JP3927390B2 - コンピュータ装置、表示制御装置、表示装置、表示装置の制御方法、コンピュータプログラム - Google Patents

コンピュータ装置、表示制御装置、表示装置、表示装置の制御方法、コンピュータプログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、表示制御装置、表示装置の制御方法等に関する。
【0002】
【従来の技術】
パーソナルコンピュータ(以下、PCと称する)の表示装置として用いられるCRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)においては、RGBの色調を例えば64階調で表している。このとき、階調(グレースケール)と画面の輝度との関係は、正比例関係であるとは限らず、むしろ、人間が感覚的に見やすく(階調の違いを視認しやすく)するために、γ(ガンマ)補正が行なわれている。
このγ補正は、階調をX、輝度をLとすると、
L=k・Xγ
という関係式で表される(kは係数)。
一般に、PCの表示装置においては、γ値としてはγ=2.2やγ=1.8が用いられることが多い。
図5は、例えばγ=2.2としたときの階調と輝度の関係を示すγ曲線を表している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、実際に表示装置に画像等を表示する場合、画像における最低位の階調から最高位の階調の範囲が、表示装置で表示可能な64階調の全域にわたるようなケースは稀であると思われる。一般には、表示される画像は、全階調のうち一部の領域のみ(例えば図5において(i)の範囲)のみであることが多い。
例えば、表示画面に表示されている階調の範囲が低い場合(例えば図5において(ii)の範囲)、階調の変化に対する輝度の変化が小さい(曲線の傾きが小さい)。このため、その表示画面全体において輝度の分布(最も明るい部分と暗い部分の差)が小さく、視覚的に階調の違いを認識しずらく、いわゆるコントラストが低い表示となる。
このように、従来の表示品質は、必ずしもベストであるとは言い切れないのが現状である。
本発明は、このような技術的課題に基づいてなされたもので、表示品質を向上させることのできる技術を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
かかる目的のもと、本発明のコンピュータ装置は、入力受付手段で受け付ける外部からの入力に応じ、表示手段に表示する画像のデータをデータ出力手段で出力するに際し、表示手段に表示される画像の階調のデータから、表示手段にて表示可能な階調の全域の中の特定の階調として画像の階調上限値および / または階調下限値を検出し、検出された階調上限値および / または階調下限値に基づいて階調の範囲を決定し、決定された階調の範囲に応じた輝度分布により調整を表示制御手段にて行ない、この表示制御手段は、階調上限値または階調下限値が上昇したときと下降したときとで、輝度分布の更新のレスポンスを異ならせることを特徴とする。
これにより、表示される画像が、階調の一部の範囲のみであっても、これに応じた輝度分布調整が行える。
このときには、所定時間毎に輝度分布調整を行なうのが好ましい。より詳しくは、データ出力手段から出力される画像のフレーム毎、あるいは所定フレーム毎にフレームの階調の範囲を検出し、それに応じた輝度分布調整を行なうのである。
このような表示制御手段は、例えばグラフィックスコントローラからなるデータ出力手段から出力される画像のデータに基づき、階調の範囲を検出するようにしてもよいし、また、データ出力手段から出力された画像のデータを表示手段で受け取った後に、階調の範囲を検出することもできる。
これ以外にも、表示制御手段は、データ出力手段から出力される画像のデータを表示手段に転送するケーブル等の転送手段上にて階調の範囲を検出することもできるし、データ出力手段と表示手段との間に基板を設け、この基板上に表示制御手段の機能を実装することもできる。
【0005】
本発明に係る表示制御装置は、表示装置にて表示を行なうためのビデオ信号をフレーム毎にディテクトし、このビデオ信号に基づいて表示装置にて表示可能な階調の全域の中の特定の階調として検出される画像の階調上限値および階調下限値に基づいて表示装置における表示輝度の輝度分布の調整範囲を決定し、この範囲にて表示輝度の分布を更新し、更新された当該表示輝度の分布を示す情報を表示装置に対して出力する。そして、階調下限値の下降が連続したときに輝度分布を更新する。これによって、表示装置側で表示輝度の分布を更新させることができる。このとき、パラメータとしては、表示装置にて表示されるフレーム毎の階調の範囲を検出するのが好ましい。
そして、パラメータの変化が一定期間以上、例えば予め決めたフレーム数以上あるいは予め決めた時間以上続いたときに、表示輝度の分布を示す情報を表示装置に出力することができる。また、パラメータの変化量が一定以上であるときに、表示輝度の分布を示す情報を出力しても良い。
【0006】
本発明に係る表示装置は、表示パネルに表示する画像の階調上限値および階調下限値に基づき、γ補正回路における表示パネルのγ補正を動的に行なうことを特徴とする。そして、検出された階調上限値および階調下限値に基づきγ曲線補正用のピーク値を更新して輝度分布調整の範囲を決定する。
このときには、パラメータとして表示パネルに表示する画像の階調の上限値と下限値を検出し、これら上限値と下限値の間に対応する輝度を、所定の関数にて補正するのが好ましい。
このような関数としては、上限値と下限値の間の階調Xに対応する輝度Lを、
L=k’・Xγ+a
として表すものを用いることができる。ただし、ここで
k’=(b−a)/(Sγ)、
a=k・mγ
b=k・nγ
k=100/(Sγ)
であり、Sは表示パネルで表示する階調数、mは表示パネルに表示する画像の階調の上限値、nは下限値、γは予め決められた指数である。
そして、表示パネルに表示する画像の階調の上限値が上がったときにγ補正を実行したり、階調の下限値が下がった状態が一定以上継続したときにγ補正を実行するようにしてもよい。つまり、階調の範囲が、階調の低い側に広がったり移動したりしたときには、その状態が一定以上継続してからその状態に応じたγ補正を行なうのである。
【0007】
本発明に係る表示装置の制御方法は、表示装置にて表示を行なうためのビデオ信号をディテクトし、これに基づいて表示装置にて表示可能な階調の全域の中の特定の階調として検出される画像の階調上限値および / または階調下限値によって表示装置における表示輝度の分布を決定し、表示装置の輝度分布の調整の範囲を決定し、この範囲にて輝度分布を更新する。このとき、階調上限値または階調下限値が一定以上変化したときに輝度分布を更新する。
これには、所定間隔毎に階調上限値および / または階調下限値を検出し、階調上限値および / または階調下限値が変動したときに表示輝度を調整するのが好ましい。これによって、表示装置の表示輝度を動的に制御することができる。
このとき、階調上限値および階調下限値のいずれか一方または双方について、変動が一定以上続いたときに表示輝度の分布を調整することができる。この際、変動の監視対象となる上限値、下限値のいずれか一方または双方にて、変動が上昇であるときに表示輝度を調整するまでの時間に対し、変動が下降であるときに表示輝度を調整するまでの時間が長く設定するようにしても良い。
【0008】
本発明は、表示装置にて表示を行なうためのビデオ信号をディテクトする処理と、ディテクトしたビデオ信号に基づく画像の階調上限値および / または階調下限値を、表示装置にて表示可能な階調の全域の中の特定の階調として検出する処理と、検出された階調上限値および / または階調下限値に基づき輝度分布調整の範囲を決定し、この範囲にて表示装置における表示輝度の分布を更新する処理と、更新された表示輝度の分布に基づいて表示装置の表示輝度を更新する処理と、を有し、この更新する処理は、階調上限値または階調下限値が一定以上変化したときに輝度分布を更新することを特徴とするコンピュータプログラムとして捉えることもできる。
なお、このようなコンピュータプログラムは、以下のような記憶媒体の形態とすることもできる。すなわち、記憶媒体としては、コンピュータ装置に実行させる上記したようなコンピュータプログラムを、CD−ROM、DVD、メモリ、ハードディスク等の記憶媒体に、コンピュータ装置が読み取り可能に記憶させれば良い。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいてこの発明を詳細に説明する。
図1は、本実施の形態におけるPC(コンピュータ装置)の構成を説明するための図である。この図1に示すように、PCの本体側には、ユーザがキーボードやマウス等の操作手段において操作を行なった結果、この操作の入力を受け付けた入力制御部(入力受付手段:図示せず)に応じて表示すべき画像のビデオ信号(画像のデータ)を出力するグラフィックスコントローラ(データ出力手段)10が設けられ、表示装置としてのLCDモジュール20では、グラフィックスコントローラ10から出力されたビデオ信号に基づいた表示を行なう。
【0010】
ここで、LCDモジュール20は、LCDパネル(セル:表示手段、表示パネル)21と、このLCDパネル21に対してその背面側から発光するバックライト22とを備えている。バックライト22は、発光源となる蛍光管(図示無し)をインバータ回路23によって点灯させるようになっており、このインバータ回路23は、PCの本体側に備えられたエンベデッドコントローラ11によって電源供給がコントロールされている。エンベデッドコントローラ11では、輝度制御DB12に格納されたテーブルに基づいてインバータ回路23をコントロールすることによって、PCの電源モード等に応じてバックライト22を発光させるようになっている。ここで、バックライト22は、電源モードが切り替わらない限り、基本的に常に一定の発光状態に維持されるようになっている。
【0011】
また、LCDモジュール20には、グラフィックスコントローラ10から送り出されるビデオ信号に基づいた画面をLCDパネル21に表示させるに際し、グレイレベル補正、つまり表示する画像の階調に応じた表示輝度の分布の補正を行なうγ補正回路24がさらに備えられている。このγ補正回路24でグレイレベル補正を行なうに際しては、デフォルトの状態では例えばγ=2.2としたγ曲線が用いられる。
【0012】
このPCには、LCDモジュール20の表示画面に応じてγ曲線を動的にリマップ(調整)する調整機構(表示制御手段、表示制御装置、補正制御部)30がこのPCには備えられている。
調整機構30は、γ補正回路24でグレイレベル補正を行なうに際して用いるγ曲線をリマップし、γ補正回路24に対して出力するリマップ処理部(輝度分布決定部)31、グラフィックスコントローラ10からLCDモジュール20に対して出力されるビデオ信号から所定のパラメータをディテクトするパラメータディテクト部(信号ディテクト部)32、ディテクトしたパラメータに基づいて所定の処理を行なうパラメータ処理部(パラメータ検出部)33、を備えている。
【0013】
このような調整機構30では、グラフィックスコントローラ10から所定間隔で出力されるフレームのビデオ信号から得られる、そのフレームの最低位の階調(以下、これを階調下限値と称する)と最高位の階調(以下、これを階調上限値と称する)に基づき、階調下限値から階調上限値までの範囲においてγ曲線をリマップするのである。
図2において、γ曲線(Z)は、LCDパネル21で表示可能な階調の全域(階調数S=64)にわたる画像を表示するときのもので、
このγ曲線(Z)は、輝度をL、階調をXとすると、
L=k・Xγ ……………(1)
という式で表され、係数kは、階調数Sによって、
k=100/(Sγ) ……………(2)
という式で決まる。
【0014】
図2において、γ曲線(Z’)は、あるフレーム(画像)における色調の階調分布の階調下限値がm、階調上限値がnであったときに調整機構30でリマップしたものである。このようなγ曲線(Z’)は、m階調目の輝度をa、n階調目の輝度をbとしたときに、座標(m,a)を始点とし、座標(n,b)を終点となるようにリマップしたもので、
L’=k’・Xγ+ a ……………(3)
という式(3)で表される。
ここで、上式(1)から、
a=k・mγ ……………(4)
b=k・nγ ……………(5)
である。また、係数k’は、
k’=(b−a)/(64γ) ……(6)
となる。
【0015】
調整機構30のリマップ処理部31では、上記のようにしてγ曲線をリマップした時点での階調上限値および階調下限値を、γ曲線補正用のピーク値として保持し、さらに、後述するように以後の画像における階調の範囲の比較の基準として用いるため、このγ曲線補正用のピーク値をカレントピークとして保持する。なお、γ曲線補正用のピーク値は、以後、γ曲線のリマップを行なわない限りは不変であるのに対し、カレントピークは、後述のように、比較の途中で適宜更新されるものである。
【0016】
図3は、調整機構30における具体的な処理の流れを示すものである。
まず、パラメータディテクト部32が、グラフィックスコントローラ10から出力されるビデオ信号から、フレームの最低位の階調下限値と階調上限値を、所定フレーム毎(例えば1フレーム毎、5フレーム毎等)にディテクトする(ステップS101)。
【0017】
そして、フレームの階調下限値と階調上限値は、パラメータ処理部33に転送される。
パラメータ処理部33では、まず、階調下限値と階調上限値のそれぞれについて、その時点でリマップ処理部31で保持しているカレントピークと比較する(ステップS102)。
ここで、以下のステップS103〜S107の処理については、階調下限値、階調上限値の双方においてそれぞれ同様の処理を行なう。このため、以下の説明では、階調下限値のみを例に挙げ、階調上限値についての説明は省略する。
【0018】
さて、ステップS102にて、ディテクトした階調下限値が、カレントピークよりも低いか否かを判定する(ステップS103)。その結果、“No”、つまりカレントピークよりも低くない場合(明るい場合)には、カレントピークをディテクトした階調下限値に更新した後(ステップS104)、後述するステップS107に進む。
一方、ステップS103での判定結果が“Yes”、つまりディテクトした階調下限値がカレントピークよりも低い場合(暗い場合)には、同様に、カレントピークをディテクトした階調下限値に更新した後(ステップS105)、カレントピークの更新が予め決められた所定フレーム数(例えば5フレーム)連続したかどうかを判定する(ステップS106)。そして、所定フレーム数に達していない場合には、ステップS101に戻り、カレントピークの更新が所定フレーム数に達した時点、つまり直前のフレームよりも階調の下限値が低い状態が所定フレーム数だけ連続した時点で、ステップS107に進むことになる。
【0019】
ステップS107では、ディテクトされた階調下限値に更新されたカレントピークを、γ曲線補正用のピーク値として更新する。つまり、ディテクトされた階調下限値がそれ以前よりも高い(明るい)場合にはγ曲線補正用のピーク値が即座に更新され、階調下限値がそれ以前よりも低い(暗い)場合には、その状態が所定フレーム以上続いたときにγ曲線補正用のピーク値が更新されるのである。
そして、更新されたγ曲線補正用のピーク値は、リマップ処理部31に向けて出力される(ステップS108)。
上記したようなステップS102からS108の処理は、階調上限値に対しても全く同様に行なわれる。
上記ステップS102からS108では、必ずしも階調上限値、階調下限値の双方において、γ補正用のピーク値の更新が行なわれるとは限らない。例えば、いずれか一方が、カレントピークと変わりない場合や、カレントピークよりも低い状態の連続が所定フレーム数に満たない更新である場合には、階調上限値あるいは階調下限値のいずれか他方のみについて、γ補正用のピーク値の更新が行なわれるのである。
【0020】
リマップ処理部31では、ステップS108にて出力されたγ曲線補正用のピーク値に基づき、γ曲線のリマップ処理を行なう(ステップS109)。パラメータ処理部33から、γ曲線補正用のピーク値として階調上限値、階調下限値の双方が出力された場合には、これらを上式(4)、(5)のm、nに代入することによって、上式(3)のγ曲線を得る。またパラメータ処理部33から、γ曲線補正用のピーク値として階調上限値、階調下限値のいずれか一方のみが出力された場合には、それを上式(4)、(5)のmあるいはnに代入し、他方については、リマップ処理部31で保持している前回のリマップ時に用いたγ曲線補正用のピーク値を代入することによって、上式(3)のγ曲線を得る。
そして、リマップ処理部31は、このようにしてリマップ処理を施したγ曲線のデータ(表示器どの分布を示す情報)をγ補正回路24に対して出力する。γ補正回路24では、リマップされたγ曲線に応じた輝度補正を行なうのである。
【0021】
上述したような構成によれば、LCDモジュール20の表示画面に表示されている階調の上限値と下限値を検出し、その範囲に応じγ曲線の設定をリマップすることによって、輝度分布を動的にリマップする構成した。これによって、例えば暗い画面が連続する場合、明るい画面が連続する場合等、表示画面に応じた最適な輝度分布に常時リマップすることが可能となる。したがって、ユーザは、表示画面の内容に関わらず、視覚的に階調の違いを認識しやすいいわゆるコントラストの高い表示を常時受けることが可能となる。その結果、LCDモジュール20を備えたPCの表示品質を高めることができるのである。
ところで、本実施の形態では、階調上限値あるいは階調下限値が上昇したときには、即座にγ曲線のピーク値を変更する構成とし、その一方、階調上限値あるいは階調下限値が低下したときには、その低下が所定フレーム数以上連続したときにγ曲線のピーク値を変更する構成とした。その結果、図2に示したように、画像の階調上限値がnからn’に移行した場合のように、γ曲線の範囲が階調の高い側に広がるときには、即座にγ曲線がリマップされ、逆に、範囲が階調の低い側に広がるときには、一定以上その状態が続いたときにγ曲線のリマップが行なわれる。これは、階調値が高い側(輝度が高い側)程、階調の変化に対する輝度の変化(傾き)が急峻であり、ユーザが違和感を憶えやすいために、レスポンスの高いリマップを行なうのが好ましいからである。その一方、階調値が低い側(輝度が低い側)は、階調の変化に対する輝度の変化(傾き)が緩やかであるために、ユーザが違和感を憶えにくく、γ曲線のリマップを最小限にすることによって、PCのメモリ等の負荷を軽減することができるのである。
【0022】
ところで、上記実施の形態では、調整機構30を設ける箇所について詳細に言及していないが、以下に示すような4例が考えられる。
図4に示すように、PCは、グラフィックスコントローラ10からの信号を所定の形式(例えばLVDS:Low Voltage Differential Signaling)に変換するトランスミッタ40と、この信号を受信して復号化するレシーバ41とを備えている。
これに対し、調整機構30は、大きく分けて、図4(a)あるいは(b)に示すように、トランスミッタ40よりも前段側に設ける場合、図4(c)に示すように、トランスミッタ40とレシーバ41の間に設ける場合、図4(d)に示すように、レシーバ41の後段側に設ける場合がある。
このうち、調整機構30をトランスミッタ40よりも前段側に設ける場合、トランスミッタ40は、図4(a)に示すように、グラフィックスコントローラ10の外部に備えられる場合と、図4(b)に示すように、グラフィックスコントローラ10内に備えられる場合とがある。図4(a)に示すように、トランスミッタ40がグラフィックスコントローラ10の外部に備えられている場合は、調整機構30をグラフィックスコントローラ10の外部で、かつトランスミッタ40の前段(上流)側に設けることができる。一方、図4(b)に示すように、トランスミッタ40がグラフィックスコントローラ10内に備えられている場合、調整機構30は、グラフィックスコントローラ10内で、かつトランスミッタ40の前段(上流)側に設けることができる。図4(a)および(b)に示す場合、調整機構30は、トランスミッタ40から送出された信号を取り出し、上記したような処理を行なうのである。
なお、図4(a)および(b)の場合、実際には、調整機構30を実現する機能を、グラフィックスコントローラ10に備えたり、トランスミッタ40に備える構成とすることもできる。
【0023】
また、図4(c)に示すように、調整機構30をトランスミッタ40とレシーバ41の間に設ける場合には、グラフィックスコントローラ10とLCDモジュール20との間に設ければ良い。この場合、調整機構30は、トランスミッタ40で変換されて送出された状態の信号を取り出し、上記したような処理を行なう。図4(d)に示すように、調整機構30をレシーバ41の後段側に設ける場合には、LCDモジュール20内で、かつレシーバ41とγ補正回路24との間に設ければ良い。この場合、調整機構30は、レシーバ41で受信され、復号化された信号に対し、上記したような処理を行なう。
なお、図4(c)および(d)の場合、実際には、調整機構30を実現する機能を、レシーバ41に備える構成とすることもできる。
ところで、図4(c)および(d)においては、トランスミッタ40をグラフィックスコントローラ10に内蔵する例を示したが、図4(a)の場合と同様、トランスミッタ40をグラフィックスコントローラ10の外部に備える構成であっても良い。
【0024】
なお、上記実施の形態では、グラフィックスコントローラ10から送出される全てのフレーム(の信号)をディテクトし、γ曲線をリマップするか否かの処理を行なう構成としたが、これに限るものではなく、例えば所定フレーム毎、所定時間毎にフレームの信号をディテクトし、上記したような処理を行なうようにしても良い。
また、上記実施の形態では、ディテクトした階調上限値あるいは階調下限値がカレントピークよりも上昇した場合に即座にγ曲線をリマップする構成としたが、カレントピークよりも下降した場合と同様、その状態が一定以上連続したときに、リマップを行なうようにしても良い。
さらには、階調上限値あるいは階調下限値がカレントピークに対し、一定以上変化(上昇あるいは下降)した場合に、リマップを行なうようにすることも可能である。
ところで、上記実施の形態において、ディテクトした階調上限値、階調下限値をカレントピークと比較する構成としたが、これに限るものではなく、リマップ処理部31にて保持しているγ曲線補正用のピーク値を比較の基準とすることも可能である。
【0025】
ところで、上記実施の形態では、LCDパネル21の表示領域の全域に対し、上記処理を行なう構成とした。これに対し、表示領域の一部にウインドウを表示し、そのウインドウ内のみを対象として上記処理を行なうこともできる。このような場合、ウインドウの位置を定義するウインドウのサイズおよび始点の座標に関する情報は、OSからビデオドライバに対して通知されるので、ビデオドライバの持っている前記情報に基づき、ウインドウの範囲内における階調上限値、階調下限値を抽出し、これを対象として上記処理を行なえば良い。
また、調整機構30では、パラメータディテクト部32にてグラフィックスコントローラ10から出力されるビデオ信号をディテクトする構成としたが、これに限るものではなく、DVD−ROMやDVD−RAM等のドライバからパラメータ処理部33が直接ビデオ信号を受け取り、上記と同様の処理を行なう構成とすることも可能である。
【0026】
さて、上記実施の形態は、表示装置としてLCDモジュール20を例に挙げたが、CRTをはじめとする他の形式の表示装置に対しても同様に適用することが可能である。加えて、上記実施の形態と同様の技術は、PCに限らず他の表示装置にも適用できるのは言うまでもないことである。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更することが可能である。
【0027】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、表示装置の補正を動的に行なうことによって、表示品質を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態におけるコンピュータ装置の構成を示す図である。
【図2】 調整機構におけるγ曲線の調整例を示す図である。
【図3】 調整機構における具体的な処理の流れを示すものである。
【図4】 調整機構の配置例を示す図である。
【図5】 従来のγ曲線の例を示す図である。
【符号の説明】
10…グラフィックスコントローラ(データ出力手段)、20…LCDモジュール(表示装置)、21…LCDパネル(表示手段、表示パネル)、22…バックライト、24…γ補正回路、30…調整機構(表示制御手段、表示制御装置、補正制御部)、31…リマップ処理部(輝度分布決定部)、32…パラメータディテクト部(信号ディテクト部)、33…パラメータ処理部(パラメータ検出部)、40…トランスミッタ、41…レシーバ

Claims (5)

  1. 外部からの入力を受け付ける入力受付手段と、
    画像を表示する表示手段と、
    前記入力受付手段で受け付ける入力に応じ、前記表示手段に表示する画像のデータを出力するデータ出力手段と、
    前記表示手段に表示される画像のデータから、当該表示手段にて表示可能な階調の全域の中の特定の階調として当該画像の階調上限値および/または階調下限値を検出し、検出された当該階調上限値および/または当該階調下限値に基づいて階調の範囲を決定し、決定された当該階調の範囲に応じた輝度分布により調整を行なう表示制御手段と、を備え、
    前記表示制御手段は、前記階調上限値または前記階調下限値が上昇したときに、下降したときよりも、前記輝度分布の更新のレスポンスを、高くすることを特徴とするコンピュータ装置。
  2. 表示装置における表示を制御する装置であって、
    前記表示装置にて表示を行なうためのビデオ信号をディテクトする信号ディテクト部と、
    前記信号ディテクト部でディテクトしたビデオ信号に基づく画像の階調上限値および階調下限値を、前記表示装置にて表示可能な階調の全域の中の特定の階調として検出する検出部と、
    前記検出部で検出された前記階調上限値および前記階調下限値に基づき、前記表示装置における表示輝度の輝度分布の調整範囲を決定し、当該範囲にて当該表示輝度の分布を更新し、更新された当該表示輝度の分布を示す情報を前記表示装置に出力する輝度分布決定部と、を備え、
    前記輝度分布決定部は、前記階調上限値または前記階調下限値が上昇したときに、下降したときよりも、前記輝度分布の更新のレスポンスを高くすることを特徴とする表示制御装置。
  3. 画像を表示する表示パネルと、
    前記表示パネルのγ補正を行なうγ補正回路と、
    前記表示パネルに表示する画像の階調上限値および/または階調下限値に基づき、前記表示パネルによって表示可能な階調の全域に施すγ補正とは異なるγ補正を施す範囲を動的に決定し、決定された当該範囲にてγ曲線を更新し、前記γ補正回路における当該表示パネルのγ補正を行なう補正制御部と、を備え、
    前記補正制御部は、前記階調上限値または前記階調下限値が上昇したときに、下降したときよりも、前記輝度分布の更新のレスポンスを高くすることを特徴とする表示装置。
  4. 表示装置の制御方法であって、
    前記表示装置にて表示を行なうためのビデオ信号をディテクトするステップと、
    前記ディテクトしたビデオ信号に基づく画像の階調上限値および/または階調下限値を
    、前記表示装置にて表示可能な階調の全域の中の特定の階調として検出する検出ステップと、
    前記検出された前記階調上限値および/または前記階調下限値に基づき輝度分布の調整の範囲を決定し、当該範囲にて当該輝度分布を更新する更新ステップと、
    前記更新された表示輝度の分布に基づいて前記表示装置の表示輝度を調整する調整ステップと、を有し、
    前記更新ステップは、前記階調上限値または前記階調下限値が上昇したときに、下降したときよりも、前記輝度分布の更新のレスポンスを高くすることを特徴とする表示装置の制御方法。
  5. 表示装置を制御する制御装置に実行させるコンピュータプログラムであって、
    前記表示装置にて表示を行なうためのビデオ信号をディテクトする処理と、
    前記ディテクトしたビデオ信号に基づく画像の階調上限値および/または階調下限値を、前記表示装置にて表示可能な階調の全域の中の特定の階調として検出する処理と、
    検出された前記階調上限値および/または前記階調下限値に基づき輝度分布調整の範囲を決定し、当該範囲にて前記表示装置における表示輝度の分布を更新する処理と、
    前記更新された表示輝度の分布に基づいて前記表示装置の表示輝度を調整する処理と、を有し、
    前記更新する処理は、前記階調上限値または前記階調下限値が上昇したときに、下降したときよりも、前記輝度分布の更新のレスポンスを高くすることを特徴とするコンピュータプログラム。
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