JP3920816B2 - 無線通信装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、FWA(Fixed Wireless Access、固定系無線アクセス)システムにおいて、TDMA/TDD(Time Division Multiple Access/Time Division Duplex、時分割多元接続/時分割復信)方式を用いて行う無線通信、特に、Point−to−MultiPoint(PMP/一対他方向方式)及びPoint−to−Point(PP/一対一方向方式)の無線通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
通信システムに無線を使用すると、線路を敷設する必要がないためシステム全体の導入コストを低減することができる。
【0003】
加入者系無線アクセスシステムはその典型例であり、複数の加入者の比較的近くに基地局を配置し、基地局と各加入者局との間をマイクロ波やミリ波による無線伝送路で接続する。
【0004】
図13(A)は、このような加入者系無線アクセスシステムとしてのPMP通信方式の概念図を示し、ここでは基地局1に対し、4つの加入者局2−1〜2−4が接続されている。尚、以下の説明において基地局1から各加入者局2−1〜2−4への伝送方向を「下り」、各加入者局2−1〜2−4から基地局1への伝送方向を「上り」と称する。
【0005】
この加入者系無線アクセスシステムにはいくつかの方式があるが、その1つに、単一の周波数チャネルを時分割で下りバースト及び上りバーストの双方の伝送に用いる時分割双方向通信方式(Time Division Duplex:TDD)がある。
【0006】
図13(B)は、この時分割双方向通信方式によるバーストの時系列を示す模式図であり、横軸が時間軸である。
【0007】
先ず、下りバースト3が基地局1から送信される。下りバースト3は各加入者局2−1〜2−4で受信される。
【0008】
下りバースト3には、各加入者局2−1〜2−4からの上りバースト4−1〜4−4を送信するタイミングが指定され、各加入者局2−1〜2−4、はそれぞれ、その指定されたタイミングに従って上りバースト4−1〜4−4を基地局1に送信する。
【0009】
これにより、単一の周波数チャネル上で下りバースト3と上りバースト4−1〜4−4とが衝突せずに伝送することができる。また、複数の加入者局2−1〜2−4が、複数の時分割多元接続方式(Time Division Multiple Access:TDMA)によって、1つの基地局1に接続される。
【0010】
図12は、加入者系無線アクセスシステムにおける基地局1又は加入者局2−1〜2−4の構成を示すブロック回路図である。即ち、基地局1と加入者局2−1〜2−4とは、基本的に同じ構成を備えている。
【0011】
基地局1又は加入者局2−1〜2−4の受信系において、図示を略すアンテナから受信された受信IF信号(シリアル構成のシンボル列を含むアナログ受信信号)は、直交検波器11においてI信号(同相成分)とQ信号(直交成分)とに分波される。
【0012】
この分波されたI信号とQ信号は、A/D変換器12によってデジタル信号に変換され、さらに復調器13によって復調されて復調信号が取得される。
【0013】
また、アンテナから受信された受信IF信号は、アナログバースト検出器14にてバースト検出され、その検出結果に基づいてA/D変換器12から出力されたI信号とQ信号に基づく復調器13での復調処理を実行させる。なお、図12において、太線の矢印はI信号とQ信号とが並列に伝送されていることを意味するものである。
【0014】
尚、アナログバースト検出器14におけるバースト検出は、例えば、図11に示すように、シリアル伝送されるシンボル列群からなるバースト信号の1フレームのうち、伝送対象情報としての通信データのブロック(通信データブロック)の前に設定されるプリアンブルブロックに対して行われる。
【0015】
尚、図11に示したバースト信号は、32シンボルのキャリアリカバリ(CR)信号を先頭とし、データのサンプルタイミングを見る16シンボル及び32シンボルの2種類のビットタイミングリカバリー(BTR)信号と、バースト信号が親局(基地局1)の信号なのか子局(加入者局2−1〜2−4)の信号なのかを判定する32シンボルからなるユニークワード(UW)信号とから構成され、これらのプリアンブルブロックの後にデータシンボル(データブロック)が存在している。
【0016】
尚、バースト信号は、順次受信されるレベルに応じてその検出のためのしきい値が変化(調整)することは周知であり、特に、基地局1にあっては、複数の加入者局2−1〜2−4からの信号を受信処理しなければならず、この加入者局2−1〜2−4の設置位置や距離の差等に起因するレベルの変化等も考慮してしきい値を変化させなければならない。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記の如く構成された無線通信装置にあっては、アナログバースト検出器14にログアンプを使用しているが、そのログアンプの単価が高く、製品コストが高騰するといった問題が生じていた。
【0018】
また、アナログバースト検出器14にトランジスタ等のアナログ素子を用いているため、本来の受信レベルの変動に伴うしきい値の変化(調整)以外の理由、即ち、電源変動や温度特性並びに経年劣化等によってしきい値が不測に変化してしまい、バースト検出の信頼性を損なうといった問題も生じていた。
【0019】
本発明は、上記問題を解決するため、バースト信号をデジタル信号により検出することで安価でしかも信頼性の高いバースト検出を行うことができる無線通信装置を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】
その目的を達成するため、本発明の無線通信装置は、アンテナから受信されたシリアル構成のシンボル列を含むアナログ受信信号が直交検波器を介してA/D変換器によりデジタル信号化されると共に、そのデジタル信号成分を復調器で復調する際のバースト検出信号を前記A/D変換器で変換された後のデジタルバースト信号先頭に位置するキャリアリカバリ信号を利用してデジタルバースト検出部にて生成し、さらに、前記デジタルバースト検出部は、前記A/D変換器でデジタル信号化されたデジタルバースト信号に含まれる信号成分並びに雑音成分から信号電力と雑音電力とを算出した後、該雑音電力に所定のSNR値を加算してSNRしきい値を算出した上での信号電力対雑音電力比に基づいてバースト検出を行うことを特徴とする。
【0022】
さらに、本発明の無線通信装置は、前記デジタルバースト検出部は、信号電力対雑音電力比によるSNRしきい値と予め設定された固定しきい値とを比較し、その何れか大きい方の値のしきい値を利用することを特徴とする。
【0023】
また、本発明の無線通信装置は、前記デジタルバースト検出部は、前記信号電力のみに基づくバースト検出と信号電力対雑音電力比に基づくバースト検出とを基地局に対して初期接続の加入者局であるか否かに応じて選択すること、及び加入者局に対して初期接続の基地局であるか否かに応じて選択することを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の無線通信装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0025】
図1は、本発明の無線通信装置の要部のブロック回路図である。
【0026】
図1において、基地局1又は加入者局2−1〜2−4の受信系において、図示を略すアンテナから受信された受信IF信号(シリアル構成のシンボル列を含むアナログ受信信号)は、直交検波器21においてI信号(同相成分)とQ信号(直交成分)とに分波される。
【0027】
この分波されたI信号とQ信号は、A/D変換器22によってデジタル信号に変換され、さらに復調器23によって復調されて復調信号が取得される。
【0028】
また、アンテナから受信された受信IF信号は、A/D変換器22によってデジタル信号化されたI信号とQ信号とを取り出してデジタルバースト検出器24にてバースト検出され、その検出結果に基づいてA/D変換器22から出力されたI信号とQ信号に基づく復調器23での復調処理を実行させる。なお、図1において、太線の矢印はI信号とQ信号とが並列に伝送されていることを意味するものである。
【0029】
デジタルバースト検出器24は、A/D変換器22によってデジタル信号に変換されたI信号とQ信号から信号電力(S)と雑音電力(N)とを取り出して、その信号電力対雑音電力比(SNR)に基づいてバースト検出を行う。また、この際のバースト信号は、上述した32シンボルのキャリアリカバリ(CR)信号を利用する。
【0030】
このCR信号は、無変調キャリア信号であり、復調信号としては位相平面において1つの信号点で表され、送受信のキャリア周波数間のオフセット周波数で位相回転している信号である。
【0031】
また、一定の包絡を持つ信号であるので、電力測定時のクロック再生も不要である。
【0032】
一方、バースト検出に際しては、最低着信レベルから想定される搬送波電力対雑音電力比(CNR)が、例えば、12dB以上のバースト信号に対して、適正な検出タイミング(基準タイミングからの偏差:例えば、±4シンボル以内)でバースト検出信号を出力することが要求されるが、上述した場合のCR信号は32シンボルであるため、マージン(偏差)を±4シンボルとしてもバースト検出に障害をきたすことが無いものと考えられる。
【0033】
次に、上述したデジタルバースト検出器24の具体的な構成を説明する。
【0034】
【実施例1】
図2は、本発明の無線通信装置に使用されるデジタルバースト検出器の実施例1を示すブロック回路図である。
【0035】
図2において、A/D変換器22からのデジタル信号は、サンプリング回路部25を経て信号電力測定ブロック30と雑音電力測定ブロック40の双方に出力され、この各ブロック30,40で測定された電力値が比較器26で比較されてバースト検出され、そのバースト検出結果に応じてバースト検出信号が復調器23に出力される。
【0036】
(信号電力の測定)
信号電力測定ブロック30は、ローパスフィルタ(LPF)31と、このLPF31を通過した信号を信号電力に変換して出力する出力部32とを備えている。
【0037】
LPF31は、最大オフセット周波数(280KHz)を考慮し、遮断周波数が約360KHzの低域通過フィルタが用いられ、その通過信号を出力部32でバースト信号電力とするもので、その伝達関数LPF(z)は、
LPF(z)=(1−b1+b2)*(Z-2+2*Z-1+1)/4*(1−b1*Z-1+b2*Z-2) …(1)
で求められる。尚、Zはレジスタ、b1=1.7885、b2=0.81とし、サンプリング周波数:20MHz、等価帯域幅:1.14MHzとする。
【0038】
出力部32から出力された信号電力値は、比較器26に出力される。
【0039】
(雑音電力の測定)
雑音電力測定ブロック40は、振幅補正器41、ハイパスフィルタ(HPF)42、出力部43、移動平均器44、1バースト遅延器45、電力補正器46、加算器47を備えている。
【0040】
図示を略するアンテナから直交検波器21に至る途中には、RFユニット、IFユニット、アッテネータ(ATT)が配置されているが(共に図示せず)、このアッテネータは、A/D変換器22の入力レベルを適正に制御するためにバースト信号毎に更新されるため、このアッテネータによる利得制御値(ATT値)がバースト信号毎に変更されることを考慮し、常にデフォルトATT値で換算するように振幅補正器41にて振幅補正を行う。
【0041】
また、雑音電力の測定には、上述したように、外部の制御部から与えられる基準タイミング信号から一定区間において電力を測定し、バースト間で平均化し、平均雑音電力として使用する。
【0042】
例えば、基地局1における測定区間にバースト信号のランプ部及びCR部が重なる場合を想定している。
【0043】
そこで、それらの影響を受けないように、HPF42の伝達係数HPF(z)を
HPF(z)=(Z-2−2*Z-1+1)/4.0 …(2)
で求めた高域通過フィルタとし、その通過信号を出力部43から出力する。
【0044】
図3乃至図5は、上述したLPF31(実線)とHPF42(破線)の振幅特性を示すグラフ図である(HPF42は図3と図4のみ)。
【0045】
出力部43からの出力信号のレベル変動を緩やかにするため、そのレベル変動過程(時系列)における信号の移動平均を移動平均器44で平均化する。
【0046】
この平均化時間は、基地局1においては、上述したRFユニットにおけるマックスホールド(MAX_HOLD)AGCによる変動時間に対して十分追従することができる程度に設定されている。
【0047】
尚、上述したように、基地局1側と加入者局2−1〜2−4とは同じ構成の無線通信装置となるが、図示上の構成のみならず、この移動平均器44の平均化時間の設定においても、加入者局2−1〜2−4にとっては、相対するのは1つの基地局1であるので、レベル変動は基地局1よりもさらに緩やかとなる。従って、その平均化時間の設定は基地局1側を基準として設定して良いこととなる。
【0048】
1バースト遅延器45は、到来したバースト信号(判定前)よりも以前に到来したバースト信号の移動平均結果を保持する。尚、この1バースト遅延器45はなくても良い。
【0049】
電力補正器46は、上述したアッテネータによる利得制御値(ATT値)がバースト信号毎に変更されるため、その変更された(改定された)ATT値に相当する電力値に電力補正する。
【0050】
(しきい値の設定)
上述したように、バースト検出の限界CNRを、例えば、12dBとすると、LPF31の等価帯域幅は1.14MHzである。なお、この帯域幅は、前述のバースト検出の条件を満足するようにコンピュータシュミレーション等で決定した値である。CR信号のSNRは、
10*log10(20MHz/1.14MHz)=12.4dB
だけ向上するので、限界CNRに対するSNRは12dBであるが、フィルタ出力後のSNRは、
(12+12.4)dB
となり、相対的に雑音レベルが低下するため、低CNRのバースト信号を安定して検出することができる。
【0051】
ここで、デフォルトで、
SNR=**dB (**は任意の数)
に相当するSNRしきい値が外部設定されている。
【0052】
上述した加算器47には、電力補正後の雑音電力値にこのSNRしきい値が加算され、その加算後のSNRしきい値が比較器26に出力される。
【0053】
比較器26は、上述した信号電力と雑音電力とを比較し、到来したバースト信号の判定を行い、バースト信号であると判定した場合にはバースト検出信号を復調器23に出力する。
【0054】
また、比較器26で信号電力と雑音電力とを比較するときは、その加入者局2−1〜2−4に対して設定されたATT値は既知であるので、その既知のATT値により雑音電力をそのATT値に対応させて補正し、その補正値に外部設定のSNRしきい値を上乗せ(例えば、12dB)することでSNRしきい値を決定する(例えば、平均雑音電力よりも12dB大きい信号がくればバースト信号であると判定する)。
【0055】
ところで、SNRしきい値は、入力されるバースト信号のレベル変動の影響を受けることがない。
【0056】
即ち、バースト信号にレベル変動があっても、デジタルバースト検出器24での入力SNRが同じであれば、検出タイミングは同一となるが、図6に示すように、バースト信号のCNRが異なる(結果として、デジタルバースト検出器24での入力SNRが異なる)と、バースト信号の検出タイミングがずれてしまう。高CNR信号は、検出点が前に動く。また、低CNR信号は検出点が後ろに動くことになる。しかし、上述したSNR値を適正に選ぶことにより、この検出タイミングを適正な範囲内に入れることが可能となる。尚、グラフ上の傾斜はランプ信号による。
【0057】
(初期接続時)
このような構成において、具体的には、上述したRFユニットにおけるマックスホールド(MAX_HOLD)AGCは緩慢であり、レベル差のあるバースト信号がIFユニットに向けて上がってくる。
【0058】
初期接続、例えば、加入者局2−1〜2−3が基地局1と相対しており、新たに加入者局2−4が接続された場合には、その新たな加入者局2−4のバースト信号に対して基地局1では適正な利得制御をすることができていない。
【0059】
この際、加入者局2−4は、初期接続であるので、ある程度の時間を要して、即ち、数バースト信号を利得制御として利用することによって実際のバースト信号を引き込む(検出する)こととなる。
【0060】
(接続確立時)
一方、一旦接続が確立すると、その加入者局(2−4)に対してバースト毎に適正利得制御(ATT値)が可能になるため、その変動を考慮したATT値がバースト毎に補正されると共に、補正されたATT値を設定して適性利得制御された信号がデジタルバースト検出器24に入力される。
【0061】
これにより、上述したSNRしきい値を利用したバースト検出が初期接続時に比べて早急に(数バースト信号を利用せず)実際のバースト信号を引き込む(検出する)ことが可能となる。
【0062】
【実施例2】
図7は、本発明の無線通信装置に使用されるデジタルバースト検出器の実施例2を示すブロック回路図である。
【0063】
この実施例2では、上述したSNRしきい値によるバースト検出に加え、固定しきい値、即ち、バースト信号のレベル差に応じて変化するのではなく、予め決められたままのしきい値を併用し、SNRしきい値と固定しきい値とをしきい値比較器(スイッチング機能を具備)27により比較し、SNRしきい値と固定しきい値の大きい値の方を採用するものである。
【0064】
これにより、高CNRバースト入力時において、デジタルバースト検出器24のデジタル回路によって演算を行った際に生じる語長制限の影響で雑音電力が測定できない場合(雑音電力が計算結果として零付近の値となる場合)には固定しきい値を用いることで保障がなされる。
【0065】
【実施例3】
図8は、本発明の無線通信装置に使用されるデジタルバースト検出器の実施例3を示すブロック回路図である。
【0066】
この実施例3では、特に初期接続時における適正利得制御がなされていない状態のときに、低レベルのバースト信号を検出するためLPF31を通過した電力信号を取り出し、そのレベル変動の傾き(立ち上がり傾斜)を検出する傾き検出器28と、その傾き検出器28からの出力と比較器26からの出力とを初期接続かリンク確立(接続確立)かを判定器(スイッチング機能を具備)29が判定して(若しくは手動で)バースト検出信号を出力するようにしたものである。
【0067】
【実施例4】
図9は本発明の無線通信装置に使用されるデジタルバースト検出器の実施例4を示すブロック回路図、図10は本発明の無線通信装置に使用されるデジタルバースト検出器の実施例4を示すシステムルーチンの説明図である。
【0068】
この実施例4では、上述した実施例2と実施例3の双方を具備したもので、SNRしきい値と固定しきい値との選択並びに初期接続かリンク確立かを選択可能としたものである。
【0069】
このように、デジタル信号化されたバースト信号中のプリアンブル信号の先頭に位置するCR信号を利用し、このCR信号部分のSNRを測定し、予め設定されたしきい値以上であればその信号をバースト信号として判定することにより、高価なログアンプを使用することなく、しかも、電源変動や温度特性並びに経年劣化等といった不具合が発生する虞のあるトランジスタ等のアナログ素子も不要となるため、本来の受信レベルの変動に伴うしきい値の変化(調整)以外の理由によってしきい値が不測に変化してバースト検出の信頼性を損なうといった問題を解消することができる。
【0070】
また、SNRをしきい値とすることにより、バースト信号のレベル変動の影響を受け難くすることができ、より一層安定したバースト検出を実現することができる。
【0071】
【発明の効果】
本発明の無線通信装置にあっては、以上説明したように構成したことにより、バースト信号をデジタル信号により検出することで安価でしかも信頼性の高いバースト検出を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係わる無線通信装置の要部のブロック回路図である。
【図2】 本発明の無線通信装置に使用されるデジタルバースト検出器の実施例1を示すブロック回路図である。
【図3】 LPF(実線)とHPF(破線)の振幅特性を示すグラフ図である。
【図4】 LPF(実線)とHPF(破線)の振幅特性を示すグラフ図である。
【図5】 LPF(実線)の振幅特性を示すグラフ図である。
【図6】 CNRの異なるバースト信号に対して検出タイミングを比較するグラフ図である。
【図7】 本発明の無線通信装置に使用されるデジタルバースト検出器の実施例2を示すブロック回路図である。
【図8】 本発明の無線通信装置に使用されるデジタルバースト検出器の実施例3を示すブロック回路図である。
【図9】 本発明の無線通信装置に使用されるデジタルバースト検出器の実施例4を示すブロック回路図である。
【図10】 本発明の無線通信装置に使用されるデジタルバースト検出器の実施例4を示すシステムルーチンの説明図である。
【図11】 バースト信号の説明図である。
【図12】 従来の無線通信装置の要部のブロック回路図である。
【図13】 (A)は加入者系無線アクセスシステムとしてのPMP通信方式の概念図、(B)は時分割双方向通信方式によるバーストの時系列を示す模式図である。
【符号の説明】
21 直交検波器、22 A/D変換器、23 復調器、24 デジタルバースト検出器。
Claims (3)
- アンテナから受信されたシリアル構成のシンボル列を含むアナログ受信信号が直交検波器を介してA/D変換器によりデジタル信号化されると共に、そのデジタル信号成分を復調器で復調する際のバースト検出信号を前記A/D変換器で変換された後のデジタルバースト信号先頭に位置するキャリアリカバリ信号を利用してデジタルバースト検出部にて生成し、さらに、前記デジタルバースト検出部は、前記A/D変換器でデジタル信号化されたデジタルバースト信号に含まれる信号成分並びに雑音成分から信号電力と雑音電力とを算出した後、該雑音電力に所定のSNR値を加算してSNRしきい値を算出した上での信号電力対雑音電力比に基づいてバースト検出を行うことを特徴とする無線通信装置。
- 前記デジタルバースト検出部は、信号電力対雑音電力比によるSNRしきい値と予め設定された固定しきい値とを比較し、その何れか大きい方の値のしきい値を利用することを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
- 前記デジタルバースト検出部は、前記信号電力のみに基づくバースト検出と信号電力対雑音電力比に基づくバースト検出とを基地局に対して初期接続の加入者局であるか否かに応じて選択すること、及び加入者局に対して初期接続の基地局であるか否かに応じて選択することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の無線通信装置。
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