JP3918605B2 - 取放水設備の取放水管 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、取放水設備の取放水管に関する。
【0002】
【従来の技術】
火力発電所や液化天然ガス(LNG)受入基地などのエネルギー施設では、熱交換のために大量の水が必要とされる。例えば、火力発電所では電力を取り出す熱交換サイクル中の冷却水として、LNG受入基地では、冷却して液化貯蔵されたLNGを送出するにあたり、LNGを気化させる温熱媒体として、水が用いられる。
従来、このようなエネルギー施設は、海岸沿いに設けられ、その近くの海底から海水を取水管によって取水し、熱交換後に温水あるいは冷水となった排水を、放水管から海に放水している。
図3は、従来のエネルギー施設20の概略構成を示す説明図である。エネルギー施設20は海3の沿岸の陸地に設けられ、汲み上げポンプや放水口を備えた取放水設備21を備える。符号22、23はそれぞれ取水管および放水管である。一方、エネルギー施設20には、海底トンネル24内に敷設されたガスパイプライン2が設けられることがある。例えば、火力発電所では、環境問題に配慮して石油などに比べてクリーンなメタンガスなどの可燃ガスを発電用燃料として用いる場合が増えてきており、その場合には燃料ガスの供給を受けるためにガスパイプライン2を備える。また、LNG受入基地でも、LNGを送出するためにガスパイプライン2が必要となるが、立地上から海底トンネル24を設けて搬送する場合がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような取放水は、環境に悪影響を与えないように行う必要があり、取放水の位置や水量などは、周囲の環境を調査の上、慎重に決定される。その調査結果によっては、かなり沖合に取放水管を設置することが要求される場合がある。そのため、取放水管の設置に莫大な費用がかかり、結果としてエネルギー施設の建設費を押し上げることになるという問題があった。
【0004】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであって、エネルギー施設などの取放水設備に用いる取放水管の建設コストを低減できる取放水設備の取放水管を提案することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明では、熱交換のため水を必要とするエネルギー施設で用いる熱交換用の海水を、取水または放水する取放水設備の取放水管であって、該取放水管の少なくとも1本に、海底の下に設けられ、かつガスを搬送するガスパイプラインが内部に敷設された海底トンネルを用い、該海底トンネルから、海底に通じる取放水口が形成されている構成を用いる。
そのため、海底トンネルがガスパイプラインの敷設用トンネルと取放水管の少なくとも1本を兼ねることができる。
また、海底トンネル上の任意位置の海底に取放水口を設置できる。
なお、例えば、縦坑によって取放水口を設ける場合には、海底側からの施工が容易となり、建設費を低減することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下では、本発明の実施の形態を、添付図面を参照して説明する。なおすべての図面を通して、同一または相当する部材は、同一の符号を付している。
まず、本発明に係る取放水設備の取放水管の構成を説明する。
図1は、本発明に係る取放水設備の取放水管が設けられたエネルギー施設20の概略構成を示す平面視の説明図である。図2(a)は、本発明に係る取放水設備の取放水管の長手方向断面の概略を示す説明図である。図2(b)は、図2(a)におけるA−A断面図である。
【0009】
海岸沿いに設けられたエネルギー施設20は、例えば火力発電所やLNG受入基地などの、熱交換のために大量の水を必要とする施設である。取放水設備21は、海3から海水を取水し、熱交換後の海水を海3に戻すための適宜のポンプや水路施設などを備えた設備である。
【0010】
取放水設備21には、海底トンネル1と接続する導水管1bと、海3の中に取放水口5aを配置して海水を取水または放水することが可能な取放水管5とが接続されている。取放水管5は、従来用いられているどのような構成でもよく、例えば金属管材やコンクリート構造を採用できる。
【0011】
海底トンネル1は、例えばシールドトンネルや沈埋トンネルなどの工法で海底4の下に設けられたもので(図2(a))、その上部のいずれかの位置に、縦坑と海底4の上に露出する開口を備える取放水口1aを少なくとも1つ備えている。トンネル内部1cにはガスを搬送するためのガスパイプライン2が敷設されている。
【0012】
したがって海底トンネル1は、取放水口1a、トンネル内部1c、導水管1bを通じて、海3と取放水設備21とを接続する管路を形成しており、取放水口1aから取水または放水が可能な取放水管ともなっている。
【0013】
次に、このような取放水管を兼ねる海底トンネル1を構成する方法を説明する。
まず、シールドトンネル工法や沈埋トンネル工法などによって、ガスパイプライン2を敷設するための海底トンネル1を掘削する。海底トンネル1の端部にはそれぞれ地上と連絡するための適宜の管路を設けるが、エネルギー施設20側には、ガスパイプライン2を内部に通して地上では分岐するように配管するとともに、取放水設備21へ海水を通水可能とする管路として導水管1bを施工する。
【0014】
次に海底トンネル1内にガスパイプライン2を敷設する。
そして、海底トンネル1の上部から海底4の上側に通じる縦坑を掘削し、取放水口1aを設け、海底トンネル1内に通水する。この工程は、海底トンネル1の内部から行っても、外部から海底を掘削して行ってもよい。
【0015】
なお、沈埋トンネルでは、あらかじめ沈埋ユニットに取放水口1aを形成しておき、海底トンネル1が開通した後、取放水口1aを開口するようにしてもよく、その場合、取放水口1aを施工する工程は省略される。
【0016】
次に本発明の作用を説明する。
海底トンネル1は、その構成により海水の取放水が可能なので、取水管または放水管として利用することができる。例えば、図1では、取放水口1aから矢印のように海水を取水し、取放水管5によって熱交換後の排水を取放水口5aを通じて矢印のように放水する様子を示している。しかし、それぞれの取放水の機能が、それぞれ逆になるように構成してもよいことは言うまでもない。
【0017】
したがって、海底トンネル1によって、取放水設備21の取放水管の少なくとも1本が兼用できる。その結果、全体として取放水管の建設費を低減できる。
【0018】
取放水口1aは海底トンネル1上のどの位置でも形成できるから、ガスパイプライン2の経路上の範囲で取放水の位置を自由に選定できる利点がある。
また、取放水口1aは海底トンネル1の上部から縦坑により設けるので、海底側から施工することが可能となる利点がある。
さらに、例えば開閉手段を備えた取放水口1aを複数設けておけば、後から取放水の位置を変更することもできる。
【0019】
また、海底トンネル1を温排水または冷排水の放水管として用いる場合、放水管を海水中に設置する場合と異なり、温(冷)排水の熱が放水途中で海水に授受されることがないから、放水場所以外の海中で水温に影響を及ぼすという環境問題を起こす恐れがないという利点がある。
【0020】
【発明の効果】
以上に述べたように、請求項1に記載の発明では、海底トンネルがガスパイプラインの敷設用トンネルと取放水管の少なくとも1本を兼ねることができるので、取放水管の建設コストを低減することができるという効果を奏する。
また、海底トンネル上の任意位置の海底に取放水口を設置できて環境を配慮した取放水口の計画がしやすいという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る取放水設備の取放水管が設けられたエネルギー施設20の概略構成を示す平面視の説明図である。
【図2】 本発明に係る取放水設備の取放水管の断面の概略を示す説明図である。
【図3】 従来のエネルギー施設の概略構成を示す説明図である。
【符号の説明】
1 海底トンネル
1a 取放水口
1b 導水管
2 ガスパイプライン
4 海底
5 取放水管
5a 取放水口
20 エネルギー施設
21 取放水設備
Claims (1)
- 熱交換のため水を必要とするエネルギー施設で用いる熱交換用の海水を、取水または放水する取放水設備の取放水管であって、
該取放水管の少なくとも1本に、海底の下に設けられ、かつガスを搬送するガスパイプラインが内部に敷設された海底トンネルを用い、
該海底トンネルから、海底に通じる取放水口が形成されていることを特徴とする取放水設備の取放水管。
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