JP3929755B2 - 光コネクタレセプタクル、バックプレーンコネクタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、レーザモジュール等の光デバイスの光コネクタに対するコネクタ接続を可能にする光コネクタレセプタクル、バックプレーンコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体レーザ(LD)等の発光素子あるいはフォトダイオード等の受光素子などの光素子を主体とするモジュール(レーザモジュール)や、基板形光導波路といった光デバイスと、光線路を構成する光ファイバ先端の光コネクタとのコネクタ接続を実現する機構(以下「コネクタ接続機構)は殆ど無いと言える。特に、コネクタ接続機構をレーザモジュール等の光デバイスと一体的に回路基板上に実装することを考えた場合、コネクタ接続機構のサイズが問題であり、サイズ、接続作業性、量産性等の条件を満たす適切な機構はこれまで皆無と言える。例えば、JIS C 5982に制定されるMPO形光コネクタ(MPO:Multifiber Push-On)では、光ファイバ側の光コネクタ(光コネクタプラグ)と光デバイスとのコネクタ接続を実現するには、光デバイス側に光コネクタプラグと光コネクタアダプタとを組み立てて基板に実装することになり、これではサイズが大きすぎるため、現実的には基板上の他の部品との干渉等の不都合を避けることが出来ず、実現不可能と言える。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前記課題に鑑みて、レーザモジュール等の光デバイスに対して光ファイバアレイを接続することで、光デバイスの光コネクタに対するコネクタ接続を可能にするフェルール付き光接続部品の光コネクタフェルールを簡単に組み込むことができ、しかも回路基板上等に簡単に実装できる小型の光コネクタレセプタクル、バックプレーンコネクタの提供を目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以下の構成を前記課題の解決手段とした。
請求項1記載の発明は、回路基板上に実装される光コネクタレセプタクルであって、光ファイバの一端に光ファイバアレイが組み立てられ前記光ファイバの他端に嵌合ピン位置決め方式の光コネクタフェルールが組み立てられてなるフェルール付き光接続部品の光コネクタフェルールをフェルール収容溝によって収容、保持するフェルール収容部と、外部光ファイバ先端の光コネクタプラグが挿入接続されるプラグ穴が貫通されており、このプラグ穴が前記フェルール収容溝と連通するように位置決めして前記フェルール収容部の側部に設けられたプラグ収容部とを有し、前記プラグ穴に挿入接続された光コネクタプラグ先端に保持されている光コネクタフェルールが、前記フェルール収容部に収容、保持されている前記光コネクタフェルールに突き合わせ接続されるように構成され、前記フェルール収容部の上面に、前記フェルール収容溝に光コネクタフェルールを挿入して組み込むための組込用挿入口が開口され、回路基板の端部に前記フェルール収容部を固定して、前記プラグ収容部が回路基板の外側に突出されるようにして回路基板に実装されるようになっており、前記フェルール付き光接続部品は、前記光ファイバアレイを、発光素子あるいは受光素子を具備し前記回路基板上に実装された光デバイスに光接続し、前記プラグ収容部に挿入接続されて前記光コネクタフェルールに対してコネクタ接続される光コネクタプラグが先端に設けられている外部光ファイバと前記光デバイスとの間を光接続するようになっていることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、前記光ファイバが多心光ファイバテープ心線であり、1本の前記多心光ファイバテープ心線の端末に口出された複数本の光ファイバが前記光コネクタフェルール内にて振り分けられて、前記光コネクタフェルールの接合端面に二次元配列させて露出されていることを特徴とする請求項1記載の光コネクタレセプタクルである。
請求項3記載の発明は、前記光ファイバアレイはブロック状であり、光デバイス側部の接続用端面に対面させて光接続するための、斜め研磨された接続用端面を有することを特徴とする請求項1又は2記載の光コネクタレセプタクルである。
請求項4記載の発明は、フェルール付き光接続部品の前記光コネクタフェルールを組み込んで、フェルール付き光接続部品の前記光ファイバの他端に組み立てられていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の光コネクタレセプタクルである。
請求項5記載の発明は、前記組込用挿入口側から前記光コネクタフェルールを付勢して前記フェルール収容溝内に押さえ込む押さえ部品が前記フェルール収容部に取り付けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の光コネクタレセプタクルである。
請求項6記載の発明は、前記押さえ部品に、前記光コネクタフェルールを付勢するための弾性変形可能な付勢部材が取り付けられていることを特徴とする請求項5記載の光コネクタレセプタクルである。
請求項7記載の発明は、前記プラグ穴に挿入接続される光コネクタプラグが、MPO形光コネクタであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の光コネクタレセプタクルである。
請求項8記載の発明は、光ファイバの一端に光ファイバアレイが組み立てられ前記光ファイバの他端に嵌合ピン位置決め方式の光コネクタフェルールが組み立てられてなるフェルール付き光接続部品の前記光ファイバアレイが光接続された光デバイス、及び、前記フェルール付き光接続部品の光コネクタフェルールが組み込まれたプリントボードハウジングが実装されてなるプリントボードと、このプリントボードが挿入される内部空間を有するプラグインユニットと、請求項1記載の光コネクタレセプタクルとを具備し、前記光コネクタレセプタクルのフェルール収容部は、前記プリントボードハウジングとして前記プリントボードに実装されており、前記光コネクタレセプタクルのプラグ収容部は、前記プラグインユニットの、前記内部空間を介して、前記プリントボードを挿入するための開口部に対向する側壁を形成するバックプレーンに、バックプレーンハウジングとして組み立 てられており、前記プリントボードハウジングは、前記プリントボードの前記プラグインユニット内部への挿入によって、前記バックプレーンハウジングに嵌合されるようになっており、前記バックプレーンハウジングと該バックプレーンハウジングに嵌合した前記プリントボードハウジングとによって、前記光コネクタレセプタクルが組み立てられるようになっており、前記フェルール付き光接続部品は、前記光ファイバアレイを、発光素子あるいは受光素子を具備し前記プリントボードからなる回路基板上に実装された前記光デバイスに光接続し、前記光コネクタフェルールを、前記回路基板上に実装された前記フェルール収容部に組み込み、前記プラグ収容部と前記フェルール収容部とを嵌合して前記光コネクタレセプタクルを組み立てることで、前記プラグ収容部に挿入接続されて前記光コネクタフェルールに対してコネクタ接続される光コネクタプラグが先端に設けられている外部光ファイバと前記光デバイスとの間を光接続するようになっていることを特徴とするバックプレーンコネクタである。
請求項9記載の発明は、前記光コネクタレセプタクルが、請求項2〜7のいずれかに記載の光コネクタレセプタクルであることを特徴とする請求項8記載のバックプレーンコネクタである。
【0005】
本発明のフェルール付き光接続部品は、半導体レーザ(LD)等の発光素子あるいはフォトダイオード等の受光素子などの光素子を主体とするモジュール(レーザモジュール)等の光デバイスと、外線光ファイバ先端等に設けられている光コネクタとのコネクタ接続を実現するものであり、一端の光接続器を光デバイスに光接続し、他端の光コネクタフェルールを、外線光ファイバ先端等に設けられている光コネクタに接続することで、光コネクタに対する光デバイスのコネクタ接続を実現する。また、この発明のフェルール付き光接続部品は、多心の光ファイバと、前述のレーザモジュール等の光デバイスに対して多心接続可能な光接続器(光ファイバアレイ等)と、多心接続用の光コネクタフェルールとを採用することで、多心光コネクタ等に対する光デバイスのコネクタ接続を容易に実現できる。
【0007】
光ファイバアレイと光コネクタフェルールとの間を光ファイバで接続した構成であれば、光ファイバの長さの範囲で光コネクタフェルールを移動することができ、外線光ファイバ先端等に設けられた光コネクタとのコネクタ接続位置の自由度が向上する。請求項4記載の発明のように、光コネクタフェルールを組み込んだ構成の光コネクタレセプタクルを、光ファイバアレイと光コネクタフェルールとの間を接続する光ファイバの端部に組み立てれば、この光コネクタレセプタクルによって、外線光ファイバ先端等に組み立てられている光コネクタとの接続を容易に行えるようになる。この場合、光コネクタフェルールを組み込む光コネクタレセプタクルを構成するハウジングの設計、選択使用によって、外線光ファイバ先端等に組み立てられている光コネクタの種類に幅広く対応できる。
【0008】
本発明に係る光コネクタレセプタクルは、例えばMPO形光コネクタの光コネクタアダプタ等のように、光コネクタフェルールの周囲にハウジングを組み立ててなる光コネクタプラグが両側から挿入されて内部で接続される構成とは異なり、フェルール収容部のフェルール収容溝に光コネクタフェルールを直接収容し、プラグ収容部に接続された光コネクタプラグ先端の光コネクタフェルールの突き合わせ接続可能に保持した構成であり、小型化することができる。これにより、例えば半導体レーザ(LD)等の発光素子あるいはフォトダイオード等の受光素子などの光素子を主体とするモジュール(レーザモジュール)が実装されている回路基板への実装も可能になる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1から図4は、本発明に係るフェルール付き光接続部品1A及び光コネクタレセプタクル1の構成を示す図であって、図1は光コネクタレセプタクル1のプラグ収容部2への光コネクタプラグ3の接続前の状態を示す平面図、図2は図1の正面図、図3はプラグ収容部2に光コネクタプラグ3を接続した状態を示す平面図、図4は図3の正面図である。図5は光コネクタレセプタクル1を構成するフェルール収容部4及び押さえ部品5を示す分解斜視図である。
【0010】
図1から図4において、符号6は、半導体レーザ(LD)等の発光素子あるいはフォトダイオード等の受光素子などの光素子を主体とするモジュール(光デバイス。以下「光デバイス」あるいは「レーザモジュール」と称する)であり、回路基板7上に実装されている。このレーザモジュール6には、本発明に係るフェルール付き光接続部品1Aの光接続器8としての光ファイバアレイ(以下、光接続器を「光ファイバアレイ」と称して説明する場合がある)が接続されており、この光ファイバアレイ8から引き出された光ファイバ9(以下「デバイス側光ファイバ」と称する場合がある)先端には光コネクタフェルール10(以下「デバイス側光コネクタフェルール」と称する場合がある)が組み立てられている。光ファイバアレイ8は、光デバイス6に位置決めされた台座19上に設置されることで、光デバイス6に対して位置決めして接続される。光ファイバアレイ8は全体としてブロック状であり、その一端面の接続用端面8fを光デバイス6側部の接続用端面に対面させて光接続する。
【0011】
フェルール付き光接続部品1Aは、光ファイバ9の一端に光接続器としての光ファイバアレイ8が組み立てられ、光ファイバ9の他端に光コネクタフェルール10が組み立てられた構成であり、光ファイバアレイ8を光デバイス6に光接続することで、光コネクタフェルール10によって、光デバイス6側の光線路の、別の光ファイバ15(外部光ファイバ。後述)等に対するコネクタ接続を可能にする。
【0012】
ここで、光ファイバアレイ8は、光ファイバの位置決め用部材であり、石英からなるブロック8aの接続用端面8f付近の上面に一定ピッチで複数本、配列形成されたV溝等の精密な位置決め溝(図示略)上に裸ファイバ9a(ここでは光ファイバ9一端の露出された裸ファイバ9a。図1、図3参照)を載置し、この裸ファイバ9aを石英からなる蓋8bで前記ブロック8aに押さえ込んで高精度に位置決めし、さらに前記裸ファイバ9aが口出された光ファイバ9の被覆部分をも含めて光ファイバ9先端部(一端部)全体を接着剤等でブロック8aに固定、一体化したものである。なお、図1〜図4に例示した光ファイバアレイ8の接続用端面8fは斜め研磨されており、この接続用端面8fには該光ファイバアレイ8に固定されて精密に位置決めされた前記裸ファイバ9aの先端が露出されている。光デバイス6の内部発光素子などへの反射光の戻りを抑えるため、この斜め研磨された接続用端面8fには、光アイソレータなどを貼り付けても良い。
なお、光ファイバアレイ8を構成するブロック8aや蓋8bの形成素材は石英に限定されず、光ファイバアレイのブロックや蓋用の材料として周知のものを採用できる。
接続用端面8fの研磨は斜め研磨に限定されず、周知の各種研磨が採用可能である。
また、フェルール付き光接続部品1Aを構成する光ファイバ(光ファイバ9の被覆内に収納されている光ファイバ)としては、SM型光ファイバ、GI型光ファイバ以外に、分散シフト光ファイバ、偏波保持光ファイバ等、各種伝送形態の光ファイバを採用することができる。
【0013】
本発明に係る光コネクタレセプタクル1は、デバイス側光コネクタフェルール10をフェルール収容溝11によって収容、保持するフェルール収容部4と、光コネクタプラグ3が挿入接続されるプラグ収容部2とを、ネジ12等の固定手段によって固定して一体化したものである。また、この光コネクタレセプタクル1は、前記フェルール収容部4を回路基板7等の目的の部材に固定して取り付けられるようになっている。フェルール収容部4は、目的の部材に対する固定ベースとして機能する。また、フェルール収容部4は、光コネクタフェルール10を収容保持するフェルール収容溝11を確保できる大きさであれば良く、非常に小型に形成できる。このため、回路基板7に光コネクタレセプタクル1を実装する場合、回路基板7上には、フェルール収容部4の固定用のスペースを確保すれば良く、回路基板7上の配線や各種デバイスの設置位置等の設計に与える影響は殆ど無い。
【0014】
図1〜図4では、回路基板7の端部にフェルール収容部4を固定することで、プラグ収容部2が回路基板7の外側に突出されるようにして、回路基板7に光コネクタレセプタクル1を実装しているが、回路基板7上での光コネクタレセプタクル1の実装位置は、プラグ収容部2が回路基板7上となる位置であっても良い。フェルール収容部4を回路基板7上に固定すると、プラグ収容部2のプラグ収容部本体22は回路基板7表面から若干浮き上がった位置に支持され、回路基板7上の配線等と干渉しない。
なお、フェルール収容部4の回路基板7に対する固定構造は、ここでは具体的に図示していないが、例えば、フェルール収容溝11の拡張部11bの底部からフェルール収容部4の底壁部41を貫通させたネジを回路基板7にねじ込む構成や、前記ネジを回路基板7にも貫通させて回路基板7の反対側に配置したナット等に螺着する構成等が採用可能である。底壁部41は、フェルール収容部4の回路基板7に当接される底面42を形成している。
【0015】
フェルール収容部4はプラスチック等の樹脂成形品であり、フェルール収容溝11に収容した光コネクタフェルール10を傷めないようになっている。
光コネクタフェルール10は、具体的には多心のMT形光コネクタ(JIS C 5981に制定される光コネクタ。MT:Mechanically Transferable)であり、この光コネクタフェルール10と光ファイバアレイ8との間を接続する光ファイバ9は多心光ファイバテープ心線である。但し、本発明においては、光コネクタフェルール10や光ファイバ9は多心のものに限定されず単心のものも採用可能であり、また、光コネクタフェルール10や光ファイバ9の種類も各種採用可能である。
【0016】
図3〜図5等に示すように、フェルール収容溝11は、フェルール収容部4の前端面43からフェルール収容部4の底壁部41に沿ってフェルール収容部4の後端面44に向かって延在する延在溝部11aと、平面視、フェルール収容部4の中央部にて前記延在溝部11aを拡張した形状に形成された拡張部11bとを有して構成されている。光コネクタフェルール10の後端側(接合端面10aに対向する側)にはピンクランプ14が一体的に組み付けられており、このフェルール収容溝11は、全体として、ピンクランプ14付きの光コネクタフェルール10が嵌め込むようにして収容される形状に形成されている。
フェルール収容溝11は、全体がフェルール収容部4の上面45(フェルール収容部4の回路基板7に当接される底面42に対向する上面)に開口されており、このフェルール収容部上面45における開口部が、該フェルール収容溝11に光コネクタフェルール10を挿入して組み込むための組込用挿入口11cとして機能する。
【0017】
フェルール収容溝11に光コネクタフェルール10を収容するには、前記組込用挿入口11cからの挿入によって、接合端面10aが形成されている本体部10bを延在溝部11aに収容し、本体部10bの後端にフランジ状に周設されている鍔部10c及びピンクランプ14を拡張部11bに収容する。フェルール収容溝11の延在溝部11aと拡張部11bとの間の段差11dは、光コネクタフェルール10後端の鍔部10cの光コネクタフェルール本体部10b側面からの突出寸法に対応しており、これにより、光コネクタフェルール10はがたつき等を生じることなく、フェルール収容溝11内に安定に収容される。
また、光コネクタフェルール10後端から引き出されている光ファイバ9は、フェルール収容溝11の拡張部11bとフェルール収容部4の後端面44との間の後壁部46に貫通させたスリット状の光ファイバ挿通溝46aに収容する。
【0018】
ここで、フェルール収容溝11への光コネクタフェルール10の収容作業は、フェルール収容部上面45に開口された組込用挿入口11cからの挿入によって行われるので、例えば、組込用挿入口が、回路基板7上に実装されたフェルール収容部4の側面(回路基板7に固定された底面42、該底面42に対向する上面45を除く側面)に開口されている場合に比べて、光コネクタレセプタクル1の周囲の回路基板7上に実装されている電気デバイスやその他の部材等と干渉すること無く、作業を効率良く行える。フェルール収容溝11からの光コネクタフェルール10の取り出し作業についても同様に干渉を回避できる。このため、回路基板7上における光コネクタレセプタクル1の設置スペースに、フェルール収容溝11への光コネクタフェルール10の収容や取り出し用の作業スペースを考慮する必要が殆ど無くなるから、回路基板7上における光コネクタレセプタクル1の設置スペースの確保が容易になり、また、実装位置(設置位置)の自由度も向上できるといった利点がある。
【0019】
押さえ部品5は、プレート状の押さえ部品本体51と、この押さえ部品本部51に組み付けられる付勢部材52とを有して構成されている。この押さえ部品5は、押さえ部品本体51の両端をフェルール収容部4のフェルール収容溝11を介して両側の壁部47、48に固定して、この押さえ部品本体51をフェルール収容溝11上部に架設状態に取り付けることで、前記付勢部材52の押さえ部品本体51から下方への突出部分によって、フェルール収容溝11内の光コネクタフェルール10をフェルール収容溝11内に付勢力を以て押さえ込むようになっている。
【0020】
具体的には、図4、図5に示すように、前記押さえ部品本体51は、細長形状の2枚のプレート51a、51bを上下に重ね合わせたものであり、延在溝部11aを介してその両側の壁部47、48間に架設状態に配置して、両端を各壁部47、48にネジ止めして取り付けられる。図5中、符号53は、押さえ部品本体51を壁部47、48に固定するネジであり、押さえ部品本体51の両端に貫通させたネジ53を、各壁部47、48の上面に開口されたネジ穴47b、48bに螺着することで、押さえ部品本体51を各壁部47、48に固定する。
【0021】
前記付勢部材52は、ここではU字状に湾曲成形された板バネであり(以下、付勢手段を「板バネ」と称する場合がある)、U字の一端である差し込み部52aを、押さえ部品本体51の一対のプレート51a、51b間に確保された差し込み溝51cに圧入固定して、U字の他端である押さえ片52bが下側となる姿勢で押さえ部品本体51に取り付けられる。
【0022】
押さえ部品本体51をフェルール収容部4に固定すると、フェルール収容溝11内の光コネクタフェルール10に前記押さえ片52bが押し付けられて板バネ52が弾性変形されるようになっており、この板バネ52が発生する付勢力によって光コネクタフェルール10が押圧されて、フェルール収容溝11内に押さえ込まれる。しかも、押さえ部品5は、フェルール収容溝11の両側の壁部47、48上面から若干窪んだ形状の押さえ部品収容溝47a、48aに両端を収容してネジ止めされるようになっており、これにより、板バネ52の付勢力によって確実に光コネクタフェルール10が押さえ込まれるようになっている。この押さえ込みによって、フェルール収容溝11内の光コネクタフェルール10の収納安定性が一層向上される。フェルール収容溝11からの光コネクタフェルール10の離脱が防止されることも言うまでも無い。
【0023】
図1、図2、図5に示すように、プラグ収容部2は、ここではプラスチック製のコネクタハウジングであり、光コネクタプラグ3が挿入、接続されるプラグ穴21を形成するスリーブ状のプラグ収容部本体22を主体として構成されている。このプラグ収容部2は、プラグ穴21がフェルール収容部4のフェルール収容溝11の延長上となるようにして、フェルール収容部4の前端面43側に配置され、前記プラグ収容部本体22のフェルール収容部4側の端部(後端部)から対向する両側に張り出された固定片23を、フェルール収容部4の前記フェルール収容溝11を介して両側の壁部47、48にネジ止めして固定されている。これにより、プラグ穴21がフェルール収容部4のフェルール収容溝11と連通状態に配置され、プラグ穴21に挿入、接続された光コネクタプラグ3が、フェルール収容溝11に収容されているデバイス側光コネクタフェルール10と接続される位置関係が得られる。
【0024】
プラグ収容部2とフェルール収容部4との固定構造は、一対の固定片23に形成された貫通穴23a及びフェルール収納部4の両壁部47、48から張り出された固定片49の貫通穴49aに連通させたネジ12と、このネジ12に締め付けられるナット13とからなる構成であり、プラグ収容部2とフェルール収容部4との間を着脱可能に固定する。この固定構造としては、これに限定されず、例えば、係合爪による係合や、プラグ収容部2とフェルール収容部4との嵌合等であっても良い。但し、この固定構造は、プラグ収容部2とフェルール収容部4との間を着脱可能に固定することがより好ましく、これにより、光コネクタプラグ3の種類に対応して光コネクタプラグ3が接続可能なプラグ収容部2を選択使用することによる汎用性の向上、フェルール収容溝11内の清掃等のメンテナンス性の向上を実現できる。
【0025】
光コネクタプラグ3は、ここでは、JIS C 5982に制定されるMPO形光コネクタ(MPO:Multifiber Push-On)の光コネクタプラグ(以下「MPO形光コネクタプラグ」)である。周知の通り、MPO形光コネクタプラグは、MT形光コネクタをプラスチック製ハウジングに組み込んだ構成のプラスチック製光コネクタであり、スリーブ状のプラグフレーム31先端に、前記MT形光コネクタである光コネクタフェルール32を突出状態に収容保持した構成になっている。光コネクタフェルール32は、光コネクタプラグ3に内蔵のスプリング33によって、その先端のプラグフレーム31先端からの突出状態が維持されている。
この光コネクタプラグ3が挿入、接続されるプラグ収容部2のプラグ穴21内には、光コネクタプラグ3のプラグフレーム31と係脱可能に係合する係合爪(図示略)が形成されている。
【0026】
前記光コネクタレセプタクル1を回路基板7上に実装し、フェルール収容部4のフェルール収容溝11にデバイス側光コネクタフェルール10を収容して、押さえ部品5で押さえ込むと、光コネクタフェルール10を組み込んだ光コネクタレセプタクル1が得られる。ここで、図3、図4のように、光コネクタレセプタクル1のプラグ収容部2に光コネクタプラグ3を挿入、接続すると、光コネクタプラグ3先端の光コネクタフェルール32がデバイス側光コネクタフェルール10に突き合わせ接続され、結果、光コネクタプラグ3によって突き合わせ接続可能に成端された光ファイバ15と光デバイス6とが、フェルール付き光接続部品1Aを介して光接続される。光ファイバ15は、ここでは外線光ファイバであるが、これに限定されず、例えば回路基板上に複数実装された光コネクタレセプタクル1間を接続する光ファイバ等であっても良い。
【0027】
光コネクタレセプタクル1のプラグ収容部2に挿入された光コネクタプラグ3は、その先端の光コネクタフェルール32がデバイス側光コネクタフェルール10に突き合わせ状態に当接された後、さらに押し込みを継続してプラグ収容部2内の係合爪と係合されることで、接続状態が維持されるようになっているが、フェルール収容部4の後壁部46との当接(ここではピンクランプ14の後壁部46との当接)によってデバイス側光コネクタフェルール10の位置が変化しないまま、光コネクタプラグ3の光コネクタレセプタクル1への押し込みが進行し、光コネクタプラグ3の光コネクタフェルール32が、光コネクタプラグ3に内蔵のスプリング33を押し縮めつつ光コネクタプラグ3の後端側(先端に対向する側。図1〜図4左側)へ押し込まれる。したがって、光コネクタプラグ3がプラグ収容部2の係合爪によって係合保持され、押し込み作業が完了すると、スプリング33の付勢力が、光コネクタフェルール10、32間の突き合わせ力として作用することになり、光コネクタフェルール10、32同士の接続状態の安定、低接続損失を実現できる。
【0028】
光コネクタフェルール10,32であるMT形光コネクタ同士の突き合わせ接続は、周知のように、ガイドピン16(嵌合ピン)を利用したピン嵌合方式の位置決め方式(嵌合ピン位置決め方式)を採用しており、本実施の形態では、プラグ収容部2に挿入した光コネクタプラグ3先端の光コネクタフェルール32のガイドピン穴17(図6(a)参照)に、デバイス側光コネクタフェルール10の接合端面10aに突出されているガイドピン16が挿入嵌合されることで、両光コネクタフェルール10、32間が精密に位置決めされて突き合わせ接続されるようになっている。デバイス側光コネクタフェルール10のガイドピン16は、光コネクタフェルール10を貫通して設けられており、光コネクタフェルール10の後端側にてピンクランプ14によって固定されている。
また、光コネクタフェルール10、32同士の突き合わせ接続時には、押さえ部品5の付勢部材52の弾性変形範囲内で光コネクタフェルール10に許容される若干の浮動によって、プラグ収容部2に挿入された光コネクタプラグ3とプラグ穴21内面との寸法公差等が吸収されることで、ガイドピン穴17がガイドピン16に誘い込まれるようにして挿入嵌合されるようになり、ガイドピン穴17とガイドピン16との嵌合が円滑になされる。
【0029】
図6(a)は、光コネクタプラグ3側の光コネクタフェルール32を示す。
図6(a)において、光コネクタフェルール32は、多心光ファイバコード等の多心光ファイバである光ファイバ15を突き合わせ接続可能に成端したものであり、接合端面32aには、光ファイバ15先端に口出して引き出された複数本の光ファイバ15a(裸ファイバ)の先端面が露出されている。接合端面32aでは、複数本(図6(a)では8本)の光ファイバ15aを横並び(ガイドピン穴17の配列方向。図6(a)左右)に配列させた列15Aを上下(図6(a)上下。ガイドピン穴17間を結ぶ線に直交する方向)に複数列(図6(a)では2列)配列することで、二次元配列している。
【0030】
一方、図6(b)に示すように、デバイス側光コネクタフェルール10の接合端面10aにおける光ファイバの配列状態も、光コネクタプラグ3側の光コネクタフェルール32と同様に、光ファイバ9端末(他端)から口出して光コネクタフェルール10内にて振り分けた複数本の光ファイバ9b(裸ファイバ)を、光コネクタプラグ3側の光コネクタフェルール32と全く同様の二次元配列、つまり、ここでは8本横並び(ガイドピン16及びガイドピン穴17の配列方向。図6(a)左右)にした列9Aを上下(図6(a)上下。ガイドピン穴17(あるいはガイドピン16)間を結ぶ線に直交する方向)に2列配列させて、接合端面10aに露出させている。
なお、デバイス側光コネクタフェルール10及び光コネクタプラグ3側の光コネクタフェルール32の接合端面10a、32aにおける光ファイバ9b、15aの配列状態は互いに一致していれば良く、横並びによって列9A、15Aを形成する光ファイバ9b、15aの本数や、形成された列の配列数等は適宜変更可能である。また、必ずしも、光ファイバ9b、15aの配列方向は、ガイドピン穴17間を結ぶ線に沿った方向及び直交する方向への配列に限定されず、例えば、ガイドピン穴17間を結ぶ線に直交する方向に対して斜め方向への配列等、各種形態が採用可能である。
【0031】
これら光コネクタフェルール10、32の接合端面10a、32aに露出されている光ファイバは、ガイドピン16やガイドピン穴17に対して高精度に位置決めされており、光コネクタフェルール10、32同士の突き合わせ接続によって、対応する光ファイバ9b、15a同士が1対1で光接続されるようになっている。
なお、デバイス側光ファイバ9は、光コネクタプラグ3側の光ファイバ15と同じ心数の多心光ファイバが採用される。
【0032】
したがって、この光コネクタレセプタクル1及びフェルール付き光接続部品1Aによれば、フェルール付き光接続部品1Aの光ファイバ9の一端の光ファイバアレイ8を光デバイス6(レーザモジュール)に接続し、光ファイバ9の他端のデバイス側光コネクタフェルール10を光コネクタレセプタクル1に組み込むことで、光デバイス6を外線光ファイバコード等の多心の光ファイバ15先端の光コネクタ3(光コネクタプラグ3)に対してコネクタ接続可能にすることができ、光コネクタレセプタクル1のプラグ収容部2への光コネクタプラグ3の挿入、接続によって、光デバイス6が、光ファイバ15に対して光接続される。
また、プラグ収容部2から光コネクタプラグ3を引き抜くと、光コネクタフェルール10、32同士の接続状態が解除され、光デバイス6に対する光ファイバ15の光接続が解除される。MPO形光コネクタである光コネクタプラグ3のプラグ収容部2からの引き抜きは、具体的には、光コネクタプラグ3のプラグフレーム31の外側にスライド移動自在に設けられているカップリング34の引っ張り操作によってなされる。
【0033】
フェルール収容部4に取り付けられた押さえ部品5を取り外すと、フェルール収容部4からデバイス側光コネクタフェルール10を取り出すことができる。これにより、フェルール収容部4に収容するデバイス側光コネクタフェルール10の交換等を容易に行える。
【0034】
(他の実施の形態)
図7、図8は、バックプレーンコネクタ100への適用例を示す。
図7、図8において、フェルール付き光接続部品1Aは、光ファイバ9の一端の光ファイバアレイ8を、バックプレーンコネクタ100のプリントボード101に実装されたレーザモジュールである光デバイス102に光接続し、光ファイバ9の他端の光コネクタフェルール10を、プリントボード101に取り付けられたプリントボードハウジング103(以下「PHハウジング」と称する場合がある)に組み込んでいる。光コネクタフェルール10は、PHハウジング103の側面(PHハウジング103に対する取り付け面に対向する上面)に開口された組込用挿入口103aから該PHハウジング103内部に形成されたフェルール収容溝103bに収容される。フェルール収容溝103bに収容した光コネクタフェルール10は、PHハウジング103側面に取り付けた押さえ部品5(図8では図示略)の付勢部材52によって付勢されてフェルール収容溝103b内に安定に押さえ込まれる。
【0035】
プラグインユニット104の内部空間を介して前記開口部104aに対向する側壁を形成するバックプレーン105に組み立てられたバックプレーンハウジング106(以下「BHハウジング」と称する場合がある)は、プラグインユニット104外側から、バックプレーン105に貫通開口されている窓105a(図8参照)を介して光コネクタプラグ3が挿入接続されるコネクタハウジングであり、本発明の光コネクタレセプタクルに係るプラグ収容部として機能するものである。
このBHハウジング106をプラグインユニット104に取り付けるクリップ107は、バックプレーン105を介してBHハウジング106と対向配置されており、該クリップ107に突設されている係合爪107aを前記窓105aを介してBHハウジング106に係合させることで、BHハウジング106との間にバックプレーン105を挟み込むようにして、丁度、窓105aに対応する位置にBHハウジング106を支持するようになっている。このクリップ107には、窓105aにほぼ対応する大きさの窓107bが開口されており、光コネクタプラグ3は、プラグインユニット104の外側からバックプレーン105及びクリップ107の窓105a、107bを貫通してBHハウジング106に挿入接続される。
【0036】
PHハウジング103は、プラグインユニット104の開口部104aから該プラグインユニット104内部へのプリントボード101の挿入によって、BHハウジング106に離脱可能に嵌合される。PHハウジング103とBHハウジング106とを嵌合すると、デバイス側光コネクタフェルール10と光コネクタプラグ3とを接続するための光コネクタレセプタクル108が組み立てられる。ここで、PHハウジング103はデバイス側光コネクタフェルール10が組み込まれるフェルール収容部として機能する。
この光コネクタレセプタクル108は、PHハウジング103の対向する両側の係合爪103cのBHハウジング106に対する係合等を解除して、BHハウジング106からPHハウジング103を離脱するだけで、フェルール収容部とプラグ収容部とを簡単に分離でき、PHハウジング103の嵌合対象のBHハウジング106の選択、切替等を非常に簡単に行える。
プラグインユニット104に組み立てられた光コネクタレセプタクル108に対して、光コネクタプラグ3は、挿入接続、引き抜きによる接続解除、切替接続等を自在に行うことができる。光コネクタプラグ3を接続する光コネクタレセプタクル108の選択によって、光デバイス6を接続する対象の光線路(ここでは、外線側の光ファイバ15)を自在に選択できる。
【0037】
なお、本発明のフェルール付き光接続部品、光コネクタレセプタクルの具体的構成等は、前述の実施の形態に限定されず、適宜設計変更可能であることは言うまでも無い。
フェルール付き光接続部品は、例えば、図9のように、光ファイバアレイ8に光コネクタフェルール10が一体的に組み付けられている構成も採用可能である。なお、図9中、符号18は光ファイバ(裸ファイバ)である。
フェルール付き光接続部品の光コネクタフェルールの種類、構成は、各種採用可能であり、前述のMT形光コネクタに限定されるものでは無い。また、レーザモジュール等の光デバイスに対して光接続される光接続器としては、光ファイバアレイに限定されず、各種構成が採用可能である。但し、光ファイバアレイのように、小型化、多心化に適しており、光ファイバを高精度に位置決めできるものを採用する。
【0038】
光コネクタレセプタクルのフェルール収容部やプラグ収容部の具体的構成は、前述の実施の形態のものに限定されず、適宜設計変更可能である。例えば、バックプレーンコネクタへの適用例以外でも、フェルール収容部とプラグ収容部とが嵌合によって分離可能に一体化される構成を採用することが可能である。また、フェルール収容部とプラグ収容部とが別体になっている構成に限定されず、これらが樹脂成形等によって一体形成されている構成も採用可能である。
押さえ部品としては、押さえ部品本体と別体の付勢部材の付勢力によって、フェルール収容溝内の光コネクタフェルールを押さえ込む構成に限定されず、例えば、全体がバネ材によって形成された1部品からなる押さえ部品を採用することも可能である。1部品からなる押さえ部品の場合、この押さえ部品自体が発生する付勢力によって、フェルール収容溝内に光コネクタフェルールを押さえ込む。
【0039】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、フェルール付き光接続部品の光ファイバアレイをレーザモジュール等の光デバイスに接続するだけで、光コネクタフェルールによって、外部の光ファイバ先端の光コネクタやその他の各種光コネクタに対する光デバイスのコネクタ接続(光接続)が可能になる。
光ファイバを介して光ファイバアレイと光コネクタフェルールとを光接続した構成であれば、光ファイバの長さによって、光コネクタとの接続位置等の自由度が向上する。
光ファイバの他端に光コネクタフェルールを組み込んだ光コネクタレセプタクルが組み立てられている構成では、この光コネクタレセプタクルによって、外線光ファイバの光ファイバ先端等に組み立てられている光コネクタとの接続を一層容易に行えるようになる。
【0040】
本発明の光コネクタレセプタクルによれば、例えばMPO形光コネクタの光コネクタアダプタ等のように、光コネクタフェルールの周囲にハウジングを組み立ててなる光コネクタプラグが両側から挿入されて内部で接続される構成とは異なり、フェルール収容部のフェルール収容溝に光コネクタフェルールを直接収容し、プラグ収容部に接続された光コネクタプラグ先端の光コネクタフェルールと突き合わせ接続可能に保持した構成であるため、小型化することができる。これにより、例えば半導体レーザ(LD)等の発光素子あるいはフォトダイオード等の受光素子などの光素子を主体とするモジュール(レーザモジュール)等である光デバイスが実装されている回路基板への実装も可能になるといった優れた効果を奏する。組込用挿入口が上面に開口されている構成により、例えば、この上面に対向する底面側を回路基板に当接させて該光コネクタレセプタクルを回路基板に実装すれば、フェルール収容溝に対する光コネクタフェルールの挿入、組み込み、取り出し等の作業を、回路基板上に実装されている各種電気電子デバイス等と干渉すること無く行えるといった利点もある。
請求項5記載のように、前記組込用挿入口側から前記光コネクタフェルールを付勢して前記フェルール収容溝内に押さえ込む押さえ部品が前記フェルール収容部に取り付けられている構成を採用すれば、フェルール収納溝に収容した光コネクタフェルールをがたつきを生じさせることなく押さえ込むことができ、しかも、光コネクタフェルール同士の突き合わせ接続時には、全体がバネ材によって形成された1部品からなる押さえ部品あるいは押さえ部品とは別体の付勢部材、の弾性変形範囲内で光コネクタフェルールに許容される若干の浮動によって、プラグ収容部に挿入された光コネクタプラグとプラグ穴内面との寸法公差等が吸収されることで、ガイドピン穴がガイドピンに誘い込まれるようにして挿入嵌合されるようになり、ガイドピン穴とガイドピンとの嵌合が円滑になされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態のフェルール付き光接続部品及び光コネクタレセプタクルを示す図であって、光コネクタレセプタクルのプラグ収容部への光コネクタプラグの接続前の状態を示す平面図である。
【図2】 図1の正面図である。
【図3】 図1のプラグ収容部に光コネクタプラグを接続した状態を示す平面図である。
【図4】 図3の正面図である。
【図5】 本発明の実施の形態の光コネクタレセプタクルを構成するフェルール収容部及び押さえ部品を示す分解斜視図である。
【図6】 (a)は図5の光コネクタレセプタクルに挿入接続される光コネクタプラグ先端に収容保持されている光コネクタフェルールを接合端面側から見た図、(b)は図1のフェルール付き光接続部品の光コネクタフェルールを接合端面側から見た図である。
【図7】 本発明の他の実施の形態を示す図であって、本発明のフェルール付き光接続部品及び光コネクタレセプタクルが適用されたバックプレーンコネクタを示す分解斜視図である。
【図8】 図7のバックプレーンコネクタを示す正断面図である。
【図9】 フェルール付き光接続部品の別態様を示す正面図である。
【符号の説明】
1…光コネクタレセプタクル、1A…フェルール付き光接続部品、2…プラグ収容部、3…光コネクタプラグ、4…フェルール収容部、5…押さえ部品、6…光デバイス、7…回路基板、8…光接続器(光ファイバアレイ)、8f…接続用端面、9…光ファイバ(デバイス側光ファイバ)、10…光コネクタフェルール(デバイス側光コネクタフェルール)、10a…接合端面、9b,18…光ファイバ(裸ファイバ)、11…フェルール収容溝、11c…組込用挿入口、15…外部光ファイバ、21…プラグ穴、22…プラグ収容部、32…光コネクタフェルール、45…上面、52…付勢部材、100…バックプレーンコネクタ、101…プリントボード、102…光デバイス、103…フェルール収容部(プリントボードハウジング)、103a…組込用挿入口、103b…フェルール収容溝、104…プラグインユニット、104a…開口部、105…バックプレーン、106…プラグ収容部(バックプレーンハウジング)、108…光コネクタレセプタクル。
Claims (9)
- 回路基板(7)上に実装される光コネクタレセプタクルであって、
光ファイバ(9)の一端に光ファイバアレイ(8)が組み立てられ前記光ファイバの他端に嵌合ピン位置決め方式の光コネクタフェルール(10)が組み立てられてなるフェルール付き光接続部品の光コネクタフェルール(10)をフェルール収容溝(11、103b)によって収容、保持するフェルール収容部(4、103)と、
外部光ファイバ(15)先端の光コネクタプラグ(3)が挿入接続されるプラグ穴(21)が貫通されており、このプラグ穴が前記フェルール収容溝と連通するように位置決めして前記フェルール収容部の側部に設けられたプラグ収容部(22、106)とを有し、
前記プラグ穴に挿入接続された光コネクタプラグ先端に保持されている光コネクタフェルール(32)が、前記フェルール収容部に収容、保持されている前記光コネクタフェルールに突き合わせ接続されるように構成され、
前記フェルール収容部の上面(45)に、前記フェルール収容溝に光コネクタフェルールを挿入して組み込むための組込用挿入口(11c、103a)が開口され、
回路基板の端部に前記フェルール収容部を固定して、前記プラグ収容部が回路基板の外側に突出されるようにして回路基板に実装されるようになっており、
前記フェルール付き光接続部品は、前記光ファイバアレイを、発光素子あるいは受光素子を具備し前記回路基板(7)上に実装された光デバイス(6)に光接続し、前記プラグ収容部に挿入接続されて前記光コネクタフェルールに対してコネクタ接続される光コネクタプラグ(3)が先端に設けられている外部光ファイバ(15)と前記光デバイスとの間を光接続するようになっていることを特徴とする光コネクタレセプタクル(1、108)。 - 前記光ファイバが多心光ファイバテープ心線であり、1本の前記多心光ファイバテープ心線の端末に口出された複数本の光ファイバ(9b)が前記光コネクタフェルール内にて振り分けられて、前記光コネクタフェルールの接合端面(10a)に二次元配列させて露出されていることを特徴とする請求項1記載の光コネクタレセプタクル。
- 前記光ファイバアレイはブロック状であり、光デバイス側部の接続用端面に対面させて光接続するための、斜め研磨された接続用端面(8f)を有することを特徴とする請求項1又は2記載の光コネクタレセプタクル。
- フェルール付き光接続部品の前記光コネクタフェルールを組み込んで、フェルール付き光接続部品の前記光ファイバの他端に組み立てられていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の光コネクタレセプタクル。
- 前記組込用挿入口側から前記光コネクタフェルールを付勢して前記フェルール収容溝内に押さえ込む押さえ部品(5)が前記フェルール収容部に取り付けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の光コネクタレセプタクル。
- 前記押さえ部品に、前記光コネクタフェルールを付勢するための弾性変形可能な付勢部材(52)が取り付けられていることを特徴とする請求項5記載の光コネクタレセプタクル。
- 前記プラグ穴に挿入接続される光コネクタプラグが、MPO形光コネクタであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の光コネクタレセプタクル。
- 光ファイバ(9)の一端に光ファイバアレイ(8)が組み立てられ前記光ファイバの他端に嵌合ピン位置決め方式の光コネクタフェルール(10)が組み立てられてなるフェルール付き光接続部品の前記光ファイバアレイが光接続された光デバイス(102)、及び、前記フェルール付き光接続部品の光コネクタフェルールが組み込まれたプリントボードハウジング(103)が実装されてなるプリントボード(101)と、
このプリントボードが挿入される内部空間を有するプラグインユニット(104)と、
請求項1記載の光コネクタレセプタクル(1、108)とを具備し、
前記光コネクタレセプタクルのフェルール収容部(4、103)は、前記プリントボードハウジングとして前記プリントボードに実装されており、
前記光コネクタレセプタクルのプラグ収容部(22、106)は、前記プラグインユニットの、前記内部空間を介して、前記プリントボードを挿入するための開口部(104a)に対向する側壁を形成するバックプレーン(105)に、バックプレーンハウジング(106)として組み立てられており、
前記プリントボードハウジングは、前記プリントボードの前記プラグインユニット内部への挿入によって、前記バックプレーンハウジングに嵌合されるようになっており、
前記バックプレーンハウジングと該バックプレーンハウジングに嵌合した前記プリントボードハウジングとによって、前記光コネクタレセプタクルが組み立てられるようになっており、
前記フェルール付き光接続部品は、前記光ファイバアレイを、発光素子あるいは受光素子を具備し前記プリントボードからなる回路基板(7)上に実装された前記光デバイスに光接続し、前記光コネクタフェルールを、前記回路基板上に実装された前記フェルール収容部に組み込み、前記プラグ収容部と前記フェルール収容部とを嵌合して前記光コネクタレセプタクルを組み立てることで、前記プラグ収容部に挿入接続されて前記光コネクタフェルールに対してコネクタ接続される光コネクタプラグ(3)が先端に設けられている外部光ファイバ(15)と前記光デバイスとの間を光接続するようになっていることを特徴とするバックプレーンコネクタ(100)。 - 前記光コネクタレセプタクルが、請求項2〜7のいずれかに記載の光コネクタレセプタクルであることを特徴とする請求項8記載のバックプレーンコネクタ。
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