JP2005064577A - Stl/ttl伝送システムとその受信装置及び送信装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】STL/TTL伝送システムにおいて、干渉波の影響を低減でき、しかも低コストで、回線品質の向上を図ることを可能とする。
【解決手段】スタジオAに使用すべくマイクロ波チャンネルの放送素材信号を抽出するための超伝導フィルタ15を設置し、親局送信所BにスタジオAからのマイクロ波チャンネルの放送素材信号を抽出するための超伝導フィルタ24を設置するようにしている。
【選択図】 図2
【解決手段】スタジオAに使用すべくマイクロ波チャンネルの放送素材信号を抽出するための超伝導フィルタ15を設置し、親局送信所BにスタジオAからのマイクロ波チャンネルの放送素材信号を抽出するための超伝導フィルタ24を設置するようにしている。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、地上デジタル放送に用いられるSTL/TTL伝送システムとその受信装置及び送信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、デジタル放送技術の確立に伴い、通信衛星や放送衛星を使用する衛星放送システムではデジタル放送が開始され、さらに地上波放送システムにおいてもデジタル放送への移行が計画されている。
【0003】
この地上デジタル放送では、例えば演奏所(スタジオ)及び送信所をマイクロ波により結ぶSTL(Studio to Transmitter Link)放送ネットワークの構築が一つの課題となっている(例えば、特許文献1)。また、送信所及び中継局をマイクロ波により結ぶTTL(Transmitter to Transmitter Link)放送ネットワークの構築も一つの課題となっている。
【0004】
ところで、アナログ放送では、上記STL/TTL放送ネットワークを構築する際に、送信所または中継局に誘電体型フィルタを設け、この誘電体型フィルタにより所望のチャンネルの放送素材信号のみを抽出することで、妨害波を回避するようにしている。このアナログ放送では、周波数軸上に18MHzの帯域幅を有し、互いに中心周波数が異なる複数チャンネルが配置される関係から、通過帯域幅が約20MHz程度の誘電体型フィルタが使用される(例えば、非特許文献1)。なお、誘電体型フィルタ以外に、空洞共振器型フィルタを用いるようにしてもよい。
【0005】
一方、デジタル放送では、デジタル圧縮技術の採用により周波数軸上に9MHzの帯域幅の複数チャンネルを配置することができる。このため、隣接する周波数を同偏波で使用する場合には上記誘電体型フィルタをそのまま使用することができない。
そこで、デジタル放送では、互いに隣接する第1のチャンネルを垂直偏波に変換し、第2のチャンネルを水平偏波に変換して、これら垂直偏波及び水平偏波を交互に配置するインターリーブにより周波数配置を行う手法が検討されている。
【0006】
【特許文献1】
特願2000−008108号
【0007】
【非特許文献1】
ARIB STD−B22。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記インターリーブによる周波数配置手法では、隣接するマイクロ波チャンネルが干渉を起こさないため、従来からの誘電体型フィルタをそのまま使用できるという利点がある。ところが、上記デジタル放送では、多チャンネル化が強く望まれているおり、さらに使用できる放送帯域にも限りがあるため、周波数軸上に9MHzの帯域幅のチャンネルを隣接して配置させることが余儀なくされる。このため、従来からの誘電体型フィルタをそのまま使用できず、互いに所望のチャンネルのみを抽出する手法が強く望まれている。
この発明の目的は、干渉波の影響を低減でき、しかも低コストで、回線品質の向上を図り得るSTL/TTL伝送システムとその受信装置及び送信装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記目的を達成するために、以下のように構成される。
(1)デジタル放送に用いられ、互いに異なるマイクロ波チャンネルにより複数の演奏所または送信所から送出される放送素材信号を個別に受信するSTL(Studio to Transmitter Link)/TTL(Transmitter to Transmitter Link)伝送システムにおいて、受信側は、受信したマイクロ波から特定のマイクロ波チャンネルの放送素材信号を抽出する第1の超伝導フィルタを備えるようにしたものである。
【0010】
(1)の構成によれば、受信側において、指定されたマイクロ波チャンネルの放送素材信号を抽出するための第1の超伝導フィルタを用意しておくことで、帯域外の妨害波、つまり隣接や隣々接に割り当てられている妨害波を軽減することが可能となる。また、第1の超伝導フィルタを備えるだけで、回線品質を向上させた放送ネットワークを容易に構築することができる。
【0011】
(2)送信側は、受信側に送信すべく特定のマイクロ波チャンネルの放送素材信号を抽出する第2の超伝導フィルタを備えたことを特徴とする。
(2)の構成によれば、送信側において、指定されたマイクロ波チャンネルの放送素材信号を抽出するための第2の超伝導フィルタを用意しておくことで、帯域外への電波の発射を低減することが可能となる。このため、コストの低いIF伝送方式を採用することができ、放送事業者にとってシステム構成や設備投資等の面で有利となる。
【0012】
(3)第1の超伝導フィルタは複数個備え、送信側となる複数の演奏所または送信所に備えられ、受信側に送信すべく特定のマイクロ波チャンネルの放送素材信号を抽出する第2の超伝導フィルタと第1の超伝導フィルタとを関連付けることを特徴とする。
【0013】
(3)の構成によれば、第1の超伝導フィルタと第2の超伝導フィルタとを関連付けておくことにより、受信側に異なるマイクロ波チャンネルによる複数のマイクロ波が同一時間帯に到来した場合でも、これらのマイクロ波から特定のマイクロ波チャンネルの放送素材信号の抽出処理を並行して行えるようになり、これにより複数の放送素材信号の受信処理を効率良く実行できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る地上デジタル放送のSTL/TTL伝送システムの概略構成図である。
【0015】
図1において、スタジオAは、複数パケットを多重した放送素材信号としてのトランスポートストリーム(TS)を生成し、マイクロ波帯に周波数変換し電力増幅して、アンテナ11によりマイクロ波(STL放送ネットワーク)で送信する。一方、親局送信所Bは、アンテナ21によりスタジオAからの送信波を受信し、放送用周波数に変換し電力増幅して、アンテナ22により放送サービスエリアに向けて送信する。
【0016】
また、親局送信所Bは、受信信号の中から指定チャンネルのトランスポートストリームを抽出し、マイクロ波帯に周波数変換し電力増幅して、アンテナ23によりマイクロ波(TTL放送ネットワーク)で送信する。中継局Cは、アンテナ31により親局送信所Bからの送信波を受信し、放送用周波数に変換し電力増幅して、アンテナ32により放送サービスエリアに向けて送信する。
【0017】
図2は、上記スタジオA及び親局送信所Bの要部構成を示すブロック図である。
図2において、スタジオAは、送信装置12,13と、切替スイッチ(SW)14と、超伝導フィルタ15と、冷却装置16,17とを備えている。このうち送信装置12,13は、入力信号をマイクロ波帯に周波数変換して電力増幅するものである。これら送信装置12,13の各出力は、切替スイッチ14によって超伝導フィルタ15に選択的に導出される。超伝導フィルタ15は、電波法関係審査基準にて規定された性能よりも高い性能を持つもので、入力信号から設定された周波数帯域(マイクロ波チャンネル)を抽出する。この超伝導フィルタ15で抽出された信号は、アンテナ11によりマイクロ波(STL放送ネットワーク)で送信される。
【0018】
超伝導フィルタ15には、冷却装置16,17からの冷媒が供給され、これによりフィルタ特性の変動を防止することができる。これら冷却装置16,17は、冷却系の冗長度を持たせるものであり、パララン方式や切替方式等の冷却装置の運用方法については特に規定されていない。
【0019】
一方、親局送信所Bは、n個の超伝導フィルタ(24−1〜24−n)24と、分配器(HYB)25と、受信装置26,27と、冷却装置28,29とを備えている。このうち超伝導フィルタ24は、アンテナ21により得られた受信信号から設定された周波数帯域(マイクロ波チャンネル)を抽出する。この超伝導フィルタ24で抽出された信号は、分配器25で各受信装置26,27に分配され、各受信装置26,27にてマイクロ波帯の信号からベースバンドの信号に周波数変換される。
【0020】
また、超伝導フィルタ24には、冷却装置28,29からの冷媒が供給され、これによりフィルタ特性の変動を防止することができる。
さらに、超伝導フィルタ24は、スタジオAの数だけ備えられ、各スタジオAと1対1に対応付けられることになる。
【0021】
次に、上記構成における動作について説明する。
まず、図3に示すように、親局送信所Bには、複数のスタジオA(ここでは、4ヶ所のスタジオA1〜A4とする)からのマイクロ波が集まっているものとする。この場合、各スタジオA1〜A4が地上デジタル放送用のSTL回線(STL放送ネットワーク)を使用しているため、マイクロ波チャンネルが隣接、隣々接に配置される場合には、他回線からの干渉により希望する回線が成立しない場合がある。
【0022】
特に、地上デジタル放送用のSTL/TTL回線で使用可能なマイクロ波チャンネルは非常に限られており、各スタジオA1〜A4で使用できるチャンネルは図4に示すように周波数的に近いチャンネルが割り当てられることになる。また、地上デジタル放送用のSTL/TTL回線で割り当てられるチャンネルは、他のSTL/TTL回線で使用するチャンネルだけでなく、既存の回線(例えばアナログ放送用のSTL/TTL回線)のチャンネルの近くに配置されることも予想される。このため、従来からの受信フィルタをそのまま用いることができない。
【0023】
また、図5に示すように、中継を行う場合においても、特に地上デジタル放送用のSTL/TTL回線で使用可能なチャンネルは非常に限られている。このため、オーバーリッジ干渉などにより、従来の受信入力フィルタを使用した場合、デジタルおよびアナログの他回線からの干渉により、地上デジタル放送用のSTL/TTL回線が構築できなくなる。
【0024】
さらに、地上デジタル放送用のSTL/TTL回線において、マイクロ波中継区間の伝送方式として、TS(Transport Stream)伝送方式とIF(Intermediate Frequency)伝送方式の2方式がある。ここで、システムの構成や設備投資等については、TS伝送方式よりIF伝送方式の方が非常に有効である。
【0025】
ところが、IF伝送方式はTS伝送方式より干渉軽減係数(IRF)の値が小さいため、他回線からの干渉が大きく、IF伝送方式では回線構成が成り立たない場合もあり、TS伝送方式を採用せざるを得ないことが予想されている。(実際には、地上デジタル放送用のSTL/TTL回線で使用可能なチャンネルは非常に逼迫しているため、国内のほとんどの回線はTS伝送方式を採用せざるを得ないという事も言われている。)
現在、干渉に対する希望回線の回線成立の可否については、電波法関係審査基準にて下式により規定されている。
【0026】
混信保護値≧受信点でのD/U+IRF
D/U:Desired to Undesired ratio IRF:Interference Reduction Factor
受信点でのD/Uは異経路干渉の場合、差動フェージング等のパラメータを含む。
【0027】
ここで、IRFとは電波法関係審査基準で規定されている数値であり、電波法関係審査基準にて規定されている送信フィルタや受信フィルタ等の特性を加味して決められたものである。よって、これらのフィルタの特性が電波法関係審査基準にて規定されている特性よりも改善されたフィルタを使用した場合にはIRFの値も改善されるため、従来よりも干渉の影響を小さくすることが可能となる。
【0028】
そこで、本実施形態では、スタジオAに超伝導フィルタ15を設置し、親局送信所Bに超伝導フィルタ24を設置するようにしている。これら超伝導フィルタ15,24は、図6に示すように、中心周波数から低域側に5MHz、中心周波数から高域側に5MHzで、10MHzの通過帯域幅を有している。
【0029】
スタジオAで使用するSTL回線のマイクロ波チャンネルの信号は、9MHzの帯域幅を有する信号である。そこで、スタジオAでは、図7に示すように、超伝導フィルタ15の中心周波数がマイクロ波チャンネルの信号のスペクトラムに合致するように設定されることになる。また、親局送信所Bでは、例えばスタジオA1に対応する超伝導フィルタ24−1の中心周波数がスタジオA1で使用すべくマイクロ波チャンネル(f1)の信号のスペクトラムに合致するように設定され、スタジオA2に対応する超伝導フィルタ24−2の中心周波数がスタジオA2で使用すべくマイクロ波チャンネル(f2)の信号のスペクトラムに合致するように設定されることになる。
【0030】
従って、帯域内はフラット特性で狭帯域であり、帯域外減衰量は50dB以上であるので、隣接する放送チャンネルからの干渉を誘電体型フィルタに比して、より良くカットできる。また、隣接チャンネルにおける帯域外減衰量については、誘電体型フィルタに比して約40dB以上改善できる。
【0031】
このため、隣接チャンネルからのデジタルおよび既設アナログ等の他回線からの干渉や、オーバーリッジ干渉により周波数チャンネルの配置が行えず、地上デジタル放送用のSTL/TTL回線を構成できなかった場合においても、超伝導フィルタ15,24を用いることにより、周波数配置、回線構成が可能となる。また、干渉が大きく、IRF値が取れず、IF伝送方式では回線構成が不可であった回線においても、超伝導フィルタ15,24を用いることにより、設備コスト面で有用であるIF伝送方式で、STL/TTL回線を構成することが可能となる。
また、中継局Cにも超伝導フィルタ(図示せず)が用いられ、これにより同様の作用効果が得られる。
【0032】
以上のように上記実施形態では、スタジオAに使用すべくマイクロ波チャンネルの放送素材信号を抽出するための超伝導フィルタ15を設置し、親局送信所BにスタジオAからのマイクロ波チャンネルの放送素材信号を抽出するための超伝導フィルタ24を設置するようにしている。
【0033】
従って、帯域外への電波の発射を低減でき、さらに帯域外の妨害波、つまり隣接や隣々接に割り当てられている妨害波を軽減することができる。これにより、コストの低いIF伝送方式を採用することができ、放送事業者にとってシステム構成や設備投資等の面で有利となる。さらに、減衰性フェージングや混信等の時、干渉波の影響を低減でき、回線品質の向上を図ることができ、周波数資源の有効利用率を高めることができる。
【0034】
また、上記実施形態では、親局送信所Bに設置された超伝導フィルタ24と、各スタジオAごとの超伝導フィルタ15とを1対1に対応付けておくようにしているので、親局送信所Bに異なるマイクロ波チャンネルによる複数のマイクロ波が同一時間帯に到来した場合でも、これらのマイクロ波から特定のマイクロ波チャンネルの放送素材信号の抽出処理を並行して行えるようになり、これにより複数の放送素材信号の受信処理を効率良く実行できる。
なお、上記実施形態では、スタジオAと親局送信所Bとの間で超伝導フィルタ15,24を用いる例について説明したが、親局送信所Bと中継局Cとの間においても、同様に超伝導フィルタが用いられることはもちろんのことである。
【0035】
また、上記実施形態では、スタジオA及び親局送信所Bの両方に超伝導フィルタ15,24を設ける例について説明したが、スタジオA及び親局送信所Bのいずか一方のみに超伝導フィルタを設けるようにしてもよい。特に、親局送信所Bのみに超伝導フィルタ24を設けるようにすれば、帯域外の妨害波を軽減することができ、低コストで回線品質を向上させた放送ネットワークを容易に構築することができる。
さらに、親局送信所B及び中継局Cのいずか一方のみに超伝導フィルタを設けるようにしても、同様の作用効果が得られることはもちろんのことである。
【0036】
【発明の効果】
以上詳述したようにこの発明によれば、干渉波の影響を低減でき、しかも低コストで、回線品質の向上を図り得るSTL/TTL伝送システムとその受信装置及び送信装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る地上デジタル放送のSTL/TTL伝送システムの概略構成図。
【図2】図1に示したスタジオ及び親局送信所の要部構成を示すブロック図。
【図3】同実施形態において、親局送信所に、複数のスタジオからのマイクロ波が集まっている様子を説明するための図。
【図4】既知のフィルタを用いた場合の抽出すべくマイクロ波チャンネルの周波数配置例を示す図。
【図5】スタジオから中継局への放送中継を行う際に、干渉波が中継局に与えられる様子を説明するための図。
【図6】同実施形態で使用される超伝導フィルタのフィルタ特性図。
【図7】同実施形態において、超伝導フィルタを使用した場合の抽出すべくマイクロ波チャンネルの周波数配置例を示す図。
【符号の説明】
11…アンテナ、12,13…送信装置、14…切替スイッチ、15,24…超伝導フィルタ、16,17…冷却装置、21,22,23…アンテナ、24(24−1〜24−n)…超伝導フィルタ、25…分配器(HYB)、26,27…受信装置、28,29…冷却装置、31,32…アンテナ、A(A1〜A4)…スタジオ、B…親局送信所、C…中継局。
【発明の属する技術分野】
この発明は、地上デジタル放送に用いられるSTL/TTL伝送システムとその受信装置及び送信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、デジタル放送技術の確立に伴い、通信衛星や放送衛星を使用する衛星放送システムではデジタル放送が開始され、さらに地上波放送システムにおいてもデジタル放送への移行が計画されている。
【0003】
この地上デジタル放送では、例えば演奏所(スタジオ)及び送信所をマイクロ波により結ぶSTL(Studio to Transmitter Link)放送ネットワークの構築が一つの課題となっている(例えば、特許文献1)。また、送信所及び中継局をマイクロ波により結ぶTTL(Transmitter to Transmitter Link)放送ネットワークの構築も一つの課題となっている。
【0004】
ところで、アナログ放送では、上記STL/TTL放送ネットワークを構築する際に、送信所または中継局に誘電体型フィルタを設け、この誘電体型フィルタにより所望のチャンネルの放送素材信号のみを抽出することで、妨害波を回避するようにしている。このアナログ放送では、周波数軸上に18MHzの帯域幅を有し、互いに中心周波数が異なる複数チャンネルが配置される関係から、通過帯域幅が約20MHz程度の誘電体型フィルタが使用される(例えば、非特許文献1)。なお、誘電体型フィルタ以外に、空洞共振器型フィルタを用いるようにしてもよい。
【0005】
一方、デジタル放送では、デジタル圧縮技術の採用により周波数軸上に9MHzの帯域幅の複数チャンネルを配置することができる。このため、隣接する周波数を同偏波で使用する場合には上記誘電体型フィルタをそのまま使用することができない。
そこで、デジタル放送では、互いに隣接する第1のチャンネルを垂直偏波に変換し、第2のチャンネルを水平偏波に変換して、これら垂直偏波及び水平偏波を交互に配置するインターリーブにより周波数配置を行う手法が検討されている。
【0006】
【特許文献1】
特願2000−008108号
【0007】
【非特許文献1】
ARIB STD−B22。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記インターリーブによる周波数配置手法では、隣接するマイクロ波チャンネルが干渉を起こさないため、従来からの誘電体型フィルタをそのまま使用できるという利点がある。ところが、上記デジタル放送では、多チャンネル化が強く望まれているおり、さらに使用できる放送帯域にも限りがあるため、周波数軸上に9MHzの帯域幅のチャンネルを隣接して配置させることが余儀なくされる。このため、従来からの誘電体型フィルタをそのまま使用できず、互いに所望のチャンネルのみを抽出する手法が強く望まれている。
この発明の目的は、干渉波の影響を低減でき、しかも低コストで、回線品質の向上を図り得るSTL/TTL伝送システムとその受信装置及び送信装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記目的を達成するために、以下のように構成される。
(1)デジタル放送に用いられ、互いに異なるマイクロ波チャンネルにより複数の演奏所または送信所から送出される放送素材信号を個別に受信するSTL(Studio to Transmitter Link)/TTL(Transmitter to Transmitter Link)伝送システムにおいて、受信側は、受信したマイクロ波から特定のマイクロ波チャンネルの放送素材信号を抽出する第1の超伝導フィルタを備えるようにしたものである。
【0010】
(1)の構成によれば、受信側において、指定されたマイクロ波チャンネルの放送素材信号を抽出するための第1の超伝導フィルタを用意しておくことで、帯域外の妨害波、つまり隣接や隣々接に割り当てられている妨害波を軽減することが可能となる。また、第1の超伝導フィルタを備えるだけで、回線品質を向上させた放送ネットワークを容易に構築することができる。
【0011】
(2)送信側は、受信側に送信すべく特定のマイクロ波チャンネルの放送素材信号を抽出する第2の超伝導フィルタを備えたことを特徴とする。
(2)の構成によれば、送信側において、指定されたマイクロ波チャンネルの放送素材信号を抽出するための第2の超伝導フィルタを用意しておくことで、帯域外への電波の発射を低減することが可能となる。このため、コストの低いIF伝送方式を採用することができ、放送事業者にとってシステム構成や設備投資等の面で有利となる。
【0012】
(3)第1の超伝導フィルタは複数個備え、送信側となる複数の演奏所または送信所に備えられ、受信側に送信すべく特定のマイクロ波チャンネルの放送素材信号を抽出する第2の超伝導フィルタと第1の超伝導フィルタとを関連付けることを特徴とする。
【0013】
(3)の構成によれば、第1の超伝導フィルタと第2の超伝導フィルタとを関連付けておくことにより、受信側に異なるマイクロ波チャンネルによる複数のマイクロ波が同一時間帯に到来した場合でも、これらのマイクロ波から特定のマイクロ波チャンネルの放送素材信号の抽出処理を並行して行えるようになり、これにより複数の放送素材信号の受信処理を効率良く実行できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る地上デジタル放送のSTL/TTL伝送システムの概略構成図である。
【0015】
図1において、スタジオAは、複数パケットを多重した放送素材信号としてのトランスポートストリーム(TS)を生成し、マイクロ波帯に周波数変換し電力増幅して、アンテナ11によりマイクロ波(STL放送ネットワーク)で送信する。一方、親局送信所Bは、アンテナ21によりスタジオAからの送信波を受信し、放送用周波数に変換し電力増幅して、アンテナ22により放送サービスエリアに向けて送信する。
【0016】
また、親局送信所Bは、受信信号の中から指定チャンネルのトランスポートストリームを抽出し、マイクロ波帯に周波数変換し電力増幅して、アンテナ23によりマイクロ波(TTL放送ネットワーク)で送信する。中継局Cは、アンテナ31により親局送信所Bからの送信波を受信し、放送用周波数に変換し電力増幅して、アンテナ32により放送サービスエリアに向けて送信する。
【0017】
図2は、上記スタジオA及び親局送信所Bの要部構成を示すブロック図である。
図2において、スタジオAは、送信装置12,13と、切替スイッチ(SW)14と、超伝導フィルタ15と、冷却装置16,17とを備えている。このうち送信装置12,13は、入力信号をマイクロ波帯に周波数変換して電力増幅するものである。これら送信装置12,13の各出力は、切替スイッチ14によって超伝導フィルタ15に選択的に導出される。超伝導フィルタ15は、電波法関係審査基準にて規定された性能よりも高い性能を持つもので、入力信号から設定された周波数帯域(マイクロ波チャンネル)を抽出する。この超伝導フィルタ15で抽出された信号は、アンテナ11によりマイクロ波(STL放送ネットワーク)で送信される。
【0018】
超伝導フィルタ15には、冷却装置16,17からの冷媒が供給され、これによりフィルタ特性の変動を防止することができる。これら冷却装置16,17は、冷却系の冗長度を持たせるものであり、パララン方式や切替方式等の冷却装置の運用方法については特に規定されていない。
【0019】
一方、親局送信所Bは、n個の超伝導フィルタ(24−1〜24−n)24と、分配器(HYB)25と、受信装置26,27と、冷却装置28,29とを備えている。このうち超伝導フィルタ24は、アンテナ21により得られた受信信号から設定された周波数帯域(マイクロ波チャンネル)を抽出する。この超伝導フィルタ24で抽出された信号は、分配器25で各受信装置26,27に分配され、各受信装置26,27にてマイクロ波帯の信号からベースバンドの信号に周波数変換される。
【0020】
また、超伝導フィルタ24には、冷却装置28,29からの冷媒が供給され、これによりフィルタ特性の変動を防止することができる。
さらに、超伝導フィルタ24は、スタジオAの数だけ備えられ、各スタジオAと1対1に対応付けられることになる。
【0021】
次に、上記構成における動作について説明する。
まず、図3に示すように、親局送信所Bには、複数のスタジオA(ここでは、4ヶ所のスタジオA1〜A4とする)からのマイクロ波が集まっているものとする。この場合、各スタジオA1〜A4が地上デジタル放送用のSTL回線(STL放送ネットワーク)を使用しているため、マイクロ波チャンネルが隣接、隣々接に配置される場合には、他回線からの干渉により希望する回線が成立しない場合がある。
【0022】
特に、地上デジタル放送用のSTL/TTL回線で使用可能なマイクロ波チャンネルは非常に限られており、各スタジオA1〜A4で使用できるチャンネルは図4に示すように周波数的に近いチャンネルが割り当てられることになる。また、地上デジタル放送用のSTL/TTL回線で割り当てられるチャンネルは、他のSTL/TTL回線で使用するチャンネルだけでなく、既存の回線(例えばアナログ放送用のSTL/TTL回線)のチャンネルの近くに配置されることも予想される。このため、従来からの受信フィルタをそのまま用いることができない。
【0023】
また、図5に示すように、中継を行う場合においても、特に地上デジタル放送用のSTL/TTL回線で使用可能なチャンネルは非常に限られている。このため、オーバーリッジ干渉などにより、従来の受信入力フィルタを使用した場合、デジタルおよびアナログの他回線からの干渉により、地上デジタル放送用のSTL/TTL回線が構築できなくなる。
【0024】
さらに、地上デジタル放送用のSTL/TTL回線において、マイクロ波中継区間の伝送方式として、TS(Transport Stream)伝送方式とIF(Intermediate Frequency)伝送方式の2方式がある。ここで、システムの構成や設備投資等については、TS伝送方式よりIF伝送方式の方が非常に有効である。
【0025】
ところが、IF伝送方式はTS伝送方式より干渉軽減係数(IRF)の値が小さいため、他回線からの干渉が大きく、IF伝送方式では回線構成が成り立たない場合もあり、TS伝送方式を採用せざるを得ないことが予想されている。(実際には、地上デジタル放送用のSTL/TTL回線で使用可能なチャンネルは非常に逼迫しているため、国内のほとんどの回線はTS伝送方式を採用せざるを得ないという事も言われている。)
現在、干渉に対する希望回線の回線成立の可否については、電波法関係審査基準にて下式により規定されている。
【0026】
混信保護値≧受信点でのD/U+IRF
D/U:Desired to Undesired ratio IRF:Interference Reduction Factor
受信点でのD/Uは異経路干渉の場合、差動フェージング等のパラメータを含む。
【0027】
ここで、IRFとは電波法関係審査基準で規定されている数値であり、電波法関係審査基準にて規定されている送信フィルタや受信フィルタ等の特性を加味して決められたものである。よって、これらのフィルタの特性が電波法関係審査基準にて規定されている特性よりも改善されたフィルタを使用した場合にはIRFの値も改善されるため、従来よりも干渉の影響を小さくすることが可能となる。
【0028】
そこで、本実施形態では、スタジオAに超伝導フィルタ15を設置し、親局送信所Bに超伝導フィルタ24を設置するようにしている。これら超伝導フィルタ15,24は、図6に示すように、中心周波数から低域側に5MHz、中心周波数から高域側に5MHzで、10MHzの通過帯域幅を有している。
【0029】
スタジオAで使用するSTL回線のマイクロ波チャンネルの信号は、9MHzの帯域幅を有する信号である。そこで、スタジオAでは、図7に示すように、超伝導フィルタ15の中心周波数がマイクロ波チャンネルの信号のスペクトラムに合致するように設定されることになる。また、親局送信所Bでは、例えばスタジオA1に対応する超伝導フィルタ24−1の中心周波数がスタジオA1で使用すべくマイクロ波チャンネル(f1)の信号のスペクトラムに合致するように設定され、スタジオA2に対応する超伝導フィルタ24−2の中心周波数がスタジオA2で使用すべくマイクロ波チャンネル(f2)の信号のスペクトラムに合致するように設定されることになる。
【0030】
従って、帯域内はフラット特性で狭帯域であり、帯域外減衰量は50dB以上であるので、隣接する放送チャンネルからの干渉を誘電体型フィルタに比して、より良くカットできる。また、隣接チャンネルにおける帯域外減衰量については、誘電体型フィルタに比して約40dB以上改善できる。
【0031】
このため、隣接チャンネルからのデジタルおよび既設アナログ等の他回線からの干渉や、オーバーリッジ干渉により周波数チャンネルの配置が行えず、地上デジタル放送用のSTL/TTL回線を構成できなかった場合においても、超伝導フィルタ15,24を用いることにより、周波数配置、回線構成が可能となる。また、干渉が大きく、IRF値が取れず、IF伝送方式では回線構成が不可であった回線においても、超伝導フィルタ15,24を用いることにより、設備コスト面で有用であるIF伝送方式で、STL/TTL回線を構成することが可能となる。
また、中継局Cにも超伝導フィルタ(図示せず)が用いられ、これにより同様の作用効果が得られる。
【0032】
以上のように上記実施形態では、スタジオAに使用すべくマイクロ波チャンネルの放送素材信号を抽出するための超伝導フィルタ15を設置し、親局送信所BにスタジオAからのマイクロ波チャンネルの放送素材信号を抽出するための超伝導フィルタ24を設置するようにしている。
【0033】
従って、帯域外への電波の発射を低減でき、さらに帯域外の妨害波、つまり隣接や隣々接に割り当てられている妨害波を軽減することができる。これにより、コストの低いIF伝送方式を採用することができ、放送事業者にとってシステム構成や設備投資等の面で有利となる。さらに、減衰性フェージングや混信等の時、干渉波の影響を低減でき、回線品質の向上を図ることができ、周波数資源の有効利用率を高めることができる。
【0034】
また、上記実施形態では、親局送信所Bに設置された超伝導フィルタ24と、各スタジオAごとの超伝導フィルタ15とを1対1に対応付けておくようにしているので、親局送信所Bに異なるマイクロ波チャンネルによる複数のマイクロ波が同一時間帯に到来した場合でも、これらのマイクロ波から特定のマイクロ波チャンネルの放送素材信号の抽出処理を並行して行えるようになり、これにより複数の放送素材信号の受信処理を効率良く実行できる。
なお、上記実施形態では、スタジオAと親局送信所Bとの間で超伝導フィルタ15,24を用いる例について説明したが、親局送信所Bと中継局Cとの間においても、同様に超伝導フィルタが用いられることはもちろんのことである。
【0035】
また、上記実施形態では、スタジオA及び親局送信所Bの両方に超伝導フィルタ15,24を設ける例について説明したが、スタジオA及び親局送信所Bのいずか一方のみに超伝導フィルタを設けるようにしてもよい。特に、親局送信所Bのみに超伝導フィルタ24を設けるようにすれば、帯域外の妨害波を軽減することができ、低コストで回線品質を向上させた放送ネットワークを容易に構築することができる。
さらに、親局送信所B及び中継局Cのいずか一方のみに超伝導フィルタを設けるようにしても、同様の作用効果が得られることはもちろんのことである。
【0036】
【発明の効果】
以上詳述したようにこの発明によれば、干渉波の影響を低減でき、しかも低コストで、回線品質の向上を図り得るSTL/TTL伝送システムとその受信装置及び送信装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る地上デジタル放送のSTL/TTL伝送システムの概略構成図。
【図2】図1に示したスタジオ及び親局送信所の要部構成を示すブロック図。
【図3】同実施形態において、親局送信所に、複数のスタジオからのマイクロ波が集まっている様子を説明するための図。
【図4】既知のフィルタを用いた場合の抽出すべくマイクロ波チャンネルの周波数配置例を示す図。
【図5】スタジオから中継局への放送中継を行う際に、干渉波が中継局に与えられる様子を説明するための図。
【図6】同実施形態で使用される超伝導フィルタのフィルタ特性図。
【図7】同実施形態において、超伝導フィルタを使用した場合の抽出すべくマイクロ波チャンネルの周波数配置例を示す図。
【符号の説明】
11…アンテナ、12,13…送信装置、14…切替スイッチ、15,24…超伝導フィルタ、16,17…冷却装置、21,22,23…アンテナ、24(24−1〜24−n)…超伝導フィルタ、25…分配器(HYB)、26,27…受信装置、28,29…冷却装置、31,32…アンテナ、A(A1〜A4)…スタジオ、B…親局送信所、C…中継局。
Claims (5)
- デジタル放送に用いられ、互いに異なるマイクロ波チャンネルにより複数の演奏所または送信所から送出される放送素材信号を個別に受信するSTL(Studio to Transmitter Link)/TTL(Transmitter to Transmitter Link)伝送システムにおいて、
受信側は、
受信したマイクロ波から特定のマイクロ波チャンネルの放送素材信号を抽出する第1の超伝導フィルタを備えたことを特徴とするSTL/TTL伝送システム。 - 送信側は、受信側に送信すべく特定のマイクロ波チャンネルの放送素材信号を抽出する第2の超伝導フィルタを備えたことを特徴とする請求項1記載のSTL/TTL伝送システム。
- 前記第1の超伝導フィルタは複数個備え、送信側となる複数の演奏所または送信所に備えられ、受信側に送信すべく特定のマイクロ波チャンネルの放送素材信号を抽出する第2の超伝導フィルタと前記第1の超伝導フィルタとを関連付けることを特徴とする請求項1記載のSTL/TTL伝送システム。
- デジタル放送に用いられ、互いに異なるマイクロ波チャンネルにより複数の演奏所または送信所から送出される放送素材信号を個別に受信するSTL/TTL伝送システムで使用される受信装置であって、
受信したマイクロ波から特定のマイクロ波チャンネルの放送素材信号を抽出する超伝導フィルタを備えたことを特徴とするSTL/TTL伝送システムの受信装置。 - デジタル放送に用いられ、互いに異なるマイクロ波チャンネルにより複数の演奏所または送信所から送出される放送素材信号を個別に受信するSTL/TTL伝送システムで使用される送信装置であって、
受信側に送信すべく特定のマイクロ波チャンネルの放送素材信号を抽出する超伝導フィルタを備えたことを特徴とするSTL/TTL伝送システムの送信装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003207318A JP2005064577A (ja) | 2003-08-12 | 2003-08-12 | Stl/ttl伝送システムとその受信装置及び送信装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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JP2005064577A true JP2005064577A (ja) | 2005-03-10 |
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Family Applications (1)
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JP2003207318A Withdrawn JP2005064577A (ja) | 2003-08-12 | 2003-08-12 | Stl/ttl伝送システムとその受信装置及び送信装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2005064577A (ja) |
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2003
- 2003-08-12 JP JP2003207318A patent/JP2005064577A/ja not_active Withdrawn
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