせは、室外ユニット1の異常の場合と同様に回転数と時間の両方を異ならせても良いし、どちらか一方を異ならせるだけで区別が可能で、この実施の形態ではステップ202〜ステップ204の3種類を用意すればよいが、上記室外ユニット1側の異常の際の回転パターン(6種類)と区別できるパターンにすれば、さらに、室外ユニット1側の異常内容と室内ユニット2側の異常内容も区別でき好適である。
【0144】
この図20では異常の内、ステップ202の室温検出センサ18の異常時とステップ203の室内熱交換器温度センサ19の異常時による回転パターン例を示すが、図に示すようにステップ202の室温検出センサ18の異常を示す所定の時間(T19)を40秒、所定の回転数(X22)を0rpm(停止)、また所定の時間(T20)を70秒、所定の回転数(X23)を350rpmとし、ステップ203の室内熱交換器温度センサ19の異常を示す所定の時間(T21)を80秒、所定の回転数(X24)を250rpm。所定の時間(T22)を30秒、所定の回転数(X25)を550rpmとした。なお、頻回に異常が続くことは殆ど有り得ないケースであるが、図20では説明のためTb時点でステップ202の室温検出センサ18の異常を検出し、Tc時点でメンテナンス等により正常になって通常の運転が再開された後Te時点で再度ステップ203の室内熱交換器温度センサ19の異常を検出した場合を示している。
【0145】
そして、ステップ723でステップ207にて判断した異常モードが解除されたかを判断し、ステップ723にて、異常状態が解除されず異常モードが「継続」であると判断した場合は、ステップ713に戻り、異常内容に応じてステップ717〜ステップ722を繰り返すことで、図20のTb〜Tc間又はTe〜Tf間のようにステップ202の室温検出センサ18の異常であれば、室外ファン7が40秒間0rpm(停止)の回転数と、70秒間350rpmの回転数による交互回転を繰り返し、また、ステップ203の室内熱交換器温度センサ19の異常であれば、室外ファン7が80秒間250rpmの回転数と、30秒間550rpmの回転数による交互回転を繰り返すようにしている。なお、図20のTb〜Tc間又はTe〜Tf間では交互運転の繰り返しを2回分のみ示しているが、実際には異常が解除されるか、または、リモコン5の運転・停止ボタン5aが押されて、空気調和機の運転が完全に停止されるまで、繰り返しこの室外ファン7の区別運転が行われる。
【0146】
そして、ステップ723にて、異常が高負荷等の一時的な場合で、各種センサ類のデータが正常な値になり正常な状態に復帰した場合や、修理サービス等が完了し、リモコン5の運転・停止ボタン5aが再び押されると異常モードが解除され、異常モードが「解除」であると判断した場合は、ステップ724にて、室内制御マイコン40は通信回路41aおよび41bを介して、室外制御マイコン40に異常モードが解除されたことを送信する。室外制御マイコン40は、ステップ724にて室内制御マイコン40から、異常モードが解除されたことを取り込んだ結果、図20のTc時点又はTf時点でステップ725にて室外ファンモータ7aを停止して室外ファン7を止める。そして、空気調和機の運転が再び可能となる運転スタンバイの状態に移行し、次の運転(図18のTd時点など)を待つ。
【0147】
このように、室外ユニット1あるいは室内ユニット2が異常になった際に、自動的に室外ファンモータ7aにより室外ファン7を、通常の運転と区別可能な回転パターンで運転したので、上記実施の形態1〜3と同様に、従来のように室外ユニット1のパネル(図示せず)を開けなくても室外ユニット1の外側から通常の運転と異なる所定の回転パターンで回転する室外ファン7を有する室外ユニット1を見つけるだけで、簡単に目的の室外ユニット1を見つけることができ、修理サービスやメンテナンスを容易にできるようになる。
【0148】
また、この実施の形態では室外ユニット1の異常内容あるいは室外ユニット2の異常内容に応じて、室外ファン7をそれぞれ異なった区別可能な所定の回転パターンで運転するため、異常の室外ユニット1あるいは、異常の室内ユニット2に離れて接続された室外ユニット1を簡単に見つけられるだけでなく、回転パターンの種類により異常の内容も判別できるので、例えば使用者が修理を依頼する者に回転のパターンを伝え、修理を行う者は、事前に異常箇所がわかるので、修理する材料をすぐに容易して修理に出掛けることができ、つまり、すぐに修理サービスに取り掛かれるなど、さらに修理サービスやメンテナンスを容易にできる効果がある。また、室外ユニット1内に設けているLED等による異常内容表示等を削減することも可能になり、さらに安価にすることが可能になる。
【0149】
このように、冷媒配管3にて接続されるとともに、相互に情報を通信する室内ユニット2と室外ユニット1とを有する空気調和機において、室内ユニット2あるいは室外ユニット1の異常を検出する異常検出手段44と、異常検出手段44により異常を検出した時に、異常内容に応じて室外ユニット1の室外ファン7を通常の運転と区別可能な所定の回転パターンで運転する室外ファン区別運転手段45とを設けたので、異常が生じた室外ユニット1あるいは異常が生じた室内ユニット2に接続された室外ユニット1を、特別な部品を設けることなく安価に、かつ簡単に見つけ出すことができ、また、異常の内容も判別できるので、修理サービスやメンテナンスを容易にできる効果がある。
【0150】
また、室外ファン区別運転手段45による室外ファン1の通常の運転と区別可能な所定の回転パターンは、回転数と時間とを組み合わせた複数の回転パターンとしたので、区別可能な多くの回転パターンを得られる効果もある。
【0151】
次に、この実施の形態の空気調和機の室外ユニット1に異常があった場合で点検ボタン(点検司令手段)5hから司令があった時の動作について説明する。図21はこの発明の実施の形態4を示す室外ユニット異常時の点検司令手段による動作を説明するフローチャートである。なお、このフローチャートのプログラムは室外制御マイコン30のメモリ(図示せず)等に記憶され、室外制御マイコン30や室内制御マイコン40等で実行される。図22はこの発明の実施の形態4を示す点検司令手段による室外ファン、リモコン点検ボタン(点検司令手段)の状態を説明するタイムチャートである。図22において、横軸は時間を表し、Tj〜Tkは点検ボタン(点検指令手段)5hのON〜OFF時点で、TjからTkへと進行する。また、縦軸は室外ファンの運転/停止、リモコン操作による点検ボタン(点検司令手段)5hのON/OFFの状態を表している。
【0152】
まず、図22のTj時点でリモコン5の点検ボタン(点検司令手段)5hがONされると、ステップ801にてリモコン用マイコン(図示せず)が室内制御マイコン40に点検ボタン(点検司令手段)5hがONされたことを送信する。次に、ステップ802にて、室内制御マイコン40は室外制御マイコン30に点検モードが開始されたことを送信する。
【0153】
そして、上記室外ユニット1異常時の図17のステップ611とステップ612による異常内容を記憶した異常記憶ステップにより、ステップ612の不揮発性メモリ39(異常記憶手段46)に書き込んだ室外ユニット1が異常になった時の異常内容のコードデータを、ステップ803で読み出す。
【0154】
そして、ステップ804〜ステップ820からなる室外ユニット1の室外ファン7を、通常の運転とは区別可能な所定の回転パターンで運転する室外ファン区別運転手段45による室外ファン区別運転ステップが行われる。まず、ステップ804にてモータ動作切替スイッチ(切替設定手段)38の設定状態を取り込み、ステップ805にてステップ804で取り込んだモータ動作切替スイッチ(切替設定手段)38の設定状態を判定する。
【0155】
ステップ805にて、モータ動作切替スイッチ(切替設定手段)38の設定状態が「区別運転無し」の場合は、ステップ806にて室外ファンモータ7aを停止し、つまり室外ファン7を停止のままとする。
【0156】
ステップ805にて、モータ動作切替スイッチ(切替設定手段)38の設定状態が通常の「区別運転有り」の場合は、ステップ807でステップ803にて不揮発性メモリ39から読み出した異常コードデータが、上記図17のステップ102〜ステップ107のいずれのステップで異常となっていたかを判断し、図17のステップ618からステップ629と同様に、異常内容に応じて、通常の運転と区別可能な所定の回転パターンで室外ファン7を区別運転する。
【0157】
つまり、ステップ807にて、ステップ102にて異常となったと判定した場合、ステップ808にて、室外ファンモータ7aをある所定の時間(T7)に所定の回転数(X10)にて運転し、次にステップ809にて室外ファンモータ7aをある所定の時間(T8)に所定の回転数(X11)にて運転する。
【0158】
ステップ807にて、ステップ103にて異常となったと判定した場合、ステップ810にて、室外ファンモータ7aをある所定の時間(T9)に所定の回転数(X12)にて運転し、次にステップ811にて室外ファンモータ7aをある所定の時間(T10)に所定の回転数(X13)にて運転する。
【0159】
ステップ807にて、ステップ104にて異常となったと判定した場合、ステップ812にて、室外ファンモータ7aをある所定の時間(T11)に所定の回転数(X14)にて運転し、次にステップ813にて室外ファンモータ7aをある所定の時間(T12)に所定の回転数(X15)にて運転する。
【0160】
ステップ807にて、ステップ105にて異常となったと判定した場合、ステップ814にて、室外ファンモータ7aをある所定の時間(T13)に所定の回転数(X16)にて運転し、次にステップ815にて室外ファンモータ7aをある所定の時間(T14)に所定の回転数(X17)にて運転する。
【0161】
ステップ807にて、ステップ106にて異常となったと判定した場合、ステップ816にて、室外ファンモータ7aをある所定の時間(T15)に所定の回転数(X18)にて運転し、次にステップ817にて室外ファンモータ7aをある所定の時間(T16)に所定の回転数(X19)にて運転する。
【0162】
ステップ807にて、ステップ107にて異常となったと判定した場合、ステップ818にて、室外ファンモータ7aをある所定の時間(T17)に所定の回転数(X20)にて運転し、次にステップ819にて室外ファンモータ7aをある所定の時間(T18)に所定の回転数(X21)にて運転する。
【0163】
そして、ステップ820にてリモコン用マイコン(図示せず)は点検ボタン(点検指令手段)5hがOFFとなったかを判断し、ステップ820にて、点検ボタンがOFFではないと判断した場合は、ステップ804に戻り、異常内容に応じてステップ808〜ステップ819を繰り返すことで、通常の運転と区別可能な所定のパターンによる室外ファン7の運転が行われる。
【0164】
回転パターンの(T7)〜(T18)の時間と(X10)〜(X21)の回転数との組み合わせは、回転数と時間の両方を異ならせても良いし、どちらか一方を異ならせるだけで区別が可能で、この例では室外ユニット1が異常になった時点の図17による説明と同じ時間(T7)〜(T18)と回転数(X10)〜(X21)にして、室外ファン7の区別運転の回転パターンを、室外ユニット1が異常になった時点と点検ボタン(点検司令手段)5hが押された時とで、同じ回転パターンが同じ異常内容を示すようにして室外ユニット1の異常内容をわかりやすくしている。
【0165】
図22ではステップ807で異常内容の内、ステップ102の吐出温度検出センサ17が異常データとなった場合の一例を示し、ステップ808とステップ809でそれぞれ所定の時間(T7)を20秒、所定の回転数(X10)を0rpm(停止)、また所定の時間(T8)を50秒、所定の回転数(X11)を400rpmとして、図22のTj〜Tk時点の間で、メンテナンスが終了しステップ820で、再び点検ボタン(点検指令手段)5hが押されるまで交互運転を繰り返している。
【0166】
そして、ステップ820にて、点検ボタン(点検指令手段)5hがOFFであると判断した場合は、ステップ821にてリモコン用マイコン(図示せず)は室内制御マイコン40に点検ボタンがOFFされたことを送信する。
【0167】
次に、ステップ822にて、室内制御マイコン40は室外制御マイコン30に点検モードが解除されたことを送信する。次に、ステップ823にて室外ファンモータ7aを停止して、室外ファン7を止める。そして、空気調和機の運転が再び可能となる運転スタンバイの状態に移行し、次の運転を待つ。
【0168】
なお、修理サービスが終了した後、不揮発性メモリ39に記憶された異常内容データは、次の異常内容記憶のため、リモコン5の図示しないリセットボタン等により消去できるようにしている。
【0169】
次に、この実施の形態の空気調和機の室内ユニット2に異常があった場合で、点検ボタン(点検司令手段)5hから司令があった時の動作について説明する。図23はこの発明の実施の形態4を示す室内ユニット異常時の点検司令手段による動作を説明するフローチャートである。なお、このフローチャートのプログラムは室外制御マイコン30や室内制御マイコン40のメモリ(図示せず)等に記憶され、室外制御マイコン30や室内制御マイコン40等で実行される。図24はこの発明の実施の形態4を示す点検司令手段による室外ファン、リモコン点検ボタン(点検司令手段)の状態を説明するタイムチャートである。図24において、横軸は時間を表し、Tj〜Tkは点検ボタン(点検指令手段)5hのON〜OFF時点で、TjからTkへと進行する。また、縦軸は室外ファンの運転/停止、リモコン操作による点検ボタン(点検司令手段)5hのON/OFFの状態を表している。
【0170】
まず、図24のTj時点でリモコン5の点検ボタン(点検司令手段)5hがONされると、上記図21の説明のとおり、ステップ801にてリモコン用マイコン(図示せず)が室内制御マイコン40に点検ボタン(点検司令手段)5hがONされたことを送信する。次に、ステップ802にて、室内制御マイコン40は室外制御マイコン30に点検モードが開始されたことを送信する。
【0171】
そして、上記室内ユニット2異常時の図19のステップ708とステップ709による異常内容を記憶した異常記憶ステップにより、ステップ709の不揮発性メモリ42(異常記憶手段46)に書き込んだ室内ユニット2が異常になった時の異常内容のコードデータを、ステップ903で読み出す。そしてステップ904にて、室内制御マイコン40は通信回路41aおよび41bを介して、ステップ903にて不揮発性メモリ42から読み込んだ異常コードデータを室外制御マイコン30に送信する。
【0172】
そして、ステップ905〜ステップ915からなる室外ユニット1の室外ファン7を、通常の運転と区別可能な所定の回転パターンで運転する室外ファン区別運転手段45による室外ファン区別運転ステップが行われる。まず、ステップ905にてモータ動作切替スイッチ(切替設定手段)38の設定状態を取り込み、ステップ906にてステップ905で取り込んだモータ動作切替スイッチ(切替設定手段)38の設定状態を判定する。
【0173】
ステップ906にて、モータ動作切替スイッチ(切替設定手段)38の設定状態が「区別運転無し」の場合は、ステップ907にて室外ファンモータ7aを停止し、室外ファン7を停止のままとする。
【0174】
ステップ906にて、モータ動作切替スイッチ(切替設定手段)38の設定状態が通常の「区別運転有り」の場合は、ステップ908でステップ904で室内制御マイコン40から受信した異常コードデータに基づき上記図19のステップ202〜ステップ204のいずれのステップで異常となっていたかを判断し、図19のステップ717からステップ722と同様に、室内ユニット2の異常内容に応じて、通常の運転と区別可能な所定の回転パターンで室外ファン7を区別運転する。
【0175】
室外制御マイコン30はステップ908にて、ステップ202にて異常となったと判定した場合、ステップ909にて、室外ファンモータ7aをある所定の時間(T19)に所定の回転数(X22)にて運転し、次にステップ910にて室外ファンモータ7aをある所定の時間(T20)に所定の回転数(X23)にて運転する。
【0176】
室外制御マイコン30はステップ908にて、ステップ203にて異常となったと判定した場合、ステップ911にて、室外ファンモータ7aをある所定の時間(T21)に所定の回転数(X24)にて運転し、次にステップ912にて室外ファンモータ7aをある所定の時間(T22)に所定の回転数(X25)にて運転する。
【0177】
室外制御マイコン30はステップ908にて、ステップ204にて異常となったと判定した場合、ステップ913にて、室外ファンモータ7aをある所定の時間(T23)に所定の回転数(X26)にて運転し、次にステップ914にて室外ファンモータ7aをある所定の時間(T24)に所定の回転数(X27)にて運転する。
【0178】
そして、ステップ915にてリモコン用マイコン(図示せず)は点検ボタン(点検指令手段)5hがOFFとなったかを判断し、ステップ915にて、点検ボタンがOFFではないと判断した場合は、ステップ905に戻り、異常内容に応じてステップ909〜ステップ914を繰り返すことで、通常の運転と区別可能な所定のパターンによる室外ファン7の運転が行われる。
【0179】
この(T19)〜(T24)の時間と(X22)〜(X27)の回転数との組み合わせは、室外ユニット1の異常の場合と同様に回転数と時間の両方を異ならせても良いし、どちらか一方を異ならせるだけで区別が可能で、この例では室内ユニット2が異常になった時点の図19による説明と同じ時間(T19)〜(T24)と回転数(X22)〜(X27)にして、室外ファン7の区別運転の回転パターンを、室内ユニット2が異常になった時点と点検ボタン(点検司令手段)5hが押された時とで、同じ回転パターンが同じ異常内容を示すようにして、室内ユニット2の異常内容をわかりやすくしている。
【0180】
図24ではステップ908で受信した異常内容のコードデータがステップ202の室温検出センサ18が異常データとなった場合の一例を示し、ステップ909とステップ910でそれぞれ所定の時間(T19)を40秒、所定の回転数(X22)を0rpm(停止)、また所定の時間(T20)を70秒、所定の回転数(X23)を350rpmとして、図24のTj〜Tk時点の間で、メンテナンスが終了するなど、再び点検ボタン(点検指令手段)5hが押されるまで交互に運転を繰り返している。
【0181】
そして、ステップ915にて、点検ボタン(点検指令手段)5hがOFFであると判断した場合は、ステップ916にてリモコン用マイコン(図示せず)は室内制御マイコン40に点検ボタンがOFFされたことを送信する。
【0182】
次に、ステップ917にて、室内制御マイコン40は室外制御マイコン30に点検モードが解除されたことを送信する。次に、ステップ918にて室外ファンモータ7aを停止して、室外ファン7を止める。そして、空気調和機の運転が再び可能となる運転スタンバイの状態に移行し、次の運転を待つ。
【0183】
なお、修理サービスが終了した後、不揮発性メモリ42に記憶された異常内容データは、次の異常内容記憶のため、リモコン5の図示しないリセットボタン等により消去できるようにしている。
【0184】
このように、冷媒配管3にて接続されるとともに、相互に情報を通信する室内ユニット2と室外ユニット1とを有する空気調和機において、室内ユニット2あるいは室外ユニット1の異常を検出する異常検出手段44と、異常検出手段44により異常を検出した時に、異常内容を記憶する異常記憶手段46と、室内ユニット2あるいは室内ユニット2に運転指令を与えるリモコン(リモートコントローラ)5に配置した点検指令信号を与える点検ボタン(点検指令手段)5hと、点検ボタン(点検指令手段)5hから点検指令信号を受信した時に、異常記憶手段46で記憶した異常内容を読み出し、読み出した異常内容に応じて室外ユニット1の室外ファン7を通常の運転と区別可能な所定の回転パターンで運転する室外ファン区別運転手段45とを設けたので、上記実施の形態1〜3と同様に、異常が生じた室外ユニット1あるいは異常が生じた室内ユニット2に接続された室外ユニット1を、異常から時間が経過した後であっても簡単に見つけ出すことができ、また、異常内容も判別できるので修理サービスやメンテナンスを容易にできる効果がある。また、特に一旦異常になったが、次に空気調和機を運転したら異常ではなくなっていた場合などであっても、異常内容を異常記憶手段46で記憶し、室外ファン7が区別運転されるので、どこが異常であったのかを知ることができ、修理サービスやメンテナンスをさらに容易にできる効果がある。
【0185】
また、冷媒配管3にて接続されるとともに、相互に情報を通信する室内ユニット2と室外ユニット1とを有する空気調和機の室内ユニット2あるいは室外ユニット1の異常を検出する異常検出ステップと、異常検出ステップにより異常を検出した時に、異常内容を記憶する異常記憶ステップと、室内ユニット2あるいは室内ユニット2に運転指令を与えるリモコン(リモートコントローラ)5に配置した点検ボタン(点検指令手段)5hから点検指令信号を受信した時に、異常記憶ステップで記憶した異常内容を読み出し、読み出した異常内容に応じて室外ユニット1の室外ファン7を、通常の運転と区別可能な所定の回転パターンで運転する室外ファン区別運転ステップと、を備えたので、簡単な制御で、異常が生じた室外ユニット1あるいは異常が生じた室内ユニット2に接続された室外ユニット1を、異常から時間が経過した後であっても簡単に見つけ出すことができ、また、異常内容も判別できるので修理サービスやメンテナンスを容易にできる効果がある。また、特に一旦異常になったが、次に空気調和機を運転したら異常ではなくなっていた場合などであっても、室外ファン7の区別運転の回転パターンにより、どこが異常であったのかを知ることができ、修理サービスやメンテナンスをさらに容易にできる効果がある。
【0186】
実施の形態5.
上記実施の形態1〜4では室外ユニット1に1個の室外ファン7を備えたものを示したが、複数個の室外ファン7を備えたものであってもよい。図25,図26はこの発明の実施の形態5の空気調和機を示す図で、図25は空気調和機の全体構成図、図26は空気調和機の制御回路ブロック図である。図に示すように、この室外ユニット1は室外ファンモータ7aを備えた室外ファン7を2個備えている。また、室外ファンモータ7aが2個のため、図26に示すようにインバータ回路35およびファンモータ駆動マイコン36もそれぞれ2個づつ設けていて、他の構成は上記実施の形態1と同等であり、同一符号を付し説明は省略する。なお、記載以外の構成と動作は上記実施の形態1と同一である。なお、図25では室外ファン7をわかりやすく説明するため、グリル8を一部切り欠いた状態で示しているが、グリル8は室外ファン7の送風がスムーズに吹き出されるように格子状や網目状などで形成され、室外ユニット1の外側からグリル8の格子や網目越しに内部の室外ファン7を容易に見ることができるように形成されている。
【0187】
次に、室外ユニット1が異常になった場合の動作について説明する。図27はこの発明の実施の形態5を示す空気調和機の室外ユニット異常時の動作を説明するフローチャートである。なお、このフローチャートのプログラムは室外制御マイコン30のメモリ(図示せず)等に記憶され、室外制御マイコン30等で実行される。図28はこの発明の実施の形態5を示す空気調和機の室外ユニット異常時の運転モード、圧縮機、上の室外ファン、下の室外ファン、リモコン操作の運転状態を説明するタイムチャートである。図28において、横軸は時間を表し、Ta〜Tdは主要な各時点で、TaからTdへと進行する。また、縦軸は運転モードの正常/異常、圧縮機の運転/停止、上の室外ファンの運転/停止、下の室外ファンの運転/停止、リモコン操作による運転/停止の状態を表している。なお、実施の形態1と同一部分と同一ステップまたは相当部分および相当ステップには同一符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0188】
まず、図28のTa時点のようにリモコン5の運転・停止ボタン5aを押して空気調和機が運転されると、室外制御マイコン30及び室内制御マイコン40が室内ユニット2を運転するとともに、室外ユニット1もステップ101にて圧縮機9および室外ファンモータ7aの運転を開始する。
【0189】
そして、異常検出手段44により、ステップ101〜ステップ110からなる室外ユニット1の異常検出ステップと、図28のTb時点で圧縮機9および室外ファンモータ7aを停止するステップ111が行われるが、これらは上記実施の形態1の図7で説明のステップと同一であり、説明を省略する。なお、一般的に2個の室外ファン7は同時に運転され、同時に停止されるようにしている。
【0190】
次に、ステップ112〜ステップ114及びステップ1015〜ステップ1016からなる室外ユニット1の2個の室外ファン7を、通常の運転と区別可能な所定の回転パターンで運転する室外ファン区別運転手段45による室外ファン区別運転ステップが行われる。まず、ステップ112にてモータ動作切替スイッチ(切替設定手段)38の設定状態を取り込み、ステップ113にてステップ112にて取り込んだモータ動作切替スイッチ(切替設定手段)38の設定状態を判定する。
【0191】
ステップ113にて、モータ動作切替スイッチ(切替設定手段)38の設定状態が「区別運転無し」の場合は、ステップ114にて室外ファンモータ7aを停止のままとし、つまり室外ファン7を停止のままとする。
【0192】
ステップ113にて、モータ動作切替スイッチ(切替設定手段)38の設定状態が通常の「区別運転有り」の場合は、ステップ1015にて下側の室外ファンモータ7aを所定の回転数(X1)にて運転する。この時ステップ111により上側の室外ファン7は停止のままとなっている。2個の室外ファン7は通常同時に回転させているため、このように一方を回転するだけのパターンでも通常の運転と異なることが簡単に区別できる。
【0193】
そして、ステップ1016でステップ110にて判断した異常モードが解除されたかを判断し、ステップ1016にて、異常状態が解除されず異常モードが「継続」であると判断した場合は、ステップ112に戻り、図28のTb〜Tc間のようにリモコン5の運転・停止ボタン5aが押されて、空気調和機の運転を完全に停止されるまで、ステップ1015で下側の室外ファン7のみを回転させる。
【0194】
そして、ステップ1016にて、異常が高負荷等の一時的な場合で、各種センサ類のデータが正常な値になり正常な状態に復帰した場合や、修理サービス等が完了し、リモコン5の運転・停止ボタン5aが再び押されると異常モードが解除され、異常モードが「解除」であると判断し、図28のTc時点でステップ1017にて室外ファンモータ7aを停止して室外ファン7を止める。そして、空気調和機の運転が再び可能となる運転スタンバイの状態に移行し、次の運転(図28のTd時点)を待つ。なお、室外ファン7を3個や4個などもっと多くの複数の室外ファン7を備えたものであってもよく、一部の室外ファン7を運転し、他の室外ファン7を停止するだけで、通常の運転と区別可能なパターンが同様に得られる。なお、室外ユニット1の異常時について説明したが、室内ユニット2の異常時にも同様に室外ファン7を区別運転してもよい。
【0195】
このように、室外ユニット1に複数の室外ファン7を備え、室外ファン区別運転手段45による室外ファン7の通常の運転と区別可能な所定の回転パターンは、一部の室外ファン7を運転し、他の室外ファン7を停止させたものであってもよく、他の実施の形態と同様に目的の室外ユニット1を簡単に見つけ出すことができるとともに、簡単な室外ファン7の制御で通常の運転と区別可能な回転パターンが得られる効果がある。なお、この実施の形態では区別運転時に一定の回転数で室外ファン7を回転させて制御が簡単なものを示したが、他の実施の形態と同様に、一方の室外ファン7を回転と停止、あるいは高回転と低回転のパターンで運転させ、他の室外ファン7を停止させるようにしてもよく、同様に通常の運転と区別できる効果がある。
【0196】
実施の形態6.
上記実施の形態5では室外ファン7を2個備え、一方の室外ファン7を回転させ、他の室外ファン7を停止させることで、通常の室外ファン7の運転と区別したものを示したが、一方の室外ファン7で室外ユニット1の異常を、他方の室外ファン7で室内ユニット2の異常やその異常内容を所定のパターンで区別できるようにしてもよい。
【0197】
この発明の実施の形態6の動作を図29,図30について説明する。図29はこの発明の実施の形態6を示す空気調和機異常時の動作を説明するフローチャートである。なお、このフローチャートのプログラムは室外制御マイコン30および室内制御マイコン40のメモリ(図示せず)等に記憶され、室外制御マイコン30および室内制御マイコン40等で実行される。図30はこの発明の実施の形態6を示す空気調和機異常時の運転モード、圧縮機、上の室外ファン、下の室外ファン、リモコン操作の運転状態を説明するタイムチャートである。図30において、横軸は時間を表し、Ta〜Tfは主要な各時点で、TaからTfへと進行する。また、縦軸は室内ユニット運転モードの正常/異常、室外ユニット運転モードの正常/異常、圧縮機の運転/停止、上の室外ファンの運転/停止、下の室外ファンの運転/停止、リモコン操作による運転/停止の状態を表している。なお、記載以外の構成と動作は上記実施の形態1〜5と同等であり、説明は省略する。
【0198】
まず、図30のTa時点のようにリモコン5の運転・停止ボタン5aを押して空気調和機が運転されると、室外制御マイコン30及び室内制御マイコン40が室内ユニット2を運転するとともに、室外ユニット1もステップ1111にて圧縮機9および室外ファンモータ7aの運転を開始する。
【0199】
まず、異常検出手段44により、ステップ1111〜ステップ1123からなる空気調和機の異常検出ステップが行われる。その内、ステップ1112〜ステップ1117が室外ユニット1の異常検出ステップで、ステップ1112で吐出温度検出センサ17の値を取り込む。次に、ステップ1113にて高圧圧力スイッチ14の作動状態を取り込む。次に、ステップ1114にて低圧圧力スイッチ15の作動状態を取り込む。次に、ステップ1115にて圧縮機電流センサ32の値を取り込む。次に、ステップ1116にて放熱フィンセンサ34の値を取り込む。次に、ステップ1117にて直流平滑コンデンサ28の電圧値を取り込む。このようにステップ1112〜ステップ1117にて室外制御マイコン30に室外ユニット1を制御する情報源となる各種センサの値を取り込む。
【0200】
また、次のステップ1118〜1120が室内ユニット2の異常を検出するステップであり、ステップ1118で室温検出センサ18の値を取り込む。次に、ステップ1119にて室内熱交換器温度検出センサ19の値を取り込む。次に、ステップ1120にてリモコン5との通信が正常かをチェックする。このようにステップ1118〜1120にて室内制御マイコン40に室内ユニット2及び室外ユニット1を制御する情報源となる各種センサ等の値を取り込む。そして、この室内制御マイコン40のデータを通信回路41a,41bを介して室外制御マイコン30が読み込む。
【0201】
ステップ1121にてステップ1112〜ステップ1120で読み込んだデータが異常の値でなければ、ステップ1122で運転継続と判断し、ステップ1111に戻り通常の運転を継続する。また、ステップ1121にてステップ1112から1120で取り込んだ値の内、いずれか一つでも異常の値であればステップ1123で異常モードであると判断し、圧縮機9および上下の室外ファン7をステップ1124で停止する。
【0202】
次に、ステップ1125〜ステップ1134からなる室外ユニット1の2個の室外ファン7を、通常の運転と区別可能な所定の回転パターンで運転する室外ファン区別運転手段45による室外ファン区別運転ステップが行われる。まず、ステップ1125にてモータ動作切替スイッチ(切替設定手段)38の設定状態を取り込み、ステップ1126にてステップ1125で取り込んだモータ動作切替スイッチ(切替設定手段)38の設定状態を判定する。
【0203】
ステップ1125にて、モータ動作切替スイッチ(切替設定手段)38の設定状態が「区別運転無し」の場合は、ステップ1127にて室外ファンモータ7aを停止のままとし、つまり室外ファン7を停止のままとする。
【0204】
ステップ1126にて、モータ動作切替スイッチ(切替設定手段)38の設定状態が「区別運転有り」の場合は、ステップ1128〜ステップ1133により上の室外ファン7にて室外ユニット1が異常になったことを、また、下の室外ファン7にて室内ユニット2が異常になったことを、それぞれ区別可能なパターンで運転する。
【0205】
つまり、ステップ1128で異常がステップ1112〜ステップ1117の異常であったかを判定する室外ユニット1側の異常判定を行う。異常であったならステップ1129で上の室外ファン7を30秒間停止し、ステップ1130で30秒間所定の回転数(X1)(この実施の形態では400rpm)で運転し、ステップ1131へ進む。また、ステップ1128で室外ユニット1側の異常でなければそのままステップ1131へ進み、ステップ1131では異常がステップ1118〜ステップ1120の異常であったかを判定する室内ユニット2側の異常判定を行う。異常であったならステップ1132で下の室外ファン7を30秒間停止し、ステップ1133で30秒間所定の回転数(X1)(この実施の形態では400rpm)で運転し、ステップ1134へ進む。また、ステップ1131で室内ユニット2側の異常でなければそのままステップ1134へ進む。
【0206】
そして、ステップ1134でステップ1123にて判断した異常モードが解除されたかを判断し、ステップ1134にて、異常状態が解除されず異常モードが「継続」であると判断した場合は、ステップ1125に戻り、室外ユニット1側の異常であればステップ1129とステップ1130を繰り返して、図30のTb〜Tc間のようにリモコン5の運転・停止ボタン5aが押されて、空気調和機の運転を完全に停止されるまで、上の室外ファン7を30秒間隔で400rpmの回転と停止の回転パターンにて運転させる。また、室内ユニット2側の異常であればステップ1132とステップ1133を繰り返して、図30のTe〜Tf間のようにリモコン5の運転・停止ボタン5aが押されて、空気調和機の運転を完全に停止されるまで、下側のファン7を30秒間隔で400rpmの回転と停止の回転パターンにて運転させる。
【0207】
そして、ステップ1134にて、異常が高負荷等の一時的な場合で、各種センサ類のデータが正常な値になり正常な状態に復帰した場合や、修理サービス等が完了し、リモコン5の運転・停止ボタン5aが再び押されると異常モードが解除され、異常モードが「解除」であると判断し、図30のTc時点やTf時点でステップ1135にて室外ファンモータ7aを停止して上下の室外ファン7を止める。そして、空気調和機の運転が再び可能となる運転スタンバイの状態に移行し、次の運転を待つ。なお、室外ファン7を3個や4個など複数備えた室外ユニット1であってもよく、一部の室外ファン7で室外ユニット1の異常時に区別運転を行い、また、他の室外ファン7で室内ユニット2の異常時に区別運転を行うようにしても同様の効果が得られる。また、複数の室外ファン7でそれぞれ異常内容に応じて区別可能な所定の回転パターンで運転するようにしてもよい。
【0208】
このように冷媒配管3にて接続されるとともに、相互に情報を通信する室内ユニット2と複数の室外ファン7を有する室外ユニット1とを備えた空気調和機において、室内ユニット2および室外ユニット1の異常を検出する異常検出手段44と、異常検出手段44により室外ユニット1の異常を検出した時に一部の前記室外ファン7を通常の運転と区別可能な所定の回転パターンで運転し、かつ、異常検出手段44により室内ユニット2の異常を検出した時に他の室外ファン7を通常の運転と区別可能な所定の回転パターンで運転する室外ファン区別運転手段45と、を設けたので、異常が生じた室外ユニット1あるいは異常が生じた室内ユニット2に接続された室外ユニット1を、特別な部品を設けることなく安価にかつ、簡単に見つけ出すことができ、また、室外ユニット1と室内ユニット2の異常を同時に判別できるので、修理サービスやメンテナンスを容易にできる効果がある。
【0209】
また、上記実施の形態1〜6の室外ファン7の回転方向は、通常一方向に回転するものであるが、逆回転に制御できるタイプの室外ファンであれば、逆回転させて通常の運転と区別可能にしてもよい。また、上記実施の形態1〜6では一台の室外ユニット1に対して一台の室内ユニット2が接続されたものを示したが、一台の室外ユニット1に複数台の室内ユニット2が接続されたものであってもよい。また上記実施の形態1〜6で異常を検出するデータ源として吐出温度検出センサ17等を示したが、一例であり上記実施の形態で示したものに限定されるものでは無く、他のセンサ等であってもよい。
【0210】
【発明の効果】
本発明に係わる空気調和機は、冷媒配管にて接続されるとともに、相互に情報を通信する室内ユニットと室外ユニットとを有する空気調和機において、前記室内ユニットあるいは外側からグリル越しに内部の室外ファンを視認できるように構成した前記室外ユニットに運転指令を与えるリモートコントローラと、前記室内ユニットあるいは前記室外ユニットの異常を検出する異常検出手段と、前記異常検出手段により異常を検出した時に、前記室外ユニットの前記室外ファンを外側から前記グリル越しに見て通常の運転と区別可能な所定の回転パターンで運転する室外ファン区別運転手段と、を設けるとともに、前記室外ファン区別運転手段の動作を行うか、または行わせないかを切替えできる切替設定手段を前記室外ユニットに設けたので、異常が生じた室外ユニットあるいは異常が生じた室内ユニットに接続された室外ユニットを、特別な部品を設けることなく安価に、かつ簡単に見つけ出すことができ、さらに、他の空気調和機の室外ユニット台数が少なく、目的の室外ユニットが容易に何処にあるか明らかな場合や、使用者の好みに応じて室外ファン区別運転手段の動作を行わせないこともできるように構成し、使い勝手を良くできるとともに、モータ動作切替スイッチ(切替設定手段)を室外ユニットに設けているので、区別運転を行っている目的の室外ユニットを見つけてから、このモータ動作切替スイッチ(切替設定手段)を、区別運転を行わせない側に設定すれば、リモコンの所まで戻りリモコンを操作しなくても室外ファンの回転を止めることが可能になるので、修理サービスやメンテナンスの際にさらに作業を行いやすくできるという効果がある。
【0211】
また、本発明に係わる空気調和機は、冷媒配管にて接続されるとともに、相互に情報を通信する室内ユニットと室外ユニットとを有する空気調和機において、前記室内ユニットあるいは外側からグリル越しに内部の室外ファンを視認できるように構成した前記室外ユニットに運転指令を与えるリモートコントローラに配置した点検指令信号を与える点検指令手段と、前記点検指令手段から点検指令信号を受信した時に、前記室外ユニットの前記室外ファンを外側から前記グリル越しに見て通常の運転と区別可能な所定の回転パターンで運転する室外ファン区別運転手段と、を設けるとともに、前記室外ファン区別運転手段の動作を行うか、または行わせないかを切替えできる切替設定手段を前記室外ユニットに設けたので、定期的なメンテナンス等の際に、室内ユニットと離れた位置に接続された目的の空気調和機の室外ユニットを、特別な部品を設けることなく安価に、かつ簡単に見つけ出すことができ、さらに、他の空気調和機の室外ユニット台数が少なく、目的の室外ユニットが容易に何処にあるか明らかな場合や、使用者の好みに応じて室外ファン区別運転手段の動作を行わせないこともできるように構成し、使い勝手を良くできるとともに、モータ動作切替スイッチ(切替設定手段)を室外ユニットに設けているので、区別運転を行っている目的の室外ユニットを見つけてから、このモータ動作切替スイッチ(切替設定手段)を、区別運転を行わせない側に設定すれば、リモコンの所まで戻りリモコンを操作しなくても室外ファンの回転を止めることが可能になるので、修理サービスやメンテナンスの際にさらに作業を行いやすくできるという効果がある。
【0212】
また、本発明に係わる空気調和機は、冷媒配管にて接続されるとともに、相互に情報を通信する室内ユニットと室外ユニットとを有する空気調和機において、前記室内ユニットあるいは外側からグリル越しに内部の室外ファンを視認できるように構成した前記室外ユニットに運転指令を与えるリモートコントローラと、前記室内ユニットあるいは前記室外ユニットの異常を検出する異常検出手段と、前記異常検出手段により異常を検出した時に、異常内容に応じて前記室外ユニットの前記室外ファンを外側から前記グリル越しに見て通常の運転と区別可能な所定の回転パターンで運転する室外ファン区別運転手段と、を設けるとともに、前記室外ファン区別運転手段の動作を行うか、または行わせないかを切替えできる切替設定手段を前記室外ユニットに設けたので、異常が生じた室外ユニットあるいは異常が生じた室内ユニットに接続された室外ユニットを、特別な部品を設けることなく安価に、かつ簡単に見つけ出すことができ、また、異常の内容も判別できるので、修理サービスやメンテナンスを容易にでき、さらに、他の空気調和機の室外ユニット台数が少なく、目的の室外ユニットが容易に何処にあるか明らかな場合や、使用者の好みに応じて室外ファン区別運転手段の動作を行わせないこともできるように構成し、使い勝手を良くできるとともに、モータ動作切替スイッチ(切替設定手段)を室外ユニットに設けているので、区別運転を行っている目的の室外ユニットを見つけてから、このモータ動作切替スイッチ(切替設定手段)を、区別運転を行わせない側に設定すれば、リモコンの所まで戻りリモコンを操作しなくても室外ファンの回転を止めることが可能になるので、修理サービスやメンテナンスの際にさらに作業を行いやすくできるという効果がある。
【0213】
また、本発明に係わる空気調和機は、冷媒配管にて接続されるとともに、相互に情報を通信する室内ユニットと室外ユニットとを有する空気調和機において、前記室内ユニットあるいは外側からグリル越しに内部の室外ファンを視認できるように構成した前記室外ユニットの異常を検出する異常検出手段と、前記異常検出手段により異常を検出した時に、異常内容を記憶する異常記憶手段と、前記室内ユニットあるいは前記室外ユニットに運転指令を与えるリモートコントローラに配置した点検指令信号を与える点検指令手段と、前記点検指令手段から点検指令信号を受信した時に、前記異常記憶手段で記憶した異常内容を読み出し、読み出した異常内容に応じて前記室外ユニットの前記室外ファンを外側から前記グリル越しに見て通常の運転と区別可能な所定の回転パターンで運転する室外ファン区別運転手段と、を設けるとともに、前記室外ファン区別運転手段の動作を行うか、または行わせないかを切替えできる切替設定手段を前記室外ユニットに設けたので、異常が生じた室外ユニットあるいは異常が生じた室内ユニットに接続された室外ユニットを、異常から時間が経過した後であっても簡単に見つけ出すことができ、また、異常内容も判別できるので修理サービスやメンテナンスを容易にでき、さらに、他の空気調和機の室外ユニット台数が少なく、目的の室外ユニットが容易に何処にあるか明らかな場合や、使用者の好みに応じて室外ファン区別運転手段の動作を行わせないこともできるように構成し、使い勝手を良くできるとともに、モータ動作切替スイッチ(切替設定手段)を室外ユニットに設けているので、区別運転を行っている目的の室外ユニットを見つけてから、このモータ動作切替スイッチ(切替設定手段)を、区別運転を行わせない側に設定すれば、リモコンの所まで戻りリモコンを操作しなくても室外ファンの回転を止めることが可能になるので、修理サービスやメンテナンスの際にさらに作業を行いやすくできるという効果がある。
【0214】
また、本発明に係わる空気調和機は、冷媒配管にて接続されるとともに、相互に情報を通信する室内ユニットと複数の室外ファンを有する室外ユニットとを備えた空気調和機において、前記室内ユニットあるいは外側からグリル越しに内部の室外ファンを視認できるように構成した前記室外ユニットに運転指令を与えるリモートコントローラと、前記室内ユニットおよび前記室外ユニットの異常を検出する異常検出手段と、前記異常検出手段により前記室外ユニットの異常を検出した時に、一部の前記室外ファンを外側から前記グリル越しに見て通常の運転と区別可能な所定の回転パターンで運転し、かつ、前記異常検出手段により前記室内ユニットの異常を検出した時に、他の前記室外ファンを外側から前記グリル越しに見て通常の運転と区別可能な所定の回転パターンで運転する室外ファン区別運転手段と、を設けるとともに、前記室外ファン区別運転手段の動作を行うか、または行わせないかを切替えできる切替設定手段を前記室外ユニットに設けたので、異常が生じた室外ユニットあるいは異常が生じた室内ユニットに接続された室外ユニットを、特別な部品を設けることなく安価にかつ、簡単に見つけ出すことができ、また、室外ユニットと室内ユニットの異常を同時に判別できるので、修理サービスやメンテナンスを容易にでき、さらに、他の空気調和機の室外ユニット台数が少なく、目的の室外ユニットが容易に何処にあるか明らかな場合や、使用者の好みに応じて室外ファン区別運転手段の動作を行わせないこともできるように構成し、使い勝手を良くできるとともに、モータ動作切替スイッチ(切替設定手段)を室外ユニットに設けているので、区別運転を行っている目的の室外ユニットを見つけてから、このモータ動作切替スイッチ(切替設定手段)を、区別運転を行わせない側に設定すれば、リモコンの所まで戻りリモコンを操作しなくても室外ファンの回転を止めることが可能になるので、修理サービスやメンテナンスの際にさらに作業を行いやすくできるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1を示す空気調和機の全体構成図である。
【図2】 本発明の実施の形態1を示す空気調和機のリモートコントローラの正面図である。
【図3】 本発明の実施の形態1を示す空気調和機の冷媒回路図である。
【図4】 本発明の実施の形態1を示す空気調和機の制御回路ブロック図である。
【図5】 本発明の実施の形態1を示す空気調和機の室外ユニットの設置例を説明する斜視図である。
【図6】 本発明の実施の形態1を示す空気調和機の主要部のブロック構成図である。
【図7】 本発明の実施の形態1を示す空気調和機の室外ユニット異常時の動作を説明するフローチャートである。
【図8】 本発明の実施の形態1を示す空気調和機の室外ユニット異常時の運転モード、圧縮機、室外ファン、リモコン操作の運転状態を説明するタイムチャートである。
【図9】 本発明の実施の形態1を示す空気調和機の室内ユニット異常時の動作を説明するフローチャートである。
【図10】 本発明の実施の形態1を示す空気調和機の室内ユニット異常時の運転モード、圧縮機、室外ファン、リモコン操作の運転状態を説明するタイムチャートである。
【図11】 本発明の実施の形態1を示す点検司令手段による動作を説明するフローチャートである。
【図12】 本発明の実施の形態1を示す点検司令手段による室外ファン、リモコン点検ボタンの状態を説明するタイムチャートである。
【図13】 本発明の実施の形態2を示す空気調和機の室外ユニット異常時の動作を説明するフローチャートである。
【図14】 本発明の実施の形態2を示す空気調和機の室外ユニット異常時の運転モード、圧縮機、室外ファン、リモコン操作の運転状態を説明するタイムチャートである。
【図15】 本発明の実施の形態3を示す空気調和機の室外ユニット異常時の動作を説明するフローチャートである。
【図16】 本発明の実施の形態3を示す空気調和機の室外ユニット異常時の運転モード、圧縮機、室外ファン、リモコン操作の運転状態を説明するタイムチャートである。
【図17】 本発明の実施の形態4を示す空気調和機の室外ユニット異常時の動作を説明するフローチャートである。
【図18】 本発明の実施の形態4を示す空気調和機の室外ユニット異常時の運転モード、異常内容、圧縮機、室外ファン、リモコン操作の運転状態を説明するタイムチャートである。
【図19】 本発明の実施の形態4を示す空気調和機の室内ユニット異常時の動作を説明するフローチャートである。
【図20】 本発明の実施の形態4を示す空気調和機の室内ユニット異常時の運転モード、異常内容、圧縮機、室外ファン、リモコン操作の運転状態を説明するタイムチャートである。
【図21】 本発明の実施の形態4を示す室外ユニット異常時の点検司令手段による動作を説明するフローチャートである。
【図22】 本発明の実施の形態4を示す室外ユニット異常時の点検司令手段による室外ファン、リモコン点検ボタンの状態を説明するタイムチャートである。
【図23】 本発明の実施の形態4を示す室内ユニット異常時の点検司令手段による動作を説明するフローチャートである。
【図24】 本発明の実施の形態4を示す室内ユニット異常時の点検司令手段による室外ファン、リモコン点検ボタンの状態を説明するタイムチャートである。
【図25】 本発明の実施の形態5を示す空気調和機の全体構成図である。
【図26】 本発明の実施の形態5を示す空気調和機の制御回路ブロック図である。
【図27】 本発明の実施の形態5を示す空気調和機の室外ユニット異常時の動作を説明するフローチャートである。
【図28】 本発明の実施の形態5を示す空気調和機の室外ユニット異常時の運転モード、圧縮機、上の室外ファン、下の室外ファン、リモコン操作の運転状態を説明するタイムチャートである。
【図29】 本発明の実施の形態6を示す空気調和機の異常時の動作を説明するフローチャートである。
【図30】 本発明の実施の形態6を示す空気調和機の異常時の室内ユニット運転モード、室外ユニット運転モード、圧縮機、上の室外ファン、下の室外ファン、リモコン操作の運転状態を説明するタイムチャートである。
【符号の説明】
1 室外ユニット、2 室内ユニット、3 冷媒配管、4 室内・室外接続用配線、5 リモコン(リモートコントローラ)、5a 運転・停止ボタン、5b運転切換ボタン、5c タイマボタン、5d 風速調節ボタン、5e 上下風向ボタン、5f 室温調節ボタン、5g ルーバーボタン、5h 点検ボタン(点検指令手段)、5j 試運転ボタン、5k 表示部、6 リモコン用配線、7室外ファン、7a 室外ファンモータ、8 グリル、9 圧縮機、10 室外熱交換器、11 室内熱交換器、12 室内ファン、12a ファン駆動回路、13 四方弁、14 高圧圧力スイッチ、14a 変換回路、15 低圧圧力スイッチ、15a 変換回路、16 外気温度検出センサ、16a 変換回路、17 吐出温度検出センサ、17a 変換回路、18 室温検出センサ、18a 変換回路、19 室内熱交換器温度検出センサ、19a 変換回路、20 絞り弁、21a,21b 接続バルブ、22 アキュムレータ、23 マフラー、24 室外制御基板、25 室内制御基板、26 交流商用電源、27 整流回路、28 直流平滑コンデンサ、28a 直流電圧検出回路、29 圧縮機用インバータ回路、30 室外制御マイコン、31 インバータ制御回路部、32 圧縮機電流センサ、32a 電流センサ変換回路、33 放熱フィン、34 放熱フィンセンサ、34a 変換回路、35 インバータ回路、36 ファンモータ駆動マイコン、37 通信回路、38 モータ動作切替スイッチ(切替設定手段)、39 不揮発性メモリ、40 室内制御マイコン、41a 通信回路、41b 通信回路、42 不揮発性メモリ、43 リモコン通信回路、44 異常検出手段、45 室外ファン区別運転手段、46 異常記憶手段。

Claims (9)

  1. 冷媒配管にて接続されるとともに、相互に情報を通信する室内ユニットと室外ユニットとを有する空気調和機において、前記室内ユニットあるいは外側からグリル越しに内部の室外ファンを視認できるように構成した前記室外ユニットに運転指令を与えるリモートコントローラと、前記室内ユニットあるいは前記室外ユニットの異常を検出する異常検出手段と、前記異常検出手段により異常を検出した時に、前記室外ユニットの前記室外ファンを外側から前記グリル越しに見て通常の運転と区別可能な所定の回転パターンで運転する室外ファン区別運転手段と、を設けるとともに、前記室外ファン区別運転手段の動作を行うか、または行わせないかを切替えできる切替設定手段を前記室外ユニットに設けたことを特徴とする空気調和機。
  2. 冷媒配管にて接続されるとともに、相互に情報を通信する室内ユニットと室外ユニットとを有する空気調和機において、前記室内ユニットあるいは外側からグリル越しに内部の室外ファンを視認できるように構成した前記室外ユニットに運転指令を与えるリモートコントローラに配置した点検指令信号を与える点検指令手段と、前記点検指令手段から点検指令信号を受信した時に、前記室外ユニットの前記室外ファンを外側から前記グリル越しに見て通常の運転と区別可能な所定の回転パターンで運転する室外ファン区別運転手段と、を設けるとともに、前記室外ファン区別運転手段の動作を行うか、または行わせないかを切替えできる切替設定手段を前記室外ユニットに設けたことを特徴とする空気調和機。
  3. 前記室外ファン区別運転手段による前記室外ファンの通常の運転と区別可能な所定の回転パターンは、回転と停止の繰り返しであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の空気調和機。
  4. 前記室外ファン区別運転手段による前記室外ファンの通常の運転と区別可能な所定の回転パターンは、高回転と低回転の交互回転であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の空気調和機。
  5. 前記室外ユニットに複数の室外ファンを備え、前記室外ファン区別運転手段による前記室外ファンの通常の運転と区別可能な所定の回転パターンは、一部の室外ファンを運転し、他の室外ファンを停止させたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の空気調和機。
  6. 冷媒配管にて接続されるとともに、相互に情報を通信する室内ユニットと室外ユニットとを有する空気調和機において、前記室内ユニットあるいは外側からグリル越しに内部の室外ファンを視認できるように構成した前記室外ユニットに運転指令を与えるリモートコントローラと、前記室内ユニットあるいは前記室外ユニットの異常を検出する異常検出手段と、前記異常検出手段により異常を検出した時に、異常内容に応じて前記室外ユニットの前記室外ファンを外側から前記グリル越しに見て通常の運転と区別可能な所定の回転パターンで運転する室外ファン区別運転手段と、を設けるとともに、前記室外ファン区別運転手段の動作を行うか、または行わせないかを切替えできる切替設定手段を前記室外ユニットに設けたことを特徴とする空気調和機。
  7. 冷媒配管にて接続されるとともに、相互に情報を通信する室内ユニットと室外ユニットとを有する空気調和機において、前記室内ユニットあるいは外側からグリル越しに内部の室外ファンを視認できるように構成した前記室外ユニットの異常を検出する異常検出手段と、前記異常検出手段により異常を検出した時に、異常内容を記憶する異常記憶手段と、前記室内ユニットあるいは前記室外ユニットに運転指令を与えるリモートコントローラに配置した点検指令信号を与える点検指令手段と、前記点検指令手段から点検指令信号を受信した時に、前記異常記憶手段で記憶した異常内容を読み出し、読み出した異常内容に応じて前記室外ユニットの前記室外ファンを外側から前記グリル越しに見て通常の運転と区別可能な所定の回転パターンで運転する室外ファン区別運転手段と、を設けるとともに、前記室外ファン区別運転手段の動作を行うか、または行わせないかを切替えできる切替設定手段を前記室外ユニットに設けたことを特徴とする空気調和機。
  8. 前記室外ファン区別運転手段による前記室外ファンの通常の運転と区別可能な所定の回転パターンは、回転数と時間とを組み合わせた複数の回転パターンであることを特徴とする請求項6または請求項7に記載の空気調和機。
  9. 冷媒配管にて接続されるとともに、相互に情報を通信する室内ユニットと複数の室外ファンを有する室外ユニットとを備えた空気調和機において、前記室内ユニットあるいは外側からグリル越しに内部の前記室外ファンを視認できるように構成した前記室外ユニットに運転指令を与えるリモートコントローラと、前記室内ユニットおよび前記室外ユニットの異常を検出する異常検出手段と、前記異常検出手段により前記室外ユニットの異常を検出した時に、一部の前記室外ファンを外側から前記グリル越しに見て通常の運転と区別可能な所定の回転パターンで運転し、かつ、前記異常検出手段により前記室内ユニットの異常を検出した時に、他の前記室外ファンを外側から前記グリル越しに見て通常の運転と区別可能な所定の回転パターンで運転する室外ファン区別運転手段と、を設けるとともに、前記室外ファン区別運転手段の動作を行うか、または行わせないかを切替えできる切替設定手段を前記室外ユニットに設けたことを特徴とする空気調和機。
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