JP3913133B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、中間転写体を有する複写機、プリンタ等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
中間転写体を用いた画像形成装置とされるカラー電子写真装置、つまり中間転写方式の画像形成装置は、転写材になんら加工、制御(例えばグリッパーに把持する、吸着する、曲率をもたせる等)を必要とせずに中間転写体から画像を転写することができるため、封筒、ハガキ、ラベル紙等、薄い紙(40g/m2紙)から厚い紙(200g/m2紙)まで、幅の広狭、長さの長短、あるいは厚さの厚薄によらず、転写材を多種多様に選択することができるという利点を有し、中間転写体をベルト形状とすることで、中間転写ドラムのような剛体のシリンダーを用いる場合と比較して、画像形成装置内部に配置する際の自由度が増して、スペースの有効利用による装置本体の小型化やコストダウンを行うことが出来るメリットもある。
【0003】
図7は従来の、中間転写ベルト方式のカラー画像形成装置の一例である。
【0004】
静電潜像担持体である第一の像担持体としての感光ドラム1は、アルミ等から作成される芯金の外周面に有機感光体(OPC)、又は、A−Si、CdS、Se等から作成される光導電体を塗布して構成されており、プロセス速度である外周速度Vで、図7では反時計回りとして示される矢印C1方向へ回転する。
【0005】
露光装置3は、感光ドラム1の表面上の露光位置3aに光Lを照射し、感光ドラム1表面に静電潜像を形成する。
【0006】
第二の像担持体としての中間転写ベルト60は、EPDM、NBR、ウレタン、シリコンゴム等のゴム、又はPI、PC、PVDF、ETFE、PET、PC/PAT、ETFE/PC、ETFE/PAT、PC/PAT等から選択される樹脂から構成されており、駆動ローラ6b、張架ローラ6c、二次転写対向ローラ6dの3本のローラ上に張架され、駆動ローラ6bが不図示のモーターにより回転することにより、図7では時計方向で、感光ドラム1の回転方向C1に対しては順方向である矢印C3方向にプロセス速度Vで駆動される。
【0007】
又、中間転写ベルト60は、周方向に1ヶ所、周方向に垂直な方向の端部に、光学センサ5によって中間転写ベルト60の表面と識別できる位置検知部材5aを設けてあり、回転時においては、位置検知部材5aが検知部5bを通過するのを光学センサ5で検知(以下、「TOP検知」と称す。)した後、それを基準に本体内部で時間をカウントすることによって、回転位相を認識することができる。
【0008】
以下、図7に沿って画像形成動作について説明する。
【0009】
感光ドラム1は、不図示の駆動手段によって矢印C1方向に駆動され、帯電ローラ2により所定の電位に均一に帯電される。中間転写ベルト60のTOP検知をしたタイミングで、露光装置3により露光が開始され、イエローの画像模様に従った信号による光が、表面を均一に帯電された感光ドラム1に走査され、潜像が形成される。
【0010】
潜像形成開始後、更に感光ドラム1が矢印C1方向に回転すると、支持体4は図7では反時計方向である矢印C2方向に回転して、支持体4に支持された現像装置4a、4b、4c、4dのうち、ここでは最初に第1色目の現像剤としてイエロートナーが入った現像装置4aが感光ドラム1に対向する。そして、選択された現像装置4a内に収容された負極性の現像剤(トナー)であるイエロートナーによって可視化される。
【0011】
現像された現像剤像(トナー像)は、更に、感光ドラム1が矢印C1方向に回転し、一次転写位置T1に来た時、感光ドラム1の芯金を対向電極として、一次転写ローラ7bに高圧電源7aから正極性のバイアスが印加されることによって、中間転写ベルト60上に一次転写される。感光ドラム1上の転写残トナーは、クリーナ13によりクリーニングされる。
【0012】
感光ドラム1と中間転写ベルト60との接触部T1は、即ち一次転写位置である。感光ドラム1の露光位置3aから回転方向C1方向に一次転写位置T1までの距離をL1とし、中間転写ベルト60上の一次転写位置T1から距離L1分上流側に沿った位置をSとする。
【0013】
軸上に導電性スポンジ層を設けた一次転写ローラ7bは、一次転写位置T1にて中間転写ベルト60を介して感光ドラム1に接している。
【0014】
前の画像形成の後に中間転写ベルト60上に残留したトナーは、後に説明するように帯電手段100に帯電されている。中間転写ベルト60上の、この帯電手段100を構成する帯電ローラ100bから一次転写位置T1までの距離をL2とする。
【0015】
尚、本画像形成装置の形成可能な最大画像の中間転写ベルト60周方向長さ(画像最大周長)をLx1とする。
【0016】
中間転写ベルト1上を、点6Sが移動することとして説明する。露光開始から(L1/V)だけ経過した後には、感光ドラム1上の画像の書き始めの点と、中間転写ベルト60上の露光開始時にSを通過した点6Sは、T1の位置で一致する。即ち、中間転写ベルト60に対して画像は6Sを先端に潜像形成中にSを通過した領域に形成される。
【0017】
イエロートナー像の現像が終了すると、現像器の切換え動作を行う。即ちイエローの潜像先端が現像部に達してから(Lx1/V)だけ時間が経過し、現像が完了したら、支持体4が図7においてはC2方向に回転し、次のマゼンタトナーが入った現像装置4bが感光ドラム1に対向する位置に位置決めされる。
【0018】
更に次のTOP検知が行われたら同様の動作を繰り返し、マゼンタ色、シアン色、ブラック色について現像、転写が行われ、中間転写ベルト60上には複数色の複合トナー像が形成される。
【0019】
このとき、4色の複合トナー像は全て中間転写ベルト60上の上記に説明した6Sを画像の先端として転写されるので、4色のトナー像のレジは取られている。
【0020】
4色のトナー像が中間転写ベルト60上に転写されると、中間転写ベルト60の移動と同期を取って、レジストローラRから転写材Pが搬送され、一次転写ローラ7bと同様な構成をとる二次転写ローラ9が転写材Pを介して中間転写ベルト60に当接し、二次転写対向ローラ6dを対向電極として、不図示の高圧電源から正極性バイアスが印加され、中間転写ベルト60上の4色の複合トナー像は、一括して転写材P上に二次転写される。
【0021】
4色のトナー複合像が転写された転写材Pは、従来公知の加熱、加圧の定着装置11によって溶融固着されカラー画像が得られる。
【0022】
尚、モノカラー画像は、以上のプロセスに対して一色だけ現像、一次転写を行い、同様に二次転写、定着を行うことによって得られる。(以下、「モノカラー印字モード」と称す。)
この画像形成装置は、複数枚連続して印刷することができ、画像を形成するための一連の動作、即ち印字シーケンスは、以上に説明した感光ドラム1を帯電してから転写材P上に一画像が形成されるまでの一枚毎の画像形成行程を有し、こうした1枚毎の画像形成工程後には、中間転写ベルト60に残留した二次転写残トナーを除去する二次転写残トナー除去行程を有す。
【0023】
そして、この画像形成工程と二次転写残トナー除去工程との交互の繰り返しによって、連続して複数枚の画像形成を行う連続画像形成行程、及び連続画像形成行程にて形成される最後の画像形成後に、第二の像担持体即ち中間転写ベルト60のクリーニングを行う後回転行程の2つの工程を含んで印字シーケンスとされる。
【0024】
ここで、二次転写の際に転写されずに、中間転写ベルト60上に残ったトナー、即ち二次転写残トナーのクリーニング行程を説明する。
【0025】
連続画像形成工程における一枚毎の画像形成と画像形成との間の二次転写残トナー除去工程つまり通常のページ間における二次転写残トナーの除去行程を図8に示す。尚、図中では1色目から4色目の現像をDv1、Dv2、Dv3、Dv4、一次転写をTr1、Tr2、tr3、tr4、二次転写をTr20、二次転写残トナーの帯電をCh2、その一次転写位置での回収をRETで示した。
【0026】
通常のページ間においては、まず中間転写ベルト60上に残留したトナーが、第二の像担持体帯電手段(帯電手段)100に帯電される。
【0027】
帯電手段100は、中間転写ベルト60回転方向で一次転写位置T1の上流且つ二次転写位置の下流に位置し、図7に示すように、中間転写ベルト60に従動し同周速で回転する帯電部材としての帯電ローラ100bと、帯電ローラ100bに電圧を印加する交番電圧電源100aと、を有し、帯電ローラ100bは、周長は100Lであり、中間転写ベルト60に対して不図示の当接離間の機構を有し、所望の時間に当接できる。
【0028】
又、中間転写ベルト60の帯電ローラ100bが当接する部分の裏面には、帯電効率を上げるために接地の対向電極100cが設けられている。
【0029】
二次転写残トナーには、交番電圧電源100aより正極性の交番電圧の印加された帯電ローラ100bにより、正極性の電荷が均一に付与される。図8に示すように二次転写バイアスが印加開始後に帯電ローラ100bにバイアスが印加され、二次転写位置を通過した画像部分に残留したトナーが帯電される。
【0030】
続いて二次転写残トナーは一次転写位置T1へ進み、図8に示す、次のページの1色目の一次転写工程と同時であるRET工程にて、次のページの1色目の一次転写のために正極性バイアスの印加された一次転写ローラ7bによって感光ドラム1へ静電的に転写され、中間転写ベルト60より除去される。そして、感光ドラム1へ転写された二次転写残トナーは感光ドラムクリーナー13に回収され、中間転写ベルト60上の二次転写残トナーの除去は完了する。
【0031】
一方、帯電ローラ100bに正極性バイアスを印加して二次転写残トナーを帯電する際、帯電しきれなかった負極性のトナーが付着するので、複数のページにわたって連続して画像を形成すると、帯電ローラ100bに付着現像剤(付着トナー)は蓄積する。
【0032】
付着トナーの蓄積が進むと、付着トナーが帯電ローラ100bの帯電性能を徐々に低下させ、帯電不良による中間転写ベルト60のクリーニング不良を引き起こしたり、トナーが落ちて装置内部や転写材を汚すため、帯電ローラ100bの付着トナーの除去を行う必要がある。
【0033】
そこで、本従来例においては、印字シーケンスの後回転行程にて、帯電ローラ100bの付着トナーの除去を行う。
【0034】
付着トナーは、帯電ローラ100bに、電源100aを切り替えて、二次転写残トナーを帯電する時とは逆の極性である負極性バイアス(以下、「吐き出しバイアス」と称す。)を印加することによって中間転写ベルト60上に転写された(吐き出された)後、一次転写位置T1に進入すると、一次転写ローラ7bに負極性バイアス(以下、「回収バイアス」と称す。)を印加することによって、静電反発力で感光ドラム1に転写される。その後感光ドラムクリーナ13に回収されて、付着トナー除去行程は完了する。
【0035】
図9に沿って吐き出しと回収のタイミングを説明する。尚、図中では付着トナーの吐き出しを「吐き出し」、その回収を「回収」で示した。それ以外の記号は図8と同様とする。
【0036】
最後の画像の二次転写残トナーを正極性に帯電し、一次転写位置T1で回収するRETまでは通常の行程と同様の動作を行った後、任意のタイミングで一次転写ローラ7bに印加するバイアスを回収バイアスに切換え、帯電ローラ100bから中間転写ベルト60上に吐き出される負極性トナーの回収を可能な状態にする。
【0037】
又、この回収可能な時間帯に、吐き出されたトナーが一次転写位置T1に進入するように、回収可能な時間帯に対して、L2(帯電ローラ100bから一次転写位置T1までの距離)/V(プロセス速度)だけ前の時間帯に帯電ローラ100bへの吐き出しバイアスの印加を行う。
【0038】
このような動作によって、吐き出されたトナーは感光ドラム1へ静電的に転写され、中間転写ベルト60より除去される。
【0039】
そして、感光ドラム1へ転写された吐き出しトナーは感光ドラムクリーナ13に回収され、帯電ローラ100bに付着したトナーの除去は完了する。
【0040】
尚、吐き出しは帯電ローラ100bの周期より長い時間行い、ローラの周上全面についてクリーニングする。
【0041】
具体的には、プロセス速度Vが120mm/s、帯電ローラ周長100Lが75.0mm、帯電ローラ100bから一次転写位置T1までの距離L2が94.2mmである場合の付着トナー除去行程において、一次転写位置T1においては、最後の一次転写の後に、最後の二次転写残トナーを回収し(RET)、その後に、帯電ローラ周期100L/V=0.625sより長い時間、一次転写ローラ7bに回収バイアスを印加し、又、その回収バイアス印加の時間帯に対してL2/V=0.785s前の時間帯で最後の二次転写残トナーの帯電の後に、帯電ローラ100bに吐き出しバイアスを印加する。
【0042】
尚、感光ドラム、中間転写ベルト、帯電ローラの周速が等しい例を示したが、そうでない場合はそれぞれの周速を用いて回転周期などを計算し、タイミングを調整する必要がある。
【0043】
又、通常、一次転写のための正極性バイアスと回収のための負極性バイアスの間の切換にかかる時間等を考慮し、回収を行う時間を設定するため、吐き出し時間はそれに伴い短くする必要が生じる。
【0044】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例では、二次転写残トナー帯電用の部材に付着した負極性トナーの除去は、後回転工程においてのみ行われ、連続画像形成行程の途中においては行わない。
【0045】
従って、一度の印字シーケンスにおいて多くの枚数の画像を形成した時、帯電手段に付着トナーが蓄積しすぎてトナーが落ち、装置内部や転写材を汚したり、又、付着トナーの除去行程において、中間転写ベルト上に転写した付着トナーの感光ドラムへの回収を十分に行うことができず、中間転写ベルトを汚し、画像不良を引き起こした。又、付着トナーが蓄積しすぎて二次転写残トナーの帯電性が低下し、中間転写ベルトのクリーニング不良、さらに画像不良を引き起こした。
【0046】
特に、二次転写残トナーが多くなる、画像の印字率の高い場合や、二次転写性が低下する高温高湿、低温低湿環境下で、顕著であった。
【0047】
従って、本発明の目的は、中間転写体を備えた画像形成装置であって、該中間転写体に残留したトナーを帯電し、一次転写位置にて像担持体に回収して除去する画像形成装置において、帯電部材によって二次転写残トナーを十分に帯電することで、中間転写体のクリーニング性を維持しつつ、又、帯電部材を連続画像形成行程の途中でも常に清潔に維持しつつ、良好な連続画像形成が実現できる画像形成装置を提供することである。
【0048】
【課題を解決するための手段】
上記目的は本発明に係る画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、トナー像を担持する像担持体と、移動可能な中間転写体と、前記中間転写体に対向して前記中間転写体上のトナーを帯電可能な第1及び第2の帯電手段と、を有し、前記像担持体上のトナー像は一次転写位置で前記中間転写体上に転写し、前記中間転写体上のトナー像は前記二次転写位置で転写材に転写し、前記中間転写体の移動方向において、前記第1の帯電手段は前記二次転写位置の下流側でかつ前記一次転写位置の上流側に配置され、前記第2の帯電手段は前記二次転写位置の下流側でかつ前記第1の帯電手段の上流側に配置されている画像形成装置において、
連続して複数の転写材上にトナー像を形成する場合において、前記中間転写体上の転写材に対応したトナー像とトナー像の間に、前記第1の帯電手段と前記第2の帯電手段に付着したトナーを各々前記中間転写上へ転写することが可能であり、前記第2の帯電手段から前記中間転写体上に転写されたトナーが、前記中間転写体の移動によって前記第1の帯電手段に対向する時に、前記第1の帯電手段に付着したトナーを中間転写体上に重ねて転写することを特徴とする画像形成装置を提供する。
【0049】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
【0050】
実施例1
図1は、本発明に係る画像形成装置の一例としての、電子写真プロセスを利用したカラー画像形成装置を示す図である。本実施例では、中間転写ベルト61を用い、周長を61Lとする。図7と同じ機能を有するものには、同じ参照番号にて示す。
【0051】
本実施例の画像形成装置は、中間転写ベルト61の二次転写残トナー除去に関する動作以外の、それぞれの部材による画像形成動作については図7に示す従来例とほぼ同様であるので、ここでは説明を省略する。
【0052】
そして、本実施例の画像形成装置においても、複数枚連続して画像形成することができ、画像を形成するための一連の動作、即ち印字シーケンスは、従来と同様の画像形成行程と二次転写残トナー除去行程を交互に繰り返し行う連続画像形成行程、及び連続画像形成行程にて形成される最後の画像形成後の後回転行程の2つの工程を含んでいる。
【0053】
そして、二次転写残トナーを帯電する第二の像担持体帯電手段(帯電手段)101を有し、帯電手段101は、従来例の帯電ローラ100bと同様の構成を有する周長101Lの帯電部材である帯電ローラ101bと、交番電圧電源101aと、接地の対向電極101cを有する。
【0054】
本発明においては、中間転写ベルト61における非画像部にて帯電ローラ101bの付着現像剤(付着トナー)の吐き出しを実行するため、中間転写ベルト周長61Lから、形成可能な最大画像の中間転写ベルト61周方向長さ(画像最大周長)Lx2を引いた差の距離だけ中間転写ベルト61が回転する非画像部回転時間が、帯電ローラ101bの回転周期101L/Vより長くなければならないので、画像形成装置の画像最大周長をLx2と、中間転写ベルト周長61Lと帯電ローラ101b周長101Lの間には以下の式(1)の関係がある。
61L−Lx2>101L ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(1)
【0055】
一方、図2は、本発明における連続画像形成行程の付着トナー除去を行う際のページ間における、各バイアスの印加タイミングを示す図であり、それぞれの記号や文字が示す意味は従来例と同様である。
【0056】
以下、図2に沿って付着トナー除去行程について説明する。
【0057】
本実施例においては、従来例と同様の画像形成行程と二次転写残トナー除去行程に、本発明特有の付着トナー除去行程を追加する。
【0058】
図中破線内に示すように、本実施例における回収バイアスの印加は、1色目の一次転写終了から2色目の一次転写開始までの時間帯で行う。
【0059】
従って、回収可能な時間Ta2は以下の式(2)で表される。61L:中間転写ベルト60周長。Lx2:最大画像長さ。V:プロセス速度(中間転写ベルト60周速)
Ta2=(61L−Lx2)/V ・・・・・・・・・・・・・・・・・(2)
【0060】
式(1)を考慮すると、Ta2は帯電ローラ周期(101L/V)より長いため、付着トナーの吐き出しを帯電ローラ1周以上にわたって行うことができる。
【0061】
又、この回収可能な時間帯Ta2に、吐き出されたトナーが一次転写位置T1に進入するように、帯電ローラ101bへの吐き出しバイアスの印加を、回収可能な時間と同じTa2だけ、回収可能な時間帯Ta2に対して中間転写ベルト61の非画像部が帯電ローラ101bから一次転写位置T1に移動するのにかかる時間(L2/V)だけ前の時間帯に行う。
【0062】
つまり、帯電ローラ101bの対向部を、中間転写ベルト61上の非画像部の先端が通過してから後端が進入するまでの非画像部通過時間帯中に、帯電ローラ101bに吐き出しバイアスが印加され、帯電ローラ101bの付着トナーが中間転写ベルト61に転写されることとなる。
【0063】
つまり、本実施例の印字シーケンスでは、連続画像形成行程において、基本的に従来例同様の画像形成行程と二次転写残トナー除去行程を行うが、所定のページ数毎に上記の付着トナー除去行程を追加した行程が行われる。
【0064】
具体的には、画像最大周長Lx2が297mm、中間転写ベルト長61Lが432mm、プロセス速度Vが120mm/s、帯電ローラ周長101Lが75.0mm、L2が94.2mmである場合について説明する。
【0065】
付着トナー除去行程において、1色目と2色目の一次転写の間の時間帯Ta2は、式(2)より、Ta2=(432(mm)−297(mm))/120(mm/s)=1.125sであるので、Ta2=1.125sの時間帯で一次転写ローラ7bに回収バイアスを印加し、又、その時間帯Ta2に対してL2/V=0.785s前の時間帯に、帯電ローラ101bに吐き出しバイアスを印加する。
【0066】
以上のことより、帯電ローラ101bの周期は101L/V=0.625sであるのに対し、吐き出し時間は1.125sであるので、1度の付着トナー除去行程で周上全面についてクリーニングを行える。
【0067】
もちろん帯電ローラの付着トナーの除去は1色目と2色目のトナー像の一次転写の間に限らず、他の色の一次転写間でもよい。このように、本実施例では、トナー像と次のトナー像との一次転写の間に回収バイアスを印加し、中間転写ベルト上の非画像部に吐き出された帯電ローラの付着トナーを吐き出し回収するので、連続画像形成工程中に帯電ローラから付着トナーが除去でき、印字シーケンスにおける印刷枚数が多い場合でも、中間転写ベルトのクリーニング性能が維持できる。又、除去工程のために中間転写ベルトを余分に回転させ、画像形成のペースをダウンさせてしまうこともない。つまり、連続画像形成工程においては、中間転写ベルト2の一画像を形成するための回転数は、常に一定である。
【0068】
尚、帯電ローラは径が大きいほど付着トナーが分散されるので望ましいが、上述のように中間転写ベルト、帯電ローラ、感光ドラムの周速が等しい場合は、それに伴って非画像部も長くする必要が生じ、中間転写ベルトも長くなるため、装置の大型化などにつながり不利である。
【0069】
そこで帯電ローラ径が大きい時は、中間転写ベルトを長くせずに、非画像部通過時間内でローラ1周分以上吐き出しを行えるように、中間転写ベルトに対して周速が速くなるように、別途駆動手段を設ける等して駆動すると良い。
【0070】
以上の付着トナー除去行程を、付着トナーが蓄積しないように、連続画像形成行程の毎ページまたは数ページ毎に行うことによって課題を解決できる。尚、本行程は、モノカラー印字モードにおいても同様に採用できる。
【0071】
実施例2
図3は、本発明に係る画像形成装置の一例としての、電子写真プロセスを利用したカラー画像形成装置を示す図である。中間転写ベルト62は、周長は62Lであり、本実施例では中間転写ベルト62を帯電するための第二の像担持体帯電手段102が、帯電ローラ102bと103bの2つの帯電部材を有することを特徴とする。
【0072】
帯電ローラ102b、103bは、実施例1に説明した帯電ローラ101bと同様の構成をとる、それぞれ周長102L、103Lの帯電ローラで、それぞれ直流電圧電源102a、103aによって独立のタイミングで直流電圧を印加できる。又、接地の対向電極102c、103cを有する。
【0073】
尚、本実施例においては、中間転写ベルト62における非画像部にて帯電ローラ102b、103b両方の付着トナーの吐き出しを実行するため、中間転写ベルト周長62Lから、画像最大周長Lx3を引いた差の距離だけ中間転写ベルト62が回転する非画像部回転時間が、帯電ローラ102b、103bの回転周期102L/V、103L/Vより長くなければならないので、本画像形成装置の画像最大周長をLx3と、中間転写ベルト周長62Lと帯電ローラ周長102L、103Lの間には、以下の式(3)の関係がある。
62L−Lx3>103L、102L ・・・・・・・・・・・・・・(3)
【0074】
それぞれ中間転写ベルト62上における二次転写ローラ9、帯電ローラ102b、103b、一次転写ローラ7bの隣のローラとの間の距離をL3、L4、L5とする。その他の記号が示す部材は図1と同様である。
【0075】
図4は、本発明における連続画像形成行程の付着トナー除去を行う際のページ間における、各バイアスの印加タイミングを示す図である。図中破線内に示すように、本実施例にても、回収バイアスの印加は、1色目の一次転写終了から2色目の一次転写開始までの時間帯で行う。従来例と同様の画像形成行程に、本発明特有の二次転写残トナー除去行程と付着トナー除去行程を追加した構成である。
【0076】
以下、図4に沿って、二次転写残トナー除去行程について説明する。
【0077】
二次転写残トナーは、帯電ローラ102b、103bを通過する際、帯電ローラ102b、103bに直流電圧電源102a、103aより正極性の直流電圧を印加されることにより、正極性の電荷が2度付与される。こうすることによって二次転写残トナーはより均一に帯電される。
【0078】
実施例1のように、二次転写残トナーの帯電を1回だけ行う装置では、環境などによっては十分に帯電されず、一次転写位置で十分に回収されず、画像不良などの不具合を起すことがあったが、上述のように帯電を2回行うことによって、均一な帯電が実現でき、このような不具合を改善できる。
【0079】
二次転写残トナーは、図4の工程Ch2に示されるように、二次転写が行われる時間帯に対して、L3/Vだけ後の時間帯に帯電ローラ102bを通過し、更にL4/Vだけ後の時間帯に帯電ローラ103bを通過する。
【0080】
従って、帯電ローラ102b、103bのそれぞれに対する吐き出しバイアス印加は、二次転写が行われる時間帯に対して、それぞれL3/V、(L3+L4)/Vだけ後の時間帯に行う。
【0081】
次に、図4に沿って、帯電ローラ102b、103bの付着トナー除去行程について説明する。
【0082】
帯電ローラ102b、103bのそれぞれに、負極性のバイアスを印加することにより、付着した負極性のトナーを中間転写ベルト62上に吐き出して転写させる。ただしこの時、それぞれの帯電ローラ102b、103bから転写されたトナーが中間転写ベルト6a上で重なり合うように、独立のタイミングでバイアスを印加する。
【0083】
続いて、両方のローラ102b、103bから吐き出され、重ね合わさった負極性のトナーが一次転写位置T1を通過するタイミングに、回収バイアスを印加し、感光ドラム1に回収することによって、トナーの除去を行う。
【0084】
尚、本実施例では、回収可能な時間をTa3で示した。
【0085】
実施例1と同様、回収バイアスの印加は、1色目の一次転写終了から2色目の一次転写開始までの時間帯で行う。従って、回収可能な時間Ta3は以下の式(4)で表される。
Ta3=(62L−Lx3)/V ・・・・・・・・・・・・・・・・(4)
【0086】
又、その回収可能な時間帯に、吐き出しトナーが一次転写位置T1に進入するように、帯電ローラ102b、103bのそれぞれに対する負極性バイアスの印加は、一次転写ローラ7bに負極性バイアスを印加する時間帯に対してそれぞれ(L4+L5)/V、L5/Vだけ前の時間帯に、回収可能な時間と同じTa3だけ行う。
【0087】
尚、式(3)、(4)を考慮すると、Ta3は二つの帯電ローラの周期(102L/V)、(103L/V)より長いため、付着トナーの吐き出しを、帯電ローラ102b、103bそれぞれについて1周以上にわたって行える。
【0088】
印字シーケンスでは、連続画像形成行程において、基本的に従来例同様の画像形成行程と以上に示した二次転写残トナー除去行程を行い、所定のページ数毎に以上に示したように、付着トナー除去行程を追加した行程を行う。又、連続画像形成行程の終了後に後回転行程を行う。
【0089】
具体的には、画像最大周長Lx3が297mm、中間転写ベルト長62Lが432mm、プロセス速度Vが120mm/s、帯電ローラ周長102L、103Lが75.0mm、90.0mmであり、L3、L4、L5が18.0mm、18.0mm、84.0mmである場合の、二次転写残トナー除去行程において、二次転写を行う時間帯に対し、L3/V=0.150s後に帯電ローラ102bに正極性バイアスを、更にL4/V=0.150s後に帯電ローラ103bに正極性バイアスを、それぞれ印加する。
【0090】
又、付着トナー除去行程において、1色目と2色目の一次転写の間のTa3=(62L−Lx3)/V=(432(mm)−297(mm))/120(mm/s)=1.125sの時間帯で、一次転写ローラ7bに回収バイアスを印加し、又、その時間帯に対して、それぞれ(L4+L5)/V=0.850s、L5/V=0.700s前の時間帯に、帯電ローラ102b、103bに、吐き出しバイアスを印加する。
【0091】
帯電ローラ102b、103bの周期はそれぞれ102L/V=0.625s、103L/V=0.750sであるのに対し、吐き出し時間は1.125sであるので、二つの帯電ローラ102b、103bのそれぞれについて、1度の付着トナー除去行程で周上全面についてクリーニングを行える。
【0092】
実施例3
図5は、本発明に係る画像形成装置の一例としての、電子写真プロセスを利用したカラー画像形成装置を示す図である。中間転写ベルト63は、その周長は63Lである。
【0093】
本実施例でも実施例2と同様に、中間転写ベルト63を帯電するための第二の像担持体帯電手段104が、帯電ローラ104bと105bの2つの帯電部材を有する。帯電ローラ104b、105bも、実施例1、2に説明した帯電ローラ101b、102b、103bと同様の構成をとる。
【0094】
帯電ローラ104b、105bはそれぞれ周長104L、105Lの帯電ローラであり、ここでは、105L>104Lとする。中間転写ベルト63に対して不図示の当接離間の機構を有し、所望の時間に当接できる。
【0095】
実施例2と異なる点は、2つの帯電ローラ104b、105bは1つの電源104aから同時にバイアスが印加されることである。電源104aは、帯電ローラ104bに直流電圧を、帯電ローラ105bに交番電圧を同時に印加することができる。又、接地の対向電極104c、105cを有する。
【0096】
尚、本実施例においては、中間転写ベルト63における非画像部にて帯電ローラ104b、105b両方の付着トナーの吐き出しを実行するため、中間転写ベルト周長63Lから、画像最大周長Lx4を引いた差の距離だけ中間転写ベルト63が回転する非画像部回転時間が、帯電ローラ104b、105bのうち大きい方の回転周期105L/Vより長くなければならない。又、本実施例のように、2つの帯電ローラ104b、105bに対して吐き出しバイアスが同時に印加される場合は、更に、この2つのローラ間距離L7をベルト周長63Lから、画像最大周長Lx4と共に差し引いた距離がローラ105bの周長105Lより長いこととするので、本画像形成装置の画像最大周長をLx4と、63Lと104L、105Lの間には、以下の式(5)の関係がある。
63L−Lx4−L7>105L>104L ・・・・・・・・・・・(5)
【0097】
それぞれ中間転写ベルト63上における二次転写ローラ9、帯電ローラ104b、105b、一次転写ローラ7bの隣のローラとの間の距離をL6、L7、L8とする。その他の記号が示す部材は図3と同様である。
【0098】
図6は、本発明における連続画像形成行程の付着トナー除去を行う際のページ間における、各バイアスの印加タイミングを示す図である。図中破線内に示すように、本実施例にても、回収バイアスの印加は、1色目の一次転写終了から2色目の一次転写開始までの時間帯で行う。従来例と同様の画像形成行程に、本発明特有の二次転写残トナー除去行程と付着トナー除去行程を追加した構成である。
【0099】
以下、図5に沿って、二次転写残トナー除去行程について説明する。
【0100】
二次転写残トナーは、帯電ローラ104bを通過する際、帯電ローラ104bに交番電圧電源104aより正極性の直流成分の電圧を印加されることにより、正極性の電荷が付与される。尚、この帯電後に個々のトナー粒子が持つ電荷量は不均一であるが、トナー飛散を抑制しつつ帯電を行うことができる。
【0101】
続いて、二次転写残トナーは、帯電ローラ105bを通過する際、帯電ローラ105bに電源部104aより正極性の交番電圧を印加されることにより、再び正極性の電荷が付与される。この帯電によって、トナー粒子の電気極性は正極性を保持しつつ、個々の粒子の持つ電荷量は均一化される。
【0102】
尚、この2度の帯電によると、実施例2のような二次転写残トナーの帯電を直流電圧で2回行う装置に対し、2度目の帯電を交番電圧によるものとすることで、十分なクリーニング性を実現するための、回収のためのバイアス値のマージンがさらに向上する。
【0103】
次に図6に沿ってタイミングについて説明する。
【0104】
二次転写残トナーは全て上記の帯電方法によって帯電される必要があり、また帯電ローラ104b、105bへの電圧の印加は同時にしか行えない。
【0105】
従って、電圧印加が必要な時間帯は、二次転写残トナーの先端が、中間転写ベルト63の回転方向上流側の帯電ローラ104bに進入した時から、後端が下流側の帯電ローラ105bを通過するまであり、二次転写開始後L6/Vから終了後(L6+L7)/Vまでである。
【0106】
次に、図5に沿って、付着トナー除去行程について説明する。
【0107】
帯電ローラ104b、105bに負極性のバイアスを印加することにより、付着した負極性のトナーを中間転写ベルト63上に吐き出させ、続いて、両方のローラから吐き出された負極性のトナーが一次転写位置T1を通過するタイミングに、回収バイアスを印加し、感光ドラム1に回収することによって、トナーの除去を行う。図6に沿ってタイミングについて説明する。
【0108】
尚、回収可能な時間をTa4で示した。
【0109】
回収バイアスの印加は、1色目の一次転写終了から2色目の一次転写開始までの時間帯で行う。従って、回収可能な時間Ta4は以下の式(6)で表される。
Ta4=(63L−Lx4)/V ・・・・・・・・・・・・・・・・・(6)
【0110】
又、その回収可能な時間帯に、吐き出しトナー全てが一次転写位置を通過するように、中間転写ベルト63上の、電源部104aより電圧印加を開始した時に帯電ローラ105bを通過した部分が、回収開始時に一次転写位置T1に達し、且つ電源部104aからの電圧印加を終了した時に帯電ローラ104bを通過した部分が、回収終了時に一次転写位置T1に達するようにする。
【0111】
即ち、回収開始前L8/Vから終了前(L7+L8)/Vまで吐き出しバイアスを印加する。従って、吐き出し時間は、Ta4+L8/V−(L7+L8)/V=Ta4−L7/Vであり、即ち(63L−Lx4−L7)/Vである。
【0112】
式(5)を成り立たせれば、二つの帯電ローラの周期(104L/V)、(105L/V)より長いため、付着トナーの吐き出しを、帯電ローラ104b、105bそれぞれについて1周以上にわたって行える。
【0113】
上記のことをまとめると、式(6)が成り立つ。
(63L−Lx4−L7)/V>105L/V>104L/V・・・(6)
【0114】
この式より、式(7)が導かれる。
(63L−Lx4)/V>105L/V+L7/V・・(7)
【0115】
つまり、連続画像形成工程中に、第二の像担持体帯電手段100が、2つの帯電ローラ104b、105bを有し、帯電ローラ104b、105bに1つの電源104aから同時に電圧を印加される場合は、中間転写ベルト63が2つの帯電ローラ104bと105b間の距離L7分だけ回転する時間と、2つの帯電ローラ104b、105bのうち長い方の回転周期105L/Vと、の和が、中間転写ベルト63の非画像部回転時間以下であれば、付着トナーの吐き出しを、帯電ローラ104b、105bそれぞれについて1周以上にわたって行える。
【0116】
印字シーケンスでは、連続画像形成行程において、基本的に従来例同様の画像形成行程と以上に示した二次転写残トナー除去行程を行い、所定のページ数毎に以上に示したように、付着トナー除去行程を追加した行程を行う。また、連続画像形成行程の終了後に後回転行程を行う。
【0117】
具体的には、画像最大周長Lx4が297mm、中間転写ベルト長63Lが432mm、プロセス速度Vが120mm/s、帯電ローラ周長104L、105Lが75.0mm、90.0mmであり、L6、L7、L8が18.0mm、18.0mm、84.0mmである場合の、二次転写残トナー除去行程において、二次転写開始後L6/V=0.150sから、二次転写終了後(L6+L7)/V=0.300sまで帯電ローラ104b、105bに二次転写残トナーを帯電するための正極性バイアスを印加する。
【0118】
又、付着トナー除去行程において、1色目と2色目の一次転写の間のTa4=1.125sの時間帯で、一次転写ローラ7bに回収バイアスを印加し、またその時間帯に対して、開始はL8/V=0.700s、終了は(L7+L8)/V=0.850s前とする時間帯に、帯電ローラ104b、105bに吐き出しバイアスを印加する。
【0119】
帯電ローラ104bの周期は104L/V=0.625s、帯電ローラ105bの周期は105L/V=0.750sであるのに対し、吐き出し時間は(63L−Lx4−L7)/V=0.975sであるので、二つの帯電ローラ104b、105bのそれぞれについて、1度の付着トナー除去行程で周上全面についてクリーニングを行える。
【0120】
尚、帯電手段の径は下流側の方が大きい例を示したが、逆の場合も同様の計算による設計で、1度の付着トナー除去行程で周上全面についてクリーニングを行える。
【0121】
又、ここでは付着トナー除去行程において帯電部材104b、105bの両方から付着トナーを吐き出したが、上流の帯電部材104bのみクリーニングしたい場合は、104bに負極性バイアスを、105bに正極性バイアスを印加しても良い。
【0122】
又、そうすれば、回収時のトナー極性は正極性となり、回収バイアスを画像の一次転写のためのバイアスと共通の正極性バイアスにすることができ、回収バイアスへの切換時間が必要なくなり、吐き出し時間に余裕ができるなどのメリットが期待される。
【0123】
尚、帯電ローラの数は2個以上でもよい。その場合、二次転写位置から最も近い帯電ローラに直流電圧を印加し、他の少なくとも1つの帯電ローラには交番電圧を印加すると好適である。
【0124】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明の画像形成装置は、二つの帯電手段から、中間転写体へのトナーの転写(除去)を行う際に、上流の帯電手段から転写したトナーに重ねて下流の帯電手段からトナーを転写することができるので、帯電手段のクリーニング時間が短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る画像形成装置の一例を示す概略構成図である。
【図2】 本発明に係る帯電部材の付着トナー除去動作の一例を示すタイミングチャートである。
【図3】 本発明に係る画像形成装置の他の例を示す概略構成図である。
【図4】 本発明に係る帯電部材の付着トナー除去動作の他の例を示すタイミングチャートである。
【図5】 本発明に係る画像形成装置の他の例を示す概略構成図である。
【図6】 本発明に係る帯電部材の付着トナー除去動作の他の例を示すタイミングチャートである。
【図7】 従来の画像形成装置の一例を示す概略構成図である。
【図8】 従来の第二の像担持体における二次転写残トナーの回収動作を示すタイミングチャートである。
【図9】 本発明に係る帯電部材の付着トナー除去動作の一例を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 感光ドラム(第一の像担持体)
3a 露光位置
60、61、62、63 中間転写ベルト(第二の像担持体)
100〜102、104 帯電手段(第二の像担持体帯電手段)
100a〜105a 電源
100b〜105b 帯電ローラ(帯電部材)
T1 一次転写位置
Claims (3)
- トナー像を担持する像担持体と、移動可能な中間転写体と、前記中間転写体に対向して前記中間転写体上のトナーを帯電可能な第1及び第2の帯電手段と、を有し、前記像担持体上のトナー像は一次転写位置で前記中間転写体上に転写し、前記中間転写体上のトナー像は前記二次転写位置で転写材に転写し、前記中間転写体の移動方向において、前記第1の帯電手段は前記二次転写位置の下流側でかつ前記一次転写位置の上流側に配置され、前記第2の帯電手段は前記二次転写位置の下流側でかつ前記第1の帯電手段の上流側に配置されている画像形成装置において、
連続して複数の転写材上にトナー像を形成する場合において、前記中間転写体上の転写材に対応したトナー像とトナー像の間に、前記第1の帯電手段と前記第2の帯電手段に付着したトナーを各々前記中間転写上へ転写することが可能であり、前記第2の帯電手段から前記中間転写体上に転写されたトナーが、前記中間転写体の移動によって前記第1の帯電手段に対向する時に、前記第1の帯電手段に付着したトナーを中間転写体上に重ねて転写することを特徴とする画像形成装置。 - 前記第1の帯電手段と前記第2の帯電手段から前記中間転写体上に転写されたトナーが前記一次転写位置に移動したときに、前記一次転写位置に印加するバイアスの極性を、前記像担持体からのトナー像の転写時とは異なる極性に切り換えて、前記中間転写体上のトナーを前記像担持体へ転写することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記第1の帯電手段にバイアスを印加する第1の電源と、前記第2の帯電手段にバイアスを印加する第2の電源を有し、前記第1の電源の出力タイミングと、前記第2の電源の出力タイミングは相互に独立に制御可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
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