JP3920165B2 - エアゾール製品 - Google Patents
エアゾール製品 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3920165B2 JP3920165B2 JP2002214593A JP2002214593A JP3920165B2 JP 3920165 B2 JP3920165 B2 JP 3920165B2 JP 2002214593 A JP2002214593 A JP 2002214593A JP 2002214593 A JP2002214593 A JP 2002214593A JP 3920165 B2 JP3920165 B2 JP 3920165B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- aerosol
- injection
- charge
- charge holding
- injection hole
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Containers And Packaging Bodies Having A Special Means To Remove Contents (AREA)
- Nozzles (AREA)
- Electrostatic Spraying Apparatus (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明はエアゾール製品に関する。さらに詳しくは、製品を振るなどにより電荷を発生させ、発生させた電荷と共にエアゾール組成物を噴射することができるエアゾール製品に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般にエアゾール製品は、原液と噴射剤からなるエアゾール組成物をエアゾール容器に充填しており、スプレータイプの製品の場合は、噴射剤(液化ガス)の気化による体積膨張により、原液を細かい霧状にして対象物に対して均等に、かつ広い範囲に噴射することができる。その用途はヘアスプレーやトリートメントスプレーなどの頭髪用製品、消炎鎮痛剤スプレーや殺菌消毒スプレーなどの皮膚用製品、殺虫スプレーや消臭スプレーなどの空間用製品、ダストブローやペイント、潤滑スプレーなどの家庭・工業・自動車用製品等と種々に及んでいる。
【0003】
一方、近年、空気イオン、イオン水など、電気を帯びた流動体に注目が集まっており、それらに関するさまざまな商品が生産されている。
【0004】
空気イオンとは、気体内のプラスまたはマイナスに帯電した微粒子(酸素分子など)のことをいい、正に帯電しているものをプラスイオン、負に帯電しているものをマイナスイオンという。一般的な発生原理としては、遊離電子が空気中に放出されて、これが他の気体分子と衝突し付着して発生する。これらの原理を用いたプラスイオンの発生方法には電気的な発生方法であるコロナ放電が知られている。また、マイナスイオンの発生方法には、レナード効果による発生、微量放射線による発生、電気的な発生(コロナ放電)があり、さらに、トルマリンを擦る、熱を加えるなど外部からエネルギーを加えて発生させる方法が知られている。
【0005】
これらの空気イオンは除帯電、除粉塵、抗菌などの効果を目的に、エアコン、空気清浄機などの製品に用いられ生産販売されている。さらに、マイナスイオンの生体に対する効果として、特に疲労回復(乳酸中和)、リラックス効果、様々な病気の症状を軽減したり、治癒したりする効果などが認められており、様々な商品として期待されている。
【0006】
また、イオン水はアルカリイオン水と酸性イオン水に分けられ、一般的に水の電気分解により生成されている。そして、アルカリイオン水は健康に良い飲料水として、酸性イオン水は消毒水、化粧水などとしてそれぞれ用いられており、広く家庭などに普及している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記イオンによる効果を得るためにはイオンを発生させる特殊な装置が必要となる。またエアゾール製品の場合、ロングチューブなどの狭い通路にエアゾール組成物を勢いよく流通させるとエアゾール組成物は電荷を帯びるが(特許番号2628274号参照)、帯電する電荷量は少なく、前述した空気イオンあるいはイオン水の効果はあまり得ることができない。
【0008】
本発明は、簡単な方法により電荷を発生させ、発生した電荷と共にエアゾール組成物を噴射することができるエアゾール製品を提供することを技術課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明のエアゾール製品は、容器本体とその容器本体開口部に固着されるエアゾールバルブとからなるエアゾール容器と、そのエアゾール容器内部に充填されるエアゾール組成物と、前記エアゾールバルブに装着され、噴射孔と、その噴射孔とエアゾールバルブとを連通する噴射通路とを備えている噴射部材と、電荷を発生させ、発生した電荷を蓄積することができる電荷保持部とから構成されており、前記電荷保持部は、内部表面が導電性部材および非導電性部材で覆われた空洞部と、その空洞部内に収容された粉末とからなり、前記電荷保持部は前記噴射部材の噴射孔および/または噴射通路と、前記電荷保持部に蓄積した電荷を噴射されるエアゾール組成物に帯電させることができるように通電可能に構成されていることを特徴としている(請求項1)。
本発明のエアゾール製品の第2の態様は、容器本体とその容器本体開口部に固着されるエアゾールバルブとからなるエアゾール容器と、そのエアゾール容器内部に充填されるエアゾール組成物と、前記エアゾールバルブに装着され、噴射孔と、その噴射孔とエアゾールバルブとを連通する噴射通路とを備えている噴射部材と、電荷を発生させ、発生した電荷を蓄積することができる電荷保持部とから構成されており、前記電荷保持部が噴射通路の少なくとも外周面の一部と接触しながらその外周面を移動することができる移動部材を備えており、前記電荷保持部は前記噴射部材の噴射通路と、前記電荷保持部に蓄積した電荷を噴射されるエアゾール組成物に帯電させることができるように通電可能に構成されていることを特徴としている(請求項2)。
本発明のエアゾール製品の第3の態様は、容器本体とその容器本体開口部に固着されるエアゾールバルブとからなるエアゾール容器と、そのエアゾール容器内部に充填されるエアゾール組成物と、前記エアゾールバルブに装着され、噴射孔と、その噴射孔とエアゾールバルブとを連通する噴射通路とを備えている噴射部材と、その噴射部材に設けられた、電荷を発生させ、発生した電荷を蓄積することができる電荷保持部とから構成されており、前記電荷保持部は、擦って摩擦を生じさせる帯電面を有しているものであり、噴射部材の上部を軸に回動自在に設けられており、前記電荷保持部は前記噴射部材の噴射孔および/または噴射通路と、前記電荷保持部に蓄積した電荷を噴射されるエアゾール組成物に帯電させることができるように通電可能に構成されていることを特徴としている(請求項3)。
本発明のエアゾール製品の第4の態様は、容器本体とその容器本体開口部に固着されるエアゾールバルブとからなるエアゾール容器と、そのエアゾール容器内部に充填されるエアゾール組成物と、前記エアゾールバルブに装着され、噴射孔と、その噴射孔とエアゾールバルブとを連通する噴射通路とを備えている噴射部材と、その噴射部材に設けられた、電荷を発生させ、発生した電荷を蓄積することができる電荷保持部とから構成されており、前記電荷保持部は、導電性のチップで形成された噴射孔と、その噴射孔と着脱自在な電荷発生部とからなり、噴射孔に密着している電荷発生部を剥がすことにより、噴射孔を剥離帯電させるように構成されたことを特徴としている(請求項4)。
本発明のエアゾール製品の第5の態様は、容器本体と、その容器本体開口部に固着されるエアゾールバルブとからなるエアゾール容器と、そのエアゾール容器内部に充填されるエアゾール組成物と、前記エアゾールバルブに装着され、噴射孔と、その噴射孔とエアゾールバルブとを連通する噴射通路とを備えている噴射部材と、前記エアゾール容器に係合しているカバー部材とから構成されており、前記カバー部材が、電荷を発生させ、発生した電荷を蓄積することができる電荷保持部を備えており、前記カバー部材が、噴射部材の前面で当接して、前記電荷保持部と前記噴射孔とを電気的に通電する通電位置と、噴射部材の上を覆い、前記電荷保持部と前記噴射孔とを電気的に遮断する遮断位置との間で回動する切替部を備えているを特徴としている(請求項5)。
【0010】
【作用および発明の効果】
本発明のエアゾール製品は、電荷を発生させ、発生した電荷を蓄積できる電荷保持部を備えているため、発生した電荷は外部に放出されず、電荷を多く蓄積することができる。
【0011】
また電荷保持部と噴射孔および/または噴射通路とが通電可能であるため、エアゾール組成物を噴射するときに噴射孔または噴射通路を流れるエアゾール組成物は前記蓄積されている電荷が付与されやすくなり、その結果、噴射孔から噴射されるエアゾール組成物の電荷量は多くなり、空気イオンまたはイオン水等電気を帯びた流動体の効果が得られやすくなる。また、電荷を発生させる手段が接触帯電、摩擦帯電、剥離帯電、衝突帯電のいずれかである場合には簡単な構成または方法により電荷を発生させることができる。
【0012】
前記電荷保持部が、粉末と、粉末を収容する空洞部とを備えているため、その空洞部内で前記粉末同士および粉末と空洞部内面とが接触、摩擦、あるいは衝突することにより粉末が帯電し、それによって発生した電荷が粉末および空洞部内表面に蓄積される。つまり、エアゾール製品を振るなどの簡単な操作により電荷を発生させることができる。また前記電荷保持部が、内部表面が導電性部材および非導電性部材で覆われている空洞部を有し、空洞部には粉末が収められているため、帯電した粉末は導電性部材に電気的に引き寄せられて付着するが、電荷を放出すると導電性部材から離れて非導電性部材に蓄積するため、電荷保持部の本体を内部を透かして見えるもので構成すると、目視にて電荷を保持しているか否かがわかる。
【0013】
本発明のエアゾール製品の第2の態様は、電荷を発生させ、発生した電荷を蓄積することができる電荷保持部を備えたエアゾール製品であって、電荷保持部が噴射通路の少なくとも外周面の一部と接触しながらその外周面を移動することができる移動部材を備えており、前記電荷保持部は前記噴射部材の噴射通路と、前記電荷保持部に蓄積した電荷を噴射されるエアゾール組成物に帯電させることができるように通電可能に構成されているため、その移動部材が外周面を移動することにより摩擦が生じ、外周面および移動部材は帯電する。つまり、エアゾール製品を振るなど、使用前に行う簡単な行為により電荷を帯電させることができる。また、噴射通路の外周面に蓄積できるため、エアゾール組成物に電荷を付与しやすい。
【0014】
本発明のエアゾール製品の第3の態様は、電荷を発生させ、発生した電荷を蓄積することができる電荷保持部を備えたエアゾール製品であって、電荷保持部は、擦って摩擦を生じさせる帯電面を有しているものであり、噴射部材の上部を軸に回動自在に設けられており、前記噴射部材の噴射孔および/または噴射通路へ、前記電荷保持部に蓄積した電荷を噴射されるエアゾール組成物に帯電させることができるように通電可能に構成されているため、帯電面を衣類や紙、ガラス、皮膚、樹脂などの日常品で擦り、摩擦を生じさせることで電荷保持部を帯電させることができる。
本発明のエアゾール製品の第4の態様は、電荷を発生させ、発生した電荷を蓄積することができる電荷保持部を備えたエアゾール製品であって、前記電荷保持部は、導電性のチップで形成された噴射孔と、その噴射孔と着脱自在な電荷発生部とからなり、噴射孔に密着している電荷発生部を剥がすことにより、噴射孔を剥離帯電させるように構成されているため、チップを剥がすことにより噴射孔に電荷を付与させることができる。
本発明のエアゾール製品の第5の態様は、容器本体と、その容器本体開口部に固着されるエアゾールバルブとからなるエアゾール容器と、そのエアゾール容器内部に充填されるエアゾール組成物と、前記エアゾールバルブに装着され、噴射孔と、その噴射孔とエアゾールバルブとを連通する噴射通路とを備えている噴射部材と、前記エアゾール容器に係合しているカバー部材とから構成されており、前記カバー部材が、電荷を発生させ、発生した電荷を蓄積することができる電荷保持部を備えており、前記カバー部材が、噴射部材の前面で当接して、前記電荷保持部と前記噴射孔とを電気的に通電する通電位置と、噴射部材の上を覆い、前記電荷保持部と前記噴射孔とを電気的に遮断する遮断位置との間で回動する切替部を備えているため、切替部を通電位置にすることにより電荷保持部に蓄積された電荷を噴射孔に帯電することができる。また、エアゾール製品を使用しないときは、切替部を遮断位置にすることにより、電荷保持部と噴射孔が電気的に遮断され、かつ、噴射部材を押し下げできないように保護する。
【0015】
【発明の実施の形態】
次に図面を参照しながら本発明のエアゾール製品の実施形態を説明する。図1aは本発明のエアゾール製品の一実施形態を示す一部断面の側面図であり、図1bはその要部を拡大した断面側面図であり、図2aは本発明のエアゾール製品の他の実施形態を示す一部断面の側面図であり、図2bはその要部の斜視図であり、図3aは本発明のエアゾール製品のさらに他の実施形態を示す一部断面の側面図であり、図3bは本発明のエアゾール製品のさらに他の実施形態を示す要部の側面図であり、図4aは本発明のエアゾール製品の他の実施形態を示す一部断面の側面図であり、図4bはその要部の傾斜図であり、図5は本発明のエアゾール製品の他の実施形態を示す一部断面の側面図であり、図6は本発明のエアゾール製品の他の実施形態を示す一部断面の側面図であり、図7aは本発明のエアゾール製品の他の実施形態を示す一部断面の側面図であり、図7bはその平面図であり、図7cはその要部の背面図であり、図8は本発明のエアゾール製品の他の実施形態を示す一部断面の側面図であり、図9は本発明のエアゾール製品に用いられるエアゾールバルブの一例の一部断面の側面図である。
【0016】
図1aに示すエアゾール製品1は、有底筒状の耐圧性の容器本体2と、その容器本体2の上部開口部に固着されたエアゾールバルブ3(以下、単にバルブという)と、そのバルブ3に取り付けられた噴射部材4と、そのバルブ3と噴射部材4を覆い電荷保持部10を備えているキャップ5とを有する。
【0017】
容器本体2は従来公知のものであり、アルミニウムやブリキなどの金属板をたとえば有底筒状に絞りしごき加工して胴部6を成形し、その上部にネッキング加工などで肩部7および首部を形成し、首部の上端にカーリング加工でビード8を形成している。なおポリエチレンテレフタレートなどの合成樹脂やガラスなど、他の材質のものも採用することができる。
【0018】
前記バルブ3は例えば図9に示すように、容器本体のビード8にクリンプされるマウンティングカップBと、そのマウンティングカップBの中央に保持されるハウジングCと、そのハウジングC内に上下動自在に収容されるステムDと、そのステムDを常時上向きに付勢するスプリングEと、ハウジングCの下端から容器本体底部に伸びているディップチューブHとからなる従来公知のものである。
【0019】
図1aに戻って、前記噴射部材4は、噴射孔12と、バルブ3のステムDを挿入するステム挿入口11と、さらに前記噴射孔12とステム挿入口11とを連通する噴射通路9とを備えた押しボタン状のものである。噴射部材4は、バルブ3のステムDをステム挿入口11に挿入することにより装着することができ、噴射部材4の上端を指で押し下げることによりステムDが共動して下降し、バルブ3が開放される。このとき、エアゾール容器2内部に充填されているエアゾール組成物はディップチューブHからハウジングC内部に導入され、さらにステムD、ステム挿入口11、噴射通路9を通過して噴射孔12から外部に噴射される。なお噴射孔12および/または噴射通路9は、後述する電荷保持部10に蓄積された電荷をエアゾール組成物が噴射されるときに噴射孔や噴射通路を通過するエアゾール組成物に帯電させやすくするために、アルミニウムやブリキ、鉄、ステンレス、銅などの金属からなり優れた導電性を有する導電性材料で形成することが好ましい。その場合、電荷保持部10と噴射孔12および/または噴射通路9とは互いに接して電気的に通じていることが好ましい。一方、噴射操作するときに蓄積された電荷が操作する指から人体へ、さらに人体から地面へと流れ放出されないために、噴射部材4本体をジュラコン、ナイロン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレートなどの合成樹脂などの導電性の低い材料で構成したり、噴射部材の外表面をニトリルゴム、スチレンブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、シリコーンゴムなどのゴム、エラストマー、コルクなどの絶縁体で被覆することが好ましい。なお、この実施の形態では、噴射孔を有する金属製のチップ12aを噴射部材に装着しており、そのチップ12aと電荷保持部10とが接触し通電可能となっている。
【0020】
また、前記エアゾール容器に充填されるエアゾール組成物としては特に限定されないが、たとえば殺虫成分や害虫忌避成分、消臭成分、芳香成分、殺菌・消毒成分、洗浄成分、ペイント成分、防錆成分、潤滑成分などの空間やカーテン、ガラス、衣類、壁、機械類など、家庭や工業用で使用される有効成分や、制汗成分、殺菌・消毒成分、消炎鎮痛成分、鎮痒成分、保湿成分、害虫忌避成分、芳香成分などの皮膚に使用する有効成分、スタイリング成分、トリートメント成分、カラーリング成分、保湿成分、芳香成分などの頭髪に使用される有効成分などを配合した原液と、液化石油ガスやジメチルエーテルおよび前記液化石油ガスとジメチルエーテルの混合物からなる液化ガスや、チッ素ガス、炭酸ガス、亜酸化チッ素ガス、圧縮空気などの圧縮ガス、さらには前記液化ガスと圧縮ガスの混合物などの噴射剤とからなるものがあげられ、用途や目的などに応じて適宜選択される。なお、電荷保持部に蓄積された電荷を外部に噴射しやすく、電荷による効果が得られやすい点から霧状で噴射しうるエアゾール組成物が好ましい。
【0021】
前記キャップ5は、容器本体のビード8にクリンプしたバルブ3の周縁に脱着自在に被せられる有底筒状のキャップ本体5aと、キャップ本体に装着されキャップ本体との間に空洞部を形成するキャップ装着部10aと、さらに前記空洞部に収容される粉末10bとからなる。
【0022】
前記キャップ本体5aは、前述の合成樹脂などの非導電性材料からなり、電荷保持部10とエアゾール容器2との通電を遮断し、電荷保持部10に蓄積されている電荷をエアゾール容器2へ、さらにエアゾール容器2を通じて人や地面などに放出されるのを防止する。
【0023】
前記キャップ装着部10aは、図1bに示すように前述の金属などの導電性材料で構成されており、キャップ本体5aに装着した状態で外部に露出する外表面10cをシリコーンゴムや合成ゴムなどの絶縁体で被覆している。なおキャップ装着部10aは、キャップ本体5aと同じ合成樹脂などの非導電性材料で形成し、空洞部内面10dを金属などの導電体で被覆してもよい。
さらにキャップ装着部10aは、噴射部材に装着されているチップ12aと通電可能となるように導電性を有する舌片13を備えており、その舌片13はキャップ5をエアゾール容器2に装着しているときはチップ12aと接触して電荷保持部10の電荷をチップ12aに付与することができる。
前記粉末10bは、酢酸セルロース、テフロン(デュポン社の登録商標)、塩化ビニル、セロファン、セルロイド、ポリエチレン、ポリプロピレン、カーバイド、ポリスチレンなどのマイナスに帯電しやすい粉末や、アスベスト、ガラス、雲母、ナイロン、アクリルなどのプラスに帯電しやすい粉末、アルミニウム、鉄、銅、ニッケルなどの金属粉末などから、前記空洞部内面の材質を考慮し、帯電させたい電荷の種類に応じて適宜選択することができる。
【0024】
本実施の形態では、前記粉末10bを空洞部に収容したキャップ5をエアゾール容器2に装着した状態で振ることにより、粉末10b同士や粉末10bと空洞部内面10dとが接触あるいは衝突し、その接触あるいは衝突さらには摩擦により粉末10bおよび空洞部内面10dが帯電され、電荷保持部10に電荷が蓄積される。これにより、キャップ5を装備しているときはエアゾール製品1を振ることにより電荷保持部10に電荷を蓄積させると同時に電荷が静電誘導によって舌片13を介して噴射孔12を帯電させることができる。なお、キャップ5のみを振って電荷保持部10を帯電させ、その後キャップ5をエアゾール容器2に被せて噴射孔12を帯電させてもよい。
【0025】
また本実施の形態では、空洞部内面10dが導電性部材(キャップ装着部)と非導電性部材(キャップ本体)とからなるため、粉末の電荷がなくなると導電性部材に電気的に接着していた粉末が剥がれ落ちて非導電性部材に蓄積されるため、目視にて電荷の有無を確認することができる。
【0026】
噴射孔12に電荷を帯電させた後、キャップ5を外し、前述したように噴射部材4を押し下げると、エアゾール組成物は噴射通路9を通って帯電した噴射孔12から噴射される。この噴射孔12から噴射される霧状の噴射物は、噴射孔12を通過するときにその帯電した噴射孔12のチップ12aと接触し、噴射孔12に蓄積された電荷が噴射物に付与され、噴射物が帯電することになる。そして、帯電した霧状の噴射物が噴射され、拡散される。帯電した霧状の噴出物はエアゾール組成物中に配合した有効成分による効果以外にも、衣類やカーテン、ガラス、機械類、頭髪、人体などの噴射対象面に対する除電効果、同電位に荷電された粒子同士の反発による拡散効果、衣類やカーテン、ガラス、機械類、頭髪、人体さらには害虫などの噴射対象物の電気的な特性を利用してエアゾール組成物(有効成分)を選択的に付着させるなどの効果を有する。なお、使用後は、電荷発生部10および粉体10bの電荷は、放置していても自然に放電されるが、例えば舌片13を接地するなどにより積極的に放電させるようにしてもよい。また、電荷保持部10を開閉自在にすることで、使用後に電荷保持部10を開き、内部の粉末10bを放電させてもよい。
【0027】
図2aに本発明のエアゾール製品の他の実施形態を示す。図2aに示すエアゾール製品20は、バルブに装着している噴射部材21と、エアゾール容器のバルブ装着部分に係合しているカバー部材22を備えている。噴射部材21は前述した図1のエアゾール製品1と同様に噴射孔23と、ステムDを挿入させるステム挿入口24と、噴射通路25とを備えている。
【0028】
前記カバー部材22は、バルブ装着部分に係合する基部26と、噴射部材21の両側面を囲むように前記基部26の両側面に設けられる側壁部27と、側壁部27の間に回動自在に設けられるカバー兼用の切替部29からなる。前記側壁部27には、図1bに示すものとほぼ同様の電荷を発生させ保持する電荷保持部28が設けられている。そして前記切替部29は、その電荷保持部28と噴射部材21の噴射孔23との電気的なつながりの通電/遮断を操作するものである。
【0029】
前記切替部29は板状の本体29aと、その本体29aに突出する軸部29bと、他端から左右に突出する係止部29cとを備えている。前記側壁部29の前端上部の内面には、切替部29の軸部29bを回動自在に支持する軸受け部27aが形成されており、後端上部には、係止部29cを上向きに係止する係止段部27bが設けられている。それにより切替部29は、噴射部材21の前面と当接する通電位置と、その位置から外向き、かつ、上向きに回動して噴射部材21の上を覆う遮断位置との間で回動自在となる。さらに切替部29の本体29aには、噴射孔23の周囲と通電するように接触する部位23aを有し、かつ噴射部材21の押し下げに伴って噴射孔23から噴射される噴射物を遮らないように通す開口23bが設けられている。開口23bは、噴射部材21の上下動に対応するように上下に長い。
【0030】
前記切替部29の本体29aおよび軸部29bならびに側壁部27の軸受け部27aは金属などの導電材料で一体に構成すると共に、軸受け部27aと電荷保持部28とは導電性の材料で電気的に通じさせている。したがって切替部29が図2aの実線で示すように通電位置にある場合は、電荷保持部28は切替部29を介して噴射孔23と通電可能になる。エアゾール製品を使用しないときは、破線で示すように切替部29を遮断位置まで回動させる。それにより電荷保持部28と噴射孔23とは電気的接続されない。なおその場合は、切替部29は噴射部材21の上部を覆うので、噴射部材21を押し下げ操作できないように保護することができる。
【0031】
この実施の形態も前述の実施の形態と同様に、噴射操作させる前にまずエアゾール製品を振るなどにより電荷保持部28で電荷を発生させて蓄積し、ついで切替部29を通電位置にしてから噴射部材21を操作する。このときエアゾール組成物はバルブのステムDから噴射部材のステム挿入口24、噴射通路25を通り、噴射孔23から噴射されるが、噴射孔23を通過するときに電荷が付与されて、電荷と共に外部に噴射される。なお前記側壁部27の係止段部27bを容器本体と通電させるようにしても良い。その場合は切替部29を上向きに回動させた遮断状態のときに、電荷保持部28から残存する電荷を放電させることができる。また、切替部29は全体を金属などの導電性材料にする必要がなく、全体を合成樹脂などの非導電性材料とし、必要な部位のみに通電層を設けるようにしてもよい。さらに、切替部29の内部に電荷保持部28を設けてもよい。その場合は軸部29bを経由した側壁部27との通電が不要になる。さらに切替部29と側壁部27の両方に電荷保持部28を設けてもよい。また図2aのエアゾール製品20では噴射部材21の側面(前面)に噴射孔23を設けているが、上面に設けることもできる。その場合は切替部29を噴射部材21の上面側に回動させたときに噴射孔23に当接させて通電状態とする。そして下向きに倒したときが遮断状態となる。
【0032】
図3aに本発明のエアゾール製品の他の実施形態を示す。図3aに示すエアゾール製品30は、バルブのステムDに装着され電荷保持部35を備えた噴射部材34を有する。他の容器本体32、バルブ33等の構成は従来公知のものである。
【0033】
噴射部材34は、エアゾール製品1の電荷保持部10と同様に内部に粉末を収納した電荷保持部35と、噴射孔36と、ステム挿入口38と、噴射孔36とステム挿入口38とを連通する噴射通路37とを有し、噴射部材本体は合成樹脂などの非導電性材料で構成されている。また、電荷保持部35の天面39はシリコーンゴム、合成ゴムやコルクなどの絶縁体で覆われている。この実施の形態では、エアゾール製品1と同様に製品を振るなどして粉末に電荷を発生させ、蓄積することができる。また、噴射通路37の一部として金属チューブ37aを用いており、その金属チューブ37aは電荷保持部35の導電性部材と接触しているため、電荷保持部35と通電可能である。そのため、エアゾール組成物が金属チューブ37aを流れる際に、電荷保持部35に蓄積されている電荷が付与され、エアゾール組成物と共に電荷を外部に噴射することができる。
また、上記エアゾール製品30は、図3bに示すように金属チューブを長くしたノズル37bを設けてもよい。これにより、エアゾール組成物と金属チューブの接触面積が大きくなり、より多くの電荷がエアゾール組成物に付与される。その場合、金属チューブの表面は、蓄積されている電荷が外部と接触することで放電されないように非導電部材で覆うことが好ましい。
【0034】
図4に本発明のエアゾール製品の他の実施形態を示す。図4に示すエアゾール製品40は、従来公知の容器本体42と、ステムDをステム挿入口46aに挿入すると共に容器本体肩部の二重巻き締め部に係合され電荷保持部45を有する噴射部材44とを有する。
【0035】
前記電荷保持部45は図4bの破線で示すように噴射部材44の側面に設けられており、外部表面45aは絶縁体で覆われ、図1aの電荷保持部10と同様に中空で、空洞部48には樹脂等の粉末49が収納されている。
【0036】
この噴射部材44は、上面に配置される噴射孔46と、下端に位置するステム挿入口46aと、その噴射孔46とステム挿入口46aとを真っ直ぐに連通する噴射通路46bと、前面の押部47と、電荷保持部45と繋がっている後面のヒンジ部47aとを有する。ステム挿入口46aはステムDを挿入することで噴射部材44とエアゾール容器とを係合している。これにより、エアゾール組成物はステムDを通って、ステム挿入口46a、噴射通路46b、そして噴射孔46から噴射される。押部47は矩形のブロックであり、表面は絶縁体で覆われている。この実施形態では電荷保持部45はステム挿入口46a、噴射通路46bおよび噴射孔46と同一の材料で構成されており、ヒンジ部47aを介して繋がっている。そのため、電荷保持部45はステム挿入口46aから噴射通路46b、噴射孔46まで電気的に通電している。これにより、押部47を押し下げる噴射動作を行うとき、エアゾール組成物はステム挿入口46aから噴射通路46bさらには噴射孔46に至るまでいずれの部位でも電荷が付与され、図1のエアゾール製品1と同様の効果をもつことができる。
【0037】
図5に本発明のエアゾール製品の他の実施形態を示す。図5に示すエアゾール製品50の噴射部材54は、電荷保持部として機能するノズル51を有する。他の構成は図3のエアゾール製品30と同様であり、従来公知の容器本体52と、バルブ53とを有し、ステムDから噴射通路55a、55bを介して噴射孔56に連通している。ノズル51は、導電性材料からなるノズル本体51a、その本体51aの外周面上を摺動自在に移動できる円筒状の移動部材57と、その本体51aの中心に位置する噴射通路55bと、前記移動部材57をノズル51内に係止する係止具58と、噴射孔56とからなる。そのため、円筒状の移動部材57を激しく移動させることで、移動部材57とノズル本体51aとの間で摩擦による帯電が起きる。さらに、ノズル51に帯電された電荷は、噴射部材54を押し下げることで、ノズル本体51aを介して、噴射通路55bを流れるエアゾール組成物に付与することができる。移動部材57の材料は特に限定されないが外表面を非導電性材料とすることが好ましい。これにより、帯電された電荷が他のものと接触して放電するような現象が起こらない。
【0038】
図6に本発明のエアゾール製品の他の実施形態を示す。図6のエアゾール製品60の噴射部材61は、有底筒状の噴射部材本体62と、電荷保持部63とからなる。また、前述と同様にステムDから噴射通路65を介して噴射孔64に通じており、さらに、容器本体、バルブ等は従来公知のものである。噴射部材本体62は非導電性材料からなり、ヒンジ部69を介して押部69aを備えている。押部69aの中心には噴射孔64が位置し、押部69aを押し下げることで、ステムDが押し下げられ、バルブが開放する。電荷保持部63は、円筒状の本体66と、その本体66の中心に位置する噴射通路65と、その本体の外周面上を上下に摺動自在に移動できる円筒状の移動部材67と、移動部材67を支える係止具68とから構成される。この実施の形態も、図5のエアゾール製品50と同様に移動部材67を激しく移動させることで、移動部材67と本体66との間で摩擦による帯電が起きる。それにより、エアゾール製品60を操作すると噴射通路65を介してエアゾール組成物に電荷を付与することができる。なお、この実施の形態では本体の噴射孔64近辺に合成ゴムやシリコーンゴムなどの絶縁体62aを装着しており、噴射部材本体62とは電気的に完全に遮断している。
【0039】
図7に本発明のエアゾール製品の他の実施形態を示す。図7のエアゾール製品70の噴射部材71は、本体72と、その本体上部を軸に回動自在に設けられている電荷保持部73と、その電荷保持部73を収容できる収容部73aと、噴射孔74と、その電荷保持部73と噴射孔74と通電させる導電性の橋75とを備えた押しボタン状のものである。また、従来のエアゾール製品と同様にステムDから噴射通路76、76aを介して噴射孔74に通じている。電荷保持部73は帯電面77を有しており、テフロン、塩化ビニル、セロファン、セルロイド、ポリエチレン、ポリスチレンなどの合成樹脂やアルミニウムや銅、鉄、ニッケルなどの金属またはエボナイトなどからなる。そのため、その帯電面77を衣類(レーヨン、羊毛、木綿、絹、麻など)や紙、ガラス、皮膚、樹脂(アクリル、ナイロンなど)などの日常品で擦り、摩擦を生じさせることで電荷保持部73を帯電させることができる。この実施の形態は、上記のように帯電面77を帯電させることで、橋75を介して噴射孔74を帯電させることができる。それにより、図1のエアゾール製品1と同様に噴射されるエアゾール組成物に電荷を付与することができる。
【0040】
図8に本発明のエアゾール製品の他の実施形態を示す。図8のエアゾール製品80の噴射部材81は、従来公知である押ボタン型の噴射部材本体82と、電荷保持部83とからなる。電荷保持部83は、導電性のチップで形成された噴射孔85と、その噴射孔85と着脱自在な電荷発生部86とからなる。電荷発生部86の一端は鍵部87であり、噴射部材本体82と嵌合している。また、電荷発生部86の他端の操作部88は絶縁体89(シリコーンゴム、合成ゴムなど)で覆われている。この実施形態は、操作部88を指で摘み、噴射孔85に密着している電荷発生部86をはがすことで、剥離帯電させることができる。そのため、導電性のチップに形成された噴射孔85には電荷が蓄積される。それにより、噴射部材81を押し下げ、噴射操作を行うことで、噴射孔85から噴射されるエアゾール組成物に電荷を付与することができる。また、使用しないときは噴射孔85を被っているため、電荷発生部86は噴射孔85のカバーの役割も兼用している。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1aは本発明のエアゾール製品の実施形態を示す一部断面の側面図であり、図1bはその要部を拡大した側面断面図である。
【図2】 図2aは本発明のエアゾール製品の他の実施形態を示す一部断面の側面図であり、図2bはその要部の斜視図である。
【図3】 図3aは本発明のエアゾール製品の他の実施形態を示す一部断面の側面図であり、図3bは本発明のエアゾール製品の他の実施形態を示す要部の側面図である。
【図4】 図4aは本発明のエアゾール製品の他の実施形態を示す一部断面の側面図であり、図4bはその要部の傾斜図である。
【図5】 本発明のエアゾール製品の他の実施形態を示す一部断面の側面図である。
【図6】 本発明のエアゾール製品の他の実施形態を示す一部断面の側面図である。
【図7】 図7aは本発明のエアゾール製品の他の実施形態を示す一部断面の側面図であり、図7bはその平面図であり、図7cはその要部の背面図である。
【図8】 本発明のエアゾール製品の他の実施形態を示す一部断面の側面図である。
【図9】 本発明のエアゾール製品に用いられるエアゾールバルブの一例の側面断面図である。
【符号の説明】
1 エアゾール製品
2 容器本体
3 バルブ
4 噴射部材
5 キャップ
6 胴部
7 肩部
8 ビード
9 噴射通路
10 電荷保持部
10a キャップ装着部
10b 粉末
10c 外表面
10d 空洞部内面
11 ステム挿入口
12 噴射孔
13 舌片
20 エアゾール製品
21 噴射部材
22 カバー部材
23 噴射孔
24 ステム挿入口
25 噴射通路
26 基部
27 側壁部
28 電荷保持部
29 切替部
30 エアゾール製品
32 容器本体
33 バルブ
34 噴射部材
35 電荷保持部
36 噴射孔
37 噴射通路
38 ステム挿入口
39 天面
40 エアゾール製品
42 容器本体
43 バルブ
44 噴射部材
45 電荷保持部
46 噴射孔
46a ステム挿入口
46b 噴射通路
47 押部
47a ヒンジ部
48 空洞部
49 粉体
50 エアゾール製品
51 ノズル
52 容器本体
53 バルブ
54 噴射部材
55a 噴射通路
55b 噴射通路
56 噴射孔
57 移動部材
58 係止具
60 エアゾール製品
61 噴射部材
62 噴射部材本体
62a 絶縁体
63 電荷保持部
64 噴射孔
65 噴射通路
66 本体
67 移動部材
68 係止具
69 ヒンジ部
69a 押部
70 エアゾール製品
71 噴射部材
72 容器本体
73 電荷保持部
73a 収容部
74 噴射孔
75 橋
76 噴射通路
76a 噴射通路
77 帯電面
80 エアゾール製品
81 噴射部材
82 噴射部材本体
83 電荷保持部
85 噴射孔
86 電荷発生部
87 鍵部
88 操作部
89 絶縁体
B エアゾールバルブ
C ハウジング
D ステム
E バネ
H ディップチューブ
Claims (5)
- 容器本体とその容器本体開口部に固着されるエアゾールバルブとからなるエアゾール容器と、そのエアゾール容器内部に充填されるエアゾール組成物と、前記エアゾールバルブに装着され、噴射孔と、その噴射孔とエアゾールバルブとを連通する噴射通路とを備えている噴射部材と、電荷を発生させ、発生した電荷を蓄積することができる電荷保持部とから構成されており、
前記電荷保持部は、内部表面が導電性部材および非導電性部材で覆われた空洞部と、その空洞部内に収容された粉末とからなり、
前記電荷保持部は前記噴射部材の噴射孔および/または噴射通路と、前記電荷保持部に蓄積した電荷を噴射されるエアゾール組成物に帯電させることができるように通電可能に構成されている、エアゾール製品。 - 容器本体とその容器本体開口部に固着されるエアゾールバルブとからなるエアゾール容器と、そのエアゾール容器内部に充填されるエアゾール組成物と、前記エアゾールバルブに装着され、噴射孔と、その噴射孔とエアゾールバルブとを連通する噴射通路とを備えている噴射部材と、電荷を発生させ、発生した電荷を蓄積することができる電荷保持部とから構成されており、
前記電荷保持部が噴射通路の少なくとも外周面の一部と接触しながらその外周面を移動することができる移動部材を備えており、
前記電荷保持部は前記噴射部材の噴射通路と、前記電荷保持部に蓄積した電荷を噴射されるエアゾール組成物に帯電させることができるように通電可能に構成されている、エアゾール製品。 - 容器本体とその容器本体開口部に固着されるエアゾールバルブとからなるエアゾール容器と、そのエアゾール容器内部に充填されるエアゾール組成物と、前記エアゾールバルブに装着され、噴射孔と、その噴射孔とエアゾールバルブとを連通する噴射通路とを備えている噴射部材と、その噴射部材に設けられた、電荷を発生させ、発生した電荷を蓄積することができる電荷保持部とから構成されており、
前記電荷保持部は、擦って摩擦を生じさせる帯電面を有しているものであり、噴射部材の上部を軸に回動自在に設けられており、
前記電荷保持部は前記噴射部材の噴射孔および/または噴射通路と、前記電荷保持部に蓄積した電荷を噴射されるエアゾール組成物に帯電させることができるように通電可能に構成されている、エアゾール製品。 - 容器本体とその容器本体開口部に固着されるエアゾールバルブとからなるエアゾール容器と、そのエアゾール容器内部に充填されるエアゾール組成物と、前記エアゾールバルブに装着され、噴射孔と、その噴射孔とエアゾールバルブとを連通する噴射通路とを備えている噴射部材と、その噴射部材に設けられた、電荷を発生させ、発生した電荷を蓄積することができる電荷保持部とから構成されており、
前記電荷保持部は、導電性のチップで形成された噴射孔と、その噴射孔と着脱自在な電荷発生部とからなり、
噴射孔に密着している電荷発生部を剥がすことにより、噴射孔を剥離帯電させるように構成された、エアゾール製品。 - 容器本体と、その容器本体開口部に固着されるエアゾールバルブとからなるエアゾール容器と、そのエアゾール容器内部に充填されるエアゾール組成物と、前記エアゾールバルブに装着され、噴射孔と、その噴射孔とエアゾールバルブとを連通する噴射通路とを備えている噴射部材と、前記エアゾール容器に係合しているカバー部材とから構成されており、
前記カバー部材が、電荷を発生させ、発生した電荷を蓄積することができる電荷保持部を備えており、
前記カバー部材が、噴射部材の前面で当接して、前記電荷保持部と前記噴射孔とを電気的に通電する通電位置と、噴射部材の上を覆い、前記電荷保持部と前記噴射孔とを電気的に遮断する遮断位置との間で回動する切替部を備えているエアゾール製品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002214593A JP3920165B2 (ja) | 2002-07-23 | 2002-07-23 | エアゾール製品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002214593A JP3920165B2 (ja) | 2002-07-23 | 2002-07-23 | エアゾール製品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004051200A JP2004051200A (ja) | 2004-02-19 |
JP3920165B2 true JP3920165B2 (ja) | 2007-05-30 |
Family
ID=31936844
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002214593A Expired - Fee Related JP3920165B2 (ja) | 2002-07-23 | 2002-07-23 | エアゾール製品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3920165B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5505111B2 (ja) * | 2010-06-14 | 2014-05-28 | みのる産業株式会社 | エアゾール製品 |
CN107815695B (zh) * | 2017-06-30 | 2019-12-13 | 沪东中华造船(集团)有限公司 | 一种用于不锈钢化学品船淡水舱消毒清洗的方法 |
-
2002
- 2002-07-23 JP JP2002214593A patent/JP3920165B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2004051200A (ja) | 2004-02-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20120121309A1 (en) | Cosmetic applicator with vibration device | |
JPH06506628A (ja) | 静電スプレーガン | |
JPH0647317A (ja) | 静電噴射装置 | |
JP2003059622A (ja) | イオン供給装置及びイオン供給方法 | |
AU757296B2 (en) | Aerosol spraying | |
KR101597400B1 (ko) | 정전기를 이용한 화장용 분무 장치 | |
JP3920165B2 (ja) | エアゾール製品 | |
US5400975A (en) | Actuators for electrostatically charged aerosol spray systems | |
WO2008096188A2 (en) | Spray dispensers | |
WO1995012455A9 (en) | Actuators for electrostatically charged aerosol spray systems | |
US7746622B2 (en) | Stun gun with an extendable electric shock distance | |
JP4789643B2 (ja) | エアゾール容器の残留内容物排出装置 | |
JP4988275B2 (ja) | スプレー付きアイロン | |
JP2006036335A (ja) | 操作補助部材および該操作補助部材を備えた噴射装置 | |
CN212679688U (zh) | 一种消毒喷雾器 | |
EP1404454B1 (en) | Spraying device | |
JP2000281157A (ja) | エアゾール容器用押釦 | |
JP3892929B2 (ja) | エアゾール容器用押釦 | |
KR200436904Y1 (ko) | 스프레이를 구비한 휴대폰 | |
CN217094113U (zh) | 静电喷雾设备 | |
JP3629269B2 (ja) | ブリッスルを具備するイオン供給装置 | |
JP5505111B2 (ja) | エアゾール製品 | |
JP4694309B2 (ja) | エアゾール容器の残留内容物排出装置 | |
JPH1072072A (ja) | 二重エアゾール容器 | |
CN204933835U (zh) | 全方位随手喷芳香扩散仪 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050531 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061107 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20061229 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070206 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070214 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100223 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130223 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160223 Year of fee payment: 9 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |