JP3925381B2 - 映像信号処理回路 - Google Patents

映像信号処理回路 Download PDF

Info

Publication number
JP3925381B2
JP3925381B2 JP2002290914A JP2002290914A JP3925381B2 JP 3925381 B2 JP3925381 B2 JP 3925381B2 JP 2002290914 A JP2002290914 A JP 2002290914A JP 2002290914 A JP2002290914 A JP 2002290914A JP 3925381 B2 JP3925381 B2 JP 3925381B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
video
signal
contour
display area
luminance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002290914A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004128934A (ja
Inventor
均 野田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2002290914A priority Critical patent/JP3925381B2/ja
Publication of JP2004128934A publication Critical patent/JP2004128934A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3925381B2 publication Critical patent/JP3925381B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Picture Signal Circuits (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像表示装置の輪郭強調を行う画像信号処理回路において、映像信号の映像表示領域を検出し、映像表示領域とブランキング領域の境界部に発生するエラー信号を除去して高画質化を図る画像信号処理回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、ビデオディスクプレーヤーなどの映像機器や映像ソフトの充実に伴い迫力のある映像を楽しむための大画面画像表示装置の要望が高まってきている。
【0003】
図5は大画面表示装置の一例として液晶パネルを用いた投写型画像表示装置の一例の構成を示した構成図である。
【0004】
図5において、1は液晶パネル、2は液晶パネル1を照明するための光源、3は光源2より照射された光を反射させるための反射鏡、4は光源2より照射された光および反射鏡3で反射された光を集光するための集光レンズ、5は液晶パネル1上に表示された映像を拡大投写するための投写レンズ、6はスクリーン、11は入力された映像信号を処理して液晶パネル1に表示させる形式に変換する映像信号処理部、12は同期信号分離部、13は同期信号より液晶パネル1を駆動するための制御信号を発生する液晶パネル駆動制御部、14は液晶パネル1の水平走査ドライバ部、15は同じく液晶パネル1の垂直走査ドライバ部、16は光源2の光源駆動部、17は全体のシステム制御部である。
【0005】
図6は映像信号処理部11の構成の一例を示したブロック図である。
【0006】
図6において20は映像信号を輝度信号と色差信号に分離するための色信号復調部、30は輝度信号について色々な画質調整を行う輝度信号調整部、40は色差信号について色々な画質調整を行う色差信号調整部、50は輝度信号と色差信号を赤色、緑色、青色の映像信号に変換するためのマトリックス回路部である。そして、輝度信号調整部30は、黒レベル調整部31、コントラスト調整部32、輪郭強調部33などで構成される。色差信号調整部40は、色合い調整部41、色の濃さ調整部42などで構成される。
【0007】
映像を従来の小さな画面に表示しているときは表示される映像の画質が十分なレベルにあると思っていても、投写型画像表示装置を用いて映像を大画面で表示すると表示される映像の画質が不十分に思える場合も多く、表示される映像を高画質化するための様々な方法が提案されている。
【0008】
映像の高画質化するための一つの手段に、図6で示したように輪郭強調部33で映像信号に映像の輪郭を強調する補正信号を重畳して輪郭をくっきりとさせる輪郭強調の方法がある。
【0009】
輪郭強調の方法としてよく知られている方法には、映像信号の輝度信号の水平方向または垂直方向に対する2次微分信号を生成して、適当なレベルに変換した信号を輪郭強調の補正信号として元の輝度信号に加算する方法がある。ここで、水平方向の2次微分信号から生成した輪郭強調信号を加算するものが水平輪郭強調であり、垂直方向のものが垂直輪郭強調である。
【0010】
このように輪郭強調信号は映像信号の2次微分信号より生成するのであるが、映像表示領域とブランキング領域の境界部では映像信号の不連続性によって、原理的に2次微分信号が発生してしまう。これを輪郭強調信号として後段の処理を行うことで境界部に輪郭補正信号が加算され、境界部の輝度レベルが上がってエッジがつくような状態になっていた(以下この状態を偽のエッジと称す)。従来のテレビ受信機では映像信号の映像表示領域をブラウン管の表示領域より大きくする、いわゆる、オーバースキャンにすることで上記したような不具合部分が表示されないようにしていた。
【0011】
これに対して投写型画像表示装置などのような大画面表示装置では、レターボックス映像のように、例えばアスペクト比が4:3の表示画面に16:9の映像を表示する場合も多い。この場合は、画面の上下部分にブランキング領域が表示されるので、必然的に映像表示領域との境界部が画面上に表示されることになり、境界部で発生するエラー信号によって偽のエッジが表示されていた。
【0012】
従来の映像信号処理回路の一例としては特開平10−843411号公報に記載されたものがある。
【0013】
図7は従来の映像信号処理回路の一例の構成を示したブロック図であり、60は輝度信号処理部、70は輪郭強調部である。輪郭強調部70は、輪郭抽出回路71、係数乗算回路72、加算回路73、イネーブル信号生成回路74、スイッチ回路75で構成されている。輪郭抽出回路71は、例えば、上記したような2次部分回路であり、映像信号の輪郭部を抽出する。輪郭抽出部71で抽出した輪郭信号(ロ)を係数乗算回路72で適当なレベルに変換し、加算回路73で輝度信号処理部60において処理した映像輝度信号と加算して輪郭強調を行っている。イネーブル信号生成回路74は、水平表示領域信号、垂直表示領域信号によって示される映像表示領域よりイネーブル信号(イ)を生成する。このイネーブル信号(イ)でスイッチ回路75を制御して映像表示領域以外では輪郭信号(ロ)が映像輝度信号に加算されないようにしている。
【0014】
図8は従来の垂直表示領域信号の発生回路の一例の構成を示したブロック図である。入力された映像信号は同期分離回路80で水平同期信号と垂直同期信号に分離される。垂直同期信号はブランキング期間カウンタ81を起動し、ブランキング期間カウンタ81は設定されたカウント数だけHパルスをカウントする。ブランキング期間カウンタ81のカウントが終了すると、ブランキング期間カウンタ81は映像表示期間カウンタ82を起動する。映像表示期間カウンタ82は同様に設定されたカウント数だけHパルスをカウントする。ブランキング期間カウンタ81に垂直同期信号から、映像表示領域が始まるまでの期間を設定し、映像表示期間カウンタ82に映像表示領域の期間を設定しておけば、映像表示期間カウンタ82がカウントを行っている期間が垂直方向の表示領域を表すことになる。水平表示領域信号イも同様にして発生させることができる。
【0015】
このような従来の表示領域信号発生回路の一例としては、例えば特開平7−44125号公報に記載されたものがある。
【0016】
【特許文献1】
特開平10−843411号公報
【特許文献2】
特開平7−44125号公報
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
上記したような従来の方式の映像信号処理回路では、映像表示期間を示す表示領域信号を垂直または水平同期信号を基準として、カウンタでHパルスやドットクロックをカウントして一定の期間を示す信号を生成していた。そのため、カウンタには予め映像領域の開始位置や表示期間を示すデータを設定しておくことが必要であるが、シネマソースのようなレターボックスの映像信号では映像の表示位置がソースによって異なっていたり、また、投写型映像表示装置では映像の表示位置を垂直や水平方向に移動させて表示することも多いので、カウンタに設定しているデータが実際に表示している映像の表示位置と一致していない場合が生じる、という課題があった。そして、この設定データと映像表示位置との不一致は特に垂直方向について起こる場合が多かった。
【0018】
本発明は、映像表示領域が異なる映像信号を表示する場合や、映像表示位置を移動させて表示する場合において、自動的に映像表示領域の境界を検出して輪郭強調を行う領域を制御することにより、境界部に偽のエッジが表示されることがない映像信号処理回路を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するために第1の発明の映像信号処理回路は、入力映像信号の輪郭を強調する手段を、映像表示領域とブランキング領域を判別し、映像表示領域とブランキング領域との境界部では動作させないようにする映像信号処理回路において、
入力映像輝度信号より輪郭成分を抽出してそれを適当なレベルに変換した映像輪郭強調信号を発生する映像輪郭抽出手段と、前記映像輪郭抽出手段より出力された映像輪郭強調信号を入力映像輝度信号に加算する加算手段と、入力映像輝度信号の映像表示領域とブランキング領域を判定する映像表示領域検出手段と、前記映像輪郭強調信号の入力映像輝度信号への加算を切り換える切り換えスイッチ手段を具備するとともに、
前記映像表示領域検出手段が、映像輪郭強調信号を加算する画素(以下、注目画素と称す)に対して少なくとも1ライン上側の画素の輝度レベルを予め設定したしきい値と比較する第1の輝度レベル判定手段と、少なくとも1ライン下側の画素の輝度レベルを予め設定したしきい値と比較する第2の輝度レベル判定手段と、前記第1および第2の輝度レベル判定手段の判定結果を1水平走査期間中の設定した期間について各々カウントする第1および第2のカウント手段と、前記第1および第2のカウント手段の最小値をとる最小値検出手段と、前記最小値検出手段によって検出された結果を予め設定した判定値と比較して前記切り換えスイッチ手段を制御する信号を発生するカウント値判定手段で構成され、
前記映像表示領域検出手段によって検出された映像表示領域について前記切り換えスイッチ手段を制御して前記映像輪郭強調信号を入力映像輝度信号に加算することを特徴とする。
【0024】
上記のように、第の発明の映像信号処理回路によれば、注目画素の上側および下側ラインの画素の輝度レベルとしきい値との比較を1水平走査期間中の設定した期間について行い、比較結果のカウント結果によって映像表示領域とブランキング領域の境界を判定することで、自動的に映像表示領域を検出することができるという効果が得られる。
【0025】
の発明の映像信号処理回路は、入力映像信号の輪郭を強調する手段を、映像表示領域とブランキング領域を判別し、映像表示領域とブランキング領域との境界部では動作させないようにする映像信号処理回路において、
入力映像輝度信号より輪郭成分を抽出してそれを適当なレベルに変換した映像輪郭強調信号を発生する映像輪郭抽出手段と、前記映像輪郭抽出手段より出力された映像輪郭強調信号を入力映像輝度信号に加算する加算手段と、入力映像輝度信号の映像表示領域とブランキング領域を判定する映像表示領域検出手段と、前記映像輪郭強調信号の入力映像輝度信号への加算を切り換える切り換えスイッチ手段を具備するとともに、
前記映像領域検出手段が、前記注目画素に対して少なくとも1ライン上側の画素の輝度レベルを予め設定したしきい値と比較する第1の輝度レベル判定手段と、少なくとも1ライン下側の画素の輝度レベルを予め設定したしきい値と比較する第2の輝度レベル判定手段と、前記第1および第2の輝度レベル判定手段の判定結果の論理積をとるAND手段と、前記AND手段の出力を1水平走査期間中の設定した期間についてカウントするカウント手段と、前記カウント手段の出力を設定した予め判定値と比較して前記切り換えスイッチ手段を制御する信号を発生するカウント値判定手段で構成されていることを特徴とする。
【0026】
上記のように、第の発明の映像信号処理回路によれば、注目画素の上側および下側ラインの画素の輝度レベルとしきい値との比較を1水平走査期間中の設定した期間について行い、比較結果のAND出力のカウント結果によって映像表示領域とブランキング領域の境界を判定することで、自動的に映像表示領域を検出することができるという効果が得られる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の種々の実施形態について図面を用いて説明する。
【0028】
(実施の形態1)
図1は本発明の第1の実施形態にかかる映像信号処理回路の一例の構成を示したブロック図であり、図1では垂直方向の映像輪郭強調処理回路について示している。
【0029】
図1において、100は垂直方向映像輪郭抽出部(特許請求の範囲では入力映像信号の輪郭を強調する手段、または映像輪郭抽出手段に相当)、110は垂直方向映像輪郭抽出部100で作成した輪郭強調信号を元の映像輝度信号に加算するための加算回路(特許請求の範囲では加算手段に相当)、120は垂直映像表示領域検出部(特許請求の範囲では映像表示領域検出手段に相当)、130は信号のタイミングを調整するための1ライン遅延回路、140は輪郭強調信号の加算を制御するためのスイッチ回路(特許請求の範囲ではスイッチ手段に相当)である。
【0030】
垂直方向映像輪郭抽出部100は、一般的な2次微分回路の構成をとっており、映像輝度信号を垂直方向に1H期間遅延させる2つの1ライン遅延回路101、102、3H期間の各データにフィルター係数を掛けるためのフィルター係数乗算回路103、104、105、その結果を加算するための加算回路106、107、演算結果の2次微分信号を適当なレベルに調整するための係数乗算回路108で構成されている。垂直方向映像輪郭抽出部100では映像輝度信号を垂直方向について2次微分を行い、レベルを調整することで輪郭強調信号(a)を得ている。これらの構成要素101〜108で構成される垂直方向映像輪郭抽出部100の動作は、一般によく知られているので詳細な説明を省略する。
【0031】
垂直映像表示領域検出部120は、注目画素の上側の画素の輝度レベルおよび下側の画素の輝度レベルを設定されたしきい値YHと比較する第1の輝度レベル判定回路121および第2の輝度レベル判定回路122と、第1の輝度レベル判定回路121の判定結果を設定期間についてカウントする第1の1Hカウンタ回路123と、同じく第2の輝度レベル判定回路122の判定結果を設定期間についてカウントする第2の1Hカウンタ回路124と、第1の1Hカウンタ回路123と第2の1Hカウンタ回路124のうちカウント結果の少ない方の値をとる最小値回路125と、最小値回路125の出力値を設定された判定値Cと比較するカウント値判定回路126で構成されている。
【0032】
図2は垂直映像表示領域検出部120の動作を説明するための説明図である。図2では表示画面の一部として垂直5ライン、水平10画素の画面を示しており、上側の2ラインがブランキング領域、下側の3ラインが映像表示領域の場合を示している。
【0033】
図2(a)は注目画素がブランキング領域中のラインV2にある場合を示している。この場合は、注目画素の上側の画素はラインV1にある画素であり、下側の画素はラインV3にある画素であるとする。しきい値YHは、映像表示領域にある画素の輝度レベルとブランキング領域にある画素の輝度レベルを十分判別できるレベルに設定されてある。この状態では第1の輝度レベル判定回路121の出力は1H期間中の設定した期間に渡って全て”0”であり、第2の輝度レベル判定回路122の出力は1H期間中の設定した期間に渡って全て”1”になる。従って、第1の輝度レベル判定回路121の出力をカウントする第1の1Hカウンタ回路123のカウント値は”0”であり、第2の輝度レベル判定回路122の出力をカウントする第2の1Hカウンタ回路124のカウント値は”10”になる。そして、1Hカウンタ123、124のカウント値の小さい方の値は”0”であるから、最小値判定回路125の出力は”0”になる。
【0034】
カウント値判定回路126は最小値判定回路125の出力値と設定された判定値Cを比較し、その大小によって出力信号を出力する。判定値Cは、言い換えれば1H期間に輝度レベルがYH以上である画素がC個以上のとき、そのラインは「映像表示領域である」と判定する判定値である。ここで例えばYH=1と設定しておけば、この場合のカウント値判定回路126の出力は”0”になる。
【0035】
次に図2(b)において注目画素が映像領域のラインV3に移った場合を考える。この場合は、注目画素の上側画素はまだブランキング領域にあるので、第1の1Hカウンタ123のカウント値は”0”であり、その結果、カウント値判定回路126の出力は”0”のままである。
【0036】
図2(c)において注目画素がラインV4に移ると、注目画素の上側画素も映像表示領域のラインV3に移るので、第1の1Hカウンタ123のカウント値は”10”になり、カウント値判定回路126の出力は”1”になるので、これより映像表示領域を判定できる。
【0037】
このように本発明の構成要素である垂直映像表示領域検出部120によれば、カウント値判定回路126の出力によって映像信号領域を検出することができるので、カウント値判定回路126の出力が”1”のときだけ、スイッチ回路140を制御して輪郭強調をオンにするように制御することができる。特に垂直映像表示領域検出部120では、注目画素が映像表示領域の最外部にあるときもカウンタ値判定回路126の出力が”0”になるので、輪郭強調信号の加算がオフになる。このように新たに信号を細工することなしに境界部での輪郭強調信号の加算をオフにすることができる。
【0038】
ここで、1Hカウンタ123、124で輝度レベル判定回路121、122の出力を設定期間についてカウントするように構成したのは、例えばブランキング領域中に挿入された字幕などの様に、ほとんど黒の領域の一部が白であるラインを境界として誤検出することを防ぐためであり、設定期間は1H期間の50%以上あることが望ましい。
【0039】
なお、本実施例では輝度レベルを検出する画素を注目画素の1ライン上および下の画素とした場合について説明したが、これに限定される訳ではなく複数ライン離れた画素を用いても同様な効果を得ることができる。
【0040】
以上のように第1の実施形態によれば、注目画素の上側の画素の輝度レベルおよび下側の画素の輝度レベルを予め設定したしきい値と比較した結果を、1水平走査期間中の設定した期間についてカウントし、カウント結果の最小値を設定した判定値と比較して輪郭強調をオン/オフするスイッチ回路を制御することで、映像表示領域の自動的な検出が可能となり、映像表示領域がどの位置にあっても、境界部に偽のエッジが発生することがないという効果が得られる。
【0041】
(実施の形態2)
図3は本発明の第2の実施形態にかかる映像信号処理回路の一例の構成を示したブロック図であり、図3では垂直方向の映像輪郭強調処理回路について示している。なお、上記した第1の実施形態における映像信号処理回路と同一構成部分には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0042】
図3において、100は垂直方向映像輪郭抽出部、110は垂直方向映像輪郭抽出部100で作成した輪郭強調信号を元の映像輝度信号に加算するための加算回路、150は垂直映像表示領域検出部、130は信号のタイミングを調整するための1ライン遅延回路、140は輪郭強調信号の加算を制御するためのスイッチ回路である。
【0043】
垂直映像表示領域検出部150は、注目画素の上側の画素の輝度レベルおよび下側の画素の輝度レベルを設定されたしきい値YHと比較する第1の輝度レベル判定回路151および第2の輝度レベル判定回路152と、第1の輝度レベル判定回路151と第2の輝度レベル判定回路152の出力信号の論理積をとるAND回路153、AND回路153の出力を設定期間についてカウントする1Hカウンタ回路154と、1Hカウンタ回路154の出力値を設定された判定値Cと比較するカウント値判定回路155で構成されている。
【0044】
図4は垂直映像表示領域検出部150の動作を説明するための説明図である。図4では表示画面の一部として垂直5ライン、水平10画素の画面を示しており、上側の2ラインがブランキング領域、下側の3ラインが映像表示領域の場合を示している。
【0045】
図4(a)は注目画素がブランキング領域中のラインV2にある場合を示している。この状態では第1の輝度レベル判定回路151の出力は1H期間中の設定した期間に渡って全て”0”であり、第2の輝度レベル判定回路152の出力は1H期間中の設定した期間に渡って全て”1”になる。従って、AND回路153の出力は”0”になり、AND回路153の出力をカウントする1Hカウンタ回路154のカウント値は”0”になる。ここで例えばカウント値判定回路155の判定値をYH=1と設定しておけば、この場合のカウント値判定回路155の出力は”0”になる。
【0046】
次に図4(b)において注目画素が映像領域のラインV3に移った場合を考える。この場合は、注目画素の上側画素はまだブランキング領域にあるので、AND回路153の出力は”0”であり、カウント値判定回路155の出力は”0”のままである。
【0047】
図4(c)において注目画素がラインV4に移ると、注目画素の上側画素も映像表示領域のラインV3に移るので、第1の輝度レベル判定回路151の出力と、第2の輝度レベル判定回路152の出力はともに1H期間中の設定した期間に渡って全て”1”になる。従って、AND回路153の出力は”1”になり、AND回路153の出力をカウントする1Hカウンタ回路154のカウント値は”10”になる。ここで、YH=1であるからカウント値判定回路155の出力は”1”になり、これより映像表示領域を判定できる。
【0048】
このように本発明の構成要素である垂直映像表示領域検出部150によれば、カウント値判定回路155の出力によって映像信号領域を検出することができるので、カウント値判定回路155の出力が”1”のときだけ、スイッチ回路140を制御して輪郭強調をオンにするように制御することができる。特に垂直映像表示領域検出部150では、注目画素が映像表示領域の最外部にあるときもカウンタ値判定回路155の出力が”0”になるので、輪郭強調信号の加算がオフになる。このように新たに信号を細工することなしに境界部での輪郭強調信号の加算をオフにすることができる。
【0049】
ここで、1Hカウンタ154で輝度レベル判定回路151、152の出力を設定期間についてカウントするように構成したのは、例えばブランキング領域中に挿入された字幕など境界として誤検出することを防ぐためであり、設定期間は1H期間の50%以上あることが望ましい。
【0050】
本実施例の場合、注目画素の上側の画素の輝度レベルと下側の画素の輝度レベルを第1の輝度レベル判定回路151と、第2の輝度レベル判定回路152で予め設定されたしきい値YHと比較した結果をAND回路153でANDをとって結果を1Hカウンタ回路154でカウントするように構成しているが、このように構成することで第1の実施例の構成より回路構成を簡単化できる利点がある。一方、注目画素の上側画素の輝度レベルがYH以下のとき下側画素の輝度レベルがYH以上である場合や、その逆の場合である、といった状態が1H期間中の全ての画素について成り立つ場合は判定を誤ってしまうが、映像信号がこのような条件を満たすことはまず無いので実用上問題はない。
【0051】
なお、本実施例では輝度レベルを検出する画素を注目画素の1ライン上および下の画素とした場合について説明したが、これに限定される訳ではなく複数ライン離れた画素を用いても同様な効果を得ることができる。
【0052】
以上のように第2の実施形態によれば、注目画素の上側の画素の輝度レベルおよび下側の画素の輝度レベルを設定したしきい値と比較した結果のANDをとったものを、1水平走査期間中の予め設定した期間についてカウントし、カウント結果を予め設定した判定値と比較して輪郭強調をオン/オフするスイッチ回路を制御することで、映像表示領域の自動的なに検出が可能となり、映像表示領域がどの位置にあっても、境界部に偽のエッジが発生することがないという効果が得られる。
【0053】
なお、上記した第1および第2の実施例では、映像表示領域の検出を垂直方向について注目して行うように説明したが、本実施例の構成を応用すれば水平方向の映像表示領域を検出することが可能であることは明らかである。
【0054】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、注目画素の上側画素および下側画素の輝度レベルをしきい値と比較した結果を1H期間の50%以上の期間についてカウントし、そのカウント値と判定値との比較によって映像表示領域を検出することによって、映像表示領域の開始位置や期間が分かっていなくても映像表示領域を自動的に検出することができ、かつ、輪郭強調を行う領域を映像表示領域に正しく設定することが可能になるため、映像表示領域の境界部で偽のエッジが表示されることで表示品位を低下させることを回避することができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態にかかる映像信号処理回路の構成を示したブロック図
【図2】同回路による垂直表示領域検出部の動作を示した状態図
【図3】本発明の第2の実施形態にかかる映像信号処理回路の構成を示したブロック図
【図4】同回路による垂直表示領域検出部の動作を示した状態図
【図5】従来の投写型画像表示装置の一例の構成を示した構成図
【図6】同装置における画像処理部の構成を示したブロック図
【図7】従来の輪郭強調回路の一例の構成を示したブロック図
【図8】従来の表示領域検出回路の一例の構成を示したブロック図
【符号の説明】
100 垂直方向映像輪郭抽出部
110 加算回路
120 垂直映像表示領域検出部
121 第1の輝度レベル判定回路
122 第2の輝度レベル判定回路
123 第1の1Hカウンタ回路
124 第2の輝度レベル判定回路
125 最小値回路
126 カウント値判定回路
130 1ライン遅延回路
140 スイッチ回路

Claims (2)

  1. 入力映像信号の輪郭を強調する手段を、映像表示領域とブランキング領域を判別し、映像表示領域とブランキング領域との境界部では動作させないようにする映像信号処理回路において、
    入力映像輝度信号より輪郭成分を抽出してそれを適当なレベルに変換した映像輪郭強調信号を発生する映像輪郭抽出手段と、前記映像輪郭抽出手段より出力された映像輪郭強調信号を入力映像輝度信号に加算する加算手段と、入力映像輝度信号の映像表示領域とブランキング領域を判定する映像表示領域検出手段と、前記映像輪郭強調信号の入力映像輝度信号への加算を切り換える切り換えスイッチ手段を具備するとともに、
    前記映像表示領域検出手段が、映像輪郭強調信号を加算する画素(以下、注目画素と称す)に対して少なくとも1ライン上側の画素の輝度レベルを予め設定したしきい値と比較する第1の輝度レベル判定手段と、少なくとも1ライン下側の画素の輝度レベルを予め設定したしきい値と比較する第2の輝度レベル判定手段と、前記第1および第2の輝度レベル判定手段の判定結果を1水平走査期間中の設定した期間について各々カウントする第1および第2のカウント手段と、前記第1および第2のカウント手段の最小値をとる最小値検出手段と、前記最小値検出手段によって検出された結果を予め設定した判定値と比較して前記切り換えスイッチ手段を制御する信号を発生するカウント値判定手段で構成され、
    前記映像表示領域検出手段によって検出された映像表示領域について前記切り換えスイッチ手段を制御して前記映像輪郭強調信号を入力映像輝度信号に加算することを特徴とする映像信号処理回路。
  2. 入力映像信号の輪郭を強調する手段を、映像表示領域とブランキング領域を判別し、映像表示領域とブランキング領域との境界部では動作させないようにする映像信号処理回路において、
    入力映像輝度信号より輪郭成分を抽出してそれを適当なレベルに変換した映像輪郭強調信号を発生する映像輪郭抽出手段と、前記映像輪郭抽出手段より出力された映像輪郭強調信号を入力映像輝度信号に加算する加算手段と、入力映像輝度信号の映像表示領域とブランキング領域を判定する映像表示領域検出手段と、前記映像輪郭強調信号の入力映像輝度信号への加算を切り換える切り換えスイッチ手段を具備するとともに、
    前記映像領域検出手段が、前記注目画素に対して少なくとも1ライン上側の画素の輝度レベルを予め設定したしきい値と比較する第1の輝度レベル判定手段と、少なくとも1ライン下側の画素の輝度レベルを予め設定したしきい値と比較する第2の輝度レベル判定手段と、前記第1および第2の輝度レベル判定手段の判定結果の論理積をとるAND手段と、前記AND手段の出力を1水平走査期間中の設定した期間についてカウントするカウント手段と、前記カウント手段の出力を設定した予め判定値と比較して前記切り換えスイッチ手段を制御する信号を発生するカウント値判定手段で構成されていることを特徴とする映像信号処理回路。
JP2002290914A 2002-10-03 2002-10-03 映像信号処理回路 Expired - Fee Related JP3925381B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002290914A JP3925381B2 (ja) 2002-10-03 2002-10-03 映像信号処理回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002290914A JP3925381B2 (ja) 2002-10-03 2002-10-03 映像信号処理回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004128934A JP2004128934A (ja) 2004-04-22
JP3925381B2 true JP3925381B2 (ja) 2007-06-06

Family

ID=32282647

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002290914A Expired - Fee Related JP3925381B2 (ja) 2002-10-03 2002-10-03 映像信号処理回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3925381B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4694306B2 (ja) 2005-08-17 2011-06-08 Hoya株式会社 輪郭強調処理ユニット

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004128934A (ja) 2004-04-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4561482B2 (ja) 映像表示装置
US7982810B2 (en) Panel-type image display device and liquid crystal television
US6002797A (en) Apparatus for detecting position of featuring region of picture, such as subtitle or imageless part
JP3429842B2 (ja) 映像信号の画像情報検出装置
US7812888B2 (en) Video signal determination device, a video display device, a video signal determination method, and a video display method for determining the type of a video signal that contains a synchronizing signal
JP2001078113A (ja) 映像機器および映像表示方法
JP3925381B2 (ja) 映像信号処理回路
JP3801573B2 (ja) プロジェクタ
JP5188272B2 (ja) 映像処理装置及び映像表示装置
EP1492335B1 (en) Video signal processing apparatus
JPH077685A (ja) テレビジョン受像機
JP2969408B2 (ja) 映像表示装置
JP2910883B2 (ja) 映像信号処理装置
JP2002077768A (ja) 映像信号処理装置
JPH0918802A (ja) 映像信号処理装置
JP3299838B2 (ja) ワイドアスペクトテレビジョン表示装置
JPH09181994A (ja) 映像信号処理装置
JPH09214846A (ja) 映像信号処理装置
JPH07298200A (ja) レターボックス画面検出装置
JP2003208609A (ja) 画像処理方法および画像処理装置
JPH08181889A (ja) 輪郭補正装置
JPH08195919A (ja) 画面サイズ調整装置
JPH06276415A (ja) フリッカー防止方法および装置
KR960006584A (ko) 텔레비젼수상기의 화면수직크기 자동보정 방법 및 회로
JPH07288750A (ja) 字幕処理回路

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040212

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20050707

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061110

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061114

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070110

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070206

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070219

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110309

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110309

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees