JP3919913B2 - 建築板の積載構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は例えば繊維補強セメント板のような建築板の積載構造に関するものである。
【0002】
【発明の背景】
例えば繊維補強セメント板は屋根材、外壁材等の建築板に使用されるが、該繊維補強セメント板を製造するには、木質繊維、合成繊維等の補強繊維とセメントとを主体とする原料混合物を型板上に散布して水分存在下に圧締加熱養生硬化せしめる乾式法あるいは半乾式法、該原料混合物をスラリーとして抄造脱水し、得られた抄造シートを所定枚積層した積層物を圧締加熱養生硬化せしめる湿式法、該スラリーを成形枠に注入して抄造脱水し、その後養生硬化せしめる注型法等によって製造されるが、いずれの方法においても、該製品は製造直後パレット上に積載して輸送されたり保管されたりする。
上記したように、乾式法、湿式法等を問わず繊維補強セメント板は、積載時に最終工程である圧締加熱養生工程あるいは塗装工程によって加熱されており、したがって積載中に放熱して自然冷却されるが、上記したように従来の単に積重ねるだけの方式では、積載物の上部、中間部、下部で放熱の度合い、即ち自然冷却の度合いが異なり、したがって繊維補強セメント板の養生硬化の度合いや表面の塗装膜の乾燥あるいは硬化の度合い、更には該繊維補強セメント板自体の温度変化による変形の度合いも上部、中間部、下部で異なり、製品の品質にばらつきを生ずるおそれがある。
【0003】
【従来の技術】
そこで積載状態において繊維補強セメント板の放熱を均一に行なうために、図13に示すように略ベース板形状の建築板(1) を複数枚向きを一致させて重ねてバンド(3) 結束を行なった一段目のユニット(4) の一対を根端(軒先反対側端)を若干のスペースSを介して突き合わせてパレット(5) 上に載置し、更にその上に根端を若干のスペースSを介して突き合わせた二段目のユニット(4) の一対を略90°回して位相をずらした状態で載置し、このようにして複数段のユニット(4) の一対を相互に略90°回して位相をずらした状態で逐次載置することによって中心に該スペースSによる空気流通孔Pを形成した建築板(1) の積載構造が提供されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記積載構造では各段において大きな空隙SPが形成され、各建築板(1) の放熱は積載物(6)の周壁からだけでなく、該空隙SPや空気流通孔Pからも行なわれる。したがって各建築板(1) の冷却も均一に行なわれる。
しかし上記したように各段において該ユニット(4) の前端部(軒先側端部)中央部分下側に大きな空隙SPが形成されており、長期間の積載で上の段のユニット(4) の前端部中央部分が該空隙SPに自重で垂れ下がることがある。特に建築板(1) が平板屋根材である場合や、前端部を保護シート(2) によって被覆されている場合には該保護シート(2) が両端部で折畳まれて肉厚となり、上記前端部中央部分の垂れ下がりがより顕著になる。
このように各ユニット(4)の前端部中央部分において下側の空隙SPへの垂れ下がりが発生すると、図14に示すように各ユニット(4) の建築板(1) の表面側前端部が中央部分から左右両端に向って反り上がるように変形し、このような建築板(1) を屋根材として屋根に葺設すると、屋根材の前端部左右両端が浮き上がってしまうと言う問題点があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記従来の課題を解決するための手段として、矩形状本体部分と、巾が根端に向かって減少し両辺が凹曲線状になっている根部分とからなる略ベース板形状の建築板(1) を複数枚向きを一致させて重ねてバンド(3) 結束を行なったユニット(4) の一対を根端または前端相互を向い合わせた組(4A)を一組または複数組相互を向い合わせて縦列せしめて一段目の群とし、該一段目の群の上に該ユニット(4) の一対を前端または根端相互を向い合わせた組(4B)を一組または複数組相互を向い合わせて縦列せしめて二段目の群とし、該一段目の群と同一配列の群を該一段目の群に対して略90°回して位相をずらして二段目の群の上に重ねて三段目の群とし、該二段目の群と同一配列の群を該二段目の群に対して略90°回して位相をずらして該三段目の群の上に重ねて四段目の群とし、以下同様にして各群を略90°回して位相をずらして逐次載置した建築板(1) の積載構造を提供するものである。
本発明においては、更に上記各群の一端に更にもう一つのユニット(4) を追加して向い合わせた建築板の積載構造も提供される。
本発明の対象となる建築板(1)は特に繊維補強セメント板であり、また通常該ユニット(4) は該建築板を5〜15枚重ねたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明を図1〜図8に示す一具体例によって説明すれば、図1に示す建築板(1) は繊維補強セメント板からなり上面を表面とした屋根材として使用されるもので、矩形状本体部分(1A)と巾が根端に向かって減少し両辺が凹曲線状となっている根部分(1B)とからなる略ベース板形状を有しており、通常厚みは5〜7mmに設定されている。該建築板(1) は加熱養生後表面に塗装が施され、該塗装膜を加熱乾燥した後、図2に示すように通常5〜15枚(例えば10枚)向きを一致させて重ねられ、前端部を厚紙のような保護シート(2) によって被覆しバンド(3) によって結束してユニット(4) とされる。バンド(3) はテープ状でも紐状でもよい。
【0007】
該ユニット(4) の一対は図3に示すようにパレット(5) 上に載置されるが、この際該一対のユニット(4) の根端相互を若干のスペースSを介して向い合わせた状態とする。該スペースSの巾は通常5〜10mmとする。
このようにしてユニット(4)の一対からなる組(4A)を一段目の群としてパレット(5) 上に載置したら、図4に示すようにその上にユニット(4) の一対からなる組(4B)を二段目の群として載置する。
上記組(4B)からなる二段目の群においては、該一対のユニット(4) を前端相互を若干のスペースSを介して向い合わせた状態とする。次いで該二段目の群の上に図5に示すように一段目の群と同じ配列の群、即ち一対のユニット(4) を根端相互を若干のスペースSを介して向い合わせた組(4A)を三段目の群として載置するが、この際には一段目の群(組(4A))に対して略90°回して位相をずらした状態とする。
【0008】
上記三段目の群の上には更に図6に示すように二段目の群と同じ配列の群、即ち一対のユニット(4) の前端相互を若干のスペースSを介して向い合わせた組(4B)を四段目の群として載置するが、この際には二段目の群(組(4B))に対して略90°回して位相をずらした状態とする。
このようにして組(4A)からなる群と組(4B)からなる群とを相互一段おきに略90°回して位相をずらした状態で四段積重ねた状態を図7に示すが、以後同様にして図8に示すように組(4A)からなる群と組(4B)からなる群とを相互一段おきに略90°回して位相をずらした状態で所定段(例えば16段)積重ねる。
【0009】
このように積重ねた積載物(6)においては、各段の一対のユニット(4) の向い合わせ部分のスペースSが一段おきにクロスした状態となっており、したがって該積載物(6) の中心には縦に空気流通孔Pが形成される。また更に各段において空隙SPが形成される。したがって各建築板(1) の放熱は積載物(6) の周壁だけでなく、該空隙SPや空気流通孔Pからも行なわれるので、各建築板(1) の冷却も円滑に行なわれる。
【0010】
本具体例においては、上記したように各段に放熱のための空隙SPが形成されているけれども、該空隙SPは各ユニット(4) の前端部両側部分下側に位置するので、各ユニット(4) の前端部中央部分の垂れ下りは発生せず、左右端部のみ垂れ下りの可能性がある。
【0011】
本発明は上記具体例によって限定されるものではなく、例えば建築板(1) の前後巾が小さい屋根材のスターターの場合には、図9に示すように根端相互を向い合わせた一対のユニット(14)の組(14A) を二組縦列せしめたものを一つの段の群とし、かつ図10に示すように前端相互を向い合わせた一対のユニット(14)の組(14B) を二組縦列せしめたものを一段上の群としてもよい。また図11に示すように根端相互を向い合わせた一対のユニット(24)の組(24A) の一端に更にもう一つのユニット(24)を追加して該組(24A) の図11右側のユニット(24)の前端と追加したユニット(24)の根端とを向い合わして一つの段の群とし、かつ図12に示すように根端相互を向い合わせた一対のユニット(24)の組(24B) の一端に更にもう一つのユニット(24)を追加して該組(24B) の図12右側のユニット(24)の根端と追加したユニット(24)の前端とを向い合わして一つの段の群としてもよい。
【0012】
また本発明では向い合わせるユニット相互にスリットを形成しなくてもよい。
【0013】
【発明の効果】
本発明では建築板を複数枚向きを一致させて重ねたユニットとして積載された建築板の放熱が各段に存在する空隙によって略均一に行なわれるので、各建築板の養生硬化の度合いや塗装膜の乾燥あるいは硬化の度合い、更には該建築板の放熱による変形も一様になり、製品の品質のばらつきが少なくなる。しかし該空隙は各ユニットの前端部両端部分の下側に位置し、各ユニットの前端部中央部分は下側のユニットによって支持されているから、該ユニット中央部分の垂れ下がりは阻止され、その結果該ユニットを構成する建築板の左右端が反り上るような変形は阻止される。
【図面の簡単な説明】
図1〜図8は本発明の一具体例を示すものである。
【図1】 表面側から見た建築板斜視図
【図2】 ユニット斜視図
【図3】 パレットに一段目の群を載置した状態の平面図
【図4】 パレットに二段目の群を載置した状態の平面図
【図5】 パレットに三段目の群を載置した状態の平面図
【図6】 パレットに四段目の群を載置した状態の平面図
【図7】 パレットに四段目の群を載置した状態の斜視図
【図8】 保護シート被着前のパレット上の積載物の側端面図
【図9】 他の実施例の一段目の平面図
【図10】 他の実施例の二段目の平面図
【図11】 更に他の実施例の一段目の平面図
【図12】 更に他の実施例の二段目の平面図
【図13】 従来例のパレット上の積載物の斜視図
【図14】 反り上がった状態の建築板の斜視図
【符号の説明】
1 建築板
3 バンド
4,14,24 ユニット
4A,4B ユニットの組
5 パレット
6 積載物
Claims (4)
- 矩形状本体部分と、巾が根端に向かって減少し両辺が凹曲線状になっている根部分とからなる略ベース板形状の建築板を複数枚向きを一致させて重ねてバンド結束を行なったユニットの一対を根端または前端相互を向い合わせた組を一組または複数組相互を向い合わせて縦列せしめて一段目の群とし、該一段目の群の上に該ユニットの一対を前端または根端相互を向い合わせた組を一組または複数組相互を向い合わせて縦列せしめて二段目の群とし、該一段目の群と同一配列の群を該一段目の群に対して略90°回して位相をずらして二段目の群の上に重ねて三段目の群とし、該二段目の群と同一配列の群を該二段目の群に対して略90°回して位相をずらして該三段目の群の上に重ねて四段目の群とし、以下同様にして各群を略90°回して位相をずらして逐次載置したことを特徴とする建築板の積載構造
- 請求項1の各群の一端に更にもう一つのユニットを追加して向い合わせた建築板の積載構造
- 該建築板は繊維補強セメント板である請求項1または2に記載の建築板の積載構造
- 該ユニットは該建築板を5〜15枚重ねたものである請求項1または2または3に記載の建築板の積載構造
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JP34077297A JP3919913B2 (ja) | 1997-11-25 | 1997-11-25 | 建築板の積載構造 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JPH11159065A JPH11159065A (ja) | 1999-06-15 |
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