JP3927055B2 - 倍力装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は倍力装置に関し、特に、自動車などの輸送機器に用いられる倍力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、真空倍力装置は、パワーピストン及びパワーダイヤフラムにより隔離された二室を、エンジンの吸気マニホールドやバキュームポンプ等の負圧源に連通させ、非作動状態において二室を負圧に保ち、ブレーキペダルなどの操作によって、入力部材を動作させて一方の室に大気圧を導入し、両室の差圧によりパワーピストンを動作させ、パワーピストンに発生した力により、入力部材の前進力を倍力させて、出力部材に出力する構造となっており、この出力がブレーキマスタシリンダなどに伝達される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように従来の真空倍力装置は、ブレーキペダルなどの操作部材によって動作される入力部材の前進力により出力部材に伝達される力に加え、倍力させるための機構として、入力部材の前進力の伝達経路とは全く別に設けられる負圧源を必要とする。すなわち、従来の真空倍力装置は、入力部材を駆動させる力とは異なる別途の駆動力により動作する負圧源を必要としている。倍力装置としては、真空倍力装置のほか、油圧倍力装置や空気圧倍力装置があるが、油圧倍力装置の場合には、独立した駆動力により動作する、増幅させる力の発生源としての油圧ポンプ等が必要であり、また、空気圧倍力装置の場合には圧縮空気を供給するコンプレッサやエアタンク等が別途必要である。
本発明は上記に鑑みなされたものであり、入力を増幅させるための独立した駆動系によって駆動する力の発生源を別途に備える必要がなく、入力部材を動作させる力を付与するだけで、入力を増幅でき、装置の小型化、製造コストの低減等を図ることができる倍力装置を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するため、請求項1記載の本発明では、ケーシングの一端側から一部が該ケーシング内に臨むように配設される入力部材とケーシングの他端側から一部が該ケーシング内に臨むように配設される出力部材との間に配設され、入力部材の動作により出力部材に力を伝達する出力付与手段と、
前記出力部材に、入力よりも大きな力を付与する増幅伝達手段と
を備える倍力装置であって、
前記増幅伝達手段は、
前記入力部材に設けられる一方の永久磁石と、
前記一方の永久磁石が入力部材の動作に伴って移動することにより対向し得るように、前記ケーシングの側面に形成された開口筒部内に配置された他方の永久磁石と、
前記開口筒部に連接される第1のシリンダ内に配置されると共に、前記他方の永久磁石に連結され、前記両永久磁石により形成される磁界による他方の永久磁石の受ける力によって前記第1のシリンダ内を摺動可能な第1のピストンと、
前記ケーシングの他端に連接され、前記出力部材の一部を構成する第2のピストンが摺動可能に配設される第2のシリンダと、
前記第1のシリンダと前記第2のシリンダとを連通する配管と、
を具備してなり、
前記入力部材の動作により、前記出力付与手段を介して、前記出力部材のうち、前記ケーシング内に臨んでいる部分に力が伝達されると共に、前記増幅伝達手段によっても、前記他方の永久磁石の受ける力が圧力に変換され、前記配管を介して前記出力部材の第2のピストンを付勢する力が伝達されることを特徴とする倍力装置を提供する。
請求項2記載の本発明では、前記一方の永久磁石と他方の永久磁石とは、同極同士が対向し得るように配置されており、前記配管の他端が、前記第2のピストンを境として前記第2のシリンダ内に仕切り形成される2つの室のうち、第2のピストンの背面側に位置する押圧室に連通接続され、前記他方の永久磁石の受ける反発磁界により、前記押圧室内を加圧して前記第2のピストンを付勢可能であることを特徴とする請求項1記載の倍力装置を提供する。
請求項3記載の本発明では、前記一方の永久磁石と他方の永久磁石とは、異極同士が対向し得るように配置されており、前記配管の他端が、前記第2のピストンを境として前記第2のシリンダ内に仕切り形成される2つの室のうち、第2のピストンの前面側に位置する被押圧室に連通接続され、前記他方の永久磁石の受ける吸引磁界により、前記被押圧室内を減圧して前記第2のピストンを付勢可能であることを特徴とする請求項1記載の倍力装置を提供する。
請求項4記載の本発明では、前記第1のシリンダ、配管及び第2のシリンダ内には、液体が密閉的に充填されており、前記他方の永久磁石の受ける力を液圧に変換して、前記第2のピストンに伝達可能な構造であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1に記載の倍力装置を提供する。
請求項5記載の本発明では、前記第1のピストンの受圧面積よりも、前記第2のピストンの受圧面積が大きいことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1に記載の倍力装置を提供する。
請求項6記載の本発明では、前記出力付与手段は、入力部材と出力部材との間であって、入力部材の移動方向に沿って配設され、入力部材が出力部材に向かって移動することにより押圧され、前記出力部材のうち、前記ケーシング内に臨んでいる部分に力を伝達する構成であることを特徴とする請求項1記載の倍力装置を提供する。
請求項7記載の本発明では、前記出力付与手段が、前記入力部材の移動方向に沿って配設されるコイルスプリングであることを特徴とする請求項6記載の倍力装置を提供する。
請求項8記載の本発明では、前記増幅伝達手段が複数設けられ、
各増幅伝達手段に備えられた他方の永久磁石が、前記入力部材に設けられる一方の永久 磁石が移動することにより対向可能な位置に設けられていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1に記載の倍力装置を提供する。
請求項9記載の本発明では、前記増幅伝達手段を構成する各配管の他端が、それぞれ前記第2のシリンダ内の押圧室に連通接続されていると共に、
複数設けられる前記増幅伝達手段の各他方の永久磁石が、同極同士を対向させて配設されており、
入力部材に設けられる一方の永久磁石が、各他方の永久磁石間に位置する前の状態で、各他方の永久磁石同士により形成される反発磁界により、各他方の永久磁石に連結された第1のピストンが、第1のシリンダ内で押圧され、前記配管を介して前記押圧室内を加圧して前記出力部材の第2のピストンを付勢する予備荷重を付与可能な構造であることを特徴とする請求項8記載の倍力装置を提供する。
請求項10記載の本発明では、前記増幅伝達手段を構成する各配管の他端が、それぞれ前記第2のシリンダ内の被押圧室に連通接続されていると共に、
複数設けられる前記増幅伝達手段の各他方の永久磁石が、異極同士を対向させて配設されており、
入力部材に設けられる一方の永久磁石が、各他方の永久磁石間に位置する前の状態で、各他方の永久磁石同士により形成される吸引磁界により、各他方の永久磁石に連結された第1のピストンが、第1のシリンダ内で吸引され、前記配管を介して前記被押圧室内を減圧して前記出力部材の第2のピストンを付勢する予備荷重を付与可能な構造であることを特徴とする請求項8記載の倍力装置を提供する。
【0005】
(作用)
請求項1記載の発明によれば、入力部材が動作すると、出力付与手段により出力部材に対して入力を伝達すると共に、一方の永久磁石と、増幅伝達手段に設けられた他方の永久磁石とにより形成される磁界により、入力が増幅され、該増幅伝達手段によって増幅された力が出力部材に伝達される。
請求項2記載の発明によれば、他方の永久磁石の受ける反発磁界により、配管を介して接続されたシリンダの押圧室を加圧し、該シリンダ内を摺動可能な出力部材のピストンを押圧する。
請求項3記載の発明によれば、他方の永久磁石の受ける吸引磁界により、配管を介して接続されたシリンダの被押圧室を減圧し、該シリンダ内を摺動可能な出力部材のピストンを吸引方向に動作させる。
請求項4記載の発明によれば、他方の永久磁石の受ける力が液圧に変換されて、出力部材に伝達される。
請求項5記載の発明によれば、他方の永久磁石の受ける入力よりも増幅された力が、出力部材に対してさらに増幅されて伝達される。
請求項6又は7記載の発明によれば、入力部材に加えられた入力が、出力付与手段を介して、例えば、コイルスプリングを介して出力部材に伝達される。
請求項8記載の発明によれば、複数の増幅伝達手段を介して出力部材に対して入力が増幅されて伝達されるため、個々の増幅伝達手段を構成するピストンの変位量を小さくでき、出力部材に対して安定して力を伝達することができる。
請求項9又は10記載の発明によれば、出力部材に対して予備荷重を付加できる。なお、予備荷重を付与する構成にするか否かは、本発明によって制御される対象によって異なり、適宜に選択して、適切な構造が用いられる。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示した実施形態に基づいて本発明を更に詳しく説明する。図1〜図3は本発明の一の実施形態にかかる倍力装置1を示す図であり、ケーシング10、入力部材としての入力ロッド20、出力付与手段30、一方の永久磁石40、増幅伝達手段50、出力部材としての出力ロッド60を有して構成される。
【0007】
ケーシング10は非磁性体からなる。これは、本実施形態では、一方の永久磁石40が一つであるため、入力ロッド20がケーシング10内を移動する際に、一方の永久磁石40の磁界の影響により、入力ロッド20の移動方向に偏りが生じないようにするためである。もちろん、後述の他の実施形態のように、一方の永久磁石を入力ロッド20にバランス良く複数支持させた場合には、ケーシング10が磁性体から形成されるものであってもよい。ケーシング10は、両端開口の筒状に形成されており、一端11を介して入力ロッド20の少なくとも一部が内部に臨み、他端12を介して出力ロッド60の少なくとも一部が内部に臨む構造となっている。また、図1〜図3においてケーシング10の上部には、開口筒部13が形成されており、この開口筒部13を介して後述の増幅伝達手段50が設けられる。
【0008】
入力ロッド20は、直接又は図示しないリンク機構などを介して間接に、ブレーキペダルなどの操作部材と連結され、操作部材が操作されることによって生じる操作力が入力される。入力ロッド20の先端部には、平板状のヨーク21が連結され、該ヨーク21がケーシング10内に位置するように配設される。
【0009】
ヨーク21の一面(図1〜図3においては上面)には、一方の永久磁石40が固着される。このため、一方の永久磁石40はヨーク21と共に、入力ロッド20の進退に従って、ケーシング10内を軸方向にスライド移動する。一方の永久磁石40としては、増幅伝達手段50を構成する他方の永久磁石51との間で反発磁界を形成できる限り、その磁極配置は限定されるものではない。但し、本実施形態では、図2及び図3に示したように、一方の永久磁石40が所定量前進移動した際に、その外側に他方の永久磁石51が位置するように設けられているため、該一方の永久磁石40は図2及び図3において上下方向に着磁されている。また、一方の永久磁石40は、単極磁石であってもよいし、複数の磁石を接合してなり、上面及び下面のそれぞれに複数の磁極が配置された多極磁石や二極磁石であってもよい(図1参照)。磁界の効率的な利用を図る観点からは、二極磁石が好ましい。なお、参考までに、図4(a)〜(f)に、本実施形態で採用可能な一方の永久磁石40と他方の永久磁石51との磁極配置の例を示す。また、図4(a)〜(f)において矢印は着磁方向を示す。
【0010】
出力付与手段30は、入力ロッド20の動作に対し、一方の出力付与経路によって出力ロッド60に対して力を伝達できる手段であればどのような機構であってもよいが、本実施形態では、弾性部材であるコイルスプリング31を用いている。コイルスプリング31は、ケーシング10内において、入力ロッド20と出力ロッド60との間に、入力ロッド20の移動方向に沿って配設される。より具体的には、出力ロッド60のうち、他端12からケーシング10内に臨んでいる端部には、外周部にフランジ部61aを備えた略筒状のバネ受け部材61が連結されており、該バネ受け部材61の外周部にコイルスプリング31が配設され、このバネ受け部材61の外周部に案内されて収縮する構成となっている。また、入力ロッド20に設けられるヨーク21の移動方向先端には、コイルスプリング31に当接して押圧するための、凸部22aの周囲にフランジ部22bを有するバネ当接部材22が設けられている。
【0011】
コイルスプリング31は、図2に示したように、常態において、その一端31aが、増幅伝達手段50を構成する他方の永久磁石51の後端寄りの位置に対応して配置され、他端31bがバネ受け部材61のフランジ部61aに当接するように設けられている。従って、常態においては、入力ロッド20の移動方向先端に配置されているバネ当接部材22とコイルスプリング31とは離間している。このため、本実施形態においては、入力ロッド20が所定量前進移動すると初めてコイルスプリング31の一端31aにバネ当接部材22が当接し、出力ロッド60に対して入力荷重を伝達できる構造である。もちろん、これはあくまで一例であり、入力ロッド20に対して入力荷重を付加する操作部材の用途や種類などによっては、コイルスプリング31の一端31aが常態において入力ロッド20のバネ当接部材22に当接している構成であってもよい。
【0012】
出力付与手段30としては、このようなコイルスプリング31などの弾性部材からなる手段に限られるものではないことはもちろんであり、リンク機構や、リンク機構にコイルスプリング等の弾性部材を併設した機構などを採用することもできる。
【0013】
増幅伝達手段50は、ケーシング10の一端11と他端12との間の側面に形成した開口筒部13内に設けられる他方の永久磁石51を有してなる。他方の永久磁石51は、入力ロッド20が所定量前進移動した際に、一方の永久磁石40よりも、入力ロッド20の軸中心に対して外側に位置するように設けられる。また、図1に示したように、開口筒部13内には段差部13aが形成されており、他方の永久磁石51は該段差部13aにより、下限位置が規制されている。さらに、他方の永久磁石51は、一方の永久磁石40との間で反発磁界を形成し得るように、一方の永久磁石40と対峙した際に、同極同士が向き合うように設けられる。これにより、一方の永久磁石40が入力ロッド20と共に所定量前進して他方の永久磁石51と対峙すると、他方の永久磁石51が、入力ロッド20の動作方向に対して略直交する方向に反発力を受ける。
【0014】
他方の永久磁石51には、ヨーク51aを介して第1のピストン52の端部が連結されている。第1のピストン52は、ケーシング10に形成した開口筒部13を閉塞するように接続されるフランジ付きの第1のシリンダ53内を摺動可能に配設される。従って、他方の永久磁石51が反発力を受けることにより、この第1のピストン52は第1のシリンダ53内を図2において上方向に摺動し、変位する。
【0015】
第1のシリンダ53の上端部には、配管54の一端54aが該第1のシリンダ53の内部と連通するように連結されている。この配管54の他端54bは、ケーシング10の他端12を閉塞するように接続される第2のシリンダ62の側部であって、第2のピストン63によって仕切形成される押圧室62aに接続されている。第2のシリンダ62内には、出力ロッド60が配設されるが、出力ロッド60の外周部には第2のピストン63が設けられ、第2のシリンダ62内をこの第2のピストン63が摺動し得る構成となっている。そして、上記した第1のシリンダ53、配管54及び第2のシリンダ62内には、密閉的にオイル等の液体55が充填されている。従って、第1のピストン52によって液体55が押圧されると、配管54を介して第2のピストン63を液圧により押圧する。なお、出力ロッド60は、ブレーキシステムのマスタシリンダなどに連結される。
また、配管54としては、屈曲部が多い場合、封入された液体に脈動や渦等が生じ、力の伝達損失につながる恐れがあるので、図1〜図3に示したように、一端54aと他端54b間をできるだけ大きな曲率で曲成して用いることが好ましい。また、ブレーキシステムに用いる場合には、配管54は太い方が好ましい。
【0016】
本実施形態にかかる倍力装置1によれば、ブレーキペダルなどの操作部材が操作されることにより、その操作力が、直接又は間接に入力ロッド20に伝達され、入力ロッド20がケーシング10内を前進移動する。入力ロッド20が前進移動すると、入力ロッド20に固定された一方の永久磁石40が他方の永久磁石51に接近していく。
【0017】
そして、入力ロッド20の先端にヨーク21を介して設けられたバネ当接部材22がコイルスプリング31に当接すると、該コイルスプリング31を圧縮しながら、出力ロッド60に、入力ロッド20に付加された力が伝達される。また、一方の永久磁石40が他方の永久磁石51に接近していくと、反発磁界が強くなり、その磁気エネルギーにより、入力よりも大きな増幅された力が生じる。両者が完全に対峙し合った際には、他方の永久磁石51は最大の反発力を受ける。これにより、第1のピストン52が変位し、他方の永久磁石51の受けた反発力(入力よりも増幅された力)が液圧に変換されて、第2のシリンダ62の押圧室62aを加圧して、第2のピストン63の背面側を押圧し、出力ロッド60に反発磁界に基づく力が伝達される。この際、第1のピストン52の受圧面積に対し、第2のピストン63の受圧面積が大きい場合には、それに比例して、他方の永久磁石51を介して第1のピストン52が受ける反発力よりも、さらに大きな力が液圧として第2のピストン63に伝達される。この結果、コイルスプリング31を介して入力ロッド20に付加された力が伝達されると共に、他方の永久磁石51を含む増幅伝達手段50によっても出力ロッド60に増幅された力が伝達され、倍力される。
【0018】
(試験例)
第1のピストン52の受圧面積Siと第2のピストン63の受圧面積Soとの比を1:3とし、コイルスプリング31としてバネ定数k=300N/mmのものを用いると共に、入力ロッド20のバネ当接部材22がコイルスプリング31の一端に当接するまでの変位量を40mmに設定し、コイルスプリング31の圧縮変位量xが10mmに至るまで(入力ロッド20の変位量50mmに至るまで)の変位−荷重特性を測定した。また、コイルスプリング31の圧縮変位量xが10mm(入力ロッド20の変位量50mm)に至った時点で、一方の永久磁石40と他方の永久磁石51とが平面視で完全にオーバーラップして対峙するように設定した。結果を図5に示す。
【0019】
なお、入力ロッド20への入力荷重Fiは、最大でFi=3000Nとした。また、図2及び図5において、Fmxは一方の永久磁石40の前進方向(入力ロッド20の移動方向)の力、Fmzは他方の永久磁石51が反発磁界によって図2において上方向に作用する力、Fo1は第2のピストン63の受ける力、Fo2は入力ロッド20がコイルスプリング31に当接することにより出力ロッド60の受ける力、Foが出力ロッド60の出力荷重である。
【0020】
図5に示したように、入力ロッド20は変位量40mmに至るまでコイルスプリング31に当接しないため、変位量40mmに至るまでは極めて低い荷重で推移し、変位量40mmから50mmに至ると入力荷重が3000Nになる。これに伴い、コイルスプリング31を含む出力付与手段30を介して伝達される力Fo2は、変位量40mmまでは0であり、変位量40mmから入力荷重に追随して推移し、変位量50mmに至ると3000Nになり、最大の入力荷重Fi=3000Nが力Fo2として出力ロッドに伝達される。
【0021】
入力ロッド20が変位すると、一方の永久磁石40も同様に変位するが、変位量50mmの範囲までは、Fmxは極めて小さい。これに対し、一方の永久磁石40が接近してくることにより、他方の永久磁石51はその反発磁界によって上方向に逃げる力Fmzが1000Nに至るまで徐々に大きくなっていく。
【0022】
Fmzの力が大きくなるのに比例して、第2のピストン63の受けるアシスト力Fo1も増大していく。本試験例では、(第1のピストン52の受圧面積Si):(第2のピストン63の受圧面積So)=1:3に設定しているため、第2のピストン63の受ける力Fo1は、Fmzの3倍の力で推移していき、入力ロッド20の変位量50mmに至ると3000Nになる。
【0023】
第2のピストン63の受ける力Fo1が、出力付与手段30による出力付与経路とは別途の経路によって第2のピストン63に付与されるため、出力ロッド60に付与されるトータルの出力荷重Foは、Fo1+Fo2となり、本試験例の場合には、入力ロッド20の変位量50mmに至った時点で、6000Nに倍力される。これを、入力ロッド20の入力荷重Fiの変化に対する出力ロッド60の出力荷重Foとして表すと、図6に示したようになり、独立した駆動系によって駆動する力の発生源を用いていないにも拘わらず、例えば、ブレーキシステムなどで従来用いられている各種倍力装置の特性とほぼ同様の倍力特性が表れている。
【0024】
図7は、本発明の他の実施形態にかかる倍力装置1を示す図である。この倍力装置1は、上記実施形態における一方の永久磁石40を、入力ロッド20を挟んで図7において上下に2組対称に配置し、これに対応させて、増幅伝達手段50を図7においてケーシング10の上下に2組設けている。また、ケーシング10の大きさも、収容される部品点数に応じて図1〜図3に示した実施形態よりも大きくしており、さらに、開口筒部13をケーシング10の上下に設けて2組の増幅伝達手段50を配設し得る構造となっている。もちろん、各増幅伝達手段50に設けられた他方の永久磁石51のそれぞれは、入力ロッド20が所定量前進移動した際に、一方の永久磁石40のそれぞれと対峙し得るように設けられている。その他の構成は上記実施形態と全く同様であり、2組設けられる一方の永久磁石40のそれぞれの構成、同様に2組設けられる増幅伝達手段50のそれぞれの構成も上記実施形態と全く同様である。
【0025】
本実施形態においても、上記実施形態と同様に、入力ロッド20の前進移動に伴って、コイルスプリング31を介して出力ロッド60に入力荷重が伝達されると共に、2組の増幅伝達手段50を通じて、出力ロッド60の第2のピストン63に対して、2つの経路から増幅された力が付与され、倍力される。
【0026】
しかしながら、本実施形態の場合には、2つの経路から増幅された力が付与されるため、出力ロッド60の変位量が同等である場合には、増幅伝達手段50が一組の場合よりも、第1のピストン52の一つあたりの変位量が小さくなる。このため、第1のピストン52に連結される他方の永久磁石51と一方の永久磁石40とが反発磁界により動作して離間する際の距離が、増幅伝達手段50が一組の場合よりも小さくなり、一対の永久磁石40,51の離間距離が大きくなることによる反発力の低下を抑制することができ、出力部材に対してより安定して力を伝達することができる。
【0027】
また、2組の一方の永久磁石40、及び2組の増幅伝達手段50が、軸心に対して上下にバランスよく配置されているため、入力ロッド20の進退動作中にケーシング10との間で受ける摺動抵抗が小さくなるという利点も有する。また、図7では、一方の永久磁石40を2組使用しているが、図8に示したように、大きさや着磁方向等を適宜選択することにより、増幅伝達手段50が2組であっても、一方の永久磁石40を一組にすることもできる。さらに、図9に示したように、各増幅伝達手段50に用いられる他方の永久磁石51同士の対向側磁極を同極にして配置することもできる。この場合には、入力ロッド20に設けられた一方の永久磁石40が該他方の永久磁石51間に進入する前の状態において、他方の永久磁石51同士によって反発磁界が形成され、各第1のピストン52を押圧し、それにより、出力ロッド60の第2のピストン63を背面側から押圧する予備荷重を付与している。このため、この倍力装置1は、予備荷重を必要とする対象に用いる場合に有効である。
【0028】
図10及び図11は、いずれも本発明のさらに他の実施形態にかかる倍力装置1を示す図である。このうち、図10に示したものは、図1〜図3に示した態様とほぼ同じであるが、一方の永久磁石40と他方の永久磁石51とを、異極同士が対向し、吸引磁界を形成可能に設けていること、両永久磁石40,51により吸引磁界を形成可能に設けたために、入力ロッド20が常に他方の永久磁石51に接近する方向へ移動しようとするのを防止する必要から、コイルスプリング31の一端31aが常態において入力ロッド20のバネ当接部材22に当接していること、及び、配管54の他端54bを、第2のシリンダ62において、第2のピストン63の前面側である被押圧室62bに連通接続している点で異なる。
【0029】
すなわち、入力ロッド20が変位すると、コイルスプリング31が圧縮され、出力ロッド60に入力がそのまま伝達されると共に、一方の永久磁石40が他方の永久磁石51にスライド方向に接近していくと、吸引力が強くなり、他方の永久磁石51が一方の永久磁石にスライド方向と直交する方向に接近していく。これにより、他方の永久磁石51に連結された第1のピストン52が他方の永久磁石51と共に、図において下方に移動し、第2のシリンダ62に形成された被押圧室62b内を減圧する。このため、第2のピストン63は、図において左方に引き寄せられ、出力ロッド60が変位する。この場合も、一方の永久磁石40を有する入力ロッド20のスライド方向の力(入力)よりも大きな力が、一方の永久磁石40と他方の永久磁石51とにより吸引力として変換されるため、出力ロッド60を、増幅された力により動作させることができる。なお、図10に示した態様では、一方の永久磁石40が他方の永久磁石51により常に引き寄せられようとしているため、出力ロッド60及び第2のピストン63には、常に図において左方に引き寄せられる予備荷重が付与されており、予備荷重を必要とする対象に用いる場合に有効である。
【0030】
図11に示した態様は、図10に示した態様に対し、増幅伝達手段50を2組設け、一方の永久磁石40と他方の永久磁石51とにより吸引系の磁界を構成したものである。この態様においても、入力ロッド20の変位により、各一方の永久磁石40が各他方の永久磁石51に対してスライド方向に接近することにより、各他方の永久磁石51を入力ロッド20のスライド方向に対して直交する方向に引き寄せ、第2のシリンダ62に形成された被押圧室62b内を減圧して、第2のピストン62及び出力ロッド60を図において左方に変位させることができる。但し、図11に示した態様では、対向配置された他方の永久磁石51同士を、同極が対向するように設けている。このため、入力ロッド20の変位によって一方の永久磁石40が他方の永久磁石51間に進入する前の状態では、他方の永久磁石同士51間に反発磁界が形成されている。その一方、入力ロッド20に設けた各一方の永久磁石40と他方の永久磁石51間には吸引力が作用しているため、結局、この吸引力と他方の永久磁石51間の反発力とが相殺されて、出力部材に対して予備荷重が付与されない構成となっている。
【0031】
なお、図11に示した態様において、対向配置される他方の永久磁石51同士を、互いに異極を対向させて設けた場合には、該他方の永久磁石51間の吸引力に加え、各一方の永久磁石40と各他方の永久磁石51との間の吸引力も重畳されるため、予備荷重の大きい倍力装置1を提供することができる。
【0032】
本発明の倍力装置は、例えば、ブレーキ装置、ステアリング機構等に用いられるが、これに限定されるものではなく、例えば、エンジン懸架系の振動をアクティブ制御するアクチュエータに付設することもできる。例えば、図12(a)に示したように、アクチュエータとエンジンとの間に本発明の倍力装置1を介在させて、アクチュエータの入力を増幅させて制御する構成とすることもできるし、図12(b)に示したように、エンジンマウントとアクチュエータとの間に本発明の倍力装置1を介在させることもできる。図13は、その具体的構成を示すものであり、アクチュエータとしてのVCM(ボイスコイルモータ)により、入力ロッド20が進退可能に設けられ、該入力ロッド20に入力された力が増幅されて伝達されるものである。なお、この場合には、VCMからの入力周波数に応じて脈動や渦等が生じないように配管54の太さが適宜に選択される。また、配管54の太さを変更して流量を制御することによって、目的に適った特性を備えた構造とすることもできる。
【0033】
なお、本発明の倍力装置は上記した各実施形態に限定されるものではなく、種々の応用が可能であることはもちろんである。例えば、いずれの実施形態においても、増幅伝達手段50として、各シリンダ53,62及び配管54内に密閉的に液体を充填して他方の永久磁石51の受ける力を液圧に変換して増幅された力を伝達する機構を採用しているが、液体に代えて気体を充填する構成とすることもできる。また、他方の永久磁石51に連結される連動部材(図示せず)を有すると共に、出力部材(出力ロッド60)の任意部位に連結して設けられる任意のリンク機構(図示せず)を採用することもできる。また、他方の永久磁石51の受ける力を、出力付与手段30とは異なる経路で出力ロッド60に伝達することができる限り、さらに他の手段を採用することももちろん可能である。また、図7等に示した実施形態では、一方の永久磁石40及び増幅伝達手段50を2組ずつ設けているが、3組以上配設することも可能である。配設組数を多くすることにより、入力部材(入力ロッド20)の芯ずれがより抑制されるなどの利点を有するため、より安定して出力部材に対して力を伝達することができる。一方の永久磁石40及び増幅伝達手段50の配設組数は、本発明の倍力装置が適用される対象や配設スペース等を考慮して、任意に好ましい組み合わせを選択可能である。
【0034】
さらに、上記各実施形態では、いずれも、出力付与手段30を構成するコイルスプリング31を有しているが、図14に示したように、本発明の倍力装置1を適用する対象によっては、出力付与手段30を設けない構成とすることもできる。この場合でも、一方の永久磁石40に付加される入力は、他方の永久磁石51とにより形成される磁界によって、入力ロッド20のスライド方向に対し直交する方向に増幅され、出力部材に対して増幅された力を付与することができる。なお、図14には、エンジン懸架系の振動をアクティブ制御するアクチュエータであるVCM(ボイスコイルモータ)が設けられているが、入力ロッド20を他の手段に連結して使用することももちろん可能である。
【0035】
【発明の効果】
本発明の倍力装置は、入力部材に設けた一方の永久磁石と、この一方の永久磁石に対向可能な他方の永久磁石とを備え、一方の永久磁石と他方の永久磁石とにより形成される磁界によって、出力部材に対し、入力よりも大きな増幅された力を付与する構成である。従って、従来の倍力装置のように、入力部材を駆動させる力とは異なる別途の駆動力により動作する負圧源、油圧源等を必要とせず、入力部材を動作させる力を付与するだけで、倍力することができる。このため、倍力装置の小型化、製造コストの低減等を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の一の実施形態にかかる倍力装置を示す斜視図である。
【図2】 図2は、上記実施形態にかかる倍力装置の非動作状態における内部構造を示す概略断面図である。
【図3】 図3は、上記実施形態にかかる倍力装置の動作状態における内部構造を示す概略断面図である。
【図4】 図4(a)〜(f)は、上記実施形態で採用可能な一方の永久磁石と他方の永久磁石との磁極配置の例を示す図である。
【図5】 図5は、上記実施形態における試験例の変位−荷重特性を示す図である。
【図6】 図6は、上記実施形態における試験例の入力荷重−出力荷重特性を示す図である。
【図7】 図7は、本発明の他の実施形態にかかる倍力装置の内部構造を示す概略断面図である。
【図8】 図8は、上記他の実施形態で採用可能な一方の永久磁石の他の例を示す図である。
【図9】 図9は、上記他の実施形態にかかる倍力装置の他の態様を示す概略断面図である。
【図10】 図10は、本発明のさらに他の実施形態にかかる倍力装置の一の態様を示す概略断面図である。
【図11】 図11は、本発明のさらに他の実施形態にかかる倍力装置の他の態様を示す概略断面図である。
【図12】 図12は、本発明の倍力装置をエンジン懸架系のアクティブ制御に応用する場合の配置構成を示す模式図である。
【図13】 図13は、本発明の倍力装置をエンジン懸架系のアクティブ制御に応用する場合の具体的構成の例を示す図である。
【図14】 図14は、出力付与手段を配設しない構成の例を示す図である。

Claims (10)

  1. ケーシングの一端側から一部が該ケーシング内に臨むように配設される入力部材とケーシングの他端側から一部が該ケーシング内に臨むように配設される出力部材との間に配設され、入力部材の動作により出力部材に力を伝達する出力付与手段と、
    前記出力部材に、入力よりも大きな力を付与する増幅伝達手段と
    を備える倍力装置であって、
    前記増幅伝達手段は、
    前記入力部材に設けられる一方の永久磁石と、
    前記一方の永久磁石が入力部材の動作に伴って移動することにより対向し得るように、前記ケーシングの側面に形成された開口筒部内に配置された他方の永久磁石と、
    前記開口筒部に連接される第1のシリンダ内に配置されると共に、前記他方の永久磁石に連結され、前記両永久磁石により形成される磁界による他方の永久磁石の受ける力によって前記第1のシリンダ内を摺動可能な第1のピストンと、
    前記ケーシングの他端に連接され、前記出力部材の一部を構成する第2のピストンが摺動可能に配設される第2のシリンダと、
    前記第1のシリンダと前記第2のシリンダとを連通する配管と、
    を具備してなり、
    前記入力部材の動作により、前記出力付与手段を介して、前記出力部材のうち、前記ケーシング内に臨んでいる部分に力が伝達されると共に、前記増幅伝達手段によっても、前記他方の永久磁石の受ける力が圧力に変換され、前記配管を介して前記出力部材の第2のピストンを付勢する力が伝達されることを特徴とする倍力装置。
  2. 前記一方の永久磁石と他方の永久磁石とは、同極同士が対向し得るように配置されており、前記配管の他端が、前記第2のピストンを境として前記第2のシリンダ内に仕切り形成される2つの室のうち、第2のピストンの背面側に位置する押圧室に連通接続され、前記他方の永久磁石の受ける反発磁界により、前記押圧室内を加圧して前記第2のピストンを付勢可能であることを特徴とする請求項1記載の倍力装置。
  3. 前記一方の永久磁石と他方の永久磁石とは、異極同士が対向し得るように配置されており、前記配管の他端が、前記第2のピストンを境として前記第2のシリンダ内に仕切り形成される2つの室のうち、第2のピストンの前面側に位置する被押圧室に連通接続され、前記他方の永久磁石の受ける吸引磁界により、前記被押圧室内を減圧して前記第2のピストンを付勢可能であることを特徴とする請求項1記載の倍力装置。
  4. 前記第1のシリンダ、配管及び第2のシリンダ内には、液体が密閉的に充填されており、前記他方の永久磁石の受ける力を液圧に変換して、前記第2のピストンに伝達可能な構造であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1に記載の倍力装置。
  5. 前記第1のピストンの受圧面積よりも、前記第2のピストンの受圧面積が大きいことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1に記載の倍力装置。
  6. 前記出力付与手段は、入力部材と出力部材との間であって、入力部材の移動方向に沿って配設され、入力部材が出力部材に向かって移動することにより押圧され、前記出力部材のうち、前記ケーシング内に臨んでいる部分に力を伝達する構成であることを特徴とする請求項1記載の倍力装置。
  7. 前記出力付与手段が、前記入力部材の移動方向に沿って配設されるコイルスプリングであることを特徴とする請求項6記載の倍力装置。
  8. 前記増幅伝達手段が複数設けられ、
    各増幅伝達手段に備えられた他方の永久磁石が、前記入力部材に設けられる一方の永久磁石が移動することにより対向可能な位置に設けられていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1に記載の倍力装置。
  9. 前記増幅伝達手段を構成する各配管の他端が、それぞれ前記第2のシリンダ内の押圧室に連通接続されていると共に、
    複数設けられる前記増幅伝達手段の各他方の永久磁石が、同極同士を対向させて配設さ れており、
    入力部材に設けられる一方の永久磁石が、各他方の永久磁石間に位置する前の状態で、各他方の永久磁石同士により形成される反発磁界により、各他方の永久磁石に連結された第1のピストンが、第1のシリンダ内で押圧され、前記配管を介して前記押圧室内を加圧して前記出力部材の第2のピストンを付勢する予備荷重を付与可能な構造であることを特徴とする請求項8記載の倍力装置。
  10. 前記増幅伝達手段を構成する各配管の他端が、それぞれ前記第2のシリンダ内の被押圧室に連通接続されていると共に、
    複数設けられる前記増幅伝達手段の各他方の永久磁石が、異極同士を対向させて配設されており、
    入力部材に設けられる一方の永久磁石が、各他方の永久磁石間に位置する前の状態で、各他方の永久磁石同士により形成される吸引磁界により、各他方の永久磁石に連結された第1のピストンが、第1のシリンダ内で吸引され、前記配管を介して前記被押圧室内を減圧して前記出力部材の第2のピストンを付勢する予備荷重を付与可能な構造であることを特徴とする請求項8記載の倍力装置。
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