JP3926069B2 - 竪樋継手 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、竪樋同士の曲折角度を調節しつつ両者を接続する竪樋継手に係り、特に、漏水がなく、さらに曲折角度の調節も容易な竪樋継手に関する。
【0002】
【従来の技術】
接続角度を調節可能な竪樋継手として、本出願人は、略筒状体の継手本体と、該継手本体の両端部のそれぞれに配設され該継手本体の周方向に回動自在な竪樋接続部を備え、該継手本体を小径部と大径部とし、該小径部を該大径部内に摺動可能に接続した手段、すなわち、曲折角度の調節として大小の径を有する管を用いた手段を開示している(実公平3−54505号公報)。この手段は角度調節のみならず捻り方向まで調節できるため優れた技術である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、かかる手段では、大径部を下方に配置した場合、大径部と小径部の隙間、大径部と竪樋接続部との隙間等から漏水する場合があるという課題があった。かかる隙間にパッキンを配置することが考えられるが、竪樋継手の曲折角度を調節する際、大径部の内部形状が小径部の外部形状と略同一なため、パッキンでは抵抗が大きくて摺動させにくくなり、配置できないでいた。
【0004】
したがって、本発明の目的は、漏水がなく、さらに曲折角度の調節も容易な竪樋継手を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記に鑑み鋭意検討を行った結果、小径部と該小径部と同曲率に湾曲された大径部とからなり、該小径部が該大径部に対しその軸線方向に沿って摺動可能に接続される略筒状体の継手本体と、該小径部の端部に周方向に回動自在な竪樋小径接続部と、該大径部の端部に周方向に回動自在な竪樋大径接続部とを配設した竪樋継手において、筒状パッキンが、その長手方向端部を該竪樋小径接続部の外周部に接続され、他方端部を該竪樋大径接続部より下方の竪樋側まで露出するようにして取り付けたことにより、上記課題を解決できることを見いだし、本発明を完成させた。
【0006】
上記手段にあっては、筒側パッキンの露出側端部が竪樋内にあるため、竪樋継手内での防水性を達成したものである。また、露出側端部から排出される雨水の逆流に対しては、筒状パッキンの露出側端部の周りに防水材(スポンジ、コーキング材、発泡材等)を取り付けることによって、対応することができる。
【0008】
本発明において、小径部と該小径部と同曲率に湾曲された大径部とからなり、該小径部が該大径部に対しその軸線方向に沿って摺動可能に接続される略筒状体の継手本体と、該小径部の端部に周方向に回動自在な竪樋小径接続部と、該大径部の端部に周方向に回動自在な竪樋大径接続部とを配設した竪樋継手にあって、筒状パッキンが、その長手方向端部を該竪樋小径接続部の外周部に接続され、他方端部を該竪樋大径接続部より下方の竪樋側まで露出するようにして取り付けたことにより、竪樋小径接続部から入った雨水を、筒状パッキンを介して、そのまま(漏水させることなく)下方の竪樋に排水させることができる。該筒状パッキンは、漏水しないものであれば、その形状は単なる筒状だけでなく筒自体に凹凸を設けた蛇腹状であってもよい。また、素材としても、弾性を有するものであれば適宜選択することができ、具体的には、エラストマ、ゴム、軟質塩化ビニル樹脂等の単体又はこれらの複合体、積層体がある。
【0009】
本発明における竪樋継手の竪樋接続部(竪樋小径接続部、竪樋大径接続部)は、接続される竪樋の大きさや形状に対して適宜選択して作成されるものであり、従来公知の竪樋継手の形状と同じで構わない。
【0010】
該竪樋継手の素材としては、竪樋同士を安定的に接続させるものであれば適宜選択でき特に限定するものでないが、例えばステンレス、鉄、鋼、銅、アルミニウム、亜鉛、ニッケルなどの単体又は合金といった金属、熱可塑性樹脂(例えばポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリエステル、ポリスチレン、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)、ポリカーボネート)や熱硬化性樹脂の単体又は複合体といった合成樹脂や、合成樹脂に補強繊維(例えばガラス繊維、アラミド繊維、金属繊維等)を含有させた合成樹脂がある。なお、金属に合成樹脂やゴムを被覆又は積層するような複合体であっても良いのは勿論である。
【0014】
本発明にかかる第一実施例を図2に開示して詳細に説明する。図2は本発明の第一実施例にかかる竪樋継手の一部を透視した模式図である。第一実施例にかかる竪樋継手は、該筒状パッキンは、その長手方向端部が上方の小径接続部42の外周部に接続され、その他方端部が下方の竪樋大径接続部43より下方の竪樋側まで露出したものである。
【0015】
本実施例にあっては、筒状パッキン6の下端が竪樋継手の下方の竪樋側へ露出しているため、漏水防止・曲折角度調節容易といった効果を有する。また、竪樋継手の曲折角度を捻った形で設置する際、本実施例にあっては、筒状パッキン6の下端がフリーなため、どんな捻りがあっても対応できる。なお、図示は省略したが、筒状パッキン6の外周には防水性のあるスポンジを取り付け、逆流してくる雨水に対しても防水性を高めている。
【0016】
【発明の効果】
本発明は、小径部と該小径部と同曲率に湾曲された大径部とからなり、該小径部が該大径部に対しその軸線方向に沿って摺動可能に接続される略筒状体の継手本体と、該小径部の端部に周方向に回動自在な竪樋小径接続部と、該大径部の端部に周方向に回動自在な竪樋大径接続部とを配設した竪樋継手において、筒状パッキンが、その長手方向端部を該竪樋小径接続部の外周部に接続され、他方端部を該竪樋大径接続部より下方の竪樋側まで露出するようにして取り付けたことにより、曲折角度の調節が容易なまま漏水がなく、該筒状パッキンの下端がフリーなため、該竪樋継手に対してどんな捻りがあっても対応できるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例にかかる竪樋継手の一部を透視した模式図である。
【符号の説明】
1継手本体
2小径部
3大径部
42 竪樋小径接続部
43 竪樋大径接続部
6筒状パッキン
Claims (2)
- 小径部(2)と該小径部(2)と同曲率に湾曲された大径部(3)とからなり、該小径部(2)が該大径部(3)に対しその軸線方向に沿って摺動可能に接続される略筒状体の継手本体(1)と、該小径部(2)の端部に周方向に回動自在な竪樋小径接続部(42)と、該大径部(3)の端部に周方向に回動自在な竪樋大径接続部(43)とを配設した竪樋継手において、筒状パッキン(6)が、その長手方向端部を該竪樋小径接続部(42)の外周部に接続され、他方端部を該竪樋大径接続部(43)より下方の竪樋側まで露出するようにして取り付けられていることを特徴とする竪樋継手。
- 筒状パッキン(6)が、弾性を有する蛇腹状パッキンである請求項1記載の竪樋継手。
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Publications (2)
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JP2001073518A JP2001073518A (ja) | 2001-03-21 |
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JP (1) | JP3926069B2 (ja) |
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- 1999-09-03 JP JP24943199A patent/JP3926069B2/ja not_active Expired - Fee Related
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