JP3918526B2 - 冷やかし情報情報排除装置及びプログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、保険料などの見積りを行う費用見積装置及びプログラム及びその方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、パーソナルコンピュータや携帯電話機などの端末装置からインターネットなどのネットワークを経由して、自動車保険などの費用を見積もる機能を有するサーバ(費用見積サーバ)へ接続し、その費用を見積もるシステムがある。
【0003】
このシステムは、利用者が、その商品やサービスにかかる費用について、人手を介さず、自宅のパーソナルコンピュータや携帯電話機などから簡単に費用の見積りが出来るという点というメリットがあり、また、これら商品やサービスを提供する会社にとっても、人手を裂くことなく、営業活動が出来るという点でメリットがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の構成では、簡単に利用者が見積を行えるがために、契約を行う気が無いのに見積のみを行う「冷やかし」が多数発生する。この「冷やかし」の見積が多くなると費用見積サーバの負荷が必要以上にかかってしまい、見積りのために処理時間がかかってしまう。
【0005】
また、この「冷やかし」を少なくするために、住所など利用者固有の項目を入力しないと見積りが出来ないようにすることも考えられる。しかしながら、何らかの情報をこれらの入れれば見積もり検索は可能であるので、根本的な「冷やかし」対策にはなりえない。
【0006】
特に「冷やかし」で見積りを行う利用者は、「存在を隠す」「住所など正確な情報を入れるのが面倒」などの理由により、偽の利用者情報を入力してしまうことが多い。このため、その後、管理者がこの利用者の情報を基に利用者に対し、商品・サービスの提供を行おうとしても、実際にはその利用者は存在していないという事態になってしまい、管理者は、偽情報の多い見積り情報の中から、入力された情報が本当であるかを確認しながら商品・サービスの提供を行わなければならず、逆に手間がかかってしまうということがあった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記従来の課題を解決するために、冷やかしの見積時に入力された情報を蓄積しておき、見積りを行う際に入力された各項目について、該蓄積している冷やかし情報と対比し、所定項目数以上に冷やかし時に利用された情報が含まれることがわかれば、その利用者は冷やかしであると判断する機能を設けた。この構成により、冷やかしと想定される利用者を判定することができるようになる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。なお、本実施の形態は、自動車保険の見積を例に説明を行う。
【0009】
図1は本実施の形態の全体を示すシステム構成図であり、1はインターネットなどのネットワーク、2は費用見積機能を有するサーバである。3は見積を行う利用者が使用する利用者コンピュータ、4はサーバ2の管理を行う管理コンピュータである。これらサーバ2、利用者コンピュータ3、管理コンピュータ4はネットワーク1に接続されている。
【0010】
また、5はPOI(相互接続点:Point of Interface)を介してネットワークと接続された携帯電話網である。7は基地局8を介して携帯電話網5と接続された携帯電話機であり、携帯電話網5を通じて、他の携帯電話機との通信を行ったり、ネットワーク1に接続された各種機器との通信が可能となっている。
【0011】
上記したシステムの各構成要素について説明する。
【0012】
まず、サーバ2の構成について図2のブロック図を用い説明する。
【0013】
図2において、201はネットワーク1に接続され、ネットワーク1を通じて他の機器との通信を行う通信制御手段であり、サーバ2での通信はこの通信制御手段201を利用して行われる。202は、利用者からの入力を受け付ける利用者入力受付手段であり、ネットワーク1を介して利用者コンピュータよりの複数項目の入力を受け付ける。203は利用者が冷やかしで見積を行ったときに使用した情報を記憶する冷やかし情報記憶部で、図3に示されるように利用者入力受付手段203で入力させる入力項目毎にテーブル2031〜2034を有する。なお、この冷やかし情報記憶部203の各テーブルの内容は、利用者が入力した情報そのままが記憶されるようになっており、例えば、テーブル2032の情報2036のように実際にはありえない情報もそのまま記憶されている。204は図4の表2041に示されるように電話番号の上4桁と住所情報を対応付けて記憶している電話番号情報記憶部、205は図4の表2042に示されるように郵便番号と住所情報を対応付けて記憶している郵便番号情報記憶部である。また、206は利用者コンピュータ3や管理コンピュータ4との通信の際、通信中の場面ごとに、利用者コンピュータ3や管理コンピュータ4に表示を行わせるための画面情報を記憶している表示画面記憶部である。207は処理中に一時的に記憶する状況が発生した場合、その記憶を行う一時記憶部で、後述する動作では特に触れてはいないが、利用者コンピュータ3や携帯電話機7などから送られてきた、見積情報、契約情報を一時的に記憶しておく。208は契約費用を算出する場合に利用される各種情報が蓄積された契約費用情報記憶部である。
【0014】
また、209は冷やかし情報記憶部203、電話番号情報記憶部204、郵便番号情報記憶部205の記憶内容を利用して利用者入力情報受付手段202によって受け付けられた利用者の情報から、該利用者が冷やかしの利用者であるか否かを判定する冷やかし利用者判定手段、210は、契約費用情報記憶部208の記憶内容を参照して、利用者入力情報受付手段202によって受け付けられた利用者の情報から保険料の見積を行う見積手段、211は、見積手段210の見積を利用者コンピュータ3へ送信後、実際の契約を行わない利用者、すなわち「冷やかし」が行われた場合、その利用者の情報を。冷やかし情報記憶部203に追加する冷やかし情報自動更新手段、212は、実際の契約にあたり、契約に必要な情報の入力受付などを行った後に利用者の情報を契約者情報記憶部213に記憶させる契約手段である。この契約手段の制御により契約者情報記憶部213には、図5のファイル2131に示されるように契約者単位で記憶が行われる。また、214は管理コンピュータ4からの要求により契約者情報を取り出し、管理コンピュータ4へ該情報を送信する情報閲覧手段、215は管理コンピュータ4からの要求により冷やかし情報記憶部203の内容を更新する情報更新手段である。さらに216は、管理コンピュータ4からの各種要求に先立ち、管理者の認証を行う管理者認証手段である。
【0015】
次に利用者コンピュータ3の構成について図6の利用者コンピュータ3のブロック図を用いて説明する。
【0016】
図6において、301はネットワーク1に接続され、ネットワーク1を通じて他の機器との通信を行う通信制御手段であり、利用者コンピュータ3での通信はこの通信制御手段301を利用して行われる。302はキーボード、303はマウス、304はキーボード302、マウス303の入力を判定し、ディスプレイ305に表示を行わせる入力判定手段、306はサーバ2から送られてくる各種画面情報をディスプレイ305に表示させる閲覧手段、307はキーボード302、マウス303を利用して入力された入力情報をサーバ2へ送信する入力情報送信手段である。
【0017】
次に管理コンピュータ4の構成について図7のブロック図を元に説明する。
【0018】
図7において、401はネットワーク1に接続され、ネットワーク1を通じて他の機器との通信を行う通信制御手段であり、管理コンピュータ4での通信はこの通信制御手段401を利用して行われる。402はキーボード、403はマウス、404はキーボード402、マウス403の入力を判定し、ディスプレイ405に表示を行わせる入力判定手段、406はサーバ2から送られてくる各種画面情報をディスプレイ405に表示させる閲覧手段、407はキーボード402、マウス403を利用して入力された入力情報をサーバ2へ送信する入力情報送信手段である。この説明でもわかるように、管理コンピュータ4は利用者コンピュータ3とほぼ同様な構成となっている。
【0019】
最後に携帯電話機7について図8のブロック図を用い説明を行う。
【0020】
701はアンテナ702に接続され、基地局8を介して携帯電話網5への接続を行う無線通信手段である。上記したように携帯無線網5はPOI6を介してネットワーク1へ接続されているので、この携帯電話機7は無線通信手段701を制御することによりはサーバ2への通信が可能となる。702はキーボード、703はキーボード702の入力を判定し、ディスプレイ704に表示を行わせる入力判定手段、705はサーバ2から送られてくる各種画面情報をディスプレイ704に表示させる閲覧手段、706はキーボード702を利用して入力された入力情報をサーバ2へ送信する入力情報送信手段である。この説明でもわかるように、携帯電話機7は、無線通信を行う点以外は利用者コンピュータ3とほぼ同様な構成を備えている。また、本実施の形態では、携帯電話機7の音声通信については本発明の要旨と関係ないのでその構成を省略しているが、携帯電話機7が音声通信機能を有していても良い。
【0021】
以上のように構成された費用見積システムについて、図9、図10、図11、図12、図13、図14、図15、図16、図17、図18、図19、図20、図21を用い、以下その見積及び契約の制御について説明を行う。
【0022】
なお、図9、図10、図11はメインフローチャート、図12は利用者コンピュータ3の表示手段305に表示される見積入力画面を示す図、図13は見積もり入力内容の入力誤りが発生した場合に再入力を促す処理についてのフローチャート、図14は利用者コンピュータ3の表示手段305に表示される入力誤り画面及び見積不可能画面を示す図、図15は利用者が入力した情報が冷やかしか否かを判定する処理を示すフローチャート、図16は見積不可能時の処理を示すフローチャート、図17は利用者コンピュータ3の表示手段305に出力された見積結果画面を示す図、図18は契約不成立時の処理を示すフローチャート、図19は利用者コンピュータ3の表示手段305に出力された契約不成立画面を示す図、図20は契約に入力された情報に入力誤りがあった場合の処理を示すフローチャート、図21は利用者コンピュータ3の表示手段305に表示される入力誤り画面及び契約完了画面を示す図である。
【0023】
まず、図9のフローチャートを基に、実際の見積処理について説明を行う。(なお、以下動作説明は利用者コンピュータ3とサーバ4間の制御として説明しているが、利用者コンピュータ3が携帯電話機7であっても同様の処理を行えることは言うまでも無い。)
まず、利用者コンピュータ3から、サーバ7に対し接続要求を行う(1001)。この接続要求は例えば、インターネットのブラウザにてURL(Uniform Resource Locator)などのネットワーク上のアドレスを指定することにより行われる。この接続要求を受けたサーバ4は(1002)、利用者入力受付手段202を起動する。この利用者入力受付手段202は、表示画面記憶部から入力画面情報を抽出し、利用者コンピュータ3へ送信する(1003)。その入力画面情報を受信した利用者コンピュータ3は(1004)、閲覧手段306によって該入力画面情報に基づく画面をディスプレイ305に表示させる(1005)。図12の1201はそのときに表示される画面である。この画面1201に示されるように複数の入力項目の入力を促す入力画面が表示される。なお、本実施の形態の場合、郵便番号、電話番号と住所を含む入力項目になっているものとする。
【0024】
その後、この各項目への入力が完了すると(1006)、その入力された情報を見積情報としてサーバ4へ送信する(1007)。それを受けたサーバ4は(1008)、その見積情報の各項目のフォーマットが間違っていないか(半角情報でしか入れられない入力項目に全角での入力が行われていた、数字しか入力できない項目に文字が入力されていた、等)確認を行い(1009)、各項目のフォーマットのいずれかが不正確である場合(1010)、図13の見積もり入力内容の入力誤りが発生した場合に再入力を促す処理についてのフローチャート示す処理へ移行する。
【0025】
図13のフローチャートで示される処理は、まず、表示画面記憶部206より入力誤り画面情報を抽出し、利用者コンピュータ3へ送信する(1301)。この情報を受けた利用者コンピュータ3は(1302)、閲覧手段306によって該入力画面情報に基づき図14の画面1401に示されるような入力誤りを示す画面をディスプレイ305に表示させる(1303)。この際、確認のアイコン1402をいっしょに表示させておく。ここで、マウス303によってディスプレイ305に表示されているアイコン1403などを移動させ、「確認」アイコンをクリックするなどにより、再入力を示す入力が行われると(1304)、再入力を指示する情報をサーバ4へ送信する(1305)。この情報を受信したサーバ4(1306)は図9のメインスローチャートのステップ1003へ移行する。これにより、再度利用者コンピュータ3に見積の入力画面が表示され、利用者は見積に関する情報を再度入力できるようになる。
【0026】
図9のメインフローチャートのステップ1009にてフォーマットが正確であると判断された場合(1010)、冷やかし情報チェック処理を行う(1011)。この処理は利用者コンピュータ3より送られてきた見積情報から冷やかしか否かを判定する処理である。この処理は図15に示されるフローチャートに従って行われる。まず、冷やかし情報記憶部203内の情報と見積情報との比較を行う。
【0027】
この比較の行い方について説明する。上記したように冷やかし情報記憶部203には入力項目毎に冷やかし時に入力された情報が入力項目毎に蓄積されている。見積情報の各項目とこれらの冷やかし時に入力された情報とを比較する。この結果、過去に冷やかしで入力された情報が2項目以上に渡って入力されていたことが判定されると(1502)、冷やかしであると判断する(1503)。逆に2項目未満であった場合、見積情報内の電話番号情報と住所情報の関係が、電話番号情報記憶部204に記憶されている電話番号と住所情報の対応関係に一致しているか判定し(1504)、一致していなければ冷やかしであると判断する(1503)。逆に、一致していれば、更に見積情報内の郵便番号情報と住所情報の関係が、郵便番号情報記憶部204に記憶されている郵便番号と住所情報の対応関係に一致しているか判定し(1505)、一致していなければ冷やかしであると判断する(1503)。逆に一致していれば冷やかし情報ではないと判断する(1506)。
【0028】
図9のメインフローチャートにおいてステップ1011の冷やかし情報チェック処理によって冷やかし情報であると判断された場合(1012)、図16のフローチャートに示すように、サーバ4は表示画面記憶部206より見積不可能を示す画面情報を利用者コンピュータ3へ送信する(1601)。この情報を受けた利用者コンピュータ3は(1602)、閲覧手段306にてこの情報に基づく画面を表示する(1603)。図14の画面1404はその画面の例である。そして、サーバ4、利用者コンピュータ3はそれぞれ他の処理へ移行する。
【0029】
図9のメインフローチャートのステップ1012にて冷やかし情報で無いと判断されたとすると、図10のメインフローチャートのステップ1013へ移行する。このステップ1013は見積情報と契約費用情報記憶部に記憶されている各種情報からを実際の保険料を算出する処理である。この算出処理が完了すると表示画面記憶部に記憶されている見積結果画面情報に、ステップ1013で算出した保険料金を埋め込み、利用者コンピュータ3に送信する見積画面情報を作成する(1014)。この処理が完了すると、この見積画面情報を利用者コンピュータ3へ送信する(1015)。この情報を受けた利用者コンピュータ3は(1016)該見積画面情報に基づき図17の画面1701に示されるような見積結果を示す画面をディスプレイ305に表示させる(1017)。この画面1701には利用者が入力した見積情報1702と、ステップ1013にて算出された保険料金(1703)及び、この内容で契約を行うか否かを選択するアイコン1704、アイコン1705が表示される。
【0030】
ここで、マウス303もしくはキーボード302より契約の可否に関する入力が行われたことを入力判定手段304が判定すると(この判定は、マウス303の操作によって動かされるカーソル1706によってアイコン1704もしくはアイコン1705が選択されたなどによって判定される)(1018)、利用者コンピュータ3はこの可否情報をサーバ4へ送信する(1019)。この情報を受けたサーバ4は(1020)、この可否情報が契約可を示す情報であるかを判定し(1021)、契約不可を示す可否情報であると判定した場合は、図18のフローチャートに示される処理を行う。まず、サーバ4は表示画面記憶部206に記憶されている契約不成立画面情報を抽出し、利用者コンピュータ3に送信を行う(1802)。また、見積情報の各項目を冷やかし情報記憶部206の各テーブルに記憶し、別の処理へ移行する。
【0031】
また、ステップ1801によってサーバ4から送られた契約不成立画面情報を受信した利用者コンピュータ3は(1803)、この情報を受けた利用者コンピュータ3は(1804)該見積画面情報に基づき図19の画面1901に示されるような契約不成立を示す画面をディスプレイ305に表示させる(1804)。
【0032】
ステップ1021において、契約可否情報が契約可を示す情報であると判定された場合(1021)、図11のメインフローチャートのステップ1022へ移行する。この処理はサーバ4が、表示画面情報記憶部206から契約情報入力画面情報を抽出し、利用者コンピュータ3へ送る処理である。このステップ1022により送信された情報を受けた利用者コンピュータ3は(1023)、この情報に基づきディスプレイ5に表示を行う(1024)。この際の表示は、図21の画面2101に示されるように、引落口座の入力など見積には必要ないが、契約に必要な情報の入力画面である(図面省略)。ここで、利用者がこれらの情報に対して、キーボード302やマウス303を利用して入力を行ったことを入力判定手段304が判定すると(1025)、この入力された情報を契約情報としてサーバ4へ送信する(1026)。この情報を受けたサーバ4は(1027)、その入力フォーマットを確認する(1028)。このフォーマットの確認処理は、上記したステップ1009のフォーマット確認のときと同じように、半角情報でしか入れられない入力項目に全角での入力が行われていた、数字しか入力できない項目に文字が入力されていた、等の確認を行う。このフォーマット確認によってフォーマットが不正確であると判定されると、図20に示されるフローチャートに示される処理へ移行する。図20のフローチャートで示される処理は、まず、表示画面記憶部206より入力誤り画面情報を抽出し、利用者コンピュータ3へ送信する(2001)。この情報を受けた利用者コンピュータ3は(2002)、閲覧手段306によって入力誤りを示す画面をディスプレイ305に表示させる(2003)。この画面は、図14の画面1401に示した見積情報の入力誤りを示す画面と同じような構成となっている。また、該画面と同じく確認のアイコン1402をいっしょに表示させておく。ここで、マウス303によってディスプレイ305に表示されているアイコン1403などを移動させ、「確認」アイコンをクリックするなどにより、再入力を示す入力が行われると(2004)、再入力を指示する情報をサーバ4へ送信する(2005)。この情報を受信したサーバ4(2006)は図9のメインスローチャートのステップ1003へ移行する。これにより、再度利用者コンピュータ3に見積の入力画面が表示され、利用者は見積に関する情報を再度入力できるようになる。
【0033】
また、図11のステップ1029において、フォーマットが正確であると判断されると、サーバ2は見積情報と契約情報とを合わせた情報を契約者情報として、契約者情報記憶手段213へ記憶し(1030)、表示画面記憶部より契約官僚を示す画面の情報を抽出し、利用者コンピュータ3へ送る(1031)。これを受けた利用者コンピュータ3は(1032)、図21の画面2102に示すようにこの情報に基づく画面を表示する(1033)。
【0034】
以上のように、過去の冷やかしの履歴情報を利用することで、何度も冷やかしだけで見積を行う利用者を防止することが出来る。また、見積時に入力された項目のうち複数項目が過去に冷やかしで使用された情報と一致された場合に限り冷やかしであることを判別することで、実際には冷やかしでなく、たまたま過去に冷やかしで使用された情報を入力した利用者を冷やかしであると誤判断する可能性が少なくなる。
【0035】
また、上記実施の形態では、一度でも冷やかしで見積を行うと、次回冷やかし見積と同じ入力を行っても見積が受けられないことになってしまう。ここで、各冷やかし情報記憶部へ登録される回数の多い情報のみ(例えば冷やかし情報として登録される上位10の情報)と見積もり情報とを比較するようにすれば、上記した事態を回避できる。これは、複数の保険会社に対し、冷やかし見積を行い、一番条件の良い保険会社に対して契約することが多いと考えられ、この様な状況に対応するためにも有効である。
【0036】
加えて本実施の形態では冷やかし情報記憶部203内の情報を項目ごとで管理していたが、これらの項目情報に関連付けを行い、例えば、氏名が***で住所が+++の組み合わせの場合、冷やかしであると判定させるというように各項目の組み合わせが特定の組み合わせであるときに冷やかしであることを判断することで、更に正確な冷やかし判断が出来るようになる。
【0037】
また、本発明の実施の形態では、郵便番号や電話番号など住所情報に関連した情報を基に利用者が不正確な住所を入力したかチェックをおこない、不正確な住所である場合冷やかしとの判定を行っている。これは、「発明が解決しようとする課題」の欄でも説明したように冷やかしである場合は、正確な住所の記入が行われないことが多いため、本実施の形態のように住所の入力が正確か確認を行うことで、冷やかしの見積を少なくすることが可能となる。
【0038】
なお、本実施の形態ではこの住所の確認のため、電話番号情報と郵便番号情報の双方を用いたがどちらか一方のみでも住所の確認を行っても良い。
[情報の閲覧]
サーバ2の管理者は、契約者情報記憶部213に記憶された契約者情報を基に契約手続を行う事になるが、本実施の形態での閲覧は、管理者が管理コンピュータ4を利用してサーバ4へアクセス市、契約者情報記憶部213内の契約者情報を取得することによって行う。この際、図21の画面2101のように利用者番号と認証コードなど管理者を識別する情報を入力させることで、不正なアクセスにより利用者情報が第三者に漏れることを防止することが可能となる。
【0039】
また、本実施の形態では、上記したように管理者が管理コンピュータ4を利用して契約者情報の取得を行ったが、当然、サーバに管理者が情報を入力するための入力手段やその情報を表示するための表示手段を設け、サーバ2自体を操作することで契約者情報を取得しても良い。
【0040】
また、閲覧のみならず、管理者が管理コンピュータ4もしくはサーバ2を操作して冷やかし情報記憶手段203内の情報の追加・削除などの更新を行えるようにしておくことで、自動判断では識別できない冷やかし情報にも対応することが可能となる。この場合にも、上記したような管理者を識別するための情報を入力後初めて更新を可能とすることにより、冷やかし情報の不正アクセス、不正更新を防止することが可能となる。
【0041】
(付記1) 住所情報と住所に関連する情報を対として記憶する記憶部と、少なくとも住所情報と住所情報に関連する情報を含む見積情報が受け付けられた場合、この見積情報の各項目と前記記憶部に記憶されている情報との照合を行う照合手段と、前記照合手段の照合の結果、見積情報に含まれる住所情報と住所に関連する情報との対応関係に基づき見積の可否を判定する判定手段と、を設けたことを特徴とする費用見積装置。
【0042】
(付記2) コンピュータに、住所情報と住所に関連する情報を対として記憶する記憶部と、少なくとも住所情報と住所情報に関連する情報を含む見積情報が受け付けられた場合、この見積情報の各項目と前記記憶部に記憶されている情報との照合を行う照合手段と、前記照合手段の照合の結果、見積情報に含まれる住所情報と住所に関連する情報との対応関係を基に見積の可否を判定する判定手段として機能させるための費用見積プログラム。
【0043】
(付記3) 住所情報と住所に関連する情報を対として記憶する記憶部を有するコンピュータが、少なくとも住所情報と住所情報に関連する情報を含む見積情報が受け付けられた場合、この見積情報の各項目と前記記憶部に記憶されている情報との照合を行い、この照合の結果、見積情報に含まれる住所情報と住所に関連する情報との対応関係に基づき見積の可否を判定することを特徴とする費用見積方法。
【0044】
(付記4) 見積を行いながら契約に至らなかったときに使用された情報を記憶する記憶部と、複数の項目からなる見積情報が受け付けられた場合、この見積情報の各項目と前記記憶部に記憶されている情報との照合を行う照合手段と、前記照合手段の照合の結果、見積情報の複数の項目に渡り前記記憶部に記憶されている情報を基に見積の可否を判定する判定手段とを設けたことを特徴とする費用見積装置。
【0045】
(付記5) コンピュータに、見積を行いながら契約に至らなかったときに使用された情報を記憶する記憶部と、複数の項目からなる見積情報が受け付けられた場合、この見積情報の各項目と前記記憶部に記憶されている情報との照合を行う照合手段と、前記照合手段の照合の結果、見積情報の複数の項目に渡り前記記憶部に記憶されている情報を基に見積の可否を判定する判定手段として機能させるための費用見積プログラム。
【0046】
(付記6) コンピュータが、複数の項目からなる見積情報が受け付けられた場合、この見積情報の各項目と前記記憶部に記憶されている情報との照合を行い、 この照合の結果、見積情報の複数の項目に渡り前記記憶部に記憶されている情報を基に見積の可否を判定する費用見積方法。
【0047】
【発明の効果】
本発明は、冷やかしの見積時に入力された情報を蓄積しておき、見積りを行う際に入力された各項目について、この蓄積している冷やかし情報と対比し、所定項目数以上に冷やかし時に利用された情報が含まれることがわかれば、その利用者は冷やかしであると判断する機能を設けた。この構成により、冷やかしと想定される利用者を判定することができるようになり、この判定に基づき、見積を行うか行わないかを決定するようにすれば、冷やかしのための見積計算を行う必要が無くなり、冷やかし見積のために処理能力を裂かずに済む、また、冷やかしによる見積ができないと利用者が理解するので、冷やかし見積を行おうとサーバにアクセスする利用者が減り、更にサーバの負担が軽くなる。また、冷やかし見積が少なくなるということは、契約者情報に虚偽の情報が入力される可能性が少なくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における全体を示すシステム構成図
【図2】本発明の実施の形態におけるサーバ2の構成を示すブロック図
【図3】本発明の実施の形態における冷やかし情報記憶部203に記憶されているテーブルを示す図
【図4】本発明の実施の形態における電話番号情報記憶部204及び郵便番号記憶部205に記憶されている情報を示す図
【図5】本発明の実施の形態における契約者情報記憶部213に記憶された情報を示す図
【図6】本発明の実施の形態における利用者コンピュータ3のブロック図
【図7】本発明の実施の形態における管理コンピュータ4のブロック図
【図8】本発明の実施の形態における携帯電話機7のブロック図
【図9】本発明の実施の形態におけるメインフローチャート
【図10】本発明の実施の形態におけるメインフローチャート
【図11】本発明の実施の形態におけるメインフローチャート
【図12】本発明の実施の形態における利用者コンピュータ3の表示手段305に表示される見積入力画面を示す図
【図13】本発明の実施の形態における見積もり入力内容の入力誤りが発生した場合の再入力処理についてのフローチャート
【図14】利用者コンピュータ3の表示手段305に表示される入力誤り画面及び見積不可能画面を示す図
【図15】本発明の実施の形態における利用者が入力した情報が冷やかしか否かを判定する処理を示すフローチャート
【図16】本発明の実施の形態における見積不可能時の処理を示すフローチャート
【図17】本発明の実施の形態における利用者コンピュータ3の表示手段305に出力された見積結果画面を示す図
【図18】本発明の実施の形態における契約不成立時の処理を示すフローチャート
【図19】本発明の実施の形態における利用者コンピュータ3の表示手段305に出力された契約不成立画面を示す図
【図20】本発明の実施の形態における契約に入力された情報に入力誤りがあった場合の処理を示すフローチャート
【図21】本発明の実施の形態における利用者コンピュータ3の表示手段305に表示される入力誤り画面及び契約完了画面を示す図
【図22】本発明の実施の形態における管理コンピュータ4の表示手段405に表示される画面を示す図
【符号の説明】
1 ネットワーク
2 サーバ
3 利用者コンピュータ
4 管理コンピュータ
5 携帯電話網
6 POI
7 携帯電話機
8 基地局
Claims (2)
- 住所情報と住所に関連する情報を対として記憶する記憶部と、
少なくとも住所情報と住所情報に関連する情報を含む見積情報をネットワーク経由で受信すると、この見積情報に含まれる住所情報と住所に関連する情報との対応関係が、前記記憶部に記憶されている住所情報と住所に関連する情報との対応関係と一致していない場合は、冷やかし情報であると判定する冷やかし判定処理を行う冷やかし判定手段と、
前記冷やかし判定手段で冷やかし情報と判定された見積情報を蓄積する冷やかし情報蓄積手段と、
前記冷やかし判定手段にて冷やかし情報であると判定されない見積情報については、見積処理へ移行し、冷やかし情報と判定された見積情報については、見積処理へ移行せず、見積情報の送信元へ見積りができない事を示す情報を出力する見積判定手段と、
を有し、
更に前記冷やかし判定手段は、前記冷やかし判定処理の前に、前記冷やかし情報蓄積手段に蓄積される回数が所定順より上位となる見積情報と、受け付けられた見積情報との間で複数の項目で一致するものがあるかを判定し、あった場合は、冷やかし情報と判定するとともに、前記冷やかし判定処理を行わない
事を特徴とする冷やかし情報排除装置。 - 住所情報と住所に関連する情報を対として記憶する記憶部にアクセス可能なコンピュータを、
少なくとも住所情報と住所情報に関連する情報を含む見積情報をネットワーク経由で受信すると、この見積情報に含まれる住所情報と住所に関連する情報との対応関係が、前記記憶部に記憶されている住所情報と住所に関連する情報との対応関係と一致していない場合は、冷やかし情報であると判定する冷やかし判定処理を行う冷やかし判定手段と、
前記冷やかし判定手段で冷やかし情報と判定された見積情報を蓄積する冷やかし情報蓄積手段と、
前記冷やかし判定手段にて冷やかし情報であると判定されない見積情報については、見積処理へ移行し、冷やかし情報と判定された見積情報については、見積処理へ移行せず、見積情報の送信元へ見積りができない事を示す情報を出力する見積判定手段と、
として機能させ、
更に前記冷やかし判定手段として、前記冷やかし判定処理の前に、前記冷やかし情報蓄積手段に蓄積される回数が所定順より上位となる見積情報と、受け付けられた見積情報との間で複数の項目で一致するものがあるかを判定し、あった場合は、冷やかし情報と判定するとともに、前記判定処理を行わない様、機能させる
ことを特徴とする冷やかし情報排除プログラム。
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