JP3924943B2 - Organic electroluminescent device material and organic electroluminescent device using the same - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は平面光源や表示に使用される有機エレクトロルミネッセンス(EL)素子用発光材料および高輝度の発光素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
有機物質を使用したEL素子は、固体発光型の安価な大面積フルカラー表示素子としての用途が有望視され、多くの開発が行われている。一般にEL素子は、発光層および該層をはさんだ一対の対向電極から構成されている。発光は、両電極間に電界が印加されると、陰極側から電子が注入され、陽極側から正孔が注入される。さらに、この電子が発光層において正孔と再結合し、エネルギー準位が伝導帯から価電子帯に戻る際にエネルギーを光として放出する現象である。
【0003】
従来の有機EL素子は、無機EL素子に比べて駆動電圧が高く、発光輝度や発光効率も低かった。また、特性劣化も著しく実用化には至っていなかった。
近年、10V以下の低電圧で発光する高い蛍光量子効率を持った有機化合物を含有した薄膜を積層した有機EL素子が報告され、関心を集めている(アプライド・フィジクス・レターズ、51巻、913ページ、1987年参照)。この方法は、金属キレート錯体を発光層、アミン系化合物を正孔注入層に使用して、高輝度の緑色発光を得ており、6〜7Vの直流電圧で輝度は数1000cd/m2、 最大発光効率は1.5lm/Wを達成して、実用領域に近い性能を持っている。
【0004】
しかしながら、現在までの有機EL素子は、構成の改善により発光強度は改良されているが、未だ充分な発光輝度は有していない。また、繰り返し使用時の安定性に劣るという大きな問題を持っている。これは、例えば、トリス(8−ヒドロキシキノリナート)アルミニウム錯体等の金属キレート錯体が、電界発光時に化学的に不安定であり、陰極との密着性も悪く、短時間の発光で大きく劣化していた。以上の理由により、高い発光輝度、発光効率を持ち、繰り返し使用時での安定性の優れた有機EL素子の開発のために、優れた発光能力を有し、耐久性のある発光材料の開発が望まれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、発光輝度が高く、繰り返し使用時での安定性の優れた有機EL素子の提供にある。本発明者らが鋭意検討した結果、一般式[1]で示される有機EL素子用発光材料を発光層に使用した有機EL素子の発光輝度および発光効率が高く、繰り返し使用時での安定性も優れていることを見いだし本発明を成すに至った。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、下記一般式[1]で示される有機エレクトロルミネッセンス素子用発光材料に関する。
一般式[1]
【0007】
【化2】

Figure 0003924943
【0008】
[式中、Ar1およびAr2は、それぞれ独立に置換もしくは未置換の酸素、窒素、または硫黄原子を含んでも良い、芳香族環、縮合芳香環、複素芳香環、縮合複素芳香環、または、それらの同種または異なる2種以上の環構造単位が2個以上結合した骨格を有するアリーレン基を表す。A、B、C、D、およびEはそれぞれ独立に置換もしくは未置換のアルキル基、置換もしくは未置換の酸素、窒素、または酸素原子を含んでも良いアリール基を表し、AとB、またはCとDはそれぞれ一体となっても良い。]
また、本発明はAr1およびAr2がp−フェニレン基であり、A、B、C、D、およびEは、それぞれ独立に置換されても良いフェニル基である上記有機エレクトロルミネッセンス素子用発光材料に関する。
【0009】
また、本発明は一対の電極間に発光層または発光層を含む複数層の有機化合物薄膜を形成してなる有機エレクトロルミネッセンス素子において発光層が上記有機エレクトロルミネッセンス素子材料を含有する層である有機エレクトロルミネッセンス素子に関する。[式中、Ar1〜Ar2は、それぞれ独立に置換もしくは未置換の酸素、窒素、または硫黄原子を含んでも良いアリーレン基を表す。A、B、C、D、およびEは、それぞれ独立に置換もしくは未置換のアルキル基、置換もしくは未置換の酸素、窒素、または酸素原子を含んでも良いアリール基を表し、AとB、CとDはそれぞれ一体となって、新たな環を形成して良い。]
【0010】
【発明の実施の形態】
【0011】
本発明における一般式[1]で示される化合物のAr1およびAr2はそれぞれ独立に、置換もしくは未置換の酸素、窒素、硫黄原子を含む、芳香族環、縮合芳香環、複素芳香環、縮合複素芳香環、または、それらの同種または異なる2種以上の環構造単位が2個以上結合した骨格を有するアリーレン基を表す。 Ar1〜Ar2の具体例は、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、ナフタレン、アントラセン、フェナントレン、フルオレン、ピレン、クリセン、ナフタセン、ペリレン、アズレン、フルオレノン、アントラキノン、ジベンゾスベレノン、テトラシアノキノジメタン等の置換もしくは未置換の芳香族環もしくは縮合芳香環の2価の残基、または、フラン、チオフェン、ピロール、ピリジン、ピロン、オキサゾール、ピラジン、オキサジアゾール、トリアゾール、チアジアゾール、インドール、キノリン、イソキノリン、カルバゾール、アクリジン、チオキサントン、クマリン、アクリドン、ジフェニレンスルホン、キノキサリン、ベンゾチアゾール、フェナジン、フェナントロリン、フェノチアジン、キナクリドン、フラバンスロン、インダンスロン等の複素芳香環もしくは縮合複素芳香環の2価の残基である。
【0012】
さらには、ビフェニル、ターフェニル、ビナフチル、ビフルオレニリデン、ビピリジン、ビキノリンビチオフェン、フェニルベンゾトリアゾール、フェニルベンズイミダゾール、フェニルアクリジン、ビス(ベンゾオキサゾリル)チオフェン、ビス(フェニルオキサゾリル)ベンゼン、ビフェニリルフェニルオキサジアゾール、ジフェニルベンゾキノン、ジフェニルイソベンゾフラン、ジフェニルピリジンの同種または異なる2種以上の環構造単位が2個以上連結した骨格を有する2価の残基である。
【0013】
本発明における一般式[1]で示される化合物のA,B,C,D,Eは、それぞれ独立に、置換もしくは未置換のアルキル基、置換もしくは未置換の酸素、窒素、硫黄原子を含むアリール基を表す。
これらの具体例は、置換もしくは未置換のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ステアリル基2−フェニルイソプロピル基、トリクロロメチル基、トリフルオロメチル基、ベンジル基、α−フェノキシベンジル基、α,α−ジメチルベンジル基、α,α−メチルフェニルベンジル基、α,α−ジトリフルオロメチルベンジル基、トリフェニルメチル基、α−ベンジルオキシベンジル基等の炭素数1−20のアルキル基の置換体がある。 置換もしくは未置換のアリール基としては、フェニル基、2−メチルフェニル基、3−メチルフェニル基、4−メチルフェニル基、4−エチルフェニル基、ビフェニル基、4−メチルビフェニル基、4−エチルビフェニル基、4−シクロヘキシルビフェニル基ターフェニル基、3,5−ジクロロフェニル基、ナフチル基、5−メチルナフチル基、アントリル基、ピレニル基等の炭素数1−20のアリール基の置換体がある。
【0014】
さらに、アリール基は、窒素原子、酸素原子およびまたは硫黄原子により芳香族炭素原子が置換されていてもよい。このようなアリール基としては、フリル基、チオフェニル基、ピロール基、ピラニル基、チオピラニル基、チアゾリル基、イミダゾリール基、ピリミジニル基、ピリジニル基、トリアジニル基、インドリニル基、キノリル基、プリニル基等がある。
また、AとBとが、またはCとDとが、一体となって、置換もしくは未置換の、シクロペンテン環、シクロヘキセン環、フェニル環、ナフタレン環、アントラセン環、ピレン環、フルオレン環、フラン環、チオフェン環、ピロール環、オキサゾール環、チアゾール環、イミダゾール環、ピリジン環、ピラジン環、ピロリン環、ピラゾリン環、インドール環、キノリン環、キノキサリン環、キサンテン環、カルバゾール環、アクリジン環、フェナントロリン環等を形成しても良い。
【0015】
Ar1、Ar2、A、B、C、D、Eの有する置換基の具体例は、ハロゲン原子としては弗素、塩素、臭素、ヨウ素、
置換もしくは未置換のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ステアリル基、2−フェニルイソプロピル基、トリクロロメチル基、トリフルオロメチル基、ベンジル基、α−フェノキシベンジル基、α,α−ジメチルベンジル基、α,α−メチルフェニルベンジル基、α,α−ジトリフルオロメチルベンジル基、トリフェニルメチル基、α−ベンジルオキシベンジル基等の炭素数1〜20のアルキル基の置換体がある。
【0016】
置換もしくは未置換のアルコキシル基としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、n−ブトキシ基、t−ブトキシ基、n−オクチルオキシ基、t−オクチルオキシ基、1,1,1−テトラフルオロエトキシ基、フェノキシ基、ベンジルオキシ基、オクチルフェノキシ基等の炭素数1〜20のアルコキシル基の置換体がある。
置換もしくは未置換のアリール基としては、フェニル基、2−メチルフェニル基、3−メチルフェニル基、4−メチルフェニル基、4−エチルフェニル基、ビフェニル基、4−メチルビフェニル基、4−エチルビフェニル基、4−シクロヘキシルビフェニル基ターフェニル基、3,5−ジクロロフェニル基、ナフチル基、5−メチルナフチル基、アントリル基、ピレニル基等の炭素数1〜20のアリール基の置換体がある。
【0017】
置換もしくは未置換のアミノ基としては、アミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、フェニルメチルアミノ基、ジフェニルアミノ基、ジトリルアミノ基、ジベンジルアミノ基等がある。また、それぞれの置換基同士で一体となって、置換もしくは未置換の、シクロペンテン環、シクロヘキセン環、フェニル環、ナフタレン環、アントラセン環、ピレン環、フルオレン環、フラン環、チオフェン環、ピロール環、オキサゾール環、チアゾール環、イミダゾール環、ピリジン環、ピラジン環、ピロリン環、ピラゾリン環、インドール環、キノリン環、キノキサリン環、キサンテン環、カルバゾール環、アクリジン環、フェナントロリン環等を形成しても良い。
【0018】
本発明における化合物は分子中に電子輸送性のトリアゾール環を有するため電子輸送材料として使用しても良く、また、トリフェニル基の様な正孔輸送性のアミン骨格を有するため、正孔輸送材料としての使用も可能であるが、好ましくは、有機EL素子の発光材料として使用した場合、高い発光輝度を示し、長時間発光させる際にも有利である。
【0019】
本発明の一般式[1]で示される化合物の一般的な合成方法を以下に示す。一般式[3]のジハロゲン化物と、2級アミン誘導体を炭酸カリウムおよび触媒を溶媒中で反応させて、一般式[1]の化合物を合成することができる。炭酸カリウムに変えて、炭酸ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウムまたはアンモニア水等を使用することができる。触媒としては、銅紛、塩化第一銅、スズ、塩化第一スズ、ピリジン、三塩化アルミニウムまたは四塩化チタンがある。溶媒は、ベンゼン、トルエンまたはキシレンがある。以上の合成法は一例であり、特に限定されるものではない。
一般式[3]
【0020】
【化3】
Figure 0003924943
【0021】
[式中、Ar1、Ar2およびEは、一般式[1]のそれらと同一である。]
【0022】
以下に、本発明の一般式[1]の化合物の代表例を、表1に具体的に例示するが、本発明は、この代表例に限定されるものではない。
【0023】
【表1】
Figure 0003924943
【0024】
Figure 0003924943
【0025】
Figure 0003924943
【0026】
Figure 0003924943
【0027】
Figure 0003924943
【0028】
Figure 0003924943
【0029】
Figure 0003924943
【0030】
Figure 0003924943
【0031】
本発明の一般式[1]で示される化合物は、固体状態において強い蛍光を持つ化合物であり電場発光性にも優れている。また、金属電極からの優れた正孔注入性および正孔輸送性、金属電極からの優れた電子注入性および電子輸送性を併せて持ち合わせているので、発光材料として有効に使用することができ、更には、他の正孔輸送性材料、電子輸送性材料もしくはドーピング材料を使用してもさしつかえない。
【0032】
有機EL素子は、陽極と陰極間に一層もしくは多層の有機化合物薄膜を形成した素子である。一層型の場合、陽極と陰極との間に発光層を設けている。発光層は、発光材料を含有し、それに加えて陽極から注入した正孔、もしくは陰極から注入した電子を発光材料まで輸送させるために、正孔注入材料もしくは電子注入材料を含有しても良い。しかしながら、本発明の発光材料は、極めて高い発光量子効率、高い正孔輸送能力および電子輸送能力を併せ持ち、均一な薄膜を形成することができるので、本発明の発光材料のみで発光層を形成することも可能である。多層型は、(陽極/正孔注入帯域/発光層/陰極)、(陽極/発光層/電子注入帯域/陰極)、(陽極/正孔注入帯域/発光層/電子注入帯域/陰極)の多層構成で積層した有機EL素子がある。一般式[1]の化合物は、高い発光特性を持ち、正孔注入性、正孔輸送特性および電子注入性、電子輸送特性をもっているので、発光材料として発光層に使用できる。
【0033】
発光層には、必要があれば、本発明の一般式[1]の化合物に加えて、さらなる公知の発光材料、ドーピング材料、正孔注入材料や電子注入材料を使用することもできる。有機EL素子は、多層構造にすることにより、クエンチングによる輝度や寿命の低下を防ぐことができる。必要があれば、発光材料、ドーピング材料、正孔注入材料や電子注入材料を組み合わせて使用することが出来る。また、ドーピング材料により、発光輝度や発光効率の向上、赤色や青色の発光を得ることもできる。また、正孔注入帯域、発光層、電子注入帯域は、それぞれ二層以上の層構成により形成されても良い。その際には、正孔注入帯域の場合、電極から正孔を注入する層を正孔注入層、正孔注入層から正孔を受け取り発光層まで正孔を輸送する層を正孔輸送層と呼ぶ。同様に、電子注入帯域の場合、電極から電子を注入する層を電子注入層、電子注入層から電子を受け取り発光層まで電子を輸送する層を電子輸送層と呼ぶ。これらの各層は、材料のエネルギー準位、耐熱性、有機層もしくは金属電極との密着性等の各要因により選択されて使用される。
【0034】
一般式[1]の化合物と共に発光層に使用できる発光材料またはドーピング材料としては、アントラセン、ナフタレン、フェナントレン、ピレン、テトラセン、コロネン、クリセン、フルオレセイン、ペリレン、フタロペリレン、ナフタロペリレン、ペリノン、フタロペリノン、ナフタロペリノン、ジフェニルブタジエン、テトラフェニルブタジエン、クマリン、オキサジアゾール、アルダジン、ビスベンゾキサゾリン、ビススチリル、ピラジン、シクロペンタジエン、キノリン金属錯体、アミノキノリン金属錯体、ベンゾキノリン金属錯体、イミン、ジフェニルエチレン、ビニルアントラセン、ジアミノカルバゾール、ピラン、チオピラン、ポリメチン、メロシアニン、イミダゾールキレート化オキシノイド化合物、キナクリドン、ルブレンおよび色素レーザー用や増白用の蛍光色素等があるが、これらに限定されるものではない。
【0035】
一般式[1]の化合物および共に発光層に使用できる上記の化合物の発光層中での存在比率はどれが主成分であってもよい。つまり、上記の化合物および本発明における化合物のそれぞれの組み合わせにより、本発明における化合物は発光層を形成する主材料にも他の主材料中へのドーピンク材料にも成り得る。
【0036】
正孔注入材料としては、正孔を輸送する能力を持ち、陽極からの正孔注入効果、発光層または発光材料に対して優れた正孔注入効果を有し、発光層で生成した励起子の電子注入帯域または電子注入材料への移動を防止し、かつ薄膜形成能力の優れた化合物が挙げられる。具体的には、フタロシアニン誘導体、ナフタロシアニン誘導体、ポルフィリン誘導体、オキサゾール、オキサジアゾール、トリアゾール、イミダゾール、イミダゾロン、イミダゾールチオン、ピラゾリン、ピラゾロン、テトラヒドロイミダゾール、ヒドラゾン、アシルヒドラゾン、ポリアリールアルカン、スチルベン、ブタジエン、ベンジジン型トリフェニルアミン、スチリルアミン型トリフェニルアミン、ジアミン型トリフェニルアミン等と、それらの誘導体、およびポリビニルカルバゾール、ポリシラン、導電性高分子等の高分子材料等があるが、これらに限定されるものではない。
【0037】
本発明の有機EL素子において使用できる正孔注入材料の中で、さらに効果的な正孔注入材料は、芳香族三級アミン誘導体もしくはフタロシアニン誘導体である。芳香族三級アミン誘導体の具体例としては、トリフェニルアミン、トリトリルアミン、トリルジフェニルアミン、N,N’−ジフェニル−N,N’−ジ(3−メチルフェニル)−1,1’−ビフェニル−4,4’−ジアミン、N,N,N’,N’−テトラ(4−メチルフェニル)−1,1’−フェニル−4,4’−ジアミン、N,N,N’,N’−テトラ(4−メチルフェニル)−1,1’−ビフェニル−4,4’−ジアミン、N,N’−ジフェニル−N,N’−ジ(1−ナフチル)−1,1’−ビフェニル−4,4’−ジアミン、N,N’−ジ(メチルフェニル)−N,N’−ジ(4−n−ブチルフェニル)フェナントレン−9,10−ジアミン、4,4’,4”−トリス(N−(3−メチルフェニル)−N−フェニルアミノ)トリフェニルアミン、1,1−ビス(4−ジ−p−トリルアミノフェニル)シクロヘキサン等、もしくはこれらの芳香族三級アミン骨格を有したオリゴマーもしくはポリマー等があるが、これらに限定されるものではない。
【0038】
フタロシアニン(Pc)誘導体の具体例としては、H2Pc、CuPc、Co Pc、NiPc、ZnPc、PdPc、FePc、MnPc、ClAlPc、ClGaPc、ClInPc、ClSnPc、Cl2SiPc、(HO)AlPc 、(HO)GaPc、VOPc、TiOPc、MoOPc、GaPc−O−GaPc等のフタロシアニン誘導体およびナフタロシアニン誘導体等があるが、これらに限定されるものではない。
【0039】
電子注入材料としては、電子を輸送する能力を持ち、陰極からの正孔注入効果、発光層または発光材料に対して優れた電子注入効果を有し、発光層で生成した励起子の正孔注入帯域への移動を防止し、かつ薄膜形成能力の優れた化合物が挙げられる。例えば、フルオレノン、アントラキノジメタン、ジフェノキノン、チオピランジオキシド、オキサゾール、オキサジアゾール、トリアゾール、イミダゾール、ペリレンテトラカルボン酸、フレオレニリデンメタン、アントラキノジメタン、アントロン等とそれらの誘導体があるが、これらに限定されるものではない。また、正孔注入材料に電子受容物質を、電子注入材料に電子供与性物質を添加することにより増感させることもできる。
【0040】
本発明の有機EL素子において、さらに効果的な電子注入材料は、金属錯体化合物もしくは含窒素五員環誘導体である。具体的には、金属錯体化合物としては、8−ヒドロキシキノリナートリチウム、ビス(8−ヒドロキシキノリナート)亜鉛、ビス(8−ヒドロキシキノリナート)銅、ビス(8−ヒドロキシキノリナート)マンガン、トリス(8−ヒドロキシキノリナート)アルミニウム、トリス(2−メチル−8−ヒドロキシキノリナート)アルミニウム、トリス(8−ヒドロキシキノリナート)ガリウム、ビス(10−ヒドロキシベンゾ[h]キノリナート)ベリリウム、ビス(10−ヒドロキシベンゾ[h]キノリナート)亜鉛、ビス(2−メチル−8−ヒドロキシキノリナート)クロロガリウム、ビス(2−メチル−8−ヒドロキシキノリナート)(o−クレゾラート)ガリウム、ビス(2−メチル−8−ヒドロキシキノリナート)(1−ナフトラート)アルミニウム、ビス(2−メチル−8−ヒドロキシキノリナート)(2−ナフトラート)ガリウム、ビス(2−メチル−8−ヒドロキシキノリナート)フェノラートガリウム、ビス(o−(2−ベンゾオキサゾリル)フェノラート)亜鉛、ビス(o−(2−ベンゾチアゾリル)フェノラート)亜鉛、ビス(o−(2−ベンゾトリアゾリル)フェノラート)亜鉛等があるが、これらに限定されるものではない。また、含窒素五員誘導体としては、オキサゾール、チアゾール、オキサジアゾール、チアジアゾールもしくはトリアゾール誘導体が好ましい。具体的には、2,5−ビス(1−フェニル)−1,3,4−オキサゾール、1,4−ビス(2−(4−メチル−5−フェニルオキサゾリル))ベンゼン、2,5−ビス(1−フェニル)−1,3,4−チアゾール、2,5−ビス(1−フェニル)−1,3,4−オキサジアゾール、2−(4’−tert−ブチルフェニル)−5−(4”−ビフェ ニル)1,3,4−オキサジアゾール、2,5−ビス(1−ナフチル)−1,3 ,4−オキサジアゾール、1,4−ビス[2−(5−フェニルオキサジアゾリル)]ベンゼン、1,4−ビス[2−(5−フェニルオキサジアゾリル)−4−tert−ブチルベンゼン]、2−(4’−tert−ブチルフェニル)−5−(4” −ビフェニル)−1,3,4−チアジアゾール、2,5−ビス(1−ナフチル) −1,3,4−チアジアゾール、1,4−ビス[2−(5−フェニルチアジアゾ リル)]ベンゼン、3−(4’−tert−ブチルフェニル)−5−(4”−ビフェニル)−4−フェニル−1,2,4−トリアゾール、3,5−ビス(1−ナフ チル)−4−m−トリル−1,2,4−トリアゾール等があるが、これらに限定されるものではない。
【0041】
本有機EL素子においては、発光層中に、一般式[1]の化合物の他に、発光材料、ドーピング材料、正孔注入材料および電子注入材料の少なくとも1種が同一層に含有されてもよい。また、本発明により得られた有機EL素子の、温度、湿度、雰囲気等に対する安定性の向上のために、素子の表面に保護層を設けたり、シリコンオイル、樹脂等により素子全体を保護することも可能である。
【0042】
有機EL素子の陽極に使用される導電性材料としては、4eVより大きな仕事関数を持つものが適しており、炭素、アルミニウム、バナジウム、鉄、コバルト、ニッケル、タングステン、銀、金、白金、パラジウム等およびそれらの合金、ITO基板、NESA基板に使用される酸化スズ、酸化インジウム等の酸化金属、さらにはポリチオフェンやポリピロール等の有機導電性樹脂が用いられる。
【0043】
陰極に使用される導電性物質としては、4eVより小さな仕事関数を持つものが適しており、マグネシウム、カルシウム、錫、鉛、チタニウム、イットリウム、リチウム、ルテニウム、マンガン、アルミニウム等およびそれらの合金が用いられるが、これらに限定されるものではない。合金としては、マグネシウム/銀、マグネシウム/インジウム、リチウム/アルミニウム等が代表例として挙げられるが、これらに限定されるものではない。合金の比率は、蒸着源の温度、雰囲気、真空度等により制御され、適切な比率に選択される。陽極および陰極は、必要があれば二層以上の層構成により形成されていても良い。
【0044】
有機EL素子では、効率良く発光させるために、少なくとも一方は素子の発光波長領域において充分透明にすることが望ましい。また、基板も透明であることが望ましい。透明電極は、上記の導電性材料を使用して、蒸着やスパッタリング等の方法で所定の透光性が確保するように設定する。発光面の電極は、光透過率を10%以上にすることが望ましい。基板は、機械的、熱的強度を有し、透明性を有するものであれば限定されるものではないが、例示すると、ガラス基板、ポリエチレン板、ポリエチレンテレフテレート板、ポリエーテルサルフォン板、ポリプロピレン板等の透明樹脂があげられる。
【0045】
本発明に係わる有機EL素子の各層の形成は、真空蒸着、スパッタリング、プラズマ、イオンプレーティング等の乾式成膜法やスピンコーティング、ディッピング、フローコーティング等の湿式成膜法のいずれの方法を適用することができる。膜厚は特に限定されるものではないが、適切な膜厚に設定する必要がある。膜厚が厚すぎると、一定の光出力を得るために大きな印加電圧が必要になり効率が悪くなる。膜厚が薄すぎるとピンホール等が発生して、電界を印加しても充分な発光輝度が得られない。通常の膜厚は5nmから10μmの範囲が適しているが、10nmから0.2μmの範囲がさらに好ましい。
【0046】
湿式成膜法の場合、各層を形成する材料を、エタノール、クロロホルム、テトラヒドロフラン、ジオキサン等の適切な溶媒に溶解または分散させて薄膜を形成するが、その溶媒はいずれであっても良い。また、いずれの有機薄膜層においても、成膜性向上、膜のピンホール防止等のため適切な樹脂や添加剤を使用しても良い。使用の可能な樹脂としては、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリエステル、ポリアミド、ポリウレタン、ポリスルフォン、ポリメチルメタクリレート、ポリメチルアクリレート、セルロース等の絶縁性樹脂およびそれらの共重合体、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリシラン等の光導電性樹脂、ポリチオフェン、ポリピロール等の導電性樹脂を挙げることができる。また、添加剤としては、酸化防止剤、紫外線吸収剤、可塑剤等を挙げることができる。
【0047】
以上のように、有機EL素子の発光層に本発明の化合物を用いることにより、発光効率、最大発光輝度等の有機EL素子特性を改良することができた。また、この素子は熱や電流に対して非常に安定であり、さらには低い駆動電圧で実用的に使用可能の発光輝度が得られるため、従来まで大きな問題であった劣化も大幅に低下させることができた。
【0048】
本発明の有機EL素子は、壁掛けテレビ等のフラットパネルディスプレイや、平面発光体として、複写機やプリンター等の光源、液晶ディスプレイや計器類等の光源、表示板、標識灯等へ応用が考えられ、その工業的価値は非常に大きい。
【0049】
本発明の材料は、有機EL素子、電子写真感光体、光電変換素子、太陽電池、イメージセンサー等の分野においても使用できる。
【0050】
【実施例】
以下、本発明を実施例に基づきさらに詳細に説明する。
化合物(1)の合成方法
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン50部中に、3,5−ジ(p−ブロ モフェニル)−4−フェニル−1,2,4−トリアゾール8.2部、ジフェニルアミン8.45部、および炭酸カリウム12部、銅粉0.5部を入れ、200℃にて50時間加熱撹拌した。その後、500部の水で希釈した。酢酸エチルで抽出を行い、濃縮して、シリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーにより精製を行ない白色の蛍光を有する粉末11部を得た。FD−MSよる分子量分析により、化合物(1)であることを確認した。
【0051】
化合物(3)の合成方法
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン50部中に、3,5−ジ(p−ブロ モフェニル)−4−(p−トリル)−1,2,4−トリアゾール8.9部、p,p’−ジトリルアミン11.2部、および炭酸カリウム8部、銅粉0.5部を入れ、200℃にて50時間加熱撹拌した。その後、500部の水で希釈した。酢酸エチルで抽出を行い、濃縮して、シリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーにより精製を行ない白色の蛍光を有する粉末13部を得た。FD−MSよる分子量分析により、化合物(3)であることを確認した。
【0052】
化合物(11)の合成方法
1,3−ジメチル−2−イニダゾリジノン30部中に、3,5−ジ(p−ブロ モフェニル)−4−フェニル−1,2,4−トリアゾール8.2部、4,4−ジイソプロピル(2−フェニル)ジフェニルアミン20.5部、および炭酸カリウム10部、銅粉0.5部を入れ、200℃にて50時間加熱撹拌した。その後、500部の水で希釈し、この後、酢酸エチルで抽出を行い、濃縮し、シリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーにより精製を行ない白色の蛍光を有する粉末15部を得た。FD−MSよる分子量分析により、化合物(11)であることを確認した。
以下に本発明の化合物を用いた実施例を示す。本例では、電極面積2mm×2mmの有機EL素子の特性を測定した。
【0053】
実施例1
洗浄したITO電極付きガラス板上に、発光材料として表1の化合物(3)、2,5−ビス(1−ナフチル)−1,3,4−オキサジアゾール、ポリカーボネート樹脂(帝人化成:パンライトK−1300)を5:3:2の重量比でテトラヒドロフランに溶解させ、スピンコーティング法により膜厚100nmの発光層を得た。その上に、マグネシウムと銀を10:1で混合した合金で膜厚150nmの電極を形成して有機EL素子を得た。この素子の発光特性は、直流電圧5Vで100(cd/m2)、最高輝度1200(cd/m2)、発光効率0.50(lm/W)の発光が得られた。
【0054】
実施例2
洗浄したITO電極付きガラス板上に、N,N'―ジ(3―メチルフェニル) ―N,N'―ジフェニル―1,1―ビフェニル-4,4―ジアミン(TPD)を真空蒸着して、膜厚20nmの正孔注入層を得た。次いで、化合物(2)を蒸着し膜厚40nmの発光層を作成し、トリス(8−ヒドロキシキノリナート)アルミニウム錯体(Alq3)を蒸着し、膜厚30nmの電子注入層を得た。その上に、マグネシウムと銀を10:1で混合した合金で膜厚100nmの電極を形成して有機EL素子を得た。正孔注入層および発光層は10-6Torrの真空中で、基板温度室温の条件下で蒸着した。この素子は直流電圧5Vで発光輝度120(cd/m2)、最大発光輝度9000(cd/m2)、5Vの時の発光効率1.0(lm/W)の青色発光が得られた。
【0055】
実施例3
洗浄したITO電極付きガラス板上に、化合物(11)を塩化メチレンに溶解させ、スピンコーティング法により膜厚50nmの正孔注入型発光層を得た。次いで、ビス(2−メチル−8−ヒドロキシキノリナート)(1−ナフトラート)ガリウム錯体を真空蒸着して膜厚10nmの電子注入層を作成し、その上に、マグネシウムと銀を10:1で混合した合金で膜厚100nmの電極を形成して有機EL素子を得た。発光層および電子注入層は10-6Torrの真空中で、基板温度室温の条件下で蒸着した。この素子は、直流電圧5Vで250(cd/m2 )、最高輝度11000(cd/m2)、発光効率0.80(lm/W)の青緑 色発光が得ら れた。
【0056】
実施例4
洗浄したITO電極付きガラス板上に、化合物(3)を真空蒸着して、膜厚50nmの正孔注入型発光層を得た。次いで、ビス(2−メチル−8−ヒドロキシキノリナート)(1−ナフトラート)ガリウム錯体を真空蒸着して膜厚10nmの電子注入層を作成し、その上に、マグネシウムと銀を10:1で混合した合金で膜厚100nmの電極を形成して有機EL素子を得た。発光層および電子注入層は10-6Torrの真空中で、基板温度室温の条件下で蒸着した。この素子は、直流電圧5Vで250(cd/m2)、最高輝度10200(cd/m2)、発光効率1.40(lm/W)の発光が得られた。
【0057】
実施例5〜15
洗浄したITO電極付きガラス板上に、4,4’−ビス[N−(1−ナフチル)−N−フェニルアミノ]ビフェニル(α−NPD)を真空蒸着して、膜厚20nmに正孔注入層を形成した。次いで、発光材料として、表1の化合物を真空蒸着して膜厚20nmの発光層を得た。次いで、ビス(2−メチル−8−ヒドロキシキノリナート)(1−ナフトラート)ガリウム錯体を真空蒸着して膜厚10nmの電子注入層を作成し、その上に、マグネシウムと銀を10:1で混合した合金で膜厚100nmの電極を形成して有機EL素子を得た。正孔注入層および発光層は10-6Torrの真空中で、基板温度室温の条件下で蒸着した。この素子の発光特性を表2に示す。ここでの発光輝度は、直流電圧5V印可時の輝度である。本実施例の有機EL素子は、全て最高輝度10000(cd/m2)以上の 高輝度特性を有し、また、青色から緑色の発光色を得ることができた。
【0058】
【表2】
Figure 0003924943
【0059】
実施例16
洗浄したITO電極付きガラス板上に、4、4’、4”−トリス[N−(3−メチルフェニル)−N−フェニルアミノ]トリフェニルアミンを真空蒸着して、膜厚40nmの正孔注入層を得た。次いで、4,4’−ビス[N−(1−ナフチル)−N−フェニルアミノ]ビフェニル(α−NPD)を真空蒸着して、膜厚10nmの第二正孔注入層を得た。さらに、化合物(1)を真空蒸着して、膜厚30nmの発光層を作成し、さらにビス(2−メチル−8−ヒドロキシキノリナト)(1−フェノラート)ガリウム錯体を真空蒸着して膜厚30nmの電子注入層を作成し、その上に、アルミニウムとリチウムを25:1で混合した合金で膜厚150nmの電極を形成して、有機EL素子を得た。正孔注入層および発光層は10-6Torrの真空中で、基板温度室温の条件下で蒸着した。この素子は、直流電圧5Vで発光輝度610(cd/m2)、最大発光輝度25000(cd/ m2)、発光効率2.1(lm/W)の青色発光が得られた。
【0060】
実施例17
ITO電極と4,4’−ビス[N−(1−ナフチル)−N−フェニルアミノ]ビフェニル(α−NPD)との間に、無金属フタロシアニンの膜厚5nmの正孔注入層を設ける以外は、実施例3と同様の方法で有機EL素子を作製した。この素子は、直流電圧5Vで1000(cd/m2)、最高輝度13000(c d/m2)、発光効率1.00(lm/W)の青緑色発光が得られた。
【0061】
実施例18
4、4’、4”−トリス[N−(3−メチルフェニル)−N−フェニルアミノ]トリフェニルアミンの代わりに無金属フタロシアニンの膜厚20nmの正孔注入層を設ける以外は、実施例16と同様の方法で有機EL素子を作製した。この素子は、直流電圧5Vで200(cd/m2)、最高輝度12000(cd/m 2)、発光効率1.10(lm/W)の青緑色発光が得られた。
【0062】
実施例19
発光層として、化合物(1):化合物(10)を1:100の割合で蒸着した膜厚10nmの正孔注入層を設ける以外は、実施例16と同様の方法で有機EL素子を作製した。この素子は、直流電圧5Vで1000(cd/m2)、最高 輝度20000(cd/m2)、発光効率1.80(lm/W)の青緑色発光が 得られた。
【0063】
実施例20
発光層として、化合物(3):ビス(2−メチル−8−ヒドロキシキノリナート)(フェノラート)ガリウム錯体を1:100の割合で蒸着した膜厚10nmの正孔注入層を設ける以外は、実施例16と同様の方法で有機EL素子を作製した。この素子は、直流電圧5Vで200(cd/m2)、最高輝度18000( cd/m 2)、発光効率1.10(lm/W)の青色発光が得られた。
【0064】
本実施例で示された有機EL素子は、二層型以上の素子構成において、最大発光輝度10000(cd/m2)以上の発光が得られ、高い発光効率を得る ことができた。本実施例で示された有機EL素子について、3(mA/cm2) で連続発光させたところ、1000時間以上安定な発光を観測することができた。
本発明の有機EL素子は発光効率、発光輝度の向上と長寿命化を達成するものであり、併せて使用される発光材料、ドーピング材料、正孔注入材料、電子注入材料、増感剤、樹脂、電極材料等および素子作製方法を限定するものではない。
【0065】
【発明の効果】
本発明の有機EL用発光材料を発光材料として使用した有機EL素子は、従来に比べて高い発光効率で高輝度の発光を示し、長寿命の有機EL素子を得ることができた。[0001]
[Industrial application fields]
The present invention relates to a light-emitting material for organic electroluminescence (EL) elements and a high-luminance light-emitting element used for flat light sources and displays.
[0002]
[Prior art]
An EL element using an organic substance is considered to be promising for use as an inexpensive large-area full-color display element of a solid light emitting type, and many developments have been made. In general, an EL element is composed of a light emitting layer and a pair of counter electrodes sandwiching the layer. In light emission, when an electric field is applied between both electrodes, electrons are injected from the cathode side and holes are injected from the anode side. Furthermore, the electrons are recombined with holes in the light emitting layer, and energy is emitted as light when the energy level returns from the conduction band to the valence band.
[0003]
Conventional organic EL elements have a higher driving voltage and lower light emission luminance and light emission efficiency than inorganic EL elements. Further, the characteristic deterioration has been remarkably not put into practical use.
In recent years, organic EL devices in which thin films containing organic compounds with high fluorescence quantum efficiency that emit light at a low voltage of 10 V or less have been reported and attracted attention (Applied Physics Letters, Vol. 51, page 913). 1987). This method uses a metal chelate complex as a light emitting layer and an amine compound as a hole injection layer to obtain high luminance green light emission. The luminance is several thousand cd / m 2 at a direct current voltage of 6 to 7 V, maximum. The luminous efficiency is 1.5 lm / W, and the performance is close to the practical range.
[0004]
However, the organic EL devices up to now have improved light emission intensity due to the improvement of the structure, but do not yet have sufficient light emission luminance. Moreover, it has a big problem that it is inferior in stability during repeated use. This is because, for example, metal chelate complexes such as tris (8-hydroxyquinolinate) aluminum complex are chemically unstable during electroluminescence, poor adhesion to the cathode, and greatly deteriorated in a short time of light emission. It was. For the above reasons, in order to develop an organic EL device having high luminous brightness and luminous efficiency and excellent stability during repeated use, the development of a light-emitting material with excellent luminous ability and durability has been developed. It is desired.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to provide an organic EL device having high emission luminance and excellent stability in repeated use. As a result of intensive studies by the present inventors, the organic EL device using the light emitting material for the organic EL device represented by the general formula [1] in the light emitting layer has high light emission luminance and light emission efficiency, and stability during repeated use. The inventors have found that the present invention is excellent and have come to make the present invention.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The present invention relates to a light emitting material for an organic electroluminescence device represented by the following general formula [1].
General formula [1]
[0007]
[Chemical 2]
Figure 0003924943
[0008]
[Wherein Ar 1 and Ar 2 are each independently an aromatic ring, a condensed aromatic ring, a heteroaromatic ring, a condensed heteroaromatic ring, which may contain a substituted or unsubstituted oxygen, nitrogen, or sulfur atom , or It represents an arylene group having a skeleton in which two or more of the same or different ring structural units are bonded . A, B, C, D, and E each independently represent a substituted or unsubstituted alkyl group, a substituted or unsubstituted oxygen, nitrogen, or an aryl group that may contain an oxygen atom, and A and B or C and Each D may be integrated. ]
Further, the present invention is Ar 1 and Ar 2 are p- phenylene group, A, B, C, D, and E, the organic electroluminescence device for emitting material are each substituted independently by may phenyl About.
[0009]
Further, the present invention provides an organic electroluminescent device in which a light emitting layer or a plurality of organic compound thin films including a light emitting layer is formed between a pair of electrodes, wherein the light emitting layer is a layer containing the organic electroluminescent device material. The present invention relates to an electroluminescence element. [Wherein, Ar 1 to Ar 2 each independently represents an arylene group which may contain a substituted or unsubstituted oxygen, nitrogen, or sulfur atom. A, B, C, D, and E each independently represent a substituted or unsubstituted alkyl group, a substituted or unsubstituted oxygen, nitrogen, or an aryl group that may contain an oxygen atom; Each D may be united to form a new ring. ]
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
[0011]
Ar 1 and Ar 2 in the compound represented by the general formula [1] in the present invention are each independently an aromatic ring, condensed aromatic ring, heteroaromatic ring or condensed containing a substituted or unsubstituted oxygen, nitrogen or sulfur atom. A heteroaromatic ring or an arylene group having a skeleton in which two or more of the same or different ring structural units are bonded . Specific examples of Ar 1 to Ar 2 are benzene, toluene, xylene, ethylbenzene, naphthalene, anthracene, phenanthrene, fluorene, pyrene, chrysene, naphthacene, perylene, azulene, fluorenone, anthraquinone, dibenzosuberenone, tetracyanoquinodimethane, etc. A divalent residue of a substituted or unsubstituted aromatic ring or condensed aromatic ring, or furan, thiophene, pyrrole, pyridine, pyrone, oxazole, pyrazine, oxadiazole, triazole, thiadiazole, indole, quinoline, isoquinoline, Carbazole, acridine, thioxanthone, coumarin, acridone, diphenylene sulfone, quinoxaline, benzothiazole, phenazine, phenanthroline, phenothiazine, quinacridone, flavans Emissions, a divalent residue of a heteroaromatic ring or fused heteroaromatic ring such as indanthrone.
[0012]
Furthermore, biphenyl, terphenyl, binaphthyl, bifluorenylidene, bipyridine, biquinoline , bithiophene, phenylbenzotriazole, phenylbenzimidazole, phenylacridine, bis (benzoxazolyl) thiophene, bis (phenyloxazolyl) benzene, It is a divalent residue having a skeleton in which two or more of the same or different ring structural units such as biphenylylphenyloxadiazole, diphenylbenzoquinone, diphenylisobenzofuran, diphenylpyridine and the like are connected.
[0013]
A, B, C, D and E of the compound represented by the general formula [1] in the present invention are each independently a substituted or unsubstituted alkyl group, a substituted or unsubstituted oxygen, nitrogen, or sulfur atom containing a sulfur atom. Represents a group.
Specific examples of these are substituted or unsubstituted alkyl groups such as methyl, ethyl, propyl, butyl, sec-butyl, tert-butyl, pentyl, hexyl, heptyl, octyl, Stearyl group 2-phenylisopropyl group, trichloromethyl group, trifluoromethyl group, benzyl group, α-phenoxybenzyl group, α, α-dimethylbenzyl group, α, α-methylphenylbenzyl group, α, α-ditrifluoromethyl There are substituents of alkyl groups having 1 to 20 carbon atoms such as benzyl group, triphenylmethyl group and α-benzyloxybenzyl group. Examples of substituted or unsubstituted aryl groups include phenyl, 2-methylphenyl, 3-methylphenyl, 4-methylphenyl, 4-ethylphenyl, biphenyl, 4-methylbiphenyl, 4-ethylbiphenyl. Group, 4-cyclohexylbiphenyl group, terphenyl group, 3,5-dichlorophenyl group, naphthyl group, 5-methylnaphthyl group, anthryl group, pyrenyl group, and the like substituted aryl group having 1-20 carbon atoms.
[0014]
Further, in the aryl group, an aromatic carbon atom may be substituted with a nitrogen atom, an oxygen atom and / or a sulfur atom. Examples of such aryl groups include furyl group, thiophenyl group, pyrrole group, pyranyl group, thiopyranyl group, thiazolyl group, imidazolyl group, pyrimidinyl group, pyridinyl group, triazinyl group, indolinyl group, quinolyl group, and purinyl group. .
In addition, A and B or C and D are combined to form a substituted or unsubstituted cyclopentene ring, cyclohexene ring, phenyl ring, naphthalene ring, anthracene ring, pyrene ring, fluorene ring, furan ring, Form thiophene ring, pyrrole ring, oxazole ring, thiazole ring, imidazole ring, pyridine ring, pyrazine ring, pyrroline ring, pyrazoline ring, indole ring, quinoline ring, quinoxaline ring, xanthene ring, carbazole ring, acridine ring, phenanthroline ring, etc. You may do it.
[0015]
Specific examples of the substituent of Ar 1 , Ar 2 , A, B, C, D, E include fluorine, chlorine, bromine, iodine,
Examples of substituted or unsubstituted alkyl groups include methyl, ethyl, propyl, butyl, sec-butyl, tert-butyl, pentyl, hexyl, heptyl, octyl, stearyl, and 2-phenyl. Isopropyl group, trichloromethyl group, trifluoromethyl group, benzyl group, α-phenoxybenzyl group, α, α-dimethylbenzyl group, α, α-methylphenylbenzyl group, α, α-ditrifluoromethylbenzyl group, triphenyl There are substituents of alkyl groups having 1 to 20 carbon atoms such as a methyl group and an α-benzyloxybenzyl group.
[0016]
Examples of the substituted or unsubstituted alkoxyl group include methoxy group, ethoxy group, propoxy group, n-butoxy group, t-butoxy group, n-octyloxy group, t-octyloxy group, 1,1,1-tetrafluoroethoxy Group, a phenoxy group, a benzyloxy group, an octylphenoxy group, and the like, which are substituted with an alkoxyl group having 1 to 20 carbon atoms.
Examples of substituted or unsubstituted aryl groups include phenyl, 2-methylphenyl, 3-methylphenyl, 4-methylphenyl, 4-ethylphenyl, biphenyl, 4-methylbiphenyl, 4-ethylbiphenyl. Group, 4-cyclohexylbiphenyl group, terphenyl group, 3,5-dichlorophenyl group, naphthyl group, 5-methylnaphthyl group, anthryl group, pyrenyl group and the like substituted aryl groups having 1 to 20 carbon atoms.
[0017]
Examples of the substituted or unsubstituted amino group include an amino group, a dimethylamino group, a diethylamino group, a phenylmethylamino group, a diphenylamino group, a ditolylamino group, and a dibenzylamino group. In addition, each substituted group is united with each other to form a substituted or unsubstituted cyclopentene ring, cyclohexene ring, phenyl ring, naphthalene ring, anthracene ring, pyrene ring, fluorene ring, furan ring, thiophene ring, pyrrole ring, oxazole. A ring, thiazole ring, imidazole ring, pyridine ring, pyrazine ring, pyrroline ring, pyrazoline ring, indole ring, quinoline ring, quinoxaline ring, xanthene ring, carbazole ring, acridine ring, phenanthroline ring and the like may be formed.
[0018]
Since the compound in the present invention has an electron transporting triazole ring in the molecule, it may be used as an electron transporting material, and also has a hole transporting amine skeleton such as a triphenyl group. However, when used as a light-emitting material for an organic EL element, it preferably exhibits high light emission luminance and is advantageous when emitting light for a long time.
[0019]
A general synthesis method of the compound represented by the general formula [1] of the present invention is shown below. A compound of the general formula [1] can be synthesized by reacting a dihalide of the general formula [3] with a secondary amine derivative in potassium carbonate and a catalyst in a solvent. Instead of potassium carbonate, sodium carbonate, potassium hydroxide, sodium hydroxide, aqueous ammonia, or the like can be used. Catalysts include copper powder, cuprous chloride, tin, stannous chloride, pyridine, aluminum trichloride or titanium tetrachloride. Solvents include benzene, toluene or xylene. The above synthesis method is an example and is not particularly limited.
General formula [3]
[0020]
[Chemical 3]
Figure 0003924943
[0021]
[Wherein Ar 1 , Ar 2 and E are the same as those in the general formula [1]. ]
[0022]
Hereinafter, representative examples of the compound of the general formula [1] of the present invention are specifically exemplified in Table 1, but the present invention is not limited to these representative examples.
[0023]
[Table 1]
Figure 0003924943
[0024]
Figure 0003924943
[0025]
Figure 0003924943
[0026]
Figure 0003924943
[0027]
Figure 0003924943
[0028]
Figure 0003924943
[0029]
Figure 0003924943
[0030]
Figure 0003924943
[0031]
The compound represented by the general formula [1] of the present invention is a compound having strong fluorescence in the solid state and excellent in electroluminescence. In addition, since it has excellent hole injection and hole transport properties from the metal electrode, and excellent electron injection and electron transport properties from the metal electrode, it can be used effectively as a luminescent material. Furthermore, other hole transport materials, electron transport materials or doping materials may be used.
[0032]
An organic EL element is an element in which a single-layer or multilayer organic compound thin film is formed between an anode and a cathode. In the case of the single layer type, a light emitting layer is provided between the anode and the cathode. The light-emitting layer contains a light-emitting material, and may further contain a hole-injecting material or an electron-injecting material in order to transport holes injected from the anode or electrons injected from the cathode to the light-emitting material. However, since the light emitting material of the present invention has extremely high emission quantum efficiency, high hole transport ability and electron transport ability and can form a uniform thin film, the light emitting layer is formed only by the light emitting material of the present invention. It is also possible. The multi-layer type includes (anode / hole injection band / light emitting layer / cathode), (anode / light emitting layer / electron injection band / cathode), and (anode / hole injection band / light emitting layer / electron injection band / cathode). There are organic EL elements stacked in a configuration. The compound of the general formula [1] has high light emission properties and has hole injection properties, hole transport properties, electron injection properties, and electron transport properties, and therefore can be used as a light emitting material in a light emitting layer.
[0033]
If necessary, in addition to the compound of the general formula [1] of the present invention, further known light emitting materials, doping materials, hole injection materials, and electron injection materials can be used for the light emitting layer. By making the organic EL element have a multi-layer structure, it is possible to prevent a decrease in luminance and lifetime due to quenching. If necessary, a light emitting material, a doping material, a hole injection material, and an electron injection material can be used in combination. Further, by using a doping material, it is possible to improve light emission luminance and light emission efficiency and to obtain red and blue light emission. Moreover, the hole injection zone, the light emitting layer, and the electron injection zone may each be formed with a layer configuration of two or more layers. In that case, in the case of the hole injection zone, the layer that injects holes from the electrode is a hole injection layer, and the layer that receives holes from the hole injection layer and transports holes to the light emitting layer is a hole transport layer. Call. Similarly, in the case of an electron injection zone, a layer for injecting electrons from an electrode is referred to as an electron injection layer, and a layer for receiving electrons from the electron injection layer and transporting electrons to a light emitting layer is referred to as an electron transport layer. Each of these layers is selected and used depending on factors such as the energy level of the material, heat resistance, and adhesion to the organic layer or metal electrode.
[0034]
Examples of the light-emitting material or doping material that can be used in the light-emitting layer together with the compound of the general formula [1] include anthracene, naphthalene, phenanthrene, pyrene, tetracene, coronene, chrysene, fluorescein, perylene, phthaloperylene, naphthaloperylene, perinone, phthaloperinone, naphthaloperinone, diphenyl Butadiene, tetraphenylbutadiene, coumarin, oxadiazole, aldazine, bisbenzoxazoline, bisstyryl, pyrazine, cyclopentadiene, quinoline metal complex, aminoquinoline metal complex, benzoquinoline metal complex, imine, diphenylethylene, vinylanthracene, diaminocarbazole , Pyran, thiopyran, polymethine, merocyanine, imidazole chelating oxinoid compound, quinacridone, rubre And there is a fluorescent dye for a dye laser for and brightening the like, but is not limited thereto.
[0035]
Any of the abundance ratios of the compound of the general formula [1] and the above-mentioned compound that can be used in the light emitting layer in the light emitting layer may be the main component. That is, by the combination of the above-described compound and the compound in the present invention, the compound in the present invention can be a main material for forming a light emitting layer or a dopink material in another main material.
[0036]
As a hole injection material, it has the ability to transport holes, has a hole injection effect from the anode, an excellent hole injection effect for the light emitting layer or the light emitting material, and excitons generated in the light emitting layer. Examples thereof include compounds that prevent movement to an electron injection zone or an electron injection material and have an excellent thin film forming ability. Specifically, phthalocyanine derivatives, naphthalocyanine derivatives, porphyrin derivatives, oxazole, oxadiazole, triazole, imidazole, imidazolone, imidazolethione, pyrazoline, pyrazolone, tetrahydroimidazole, hydrazone, acylhydrazone, polyarylalkane, stilbene, butadiene, Benzidine-type triphenylamine, styrylamine-type triphenylamine, diamine-type triphenylamine, and derivatives thereof, and polymer materials such as polyvinyl carbazole, polysilane, and conductive polymer, but are not limited thereto. It is not a thing.
[0037]
Among the hole injection materials that can be used in the organic EL device of the present invention, a more effective hole injection material is an aromatic tertiary amine derivative or a phthalocyanine derivative. Specific examples of the aromatic tertiary amine derivative include triphenylamine, tolylamine, tolyldiphenylamine, N, N′-diphenyl-N, N′-di (3-methylphenyl) -1,1′-biphenyl-4 , 4′-diamine, N, N, N ′, N′-tetra (4-methylphenyl) -1,1′-phenyl-4,4′-diamine, N, N, N ′, N′-tetra ( 4-methylphenyl) -1,1′-biphenyl-4,4′-diamine, N, N′-diphenyl-N, N′-di (1-naphthyl) -1,1′-biphenyl-4,4 ′ -Diamine, N, N'-di (methylphenyl) -N, N'-di (4-n-butylphenyl) phenanthrene-9,10-diamine, 4,4 ', 4 "-tris (N- (3 -Methylphenyl) -N-phenylamino) triphenylamine, 1,1-bis (4 -Di-p-tolylaminophenyl) cyclohexane and the like, or oligomers or polymers having these aromatic tertiary amine skeletons, but are not limited thereto.
[0038]
Specific examples of the phthalocyanine (Pc) derivative include H 2 Pc, CuPc, Co Pc, NiPc, ZnPc, PdPc, FePc, MnPc, ClAlPc, ClGaPc, ClInPc, ClSnPc, Cl 2 SiPc, (HO) AlPc, (HO) Examples include, but are not limited to, phthalocyanine derivatives such as GaPc, VOPc, TiOPc, MoOPc, GaPc-O-GaPc, and naphthalocyanine derivatives.
[0039]
As an electron injection material, it has the ability to transport electrons, has a hole injection effect from the cathode, and an excellent electron injection effect for the light-emitting layer or light-emitting material, and hole injection of excitons generated in the light-emitting layer Examples thereof include compounds that prevent migration to the zone and have an excellent thin film forming ability. For example, there are fluorenone, anthraquinodimethane, diphenoquinone, thiopyran dioxide, oxazole, oxadiazole, triazole, imidazole, perylenetetracarboxylic acid, fluorenylidenemethane, anthraquinodimethane, anthrone, and their derivatives. However, it is not limited to these. Further, it can be sensitized by adding an electron accepting substance to the hole injecting material and an electron donating substance to the electron injecting material.
[0040]
In the organic EL device of the present invention, a more effective electron injection material is a metal complex compound or a nitrogen-containing five-membered ring derivative. Specifically, as the metal complex compound, 8-hydroxyquinolinate lithium, bis (8-hydroxyquinolinate) zinc, bis (8-hydroxyquinolinate) copper, bis (8-hydroxyquinolinate) manganese , Tris (8-hydroxyquinolinato) aluminum, tris (2-methyl-8-hydroxyquinolinato) aluminum, tris (8-hydroxyquinolinato) gallium, bis (10-hydroxybenzo [h] quinolinato) beryllium Bis (10-hydroxybenzo [h] quinolinato) zinc, bis (2-methyl-8-hydroxyquinolinato) chlorogallium, bis (2-methyl-8-hydroxyquinolinato) (o-cresolate) gallium, Bis (2-methyl-8-hydroxyquinolinate) (1-naphthlar ) Aluminum, bis (2-methyl-8-hydroxyquinolinato) (2-naphtholato) gallium, bis (2-methyl-8-hydroxyquinolinato) phenolate gallium, bis (o- (2-benzoxazolyl) (L) phenolate) zinc, bis (o- (2-benzothiazolyl) phenolate) zinc, bis (o- (2-benzotriazolyl) phenolate) zinc, and the like, but are not limited thereto. Further, as the nitrogen-containing five-membered derivative, an oxazole, thiazole, oxadiazole, thiadiazole or triazole derivative is preferable. Specifically, 2,5-bis (1-phenyl) -1,3,4-oxazole, 1,4-bis (2- (4-methyl-5-phenyloxazolyl)) benzene, 2,5 -Bis (1-phenyl) -1,3,4-thiazole, 2,5-bis (1-phenyl) -1,3,4-oxadiazole, 2- (4'-tert-butylphenyl) -5 -(4 "-biphenyl) 1,3,4-oxadiazole, 2,5-bis (1-naphthyl) -1,3,4-oxadiazole, 1,4-bis [2- (5- Phenyloxadiazolyl)] benzene, 1,4-bis [2- (5-phenyloxadiazolyl) -4-tert-butylbenzene], 2- (4'-tert-butylphenyl) -5- (4 " -Biphenyl) -1,3,4-thiadiazole, 2,5-bis (1-naphthyl)- , 3,4-thiadiazole, 1,4-bis [2- (5-phenylthiadiazolyl)] benzene, 3- (4′-tert-butylphenyl) -5- (4 ″ -biphenyl) -4-phenyl Examples include, but are not limited to, -1,2,4-triazole, 3,5-bis (1-naphthyl) -4-m-tolyl-1,2,4-triazole.
[0041]
In the organic EL element, in the light emitting layer, in addition to the compound of the general formula [1], at least one of a light emitting material, a doping material, a hole injection material, and an electron injection material may be contained in the same layer. . In order to improve the stability of the organic EL device obtained by the present invention with respect to temperature, humidity, atmosphere, etc., a protective layer is provided on the surface of the device, or the entire device is protected by silicon oil, resin, etc. Is also possible.
[0042]
As a conductive material used for an anode of an organic EL element, a material having a work function larger than 4 eV is suitable, and carbon, aluminum, vanadium, iron, cobalt, nickel, tungsten, silver, gold, platinum, palladium, etc. Further, metal oxides such as tin oxide and indium oxide used for alloys thereof, ITO substrates and NESA substrates, and organic conductive resins such as polythiophene and polypyrrole are used.
[0043]
As the conductive material used for the cathode, those having a work function smaller than 4 eV are suitable, and magnesium, calcium, tin, lead, titanium, yttrium, lithium, ruthenium, manganese, aluminum, and alloys thereof are used. However, it is not limited to these. Examples of alloys include magnesium / silver, magnesium / indium, lithium / aluminum, and the like, but are not limited thereto. The ratio of the alloy is controlled by the temperature of the vapor deposition source, the atmosphere, the degree of vacuum, etc., and is selected to an appropriate ratio. If necessary, the anode and the cathode may be formed of two or more layers.
[0044]
In the organic EL element, in order to efficiently emit light, it is desirable that at least one of the elements be sufficiently transparent in the light emission wavelength region of the element. The substrate is also preferably transparent. The transparent electrode is set using the above-described conductive material so as to ensure a predetermined translucency by a method such as vapor deposition or sputtering. The electrode on the light emitting surface preferably has a light transmittance of 10% or more. The substrate is not limited as long as it has mechanical and thermal strength and has transparency. For example, a glass substrate, a polyethylene plate, a polyethylene terephthalate plate, a polyethersulfone plate, Examples thereof include a transparent resin such as a polypropylene plate.
[0045]
For the formation of each layer of the organic EL device according to the present invention, any of dry film forming methods such as vacuum deposition, sputtering, plasma, ion plating, etc. and wet film forming methods such as spin coating, dipping, and flow coating is applied. be able to. The film thickness is not particularly limited, but must be set to an appropriate film thickness. If the film thickness is too thick, a large applied voltage is required to obtain a constant light output, resulting in poor efficiency. If the film thickness is too thin, pinholes and the like are generated, and sufficient light emission luminance cannot be obtained even when an electric field is applied. The normal film thickness is suitably in the range of 5 nm to 10 μm, but more preferably in the range of 10 nm to 0.2 μm.
[0046]
In the case of the wet film forming method, the material for forming each layer is dissolved or dispersed in an appropriate solvent such as ethanol, chloroform, tetrahydrofuran, dioxane or the like to form a thin film, and any solvent may be used. In any organic thin film layer, an appropriate resin or additive may be used for improving film formability and preventing pinholes in the film. Usable resins include insulating resins such as polystyrene, polycarbonate, polyarylate, polyester, polyamide, polyurethane, polysulfone, polymethyl methacrylate, polymethyl acrylate, and cellulose, and copolymers thereof, poly-N-vinyl. Examples thereof include photoconductive resins such as carbazole and polysilane, and conductive resins such as polythiophene and polypyrrole. Examples of the additive include an antioxidant, an ultraviolet absorber, and a plasticizer.
[0047]
As described above, by using the compound of the present invention in the light emitting layer of the organic EL device, the organic EL device characteristics such as the light emission efficiency and the maximum light emission luminance can be improved. In addition, this element is extremely stable against heat and current, and can be used for light emission brightness that can be used practically at a low driving voltage, so that the degradation that has been a major problem until now is greatly reduced. I was able to.
[0048]
The organic EL device of the present invention can be applied to flat panel displays such as wall-mounted TVs, flat light emitters, light sources such as copiers and printers, light sources such as liquid crystal displays and instruments, display boards, and indicator lights. The industrial value is very large.
[0049]
The material of the present invention can also be used in the fields of organic EL devices, electrophotographic photoreceptors, photoelectric conversion devices, solar cells, image sensors and the like.
[0050]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in more detail based on examples.
Synthesis method of compound (1) 8.2 parts of 3,5-di (p-bromophenyl) -4-phenyl-1,2,4-triazole in 50 parts of 1,3-dimethyl-2-imidazolidinone Then, 8.45 parts of diphenylamine, 12 parts of potassium carbonate, and 0.5 part of copper powder were added, and the mixture was heated and stirred at 200 ° C. for 50 hours. Thereafter, it was diluted with 500 parts of water. Extraction with ethyl acetate, concentration, and purification by column chromatography using silica gel gave 11 parts of a powder having white fluorescence. It was confirmed to be compound (1) by molecular weight analysis by FD-MS.
[0051]
Synthesis Method of Compound (3) 3,5-Di (p-bromophenyl) -4- (p-tolyl) -1,2,4-triazole in 50 parts of 1,3-dimethyl-2-imidazolidinone 8.9 parts, 11.2 parts of p, p′-ditolylamine, 8 parts of potassium carbonate, and 0.5 part of copper powder were added, and the mixture was heated and stirred at 200 ° C. for 50 hours. Thereafter, it was diluted with 500 parts of water. Extraction with ethyl acetate, concentration, and purification by column chromatography using silica gel gave 13 parts of a powder having white fluorescence. It was confirmed to be the compound (3) by molecular weight analysis by FD-MS.
[0052]
Synthesis Method of Compound (11) 8.2 parts of 3,5-di (p-bromophenyl) -4-phenyl-1,2,4-triazole in 30 parts of 1,3-dimethyl-2-indazolidinone, 4 , 4-Diisopropyl (2-phenyl) diphenylamine (20.5 parts), potassium carbonate (10 parts) and copper powder (0.5 parts) were added, and the mixture was heated and stirred at 200 ° C. for 50 hours. Then, it was diluted with 500 parts of water, and then extracted with ethyl acetate, concentrated, and purified by column chromatography using silica gel to obtain 15 parts of powder having white fluorescence. It was confirmed to be the compound (11) by molecular weight analysis by FD-MS.
Examples using the compounds of the present invention are shown below. In this example, the characteristics of an organic EL element having an electrode area of 2 mm × 2 mm were measured.
[0053]
Example 1
On the washed glass plate with an ITO electrode, the compound (3) in Table 1 as a luminescent material, 2,5-bis (1-naphthyl) -1,3,4-oxadiazole, polycarbonate resin (Teijin Chemicals: Panlite) K-1300) was dissolved in tetrahydrofuran at a weight ratio of 5: 3: 2, and a light emitting layer having a thickness of 100 nm was obtained by a spin coating method. On top of that, an electrode having a thickness of 150 nm was formed from an alloy in which magnesium and silver were mixed at a ratio of 10: 1 to obtain an organic EL element. With respect to the light emission characteristics of this device, light emission of 100 (cd / m 2 ), a maximum luminance of 1200 (cd / m 2 ), and a light emission efficiency of 0.50 (lm / W) was obtained at a DC voltage of 5V.
[0054]
Example 2
N, N′-di (3-methylphenyl) -N, N′-diphenyl-1,1-biphenyl-4,4-diamine (TPD) was vacuum-deposited on the cleaned glass plate with an ITO electrode, A hole injection layer having a thickness of 20 nm was obtained. Subsequently, the compound (2) was vapor-deposited to prepare a light-emitting layer having a thickness of 40 nm, and tris (8-hydroxyquinolinato) aluminum complex (Alq3) was vapor-deposited to obtain an electron injection layer having a thickness of 30 nm. On top of that, an electrode having a thickness of 100 nm was formed from an alloy in which magnesium and silver were mixed at a ratio of 10: 1 to obtain an organic EL element. The hole injection layer and the light emitting layer were deposited in a vacuum of 10 −6 Torr at a substrate temperature of room temperature. This device produced blue light emission with a direct current voltage of 5 V and an emission luminance of 120 (cd / m 2 ), a maximum emission luminance of 9000 (cd / m 2 ), and an emission efficiency of 1.0 (lm / W) at 5 V.
[0055]
Example 3
Compound (11) was dissolved in methylene chloride on the washed glass plate with an ITO electrode, and a 50 nm-thick hole injection type light emitting layer was obtained by spin coating. Next, a bis (2-methyl-8-hydroxyquinolinate) (1-naphtholate) gallium complex is vacuum-deposited to form an electron injection layer having a thickness of 10 nm, on which magnesium and silver are added at a ratio of 10: 1. An electrode having a thickness of 100 nm was formed from the mixed alloy to obtain an organic EL device. The light emitting layer and the electron injection layer were deposited in a vacuum of 10 −6 Torr at a substrate temperature of room temperature. This device produced blue-green light emission of 250 (cd / m 2 ), maximum luminance of 11000 (cd / m 2 ), and luminous efficiency of 0.80 (lm / W) at a DC voltage of 5V.
[0056]
Example 4
Compound (3) was vacuum-deposited on the washed glass plate with an ITO electrode to obtain a 50 nm-thick hole injection type light emitting layer. Next, a bis (2-methyl-8-hydroxyquinolinate) (1-naphtholate) gallium complex is vacuum-deposited to form an electron injection layer having a thickness of 10 nm, on which magnesium and silver are added at a ratio of 10: 1. An electrode having a thickness of 100 nm was formed from the mixed alloy to obtain an organic EL device. The light emitting layer and the electron injection layer were deposited in a vacuum of 10 −6 Torr at a substrate temperature of room temperature. This device emitted light of 250 (cd / m 2 ), a maximum luminance of 10200 (cd / m 2 ), and a luminous efficiency of 1.40 (lm / W) at a DC voltage of 5V.
[0057]
Examples 5-15
4,4′-bis [N- (1-naphthyl) -N-phenylamino] biphenyl (α-NPD) is vacuum-deposited on the cleaned glass plate with an ITO electrode to form a hole injection layer having a thickness of 20 nm. Formed. Subsequently, the compound of Table 1 was vacuum-deposited as a luminescent material, and the light emitting layer with a film thickness of 20 nm was obtained. Next, a bis (2-methyl-8-hydroxyquinolinate) (1-naphtholate) gallium complex is vacuum-deposited to form an electron injection layer having a thickness of 10 nm, on which magnesium and silver are added at a ratio of 10: 1. An electrode having a thickness of 100 nm was formed from the mixed alloy to obtain an organic EL device. The hole injection layer and the light emitting layer were deposited in a vacuum of 10 −6 Torr at a substrate temperature of room temperature. The light emission characteristics of this element are shown in Table 2. The light emission luminance here is the luminance when a DC voltage of 5 V is applied. All of the organic EL elements of this example had high luminance characteristics with a maximum luminance of 10,000 (cd / m 2 ) or more, and a blue to green emission color could be obtained.
[0058]
[Table 2]
Figure 0003924943
[0059]
Example 16
4,4 ′, 4 ″ -tris [N- (3-methylphenyl) -N-phenylamino] triphenylamine is vacuum-deposited on a cleaned glass plate with an ITO electrode to inject holes with a thickness of 40 nm. Next, 4,4′-bis [N- (1-naphthyl) -N-phenylamino] biphenyl (α-NPD) was vacuum-deposited to form a second hole injection layer having a thickness of 10 nm. Further, the compound (1) was vacuum-deposited to prepare a light-emitting layer having a film thickness of 30 nm, and further a bis (2-methyl-8-hydroxyquinolinato) (1-phenolate) gallium complex was vacuum-deposited. An electron injection layer having a thickness of 30 nm was prepared, and an electrode having a thickness of 150 nm was formed from an alloy in which aluminum and lithium were mixed at a ratio of 25: 1 to obtain an organic EL device. layer in a vacuum of 10 -6 Torr It was deposited under the conditions of a substrate temperature of room temperature. The device is a direct current voltage of 5V in emission luminance 610 (cd / m 2), the maximum emission luminance 25000 (cd / m 2), luminous efficiency 2.1 (lm / W) Of blue light emission was obtained.
[0060]
Example 17
Other than providing a 5 nm thick hole injection layer of metal-free phthalocyanine between the ITO electrode and 4,4′-bis [N- (1-naphthyl) -N-phenylamino] biphenyl (α-NPD) An organic EL device was produced in the same manner as in Example 3. This element, 1000 a DC voltage 5V (cd / m 2), the maximum brightness 13000 (c d / m 2) , blue green light emission efficiency 1.00 (lm / W) was obtained.
[0061]
Example 18
Example 16 except that a 20 nm thick hole injection layer of metal-free phthalocyanine is provided instead of 4,4 ′, 4 ″ -tris [N- (3-methylphenyl) -N-phenylamino] triphenylamine An organic EL device was manufactured in the same manner as in Example 1. This device had a blue voltage of 200 (cd / m 2 ) at a DC voltage of 5 V, a maximum luminance of 12000 (cd / m 2 ), and a luminous efficiency of 1.10 (lm / W). Green emission was obtained.
[0062]
Example 19
An organic EL device was produced in the same manner as in Example 16 except that a 10 nm-thick hole injection layer in which compound (1): compound (10) was deposited at a ratio of 1: 100 was provided as the light emitting layer. The device produced blue-green light emission with a DC voltage of 5 V, 1000 (cd / m 2 ), a maximum luminance of 20000 (cd / m 2 ), and a luminous efficiency of 1.80 (lm / W).
[0063]
Example 20
Implementation was performed except that a 10 nm-thick hole injection layer in which a compound (3): bis (2-methyl-8-hydroxyquinolinate) (phenolate) gallium complex was deposited at a ratio of 1: 100 was provided as the light-emitting layer. An organic EL device was produced in the same manner as in Example 16. This device obtained blue light emission of 200 (cd / m 2 ), maximum luminance of 18000 (cd / m 2 ), and luminous efficiency of 1.10 (lm / W) at a DC voltage of 5V.
[0064]
In the organic EL device shown in this example, light emission with a maximum light emission luminance of 10,000 (cd / m 2 ) or more was obtained in a two-layer or higher device structure, and high light emission efficiency could be obtained. When the organic EL device shown in this example was continuously emitted at 3 (mA / cm 2 ), stable emission could be observed for 1000 hours or more.
The organic EL device of the present invention achieves improvement in light emission efficiency, light emission luminance and long life, and is used together with light emitting materials, doping materials, hole injection materials, electron injection materials, sensitizers, resins. The electrode material and the element manufacturing method are not limited.
[0065]
【The invention's effect】
The organic EL device using the light emitting material for organic EL of the present invention as a light emitting material showed high luminance and higher luminance than conventional ones, and a long-life organic EL device could be obtained.

Claims (3)

下記一般式[1]で示される有機エレクトロルミネッセンス素子用発光材料。
一般式[1]
Figure 0003924943
[式中、Ar1およびAr2は、それぞれ独立に置換もしくは未置換の酸素、窒素、または硫黄原子を含んでも良い、芳香族環、縮合芳香環、複素芳香環、縮合複素芳香環、または、それらの同種または異なる2種以上の環構造単位が2個以上結合した骨格を有するアリーレン基を表す。A、B、C、D、およびEは、それぞれ独立に置換もしくは未置換のアルキル基、置換もしくは未置換の酸素、窒素、または酸素原子を含んでも良いアリール基を表し、AとB、またはCとDはそれぞれ一体となっても良い。]
The light emitting material for organic electroluminescent elements shown by the following general formula [1].
General formula [1]
Figure 0003924943
[Wherein Ar 1 and Ar 2 are each independently an aromatic ring, a condensed aromatic ring, a heteroaromatic ring, a condensed heteroaromatic ring, which may contain a substituted or unsubstituted oxygen, nitrogen, or sulfur atom , or An arylene group having a skeleton in which two or more of the same or different ring structural units are bonded . A, B, C, D, and E each independently represent a substituted or unsubstituted alkyl group, a substituted or unsubstituted oxygen, nitrogen, or an aryl group that may contain an oxygen atom, and A and B, or C And D may be combined together. ]
Ar1およびAr2がp−フェニレン基であり、A、B、C、D、およびEがそれぞれ独立に置換されても良いフェニル基である請求項1記載の有機エレクトロルミネッセンス素子用発光材料。The light-emitting material for an organic electroluminescence device according to claim 1, wherein Ar 1 and Ar 2 are p-phenylene groups, and A, B, C, D, and E are each independently a phenyl group that may be substituted. 一対の電極間に発光層または発光層を含む複数層の有機化合物薄膜を形成してなる有機エレクトロルミネッセンス素子において、発光層が請求項1または2記載の有機エレクトロルミネッセンス素子用発光材料を含有する層である有機エレクトロルミネッセンス素子。The organic electroluminescent element formed by forming the organic compound thin film of the multiple layers containing a light emitting layer or a light emitting layer between a pair of electrodes, A light emitting layer is a layer containing the light emitting material for organic electroluminescent elements of Claim 1 or 2 An organic electroluminescence device.
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