JP3923000B2 - 微小物質分離乾燥方法および装置 - Google Patents

微小物質分離乾燥方法および装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、微小物質分離乾燥方法および装置に係り、特に数ナノメートルサイズの微小物質をも物質毎に分離した状態で乾燥させることのできる微小物質分離乾燥方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】
近年、ナノメートルサイズの微小物質を生成対象としたナノテクノロジーが急速の進歩を遂げている。
【0003】
実際に、5nmサイズの酸化鉄や数nmサイズのヒュームドシリカや数ナノメートルサイズの高分子も得られている。
【0004】
一方、これらの微小物質を所定の用途に利用するためには、各微小物質を分離した乾燥状態で得ることが必要となる。例えば、5nmサイズの酸化鉄を紫外線吸収可能な顔料として利用する場合には、一旦生成された各微小酸化鉄を分離させて粉体状として保管し、例えば、ペイント液、液状樹脂等の利用目的に応じた液体中に混合させて利用することが必要となる。
【0005】
ところが、5nmサイズの酸化鉄の場合には、たとえば界面活性剤を使用する方法によって当該微小サイズの酸化鉄を分散液内に生成することができるが、各微小酸化鉄をその次の利用態様に用いるために粉末状に分離して回収することができなかった。また、ヒュームドシリカにおいては、一旦メソポーラスな状態に生成し、これを機械的に破壊して各微小ヒュームドシリカを分離させた粉体状として得るようにしているが、メソポーラスに生成する製造コストが膨大になるものであった。更に、数ナノメートルサイズの高分子の場合は、重合反応溶媒溶液中に各高分子が分離した状態で生成されるが、これらの各高分子を分離状態で乾燥させて粉体状として得ることができなかった。
【0006】
このような微小物質を分離乾燥する方法としては、スプレードライヤ方式があげられる。実際に、特開2002−249512号公報において、微粒子の分散液を四流体ノズルを備えた噴霧乾燥機で噴霧乾燥することにより、例えば、モノマー重合体微粒子の分散液を乾燥させることが提案されている。しかしながら、この方法によれば、最小で数μm程度の微粒子までしか分散乾燥することができなかった。
【0007】
本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、数nmサイズの微小物質を分離させた状態で乾燥させることができ、しかも微小物質の大きさの調整も簡単にかつ精度よく行うことができ、乾燥効率もよく、装置も小型となり、コストも低廉な微小物質分離乾燥方法および装置を提供することを目的とする。
【0008】
【特許文献1】
特開2002−249512号公報
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために本発明の微小物質分離乾燥回収方法は、微小物質が処理液に混合されている被処理溶液を相対回転する対向配置された2つの処理面の間に送給し、両処理面を前記被処理溶液からなる液膜の保有する圧力により微小間隙をもって離間させ、前記微小物質を当該微小間隙を通過する間に互いに分離させ、その後前記両処理面間から外方の乾燥領域に少なくとも1つの前記微小物質が処理液に内包されている前記被処理溶液の微小液滴を放出させ、微小液滴から処理液分を乾燥させて分離状態の微小物質を得ることを特徴とする。
【0010】
また、本発明の微小物質分離乾燥装置は、同一軸線上で相対回転するとともに接離自在に対向配置され、かつ、間に微小物質が処理液に混合されている被処理溶液が送給される2つの処理面であって、相対回転することにより両処理面の間の微小間隙に前記被処理液からなる液膜を形成するととも前記微小物質を当該微小間隙を通過する間に互いに分離させるように形成されている2つの処理面と、前記2つの処理面間から外方へ互いに分離して放出された少なくとも1つの前記微小物質が処理液に内包されている前記被処理溶液の微小液滴を乾燥させ乾燥手段とを有することを特徴とする。
【0011】
本発明においては、本発明装置を本発明方法によって動作させることにより数nmサイズの微小物質をそれぞれ分離状態として乾燥させることができる。
【0012】
更に説明すると、同一軸線上で相対回転する対向配置された2つの処理面の間に微小物質が処理液に混合されている被処理溶液を送給すると、両処理面が前記被処理溶液からなる液膜の保有する圧力により微小間隙をもって離間させられ、当該微小間隙にメカニカルシールの原理に従って液膜が形成される。この際、前記両処理面は高速で相対回転している。本発明における相対回転とは、両処理面の一方が停止し他方が回転している場合、両処理面が互いに逆方向に回転している場合、両処理面が同方向に速度差をもって回転している場合を含むものである。そして、この微小間隙を各微小物質が通過する間に互いに剪断力等の作用によって確実に分離させられる。その後、前記両処理面間から外方の乾燥手段の乾燥領域に向けて少なくとも1つの微小物質が処理液に内包されている被処理溶液の微小液滴として放出させられる。この微小液滴の処理液分は乾燥手段から供給される熱エネルギによって気化させられる。これにより乾燥させられた分離状態の微小物質を得ることができる。
【0013】
また、両処理面間から外方の乾燥手段の乾燥領域に向けて放出させられる微小液滴の大きさは内包する微小物質の大きさに応じて大小に調整するとよい。この微小液滴の調整は、両処理面の微小間隙の大きさを調整したり、両処理面の相対回転速度を調整することにより行われる。微小間隙の大きさは、1μmから1mmとするとよい。微小間隙の大きさを約1μmとすると、微小液滴の直径も小さくなり、これに内包される微小物質の大きさも数nmサイズにすることができる。微小物質の大きさを約1mmとすると比較的大きな微小物質の分離乾燥を行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1から図6について説明する。説明の便宜上、各図中、Uは上方を、Sは下方を示している。
【0015】
図1および図2は本発明の微小物質分離乾燥装置の1実施の形態の構成を示している。本発明装置は、被処理溶液中の微小物質に対する、ナノメーター単位からミクロンメーター単位の微小なオーダーの物質の分離および乾燥に適したものである。
【0016】
図1に示すように、本発明の微小物質分離乾燥装置1は分離手段2と乾燥手段3とを有しており、被処理溶液供給手段4から微小物質が処理液に混合されている被処理溶液を分離手段2の部分に送給し、分離手段2において被処理溶液を微小液滴状に分散させて乾燥手段3に送給し、乾燥手段3において処理液分を蒸発乾燥させて各微小物質を分離状態で乾燥させるように形成されている。
【0017】
図2により更に説明すると、分離手段2は乾燥手段3の乾燥容器ケース3aの上面にフランジ部5をもって取付られている。このフランジ部5の中心部には回転軸6が軸受7により鉛直方向に回転自在に支承されている。モータ等の回転駆動機構6aによって回転させられる回転軸6の下端部には円盤8が固着されており、その上面部分には環状の第1処理体9が固着されている。第1処理体9の上面が相対回転する一方の処理面を形成する第1処理面9aとなる。フランジ部5の下面部には環状の第2処理体10が環状の収容空間11内に上下動自在に、かつ、図示しない回り止めピン等により回転軸6回りの回転は不可能なようにして収容されている。この第2処理体10の内外周面と収容空間11の内外周面との間にはOリング等の適宜な図示しない密封部材が介装されている。また、第2処理体10は、収容空間11の背面空間部に内装した複数のスプリング12および空気圧力源13からフランジ部5を通して供給される空気圧によって第1処理体9に向けて弾力的に押圧されるように形成されている。第2処理体10の下面が相対回転する他方の処理面を形成する第2処理面10aとなる。そして、第2処理体10とこれに第1処理体9に向かう押圧力を付与するスプリング12および空気圧力源13は、押圧力(接面圧力)の一部を供給し調節する他、変位調整機構と、緩衝機構とを兼ねる。詳しくは、これらは変位調整機構として、始動時や運転中の軸方向への伸びや磨耗による軸方向変位にも、空気圧の調整によって追従し、当初の押圧力を維持でき、更に第2処理体10を変位可能に保持するフローティング機構を採用することによって、微振動や回転アライメントの緩衝機構としても機能するのである。
【0018】
第1処理体9および第2処理体10の材質は、セラミックや焼結金属、耐磨耗鋼、その他金属に硬化処理を施したものや、硬質材をライニングやコーティング、メッキなどを施工したものを採用するとよい。特に、回転するため、軽量な素材にて第1処理体9を形成するのが望ましい。
【0019】
更に、第1処理面9aおよび第2処理面10aはそれぞれ研磨やラッピング、ポリッシング等の鏡面加工を施すことにより鏡面状に形成されているとともに、両者には互いに相対回転すると相互が離間する圧力を発生させる増圧機構14が形成されている。この増圧機構14としては、例えば図3(A)〜(C)に示すように、第1処理体9の第1処理面9aに、第1処理体9の中心側から外側に向けて(径方向について伸びる)複数の溝状の凹部15、15を周方向に等分位置に形成するとよい。この場合、図3(A)に示すように、凹部15、15は、第1処理面9a上をカーブして或いは渦巻き状伸びるものとして実施可能であり、同図(B)に示すように、個々の凹部15がL字状に屈曲するものであっても実施可能であり、また、同図(C)に示すように、凹部15は真っ直ぐ放射状に伸びるものであっても実施可能である。また、同図(D)に示すように、同図(A)〜(C)の凹部15は、第1処理面9aの中心側に向かう程深いものとなるように勾配をつけて実施するのが好ましい。また、溝状の凹部15は、連続したものの他、断続するものであっても実施可能である。このような凹部15を形成することにより、被処理溶液の吐出量(供給量)の増加または発熱量の減少への対応や、キャビテーションコントロールなどの効果がある。上記の図3に示す各実施の形態において、凹部15は、第1処理面9aに形成するものとしたが、第2処理面10に形成するものとしても実施可能であり、更には、第1および第2の処理面9a、10aの双方に形成するものとしても実施可能である。処理面9a、10aに、凹部15やテ一パを設けない場合、若しくは、これらを処理面の一部に偏在させた場合、処理面9a、10a(平滑部)の面粗度が被処理流動体(流体)に与える影響は、上記(凹部15を形成するもの)に比して、大きいものとなる。従って、このような場合、被処理溶液の微小物質が小さくなればなるほど、面粗度を下げる(きめの細かいものとする)必要がある。特に、ナノサイズの微小物質が対象となる場合その処理面の面粗度については、既述の鏡面(鏡面加工を施した面)とするほうが所望のせん断力を与える上で有利である。
【0020】
被処理溶液供給手段4は被処理溶液Lを貯留する貯留タンク16と、貯留タンク16内の被処理溶液Lを分離手段2内の被処理溶液を受容する受容領域17に導く連通管18とを有しており、貯留タンク16には被処理溶液Lを送出するとともに被処理溶液に一定の圧力を付与するコンプレッサなどの加圧源19が接続されている。分離手段2内の受容領域17はフランジ部5、軸受7、回転軸6、円盤8、第1処理体9および第2処理体10によって囲まれる環状の空間である。
【0021】
乾燥手段3においては、分離手段2から乾燥容器ケース3a内に噴出された微小物質が処理液に内包されている被処理溶液Lの微小液滴を乾燥するための熱エネルギを付与する公知の構成の熱源20が設けられている。
【0022】
また、回転軸6の下端部で円盤8の上面に図示しない撹拌作用を備えた攪拌羽根を設けて、両処理面9a、10aに向かう被処理溶液Lに対してプレ攪拌(分散化の前処理)を行うようにしてもよい。
【0023】
次に、本実施の形態の微小物質分離乾燥装置1の作用を本発明方法に従って説明する。
まず、分離乾燥される被処理溶液Lが、加圧源19から空気圧によって一定の送圧を受けて、貯留タンク16から連通管18を通して密閉された分離手段2内の受容領域17内へ導入される。同時に回転駆動機構6aによって回転軸6が回転させられて第1処理体9が例えば、12000rpmで高速回転する。これにより、同一軸線上で対向する2つの第1処理面9aと第2処理面10aとは微小間隔を保った状態で相対的に回転する。第1処理面9aに形成した増圧機構14が第1処理面9aの高速回転によって増圧作用を発揮して、受容領域17から両処理面9a、10a間に流入した被処理溶液Lの圧力を増圧させて、液膜を形成させ、当該液膜の保有する圧力(前記の増圧機構14により上昇した圧力と加圧源19が付与する圧力の合計)により両処理面9a、10aを微小間隙をもって離間させる。これにより当該微小間隙にメカニカルシールの原理に従って被処理溶液Lからなる液膜が形成される。各微小物質はこの微小間隙を通過する間に第1処理面9aの回転により第2処理面10との間で剪断力等の作用によって互いに確実に分離させられる。ここで、両処理面9a、10aとは、約1μmから1mm(特に、1μmから10μm)の微小間隔に調整されることにより、数nm単体の微小物質の分離をも可能とする。
【0024】
その後、前記両処理面9a、10a間から外方に位置する乾燥手段3の乾燥容器ケース3a内の乾燥領域に向けて少なくとも1つの微小物質が処理液に内包されている被処理溶液の微小液滴として放出させられる。この微小液滴の処理液分は乾燥手段3の熱源20から供給される熱エネルギによって気化させられる。これにより乾燥させられた分離状態の微小物質を得ることができる。
【0025】
このように、第1処理面9aと第2処理面10aとは、機械的なクリアランスの設定では不可能とされたμm単位の微小間隔に調整され得るものである。そのメカニズムを次に説明する。
【0026】
対向配置されている第1処理面9aと第2処理面10aとは、相対的に接近離反可能であり、且つ相対的に回転する。本実施の形態においては、第1処理面9aが回転し、第2処理面10aが軸方向に摺動して第1処理面9aに対して接近離反する。
【0027】
よって、本実施の形態においては、第2処理面10aの軸方向位置が、液膜の保有する圧力(離反力)とスプリング12および空気圧力源13から付与される押圧力(接面圧力)とのバランスによって、μm単位の精度で設定されることにより、両処理面9a、10a間の微小間隔の設定がなされる。
【0028】
そして、これらの力の均衡によって、第2処理面10aが第1処理面9aに対して所定の徹小間隔を隔てた位置にて安定することにより、μm単位の精度での設定が実現する。
【0029】
離反力をさらに詳しく説明する。
【0030】
まず、流体圧に関しては、密閉された流路中にある両処理面9a、10aの当接部は、加圧源19から被処理溶液Lの送り込み圧力(流体圧)を受ける。その際、流路中の第1処理面9aに対向する面(第2処理面10aおよび離反用調整面23、図4(A)参照)が離反側の受圧面となり、この受圧面に流体圧が作用して、流体圧による離反力が発生する。
【0031】
次に、遠心力に関しては、第1処理面9aが高速回転すると、流体に遠心力が作用し、この遠心力の一部は両処理面9a、10aを互いに遠ざける方向に作用する離反力となる。
【0032】
以上、本発明の説明においては、両処理面9a、10aを互いに離反させる力を離反力として説明するものであり、上記の力を離反力から排除するものではない。
【0033】
上述のように、密閉された被処理溶液の流路において、両処理面9a、10a間の被処理溶液を介し、離反力と、スプリング12および空気圧力源13が奏する接面圧力とが均衡した状態を形成することにより、両処理面9a、10a間に、分離の処理を行うのに適した液膜を形成する。このように、この分離手段2は、両処理面9a、10a間に強制的に液膜を介することにより、従来の機械的な分散装置では、機械的変形により不可能であった微小な間隔を、両処理面9a、10aの間に維持することを可能として、高精度な分離の処理を実現したのものである。
【0034】
換言すると両処理面9a、10a間における液膜の膜厚は、上述の離反力と接面圧力の調整により、所望の厚みに調整し、必要とする分離の処理を行うことができる。従って、液膜の厚みを小さくしようとする場合、離反力に対して相対的に接面圧力が大きくなるように、接面圧力或いは離反力を調整すればよく、逆に液膜の厚みを大きくしようとすれば、接面圧力に対して相対的に離反力が大きくなるように、離反力或いは接面圧力を調整すればよい。
【0035】
接面圧力を増加させる場合、空気圧力源13から正圧(空気圧)を付与し、又は、スプリング12を押圧力の大きなものに変更或いはその個数を増加させればよい。
【0036】
離反力を増加させる場合には、加圧源19の送り込み圧力を増加させ、或いは第2処理面10aの面積を増加させ、またこれに加えて、第1処理体9の回転を調整して遠心力を増加させ或いは空気圧力源13からの負圧(空気圧)を付与すればよい。スプリング12は、伸びる方向に押圧力を発する押し発条としたが、縮む方向に力を発する引き発条として、これらの構成の一部又は全部とすることが可能である。
【0037】
なお、離反力のうち、離反側の受圧面(即ち、第2処理面10aおよび離反用調整面23)に作用する流体圧は、メカニカルシールにおけるオープニングフォースを構成する力として理解される。
【0038】
メカニカルシールにあっては、第2処理面10aがコンプレッションリングに相当するが、この第2処理面10aおよび離反用調整面23に対して流体圧が加えられた場合に、第2処理面10aおよび離反用調整面23を第1処理面9aから離反する力が作用する場合、この力がオープニングフォースとされる。
【0039】
より詳しくは、上記の第1の実施の形態のように、第2処理体10に離反側の受圧面(即ち、第2処理面10aおよび離反用調整面23)のみが設けられている場合には、送り込み圧力の全てがオープニングフォースを構成する。なお、第2処理体10の背面側にも受圧面が設けられている場合(具体的には、後述する図4(B))には、送り込み圧力のうち、離反力として働くものと接面圧力として働くものとの差が、オープニングフォースとなる。
【0040】
ここで、図4(B)を用いて、第2処理体10の他の実施の形態について説明する。
【0041】
図4(B)に示す通り、この第2処理体10の収容空間11より露出する部位であり且つ内周面側に、第2処理面10aと反対側(上方側)に臨む近接用調整面24が設けられている。
【0042】
即ち、この実施の形態において、接面圧力付与機構は、収容空間11と、空気圧力源13と、上記近接用調整面24とによって構成されている。但し、接面圧力付与機構は、上記収容空間11と、発条受容部42(図4(A))と、スプリング12と、空気圧力源13と、上記近接用調整面24の少なくとも、何れか1つを備えるものであればよい。
【0043】
この近接用調整面24は、被処理溶液Lに掛けた所定の圧力を受けて第1処理面9aに第2処理面10aを接近させる方向に移動させる力を発生させ、近接用接面圧力付与機構の一部として、接面圧力の供給側の役目を担う。一方第2処理面10a(と離反用調整面23と)は、被処理溶液Lに掛けた所定の圧力を受けて第1処理面9aから第2処理面10aを離反させる方向に移動させる力を発生させ、離反力(の一部について)の供給の役目を担うものである。
【0044】
近接用調整面24と、第2処理面10a(及び離反用調整面23)とは、共に前述の被処理溶液の送圧を受ける受圧面であり、その向きにより、上記接面圧力の発生と、離反力の発生という異なる作用を奏する。
【0045】
この近接用調整面24の面積Alと、第2処理体部10の第2処理面10aと離反側受圧面23との合計面積A2との面積比(Al/A2)は、バランス比Kと呼ばれ、上記のオープニングフォースの調整に重要である。
【0046】
近接用調整面24の先端と離反側受圧面23の先端とは、共に環状の第2処理体10の内周面25(先端線Ll)に規定されている。このため、近接用調整面24の基端線L2をどこに置くかの決定で、バランス比の調整が行われる。
【0047】
即ち、この実施の形態において、被処理溶液の送り出しの圧力をオープニングフォースとして利用する場合、第2処理面10a及び離反用調整面23との合計面積を、近接用調整面24の面積より大きいものとすることによって、その面積比率に応じたオープニングフォースを発生させることができる。
【0048】
上記のオープニングフォースについては、上記バランスライン、即ち近接用調整面24の面積Alを変更することで、被処理溶液圧力(流体圧)により調整できる。
【0049】
摺動面実面圧P(接面圧力のうち流体圧によるもの)は次式で計算される。
【0050】
P=PI×(K−k)+Ps
ここでPlは、被処理溶液の圧力(流体圧)を示し、Kは上記のバランス比を示し、kはオープニングフォース係数を示し、Psはスプリング及び背圧力を示す。
【0051】
この(バランスラインの調整により)摺動面実面圧Pを調整することで両処理面9a、10a間を所望の微小隙間量(隙間幅)に形成させ、被処理流動体による流動体膜を形成させ所望のせん断力を与え分離などを行うのである。
【0052】
通常、両処理面9a、10a間の液膜の厚みを小さくすれば、分離される微小物質の径を小さくすることができる。逆に、当該液膜の厚みを大きくすれば、分離される液滴が大きくなる。従って、上記の摺動面実面圧P(以下面圧P)の調整により、両処理面9a、10a間の間隔(隙間)を調整して、所望の径の液滴を得ることができる。
【0053】
この関係を纏めると、上記の液滴の径を大きくする場合には、バランス比を小さくし、面圧Pを小さくし、上記隙間を大きくして、上記膜圧を大きくすればよい。逆に、上記の液滴の径を小さくする場合、バランス比を大きくし、面圧Pを大きくし、上記隙間を小さくし、上記膜圧を小さくする。
【0054】
このように、接面圧力付与機構の一部として、近接用調整面24を形成して、そのバランスラインの位置にて、接面圧力の調整、即ち両処理面9a、10a問の隙間を調整するものとしても実施可能である。
【0055】
上記の隙間の調整には、既述の通り、他に、前述のスプリング12の押圧力や、圧力源13の空気圧を考慮して行う。また、流体圧即ち被処理溶液の送り圧力の調整や、更に、第1処理体9の回転(遠心力)の調整も、重要な調整の要素(パラメ一タ)である。
【0056】
上述の通り、この装置は、第2処理体10と、第2処理体10に対して回転する第1処理体9とについて、被処理溶液の送り込み圧力と当該回転遠心力、また接面圧力で圧力バランスを取り両処理面9a、10aに所定の液膜を形成させて、所望のせん断力を被処理溶液に与える構成にしている。また、リングの少なくとも一方をフローティング構造とし芯振れなどのアライメントを吸収し接触による磨耗などの危険性を排除している。
【0057】
この図4(B)の実施の形態においても、上記の調整用面を備える以外の構成については、図1に示す実施の形態と同様である。
【0058】
また、図4(B)に示す実施の形態において、上記の離反用調整面23を設けずに実施することも可能である。この場合、上記のバランス比Kは、近接用調整面24の面積Alと、第2処理体10の第2処理面10aの面積A2との、面積比(Al/A2)となる。
【0059】
図4(B)に示す実施の形態のように、近接用調整面24を設ける場合、近接用調整面24の面積Alを上記の面積A2よりも大きいものとすること、即ちメカニカルシールにおけるアンバランス型とすることにより、オープニングフォースを発生させずに、逆に、被処理溶液に掛けられた所定の圧力は、全て接面圧力として働くことになる。このような設定も可能であり、この場合、他の離反力を大きくすることにより、両処理面9a、10aを均衡させることができる。
【0060】
上記の実施の形態において、既述の通り、スプリング12は、摺動面(両処理面9a、10a)に均一な応力を与える為に、取付け本数は、多いほどよい。但し、このスプリング12については、図5(A)に示すように、シングルコイル型スプリング12を採用することも可能である。これは、図示の通り、中心を環状の第2処理体10と同心とする1本のコイル型スプリングである。
【0061】
第2処理体10とフランジ部5との間のシールには、既述の通りOリングを用いるのがよいが、このようなOリングに代え、或いはOリングと共に、図5(B)に示すベローズ26や、図5(C)に示すダイアフラム27を設けても実施可能である。
【0062】
図6に示すように、フランジ部5には、第2処理面10a(第2処理体10)とを、冷却或いは加熱して、その温度を調整することが可能な温度調整用ジャケット46が設けられている。フランジ部5の温度調整用ジャケット46は、フランジ部5内において、収容空間11の側面に形成された水回り用の空間であり、フランジ部5の外部に通じる通路47、48と連絡している。通路47、48は、何れか一方が温度調整用ジャケット46に、冷却用或いは加熱用の媒体を導入し、何れか他方が当該媒体を排出する。
【0063】
接面圧力付与機構の一部として、図1及び図4に示す構成と共に、図示しないがシリンダ機構によって第2処理体10を強制的に押圧するように形成してもよい。
【0064】
本発明に係る微小物質分離乾燥方法および装置について総括すると、被処理溶液に所定の圧力を付与し、この所定の圧力を受けた被処理溶液Lが流される密封された流体流路に、第1処理面9aおよび第2処理面10aの少なくとも2つの接近離反可能な処理面を接続し、両処理面9a、10aを接近させる接面圧力を付与し、第1処理面9aと第2処理面10aとを相対的に回転させることにより、メカニカルシールにおいてシールに利用される液膜を、被処理溶液Lを用いて発生させ、メカニカルシールと逆に(液膜をシールに利用するのではなく)、当該液膜を第1処理面9aおよび第2処理面10aの間から敢えて漏らして、分離処理を両処理面9a、10aにて、液膜とされた被処理溶液Lに施し、微小物質を微小間隙を通過する間に互いに分離させ、その後両処理面9a、10aから外方の乾燥領域に少なくとも1つの微小物質が処理液に内包されている被処理溶液の微小液滴として放出させ、乾燥手段3において微小液滴から処理液分を乾燥させて分離状態の微小物質を得ることを特徴とするものである。
【0065】
このような画期的な分離乾燥処理の方法により、従来困難とされた両処理面9a、10a間の間隔を1μmから1mmとする調整、特に、1〜10μmとする調整を可能とし、これにより数nmの大きさの微小物質を分離状態にして乾燥し、粉体状として得ることができる。乾燥領域に噴出された被処理溶液の微小液滴は重量が小さいので、遠くまで飛翔することがなく、乾燥容器ケース3aを小さく形成することができ、しかも微小液滴との熱交換も効率よく行われて、乾燥効率も非常に高いものである。
【0066】
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、必要に応じて変更することができる。
【0067】
【発明の効果】
本発明の微小物質分離乾燥方法および装置はこのように構成され作用するものであるから、数nmサイズの微小物質を分離させた状態で乾燥させることができ、しかも微小物質の大きさの調整も簡単にかつ精度よく行うことができ、乾燥効率もよく、装置も小型となり、コストも低廉なものとなる等の効果を奏する。
【0068】
更に説明すると、同一軸線上で相対回転する対向配置された2つの処理面の間に微小物質が処理液に混合されている被処理溶液を送給すると、両処理面が前記被処理溶液からなる液膜の保有する圧力により微小間隙をもって離間させられ、当該微小間隙にメカニカルシールの原理に従って液膜が形成される。この際、前記両処理面は高速で相対回転している。そして、この微小間隙を各微小物質が通過する間に互いに剪断力等の作用によって確実に分離させられる。その後、前記両処理面間から外方の乾燥手段の乾燥領域に向けて少なくとも1つの微小物質が処理液に内包されている被処理溶液の微小液滴として放出させられる。この微小液滴の処理液分は乾燥手段から供給される熱エネルギによって気化させられる。これにより乾燥させられた分離状態の微小物質を得ることができる。更に、両処理面間から外方の乾燥手段の乾燥領域に向けて放出させられる微小液滴の大きさは内包する微小物質の大きさに応じて大小に調整するとよい。この微小液滴の調整は、両処理面の微小間隙の大きさを調整したり、両処理面の相対回転速度を調整することにより行われる。微小間隙の大きさは、1μmから1mmとするとよい。微小間隙の大きさを約1μmとすると、微小液滴の直径も小さくなり、これに内包される微小物質の大きさも数nmサイズにすることができる。微小物質の大きさを約1mmとすると比較的大きな微小物質の分離乾燥を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の微小物質分離乾燥装置の1実施形態を示す斜視図
【図2】 図1の実施形態の要部の拡大縦断面図
【図3】 (A)から(D)はそれぞれ他の実施の形態を示す要部の縦断面図
【図4】 (A)は図2の要部の拡大縦断面図、(B)は他の実施の形態を示す要部の拡大縦断面図
【図5】 (A)から(C)はそれぞれ更に他の実施の形態を示す要部の縦断面図
【図6】 更に他の実施の形態を示す要部の縦断面図
【符号の説明】
1 微小物質分離乾燥装置
2 分離手段
3 乾燥手段
4 被処理溶液供給手段
9 第1処理体
9a 第1処理面
10 第2処理体
10a 第2処理面

Claims (4)

  1. 微小物質が処理液に混合されている被処理溶液を相対回転する対向配置された2つの処理面の間に送給し、両処理面を前記被処理溶液からなる液膜の保有する圧力により微小間隙をもって離間させ、前記微小物質を当該微小間隙を通過する間に互いに分離させ、その後前記両処理面間から外方の乾燥領域に少なくとも1つの前記微小物質が処理液に内包されている前記被処理溶液の微小液滴を放出させ、微小液滴から処理液分を乾燥させて分離状態の微小物質を得ることを特徴とする微小物質分離乾燥方法。
  2. 前記両処理面の微小間隙は、1μmから1mmとされることを特徴とする請求項1に記載の微小物質分離乾燥方法。
  3. 同一軸線上で相対回転するとともに接離自在に対向配置され、かつ、間に微小物質が処理液に混合されている被処理溶液が送給される2つの処理面であって、相対回転することにより両処理面の間の微小間隙に前記被処理液からなる液膜を形成するととも前記微小物質を当該微小間隙を通過する間に互いに分離させるように形成されている2つの処理面と、前記2つの処理面間から外方へ互いに分離して放出された少なくとも1つの前記微小物質が処理液に内包されている前記被処理溶液の微小液滴を乾燥させ乾燥手段とを有することを特徴とする微小物質分離乾燥装置。
  4. 前記両処理面の微小間隙は、1μmから1mmとされることを特徴とする請求項3に記載の微小物質分離乾燥装置。
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