JP3913830B2 - 全自動洗濯機のアンバランス検出装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は全自動洗濯機のアンバランス検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
全自動洗濯機では、洗濯兼脱水槽を高速回転させている脱水回転時に、洗濯兼脱水槽内の洗濯物が一方に片寄り、洗濯兼脱水槽の搖動が外槽に伝わり、この外槽が振動して洗濯機の外箱に接触し洗濯機全体が異常振動し脱水運転が行えない状態になったときに、これを検出し、また、水を含みにくい衣類等が浮き上がり、脱水時に洗濯兼脱水槽から飛び出し、外槽と外箱との間に挟まり衣類が破れたり、洗濯機が破損したりすることがある。
【0003】
そこで、このような事態発生を防止するため、外槽の外周に、脱水時の異常振動と洗濯物の飛び出しで変位するアンバランス検出レバーを設け、該レバーの変位によりアンバランス検出スイッチを作動させ、アンバランス状態を検出してこれに対処している。
【0004】
このアンバランス検出スイッチとして従来、例えば特公平7−20520号公報に記載のようなものがあり、これは図5にも示すように、洗濯機本体に固定したベース10上にスイッチ11を固定し、該ベース10の下方にバネ12で上方に付勢されるレバー14の先端の水平部14aを臨ませている。
【0005】
図中13は可動アームで、洗濯機のフタを閉じた状態でこのフタにより上方に押し上げられて、この可動アーム13に係合しているレバー14の水平部14aを押し上げスイッチ11の接点11aを閉じる。
【0006】
このレバー14はバネ12の弾力に抗して洗濯兼脱水槽および外槽の半径方向に変位するとともに、接線方向にも変位可能なように可動アーム13に組み合わさっている。
【0007】
そして、脱水運転時にはスイッチ11の接点11aをレバー14の水平部14aが押圧し、接点11aが閉じているが、洗濯兼脱水槽内の洗濯物の片寄りが原因で洗濯兼脱水槽と外槽が搖動し、洗濯機が異常振動するとレバー14がバネ12の弾力に抗して洗濯槽の半径方向に変位する。その結果、水平部14aがスイッチ11の接点11aから離れ、接点11aが開き、アンバランス状態が検出される。
【0008】
また、衣類が洗濯兼脱水槽から飛び出して衣類が洗濯兼脱水槽と一緒に回転すると、レバー14が洗濯兼脱水槽の接線方向に押され、その結果、水平部14aがスイッチ11の接点11aから離れ、接点11aが開き、洗濯物の飛び出しが検知される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
このようにレバー14が変位したときにアンバランスや衣類の飛び出しを検知するものであるが、レバー14の水平部14aが接点11aから離れることで接点11aを開き、アンバランスや衣類の飛び出しを検出するものであるため、接点11aを開くには水平部14aが所定量だけ変位する必要があり、変位してもその変位量が所定量に達しないと接点11aは開かない。
【0010】
このため、アンバランス状態発生時や衣類飛び出し時に接点11aが必ず開くようにするには所定の変位量を確保できるようにアンバランス検出スイッチ11の取付位置を調整する必要があった。
【0011】
また、接点11aに微細なゴミなどが付着した場合、スイッチ11に通電されているのは微弱電圧であるため導通不良となるおそれがあり、アンバランス発生等を精度よく検出できなかった。
【0012】
さらに、洗濯兼脱水槽が連続して複数回、振動した場合など、そのうちの1回でも所定の変位量だけレバー14が変位してしまうと接点11aが開き、アンバランス状態と判断されることになるが、実際にはこのような場合はアンバランス状態と判断しなくても支障のない場合があり、運転のスムーズな進行を妨げることもある。
【0013】
また、これとは反対に接点11aが開くためのレバー14のストロークによっては危険度が増してから非常に危険な状態になってから接点11aが開く場合もある。
【0014】
本発明の目的は前記従来例の不都合を解消し、アンバランス状態などになっているとき、洗濯兼脱水槽の変位を量でアナログ的に検出し、この変位量に基づいてアンバランス状態の程度を判定するようにして、振動量の大小に応じたきめ細かな対応が可能となり、しかも、そのための装置は水位を検知するための装置と共用でき構造も簡単な全自動洗濯機のアンバランス検出装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記目的を達成するため、洗濯兼脱水槽の異常振動による変位と洗濯物の飛び出しにより圧力が変化するアンバランスセンサを洗濯兼脱水槽に対向するように該洗濯兼脱水槽の外周に設け、該アンバランスセンサの圧力変化を電気的圧力信号としてアナログ的に出力する圧力センサに前記アンバランスセンサを接続させるとともに、圧力センサに導圧チューブで接続する空気袋とし、圧力センサは、洗濯兼脱水槽内の水位を検知するため洗濯兼脱水槽に導圧チューブで接続する全自動洗濯機のアンバランス検知装置において、アンバランスセンサからの導圧チューブと洗濯兼脱水槽からの導圧チューブとはつなぎ管で圧力センサに接続し、アンバランスセンサからの導圧チューブを太径に、洗濯兼脱水槽からの導圧チューブを細径に形成させている。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面について本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明の全自動洗濯機のアンバランス検出装置の実施形態を示す説明図で、本発明のアンバランス検出装置は、洗濯兼脱水槽1の異常振動による変位と洗濯物の飛び出しにより圧力が変化するアンバランスセンサ2を洗濯兼脱水槽1に対向するように該洗濯兼脱水槽1の外周、すなわち、図2、図3に示すように洗濯兼脱水槽1を内部に配設した外槽4の外周に対向するように配置されるもので、図2に示した例では外槽4に近接させ、図3に示した例では図2の場合よりも離間した位置で外箱5に配置した。
【0017】
このアンバランスセンサ2は、一例として導圧チューブ6の一端が接続される空気袋で構成し、その内部の圧力変化を電気的圧力信号としてアナログ的に出力する圧力センサ3に前記導圧チューブ6の他端を接続する。
【0018】
圧力センサ3は、洗濯兼脱水槽1内の水位を検知するため洗濯兼脱水槽1に導圧チューブ7で接続される水位センサと共用するもので、アンバランスセンサ2からの導圧チューブ6と洗濯兼脱水槽1からの導圧チューブ7とはT型のつなぎ管8で圧力センサ3に接続される。
【0019】
このT型のつなぎ管8は、アンバランスセンサ2からの導圧チューブ6が接続する部分の管8aの管径aを太径に、洗濯兼脱水槽1からの導圧チューブ7が接続する部分の管8bの管径bを細径に形成した。
【0020】
そして、圧力変化を電気的圧力信号として出力する圧力センサ3の出力側に出力波形をハード化するドットレコーダー9を接続する。
【0021】
次に動作について説明する。アンバランスや衣類の飛び出しのない正常な状態では外槽4とアンバランスセンサ2とは離間しており、空気袋であるアンバランスセンサ2は外槽4に押されてはいない。よって、アンバランスセンサ2の内部から空気が導圧チューブ6に流出することはなく、圧力センサ3で検出される圧力信号の出力波形には図4のAの部分のように変化はない。
【0022】
いま、洗濯兼脱水槽1の異常振動によるアンバランス状態や衣類の飛び出しが発生してアンバランスセンサ2である空気袋が外槽4や衣類によって押されると、該アンバランスセンサ2内の空気が導圧チューブ6内に押し出されて圧力センサ3で検知される圧力が変化し、この変化が電気的な圧力信号として図4(a)のBの部分や、図4(b)のCの部分に示す出力波形としてドットレコーダー9に出力される。
【0023】
この場合、アンバランスの量、すなわち外槽4の変位量は圧力変化による電気的圧力信号としてアナログ的に波形出力されるから、この波形の変化により変位量すなわち振動の大きさが判定できる。
【0024】
よって、図4(a)のようにアンバランス状態が発生しても全体としては振動(変位量)が小さい場合と、図4(b)のように振動(変位量)が大きい場合とが判別され、その後の運転の制御や対処の仕方を各場合に応じて決定できる。例えば、図示の例では、前者の場合はそのまま運転を継続しても支障はないが、後者の場合は運転を停止するなどの手段を講じる。
【0025】
アンバランスセンサ2から導圧チューブ6に押し出された空気は、T型のつなぎ管8の部分では管8bが水位を検知するための洗濯兼脱水槽1に接続する導圧チューブ7と接続して、洗濯兼脱水槽1に連通してるが、管8bは管径bを細径に形成してあるから、導圧チューブ6からの空気が洗濯兼脱水槽1の側に逃げるおそれはない。
【0026】
また、アンバランスセンサ2側の導圧チューブ6に接続する管8aは管径aを太径に形成したから、圧力変化を迅速に圧力センサ3に伝えることができ、圧力センサ3では速い圧力変化をとらえることができる。
【0027】
【発明の効果】
以上述べたように本発明の全自動洗濯機のアンバランス検出装置は、第1に洗濯兼脱水槽の異常振動による変位と洗濯物の飛び出しにより圧力が変化するアンバランスセンサを洗濯兼脱水槽に対向するように該洗濯兼脱水槽の外周に設け、該アンバランスセンサの圧力変化を電気的圧力信号としてアナログ的に出力する圧力センサに前記アンバランスセンサを接続することにより、洗濯兼脱水槽の異常振動による変位量が圧力変化による電気的圧力信号としてアナログ的に出力されるから、変位量すなわち振動の大きさによって異なる対処が可能となる。また、変位を確実に検出できる。
【0030】
第2に、アンバランスセンサを圧力センサに導圧チューブで接続する空気袋とすることで、簡単な構造で容易に配設でき、しかも変位量を空気圧の変化として確実に検出できる。
【0031】
第3に、圧力センサを洗濯兼脱水槽内の水位を検知するため洗濯兼脱水槽に導圧チューブで接続される水位センサと共用することにより、洗濯兼脱水槽の変位量を検出するための圧力センサを別途格別に配設する必要がなく、コストダウンも図れる。
【0032】
第4に、アンバランスセンサからの導圧チューブと洗濯兼脱水槽からの導圧チューブとはつなぎ管で圧力センサに接続し、アンバランスセンサからの導圧チューブを太径に、洗濯兼脱水槽からの導圧チューブを細径に形成することにより、1個の圧力センサにアンバランスセンサからの導圧チューブと洗濯兼脱水槽からの導圧チューブとが連通状態で接続されてもアンバランスセンサからの圧力が洗濯兼脱水槽の方に逃げることを防止でき、また、アンバランスセンサからの速い圧力変化を迅速に捉えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の全自動洗濯機のアンバランス検出装置の実施形態を示す説明図である。
【図2】 本発明の全自動洗濯機のアンバランス検出装置の要部であるアンバランスセンサの一例を示す平面図である。
【図3】 本発明の全自動洗濯機のアンバランス検出装置の要部であるアンバランスセンサの他の例を示す平面図である。
【図4】 本発明の全自動洗濯機のアンバランス検出装置による出力波形図である。
【図5】 従来のアンバランス検出スイッチの縦断正面図である。
【符号の説明】
1 洗濯兼脱水槽
2 アンバランスセンサ
3 圧力センサ
4 外槽
5 外箱
6 導圧チューブ
7 導圧チューブ
8 つなぎ管
8a,8b 管
9 ドットレコーダー
10 ベース
11 スイッチ
11a 接点
12 バネ
13 可動アーム
14 レバー
14a 水平部
Claims (1)
- 洗濯兼脱水槽の異常振動による変位と洗濯物の飛び出しにより圧力が変化するアンバランスセンサを洗濯兼脱水槽に対向するように該洗濯兼脱水槽の外周に設け、前記アンバランスセンサは、前記アンバランスセンサの圧力変化を電気的圧力信号としてアナログ的に出力する圧力センサに導圧チューブで接続する空気袋とし、前記圧力センサは、洗濯兼脱水槽内の水位を検知するため洗濯兼脱水槽に導圧チューブで接続する全自動洗濯機のアンバランス検知装置において、アンバランスセンサからの導圧チューブと洗濯兼脱水槽からの導圧チューブとはつなぎ管で圧力センサに接続し、アンバランスセンサからの導圧チューブを太径に、洗濯兼脱水槽からの導圧チューブを細径に形成することを特徴とする全自動洗濯機のアンバランス検出装置。
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Publication Number | Publication Date |
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JPH10263275A JPH10263275A (ja) | 1998-10-06 |
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