JP3924300B2 - 無線受信機 - Google Patents

無線受信機 Download PDF

Info

Publication number
JP3924300B2
JP3924300B2 JP2004519179A JP2004519179A JP3924300B2 JP 3924300 B2 JP3924300 B2 JP 3924300B2 JP 2004519179 A JP2004519179 A JP 2004519179A JP 2004519179 A JP2004519179 A JP 2004519179A JP 3924300 B2 JP3924300 B2 JP 3924300B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
level
output signal
signals
radio receiver
frequency
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004519179A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2004006476A1 (ja
Inventor
康弘 渋谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Publication of JPWO2004006476A1 publication Critical patent/JPWO2004006476A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3924300B2 publication Critical patent/JP3924300B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03GCONTROL OF AMPLIFICATION
    • H03G3/00Gain control in amplifiers or frequency changers
    • H03G3/20Automatic control
    • H03G3/30Automatic control in amplifiers having semiconductor devices
    • H03G3/3052Automatic control in amplifiers having semiconductor devices in bandpass amplifiers (H.F. or I.F.) or in frequency-changers used in a (super)heterodyne receiver
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/26Systems using multi-frequency codes
    • H04L27/2601Multicarrier modulation systems
    • H04L27/2647Arrangements specific to the receiver only

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Superheterodyne Receivers (AREA)

Description

本発明は、周波数多重化方式に基づいて生成され、かつ準ミリ波帯以上の高い周波数帯に占有帯域を有する多重信号を逆多重化することによって、チャネル毎のヘテロダイン検波を可能とする無線受信機に関する。
近年、移動通信網の加入者の数が著しく増加し、都市部の周辺に分布する広域についてもサービスエリアの拡大が図られつつある。
従来、このような移動通信網と基幹通信網との間に形成されるべきアクセス系の多くは、周波数多重化方式が適用された多重無線装置が適用されることによって構築されていた。
図5は、従来のアクセス系の構成例を示す図である。
図において、アクセス系は、地理的に隔たった異なる2つのサイトに個別に設置された送信端60と受信端70との間に形成される。なお、以下では、送信端60と受信端70とについては、簡単のため、それぞれ上述した2つのサイトに個別に設置された多重無線装置に備えられると仮定する。
送信端60は、下記の要素から構成される。
・ 所望の多重度(ここでは、簡単のため、「4」であると仮定する。)に等しい数の送信端局部61-1〜61-4
・ これらの送信端局部61-1〜61-4の出力にそれぞれ縦続接続されたブランチングフィルタ(BRFIL)62-1〜62-4
・ これらのブランチングフィルタ62-1〜62-4の出力に個別に接続された第一ないし第四の端子を有するハイブリッド63
・ このハイブリッド63の第五の端子に給電点が接続されたアンテナ64
受信部は、下記の要素から構成される。
・ アンテナ71
・ このアンテナ71の給電点に接続された第一の端子を有するハイブリッド72
・ このハイブリッドの第二ないし第五の端子にそれぞれ接続された入力を有するブランチングフィルタ73-1〜73-4
・ これらのブランチングフィルタ73-1〜73-4にそれぞれ縦続接続された受信端局部74-1〜74-4
このような構成の送信端60では、送信端局部61-1〜61-4は、それぞれ個別に対応する4つのチャネルを介して並行して伝送されるべき伝送情報で変調され、かつ図6(a) に示されるように、占有帯域が周波数軸上で重なることなく隣接した第一ないし第四の無線周波信号を出力する。
ブランチングフィルタ62-1〜62-4は、それぞれ図6(b) に示す通過域を有し、これらの通過域を介して第一ないし第四の無線周波信号以外の信号を除去する。
ハイブリッド63は、このような濾波処理の下で並行して与えられ、かつ周波数軸上で隣接すると共に、異なる占有帯域を有する第一ないし第四の信号を周波数多重化することによって送信波信号を生成し、かつアンテナ64の給電端にその送信波信号を供給する。なお、このようなアンテナ64から放射される無線周波信号については、以下では、簡単のため、単に「無線周波数信号」という。
一方、受信端70では、アンテナ71は、上述したアンテナ64との間に形成された無線伝送路を介してこのアンテナ64から到来した無線周波数信号を受信し、かつハイブリッド72を介してブランチングフィルタ73-1〜73-4に並行してこれらの無線周波信号を分配する。
ブランチングフィルタ73-1〜73-4は、それぞれ送信端60に備えられたブランチングフィルタ62-1〜62-4の通過域と同じ通過域を有する。さらに、ブランチングフィルタ73-1〜73-4は、このようにして分配された無線周波信号に並行して既述の濾波処理を施すことによってその無線周波信号を逆多重化し、この無線周波信号に周波数多重化されていた第一ないし第四の無線周波信号を並行して抽出する。
受信端局部74-1〜74-4は、これらの抽出された第一ないし第四の無線周波信号に「送信端60に備えられた送信端局部61-1〜61-4で行われた処理と逆の処理」を施すことによって、上述した4つのチャネルを介して並行して伝送された伝送情報を復元する。
したがって、送信端60と受信端70とがそれぞれ設置されたサイトの間には、周波数多重化方式に基づいて所望の多重度の通信リンクが形成される。
ところで、このような従来例では、アンテナ64、71の間に準ミリ波帯以上の高い周波数帯(例えば、18ギガヘルツ帯)で無線伝送路が形成されるべき場合には、一般に、その周波数帯が高いほど、搬送波周波数に対するブランチングフィルタ62-1〜62-4、73-1〜73-4の通過域の幅の比(以下、「比帯域」という。)は、大きい。
したがって、ブランチングフィルタ62-1〜62-4、73-1〜73-4については、このような周波数帯が高いほど、先鋭な所望の通過域は技術的に実現が困難となり、あるいは技術的に可能であっても回路規模やコストが増加し、さらに、実装その他にかかわる制約が生じるために容易には実現され難かった。
なお、準ミリ波帯以上の高い周波数帯における上述した無線伝送路の形成は、例えば、図7に示すように、4つの占有帯域の全域に通過域を有するフィルタがブランチングフィルタ62-1〜62-4、73-1〜73-4として備えられることによって実現され得る。
このような構成では、実際には、チャネル毎の受信波のレベルが個別に変動し、あるいはこれらのレベルに偏差が生じた場合には、受信端70に備えられたブランチングフィルタ73-1〜73-4と受信端局部74-1〜74-4との何れかで行われる自動利得制御(これらのレベルの変動や偏差の圧縮を目的として行われる。)は、これらのレベルの総和を基準として行われる。
しかしながら、上述したレベルの総和を基準とする自動利得制御では、受信レベルの大きなチャネルの信号が過大に増幅される場合があり、過大に増幅されたチャネルの非線形歪により、個々のチャネルに対して、図8に点線で示すような歪成分による雑音レベルの増加が発生し、伝送品質が大幅に低下する可能性があった。
また、一般に、上述した移動通信網の設置、保守および運用にかかわるコストについては、上述したサービスエリアが広くなるほど増加し、特に、基幹通信網との間に形成されるべき通信リンクその他のアクセス系のコストの比率が大きくなる。
さらに、移動通信網の加入者に提供されるべきサービスは、ワイドバンドCDMA方式に実用化等に伴い、電話系の通信サービスだけではなく、ブロードバンドによる多様な通信サービスにも急速に拡大されつつある。
したがって、このようなアクセス系には、下記の点で有利である準ミリ波帯以上の周波数が適用されることが強く要望されていた。
・ マルチパス等に起因する伝送品質の劣化が生じ難い。
・ 伝送品質の確保に必要な伝送路符号化の簡略化や省略が可能である。
・ 大きな多重度に対する柔軟な適応に併せて、周波数の再利用が可能である。
本発明は、構成が大幅に変更されることなく、準ミリ波帯以上の高い周波数帯における所望の大きな多重度による多重伝送が良好な伝送品質で達成される無線受信機を提供することを目的とする。
上述した目的は、周波数多重化された複数nの信号が個別に周波数変換されることによって生成された複数nの第一の出力信号の内、レベルが最大である特定の出力信号が選択され、その特定の出力信号のレベルの偏差が圧縮される値に、これらの周波数変換を行う手段の利得が並行して維持される点に特徴がある無線受信機によって達成される。
このような無線受信機では、上述した複数nの信号は、伝送路、送信端その他の特性、あるいはこれらの特性の変動に起因してレベルの格差が生じた場合であっても、個別に並行して周波数変換され、これらの信号のレベルの内、最大であるレベルを基準として行われる自動利得制御の下でほぼ同じレベルの中間周波信号として与えられ、復調(検波)の対象となる。
また、このような自動利得制御の過程では、上述した周波数変換を行う手段の入出力特性は、上述した複数nの信号が入力されるべき標準レベルに適応した好適なレベルダイヤグラムが成立する限り、何れも線形に維持される。
さらに、上述した複数nの信号が準ミリ波帯以上の高い周波数帯において異なるレベルで与えられる場合であっても、既述の周波数変換の過程では、これらの複数nの信号が個々の占有帯域の比帯域は柔軟に、かつ安定に小さな値となる。
また、上述した目的は、周波数多重化された複数nの信号が個別に周波数変換されることによって生成された複数nの第一の出力信号のレベルの内、伝送品質が最大である特定の信号のレベルが選択され、そのレベルと、上述した周波数変換を個別に行う手段の全ての入出力特性が線形と見なされ得る既述の複数nの信号の最大のレベルとの差が圧縮される値に、これらの手段の利得が並行して維持される点に特徴がある無線受信機によって達成される。
このような無線受信機では、上述した複数nの信号は、伝送路、送信端その他の特性、あるいはこれらの特性の変動に起因してレベルや伝送品質に格差が生じた場合であっても、個別に並行して周波数変換され、これらの信号の内、伝送品質が最大である信号のレベルを基準として行われる自動利得制御の下でほぼ同じレベルの中間周波信号として与えられ、復調(検波)の対象となる。
また、このような自動利得制御の過程では、上述した周波数変換を行う手段の入出力特性は、上述した複数nの信号が入力されるべき標準レベルに適応した好適なレベルダイヤグラムが成立する限り、何れも線形に維持される。
さらに、上述した複数nの信号が準ミリ波帯以上の高い周波数帯において異なるレベルで与えられる場合であっても、既述の周波数変換の過程では、これらの複数nの信号が個々の占有帯域の比帯域は、柔軟に、かつ安定に小さな値となる。
さらに、上述した目的は、既述の複数nの第一の出力信号のレベルの変動が個別に抑圧されることによってこれらの第一の出力信号に対応した第二の出力信号が生成され、これらの第二の出力信号のレベルが規定の下限値を下回るときに、該当する第二の出力信号のレベルの偏差が圧縮される値に利得が維持される点に特徴がある無線受信機によって達成される。
このような無線受信機では、第二の出力信号が著しく小さい場合には、その第二の出力信号に対応する第一の信号を生成した手段の利得は、他の第一の信号のレベルの如何にかかわらず、局部的に「その第二の出力信号の偏差が抑圧される値」に維持される。
また、上述した目的は、既述の複数nの第一の出力信号のレベルの変動が個別に抑圧されることによってこれらの第一の出力信号に対応した第二の出力信号が生成され、これらの第二の出力信号のレベルが規定の下限値を下回るときに、該当する第二の出力信号のレベルと、周波数変換を行う手段の全ての入出力特性が線形と見なされ得るこれらの複数nの信号の最大のレベルとの差が圧縮される値に、利得が維持される点に特徴がある無線受信機によって達成される。
このような無線受信機では、第二の出力信号が著しく小さい場合には、その第二の出力信号に対応する第一の信号を生成した手段の利得は、他の第一の信号のレベルの如何にかかわらず、「その第二の出力信号の偏差が抑圧される値」に維持される。
さらに、上述した目的は、既述の複数nの第一の出力信号のレベルの変動が個別に抑圧されることによってこれらの第一の出力信号に対応した第二の出力信号が生成され、特定の出力信号レベルの偏差が規定の閾値を上回り、かつこれらの第二の出力信号のレベルが規定の下限値を下回るときに、該当する第二の出力信号のレベルの偏差が圧縮される値に利得が維持される点に特徴がある無線受信機によって達成される。
このような無線受信機では、上述した特定の出力信号レベルの偏差が規定の閾値を上回り、かつ第二の出力信号が著しく小さい場合に限って、その第二の出力信号に対応する第一の信号を生成した手段の利得は、他の第一の信号のレベルの如何にかかわらず、「その第二の出力信号の偏差が抑圧される値」に維持される。
また、上述した目的は、既述の複数nの第一の出力信号のレベルの変動が個別に抑圧されることによってこれらの第一の出力信号に対応した第二の出力信号が生成され、既述の選択されたレベルの偏差が規定の閾値を上回り、かつこれらの第二の出力信号のレベルが規定の下限値を下回るときに、該当する第二の出力信号のレベルと、周波数変換を行う手段の全ての入出力特性が線形と見なされ得るこれらの複数nの信号の最大のレベルとの差が圧縮される値に、利得が維持される点に特徴がある無線受信機によって達成される。
このような無線受信機では、第二の出力信号が著しく小さい場合には、その第二の出力信号に対応する第一の信号を生成した手段の利得は、他の第一の信号のレベルの如何にかかわらず、「その第二の出力信号の偏差が抑圧される値」に維持される。
さらに、上述した目的は、既述の複数nの第一の出力信号のSN比の低下が許容される限度において利得が可変される点に特徴がある無線受信機によって達成される。
このような無線受信機では、何らかの原因により上述した複数nの信号の何れかのレベルが他の信号レベルに比べて著しく大きな値、あるいは小さな値となった場合であっても、周波数変換を行う手段は、入出力特性が線形である領域で安定に作動する。
また、上述した目的は、所望の雑音指数が確保される限度において利得が可変される点に特徴がある無線受信機によって達成される。
このような無線受信機では、何らかの原因により上述した複数nの信号の何れかのレベルが他の信号レベルに比べて著しく小さな値となった場合であっても、周波数変換を行う手段の利得は、上述した雑音指数が総合的に維持される限度において更新される。
さらに、上述した目的は、既述の複数nの信号で個別に示されるシンボルの列に同期して利得が更新される点に特徴がある無線受信機によって達成される。
このような無線受信機では、既述の周波数変換を行う手段の利得は、これらの手段の後段で行われる信号判定の過程で判別されるべき信号点毎に同期した規定の時点で更新される。
本発明にかかわる無線受信機では、入力される信号に多重化された個々の信号の占有帯域幅に等しい通過域を介する濾波処理の下でその占有帯域が確度高く保全され、チャネル間干渉を確度高く安定に回避することができる。
さらに、本発明にかかわる無線受信機では、伝送品質が高く維持され、かつ無線伝送路や無線ゾーンの多様なプロフィールに対する柔軟な適応が可能である。
さらに、本発明にかかわる無線受信機では、入力される信号に多重化された個々の信号が無用に歪むことなくレベルの格差が軽減され、かつ所望の中間周波信号に変換される利点がある。
また、本発明にかかわる無線受信機では、SN比や伝送品質が過度に低下することなく、レベルダイヤグラムや利得の配分にかかわる自由度が高く確保される利点がある。
さらに、本発明にかかわる無線受信機では、「入力される信号に多重化された個々の信号で個別に与えられるシンボルの周期」に、「周波数変換手段の利得が更新されるべき頻度」が近い値であっても、SN比や伝送品質が高く維持される利点がある。
まず、本発明にかかわる無線受信機の原理を説明する。
図1は、本発明かかわる無線受信機の原理ブロック図である。
図1に示す無線受信機は、周波数変換手段11-1〜11-n、選択手段12、12A、利得制御手段13-1〜13-n、13A-1〜13A-nおよびレベル変動抑圧手段14-1〜14-nから構成される。
本発明にかかわる第一の無線受信機の原理は、下記の通りである。
複数nの周波数変換手段11-1〜11-nは、周波数多重化された複数nの信号を個別に周波数変換し、これらの信号に個別に対応する複数nの第一の出力信号を生成する。選択手段12は、複数nの第一の出力信号の内、レベルが最大である特定の出力信号を選択する。複数nの利得制御手段13-1〜13-nは、特定の出力信号のレベルの偏差が圧縮される値に、複数nの周波数変換手段11-1〜11-nの利得を並行して維持する。
すなわち、上述した複数nの信号は、伝送路、送信端および上述した周波数変換手段11-1〜11-nの何れかの特性、あるいはこれらの特性の変動に起因してレベルの格差が生じた場合には、最大であるレベルを基準として行われる自動利得制御の下で、利得が抑制されるので、極端に大きいレベルを持つチャネルの信号を過大に増幅することを避けることができる。
また、このような自動利得制御の過程では、周波数変換手段11-1〜11-nの入出力特性は、上述した複数nの信号が入力されるべき標準レベルに適応した好適なレベルダイヤグラムが成立する限り、何れも線形に維持される。
さらに、上述した複数nの信号が準ミリ波帯以上の高い周波数帯において異なるレベルで与えられる場合であっても、既述の周波数変換の過程では、これらの複数nの信号が個々の占有帯域の比帯域は、柔軟に、かつ安定に小さな値となる。
したがって、上述した周波数変換の過程では、既述の占有帯域の幅に等しい通過域を介する濾波処理の下でその占有帯域が確度高く保全され、チャネル間干渉が確度高く安定に回避される。
本発明にかかわる第二の無線受信機の原理は、下記の通りである。
複数nの周波数変換手段11-1〜11-nは、周波数多重化された複数nの信号を個別に周波数変換し、これらの信号に個別に対応する複数nの第一の出力信号を生成する。選択手段12Aは、複数nの第一の出力信号のレベルの内、伝送品質が最大である特定の信号のレベルを選択する。複数nの利得制御手段13A-1〜13A-nは、選択手段12Aによって選択されたレベルと、複数nの信号の内、複数nの周波数変換手段11-1〜11-nの全ての入出力特性が線形と見なされ得る信号の最大のレベルとの差が圧縮される値に、これらの複数nの周波数変換手段11-1〜11-nの利得を個別に維持する。
すなわち、上述した複数nの信号は、伝送路、送信端および上述した周波数変換手段11-1〜11-nの何れかの特性、あるいはこれらの特性の変動に起因してレベルや伝送品質に格差が生じた場合であっても、個別に並行して周波数変換され、これらの信号の内、伝送品質が最大である信号のレベルを基準として行われる自動利得制御の下でほぼ同じレベルの中間周波信号として与えられ、復調(検波)の対象となる。
また、このような自動利得制御の過程では、周波数変換手段11-1〜11-nの入出力特性は、上述した複数nの信号が入力されるべき標準レベルに適応した好適なレベルダイヤグラムが成立する限り、何れも線形に維持される。
さらに、上述した複数nの信号が準ミリ波帯以上の高い周波数帯において異なるレベルで与えられる場合であっても、既述の周波数変換の過程では、これらの複数nの信号が個々の占有帯域の比帯域は、柔軟に、かつ安定に小さな値となる。
したがって、上述した周波数変換の過程では、既述の占有帯域の幅に等しい通過域を介する濾波処理の下でその占有帯域が確度高く保全され、チャネル間干渉が確度高く安定に回避される。
本発明にかかわる第三の無線受信機の原理は、下記の通りである。
複数nのレベル変動抑圧手段14-1〜14-nは、複数nの第一の出力信号のレベルの変動を個別に抑圧し、これらの第一の出力信号に対応した第二の出力信号を生成する。複数nの利得制御手段13-1〜13-nは、複数nのレベル変動抑圧手段14-1〜14-nによってそれぞれ生成された第二の出力信号のレベルが規定の下限値を下回るときに、特定の出力信号のレベルに代わるその第二の出力信号のレベルの偏差が圧縮される値に、複数nの周波数変換手段11-1〜11-nの利得を個別に維持する。
すなわち、レベル変動抑圧手段14-1〜14-nによって自動利得制御が行われても、その自動利得制御の下で生成された第二の出力信号が著しく小さい場合には、該当する第一の信号を生成した周波数変換手段の利得は、他の第一の信号のレベルの如何にかかわらず、この第一の信号(周波数変換手段)に対応する利得制御手段によって「その第二の出力信号の偏差が抑圧される値」に維持される。
したがって、複数nの信号の何れについても、これらの信号のレベルの内、最大であるレベルに基づく自動利得制御の下で個々のレベルの変動分や格差の軽減もしくは圧縮が図られる場合に比べて、伝送品質が高く維持され、かつ無線伝送路や無線ゾーンの多様なプロフィールに対する柔軟な適応が可能となる。
本発明にかかわる第四の無線受信機の原理は、下記の通りである。
複数nのレベル変動抑圧手段14-1〜14-nは、複数nの第一の出力信号のレベルの変動を個別に抑圧し、これらの第一の出力信号に対応した第二の出力信号を生成する。複数nの利得制御手段13A-1〜13A-nは、複数nのレベル変動抑圧手段14-1〜14-nによってそれぞれ生成された第二の出力信号のレベルが規定の下限値を下回るときに、選択手段12Aによって選択されたレベルに代わるその第二の出力信号のレベルと、複数nの信号の内、複数nの周波数変換手段11-1〜11-nの全ての入出力特性が線形と見なされ得る信号の最大のレベルとの差が圧縮される値に、これらの複数nの周波数変換手段11-1〜11-nの利得を個別に維持する。
すなわち、レベル変動抑圧手段14-1〜14-nによって自動利得制御が行われても、その自動利得制御の下で生成された第二の出力信号が著しく小さい場合には、該当する第一の信号を生成した周波数変換手段の利得は、他の第一の信号のレベルの如何にかかわらず、この第一の信号(周波数変換手段)に対応する利得制御手段によって「その第二の出力信号の偏差が抑圧される値」に維持される。
したがって、複数nの信号の何れについても、これらの信号のレベルの内、最大であるレベルに基づく自動利得制御の下で個々のレベルの変動分や格差の軽減もしくは圧縮が図られる場合に比べて、伝送品質が高く維持され、かつ無線伝送路や無線ゾーンの多様なプロフィールに対する柔軟な適応が可能となる。
本発明にかかわる第五の無線受信機の原理は、下記の通りである。
複数nのレベル変動抑圧手段14-1〜14-nは、複数nの第一の出力信号のレベルの変動を個別に抑圧し、これらの第一の出力信号に対応した第二の出力信号を生成する。複数nの利得制御手段13-1〜13-nは、特定の出力信号レベルの偏差が規定の閾値を上回り、かつ複数nのレベル変動抑圧手段14-1〜14-nによってそれぞれ生成された第二の出力信号のレベルが規定の下限値を下回るときに、この特定の出力信号のレベルに代わるその第二の出力信号のレベルの偏差が圧縮される値に、複数nの周波数変換手段11-1〜11-nの利得を個別に維持する。
すなわち、選択手段12によって選択された特定の出力信号のレベルの偏差が規定の閾値を上回り、かつレベル変動抑圧手段14-1〜14-nが行う自動利得制御の下で、生成された第二の出力信号が著しく小さい場合には、該当する第一の信号を生成した周波数変換手段の利得は、他の第一の信号のレベルの如何にかかわらず、この第一の信号(周波数変換手段)に対応する利得制御手段によって「その第二の出力信号の偏差が抑圧される値」に維持される。
したがって、複数nの信号の何れについても、これらの信号のレベルの内、最大であるレベルに基づく自動利得制御の下で個々のレベルの変動分や格差の軽減もしくは圧縮が図られる場合に比べて、伝送品質が高く維持され、かつ無線伝送路や無線ゾーンの多様なプロフィールに対する柔軟な適応が可能となる。
本発明にかかわる第六の無線受信機の原理は、下記の通りである。
複数nのレベル変動抑圧手段14-1〜14-nは、複数nの第一の出力信号のレベルの変動を個別に抑圧し、これらの第一の出力信号に対応した第二の出力信号を生成する。複数nの利得制御手段13A-1〜13A-nは、選択手段12Aによって選択されたレベルの偏差が規定の閾値を上回り、かつ複数nのレベル変動抑圧手段14-1〜14-nによってそれぞれ生成された第二の出力信号のレベルが規定の下限値を下回るときに、この選択手段12Aによって選択されたレベルに代えてその第二の出力信号のレベルと、複数nの第一の信号の内、複数nの周波数変換手段11-1〜11-nの全ての入出力特性が線形と見なされ得る第一の信号の最大のレベルとの差が圧縮される値に、これらの複数nの周波数変換手段11-1〜11-nの利得を個別に維持する。
すなわち、選択手段12によって選択された特定の出力信号のレベルの偏差が規定の閾値を上回り、かつレベル変動抑圧手段14-1〜14-nが行う自動利得制御の下で、生成された第二の出力信号が著しく小さい場合には、該当する第一の信号を生成した周波数変換手段の利得は、他の第一の信号のレベルの如何にかかわらず、この第一の信号(周波数変換手段)に対応する利得制御手段によって「その第二の出力信号の偏差が抑圧される値」に維持される。
したがって、複数nの信号の何れについても、これらの信号のレベルの内、最大であるレベルに基づく自動利得制御の下で個々のレベルの変動分や格差の軽減もしくは圧縮が図られる場合に比べて、伝送品質が高く維持され、かつ無線伝送路や無線ゾーンの多様なプロフィールに対する柔軟な適応が可能となる。
本発明にかかわる第七の無線受信機の原理は、下記の通りである。
複数nの利得制御手段13-1〜13-nは、複数nの第一の出力信号のSN比の低下が許容される限度において複数nの周波数変換手段11-1〜11-nの利得を可変する。
すなわち、何らかの原因により複数nの信号の何れかのレベルが他の信号レベルに比べて著しく大きな値、あるいは小さな値となった場合であっても、周波数変換手段11-1〜11-nは、入出力特性が線形である領域において安定に作動する。
したがって、上述した複数nの信号は、無用に歪むことなく、レベルの格差が軽減されつつ所望の中間周波信号に変換される。
本発明にかかわる第八の無線受信機の原理は、下記の通りである。
複数nの利得制御手段13A-1〜13A-nは、複数nの第一の出力信号のSN比の低下が許容される限度において複数nの周波数変換手段11A-1〜11A-nの利得を可変する。
すなわち、何らかの原因により複数nの信号の何れかのレベルが他の信号レベルに比べて著しく大きな値、あるいは小さな値となった場合であっても、周波数変換手段11A-1〜11A-nは、入出力特性が線形である領域で安定に作動する。
したがって、上述した複数nの信号は、無用に歪むことなく、レベルの格差が軽減されつつ所望の中間周波信号に変換される。
本発明にかかわる第九の無線受信機の原理は、下記の通りである。
複数nの利得制御手段13-1〜13-nは、所望の雑音指数が確保される限度において複数nの周波数変換手段11-1〜11-nの利得を可変することを特徴とする。
すなわち、何らかの原因により複数nの信号の何れかのレベルが他の信号レベルに比べて著しく小さな値となった場合であっても、周波数変換手段11-1〜11-nの利得は、上述した雑音指数が総合的に維持される限度において更新される。
したがって、SN比や伝送品質が過度に低下することなく、周波数変換手段11-1〜11-nと、これらの周波数変換手段11-1〜11-nの前段および後段におけるレベルダイヤグラムや利得の配分にかかわる自由度が確保される。
本発明にかかわる第十の無線受信機の原理は、下記の通りである。
複数nの利得制御手段13A-1〜13A-nは、所望の雑音指数が確保される限度において複数nの周波数変換手段11A-1〜11A-nの利得を可変する。
すなわち、何らかの原因により複数nの信号の何れかのレベルが他の信号レベルに比べて著しく大きな値となった場合であっても、周波数変換手段11A-1〜11A-nの利得は、上述した雑音指数が総合的に維持される限度において更新される。
したがって、SN比や伝送品質が過度に低下することなく、周波数変換手段11A-1〜11A-nと、これらの周波数変換手段11A-1〜11A-nの前段および後段におけるレベルダイヤグラムや利得の配分にかかわる自由度が確保される。
本発明にかかわる第十一の無線受信機の原理は、下記の通りである。
複数nの利得制御手段13-1〜13-nは、複数nの信号で個別に示されるシンボルの列に同期して、複数nの周波数変換手段11-1〜11-nの利得を更新する。
すなわち、複数nの周波数変換手段11-1〜11-nの利得は、これらの周波数変換手段11-1〜11-nの後段で行われる信号判定の過程で判別されるべき信号点毎に同期した規定の時点で、更新される。
したがって、複数nの信号で個別に与えられるシンボルの周期に「周波数変換手段11-1〜11-nの利得が更新されるべき頻度」が近い値であっても、SN比や伝送品質が高く維持される。
本発明にかかわる第十二の無線受信機の原理は、下記の通りである。
複数nの利得制御手段13A-1〜13A-nは、複数nの信号で個別に示されるシンボルの列に同期して、複数nの周波数変換手段11A-1〜11A-nの利得を更新する。
すなわち、複数nの周波数変換手段11A-1〜11A-nの利得は、これらの周波数変換手段11A-1〜11A-nの後段で行われる信号判定の過程で判別されるべき信号点毎に同期した規定の時点で、更新される。
したがって、複数nの信号で個別に与えられるシンボルの周期に「周波数変換手段11A-1〜11A-nの利得が更新されるべき頻度」が近い値であっても、SN比や伝送品質が高く維持される。
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態について詳細に説明する。
図2は、本発明の第一、第二および第四の実施形態を示す図である。
本実施形態の特徴は、図5に示すブランチングフィルタ73-1〜73-4および受信端局部74-1〜74-4に代えて図2に示す受信端局部20-1〜20-4が備えられ、さらに、共用部30が備えられた点にある。
受信端局部20-1は、下記の要素から構成される。
・ 図5に示すハイブリッド72の対応する端子に縦続接続されたAGC部(AGC)21P-1、周波数変換部(MIX)22-1、チャネル濾波部(FIL)23-1、24-1およびAGC部(AGC)21S-1
・ AGC部21S-1の出力と制御入力とに接続された帰還制御部25-1
・ 入力がチャネル濾波部(FIL)23-1の出力に接続され、かつ出力が共用部40の対応する入力に接続された検波器26-1
・ 入力が共用部40の出力に接続され、かつ出力がAGC部21P-1の制御入力に接続された制御部27-1
なお、AGC部21P-1については、簡単のため、図3に添え文字「1」〜「n」が省略されて示されるように、縦続接続された低雑音増幅器(LNA)41P-1、可変減衰器(VATT)42P-1、低雑音増幅器(LNA)41S-1、可変減衰器(VATT)42S-1および低雑音増幅器(LNA)41T-1から構成されると仮定する。
また、AGC部21S-1については、簡単のため、図3に添え文字「1」〜「n」が省略されて示されるように、縦続接続された増幅器(AMP)43P-1、可変減衰器(VATT)44P-1、増幅器(AMP)43S-1、可変減衰器(VATT)44S-1、増幅器(AMP)43T-1、可変減衰器(VATT)44T-1、音増幅器(AMP)43Q-1、可変減衰器(VATT)44Q-1および増幅器(AMP)43Qui-1から構成されると仮定する。
さらに、受信端局部20-2〜20-4の構成については、受信端局部20-1の構成と同じであるので、以下では、対応する要素に添え番号として「2」〜「4」がそれぞれ付加された共通の符号を付与し、ここでは、その説明を省略する。
共用部30は、受信端局部20-1〜20-4にそれぞれ備えられた検波器26-1〜26-4の出力に個別にアノードが接続され、かつカソードがこれらの受信端局部20-1〜20-4に備えられた制御部27-1の入力に接続された4つのダイオード31-1〜31-4から構成される。
(第1の実施形態)
図3は、本発明の第一の実施形態の動作を説明する図である。
以下、図2および図3を参照して本発明の第一の実施形態の動作を説明する。
なお、以下では、受信端局部20-1〜20-4に共通の事項については、これらの受信端局部20-1〜20-4に対応する添え番号「1」〜「4」に代えて、これらの添え番号「1」〜「4」の何れにも該当し得ることを示す添え文字「c」を用いて記述する。
受信端局部20-cでは、周波数変換部22-cおよびチャネル濾波部23-cは、図5に示すハイブリッド72を介して分配され、かつAGC部21P-cを介して与えられた無線周波数信号を下記の条件が成立する方式に基づいて周波数変換することによって、中間周波信号を生成する。
・ 「上述した無線周波数信号に周波数多重化された第一ないし第四の無線周波信号の内、テロダイン検波の対象となるべき単一の特定の無線周波信号の占有帯域に対して、チャネル濾波部23-cの通過域が精度よく設定される程度」に比帯域が小さな値となる周波数帯に、中間周波信号の周波数が生成される。
・ AGC部21S-cの後段で施されるべき所定の信号処理に、この中間周波信号が適合する。
・ 所望の映像周波数選択度および実効選択度(感度抑圧効果、混変調および相互変調を含む。)が総合的に達成される。
なお、チャネル濾波部23-c、24-cの通過域は、何れも上述した特定の無線周波信号の占有帯域に設定されると仮定する。
AGC部21S-cは、チャネル濾波部23-c、24-cを介して与えられ、かつ上述した特定の無線周波信号に対応する中間周波信号(以下、「特定の中間周波信号」という。)を増幅し、かつ後段(復調、信号判定その他の処理を行う。)に引き渡す。
帰還制御部25-cは、このようにして後段に引き渡される特定の中間周波信号のレベルを監視し、かつ規定のレベルダイヤグラムに基づいて設定された基準のレベルとその特定の中間周波信号のレベルとの差が圧縮される値に、上述したAGC部21S-cの利得を維持する。
一方、検波器26-cは、チャネル濾波部23-cの出力端に得られた特定の中間周波信号を包絡線検波し、かつ平滑することによって、その特定の中間周波信号のレベルに比例した電位を瞬時値として有するモニタ信号を生成する。
共用部30に備えられたダイオード31-1〜31-4は、受信端局部20-1〜20-4に個別に備えられた検波器26-1〜26-4によって既述の通りに並行して与えられる第一ないし第四のモニタ信号の瞬時値の内、最大の瞬時値を選択し、これらの最大の瞬時値の列からなる帰還信号を生成する。
受信端局部20-cでは、制御部27-cは、規定のレベルダイヤグラムに基づいて予め設定され、かつ上述した瞬時値がとるべき標準値と上述した帰還信号の瞬時値との差が圧縮される値に、AGC部21P-cの利得を維持する。
すなわち、受信端局部20-cでは、初段に配置されたAGC部21P-cの入力端から最終段に配置されたAGC部21S-cの入力端に至る区間の総合利得は、受信端局部20-1〜20-4によって個別に抽出され、かつ特定の中間周波信号に変換されるべき異なる特定の無線周波信号のレベルの内、最大であるレベルの偏差が圧縮される値に維持される。
したがって、本実施形態によれば、無線周波信号の周波数が準ミリ波帯以上の高い周波数であり、その無線周波信号に周波数多重化された個々の無線周波信号のレベルが異なり、あるいは変動し得る場合であっても、図3の下部に実線、点線および破線の折れ線で示すように、受信端局部20-1〜20-4の各段はレベルダイヤグラムが過度に小さな値に変更されることなく線形な領域に維持され、かつチャネル間干渉が確度高く安定に回避される。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第二の実施形態について説明する。
本実施形態では、共用部30は既述のダイオード31-1〜31-4が備えられることなく構成される。
以下、図2を参照して本発明の第二の実施形態の動作を説明する。
本実施形態の特徴は、共用部30と、受信端局部20-cに備えられた制御部27-cとによって行われる下記の処理の手順にある。
共用部30は、検波器26-1〜26-4によって既述の通りに並行して与えられた第一ないし第四のモニタ信号で示される個々の信号点について、規定の信号点配置の下で信号空間上における誤差の平均値を求める。
さらに、共用部30は、これらの第一ないし第四のモニタ信号の内、下記の条件が成立するモニタ信号の有無を判別し、その判別が偽である期間には、既述の第一の実施形態においてダイオード31-1〜31-4によって行われる処理に等価な処理を行うことによって、帰還信号を生成する。
・ 上述した誤差の平均値が規定の上限値未満である。
・ 規定のレベルダイヤグラムに基づいて予め与えられ、かつ受信端局部20-1〜20-4が線形領域において所望のSN比が確保されつつ作動し得るダイナミックレンジに属するレベルを有する。
また、上述した判別の結果が真である期間には、共用部30は、これらの条件が成立するモニタ信号の内、レベルが最大である特定のモニタ信号を選択し、その特定のモニタ信号の瞬時値の先頭値の列として、帰還信号を生成する。
一方、受信端局部20-cでは、制御部27-cは、既述の判別の結果が偽である期間には、第一の実施形態と同様に、帰還信号の瞬時値がとるべき標準値とその帰還信号の瞬時値との差が圧縮される値に、AGC部21P-cの利得を維持する。
また、このような判別の結果が真である期間には、制御部27-cは、上述したダイナミックレンジの上限値と、帰還信号の瞬時値との差が圧縮される値に、AGC部21P-cの利得を維持する。
すなわち、受信端局部20-cでは、初段に配置されたAGC部21P-cの入力端から最終段に配置されたAGC部21S-cの入力端に至る区間の総合利得は、受信端局部20-1〜20-4によって個別に抽出され、かつ中間周波信号に変換されるべき異なる特定の無線周波信号の内、伝送品質が最も高い無線周波信号のレベルに対する偏差が圧縮される値に維持される。
したがって、本実施形態によれば、このような偏差が上述した異なる特定の無線周波信号の内、単にレベルが最大である特定の無線周波信号のレベルに基づいて決定される既述の第一の実施形態に比べて、受信端局部20-1〜20-4の各段は線形な領域に確度高く維持され、かつチャネル間干渉が安定に回避される。
なお、上述した各実施形態では、制御部27-cは、既述の無線周波信号や帰還信号と何ら同期をとることなくAGC部21P-cの利得を更新している。
しかし、本発明はこのような構成に限定されず、例えば、共用部30によって選択された特定のモニタ信号とのシンボル単位の同期の下でAGC部21P-cの利得が更新されることによって、伝送品質の無用な劣化や低下が回避されてもよい。
(第3の実施形態)
図4は、本発明の第三の実施形態を示す図である。
本実施形態には、図2に示す受信端局部20-1〜20-4に代えて受信端局部50-1〜50-4が備えられる。
受信端局部50-1の構成は、図2に示す制御部27-1の前段に選択部51-1が備えられ、その選択部51-1の第一ないし第三の入力に、それぞれ共用部30、AGC部21S-1および検波器26-1の出力が接続された点を除いて、上述した受信端局部20-1の構成と同じである。
なお、受信端局部50-2〜50-4の構成については、受信端局部50-1の構成と同じであるので、以下では、対応する要素に添え番号「1」に代わる添え番号「2」〜「4」が付加された同じ符号を付与し、ここでは、その詳細な説明を省略する。
以下、図4を参照して本発明の第三の実施形態の動作を説明する。
なお、受信端局部50-1〜50-4に共通の事項については、これらの受信端局部50-1〜50-4に対応する添え番号「1」〜「4」に代えて、これらの添え番号「1」〜「4」の何れにも該当し得ることを示す添え文字「c」を用いて記述する。
受信端局部50-cでの、選択部51-cは、下記の処理を行う。
(1) 共用部30によって生成された帰還信号の瞬時値Lf-cと、検波器26-cによって与えられるモニタ信号の瞬時値Lp-cと、AGC部21S-cの出力に得られた「特定の中間周波信号」のレベルLs-cとを取り込む。
(2) 帰還制御部25-cによって既述の通りに監視されたレベルLs-cと、上述したレベルLp-c、Lf-cとについて、下記の条件の全てが成立するか否かの判別を行う。
(イ) レベルLsが「規定のレベルダイヤグラムに基づいて予め設定された下限値」を下回る。
(ロ) レベルLpが「そのレベルダイヤグラムに基づいて予め設定された基準値(例えば、10デシベル)」以上に亘って上述したレベルLf-cを下回るか。
(3) 選択部51-cは、このような判別の結果が偽である場合には、上述した帰還信号を選択し、かつ既述の第一または第二の実施形態と同様にその帰還信号を制御部27-cに与える。
(4) しかし、上述した判別の結果が真である場合には、選択部51-cは、上述したモニタ信号を選択し、そのモニタ信号を帰還信号に代えて制御部27-cに与える。
すなわち、制御部27-cは、AGC部21P-c、周波数変換部22-cおよびチャネル濾波部23-cによって抽出され、かつ「特定の中間周波信号」に変換された「特定の無線周波信号」のレベルが「上述した判別の結果が偽となる程度」に大幅に低下した場合には、共用部30によって出力された帰還信号ではなく、検波器26-cによって出力されたモニタ信号の瞬時値に基づいてこのレベルの大幅な低下を軽減あるいは圧縮する。
したがって受信端局部50-1〜50-4によって個別に逆多重化と周波数変換とが行われるべき第一ないし第四の無線周波信号は、何れもマルチパス等に起因して他の無線周波数信号より大幅に小さなレベルで受信された場合であっても、対応する受信端局部50-cにおいて既述の通りに選択部51-cによって行われる処理の下で個別にそのレベルの低下分が軽減され、あるいは圧縮される。
このように本実施形態によれば、周波数多重された個別のチャネルを介して並行して到来した第一ないし第四の無線周波信号の何れについても、これらの無線周波信号のレベルの内、最大であるレベルに基づく自動利得制御の下で個々のレベルの変動分や格差の軽減もしくは圧縮が図られる場合に比べて、伝送品質が高く維持され、かつ無線伝送路や無線ゾーンの多様なプロフィールに対する柔軟な適応が可能となる。
なお、本実施形態では、選択部51-cは、上述した条件(2)(イ)、(ロ) の双方が成立するか否かの判別の結果に基づいて、制御部27-cに与えられるべき信号を選択している。
しかし、本発明はこのような構成に限定されず、例えば、上述した判別は、既述のレベルダイヤグラムその他の技術的な要求が損なわれない限り、これらの条件(2)(イ)、(ロ) の何れか一方のみに基づいて行われることによって、構成および処理の簡略化が図られてもよい。
また、本実施形態では、選択部51-cは、帰還信号に代えて制御部27-cに与えられる信号として上述したモニタ信号のみを選択している。
しかし、本発明はこのような構成に限定されず、例えば、AGC部21S-cによってそのAGC部21S-cの後段に与えられる中間周波信号のレベルが過度に低下し得る場合には、選択部51-cが帰還信号に代えて制御部27-cに与えられるべき信号を下記の何れかの処理を行うことによって選択し、かつ伝送品質のさらなる安定な確保が図られてもよい。
・ 上述したモニタ信号に代えて、帰還制御部25-cによって監視されたレベルを瞬時値として示す信号(以下、「レベル監視信号」という。)を既述の判別に際して参照し、その判別の結果に基づいて適宜制御部27-cに与える。
・ 既述の判別に併せて、そのレベル監視信号で示されるレベルが過度に低下したか否かの判別を行い、この判別の結果が真であるときに該当するレベル監視信号をモニタ信号より優先して制御部27-cに与える。
(第4の実施形態)
以下、図2および図4を参照して本発明の第四の実施形態の動作を説明する。
本実施形態の特徴は、受信端局部20-c、50-cに備えられた制御部27-cによって行われる下記の処理にある。
制御部27-cには、下記の条件の全てまたは一部が成立し、かつAGC部21P-cに設定されるべき利得の範囲(以下、「規定レンジ」という。)が予め既知の情報として与えられる。
・ 受信端局部20-c、50-cを介して受信されるべき無線周波信号のSN(CN)比の劣化が許容可能な限度に抑えられる。
・ 受信端局部20-c、50-cの総合的な雑音指数の劣化が許容可能な限度に抑えられる。
・ 規定のレベルダイヤグラムの下で各部が線形な領域で作動し、あるいは各部の非線形性に起因して発生する歪みのレベルが許容可能な限度に抑えられる。
制御部27-cは、基本的には既述の第一ないし第三の何れかに既述の通りにAGC部21P-cの利得を適宜設定し、かつ更新するが、そのAGC部21P-cに設定されるべき新たな利得が上述した規定レンジの範囲を超える場合には、下記の何れか一方の処理を行う。
・ 新たな利得の設定を見合わせる。
・ 規定レンジの範囲に属する利得の内、その新たな利得に対する誤差が最小である利得をAGC部21P-cに設定する。
したがって、本実施形態によれば、上述した規定レンジが適正な精度で予め与えられる限り、下記の全てまたは一部に対する柔軟な適合が図られ、かつ良好な伝送品質が安定に確保される。
・ 受信端局部20-c、50-cの各部の回路方式および特性の偏差
・ 送信端と受信端との間に予め設定された総合的なレベルダイヤグラム
・ 無線伝送路の伝送特性(無線ゾーンのプロフィール、気象条件その他を含む。)
・ 送信端で行われ得る送信電力制御
なお、上述した各実施形態では、AGC部21P-cの利得がフィードバッグ方式に基づいて可変されている。
しかし、本発明はこのような構成に限定されず、例えば、例えば、AGC部21P-cの利得に代えて、あるいはその利得に併せて下記の利得がフィードフォワード方式に基づいて適宜可変されることによって、チャネル毎のレベルの格差が圧縮されてもよい。
・ AGC部21S-1とチャネル濾波部24-cとの双方もしくは何れか一方の利得
・ AGC部21S-1またはチャネル濾波部24-cの前段に付加された可変利得増幅器の利得(可変増幅器に代えて可変減衰器が付加された場合には、その可変減衰器の減衰度であってもよい。)
また、上述した各実施形態では、周波数変換部22-cでは、二度に亘って周波数変換を行うことによって、チャネル濾波部23-c、24-cの通過域がこれらの占有帯域幅に等しい通過域に安価に精度よく設定される程度に小さな値に、個々のチャネルの比帯域が設定されている。
しかし、受信端局部20-c、50-cでは、チャネル濾波部23-c、24-cの通過域が既述の通りに設定される限り、周波数変換部22-cと、AGC部21S-cの後段との双方もしくは何れか一方によって行われるべき周波数変換の回数の総和は如何なる値であってもよい。
すなわち、本発明は、ダブルスーパヘテロダイン方式に代えて、ホモダイン検波方式(ダイレクトコンバージョン方式)やトリプルスーバヘテロダイン方式にも同様に適用可能である。
さらに、上述した各実施形態では、受信端局部20-c、50-cは、その受信端局部20-c、50-cに個別に対応したチャネルの占有帯域が下記の全ての条件を満たすことを前提として、既述の処理を行っている。
・ 周波数軸上で隣接し、かつ周波数多重化される。
・ 共通の占有帯域幅を有する。
しかし、本発明は、このようなチャネル構成や周波数配置に限定されず、例えば、チャネル毎に占有帯域幅が異なる場合には、該当するチャネルの占有帯域における電力(周波数スペクトラム)の密度(平均値)として既述のレベルが算定されることによって実現されてもよい。
また、上述した実施形態では、本発明は、準ミリ波帯以上の無線周波帯における多重無線伝送によるアクセス系の構成に適用されている。
しかし、本発明は、このようなアクセス系に限定されず、例えば、周波数不足の解消を目的として、準ミリ波帯におけるマルチホップおよび周波数再利用が図られたロングスパンの通信リンク(アクセス系)の構築にも適用可能である。
さらに、上述した各実施形態では、「帰還信号、モニタ信号およびレベル監視信号の瞬時値が何れも対応する無線周波信号や中間周波信号のレベルに比例すること」を前提として、AGC部21P-1の利得が制御部27-cによって設定され、かつ適宜更新されている。
しかし、本発明はこのような構成に限定されず、例えば、これらの帰還信号、モニタ信号およびレベル監視信号の何れについても、上述した条件が成立しないには、その条件を満たす変換処理が下記の全てまたは一部によって行われてもよい。
・ 帰還信号、モニタ信号、レベル監視信号にそれぞれ対応する共用部30、検波器26-c、帰還制御部25-c
・ 制御部27-c
・ 選択部51-c
また、上述した各実施形態では、受信端局部20-c、50-cと共用部30との何れもが専用のハードウエアとして構成されている。
しかし、これらの受信端局部20-c、50-cと共用部30との双方または何れか一方の全てまたは一部は、既述の処理に等価な処理を実現するソフトウエアが組み込まれた汎用のプロセッサ(DSPであってもよい。)として構成されてもよい。
さらに、上述した各実施形態では、受信端局20-c、50-cには、周波数多重化され、かつ個別に位相変調された複数(=4)の無線周波信号が並行して入力されている。
しかし、これらの無線周波信号の生成に際して適用され得る変調方式は、位相変調方式に限定されず、AGC部21P-cの利得が更新されることに起因する伝送品質の劣化(信号点の誤差)が許容される程度に小さく、あるいはその伝送品質の劣化を十分に軽減する信号判定や伝送路復号化その他技術が別途適用される限り、例えば、QAMのように、信号空間上における全ての信号点とその信号空間の原点との間の距離が共通ではない多様な変調方式の適用が可能である。
また、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲において多様な形態による実施形態が可能であり、かつ構成装置の一部もしくは全てに如何なる改良が施されてもよい。
上述したように本発明に第一および第二の無線受信機では、多重化された個々の信号の占有帯域幅に等しい通過域を介する濾波処理の下でその占有帯域が確度高く保全され、チャネル間干渉が確度高く安定に回避される。
また、本発明にかかわる第三ないし第六の無線受信機では、伝送品質が高く維持され、かつ無線伝送路や無線ゾーンの多様なプロフィールに対する柔軟な適応が可能となる。
さらに、本発明にかかわる第七および第八の無線受信機では、多重化された個々の信号は、無用に歪むことなくレベルの格差が軽減されつつ所望の中間周波信号に変換される。
また、本発明にかかわる第九および第十の無線受信機では、SN比や伝送品質が過度に低下することなく、レベルダイヤグラムや利得の配分にかかわる自由度が確保される。
さらに、本発明にかかわる第十一および第十二の無線受信機では、多重化された個々の信号で個別に与えられるシンボルの周期に、「周波数変換を行う手段の利得が更新されるべき頻度」が近い値であっても、SN比や伝送品質が高く維持される。
したがって、これらの発明が適用された多重伝送系の受信端では、搬送波信号の周波数が準ミリ波帯以上の高い周波数帯に設定された場合であっても、個々のチャネルの占有帯域に適合した狭小な通過域を介する濾波処理の下でこれらのチャネルが忠実に、かつ安価に逆多重化されると共に、所望の中間周波数帯やベースバンド領域において多様な信号処理が柔軟に精度よく実現される。
本発明かかわる無線受信機の原理ブロック図である。 本発明の第一、第二および第四の実施形態を示す図である。 本発明の第一の実施形態の動作を説明する図である。 本発明の第三の実施形態を示す図である。 アクセス系の構築に適用された多重無線装置の構成例を示す図である。 従来例の動作を説明する図である。 従来例の課題を説明する図(1)である。 従来例の課題を説明する図(2)である。
符号の説明
11−1〜n 周波数変換手段
12,12A 選択手段
13−1〜n、13A−1〜n 利得制御手段
14−1〜n レベル変動抑圧手段
20−1〜4、50−1〜4 受信端局部
21P、21S AGC部(AGC)
22 周波数変換部(MIX)
23、24 チャネル濾波部(FIL)
25 帰還制御部
26 検波部
27 制御部
30 共用部
31−1〜4 ダイオード
41P,41S 低雑音増幅器(LNA)
42P,42S,44P,44S,44Q 可変減衰器(VATT)
43P,43S,43T,43Qui 増幅器(AMP)
60 送信端
61−1〜4 送信端局部
62−1〜4、73−1〜4 ブランチングフィルタ(BRFIL)
63、72 ハイブリッド
64、71 アンテナ
70 受信端
74−1〜4 受信端局部

Claims (12)

  1. 周波数多重化された複数nの信号を個別に周波数変換し、これらの信号に個別に対応する複数nの第一の出力信号を生成する複数nの周波数変換手段と、
    前記複数nの第一の出力信号の内、レベルが最大である第一の出力信号のレベルを選択する選択手段と、
    前記選択された第一の出力信号のレベルと前記複数nの第一の出力信号について予め設定される標準値との偏差が圧縮される値に、前記複数nの周波数変換手段の利得を並行して制御する複数nの利得制御手段と
    を備えたことを特徴とする無線受信機。
  2. 周波数多重化された複数nの信号を個別に周波数変換し、これらの信号に個別に対応する複数nの第一の出力信号を生成する複数nの周波数変換手段と、
    前記複数nの第一の出力信号のレベルの内、伝送品質が最大である第一の出力信号のレベルを選択する選択手段と、
    前記複数nの第一の出力信号の内、前記複数nの周波数変換手段の全ての入出力特性が線形と見なされ得る第一の出力信号について、予め設定される最大のレベルと前記選択手段によって選択されたレベルとの差が圧縮される値に、これらの複数nの周波数変換手段の利得を個別に制御する複数nの利得制御手段と
    を備えたことを特徴とする無線受信機。
  3. 請求項1に記載の無線受信機において、
    前記複数nの第一の出力信号のレベルの変動を個別に抑圧し、これらの第一の出力信号に対応した第二の出力信号を生成する複数nのレベル変動抑圧手段を備え、
    前記複数nの利得制御手段は、
    前記複数nのレベル変動抑圧手段によってそれぞれ生成された第二の出力信号のレベルが規定の下限値を下回るときに、前記第二の出力信号のレベルと前記複数nの第二の出力信号について予め設定される標準値との偏差が圧縮される値に、前記複数nの周波数変換手段の利得を個別に制御する
    ことを特徴とする無線受信機。
  4. 請求項2に記載の無線受信機において、
    前記複数nの第一の出力信号のレベルの変動を個別に抑圧し、これらの第一の出力信号に対応した第二の出力信号を生成する複数nのレベル変動抑圧手段を備え、
    前記複数nの利得制御手段は、
    対応する周波数変換手段によって生成される第一の出力信号のレベルが前記複数nの周波数変換手段の全てにおいて入出力特性が線形と見なされ得る範囲のレベルであって、対応するレベル変動抑圧手段によって個別に生成された第二の出力信号のレベルが規定の下限値を下回るときに、前記第二の出力信号のレベルと、前記第二の出力信号について予め設定された最大のレベルとの差が圧縮される値に、これらの複数nの周波数変換手段の利得を個別に制御する
    ことを特徴とする無線受信機。
  5. 請求項1に記載の無線受信機において、
    前記複数nの第一の出力信号のレベルの変動を個別に抑圧し、これらの第一の出力信号に対応した第二の出力信号を生成する複数nのレベル変動抑圧手段を備え、
    前記複数nの利得制御手段は、
    対応する周波数変換手段によって生成される第一の出力信号のレベルと前記選択手段によって選択されたレベルとの偏差が規定の閾値を上回り、かつ前記複数nのレベル変動抑圧手段によってそれぞれ生成された第二の出力信号のレベルが規定の下限値を下回るときに、前記第二の出力信号のレベルと、前記第二の出力信号について予め設定された標準値との偏差が圧縮される値に、前記対応する周波数変換手段の利得を個別に制御する
    ことを特徴とする無線受信機。
  6. 請求項2に記載の無線受信機において、
    前記複数nの第一の出力信号のレベルの変動を個別に抑圧し、これらの第一の出力信号に対応した第二の出力信号を生成する複数nのレベル変動抑圧手段を備え、
    前記複数nの利得制御手段は、
    対応する周波数変換手段によって生成される第一の出力信号のレベルと前記選択手段によって選択されたレベルとの偏差が規定の閾値を上回り、かつ前記複数nのレベル変動抑圧手段によってそれぞれ生成された第二の出力信号のレベルが規定の下限値を下回るときに、前記第二の出力信号のレベルと、前記第二の出力信号について予め設定された最大レベルとの偏差が圧縮される値に、前記対応する周波数変換手段の利得を個別に制御する
    ことを特徴とする無線受信機。
  7. 請求項1に記載の無線受信機において、
    前記複数nの利得制御手段は、
    前記複数nの第一の出力信号のSN比の低下が許容される限度において前記複数nの周波数変換手段の利得を可変する
    ことを特徴とする無線受信機。
  8. 請求項2に記載の無線受信機において、
    前記複数nの利得制御手段は、
    前記複数nの第一の出力信号のSN比の低下が許容される限度において前記複数nの周波数変換手段の利得を可変する
    ことを特徴とする無線受信機。
  9. 請求項1に記載の無線受信機において、
    前記複数nの利得制御手段は、
    所望の雑音指数が確保される限度において前記複数nの周波数変換手段の利得を可変する
    ことを特徴とする無線受信機。
  10. 請求項2に記載の無線受信機において、
    前記複数nの利得制御手段は、
    所望の雑音指数が確保される限度において前記複数nの周波数変換手段の利得を可変する
    ことを特徴とする無線受信機。
  11. 請求項1に記載の無線受信機において、
    前記複数nの利得制御手段は、
    前記複数nの信号で個別に示されるシンボルの列に同期して、前記複数nの周波数変換手段の利得を更新する
    ことを特徴とする無線受信機。
  12. 請求項2に記載の無線受信機において、
    前記複数nの利得制御手段は、
    前記複数nの信号で個別に示されるシンボルの列に同期して、前記複数nの周波数変換手段の利得を更新する
    ことを特徴とする無線受信機。
JP2004519179A 2002-07-04 2002-07-04 無線受信機 Expired - Fee Related JP3924300B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2002/006788 WO2004006476A1 (ja) 2002-07-04 2002-07-04 無線受信機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2004006476A1 JPWO2004006476A1 (ja) 2005-11-10
JP3924300B2 true JP3924300B2 (ja) 2007-06-06

Family

ID=30022616

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004519179A Expired - Fee Related JP3924300B2 (ja) 2002-07-04 2002-07-04 無線受信機

Country Status (3)

Country Link
EP (1) EP1531565A4 (ja)
JP (1) JP3924300B2 (ja)
WO (1) WO2004006476A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2184851B1 (en) * 2008-11-07 2016-10-05 Telefonaktiebolaget LM Ericsson (publ) Method and device to control the gain of a radio receiver

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2526609A1 (fr) * 1982-05-04 1983-11-10 Thomson Csf Recepteur de signaux multiporteuses protege des signaux perturbateurs
JP2819860B2 (ja) * 1991-05-30 1998-11-05 日本電気株式会社 送信電力制御方式
US5570350A (en) * 1994-09-30 1996-10-29 Lucent Technologies Inc. CDMA cellular communications with multicarrier signal processing
US5818299A (en) * 1995-08-04 1998-10-06 Compaq Computer Corporation Power management in a computer
JP3252893B2 (ja) * 1997-08-29 2002-02-04 エヌイーシーワイヤレスネットワークス株式会社 マルチキャリア自動利得制御装置
JP2991194B1 (ja) * 1998-08-19 1999-12-20 日本電気株式会社 マルチキャリアの受信方法および無線通信装置
KR100680075B1 (ko) * 1999-09-13 2007-02-09 유티스타콤코리아 유한회사 코드 분할 다중 접속방식 이동통신 기지국 시스템의 무선주파수 수신장치에서 에프에이간 전력레벨 제어장치

Also Published As

Publication number Publication date
EP1531565A1 (en) 2005-05-18
EP1531565A4 (en) 2007-04-25
JPWO2004006476A1 (ja) 2005-11-10
WO2004006476A1 (ja) 2004-01-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7450853B2 (en) Signal transmission apparatus and method for optical base station
US9312938B2 (en) Method and system for improving uplink performance
US7643812B2 (en) Method and apparatus for a single-path enhanced-algorithm digital automatic gain control integrated receiver with power management and XM interference enhancement
EP2961082B1 (en) Relay control station, repeat er, and method for repressing interference
US9467230B2 (en) Distributed antenna system having high near far performance
US10972174B2 (en) Digital repeater system
US11799588B2 (en) Distributed antenna system
KR20040102446A (ko) 다중 주파수 네트워크 방송 시스템에서의 채널 관리 방법및 장치
JP2001308730A (ja) ディジタル受信機
JP3924300B2 (ja) 無線受信機
KR100251685B1 (ko) 부호분할 다중접속방식의 저손실 중계장치
US20050124308A1 (en) Radio receiver
JP5408773B2 (ja) 放送信号レベル調整装置
JPH11205260A (ja) 並列伝送方法
KR101877266B1 (ko) 분산 안테나 시스템의 리모트 장치
JPH0795141A (ja) 多チャンネル周波数多重信号パワーコントロール方式
JP2003188813A (ja) ワイヤレス固定局装置
JPH11215020A (ja) 基地局装置
JP2000031879A (ja) 無線中継増幅装置
JPH1127739A (ja) 基地局間接続装置
Wight Versatile, high dynamic range receiver front end for digital radio broadcast and M-SAT reception
JP2005064577A (ja) Stl/ttl伝送システムとその受信装置及び送信装置
KR20040088663A (ko) 피씨엠 방식의 차량용 라디오 방송 수신기

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061114

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070115

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070220

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070223

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100302

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110302

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110302

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120302

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130302

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140302

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees