JP3916257B2 - コンプレックス多酵素貯蔵安定性反応混合物の製造方法とその使用方法 - Google Patents

コンプレックス多酵素貯蔵安定性反応混合物の製造方法とその使用方法 Download PDF

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Description

説明
本発明は、すぐ使用でき、完全でかつ冷蔵庫温度(0°から10℃)で活性の損失なく貯蔵し搬送できる、天然のあるいは場合によっては人工的な酵素活性タンパク質混合物から構成されるコンプレックス多酵素安定化反応混合物の製造方法と、ポリペプチドと核酸の合成、修飾あるいは分析のための方法と使用に関する。
生物学的な反応経過の研究のための、細胞抽出物や酵素混合物から構成されるコンプレックス反応システムの使用は、近代生物学においてますます重要となり、医学的な診断でも重要になっている。
タンパク質の合成、折畳み、翻訳後成熟と細胞内タンパク質の標的化の問題は、かなり前から、タンパク質生合成のための完全なリボゾームの装置を備える、無細胞抽出物や溶解物により研究されている。基礎研究での使用の他に、無細胞タンパク質生合成(特に試験管内での翻訳)に対する多酵素反応混合物は、調製−合成の目標の解決にとってますます重要となっている。試験管内の翻訳は更に、主要抗原決定基、触媒中心や基質形成箇所の作製のためのタンパク質部分の合成のために使用された。関連ゲノム変異検出のための、いわゆるタンパク質切断アッセイ(PTU)の導入以来、RT−PCRを介して生成される、合成mRNAの試験管内の翻訳のための、取り扱いが簡単で、標準化されかつ直ちに使用できる反応混合物の腫瘍診断への需要が増加している。
ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)、DNA塩基配列決定、試験管内のRNA合成(試験管内の転写反応)のような他の分析的分子生物学的方法は、従来の1つの酵素アッセイを多酵素反応システムに代えることが特徴である。複数の酵素および補助因子を特殊化した機能と結合さ細胞と、プロセッシングが上昇し、試験管内のDNA・RNAポリメラーゼーの突然変異率が減少する。この結果1つの酵素だけによるよりも、本質的にに長いDNA断片(>10kb)が増幅されうる。合成の正確さと生成物の収率はより上昇し、非特異的副生成物の間違った合成がより少なくなる。PCRにおいて多酵素反応システムと組み合わせられる酵素およびタンパク質因子として、無機ピロフォスファターゼ、DNA結合タンパク質、ポリメラーゼ特異的抗体、異なるエクソヌクレアーゼ活性を持つDNAポリメラーゼが挙げられる。
現在の技術水準では、多酵素反応混合物の使用は、取り扱い、再現性、貯蔵安定性に関して一連の欠点があり、適用される研究と診断におけるタンパク質・DNA合成のための多酵素反応混合物の利用を遅らせている。
単一の酵素アッセイに対する多酵素反応システムの決定的な短所は、複雑な取り扱いと貯蔵安定性に限界があり、あるいは安定性がないことである。全ての酵素、基質、補助因子との完全な反応混合物は、水溶性の溶液として、長時間経過すると室温でも凍らせた状態でも安定しない。これは、酵素コンポーネントと補助因子の保存と持続的な安定性のために必要な、生化学反応の実施に最適な条件(pH値、イオン強度、酵素と安定剤の濃度、塩の種類)から逸脱しているからである。(フランクス、F.(1989年)バイオ化学のプロセス、24(1)、R3−R7)。
多酵素反応混合物では、可溶性酵素、繊維状の構造タンパク質、膜と会合した酵素コンプレックスあるいは核タンパク質なのかによって、細胞抽出物や酵素混合物の個々の成分が、安定化媒体と貯蔵条件に対して異なる要求を設けるという問題が加わる。多くの場合、様々な要求は互いに折り合わない。このため、試験管内の翻訳、転写、PCRあるいはDNA塩基配列決定のための市販の反応システムがキットの形で提供され、この中でコンポーネントが個々に準備される。試験管内の翻訳のための反応混合物の以下の例が示すとおり、キットの異なるコンポーネントは分離され、異なる条件で貯蔵される。
Figure 0003916257
実験開始の前にいつも反応付加物を個々の成分と混合するのは、使用者の責任である。この作業ステップはミスがありがちで自動化するのは困難である。平行な反応の数により時間が長くなる。この前提条件により、もともとの実験遂行より実験準備に時間がかかることが多い。
様々な温度要求により(4℃、−20℃、−80℃)出発コンポーネントの貯蔵と搬送のための技術的な手間はこれに応じて高い。試験管内の翻訳のために組み立てられたものの移動は、細胞抽出物が溶けるのを回避するために、乾燥した状態で行なわなければならない。
試験管内の翻訳分析の敏感であると同時に鍵コンポーネントは、リボソームのタンパク質合成のための巨大分子の核タンパク質コンプレックスを有する細胞抽出物である。RNA制御タンパク質合成の複雑な生化学的反応の推移は、異なる構造と安定性を持つ多くの酵素、酵素コンプレックス、構造タンパク質の相互作用を必要とする。リボソーム翻訳装置のマクロモルのタンパク質コンプレックスが細胞骨格のフィラメントを持つ相互作用により安定化する細胞内と異なり、無細胞抽出物と溶解物(Lysate)は完全な細胞骨格を含まない。巨大分子のコンプレックスは簡単に自由に溶液中で分離し、これにより反応能力を失う。
可溶性の生物学的に活性の細胞抽出物の保存のために今まで唯一許容されてきた方法は、−80℃/−120℃で低温に凍った状態での貯蔵であった。これにより、一連の問題と欠点が生じる。凍ると小麦の胚芽、網状赤血球、細菌細胞から構成される細胞抽出物や溶解物は、本来の酵素により活性を失う、なぜなら水の結晶の形成により多くのタンパク質が不可逆に害されるからである。引き続き、実験のために何倍も凍らせ溶かすと、E.coliから構成される無細胞溶解物と網状赤血球では、翻訳活性がほぼ完全に失われる。小麦胚芽抽出物では活性損失は、全ての溶解と凍結の後、約20−40%である。
繰り返しの凍結と溶解に対する無細胞抽出物の不安定さは、使用者に、不経済な使用をもたらす。再現可能な実験結果を達成するために、翻訳活性細胞抽出物の全ての仕込みをもう一度溶かさなければならない。可能な代替法はは、−80℃の低温で凍らせた、完全に適用準備のできた調製された反応混合物の貯蔵であろう。小麦胚芽抽出物をベースとした翻訳分析によるテストは、−80℃での一度の凍結と一週間の貯蔵で既に、新たに生じるコントロール反応と比べて翻訳活性が60%失われることを示す。
これにより、濃縮された無細胞タンパク質抽出物は、低温でも比較的貯蔵安定であるが、希釈した細胞抽出物を持つ反応混合物ではそうではない。このための決定的な要素は、安定化作用のある希釈していない細胞抽出物中の高いタンパク質濃度である。
PCR、試験管内の転写反応、DNA塩基配列決定のための反応混合物での安定性の問題は同じようである。濃縮した水溶性の溶液中の凍結自体はDNA・RNAポリメラーゼを完全に不活性にし、その結果−20℃で高濃度の低温プロテクターがある場合だけ活性になる。通常低温プロテクターとして使用されるグリセリン(50%)と他のもの(DMSO,ポリエチレングリコール)は高い濃度では、PCR(一次アニール化)と試験管内の翻訳を害する(クローヴェ、L.M.とJ.H.クローヴェ、Dev.Biol.Stand.285−294)。50%以下のグリセリン濃度では−20℃で酵素の貯蔵安定性が落ちる。
最初の発表以来、70年代半ばの試験管内の翻訳のための無細胞抽出物の調製は、製造と安定した貯蔵のための方法を変えていない。上述の先行技術の代替法は凍結乾燥により貯蔵を安定化させることであろう。この方法はリポソームと膜断片、個々の酵素調製物あるいは部分反応混合物の安定性のために、酵素コンポーネントを使用せずに成果が豊かであり、その際二価の金属イオンや界面活性剤と組み合わせた特別な糖あるいはポリオールが、生物分子の変質を水の損失により阻止あるいは制限する。
酵素調製物の貯蔵安定性に特に適しているのは、PEGあるいはDMSOのような周知の低温プロテクターと組み合わせた糖トレハロースである(19.9、10)。この糖は、一定のストレス条件(熱ショック、脱水素、放射線)で細胞内で蓄積し、この生物が生き延びるのを保障する、多くの植物、昆虫、微生物の自然の物質代謝生成物である。
本発明の基礎となる技術的問題は、生化学の反応推移の遂行のためのコンプレックスの多酵素反応混合物の反応能力、貯蔵安定性、翻訳、適用準備に関する先行技術の欠点を除去する製造方法の提供である。この方法は特に、低温で貯蔵され翻訳される反応混合物を使わず、適用準備のできた(すなわち全ての反応コンポーネントを備えた)反応混合物が使用者の実験費用を著しく減少し、再現性を高めるような生成物を導く。
本発明により課題は請求項1と9により解決する。従属請求項は特別な実施形態に関する。
本発明による方法は、一方では多酵素システムの反応能力を高め、他方では不安定な反応コンポーネントが貯蔵を安定にする間また貯蔵の間、生物学的な活性あるいは生物学的に活性の構造を失うのを防ぐ反応コンポーネントと安定剤を持つ、天然のあるいは人工の酵素により活性なタンパク質混合物が水溶性の溶液の中で組み合わせられることに特徴がある。続いてこれは凍結乾燥により0℃から10℃で貯蔵安定な状態に移行し、その際、反応混合物の酵素による活性を上昇させる細胞安定剤の量は、コンプレックス多酵素反応混合物の貯蔵安定性に必要な量と等しい。
天然の酵素により活性のタンパク質混合物の細胞抽出物として、細胞溶解物、あるいはこれの断片が使用される。
人工の酵素により活性のタンパク質混合物として、場合によっては様々な由来の、あらかじめ浄化された1つの酵素、補助因子、場合によっては構造タンパク質の組合せが使用される。
本発明の反応コンポーネントは、酵素によるまた酵素によらない補助因子、酵素基質、ヌクレオチド、ヌクレオシド、あるいはそのオリゴマー、タンパク質、プレプチド(Preptid)、チオール化合物、RNA、DNA、場合によっては個々のあるいは組み合わせた上述の物質の全ての誘導体である。
安定剤として主として、適用準備の出来た反応混合物中の8−12%(M/Vol)の濃度で、不安定な反応コンポーネントの安定化のために最適な条件を作り、更に合成中の多酵素反応混合物の最大固有生成物収量を保証する糖が使用され、糖は主としてトレハロースである。
場合によっては市販の真空凍結乾燥装置の中で、室温で、多酵素反応混合物の真空乾燥が3から4時間行なわれ、その際反応混合物を場合によっては真空乾燥のすぐ前に、液状の窒素あるいは乾燥機/アルコール浴の中で凍らせる。
本発明による方法は主として、小麦胚芽抽出物とPCR中の試験管内の翻訳のための多酵素反応混合物に関する。50μlの反応混合物が本発明の方法(実施例1)で使用され、凍結乾燥された。様々な貯蔵時間の後、乾燥された反応混合物は水中で、適切なmRNAと場合によっては放射性のアミノ酸を添加されて再構成された。このように扱われ、貯蔵された反応混合物の反応能力は、様々なmRNAの翻訳により証明された;ジヒドロ葉酸レダクターゼ(DHFR,17.5kd)とオベリン(Obelin)(20kD)である。翻訳生成物の定量的な証明は、5μlの反応沈殿物から構成される、TCAの沈澱した放射性のタンパク質の測定により、あるいは25℃で2時間保温した後の10μlの反応沈殿物中のDHFRの酵素による活性の測定により行なわれた。翻訳生成物の定量的証明は、SDS−PAGの中で、続いてラジオオートグラフィの中でゲル電気泳動法により行なわれた。再構成された凍結乾燥反応混合物中の翻訳収量はそれぞれ、貯蔵を安定性の効率を測定するために、操作されていない反応沈殿物中の生成収量により、トレハロースありとなしで比較された。4℃で1−3ヵ月貯蔵した後に再構成された反応混合物の翻訳活性は、10%のトレハロースによる操作されていないコントロール反応での活性と比べ、92から100%の間で変動する(図6)。
人工の酵素混合物を持つ再構成され凍結乾燥したPCR反応混合物の反応能力は、RAPD−PCRアッセイの中で検査された。PCRのための人工の酵素混合物は、Tag−DNA−ポリマー、商標登録ディープベント−DNA−ポリメラーゼ、無機的なTthピロフォスファターゼ(混合比は10:1:0.2)(単位)により構成された。
本発明の方法は、反応緩衝剤、補助因子、基質を持つ天然と人工の酵素により活性のタンパク質混合物の適用準備を可能にし、この方法では:
●水溶性の溶液の中の反応混合物に、一方では多酵素システムの反応能力を高め他方では不安定な反応コンポーネントの、貯蔵を安定にする間の、活性あるいは生物学的に活性な構造の損失を防ぐ安定剤が添加される。
●混合物は凍結の後液状の窒素の中で真空乾燥される。
●場合によっては不活性ガスにより層で覆う。
このようにして獲得された貯蔵安定な反応混合物は、本発明により、水(1/1000−Q−質)の中での再構成の後、適用に固有の鍵コンポーネントの供給により、望ましい酵素反応に応じて、タンパク質、ポリペプチド、核酸の合成、修正、あるいは分析のために使用される。
本発明により製造された反応混合物は、0℃から10℃の貯蔵で安定であり、翻訳できるという利点がある。これにより、従来の先行技術では不可欠な、低温冷却装置の購入と整備のための技術的に高い費用がなくてすむ。二番目の利点は、全ての必要なコンポーネントを持つ適用準備の出来た反応混合物が作られ、その結果適用者は望ましい反応を、1つあるいは最大で2つの鍵コンポーネントを添加するだけでスタートできることである。これは以下の点で先行技術の欠点を除去する:
●多数の平行実験の同時の遂行(エピトープ測定)、
●平行し連続する酵素反応の再現可能性
●実験準備のための最小限の時間
●準備されたコンプレックスの反応混合物の調製が正確
●分析的尺度でのコンプレックスのバイオ化学反応推移の自動化
本発明は、トレハロースが脱水素の時周知の保護作用の他に、小麦胚芽抽出物とPCRによる試験管内の翻訳における固有の生成物収穫を高めるという発見をベースとする。制御されていない、すなわち新たに沈殿した翻訳反応の中では、トレハロース濃度に依存して、トレハロースなしの反応沈殿物と比べ、固有の生成収穫物(使用されるmRNAごとの合成タンパク質)が多くなる。最大生成収穫物は10%のw/vで達成される(図1)。
一連のモデルタンパク質と様々な小麦胚芽抽出物について、水溶性の溶液中のトレハロースの“エンハンサー”効果の重要性を認めることができ(図2a,2b)、その結果生成物に依存しない普遍的な現象が問題となる。
新たに発見されたのは、トレハロースのユニークな特性である。先行技術により、トレハロースと同様に効果的な低温プロテクターあるいは安定剤として真空乾燥のために用いられる他の全ての調査された補助物質は、貯蔵安定性のために不可欠な濃度での試験管内の翻訳を阻止する(図3)。
更に、凍結乾燥による貯蔵安定性のための最適なトレハロース濃度が、水溶性の溶液中の翻訳反応での濃度最高状態に匹敵することが判明した(図4)。
PCR適用においても、トレハロースの“エンハンサー”効果が発見された。試験管内のホンヤクと同様に、トレハロースの濃度が上がると1つあるいは複数の固有の拡張の収穫物が上昇し、特殊でないDNA断片の拡張は抑圧される(図5a/5b)。
特に劇的なのは、トレハロースがないと特殊な生成物が拡張されないTris−Hcl反応緩衝剤中の10kb以下のDNA断片の拡張の時の、水溶性の溶液中のトレハロース効果である(図5c)。
したがって本発明は、トレハロースを安定剤として使用するための先行技術とは以下の点で異なる。最初は、本発明の方法により、驚くほど完璧な多酵素の適用準備の出来た反応混合物が、複数の不安定なタンパク質コンポーネントにより、また1つだけでない酵素あるいは部分反応混合物でないものにより、酵素なしに、貯蔵安定にまた、活性の損失なく生成できることである。二番目は、トレハロースの新たに発見された“エンハンサー”効果を適用し、本発明の方法における条件を、トレハロースが唯一の補助物質として十分な(長期間の)貯蔵安定性を保証し、同時に再構成された多酵素反応混合物の活性を高めるよう最適化することである。本発明の方法の適用の結果では、再構成された反応混合物の反応能力は、安定剤なしの制御されていない新たな反応沈殿物より高いことである。三番目は、凍結真空乾燥した反応混合物は周知の方法とは異なり、0℃から10℃の温度領域でのみ、最低6ヵ月活性の損失なく貯蔵安定性がある。15℃以上と0℃以下の温度での貯蔵は、1ヵ月以内に完全な活性損失を招く。
本発明を以下に、2つの例をもとに説明する。
1番目の実施例:
安定剤のトレハロースを使用した、小麦胚芽抽出物をベースとする、貯蔵安定性のある翻訳活性の反応混合物の生成
a)個々のコンポーネントから構成される適用準備の出来た反応混合物の生成
反応混合物は、殺菌した2.0mlのマイクロ遠心分離器(ゴムパッキンと平らな床を持つねじこみ栓が重要である)の中の氷(0−4℃)の上に、以下の個々のコンポーネントからピペットで移される:
Figure 0003916257
反応容器中のコンポーネントを慎重に混合する(渦巻きになってはならない)。貯蔵を安定にする前の完成した反応沈殿物の体積は50μlである。25あるいは100μlの沈殿物に対して、個々のコンポーネントの容積を比例して変えなければならない。
b)凍結乾燥(真空凍結乾燥)による翻訳混合物の貯蔵安定化
翻訳混合物の入った開いた2.0mlの反応容器は、混合の後液状の窒素の中でショック凍結され(−120℃)、5分間液状の窒素の中で保温される。その後凍結された反応混合物は、市販のバキュームポンプに接続された真空凍結乾燥室にできるだけ早く移される。バキュームポンプは既に30分−60分運転しており、そのためバルブが開くとすぐに強いバキュームが真空凍結乾燥室で作られる。本発明者の実験室では、ヘトラブ(Heto−Lab)の真空凍結乾燥装置が使用された。反応混合物は室温(20−30℃)で3−4時間真空凍結乾燥される。真空凍結乾燥の終了後、真空室を慎重に周囲空気により、あるいは場合によっては不活性ガスにより換気する。空気の入り口は、真空凍結乾燥された反応混合物の微生物による汚染を回避するために、殺菌フィルターを備える。その後反応容器を滅菌した状態で空気を遮断してねじこみ栓により閉め、パラフィンにより密封する。場合によっては凍結乾燥のための容器としてガラスアンプルを使用し、アンプルをその後適切に溶封する。
この状態で真空凍結乾燥された反応混合物は光を遮断して冷蔵庫に0−4℃で貯蔵される。
c)再構成と試験管内の翻訳
真空凍結乾燥された反応混合物が氷の上に置かれ、48μlの1/1000QH2O中で溶解する。乾燥された残滓は水の中ですぐに溶解する。その後2μlのmRNA溶液が加えられる(0.5−2μg/μl)。慎重にピペットで取り移した後、反応沈殿物が混合される。再構成された反応沈殿物は試験管内の翻訳のために2から3時間25℃で保温される。翻訳生成物のL−[14C]−ロイシン(あるいは25S−メチオニン)による放射性の確認の場合には、再構成は44μlの1/1000−Q−H2O、2μlのmRNAと4μlのロイシン溶液中で行なわれる。上述の保温時間の後、5あるいは10μlの反応沈澱物中の翻訳生成物の量が決定される。決定は酵素により(DHFR酵素活性)あるいは、標準プロセジュアによる測定容器中の酸沈殿可能な放射活性(単位cpm)の測定により行なわれる。
2番目の実施例:
Long−Rangeと、Taq−DNAポリメラーゼ、Pfu−DNA−ポリメラーゼ、サム細胞モフィルスのピロフォスファターゼから構成される酵素混合物をベースとするRAPD−PCRのための、貯蔵安定性のある反応混合物の生成
a)個々のコンポーネントから構成される適用準備の出来た反応混合物の生成
反応混合物は、氷(0℃から4℃)の上に、以下のコンポーンネトから構成される適切なサーモサイクラー(Thermocycler)に合わせた滅菌した0.5mlをピペットで移される:
Figure 0003916257
反応容器中のコンポーネントを混合し、遠心分離する。完成した反応沈殿物の体積は、貯蔵安定化の前50μlである。PCRのスタートのために鍵コンポーネントは適切な鋳型DNAである。25から100μlの沈殿物に対して個々のコンポーネントの体積を比例して変化しなければならない。
b) 凍結乾燥(真空凍結乾燥)によるPCR混合物の貯蔵安定性
実施例1b)に従う
c) 再構成とPCR
真空凍結乾燥された反応混合物は氷の上に乗せられ48μlの1/1000−Q−H2Oの中で溶解する。乾燥された残滓は水にすぐに溶解する。その後2μlの鋳型DNA溶液が加えられる(5−50ng/μl)。慎重にピペットで取り移し、反応沈殿物を混合する。再構成された反応沈殿物は氷浴から直接、あらかじめ加熱されたサーモサイクラー(94℃)に移動する。2から4分の変性ステップが行なわれ、その後2つのPCRプログラムに応じてスタートする;
RAPD−PCR:94℃ 20秒 Long−Range PCR:94℃
10秒
37℃ 30秒 65℃ 20秒
72℃ 60秒 68℃ 10分
35サイクル 25サイクル
1.それぞれ10μlの反応混合物は、プログラム終了後、0.8%のTAE寒天ゲルの上に乗せられ電気泳動で分析される。
図の説明
図1 様々な小麦胚芽によりテストされる、最大生成物蓄積の時点の、様々なトレハロース濃度での、操作されていない反応混合物のDHFR合成収穫物
a)高活性の小麦胚芽抽出物(Lysat SL、白い梁状のもの)と活性の低い小麦胚芽からの無細胞抽出物(Lysat JB、黒い梁状のもの)をべースとして、2つのシリーズのDHFR翻訳反応(50μl.2μg DHFR−mRNA)がトレハロース濃度が上昇すると沈澱する。25℃での2時間の試験管内翻訳の合成持続時間の後、反応沈殿物中で生成物の最高濃度に到達した(図6aの翻訳運動参照)。生成収穫物(DHFR活性)はトレハロース濃度が高まると上昇し、10%(M/容積)で最大となる。2つの小麦胚芽抽出物のために、様々な翻訳活性にもかかわらず、10%で最適のトレハロース濃度となる。より低い活性のLysatでは、より高いトレハロース濃度のために(12.5%と15%)濃度依存性が変動する。
図2a 操作されていない反応混合物中の様々なmRNAの試験管内の翻訳での、トレハロースの“エンハンサー”効果
トレハロースありなしの3つの選ばれたmRNAによる、50μlの翻訳反応中の生成収穫物(酸が沈殿可能な放射活性)の測定。翻訳生成物の放射性の特徴づけのために、反応ごとにそれぞれ1μlの[35S]−メチオニン(15pmol=349.440cpm)が使用された。酸が沈殿可能な特徴づけられた翻訳生成物は、二時間後、反応混合物から取られた。以下のモデルタンパク質が調査された:
−人間のカルシトニン
−オベリン(700bp,0.25μg)
−E.coliDHFR(500bp,0.25μg)
35S]−メチオニンによる翻訳反応は、臨界以下のRNA濃度で行なわれた。より高いRNA濃度では、合成は15分間の保温の後既に、反応沈殿物中の制限されたメチオニン濃度により、飽和点に到達した。
図2b 様々なモデルタンパク質の[14C]−ロイシンによる、制御されていない放射性の翻訳アッセイのデモンストレーション
トレハロースありとなしの、50μlの翻訳反応中の生成収穫物(酸が沈殿可能な放射活性)の比較。翻訳生成物の放射性の分析のために、反応ごとにそれぞれ4μlの[14C]−ロイシン(624pmol=349.440cpm)が使用された。酸沈殿可能に分析された翻訳生成物の測定のために、3時間後反応混合物から5μlが取られた。以下のモデルタンパク質が比較された:人延長因子2(hEF 2,300bp,2.0μg RNA)、アンチバクテリアのペプチドのセクロピン Aのオリゴマー構造物(セクロピンA−7−mer,2.5μg RNA)、オベリン(700bp,2.0μg RNA),E.coliDHFR(500bp,1.5μg RNA)。
図3 制御されていないまた再構成された凍結乾燥の反応混合物中の、DHFR試験管内翻訳への周知の安定剤の作用の比較
2つのシリーズのDHFR翻訳反応が、標準条件(50μl,2μgのDHFR−mRNA,2時間、25℃)で、それぞれ10%m/volの選ばれた糖の濃度で行なわれた。翻訳反応の最初のシリーズ(白い梁状のもの)は、試験管内の合成のスタートの直前に個々のコンポーネントを混合した、制御されていない反応混合物から構成された。二番目の実験シリーズ(黒い梁状のもの)のために、始めに凍結乾燥されその後合成のために48μlのビデスト(Bidest)水中で再構成された完全な反応混合物が生成された。翻訳収穫物(DHFR活性)の比較のためのコントロールのために、標準反応混合物中のDHFR翻訳反応が糖の添加なしに行なわれた。DHFR活性はそれぞれ10μlの反応沈殿物により測定された。
図4 様々な濃度のトレハロースを持つ再構成された翻訳反応混合物中のDHFR合成収穫物の比較。貯蔵安定性のための最適なトレハロース濃度の測定
25℃での3時間の合成持続時間の後、最大量の酸沈殿能力のある放射性を分析された翻訳生成物が達成された(図3の翻訳運動学参照)。先行の実験でのように、最大の生成収穫物が10%(M/Vol)のトレハロースで達成された。コントロール反応(トレハロースなしの操作されていない翻訳混合物、凍結乾燥していない)と比較して、10%以下のトレハロース濃度での翻訳収穫物の減少は、凍結乾燥中の翻訳活性な小麦胚芽の不十分な安定性によるものである。
図5a:RAPD−PSRアッセイのパフォーマンスに対するトレハロースの影響
様々な濃度のトレハロースを含む制御されていない反応混合物中の、10の構成要素の偶然プライマーと昆虫のDNAによるRAPD−PCR。RAPD−PCRは標準条件で、アエシュナ シネアからの250ngの遺伝子DNAにより行なわれた。トレハロースの添加は、間違った拡張により作られた固有でない背景を減少し、濃度が上昇するとより長い多形のDNA断片(>2kb)の拡張を強化する。
レーン1:標準PCR緩衝剤[50mM トリス−HCl(25℃でpH8.3)−50mMKCl−0.1% トリトン 100)中のRAPD−PCR
レーン2:トリス−−PCR緩衝剤II[50mM トリス−HCl(25℃でpH8.8)−16mM(NH42SO4−0.01% Tween 20]中のRAPD−PCR
レーン3−5:2.5%、5%、10%v/wのトレハロースを含むトリス−PCR緩衝剤II中のRAPD−PCR
レーン6:DNA 1Kb はしご
図5b:制御されていないPCR反応混合物中のトレハロース効果
標準条件での環状の繊維状の遺伝子から構成される98bpの断片の拡張。制御されていない反応沈殿物へのトレハロースの添加は、濃度に依存して、固有でない背景を減少する(2kb以下の間違った拡張)。
レーン1:DNA lKb はしこ
レーン2:トレハロースなしの標準反応混合物中のPCR
レーン3:5%のトレハロースを加えたPCR
レーン4:10%のトレハロースを加えたPCR
図5c:トリス−HCl反応緩衝剤中のLong−RangeのPCRへのトレハロースの効果
人工の酵素混合物を使用した、トレハロースありなしの、様々なトリス−HClを含む操作されていない反応混合物中の、20kbの1DNA断片のLong−Range−PCR(Taq−DNA−ポリメラーゼ、Pfu−DNA−ポリメラーゼ、無機的なピロフォスタファーゼ)。10%w/vのトレハロースは不可欠であり、上述の条件での固有のDNA断片の拡張のための十分な条件である。
レーン1:標準PCR緩衝剤(トリス−HCl/KCl/トリトン X100 Hp8.3)中のLR−PCR
レーン2:トリス−HCl/(NH42SO4/Tween 20(pH8.8)中のLR−PCR
レーン3−5:市販のトリス−HCl反応緩衝剤中のLR−PCR
レーン6:高分子がDNAマーカーを9−48kb(GIBCO BRL)にする
レーン7−11:痕跡1−5と同じ反応沈殿物だが10%のトレハロースを含む
レーン12:DNA 1Kb はしご(GIBCO BRL)
図6 凍結乾燥翻訳アッセイによる長時間安定性に関する実験
DHFR−mRNAにまで及ぶ全てのコンポーネントにより完璧な50μlの翻訳反応混合物は、周知の条件で凍結乾燥され、光を遮断して2つの異なる温度で貯蔵された。異なる時間経過の後、翻訳反応が標準条件で行なわれ(50μl,2μg DHFR−mRNA、2時間、25℃)、DHFR活性が測定された。翻訳反応のために、真空凍結乾燥された反応混合物の翻訳活性の貯蔵温度と時間への依存性だけを測定するために、常に同じmRNA調剤が使用された。

Claims (10)

  1. 反応コンポーネントと、一方では多酵素システムの反応能力を高め、他方では不安定な反応コンポーネントの生物学的活性あるいは生物学的活性構造を貯蔵安定化と貯蔵中に保護するトレハロースを含む、天然のあるいは人工的な酵素活性なタンパク質混合物が水溶性の溶液の中で組み合わされ、続いて凍結乾燥により0℃〜10℃で貯蔵安定性のある状態に変わることを特徴とする、コンプレックス多酵素貯蔵安定性の反応混合物の製造方法であって、反応混合物に対して8〜12%(重量/容量)の濃度のトレハロースを含むことによって、凍結乾燥中では上記反応混合物は貯蔵安定性であり、かつ再構成後にはトレハロース非含有の新鮮な反応混合物と比較して酵素活性が高いことを特徴とする、上記製造方法。
  2. 天然の酵素活性タンパク質混合物として、細胞抽出物、細胞溶解物あるいはこれらの断片が使用されることを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 人工的酵素活性タンパク質混合物として、場合によっては異なる由来の、あらかじめ精製した個々の酵素、補助因子、場合によっては構造タンパク質の組合せを用いることを特徴とする請求項1記載の方法。
  4. 反応コンポーネントとして、酵素および非酵素補助因子、酵素基質、ヌクレオチド、ヌクレオシド、あるいはこれらのオリゴマー、タンパク質、ペプチド、チオール化合物、RNA、DNA、および場合によっては全ての上記物質の誘導体を個々にあるいは組み合わせて使用することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 多酵素反応混合物の真空乾燥が、市販の真空凍結乾燥装置の中で、室温で、3〜4時間行なわれることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 反応混合物が真空乾燥の直前に、液状の窒素中あるいは場合によってはドライアイス/アルコール浴の中で凍結されることを特徴とする請求項5記載の方法。
  7. 水中の再構成の後のタンパク質あるいは核酸の合成、修飾、あるいは分析のための請求項1〜6のいずれか1項に記載のコンプレックス多酵素貯蔵安定性反応混合物の使用であって、その際その都度1つあるいは複数の特定の鍵コンポーネントが添加されることを特徴とする、使用。
  8. 鍵コンポーネントが、放射性あるいは非放射性標識アミノ酸あるいはその対応するアミノアシル化されたtRNA分子、放射性あるいは非放射性標識核酸あるいは場合によってはその誘導体やオリゴマー、天然のあるいは人工のメッセンジャーRNA、異なる由来を持つDNAあるいは上記した物質の組合せであることを特徴とする請求項7に記載の使用。
  9. 無細胞リボゾームタンパク質生合成のための、場合によってはペプチド、ポリペプチドおよびタンパク質の翻訳後修飾のための、請求項7または8に記載の使用。
  10. 場合によっては試験管内の核酸の濃縮あるいは修飾後、複製、逆転写あるいは非逆転写のための請求項7または8に記載の使用。
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