JP3918710B2 - 車両用電子制御装置,電子制御ユニット,プログラム及び記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信ラインに接続された外部スキャンツールからの要求に応じて車両識別情報を送信可能に構成された電子制御ユニット、及びその電子制御ユニットを複数備えた車両用電子制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両の構成要素の増大に伴うシステムの大規模化に対処するため、これら複数の構成要素の個々に設けられた電子制御ユニット(以下「ECU」ともいう)の間で互いにデータのやりとりができるように構成することにより、車両全体としての安定した制御を実現する車両用電子制御装置が採用されている。
【0003】
そして近年、これらの電子制御ユニットが搭載された車両の診断システムにおいても所謂OBDIIへの対応づけが義務づけられている。このOBDIIシステムを搭載した車両は、修理工場において外部スキャンツールを通信ライン経由で各ECUに接続することにより、所定の通信フォーマット(KWPダイアグ通信フォーマット)で車両固有の車両識別情報(以下「VINコード」という)を読み出すことができる。このため、修理工場の作業員は、その外部スキャンツールに表示されたVINコードを介して車両の各種情報を取得し、当該車両を特定して最適な処置を施すことができるのである。
【0004】
ところで、このような車両が市場に出てから、例えば故障などの原因で車両識別情報が記憶されていたECU自体を交換する事態が生じた場合には、交換後のECUのメモリにVINコードを書き込まなくてはならない。
そこで、このような書込処理を効率よく行うために、他のECUとの通信により自動的に取得する技術が開示されている(例えば特許文献1参照)。この技術においては、各ECUは、例えばイグニッションスイッチのONにより自己のメモリをチェックし、VINコードが記憶されていない場合に、通信ラインを介して他のECUにVINコードの送信要求をし、その結果他のECUから送信されたVINコードをメモリに記憶する。かかる構成により、VINコードが記録されてない新しいECUについても、作業員等の手を煩わせることなく自動的にVINコードを書き込むことができる。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−255079号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1に記載されたECUでは、イグニッションスイッチのONをトリガとして、通信ラインに接続されたECU間でVINコードを取得するための特別な通信が必要となり、通信効率の観点からは改善されるべき余地が残されている。また、他のECUから送信されたVINコードがノイズの重畳等により正常に受信できなかった場合に、その受信で得た不正常なVINコード(誤データ)を、それ以降の外部スキャンツールに対する応答として出力してしまう虞があった。
【0007】
本発明は、こうした問題に鑑みてなされたものであり、通信ラインを介して接続された複数の電子制御ユニットのいずれかが交換された場合でも、その交換後の電子制御ユニットについてVINコードを効率よく取得でき、さらに、外部スキャンツールからの要求に応じて、正常なVINコードを応答することができる車両用電子制御装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題に鑑み、請求項1記載の車両用電子制御装置は、車両に搭載され、通信ラインを介して相互にデータ通信が可能な複数の電子制御ユニットを備え、通信ラインに接続された外部スキャンツールからの要求に応じて、車両固有の車両識別情報を送信可能に構成されている。ここで、外部スキャンツールと通信ラインとの接続は、例えば車両側の通信ラインに設けられたコネクタに外部スキャンツール側のコネクタを接続する等して行われる。
【0009】
そして、各電子制御ユニットにおいて上記車両識別情報(つまりVINコード)を記憶しておくための記憶手段が設けられており、情報応答手段が、車両識別情報を記憶している場合、外部スキャンツールからの要求に応じて記憶手段から車両識別情報を読み出して送信する。その際、検出手段が通信ラインをモニタし、他のいずれかの電子制御ユニットが外部スキャンツールからの要求に応じて送信した車両識別情報を検出し、少なくとも記憶手段が車両識別情報を記憶していない場合に、情報書込手段が、検出手段が検出した車両識別情報を該記憶手段に記憶させる。
【0010】
かかる構成によれば、いずれかの電子制御ユニットが、交換等により新たに設置されたもので車両識別情報を記憶していない場合には、その交換後に通信ラインをモニタし、他の電子制御ユニットにより外部スキャンツールに向けて応答された車両識別情報を検出してこれを記憶する。
【0011】
このため、その交換後の電子制御ユニットは、他の電子制御ユニットに対して車両識別情報の送信要求を行うなどの特別な通信処理を行うことなく、通信ライン上を流れる車両識別情報を検出することにより、車両識別情報を自動的に取得することができる。また、車両識別情報を有している他の電子制御ユニット側も、新しい電子制御ユニットに対して車両識別情報を送信するという特別な通信処理を行う必要がない。つまり、他の電子制御ユニットが外部スキャンツールに対して通常の応答処理を行う過程で、新たな電子制御ユニットへの車両識別情報の書込処理が自然に実行される。このため、各電子制御ユニット間の通信処理の負担が小さく、効率の良い処理が実現される。
【0012】
その際、請求項2に記載のように、上記検出手段は、外部スキャンツールから車両識別情報の送信要求を受信した時点から、通信ラインのモニタによる検出処理を開始するようにするとよい。
すなわち、他の電子制御ユニットによる車両識別情報の送信処理は、外部スキャンツールから車両識別情報の送信要求に対して行われるものであるため、そのタイミングに合わせて検出処理を行うことにより、車両識別情報をタイミングよく取得することができる。また、外部スキャンツールから車両識別情報の送信要求以前の車両識別情報の検出処理を省略することで、検出手段による不要な動作を防止でき、電子制御ユニットの処理負荷の増大を抑制することができる。
【0013】
より具体的には、請求項3に記載のように、計時手段が、外部スキャンツールから車両識別情報の送信要求を受信した時点からの経過時間を計時し、この計時手段により、複数の電子制御ユニットについて予め定めた優先順位に従って設定された自己の応答開始時間が計時されると、情報応答手段が、検出手段がそれ以前に他の電子制御ユニットによる車両識別情報の応答を検出していないことを条件に、記憶手段に記憶されている車両識別情報を読み出して外部スキャンツールに送信する構成が考えられる。
【0014】
すなわち、かかる構成では、外部スキャンツールに対して車両識別情報を送信する電子制御ユニットの優先順位が予め定められており、その優先順位が車両識別情報の応答開始時間という形で設定されている。従って、優先順位の高い(つまり応答開始時間の早い)電子制御ユニットが、故障や断線により車両識別情報を送信できないような場合や、新しく交換されたために未だ車両識別情報を記憶していない場合には、次に優先順位の高い電子制御ユニットが順次代わって車両識別情報を送信するのである。その場合、車両識別情報の送信は、検出手段がそれ以前に他の電子制御ユニットによる車両識別情報の応答を検出していないことが条件とされているため、複数の電子制御ユニットから車両識別情報が送信されることはない。
【0015】
かかる構成によれば、各電子制御ユニットが出力した複数のデータ(車両識別情報)が通信ライン上で衝突をすることもなく、新たな電子制御ユニットは、通信ライン上を流れる車両識別情報を容易に検出して取り込むことができる。また、1つの電子制御ユニットが車両識別情報を送信している間は、他の電子制御ユニットの送信手段が動作しないため、その負荷の増大をも効果的に抑制又は防止することができる。
【0016】
ただし、上記通信の状況によっては通信ラインを流れる車両識別情報にノイズが重畳する等して、新たな電子制御ユニットが当該車両識別情報を正常に受信できない場合も想定される。その場合には、この新たな電子制御ユニットが、その後外部スキャンツールに対して間違った車両識別情報を送信してしまう虞がある。
【0017】
そこで、請求項4に記載のように、カウント手段が、検出手段が検出した車両識別情報と記憶手段に記憶された車両識別情報との一致回数をカウントし、情報応答手段が、そのカウント値が予め定める設定値よりも大きいことを条件に、車両識別情報を外部スキャンツールに対して送信するようにするとよい。
【0018】
かかる構成では、新たな電子制御ユニットは、通信ラインから取得して記憶した車両識別情報を外部スキャンツールに対して直ちに出力することはできず、上記所定回数その車両識別情報が一致して正常であることが確認されてから出力することになる。このため、外部スキャンツールに対する正常な車両識別情報の送信を確保することができる。尚、この「所定回数」については、車両識別情報が正常であることを保証できる回数を経験的に適宜設定することになる。
【0019】
その際、請求項5に記載のように、情報消去手段が、検出手段が検出した車両識別情報と記憶手段に記憶された車両識別情報とが異なる場合には、この記憶手段に記憶された車両識別情報を消去するようにし、正常な車両識別情報を改めて検出・記憶するようにしてもよい。
【0020】
或いは、請求項6に記載のように、上記情報書込手段が、検出手段が検出した車両識別情報と記憶手段に記憶された車両識別情報とが異なる場合には、この検出手段が検出した車両識別情報を当該記憶手段に書き換えて記憶するようにしてもよい。
【0021】
次に、請求項7記載の電子制御ユニットは、車両に搭載され、通信ラインを介して他の電子制御ユニットとの間で相互にデータ通信が可能であり、通信ラインに接続された外部スキャンツールからの要求に応じて、車両固有の車両識別情報を送信可能に構成されている。
【0022】
そして、上記車両識別情報(つまりVINコード)を記憶しておくための記憶手段が設けられており、情報応答手段が、車両識別情報を記憶している場合、外部スキャンツールからの要求に応じて記憶手段から車両識別情報を読み出して送信する。その際、検出手段が通信ラインをモニタし、他のいずれかの電子制御ユニットが外部スキャンツールからの要求に応じて送信した車両識別情報を検出し、少なくとも前記記憶手段が車両識別情報を記憶していない場合に、情報書込手段が、検出手段が検出した車両識別情報を記憶手段に記憶させる。
【0023】
かかる構成によれば、交換等により新たに設置されたため車両識別情報を記憶していない場合には、その交換後に通信ラインをモニタし、他の電子制御ユニットにより外部スキャンツールに向けて応答された車両識別情報を検出してこれを記憶する。
【0024】
このため、他の電子制御ユニットに対して車両識別情報の送信要求を行うなどの特別な通信処理を行うことなく、通信ライン上を流れる車両識別情報を検出することにより、VINコードを自動的に取得することができる。また、上記請求項1記載の車両用電子制御装置の1つの電子制御ユニットとして構成することができ、その場合には、請求項1記載の車両用電子制御装置と同様の作用効果を実現することができる。
【0025】
また、請求項8〜12の夫々に記載の電子制御ユニットについても、夫々上記請求項2〜6の車両用電子制御装置の1つの電子制御ユニットとして構成することができ、その場合には、請求項2〜6の夫々に記載の車両用電子制御装置と同様の作用効果を実現することができる。
【0026】
尚、このような電子制御ユニットにおける検出手段、計時手段及び通信手段をコンピュータシステムにて実現する機能は、例えば、コンピュータシステム側で起動するプログラムとして備えられる(請求項13)。このようなプログラムの場合、例えば、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD、ハードディスク等の記録媒体に記録し、必要に応じてコンピュータシステムにロードして起動することにより用いることができる(請求項14)。その他、ROMやバックアップRAMを記録媒体として前記プログラムを記録しておき、このROMあるいはバックアップRAMをコンピュータシステムに組み込んで使用してもよい。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を明確にするため、本発明の好適な実施例を図面と共に説明する。図1は本実施例の車両用電子制御装置の概略構成を表すブロック図である。
【0028】
同図に示すように、本実施例の車両用電子制御装置10は、車両100に搭載されており、複数の電子制御ユニット(以下「ECU」という)として、エンジンを制御するエンジンECU1,ブレーキ装置等を制御する走行制御ECU2,パワーウィンドウの開閉やドアの施開錠等を制御するボデーECU3等を備えている。各ECUは、所定の記憶・演算処理を実行するマイクロコンピュータ(以下、単に「マイコン」という)1a,2a,3a,・・・を中心に構成された独立の電子制御ユニットであり、その各々が通信部1b,2b,3b,・・・を内蔵し、データ通信用の通信ラインLを介して互いに通信可能に接続されている。各ECUのマイコンには、図示しないが、各種機器を制御するCPU,予め各種の数値やプログラムが書き込まれたROM,演算過程の数値やフラグが所定の領域に書き込まれるRAM,アナログ入力信号をディジタル信号に変換するA/Dコンバータ,各種ディジタル信号が入力され、各種ディジタル信号が出力される入出力インターフェース(I/O),計時手段としてのタイマ,及びこれら各機器がそれぞれ接続されるバスラインから構成されている。また、各ECUには、VINコード(車両識別情報)やダイアグ情報を記憶するための不揮発性メモリ(EEPROM,バックアップRAM,フラッシュメモリ等)1c,2c,3c,・・・が設けられている。後述するフローチャートに示す処理は、上記ROMに予め書き込まれた制御プログラムに基づいて実行される。
【0029】
具体的には、エンジンECU1は、図示しないが、運転者によるアクセルペダルの踏込量を検出するアクセルペダル開度センサ、吸入空気の流量(吸気量)を検出するエアフローメータ、吸入空気の温度を検出する吸気温センサ、スロットルバルブの開度を検出するスロットル開度センサ、排気中の酸素濃度を酸素濃度センサ、冷却水温を検出する水温センサ、クランク軸の回転角度やその回転速度を検出するためのクランク角センサ、イグニションスイッチ、といったセンサ・スイッチ類が接続されると共に、エンジンの気筒毎に設けられたインジェクタ、点火用高電圧を発生するイグナイタ、燃料タンクから燃料を汲み上げインジェクタに供給する燃料ポンプ、エンジンの吸気管に設けられたスロットルバルブを開閉するためのスロットル駆動モータ、といったエンジン制御のための各種アクチュエータが接続されている。
【0030】
走行制御ECU2は、急ブレーキの際の駆動輪のロックを防止するアンチロックブレーキユニット(ABS)を含むブレーキ装置の制御を行うと共に、エンジンECU1と協働して、レーザレーダにより先行車両との車間を測定することにより、当該先行車両との車間距離を一定にした走行を可能にする車間制御装置(ACC)、カーブ走行時における車両の走行安定性を保持する車両安定化装置(VSC)、及び駆動輪の加速スリップを防止するためのトラクションコントロール装置(TRC)に対する制御をも行う。当該走行制御ECU2には、ブレーキ装置のマスタシリンダの油圧を検出するマスタシリンダ圧センサ、車両の操舵角を検出するステアリングセンサ、車両のヨーレートを検出するヨーレートセンサ、といったセンサ・スイッチ類が接続されると共に、マスタシリンダの油圧を発生してブレーキ制御を行うためのブレーキアクチュエータ等が接続されている。
【0031】
ボデーECU3は、パワーウィンドウの開閉やドアの施開錠を制御するものとして構成され、駆動モータの回転数センサ、パワーウィンドウスイッチ、ドアロックスイッチ等のセンサ・スイッチ類が接続されると共に、パワーウインドウモータ、ドアロックモータ等を動作させるための各種アクチュエータが接続されている。
【0032】
尚、以下の説明においては、エンジンECU1,走行制御ECU2,ボデーECU3・・・の夫々を、単にECU1,ECU2,ECU3・・・と表現する。
通信ラインLは車内LANを構成しており、車両100側のコネクタ11を介して外部スキャンツール50と接続可能に構成されている。外部スキャンツール50は、OBDII対応の外部診断装置であり、図示しない通信部,マイコン,ICカード等の記憶装置,LCD等の表示装置,キーボード等の入力装置,及びコネクタ11に対して着脱自在に接続するためのコネクタ51を備える。そして、各ECUとの間で例えばKWP2000の通信プロトコルにしたがった通信を行う。例えば車両が修理工場等に持ち込まれたときにコネクタ51が通信ラインLのコネクタ11に装着され、作業者による入力装置から入力により、各ECUに対してVINコードやダイアグ情報を要求し、各ECUからの応答を受信すると、取得した情報を表示装置に表示する。
【0033】
次に、本実施例における外部スキャンツールと車両用電子制御装置との間の車両識別情報の通信方法について、図2〜図4に基づいて説明する。図2は当該通信に用いられる通信プロトコルの説明図であり、図3は当該通信処理の一例を表すタイミングチャートであり、図4は当該通信方法の概要を表す説明図である。
【0034】
まず、本実施例の外部スキャンツール50と車両用電子制御装置10(つまり各ECU1,2,3・・・)との通信は、図2に示すKWP(Keyword Protocol)2000にしたがって行われる。ここで用いられる通信フォーマット(KWPメッセージフォーマット)は、同図(a)に示すように、ヘッダーにFmt(フォーマット),Tgt(送信先アドレス),Src(送信元アドレス)が記述され、続いてData(VINコード)が記述され、最後にcs(チェックサム)が記述されている。そして、各ECUは、通常処理においてはTgtが自分宛か否かを確認して自分宛であればデータを受信することになるが、後述するモニタ処理についてはTgtにかかわらず行う。
【0035】
そして、例えば外部スキャンツール50の個別アドレスとしてF1が設定され、ECU1のアドレスとして個別アドレス11と共有アドレス33が、ECU2のアドレスとして個別アドレス21と共有アドレス33が、夫々設定されている。ここで、共有アドレス33は、全てのECUにアクセスする場合のECU群のアドレスを表している。このため、同図(b)に示すように、外部スキャンツール50からECU1に対してデータが送信されるときは、Tgt=11,Src=F1と設定されることになり(例1)、ECU2から外部スキャンツール50に対してデータが送信されるときは、Tgt=F1,Src=21と設定され(例2)、外部スキャンツール50からECU1及びECU2に対してデータが送信されるときは、Tgt=33,Src=F1と設定されることになる(例3)。尚、ECU3,・・・についても同様に個別アドレス及び共有アドレスが設定されるが、その説明については省略する。
【0036】
図3を参照して、外部スキャンツール50のコネクタ51がコネクタ11に装着され、作業者による入力装置から入力により、全ECUに対してVINコードの送信要求がなされ、各ECUにてこれを受信すると、各ECU1,2,3,・・・は、夫々自己のタイマを起動して各々の応答開始時間の計時を開始する。本実施例では、外部スキャンツール50に対して一つのECUがVINコードを応答するようにするため、各ECUについてVINコードを応答するための優先順位が、ECU1,ECU2,ECU3・・・の順に定められ、その優先順位がVINコードの応答開始時間という形で設定されている。このため、ECU1(応答開始時間:T1),ECU2(応答開始時間:T2),ECU3(応答開始時間:T3),・・・の順に応答開始時間が早くなっており、つまり、T1<T2<T3・・・のようになっている。そして、優先順位の高い(つまり応答開始時間の早い)ECUが、故障や断線によりVINコードを送信できないような場合には、次に優先順位の高いECUが順次代わってVINコードを送信するように構成されている。
【0037】
より具体的には、図4に示すように、例えばECU1及びECUN(N=2,3,・・・)が外部スキャンツール50からのVINコード送信要求を受信すると、各ECUは、通信ラインLのモニタを開始すると共に、自己のタイマを起動してカウントアップを開始する。このカウントアップは、マイコンの内部クロックに基づいて1ms処理のスロットで行われる。
【0038】
そして、例えばECU1は、自己のタイマのカウント値Tresが応答開始時間T1になった時点でVINコードの応答を開始すると共に、タイマのカウント値をクリアする。このとき、他のECUNは、自己のタイマのアップカウントを継続すると共に、通信ラインLを介してECU1による応答をモニタする。そして、ECU1の応答が完了した時点で、タイマのアップカウントを中止してそのカウント値をクリアすると共に、通信ラインLのモニタを中止する。
【0039】
尚、この場合、各ECUの応答開始時間Tnは、VINコードの応答に要する時間、つまり、先行してVINコードを送信するECUが、図2(a)に示す送信データのcsまでを送信し終えるまでの時間以上の時間間隔で順次設定されている。これにより、例えばノイズの影響により外部スキャンツール50に対して正常なデータが送信できなかったような場合でも、後続するECUが、それを確認した上で正常なVINコードを送信することができる。
【0040】
図3に戻り、同図(a)に通常のVINコード応答処理を示すように、例えばECU1が外部スキャンツール50に対してVINコードを応答した場合には、他のECU2,3,・・・は、VINコードの応答を行わない。
そして、同図(b)に示すように、例えばECU1が新しいECUに交換されたためVINコードを保持しておらず、その応答ができない場合には、次に優先順位の高いECU2が自己の応答開始時間T2になった時点でVINコードの応答を開始する。このとき、その他のECU3,・・・は、VINコードの応答を行わない。そして、交換されたECU1は、このとき通信ラインLをモニタして、ECU2が応答したVINコードを読み取って自身の不揮発性メモリに記憶する。
尚、本実施例においては、交換されたECUは、このようにして記憶したVINコードを外部スキャンツールに対してその後直ちに出力するわけではなく、他のECUが応答したVINコードとの一致を所定回数判定し、VINコードが正常であることを確認した上で出力するようになっている。その一致回数は、不揮発性メモリ上に設定したカウンタのカウント値の更新により判定する。
【0041】
尚、同図(b)において、例えばECU2もVINコードを正常に応答できない場合には、後続する優先順位の高いECUNが自己の応答開始時間Tnになった時点でVINコードの応答を開始する・・・といったような処理が行われる。このとき、その他のECUは上述と同様の処理を行う。
【0042】
次に、本実施例において各ECUのマイコンが実行する通信処理について、図5のフローチャートに基づいて説明する。
同図に示すように、外部スキャンツール50からのVINコード送信要求を受信すると(S110:YES)、タイマの起動と通信ラインLのモニタを開始すると共に(S120)、自己の不揮発性メモリを参照してVINコードが記憶されているか否かを判定する。このとき、VINコードが記憶されていると判定された場合には(S130:YES)、続いて上記カウンタのカウント値CNTが3よりも大きいか否かを判定する。
【0043】
そして、このときカウント値CNTが3よりも大きいと判定され(S140:YES)、さらにモニタによりそれまでに他のECUによるVINコードの応答を検出していないと判断された場合には(S150:NO)、続いてタイマのカウント値Tresが自己の応答開始時間Tn以上になったか否かを判定する。そして、カウント値Tresが設定された応答開始時間Tn以上になったと判定されると(S160:YES)、自己の不揮発性メモリからVINコードを読み出し、外部スキャンツールに対してこれを出力する(S170)。そして、タイマのカウント値Tresをゼロにクリアして一連の処理を終了する(S180)。一方、S150にて、それまでに他のECUによるVINコードの応答を検出したと判断された場合には(S150:YES)、タイマのカウント値Tresをゼロにクリアして処理を終了する(S180)。
【0044】
一方、S140にてカウンタのカウント値CNTが3以下であると判定された場合には(S140:NO)、通信ラインLをモニタして他のECUが応答したVINコードを読み込んで取得する(S190)。そして、自己の不揮発性メモリに記憶されたVINコードと上記モニタで取得したVINコードとが一致するか否かを判定する。このとき、両VINコードが一致していると判定されると(S200:YES)、カウンタのカウント値CNTを1インクリメントし(S210)、タイマのカウント値Tresをゼロにクリアして一連の処理を終了する(S180)。一方、S200にて両VINコードが不一致であると判定されると(S200:NO)、不揮発性メモリ内のVINコードを消去してカウント値CNTをゼロにクリアし(S220,230)、タイマのカウント値Tresをゼロにクリアして一連の処理を終了する(S180)。
【0045】
一方、ECUが交換直後等でVINコードを記憶していない場合やS220にてVINコードを消去した場合など、S130にてVINコードが記憶されてないと判定された場合には(S130:NO)、通信ラインLをモニタして他のECUが応答したVINコードを読み込んで取得し(S240)、そのVINコードを自己の不揮発性メモリに記憶する(S250)。そして、カウント値CNTを1インクリメントし(S260)、タイマのカウント値Tresをゼロにクリアして一連の処理を終了する(S180)。尚、VINコードが記憶されてない場合にはカウント値CNTはゼロになっているため、この処理においてカウント値CNTは1になる。
【0046】
以上のように、本実施例の車両用電子制御装置10によれば、いずれかのECUが、交換等により新たに設置されたものでVINコードを記憶していない場合には、その交換後に通信ラインLをモニタし、他のECUにより外部スキャンツール50に向けて応答されたVINコードを検出してこれを記憶する。
【0047】
このため、その交換後のECUは、他のECUに対してVINコードの送信要求を行うなどの特別な通信処理を行うことなく、通信ラインL上を流れるVINコードを検出することにより、VINコードを自動的に取得することができる。また、VINコードを有している他のECU側も、新しいECUに対してVINコードを送信するという特別な通信処理を行う必要がないため、各ECU間の通信処理の負担が小さく、効率の良い処理が実現される。
【0048】
また、新たなECUは、通信ラインLから取得して記憶したVINコードを外部スキャンツール50に対して直ちに出力することはせず、所定回数(本実施例では3回)そのVINコードが一致して正常であることを確認してから出力する。このため、外部スキャンツール50に対する正常なVINコードの送信を確保することができる。
【0049】
尚、本実施例において、各ECUにおける不揮発性メモリが記憶手段に該当し、マイコンが情報応答手段、検出手段、情報書込手段、通信手段、カウント手段及び情報消去手段に該当する。
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明の実施の形態は、上記実施例に何ら限定されることなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態をとり得ることはいうまでもない。
【0050】
例えば、上記各実施例では、本発明の車両用電子制御装置を構成する電子制御ユニットとして、エンジンECU1,走行制御ECU2,ボデーECU3を例示したが、車両の構成要素を制御するこれ以外の電子制御ユニットを含み得る。また、上記実施例では、複数のECU1,2,3・・・の優先順位の設定の一例を示したが、これに限られず、設計の都合等によりその優先順位を適宜設定可能であることはもちろんである。
【0051】
また、上記実施例では、図5のS200,S220,S230において、不揮発性メモリに記憶されたVINコードと通信ラインLのモニタで取得したVINコードとが不一致である場合に、その記憶されたVINコードを消去する例を示したが、その不一致である場合に、記憶されたVINコードをモニタで取得したVINコードに書き換え、カウント値CNTを1にするようにしてもよい。
【0052】
さらに上記実施例では、図3に示すように、各ECUの優先度を、外部スキャンツールからの要求を受信してから応答するまでのディレイ時間T1〜T3にて設定し、このディレイ時間が長いほどECUの優先順位が低くなるようにしたが、図6及び図7に示すCAN通信(Controller Area Network)を採用してもよい。
【0053】
すなわち、図6の例では、ECUの優先度をCAN IDで設定している。このCANは、通信ラインのデータ衝突をECUの優先度($000が最優先、$7FFFが優先度低)で回避する。同図では、ECU1(CAN ID:$200),ECU2(CAN ID:$400),ECU3(CAN ID:$500),・・・の順に優先度が設定されている。
【0054】
そして、各ECUの送信タイミングが同時の場合には、同図(a)のようになり、ECU1が外部スキャンツールに対してVINコードを応答し、他のECU2,3,・・・は応答を行わない。一方、各ECUの動作速度などにより送信タイミングがずれる場合には、同図(b)のように早くデータを送信したECUが高優先となる。同図の例では、ECU2が早くデータを送信したため、ECU1,ECU3,・・・は応答を行わない。
【0055】
またこの場合、図7に示すようにECU1を交換したようなときには、当該ECU1がVINコードを応答できないため、ECU2がこれを応答する。このとき、ECU1,ECU3,・・・は応答を行わない。また、ECU1は、通信ラインLをモニタして、ECU2が応答したVINコードを読み取って自己の不揮発性メモリにこれを記憶する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例にかかる車両用電子制御装置の概略構成を表すブロック図である。
【図2】 実施例の通信プロトコルを表す説明図である。
【図3】 実施例の車両識別情報の通信方法を表す説明図である。
【図4】 実施例の車両識別情報の通信方法を表す説明図である。
【図5】 実施例の車両識別情報の通信処理を表すフローチャートである。
【図6】 変形例の車両識別情報の通信方法を表す説明図である。
【図7】 変形例の車両識別情報の通信方法を表す説明図である。
【符号の説明】
1・・・エンジンECU、 2・・・走行制御ECU、 3・・・ボデーECU、
10・・・車両用電子制御装置、 50・・・外部スキャンツール、
100・・・車両、 L・・・通信ライン
Claims (14)
- 車両に搭載され、通信ラインを介して相互にデータ通信が可能な複数の電子制御ユニットを備え、前記通信ラインに接続された外部スキャンツールからの要求に応じて、前記車両固有の車両識別情報を送信可能に構成された車両用電子制御装置であって、
前記各電子制御ユニットは、
前記車両識別情報を記憶しておくための記憶手段と、
前記車両識別情報を記憶している場合、前記外部スキャンツールからの要求に応じて、前記記憶手段から前記車両識別情報を読み出して送信する情報応答手段と、
前記通信ラインをモニタし、他のいずれかの電子制御ユニットが前記外部スキャンツールからの要求に応じて送信した車両識別情報を検出する検出手段と、
少なくとも前記記憶手段が車両識別情報を記憶していない場合に、前記検出手段が検出した車両識別情報を該記憶手段に記憶させる情報書込手段と、
を備えたことを特徴とする車両用電子制御装置。 - 前記検出手段は、前記外部スキャンツールから前記車両識別情報の送信要求を受信した時点から、前記通信ラインのモニタによる前記検出処理を開始する
ことを特徴とする請求項1記載の車両用電子制御装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の車両用電子制御装置において、
前記各電子制御ユニットは、さらに、
前記外部スキャンツールから前記車両識別情報の送信要求を受信した時点からの経過時間を計時する計時手段を備え、
前記情報応答手段は、前記計時手段により前記複数の電子制御ユニットについて予め定めた優先順位に従って設定された自己の応答開始時間が計時されると、前記検出手段がそれ以前に他の電子制御ユニットによる前記車両識別情報の応答を検出していないことを条件に、前記記憶手段に記憶されている車両識別情報を読み出して前記外部スキャンツールに送信する
ことを特徴とする車両用電子制御装置。 - 請求項1〜3のいずれかに記載の車両用電子制御装置において、
前記各電子制御ユニットは、さらに、
前記検出手段が検出した車両識別情報と前記記憶手段に記憶された車両識別情報との一致回数をカウントするカウント手段を備え、
前記情報応答手段は、前記カウント手段によるカウント値が予め定める設定値よりも大きいことを条件に、前記車両識別情報を前記外部スキャンツールに対して送信する
ことを特徴とする車両用電子制御装置。 - 請求項4記載の車両用電子制御装置において、さらに、
前記検出手段が検出した車両識別情報と前記記憶手段に記憶された車両識別情報とが異なる場合には、該記憶手段に記憶された車両識別情報を消去する情報消去手段を備えた
ことを特徴とする車両用電子制御装置。 - 請求項4記載の車両用電子制御装置において、
前記情報書込手段は、前記検出手段が検出した車両識別情報と前記記憶手段に記憶された車両識別情報とが異なる場合には、該検出手段が検出した車両識別情報を該記憶手段に書き換えて記憶する
ことを特徴とする車両用電子制御装置。 - 車両に搭載され、通信ラインを介して他の電子制御ユニットとの間で相互にデータ通信が可能であり、前記通信ラインに接続された外部スキャンツールからの要求に応じて、前記車両固有の車両識別情報を送信可能に構成された電子制御ユニットであって、
前記車両識別情報を記憶しておくための記憶手段と、
前記車両識別情報を記憶している場合、前記外部スキャンツールからの要求に応じて、前記記憶手段から前記車両識別情報を読み出して送信する情報応答手段と、
前記通信ラインをモニタし、他のいずれかの電子制御ユニットが前記外部スキャンツールからの要求に応じて送信した車両識別情報を検出する検出手段と、
少なくとも前記記憶手段が車両識別情報を記憶していない場合に、前記検出手段が検出した車両識別情報を該記憶手段に記憶させる情報書込手段と、
を備えたことを特徴とする電子制御ユニット。 - 前記検出手段は、前記外部スキャンツールから前記車両識別情報の送信要求を受信した時点から、前記通信ラインのモニタによる前記検出処理を開始する
ことを特徴とする請求項7記載の電子制御ユニット。 - 請求項7又は請求項8に記載の電子制御ユニットにおいて、さらに、
前記外部スキャンツールから前記車両識別情報の送信要求を受信した時点からの経過時間を計時する計時手段を備え、
前記情報応答手段は、前記計時手段により前記複数の電子制御ユニットについて予め定めた優先順位に従って設定された自己の応答開始時間が計時されると、前記検出手段がそれ以前に他の電子制御ユニットによる前記車両識別情報の応答を検出していないことを条件に、前記記憶手段に記憶されている車両識別情報を読み出して前記外部スキャンツールに送信する
ことを特徴とする電子制御ユニット。 - 請求項7〜9のいずれかに記載の電子制御ユニットにおいて、さらに、
前記検出手段が検出した車両識別情報と前記記憶手段に記憶された車両識別情報との一致回数をカウントするカウント手段を備え、
前記情報応答手段は、前記カウント手段によるカウント値が予め定める設定値よりも大きいことを条件に、前記車両識別情報を前記外部スキャンツールに対して送信する
ことを特徴とする電子制御ユニット。 - 請求項10記載の電子制御ユニットにおいて、さらに、
前記検出手段が検出した車両識別情報と前記記憶手段に記憶された車両識別情報とが異なる場合には、該記憶手段に記憶された車両識別情報を消去する情報消去手段を備えた
ことを特徴とする電子制御ユニット。 - 請求項10記載の電子制御ユニットにおいて、
前記情報書込手段は、前記検出手段が検出した車両識別情報と前記記憶手段に記憶された車両識別情報とが異なる場合には、該検出手段が検出した車両識別情報を該記憶手段に書き換えて記憶する
ことを特徴とする電子制御ユニット。 - 請求項7〜12のいずれかに記載の電子制御ユニットにおける各手段としてコンピュータシステムを機能させるためのプログラム。
- 請求項13記載のプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
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