JP3927050B2 - 顕微鏡下における眼科手術用点眼装置 - Google Patents

顕微鏡下における眼科手術用点眼装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、顕微鏡下における眼科手術の術野の湿潤、洗浄を行う眼科手術用点眼装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に眼科手術では、手術部位を乾燥させないため、または術野を妨げる出血や、細菌感染の防止を目的として、手術助手が注射器を用いて術野への点眼液の滴下を行っている。かかる手術助手による点眼液の滴下は、術者の滴下の指示に従って行われるが、滴下のタイミング、方向、量は術者が期待する作業と異なることが多く、的確な滴下とならない場合があるため、術者のストレスとなり、ひいては手術の安全性を低下させるおそれがあった。
【0003】
このため、顕微鏡下における眼科手術では、手術助手に頼らない顕微鏡固定型の点眼液滴下装置が提案されているが、操作する部品点数が多く、滴下点の選択、変更のために、針の位置を固定している少なくとも二つの調節ネジを緩めて、針の位置の調節と変更及び調節ネジの再固定が必要であり、かかる操作を確実に行うためには、両手を使わなければならなかった。従って、手術開始後の微調節や滴下点の変更の際には、術者が顕微鏡から目を離さなければならず、手術を中断しなければならなかった。又、操作後調節ネジから手を離したとき微妙に針が移動して位置が狂ってくる欠点があった。更に、術野内への針の侵入により金属反射が術者の視覚的障害となっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、顕微鏡下における眼科手術において、術野の任意点への確実な点眼液の滴下を術者自身が、片手の操作のみで簡便かつ確実に達成することが可能な眼科手術用点眼装置を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、この発明が採った手段は、手術用顕微鏡に取り付けられる導管支持部と該導管支持部に取り付けられる導管部を備え、導管部は点眼液を収納した点眼液貯蔵部に連通自在とするために開口して終端すると共に導管基部及びノズル部を有し、該導管基部の一部とノズル部は術野に向かって延び出し、その先端に点眼液を滴下するための滴下孔が形成され、導管支持部に対して導管基部を回動可能に取り付けて少なくとも導管部の一部を回動可能とし、導管基部とノズル部との相対的な可動により少なくとも導管部の一部を伸縮自在とし、該導管部の回動と伸縮により、術者の片手による操作で滴下孔からの点眼液の滴下位置を術野の任意点若しくは術野外に変更自在としつつ、点眼液貯蔵部から導管部を介して導かれた点眼液を滴下孔から顕微鏡下術野に滴下して、手術部位の乾燥防止、洗浄を可能とし、かつ、点眼液の滴下位置を術野のセンタリング指標としたことを特徴とする。
【0006】
導管部の支持点と滴下孔は、導管部の伸縮により変化させることが出来る。導管部の少なくとも一部を、顕微鏡鏡胴の軸心方向に移動若しくは軸心に対して回動自在に取り付けて、滴下孔の位置を術野に接離自在とする。又、導管部を、顕微鏡に取り付ける導管基部と、該導管基部に接続され先端に滴下孔が形成されたノズル部とで構成し、導管基部の長手方向へのノズル部の可動により導管部の伸縮を達成することが可能である。
【0007】
術者の片手の操作による滴下孔の移動を、顕微鏡への導管部の取付部若しくは導管部の導管基部とノズル部との接続部における可動性と該可動性に対する抵抗性とのバランスによって行うようにしたことを特徴とする。可動性と該可動性に対する抵抗性とのバランスを、可動部分における摩擦接触により達成することが出来る。
【0008】
点眼液の表面張力により、顕微鏡への導管部の取付部若しくは導管部の導管基部とノズル部との接続部における点眼液の漏出を防止するようにしたことを特徴とする。
【0009】
顕微鏡へ導管支持部を介して導管基部を取り付け、該導管支持部及びノズル部を合成樹脂で形成し、導管基部をステンレススティールで形成して、合成樹脂とステンレススティールとの接触により、可動性と抵抗性のバランス及び点眼液の漏出を防止するに十分な表面張力を得るようにしたこと特徴とする。
【0010】
点眼液貯蔵部と滴下孔との間に、点眼液の流量調節手段とオン・オフ機構を配したことを特徴とする。好ましくは、流量調節手段とオン・オフ機構は、軟質のチューブと該チューブを押圧してチューブ内の空間の大きさを変更し得る押圧部材とからなることを特徴とする。
【0011】
手術用顕微鏡への導管支持部の取り付けを、直接若しくは他の部材を介して間接的に行うようにしたことを特徴とする。又、手術用顕微鏡への導管支持部の取り付けを、着脱自在な手段により行うようにしたことを特徴とする。更に、導管支持部に対して、導管部が着脱自在に取り付けられていることを特徴とする。
【0012】
導管支持部が、手術用顕微鏡に密着する取付面を有していることを特徴とする。好ましくは、導管支持部の取付面が、手術用顕微鏡の形状に倣って変形可能な取付面を有していることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
この発明の好ましい実施の形態を以下に詳細に説明する。この発明は、手術用顕微鏡に取り付けられる導管部を備え、該導管部の一端は点眼液を収納した点眼液貯蔵部に連通自在とするために開口して終端しており、他端は術野に向かって延び出しその先端に点眼液を滴下するための滴下孔が形成され、点眼液貯蔵部から導管部を介して導かれた点眼液を滴下孔から顕微鏡下術野に滴下して、手術部位の乾燥防止、洗浄、温度調節等を可能とし、かつ、術野のセンタリング指標とすると共に、顕微鏡への導管部の取付点と滴下孔を結ぶ線分を術野を含む面へ正射影して得られる正射影線分が取付点側を中心として回動するときの角度の変更と、導管部の取付部と滴下孔を結ぶ線分を術野を含む面へ正射影して得られる正射影線分の長さの変更とにより、術者の片手の操作で滴下孔からの点眼液の滴下位置を術野の任意点若しくは術野外に変更自在とし、前記正射影線分の長さの変更を導管部の形態の変化により達成するようにしたことを特徴とする。導管部の取付点と滴下孔を結ぶ正射影線分の角度の変更は、導管取付点を中心とする導管部の回動によって行うことが出来る。又、導管部の取付点と滴下孔を結ぶ正射影線分の長さの変更をもたらす導管部の形態の変化は、導管部の伸縮により導管部の長さが変更されることを意味しており、導管部の長さが物理的に変わらず、前進、後退することによって滴下孔の位置が導管部の長さ方向に移動するようなものは意味していない。尚、本明細書において、正射影線分とは、顕微鏡への導管部の取付点と滴下孔を結ぶ線分を術野を含む面へ正射影して得られる線分を言うと理解されるべきである。
【0014】
導管部の取付点と滴下孔を結ぶ正射影線分の角度の変更は、導管支持部に対する導管部の回動によって達成可能であるが、これに導管支持部の一部を顕微鏡鏡胴に沿って円周方向に移動させる機構、構造を付加しても良い。導管部の回動は、導管支持部と導管部との間の直接的な回動構造により達成することが出来るが、両者の間に他の部材を介在した間接的な回動構造であっても良いことは勿論である。導管部の伸縮は、より具体的には導管部を導管支持部に支持される導管基部と該導管基部に対して相対的に可動な滴下孔を含むノズル部の二部材で構成し、両部材の相対的な摺動或いは螺動により伸縮させる構造の他、導管部を棒状アンテナのような伸縮構造、或いはその他適宜の伸縮構造により達成することが出来、特に限られるものではない。滴下孔の垂直方向の位置の変更は、導管部を導管支持部に対して垂直方向に移動可能とする構造によって達成することが出来るが、導管部を垂直方向に回動若しくは屈曲自在としても良い。導管部の垂直方向への回動は、導管支持部に対して導管部全体を回動するようにしても、或いは導管部の一部を回動するようにしても良い。導管部の垂直方向への回動により、正射影線分の長さの変更も可能となり、ノズル部による伸縮に代えることが可能となる。垂直方向の移動は、前述した回動の場合と同様に直接的、間接的を問わない。又、導管部の一部を垂直方向に回動若しくは屈曲可能とした場合、導管支持部を鏡胴の斜面或いはその他顕微鏡の形状に対応して傾斜した状態に取り付けつつ、滴下孔を術野上の好適な垂直位置におくことが出来る。
【0015】
導管部は、導管支持部を介して、手術用顕微鏡の鏡胴外面に確実かつ容易に取り付けることが出来るようになっている。導管支持部は、好ましくは取付位置から容易に取り外すことが可能とされるが、固定して取り外し不能としても良い。顕微鏡への導管部の取り付けは、術者の手術時の便宜を考慮すると、鏡胴への取り付けが最も好ましいが、これに限られないことは勿論であり、対物レンズ枠或いは中継部材等を介して取り付けても良い。導管部は、点眼液貯蔵部から点眼液を滴下孔に確実に導く構造、機能を備えており、前記導管支持部と共に顕微鏡鏡胴から着脱自在とするが、導管部のみを導管支持部から分離して着脱自在に構成しても良い。導管部の回動、長さの変更及び垂直方向の位置の変更は、術者が片手の操作で容易かつ確実に行うことが出来、操作後手を離しても設定した滴下孔の位置が狂うことが無いようになっていることが重要である。かかる片手による操作を容易かつ確実に達成する手段の一例は、導管支持部と導管部との接合面における可動性と該可動性に対する適度の抵抗性とを持たせることにより、指先の小さな力で導管部の回動及び移動を可能とすることによって達成できる。適度の抵抗性と可動性は、例えば接合面における摩擦力によって達成することが可能であるが、これに限られないことは勿論であり、導管支持部と導管部とをネジ等の構造的な手段によって接合し、該構造的な手段に適度の抵抗性と可動性を持たせることによっても達成することが出来るであろう。
【0016】
導管支持部と導管部の接合面並びに導管部の導管基部と可動なノズル部との接合面は、点眼液が漏出しないように接合されなければならない。かかる漏出防止は、例えば二つの部材の接合面間に点眼液を存在させ、その点眼液の表面張力によって点眼液が漏出しないようにする方法が最も好ましい。しかしながら、必要に応じて、部材の接合面間にパッキン等の密封手段を配置しても良いことは勿論である。
【0017】
鏡胴への導管支持部の取り付けは、前述したように容易かつ確実に固定することが出来ると共に、容易に取り外すことが出来るようになっている。かかる取り付けを達成する手段として、導管支持部を顕微鏡の鏡胴外面に倣った断面凹の円弧面若しくは鏡胴に倣って容易に変形し得る柔軟な素材で形成し、導管支持部を鏡胴外面に密着させるのが好ましい。又、導管支持部を複数の金属片を帯状に連結して屈曲自在なベルト構造とし、鏡胴外面形状に倣うようにしても良いであろう。鏡胴の外面に倣って配置した導管支持部を、粘着剤、感圧性接着剤、粘着テープ、バンド、紐状材、磁石、吸盤等の適宜の固着手段により着脱自在に取り付ける。これにより、導管支持部の取付位置の変更の自由度が向上する。導管支持部の具体的な構造の一例として、例えば柔軟なプラスチック製の翼状形態を有する部材に形成し、該部材を顕微鏡の鏡胴外面に密着させて前記感圧性接着剤や粘着テープ等の固着手段で、安定に顕微鏡に着脱自在に取り付ける。又、導管支持部の取り付けは、鏡胴にアダプターを介して嵌め込み或いは差し込みの方法で着脱自在に取り付けても良い。尚、導管支持部と導管部を互いに分離自在な構造とし、鏡胴に取り付けられた導管支持部に導管部を嵌め込み式、或いは差し込み式に連結しても良い。
【0018】
導管部は、好ましくは導管支持部に支持される垂直な部分と、該垂直な部分の下端に連続する水平な部分を有する。しかしながら、導管部を導管支持部から水平方向に延び出す構造とし、垂直な部分を有しない構造とすることも可能である。尚、垂直、水平の構造には、ある程度の傾斜を含む構造が含まれると理解されるべきである。導管支持部を点眼液の通路の一部として利用する構造としても良い。水平な部分は、好ましくは前述したように導管基部と可動なノズル部の二部材で構成し、導管基部をステンレススティール製のチューブとし、可動なノズル部を合成樹脂製のチューブで形成すると共に、導管支持部を合成樹脂で形成し、ステンレススティール製の導管基部と樹脂製のノズル部との接合面或いは樹脂製の導管支持部との接合面間に生ずる摩擦により、適度の抵抗性と可動性を持たせる。しかしながら、摩擦力による可動性に限られないことは勿論であり、前述したような構造を含む機構的な手段により可動性を持たせても良い。かかる可動性は、術者単独が片手のみで操作できる機構であることが必要とされる。術者以外の操作者や、両手による操作を必要とする構造、機構では、手術における術者のストレスの軽減を期待することは出来ない。
【0019】
導管部の開口した上端は点眼液貯蔵部である点眼液容器に連通されており、その途中に配置された流量調節手段により所望量の点眼液が滴下される。流量調節手段は、必要に応じて液の滴下をオン・オフする機構を備えていても良い。尚、流量調節手段及びオン・オフ機構は導管支持部と導管部との接合部位に配置しても良いことは勿論である。流量調節手段とオン・オフ機構は、例えば軟質のチューブと該チューブを押圧してチューブ内径を変更し得る押圧部材で構成する。又、点眼液の流過面積を拡縮し得るバルブ手段等から構成しても良いことは勿論である。以下に示す実施例は一例に過ぎない。前記したように、導管支持部にアダプターを介在させる構造、導管支持部に対して導管基部の伸縮と回動の運動を分離させるようにした構造、更に導管ノズル部をアンテナ構造化する等、すべてのパーツを複数化できることは勿論、逆に全体を一体化する構造としても、本発明の目的は達成可能である。
【0020】
【実施例】
以下にこの発明の実施例を図面に基づいて説明する。装置の一例を概観的に示す図1,2を参照して、(1)は導管支持部、(2)は導管支持部に支持される導管部、(3)は導管部の先端に開口された滴下孔、(4)は連結チューブの差込口を示している。導管支持部(1)は顕微鏡の鏡胴外面に密着して取り付けられる取付面(1a)を有している。この取付面(1a)は、顕微鏡鏡胴の形状に倣った断面凹の円弧面に形成されるか、または柔軟性素材を用いた当接面を持たせることにより、粘着剤、感圧性接着剤、粘着テープ、バンド、磁石、吸盤等の適宜の固着手段などを用いて、固定することが出来る。又、固定を確実にするために、固定用アダプターをまず顕微鏡に設置し、このアダプターに導管支持部を取り付ける方法も考えられる。更に、前述したように導管支持部と導管部を互いに分離自在な構造とし、鏡胴に取り付けられた導管支持部に導管部を嵌め込み式、或いは差し込み式に連結しても良い。導管部の嵌め込みは、例えば導管支持部の前面に図9に示されるようなスリットを形成し、該スリットから導管部を導管支持部内に嵌め込む構造とする。
【0021】
図示の構造において、導管部(2)は、導管基部(2a)と可動なノズル部(2b)の二部材から構成され、両者は相対的な摺動により伸縮自在に接続されている。この接続は、好ましくは点眼液の表面張力によって点眼液が漏出しない状態で接合され、両者の間で可動であり、可動なノズル部(2b)は導管基部(2a)に対して矢印で示すように移動してその長さを実質的に伸縮することが出来る。ノズル部(2b)と導管基部(2a)との間における移動は、摩擦による抵抗が付与されており、摩擦による抵抗力の存在によってノズル部(2b)は移動した位置を、外部から力が付加されない限り維持することが出来るようになっている。図示の構造において、ノズル部(2b)は、導管基部(2a)の外周に挿入されているが、導管基部(2a)の内部にノズル部(2b)を挿入しても良いことは勿論である。又、導管基部(2a)とノズル部(2b)の接合部は、図示の円筒形状に限られず、角筒形状その他の非円筒形状に形成しても良いことは勿論である。
【0022】
この実施例では、導管支持部(1)は滴下する点眼液の通過管の働きも持たせてあり、ここに導管基部(2a)が接続される。この接続は、少なくとも点眼液の表面張力によって点眼液が漏出しない状態で可動であり、このため、導管基部(2a)は導管支持部(1)に対して矢印で示したような垂直方向の移動と水平方向の回動が可能になっている。又、導管基部(2a)の回動及び移動は、導管支持部(1)との間における接触摩擦によって達成され、摩擦力の存在により導管部は回動した位置及び移動した位置を外部から力が付与されない限り維持することが出来るようになっている。
【0023】
導管支持部(1)は、滅菌処理が可能で、生体への毒性が無く、点眼液と化学反応を起こさない素材、例えばポリスチレン、ポリプロピレン、アクリルなどの高分子化学素材、または金属類が好適である。又、柔軟性を持たせる素材としては、シリコン、塩化ビニル、ポリエチレンなども挙げることが出来る。導管部(2)も導管支持部(1)と同様に滅菌処理が可能で生体への毒性が無く、点眼液と化学反応を起こさない素材であることが必要である。導管基部(2a)は、導管支持部(1)に対して矢印で示すようなスライドによる伸縮、及び回動に耐える硬度を持たねばならない。このような素材としては、例えばポリスチレン、ポリプロピレン、アクリルなどの高分子化学素材、または金属類、特にステンレススティールなどが好適である。又、ノズル部(2b)はポリウレタン、ポリエチレンなどの高分子化学素材が適している。更に、ノズル部(2b)は、術野に入る可能性があることから、金属反射が無く、術者の視覚的障害になりにくい、マット調若しくは透明な素材で形成されるのが好ましい。
【0024】
図3,4には、この発明にかかる点眼装置を、鏡胴の形状と対物レンズの径が異なる2種類の顕微鏡へ取り付ける例が示されている。(5a)(5b)は顕微鏡鏡胴、(6a)(6b)は顕微鏡対物レンズを示している。図3に示す顕微鏡鏡胴(5a)の形状と対物レンズ(6a)の径に比して、図4に示す顕微鏡鏡胴は鏡胴(5b)の形状と対物レンズ(6b)の径が大きくなっている。このため、図4の鏡胴形状で安定した取付状態を得るには図示のように導管支持部(1)を対物レンズ(6b)から離れた部位に固定せざるを得ない。この場合、矢印で示すように導管部基部(2a)を垂直方向に下降させると共に、ノズル部(2b)を前方にスライドさせて導管部(2)の長さを伸長させることにより、術野の任意の部位にノズル部先端の滴下孔を位置させることが可能となる。この発明の点眼装置によれば、顕微鏡鏡胴の形状を選ばずに点眼を術野の中心点を含む任意の点に施すことが可能となる。
【0025】
図5は、具体的な手術状態を示している。(7)は顕微鏡接眼レンズ、(8)は連結チューブ、(9)は三方活栓、(10)は点眼液セット、(11)は点眼液セットに付属した点眼液の速度調節しぼり、(12)は点眼液を収納した点眼液容器であり吊り下げられている。(13)は術者眼、(14)は装置を操作している術者の手、(15)は患者眼を示している。使用に際して、点眼液容器(12)、点眼液セット(10)、三方活栓(9)、及び連結チューブ(8)を順に接続し、最後に顕微鏡鏡胴(5)に固定した導管支持部(1)の差し込み口(4)に連結チューブ(8)を接続する。三方活栓(9)を開き、点眼液セットに付属する点眼液の速度調節しぼり(11)を調節して、滴下孔(3)から滴下される点眼液の流出速度を術者の望む速度に決定する。滴下のオン・オフは、速度調節しぼり(11)による滴下速度の再調節若しくは三方活栓(9)の開閉のいずれの方法で行っても良いが、三方活栓の開閉の方が操作の煩わしさを避けるには有効であろう。点眼液セット(10)は、従来輸液を行う際に広く使用されている既存の輸液セットを利用することが可能である。
【0026】
図6は、眼科手術における術者の視界(=術野)を本発明装置の動きを含めて示す。術者は顕微鏡を覗きながら、導管基部(2a)の回動、及びノズル部(2b)の移動操作を片手の作業のみによって行うことが出来、術野の任意の部位に点眼を施すことが出来る。一時的な点眼中止を望む場合は、術野の外まで導管基部(2a)を回動させ或いはノズル部(2b)をスライド移動させることによって目的を達成することが出来る。その後の復帰も、やはり術野を覗きながらの片手の操作で可能である。ノズル部(2b)は術野に入ることもあるが、金属反射が無く、透明性若しくはマット性の高い素材を用いれば術者の視覚的な支障になりにくくなる。尚、図5に示す顕微鏡の対物レンズ下端から術野までの距離(L)は、約20cmである。図6における矢印(θ)の回動と矢印(l)のスライド移動が、前述の正射影線分の角度と長さの変更を示す最も端的な一例である。
【0027】
この発明の点眼装置は、術者が点眼位置の変更を直接行い得ることを最も大きな目的とするものであり、このために前述したように導管部の回動、伸縮を術者が片手で容易、かつ確実に行い得るようにしたことを特徴としている。しかしながら、前述した点眼液セット若しくは連結チューブの途中に配置された流量調節とオン・オフ手段は、非滅菌部分であるため術者が直接接触して操作するには適していない。図5に示される速度調節しぼり及び三方活栓の開閉は通常外回り看護婦等の作業となる。術者が直接接触して操作可能な流量調節とオン・オフ手段としては、本発明の点眼装置内に設けられる必要がある。このような流量調節とオン・オフ手段の例が、図7、8に示されている。しかしながら、図示の構造は単に一例を示すに過ぎず、これらに限定されるものではなく、他の構造であっても良いことは勿論である。
【0028】
図7,8を参照して、導管支持部(1)内に位置する導管部(2)の一部をブタジエン等の合成ゴムか、シリコン等の高分子化学素材を使用した柔軟なチューブ(16)で形成し、該チューブ(16)を外部からネジ回動の押圧板(17)で押圧自在として、押圧力の調節によりチューブを圧潰して流量を調節し或いは停止させるようにしたものである。又、オン・オフと流量調節手段の他の例として、半円形通路を有する二つの筒体の相対的回転によるバルブ機構やクサビ状の流路を形成した円柱状のバルブの回転によるもの、半球形の弁体を流路に回転自在の配置したもの等点眼液の流過面積を拡縮し得る種々の構造のバルブを採用することが可能であり、特に限定されるものではない。図7,8は、導管基部(2a)を、ステンレススティール製のパイプと該パイプを導管支持部(1)に取り付ける合成樹脂製の円柱部材及びチューブ(16)の複数の部材で構成した例を示し、合成樹脂製の取付部は、導管支持部に対して回動自在若しくは固定された状態のいずれかで取り付けられている。
【0029】
図9は、点眼液容器に接続した連結チューブ(8)を、導管支持部(1)と同様の形状、構造を有する取付部材(18)に前面のスリット(21)から嵌着し、取付部材(18)を顕微鏡鏡胴に取り付けると共に、導管部(2)の上端を連結チューブ(8)の下端に設けられた連結嘴(19)に挿着して、導管部(2)と連結チューブ(8)を接続するようにしたものである。導管部(2)の上端を、図6,7のような導管支持部に取り付けられる合成樹脂製の円柱部材と、該円柱部材に連結したステンレススティール製のパイプとで構成してある場合には、回転を可能とすることも出来る。(20)は、小判形状若しくは円板形状の鍔部であり、連結嘴(19)の基部外周に一体に設けられており、該鍔部(20)を取付部材(18)の下面に当接して連結チューブ(8)の抜け出しを阻止している。尚、連結チューブ(8)と取付部材(18)とは、例えば角形状、非円形状、ローレット、大きな摩擦力等により相対的な回転を阻止する構造とするのが好ましいが、回転自在な構造としても良いことは勿論である。
【0030】
図10,11は、導管部を垂直方向に回動する構造の一例を示す。導管支持部(1)に取り付けられる導管基部(2a)の途中に垂直方向に回動自在な回動連結手段(22)を介在させ、該回動連結手段(22)の回動によりノズル部(2b)の先端に形成された滴下孔(3)の位置を変更自在とする。回動連結手段は点眼液の流過を許容しつつ相対的な回転を可能にして組み合わされた円板状の部材(22a)(22b)から構成されており、円板状の部材を相対的に回転することによって、導管支持部(1)側の導管基部(2a)が接続された部材(22a)に対して他方の部材(22b)に接続された導管基部(2a)を垂直方向に回動させることが可能である。図10,11に示される回動連結手段(22)には、垂直方向のみの回動が許容されるようになっているが、図12,13に示すように球体の連結部材(23a)(23b)からなるユニバーサル回転連結手段(23)を用いて垂直方向に限定されず、自由な方向への回動を可能として連結しても良い。図10〜13の構造により、顕微鏡鏡胴への取付面の選択の自由度が向上すると共に、導管部の垂直方向への角度の変更により導管部の正射影線分の長さの変更を達成できるので、前述したようにノズル部(2b)を省略することも可能となる。
【0031】
図14は、一体型の導管部(32)を導管支持部(31)に前面のスリット(33)から嵌着したものであり、導管部(32)の回転は嵌着強度に抗することにより若干可能であるが、伸縮性は備えていない。但し、導管部の先端を切断したり、或いは屈曲することにより、ある程度導管部の長さを変更することは可能となる。
【0032】
【発明の効果】
この発明の顕微鏡下における眼科手術用点眼装置によれば、術者は手術中でも顕微鏡から目を離さずに、片手の操作で点眼液を術野内の任意の部位へ点眼することが出来、その位置の変更、微調節も容易かつ確実に行うことが出来る。この結果、点眼液を滴下する手術助手の作業は軽減され、術者も点眼液滴下の適切さに不安を抱く必要が無くなることから、手術助手への指示出しなども含めたストレスが軽減される。
【0033】
そして、この術野への的確な点眼により、手術部位の乾燥防止、術野を妨げる出血の洗浄、細菌感染防止のための洗浄などをタイミング、方向、量ともに安定して行うことが可能となる。又、点眼速度が一定であることから、メトロノーム様の働きも兼ね備えており、更に、点眼液の温度を設定すれば、術野の温度調節も可能になる。加えて、滴下点を術野中央に設定すれば、該滴下点が顕微鏡手術のモニタリングやビデオ撮影の明瞭なセンタリング指標になり、顕微鏡視野のセンタリングを容易かつ確実に実施出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる装置の一例を示す概観図
【図2】同縦断面図
【図3】顕微鏡鏡胴への取付状態を示す側面図
【図4】他の形状の顕微鏡鏡胴への取付状態を示す側面図
【図5】この発明の装置の使用状態を概観的に示す図
【図6】顕微鏡下手術での術者の視界を装置の動きを含めて示した図
【図7】点眼液の流量調節とオン・オフ機構を備えた一変形例を示す図
【図8】同要部の拡大図
【図9】連結チューブに導管部を直接接続する構造例を示す斜視図
【図10】導管部を垂直方向に回動可能とした構造を示す斜視図
【図11】同要部の断面図
【図12】導管部を自由な方向へ回動可能とした構造を示す斜視図
【図13】同要部の断面図
【図14】一体型の導管部の例を示す斜視図
【符号の説明】
(1) 導管支持部
(1a) 導管支持部の顕微鏡取付面
(2) 導管部
(2a) 導管基部
(2b) ノズル部
(3) 滴下孔
(4) 点眼液の連結チューブ差込口
(5) 顕微鏡鏡胴
(6) 対物レンズ
(7) 接眼レンズ
(8) 連結チューブ
(9) 三方活栓
(10) 点眼液セット
(11) 速度調節しぼり
(12) 点眼液容器
(13) 術者眼
(14) 術者手
(15) 患者眼
(16) チューブ
(17) 押圧板
(18) 取付部材
(19) 連結嘴
(20) 鍔部
(21) スリット
(22) 回転連結手段
(22a) 部材
(22b) 部材
(23) ユニバーサル回転連結手段
(23a) 連結部材
(23b) 連結部材
(31) 導管支持部
(32) 導管部
(33) スリット

Claims (13)

  1. 手術用顕微鏡に取り付けられる導管支持部と該導管支持部に取り付けられる導管部を備え、導管部は点眼液を収納した点眼液貯蔵部に連通自在とするために開口して終端すると共に導管基部及びノズル部を有し、該導管基部の一部とノズル部は術野に向かって延び出し、その先端に点眼液を滴下するための滴下孔が形成され、導管支持部に対して導管基部を回動可能に取り付けて少なくとも導管部の一部を回動可能とし、導管基部とノズル部との相対的な可動により少なくとも導管部の一部を伸縮自在とし、該導管部の回動と伸縮により、術者の片手による操作で滴下孔からの点眼液の滴下位置を術野の任意点若しくは術野外に変更自在としつつ、点眼液貯蔵部から導管部を介して導かれた点眼液を滴下孔から顕微鏡下術野に滴下して、手術部位の乾燥防止、洗浄を可能とし、かつ、点眼液の滴下位置を術野のセンタリング指標としたことを特徴とする顕微鏡下における眼科手術用点眼装置。
  2. 導管部の少なくとも一部を、顕微鏡鏡胴の軸心方向に移動自在に取り付けて、滴下孔の位置を術野に接離自在としたことを特徴とする請求項1記載の点眼装置。
  3. 術者の片手の操作による滴下孔の移動を、顕微鏡への導管部の取付部若しくは導管部の導管基部とノズル部との接続部における可動性と該可動性に対する抵抗性とのバランスによって行うようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載の点眼装置。
  4. 可動性と該可動性に対する抵抗性とのバランスを、可動部分における摩擦接触により達成するようにしたことを特徴とする請求項記載の点眼装置。
  5. 点眼液の表面張力により、顕微鏡への導管部の取付部若しくは導管部の導管基部とノズル部との接続部における点眼液の漏出を防止するようにしたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の点眼装置。
  6. 顕微鏡へ導管支持部を介して導管基部を取り付け、該導管支持部及びノズル部を合成樹脂で形成し、導管基部をステンレススティールで形成して、合成樹脂とステンレススティールとの接触により、可動性と抵抗性のバランス及び点眼液の漏出を防止するに十分な表面張力を得るようにしたこと特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の点眼装置。
  7. 点眼液貯蔵部と滴下孔との間に、点眼液の流量調節手段とオン・オフ機構を配したことを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の点眼装置。
  8. 流量調節手段とオン・オフ機構が、軟質のチューブと該チューブを押圧してチューブ内の空間の大きさを変更し得る押圧部材とからなることを特徴とする請求項記載の点眼装置。
  9. 手術用顕微鏡への導管支持部の取り付けを、直接若しくは他の部材を介して間接的に行うようにしたことを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の点眼装置。
  10. 手術用顕微鏡への導管支持部の取り付けを、着脱自在な手段により行うようにしたことを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の点眼装置。
  11. 導管支持部に対して、導管部が着脱自在に取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の点眼装置。
  12. 導管支持部が、手術用顕微鏡に密着する取付面を有していることを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の点眼装置。
  13. 導管支持部の取付面が、手術用顕微鏡の形状に倣って変形可能な取付面を有していることを特徴とする請求項12記載の点眼装置。
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