JP3924693B2 - Disturbance wave breaker transformer - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電力線や信号線を伝わってきた高周波の障害波(以下ノイズということもある)を遮断するシールドトランスやノイズカットトランス等の障害波遮断変成器であって、これを構成するコイルを絶縁樹脂でモールドした障害波遮断変成器に関する。ここで、シールドトランスとは一次コイルと二次コイルとの間を絶縁物で隔て且つコイル間に静電遮蔽板を又はコイル間並びにトランスの外周に静電遮蔽板をそれぞれ配設したトランスのことであり、ノイズカットトランスとは一次コイルと二次コイルとの間を絶縁物で隔て且つコイル間やトランスの外周に電磁遮蔽板を配設すると共に、前記一次コイルと前記二次コイルを高周波の障害波の磁束がコイル相互に交叉しないように配置した構造のトランスのことである。
【0002】
【従来の技術】
近年、コンピュータコントロールの設備やシステムが増え、情報ネットワークは社内規模から社外規模へ更にはグローバル規模へと拡大し、情報ネットワークに接続される情報機器の数も種類も著しく増加している。例えばインテリジェントビル等では、多数の情報機器が商用電力の共通の配電線から給電されている。このため、雷サージ、送電線の開閉サージ、或いは他の需要家が出すノイズ等の外来ノイズが商用電力の配電線から入ってくると、多数の情報機器が深刻な被害を受けることになり、ひいては災害につながることになる。そこで、商用電力の配電線から外来ノイズが建物内に入り込まないようにすること、具体的には建物の受変電設備のトランスや屋内配電線の要所や重要な機器の電源部にシールドトランスやノイズカットトランスを採用する動きが広まってきた。
【0003】
また、阪神淡路大震災等の災害時に、建物の変電設備のトランスが発火元になったり、類焼の拡大の要因になったりした。これは、トランスが大量の鉱油を絶縁剤にして絶縁と冷却を行っていたからであった。そこで、このような事態を避けるために、鉱油に代えて固体の難燃性絶縁物を用いてコイルを絶縁したトランスに置きかえることが望まれるようになった。しかしながら、このようなトランスは、鉱油を絶縁剤とした従来のトランスが有していた油と油入れ用の鉄の外函が無いから、防湿と熱的・機械的強度を如何にして高めるかが問題となる。そこで、その解決策として、難燃性の強固な絶縁樹脂例えばエポキシ等の合成絶縁樹脂に、石英粉等の強固で絶縁性と熱伝導の良い固体の不燃性絶縁物を混ぜたものでコイルをモールドし、或いはこれらにガラス繊維やガラス繊維等で織った強靭な布等を加えて一体にモールドして更に強化・絶縁・成形したモールドトランスを採用することが、関係業界等から強く要望されるようになってきた。
【0004】
そこで、シールドトランスやノイズカットトランスについても、難燃性の強固な絶縁樹脂例えばエポキシ等の合成絶縁樹脂に、石英粉等の固体の不燃性絶縁物を混ぜたものでコイルをモールドしたり、これらにガラス繊維等の強靭な布等を加えて一体にコイルをモールドしたり、或いはシールドトランスやノイズカットトランス全体を一体に樹脂モールドすることが要望されてきた。ところが、このように樹脂モールドされたシールドトランスやノイズカットトランスは、いずれもその構造上の理由から未だに開発されていない。
【0005】
例えば図15に示す如く、従来のノイズカットトランスを構成するコイルは、絶縁被覆銅線5を多層に多巻して形成された環状の一次コイル1と、その表面に全面にわたって巻き付けられた絶縁用ガラステープ9、絶縁用ガラステープ9の表面に全面にわたって隙間なく巻き付けられた遮蔽体としてのアルミニウム箔8、アルミニウム箔8の表面に全面にわたって巻き付けられた絶縁用ガラステープ10とから構成されている。前記アルミニウム箔8は隙間や細孔のない金属箔である。絶縁用ガラステープ9の巻き付けが終了した後には予備乾燥、ワニス含漬、ワニス切り、乾燥固化からなる絶縁作業が行われている。このワニス漬け作業が2回行われれば、約30時間を要している。また、絶縁用ガラステープ10の巻き付けが終了した後には、約14時間かけてワニス漬け乾燥固化作業が1回行われている。二次コイルも一次コイルと同様の構造であって、同様の方法で製造されている。
【0006】
シールドトランスはコイルよりも広い面積でコイル間や外周にノイズ遮蔽用シールドを設けたものであり、またノイズカットトランスはコイルをシールドで完全に隙間なく被覆することを理想とするものであって、且つ、前記ノイズ遮蔽用シールドは導電性の最も良い銅やアルミニウム等の金属箔や金属板であって、隙間や細孔のない金属箔や金属板が用いられている。このため、このような構造のトランスを絶縁樹脂でモールドすると、モールドされた絶縁樹脂はその中に埋設されたノイズ遮蔽用シールドの金属板の両表面で自然に剥離して必要な機械的強度が保てなくなくなるばかりか、部分放電が発生する等の欠陥が生じてしまう。また、ノイズ遮蔽用シールドで隙間なく被覆された構造のトランスを絶縁樹脂でモールドすると、ノイズ遮蔽用シールドの内側に絶縁樹脂が浸透できず、コイルには絶縁樹脂が全く到達しないので、一体のモールドができないのである。従って、シールドトランスとノイズカットトランスに関しては、防湿と熱的・機械的強度が高く大地震にも耐えうるようなモールドトランスは開発されていなかったのである。下記に略記する従来のシールドトランスは、この事を明白に物語っている。
【0007】
特開平10−289828号公報に開示された従来の第1のシールドトランスは、ボビンに巻回された低圧巻線と高圧巻線を絶縁樹脂モールドし、そのモールド外装部の表面にシールドケースを取付けて構成された同軸異心構造のトランスである。
【0008】
特開平11−204352号公報に開示された小形電子機器用の表面実装型の従来の第2のシールドトランスは、ロ字形磁心に巻回された一次コイルと二次コイルを封止絶縁樹脂でモールドし、その後に、この封止絶縁樹脂の表面に金属メッキで電磁シールドして構成された異軸異心構造のトランスである。
【0009】
特開平6−45162号公報に開示された従来の第3のシールドトランスは、コイルを絶縁物で絶縁した後に、その内外全周面に導電材による静電シールドを施し、更にその後にその外側に高周波特性の良い磁性材料の粉末を混合した合成絶縁樹脂でモールドを施し、これらのコイルをコアにそれぞれ別個独立に装着し、また、各コイル間に高周波用磁気遮蔽体を介在させて構成された同軸異心構造のトランスである。
【0010】
特開平6−318523号公報に開示された従来の第4のシールドトランスは、低圧側巻線を内側に、円板巻線からなる高圧側巻線を外側に配設し、少なくとも高圧側巻線を絶縁樹脂でモールド形成して構成したモールド変成器において、高圧側巻線を構成する円板巻線の外周部に、円筒状で円板巻線の軸方向のほぼ上半分を覆う導体の第1のシールドを絶縁樹脂に埋設するとともに、円板巻線の内周面に、円錐状で円板巻線の軸方向のほぼ全体にわたる第2のシールドを絶縁樹脂に埋設し、更に、これら第1と第2のシールドを高圧側巻線の両端部にそれぞれ接続して構成された同軸同心構造のトランスである。
【0011】
上記従来の第1ないし第3のシールドトランスは遮蔽体を絶縁樹脂中に埋設して一体にモールドした構造のトランスではないから、これらはいずれも完全なモールドトランスとは言えない。上記従来の第4のシールドトランスは高圧側巻線の外周部に円筒状の第1のシールドを配設し、且つその内周部に円錐状の第2のシールドを配設し、これらを絶縁樹脂でモールドしたものであって、円筒状の第1のシールドも円錐状の第2のシールドも絶縁樹脂内に埋設されているものである。しかしながら、絶縁樹脂はシールドの内周面と外周面とで繋がっていないので、シールドの表面から絶縁樹脂が剥離して、外力に極めて弱いコイルとなる。従って、上記の4つの従来のシールドトランスはいずれも、熱的にも機械的にも大地震等の災害時に耐えられる十分な強度を有することはできない。
【0012】
ノイズカットトランスについては、これを絶縁樹脂でモールドしたものは開発されていない。即ち、本願の発明者が先に取得した特許第2645256号公報に開示されているノイズカットトランスは、一次コイルと二次コイルのそれぞれの全周面に0.5〜100μmの厚さを有する孔も隙間も全くない導電性薄層の短絡環からなる遮蔽体を配設したことを特徴とする短絡環型の障害波遮断変成器であるが、絶縁樹脂モールドが施されたものは開発されていない。
【0013】
また、本願の発明者が米国電気電子学会発行の学会論文誌(IEEE TRANSACTION ON ELECTROMAGNETIC COMPATIBILITY Vol.41,No.3, August 1999)に発表したノイズカットトランス形障害波遮断変成器は、一次コイルと二次コイルのそれぞれの近傍に、具体的にはこれら2つのコイルの間に7μm程度又はそれ以下の厚さを有する導電性薄膜の短絡環を配設したことを特徴とするものであって、数MHzを超える高周波帯で、特に10MHzを超える高周波帯で高いノイズ減衰率を保持し、且つノイズ減衰率の特性曲線の大小様々な山と谷が連なる不規則な鋸歯状波の各振幅を充分に抑制するという特長を有する。そして、導電性薄膜の短絡環は、図14に示す如く孔も隙間も全くない略リング形状のアルミニウム箔である。このノイズカットトランス形障害波遮断変成器についても、絶縁樹脂モールドが施されたものは開発されていない。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題は、ノイズカットトランス形障害波遮断変成器において、十分な熱的強度と機械的強度を持たせ且つシールド及び短絡環の必要な性能を実用上支障になる程度まで低下させないで、これを絶縁樹脂モールドすることである。
【0015】
削除
【0016】
削除
【0017】
課題を解決するための手段
上記課題を解決する請求項のノイズカットトランス形障害波遮断変成器を、絶縁被覆銅線を多層に多巻して形成された環状の一次コイルと、二次コイルと、前記一次コイルと前記二次コイルとの間の磁路を形成するコアとで構成し、そして、少なくとも前記一次コイルの周面上には極細網状導電性部材で形成された短絡環からなる遮蔽体であってその導電部分の厚みが共振を抑制したい障害波の高周波領域において誘導電流の表皮効果による表皮深さに略等しいか又はそれ以下の遮蔽体を配設し、更に前記一次コイルと前記二次コイルを前記遮蔽体と共に絶縁樹脂によってモールドした。
【0018】
上記課題を解決する請求項のノイズカットトランス形障害波遮断変成器を、絶縁被覆銅線を多層に多巻して形成された環状の一次コイルと、絶縁被覆銅線を多層に多巻して形成された環状の二次コイルと、前記一次コイルと前記二次コイルのいずれか一方又は両方に近接して配設された極細網状導電性部材で形成された短絡環の遮蔽体と、前記一次コイルと前記二次コイルとの間の磁路を形成するコアとで構成し、そして、前記遮蔽体にはその導電部分の厚みが共振を抑制したい障害波の高周波領域において誘導電流の表皮効果による表皮深さに略等しいか又はそれ以下である遮蔽体を採用し、更に前記一次コイルと前記二次コイルを前記遮蔽体と共に絶縁樹脂によってモールドした。
【0019】
本明細書において、極細網状導電性部材とは、細い金属線を筒編みにしたメッシュテープ、ナイロンと銀等の良伝導材を織り合わせた導電性繊維、織物を銅・ニッケル等の良伝導材で被覆した導電性繊維、不織布を銅やニッケル等の良伝導材で被覆した導電性繊維、銅・銅合金・アルミニウム等のエキスパンドメタル、又は細い金属線を袋編みにしたメッシュテープのことである。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1は、同軸同心構造のシールドトランス形障害波遮断変成器に用いられる第1実施形態のモールドコイルの断面図である。図1に示すモールドコイルは、一次コイル1と、二次コイル2と、一次コイル1と二次コイル2との間に配設された極細網状部材で形成された遮蔽体7とを絶縁樹脂6で一体にモールドして構成されたものである。一次コイル1は絶縁被覆銅線5を巻回して構成されたリング状コイルである。一次コイル1と同軸同心構造にして配設される二次コイル2は、一次コイル1よりは小径であって、同様に絶縁被覆銅線5を巻回して構成されたリング状コイルである。絶縁被覆銅線5は銅線の表面にエナメル等の絶縁被膜が施された一般的なものである。
【0021】
図2は、同軸同心構造のシールドトランス形障害波遮断変成器に用いられる第2実施形態のモールドコイルの断面図である。図2に示すモールドコイルは、上記第1実施形態のモールドコイルに更に第2の遮蔽体を施して構成されたもので、一次コイル1と、二次コイル2と、一次コイル1と二次コイル2との間に配設された極細網状部材で形成された遮蔽体7a及び一次コイルの外周に配設された極細網状部材で形成された遮蔽体7bとを絶縁樹脂6で一体にモールドして構成されたものである。
【0022】
図1及び図2に示すシールドトランス形障害波遮断変成器に採用されている遮蔽体7、7a、7bは、細い金属線を筒編みにしたメッシュテープ、ナイロンと銀等の良伝導材を織り合わせた導電性繊維、織物を銅やニッケル等の良伝導材で被覆した導電性繊維、不織布を銅やニッケル等の良伝導材で被覆した導電性繊維、細い金属線を袋編みにしたメッシュテープ、又は図13に示す如き形状の銅・銅合金・アルミニウム等のエキスパンドメタル等の極細網状部材で形成されたものである。
【0023】
図3は、同軸異心構造のノイズカットトランス形障害波遮断変成器に用いられる第1実施形態のモールドコイルの断面図である。図3に示すモールドコイルは、多層多巻回数の一次コイル1と、多層多巻回数の二次コイル2と、これらの間に挟んで配設された極細網状部材で形成された短絡環兼シールド4とを絶縁樹脂6で一体にモールドして構成されたものである。
要するに、極細網状導電性部材で形成された図12に示す如き略リング形状の短絡環からなる遮蔽体が、一次コイルと二次コイルのいずれか一方又は両方に近接して配設されている。従って、図3に示すモールドコイルは、請求項2に記載するノイズカットトランス形障害波遮断変成器に採用される一次コイルと二次コイルを構成するものである。
なお、本明細書で多層多巻回数の一次コイルとは絶縁被覆銅線を多層に多巻して形成された環状の一次コイルであり、また、多層多巻回数の二次コイルとは絶縁被覆銅線を多層に多巻して形成された環状の二次コイルである。
【0024】
図4は、同軸異心構造のノイズカットトランス形障害波遮断変成器に用いられる第2実施形態のモールドコイルの断面図である。図4に示すモールドコイルは、その上側に極細網状部材で形成された短絡環4aが近接して配設された多層多巻回数の一次コイル1と、その下側に極細網状部材で形成された短絡環4bが近接して配設された多層多巻回数の二次コイル2とを絶縁樹脂6で一体にモールドして構成されたものである。
要するに、極細網状導電性部材で形成された図12に示す如き略リング形状の短絡環からなる遮蔽体が、一次コイルと二次コイルのいずれか一方又は両方に近接して配設されている。従って、図4に示すモールドコイルは、請求項2に記載するノイズカットトランス形障害波遮断変成器に採用される一次コイルと二次コイルを構成するものである。
【0025】
図5は、同軸異心構造のノイズカットトランス形障害波遮断変成器に用いられる第3実施形態のモールドコイルの断面図である。即ち、図5に示すモールドコイルは、その外周面に極細網状部材で形成された円筒状短絡環4cが且つその内周面に極細網状部材で形成された円筒状短絡環4dがそれぞれ近接して配設された多層多巻回数の一次コイル1と、その外周面に極細網状部材で形成された円筒状短絡環4eが且つその内周面に極細網状部材で形成された円筒状短絡環4fがそれぞれ近接して配設された多層多巻回数の二次コイル2と一体にモールドして構成されたものである。そして円筒状短絡環4c〜4fは、いずれも0.1〜100μmの厚さを有する導電性薄層の短絡環である。
要するに、少なくとも一次コイル1の周面上には極細網状導電性部材で形成された遮蔽体が配設されている。従って、図5に示すモールドコイルは、請求項1に記載するノイズカットトランス形障害波遮断変成器に採用される一次コイルと二次コイルを構成するものである。
【0026】
図6は、同軸異心構造のノイズカットトランス形障害波遮断変成器に用いられる第4実施形態のモールドコイルの断面図である。即ち、図6に示すモールドコイルは、極細網状部材で形成された短絡環からなる遮蔽体4gを全周面に配設した多層多巻回数の一次コイル1と、極細網状部材で形成された短絡環からなる遮蔽体4hを全周面に配設した多層多巻回数の二次コイル2とを一体にモールドして構成されたものである。そして遮蔽体4gと4hは、いずれも0.1〜100μmの厚さを有する導電性薄層の短絡環からなる遮蔽体である。
要するに、少なくとも一次コイル1の周面上には極細網状導電性部材で形成された遮蔽体が配設されている。従って、図6に示すモールドコイルは、請求項1に記載するノイズカットトランス形障害波遮断変成器に採用される一次コイルと二次コイルを構成するものである。
【0027】
図7は、同軸異心構造のノイズカットトランス形障害波遮断変成器に用いられる第5実施形態のモールドコイルの断面図である。即ち、図7に示すモールドコイルは、その下側に極細網状部材で形成された短絡環兼用遮蔽体4が近接して配設された多層多巻回数の一次コイル1を絶縁樹脂6でモールドし、且つ多層多巻回数の二次コイル2も絶縁樹脂6でモールドして構成されたものである。
要するに、極細網状導電性部材で形成された図12に示す如き略リング形状の短絡環からなる遮蔽体が、一次コイルと二次コイルのいずれか一方又は両方に近接して配設されている。従って、図7に示すモールドコイルは、請求項2に記載するノイズカットトランス形障害波遮断変成器に採用される一次コイルと二次コイルを構成するものである。
【0028】
図8は、同軸異心構造のノイズカットトランス形障害波遮断変成器に用いられる第6実施形態のモールドコイルの断面図である。図8に示すモールドコイルは、その上側に極細網状部材で形成された短絡環4aが近接して配設された多層多巻回数の一次コイル1を絶縁樹脂6で一体にモールドし、その下側に極細網状部材で形成された短絡環4bが近接して配設された多層多巻回数の二次コイル2を絶縁樹脂6で一体にモールドして構成されたものである。
要するに、極細網状導電性部材で形成された図12に示す如き略リング形状の短絡環からなる遮蔽体が、一次コイルと二次コイルのいずれか一方又は両方に近接して配設されている。従って、図8に示すモールドコイルは、請求項2に記載するノイズカットトランス形障害波遮断変成器に採用される一次コイルと二次コイルを構成するものである。
【0029】
図9は、同軸異心構造のノイズカットトランス形障害波遮断変成器に用いられる第7実施形態のモールドコイルの断面図である。即ち、図9に示すモールドコイルは、その外周面に極細網状部材で形成された円筒状短絡環4cが且つその内周面に極細網状部材で形成された円筒状短絡環4dがそれぞれ近接して配設された多層多巻回数の一次コイル1を絶縁樹脂6で一体にモールドし、その外周面に極細網状部材で形成された円筒状短絡環4eが且つその内周面に極細網状部材で形成された円筒状短絡環4fがそれぞれ近接して配設された多層多巻回数の二次コイル2を一体にモールドして構成されたものである。円筒状短絡環4c〜4fは、いずれも0.1〜100μmの厚さを有する導電性薄層の短絡環である。
要するに、少なくとも一次コイル1の周面上には極細網状導電性部材で形成された遮蔽体が配設されている。従って、図9に示すモールドコイルは、請求項1に記載するノイズカットトランス形障害波遮断変成器に採用される一次コイルと二次コイルを構成するものである。
【0030】
図10は、同軸異心構造のノイズカットトランス形障害波遮断変成器に用いられる第8実施形態のモールドコイルの断面図である。図10に示すモールドコイルは、極細網状部材で形成された短絡環からなる遮蔽体4gを全周面に配設した多層多巻回数の一次コイル1を絶縁樹脂6で一体にモールドし、且つ極細網状部材で形成された短絡環からなる遮蔽体4hを全周面に配設した多層多巻回数の二次コイル2を絶縁樹脂6で一体にモールドして構成されたものである。そして遮蔽体4gと4hは、いずれも0.1〜100μmの厚さを有する導電性薄層の短絡環からなる遮蔽体である。
要するに、少なくとも一次コイル1の周面上には極細網状導電性部材で形成された遮蔽体が配設されている。従って、図10に示すモールドコイルは、請求項1に記載するノイズカットトランス形障害波遮断変成器に採用される一次コイルと二次コイルを構成するものである。
【0031】
図3〜図10に示すノイズカットトランス形障害波遮断変成器に採用されている極細網状導電性部材で形成された遮蔽体4(4a〜4hを含む。以下同じ。)は、いずれも、細い金属線を筒編みにしたメッシュテープ、ナイロンと銀等の良伝導材を織り合わせた導電性繊維、織物を銅・ニッケル等の良伝導材で被覆した導電性繊維、不織布を銅やニッケル等の良伝導材で被覆した導電性繊維、細い金属線を袋編みにしたメッシュテープ、又は図13に示す如き形状の銅・銅合金・アルミニウム等のエキスパンドメタル等の極細網状部材で形成された遮蔽体であって、その導電部分の厚みが共振を抑制したい障害波の高周波領域において誘導電流の表皮効果による表皮深さに略等しいか又はそれ以下のものである。
【0032】
特に、図3、図4、図7、図8に示すノイズカットトランス形障害波遮断変成器に採用されている極細網状導電性部材で形成された短絡環は、図12に示す如く略リング形状のものであって、その導電部分の厚みが共振を抑制したい障害波の高周波領域において誘導電流の表皮効果による表皮深さに略等しいか又はそれ以下のものである。
【0033】
なお、その基本的構成図は図5、図6、図9又は図10に示すノイズカットトランス形障害波遮断変成器用コイルと同じになるので図示は省略してあるが、一次コイルと、二次コイルと、これら一次コイルと二次コイルとの間の磁路を形成するコアとからなり、少なくとも前記一次コイルの周面上には極細網状の導電性部材で形成された遮蔽体が配設され、更に前記一次コイルと前記二次コイルは前記遮蔽体と共に絶縁樹脂によってモールドされていることを特徴とするノイズカットトランス形障害波遮断変成器も、本発明に係るノイズカットトランス形障害波遮断変成器である。この場合の遮蔽体は、短絡環としての機能はなく単にシールドとして機能するものであるが、細い金属線を筒編みにしたメッシュテープ、ナイロンと銀等の良伝導材を織り合わせた導電性繊維、織物を銅・ニッケル等の良伝導材で被覆した導電性繊維、不織布を銅やニッケル等の良伝導材で被覆した導電性繊維、細い金属線を袋編みにしたメッシュテープ、又は図13に示す如き形状の銅・銅合金・アルミニウム等のエキスパンドメタル等の極細網状部材で形成された遮蔽体である。
【0034】
ここで、上述の極細網状の導電性部材で形成された遮蔽体の遮蔽効果について、図16、図17及び図18を参照して具体的な数値で説明する。
【0035】
図16は、全く隙間のない一面の銅板であって厚さ100μmと厚さ10μmの2枚の銅板の遮蔽効果を計算値で示したグラフであり、対数目盛の横軸は周波数を且つ等間隔目盛の縦軸は電界の放射源から1mmという極く接近した位置における減衰量を表している。
【0036】
即ち図16において、全く隙間のない一面の銅板であって厚さ100μmの銅板による電界の吸収損失は、10MHzで41.6dB、100MHzで131.6dB、1GHzで416.2dBと周波数が低いほど損失が少なくなる。しかし反射損失は銅板の厚さに関わりなく10MHzで171.7dB、100MHzで141.7dB、1GHzで111.7dBと周波数が低いほど損失が大きくなる。吸収損失と反射損失の合計が総合損失で、これが当該銅板の持つ電界の減衰量となる。これを減衰率として表すと符号がマイナスとなり、厚さ100μmの銅板の減衰率は10MHzで−213.3dB、100MHzで−273.3dB、1GHzで−527.9dBとなる。厚さ100μmの銅板の総合損失の特性曲線で見るように、最も減衰率のよくない点でも−200dB(倍率にすると100億分の1)より下がることはない。
【0037】
また図16において、全く隙間のない一面の銅板であって厚さ10μmの銅板の吸収損失は、10MHzで4.16dB、100MHzで13.16dB、1GHzで41.62dBであるが、反射損失は10MHzで171.7dB、100MHzで141.7dB、1GHzで111.7dBであり、従って厚さ10μmの銅板の持つ減衰率は10MHzで−175.9dB、100MHzで−154.9dB、1GHz−153.3dBとなる。厚さ10μmの銅板の総合損失の特性曲線で見るように、10μmの薄さでも−150dB(倍率にすると3,165万分の1)より下がることはない。
【0038】
要するに、10μmの薄い銅板であっても全く隙間のない一面の銅板ならば、電界の放射源から1mmという極く近接した位置においても−150dB以上、電界を減衰させることができることを、図16は示している。
【0039】
これに対して、隙間がおびただしくあり、導電率も一様でない極細網状の導電性部材では、これを計算に載せることができないので、アドバンテスト法により実測した結果、5種類の代表的な網状と織物状のサンプルの遮蔽効果は、図17及び図18に示す通りであった。
【0040】
即ち、1平方センチメートル当たりの開孔数が97個で厚さ50μmのアルミエキスパンド網の減衰率は、図17の(ア)の曲線で示す通り、周波数100MHzから1GHzの高周波帯では−38dB〜−54dBであった。
【0041】
また、1平方センチメートル当たりの開孔数が178個で厚さ100μmの銅エキスパンド網の減衰率は、図17の(イ)の曲線で示す通り、周波数100MHzから1GHzの高周波帯では−48dB〜−71dBであった。
【0042】
更に、オープンメッシュ22で厚さ80〜90μmの銀糸織込織布の減衰率は、図18の(ウ)の曲線で示す通り、周波数100MHzから1GHzの高周波帯では−41dB〜−61dBであった。
【0043】
更に、1平方センチメートル当たりの開孔数が35個で厚さ540μmの袋網の銅・錫メッキワイヤーメッシュテープの減衰率は、図18の(エ)の曲線で示す通り、周波数100MHzから1GHzの高周波帯では−44dB〜−62dBであった。
【0044】
更にまた、厚さ100〜200μmの銅・ニッケルメッキ織布の減衰率は、図18の(オ)の曲線で示す通り、周波数100MHzから1GHzの高周波帯では−52dB〜−85dBであった。
【0045】
要するに、周波数100MHzから1GHzの高周波帯では、電界の放射源から1mmという極く接近した位置においてさえも、代表的な極細網状の導電性部材で形成された遮蔽体は、全く隙間のない一面の銅板に比べれば幾桁も減衰率が低くなるとは言え、実用的な遮蔽効果として十分な−38dB以上の減衰率を達成することが判明した。また、必要とあれば多孔質や繊維質の絶縁層を挟んで多重に設けることにより、減衰率の向上を図れることは言うまでもない。
【0046】
次に、本発明に係る障害波遮断変成器を構成するモールドコイルの製造方法について説明する。本発明に係るモールドコイルは、例えばモールド型内に一次コイル1と二次コイル2とを遮蔽体と共にセットする準備段階、一次コイル1と二次コイル2と遮蔽体がセットされたモールド型内に合成絶縁樹脂液を注入し、真空で引いて泡を抜く合成絶縁樹脂液注入工程、及び硬化工程からなる注型方式で製造される。なお、硬化工程には必要に応じて行われる加熱硬化工程も含まれる。本発明において遮蔽体は上記の如き極細網状部材で形成されているので、合成絶縁樹脂は遮蔽体の細孔を通過して外周面から内周面に達し、更にコイル層間に浸透していく。全体が一体となって固化し、遮蔽体と剥離することがない。従って、一回のモールド作業で熱的強度と機械的強度に優れたモールドコイルが提供された。なお、合成絶縁樹脂液注入工程においては、合成絶縁樹脂液だけでなく、必要に応じて合成絶縁樹脂液に石英粉等の固体の不燃性絶縁物を混ぜたり、或いはガラス繊維等を加えたものも用いられる。このようにすることによって、更に機械的強度を高めることができる。なお、本発明に係る障害波遮断変成器用のモールドコイルの製造方法は、上述の注型方式に限られるものではない。
【0047】
また、上述のモールドコイル製造方法から容易に理解される通り、モールドコイルを備えた本発明に係る障害波遮断変成器は、図15を参照して説明した従来のコイルの製造方法における例えば2回の絶縁用ガラステープの巻き付け作業と3回のワニス漬け乾燥固化の作業が不要となったので、コイルの製造時間が大幅に削減できた。
【0048】
更に、上述のモールドコイル製造方法から容易に理解される通り、絶縁銅線を多層多巻して形成された図1〜図10に例示の方形断面のリング状コイルでなく、方形断面の角形コイル、円形断面のリング状コイル、円形断面の角形コイル等のいずれであっても、一回のモールド作業で熱的強度と機械的強度に優れた本発明に係る障害波遮断変成器用のモールドコイルが提供でき、またその製造時間が大幅に削減できることは勿論である。要するに、コイルの断面形状並びに平面形状も、コイルの平面形状に対応する短絡環の形状も、本発明に係る障害波遮断変成器用のモールドコイルの製造に何ら影響を与えないのである。
【0049】
一次コイル1と二次コイル2との間の磁路を形成するコアは、図11に示す如く、厚さ0.5mmの無方向性珪素鋼板を打ち抜いて製作した所定寸法のE型コア片とI型コア片を所定の厚さに積層して形成された一般的なものである。このコアを図3ないし図10に示すモールドコイルに適用することによって、十分な熱的強度と機械的強度が高く、且つ従来のモールドが施されていないシールドトランスに比べてシールド効果が実用上必要な効果を失うまでには低下しない同軸異心構造のモールドトランスであるノイズカットトランス形障害波遮断変成器が提供された。なお、珪素鋼板を短冊形に切断して組合わせ積層したコアや、方向性珪素鋼帯の巻鉄心を用いても同様の強度が得られ、断面の形状が円形や段付その他の形状でも同様である。また、三相用単相用その他用途に応じたどのような形状でも同様である。
【0050】
また、このコアを図1又は図2に示すモールドコイルに適用することによって、熱的強度と機械的強度が高く、且つ従来のモールドが施されていないシールドトランスに比べてシールド効果が実用上必要な効果を失うまでには低下しない同軸同心構造のモールドトランスであるシールドトランス形障害波遮断変成器が提供された。
【0051】
以上、本発明の実施の形態としてシールドトランス形障害波遮断変成器については同軸同心構造のモールドトランスを、またノイズカットトランス形障害波遮断変成器については同軸異心構造のモールドトランスをそれぞれ詳細に説明した。しかしながら、本発明はこれらの実施の形態に限定されるものではない。即ち、ノイズカットトランス形障害波遮断変成器については、コアを適宜選択することによって、同軸同心構造、異軸異心構造、又は異軸異心ツイスト構造のモールドトランスを、本発明に従って構成することができる。なお、コアは巻鉄心でも利用できることは勿論である。
【0052】
削除
【0053】
発明の効果
本発明に係るノイズカットトランス形障害波遮断変成器は極細網状部材で形成された遮蔽体又は短絡環からなる遮蔽体を用いているので、コイルに施された樹脂モールド中に前記遮蔽体は完全に埋設し、且つ樹脂モールドは前記遮蔽体の無数の微細孔又は微細隙間を通して硬くつながっているから、十分な熱的強度と機械的強度を備えたモールドトランスであるノイズカットトランス形障害波遮断変成器が提供された。しかも前記極細網状部材で形成された短絡環は、孔や隙間のない板状又は箔状の短絡環と比較して、その高周波遮断効果はノイズ遮断の実用上必要な効果を失うまでには低下しないので、性能は実用上全く問題にならない。
【0054】
更に、本発明に係る障害波遮断変成器においては、そのモールドコイルの製造に要する時間が従来のコイルの製造と比べて大幅に削減されたので、製造コストの低減が図られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 シールドトランス形障害波遮断変成器に用いられる第1実施形態のモールドコイルの断面図である。但し、遮蔽体は厚みを誇張して示してあるが、これは以下の図面においても同じである。
【図2】 シールドトランス形障害波遮断変成器に用いられる第2実施形態のモールドコイルの断面図である。
【図3】 ノイズカットトランス形障害波遮断変成器に用いられる第1実施形態のモールドコイルの断面図である。
【図4】 ノイズカットトランス形障害波遮断変成器に用いられる第2実施形態のモールドコイルの断面図である。
【図5】 ノイズカットトランス形障害波遮断変成器に用いられる第3実施形態のモールドコイルの断面図である。
【図6】 ノイズカットトランス形障害波遮断変成器に用いられる第4実施形態のモールドコイルの断面図である。
【図7】 ノイズカットトランス形障害波遮断変成器に用いられる第5実施形態のモールドコイルの断面図である。
【図8】 ノイズカットトランス形障害波遮断変成器に用いられる第6実施形態のモールドコイルの断面図である。
【図9】 ノイズカットトランス形障害波遮断変成器に用いられる第7実施形態のモールドコイルの断面図である。
【図10】 ノイズカットトランス形障害波遮断変成器に用いられる第8実施形態のモールドコイルの断面図である。
【図11】 コアの一例の斜視図である。
【図12】 極細網状部材で形成された導電性薄膜のリング状短絡環の一例の平面図である。
【図13】 極細網状部材として用いられるエキスパンドメタルの斜視図である。
【図14】 従来の隙間も細孔もない導電性薄膜のリング状短絡環の一例の平面図である。
【図15】 ノイズカットトランス形障害波遮断変成器に用いられる従来のコイルの断面図である。
【図16】 金属板による電界の遮蔽効果を示す減衰特性図である。
【図17】 エキスパンド網の遮蔽効果を示す減衰特性図である。
【図18】 織布類の遮蔽効果を示す減衰特性図である。
【符号の説明】
1 一次コイル
2 二次コイル
3 コア
4、4a〜4h 極細網状導電性部材で形成された遮蔽体
5 絶縁被覆銅線
6、6a、6b 絶縁樹脂モールド
7、7a、7b 遮蔽体
8 遮蔽体
9、10 絶縁体
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
  The present invention is a disturbance wave cutoff transformer such as a shield transformer or a noise cut transformer that cuts off a high-frequency disturbance wave (hereinafter sometimes referred to as noise) transmitted through a power line or a signal line. The present invention relates to an obstruction wave blocking transformer molded with an insulating resin. Here, the shield transformer is a transformer in which a primary coil and a secondary coil are separated by an insulator and an electrostatic shielding plate is disposed between the coils or between the coils and the outer periphery of the transformer. The noise cut transformer is configured such that the primary coil and the secondary coil are separated from each other by an insulator, and an electromagnetic shielding plate is disposed between the coils and the outer periphery of the transformer. It is a transformer with a structure that is arranged so that the magnetic flux of the obstruction wave does not cross each other.
[0002]
[Prior art]
  In recent years, computer control facilities and systems have increased, and information networks have expanded from an internal scale to an external scale and further to a global scale, and the number and types of information devices connected to the information network have increased remarkably. For example, in an intelligent building or the like, a large number of information devices are fed from a common distribution line for commercial power. For this reason, if external noise such as lightning surge, transmission line switching surge, or noise generated by other customers enters from the distribution line of commercial power, many information devices will be seriously damaged. As a result, it will lead to disaster. Therefore, make sure that external noise does not enter the building from the distribution line of commercial power. Specifically, the transformer of the power receiving / transforming equipment of the building, the key point of the indoor distribution line, and the power transformer of the important equipment The movement to use noise cut transformers has become widespread.
[0003]
  In addition, at the time of disasters such as the Great Hanshin-Awaji Earthquake, the transformers in the substation facilities of the building became the source of ignition, and it became a factor in the expansion of similar wares. This was because the transformer used a large amount of mineral oil as an insulating agent for insulation and cooling. Therefore, in order to avoid such a situation, it has become desirable to replace a coil with a transformer that uses a solid flame-retardant insulator instead of mineral oil. However, such transformers do not have the outer casing of oil and oil storage iron that conventional transformers using mineral oil as an insulating agent, so how to improve moisture resistance and thermal and mechanical strength. Is a problem. Therefore, as a solution, the coil is made of a mixture of a flame-retardant strong insulating resin, for example, a synthetic insulating resin such as epoxy, and a solid, non-flammable insulating material such as quartz powder that has good insulating properties and heat conduction. There is a strong demand from the related industries and the like to adopt molded transformers that are molded or added to a strong cloth woven with glass fibers or glass fibers, etc., and then molded together and further reinforced, insulated, and molded. It has become like this.
[0004]
  Therefore, for shield transformers and noise cut transformers, coils can be molded with a mixture of a flame-retardant strong insulating resin such as epoxy and a solid non-flammable insulator such as quartz powder. It has been demanded to add a tough cloth such as glass fiber to mold the coil integrally, or to integrally mold the shield transformer and the noise cut transformer together. However, neither a shield transformer or a noise cut transformer molded in this way has been developed yet for structural reasons.
[0005]
  For example, as shown in FIG. 15, the coil constituting the conventional noise cut transformer includes an annular primary coil 1 formed by winding multiple insulation-coated copper wires 5 in multiple layers, and an insulation coil wound on the entire surface thereof. The glass tape 9 is composed of an aluminum foil 8 as a shield wound around the entire surface of the insulating glass tape 9 without any gap, and an insulating glass tape 10 wound around the entire surface of the aluminum foil 8. The aluminum foil 8 is a metal foil having no gaps or pores. After the winding of the insulating glass tape 9, the insulation work including preliminary drying, varnish impregnation, varnish cutting, and drying and solidification is performed. If this varnish pickling work is performed twice, it takes about 30 hours. Further, after the winding of the insulating glass tape 10 is completed, the varnish-immersed and solidified operation is performed once over about 14 hours. The secondary coil has the same structure as the primary coil, and is manufactured by the same method.
[0006]
  The shield transformer has a larger area than the coil and noise shielding shields are provided between the coils and at the outer periphery, and the noise cut transformer is ideal to completely cover the coil with a shield without any gaps. The noise shielding shield is a metal foil or metal plate such as copper or aluminum having the best conductivity, and a metal foil or metal plate having no gaps or pores is used. For this reason, when a transformer having such a structure is molded with an insulating resin, the molded insulating resin is naturally peeled off on both surfaces of the metal plate of the noise shielding shield embedded therein, so that the required mechanical strength is obtained. Not only can it not be maintained, but also defects such as partial discharge occur. Also, if a transformer with a structure covered with a noise shielding shield without gaps is molded with insulating resin, the insulating resin cannot penetrate inside the noise shielding shield and the insulating resin does not reach the coil at all. It is not possible. Therefore, as for the shield transformer and the noise cut transformer, no mold transformer has been developed that has high moisture resistance, thermal and mechanical strength, and can withstand a large earthquake. The conventional shield transformer, abbreviated below, clearly demonstrates this.
[0007]
  In the conventional first shield transformer disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 10-289828, a low voltage winding and a high voltage winding wound around a bobbin are insulated and resin-molded, and a shield case is attached to the surface of the mold exterior part. This is a coaxial eccentric structure transformer.
[0008]
  A conventional surface mount type second shield transformer disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 11-204352 for a small electronic device is formed by molding a primary coil and a secondary coil wound around a square-shaped magnetic core with a sealing insulating resin. After that, a transformer with an off-centered eccentric structure constructed by electromagnetically shielding the surface of the sealing insulating resin with metal plating.
[0009]
  In the conventional third shield transformer disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 6-45162, the coil is insulated with an insulator, and then the inner and outer peripheral surfaces are electrostatically shielded with a conductive material. Molded with synthetic insulating resin mixed with magnetic material powder with good high frequency characteristics, and these coils are mounted separately on the core, and high frequency magnetic shields are interposed between each coil. This is a coaxial eccentric structure transformer.
[0010]
  Japanese Patent Laid-Open No. 6-318523 discloses a conventional fourth shield transformer in which a low-voltage side winding is disposed inside and a high-voltage side winding formed of a disk winding is disposed outside, and at least the high-voltage side winding In the mold transformer formed by molding with an insulating resin, a cylindrical conductor that covers the substantially upper half of the disk winding in the axial direction is formed on the outer periphery of the disk winding that constitutes the high-voltage side winding. The first shield is embedded in the insulating resin, and the second shield that is conical and extends substantially in the axial direction of the disk winding is embedded in the insulating resin on the inner peripheral surface of the disk winding. It is a coaxial concentric transformer formed by connecting the first and second shields to both ends of the high-voltage side winding.
[0011]
  Since the conventional first to third shield transformers are not transformers having a structure in which a shield is embedded in an insulating resin and molded integrally, none of them is a perfect mold transformer. In the conventional fourth shield transformer, a cylindrical first shield is disposed on the outer peripheral portion of the high-voltage side winding, and a conical second shield is disposed on the inner peripheral portion thereof to insulate them. It is molded with resin, and both the cylindrical first shield and the conical second shield are embedded in the insulating resin. However, since the insulating resin is not connected between the inner peripheral surface and the outer peripheral surface of the shield, the insulating resin peels off from the surface of the shield, resulting in a coil that is extremely weak against external force. Therefore, none of the four conventional shield transformers can have sufficient strength to withstand a disaster such as a large earthquake, both thermally and mechanically.
[0012]
  No noise cut transformer has been developed which is molded with an insulating resin. That is, the noise cut transformer disclosed in Japanese Patent No. 2645256 previously acquired by the inventor of the present application is a hole having a thickness of 0.5 to 100 μm on the entire peripheral surfaces of the primary coil and the secondary coil. This is a short-circuited ring-type obstruction wave blocking transformer characterized by the provision of a shield consisting of a short-circuited conductive thin layer with no gaps, but one with an insulating resin mold has been developed. Absent.
[0013]
  Moreover, the inventor of the present application published in an academic paper published by the Institute of Electrical and Electronics Engineers (IEEE TRANSACTION ON ELECTROMAGNETIC COMPATIBILITY Vol.41, No.3, August 1999) In the vicinity of each secondary coil, specifically, a short-circuit ring of a conductive thin film having a thickness of about 7 μm or less is disposed between these two coils, High noise attenuation rate is maintained in high frequency band exceeding several MHz, especially in high frequency band exceeding 10 MHz, and the amplitude of irregular sawtooth wave with various peaks and valleys of noise attenuation rate characteristic curve is sufficient. It has the feature of being suppressed. The short-circuit ring of the conductive thin film is a substantially ring-shaped aluminum foil having no holes or gaps as shown in FIG. As for this noise cut transformer type obstruction wave blocking transformer, an insulating resin mold has not been developed.
[0014]
[Problems to be solved by the invention]
  The problem to be solved by the present invention is:In noise cut transformer type obstruction wave cutoff transformerInsulating resin molding is performed without giving sufficient thermal strength and mechanical strength and without reducing the necessary performance of the shield and the short-circuit ring to the extent that they impede practical use.
[0015]
Delete
[0016]
  Delete
[0017]
[Means for solving the problem]
Claims for solving the above problems1Noise-cut transformer type obstruction wave cutoff transformerAnnular formed by winding multiple layers of insulated coated copper wireA primary coil, a secondary coil, and a core that forms a magnetic path between the primary coil and the secondary coil, and at least on the peripheral surface of the primary coilA shield composed of a short-circuited ring formed of an extra fine mesh conductive member,The thickness of the conductive part is approximately equal to or less than the skin depth due to the skin effect of the induced current in the high frequency region of the disturbance wave for which resonance is to be suppressed.ShieldFurthermore, the primary coil and the secondary coil were molded with an insulating resin together with the shield.
[0018]
  Claims for solving the above problems2Noise-cut transformer type obstruction wave cutoff transformerAnnular formed by winding multiple layers of insulated coated copper wireA primary coil;Annular formed by winding multiple layers of insulated coated copper wireA secondary coil is disposed in proximity to one or both of the primary coil and the secondary coil.Shielding element of short-circuited ring formed of extra fine mesh conductive memberAnd a core that forms a magnetic path between the primary coil and the secondary coil, andThe shield has thatThe thickness of the conductive part is approximately equal to or less than the skin depth due to the skin effect of the induced current in the high frequency region of the disturbance wave for which resonance is to be suppressed.Adopt a shieldFurther, the primary coil and the secondary coil areShieldAnd molded with insulating resin.
[0019]
  In this specification, the ultrafine mesh conductive member, Mesh tape with thin metal wire knitted, conductive fiber woven with good conductive material such as nylon and silver, conductive fiber coated with good conductive material such as copper / nickel, nonwoven fabric with copper or nickel Conductive fiber covered with a good conductive material such as copper, copper alloy, expanded metal such as aluminum, or mesh tape made of thin metal wireThat is.
[0020]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
  FIG. 1 is a cross-sectional view of a molded coil according to a first embodiment used in a shielded transformer obstruction wave blocking transformer having a coaxial concentric structure. The molded coil shown in FIG. 1 includes an insulating resin 6 and a primary coil 1, a secondary coil 2, and a shield 7 formed of an extra fine mesh member disposed between the primary coil 1 and the secondary coil 2. And is integrally molded. The primary coil 1 is a ring-shaped coil formed by winding an insulation-coated copper wire 5. The secondary coil 2 arranged coaxially and concentrically with the primary coil 1 is a ring-shaped coil having a smaller diameter than the primary coil 1 and similarly configured by winding an insulation-coated copper wire 5. The insulating coated copper wire 5 is a general one in which an insulating coating such as enamel is applied to the surface of the copper wire.
[0021]
  FIG. 2 is a cross-sectional view of a molded coil according to a second embodiment used in a shielded transformer obstruction wave blocking transformer having a coaxial concentric structure. The molded coil shown in FIG. 2 is configured by further applying a second shield to the molded coil of the first embodiment. The primary coil 1, the secondary coil 2, the primary coil 1, and the secondary coil are shown in FIG. The shielding body 7a formed of an extra fine mesh member disposed between the two and the shielding body 7b formed of an extra fine mesh member disposed on the outer periphery of the primary coil are integrally molded with an insulating resin 6. It is configured.
[0022]
  The shields 7, 7a and 7b employed in the shield transformer type obstruction wave blocking transformer shown in FIGS. 1 and 2 are made of mesh tape made of a thin metal wire and woven with a good conductive material such as nylon and silver. Combined conductive fiber, conductive fiber with woven fabric coated with good conductive material such as copper or nickel, conductive fiber with nonwoven fabric coated with good conductive material such as copper or nickel, mesh tape with thin metal wire knitted in bag Alternatively, it is formed of an extra fine mesh member such as an expanded metal such as copper, copper alloy, or aluminum having a shape as shown in FIG.
[0023]
  FIG. 3 is a cross-sectional view of the mold coil according to the first embodiment used in a noise-cut transformer type obstruction wave cutoff transformer having a coaxial eccentric structure. The molded coil shown in FIG. 3 is a short-circuited ring / shield formed of a multi-layer multi-turn primary coil 1, a multi-layer multi-turn secondary coil 2, and an extra fine mesh member disposed between them. 4 is integrally molded with an insulating resin 6.
In short, a shield made of a substantially ring-shaped short-circuited ring as shown in FIG. 12 formed of a very fine mesh-like conductive member is disposed in proximity to one or both of the primary coil and the secondary coil. Therefore, the molded coil shown in FIG. 3 constitutes a primary coil and a secondary coil that are employed in the noise-cut transformer type obstruction wave cutoff transformer described in claim 2.
In this specification, the primary coil of the multi-layer multi-turn is an annular primary coil formed by multi-winding the insulation-coated copper wire in multi-layers, and the secondary coil of the multi-layer multi-turn is insulated. An annular secondary coil formed by winding a copper wire in multiple layers.
[0024]
  FIG. 4 is a cross-sectional view of a mold coil according to a second embodiment used for a noise-cut transformer type obstruction wave cutoff transformer having a coaxial eccentric structure. The molded coil shown in FIG. 4 is formed of a multi-layered primary coil 1 in which a short-circuiting ring 4a formed of an extra fine mesh member is disposed in the vicinity thereof, and an extra fine mesh member of the lower side thereof. The multi-turn multi-turn secondary coil 2 in which the short-circuiting ring 4b is disposed in close proximity is molded integrally with an insulating resin 6.
In short, a shield made of a substantially ring-shaped short-circuited ring as shown in FIG. 12 formed of a very fine mesh-like conductive member is disposed in proximity to one or both of the primary coil and the secondary coil. Therefore, the molded coil shown in FIG. 4 constitutes a primary coil and a secondary coil that are employed in the noise cut transformer type obstruction wave cutoff transformer described in claim 2.
[0025]
  FIG. 5 is a cross-sectional view of a molded coil according to a third embodiment used for a noise-cut transformer type obstruction wave cutoff transformer having a coaxial eccentric structure. That is, the molded coil shown in FIG. 5 has a cylindrical short circuit ring 4c formed of an extra fine mesh member on its outer peripheral surface and a cylindrical short circuit ring 4d formed of an extra fine mesh member on its inner peripheral surface. The arranged multi-turn primary coil 1, a cylindrical short circuit ring 4e formed of an extra fine mesh member on its outer peripheral surface, and a cylindrical short circuit ring 4f formed of an extra fine mesh member on its inner peripheral surface are provided. It is configured by molding integrally with the secondary coil 2 having a multi-layered multi-turns disposed in close proximity to each other. The cylindrical short-circuit rings 4c to 4f are all conductive thin-layer short-circuit rings having a thickness of 0.1 to 100 μm.
In short, at least on the peripheral surface of the primary coil 1, a shield made of an ultrafine mesh conductive member is disposed. Therefore, the molded coil shown in FIG. 5 constitutes a primary coil and a secondary coil that are employed in the noise cut transformer type obstruction wave blocking transformer described in claim 1.
[0026]
  FIG. 6 is a cross-sectional view of a molded coil according to a fourth embodiment used in a noise-cut transformer type obstruction wave blocking transformer having a coaxial eccentric structure. That is, the molded coil shown in FIG. 6 includes a multi-turn primary coil 1 in which a shield 4g made of a short-circuited ring formed of an extra-fine mesh member is disposed on the entire circumferential surface, and a short-circuit formed of an extra-fine mesh member. It is configured by integrally molding a multilayer multi-turn secondary coil 2 in which a shield 4h made of a ring is arranged on the entire circumferential surface. Each of the shields 4g and 4h is a shield made of a short-circuited ring of a conductive thin layer having a thickness of 0.1 to 100 μm.
In short, at least on the peripheral surface of the primary coil 1, a shield made of an ultrafine mesh conductive member is disposed. Therefore, the molded coil shown in FIG. 6 constitutes a primary coil and a secondary coil that are employed in the noise cut transformer type obstruction wave cutoff transformer described in claim 1.
[0027]
  FIG. 7 is a cross-sectional view of a molded coil according to a fifth embodiment used for a noise-cut transformer type obstruction wave blocking transformer having a coaxial eccentric structure. That is, the molded coil shown in FIG. 7 is molded with the insulating resin 6 on the lower side of the primary coil 1 having a multi-layered multi-turn structure in which a shield 4 for a short-circuiting ring formed of an extra fine mesh member is disposed in close proximity. In addition, the secondary coil 2 having a multi-layer multi-turn count is also formed by molding with an insulating resin 6.
In short, a shield made of a substantially ring-shaped short-circuited ring as shown in FIG. 12 formed of a very fine mesh-like conductive member is disposed in proximity to one or both of the primary coil and the secondary coil. Therefore, the molded coil shown in FIG. 7 constitutes a primary coil and a secondary coil that are employed in the noise-cut transformer type obstruction wave cutoff transformer described in claim 2.
[0028]
  FIG. 8 is a cross-sectional view of a molded coil according to a sixth embodiment used for a noise-cut transformer type obstruction wave cutoff transformer having a coaxial eccentric structure. The molded coil shown in FIG. 8 is formed by integrally molding the primary coil 1 of the multi-layer multi-turns with the short-circuit ring 4a formed of an extra fine mesh member close to the upper side thereof with the insulating resin 6, and the lower side thereof. Further, the secondary coil 2 having a multi-layer multi-turn number, in which the short-circuiting ring 4b formed of an extremely fine mesh member is disposed in the vicinity, is integrally molded with an insulating resin 6 and configured.
In short, a shield made of a substantially ring-shaped short-circuited ring as shown in FIG. 12 formed of a very fine mesh-like conductive member is disposed in proximity to one or both of the primary coil and the secondary coil. Therefore, the molded coil shown in FIG. 8 constitutes a primary coil and a secondary coil that are employed in the noise-cut transformer type obstruction wave cutoff transformer described in claim 2.
[0029]
  FIG. 9 is a cross-sectional view of a molded coil according to a seventh embodiment used in a noise cut transformer type obstruction wave cutoff transformer having a coaxial eccentric structure. That is, the molded coil shown in FIG. 9 has a cylindrical short-circuit ring 4c formed of an extra fine mesh member on its outer peripheral surface and a cylindrical short-circuit ring 4d formed of an extra fine mesh member on its inner peripheral surface. The arranged multi-turn primary coil 1 is integrally molded with an insulating resin 6, and a cylindrical short circuit ring 4e formed of an extra fine mesh member is formed on the outer peripheral surface thereof, and an extra fine mesh member is formed on the inner peripheral surface thereof. The multi-layered multi-turn secondary coil 2 in which the cylindrical short-circuiting rings 4f are arranged in close proximity to each other is integrally molded. The cylindrical short-circuit rings 4c to 4f are all conductive short-layer short-circuit rings having a thickness of 0.1 to 100 μm.
In short, at least on the peripheral surface of the primary coil 1, a shield made of an ultrafine mesh conductive member is disposed. Therefore, the molded coil shown in FIG. 9 constitutes a primary coil and a secondary coil that are employed in the noise cut transformer type obstruction wave blocking transformer described in claim 1.
[0030]
  FIG. 10 is a cross-sectional view of a molded coil according to an eighth embodiment used for a noise-cut transformer type obstruction wave blocking transformer having a coaxial eccentric structure. The molded coil shown in FIG. 10 is formed by integrally molding a primary coil 1 having a multi-layer multi-turn number, in which a shield 4g made of a short-circuited ring formed of an ultrafine mesh member is disposed on the entire peripheral surface, with an insulating resin 6, and is extremely fine. The secondary coil 2 having a multi-layered multi-turn structure in which a shield 4h made of a short-circuited ring formed of a mesh member is disposed on the entire peripheral surface is integrally molded with an insulating resin 6. Each of the shields 4g and 4h is a shield made of a short-circuited ring of a conductive thin layer having a thickness of 0.1 to 100 μm.
In short, at least on the peripheral surface of the primary coil 1, a shield made of an ultrafine mesh conductive member is disposed. Therefore, the molded coil shown in FIG. 10 constitutes a primary coil and a secondary coil that are employed in the noise cut transformer type obstruction wave cutoff transformer described in claim 1.
[0031]
  Used in the noise cut transformer type obstruction wave cutoff transformer shown in FIGS.Made of extra fine mesh conductive memberThe shield 4 (including 4a to 4h, the same shall apply hereinafter) is a mesh tape made of thin metal wires, a conductive fiber made by weaving a good conductive material such as nylon and silver, and a woven fabric made of copper. Conductive fiber coated with a good conductive material such as nickel, conductive fiber coated with a non-woven fabric with a good conductive material such as copper or nickel, mesh tape with a thin metal wire formed into a bag, or copper having a shape as shown in FIG. -A shield made of an ultra-fine mesh member such as an expanded metal such as copper alloy or aluminum, and the thickness of the conductive portion is reduced to the skin depth due to the skin effect of the induced current in the high-frequency region of the disturbing wave for which resonance is to be suppressed. Are approximately equal or less.
[0032]
  In particular, it is used in the noise cut transformer type obstruction wave cutoff transformer shown in FIG. 3, FIG. 4, FIG. 7, and FIG.Made of extra fine mesh conductive memberThe short-circuited ring has a substantially ring shape as shown in FIG. 12, and the thickness of the conductive portion is substantially equal to or less than the skin depth due to the skin effect of the induced current in the high-frequency region of the disturbance wave for which resonance is to be suppressed. belongs to.
[0033]
  Note that the basic configuration is the same as that of the noise-cut transformer type obstruction wave blocking transformer coil shown in FIG. 5, FIG. 6, FIG. 9, or FIG. A coil and a core that forms a magnetic path between the primary coil and the secondary coil, and at least a shielding body formed of a fine mesh conductive member is disposed on the peripheral surface of the primary coil. Further, the noise-cut transformer type disturbance wave cutoff transformer according to the present invention is characterized in that the primary coil and the secondary coil are molded with an insulating resin together with the shield. It is a vessel. The shield in this case does not function as a short-circuiting ring, but simply functions as a shield, but a mesh tape made by knitting thin metal wires, and conductive fibers made by weaving a good conductive material such as nylon and silver , Conductive fiber coated with a good conductive material such as copper / nickel, woven fabric, conductive fiber coated with a good conductive material such as copper or nickel, nonwoven fabric, mesh tape with thin metal wires knitted in a bag, or FIG. It is a shield formed of an ultrafine mesh member such as an expanded metal such as copper, copper alloy, or aluminum having a shape as shown.
[0034]
  Here, the shielding effect of the shield formed of the above-described ultrafine mesh conductive member will be described with reference to specific numerical values with reference to FIG. 16, FIG. 17, and FIG.
[0035]
  FIG. 16 is a graph showing the shielding effect of two copper plates having a thickness of 100 μm and a thickness of 10 μm on one side with no gap at all. The horizontal axis of the logarithmic scale represents frequency and equal intervals. The vertical axis of the scale represents the attenuation at a position very close to 1 mm from the radiation source of the electric field.
[0036]
  That is, in FIG. 16, the absorption loss of the electric field by a copper plate having a thickness of 100 μm with no gap at all is 41.6 dB at 10 MHz, 131.6 dB at 100 MHz, and 416.2 dB at 1 GHz. Less. However, the reflection loss becomes larger as the frequency becomes lower, regardless of the thickness of the copper plate, such as 171.7 dB at 10 MHz, 141.7 dB at 100 MHz, and 111.7 dB at 1 GHz. The total of the absorption loss and the reflection loss is the total loss, and this is the attenuation of the electric field of the copper plate. When this is expressed as an attenuation factor, the sign is minus, and the attenuation factor of a copper plate having a thickness of 100 μm is −213.3 dB at 10 MHz, −273.3 dB at 100 MHz, and −527.9 dB at 1 GHz. As can be seen from the characteristic curve of the total loss of the copper plate having a thickness of 100 μm, it does not fall below −200 dB (1/10 billion in terms of magnification) even at the point where the attenuation rate is the worst.
[0037]
  In FIG. 16, the absorption loss of a copper plate having a thickness of 10 μm with no gaps is 4.16 dB at 10 MHz, 13.16 dB at 100 MHz, and 41.62 dB at 1 GHz, but the reflection loss is 10 MHz. 171.7 dB at 100 MHz, 111.7 dB at 1 GHz, and 111.7 dB at 1 GHz. Therefore, the attenuation factor of the 10 μm thick copper plate is −175.9 dB at 10 MHz, −154.9 dB at 100 MHz, and 15 GHz-153.3 dB. Become. As can be seen from the characteristic curve of the total loss of a copper plate having a thickness of 10 μm, even a thickness of 10 μm does not fall below −150 dB (31.65 million in terms of magnification).
[0038]
  In short, FIG. 16 shows that an electric field can be attenuated by −150 dB or more even at a position as close as 1 mm from the radiation source of an electric field, even if it is a 10 μm thin copper plate with no gap at all. Show.
[0039]
  On the other hand, in the case of an extremely fine mesh-like conductive member with a large number of gaps and non-uniform conductivity, this cannot be included in the calculation. The shielding effect of the sample was as shown in FIG. 17 and FIG.
[0040]
  That is, the attenuation rate of the aluminum expanded net having 97 holes per square centimeter and a thickness of 50 μm is −38 dB to −54 dB in the high frequency band from 100 MHz to 1 GHz as shown by the curve in FIG. Met.
[0041]
  Further, the attenuation rate of the copper expanded network having 178 openings per square centimeter and a thickness of 100 μm is −48 dB to −71 dB in the high frequency band from 100 MHz to 1 GHz as shown by the curve in FIG. Met.
[0042]
  Further, the attenuation rate of the 80-90 μm thick silver yarn weaved woven fabric with the open mesh 22 was −41 dB to −61 dB in the high frequency band from 100 MHz to 1 GHz, as shown by the curve in FIG. .
[0043]
  Furthermore, the attenuation rate of the copper / tin-plated wire mesh tape with a bag network of 35 holes per square centimeter and a thickness of 540 μm is a high frequency of 100 MHz to 1 GHz as shown by the curve in FIG. The band was -44 dB to -62 dB.
[0044]
  Furthermore, the attenuation rate of the copper / nickel-plated woven fabric having a thickness of 100 to 200 μm was −52 dB to −85 dB in the high frequency band from 100 MHz to 1 GHz as shown by the curve in FIG.
[0045]
  In short, in a high frequency band of frequencies from 100 MHz to 1 GHz, a shield formed of a typical ultrafine mesh-like conductive member, even at a position as close as 1 mm from the radiation source of the electric field, has no gap at all. Although the attenuation rate is several orders of magnitude lower than that of the copper plate, it has been found that an attenuation rate of −38 dB or more sufficient as a practical shielding effect is achieved. Needless to say, if necessary, the attenuation factor can be improved by providing multiple layers with a porous or fibrous insulating layer in between.
[0046]
  Next, the manufacturing method of the mold coil which comprises the obstruction wave cutoff transformer which concerns on this invention is demonstrated. The mold coil according to the present invention includes, for example, a preparation stage in which a primary coil 1 and a secondary coil 2 are set together with a shield in a mold, and a mold in which the primary coil 1, the secondary coil 2 and the shield are set. It is manufactured by a casting method comprising a synthetic insulating resin liquid injection process in which a synthetic insulating resin liquid is injected and bubbles are drawn by vacuum, and a curing process is performed. The curing process includes a heat curing process performed as necessary. In the present invention, since the shielding body is formed of the above-described ultrafine mesh member, the synthetic insulating resin passes through the pores of the shielding body, reaches the inner circumferential surface from the outer peripheral surface, and further penetrates between the coil layers. The whole is solidified as a whole and does not peel off from the shield. Therefore, a molded coil having excellent thermal strength and mechanical strength is provided by a single molding operation. In addition, in the synthetic insulating resin liquid injection process, not only the synthetic insulating resin liquid, but also a synthetic insulating resin liquid mixed with a solid incombustible insulator such as quartz powder or glass fiber, etc., if necessary Is also used. By doing so, the mechanical strength can be further increased. In addition, the manufacturing method of the mold coil for the disturbance wave cutoff transformer according to the present invention is not limited to the above-described casting method.
[0047]
  Further, as easily understood from the above-described molded coil manufacturing method, the fault wave cutoff transformer according to the present invention including the molded coil is, for example, twice in the conventional coil manufacturing method described with reference to FIG. The winding time of the insulating glass tape and the three varnish-dried drying and solidification operations are no longer necessary, and the coil manufacturing time can be greatly reduced.
[0048]
  Furthermore, as easily understood from the above-described mold coil manufacturing method, a rectangular coil having a rectangular cross section is used instead of the ring-shaped coil having a rectangular cross section illustrated in FIGS. Any of the ring coil having a circular cross section, the square coil having a circular cross section, etc., the mold coil for the fault wave interrupting transformer according to the present invention having excellent thermal strength and mechanical strength in a single molding operation is provided. Of course, the manufacturing time can be greatly reduced. In short, neither the cross-sectional shape nor the planar shape of the coil nor the shape of the short-circuited ring corresponding to the planar shape of the coil has any influence on the production of the molded coil for the fault wave interrupting transformer according to the present invention.
[0049]
  As shown in FIG. 11, the core that forms the magnetic path between the primary coil 1 and the secondary coil 2 is an E-shaped core piece having a predetermined size manufactured by punching a non-directional silicon steel sheet having a thickness of 0.5 mm. It is a general one formed by laminating I-type core pieces to a predetermined thickness. By applying this core to the molded coil shown in FIGS. 3 to 10, a sufficient thermal strength and mechanical strength are required, and a shielding effect is practically required compared to a shield transformer not provided with a conventional mold. A noise-cut transformer type obstruction wave interrupting transformer, which is a mold transformer having a coaxial eccentricity structure, which does not decrease until a certain effect is lost has been provided. The same strength can be obtained by using a core obtained by cutting and stacking silicon steel sheets into strips, or using a wound core of a directional silicon steel strip. It is. In addition, the same applies to any shape according to the use for the three-phase single-phase or the like.
[0050]
  In addition, by applying this core to the molded coil shown in FIG. 1 or FIG. 2, the thermal strength and mechanical strength are high, and a shielding effect is practically necessary compared to a shield transformer that is not subjected to a conventional mold. Thus, a shield transformer type obstruction wave blocking transformer, which is a mold transformer having a coaxial concentric structure, which does not decrease until a certain effect is lost, has been provided.
[0051]
  As described above, the embodiment of the present invention will be described in detail with respect to the shield transformer type disturbance wave cutoff transformer, the coaxial concentric mold transformer, and the noise cut transformer type fault wave cutoff transformer, the coaxial eccentric structure transformer. did. However, the present invention is not limited to these embodiments. That is, for the noise-cut transformer type obstruction wave cutoff transformer, a mold transformer having a coaxial concentric structure, a different-axis eccentricity structure, or a different-axis eccentricity twist structure can be configured according to the present invention by appropriately selecting a core. . Of course, the core can also be used in a wound core.
[0052]
Delete
[0053]
[The invention's effect]
Since the noise-cut transformer type obstruction wave blocking transformer according to the present invention uses a shielding body formed of an extra fine mesh member or a shielding body made of a short-circuited ring, the shielding body is completely contained in the resin mold applied to the coil. Since the resin mold is firmly connected through the numerous holes or gaps of the shielding body, the noise-cut transformer obstruction wave blocking transformation is a mold transformer with sufficient thermal strength and mechanical strength. A vessel was provided. In addition, the short-circuit ring formed of the ultrafine mesh member has a high-frequency blocking effect that is reduced before it loses the practically necessary noise-blocking effect, as compared to a plate-like or foil-like short-circuit ring without holes or gaps. As such, performance is not a problem in practice.
[0054]
  Furthermore, in the fault wave interrupting transformer according to the present invention, the time required for manufacturing the molded coil is significantly reduced as compared with the conventional manufacturing of the coil, so that the manufacturing cost can be reduced.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view of a molded coil according to a first embodiment used in a shield transformer type obstruction wave cutoff transformer. However, although the shield is shown with an exaggerated thickness, this is the same in the following drawings.
FIG. 2 is a cross-sectional view of a molded coil according to a second embodiment used in a shielded transformer obstruction wave cutoff transformer.
FIG. 3 is a cross-sectional view of a mold coil according to a first embodiment used in a noise cut transformer type obstruction wave cutoff transformer.
FIG. 4 is a cross-sectional view of a mold coil according to a second embodiment used in a noise cut transformer type obstruction wave cutoff transformer.
FIG. 5 is a cross-sectional view of a molded coil according to a third embodiment used in a noise cut transformer type obstruction wave cutoff transformer.
FIG. 6 is a cross-sectional view of a molded coil according to a fourth embodiment used in a noise cut transformer type obstruction wave cutoff transformer.
FIG. 7 is a cross-sectional view of a molded coil according to a fifth embodiment used in a noise cut transformer type obstruction wave blocking transformer.
FIG. 8 is a cross-sectional view of a molded coil according to a sixth embodiment used in a noise cut transformer type obstruction wave cutoff transformer.
FIG. 9 is a cross-sectional view of a molded coil according to a seventh embodiment used in a noise cut transformer type obstruction wave cutoff transformer.
FIG. 10 is a sectional view of a molded coil according to an eighth embodiment used in a noise cut transformer type obstruction wave cutoff transformer.
FIG. 11 is a perspective view of an example of a core.
FIG. 12 is a plan view of an example of a ring-shaped short-circuit ring of a conductive thin film formed of an extra fine mesh member.
FIG. 13 is a perspective view of an expanded metal used as an extra fine mesh member.
FIG. 14 is a plan view of an example of a ring-shaped short-circuited ring of a conductive thin film having no conventional gaps and pores.
FIG. 15 is a cross-sectional view of a conventional coil used in a noise cut transformer type obstruction wave cutoff transformer.
FIG. 16 is an attenuation characteristic diagram showing an electric field shielding effect by a metal plate.
FIG. 17 is an attenuation characteristic diagram showing the shielding effect of the expanded net.
FIG. 18 is a damping characteristic diagram showing the shielding effect of woven fabrics.
[Explanation of symbols]
  1 Primary coil
  2 Secondary coil
  3 core
  4, 4a-4hMade of extra fine mesh conductive memberShield
  5 Insulated copper wire
  6, 6a, 6b Insulating resin mold
  7, 7a, 7b Shield
  8 Shield
  9, 10 Insulator

Claims (3)

絶縁被覆銅線を多層に多巻して形成された環状の一次コイルと、絶縁被覆銅線を多層に多巻して形成された環状の二次コイルと、前記一次コイルと前記二次コイルとの間の磁路を形成するコアとからなるノイズカットトランス形障害波遮断変成器において、少なくとも前記一次コイルの周面上には極細網状導電性部材で形成された短絡環からなる遮蔽体であってその導電部分の厚みが共振を抑制したい障害波の高周波領域において誘導電流の表皮効果による表皮深さに略等しいか又はそれ以下の遮蔽体が配設されており、更に前記一次コイルと前記二次コイルは前記遮蔽体と共に絶縁樹脂によってモールドされていることを特徴とするノイズカットトランス形障害波遮断変成器。 An annular primary coil formed by winding multiple layers of insulation-coated copper wire, an annular secondary coil formed by winding multiple layers of insulation-coated copper wire, the primary coil and the secondary coil, In the noise cut transformer type obstruction wave breaking transformer composed of a core that forms a magnetic path between them, at least on the peripheral surface of the primary coil, a shielding body made of a short-circuited ring formed of a superfine mesh conductive member. as is the thickness of the conductive portion is substantially equal to or less shields disposed skin depth by the skin effect of the induced current in the high frequency region of the fault wave to be suppressed resonance Te, further wherein said primary coil two A noise cut transformer type obstruction wave cutoff transformer, wherein the next coil is molded with an insulating resin together with the shield. 絶縁被覆銅線を多層に多巻して形成された環状の一次コイルと、絶縁被覆銅線を多層に多巻して形成された環状の二次コイルと、前記一次コイルと前記二次コイルのいずれか一方又は両方に近接して配設された極細網状導電性部材で形成された短絡環からなる遮蔽体と、前記一次コイルと前記二次コイルとの間の磁路を形成するコアとからなるノイズカットトランス形障害波遮断変成器において、前記遮蔽体はその導電部分の厚みが共振を抑制したい障害波の高周波領域において誘導電流の表皮効果による表皮深さに略等しいか又はそれ以下であるものであって、更に前記一次コイルと前記二次コイルは前記遮蔽体と共に絶縁樹脂によってモールドされていることを特徴とするノイズカットトランス形障害波遮断変成器。 An annular primary coil formed by winding multiple layers of insulation-coated copper wire, an annular secondary coil formed by winding multiple layers of insulation-coated copper wire, and the primary coil and the secondary coil From a shield made of a short-circuited ring formed of an ultrafine mesh conductive member disposed in proximity to either one or both, and a core that forms a magnetic path between the primary coil and the secondary coil In the noise cut transformer type obstruction wave cutoff transformer, the thickness of the shield is approximately equal to or less than the skin depth due to the skin effect of the induced current in the high frequency region of the obstruction wave whose resonance is to be suppressed. The noise-cut transformer type obstruction wave blocking transformer, wherein the primary coil and the secondary coil are molded with an insulating resin together with the shield . 前記極細網状導電性部材が、細い金属線を筒編みにしたメッシュテープ、ナイロンと銀等の良伝導材を織り合わせた導電性繊維、織物を銅・ニッケル等の良伝導材で被覆した導電性繊維、不織布を銅やニッケル等の良伝導材で被覆した導電性繊維、銅・銅合金・アルミニウム等のエキスパンドメタル、又は細い金属線を袋編みにしたメッシュテープであることを特徴とする請求項1又は2のノイズカットトランス形障害波遮断変成器。The ultra-fine mesh conductive member is a mesh tape made by knitting thin metal wires, conductive fibers made by weaving a good conductive material such as nylon and silver, and a conductive material coated with a good conductive material such as copper or nickel. A fiber, non-woven fabric coated with a good conductive material such as copper or nickel, expanded metal such as copper, copper alloy, aluminum, or mesh tape in which a thin metal wire is knitted in a bag. 1 or 2 noise cut transformer type obstruction wave cutoff transformer.
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