JP3922718B2 - 宇宙航行体の分離構造及びロケット - Google Patents

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Description

本発明は、互いに連結された第1の宇宙航行体と第2の宇宙航行体とを分離する宇宙航行体の分離構造及び当該宇宙航行体の分離構造を備えるロケットに関する。
人工衛星の打ち上げにおいては、人工衛星の軌道投入前までは当該人工衛星をロケット本体に堅牢に固定支持し、軌道投入時にロケット本体から切り離す必要がある。従って、人工衛星打ち上げ用のロケットは、人工衛星をロケット本体に結合し、またロケット本体から分離するための分離構造を備えている。
図10は、従来の宇宙航行体の分離構造の構成の一例を示す側面図であり、図11は、図10のXI−XI線における矢視図である。図10及び図11に示す如く、従来の分離構造101は、以下の如き構成となっている。即ち、ロケット本体102の上端面と人工衛星103の下端面とが同一半径の外周円を有する円環状をなしており、夫々が連結面とされて突き合わされている。また、ロケット本体102側の連結端(上端)と人工衛星103の連結端(下端)との夫々には、夫々全周に渡って外方に突出した鍔部104,105が設けられている。かかる連結部分106の外側には、鍔部104,105に嵌合する凹部を有する嵌合部材107が配置されており、この嵌合部材107が鍔部104,105に外嵌することにより、ロケット本体102と人工衛星103とが固定的に連結される。嵌合部材107は、連結部分106の周方向に複数設けられており、夫々の嵌合部材107の外側に金属製のバンド108が設けられている。バンド108は、連結部分106の外側を一周囲むように巻回されており、その内面に前記嵌合部材107が固着されている。
また、図11に示すように、バンド108は2本設けられており、夫々のバンド108の両端にバンド端末部材109が固着されている。一方のバンド108のバンド端末部材109と、他方のバンド108のバンド端末部材109とが近接配置され、これらがボルト及びナットからなる結合部材110によって結合されている。これらの結合部材110には、切断装置110a(図13参照)が取り付けられており、人工衛星103の分離時には、かかる切断装置110aが外部の制御装置から動作制御されることにより起動し、結合部材110が切断されて、バンド端末部材109間の結合が解除される。
また、バンド端末部材109の外側には、結合が解除された後に当該バンド端末部材109を捕獲する捕獲部材111が設けられている。図12は、図11のXII−XII線における断面矢視図であり、図13は、バンド端末部材109の近傍の構成を示す部分拡大側面図である。図12に示す如く、捕獲部材111は、連結部分106へ向けて開口したチャンネル形状をなしており、その大きさは溝内にバンド端末部材109を収容することができる程度とされている。この捕獲部材111は、ロケット本体102に固着されている。
また、図13に示す如く、ロケット本体102の捕獲部材111より更にバンド端末部材109の末端側、即ち結合部材110に近接した位置には、ストッパ112が固着されている。このストッパ112は、ロケット本体102の機軸を中心とした半径方向(以下、半径方向という)外側へ向かって突出する突起113を有している。バンド端末部材109のロケット本体102と人工衛星103との連結方向(以下、連結方向という)のうち、ロケット本体102側(即ち図中下側。以下、ロケット本体102から人工衛星103へ向かう方向を上方向、その反対方向を下方向という。)の面に、当接突起114が突設されている。この当接突起114は、後述するようにバンド端末部材109が、バンド108の略円周方向へ移動したときに、ストッパ112の突起113と当接するような位置に設けられている。
切断装置110aが起動され、結合部材110が切断されたとき、バンド端末部材109の間の結合が解除される。ここで、バンド108は例えば数トンの張力が作用するように締め付けられている。したがって、前記結合が解除されたときには、結合されていた一対のバンド端末部材109がバンド108の略円周方向へ、互いに離反するように夫々非常に高速に移動することとなる。そして、ストッパ112の突起113が当接突起114と当接し、これによりそれ以上バンド端末部材109がバンド108の略円周方向へ移動しないようにバンド端末部材109の移動を制限する。このときバンド端末部材109は、図12に矢符にて示すように、連結部分106から離反する方向、即ち、半径方向外側へ向けて移動することとなる。そして、バンド端末部材109は半径方向外側、即ち捕獲部材111の溝の奥方向へ進行する。
図12に示すように、バンド端末部材109の上面及び下面夫々の半径方向外側端部には、上方向及び下方向へ夫々突出した係合突起116が設けられている。また、捕獲部材111の上側内面及び下側内面には、板バネ115が各別に取り付けられている。板バネ115は、その半径方向内側端部が捕獲部材111の内面に固着されており、その半径方向外側端部が捕獲部材111の内面より少し離反するように、捕獲部材111の上側内面及び下側内面に対して傾斜して夫々取り付けられている。これにより、バンド端末部材109が溝の奥方向へ移動した場合には、係合突起116が板バネ115に当接し、上側の板バネ115を捕獲部材111の上側内面に近接する方向へ撓ませ、また下側の板バネ115を下側内面に近接する方向へ撓ませ、これによってバンド端末部材109が移動を妨げられることなく溝の奥方向へ進行し続けることとなる。
バンド端末部材109が溝の奥方向へ進行した結果、係合突起116が板バネ115の前記半径方向外側端を越えた場合には、係合突起116に押されることによって生じていた板バネ115の撓みが復帰し、これによって係合突起116が板バネ115と係合し、バンド端末部材109の捕獲が完了する。このため、バンド端末部材109が捕獲部材111の溝の開口方向へ移動した場合であっても、係合突起116が板バネ115を越えることがなく、バンド端末部材109の捕獲部材111からの離脱が防止される。このように、結合部材110が切断され、互いに結合されていたバンド端末部材109の間の結合状態が解除された場合であっても、バンド端末部材109が捕獲部材111によって捕獲され、宇宙空間に放出されることがない。
ところが、かかる従来の宇宙航行体の分離構造にあっては、以下のような理由によって人工衛星の形状が制限されるという問題があった。
(1)バンド端末部材109の間の結合の解除(バンドの切断)によって、バンド端末部材109が自由に移動することができるようになるため。
(2)バンド端末部材109の当接突起114とストッパ112の突起113との衝突によってバンド端末部材109が人工衛星103側へ跳ね上がるため。
以下に、上記理由(2)について詳しく説明する。図14は、結合解除時のバンド端末部材の挙動を示す側面図である。前述のように、他方のバンド端末部材109と結合されている状態では、当該バンド端末部材109には非常に大きな張力が作用しているため、結合解除されたときにバンド端末部材109はバンド108の略円周方向へ高速移動することとなる。よって、バンド端末部材109の突起113とストッパ112とが衝突したときには、当接突起114がバンド端末部材109の下面にのみ設けられているため、この衝撃によりバンド端末部材109が大きく上方へ跳ね上がることとなる。このとき、バンド端末部材109の跳ね上がりによって、捕獲部材111が上方へ押され、ロケット本体102に固定されている捕獲部材111までもが上方へ変形する場合もある。このため、上方に位置する人工衛星103にバンド端末部材109が衝突する場合があり、これを避けるためには、人工衛星103にバンド端末部材109が跳ね上がる分だけ欠落部を設けるなど、人工衛星103の形状に制限を課す必要があった。
一方、嵌合部材107の移動方向を規制する宇宙航行体の分離構造が提案されている(特許文献1参照)。図15は、かかる宇宙航行体の分離構造の構成を示す側面図である。図15に示す如く、かかる宇宙航行体の分離構造にあっては、各嵌合部材107に電磁石116が取り付けられており、嵌合部材107を捕獲する捕獲部材117に永久磁石118が取り付けられている。電磁石116及び永久磁石118は、前記半径方向に磁極が並ぶように配置されており、電磁石116は、バンドの切断(結合部材110の結合の解除)の前において、永久磁石118と反発力が働く方向に磁力を発生するように通電される。バンドの切断時には、電磁石116の磁極を反転させ、これによって嵌合部材107を捕獲部材117に吸引させる。
また、特許文献1には、電磁石116及び永久磁石118を設ける代わりに、嵌合部材107と捕獲部材117との間をバネによって連結し、バネの圧縮力によってバンド切断時に嵌合部材107を捕獲部材117へ誘導するものも開示されている。
特開平4−252800号公報
上述したような従来の宇宙航行体の分離構造を組み合わせ、バンド端末部材109を電磁石及び永久磁石又はバネの力によって捕獲部材111へ強制的に移動させる構成の分離構造が考えられるが、この場合には電磁石及び永久磁石又はバネを取り付ける必要があるため部品点数の増加を招き、また電磁石に電力を供給するために他の装置を設ける必要もある。ロケット及び人工衛星等の宇宙航行体においては、可及的にその重量を軽減することが非常に重要な課題であるが、かかる分離構造ではむしろ重量を増加させてしまうという問題があった。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、構成部品及び装置等の追加をすることなく、バンドの切断時に、バンド端末部材を人工衛星等の宇宙航行体側へ移動させることなく確実に捕獲部材の方向へ移動させることを可能とする宇宙航行体の分離構造及び該分離構造を備えるロケットを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る宇宙航行体の分離構造及びロケットは、宇宙空間において互いに分離されるべく連結された第1の宇宙航行体と第2の宇宙航行体との連結部分の外側を囲むように巻回されるバンドと、当該バンドの両端に夫々設けられたバンド端末部材と、一対のバンド端末部材を互いに結合する結合部材と、前記第1の宇宙航行体に取り付けられており、当該結合部材による一対のバンド端末部材の結合が解除されたときに、夫々のバンド端末部材を各別に捕獲する複数の捕獲部材とを備え、当該捕獲部材には、バンド端末部材間の結合が解除されたときに、捕獲するバンド端末部材が前記第2の宇宙航行体と離反する方向へ移動するように、前記バンド端末部材に当接し、前記バンド端末部材の移動方向を規制する欠落部が設けられており、前記結合部材によるバンド端末部材間の結合が解除されることにより、前記第1の宇宙航行体と前記第2の宇宙航行体とを互いに分離する。
かかる構成とすることにより、構成部品及び装置等の追加をすることなく、捕獲部材に欠落部を設けるだけであるので、重量の増加を防止することができ、しかもバンド端末部材間の結合を解除するときに、バンド端末部材が欠落部に当接してその移動方向が第2の宇宙航行体から離反する方向へ規制される。よって、バンドを切断した後にバンド端末部材が自由に移動することがなく、第2の宇宙航行体に衝突することを抑止することができる。
上記発明においては、前記バンド端末部材は、前記第1の宇宙航行体と前記第2の宇宙航行体との連結方向へ突設された突起を有しており、前記欠落部は、前記突起を案内するガイド通路とされている構成とすることが可能である。これにより、突起がガイド通路に沿って移動するように、バンド端末部材の移動方向を確実に規制することができる。
上記発明においては、前記第1の宇宙航行体と、前記第2の宇宙航行体とは、平面的な連結部分によって互いに連結されており、前記ガイド通路は、移動方向規制対象のバンド端末部材を前記連結部分を構成する平面に沿って移動させるように、当該平面と平行に延設されている構成とすることが好ましい。これにより、第1の宇宙航行体と第2の宇宙航行体の連結部分を構成する平面に沿ってバンド端末部材が移動することとなるので、第1の宇宙航行体と第2の宇宙航行体との両方から離反するようにバンド端末部材が移動することとなり、バンド端末部材の自由移動による第1の宇宙航行体に対する衝突を回避することができる。
上記発明においては、2つの前記突起が、前記バンド端末部材から前記連結方向の両方向へ夫々突設されており、2つの前記ガイド通路が、前記捕獲部材の前記連結方向へ離隔した2箇所に夫々設けられており、2つの前記ガイド通路に、2つの前記突起が各別に配されており、前記ガイド通路の夫々には、前記突起の移動を停止させる停止端が設けられている構成とすることが好ましい。
かかる構成とすることにより、2つの突起が夫々別個のガイド通路に沿うようにバンド端末部材が進行し、夫々の突起がガイド通路の停止端に衝突することによってバンド端末部材の移動が停止する。これらの突起は、バンド端末部材の前記連結方向の両側から夫々突出しているため、バンド端末部材の両側において突起と停止端との衝突が生じ、これにより停止の際にバンド端末部材が前記連結方向の一方へ跳ね上がることが防止される。よって、バンド端末部材の衝突を避けるための形状制限を第1の宇宙航行体及び第2の宇宙航行体に課する必要がなく、夫々の宇宙航行体の設計の自由度が向上する。
上記発明においては、前記一対のバンド端末部材は、前記平面に沿った互いに離反する方向へ夫々付勢された状態で前記結合部材によって結合されており、前記ガイド通路は、移動方向規制対象のバンド端末部材を、結合されていたバンド端末部材と離反する方向であって、しかも前記連結部分から離反する方向へ移動させるように、当該方向へ延設されている構成とすることが可能である。
バンド端末部材は結合解除によって高速に移動し始めるが、かかる構成とすることにより、この移動に可及的に逆らわない方向へ移動方向を規制することとなり、移動方向の急激な変化による衝撃がバンド端末部材及び捕獲部材等に加わることを防止できる。また、磁力、バネによる付勢力等によってバンド端末部材を強制的に移動させなくても、結合解除によるバンド端末部材の移動を利用することによって、バンド端末部材をガイド通路に沿って移動させることができる。
上記発明においては、前記第1の宇宙航行体と、前記第2の宇宙航行体とは、その外縁が同一半径の円形とされた連結面を互いに同軸的に当接することによって連結されており、前記ガイド通路は、移動方向規制対象のバンド端末部材を、前記連結部分の外周円の接線方向に対して鋭角の方向へ移動させるように、当該方向へ延設されている構成とすることが可能である。
上記発明においては、前記ガイド通路は、前記外周円の接線方向に対して10°〜20°の範囲の方向へ延設されている構成とすることが好ましい。
上記発明においては、前記バンドが複数設けられ、相異なるバンドに夫々設けられたバンド端末部材間が前記結合部材によって結合されており、前記ガイド通路は、移動方向規制対象のバンド端末部材が対を構成するバンド端末部材と結合されたままの状態で、他対のバンド端末部材間の結合が解除されたときに、移動方向規制対象のバンド端末部材を、結合されているバンド端末部材との距離を一定に保ったまま前記連結部分から離反する方向へ移動させるように、当該方向へ更に延設されている構成とすることが好ましい。
かかる構成とすることにより、複数の結合部材のうち、一部が結合解除され、他が結合されたままとなったときに、結合されたままの状態のバンド端末部材を連結部分から離反するように移動させることができる。
上記発明においては、前記突起は、バンド端末部材の前記連結方向へ向いた面のうちの少なくとも一面に突設されており、前記捕獲部材は、前記バンド端末部材を収容することが可能であるように凹状に構成されており、前記バンド端末部材の前記突起が設けられている面の反対側の面に設けられた係合部材と、前記捕獲部材の内面に設けられ、前記バンド端末部材が当該捕獲部材に捕獲されたときに、前記バンド端末部材の前記捕獲部材からの離脱を防止すべく前記係合部材と係合する係合突起とを更に備える構成とすることが好ましい。かかる構成とすることにより、捕獲部材に捕獲されたバンド端末部材が、かかる捕獲部材から離脱することを防止できる。
上記発明においては、前記捕獲部材の内面に設けられ、前記バンド端末部材が当該捕獲部材に捕獲されたときに、前記バンド端末部材の前記連結部分から離反した面に当接する当接突起を更に備え、前記バンド端末部材が前記捕獲部材に捕獲されたときに、前記当接突起が前記捕獲部材の前記連結部分から離反した面に当接すると共に、前記係合部材が前記係合突起と係合することによって、前記バンド端末部材の前記突起を中心とした回動を抑止するように構成されていることが好ましい。
本発明に係る宇宙航行体の分離構造及び当該分離構造を備えるロケットによれば、構成部品及び装置等の追加をすることなく、捕獲部材に欠落部を設けるだけであるので、重量の増加を防止することができる。また、バンドを切断した後にバンド端末部材が自由に移動することがなく、第2の宇宙航行体に衝突することを抑止することができる等、本発明は優れた効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態に係る宇宙航行体の分離構造及びロケットについて、図面を参照しながら具体的に説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る宇宙航行体の分離構造の構成の一例を示す側面図であり、図2は、図1のII−II線における矢視図である。図1及び図2に示す如く、本実施の形態に係る分離構造1は、以下の如き構成となっている。即ち、ロケット本体2の上端面と人工衛星3の下端面とが同一半径の外周円を有する円環状をなしており、夫々が連結面とされて突き合わされている。また、ロケット本体2側の連結端(上端)と人工衛星3の連結端(下端)との夫々には、夫々全周に渡って外方に突出した鍔部4,5が設けられている。かかる連結部分6の外側には、鍔部4,5に嵌合する凹部を有する嵌合部材7が配置されており、この嵌合部材7が鍔部4,5に外嵌することにより、ロケット本体2と人工衛星3とが固定的に連結される。嵌合部材7は、連結部分6の周方向に複数設けられており、夫々の嵌合部材7の外側に金属製のバンド8が設けられている。バンド8は、連結部分6の外側を一周囲むように巻回されており、その内面に前記嵌合部材7が固着されている。
また、図2に示すように、バンド8は2本設けられており、夫々のバンド8の両端にバンド端末部材9が固着されている。一方のバンド8のバンド端末部材9と、他方のバンド8のバンド端末部材9とが近接配置され、これらがボルト及びナットからなる結合部材10によって結合されている。これらの結合部材10には、切断装置10a(図3参照)が取り付けられており、人工衛星3の分離時には、かかる切断装置10aが外部の制御装置から動作制御されることにより起動し、結合部材10が切断されて、バンド端末部材9間の結合が解除される。
また、バンド端末部材9の外側には、結合が解除された後に当該バンド端末部材9を捕獲する捕獲部材11が設けられている。図3は、バンド端末部材9の近傍の構成を示す部分拡大平面図であり、図4は、図3のIV−IV線における断面矢視図である。図4に示す如く、捕獲部材11は、連結部分6へ向けて開口したチャンネル形状をなしており、その大きさは溝内にバンド端末部材9を収容することができる程度とされている。この捕獲部材11は、ロケット本体2に固着されている。
図3及び図4に示す如く、バンド端末部材9は、連結部分6から離反する方向へ開口したチャンネル形状をなしており、その溝部分の外底面、即ちチャンネルの開口側と反対側の面がバンド8の外周面、即ちロケット本体2の半径方向の外側へ向けられた面に固着されている。また、バンド8の当該バンド端末部材9が取り付けられている箇所の内周面には、嵌合部材7が固着されている。
バンド端末部材9は、ロケット本体2と人工衛星3との連結方向(以下、上下方向といい、ロケット本体2から人工衛星3へ向かう方向を上方向、その反対方向を下方向とする。)へと延びたピン12が、バンド端末部材9の上面及び下面の夫々から突出するように当該バンド端末部材9を貫通している。このピン12のバンド端末部材9から上下に夫々突出している突起13a,13bは、後述する捕獲部材11のガイド孔14a,14bに各別に挿入されている。
また、図3に示すように、バンド端末部材9の末端、即ち結合されているバンド端末部材9との対向端は閉塞されており、この閉塞端に結合部材10の一端が固着されている。結合部材10の他端は、他方のバンド端末部材9の閉塞端に同様に固着されており、これによって2つのバンド端末部材9が結合されている。また、結合部材10の中間部分には、詳細は図示しないが、火薬を爆発させることによって内蔵する刃を移動させ、これによって結合部材10を切断する切断装置10aが取り付けられている。
図3及び図4に示すように、捕獲部材11の上下面には、夫々ガイド孔14a,14bが設けられている。かかるガイド孔14a,14bは、移動方向規制対象のバンド端末部材9を、結合されていたバンド端末部材9と離反する方向であって、しかも連結部分6から離反する方向へ移動させるように、当該方向へ延設されている。つまり、図3の中で右側の捕獲部材11に設けられているガイド孔14aは、ロケット本体2の半径方向に対して斜め右方向へ延設されており、左側の捕獲部材11に設けられているガイド孔14aは、前記半径方向に対して斜め左方向へ延設されている。また、下側のガイド孔14bは、上側のガイド孔14aをそっくりそのまま下方へ転写させたように、上側のガイド孔14aと同一の形状とされている。更に詳しくガイド孔14a,14bの形状について説明する。図5は、捕獲部材11の更に詳細な構成を示す拡大平面図である。一対のバンド端末部材9が結合されているときには、図5において捕獲部材11内の位置Oとして示す部分に突起13aが位置するようになっている。ガイド孔14aは、連結部分6の外周円の同心円であって、位置Oを通る円15における位置Oでの接線方向Lに対して角度θの方向へ位置Oから延設されている。なお、この角度θは約15°が好ましい。更に、ガイド孔14aは、その中途で屈曲しており、その屈曲点Aから先は連結部分6の外周円の同心円の円周方向であって、捕獲するバンド端末部材9が、これに結合されているバンド端末部材9と離反する方向(図中右方向)へ延設されている。
なお、ガイド孔14a,14bの延設方向と接線方向Lとの間の角度θは15°が好ましいとしたが、これは本願発明者が種々の実験、シミュレーション等の結果、バンド端末部材9の間の結合が解除されたときに、バンド端末部材9が当該角度に移動することを知見したことによる。したがって、角度θを15°とすることが特に好ましいが、突起13a,13bをスムーズに移動させることが可能であると予想される10°〜20°の範囲であれば、如何なる角度とすることも可能である。
また、図5に示すように、ガイド孔14a(14b)は、当該捕獲部材11の、これと対をなす捕獲部材11と離反する方向における端部近傍まで延設されている。この終端部分は、突起13a(13b)に当接することによってバンド端末部材9の移動を停止させるための停止端20とされている。一つの捕獲部材11に設けられた二つのガイド孔14a,14bの夫々は、連結部分6と平行な平面への停止端20の投影位置が略同一の位置に設けられており、これによって上下に突出した両方の突起13a,13bが略同時に停止端20に当接するようになっている。
また、図3及び図5に示すように、ガイド孔14a(14b)には、連結部分6から離反する別の方向へ位置Oから延びたポケット16が設けられている。このポケット16は、正確には、2つの相隣る捕獲部材11の中間点とロケット本体2の機軸とを結ぶ方向に平行な方向に延びている。即ち、2つの相隣る捕獲部材11に設けられたガイド孔14aの夫々において、互いに平行にこのポケット16が設けられている。
図6は、バンド端末部材9及び捕獲部材11の構成を示す側面断面図である。図5及び図6に示すように、バンド端末部材9の下面には、本発明に係る係合部材に相当する板バネ17が取り付けられている。板バネ17は、ロケット本体2の半径方向におけるその外側端部がバンド端末部材9の下面に固着されており、前記半径方向における内側端部は自由端とされている。この板バネ17は、前記内側端部がバンド端末部材9の下面から下方へ離反した状態を自然状態とされている。捕獲部材11の前記バンド端末部材9の下面に対向する下側内面のうち、ガイド孔14bの前記接線Lより角度θ傾斜した部分より前記半径方向内側の部分には、上方へ向けて突出する係合突起18が設けられている。この係合突起18は、両方のバンド端末部材9が互いに結合されているときには、板バネ17を上方へ押し付けるように当該板バネ17に当接している。
また、捕獲部材11の下側内面のうち、ガイド孔14bより前記半径方向外側の部分には、上方へ向けて突出する当接突起19が設けられている。この当接突起19は、バンド端末部材9の間の結合が解除されたときに、バンド端末部材9の前記半径方向外側面に当接する位置まで突出せしめられている。また、この当接突起19は、両捕獲部材11の近接側の端部に設けられている。
次に、本発明の実施の形態に係る宇宙航行体の分離構造の動作について説明する。図7は、本発明の実施の形態に係る宇宙航行体の分離構造の動作を示す平面図であり、対をなすバンド端末部材9が互いに離反するときの動作を示している。また、図8は、図7に示した状態でのバンド端末部材9及び捕獲部材11の関係を示す側面断面図である。まず、人工衛星3の分離前には、上述したように結合部材10によってバンド端末部材9同士が結合され(図3参照)、これにより人工衛星3がロケット本体2に固定されている。このとき、バンド端末部材9の突起13a,13bは捕獲部材11のガイド孔14a,14bにおける位置Oに位置しており、係合突起18が板バネ17を上方へ押し付けるように当接している(図5参照)。かかる状態(以下、結合状態という)では、バンド8に大きな張力が作用するようにバンド端末部材9同士が結合されており、これによってバンド端末部材9には、結合されているバンド端末部材9と離反する方向へ大きな力が作用している。このような結合状態から結合部材10の切断装置10aが起動し、結合部材10による結合が解除された場合には、各バンド端末部材9が相離反する方向へと移動することとなる。このとき、突起13a,13bが夫々ガイド孔14a,14bに沿うように、図5に示す接線Lに対して角度θ傾斜した方向へとバンド端末部材9が移動し始める。したがって、バンド端末部材9は、ロケット本体2及び人工衛星3から離反するように移動することとなる。
バンド端末部材9は、突起13a,13bがガイド孔14a,14bの屈曲点Aに到達した後は、連結部分6の外周円の同心円の円周方向へと移動する。このとき、突起13a,13bがガイド孔14a,14bの停止端20に到達する前に、各バンド端末部材9は停止する。したがって、この場合にはバンド端末部材9が上方へ(又は下方へ)跳ね上がらず、バンド端末部材9が人工衛星3(又はロケット本体2)に衝突することが防止される。また、かかる動作に限定されるものではなく、突起13a,13bがガイド孔14a,14bの停止端20に当接するまでバンド端末部材9が移動してもよい。この場合には、上下に突出した突起13a,13bの両方が略同時に停止端20に当接することとなる。したがって、この場合においても、バンド端末部材9の上方への(又は下方への)跳ね上がりを防止することができる。
また、突起13a,13bが、ガイド孔14a,14bのうち、接線Lに対して角度θ傾斜した方向へ延びた部分(以下、傾斜部分という)を進行する間に、図7及び図8に示すように、バンド端末部材9が連結部分6から離反するように移動し、これによって板バネ17が係合突起18に対して相対移動し、最終的には板バネ17が係合突起18から離れ、係合突起18よりもロケット本体2の半径方向外側に位置することとなる。これにより、板バネ17が係合突起18による押し付けから開放され、板バネ17の前記半径方向における内側端部が下方へと移動して捕獲部材11の下側内面に当接し、板バネ17と係合突起18とが係合する。このとき、板バネ17の前記半径方向における内側端部がバンド端末部材9の下面から離反しているので、バンド端末部材9の突起13a,13bがガイド孔14a,14bを逆進し、人工衛星3及びロケット本体2へ近接する方向へ移動した場合であっても、板バネ17の前記内側端部が係合突起18に当接してそれ以上人工衛星3及びロケット本体2へ近接する方向へ移動することが防止される。これにより、バンド端末部材9が一旦ロケット本体2及び人工衛星3から離反した後は、これらに接近することがなく、バンド端末部材9とロケット本体2又は人工衛星3との衝突が防止され、捕獲部材11が確実にバンド端末部材9を捕獲することとなる。
更に、突起13a,13bが、ガイド孔14a,14bの傾斜部分を進行した結果、バンド端末部材9の前記半径方向外側面が捕獲部材11の当接突起19に当接する。その一方で、前述したように係合突起18と板バネ17とが係合するため、バンド端末部材9は、係合突起18と当接突起19との間に挟まれた状態となる。また、図7に示すように、バンド端末部材9は、突起13a,13bよりも、結合対象であったバンド端末部材9に近接する位置において、係合突起18と当接突起19とに挟まれているため、ピン12(図4参照)を中心としてバンド端末部材9が回転することが防止され、捕獲後の一層バンド端末部材9が捕獲部材11にしっかりと保持されることとなる。
図9は、本発明の実施の形態に係る宇宙航行体の分離構造の動作を示す平面図であり、対をなすバンド端末部材9の結合が解除されなかった場合の動作を示している。一の結合部材10の結合が解除され、他の結合部材10の結合が解除されなかった場合、即ち、一の切断装置10aが起動し、他の切断装置10aの起動が失敗した場合には、結合が解除されなかった他の結合部材10によって結合されているバンド端末部材9の離隔距離は変化することがない。また、一の結合部材による結合は解除されているので、バンド8の切断は達成されており、結合されたままのバンド端末部材9も連結部分6から離反することとなる。このとき、両方のバンド端末部材9が互いに連結した状態であるので、図9に示すように、突起13a(13b)が夫々ポケット16内を進行し、両バンド端末部材9は、一定の離隔距離を維持したまま、連結部分6の半径方向外側へと移動することとなる。
その一方、一の結合部材によって結合されていたバンド端末部材9は、結合の解除によって、突起13a,13bが夫々ガイド孔14a,14bに沿うように相離反する方向へと移動する。このとき、バンド端末部材9は、突起13a,13bがガイド孔14a,14bの停止端20に当接するまで移動する。このとき、上下に突出した突起13a,13bの両方が略同時に停止端20に当接することとなり、これにより、バンド端末部材9が上方へ(又は下方へ)跳ね上がらず、バンド端末部材9が人工衛星3(又はロケット本体2)に衝突することが防止される。
以上詳述した如く、本実施の形態に係る分離構造1によれば、捕獲部材11にガイド孔14a,14bを設け、バンド端末部材9に設けた突起13a,13bを当該ガイド孔14a,14bに係合させることにより、バンド端末部材9の移動方向を規制するので、構成部品及び装置等の追加が必要なく、重量の増加を防止することができる。また、バンド端末部材9の上下に突出した突起13a,13bの両方が、ガイド孔14a,14bの停止端20に略同時に当接するので、バンド端末部材9が人工衛星3側及びロケット本体2側の何れにも跳ね上がることがなく、バンド端末部材9と人工衛星3及びロケット本体2との衝突を防止することができる。
また、バンド端末部材9の上面から突出した突起13aと、捕獲部材11の上側面に設けられたガイド孔14aとが係合しており、これがバンド端末部材9の捕獲部材11からの離脱を防止する役割も果たしているため、バンド端末部材9の捕獲部材11からの離脱防止用に一対の板バネ17及び係合突起18をバンド端末部材9及び捕獲部材11の下側に設けるだけでよく、従来のようにバンド端末部材9及び捕獲部材11の上側には設ける必要がないので、この分の上下方向の空間が削減され、宇宙航行体の分離構造1自体を小型化することが可能となる。
なお、本実施の形態においては、ガイド孔14a,14bに突起13a,13bを係合させることによってバンド端末部材9の移動方向を規制することとしているが、これに限定されるものではなく、貫通孔ではないガイド溝を捕獲部材11に設け、これに突起13a,13bを係合させてもよいし、ガイド孔14a,14bの傾斜部分のうち連結部分6の半径方向内側の端部のみを残して他を欠落させた如き欠落部を設け、この欠落部の前記端部に突起13a,13bを当接させることにより、バンド端末部材9の移動方向を規制する構成としてもよい。
本発明に係る宇宙航行体の分離構造及びロケットは、構成部品及び装置等の追加をすることがないので、重量の増加を防止することができるという効果を奏し、互いに連結された第1の宇宙航行体と第2の宇宙航行体とを分離する宇宙航行体の分離構造及び当該宇宙航行体の分離構造を備えるロケット等として有用である。
本発明の実施の形態に係る宇宙航行体の分離構造の構成の一例を示す側面図である。 図1のII−II線における矢視図である。 バンド端末部材の近傍の構成を示す部分拡大平面図である。 図3のIV−IV線における断面矢視図である。 本発明の実施の形態に係る捕獲部材の詳細な構成を示す拡大平面図である。 本発明の実施の形態に係るバンド端末部材及び捕獲部材の構成を示す側面断面図である。 本発明の実施の形態に係る宇宙航行体の分離構造の動作を示す平面図であり、対をなすバンド端末部材が互いに離反するときの動作を示している。 図7に示した状態のバンド端末部材及び捕獲部材の関係を示す側面断面図である。 本発明の実施の形態に係る宇宙航行体の分離構造の動作を示す平面図であり、対をなすバンド端末部材の結合が解除されなかった場合の動作を示している。 従来の宇宙航行体の分離構造の構成の一例を示す側面図である。 図10のXI−XI線における矢視図である。 図11のXII−XII線における断面矢視図である。 従来の宇宙航行体の分離構造におけるバンド端末部材の近傍の構成を示す部分拡大側面図である。 従来の宇宙航行体の分離構造における結合解除時のバンド端末部材の挙動を示す側面図である。 従来の宇宙航行体の分離構造の構成の他の例を示す側面図である。
符号の説明
1 分離構造
2 ロケット本体
3 人工衛星
4 鍔部
5 鍔部
6 連結部分
7 嵌合部材
8 バンド
9 バンド端末部材
10 結合部材
10a 切断装置
11 捕獲部材
12 ピン
13a 突起
13b 突起
14a ガイド孔
14b ガイド孔
15 円
16a ポケット
16b ポケット
17 板バネ
18 係合突起
19 当接突起
20 停止端
L 接線

Claims (9)

  1. 宇宙空間において互いに分離されるべく平面的な連結部分によって互いに連結された第1の宇宙航行体と第2の宇宙航行体との連結部分の外側を囲むように巻回されるバンドと、当該バンドの両端に夫々設けられ、前記第1の宇宙航行体と前記第2の宇宙航行体との連結方向へ突設された突起を有したバンド端末部材と、一対のバンド端末部材を、前記連結部分を構成する平面に沿った互いに離反する方向へ夫々付勢した状態で結合する結合部材とを備え該結合部材によるバンド端末部材間の結合が解除されることにより、前記第1の宇宙航行体と前記第2の宇宙航行体とを互いに分離する宇宙航行体の分離構造であって、
    前記第1の宇宙航行体に取り付けられており、当該結合部材による一対のバンド端末部材の結合が解除されたときに、夫々のバンド端末部材を各別に捕獲する複数の捕獲部材を備え、
    当該捕獲部材には、捕獲するバンド端末部材が前記第2の宇宙航行体と離反する方向へ移動するように、前記バンド端末部材の突起を案内し、前記バンド端末部材の移動方向を規制するガイド通路が設けられており、
    該ガイド通路は、移動方向規制対象のバンド端末部材を、前記平面に沿って、結合されていたバンド端末部材と離反する方向であって、しかも前記連結部分から離反する方向へ移動させるように、当該方向へ延設されていることを特徴とする宇宙航行体の分離構造
  2. 2つの前記突起が、前記バンド端末部材から前記連結方向の両方向へ夫々突設されており、
    2つの前記ガイド通路が、前記捕獲部材の前記連結方向へ離隔した2箇所に夫々設けられており、
    2つの前記ガイド通路に、2つの前記突起が各別に配されており、
    前記ガイド通路の夫々には、前記突起の移動を停止させる停止端が設けられている請求項に記載の宇宙航行体の分離構造
  3. 前記第1の宇宙航行体と、前記第2の宇宙航行体とは、その外縁が同一半径の円形とされた連結面を互いに同軸的に当接することによって連結されており、
    前記ガイド通路は、移動方向規制対象のバンド端末部材を、前記連結部分の外周円の同心円であって、前記突起を通る円における当該バンド端末部材の突起が存在する位置での接線方向に対して鋭角の方向へ移動させるように、当該方向へ延設されている請求項1又は2に記載の宇宙航行体の分離構造。
  4. 前記ガイド通路は、前記外周円の接線方向に対して10°〜20°の範囲の方向へ延設されている請求項に記載の宇宙航行体の分離構造。
  5. 前記バンドが複数設けられ、相異なるバンドに夫々設けられたバンド端末部材間が前記結合部材によって結合されており、
    前記ガイド通路は、移動方向規制対象のバンド端末部材が対を構成するバンド端末部材と結合されたままの状態で、他対のバンド端末部材間の結合が解除されたときに、移動方向規制対象のバンド端末部材を、結合されているバンド端末部材との距離を一定に保ったまま前記連結部分から離反する方向へ移動させるように、当該方向へ更に延設されている請求項乃至の何れかに記載の宇宙航行体の分離構造。
  6. 前記突起は、バンド端末部材の前記連結方向へ向いた面のうちの少なくとも一面に突設されており、
    前記捕獲部材は、前記バンド端末部材を収容することが可能であるように凹状に構成されており、
    前記バンド端末部材の前記突起が設けられている面の反対側の面に設けられた係合部材と、
    前記捕獲部材の内面に設けられ、前記バンド端末部材が当該捕獲部材に捕獲されたときに、前記バンド端末部材の前記捕獲部材からの離脱を防止すべく前記係合部材と係合する係合突起とを更に備える請求項1乃至の何れかに記載の宇宙航行体の分離構造。
  7. 前記捕獲部材の内面に設けられ、前記バンド端末部材が当該捕獲部材に捕獲されたときに、前記バンド端末部材の前記連結部分から離反した面に当接する当接突起を更に備え、
    前記バンド端末部材が前記捕獲部材に捕獲されたときに、前記当接突起が前記捕獲部材の前記連結部分から離反した面に当接すると共に、前記係合部材が前記係合突起と係合することによって、前記バンド端末部材の前記突起を中心とした回動を抑止するように構成されている請求項に記載の宇宙航行体の分離構造。
  8. 前記第1の宇宙航行体はロケット本体であり、前記第2の宇宙航行体は人工衛星である請求項1乃至の何れかに記載の宇宙航行体の分離構造。
  9. 請求項1乃至の何れかに記載の宇宙航行体の分離構造を備えるロケット。
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