JP3921190B2 - イオン発生装置付の温風暖房機 - Google Patents

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本発明は、電気、ガスあるいは石油を熱源とする温風暖房機に関するものである。
空気中に浮遊する細菌を除去する正負イオンを発生させるイオン発生装置を搭載した空気清浄機や電気ファンヒータなどは、本出願人により既に実用化されている。
また、特許文献1には、本体ケーシング内に設けられた燃焼室と、室内空気を前記燃焼室に給気し室内へ吹き出すための送風機と、温風になった室内空気を吹き出す温風吹出し口と、前記燃焼室内に設けられ、前記送風機からの室内空気を高電圧放電でイオン化するイオン化部と、バーナを内部に配設した燃焼筒と、前記燃焼筒の外面に高電圧を印加して集塵する集塵部とを備えた燃焼暖房装置が開示されている。
この特許文献1では、バーナを燃焼させ、送風機を駆動させると共にイオン化部および集塵部を駆動すると、燃焼室に流入した室内空気中の汚れ粒子がイオン化部でイオン化され、次に、イオン化された汚れ粒子が集塵部に吸引付着され、吸引付着された汚れ粒子がバーナからの燃焼熱で加熱分解されて取り除かれ、温風吹出し口からはきれいな空気が吹き出すようになる。
また、特許文献2には、石油温風暖房機において、室内から取り込まれた空気の一部を浄化用の空気とし、該浄化用の空気の一部をオゾン発生器を通してオゾンとした後、残る浄化用の空気と混合させ、さらに、燃焼室の近傍を通過させた後、温風吹き出し口に導くよう構成した石油温風暖房機が開示されている。この構成においては、室内から取り込まれた空気の一部はオゾンによって浄化され、殺菌、浄化せられた浄化用空気は、燃焼室近傍を通過せられる際に、燃焼室の高温によって分解されるので、無害となって、温風吹き出し口からきれいな空気が吹き出される。
特許文献3には、温風を放出する温風用ファンの風の一部を仕切板によって分流するバイパス路を形成し、このバイパス路にオゾン発生器を備え、空気中の雑菌やカビを殺菌し、同時に燃焼時の一酸化炭素を炭酸ガスに変化させる温風暖房機が開示されている。
特開平11−294864号公報(請求項1、段落0010参照) 特開平2−203155号公報(特許請求の範囲参照) 実開昭63−155948号公報(請求の範囲、明細書2頁〜3頁の<作用>項参照)
しかしながら、上記特許文献1〜3のいずれの場合も、機器本体に取り入れた空気をイオン化あるいはオゾンを発生させて空気中に菌を殺菌し、温風吹出し口からきれいな空気を放出することが記載されているが、温風暖房機が設置される室内の空気を積極的に殺菌することはできない。
また、特許文献1、2においては、イオン化部が温風通路内に配置され、特許文献3では仕切板によって分流するバイパス路を形成し、このバイパス路にオゾン発生器を配置した構成を採用しており、イオン化あるいはオゾンの発生通路として、新たな通路を形成するか、既存の温風通路を利用する形態となっている。したがって、構成が複雑化し、イオン発生装置の配置の自由度が阻害される問題がある。
本発明は、上記課題を解決し、構成が簡単で、かつイオンを含んだ空気の放出距離を遠くまで伸ばすことができる温風暖房機の提供を目的とするものである。
上記目的を達成するため、本発明は、機器本体内に燃料を燃焼するバーナを有する燃焼部と、該燃焼部の外側を覆う燃焼枠と、該燃焼枠と前記燃焼部との間に形成され、機器本体の空気取入口から機器本体の温風吹出し口に至る温風通路と、該温風通路に前記機器本体の外部から室内の空気を取り入れ該空気を前記燃焼部で発生した熱と共に前記温風吹出し口から強制的に送り出す送風手段と、前記送風手段から送り出される空気の一部が下方側のバーナ、気化器部に導入され、その後、前記機器本体と燃焼枠との隙間を通りイオン吹出し口に至る送風通路と、該送風通路の下流側でイオン吹出し口近傍に配置され正負イオンを発生させるイオン発生装置とを備え、前記イオン吹出し口が前記温風吹出し口の上方近傍に配置され、前記温風吹出し口から吹き出す温風の圧力により、前記イオン吹出し口から送り出されるイオンを含んだ空気が吸引され、かつ前記イオン吹出し口から送り出される冷たい空気が前記温風吹出し口から吹出す温風の上昇を抑えながら合流されることを特徴とする。
上記構成によると、通常、空気取入口からの空気は、燃焼枠内の温風通路に供給されると共に、その一部は燃焼部のバーナ部への燃焼一次空気として、さらにはバーナ部の電気部品の冷却用空気としても利用される。そこで、イオン吹出し口への空気流の送風通路として、空気取入口から燃焼部のバーナ部へ供給される空気流を利用すれば、特別な通路を設けなくても、イオン吹出し口への空気流を発生させることができる。
また、イオン吹出し口の下方にある温風吹出し口からの温風が、風量および風速も大きいので、温風による圧力により、イオン吹出し口より送り出されたイオンを含んだ空気が吸引されて、温風と合流し、遠くまで運ばれることになる。特に、イオン吹出し口を温風吹出し口の上方近傍に配設しているので、暖房運転時の暖かい空気は上昇傾向にあり、イオンを含んだ冷たい空気を温風吹出し口の上方より吹出すことになり、暖かい空気の上昇を抑えながらイオン含んだ空気と暖かい空気とが合流しながら遠くまで飛ばすことができる。
また、前記イオン発生装置の正負イオンを放出するイオン発生素子を送風通路側に臨むように下向きに配置することができる。この構成によると、イオン発生素子が送風通路側に臨むように下向きに保持され、塵や埃が付着しにくい。
以上のように、本発明によると、温風吹出し口から放出する温風の負圧を利用して、その近傍に開口したイオン吹出し口から発生したイオンを吸引しているので、温風の吹出し力を利用してイオンを遠くまで飛ばすことができ、室内の空気を有効に殺菌することができる。しかも、その際、イオン発生装置に空気を送る空気流の送風通路として、燃焼部のバーナ部に供給される一次空気あるいは冷却用空気等を利用し、これらの送風方向の下流側にイオン吹出し口を形成することにより、燃焼枠と機器本体との間の隙間から漏れ出る空気を利用して送風することができるので、イオン発生装置の取付け位置の自由度が高くなる。
以下、本発明に係る温風暖房機として液体燃料燃焼装置を搭載した石油ファンヒータにおける実施形態を図面に基づいて説明する。図1は液体燃料燃焼装置を搭載した石油ファンヒータの正面側斜視図、図2は同じくその側面断面図、図3は機器本体の内部構成を示す正面断面図である。
図1において、1は機器本体、2は機器本体の前板7の下部に設けられ、温風を案内するルーバが取り付けられた温風吹き出し口、3は本体の上面前側に配設された操作表示部、4は温風を下向き方向に吹き出すルーバ、5は本体蓋を兼ね備えた着脱自在な給油タンクである。機器本体1の外装は、前面を覆う前板7と、上面を覆う上面板8と、側面及び背面を覆う背面板9とが置台10の上に固定して構成されている。給油タンク5は機器本体1内でタンクガイドにより仕切られたタンク室に収納される。
また、前板7の温風吹出し口2の上方近傍にはイオン吹出し口25が開口され、このイオン吹出し口25の近傍にイオンを発生するイオン発生装置26(図2参照)が配設され、温風吹出し口2から吹き出す温風の負圧を利用してイオン発生装置26から発生したイオンをイオン吹出し口25から室内に放出するようにしている。このイオン吹出し口25には、横長の角穴に縦横の格子が形成されている。
図2および図3において、11は機器本体の背面側の空気取入口に取り付けられた送風手段としての対流ファン、13は機器本体1の背面に設けられた空気取入口、14は燃焼部である。対流ファン11は、機器本体1の背面上部に位置する空気取入口13に対面して配置されている。この対流ファン11と距離をおいて機器本体1のほぼ中央位置に燃焼部14が配設されている。
燃焼部14は、仕切板15を介して上方側の燃焼筒16と、下方側にバーナ17(図3参照)を収納したバーナボックス18および気化器19とから構成される。燃焼筒16は、略箱状に形成され、その上方が開口され下端部が下方側のバーナ17を囲むように配置されている。バーナボックス18は、仕切板15に爪およびねじにより固定されており、その内部にバーナ17が配置されている。
気化器19には、給油タンク5から送油ポンプ12および配管を介して液体燃料が送油され、気化器ヒータによりガス化されてノズルより噴出され、バーナ17に供給される。バーナ17では、図示しない点火装置により着火されて、バーナ上方の燃焼筒16内で燃焼する。
機器本体1内には燃焼筒16の外側で、天蓋20a付の略箱状の燃焼枠20が燃焼筒16を囲むように設けられている。この燃焼枠20は、燃焼筒16との間で背面側の空気取入口13に対流ファン11に対面する開口20bが形成され、この開口20bから機器本体1の前板7に形成された温風吹出し口2に至る温風通路22を形成される。温風通路22は、機器本体1の背面上部の空気取入口13から燃焼筒16の上方を通って機器本体1の前面の中間高さ位置よりやや下方に位置する温風吹出し口2に向かう通路であり、機器本体の前部側においては下り傾斜の通路を形成するため、燃焼筒16および燃焼枠20の前面側が下り傾斜面とされている。
この燃焼枠20の前側傾斜板20cと機器本体1の前板7との間の空間部には、基板取付金具27が固定され、この基板取付金具27にプリント基板29がほぼ垂直に取り付けられている。そして、基板取付金具27と燃焼枠20の前側傾斜板20cの間にはイオン吹出し口25に連通する下方通路30が形成される。
燃焼部14を仕切る仕切板15は、その外周側にスリット21が形成され、対流ファン11から送り出された空気の一部をスリット21を通して下方側のバーナ17および気化器19側に導入できるようになっている。導入された空気は、バーナ17への一次空気の供給と、気化器19周辺の冷却に使用される。そして、冷却後の空気は、図3に示すように、仕切板15の左右側部のスリット22aから機器本体1およびタンクガイド23と燃焼枠20の左右側壁との間のわずかな隙間24を通り、燃焼枠20の天蓋20aと上面板8との間の隙間24aから、燃焼枠20の前側傾斜板20cと機器本体1の前板7との間の空間部を経て取付金具27の下方隙間30からイオン吹出し口25に至る。
つまり、対流ファン11から取り入れた室内空気の通路は、燃焼筒16の熱を回収して空気温度を上昇させ温風吹出し口2より室内に放出される温風通路22と、対流ファン11からの室内空気の一部が仕切板15のスリット21から下方側のバーナボックス18を経て、タンクガイド23と燃焼枠20の左右側壁との間の上昇隙間24から、燃焼枠20の天蓋20aと上面板8との間の隙間24aを通り、燃焼枠20の前側の下方隙間30からイオン吹出し口25に至る送風通路34とを有している。この送風通路34は、イオン発生装置26に空気を送る専用の通路を新たに設けたものではなく、機器本体1に燃焼部14や燃焼枠20等を配置した際にできる隙間空間から漏れ出る空気流を利用したもので、これにより、簡単な構成によりイオン発生装置26を設置することができ、しかも配置に格別な条件も必要なく取付位置の自由度も大きくなる。
図4はイオン発生装置の取付状態を示す機器本体の前面側斜視図である。図2および図4に示すように、イオン発生装置26は、プリント基板29と前板7との間に介在され、保持体31により基板取付金具27に保持されている。
保持体31は、合成樹脂製のものであって、イオン発生装置26の取付部35と、給油タンクの残量を表示する油量ランプ及びイオン発生装置26の駆動表示ランプを表示する窓孔36,37が形成された保持部38とが一体的に形成されてなる。
イオン発生装置26の取付部35は、内部を送風通路とする四角筒状に形成され、その
上面にイオン発生装置26のイオン発生素子51の放電面を臨ませる角穴39が形成され、同じく角穴の近傍にイオン発生装置26を保持する保持バンド40を係脱自在に係止するための係止穴41が形成されている。保持バンド40は、通常帯状をなし、その両端部に保持体31の係止穴41に挿入する弾性係止爪42が左右に突出されている。
イオン発生装置26を保持体31に装着して機器本体に取り付ける手順は、次の通りである。まず、イオン発生装置26を保持体31の取付部35に所定の方向で挿入し、保持バンド40をイオン発生装置26の上方側よりイオン発生装置26に掛け、保持バンド40の両端の弾性係止爪42を保持体31の係止穴41に挿入係止してイオン発生装置26を保持させる。次に、保持体31にランプ類を装着した状態で、基板取付金具27に螺子止めし、基板取付金具27に取り付けられたプリント基板29よりの配線を装着すると、取付けが完了する。
図5はイオン発生装置26の外観斜視図、図6はイオン発生素子の斜視図、図7はイオン発生素子の電極構造を示す断面図である。図に示すように、イオン発生装置26は、図示しない昇圧コイル及び回路基板を内装するケース50と、イオン発生素子51が固着された蓋板57とを組み付けて構成される。
イオン発生素子51は、セラミックなどの平板状の誘電体52の表面に設けられた表面電極53と、該表面電極53に電力を供給するため誘電体52の表面に設けられる表面電極接点54と、誘電体52の内部に埋設され且つ前記表面電極53と平行に設けられた内部電極55と、該内部電極55に電力を供給するため誘電体52の表面に設けられる内部電極接点56を有している。誘電体52は、上部誘電体52a、下部誘電体52b、および表面保護誘電体52cにより構成される。蓋板57は、樹脂材料製の平板であり、その凹所にイオン発生素子51が固定され、この蓋板57がケース50に固着されている。
そして、イオン発生装置26は、図2に示すように、保持体31への保持状態では、イオン発生素子51が送風通路側に臨むように下向きに保持され、塵や埃が付着しにくい状態となっている。
次に、イオン発生装置26の動作を説明する。イオン発生装置26の表面電極53、内部電極55間に交流電圧を印加すると、空気中の酸素ないしは水分が電離によりエネルギーを受けてイオン化し、正イオンであるH+(H2O)m(mは任意の自然数)と負イオンであるO2 -(H2O)n(nは任意の自然数)を主体としたイオンを生成し、これらをファン等により空間に放出させる。
これらH+(H2O)m及びO2 -(H2O)nは、浮遊菌の表面に付着し、化学反応して活性種であるH22または・OHを生成する。H22または・OHは、極めて強力な活性を示すため、これらにより、空気中の浮遊細菌を取り囲んで不活化することができる。ここで、・OHは活性種の1種であり、ラジカルのOHを示している。
正負のイオンは浮遊細菌の細胞表面で式(1)〜式(3)に示すように化学反応して、活性種である過酸化水素(H22)または水酸基ラジカル(・OH)を生成する。ここで、式(1)〜式(3)において、m、m'、n、n'は任意の自然数である。これにより、活性種の分解作用によって浮遊細菌が破壊される。従って、効率的に空気中の浮遊細菌を不活化、除去することができる。
+(H2O)m+O2 -(H2O)n→・OH+1/2O2+(m+n)H2O ・・・(1)
+(H2O)m+H+(H2O)m'+O2 -(H2O)n+O2 -(H2O)n' → 2・OH+O2+(m+m'+n+n')H2O ・・・(2)
+(H2O)m+H+(H2O)m'+O2 -(H2O)n+O2 -(H2O)n' → H22+O2+(m+m'+n+n')H2O ・・・(3)
以上のメカニズムにより、上記正負イオンの放出により、浮遊菌等の不活化効果を得ることができる。
また、上記式(1)〜式(3)は、空気中の有害物質表面でも同様の作用を生じさせることができるため、活性種である過酸化水素(H22)または水酸基ラジカル(・OH)が、有害物質を酸化若しくは分解して、ホルムアルデヒドやアンモニアなどの化学物質を、二酸化炭素や、水、窒素などの無害な物質に変換することにより、実質的に無害化することが可能である。
次に、上記石油ファンヒータの動作について説明する。操作表示部3のボタンを操作して運転を開始すると、背面の空気取入口13の近傍に配置された室温サーミスタや前板7の温風吹出し口2の下方に配置された床面温度センサ60の出力により暖房出力が制御される。
そして、対流ファン11により空気取入口13から吸込んだ室内空気のほとんどは、燃焼枠20内に入り、燃焼筒16の熱を回収して空気温度を上昇させ、前板7の温風吹出し口2から室内に放出される。
また、対流ファン11からバーナ17に送られてきた燃焼用空気が正圧状態となっているため、機器本体1内の燃焼枠20などの構成部材との間の空間から漏れて空気の流れが生じる。この漏れた空気の流れを利用して、その下流側であって温風吹出し口2の上方近傍にイオン吹出し口25を形成しているので、イオン発生装置26が装着された基板取付金具27の近傍の空気は、基板取付金具27の下方通路30を経由して前板7のイオン吹出し口25より本体外に放出される。
つまり、対流ファン11からの室内空気の一部は、仕切板15のスリット21から下方側のバーナボックス18を経て、タンクガイド23と燃焼枠20の左右側壁との間の上昇隙間24から、燃焼枠20の天蓋20aと上面板8との間の隙間24aを通り、燃焼枠20の前側の下方隙間30からイオン吹出し口25に至る。
このイオン吹出し口25においてイオン発生装置26に交流インパルス電圧を印加すれば、イオン発生素子51の表面電極53側より正イオンと負イオンを発生させ[ピーク トウ ピーク3.5kV、波形臭気165Hzの印加条件、イオン吹出し口前方10cm付近で、(株)ダン化学製空気イオンカウンター(型番83−1001B)を用い、移動度1cm2/sec以上の小イオンを検出するもので測定すると、正負イオンが約10万個/cc以上]、正イオンと負イオンを機器本体外に送り出することができる。そして、これらの正イオンと負イオンの作用により空気中のカビや菌を不活化し、その増殖を抑制することができる。
その他、正イオンと負イオンには、コクサッキーウィルス、ポリオウィルス、などのウィルス類も不活化する働きがあり、これらウィルスの混入による汚染が防止できる。また、正イオンと負イオンには、臭いの元となる分子を分解する働きがあることも確かめられており、空間の脱臭にも利用できる。
また、イオン吹出し口25の下方にある温風吹出し口2からの温風が、風量および風速も大きいので、温風による負圧により、イオン吹出し口25より送り出されたイオンを含んだ空気が吸引されて、温風と合流し、遠くまで運ばれることになる。したがって、室内のイオン分布がよくなり、室内に浮遊する細菌を殺菌することができる。
特に、イオン吹出し口25を温風吹出し口2の上方近傍に配設しているので、暖房運転時の暖かい空気は上昇傾向にあり、イオンを含んだ冷たい空気を温風吹出し口2の上方より吹出すことになり、暖かい空気の上昇を抑えながらイオン含んだ空気と暖かい空気とが合流しながら遠くまで飛ばすことができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で修正・変更を加えることができるのは勿論である。例えば、上記実施形態では液体燃料燃焼装置を搭載した石油ファンヒータについて説明したが、これに限らず、ガスファンヒータあるいは電気ファンヒータであっても本発明を適用できるのは勿論である。
本発明の一実施形態である液体燃料燃焼装置を搭載した石油ファンヒータの正面側斜視図 図1の側面断面図 機器本体の内部構成を示す正面断面図 イオン発生装置の取付状態を示す機器本体の前面側斜視図 イオン発生装置の外観斜視図 イオン発生素子の斜視図 イオン発生素子の電極構造を示す断面図
符号の説明
1 機器本体
2 温風吹き出し口
3 操作表示部
4 ルーバ
5 給油タンク
11 対流ファン
12 送油ポンプ
13 空気取入口
14 燃焼部
15 仕切板
16 燃焼筒
17 バーナ
18 バーナボックス
19 気化器
20 燃焼枠
21 スリット
22 温風通路
23 タンクガイド
24 隙間
25 イオン吹出し口
26 イオン発生装置
27 基板取付金具
29 プリント基板
31 保持体
34 送風通路
35 取付部
39 角穴
40 保持バンド
51 イオン発生素子

Claims (2)

  1. 機器本体内に燃料を燃焼するバーナを有する燃焼部と、該燃焼部の外側を覆う燃焼枠と、該燃焼枠と前記燃焼部との間に形成され、機器本体の空気取入口から機器本体の温風吹出し口に至る温風通路と、該温風通路に前記機器本体の外部から室内の空気を取り入れ該空気を前記燃焼部で発生した熱と共に前記温風吹出し口から強制的に送り出す送風手段と、前記送風手段から送り出される空気の一部が下方側のバーナ、気化器部に導入され、その後、前記機器本体と燃焼枠との隙間を通りイオン吹出し口に至る送風通路と、該送風通路の下流側でイオン吹出し口近傍に配置され正負イオンを発生させるイオン発生装置とを備え、
    前記イオン吹出し口が前記温風吹出し口の上方近傍に配置され、前記温風吹出し口から吹き出す温風の圧力により、前記イオン吹出し口から送り出されるイオンを含んだ空気が吸引され、かつ前記イオン吹出し口から送り出される冷たい空気が前記温風吹出し口から吹出す温風の上昇を抑えながら合流されることを特徴とする温風暖房機。
  2. 前記イオン発生装置の正負イオンを放出するイオン発生素子を送風通路側に臨むように下向きに配置されたことを特徴とする請求項1に記載の温風暖房機
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