JP3920339B2 - 背光形液晶ディスプレイ用の光反射面 - Google Patents

背光形液晶ディスプレイ用の光反射面 Download PDF

Info

Publication number
JP3920339B2
JP3920339B2 JP51029197A JP51029197A JP3920339B2 JP 3920339 B2 JP3920339 B2 JP 3920339B2 JP 51029197 A JP51029197 A JP 51029197A JP 51029197 A JP51029197 A JP 51029197A JP 3920339 B2 JP3920339 B2 JP 3920339B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
reflective material
reflective
expanded
sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP51029197A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11512192A (ja
Inventor
マクレガー,ゴードン,エル.
マイナー,レイモンド,ビー.
ハノン,グレゴリー,イー.
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
WL Gore and Associates Inc
Original Assignee
WL Gore and Associates Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by WL Gore and Associates Inc filed Critical WL Gore and Associates Inc
Publication of JPH11512192A publication Critical patent/JPH11512192A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3920339B2 publication Critical patent/JP3920339B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B1/00Optical elements characterised by the material of which they are made; Optical coatings for optical elements
    • G02B1/04Optical elements characterised by the material of which they are made; Optical coatings for optical elements made of organic materials, e.g. plastics

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
  • Liquid Crystal Substances (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)

Description

発明の背景
1.発明の分野
本発明は、光反射に使用される表面、詳しくは、可視ディスプレイの効率的で均一な背光のために光の均一な拡散を提供する高度な光反射性の表面に関する。
2.関連技術の説明
光エネルギーがほぼ完全に反射され、且つ表面からの光の均一な分布を提供することを必要とする各種の用途に特殊な光反射面が使用される。良好な鏡面は、可視光の殆ど完全な反射を与えることができるが、これらの表面から発する光エネルギーは、光が当たる入射角に等しい角度でのみ反射する。多くの用途において、表面から光が、光の均一な分布を有して反射されることが重要である。この後者の特性は拡散又は「ランバーティアン」反射と称される。
このような高度な拡散反射が非常に重要な1つの用途は、軍事用途や航空機用途に使用される可視ディスプレイ(例えば、液晶ディスプレイ)の背光である。これらの用途は、高度な明るさと像の均一性の双方を必要とする。高度な明るさは、航空機の操縦室に見られる強い日射条件下で可読なために必要である。高度な像均一性は、表示される情報の重要性のため、陸上、航空機、又は海上を問わず、殆どの軍事的輸送機関で必要とされる。これらのデバイスに表示される一般的な重要情報には、警報や安全の指示、輸送機関の状態情報、航行情報などがある。
一般に、これらの用途には、陰極線管(CRT)型ディスプレイが長年にわたって使用されてきた。CRTの長所には、高い明るさレベルと良好な色の均一性がある。不都合なことに、これらの軍事用途や航空機用途にCRTを使用することに関し、種々の問題もまた存在する。1つの大きな問題は、こうした高品質デバイスの信頼性と限られた堅固性である。これらの用途に伴う衝撃や振動は、CRTを調節不能にしたり、高度なメンテナンスを必要とすることが多い。この問題は経時的に現れ、その問題がなければ輸送機械が20年以上のライフサイクルを有することができる軍事用途や航空機用途に特に問題である。また、CRTは一般に重く、支持用の金属構造を必要とし、従って、航空機の重量にかなり影響する。
上記のCRTに伴う問題のため、液晶ディスプレイ(LCD)技術がこの分野に登場した。LCD技術における最近の進歩は、明るさや均一性の要件をこれらのディスプレイが満たすことを可能にした。一般に、日照下で可読なディスプレイは、少なくとも685.2カンデラ/平方メートル(NIT)又は200フートランベルトの輝度レベルをLCDが有することを必要とする。この輝度レベルに到達するため、LCDの後方に背光システムが採用される。一般に、この分野に使用されるLCDは、約3〜5%の透過レベルを有し、このため、背光システムは少なくとも13704カンデラ/平方メートル(NIT)又は4000フートランベルトを発しなければならない。
この13700NIT以上の高い輝度レベルを発することができる背光システムは、一般に、割合に高いパワーレベルをさらに放散し、このため、ディスプレイモジュールの中に有害な蓄熱を生じさせる。過度の蓄熱を制限するには、過度のパワー放散を抑える背光効率が非常に重要となり得る。この効率は、ディスプレイのパワー消費を節約する上でも同様に重要である。
この背光システムのもう1つの重要な特徴は、液晶ディスプレイモジュールに均一な光源を提供することである。当該工業の中に、LCDを測定するいろいろな均一性の基準がある。1つの主観的基準は、割合に大きい輝度の相違(例えば、40%にも及ぶ)が許容できると考えられる大面積(例えば、ディスプレイの中心と端)におけるものである。LCDが満たさなければならないもう1つの基準は、10%の相違であっても許容できないと考えられる、lcmのような割合に小さい面積におけるものである。
日照下で可読な軍事用ディスプレイにおける均一性の基準を満たすことは特に困難である。これは、平行な又は曲がりくねった蛍光ランプの一般的なセットアップが、LCDモジュールの後方に直接配置されることによる。ランプの直前のディスプレイ領域は、ランプの間の直前のディスプレイ領域よりもかなり明るく見える(即ち、ランプは、それらの位置に対応するディスプレイを横切る高い輝度の平行な帯を形成することがある。)。このタイプの作用は非常に嫌がられる。
ディスプレイの均一性は、背光システムキャビティに使用される反射性材料のタイプにかなり影響され得る。反射性材料には2つの基本的な種類があり、即ち、正反射と拡散である。正反射とは、反射角が入射角に等しい特性を言う(即ち、「鏡」面)。これに対し、拡散反射とは、反射光がランダムに散乱される特性を言う。これらの2種の特性の差異は、大きさよりもむしろ反射光の方向によって決まる。背光キャビティにおいて、最も暗い領域(ランプとエッジの間)が十分に照射されには、反射光を導くための複雑な反射体形状なしに鏡面反射体を使用することが難しい。拡散反射体は、光を全方向に散乱し、平坦なシートがこれらの暗い領域で十分な照射を得ることが出来やすい。従って、平面状の反射体については、最大量の光が暗い領域を照射できるように高度に反射性で且つ拡散性の材料を使用するとき、最良の照射が得られる。
反射性材料に存在する多くのいろいろな用途のため、種々の拡散反射特性を有する多くのいろいろな市販の製品が存在することは驚くに値しない。本発明に至るまでは、優れた拡散反射性を有する公知の最高の反射性材料は、米国特許第4912720号に記載され、ニューハンプシャー州のノースサットンにあるラボスフェア社による商標SPECTRALONとして販売の材料であった。この材料は、約30〜50%の空隙体積を有し、その空隙体積を維持すのように割合に固い凝集性ブロックに焼成された、ポリテトラフルオロエチレンの軽度に充填された顆粒を含んでなる。米国特許第4912720号に教示の技術を用いると、従来入手可能な反射性材料の反射率を97%〜99%上回る反射率を有する、比類ない高い拡散性の可視光反射特性が得られると主張されている。
SPECTRALON材料の報告された長所にもかかわらず、この材料は、多くの面で極めて不満足と考えられる。第1に、この材料は、所望の形状や寸法にするには慎重に曲げ加工や機械加工をされる必要のある割合に硬質の材料ブロックである。このことは、この材料が使用可能な仕方や場所を大きく制約し、とりわけ単一片の多面キャビティが望まれる多くの用途にこの材料を使用するコストを大きく高める。このため、柔軟な材料が望まれる場合(例えば、可撓性のある材料が装着の容易性を与える軍事用や航空機用のLCD)、SPECTRALON材料は明らかに不満足である。さらに、付加的な機械加工プロセスが、その反射特性に有害であり得る汚染物質のさらなる源を与える。
第2に、SPECTRALON材料は、構造的及びその光反射能力の双方の点から、割合に厚い最小深さ(即ち、4mmを超える厚さ)に制限されると思われる。同様に、このことは、この材料が使用可能な場所と仕方を制約することになる。しかも、この制約は、所与の用途に必要な材料の量と同時に、そのような用途に必要な材料の重さの双方を無益に増やすことになりやすい。
第3に、SPECTRALON材料は、製造費用と価格が割合に高いと思われる。これらのコストは、硬質な形態から最終形状まで加工する上での材料の困難性(即ち、製造の際、過剰な量の材料が、機械加工され、処分される必要がある)と、その最小限の厚さの要件によって端的に高められる。その結果、SPECTRALON材料は、他の仕方でもその反射特性の利益を得る可能性のある多くの用途に使用されるには、高価であり過ぎる。
反射性キャビティをコーティングするために現在使用されているこの他の材料は、硫酸バリウム、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、酸化チタン、及びその他の白色粉末を主成分とする反射性ペイント又はコーティングである。このような例の1つは、ニューヨーク州のロチェスターにあるイーストマンコダック社の科学的イメージ化システムから入手できるコダックホワイト反射コーティングNo.6080である。このコーティングは、硫酸バリウム、バインダー、及び溶媒の特別に調製された組成物である。初期の良好な拡散反射性にもかかわらず、この材料は、通常の大気条件下では、限られた期間でその反射特性を維持するに過ぎない(例えば、約6月間のみ)。この材料は、強い紫外線に曝されると、さらに短い期間でのみ安定であると予想される。さらに、このコーティングの適用は、最良の反射のために十分な厚さを確保するためには、4〜8回のコーティングを要するというように、非常に労力がかかる。また、この材料の貯蔵、調製、施工は特別の注意を必要とする。適用のために必要な工程を全て行ったとしても、依然として、均一な結果を保証しない。
このように、容易な取り扱いと施工が可能で、背光式ディスプレイに使用される既存の反射面に勝るなどの明らかな長所を提供することができる、高度な拡散反射面に対して明確なニーズが存在している。
発明の要旨
本発明は、液晶ディスプレイのような可視ディスプレイの背光キャビティにおいて、改良された光の拡散反射を提供する改良された材料と方法である。本発明は、微細多孔質構造を画定するフィブリルによって相互に接続されたポリマー結節を有する延伸膨張ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)の反射性材料を採用する。この構造は、極めて高い拡散反射能を提供し、95%を超える光反射率という大きな改良が得られることが確認されている。事実として、本発明の材料は、現在入手可能な最高の拡散反射性材料よりも高い拡散反射能を実証している。
同じく重要なことに、本発明で使用される材料は、可視ディスプレイの背光キャビティ用の反射性材料として使用するのに特に望ましい多くのこの他の特性を実証しており、軍事用や航空機の装備のような高い均一性及び/又は日照下の可読性が望まれる場合にあてはまる。第1に、本材料は、高度に可撓性であり、単一片から多面キャビティが形成されることを可能にする。この特性は、多面の反射面を形成するために、多数の別個な片を作成し、統合し、調整するのに現状で必要な労力を大きく軽減させる。多数片の生産品に特有な継目を減らすことにより、全体的な反射率がより向上されることができる。第2に、本材料は、容易に打ち抜き加工されるため、クリーンで効率的な方法を用いて、各片が適切な寸法サイズにされることを可能にする。第3に、本発明で使用される材料は、割合に薄い厚み(例えば、1mm未満)であっても優れた反射特性を呈し、材料をより軽くし、材料の体積を減らし、現状で入手可能な材料よりも使用を安価にし、さらに、従来実施できなかった多くの用途に使用の機会を与える。最後に、本発明の材料は、広範囲な環境条件について非常に経時的安定であり、20年以上にわたって安定性を必要とする用途に理想的に適する。
図面の説明
本発明の作用は、添付の図面と併せて考察される時、以下の説明より明らかになるはずである。
図1は、市販の拡散反射性材料の光反射材料の表面を示す5000倍に拡大された走査型電子顕微鏡写真(SEM)である。
図2は、本発明の光反射性材料の1つの態様の表面を示す5000倍に拡大された走査型電子顕微鏡写真(SEM)である。
図3は、本発明の光反射性材料のもう1つの態様の表面を示す5000倍に拡大された走査型電子顕微鏡写真(SEM)である。
図4は、本材料の可撓性を実証する、本発明の反射性材料の半横向きの等角投影図である。
図5は、市販の材料と比較した、本発明の反射性材料について波長に対して反射率をプロットしたグラフである。
図6は、市販の材料と比較した、本発明の種々の厚さの反射性材料について波長に対して反射率をプロットしたグラフである。
図7は、本発明の反射性材料の種々の態様の構造について波長に対して反射率をプロットしたグラフである。
図8は、一般的な背光液晶ディスプレイモジュールを示す半横向きの等角投影図である。
図9は、未だ曲げ加工されていない打ち抜かれた形状で示された本発明の反射性材料の平面図である。
図10は、背光キャビティに装着された本発明の反射性材料の半横向きの等角投影図である。
発明の詳細な説明
本発明は、反射光に使用される表面、とりわけ可視ディスプレイの効率的で均一な背光のために均一な光の拡散を提供する高度に光反射性の表面に関する。本願における用語「光」は、電磁波を包含するものであるが、特には可視光(400〜700nmの波長)と赤外線(IR)(700〜2500nm以上の波長)のスペクトルの電磁波である。可視ディスプレイの背光キャビティを含む本発明にとって、可視波長は基本的に重要である。本発明の材料は、コーティング、フィラー、又はそのような材料を使用して特定の光エネルギー帯の反射率を調整され得ることを認識すべきである。
前述のように、現在入手可能な市販の最も優れた拡散反射性材料は、ニューハンプシャー州のノースサットンにあるラボスフェア社より商標SPECTRALONとして販売されている。この材料は、軽度に充填されて硬質ブロックに成形された顆粒ポリテトラフルオロエチレン材料を含んでなる。図1は、SPECTRALON材料の厚さ1/2インチの反射シートの表面の走査型電子顕微鏡写真(SEM)である。この材料は、可視光と近赤外線の良好な反射能を提供し、その光スペクトルの部分の全体にわたって約99%の拡散「ランバーティアン」反射を与えるが、この材料は、その用途を制約する多くの欠点を有する。この材料について認識されている問題に、とりわけ非平面状反射面が必要とされる場合のその硬さに由来する加工上の困難さ、可視光と赤外光のスペクトルの中での限られた範囲の有効な光反射率、割合に大きい最小厚さ(即ち、約4mm未満の厚さでその有効な反射率が減少する)、及び最適拡散反射能よりも低いことが挙げられる。これらの欠点にもかかわらず、この材料は、全てのその他の材料の拡散反射能が測定される現状の基準と考えられている。
本発明は、米国特許第3953566号、同3962153号、同4096227号、同4187390号にしたがって得られるような延伸膨張ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)を含んでなる従来と明らかに異なる材料を採用し、これらの特許はいずれも参考にして取り入れられている。この延伸膨張PTFE材料は、微視的ポリマーフィブリル(即ち、糸状のエレメント)がポリマー結節(即ち、それからフィブリルが出る粒子)の微細多孔質構造を含んでなる。この材料の二軸延伸膨張された例の構造が図2のSEMに示されている。この材料10は、ポリマー結節12と、その結節12から伸びる多数のフィブリル14を含んでなる。観察できるように、多数の微細多孔質の空隙16が材料10の中に提供される。本願における用語「延伸膨張PTFE」は、ポリマーその他の材料の割合に大きい結節から延びるフィブリルを有するわずかに延伸膨張された構造から、結節の箇所で互いに単に交差するフィブリルを有する大きく延伸膨張された構造を含む、結節とフィブリルを有する全てのPTFE材料を包含するものとする。
延伸膨張PTFEは、本発明の反射面としてとりわけそれを適切なものにする多くの重要な特性を有する。第1に、PTFEは、疎水性の高度に不活性な材料である。このため、この材料は、反射面に損傷を与え得る水や様々なその他の物質に抵抗性がある。また、米国特許第3953566号に教示の仕方でPTFEを延伸膨張することによって結節とフィブリルの構造を作成することにより、この材料は、引張強度の顕著な増加を受け、高度に可撓性となる。しかも、充填された主として顆粒状のPTFE材料が、良好な拡散反射性を提供する一方で、延伸膨張PTFEの結節とフィブリルの構造が、はるかに高い拡散反射性を提供することが見出されている。
本発明の好ましい反射性材料は次の仕方で得られる。ファインパウダーPTFE樹脂が、配合物が得られるまで無臭ミネラルスピリットのような潤滑剤と配合される。使用される潤滑剤の体積は、押出の前に粒子が剪断する可能性を抑えるように、PTFE樹脂の一次粒子を潤滑するのに十分とすべきである。
次いでこの配合物はビレットに圧縮され、ラム式押出機などによって押出され、押出物の凝集性のシートにされる。約30:1〜300:1の縮小比(即ち、縮小比=押出シリンダーの横断面積/押出ダイの横断面積)が用いられる。殆どの用途について、75:1〜100:1の縮小比が好ましい。
次いで蒸発などによって潤滑剤が除去されることができ、そのドライな凝集性の押出シートがその元の長さの約1.1〜50倍(1.5〜2.5倍が好ましい)まで少なくとも1つの方向に迅速に延伸膨張される。延伸膨張は、例えば米国特許第3953566号に教示の方法にしたがって、約100〜325℃の温度の回転する一連の加熱ローラー又は加熱プレートの上にドライな凝集性押出物を通すことによって行われる。あるいは、押出シートは、Bacinoの米国特許第4902423号に記載の仕方で、潤滑剤を除去する前に延伸膨張されることもできる。
いずれの場合においても、この材料は1:1.1〜50:1の比(5:1〜35:1が好ましい)でさらに延伸膨張され、最終的な微細多孔質シートにすることができる。好ましくは、このシートは、縦と横の両方向の強度を高めるように、二軸又は多軸に延伸膨張される。最終的に、この材料は、それを340℃を超える温度に曝すことによるアモルファス固定工程に供されることができる。
本発明の材料は、その固有の可撓性のため、シート状に作成されることが好ましく、あるいは、チューブ、ストリップ、凸や凹の構造などの所望のその他の各種形状にされることができる。また、特殊な用途に対処するため、本発明の材料は、同様にして連続チューブ、ロッド(即ち、円筒状)、角状、不均一形状、及びその他の要求される形状に、押出その他により形成されることができる。
上記の加工工程によって得られるシートは、限定されるものではないが、0.01mm〜12mmの厚さで製造されることができる。このシートは、次いでそれら自身で層状にされ、その層を互いに結合させるに十分な圧力を加えながら、約300℃〜400℃の温度に曝される。
延伸膨張PTFEのようなポリマーの結節とフィブリルの微細多孔質表面、とりわけ二以上の方向に延伸膨張された表面を提供することにより、光の非常に高い効率と非常に均一な散乱的分散(即ち、拡散)を有して結節とフィブリルの構造から光が反射されることが確認されている。図2のSEMは、2つの異なる方向に大きな延伸膨張を受けた延伸膨張PTFE材料10を示す。この構造は、xとyの両方向に配向したフィブリルと、そのフィブリルが交差する箇所の結節を有する、割合に「微細な」構造を示す。本発明のさらにもう1つの態様が図3のSEMに示されている。この場合、延伸膨張PTFEは長手方向にのみ延伸膨張された。この例において、大きめの結節12と厚めのフィブリルによって特徴づけられる「粗めの」構造が存在する。フィブリル14は主として長手方向に配向している。
下記により詳しく説明するように、本発明は非常に高い拡散反射能を実証している。現状の反射基準のSPECTRALON材料と比較すると、本発明の材料は、かなり高い拡散反射能を呈した。さらに、本発明の材料の反射能は、現状の標準に勝るこの他の多くの劇的に改良された特性を有することが実証された。第1に、本材料の反射能は、はるかに広範囲な光の波長スペクトルにわたって高いレベルを維持する。第2に、本発明の材料は、既存の標準材料よりもはるかに薄い形状であっても、比類ない反射能を呈する。第3に、本材料は、広範囲な光スペクトルにわたって、極めて予測性のある変動の少ない反射能の応答を示す。
本発明のもう1つの重要な改良が図4に示されている。本発明の反射性材料10は、高度に適応性があり且つ可撓性があり、曲げ、撚り、屈曲その他により任意の適切な形状にすることができる。この点において、本発明の材料は、所望の形状にするには切削又は機械加工される必要のあるSPECTRALONポリテトラフルオロエチレン反射性材料のような従来より入手可能な高反射性材料に勝る劇的な改良である。本発明の材料を用いると、数多くのいろいろな非平面状形状がわずかな労力によって作成されることができる。90%どころか少なくとも95%の反射能を有するこれらのタイプの薄い可撓性のある成形適性のある材料は、背光構造の分野で大きな価値を有するはずである。輝度アウトプットは、バルブワット数、バルブ数、キャビティ設計などの多くの因子によって決まり、レフレクターに必要な反射率のレベルを求めるためには、注意深い配慮が払われるべきである。この理由により、95%〜99%の間で増加させて、例えば限定されるものではないが96%、97%、又は98%の反射率を有するレフレクターを選ぶことが望ましいことがある。
また、本発明の材料は、ある光スペクトルの範囲では高い反射率を与えて別なスペクトル範囲では吸収を与えるように、プロセス又は付加的フィラー及び/又はコーティングによって改質され得ることに留意すべきである。殆どの背光用途にとって、400〜700nmの範囲で少なくとも90%の反射能を有する材料を提供することが望ましいと考えられる。
本発明は、単一又は複数層の延伸膨張PTFEを含んでなることができ、あるいは、1層以上の延伸膨張PTFEと裏地支持材料のラミネートを含んでなることもできる。延伸膨張PTFE膜のみでは伸長や変形を受けやすいため、ある用途によっては、使用中のイメージ層の形状を維持する助けとなる例えば可撓性のある織物又は不織材料にラミネートすることにより、その膜が支持層に取り付けられるのが望ましいことがある。適切な支持層が、水分硬化型ポリウレタン又は溶媒型ポリウレタンのような接着剤の適用によって延伸膨張PTFE膜に施され、次いで接着剤をコーティングされた延伸膨張PTFE膜を可撓性基材(例えば、ポリエステル、ポリプロピレン、MYLAR▲R▼、KEVLAR▲R▼、ナイロンなど)に適用することによって行われる。次いで2つの材料が、1対以上のニップローラーの間で材料をロール処理することにより、外的圧力によって互いに結合されることができる。水分硬化性ポリウレタン接着剤を使用し、延伸膨張PTFE膜を、ナイロンのような織物に接着させることができる。線分1mあたり約1150gの圧力を加えれば、これらの材料を互いに接着させるのに十分である。次いでその材料は、使用前に、約48時間にわたってそのまま水分硬化される。
また、複雑な形状を得るため、延伸膨張PTFEシートを硬い支持材料に結合させ、次いで放物面や楕円面のドームのような形状に複合体を形成することもできる。このような成形技術の1つの適切な方法は、真空成形装置を利用する。
本発明の範囲を限定するものではないが、次の例は、本発明が実施され、使用される仕方を例証する。
例1
本発明の反射性材料を次のようにして調製した。
ファインパウダーPTFE樹脂に無臭ミネラルスピリット(エクソン社から入手のISOPAR K)を、配合物が得られるまでブレンダー中で混合した。1グラムのファインパウダーPTFE樹脂あたりに使用したミネラルスピリットの体積は0.275cc/gであった。この配合物をビレットに圧縮し、ラム式押出機に取り付けられた1.14mmのギャップのダイを通して押出し、凝集性の押出物を作成した。47:1の縮小比を使用した。
次に、無臭ミネラルスピリットを蒸発させて除去し、300℃の温度の回転する一連の加熱ローラーの上にそのドライの凝集性押出物を通すことにより、そのドライの凝集性押出物を元の長さの4.0倍に長手方向に一軸に延伸膨張させた。次に、385℃の温度の回転する一連の加熱ローラーの上にそのシートを通し、その材料がローラーに約12秒間接触するようにして、そのシートをアモルファス固定工程に供した。
この材料は、図3に示したように、割合に粗い延伸膨張構造を形成した。
例2
本発明の別なシートを、以下の相異点を除いて例1と同じ仕方で作成した。
ファインパウダーPTFE樹脂の1グラムあたりに使用したミネラルスピリットの体積は0.297cc/gとした。この配合物を圧縮してビレットにし、ラム式押出機に取り付けられた1.52mmのギャップのダイを通して押出し、凝集性の押出物を作成した。70:1の縮小比を使用した。
次に、無臭ミネラルスピリットを蒸発させて除去した。次いで3層のドライな凝集性押出物を積み重ね、310℃の温度の回転する一連の加熱ローラーの上にそのドライな凝集性押出物を通し、その元の長さの4.6倍まで一軸に長手方向に延伸膨張させた。次に、約385℃の温度の回転する一連の加熱ローラーの上にそのシートを約40秒間通すことにより、アモルファス固定工程に供した。
ここでも、この材料は、図3に示したような割合に粗い延伸膨張構造を呈した。
例3
本発明のシートを次のようにして作成した。ファインパウダーPTFE樹脂に無臭ミネラルスピリットを混合した。ファインパウダーPTFE樹脂の1グラムあたりに使用したミネラルスピリットの体積は0.275cc/gとした。この混合物を室温より低い温度で熟成させ、PTFEファインパウダー樹脂の中にミネラルスピリットが均一に分散されるようにした。この混合物を圧縮してビレットにし、ラム式押出機に取り付けた0.71mmのギャップのダイを通して約8300kPaで押出し、凝集性の押出物を作成した。75:1の縮小比を使用した。
次いでこの押出物を、30〜40℃に加熱された2本の金属ロールの間でロール処理した。ロール処理後の最終的な厚さは0.20mmであった。この材料を横方向に3:1の比で延伸膨張し、次いでこの材料を240℃(即ち、ミネラルスピリットが非常に揮発性である温度)に加熱することによって押出物からミネラルスピリットを除去した。乾燥後の押出物を150℃で横方向に3.5:1の比で延伸膨張させた。延伸膨張の後、このシートを340℃より高い温度でアモルファス固定し、次いで室温まで冷した。この材料は、図2に示したような割合に微細な延伸膨張構造を呈した。
このシート材料は、多数の層に積み重ね、圧力下に置き、約360℃の温度に約30分間曝することにより、事実上任意の所望の厚さの凝集性シートにその層を結合させることができる。
例4
上記の例3に類似の層状の延伸膨張PTFEは、商標GORE−TEX GR▲R▼シートガスケットのシートガスケット材料として、メリーランド州のエルクトンにあるW.L.Gore & Associates社より市販されている。この材料はいろいろな厚さで入手可能である(即ち、いろいろな数の層が凝集性シートに形成される)。市販の光反射性材料に比較した本発明の材料の効果をテストするため、シートガスケット材料の種々のサンプルを下記のようにテストした。
サンプル1:以下の特性を有する約15層の延伸膨張PTFEシートを含んでなる複合シート
厚さ:0.5mm 密度:0.60g/cc
サンプル2:以下の特性を有する約25層の延伸膨張PTFEシートを含んでなる複合シート
厚さ:1.0mm 密度:0.57g/cc
サンプル3:以下の特性を有する約60層の延伸膨張PTFEシートを含んでなる複合シート
厚さ:2.2mm 密度:0.61g/cc
サンプル4:以下の特性を有する約85層の延伸膨張PTFEシートを含んでなる複合シート
厚さ:3.4mm 密度:0.59g/cc
サンプル5:以下の特性を有する約150層の延伸膨張PTFEシートを含んでなる複合シート
厚さ:6.2mm 密度:0.51g/cc
また、上記の例1と2に類似の材料が、W.L.Gore & Associates社より商標GORE−TEX▲R▼ガスケットテープとして市販されている。同様にこの材料はいろいろな厚さで入手可能である。この材料のサンプルを次のようにテストした。
サンプル6:以下の特性を有する割合に粗い単一層の延伸膨張PTFEを含んでなるガスケットテープ
厚さ:1.0mm 密度:0.50g/cc
サンプル7:以下の特性を有する割合に粗い単一層の延伸膨張PTFEを含んでなるガスケットテープ
サンプル1〜7の各々を以下のようにしてテストし、それらの反射特性を定量した。
サンプル1〜7の各々から採取した2インチ×2インチの小片を、ラボスフェア−積分球を備えたCARY 5E分光光度計の中に配置した。測定するスペクトル範囲は175nm〜2500nmとした。250nmより低いデータは、この値より低いと標準材料の信頼性がないため、報告しなかった。全ての測定は、球の参照反射率部分の同じ作用基準を用い、ダブルビームモードで行った。使用した反射率基準は、SPECTRALON材料のラボスフェアシリーズ番号SRS−99−010−8111−Aとした。800nmより下では光増倍管検出を使用し、800nmより上では硫化鉛検出器を使用した。全ての測定値を、装置のベースラインに対して標準化した。次いでこのデータを、反射率標準に付随する修正係数を掛けることによって修正した。次いでこのデータを平均し、プロットした。
図5のグラフは、3種の市販の反射性材料に比較した本発明のサンプルの、光の波長に対する反射率を示す。線18は、それぞれニューハンプシャー州のノースサットンにあるラボスフェア社から入手可能な市販の反射性材料のSPECTRALON(線20)、SPECTRAFLECT(線22)、INFRAGOLD(線24)に比較した、本発明のサンプル5の材料の性能である。これらの材料は、そのメーカーより入手できる最高の拡散反射率の材料であると提示されている。市販の材料についてプロットしたデータは、ラボスフェア社が発行する技術情報カタログより採取した。理解できるように、テストした全ての光の波長において、本発明の反射性材料は、市販の反射性材料よりも顕著に高い反射能を実証した。また、本発明の材料は、市販の材料よりもはるかに高い波長までその反射特性を保持した。
ここで、本願に示す反射能の値は光の完全な反射より高いことを主張しているのではなく、標準として使用されている現状の最高水準のSPECTRALON反射性材料よりもかなり良好な反射能を呈することを認識されたい。
図6のグラフは、本発明の材料のいろいろな厚さについて、同様な厚さのSPECTRALON反射性材料と比較した反射能を示す。線26,28,30,32は、それぞれ本発明のサンプル1,2,3,4の性能を示す。比較のため、線34,36,38は、ラボスフェア社の技術カタログからの刊行データによるSPECTRALON材料の1.0mm、2.0mm、3.0mmの厚さのサンプルの性能をそれぞれ示す。厚さ0.5mmでのSPECTRALON材料の情報は得られなかったが、サンプル1をここで含めた。全てのケースにおいて、本発明の材料は、同様な厚さのSPECTRALON反射性材料よりも反射能がかなり高かった。この差異は、材料の厚みが低下するとより一層顕著になると思われる。本発明の0.5mmの材料は、3.0mmのSPECTRALON材料の1/6の薄さであっても、400〜700nmの可視波長の範囲内で同等以上の反射能を示すことに注目されたい。
図7のグラフは、本発明の延伸膨張PTFE材料の同様な密度を有する4種のサンプルの、光の波長に対する反射率を示す。4種のサンプルのうち、示した2つの異なる厚さのレベルがあり、各レベルにおいて粗い構造と微細な構造がある。線40と42はそれぞれサンプル6と7を示し、それぞれ大きい結節と厚いフィブリルを特徴とする割合に粗い構造を有する。線44と46はそれぞれサンプル2と4を示し、それぞれ小さい結節と微細なフィブリルを特徴とする割合に微細な構造を有する。
同様な厚さの比較において、比較的微細な構造の材料は、テストした全波長において、より粗い構造の材料よりもかなり高い反射能を示した。例えば、厚さ1.0mmのサンプル2は、同じ厚さ1.0mmのサンプル6よりもかなり反射能が高い。
上記の例は、本発明の反射性材料が、現状で商業的に入手可能な最良の拡散反射性材料よりも、広い光スペクトルにわたり、拡散反射性材料としてはるかに良好でより一定して機能することを実証している。
本発明の好ましい態様において、本材料の優れた反射特性(とりわけ可視波長における)は、液晶ディスプレイと併用される背光キャビティのレフレクターとして大きな利点を提供する。背光キャビティは、背光ランプが収容されるスペースを囲むエンクロージャを表わすものとする。このスペースの体積は、一般に、液晶モジュールの直ぐ後ろに配置される。この光キャビティは、これらの用途のために、液晶ディスプレイを見るために必要な輝度を提供する。軍事産業や航空機産業の分野では、活性マトリックスの液晶ディスプレイは、活性マトリックスディスプレイに固有な、増加したビデオアドレッシング速度、色の深さ、より広い観察角のため、受動マトリックス液晶ディスプレイよりも好ましい選択になりつつある。これらのディスプレイは、一般に、より高い背光輝度を有するニーズを引き起こすより低い光の透過を有する。より高い背光輝度に対するこの要請は、高い効率の背光反射材に対するニーズを増加させた。
図8は、一般的な背光液晶ディスプレイのアセンブリー48の分解組立図である。このアセンブリーの主な構成部分は、光を透過する液晶モジュール50である。この構成部分は、一般に、液晶、液晶を活性化させる薄膜トランジスター、光を視準する偏光子、各ピクセル用の色フィルター、及び光配向用のその他のフィルムが挙げられる。液晶ディスプレイモジュールは、背光キャビティ56の中に収容された背光リフレクター54から反射された、ランプ52からの光を受ける。次いでこの光は拡散され、したがって、ディフューザー58によってより均一にされる。次いでの光は液晶ディスプレイモジュール50に入り、そこでディスプレイ像を形成するように調節される。明るさや観察角などをより一層改良し得る種々のこの他の光改質フィルムを取り入れることも公知である。
従来の背光キャビティは、背光に組み込む前に(多数の片に)切削や機械加工された硬いリフレクターを含んでなる。一般に、この構造は、5つの別個の片(1つは後壁で4つは側壁)を作成することを必要とし、それらはディスプレイ中で一緒に配置・接合されなければならない。
これに対し、図9は、背光キャビティ中に取り付ける前の作成後の本発明の反射性材材料60を示す。この材料は割合に容易に切断され、且つ非常に容易に取り扱われるため(例えば、容易に適合し得る)、この材料は、事実上任意の方法で容易に適切なサイズに形成・加工されることができる。切断は、刃を用いた切断、打抜き、レーザー切断、水噴射切断などのいろいろな標準的方法によって行われることができる。
図9に示したように、この材料は、4つの側面62a,62b,62c,62dがそれぞれ所定の折り曲げ線64a,64b,64c,64dにそって折り曲げられ、5つの側面の箱を形成するように切断されている。開口部66a,66b,66c,66dは、ディスプレイケースの突き出たエレメントなどの光学部材を容易に収容するように、この材料に容易に提供されることができる。
図10は、取付中の折り曲げられたアセンブリーの最終的な形態を示す。光学部材52からの光は、本発明の反射性材料60を反射し、ディフューザーと光透過性液晶ディスプレイを通る。設計上の要請により、本発明の反射性材料60は、自立することもでき、あるいは、金属、ポリマー、又はその他のハウジングで裏打ちすることもできる。本材料をハウジングに取り付けることは、機械的手段又は接着剤によって行うことができる。観察されるように、ランプは、一般に、本材料の予め切り込まれた開口部を通って突き出る。
以上の説明から認識されるはずのように、このタイプの構造に装着されるSPECTRALONのような硬いリフレクターは、組み入れる前に、5つの別個な片を高いコストで作成することを必然的に伴う。これらの5つの別個の片は、組み立ての付加的な困難さを生じることに加えて、接続用の継ぎ目が不都合な光のロスをもたらし得る。即ち、本発明は、より容易な作成、より少ない製作パーツ、より容易な組み立てと装着、及びより少ない光減衰継ぎ目といった明確な特長を提供する。しかも、本発明の材料は、今日市販の他の全ての拡散反射性材料よりも、さらに高い拡散反射能を提供する。
前述のように、軍事用及び航空機用の機器製品の寿命は20年以上であることが望まれている。多くの他のポリマー材料と異なり、PTFEは、紫外線による劣化に対して比類なく安定であることが実証されている。多くのポリマー材料は、特定の波長の紫外線を吸収し、材料が劣化し、色が黄色に変化する。これらの用途で光を反射させるために使用される材料は劣化や変色をしてはならないことは明らかである。また、PTFEは少なくとも−268℃〜288℃の使用可能範囲を有し、−55℃〜150℃の一般的な軍事用や航空機用の条件で容易に機能することを可能にすることが周知である。したがって、本材料の上記の優れた特性の全てを基に、これらの用途で従来決っして得られなかった特長や利点を提供することが実証されている。
本願において本発明の特定の態様を例示し、説明してきたが、本発明はこれらの例示や説明に限定されるものではない。いろいろな変化や変更が、次の請求の範囲の中で本発明の一部として取り入れられ具体化され得ることは明らかであろう。

Claims (11)

  1. その中に微細多孔質の空隙を画定するフィブリルによって相互に接続されたポリマー結節を有する延伸膨張ポリテトラフルオロエチレンを含む反射性材料を提供し、
    反射性材料から光エネルギーを反射させるように、可視ディスプレイの背光キャビティの中にその反射性材料を装着する、
    ことを含む、
    可視ディスプレイの背光キャビティの中の改良された光の拡散反射能を提供する方法。
  2. 反射性材料として、反射性材料に照射する光に対して90%を上回る光を反射する拡散反射能を有する材料を提供することをさらに含む請求項1に記載の方法。
  3. 反射性材料として、反射性材料に照射する光に対して95%を上回る光を反射する拡散反射能を有する材料を提供することをさらに含む請求項1に記載の方法。
  4. 反射性材料として、反射性材料がいろいろな形状に容易に形成されることが可能な延伸膨張ポリテトラフルオロエチレンの可撓性シートを提供し、
    非平面状反射面を提供するように反射性材料を形成する、
    ことをさらに含む請求項1に記載の方法。
  5. 反射性材料として厚さが3mm未満の材料を提供することをさらに含む請求項2に記載の方法。
  6. 反射性材料として3mm未満の厚さを有する材料を提供することをさらに含む請求項1に記載の方法。
  7. 反射性材料として0.5mm未満の厚さを有する材料を提供することをさらに含む請求項5に記載の方法。
  8. 反射性材料を液晶ディスプレイ中の光反射パネルとして使用することをさらに含む請求項1に記載の方法。
  9. 結節とフィブリルの構造を有する延伸膨張ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)の少なくとも1つの柔軟なシート、ディスプレイ中に装着された少なくとも1つの光設備、及び光透過性スクリーンを備え、
    延伸膨張PTFEのシートが、ディスプレイ中に、スクリーンを通る光設備からの光の高い拡散反射能を提供するように装着された背光式可視ディスプレイ。
  10. 延伸膨張PTFEが、3mm未満の全シート厚さを形成する層にされた延伸膨張PTFEの多重シートである請求項9に記載の可視ディスプレイ。
  11. 延伸膨張PTFEの表面に照射する可視光の90%より多くがその表面から反射される請求項9に記載の可視ディスプレイ。
JP51029197A 1995-08-29 1996-08-06 背光形液晶ディスプレイ用の光反射面 Expired - Lifetime JP3920339B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/520,633 1995-08-29
US08/520,633 US5838406A (en) 1995-08-29 1995-08-29 Light reflectant surface of expanded polytetrafluoroethylene with nodes and fibrils for backlit liquid crystal displays
PCT/US1996/012825 WO1997008571A1 (en) 1995-08-29 1996-08-06 Light reflectant surface for backlit liquid crystal displays

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11512192A JPH11512192A (ja) 1999-10-19
JP3920339B2 true JP3920339B2 (ja) 2007-05-30

Family

ID=24073440

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP51029197A Expired - Lifetime JP3920339B2 (ja) 1995-08-29 1996-08-06 背光形液晶ディスプレイ用の光反射面

Country Status (6)

Country Link
US (1) US5838406A (ja)
EP (1) EP0847538A1 (ja)
JP (1) JP3920339B2 (ja)
AU (1) AU708836B2 (ja)
CA (1) CA2229931C (ja)
WO (1) WO1997008571A1 (ja)

Families Citing this family (28)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6015610A (en) * 1995-01-06 2000-01-18 W. L. Gore & Associates, Inc. Very thin highly light reflectant surface and method for making and using same
US5905594A (en) * 1995-01-06 1999-05-18 W. L. Gore & Associates, Inc. Light reflectant surface in a recessed cavity substantially surrounding a compact fluorescent lamp
US5781342A (en) * 1995-01-06 1998-07-14 W.L. Gore & Associates, Inc. High light diffusive and low light absorbent material and method for making and using same
US5892621A (en) * 1995-01-06 1999-04-06 W. L. Gore & Associates, Inc. Light reflectant surface for luminaires
US5982542A (en) * 1995-01-06 1999-11-09 W. L. Gore & Associates, Inc. High light diffusive and low light absorbent material and method for making and using same
US5982548A (en) * 1997-05-19 1999-11-09 W. L. Gore & Associates, Inc. Thin light reflectant surface and method for making and using same
US5976686A (en) * 1997-10-24 1999-11-02 3M Innovative Properties Company Diffuse reflective articles
US6863428B2 (en) 1997-10-24 2005-03-08 3M Innovative Properties Company Light guide illumination device appearing uniform in brightness along its length
US6123442A (en) * 1997-10-24 2000-09-26 Minnesota Mining And Manufacturing Company Articles with diffuse reflection of light from light fibers
US6301418B1 (en) 1997-10-24 2001-10-09 3M Innovative Properties Company Optical waveguide with diffuse light extraction
US6424395B1 (en) 1998-04-08 2002-07-23 Toppan Printing Co., Ltd. Light scattering film and liquid crystal display device
US6741788B2 (en) * 1999-07-01 2004-05-25 Honeywell International Inc Efficient light distribution system
EP1105752B1 (en) * 1998-08-18 2002-10-30 Gore Enterprise Holdings, Inc. Contaminant resistant, cleanable, light reflective surface
FR2802692B1 (fr) * 1999-12-17 2003-05-16 Thomson Csf Sextant Dispositif d'eclairage d'un ecran a cristaux liquides
US20030067439A1 (en) * 2001-10-09 2003-04-10 Lichtfuss Hans A. Digital clipboard
JP3795027B2 (ja) * 2003-04-02 2006-07-12 宇明泰化工股▲ふん▼有限公司 フィルター用非対称性多孔質ポリテトラフルオロエチレン膜
US20050136200A1 (en) * 2003-12-19 2005-06-23 Durell Christopher N. Diffuse high reflectance film
US7281834B2 (en) * 2004-01-28 2007-10-16 Photoglow, Inc. Method and apparatus for image illumination using self-contained luminaire
TW200525239A (en) * 2004-01-30 2005-08-01 Chi Mei Optoelectronics Corp Box seat of back-light module
TWI290653B (en) * 2004-01-30 2007-12-01 Chi Lin Technology Co Ltd Casing of bottom lighting backlight module
US7389020B2 (en) 2005-01-28 2008-06-17 Intier Automotive Inc. Light pipe assembly
CN100401155C (zh) * 2005-03-11 2008-07-09 奇菱科技股份有限公司 背光模块的盒座
US7306729B2 (en) * 2005-07-18 2007-12-11 Gore Enterprise Holdings, Inc. Porous PTFE materials and articles produced therefrom
US20070211184A1 (en) * 2006-03-10 2007-09-13 Luminus Devices, Inc. Liquid crystal display systems including LEDs
US7468519B2 (en) * 2006-12-05 2008-12-23 The Boeing Company Near infrared light diffuser
CN101452087B (zh) * 2007-12-06 2012-07-18 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 背光模组及其棱镜片
US7717591B2 (en) * 2007-12-27 2010-05-18 Lumination Llc Incorporating reflective layers into LED systems and/or components
KR101338996B1 (ko) * 2008-12-26 2013-12-09 엘지디스플레이 주식회사 액정표시장치

Family Cites Families (39)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3962153A (en) * 1970-05-21 1976-06-08 W. L. Gore & Associates, Inc. Very highly stretched polytetrafluoroethylene and process therefor
SE392582B (sv) * 1970-05-21 1977-04-04 Gore & Ass Forfarande vid framstellning av ett porost material, genom expandering och streckning av en tetrafluoretenpolymer framstelld i ett pastabildande strengsprutningsforfarande
US3968639A (en) * 1971-06-03 1976-07-13 American Cyanamid Company Electrochromic information displays
US3839957A (en) * 1971-06-08 1974-10-08 Burroughs Corp Electro-mechanical printer
US4035085A (en) * 1973-06-29 1977-07-12 Ppg Industries, Inc. Method and apparatus for comparing light reflectance of a sample against a standard
US4096227A (en) * 1973-07-03 1978-06-20 W. L. Gore & Associates, Inc. Process for producing filled porous PTFE products
US4182551A (en) * 1976-12-20 1980-01-08 Tokyo Shibaura Electric Co., Ltd. Electrochromic display device
JPS5387251A (en) * 1977-01-10 1978-08-01 Matsushita Electric Ind Co Ltd Display device
JPS5936837B2 (ja) * 1977-04-05 1984-09-06 株式会社東芝 光半導体装置
JPS5821268B2 (ja) * 1978-01-23 1983-04-28 シャープ株式会社 エレクトロクロミツク表示装置
JPS54141152A (en) * 1978-04-24 1979-11-02 Sumitomo Electric Ind Ltd Electrochromic display device
JPS5532045A (en) * 1978-08-28 1980-03-06 Sumitomo Electric Ind Ltd Electrochromic display device
US4354741A (en) * 1979-10-12 1982-10-19 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Electrochromic display device
US4463045A (en) * 1981-03-02 1984-07-31 The Procter & Gamble Company Macroscopically expanded three-dimensional plastic web exhibiting non-glossy visible surface and cloth-like tactile impression
DE3144151A1 (de) * 1981-11-06 1983-05-19 Robert Bosch Gmbh, 7000 Stuttgart Lcd-anzeigevorrichtung
JPS58102218A (ja) * 1981-12-14 1983-06-17 Seikosha Co Ltd エレクトロクロミツク表示装置
US4523319A (en) * 1983-05-10 1985-06-11 Brown University Laser tape systems
DE3436409A1 (de) * 1984-10-04 1986-04-10 Vdo Adolf Schindling Ag, 6000 Frankfurt Fluessigkristallanzeige
US4764932A (en) * 1985-12-13 1988-08-16 Continental Laser Corporation Ion laser having direct liquid cooling of segmented discharge tube
JPS6315230A (ja) * 1986-07-08 1988-01-22 Hitachi Maxell Ltd エレクトロクロミツク表示素子
JPS63104030A (ja) * 1986-10-22 1988-05-09 Fuji Electric Co Ltd エレクトロクロミツク表示素子
US4772124A (en) * 1987-04-24 1988-09-20 Fusion Systems Corporation Probe for a radiometer
US4802186A (en) * 1987-07-06 1989-01-31 Hughes Aircraft Company High reflectance laser resonator cavity
EP0313263B1 (en) * 1987-10-19 1993-03-24 W.L. Gore & Associates, Inc. Rapid recoverable ptfe and a process for its manufacture
US5462705A (en) * 1988-10-27 1995-10-31 Labsphere, Inc. Method of forming diffusely reflecting sintered fluorinated long-chain addition polymers doped with pigments for color standard use
US4912720A (en) * 1988-10-27 1990-03-27 Labsphere, Inc. Laser cavity material
DE3840632A1 (de) * 1988-12-02 1990-06-07 Kempf Georg Ulrich Streuscheibe
US4902423A (en) * 1989-02-02 1990-02-20 W. L. Gore & Associates, Inc. Highly air permeable expanded polytetrafluoroethylene membranes and process for making them
JP2814574B2 (ja) * 1989-06-15 1998-10-22 住友電気工業株式会社 ポリテトラフルオロエチレン多孔質体およびその製造方法
US5037618A (en) * 1990-04-13 1991-08-06 Peroxidation Systems, Inc. Oxidation chamber
US5116115A (en) * 1990-05-09 1992-05-26 Wyko Corporation Method and apparatus for measuring corneal topography
KR950006318B1 (ko) * 1990-07-16 1995-06-13 미쓰이세끼유 가가꾸고오교오 가부시끼가이샤 확산반사체(diffusion reflector) 및 그를 이용한 고체레이저 장치
DE69219371T3 (de) * 1991-01-22 2003-04-17 Toray Industries Reflektor für flächenartige Lichtquelle
US5293546A (en) * 1991-04-17 1994-03-08 Martin Marietta Corporation Oxide coated metal grid electrode structure in display devices
US5422756A (en) * 1992-05-18 1995-06-06 Minnesota Mining And Manufacturing Company Backlighting system using a retroreflecting polarizer
US5241180A (en) * 1992-08-05 1993-08-31 General Electric Company Radiation detection devices with tapered scintillator crystals
JP2732174B2 (ja) * 1992-10-30 1998-03-25 タイホー工業株式会社 面光源板
US5488473A (en) * 1994-03-01 1996-01-30 Labsphere, Inc. Method of and apparatus for increasing measurement sensitivity of fluorescence and luminescence
US5596450A (en) * 1995-01-06 1997-01-21 W. L. Gore & Associates, Inc. Light reflectant surface and method for making and using same

Also Published As

Publication number Publication date
CA2229931A1 (en) 1997-03-06
JPH11512192A (ja) 1999-10-19
EP0847538A1 (en) 1998-06-17
AU708836B2 (en) 1999-08-12
CA2229931C (en) 2001-04-03
AU6767096A (en) 1997-03-19
US5838406A (en) 1998-11-17
WO1997008571A1 (en) 1997-03-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3920339B2 (ja) 背光形液晶ディスプレイ用の光反射面
JP3803377B2 (ja) 光反射面とその製造及び使用方法
JP4260884B2 (ja) 光再分配材料
US5892621A (en) Light reflectant surface for luminaires
US5982542A (en) High light diffusive and low light absorbent material and method for making and using same
US6015610A (en) Very thin highly light reflectant surface and method for making and using same
EP1065439B1 (en) Light reflectant surface in a recessed cavity substantially surrounding a compact fluorescent lamp
JP2004070328A (ja) 干渉縞フィルターを含む光学要素
JPH04296819A (ja) 面光源用反射板基材
KR101897285B1 (ko) 편광자 보호 필름
JPH09211729A (ja) 反射型スクリーン
JP5714369B2 (ja) 表面処理フィルムおよびその製造方法
CN1204404A (zh) 高漫射低吸收光学材料及其制备与使用方法
Maxfield et al. P‐57: High‐Resolution Projection Screen with Adjustable Diffusing Angles

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060411

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20060710

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20060821

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070116

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070215

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100223

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110223

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120223

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130223

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130223

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140223

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term