JP3922066B2 - 位置情報確認システム及び位置情報確認方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動体から定期的に送信される位置情報を基に、これを受信するサーバーが前記移動体の指定された領域への進入/進出を判断して、その判定結果を、前記移動体、或いは、予め指定されたクライアントへ通知する位置情報確認システム及び位置情報確認方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、図15に示すように、指定された領域R(以下、ゾーンと称する)への移動体1の進入/進出を検知するために、移動体1からその位置情報を定期的にサーバー2へ送信し、このサーバー2において移動体1の現在位置がゾーンRの内部にあるか外部にあるかを判定して、その判定結果を移動体1に通知する位置情報確認システムが知られている。
【0003】
このゾーンとは、ある特定されたエリア(場所)のことであって、当該ゾーンに関する情報、即ち、ゾーン情報は、名称(ID)及び数値(座標)等から構成されている。当該ゾーンの具体例としては、例えば、図16(a)に示すように、ある一点を中心とする円によるゾーンRaや、同図(b)に示すように、複数点の座標群から構成されるポリゴンによるゾーンRbや、さらには、同図(c)に示すように、行政区によるゾーンRc等を挙げることができる。
【0004】
図15に戻って、このように構成される当該位置情報確認システムには、主に、移動体1自らが人工衛星3等から位置情報を取得して、これを定期的にサーバー2へ送信するもの、即ち、GPSを利用するものと、PHS又は携帯電話の基地局4等の第三手段によって移動体1の位置検索を行い、その検索結果を位置情報としてサーバーへ送信するものとがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、移動体からサーバーへ定期的に位置情報を送信して、これを登録するようなシステムにおいては、移動体がゾーンへ進入する直前に位置情報を送信した場合には、サーバーは、移動体が(この直後に)ゾーン内へ進入したことを次回の位置情報送信まで判定することができない。このように、移動体のゾーンへの進入/進出の判定は、移動体の情報更新間隔に依存しているために、特に、この情報更新間隔が長く設定される場合には、ゾーン判定の遅れが顕著となる問題があった。
【0006】
当然、ゾーン判定の遅れを少なくするために、移動体の情報更新間隔を短く設定することは考えられるのだが、単純に情報更新間隔を短く設定しても通信料等のコストが急激に増加してしまうという問題があった。
【0007】
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、移動体の定期的な情報更新間隔を、移動体とゾーンとの距離間隔に応じて適切に変更することで、ゾーン判定の遅れを最小限度に抑え、且つ、通信料等のコストの増加を最小限度に抑制し、さらには、情報更新間隔を変更する範囲の大きさをゾーンの特性に応じて適切に変更することで、ゾーン特性に応じたゾーン判定を行うことのできる位置情報確認システム及び位置情報確認方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の位置情報確認システムは、自身の現在位置を測位し、前記位置情報をサーバーに通知する移動体と、前記移動体より前記位置情報を取得し、前記移動体の所定領域への進入及び前記所定領域からの進出を判定し、その判定結果を前記移動体へ通知するサーバーとから構成される位置情報確認システムであって、前記移動体が前記所定領域の境界からの所定範囲内に進入した場合に、前記移動体からの位置情報通知間隔を変更することを特徴とする。
【0009】
上記課題を解決するために、請求項8記載の位置情報確認方法は、移動体が自身の現在位置を測位し、前記位置情報をサーバーに通知し、前記サーバーが前記移動体より前記位置情報を取得し、前記移動体の所定領域への進入及び前記所定領域からの進出を判定し、その判定結果を前記移動体へ通知することで、前記移動体においてその判定結果を確認することを可能とする位置情報確認方法において、前記移動体が自身の現在位置を測位し、前記現在位置情報をサーバーに通知するステップと、前記移動体が前記所定領域の境界からの所定範囲内に進入した場合に、前記移動体からの位置情報通知間隔を変更するステップと、前記サーバーが前記移動体より前記現在位置情報を取得し、前記移動体の所定領域への進入及び前記所定領域からの進出を判定し、その判定結果を前記移動体へ通知するステップとを少なくとも含み構成されることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る位置情報確認システム及び位置情報確認方法の一実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0011】
[位置情報確認システムのシステム構成]
図1に、本実施形態における位置情報確認システムの全体構成図を示す。同図に示すように、当該位置情報確認システムは、主に、人工衛星3やPHS・携帯電話基地局4等から自身の現在位置を取得し、その位置情報を定期的にサーバー2へ通知する移動体1と、この移動体1から位置情報を取得し、移動体1の所定領域R(以下、ゾーンと称する)への進入及び進出を判定し、その判定結果を前記移動体1や予め指定されるクライアント5へ通知するサーバー2とから構成されている。尚、移動体1はユーザの人数に応じて、通常、複数個設けられる。
【0012】
移動体1は、より詳しくは、人工衛星3(GPSを利用)やPHS及び携帯電話の基地局4を利用して自身の位置情報(詳細については後述する)を取得する位置情報取得部1aと、この位置情報取得部1aによって取得された位置情報をサーバー2へ送信する通信部1bと、サーバー2から取得したゾーン情報(詳細については後述する)や周辺地図情報等を表示する表示部1dと、位置情報取得部1aによって取得された位置情報をサーバー2へ送信する間隔、即ち、情報更新間隔を変更する変更部1cとを有している。この変更部1cは、情報更新間隔を、サーバー2から取得したゾーン情報を基に、或いは、移動体1の位置情報の測位方法に応じて、或いは、移動体1の移動速度又は移動距離に応じて変更する役割を持っている。
【0013】
サーバー2は、より詳しくは、移動体1から位置情報を受信し、データベース登録を行うと共に、移動体1へゾーン情報の通知を行う通信部2aと、移動体1の位置情報や、移動体1が属するグループ、ゾーン毎の移動体利用者情報等(詳細については後述する)のデータベース(移動体データベース)を管理する位置情報管理部2bと、サーバーに登録されているゾーン情報のデータベース(ゾーンデータベース)を管理するゾーン情報管理部2cと、移動体1から取得した位置情報から移動体1のゾーン判定を行うゾーン判定部2dとを有している。当該サーバー2は、移動体1との通信、移動体情報及びゾーン情報の管理、予め指定されたクライアント5に対する電子メール等による移動体1のゾーン判定結果の通知等を行う。
【0014】
ここで、前記位置情報、ゾーン情報、移動体1が属するグループ及びゾーン毎の移動体利用者情報について説明する。
【0015】
前記位置情報は、図2に示すようなものであって、具体的には、メンバーID、緯度、経度、高度、登録日時、測位時刻等から構成されている。当該位置情報は、サーバー2の位置情報管理部2bの移動体データベースにおいて管理される。
【0016】
また、前記ゾーン情報は、図3に示すようなものであって、具体的には、ゾーンID、ゾーン名称、種別、ゾーン登録日時、その他、ポリゴン・行政区・円等のゾーンタイプ毎の指定項目等から構成されている。当該位置情報は、サーバー2のゾーン情報管理部2cのゾーンデータベースにおいて管理される。
【0017】
尚、移動体1には、それぞれ固有のユーザ情報が設定され、このユーザ情報は、図4に示すように、グループID(ユーザの属するグループのID)、メンバーID(ユーザのID)、名前(ユーザの氏名)、メール(ユーザのメールアドレス)等から構成されている。さらに、ゾーン毎にメンバー情報(各ゾーンの利用者情報(ユーザ情報))が設定され、このメンバー情報は、図5に示すように、グループID、メンバーID、ゾーンID等から構成されている。
【0018】
従って、前記移動体1が属するグループは、移動体1のユーザが属するグループのことであって、また、前記ゾーン毎の移動体利用者情報は、ゾーン毎のメンバー情報のことを指している。これらの情報は、サーバー2の位置情報管理部2bの移動体データベースにおいて管理される。
【0019】
次に、以上に説明した当該位置情報確認システムの特徴部分である情報更新間隔変更エリアの範囲及び情報更新間隔の変更方法について、当該位置情報確認システムが提供する位置情報確認サービスの流れに沿って、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0020】
[情報更新間隔変更エリアの範囲及び情報更新間隔の変更方法]
図6に、当該位置情報確認システムの情報更新間隔変更エリアの範囲変更方法を説明するための説明図を示す。また、図8及び図9に、当該位置情報確認システムの情報更新間隔の変更方法を説明するための説明図と、そのシーケンス図を示す。
【0021】
(事前準備)
図6に示すように、まず、サーバー2のゾーン情報管理部2cは、移動体1と移動体1が利用するゾーンRとの距離が設定された閾値と、ゾーンRの重要度、さらには、ゾーンRの大きさ等から情報更新間隔を変更するエリア、即ち、情報更新間隔変更エリアQの範囲、具体的には、ゾーン境界線からの距離Dを決定する。
【0022】
図7に、この情報更新間隔変更エリアQの範囲(ゾーン境界線からの距離D)を決定する際に用いられる判定パラメータの一覧を示す。同図に示すように、サーバー2のゾーン情報管理部2cは、通常位置情報更新間隔、最短位置情報更新間隔等の判定パラメータを基準に、ゾーンの重要度、ゾーンの大きさ等の判定パラメータから情報更新間隔変更エリアQの範囲(ゾーン境界線からの距離D)を決定して、エリア判定最大値、エリア判定最小値、エリア判定等の判定パラメータの設定を行う。
【0023】
尚、図7から明らかなように、情報更新間隔変更エリアQの範囲(ゾーン境界線からの距離D)は、ゾーンRの重要度が高い場合に大きくとられることになる。また、ゾーンRの重要度が指定されない場合には、デフォルトの範囲(デフォルトの距離)がとられることになる。
【0024】
さらに、情報更新間隔変更エリアQの範囲(ゾーン境界線からの距離D)は、ゾーンRの大きさが大きい程、大きくとられることになる。逆に、ゾーンRの大きさが小さい場合には、情報更新間隔変更エリアQは小さくとられることになる。
【0025】
尚、ゾーンRの重要度と大きさのどちらを優先的に判断するかに関しては、重要度の方を優先するものとする。例えば、ゾーンRの重要度が高い場合には、ゾーンRの大きさに関わらず情報更新間隔変更エリアQの範囲を大きくする。逆に、ゾーンRの重要度が低い場合には、ゾーンRの大きさに応じて、ゾーンRの大きさが大きい場合には情報更新間隔変更エリアQの範囲を大きくし、ゾーンRの大きさが小さい場合には情報更新間隔変更エリアQの範囲を小さくする。
【0026】
このように、情報更新間隔変更エリアQは、ゾーンRの重要度や大きさに応じてその範囲(ゾーン境界線からの距離)が決定されるため、これをもってゾーンRの特性(重要度や大きさ)に応じたゾーン判定(進入/進出判定)を行うことが可能となる。
【0027】
(位置情報確認サービスの開始)
以上のような事前準備がなされた上で、移動体1は移動を開始する。図8(a)及び図9(a)に示すように、移動体1が情報更新間隔変更エリアQの外部にいる時には、移動体1の通信部1bは、位置情報取得部1aが人工衛星3又はPHS・携帯電話基地局4等から取得した位置情報を通常位置情報更新間隔にて定期的にサーバー2へ送信する。
【0028】
そして、移動体1が情報更新間隔変更エリアQの内部に進入した場合には、図8(b)及び図9(b)に示すように、移動体1の変更部1cがこれをゾーンRの境界近辺であると判断して情報更新間隔を短く変更する。
【0029】
このように情報更新間隔が短く変更されることで、図8(c)及び図9(c)に示すように、移動体1からサーバー2への位置情報の通知が頻繁になるため、サーバー2のゾーン判定部2dによるゾーンRの境界近辺でのゾーン判定(進入/進出判定)回数が増加し、より正確なゾーン判定(進入/進出判定)を行うことが可能となる。
【0030】
さらに、このように移動体1が情報更新間隔変更エリアQの内部に進入した場合には、移動体1の変更部1cによる次回の情報更新間隔の設定において、移動体1の移動速度又は移動距離を考慮に入れた上でこれを変更することにする。具体的には、位置情報取得部1aが取得した一連の位置情報を基に、変更部1cがその移動速度又は移動距離と、さらには、移動体1からゾーンRまでの距離とを演算して、移動体1の移動速度又は移動距離が大きい場合、また、移動体1からゾーンRまでの距離が小さい場合には、次回の情報更新間隔を短く変更する。逆に、移動体1の移動速度又は移動距離が小さい場合、また、移動体1からゾーンRまでの距離が遠い場合には、次回の情報更新間隔を長く変更する。
【0031】
同様に、移動体1が情報更新間隔変更エリアQの内部に進入した場合には、移動体1の変更部1cによる次回の情報更新間隔の設定において、移動体1の測位方法をも考慮に入れた上でこれを変更することにする。具体的には、移動体1の位置情報取得部1aが人口衛星3等により正確な位置情報が得られる場合、即ち、GPS等を利用する場合には、移動体1の正確な位置情報が得られるので、移動体1の変更部1cが次回の情報更新間隔を短く変更する。逆に、移動体1の位置情報取得部1aがPHS・携帯電話の基地局4等を利用する場合には、移動体1の大まかな位置情報が得られるのみなので、移動体1の変更部1cが次回の情報更新間隔を長く変更する。
【0032】
因みに、移動体1の変更部1cによる情報更新間隔の設定において、移動体1の測位方法をも考慮に入れる理由は、例えば、移動体1の位置情報取得部1aが、移動体1が地上にある時は人口衛星3等から正確な位置情報を取得して、移動体1が地下にある時にはPHS・携帯電話の基地局4等を利用して大まかな位置情報を取得するといったように、その場所に応じて測位方法を変更する場合が考えられるからである。
【0033】
図10に、この情報更新間隔の変更を行う際に用いられる判定パラメータの一覧を示す。同図に示すように、移動体1の変更部1cは、通常位置情報更新間隔、最短位置情報更新間隔等の判定パラメータを基準に、測位方式、移動体速度、移動体移動距離等の判定パラメータによって情報更新間隔を決定(変更)する。
【0034】
尚、以上に挙げた測位方式、移動体速度、移動体移動距離等の判定パラメータは、全てを用いる必要はなく、取捨選択して必要なものを用いることにしても良い。
【0035】
また、移動体1が、例えば図11に示すように、複数のゾーンR、R´にまたがる情報更新間隔変更エリアQ、Q´内に進入した場合には、移動体1の変更部1cは、各ゾーン(ゾーンR、R´)における情報更新間隔を演算して、その中で最短の更新間隔を採るものとする。
【0036】
このような処理が行われる中、移動体1には、随時、サーバー2の通信部2aからゾーン情報及びゾーン判定(進入/進出)結果が送信され、移動体1の表示部1dには、これらの情報が表示されることになる。また、予め指定されたクライアント5に対しても、サーバー2の通信部2aから電子メール等の手段によって、随時、これらの情報が通知されることになる。
【0037】
以上に説明した当該位置情報確認システムの情報更新間隔変更エリアの範囲決定方法及び情報更新間隔の変更方法の具体例について、図12及び図13に示すフローチャートを参照しながら詳細に説明する。
【0038】
(例1;情報更新間隔変更エリアQの範囲決定に関して、ゾーンの重要度やゾーンの大きさを考慮しない場合)
図12に示すように、まず、事前準備として、移動体1の変更部1cにおいて情報更新間隔変更エリアQに関する必要最小限の設定が行われる。具体的には、情報更新間隔変更エリアQに関する判定パラメータである通常位置情報更新間隔や情報更新間隔変更エリアQの判定閾値、即ち、エリア判定等の設定が行われる(S01)。次ぎに、移動体1の変更部1cは、これらの設定値と通信部1bがサーバー2のゾーン情報管理部2cから取得したゾーン情報とを基に、情報更新間隔変更エリアQの範囲を決定する(S02)。このような事前準備がなされた上で、移動体1が移動を開始すると、移動体1の通信部1bは、位置情報取得部1aが人工衛星3又はPHS・携帯電話基地局4等から取得した位置情報を、通常位置情報更新間隔にて定期的にサーバー2へ送信する(S03)。そして、移動体1が情報更新間隔変更エリアQの内部に進入すると、移動体1の変更部1cは、これをゾーンRの境界近辺であると判断して、情報更新間隔を短く変更する。変更部1cは、具体的には、通信部1bが取得したゾーン情報と位置情報取得部1aが取得した位置情報からゾーンRとの最短距離、即ち、ゾーンRの境界線までの最短距離を算出して(S04)、その算出結果を基に次回の情報更新間隔を変更する(S05)。以降、情報更新間隔が経過する度に、移動体1の通信部1bは、位置情報取得部1aが取得した位置情報を、変更された情報更新間隔にてサーバー2へ送信して(S03)、移動体1の変更部1cは、移動体1からゾーンRの境界線までの最短距離を算出して(S04)、その算出結果を基に次回の情報更新間隔を変更する(S05)。
【0039】
(例2;情報更新間隔変更エリアQの範囲決定に関して、ゾーンの重要度やゾーンの大きさを考慮する場合)
図13に示すように、情報更新間隔変更エリアQの範囲決定に関して、ゾーンの重要度やゾーンの大きさを考慮する場合には、まず、事前準備として、移動体1の変更部1cにおいて登録されている全てのゾーンRに関する情報更新間隔変更エリアQの範囲設定が行われる(S01)。具体的には、移動体1の変更部1cが移動体1と各ゾーンとの最短距離を算出する(S02)。次ぎに、移動体1の通信部1bがサーバー2のゾーン情報管理部2cから各ゾーンRの重要度に関する情報を取得して、移動体1の変更部1cがゾーンRの重要度が高い場合には、情報更新間隔変更エリアQの範囲が大きく設定し(S03)、逆に、ゾーンRの重要度が低い場合には、ゾーンRの大きさに依存して、ゾーンRの大きさが大きい場合には、情報更新間隔変更エリアQの範囲は大きく設定し、ゾーンRの大きさが小さい場合には、情報更新間隔変更エリアQの範囲を小さく設定する(S04)。このような準備がなされた上で、移動体1が移動を開始して、情報更新間隔変更エリアQの範囲内に進入すると、移動体1の変更部1cは、これをゾーンRの境界近辺であると判断して(S05、Yes)、情報更新間隔の変更を行う。具体的には、まず移動体1とゾーンRとの距離から次回の情報更新間隔が変更される。この時、移動体1とゾーンRとの距離が大きい場合には、情報更新間隔は長く変更され、逆に、移動体1とゾーンRとの距離が小さい場合には、情報更新間隔は短く変更される(S06)。次ぎに、移動体1の移動速度が検出可能な場合には、その速度に応じて、次回の情報更新間隔が変更される。この時、移動速度が速い場合には、情報更新間隔は短く変更される。逆に、移動速度が遅い場合には、情報更新間隔は長く変更される(S07)。さらに、移動体1の移動距離が検出可能な場合には、その距離に応じて、次回の情報更新間隔が変更される。この時、移動距離が大きい場合には、情報更新間隔は短く変更される。逆に、移動距離が小さい場合には、情報更新間隔は長く変更される(S08)。また、移動体1が複数のゾーンRにまたがる情報更新間隔変更エリアQ内に進入した場合には、以上に説明した処理が全てのゾーンRに関して行われた上で(S01、Yes)、各ゾーンRにおける最短の情報更新間隔に情報更新間隔が設定される(S09)。
【0040】
次ぎに、当該位置情報確認システムの具体的な利用例について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0041】
[位置情報確認システムの利用例]
図14(a)、(b)に、当該位置情報確認システムの具体的な利用例について説明するための説明図を示す。
【0042】
同図(a)に示すように、本例は、学校6から帰宅する子供の位置情報やゾーン判定結果を自宅7にいる親が確認するためのものであって、学校6の敷地を基準にゾーンR1を設定して、また、子供の自宅7周辺を基準にゾーンR2を設定して、さらに、自宅7にいる親をクライアントと設定した上で、図に示す移動体としての携帯端末1´から図示省略のサーバーへ子供の位置情報を送信することで、図示省略のサーバーから自宅7にいる親へ子供の位置情報やゾーン判定結果がメール等の手段によって通知されるというものである。
【0043】
同図(b)に示すように、例えば、携帯端末1´を持つ子供が校舎から出ると、通常設定の情報更新間隔で、その位置情報が図示省略のサーバーへ送信され、図示省略のサーバーから自宅7にいる親へ子供の位置情報やゾーン判定結果が通知される(▲1▼〜▲2▼)。そして、携帯端末1´を持つ子供がゾーンR1の境界である例えば校門から所定の範囲内、即ち、情報更新間隔変更範囲Q1内に進入すると、情報更新間隔が短く変更され、頻繁にゾーン判定結果が行われ、その判定結果が、随時、親のいる自宅7へ通知される(▲3▼〜▲6▼)。さらに、携帯端末1´を持つ子供が校門から出て、さらに、情報更新間隔変更範囲Q1の外部へ進出すると、情報更新間隔が通常設定に戻され、通常設定の情報更新間隔でゾーン判定結果が行われ、その判定結果が親のいる自宅7へ通知される(▲7▼)。
【0044】
このような場合、クライアントである親は、自宅に居ながらにして、子供が学校から出たことを正確に知ることができ、また、子供が自宅の周辺まで帰ってきた場合にも、同様に、これを正確に知ることができる。
【0045】
また、子供が校門や自宅周辺等のゾーン境界近辺に進入した場合にのみサーバーに対する位置情報の更新間隔が短く変更されるため、校門や自宅の周辺等、即ち、ゾーン境界近辺においてはゾーン判定(進入/進出)を正確に行うことができる一方で、通信費等のコストは最小限に抑制することができる。
【0046】
さらに、ゾーン境界近辺における情報更新間隔変更エリアは、ゾーンの重要度や大きさに応じて自由にその大きさを設定できるので、例えば、学校の敷地や自宅の周辺の他にも、公園、友人宅、或いは、塾等、子供の立ち寄る場所等にゾーンを設定して、そのゾーンの重要度や大きさに応じたゾーン判定(進入/進出判定)を行うこともできる。
【0047】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明に係る位置情報確認システム及び位置情報確認方法によれば、移動体がゾーンの境界近辺に設けられた情報更新間隔変更エリアに進入した場合にのみ、サーバーに対する位置情報の更新間隔が短く変更され、サーバーによるゾーン判定(進入/進出判定)回数が増加するので、この情報更新間隔変更エリア内、即ち、ゾーンの境界近辺においては、より正確なゾーン判定(進入/進出判定)を行うことができる一方で、通信費等のコストは最小限に抑制することができる。
【0048】
また、情報更新間隔変更エリアは、各ゾーンの重要度や大きさに応じてその大きさを自由に決定することができるので、各ゾーンの重要度や大きさに応じたゾーン判定(進入/進出判定)を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る位置情報確認システムの一実施形態における全体構成図である。
【図2】図1に示すサーバーの位置情報管理部の移動体データベースにおいて管理される位置情報の具体的な内容を示す一覧図である。
【図3】図1に示すサーバーのゾーン情報管理部のゾーンデータベースにおいて管理されるゾーン情報の具体的な内容を示す一覧図である。
【図4】図1に示すサーバーの位置情報管理部の移動体データベースにおいて管理されるるユーザ情報の具体的な内容を示す一覧図である。
【図5】図1に示すサーバーの位置情報管理部の移動体データベースにおいて管理されるメンバー情報の具体的な内容を示す一覧図である。
【図6】図1に示す位置情報確認システムの情報更新間隔変更エリアの範囲の設定方法について説明するための説明図である。
【図7】図1に示す位置情報確認システムにおいて情報更新間隔変更エリアの範囲を決定する際に用いられる判定パラメータの内容を示す一覧図である。
【図8】図1に示す位置情報確認システムの情報更新間隔の変更方法について説明するための説明図である。
【図9】図1に示す位置情報確認システムの移動体及びサーバー間における位置情報確認に関する通信内容を示すシーケンス図である。
【図10】図1に示す位置情報確認システムの情報更新間隔を決定する際に用いられる判定パラメータの内容を示す一覧図である。
【図11】図1に示す位置情報確認システムにおいて移動体が複数のゾーンにまたがる情報更新間隔変更エリア内に進入した場合の情報更新間隔の変更方法について説明するための説明図である。
【図12】図1に示す位置情報確認システムの情報更新間隔変更エリアの範囲決定及び情報更新間隔の変更方法について説明するフローチャートである。
【図13】図12に示す位置情報確認システムの情報更新間隔変更エリアの範囲決定及び情報更新間隔の変更方法について説明するフローチャートの他例である。
【図14】図1に示す位置情報確認システムの具体的な利用例を説明するための説明図である。
【図15】従来の位置情報確認システムの一実施形態における全体構成図である。
【図16】ゾーンの具体例を示す図である。
【符号の説明】
1、…移動体
1´…携帯端末
1a…位置情報取得部
1b…通信部
1c…変更部
1d…表示部
2…サーバー
2a…通信部
2b…位置情報管理部
2c…ゾーン情報管理部
2d…ゾーン判定部
3…人工衛星
4…PHS・携帯電話基地局
5…クライアント
6…学校
7…自宅
D…情報更新間隔変更エリアの大きさ
Q、Q1…情報更新間隔変更エリア
R、R1、R2…ゾーン
Ra…円によるゾーン
Rb…ポリゴンによるゾーン
Rc…行政区によるゾーン

Claims (10)

  1. 自身の現在位置を測位し、前記位置情報をサーバーに通知する移動体と、前記移動体より前記位置情報を取得し、前記移動体の所定領域への進入及び前記所定領域からの進出を判定し、その判定結果を前記移動体へ通知するサーバーとから構成される位置情報確認システムであって、
    前記移動体は複数の位置情報取得手段を有し
    前記移動体が前記所定領域の境界からの所定領域内に侵入した場合に、前記位置情報を取得した前記位置取得手段に応じて位置情報通知間隔を変更することを特徴とする位置情報確認システム。
  2. 前記複数の位置取得手段はGPS測位手段を含み、前記GPS測位手段が利用できる場合は、前記位置情報更新間隔を短く変更することを特徴とする請求項1記載の位置情報確認システム。
  3. 前記複数の位置取得手段のうち前記GPS測位手段を除く残りの位置取得手段で位置情報を取得する場合は、前記位置情報更新間隔を短くしないことを特徴とする請求項1または2記載の位置情報確認システム。
  4. 前記所定領域からの所定範囲は、予め設定される前記所定領域の重要度および前記所定領域の大きさに応じて変更されることを特徴とする請求項1記載の位置情報確認システム。
  5. 前記移動体からの位置情報通知間隔は、前記移動体の移動速度または移動距離でも変更されることを特徴とする請求項1記載の位置情報確認システム。
  6. 移動体が自身の現在位置を測位し、前記位置情報をサーバーに通知し、前記サーバーが前記移動体より前記位置情報を取得し、前記移動体の所定領域への進入及び前記所定領域からの進出を判定し、その判定結果を前記移動体へ通知することで、前記移動体においてその判定結果を確認することを可能とする位置情報確認方法であって、
    前記移動体が自身の現在位置を測位し、前記現在位置情報をサーバーに通知するステップと、前記移動体が前記所定領域の境界からの所定範囲内に進入した場合に、前記移動情報を取得した前記位置取得手段に応じて前記移動体からの位置情報通知間隔を変更するステップと、前記サーバーが前記移動体より前記現在位置情報を取得し、その判定結果を前記移動体の所定領域への進入及び前記所定領域からの進出を判定し、その判定結果を前記移動体へ通知するステップとを少なくとも含み構成されることを特徴とする位置情報確認方法。
  7. 前記複数の位置取得手段はGPS測位手段を含み、前記GPS測位手段が利用できる場合は、前記位置情報更新間隔を短く変更することを特徴とする請求項6記載の位置情報確認方法。
  8. 前記複数の位置取得手段のうち前記GPS測位手段を除く残りの位置取得手段で位置情報を取得する場合は、前記位置情報更新間隔を短くしないことを特徴とする請求項6または7記載の位置情報確認方法。
  9. 前記所定領域からの所定範囲は、予め設定される前記所定領域の重要度および前記所定領域の大きさに応じて変更されることを特徴とする請求項6記載の位置情報確認方法。
  10. 前記移動体からの位置情報通知間隔は、前記移動体の移動速度または移動距離でも変更されることを特徴とする請求項6記載の位置情報確認方法。
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