JP3912720B2 - シリコーングラフトコポリマーの組合せを含むエアゾールヘアスプレー組成物 - Google Patents

シリコーングラフトコポリマーの組合せを含むエアゾールヘアスプレー組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP3912720B2
JP3912720B2 JP2000602028A JP2000602028A JP3912720B2 JP 3912720 B2 JP3912720 B2 JP 3912720B2 JP 2000602028 A JP2000602028 A JP 2000602028A JP 2000602028 A JP2000602028 A JP 2000602028A JP 3912720 B2 JP3912720 B2 JP 3912720B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
graft copolymer
silicone graft
silicone
macromer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000602028A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002540071A (ja
Inventor
アントニオ カルバラーダ,ホセ
アレン ハッチンス,トーマス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Procter and Gamble Co
Original Assignee
Procter and Gamble Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Procter and Gamble Co filed Critical Procter and Gamble Co
Publication of JP2002540071A publication Critical patent/JP2002540071A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3912720B2 publication Critical patent/JP3912720B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/02Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by special physical form
    • A61K8/04Dispersions; Emulsions
    • A61K8/046Aerosols; Foams
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/18Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
    • A61K8/72Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic macromolecular compounds
    • A61K8/84Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic macromolecular compounds obtained by reactions otherwise than those involving only carbon-carbon unsaturated bonds
    • A61K8/89Polysiloxanes
    • A61K8/895Polysiloxanes containing silicon bound to unsaturated aliphatic groups, e.g. vinyl dimethicone
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P17/00Drugs for dermatological disorders
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61QSPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
    • A61Q5/00Preparations for care of the hair
    • A61Q5/06Preparations for styling the hair, e.g. by temporary shaping or colouring
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K2800/00Properties of cosmetic compositions or active ingredients thereof or formulation aids used therein and process related aspects
    • A61K2800/40Chemical, physico-chemical or functional or structural properties of particular ingredients
    • A61K2800/59Mixtures
    • A61K2800/594Mixtures of polymers

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Birds (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Dispersion Chemistry (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Dermatology (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Cosmetics (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
  • Fertilizers (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【0001】
[技術分野]
本発明は、限定分子量を有し、互いに特定比率で存在する第一のおよび第二のシリコーングラフトコポリマーを含むエアゾールヘアスプレー組成物であって、コポリマーがヘアスプレーに両分的粘性を付与する組成物に関する。特に、本ヘアスプレーは、それが缶から分取される時にはある粘性特徴を示し、毛髪上に存在するときには別の粘性特徴を示す。この両分的性質は、ヘアスプレー組成物の適用時に、優れた保持および申し分ない毛髪感触効果をもたらす。
【0002】
[発明の背景]
ヘアスタイリング組成物は、当業者にはよく知られており、例えばムース、ゲル、ローション、およびヘアスプレーを含むさまざまな形態で商業的に利用可能である。これらの組成物の多くは、一時的なヘアスタイリングまたは「セット」効果を提供するためにヘアスタイリング樹脂を含有する。
【0003】
シリコーングラフトコポリマーが当業者によく知られ、ヘアスタイリング樹脂に特に有用であるのは、これらのコポリマーが、毛髪に優れたスタイル保持効果を提供できるとともに、望ましい毛髪の感触もまた提供することができるからである。特に、シリコーングラフトコポリマーは、より伝統的なシリコーン非含有樹脂と比較して、柔軟性およびコンディショニングの触感覚を与え得る。シリコーングラフトコポリマーが、中和されたコポリマーとして典型的に使用されるのは、これらのコポリマーが、少なくとも部分的に中和された形態で使用されるとき、これらのコポリマーを水および/またはシャンプーによって容易に除去することができ、かつスタイリング性能が改善されたヘアスプレー組成物を提供するからである。1996年10月15日に発行された米国特許5,565,193号(Midha)は、シリコーングラフトコポリマーを含むヘアスプレー組成物を教示している。
【0004】
シリコーングラフトコポリマーを含有するヘアスプレー組成物は、他の種類の樹脂を混入するヘアスプレーと比較して良好なスタイリングおよび所望の毛髪感触の優れた組合せを提供するが、それにもかかわらず消費者は、さらに良好なスタイリングおよび毛髪感触効果を提供するヘアスプレーを所望する。残念ながら、シリコーングラフトコポリマーの混入により達成されるより以上に良好なスタイリングと毛髪感触の組合せは達成するのが難しい。
【0005】
ヘアスプレーの粘度は、スタイリングおよび毛髪感触の両方に関しては重要な子である。概して、毛髪上に存在する場合のヘアスプレー組成物の粘度が低いほど、毛髪感触は良好(即ち、低粘着性)である。これは、組成物の低粘度がそれを吸い上げ、毛髪上で効率的に拡げさせるためである。しかしながら、低粘度ヘアスプレーは、典型的には缶から分取されたときに小液体粒子サイズの組成物を生じる。小液体粒子サイズは一般的に保持低減を示すヘアスプレーを生じるが、一方大液体粒子サイズは典型的には保持増大を伴う。これらの低粘度系では、代替的挿入物およびスプレーボタンを利用することにより小液体粒子サイズを増大する試みも、所望の液体粒子サイズを達成するに至っておらず、ヘアスプレーの他の特性のその他の望ましくない変化をももたらして、毛髪感触および保持に負の影響を及ぼし得る。したがって、スタイリングの見地から、缶から分取される時点で高粘度を有するヘアスプレー組成物が好ましい。
【0006】
シリコーングラフトコポリマーの混入により達成されるものより上のまたはそれを超えたスタイリングおよび毛髪感触増大を示すヘアスプレーを送達するための一方法は、ヘアスプレーに両分性粘度特徴を付与することである。言い換えれば、缶から分取されるときは高粘度を有する(即ち、高剪断条件下)が、しかし毛髪に沈着される時には低粘度を有する(即ち、低剪断条件下)ヘアスプレー組成物を開発することである。
【0007】
ヘアスプレー中の二元的粘度系の効果を達成するための過去の試みは失敗している。例えば組成物をより高濃度にすることにより、またはシリコーングラフトコポリマーの分子量を増大することにより、保持を増すために低粘度ヘアスプレー組成物の高剪断粘度を増大する試みは、低剪断でより高い粘度をも生じて、それにより、ヘアスプレー組成物により付与される毛髪感触に負の影響を及ぼした。
【0008】
しかしながら、ヘアスプレー組成物に前記の二元的粘度特徴を付与し、ヘアスプレー中へのシリコーングラフトコポリマーの単なる混入により達成されるものより上のまたはそれを超えたスタイリングおよび毛髪感触の優れた組合せを提供するヘアスプレー組成物を提供する方法を、出願人等はここに見出した。これらの特徴は、第一のシリコーングラフトコポリマーを第二のシリコーングラフトコポリマーと配合することにより達成され、この場合、それぞれのシリコーングラフトコポリマーを構成するモノマーは特定の重量パーセンテージでコポリマー中に存在し、そして第一のおよび第二のシリコーングラフトコポリマーは互いに関して特定比率でヘアスプレー組成物中に存在する。
【0009】
シリコーングラフトコポリマーの配合物を含有するヘアスプレー組成物は、米国特許第5,618,524号(Bolich、1997年4月8日発行)に一般的に記載されている。しかしながら、特許‘524は、モノマーが本明細書中に記載した比で存在するシリコーングラフトポリマーを特別に教示しているわけではなく、したがって、そこに教示されたヘアスプレー組成物は、本発明の組成物と同一の良好スタイリングおよび良好毛髪感触の組合せを必ずしも送達しない。
【0010】
高剪断応力および低剪断応力で両分的粘度を示し、それが優れた保持および申し分ない毛髪感触効果をもたらすヘアスプレー組成物を提供することが、本発明の目的である。毛髪のスタイリング方法を提供することも本発明の目的である。これらのそしてその他の目的は、以下の詳細な説明から容易に明らかになる。
【0011】
[発明の概要]
本発明は、優れたスタイリングおよび毛髪感触効果を提供するエアゾールヘアスプレー組成物に関する。これらのヘアスプレー組成物は、(A)約0.1%〜約10重量%の第一のシリコーングラフトコポリマー、(B)約0.1%〜約5重量%の第二のシリコーングラフトコポリマー、(C)有機塩基、無機塩基およびそれらの混合物から成る群から選択される少なくとも1つの塩基を含む中和系であって、第一のシリコーングラフトコポリマー上の約30%〜約95%の酸性基を中和するのに十分なレベルで存在する中和系、(D)約20%〜約50重量%の噴射剤、ならびに(E)担体を含む残余部分であって、担体が第一のおよび第二のシリコーングラフトコポリマーを可溶化するのに適しており、そして担体が毛髪への適用に適している残余部分を含む。
【0012】
第一のシリコーングラフトコポリマーは、約10,000〜約500,000の重量平均分子量を有する。それは、ビニルポリマー主鎖、および主鎖にグラフトされたポリシロキサンマクロマーを含む。ビニルポリマー主鎖は、本明細書でAと呼ばれるランダム繰り返し親水性モノマー単位の共重合から生成され、本明細書でBと呼ばれるランダム繰り返し疎水性モノマー単位を付加的に含有し得る。ビニルポリマー主鎖は、コポリマーの重量の約10%〜約50%の共重合可能(親水性)Aモノマー、およびコポリマーの重量の0%〜約85%の共重合可能(疎水性)Bモノマーを含む。ポリシロキサンマクロマーは、コポリマーの重量の約5%〜約50%のポリシロキサン含有モノマー単位を含み、約500〜約50,000の重量平均分子量を有する。
【0013】
第二のシリコーングラフトコポリマーは、約300,000〜約5,000,000の重量平均分子量を有する。それは、ビニルポリマー主鎖および主鎖にグラフトされたポリシロキサンマクロマーも含む。ビニルポリマー主鎖は、ランダム繰り返し(疎水性)Bモノマー単位の共重合から生成される。ポリシロキサンマクロマーは、コポリマーの重量の約10%〜約40%のポリシロキサン含有モノマー単位を含み、約5,000〜約50,000の重量平均分子量を有する。第二のシリコーングラフトコポリマーのビニルポリマー主鎖は、本質的には(親水性)Aモノマーを含有しない。第一のシリコーングラフトコポリマーは、第二のシリコーングラフトコポリマーと比較して、2.3:1〜:1の重量比で存在する。
【0014】
本発明はさらに、毛髪のスタイリング方法であって、スタイリング効果を提供するのに有効な量の前記組成物を毛髪に適用することを含む方法に関する。
【0015】
[発明の詳しい説明]
本発明のエアゾールヘアスプレー組成物は、優れたスタイリングおよび毛髪感触効果の組合せを提供する。効果のこの組合せは、本明細書中の組成物が両分的粘度特徴を示すように処方されるために達成される。「両分的粘度特徴」とは、ヘアスプレー組成物が高剪断条件下で(例えば、それらがエアゾール缶から分取された時点で)高粘度特徴を示すが、しかし低剪断条件下では(例えば、毛髪上に存在する場合)低粘度特徴を示すことを意味する。
【0016】
本発明のエアゾールヘアスプレー組成物は、本明細書中に記載された本発明の必須要素および制限、ならびに付加的または任意の成分、構成成分または本明細書中に記載された制限を含み、それらから成り、または本質的にそれらで構成され得る。
【0017】
特に、本発明のエアゾールヘアスプレー組成物は、A)第一のシリコーングラフトコポリマー、B)第二のシリコーングラフトコポリマー、C)中和系、D)噴射剤、ならびに(E)担体を含む。これらの構成成分の各々、ならびに本明細書中のヘアスプレー組成物の製造および使用方法を、以下で詳細に説明する。
【0018】
I.構成成分
A.第一のシリコーングラフトスタイリングコポリマー
本発明のエアゾールヘアスプレー組成物は、組成物の重量の約0.1%〜約10%の第一のシリコーングラフトスタイリングコポリマーを含む。これらのコポリマーは、高分子炭素ベースの主鎖に共有結合され、そこから垂れ下がるポリシロキサン部分を特徴とする。
【0019】
本発明の無水エアゾールヘアスプレー組成物に使用するのに好適な上記シリコーングラフトコポリマーは、上記主鎖より垂れ下がるシリコーンマクロマーを形成する「シリコーン含有」(または「ポリシロキサン含有」)モノマー、および上記ポリマーの有機主鎖を形成するシリコーン非含有モノマーを含む。上記第一のシリコーングラフトコポリマー用シリコーン非含有モノマーユニットは、(親水性)モノマーユニットAから誘導可能である。それらはまた、(疎水性)モノマーユニットBを含んでも良い。したがって、本発明に使用する上記シリコーングラフトコポリマーは、本明細書に記載される(疎水性)Bモノマーとともにまたは無しで、本明細書に記載される(親水性)Aモノマーおよびポリシロキサン含有モノマーユニットとの組み合わせを含み得る、ただし、結果として得られるスタイリングポリマーが本明細書に記載される必要な特性を有するものとする。
【0020】
本明細書中で用いる場合、「(親水性)Aモノマー」とは、不飽和有機モノ−およびポリカルボキシル酸、不飽和(メタ)アクリレートアルコール、不飽和有機酸無水物ならびにそれらの混合物から成る群から選択されるモノマーである。本明細書中で用いる場合、「(疎水性)Bモノマー」とは、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、ビニル化合物、ビニリデン化合物、不飽和炭化水素、C1〜C18のアルコールエステルまたは有機酸、有機酸無水物ならびにそれらの混合物から成る群から選択されるモノマーである。
【0021】
第一のシリコーングラフトコポリマーは一般に、コポリマーの重量の約5%〜50%、好ましくは約5%〜約40%、さらに好ましくは約10%〜約25%のポリシロキサン含有モノマー単位、コポリマーの重量の約10%〜約50%、好ましくは約10%〜約30%、さらに好ましくは約15%〜約25%の(親水性)Aモノマーを含む。第一のコポリマーは一般に、コポリマーの重量の0%〜約85%、好ましくは約30%〜約85%、さらに好ましくは約50%〜約75%の(疎水性)Bモノマーを含む。(親水性)Aモノマーおよび(疎水性)Bモノマーの総レベルは、好ましくはコポリマーの重量の約50%〜約95%、さらに好ましくは約60%〜約95%、最も好ましくは約75%〜約90%である。
【0022】
本明細書中で用いるために好ましい第一のシリコーングラフトコポリマーは、完成ヘアスプレー組成物中に処方され、乾燥された場合に、コポリマー相が、ポリシロキサンマクロマーを含有する不連続相および主鎖を含有する連続相に分離するようなものである。この相分離特性は、毛髪上のコポリマーの特異的配向を提供し、これが所望のコンディショニングおよびスタイリング効果をもたらすと考えられる。
【0023】
本明細書のヘアスプレー組成物中に混入され、本明細書中で「第一のシリコーングラフトコポリマー」と呼ばれる種類のシリコーングラフトコポリマーは、当業界で既知である(米国特許第5,618,524号(Bolich、1997年4月8日発行)および第5,658,557号(Bolich、1997年8月19日発行)参照)(これらの記載内容はともに、参照により全てが本明細書中に含まれる)。シリコーングラフトスタイリングコポリマーは、ヘアスプレー組成物から毛髪上に薄い高分子皮膜を提供し、これはシャンプーにより除去可能である。
【0024】
これらの第一のシリコーングラフトコポリマーのポリマー主鎖およびシリコーンマクロマー構成成分ならびにコポリマーの特徴を、以下でさらに詳細に説明する。
【0025】
i.ポリマー主鎖
第一のシリコーングラフトコポリマーのポリマー主鎖は、有機主鎖、好ましくはエチレン型不飽和モノマーの重合から得られる炭素鎖主鎖、例えばビニルポリマー主鎖であるが、しかしセルロース鎖またはポリシロキサン部分が垂れ下がるその他の炭水化物由来ポリマー鎖も含み得る。主鎖は、エーテル基、エステル基、ウレタン基等も含み得る。
【0026】
第一のシリコーングラフトコポリマーは、前記のような(親水性)Aモノマーから生成される。重要なのは、第一のシリコーングラフトコポリマーはコポリマーの重量の少なくとも約10%の共重合可能(親水性)Aモノマーを含有しなければならないことである。
【0027】
好適な(親水性)Aモノマーの非限定的な具体的な例示は、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、無水マレイン酸ハーフエステル、クロトン酸、およびイタコン酸を含むが、これらに限定されない。これらのモノマーは、炭素を主体とし、本明細書の後述に定義した中和システムを用いて中和可能である酸性官能基を含有する。好ましい(親水性)Aモノマーは、アクリル酸、メタクリル酸、およびそれらの混合物を含む。
【0028】
(疎水性)Bモノマーの非限定的な例示は、メタノール、エタノール、メトキシエタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−メチル−1−プロパノール、1−ペンタノール、2−ペンタノール、3−ペンタノール、2−メチル−1−ブタノール、1−メチル−1−ブタノール、3−メチル−1−ブタノール、1−メチル−1−ペンタノール、2−メチル−1−ペンタノール、3−メチル−1−ペンタノール、t−ブタノール(2−メチル−1−プロパノール)、シクロヘキサノール、ネオデカノール、2−エチル−1−ブタノール、3−ヘプタノール、ベンジルアルコール、2−オクタノール、6−メチル−1−ヘプタノール、2−エチル−1−ヘキサノール、3,5−ジメチル−1−ヘキサノール、3,5,5−トリメチル−1−ヘキサノール、1−デカノール、1−ドデカノール、1−ヘキサデカノール、1−オクタデカノールなどのようなC1〜C18のアルコールのアクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステル、炭素原子が約1〜18個で、炭素原子の平均数が約4〜12を有するアルコール;スチレン;ポリスチレンマクロマー;酢酸ビニル;塩化ビニル;塩化ビニリデン;プロピオン酸ビニル;α−メチルスチレン;t−ブチルスチレン;ブタジエン;シクロヘキサジエン;エチレン;プロピレン;ビニルトルエン;およびそれらの混合物を含むが、これらに限定されない。好ましい(疎水性)Bモノマーは、n−ブチルメタクリレート、イソブチルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、メチルメタクリレート、t−ブチルアクリレート、t−ブチルメタクリレート、およびそれらの混合物を含む。
【0029】
第一のシリコーングラフトコポリマーのビニルポリマー主鎖は、少なくとも約−20℃、好ましくは約20℃〜約80℃、さらに好ましくは約20℃〜約60℃のガラス転移温度(Tg)または結晶融点(Tm)を好ましくは有する。これらのTgまたはTm値を有するスタイリングポリマーは毛髪上にスタイリング皮膜を形成し、これは接触に対して過度に粘着性でも触ってべたつくこともない。本明細書中で用いる場合、「Tg」という略号は、ポリマーの主鎖のガラス転移温度を示し、「Tm」という略号は、このような転移が所定のポリマーに関して存在する場合の、主鎖の結晶融点を示す。好ましくは、TgおよびTmはともに、もしあれば、前記の範囲内である。
【0030】
ii.シリコーン含有マクロマー
第一のシリコーングラフトコポリマーは、主鎖にグラフトされたポリシロキサンマクロマー(特に好ましいのはポリジアルキルシロキサン、最も好ましくはポリジメチルシロキサンである)も含む。ポリシロキサン部分は、ポリマー上で置換され得るか、またはポリシロキサン含有重合可能モノマーの非ポリシロキサン含有重合可能モノマーとの共重合により作製され得る。
【0031】
上記第一の第一のシリコーングラフトコポリマーに好適な重合可能なポリシロキサン含有モノマーは、次式に合致するモノマーを含むが、これらに限定されない。:
【0032】
【化1】
Figure 0003912720
【0033】
式中、Xは、ビニル基のようなエチレン型不飽和基であり、これらは本明細書に記載されるシリコーン非含有モノマーと共重合可能であり;Yは二価結合基であり;Rは、水素、低級アルキル(例えばC1〜C4)、アリール、アルキルアミノ、トリ(C1〜C4アルキル)シロキシまたはC1〜C4アルコキシであり;Zは一価のシロキサンポリマー部分であり;nは0または1であり;およびmは1〜3の整数である。これらの重合可能なポリシロキサン含有モノマーは本明細書の上記の重量平均分子量を有する。
【0034】
好ましくは、上記ポリシロキサン含有モノマーは、下記式(II〜VII)に合致する1つ以上のモノマーから選択される。:
【0035】
【化2】
Figure 0003912720
【0036】
式中、mは1、2、または3であり(好ましくはm=1);pは0または1であり;qは2〜6の整数であり;R”はアルキルまたは水素であり、Xは次式に合致する。:
【0037】
【化3】
Figure 0003912720
【0038】
式中、R1は水素または−COOHであり(好まくはR1は水素である);R2は水素、メチルまたは−CH2COOHであり(好まくはR2はメチルである);Zは次式に合致する。:
【0039】
【化4】
Figure 0003912720
【0040】
式中、R4はアルキル、アルコキシ、アルキルアミノ、アリール、またはヒドロキシル(好まくはR4はアルキルである);およびrは約5〜約700の整数であり、好ましくは約50〜約500である(より好まくはrは約150〜約300である)。上記式のうち、式IIが最も好ましく、とりわけp=0、およびq=3のときが好ましい。
【0041】
第一のシリコーングラフトコポリマーに関するポリシロキサンマクロマーは、少なくとも約500、好ましくは約1,000〜約50,000、さらに好ましくは約5,000〜約40,000、最も好ましくは約10,000〜約20,000の重量平均分子量を有する。
【0042】
好ましい第一のシリコーングラフトコポリマーは、少なくとも1つのフリーラジカル的重合可能ビニル(疎水性)Bモノマーおよびビニルモノマーと共重合可能な少なくとも1つの(親水性)Aモノマー、ならびに少なくとも1つのポリシロキサンマクロマーから得られるモノマー単位を含む。適切なシリコーングラフトコポリマーのその他の例およびそれらの製造方法は、米国特許第4,693,935号(Mazurek、1987年9月15日発行)および米国特許第4,728,571号(Clemens、1988年3月1日発行)(これらの記載内容は、参照により本明細書中に含まれる)に記載されている。
【0043】
iii.第一のシリコーングラフトコポリマーの特徴、製造および例
第一のシリコーングラフトコポリマーは、好ましくは約10,000〜約500,000、さらに好ましくは約50,000〜約300,000、さらに好ましくは約90,000〜約165,000の重量平均分子量を有する。ヘアスプレー組成物中の第一のシリコーングラフトコポリマーの濃度は所望のヘアスタイリング性能を提供するのに十分であるべきであって、第一のコポリマーに関しては一般的に組成物の重量の約0.1%〜約10%、好ましくは約2%〜約9%、さらに好ましくは約3%〜約7%の範囲である。
【0044】
上記第一のシリコーングラフトコポリマーは、従来のいかなる、さもなくば、当業者にとって既知の重合技術で製造可能である。上記第一のシリコーングラフトコポリマー、および以下に記載の第二のシリコーングラフトコポリマーは、シリコーンまたはポリシロキサン含有モノマーとシリコーン非含有またはポリシロキサン非含有モノマーとのフリーラジカル重合によって合成することが可能である。フリーラジカル重合方法の一般的な原理は十分に理解されている。例えば、オダイアン(Odian)著、「重合の原理」("Principles of Polymerization")、第3版、ジョン・ウィリイ&サンズ(John Wiley & Sons)、1991年、198〜334頁を参照のこと。
【0045】
本明細書のエアゾールヘアスプレー組成物中で用いるためのいくつかの好ましい第一のシリコーングラフトコポリマーの非限定例を以下に列挙する。列挙したポリマーの各々の後に、そのモノマー組成を合成に用いられるモノマーの重量部として示す。
【0046】
(i)t−ブチルアクリレート/アクリル酸/ポリジメチルシロキサンマクロマー−10,000重量平均分子量マクロマー(60/20/20)
(ii)t−ブチルアクリレート/アクリル酸/ポリジメチルシロキサンマクロマー−10,000重量平均分子量マクロマー(70/10/20)
(iii)t−ブチルメタクリレート/アクリル酸/ポリジメチルシロキサンマクロマー−10,000重量平均分子量マクロマー(65/15/20)
(iv)t−ブチルアクリレート/アクリル酸/ポリジメチルシロキサンマクロマー−10,000重量平均分子量マクロマー(75/15/10)
【0047】
上記第一のシリコーングラフトコポリマーは、25℃における粘度が約10,000,000センチストークス以下である未反応のシリコーン含有モノマーおよびシリコーンマクロマーグラフトポリマーを除去することにより、精製することが望ましいであろう。このことは、例えば、ヘキサン抽出により実行可能である。樹脂の反応溶媒を乾燥した後、過剰量のヘキサンを反応生成物に加え、そしてポリマーの非シリコーン部分のTg近くまで加熱することにより反応生成物のヘキサン抽出を行うことができる。混合物は、約30分間撹拌しながらこの温度を保ち、そして室温まで冷却する。上記ヘキサンは、減圧吸引で除去する。好ましくは更に2回のヘキサン抽出サイクルを上記と同様の方法で行う。3回の抽出を繰り返した後、生成物とともに残存する残留ヘキサンを、蒸留および減圧乾燥で除去する。
【0048】
低分子量のポリシロキサンを含有するモノマーおよびポリマーは、超臨界二酸化炭素によって可溶化し、残留ポリマーから、抽出容器と同一の温度および圧力に維持された輸送ライン経由で運び去る。抽出した材料を抽出容器に収集する。抽出に続いて、上記システムを減圧および乾燥し、抽出したポリマーを抽出容器から回収する。
【0049】
B.第二のシリコーングラフトスタイリングコポリマー
本発明のエアゾールヘアスプレー組成物は、組成物の重量の約0.1%〜約5%の第二のシリコーングラフトスタイリングコポリマーを含む。本明細書中に特記した比率で、第一のシリコーングラフトコポリマーと配合される場合、第二のシリコーングラフトコポリマーはヘアスプレー組成物から毛髪上に薄い高分子皮膜を提供し、これは高シャンプーにより除去可能である。
【0050】
これらのコポリマーは、第一のシリコーングラフトコポリマーと同様、当業界で既知であり、高分子炭素ベースの主鎖と共有結合し、そこから垂れ下がるポリシロキサン部分を特徴とする。
【0051】
第一のシリコーングラフトコポリマーと同様に、第二のシリコーングラフトコポリマーは、主鎖から垂れ下がるシリコーンマクロマーを形成する「シリコーン含有」(または「ポリシロキサン含有」)モノマー、およびポリマーの有機主鎖を形成する非シリコーン含有モノマーを含む。第二のシリコーングラフトコポリマーに関する非シリコーン含有モノマー単位は、(疎水性)Bモノマー単位から得られる。したがって、本明細書中で用いるための第二のシリコーングラフトコポリマーは、本明細書中に記載した(疎水性)Bおよびポリシロキサン含有モノマー単位の組合せを含み得るが、但し、結果的に生じるスタイリングポリマーは本明細書中に記載したような必要な特徴を有する。しかしながら、第一のシリコーングラフトコポリマーとは異なり、第二のシリコーングラフトコポリマーは、本質的には(親水性)Aモノマーを含有しない。
【0052】
第二のシリコーングラフトスタイリングコポリマーは一般に、コポリマーの重量の約10%〜約40%、好ましくは約10%〜約30%、さらに好ましくは約15%〜約25%のポリシロキサン含有モノマー単位を含む。
【0053】
本明細書中で用いるために選択される第二のシリコーングラフトコポリマーは、完成ヘアスプレー組成物中に処方され、乾燥された場合に、コポリマー相が、ポリシロキサンマクロマーを含有する不連続相および主鎖を含有する連続相に分離するようなものである。
【0054】
これら第二のシリコーングラフトコポリマーのポリマー主鎖およびシリコーンマクロマー構成成分、ならびにコポリマーの特徴を以下でさらに詳細に説明する。
【0055】
i.ポリマー主鎖
第二のシリコーングラフトコポリマーのポリマー主鎖は、有機主鎖、好ましくはエチレン型不飽和モノマーの重合から得られる炭素鎖、例えばビニルポリマー主鎖であるが、しかしセルロース鎖またはポリシロキサン部分が垂れ下がるその他の炭水化物由来ポリマー鎖も含み得る。主鎖は、エーテル基、エステル基、ウレタン基等も含み得る。第二のシリコーングラフトコポリマーの主鎖は、本質的には(親水性)Aモノマーを含有しない。
【0056】
第二のシリコーングラフトコポリマーのビニルポリマー主鎖は、少なくとも約−20℃、好ましくは約20℃〜約80℃、さらに好ましくは約20℃〜約60℃のガラス転移温度(Tg)または結晶融点(Tm)を好ましくは有する。好ましくは、TgおよびTmはともに、もしあれば、前記の範囲内である。
【0057】
ii.シリコーン含有マクロマー
第二のシリコーングラフトコポリマーは、主鎖にグラフトされたポリシロキサンマクロマー(特に好ましいのはポリジアルキルシロキサン、最も好ましくはポリジメチルシロキサンである)も含む。ポリシロキサン部分は、ポリマー上で置換され得るか、またはポリシロキサン含有重合可能モノマーの非ポリシロキサン含有重合可能モノマーとの共重合により作製され得る。
【0058】
第二のシリコーングラフトコポリマーに適した重合可能ポリシロキサン含有モノマーとしては、次式に合致するモノマーが挙げられるが、それらに限定されない:
【0059】
【化5】
Figure 0003912720
【0060】
式中、Xはエチレン型不飽和基、例えばビニル基で、これは本明細書中に記載した非シリコーン含有モノマーと共重合可能であり、Yは、二価結合基であり、Rは、水素、低級アルキル(例えばC1〜C4の)、アリール、アルキルアミノ、トリ(C1〜C4のアルキル)シロキシまたはC1〜C4のアルコキシであり、Zは、一価シロキサンポリマー部分であり、nは0または1であり、そしてmは1〜3の整数である。これらの重合可能ポリシロキサン含有モノマーは、前記のような重量平均分子量を有する。
【0061】
好ましくは、ポリシロキサン含有モノマーは、以下の式(II〜VI)と一致する1つ又はそれ以上のモノマーから選択される:
【0062】
【化6】
Figure 0003912720
【0063】
式中、mは1、2または3であり(好ましくはm=1)、pは0または1であり、qは2〜6の整数であり、R”はアルキルまたは水素であり、Xは次式と一致し:
【0064】
【化7】
Figure 0003912720
【0065】
式中、R1は水素または−COOHであり(好ましくはR1は水素である)、R2は水素、メチルまたは−CH2COOHであり(好ましくはR2はメチルである)、Zは次式と一致する:
【0066】
【化8】
Figure 0003912720
【0067】
式中、R4はアルキル、アルコキシ、アルキルアミノ、アリールまたはヒドロキシルであり(好ましくはR4はアルキルである)、そしてrは約60〜約700、好ましくは約60〜約400の整数である(さらに好ましくは、rは約100〜約350である)。前記の式のうち、式IIが、特にp=0およびq=3である場合、最も好ましい。
【0068】
第二のコポリマーに関するポリシロキサンマクロマーは、約5,000〜約50,000、好ましくは約5,000〜約30,000、さらに好ましくは約8,000〜約25,000の重量平均分子量を有するべきである。
【0069】
iii.第一のシリコーングラフトコポリマーの特徴、製造および例
第二のシリコーングラフトコポリマーは、好ましくは約300,000〜約5,000,000、さらに好ましくは約500,000〜約2,000,000、さらに好ましくは約600,000〜約1,500,000の重量平均分子量を有する。ヘアスプレー組成物中の第二のシリコーングラフトコポリマーの濃度は所望のヘアスタイリング性能を提供するのに十分であるべきであって、第二のコポリマーに関しては一般的に組成物の重量の約0.1%〜約5%、好ましくは約0.25%〜約3%、さらに好ましくは約0.25%〜約1.5%の範囲である。
【0070】
第二のシリコーングラフトスタイリングコポリマーは、当業界で既知の任意の慣用的またはそうでなければ既知の重合技法、例えば第一のシリコーングラフトコポリマーの合成に関して上記の技法により製造され得る。
【0071】
本明細書のエアゾールヘアスプレー組成物中で用いるためのいくつかの好ましい第二のシリコーングラフトコポリマーの非限定例を以下に列挙する。列挙したポリマーの各々の後に、そのモノマー組成を合成に用いられるモノマーの重量部として示す。
【0072】
(i)t−ブチルアクリレート/ポリジメチルシロキサンマクロマー−10,000重量平均分子量マクロマー(80/20)
(ii)t−ブチルアクリレート/ポリジメチルシロキサンマクロマー−10,000重量平均分子量マクロマー(75/25)
(iii)t−ブチルアクリレート/ポリジメチルシロキサンマクロマー−20,000重量平均分子量マクロマー(80/20)
(iv)t−ブチルアクリレート/ポリジメチルシロキサンマクロマー−10,000重量平均分子量マクロマー(85/15)
【0073】
C.中和系
本発明のエアゾールヘアスプレー組成物は、本明細書中に記載した第一のシリコーングラフトスタイリングコポリマーを中和するかまたは部分的に中和するために、有機塩基、無機塩基またはそれらの混合物を含む中和系を含む。
【0074】
本発明のエアゾールヘアスプレー組成物は、約30%〜約95%、好ましくは約80%〜約95%の第一のシリコーングラフトコポリマーの酸性モノマーを中和する中和系の総量を含有する。任意の慣用的有機および無機塩基材料が本明細書中のヘアスプレー組成物中に用いられ得るが、但し、それらは本明細書中に記載した必要な中和能力にしたがって用いられる。
【0075】
本発明において使用するのに好適な有機塩基材料の非限定例示は、アミン、とりわけアミノアルコール、例えば2−アミノ−2−メチル1,3−プロパンジオール(AMPD)、2−アミン−2−エチル1,3−プロパンジオール(AEPD)、2−アミノ−2−メチル1−プロパノール(AMP)、2−アミノ1−ブタノール(AB)、モノエタノールアミン(MEA)、ジエタノールアミン(DEA)、トリエタノールアミン(TEA)、モノイソプロパノールアミン(MIPA)、ジイソプロパノールアミン(DIPA)、トリイソプロパノールアミン(TIPA)、ジメチルステラミン(DMS)、ジメチルミリスタミン(DMM)、ジメチルラウラミン(DML)、アミノメチルプロパノール(AMP)、およびそれらの混合物を含む。好ましい有機塩基材料はアミノメチルプロパノールである。
【0076】
酸性ポリマーを中和するために必要とされる有機および無機塩基材料のグラム総量(Z)は、ポリマーの酸価(A);ポリマーの総量(W);塩基のモル分子量(B);酸性部分のモル分子量(M)および必要とされる中和度(N)を考慮に入れた計算により導き出すことができる。
【0077】
【数1】
Figure 0003912720
【0078】
次の実施例において、2.6gのアクリル酸コポリマー(酸価は20を有する)を60%レベルに中和するために必要なKOHの量を計算する。
【0079】
【数2】
Figure 0003912720
【0080】
なお、酸価は、実験的に特定量のポリマーを塩基で滴定することにより、または理論的にコポリマーのオリジナルの酸性含量を、例えば20%の酸モノマーを有するポリマーは、酸価が20であるというように推定することにより決定することができる。
【0081】
D.噴射剤
本発明のエアゾールヘアスプレー組成物は、組成物の重量の約20%〜約50%の、所望の適用表面へのヘアスプレー組成物のエアゾール送出に適した噴射剤を含む。エアゾールヘアスプレー組成物のスプレー性能効果は、炭化水素噴射剤の濃度を組成物の重量の約10%未満にまで最低限にすることにより改良される。本明細書中で用いる場合、「炭化水素噴射剤」とは、炭素および炭化水素原子のみを含有する液化可能気体、特にプロパン、ブタンおよびイソブタンである。本発明のエアゾールヘアスプレー組成物は、好ましくは組成物の重量の約10%未満、さらに好ましくは約5%未満、最も好ましくは0%の炭化水素噴射剤を含有する。本明細書中で用いるための適切な炭化水素噴射剤の非限定例としては、n−ブタン、イソブタン(Exxon CorporationによりA−31として供給される)およびイソブタン/プロパン(Exxon CorporationによりA−46として供給される)、ならびにそれらの混合物が挙げられる。
【0082】
エアゾールヘアスプレー組成物中の総濃度の非炭化水素噴射剤は、1つ又はそれ以上の非炭化水素噴射剤を含み得る。総非炭化水素噴射剤濃度は、典型的には組成物の重量の約20%〜約50%、さらに好ましくは約35%〜約40%の範囲である。「非炭化水素噴射剤」とは、本明細書中で用いる場合、ヒト毛髪または皮膚への局所適用に用いるのに適した、上記の炭化水素噴射剤を除いた、すべての液化可能気体である。本明細書中で用いるための適切な非炭化水素噴射剤の非限定例としては、窒素、二酸化炭素、一酸化二窒素、空気、1,2−ジフルオロエタン(ヒドロフルオロカーボン 152A)(E.I. DuPont de’Nemours CorporationによりDymel 152Aとして供給される)、ジメチルエーテルおよびそれらの混合物が挙げられる。好ましい非炭化水素噴射剤は、ジメチルエーテルである。
【0083】
E.キャリア
本発明のエアゾールヘアスプレー組成物は、適当な液体キャリア、組成物の約35重量%〜約79.8重量%、好ましくは約50重量%〜約75重量%、より好ましくは約55重量%〜約70重量%の範囲濃度で好適な液体キャリアを含む。本発明に使用する液体キャリアは、既知であるか否かにかかわらず人の毛髪または肌に局所適用するためにエアゾール配合に使用する効果的な液体キャリア、例えばエアゾールヘアスプレーの配合に使用する液体キャリアを含み得る。上記液体キャリアは、本発明のヘアスプレー組成物の溶剤およびその他の任意の構成成分を含み得る。しかし、エアゾールヘアスプレー組成物は約3%未満の水を含むことが好ましい。
【0084】
本発明の無水エアゾールヘアスプレー組成物に使用するのに好適な液体キャリアは、C1〜C6アルカノール、カルビトール、アセトン、C7〜C10イソパラフィンおよびそれらの混合物のような有機溶媒を含む。好ましい液体キャリアは、C1〜C6アルカノールとC7〜C10イソパラフィンである。好ましいC1〜C6アルカノールの非限定例示は、エタノール、イソプロパノール、およびそれらの混合物のようなC2〜C4一価アルコール類を含む。好ましいC7〜C10イソパラフィンの非限定例示は、イソパールC(商標)(Isopar C)、イソパールE(商標)(Isopar E)、イソパール G(商標)(Isopar G)であり、すべてエクソン社(Exxon Corporation)から入手できる。
【0085】
II.任意の構成成分
A.可塑剤
本発明の無水エアゾールヘアスプレー組成物は、いくつかの実施例において、改善されたヘアスタイル性能を提供するのに効果的な濃度で非揮発性可塑剤を含み得る。このような濃度は、一般的に組成物の約0重量%〜約2重量%、好ましくは約0.2重量%〜約0.5重量%の範囲である。本明細書中で使用される、可塑剤に関する「非揮発性」という用語は、上記可塑剤が周囲条件下で測定可能な蒸気圧をもたないことを意味する。上記ポリマー−液体キャリア溶液は、液体キャリアが蒸発して実質的な可塑剤の重量損失があると、使用中にコポリマーの可塑化を過度に減少させる可能性があるので、そうならないようにするべきである。
【0086】
本発明において使用する任意の可塑剤は、一般的に、約250℃以上の沸点を有する。これらの材料は当業者にとっては周知であり、「化学工業辞典」(Kirk-Othmer Encyclopedia of Chemical Technology)、第2版、15巻、720〜789頁(John Wiley & Sons. Inc. ニューヨーク、1968年)に;「可塑剤」("Plasticizers")という表題で「可塑剤の技術」("The Technology of Plasticizers")、J.カーン・シアーズ(J. Kern Sears)およびJ.R.ダービー(J. R. Darby)著(John Wiley & Sons. Inc., ニューヨーク、1982年)に;および"Appendix of Sears/Darby"、表A.9、983〜1063頁に記載されており;これらの記述を参照して本明細書に援用する。
【0087】
本発明のエアゾールヘアスプレー組成物に使用するのに好適な可塑剤には、環式および非環式の両方の非揮発性材料が含まれる。好適な非揮発性可塑剤の非限定例示は、アジペート、フタレート、イソフタレート、アゼレート、ステアレート、シトレート、トリメリテート、シリコーンコポリオール、イソ−C14〜C22アルコール、カーボネート、セバケート、イソブチレート、オレエート、ホスフェート、ミリステート、リシノレエート、ペラルゴネート、バレレート、カンファー、グリコール、グリセリン、シトレートおよびヒマシ油を含む。
【0088】
本発明において使用するのに好適な可塑剤はジイソブチルアジペート(DIBA)およびグリコールを含む。好ましいグリコールにはプロピレングリコール、ジプロピレングリコールおよびそれらの混合物が含まれる。
【0089】
B.コンディショニング剤
本発明のエアゾールヘアスプレー組成物は、いくつかの実施形態において、毛髪感触を改質するのに有効な濃度でコンディショニング剤をさらに含み得る。このような濃度は一般に、組成物の重量の約0.01%〜約5%の範囲である。有用なコンディショニング剤としては、シリコーンおよびシリコーンコポリオールが挙げられる。さらに、ビタミンB5アルコール、好ましくはパンテノールが用いられ得る。
【0090】
シリコーンコンディショニング剤はシリコーン流体を含み得るし、例えばシリコーン流体沈着効率を増強するために、または毛髪の光沢度を増強するために他の成分、例えばシリコーン樹脂も含み得る。これらの付加的効率および光沢効果は、高屈折率(即ち、約1.46以上)シリコーンコンディショニング剤が用いられる場合に、特に提供される。好ましい高屈折率シリコーンコンディショニング剤は、フェニルトリメチコーンである。
【0091】
シリコーンコンディショニング剤は、揮発性シリコーン、不揮発性シリコーンおよびそれらの混合物を含み得る。本明細書中で用いるのに適したシリコーン流体としては、25℃で約1,000,000センチストーク未満、好ましくは約5〜約1,000,000センチストーク、さらに好ましくは約10〜約600,000センチストーク、さらに好ましくは約10〜約500,000センチストーク、最も好ましくは約10〜約300,000センチストークの粘度を有する流動可能シリコーン材料であるシリコーン油が挙げられる。本明細書中で用いるのに適したシリコーン油としては、ポリアルキルシロキサン、ポリアリールシロキサン、ポリアルキルアリールシロキサン、ポリエーテルシロキサンコポリマーおよびそれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。毛髪コンディショニング特性を有するその他の不溶性不揮発性シリコーン流体も用いられ得る。好ましい揮発性シリコーンは、General Electric Corporationから供給されるデカメチルシクロペンタシロキサン(シクロメチコーンD5)である。
【0092】
C.その他の任意の成分
本発明のエアゾールヘアスプレー組成物は、いくつかの実施形態において、既知の、そうでなければヘアケアまたは身体ケア製品中に用いるのに有効な任意の構成成分をさらに含み得るが、但し、任意の構成成分は本明細書中に記載した必須構成成分と物理的且つ化学的に相溶性であり、あるいはそうでなければ製品の安定性、審美性または性能を過度に減損しない。このような任意の成分の濃度は一般に、組成物の重量の0〜約25%、さらに典型的には約0.05%〜約25%、さらに典型的には約0.1%〜約15%の範囲である。
【0093】
任意の成分の非限定例としては、防腐剤、界面活性剤、本明細書に記載したシリコーングラフトコポリマー以外の且つそれに加えてのスタイリングポリマー、増粘剤および粘度調整剤、電解質、脂肪アルコール、ふけ防止剤、シラミ撲滅剤、皮膚活性剤、pH調整剤、芳香剤、香油、香料可溶化剤、金属イオン封鎖剤、エモリエント剤、滑剤、ならびに浸透剤、例えば種々のラノリン化合物、タンパク質加水分解物およびその他のタンパク質誘導体、エチレン付加物およびポリオキシエチレンコレステロール、サンスクリーン剤、ならびに本明細書中に記載したシリコーン流体以外のそしてそれに加えての揮発性および不揮発性シリコーン流体が挙げられる。
【0094】
III.製造方法
本発明のエアゾールヘアスプレー組成物は、エアゾールヘアスプレー組成物を提供するのに適した任意の既知のまたはそうでなければ有効な技法により調製され得るが、但し、第一のおよび第二のシリコーングラフトコポリマーは、本明細書中に記載した必要な両分的粘度特性を有し且つ提供するよう処方される。本発明のエアゾールヘアスプレー組成物の製造方法としては、慣用的処方および混合技法が挙げられる。適切な方法は、2つの主要部分:即ちエアゾール濃縮物の調製およびその濃縮物のエアゾール化を含む。
【0095】
エアゾール濃縮物を調製するために、溶媒(エタノール、イソパラフィン)を適切なサイズの容器に付加する。激しい撹拌を生じ得る攪拌機を用いて混合を開始する。凝集を避けるためにコポリマーを溶媒に徐々に付加する。コポリマーが完全に溶解されるまで混合する。中和剤を付加し、均質になるまで混合する。残りの成分(噴射剤以外)を付加して、各々を十分に混入させた後、次の成分を付加する。すべての成分を付加後、確実に均質にするために10〜15分間混合する。
【0096】
濃縮物をエアゾール化するために、それを適切な容器、例えばエアゾールディスペンサー中に充填し、次にその容器に噴射剤を付加する。これは、エアゾール業界で一般的に許容された方法のいずれかにより実行され得る。最後に、スプレーボタンのような作動装置を容器に取り付ける。
【0097】
本発明のエアゾールヘアスプレー組成物は、既知のまたはそうでなければ効果的なエアゾール容器または送出システムのいずれかに含有するかまたは分配することができる。そのようなすべての容器または送出システムは、本発明のヘアスプレー組成物の必須およびいくつかの選択された任意構成成分との適合性を示すべきである。
【0098】
一方、加圧エアゾールディスペンサーは、商品名SEPROとしてAmerican National Can Corp.より販売される、2つに仕切られたタイプの缶のような特殊な容器を使用することによって、噴射剤がヘアスプレー組成物と接触しないように分離させて使用し得る。
【0099】
その他の好適なエアゾールディスペンサーは、使用に先立ちポンプまたは同等の装置を手段とするディスペンサーに充たし得る、圧縮空気噴射剤を含有するものが含まれる。そのようなディスペンサーは、1978年3月7日発行のオロフソン(Olofsson)の米国特許第4,077,441号;および1989年7月25日発行のタースティージ(TerStege)の米国特許第4,850,577号に記載されている。使用に好適な圧縮空気エアゾール容器は、商品名ヴァイダルサスーンエアスプレー(VIDAL SASSOON AIRSPRAY(TM))(登録商標)ヘアスプレーとして、プロクターアンドギャンブル社(The Procter & Gamble Company)から現在市販もされている。
【0100】
IV.使用方法
本発明のエアゾールヘアスプレー組成物は、ヘアスタイリング/保持効果を提供するために通常の方法で使用する。組成物の有効量は、毛髪を整える前および/または後に、乾燥した、または湿った毛髪にスプレーする。本明細書中で使用される「有効量」とは、毛髪の長さおよび質感に応じて、所望の毛髪の量感およびスタイルを提供するのに十分な量を意味する。
【0101】
分析方法
本発明の子を特性化するために用いられるいくつかのパラメーター、例えば分子量および分子量分布は、特定の実験分析手法により定量化されるべきものである。それらの手法を以下に説明する。
【0102】
本発明のエアゾールヘアスプレー組成物中に用いるのに適したコポリマーの分子量および分子量分布は、当業界で周知のサイズ排除クロマトグラフィー(SEC)技法により確定し得る。このような一技法には、架橋ポリスチレン−ジビニルベンゼンカラム(MW範囲=100〜107)、示差屈折計および示差粘度計の使用による分子の分離が含まれる。既知の分子量(MW)および分子量分布(MWD)の単分散ポリスチレン標準から、万能検量線を調製する。較正と比較した濃度および粘度応答に基づいて、所定のポリマーのMWおよびMWDを確定する。屈折率および示差粘度計検出を伴うゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)を用いて本発明のシリコーングラフトコポリマーの分子量を測定するための方法を以下に説明する。
【0103】
A.原理
ポリマー試料を、トルエンを含有するテトラヒドロフラン(THF)中に溶解する。THF移動相を有する一連のGPCカラムを用いて、試料をクロマトグラフィー処理する。検出は、屈折率および示差粘度測定検出によるものである。時間保持マーカーとしてトルエンを用いて、流量の変化を調整する。ポリスチレン標準を用いる万能検量線を構築し、試料分子量を決定するために用いる。
【0104】
GPC分離は、流体力学容量の分子分布による分離を含む。万能較正は、溶液中の分子の流体力学容量が分子量x固有粘度に比例するということを理論的に示したフローリーFloryの理論に基づいている。固有粘度のパラメーターが較正で説明される場合、異なる化学構造を有するポリマーが同一較正プロット上にあるということを、ベノイトBenoitは示した。ViscotekソフトウェアのGPC−粘度測定モジュールは、連続固有粘度分布および分子量x固有粘度検量線を用いて化学構造の変化を説明して、ポリマー試料の真の分子量および分子量分布を出す。
【0105】
B.装置
HPLC:Variain5000または9010あるいはHP1050シリーズポンプおよび自動試料採取器または等価物。
RI検出器:Waters410屈折率または等価物。
DV検出器:Viscotekモデル100またはH502B示差粘度計または等価物。
データシステム:Viscotek Trisecバージョン2.7または等価物。
秤:精度0.0001g。
栓付きメスフラスコ:1000ml。
メスピペット:20ml、10ml。
自動試料採取バイアル&カップ:適切な自動試料採取器とともに使用するため
ガラスバイアル:テフロン裏打ちねじ蓋を有する8ドラムおよび4ドラムシンチレーションバイアル。
【0106】
C.試薬
1.テトラヒドロフラン、99.5+%、J.T. BakerHPLC等級。250ppmBHTにより安定化。カタログ番号#JT9440−3
2.トルエン、99+%、J.T. Baker、カタログ番号JT9460−3。
3.ポリスチレン分子量標準(12組の個々のTSK標準)(TOSOH Corporation)。
【0107】
D.系適性
系点検として、系が適性に機能中であることを保証するために、ポリマー点検試料を分析する必要がある。NBS706は、既知の分子量を有するNational Bureau of Standardsポリスチレン試料である。試料を分析するために調製する場合、点検試料としてNBS706を分析する必要がある。NBS706に関するMwは、257k+/−30kであるべきである。NBS706に関するMwがこの範囲外である場合、これは、GPC系が適性に機能していない可能性があり、熟練分析者により点検さるべきである、ということを示す。
【0108】
E.実験手法:
1.試料/標準稀釈溶媒の調製
トルエン100μlを1000mlメスフラスコに移す。テトラヒドロフランをその容量に付加し、十分混合する。その結果生じる溶液は、テトラヒドロフラン中に100ppmトルエンを(保持時間マーカーとして)含有する。
【0109】
2.ポリスチレン較正標準溶液の調製
a)以下の表を用いて、列挙した量の各TOSOポリスチレンMw標準を別々の8ドラムバイアル(テフロン貼りねじ蓋を備えたバイアル)に移す。
【0110】
TOSO 標準 量
A−2500 0.0200g
A−5000 0.0200g
F−2 0.0200g
F−4 0.0200g
F−10 0.0100g
F−20 0.0100g
F−40 0.0100g
F−80 0.0100g
F−128 0.0050g
F−288 0.0050g
F−450 0.0050g
F−700 0.0050g
【0111】
b)ピペットで正確に20.0mlの試料/標準稀釈溶媒を各バイアルに付加する。各バイアルにしっかり蓋をし、撹拌しない。一夜放置後、手で静かに混合する。これらの溶液を別々に保持し得るが、但し、それらを冷蔵庫(4〜6℃)で貯蔵し、しっかり密封する(ねじ蓋およびパラフィルム)。
c)GPC分析のために、各標準溶液の小部分を別々の自動試料採取器バイアルに移す。
【0112】
3.ポリマー試料の調製
a)0.040g(±0.001g)ポリマーを、テフロン貼りねじ蓋付き風袋4ドラムシンチレーションバイアル中で直接計量する。
b)ピペットで正確に10.0mlの試料/標準稀釈溶媒を付加する。各バイアルにしっかり蓋をし、撹拌しない。一夜放置後、手で静かに混合する。
c)3つのGPC分析のために、小部分を3つの自動試料採取器バイアルの各々に移す。
【0113】
4.クロマトグラフィー
以下に説明したクロマトグラフィー条件を用いて、試料を分析する必要がある。
Figure 0003912720
【0114】
F.分子量決定
下記の手法は、Viscotekソフトウェアを用いて、ポリマー試料の分子量を決定する。この決定は、当該ソフトウェアを用いずにはなされ得ず、ソフトウェアの使用に熟達した分析者を要する。
【0115】
1.ピークパラメーターファイル
ピークパラメーターファイルをセットするためには、ポリスチレン標準TOSO F−40を用いる必要がある。ピークパラメーターファイルは、検出器偏りおよびピーク拡張効果を補償するためにソフトウェアにより用いられる。
【0116】
2.時間保持マーカー
試料を調製するために用いられるTHFに付加されるトルエンは、小流量変動を補正するための時間保持マーカーとして用いられる。ポリスチレン標準TOSO F−40中のトルエンの保持時間を用いて、時間保持マーカーを流量1000に設定する。これを基礎にしたすべての他の標準および試料に適切であるように、流量を調整する。
【0117】
3.万能検量線
前記の狭ポリスチレン標準を用いて、万能検量線を構築する。新しい較正ファイルを開く。ポリスチレン標準に関するファイルを開き、流量を補正して、示差粘度測定トレースに関して補整を実施する(9つのうちの1因子による1つの時間補整)。適切なベースラインおよび積分限界(できるだけピークの開始および終了に近い)を、RIおよびDVトレース上に描く。算定ヘッダー下で、狭標準を選定し、この標準からの結果を検量線に付加する。これを、検量線が完成するまで、各較正標準に関して実行する必要がある。系の明らかな変化(即ち、流量、新規カラム、クロマトグラフィーを変えるポリマーの分析における有意の変化等)が認められない場合には、時間の延長された期間に関して検量線を用い得る。検量線に関して選定される適合次数は、三次であるべきである。
【0118】
4.分子量の決定および多分散性
適切な較正およびピークパラメーターファイル開放により、試料の分子量を決定し得る。試料に関するファイルを開き、流量を補正して、示差粘度測定トレースに関して補整を実施する(9つのうちの1因子による1つの時間補整)。適切なベースラインおよび積分限界(できるだけピークの開始および終了に近い)を、RIおよびDVトレース上に描く。算定ヘッダー下で、分子量を選定する。結果が示され、MWD要約報告として結果ヘッダーからプリントされる。先進オプションヘッダー下で、三次プロット適合を選定すべきであり、不適合データから平均を算定する必要がある。
【0119】
実施例
以下は、本発明のエアゾールヘアスプレー組成物の非限定実施例である。本実施例はさらに、本発明の範囲内の実施形態を記載し、実証する。本実施例は単に説明のために示されており、本発明の精神および範囲を逸脱することなくその多数の変更が可能であるので、本発明を限定すると解釈するものではないことは、当業者に認識され得る。実施例において、別記しない限り濃度はすべて重量%として記載されている。
【0120】
A.第一のシリコーングラフトコポリマーの実施例
(モノマー比は、反応器に投入する場合の重量%で表される。ポリシロキサン含有モノマーS1は、約10,000の分子量を有する)
コポリマー#1 60/20/20 t−ブチルアクリレート/アクリル酸/ポリシロキサン含有モノマーS1(135,000重量平均分子量コポリマー)
コポリマー#2 70/10/20 t−ブチルアクリレート/アクリル酸/ポリシロキサン含有モノマーS1(160,000重量平均分子量コポリマー)
コポリマー#3 65/15/20 t−ブチルメタクリレート/アクリル酸/ポリシロキサン含有モノマーS1(110,000重量平均分子量コポリマー)
コポリマー#4 75/15/10 t−ブチルアクリレート/アクリル酸/ポリシロキサン含有モノマーS1(90,000重量平均分子量コポリマー)
【0121】
B.第二のシリコーングラフトコポリマーの実施例
(モノマー比は、反応器に投入する場合の重量%で表される。ポリシロキサン含有モノマーS1は、約10,000の分子量を有する。ポリシロキサン含有モノマーS2は、約20,000の分子量を有する)
コポリマー#5 80/20 t−ブチルアクリレート/ポリシロキサン含有モノマーS1(1,000,000重量平均分子量コポリマー)
コポリマー#6 75/25 t−ブチルアクリレート/ポリシロキサン含有モノマーS1(700,000重量平均分子量コポリマー)
コポリマー#7 80/20 t−ブチルアクリレート/ポリシロキサン含有モノマーS2(1,300,000重量平均分子量コポリマー)
コポリマー#8 85/15 t−ブチルアクリレート/ポリシロキサン含有モノマーS1(900,000重量平均分子量コポリマー)
【0122】
C.本発明のエアゾールヘアスプレー組成物の実施例
以下の各例示組成物は、エアゾールディスペンサーを使用して適用するのに適した濃縮物および噴射剤を含むエアゾールヘアスプレーの形態である。本明細書中で用いる場合、「KOH」という略語は、45%の水酸化カリウムおよび55%の水および微量物質を含有する水酸化カリウム溶液を示し、「AMP」という略語は2−アミノ−2−メチル−1−プロパノールを示す。星印(*)は、Exxon Corporationにより供給される揮発性分枝鎖炭化水素を示す。以下の実施例において用いるために多数の香料が利用可能である。好ましい香料は、Proctor & Gamble社により供給されるElyssa100Aである。以下の各実施例に示された比率は、第一のシリコーングラフトコポリマー対第二のシリコーングラフトコポリマーの重量比である。
【0123】
実施例1
Figure 0003912720
【0124】
実施例2
Figure 0003912720
【0125】
実施例3
Figure 0003912720
【0126】
実施例4
Figure 0003912720
【0127】
実施例5
Figure 0003912720
【0128】
実施例6
Figure 0003912720
【0129】
実施例7
Figure 0003912720
【0130】
実施例8
Figure 0003912720
【0131】
実施例9
Figure 0003912720
【0132】
実施例10
Figure 0003912720
【0133】
実施例11
Figure 0003912720
【0134】
実施例12
Figure 0003912720
【0135】
実施例13
Figure 0003912720
【0136】
実施例14
Figure 0003912720
【0137】
実施例15
Figure 0003912720

Claims (10)

  1. エアゾールヘアスプレー組成物であって、以下の:
    A)ビニルポリマー主鎖および前記ビニルポリマー主鎖上にグラフトされたポリシロキサンマクロマーを含む、前記組成物の重量の0.1%〜10%の第一のシリコーングラフトコポリマーであって、
    i)前記第一のシリコーングラフトコポリマーは、ランダム繰り返し親水性モノマー単位(本明細書ではAと呼ぶ)、疎水性モノマー単位(本明細書ではBと呼ぶ)および少なくとも1つのポリシロキサンマクロマーの共重合から生成され、
    a)前記ビニルポリマー主鎖は、前記第一のシリコーングラフトコポリマーの重量の10%〜50%の共重合可能親水性Aモノマーを含み、
    b)前記ビニルポリマー主鎖は、前記第一のシリコーングラフトコポリマーの重量の0%〜85%の共重合可能疎水性Bモノマーを含み、
    c)前記第一のシリコーングラフトコポリマーは、前記第一のシリコーングラフトコポリマーの重量の5%〜50%のポリシロキサンマクロマーを含み、
    ii)前記ポリシロキサンマクロマーは、500〜50,000の重量平均分子量を有し、そして
    iii)前記第一のシリコーングラフトコポリマーは、10,000〜5000,000の重量平均分子量を有する
    第一のシリコーングラフトコポリマーと、
    B)ビニルポリマー主鎖および前記ビニルポリマー主鎖上にグラフトされたポリシロキサンマクロマーを含む、前記組成物の重量の0.1%〜5%の第二のシリコーングラフトコポリマーであって、
    i)前記第二のシリコーングラフトコポリマーは、ランダム繰り返し疎水性モノマー単位(本明細書ではBと呼ぶ)および少なくとも1つのポリシロキサンマクロマーの共重合から生成され、
    a)前記ビニルポリマー主鎖は、前記第二のシリコーングラフトコポリマーの重量の60%〜90%の共重合可能疎水性Bモノマーを含み、
    b)前記第二のシリコーングラフトコポリマーは、前記第二のシリコーングラフトコポリマーの重量の10%〜40%のポリシロキサンマクロマーを含み、
    ii)前記ポリシロキサンマクロマーは、5,000〜50,000の重量平均分子量を有し、
    iii)前記第二のシリコーングラフトコポリマーは、300,000〜5,000,000の重量平均分子量を有し、そして
    iv)前記第一のシリコーングラフトコポリマーは、前記第二のシリコーングラフトコポリマーと比較して2.3:1〜:1の重量比で存在する
    第二のシリコーングラフトコポリマーと、
    C)中和系であって、
    i)有機塩基、無機塩基およびそれらの混合物から成る群から選択される少なくとも1つの塩基を含み、
    ii)前記第一のシリコーングラフトコポリマー上の30%〜95%の酸性基を中和するのに十分なレベルで存在する
    中和系と、
    D)前記組成物の重量の20%〜50%の噴射剤と、
    E)担体を含む残余部分であって、以下の:
    i)前記担体が前記第一のおよび前記第二のシリコーングラフトコポリマーを可溶化するのに適しており、そして
    ii)前記担体が毛髪への適用に適している
    残余部分と、
    を含むことを特徴とするエアゾールヘアスプレー組成物。
  2. 2重量%までの可塑剤をさらに含むことを特徴とする請求項1記載の組成物。
  3. 0.01%〜5%のコンディショニング剤をさらに含むことを特徴とする請求項1または2に記載の組成物。
  4. 以下の:
    (a)前記第一のシリコーングラフトコポリマーの前記ビニルポリマー主鎖は、アクリル酸、メタクリル酸およびそれらの混合物から成る群から選択される親水性Aモノマーを含み、
    (b)前記第一のシリコーングラフトコポリマーの前記ビニルポリマー主鎖は、n−ブチルメタクリレート、イソブチルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、メチルメタクリレート、t−ブチルアクリレート、t−ブチルメタクリレートおよびそれらの混合物から成る群から選択される疎水性Bモノマーを含み、そして
    (c)前記第二のシリコーングラフトコポリマーの前記ビニルポリマー主鎖は、n−ブチルメタクリレート、イソブチルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、メチルメタクリレート、t−ブチルアクリレート、t−ブチルメタクリレートおよびそれらの混合物から成る群から選択される疎水性Bモノマーを含む
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の組成物。
  5. 前記中和系は、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノールおよびそれらの混合物から成る群から選択される塩基を含むことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の組成物。
  6. 前記噴射剤は、イソブタン、n−ブタン、プロパン、ジメチルエーテルおよびそれらの混合物から成る群から選択されることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の組成物。
  7. 前記担体は、C〜Cのアルカノール、C〜C10のイソパラフィンおよびそれらの混合物から成る群から選択されることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の組成物。
  8. 3%未満の水を含有する請求項1ないし7のいずれか1項に記載の組成物。
  9. 以下の:
    (a)前記第一のシリコーングラフトコポリマーは、以下の:
    (i)t−ブチルアクリレート/アクリル酸/ポリジメチルシロキサンマクロマー−10,000重量平均分子量マクロマー(60/20/20)
    (ii)t−ブチルアクリレート/アクリル酸/ポリジメチルシロキサンマクロマー−10,000重量平均分子量マクロマー(70/10/20)
    (iii)t−ブチルメタクリレート/アクリル酸/ポリジメチルシロキサンマクロマー−10,000重量平均分子量マクロマー(65/15/20)
    (iv)t−ブチルアクリレート/アクリル酸/ポリジメチルシロキサンマクロマー−10,000重量平均分子量マクロマー(75/15/10)
    (v)およびそれらの混合物
    から成る群から選択され、そして
    (b)前記第二のシリコーングラフトコポリマーは、以下の:
    (i)t−ブチルアクリレート/ポリジメチルシロキサンマクロマー−10,000重量平均分子量マクロマー(80/20)
    (ii)t−ブチルアクリレート/ポリジメチルシロキサンマクロマー−10,000重量平均分子量マクロマー(75/25)
    (iii)t−ブチルアクリレート/ポリジメチルシロキサンマクロマー−20,000重量平均分子量マクロマー(80/20)
    (iv)t−ブチルアクリレート/ポリジメチルシロキサンマクロマー−10,000重量平均分子量マクロマー(85/15)
    およびそれらの混合物
    から成る群から選択されることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載の組成物。
  10. 有効量の請求項1ないし9のいずれか1項に記載の組成物を毛髪に適用することを含むことを特徴とする毛髪のスタイリング方法。
JP2000602028A 1999-03-05 2000-02-29 シリコーングラフトコポリマーの組合せを含むエアゾールヘアスプレー組成物 Expired - Fee Related JP3912720B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US09/263,014 1999-03-05
US09/263,014 US6703008B2 (en) 1999-03-05 1999-03-05 Aerosol hair spray compositions comprising combinations of silicone-grafted copolymers
PCT/US2000/005297 WO2000051557A1 (en) 1999-03-05 2000-02-29 Aerosol hair spray compositions comprising combinations of silicone-grafted copolymers

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002540071A JP2002540071A (ja) 2002-11-26
JP3912720B2 true JP3912720B2 (ja) 2007-05-09

Family

ID=23000030

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000602028A Expired - Fee Related JP3912720B2 (ja) 1999-03-05 2000-02-29 シリコーングラフトコポリマーの組合せを含むエアゾールヘアスプレー組成物

Country Status (11)

Country Link
US (1) US6703008B2 (ja)
EP (1) EP1158953B1 (ja)
JP (1) JP3912720B2 (ja)
CN (1) CN1158062C (ja)
AT (1) ATE283681T1 (ja)
AU (1) AU759422B2 (ja)
CA (1) CA2362479C (ja)
DE (1) DE60016386T2 (ja)
ES (1) ES2233353T3 (ja)
HK (1) HK1043689B (ja)
WO (1) WO2000051557A1 (ja)

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20040038228A1 (en) * 2000-05-08 2004-02-26 Katarina Verhaegen Microphysiometer
JP2004503577A (ja) * 2000-06-30 2004-02-05 ザ、プロクター、エンド、ギャンブル、カンパニー シリコーングラフト化コポリマーの組み合わせを含むエアゾールヘアスプレー組成物
DE10048259A1 (de) * 2000-09-29 2002-04-18 Byk Chemie Gmbh Beschichtungsmittel und polymere Formmassen mit anti-adhäsiven, schmutzabweisenden Eigenschaften
JP4628560B2 (ja) * 2001-02-21 2011-02-09 株式会社ダイゾー エアゾール組成物およびその製品
US20040241104A1 (en) * 2003-03-11 2004-12-02 L'oreal Aerosol device comprising a cosmetic composition comprising at least one polyurethane and at least one propellant comprising dimethyl ether and at least one C3-C5 hydrocarbon
JP4628671B2 (ja) * 2003-12-24 2011-02-09 乙雄 榊原 毛髪化粧料
WO2007075969A1 (en) * 2005-12-20 2007-07-05 Schwarzkopf & Henkel, A Division Of Henkel Consumer Goods Inc. Hair shine and styling hold composition and methods of forming and using same
DE102006012199A1 (de) * 2006-03-16 2007-09-20 Wacker Chemie Ag Haarpflegezusammensetzung
WO2009073384A1 (en) * 2007-11-20 2009-06-11 The Procter & Gamble Company Stable dispersions of solid particles in a hydrophobic solvent and methods of preparing the same
EP2022479A1 (en) * 2007-08-07 2009-02-11 KPSS-Kao Professional Salon Services GmbH Hair styling composition
EP2335674A1 (en) * 2009-12-18 2011-06-22 KPSS-Kao Professional Salon Services GmbH Hair styling emulsion foam
CA2873186A1 (en) * 2012-05-11 2013-11-14 The Procter & Gamble Company Hair treatment comprising silicone grafted starch
US20150139930A1 (en) * 2012-06-14 2015-05-21 Akzo Nobel Chemicals International B.V. Personal Care Compositions Including Narrow Molecular Weight Range Copolymers
CN104981492B (zh) * 2013-02-13 2017-06-27 花王株式会社 有机聚硅氧烷接枝聚合物
WO2014182902A2 (en) * 2013-05-10 2014-11-13 The Procter & Gamble Company Consumer products comprising silane-modified oils
EP4077613A1 (en) * 2019-12-20 2022-10-26 The Procter & Gamble Company Particulate fabric care composition

Family Cites Families (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2832451A1 (de) 1977-07-28 1979-02-08 Unilever Nv Haarspray
US5219560A (en) 1989-03-20 1993-06-15 Kobayashi Kose Co., Ltd. Cosmetic composition
US5061481A (en) 1989-03-20 1991-10-29 Kobayashi Kose Co., Ltd. Cosmetic composition having acryl-silicone graft copolymer
US5166276A (en) 1989-07-12 1992-11-24 Mitsubishi Petrochemical Company Ltd. Polymer for hair-care products
US5021477A (en) 1989-08-07 1991-06-04 Minnesota Mining And Manufacturing Company Polysiloxane-grafted copolymer topical binder composition with novel hydrophilic monomers and method of coating therewith
US4981902A (en) 1989-08-07 1991-01-01 Minnesota Mining And Manufacturing Company Polysiloxane-grafted copolymer non-pressure sensitive topical binder composition and method of coating therewith
DE69020978T2 (de) 1989-08-07 1995-12-14 Procter & Gamble Trägersystem für kosmetische Zubereitungen.
EP0878184A3 (en) 1989-08-07 1998-12-16 The Procter & Gamble Company Hair conditioning and styling compositions
US5658557A (en) 1989-08-07 1997-08-19 The Procter & Gamble Company Hair care compositions comprising silicone-containing copolymers
US5068099A (en) 1990-01-16 1991-11-26 S. C. Johnson & Son, Inc. Hair spray package with low volatile organic compound emission
AU1677292A (en) 1991-03-19 1992-10-21 Procter & Gamble Company, The Hair care compositions having styling/conditioning agent and plasticizer
US5323935A (en) 1992-02-21 1994-06-28 The Procter & Gamble Company Consumer product package incorporating a spray device utilizing large diameter bubbles
US5565193A (en) 1993-08-05 1996-10-15 Procter & Gamble Hair styling compositions containing a silicone grafted polymer and low level of a volatile hydrocarbon solvent
GB9410783D0 (en) * 1994-05-28 1994-07-20 Procter & Gamble Hair cosmetic compositions
FR2739288B1 (fr) * 1995-09-29 1997-11-07 Oreal Composition topique comprenant l'association d'un polymere de squelette non-silicone a greffons silicones et d'un polymere de squelette polysiloxanique a greffons non silicones
US5653968A (en) 1996-03-21 1997-08-05 The Proctor & Gamble Company Rinse-off hair care compositions
US5653969A (en) 1996-03-21 1997-08-05 The Procter & Gamble Company Low residue hair care compositions
US5665337A (en) 1996-03-21 1997-09-09 The Procter & Gamble Company Low residue hair care compositions using grafted copolymers
US5667771A (en) 1996-03-21 1997-09-16 The Procter & Gamble Company Rinse-off hair care compositions using grafted copolymers
US6177063B1 (en) * 1998-04-28 2001-01-23 The Procter & Gamble Company Anhydrous aerosol hairspray compositions containing silcone grafted copolymers

Also Published As

Publication number Publication date
EP1158953B1 (en) 2004-12-01
US20020015681A1 (en) 2002-02-07
CA2362479A1 (en) 2000-09-08
DE60016386D1 (de) 2005-01-05
CN1158062C (zh) 2004-07-21
HK1043689A1 (en) 2002-09-20
CA2362479C (en) 2003-10-07
WO2000051557A1 (en) 2000-09-08
ATE283681T1 (de) 2004-12-15
US6703008B2 (en) 2004-03-09
HK1043689B (zh) 2005-09-16
CN1349399A (zh) 2002-05-15
AU759422B2 (en) 2003-04-17
JP2002540071A (ja) 2002-11-26
EP1158953A1 (en) 2001-12-05
DE60016386T2 (de) 2005-10-27
AU3714200A (en) 2000-09-21
ES2233353T3 (es) 2005-06-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3912720B2 (ja) シリコーングラフトコポリマーの組合せを含むエアゾールヘアスプレー組成物
CZ33896A3 (en) Hair styling composition containing silicon-grafted polymer and with low level of volatile hydrocarbon solvent
KR100292709B1 (ko) 비-실리콘및실리콘그라프팅된중합체및소량의휘발성탄화수소용매를함유하는모발스타일링조성물
JP2001521881A (ja) 毛髪、皮膚または爪への適用に好適なパーソナルケア組成物
EP0723433A1 (en) Hair cosmetic compositions
KR100196307B1 (ko) 모발 미용 조성물
AU730542B2 (en) Personal care compositions containing linear toughened silicone grafted polymers
EP1082084B1 (en) Anhydrous aerosol hairspray compositions containing silicone grafted copolymers
WO1995000106A1 (en) Hair cosmetic compositions
EP0977540A1 (en) Personal care compositions containing graft polymers
EP1294344A2 (en) Aerosol hair spray compositions comprising combinations of silicone-grafted copolymers
MXPA01008964A (en) Aerosol hair spray compositions comprising combinations of silicone-grafted copolymers
GB2291893A (en) Hair styling composition
MXPA99010531A (en) Improved method of making graft polymers
JPS63316718A (ja) 毛髪化粧料
JP2002060580A (ja) 新規複合体およびこれを用いた毛髪化粧料

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040123

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050104

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20050404

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20050411

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050704

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050913

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060111

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20060224

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070123

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070126

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110209

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110209

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120209

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120209

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130209

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130209

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140209

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees