JP3931571B2 - プログラマブルコントローラ及び通信システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、プログラマブルコントローラ(以下、PCと称す)のシーケンス制御プログラムに関わり、特にPCが保有する生産情報を収集するために記述された汎用ファイルを解析し、PC内におけるデバイスの現在の値を取得する手段、取得したデバイスの値を汎用ファイルに書き込む手段をシーケンス制御プログラムで実現する手法に関する発明である。
【0002】
【従来の技術】
近年、インターネットまたは、イントラネットの普及に伴い、PCの生産情報を、遠隔地の汎用パソコンの標準Webブラウザで管理したいと言う要求が強くなっている。
新規にシステム構築する場合には、PCの選定が自由なため、近年提案されているWebサーバを内蔵したPC、または、パソコンと同様なマイクロプロセッサを搭載したパソコンPCを用いてのシステムを構築し、遠隔地より、標準ブラウザによって生産情報を管理することは可能である。
また、既設のPCをWebサーバ機能を搭載したPCへ置き換えることにより、Webサーバとしては使用できるようになる。
しかしながら、新規なシステム構築あるいはPCの置き換えをするためには、多大な費用/労力/時間がかかるものであり、現在稼動しているシステムを拡張することにより遠隔地の汎用パソコンからの管理を実現するためのシステムが切望されている。
【0003】
図9は、一般的なPCシステムの構成を示したシステム構成図である。
図において、101はPC、102はEthernetユニット、103はEthernet回線、104はネットワークを示すインターネットもしくはイントラネットである。
【0004】
従来、図9のようなシステムに遠隔地よりWebブラウザでPCの生産情報を管理することを実現するためには、該システムにPC生産情報収集用サーバを追加し、図10で示されるようなシステム構成とする方法を採用していた。
図10は、PC生産情報収集用サーバ導入時のPCシステム構成を示すシステム構成図である。
図において、101は被制御対象物の制御等を行うPC、102はPC101を例えばEthernet回線103と接続するためのEthernetユニット、103はPC101とPC生産情報収集用サーバ105とで通信を行うための専用プロトコルである、例えばEthernet回線である。
104はインターネット回線、105は遠隔地に存在し、PC101の生産情報を管理しようとするパソコン、106はPC101と通信して生産情報を収集し、遠隔地から生産情報が取得できるようにするためのPC生産情報収集用サーバである。
【0005】
PC101において、111は専用プロトコル103の命令制御を行う制御実行部、112はPC101の生産情報が格納されているデバイスメモリである。PC生産情報収集用サーバ106において、161、162、163はそれぞれPC生産情報収集用サーバ106にインストールされたS/Wであり、PC生産情報収集用サーバ106内部の演算処理部により実行される。
161は遠隔地のWebブラウザよりアクセスする機能を有するWebサーバS/W、162はPC生産情報データを収集する機能を有するデータ収集S/W、163はPC101との通信する機能を有する通信S/Wである。
【0006】
次に、従来技術の通信経路を図10を用いて説明する。
PC101から見て遠隔地にある汎用パソコン105から、PC生産情報収集用サーバ106のWebサーバS/W161に接続し、WebサーバS/W161画面上で用意されたコマンドを用いてPC生産情報データの取得を要求する。PC生産情報収集用サーバ106の中では、WebサーバS/W161が汎用パソコン105からのPC生産情報データの取得要求を受ける。
そして、WebサーバS/W161はデータ収集S/W162に事前に用意されたPC生産情報収集のためのコマンドを呼び出す。
データ収集S/W162は、PCとの通信S/W163に事前に用意されたPCとの通信コマンドを用いてPC生産情報データに該当するPCのデバイスの現在の値を取得することを要求する。
PCとの通信S/W163は、PC生産情報データに該当するデバイスの現在の値取得要求をPCシステム用の専用プロトコル103に変換し、PCシステムに送信する。
【0007】
PC101において、制御実行部111では、被制御対象物の制御を行うシーケンス制御プログラムを1サイクル実行した後、PC生産情報データに該当するPCのデバイスの現在の値取得要求コマンドを解析し、デバイスメモリ112からPC生産情報データを取得する。
取得したPC生産情報データに該当するPCのデバイスの現在の値は、PCとの通信S/W163からデータ収集S/W162、データ収集S/W162からWebサーバS/W161、WebサーバS/W161から遠隔地にある汎用パソコン105で取得する事が可能となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来の手法では、遠隔地の汎用パソコン105から汎用パソコン105の標準ブラウザを使ってPC101の生産情報を管理する目的を実現しようとすると、生産情報を収集するPC生産情報収集用サーバ106を置き、そして、PC101と通信する専用のS/W(WebサーバS/W161、データ収集S/W162、PCとの通信S/W163)を購入或いは開発、プログラミングしなければならない。
つまり、遠隔地から生産情報を収集することを可能とするためには、多大な費用、設備を導入する人の知識、作業時間がかかる問題がある。
【0009】
また、既設のPC101は、シーケンス制御プログラムを処理することのみを目的としており、Web機能等、汎用パソコンに新たにS/Wを追加せず標準に存在するS/Wを使い、汎用のネットワークを介しての接続が可能な機能は有していない。
このため、汎用パソコン105の標準ブラウザから直接、PCのデバイスの現在の値を取得する通信手段は存在しないため、PC生産情報収集用サーバ106のようなH/Wを追加せず、遠隔地の汎用パソコン105の標準ブラウザにて生産情報を取得することは困難である問題があった。
【0010】
本発明は、既設のPCシステムをそのまま生かし、安価に拡張することにより、Webサーバ内臓PCやパソコンPCを別途使用せず、遠隔地よりインターネット或いはEthernet等を使用してPCの生産情報を管理することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るプログラマブルコントローラは、遠隔地端末より送信されたデータ収集のコマンドが記述されたXMLファイルを解析し、上記コマンド内容に応じてデバイスメモリ領域より生産情報を収集する収集手段と、収集した生産情報を上記XMLファイルに書き込む書き込み手段と、上記収集手段及び書き込み手段を実行するとともにシーケンス制御プログラムを実行する制御実行部と、を備え、遠隔地端末からのデータ収集要求に応じるものである。
【0012】
また、本発明に係る通信システムは、遠隔地端末より送信されたデータ収集のコマンドが記述されたXMLファイルを解析し、所定のデータを収集する収集手段と、収集したデータを上記XMLファイルに書き込む手段と、上記収集手段及び書き込み手段を実行するとともにシーケンス制御プログラムを実行する制御実行部と、を有する応答側端末、上記データ収集のコマンドが記述されたXMLファイルを上記応答側端末に送信する送信手段と、応答側端末より収集したデータが書き込まれたXMLファイルを読み出す読出手段と、を有する遠隔地端末、からなるものである。
【0013】
また、応答側端末の書き込み手段は、遠隔地端末より送信されたXMLファイルに直接収集データを書き込み、応答用のXMLファイルとするものである。
【0014】
さらに、応答側端末は、遠隔地端末より送信されたXMLファイルのタイムスタンプを所定間隔で監視し、タイムスタンプの変化に伴い応答を行うものである。
【0015】
さらに、応答側端末の制御実行部は、シーケンス制御プログラムを数サイクル実行する中で1回、上記収集手段及び書き込み手段を実行するものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下この発明の実施例について説明する。
図1は、この発明の制御プログラムを実行するシステムイメージ図である。
図において、1は被制御対象物の制御等を行うPC、2はPC1をインターネットの汎用プロトコル(FTP:File Transport Protcol)3と接続するためのEthernetユニット、3はPC1と汎用パソコン5とで通信を行うためのプロトコルであり、例えばネットワークとしてインターネットの汎用プロトコル(FTP)である。
5は遠隔地に存在し、PC1と通信し生産情報の取得や管理を行う汎用パソコンである。
【0017】
PC1において、11はシーケンス制御プログラム言語で作成されたプログラム等を格納するプログラム格納領域であり、本発明のPC生産情報収集S/W11a、被制御対象物を制御するためにユーザが作成したシーケンス制御プログラム11b、本発明で使用するPC生産情報収集S/W11aのデータを遠隔地と受け渡すために使用する、PC生産情報を取得/格納するためのXMLファイル11cが格納されている。
12はPC生産情報収集S/W11aやシーケンス制御プログラム11bを実行する制御実行部であり、被制御対象物を制御するシーケンス制御プログラム11bを数サイクル動作させる中で1回、本発明のPC生産情報収集S/W11aを実行するように制御実行部が従来から持つ機能を使い制御している。このため、非制御対象物の制御動作への影響は最小限に抑えられる。また、PC生産情報収集S/W11aに基づく制御は、シーケンス制御プログラム11bとは並列に行っても良いし、非同期に行っても良いものである。
13はPC内のデバイスメモリ領域であり、シーケンス制御プログラムを実行する上で必要な演算の計算結果等を格納する領域であり、一部にPC生産情報が生産情報格納領域13aに格納されている。
【0018】
Ethernetユニット2において、21はEthernetユニット2のネットワーク上の位置を示すIPアドレス、22は制御実行部12と通信を行うためにインターネットの汎用プロトコル(FTP)3を制御実行部12で処理できる専用プロトコル7に変換を行うEthernetユニットが従来から有するプロトコル変換機能である。
【0019】
汎用パソコン5において、51は汎用パソコン5に標準でインストールされている標準ブラウザ、51aはPC生産情報データを取得するために使うXML(eXtensible Markup Language)ファイルである。
【0020】
次に、本実施の形態の概略動作について、図1を用いて説明する。
PC1から見て遠隔地にある汎用パソコン5上にて、ユーザは標準ブラウザ51を用いて必要とするPC生産情報であるPCのデバイスを、PC生産情報データ取得用XMLファイル51aに記述する。
そして、PC生産情報データ取得用XMLファイル51aを記述後、該PC生産情報データ取得用XMLファイル51aをインターネットの汎用プロトコル(FTP)3を用いて遠隔地に存在するPC1のプログラム格納領域11へIPアドレス21を指定して書込みする。
なお、遠隔地のPC1におけるEthernetユニット2のIPアドレス21はユーザが事前に知っていることとする。
【0021】
送信されたPC生産情報データ取得用XMLファイル51aを、Ethernetユニット2のプロトコル変換22で専用プロトコル7に変換を行う。
制御実行部12では専用プロトコル7から来たファイルをプログラム格納領域11へ書込む。
ここで、PC1の制御実行部12では、PC生産情報収集S/W11aが定期間隔で実行されており、遠隔地よりPC1のプログラム格納領域11に書き込まれたPC生産情報データ取得用XMLファイル51aは、PC生産情報データ取得用XMLファイル11cと同等である。
【0022】
PC生産情報収集S/W11aに基づき、PC生産情報データ取得用XMLファイル11cを解析して必要な生産情報を生産情報格納領域13aより取得し、プログラム格納領域11に格納されているPC生産情報データ取得用XMLファイル11cの結果書き込み領域へ書き込む。
更新されたPC生産情報データ取得用XMLファイル11cを、汎用パソコン5から読み出すことにより、ユーザは必要な生産情報を収集することが可能となる。
【0023】
次に、PC1側動作と汎用パソコン側動作について、図2で示されるPC生産情報収集S/W及び汎用パソコンの動作を示すフローチャートを用いて詳細に説明する。
PC1側は、ステップS1の動作として、現在あるPC生産情報データ取得用XMLファイル51aのファイルのタイムスタンプ(例えば、日付)をPC生産情報収集S/W11aに記憶しておき、記憶した日付より新しい日付のPC生産情報データ取得用XMLファイル51aが汎用パソコン5からプログラム格納領域11に送信されるまで待ち続ける動作をしている。
【0024】
一方、汎用パソコン5側では、ステップS11にてPC生産情報データ取得用XMLファイル51aを標準ブラウザ51上にて作成する。
ここで、PC生産情報データ取得用XMLファイルの詳細は、図3に示すような構成となっている。
【0025】
図3において、PC生産情報データ取得用XMLファイルは、“<”と“>”に囲まれたコマンド81、コマンドを“<”と“>”で内包するタグ82、コマンド或いはその結果が書かれている領域83、コマンド終了を示すタグ89にて1行が成り立つ構成となっている。
例えば、84はPC生産情報データ取得用XMLファイルであることを見分けるためのタグが記述された行、85はインターネットまたはイントラネット経由で対象となっているPC名を示しているタグが記述された行、86はPCから取得したい生産情報のタイトルを記述するタグが記述された行、87はタグ85で示したPCにおいてPC生産情報として取得する対象となっているデバイスを示したデバイス情報タグが記述された行、88はデバイス情報タグ87の現在の値を格納するための領域を示すタグが記述された行である。
なお、本ファイルの構成は、PC生産情報データ取得用XMLファイル51aとPC生産情報データ取得用XMLファイル11cと同様である。
PC生産情報データ取得用XMLファイル51aを作成する方法はテキストファイル形式のため、標準ブラウザにて、直接、テキストを編集する方法や、タグを解析し決められた画面表示場所へ表示し、編集し、XMLファイルを生成するWebS/Wを作成してもよい。
【0026】
ステップS11によりPC生産情報データ取得用XMLファイル51aが作成されると、その後、ステップS12にて、汎用パソコン5上で入力されたIPアドレス21を用いたFTPコマンド処理にて、対象のPC1へ送信する。
FTPコマンドには、ファイル書き込みコマンドとしてWriteコマンドがあり、IPアドレスで指定した先の機器へ書き込みすることができる。
これを用いて汎用パソコン5の標準ブラウザ51上にてコマンドを呼び出し書き込みを実行する。
なお、汎用パソコン5とインターネット汎用プロトコル3を介して接続されるEthernetユニット2は、FTP機能を有していることとする。
【0027】
Ethernetユニット2のFTP機能を使用することにより、汎用パソコン5からEthernetユニット2に対してPC生産情報データ取得用XMLファイル51aを送信し、Ethernetユニット2のプロトコル変換部22にてPC1と通信する専用プロトコル7に変換され、PC1のプログラム格納領域11に書き込まれる。
また、ステップS12においてPC生産情報データ取得用XMLファイル51aをPC1に対して1回書き込んだ後は、続けて同じファイルを書き込まないようにすることを前提とする。
【0028】
その後、汎用パソコン5の動作は、ステップS13として、常にPC1の中のプログラム格納領域11の中にできるPC生産情報データ取得用XMLファイル11cの日付を、FTPコマンドのファイル情報取得コマンドであるDirコマンドを使用することにより、ファイルの日付を取得し、汎用パソコン5上に記憶する。
定期間隔でファイルの日付を取得し、記憶している日付と比較することにより、日付が更新されたかを監視する。
そして、監視している中で新しい日付のPC生産情報データ取得用XMLファイル11cをプログラム格納領域11の中で確認した場合に、ステップS14に移行する。
【0029】
一方、PC1側の処理に関しては、ステップS1にて、ステップS12を起因としてプログラム格納領域11に新しい日付のPC生産情報データ取得用XMLファイル11cが書き込まれたことを検出すると、ステップS2に移行する。
ステップS2では、プログラム格納領域11に送信されたPC生産情報データ取得用XMLファイル11cをPC生産情報収集S/W11aが読み出し、ステップS3に移行する。
ステップS3では、後述するPC生産情報データ取得用XMLファイルの解析を行い、解析結果をPC生産情報データ取得用XMLファイルに書き込む。
なお、PC生産情報データ取得用XMLファイル11cの解析手順は、図4を用いて後述する。
その後、ステップS4にて、PC生産情報収集S/W11aがPC生産情報データ取得用XMLファイル11cをプログラム格納領域11に保存する。
ここで、ステップS4の保存により、PC生産情報データ取得用XMLファイル11cのファイル日付が更新される。
【0030】
ステップS14では、PC1よりPC生産情報データ取得用XMLファイル11cを、FTPコマンドのファイル読み出しコマンドであるReadコマンドを使用して対象のPC1のIPアドレス21を指定して読み出し、汎用パソコン5内のPC生産情報データ取得用XMLファイル51aとして取得する。
そして、ステップS15にて、汎用パソコン5が有している標準ブラウザ51でPC生産情報データ取得用XMLファイル51aを表示し、ステップS11にて要求したPC生産情報データ取得用XMLファイル51aに対する応答を参照することができる。
また、PC生産情報データの表示の仕方には、タグを解析し、決められた画面表示位置へ表示しても良い。
【0031】
次に、図4で示されるPC生産情報データ取得用XMLファイル解析フローチャートを用いて、ステップS3の動作について詳細に説明する。
PC生産情報データ取得用XMLファイルの解析は、PC生産情報データ取得用XMLファイル11cを1行ずつ解析し対応する処理を実行することが目的である。
ステップS21では、解析がXMLファイルの最後の行まで完了したかどうかを調べる。
PC生産情報データ取得用XMLファイルの全行解析が完了していない場合は、ステップS22に移行し、解析が完了していた場合は、解析を終了する。
【0032】
ステップS22では、PC生産情報データ取得用XMLファイル11cの1行分のデータを、図5で示されるデバイスメモリ領域13の中に確保した解析用1行バッファ領域(図5(a))を利用することにより、PC生産情報データ取得用XMLファイル内を1行1行解析していく手段をとる。
図5において、図5(a)は解析用1行バッファ領域、図5(b)は解析時にコマンドの文字列をコピーしておく場所としてデバイスメモリ領域13上に確保された領域を示している。
ステップS22では、PC生産情報データ取得用XMLファイルの先頭行を解析用1行バッファ領域( 図5(a))にコピーし、ステップS23に移行する。
解析用1行バッファ領域に読み込んだデータは、ステップS23にて、PC生産情報データ取得用XMLファイル1行解析フローを実施する。
なお、ステップS23のPC生産情報データ取得用XMLファイル1行解析フローについては、図6を用いて後述する。
【0033】
ステップS24では、ステップS23により得られた結果が解析用1行バッファ領域(図5(a))に書き込まれており、シーケンス制御命令のファイル書き込み命令を使用して解析用1行バッファ領域(図5(a))の内容をPC生産情報データ取得用XMLファイル11cの元の行へ書き込む。
その後、PC生産情報データ取得用XMLファイル11cの解析を次の行に移し、ファイルの最後まで順番に実行していく。
PC1においてPC生産情報データ取得用XMLファイル解析フロー(図4)が、ステップS21にてXMLファイルの最後まで読み出したことを調べ、フローの処理が終了し、図2のPC生産情報収集S/Wが格納されたPC側の動作と、遠隔地の汎用パソコン側動作を示したフローのステップ4にてPC生産情報データ格納用XMLファイルをプログラム領域11に保存するまでは汎用パソコン5は別のファイルをPC1に書き込まないことを前提とする。
【0034】
続いて、ステップS23におけるPC生産情報データ取得用XMLファイル1行解析フローについて、図6のXMLファイル1行解析フローチャートを用いて説明する。
まず、ステップS30にて、解析用1行バッファ(図5(a))のn文字目を参照するためのカウンタnを初期化し、ステップS31に移行する。
ステップS31にて、解析用1行バッファ(図5(a))のn文字目を参照するためのカウンタnに1を加える。
そして、ステップS32にて、解析用1行バッファ(図5(a))の最後の文字まで進んだかを確認し、最後まで完了していれば終了し、最後まで完了していなければステップS33に移行する。
【0035】
ステップS33では、解析用1行バッファのn文字目がPC生産情報収集S/W11aが処理するコマンド81の開始位置を示す“<”文字であるかを比較する。解析用1行バッファのn文字目が“<”文字でない場合、ステップS31に戻る。
ステップS33は解析用1行バッファ(図5(a))の先頭が空白である場合のことを考慮した処理として用意してある。
一方、解析用1行バッファのn文字目が“<”文字であるならば、n文字目の次以降にコマンドが存在すると判断し、コマンド81を取得するために、ステップS34へ移行し、ステップS34にて、カウンタnに1を加算し、ステップS35に移行する。
ステップS35では、解析用コマンド文字列バッファ(図5(b))に解析用1行バッファ(図5(a))のn文字目から10文字分の文字列をコマンドとしてコピーする。
前提として、コマンドは最長10文字とし、10文字以下の場合は空白文字で埋めることとする。
なお、処理を追加すれば、コマンドの文字長を可変長にすることは可能である。そして、ステップS36では、実行すべきコマンド文字列が取得できたので、図7で示されるコマンド処理フローを実行し、実際のコマンドに対する処理を実施する。
【0036】
続いて、図7で示されるコマンド処理フローについて説明する。
ステップS41にて、解析用コマンド文字列バッファ(図5(b)参照)の文字列と、あらかじめPC生産情報収集S/W11a内に保持しているコマンド定義テーブル(図8(c)参照)に該当するコマンドがあるかの判別を行う。
ここで、あらかじめPC生産情報収集S/W11a内に保持しているコマンド定義テーブル(図8(c))には、デバイスを取得することを指示するデバイス取得コマンド“get−device”、デバイスの現在の値を取得した後解析用コマンド文字列バッファにコピーするデバイス取得結果書込みコマンド“result”、後述の複数デバイスの現在の値を取得することが可能なコマンド“getdevlist”、複数デバイスの現在の値取得結果を書き込むコマンド“results”がある。
【0037】
ステップS41において、解析用コマンド文字列バッファ(図5(b))に格納されているコマンドをコマンド定義テーブル(図8(c))のコマンド1からコマンド4までのコマンドと一致しているかを文字列比較をしながら判別していく。
解析用コマンド文字列バッファ(図5(b))に格納されているコマンドが、デバイス取得コマンド“get−device”と一致していると判別された場合は分岐1となりステップS42に移行し、文字列比較によりデバイス取得結果取得コマンド“result”に判別された場合は分岐2となりステップS44に移行する。
また、解析用コマンド文字列バッファ(図5(b))に格納されるコマンドが、デバイス取得コマンド、デバイス取得結果取得コマンド以外に判別された場合は分岐3に進み、コマンド処理フローを終了する。
【0038】
解析用コマンド文字列バッファ(図5(b))に格納されるコマンドが、デバイス取得コマンドであると判別された場合であるステップS42では、PC内のデバイスを解析用1行バッファ領域より取り出す処理を行うべく、解析用1行バッファ領域(図5(a))のコマンド文字列終了を意味する文字“>”の次から“<”文字かどうかを判別しながら解析用1行バッファ領域(図5(a))を読み出し、取得するべきデバイスを示した文字列を、図8(a)で示されるデバイス格納バッファにコピーする。
なお、デバイス格納バッファ(図8(a))は、デバイスメモリ領域13内に確保してあることを前提とする。
【0039】
その後、ステップS43にて、解析用1行バッファ領域よりデバイス格納バッファ(図8(a))に読み出されたデバイスを表す文字列からデバイスメモリ領域13の中のどのアドレスにあるかを算出する必要があるため、あらかじめPC生産情報収集S/W11a内に保持している図8(d)に示すデバイスアドレステーブルを用いてデバイス格納バッファ(図8(a))の文字列の中からデバイス種別を抽出し、デバイスアドレステーブル(図8(d))の種別列に一致する種別を文字列比較で見つけ出し、対応するアドレスを算出する。
算出したアドレスを使用してデバイスメモリ領域13の生産情報格納領域13aに格納されている値を取得し、図8(b)で示されるの現在値格納バッファに格納する。
【0040】
解析用コマンド文字列バッファ(図5(b))に格納されるコマンドが、デバイス取得結果取得コマンドであると判別された場合はステップS44に進み、解析用1行バッファ領域(図5(a))のコマンド文字列終了を意味する文字“>”の次から次のコマンド文字列開始を意味する前の文字“<”の1文字前までの間に図8(b)で示されるデバイス現在値格納バッファの内容をコピーする。
【0041】
また、解析コマンド文字列バッファ(図5(b))に格納されたコマンドが、コマンド定義テーブル(図8(c))のコマンド3である複数デバイスの現在の値を一括して取得するコマンド“getdevlist”や、コマンド4である複数デバイスの現在の値の結果を書き込むコマンド“results”である場合、コマンド解析フロー図7に対応する処理を追加することにより可能である。なお、ステップS43、ステップS44以降は、コマンド処理フローの終了へ進む。
そして、コマンド処理フロー終了後は、XMLファイル1行解析フローを終了する。
さらに、XMLファイル1行解析フロー図6終了後は、PC生産情報データ取得用XMLファイル解析フロー図4のステップS24へ移行する。
【0042】
従来、PC内のデバイスの現在の値を取得する際の通信経路は、103の専用プロトコルを用いての通信しかなく、遠隔地の汎用パソコン105の標準ブラウザにてPC生産情報を管理することを実現する場合、図10で示されるPC生産情報収集用サーバ106の存在が必須であったが、本発明の実施の形態では、PCのデバイスの現在の値を取得する手段として汎用ファイルであるPC生産情報データ取得用XMLファイル51aをPC1のプログラム領域11へ書き込み、PC生産情報収集S/W11aがPC生産情報データ取得用XMLファイルを解析し、必要なPC生産情報データを書き込み、その後、汎用パソコン5より読み出すことにより、PC生産情報収集用サーバ106は必要なく、既設のPCシステムは変更せずかつシーケンス制御も変更せず遠隔地の汎用パソコン5から直接PC1のPC生産情報データの取得が可能となる。
また、既設のPCシステムを変更することなく、遠隔地の汎用パソコンより生産情報管理を行うことができるので、高額のサーバ導入費用、S/W費用が不要となり、導入費用の削減や導入作業時間の削減の効果がある。
【0043】
【発明の効果】
本発明によれば、既設のPCシステムをそのまま生かし、安価にかつ少ない導入作業時間で遠隔地よりPCの生産情報を管理することができる。
また、汎用ファイルのタイムスタンプにより生産情報の収集を行うか否かを判断するので、シーケンス制御プログラムの実行に負荷をかけることなく生産情報を管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 プログラマブルコントローラシステム例のイメージ図である。
【図2】 PC生産情報収集S/Wが格納されたPC側の動作と、遠隔地の汎用パソコン側動作を示したフローである
【図3】 PC生産情報データ取得用XMLファイルの構成の説明図である。
【図4】 PC生産情報データ取得用XMLファイル解析フローである。
【図5】 解析用1行バッファ領域の説明図である。
【図6】 PC生産情報データ取得用XMLファイル1行解析フローである。
【図7】 コマンド処理フローである。
【図8】 デバイス格納バッファ、デバイス現在値格納バッファ、コマンド定義テーブル、デバイスメモリアドレステーブルの説明図である。
【図9】 従来のプログラマブルコントローラのシステム構成図である。
【図10】 従来手法にて実現したPC生産情報収集用サーバ導入時のPCシステム構成を示すシステム構成図である。
【符号の説明】
1 PC、2 Ethernetユニット、3 インターネット汎用プロトコル、5 汎用パソコン、11プログラム格納領域、11a PC生産情報収集S/W、11b シーケンス制御プログラム、11c PC生産情報データ取得用XMLファイル、12 制御実行部、13 デバイスメモリ領域、13a 生産情報格納領域、21 IPアドレス、22 プロトコル変換部、51 標準ブラウザ、51a PC生産情報データ取得用XMLファイル。
Claims (5)
- 遠隔地端末より送信されたデータ収集のコマンドが記述されたXMLファイルを解析し、上記コマンド内容に応じてデバイスメモリ領域より生産情報を収集する収集手段と、
収集した生産情報を上記XMLファイルに書き込む書き込み手段と、
上記収集手段及び書き込み手段を実行するとともにシーケンス制御プログラムを実行する制御実行部と、を備え、
遠隔地端末からのデータ収集要求に応じることを特徴とするプログラマブルコントローラ。 - 遠隔地端末より送信されたデータ収集のコマンドが記述されたXMLファイルを解析し、所定のデータを収集する収集手段と、収集したデータを上記XMLファイルに書き込む手段と、上記収集手段及び書き込み手段を実行するとともにシーケンス制御プログラムを実行する制御実行部と、を有する応答側端末、
上記データ収集のコマンドが記述されたXMLファイルを上記応答側端末に送信する送信手段と、応答側端末より収集したデータが書き込まれたXMLファイルを読み出す読出手段と、を有する遠隔地端末、
からなる通信システム。 - 応答側端末の書き込み手段は、遠隔地端末より送信されたXMLファイルに直接収集データを書き込み、応答用のXMLファイルとすることを特徴とする請求項2に記載の通信システム。
- 応答側端末は、遠隔地端末より送信されたXMLファイルのタイムスタンプを所定間隔で監視し、タイムスタンプの変化に伴い応答を行うことを特徴とする請求項2または3に記載の通信システム。
- 応答側端末の制御実行部は、シーケンス制御プログラムを数サイクル実行する中で1回、上記収集手段及び書き込み手段を実行することを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の通信システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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