JP3918884B2 - サーボ制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は円弧切削工作機械の送り軸を駆動するサーボ制御方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、円弧切削工作機械においてテーブルをボールネジを介してサーボモータにより駆動するサーボ制御方法として、図5のブロック図に示された構成をとるものがある(たとえば、特開平7−5926号公報)。図5において、NC装置8からの位置指令15に追従してサーボモータ1を介してボールネジ20、テーブル2が駆動され、テーブル2の位置を検出する別置パルスジェネレータ4からのフィードバックパルス19をパルスカウンタ7でカウントし、その計数値と前記位置指令15との偏差が0となるような位置ループが構成されている。また、前記サーボモータ1に直結されたパルスジェネレータ3からのフィードバックパルス18はF/V変換器6で速度に変換され、速度ループゲイン13の前段に負帰還されるとともに、位置ループゲイン10の後段にも負帰還され、速度ループが構成されている。積分器14は速度偏差に積分補償ゲイン11、12(1/Tih、1/Ti、1/Tih>1/Ti、Tih、Tiは積分時定数)を乗じた値を積算する。さらに、前記積分器14で積算された値と前記F/V変換器6からの速度フィードバックとの偏差に前記速度ループゲイン13を乗じてトルク指令値16が得られる。電流アンプ5はこのトルク指令値16に応じた電流指令17をサーボモータ1に出力する。補償器9で行われる処理を図6のフローチャートで説明する。補償器9はNC装置8から出力される位置指令15を監視し、切削方向反転時期を判断する(ステップ1)。切削方向が反転すれば、積分補償ゲイン12(1/Ti)を積分補償ゲイン11(1/Tih)に切り換える(ステップ2)。補償器9はトルク設定値たとえば前記トルク指令値16の限界値すなわち静止摩擦を打ち消すトルク値と前記トルク指令値16とを比較し(ステップ3)、現在のトルク指令値がトルク設定値に達したら積分補償ゲイン11をもとの積分補償ゲイン12にもどす(ステップ4)。なお、積分補償ゲイン11と12の切り換えは図5の切り換え手段21で行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、図5の構成では、別置パルスジェネレータ4からの位置フィードバックパルスを用いて位置制御を行った場合、機械的な外乱により、トルク指令値16が脈動することがある。また、別置パルスジェネレータ4を用いなくても切削方向反転時に軸が移動と停止をくりかえした場合にもトルク指令が振動的になる。したがって、図7に示すように従来のサーボ制御方法では脈動現象が発生した場合、本来の補償区間の途中でトルク指令値16がトルク設定値(静止摩擦をキャンセルする値)に達してしまうため、補償が早く終了して積分補償ゲインが小さくなり、速度の立ち上がりが遅れてしまうという問題があった。
そこで本発明は、補償器の誤動作を防ぎ、象限切り換わり時に発生する突起の補償を確実に行える方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、位置および速度フィードバックループを有し、工作機械の送り軸を駆動するサーボ制御方法であって、バックラッシュによる誤差を除去したのちにNC装置の位置指令から切削方向反転時期を予測し、切削方向反転時に積分時定数を小さくし、トルク指令値がトルク設定値に達した後に前記積分時定数をもとにもどすようにしたサーボ制御方法において、前記トルク指令値と前記トルク設定値との比較前に前記トルク指令値を平滑化するようにし、また、トルク指令値として、位置フィードバックを零としたときの位置偏差に応じて作成した仮想トルク指令値を用いるようにしたものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。図1は本発明の第1の実施例を説明するためのブロック図である。図1において、22はトルクフィルタであり、トルク指令値16がトルクフィルタ22を経て平滑化され、補償器9に入力する。したがって、トルク指令値の脈動が軽減される。動作については図5と同様であり、図5と同じ番号で示されたものは説明を省略する。
図2は本発明の第2の実施例を説明するためのブロック図である。補償器9はNC装置8からの位置指令値15を入力し、仮想トルク指令を作成する。この仮想トルク指令がトルク設定値(静止摩擦をキャンセルする値)に達したら積分ゲインを11から12に戻す。図3は補償器9の動作を表すフローチャートである。補償器9はNC装置8より出力される位置指令を監視し、位置指令と位置出力の遅れを考慮して、現在の切削位置を推定し、象限の切り替わり時期を予測する(ステップ1)。補償器9は予測された切削方向反転時期に来たら積分ゲインを12から11に大きくする(ステップ2)。補償器9は位置フィードバック移動量を零として位置偏差を作成し、その位置偏差から仮想トルク指令を作成する(ステップ3)。補償器9は仮想トルク指令が静止摩擦に達したら積分ゲイン11を通常の積分ゲイン12に戻す(ステップ4)。
図4に本実施例を用いた場合の仮想トルク指令、トルク指令および速度フィードバックの波形を示す。
本発明では、性質のことなる非線形要素を同時に補償しないように、まず、ボールネジ等によるバックラッシュの影響を公知の手段で除去し、その後摩擦の影響を除去するようにしている。
なお、図1、図2はI−P制御の例であるが、PI制御においても同様の効果が得られる。
【0006】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、補償器に入力するトルク指令値をトルクフィルタに通すことにより、また、仮想トルク指令が静止摩擦に達したら積分ゲインを切り換えるようにすることにより、トルク指令値の脈動を軽減させるので、確実な真円突起の補償が可能となる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を説明するためのブロック図
【図2】本発明の第2の実施例を説明するためのブロック図
【図3】本発明の補償器の動作を説明するフローチャート
【図4】仮想トルク指令、トルク指令および速度フィードバック波形
【図5】従来のサーボ制御方法を説明するためのブロック図
【図6】従来の補償器の動作を説明するフローチャート
【図7】従来のサーボ制御方法のトルク指令値の脈動を表す図
【符号の説明】
1 サーボモータ 13 速度ループゲイン
2 テーブル 14 積分器
3 パルスジェネレータ 15 位置指令
4 別置パルスジェネレータ 16 トルク指令値
5 電流アンプ 17 電流指令
6 F/V変換器 18、19 フィードバックパルス
7 パルスカウンタ 20 ボールネジ
8 NC装置 21 切り換え手段
9 補償器 22 トルクフィルタ
10 位置ループゲイン
11、12 積分補償ゲイン
Claims (3)
- 位置および速度フィードバックループを有し、工作機械の送り軸を駆動するサーボ制御方法であって、バックラッシュによる誤差を除去したのちにNC装置の位置指令から切削方向反転時期を予測し、切削方向反転時に積分時定数を小さくし、トルク指令値がトルク設定値に達した後に前記積分時定数をもとにもどすようにしたサーボ制御方法において、前記トルク指令値と前記トルク設定値との比較前に前記トルク指令値を平滑化することを特徴とするサーボ制御方法。
- 前記NC装置の位置指令に対する位置フィードバック信号が、サーボモータにより駆動される負荷に取りつけられたパルスジェネレータから送出されるようにしたことを特徴とする請求項1記載のサーボ制御方法。
- 位置および速度フィードバックループを有し、工作機械の送り軸を駆動するサーボ制御方法であって、バックラッシュによる誤差を除去したのちにNC装置の位置指令から切削方向反転時期を予測し、切削方向反転時に積分時定数を小さくし、トルク指令値がトルク設定値に達した後に前記積分時定数をもとにもどすようにしたサーボ制御方法において、前記トルク指令値として、位置フィードバックを零としたときの位置偏差に応じて作成した仮想トルク指令値を用いることを特徴とするサーボ制御方法。
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JP35362796A JP3918884B2 (ja) | 1996-12-16 | 1996-12-16 | サーボ制御方法 |
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JP35362796A JP3918884B2 (ja) | 1996-12-16 | 1996-12-16 | サーボ制御方法 |
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Family Applications (1)
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