JP3911892B2 - 光学情報読取システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、バーコード、2次元コードといった情報コードを読み取る光学情報読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
バーコード、2次元コード、文字などの情報コードを光学的に読み取る手法として、LEDなどの発光手段が光学情報読取用の光を読取対象へ出射し、受光素子であるホトセンサ等を配列したCCDセンサを用いてその反射光から読取対象を画像として装置内に取り込んでデコードする手法が知られている。
【0003】
ところで、CCDセンサの中には、反射光を受光し電子を生成する動作と、生成した電子を放出する動作とを交互に繰り返すものがある。すなわち、この種のCCDセンサには、反射光を受光して電子を生成する受光期間と、生成した電子を放出する放出期間とがある。そのため、反射光から読取対象を画像として装置内に取り込むステップにおいて、装置が上述したCCDセンサを備えるものであれば、LEDなどの発光手段は、CCDセンサの受光期間にのみ光学情報読取用の光を読取対象に出射すれば十分であり、放出期間に光学情報用の光を読取対象へ出射する必要はない。したがって、このようなCCDセンサを用いて読取対象の情報コードを読み取る光学情報読取装置では、従来より、発光手段によって消費される電力の低減や、発光手段の寿命を長くすることを目的として、CCDセンサの受光期間にだけ、発光手段が光を出射するようになっている。
【0004】
ところで、このような光学情報読取装置の中には、静止している読取対象だけでなく、移動中の読取対象を画像として取り込めるようにしたものがある。移動中の読取対象を画像として取り込む場合、電子シャッターとして知られている機能が用いられる。電子シャッターの機能は、いわゆるシャッター速度を調節するものであり、CCDセンサにおける電子の生成時間又はその放出時間を制御することによって実現される。一般的なカメラと同様に、読取対象の移動速度が大きくなればなるほどシャッター速度を上げる必要があるが、シャッター速度が上がるほど必要な光量が増大する。
【0005】
したがって、このように移動中の読取対象を画像として取り込む場合を考えると、装置に内蔵されたLEDなどの発光手段だけでは光量が不足する可能性がある。そのため、従来、必要に応じて外部に照明装置を用意し、移動する読取対象を画像として取り込む場合等、画像読み取りのための光量が不足する場合には、発光手段と共にこの照明装置からの光を用いて読取対象を読み取ることが行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このような照明装置は、内蔵された発光手段のようにCCDセンサの受光期間にだけ光を出射するようにはなっておらず、CCDセンサが電子を放出する放出期間にあっても光を出射するために、この照明装置による電力消費が大きくなってしまうという問題があった。また、受光期間のみならず、放出期間にあっても光を出射するため、受光期間だけに光を出射する場合と比較すると、照明装置の寿命が短くなってしまう。
【0007】
本発明は、上述した問題を解決するためになされたものであり、光学情報読取装置と共に用いられる照明装置の消費電力を軽減して照明装置を効率的に使用できるようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
上述した目的を達成するためになされた請求項1に記載の光学情報読取システムは、光学情報読取装置と照明装置とを備える。光学情報読取装置では、画像読取手段が、例えば2次元コードなどの読取対象からの反射光を所定の受光期間に受光し、その読取対象を画像として読み取る。また、出射期間信号生成手段は出射期間信号を生成する。この出射期間信号は、画像読取手段における反射光の受光期間に合わせて光学情報読取用の光を出射するためのものである。
【0009】
ここで特に、光学情報読取装置の出射期間信号生成手段は、同期パルス発生回路と、この同期パルス発生回路から出力された同期パルスをカウントすることにより、出射期間信号を生成するタイミングジェネレータとから構成されている。そして、このタイミングジェネレータによって生成される出射期間信号を、外部へ出力可能になっている
【0010】
そして、例えば移動する読取対象を読み取る場合等、必要に応じて照明装置が利用される。この照明装置は、光学情報読取装置から出力される出射期間信号に基づき、画像読取手段の受光期間に読取対象へ光学情報読取用の光を出射する。
従来、光学情報読取装置と共に照明装置が使用される場合、光学情報読取装置の画像読取手段の受光期間に関係なく、照明装置は常に点灯されていた。そのため、照明装置による電力消費が大きくなるという問題があった。また、照明装置の寿命を短くしてしまう。
【0011】
これに対して、本発明では、光学情報読取装置が、画像読取手段の受光期間に光学情報読取用の光を出射するための出射期間信号を、同期パルス発生回路から出力された同期パルスをカウントすることにより生成している。そして、照明装置は、この出射期間信号に基づき、この出射期間信号の示す出射期間にだけ、すなわち、画像読取手段における反射光の受光期間にだけ光学情報読取用の光を出射する。つまり、照明装置は、出射期間信号に基づき点灯・消灯を行うのである。したがって、照明装置による電力消費を軽減できる。また、照明装置の発光器の寿命が長くなる。その結果、従来と比べて照明装置を効率的に使用することができる。
【0012】
ところで、このようなシステムを用いて、例えば図3及び図4に示すようなベルトコンベア70によって運ばれる電子部品71の上面に印刷された読取対象の2次元コードを読み取ることを考える。なお、図3は斜視図であり、図4は、図3中の記号Kで示した方向から見た概略透視図である。
【0013】
光学情報読取装置は、読取対象である2次元コードを読み取る上で適切な位置に固定される。つまり、読取対象の画像に歪みや暈けがなるべく少なくなるように、装置の備える光学系の性質に基づき決定される位置に固定されるのである。例えば図4に示すように、ベルトコンベア70を移動する電子部品71の上面に印刷された読取対象の2次元コードが、ある瞬間に、光学系を形成するレンズ及びCCDエリアセンサ12に正対するように、また、この瞬間に、レンズを介してCCDエリアセンサ12に読取対象の2次元コードが適切に結像されるように固定されるという具合である。
【0014】
このとき、照明装置は、その効率面などを考慮して固定される。つまり、同じ照明装置であっても、読取対象との角度、距離が異なれば、読取対象へ照射される光量が異なってくるからである。適切な位置に設置すれば、照射装置からの光を有効に利用でき、照明装置を効率的に使用することができる。
【0015】
ここで照明装置の具体的な位置決め手法を説明する。
光量を多くするという観点からは、例えば読取対象の印刷された光学情報記録面への光を平行光線と仮定した場合、光が垂直に近い角度で当たるほどよい。また、光学情報記録面との距離は小さい方がよい。
【0016】
そうは言っても、後述するように光学系との関係において鏡面反射による不都合を回避したり、また、読取対象全体を照らすことを前提とすれば、光学情報記録面とある程度の角度、距離を有する位置に固定することが必要となってくる。図4の例では、読取対象全体を照らすことができる距離であって、なるべく光学情報記録面に近くなる距離に、また、鏡面反射による不都合が生じないような角度であって、なるべく光学情報記録面へ光が垂直に当たる角度で固定した様子を示している。
【0017】
このような観点から適切な位置を決定し、照明装置を配置することが一例として考えられるが、光学情報読取装置の外形形状によって、このようにして配置された照明装置から読取対象への光が遮られることが考えられる。
そこで、請求項2に示すように、光学情報読取装置が、読取対象を読み取り可能な位置に固定され、一方、照明装置が、光学情報読取装置に対し所定の位置関係となるように固定されているときには、当該照明装置からの光が読取対象全体へ照射されるように、光学情報読取装置の外形形状を構成することが考えられる。ここで「所定の位置関係」は、上述したように効率面を考慮して配置された場合の位置関係をいうものとする。
【0018】
外形形状の一例として、例えば図3及び図4に示すように、光学情報読取装置の筐体に切り欠き1aを設けることが考えられる。すなわち、図3及び図4に示す例では、この切り欠き1aを通過する照明装置からの光が、光学情報読取装置に正対した状態の電子部品71の光学情報記録面全体に照射されるようになっている。このように光学情報読取装置の外形形状を工夫すれば、照明装置から読取対象への光の照射角度や読取対象との距離を適切な状態にできる可能性が高くなる。すなわち、照明装置のさらなる効率的使用に寄与する。
【0019】
なお、ここでは切り欠きを設ける例を示したが、例えば読取口に傾斜をつけるなどの工夫をしてもよい。
このように照明装置からの光を読取対象へ効率的に照射するという観点からは、請求項3に示すように、請求項1に示した構成に加え、光学情報読取装置が、さらに、照明装置から出射される光を読取対象へ導くための光路変更手段を備えるようにすることが考えられる。光路変更手段は、光ファイバーを用いて構成することが一例として考えられる。例えば、光ファイバーの一方の端を筐体外部に露出させておき、他方の端を発光手段の近傍に配置しておき、照明装置からの光が一方の端から入射すると、光ファイバーにて光が送られ読取対象へ照射されるようにするという具合である。なお、光路変更手段は、光ファイバーを用いて構成されたものには限られない。すなわち照明装置からの光を読取対象へ導く手段であればよいため、例えば一又は複数枚のミラーを用いて構成することも考えられる。
【0020】
このように照明装置の効率的な利用が図られるのであれば、従来より問題となっている鏡面反射による読み取りエラーを次のようにして回避することが考えられる。
従来、反射光から読取対象を画像として装置内に取り込むときに、読取対象の情報コードが印刷されたラベルの材質などによって鏡面反射が起きる場合があった。鏡面反射とは、拡散状の反射面で反射光が決まった方向に進行する反射であり、巨視的にみて反射の法則に従う反射をいう。鏡面反射による反射光の大部分、すなわち反射の法則に従って反射された反射光(以下「鏡面反射による反射光」という。)がCCDセンサに入射すると、いわゆる露出過度な状態となり、CCDセンサを用いて取り込まれた画像を正確にデコードできず、読み取りエラーが生じることがあった。
【0021】
そこで、請求項4に示すように、光学情報読取装置の発光手段及び照明装置からの光が読取対象にて鏡面反射した際、当該鏡面反射による反射光が画像読取手段によって原理的に読み取られない位置に発光手段及び照明装置を配置するようにすることが考えられる。
【0022】
ここで、鏡面反射による反射光が読取手段によって原理的に読み取られない位置に配置するというのは、具体的に次のような位置に配置することを意味する。
図2は、鏡面反射が生じた場合に、鏡面反射による反射光がCCDエリアセンサ12へ入射する可能性のある領域(図中に記号Aで示した領域)と入射する可能性のない領域(図中に記号Bで示した領域)とを示している。すなわち、光学情報記録面を鏡面反射体と仮定し、虚像領域までを考えたときにCCDエリアセンサ12の視野に入る領域(図中に斜線を施した領域)に発光手段を配置すれば、鏡面反射による反射光がCCDエリアセンサ12に入射することになる。
【0023】
図2では、結像レンズを介して画像として取り込まれる光学情報記録面上の範囲の両端を位置a,bとし、結像レンズの中心oから位置a,bへ向かう方向へ線分oa,obを延長し、その延長線上にそれぞれa’,b’を取り、さらに、光学情報記録面として示した直線に対して、線分aa’,bb’に線対称となる線分をそれぞれac,bdとした。
【0024】
すると、線分oaと線分acを境界とする領域及び線分obと線分bdを境界とする領域(図中に記号Aで示した領域)は、虚像領域まで考えるとCCDエリアセンサ12の視野に入っている。例えば位置e1に発光手段を配置すると、光学情報記録面に対称となる位置e1’に配置したことになるからである。したがって、領域A内に発光手段を配置すれば、鏡面反射による反射光はCCDエリアセンサ12に入射する。
【0025】
一方、線分ac,bdよりも外側の領域(図中に記号Bで示した領域)は、虚像領域まで考えてもCCDエリアセンサ12の視野に入っていない。例えば位置e2に発光手段を配置すると、光学情報記録面に対称となる位置e2’に配置したことになるからである。したがって、領域B内に発光手段を配置すれば、鏡面反射による反射光はCCDエリアセンサ12に入射しない。
【0026】
したがって、読取対象の記録された光学情報記録面を鏡面反射体と仮定して虚像領域までを考えた場合に、画像読取手段の視野に入らないような領域が、上述したところの鏡面反射による反射光が読取手段によって原理的に読み取られない領域であり、この領域に発光手段及び照明装置を配置すれば、鏡面反射による不都合を回避することができる。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面を参照して説明する。
図1は、実施形態の2次元コード読取システムの概略構成を示すブロック図である。本実施形態の2次元コード読取システムは、2次元コード読取装置1と、必要に応じて接続される照明装置40とからなっている。
【0038】
2次元コード読取装置1は、制御回路10と、照明発光ダイオード(照明LED)11と、CCDエリアセンサ12と、増幅回路13と、2値化回路14と、特定比検出回路15と、同期パルス発生回路16と、アドレス発生回路17と、タイミングジェネレータ18と、画像メモリ20と、スイッチ群31と、液晶表示器32と、通信I/F回路33とを備えている。
【0039】
制御回路10は、CPU、ROM、RAM、I/O等を備えたコンピュータシステムとして構成され、ROMに記憶されているプログラムに従ってデコード処理等を実行し、2次元コード読取装置1全体を制御している。
照明LED11は、読取対象の2次元コードに対して照明用の赤色光を照射するものである。
【0040】
CCDエリアセンサ12は、2次元的に配列された複数の受光素子であるCCDを有しており、光学情報記録面からの反射光を受光し光学情報記録面を撮像してその2次元画像を水平方向の走査線信号として出力する。この走査線信号は増幅回路13によって増幅されて2値化回路14に出力される。
【0041】
増幅回路13は、制御回路10から入力したゲインコントロール電圧に対応する増幅率で、CCDエリアセンサ12から出力された走査線信号を増幅する。
2値化回路14は、増幅回路13にて増幅された走査線信号を、閾値に基づいて2値化し、特定比検出回路15及び画像メモリ20に出力する。
【0042】
特定比検出回路15は、2値化回路14にて2値化された走査線信号の内から所定の周波数成分比を検出し、その検出結果を画像メモリ20に出力する。また、2値化回路14から出力される2値データは、画像メモリ20に画像データとして記憶される。CCDエリアセンサ12では繰り返し画像を検出するので、その検出が繰り返される度に、画像メモリ20内の画像データである2値データは更新される。なお、本実施形態では、このように特定比検出回路15によって所定の周波数成分比を検出した後に、2値データを画像メモリ20に画像データとして記憶する構成であるが、別の手法として、2値データを画像メモリ20に画像データとして記憶し、その後、その画像データに基づいて周波数成分比等の特徴的なパターンの検出を行うよう構成してもよい。
【0043】
同期パルス発生回路16は、同期パルスを出力する。アドレス発生回路17はこの同期パルスをカウントして、画像メモリ20の画像データ記憶領域に対するアドレスを発生させる。画像データである2値データは、アドレス毎に16ビット単位で書き込まれる。なお、本実施形態では、16ビット単位で書き込むようにしているが、例えば8ビット単位で書き込むようにしてもよい。また、上述したCCDエリアセンサ12は、この同期パルスに基づき、所定の受光期間に光学情報記録面からの反射光を受光し、受光期間に続く放出期間に上述した走査線信号を出力する、という動作を繰り返す。
【0044】
タイミングジェネレータ18は、同期パルス発生回路16から出力された同期パルスをカウントすることにより、上述したCCDエリアセンサ12の受光期間に合わせて照明LED11が赤色光を出射するための出射期間信号を生成する。照明LED11は、タイミングジェネレータ18によって生成された出射期間信号に基づき、CCDエリアセンサ12の受光期間に光学情報記録面に印刷された2次元コードに対して照明用の赤色光を照射する。
【0045】
一方、特定比検出回路15は、2値化回路14からの信号における「1」から「0」への変化あるいは「0」から「1」への変化を検出し、ある変化点から次の変化点までの間に、同期パルス発生回路16から出力された同期パルスをカウントすることにより、2次元画像の中の明(白)の連続する長さ及び暗(黒)の連続する長さを求める。この長さの比から、読取対象の2次元コードが持つ特定のパターンに対応する比を検出する。
【0046】
スイッチ群31は、利用者がデコード処理の開始を指示するための読取スイッチや、テンキーあるいは各種ファンクションキーを備えており、情報入力のために用いられる。
液晶表示器32は、例えば2階調表示のLCDとして構成されており、読み込んだ光学情報などを表示するためなどに用いられる。
【0047】
通信I/F回路33は、図示しない外部装置との間で通信を行うものであり、図示しない通信用発光素子を介してデータを外部装置に送信したり、図示しない通信用受光素子を介して外部装置からの信号(例えばシステムを動かすためのプログラムや送信を待機する命令等)を受信する。
【0048】
このような構成を備えた本実施形態の2次元コード読取装置1は、CCDエリアセンサ12から出力される走査線信号を増幅回路13によって増幅し、その増幅された走査線信号を2値化回路14によって画像データである2値データに変換して画像メモリ20に記憶する。そして、このように画像メモリ20に記憶された画像データである2値データに基づき、制御回路10は、デコード処理を実行し、これによって、読取対象の2次元コードをデコードする。なお、本実施形態では、画像データとして2値データを用いているが、多値データを用いても差し支えない。
【0049】
そして、本実施形態の2次元コード読取装置1では、上述したタイミングジェネレータ18からの信号線が筐体に設けられた図示しない端子に接続されている。そして、この端子を介し、タイミングジェネレータ18の出射期間信号が外部へ取り出せるようになっている。
【0050】
一方、照明装置40は、上述した端子を介し必要に応じて接続され、この端子に出力されるタイミングジェネレータ18からの出射期間信号に基づき、照明LED11と同様に、CCDエリアセンサ12の受光期間に光学情報記録面へ赤色光を出射する。
【0051】
次に、CCDエリアセンサ12などで構成される光学系(結像系)に対する照明LED11の配置を図2に基づいて説明する。図2は、光学情報記録面に平行な方向から見た場合の結像系の概略を示したものである。
図2に示すように、結像レンズを介して画像として取り込まれる光学情報記録面上の範囲の両端を位置a,bとし、結像レンズの中心oから位置a,bへ向かう方向へ線分oa,obを虚像領域まで延長し、その延長線上にそれぞれa’,b’を取り、さらに、光学情報記録面として示した直線に対して、線分aa’,bb’に線対称となる線分をそれぞれac,bdとする。このとき、本実施形態では、線分ac,bdよりも外側の領域(図中に記号Bで示した領域)に照明LED11を配置した。このように配置すれば、光学情報記録面で照明LED11から出射された赤色光が鏡面反射した場合であっても、CCDエリアセンサ12にその鏡面反射による反射光は入射しない。なぜなら、この領域(図中に記号Bで示した領域)に照明LED11を配置すれば、図2に示すように、光学情報記録面を鏡面反射体と仮定して虚像領域を考慮したとき、CCDエリアセンサ12の視野(図中に斜線を施した領域)に入らないからである。例えば、光学情報記録面を鏡面反射体と仮定した場合、位置e2に照明LED11を配置すれば、光学情報記録面として示した直線に対して対称な位置e2’に照明LED11が配置されたものとみなすことができる。したがって、鏡面反射による読み取りエラーを回避することができる。
【0052】
次に、本実施形態の2次元コード読取装置1の外観及び外部に接続される照明装置40との位置関係を図3及び図4に基づいて説明する。
図3は、2次元コード読取装置1及び照明装置40が設置された様子を示した斜視図であり、図4は、図3中の記号Kで示す方向から見た概略透視図である。
【0053】
本実施形態の2次元コード読取装置1は、定置式の装置であり、ベルトコンベア70によって移動する電子部品71の上面(光学情報記録面)に印刷された2次元コードを読み取る。2次元コード読取装置1は、ベルトコンベア70の側方の図示しない支柱に固定され、ベルトコンベア70の上方に配置されている。そして、直方体形状の筐体を有しており、その筐体の下面、すなわちベルトコンベア70側にある面の中央が、電子部品71の上面(光学情報記録面)からの反射光を入射させるための読取口となっている。
【0054】
2次元コード読取装置1は、ベルトコンベア70を移動する電子部品71の上面に印刷された読取対象の2次元コードが、ある瞬間に、光学系を形成するレンズ及びCCDエリアセンサ12に正対するように、また、この瞬間に、レンズを介してCCDエリアセンサ12に読取対象の2次元コードが適切に結像されるように固定されている。
【0055】
上述した照明装置40は、2次元コード読取装置1の下面に連続する側面のうちベルトコンベア70の移動方向に垂直な一の側面の近傍に配置される。照明装置40は、2次元コードの印刷された電子部品71の光学情報記録面全体を照らすことができる距離であって、なるべく光学情報記録面に近くなる距離に、また、図2に示した記号Bで示す領域に、なるべく光学情報記録面へ光が垂直に当たる角度で固定されている。照明装置40は、2次元コード読取装置1と同様、ベルトコンベア70の側方の図示しない支柱に固定されて設置される。
【0056】
このとき、照明装置40が配置された側の2次元コード読取装置1の筐体側面には、切り欠き1aが形成されており、照明装置40から2次元コード読取装置1の読取口に正対する電子部品70の上面へ向けて出射する赤色光が、この切り欠き1aを通過するようになっている。図3に示す如くである。このように、切り欠き1aを設けることによって、照明装置40から光学情報記録面への効率的な照射角度が実現される。
【0057】
以上説明したように、本実施形態の2次元コード読取システムでは、2次元コード読取装置1が、タイミングジェネレータ18によって生成される出射期間信号を、外部に接続される照明装置40へ出力可能に構成した。そして、照明装置40は、タイミングジェネレータ18で生成される出射期間信号に基づき、照明LED11と同様に、CCDエリアセンサ12の受光期間に光学情報記録面へ赤色光を出射する。したがって、照明装置40による無駄な電力消費がなくなり、その結果、照明装置40を効率的に使用することができる。
【0058】
また、本実施形態の2次元コード読取システムにおける2次元コード読取装置1では、その筐体に切り欠き1aを設け、外部に接続される照明装置40からの赤色光がこの切り欠き1aを通過するようにして、照明装置40からの赤色光が光学情報記録面へ効率的に照射されるようにした。これにより、照明装置40のさらなる効率的使用を実現できる。
【0059】
なお、本実施形態におけるCCDエリアセンサ12が「画像読取手段」に相当し、タイミングジェネレータ18が「出射期間信号生成手段」に相当し、照明LED11が「発光手段」に相当する。
以上本発明は、上述した実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々なる形態で実施できることは言うまでもない。
【0060】
例えば、上記実施形態では、2次元コード読取装置1の筐体に切り欠き1aを設け、外部に接続される照明装置40からの赤色光を効率的に読取対象へ出射可能にしていたが(図3参照)、照明装置40による効率的な照射を考えれば、図5に示すような別実施形態の2次元コード読取システムを構成してもよい。
【0061】
図5に示す2次元コード読取システムは、2次元コード読取装置2と、照明装置40とを備えている。この2次元コード読取装置2は、上記実施形態の2次元コード読取装置1の構成と比べ、光ファイバー19を備える点及びその筐体に切り欠き1aを設けていない点が相違する。
【0062】
光ファイバー19は、その一端が筐体の表面に露出している。このとき、照明装置40は、出射する赤色光がこの露出した一端から入射するような位置に配置され、そして、光ファイバー19にて照明装置40からの赤色光が光学情報記録面へ導かれる。このようにすれば、照明装置40からの赤色光を光学情報記録面へ効率的に照射することができる。
【0063】
また、上記実施形態の2次元コード読取システムでは、2次元コード読取装置1,2に対し、照明装置40を必要に応じて接続することが可能な構成であったが、例えばベルトコンベア70の移動速度が速い場合等、外部の照明装置40の使用を前提とする光学情報読取システムにおいては、2次元コード読取装置が照明用LED11を備えない構成としてもよい。この場合、光学情報読取装置の構成が簡単になり、その結果、光学情報読取装置のコストが削減されるという点で有利である。
【0064】
なお、上記実施形態では、照明装置40から出射される光及び照明LED11から出射される光に赤色光を使用しているが、赤色光である必要はなく、例えば青、緑、白色などの光を使用することも考えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の2次元コード読取システムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】鏡面反射による不都合を回避するための照明用発光ダイオード(照明LED)の配置を示すための説明図である。
【図3】実施形態の2次元コード読取システムの外観を示す斜視図である。
【図4】図3に示した斜視図を図3中の記号Kで示す方向から見た概略透視図である。
【図5】別実施形態の2次元コード読取システムの概略構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1,2…2次元コード読取装置
1a…切り欠き 10…制御回路
11…照明用発光ダイオード(照明LED)12…CCDエリアセンサ
13…増幅回路 14…2値化回路
15…特定比検出回路 16…同期パルス発生回路
17…アドレス発生回路 18…タイミングジェネレータ
19…光ファイバー 20…画像メモリ
31…スイッチ群 32…液晶表示器
33…通信I/F回路
40…照明装置
70…ベルトコンベア 71…電子部品

Claims (4)

  1. 読取対象からの反射光を所定の受光期間に受光し、前記読取対象を画像として読み取る画像読取手段と、該画像読取手段における反射光の受光期間に合わせて光学情報読取用の光を出射するための出射期間信号を生成する出射期間信号生成手段とを備えており、前記出射期間信号生成手段は、同期パルス発生回路と、この同期パルス発生回路から出力された同期パルスをカウントすることにより、前記出射期間信号を生成するタイミングジェネレータとから構成されており、このタイミングジェネレータによって生成される前記出射期間信号を外部へ出力可能に構成された光学情報読取装置と、
    前記光学情報読取装置から出力される前記出射期間信号に基づき、前記画像読取手段における前記受光期間に前記読取対象へ光学情報読取用の光を出射するよう構成された照明装置と
    を備えることを特徴とする光学情報読取システム。
  2. 請求項1に記載の光学情報読取システムにおいて、
    前記光学情報読取装置が、前記読取対象を読み取り可能な位置に固定され、一方、前記照明装置が、前記光学情報読取装置に対し所定の位置関係となるように固定されているときには、当該照明装置からの光が前記読取対象全体へ照射されるように、前記光学情報読取装置の外形形状を構成したこと
    を特徴とする光学情報読取システム。
  3. 請求項1に記載の光学情報読取システムにおいて、前記光学情報読取装置は、さらに、前記照明装置から出射される光を前記読取対象へ導くための光路変更手段を備えていること
    を特徴とする光学情報読取システム。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の光学情報読取システムにおいて、
    前記発光手段及び前記照明装置からの光が前記読取対象にて鏡面反射した際、当該鏡面反射による反射光が前記画像読取手段によって原理的に読み取られない位置に前記発光手段及び前記照明装置を配置したことを特徴とする光学情報読取システム。
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