JP3911505B2 - 円形フライヤー - Google Patents

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Description

本発明は、ファミリーレストランなどにおいて、様々な食材をコンベア搬送しながら油で揚げる円形フライヤーに関する。特には、動きがスムーズで、作業性に優れたフライヤーに関する。
ファミリーレストランなどでは、種々の食材を搬送しながら揚げるエプロン式のフライヤーが使用されている。食材は、コンベアで油槽中を搬送されながら揚げられる。この際、食材毎に投入位置を変えると食材の搬送時間が変わり、各食材を適した時間で揚げることができる。このため、高度な調理技術は特に必要でなく、例えばアルバイトの人などでも、いろいろな食材を適した温度で揚げることができる。このようなフライヤーの一形式として、ほぼ円形の油槽中を循環するエプロン式コンベアを備えるもの(円形フライヤー)が提案されている(例えば、特許文献1参照)。油槽を円形とすることにより、食材を投入する位置と取り出す位置を隣接した位置とすることができる。
特開平6−319654号公報
このように、円形フライヤーは、ファミリーレストランなどで、種々の食材を大量に揚げ調理する必要がある場合に特に適している。しかし、実際の使用現場においては、さらに以下のような要求がある。
(1)揚げ上がった食材の美観が損なわれないこと。例えば、本体となる食材の周囲に別の食材がまぶしてあるような食品(ゴマ団子など)を、油槽から引き揚げてバットなどに収容する際に、食品に衝撃を加えると、まぶされている食材(ゴマ)が本体(団子)から剥がれ落ちてしまうことがある。このため、揚げ上がった食材を取り出す際に、食材にできるだけ衝撃を与えないようにする必要がある。
(2)エプロンコンベアを昇降式として揚がった食材を押し上げる方式の場合、エプロンコンベアの動作をできるだけスムーズとし、小さい動力で円滑に動くようにしたい。
(3)調理時及びメンテナンス時の作業性、安全性を向上させる。
(4)油量ができるだけ少ないこと。また、油を所定の単位ごと(例えば、18リットル単位で缶に入れられている業務用油の場合は、18リットル又はその半分の9リットル単位)で交換できるようにしたい。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであって、動きがスムーズ、あるいは、作業性に優れる、貯油量を少なくできるなどの利点を有する円形フライヤーを提供することを目的とする。
本発明の円形フライヤーは、 食材を揚げる油を溜める、平面形状が一部切欠かれた略円形の油槽と、 該油槽の円形の切欠かれた部分に設けられた、揚げ上がった食材の取り出し部と、 該油槽内の油を加熱する手段と、 該油槽内で、前記食材を送りながら回転運動する送り羽根を有するエプロンコンベアと、を具備する円形フライヤーであって、 前記油槽の終端部から前記取り出し部にかけて、揚げ上がった食材が油槽から徐々に上がるスロープが形成されており、 前記油槽の中央部には、前記送り羽根の回転運動機構、及び、前記送り羽根を前記スロープで上昇させ前記油槽の始端部で油槽内に下降させる昇降機構、を収容する略円筒形のボスが立設されていることを特徴とする。
食材取り出し部に油槽が切り欠かれている分と、中央にボスを立設したことにより、油槽の貯油量を少なくできる。そして、油槽にスロープを設けて、スロープの底が徐々に上がるようにすれば、さらに貯油量を少なくできる。例えば、貯油量を9リットルとできれば、18リットル単位で販売される業務用油を使用する際に、油槽の油を交換しやすくなる。また、送り羽根の昇降機構をボスの中心に設けたことにより、スロープ上昇時の送り羽根にかかる抵抗のトルクを小さくでき、エプロンコンベアを低い駆動力でスムーズに動かすことができる。
なお、略円形の油槽とは、平面形状の一部が欠けた円形や、楕円形を含む。また、多少の凹凸があってもよい。
本発明の円形フライヤーは、 前記エプロンコンベアが、前記送り羽根のエプロン板に接続され前記ボスにまで延びるスポークバーを有し、 前記コンベア回転運動機構及び昇降機構が、 前記スポークバーのボス側の端部が上下方向摺動可能にスリット嵌合されるスリットが形成されたシャフトと、 前記シャフトの外周に沿って配設された、前記送り羽根を、前記油槽のスロープで上昇させるとともに前記油槽の始端部で下降させるように、前記スポークバーをガイドするスロープが形成された昇降ガイド筒と、 前記シャフトを回転運動させる手段と、を有し、 前記シャフトの回転により、前記スポークバーは前記ガイドスロープによってガイドされて前記シャフトのスリット内を上下方向に摺動しながら前記シャフトの周りを回転昇降することとできる。
このような機構により、シャフトの回転運動を利用して送り羽根の昇降運動をも行わせることができる。そのため、送り羽根の昇降用の別の駆動源が不要になり、送り羽根昇降機構をシンプルにできる。そして、送り羽根をボスの中心に設けたスロープに沿ってガイドさせることにより、送り羽根の下端をスロープに沿わせてガイドさせる場合に比べて、駆動トルクを小さくでき、エプロンコンベアの動きをスムーズにできる。
本発明の円形フライヤーは、 前記油槽の底板上に載置された食材摺動網と、 前記油槽の終端部から前記取り出し部にかけて該油槽の底が徐々に上がるように形成されたスロープ上に載置された、油槽から前記取り出し部に向けて徐々に上がる油切り板と、をさらに具備することとできる。
前記油槽の終端部から前記取り出し部にかけて形成されたスロープ上に、油槽から前記取り出し部に向けて徐々に上がる油切り板を設置すると、揚げ上がった食材の油切りを促進できる。
本発明の円形フライヤーは、 前記食材取り出し部に、該取り出し部の入口から前記エプロンコンベアの進行方向に向けて斜め下方向に傾斜する、揚げ上がった食材が滑り落ちる受け網が設けられていることが好ましい。
揚げ上がった食材は、油切り板の上端から連続して下方に傾斜する受け網上に移動するため、食材に衝撃を加えずに油槽から取り出すことができる。
本発明の円形フライヤーは、 前記油加熱手段が、電気ヒーターであって、 該電気ヒーターが前記油槽から上に取り出した後に、前記シャフトに一時的に保持できるように構成されていることとすれば、油槽の清掃を行いやすい。
本発明の円形フライヤーにおいては、 前記電気ヒーターが、前記油槽の底板から所定の間隔を開けて配置されており、 該電気ヒーター上に、前記油槽の始端から終端にかけて上方に傾斜した食材摺動用網が配置されていることが好ましい。
ヒーターを油槽の底板から所定の間隔を開けて配置することにより、ヒーターの下方の油の加熱が抑えられる。このため、底板まで沈んだ油かすが加熱されて焦げるようなことがなく、焦げの臭いや色が油に移ることを防ぐことができる。
本発明の円形フライヤーにおいては、前記送り羽根の下端が、前記エプロンコンベアの進行方向に湾曲しており、該下端が前記食材摺動用網の上面に沿って移動することとすれば、食材摺動網まで沈んだ食材も搬送しやすくなる。
本発明の円形フライヤーにおいては、前記食材摺動用網が、前記ボスの同心円状に配設された複数のワイヤーからなることすれば、食材の進行方向に食材の進行を妨げる出っ張りのようなものが存在しないため、食材が引っ掛からずに搬送できる。
本発明の円形フライヤーにおいては、前記送り羽根を、前記シャフトから取り外し可能とすることにより、メンテナンスや油槽の清掃を容易に行うことができる。
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、食材を搬送するエプロンコンベアの動きがスムーズであり、食材の形を崩さずに揚げ調理できる円形フライヤーを提供できる。さらに、貯油量が少ない油槽を備え、油槽の清掃を行いやすい円形フライヤーを提供できる。
発明を実施するための形態
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る円形フライヤーの全体の構造を示す図である。
フライヤー1は、四角い箱状の本体10を有し、同本体10には、油を溜める油槽20と、揚げ上がった食材が取り出される取り出し部70が設けられている。そして、油槽20内及び取り出し部70上には、食材を送るエプロンコンベア40が設置されている。また、油槽20には、油槽内の油を加熱するヒーター(図1には図示されず、図2の符号25)が配置されている。
まず、本体10の構造と、油槽20と食材取り出し部70を説明する。
図2は、本体の平面図である。
図3は、油槽内における食材摺動網や油切り板の配置状態を示す平面図である。
図4は、油槽終端部の構造を説明する図であり、図4(A)は、油槽終端部を周方向に見た状態を模式的に示す側面図であり、図4(B)は油切り板の平面図である。
図5は、フライヤー組立体としての側面断面図である。
図2に示すように、油槽20は、本体10の上面に、平面形状が一部が切り欠かれた略円形(扇型)の凹部として形成されている。同油槽20の中央には円筒状のボス21が立設されている。ボス21を中心とした中心角度が約290°の略扇型の部分に、油槽20となる凹部が形成されている。そして、残りの中心角度が約70°の部分は、本体10の上面より低い段部11となっており、同段部11が食材取り出し部70となる。
このように、油槽20の一部が切り欠かれて食材取り出し部70を設けたことと、油槽20の中央にボス21を設けたことにより、油槽20の貯油量を少なくできる。
そして、このような形状により、詳しくは後述するように、食材は、エプロンコンベア40によって、ボス21の周囲を、この例では図の反時計方向に1周する間に、油槽20内を搬送されながら揚げられた後、食材取り出し部70で油槽20から取り出される。油槽20の、食材取り出し部70に隣接する一方の端部(図2の手前側の部分、取り出し部70の反時計方向に隣接する部分)を始端部23cと呼び、他方の端部(取り出し部70の時計方向に隣接する端部)を、食材を上げ終わる部分という意味で油槽終端部と呼ぶ。
この例では、本体10の幅は650mm、奥行きは650mm、高さは400mmである。
油槽20の底壁23は、始端部23cから図の反時計方向に続く平坦部23aと、平坦部23aから終端部(食材取り出し部70)において上方に延びるスロープ部23bとを有する。油槽20には、通常、このスロープ部23bのほぼ半分の高さまで油が溜められる。油槽20の終端部では、食材は油から上げられて油切りが行われるため、油は不要である。そこで、油槽20の終端部にこのようなスロープ部23bを設けることにより、油槽20の貯湯量をさらに少なくできる。この例では、油槽20の貯油量は9リットルである。また、油槽20の幅は200mm、深さは115mm(有効調理深さは55mm)、スロープ部23aの傾斜は23°である。
なお、油槽20の始端部23cに、油かすを溜めるための、底板平坦部23aより低いくぼみを設けてもよい。
図1に示すように、油槽20の手前側の縁に沿って、ガード部材13が取り付けられている。このガード部材13は、後述するように、食材投入時の油ハネを防止するためのものである。ガード部材13は、例えば、マグネットで本体10に脱着できるようにしてもよい。
また、油槽20の底壁23には、油抜き用の配管15が接続している。
図3に示すように、油槽20には、3個の電気ヒーター25が設置されている。電気ヒーター25は、この例では、3相200V電源のシーズヒーターを使用している。同ヒーターには、熱効率を上げるために遠赤コーティングが施されている。また、加熱部の径を8mmとすることにより、伝熱面積を広くしてワット密度を低くし、ヒーターの耐久性を向上させるとともに、加熱時のヒーター表面温度と油との温度差をなるべく低くして、油の酸化を抑えている。
各電気ヒーター25の基端は、ボス21の上縁に引っ掛けられている。そして、図3に示すように、電気ヒーター25の加熱部は、ボス21の中心から底板平坦部23a上を径方向に拡がっている。この加熱部は、図5に示すように、平坦部23aからほぼ15mmの高さの面に配設されている。なお、図示されないが、ヒーター25には、2つの温度センサが取り付けられて、油槽20内の油の温度とヒーター加熱部の表面温度を計測している。ヒーター25や温度センサに接続される各種電気配線はボス21内に収容されている。
以下の例では、加熱手段に電気ヒーターを用いる例について説明するが、加熱手段としては、他にIHヒーターやガスバーナーを使用できる。
図3に示すように、ヒーター25上には、食材摺動網31が配置されている。同食材摺動網31は、底板平坦部23a上を、エプロンコンベア40の進行方向(図の反時計方向)に向けて上方に傾斜している。傾斜角度は一例で30°である。この食材摺動網31は、ボス21を中心とする同心円状に、複数のワイヤーを所定の間隔で配設したような網であることが好ましい。つまり、食材摺動網31は、食材が同網31上を後述するエプロンコンベア40の送り羽根51で送られながら揚げられる際に、食材の進行方向下流側に食材が引っ掛かるような出っ張りがないことが好ましい。例えば、パンチングプレートの場合は、食材の進行方向下流側に孔部の内壁があり、この壁に食材が引っ掛かるような場合があり得る。
さらに、食材摺動用網31上には、油槽20の終端部において、油切り板35が、上方に傾斜するように配置されている。傾斜角度は一例で45°である。この油切り板35は、図4(B)に示すように略扇型であり、円弧状のリブ状突起36と油通過用の孔37とが交互に並んだ列が、ボス21を中心とする同心円上に所定の間隔を開けて配置されたものである。図4(A)に示すように、油切り板35は、油槽20の底壁平坦部23aの端部から底壁傾斜部23b上を延びて、食材取り出し部70に続いている。油切り板35の、エプロンコンベア40の進行方向上流側の約半分の部分は油槽20に浸されているが、下流側の約半分の部分では、油槽20から出ている。
図1に示すように、本体10の食材取り出し部70には、揚げ上がった食材が保持されるバット71が、取り外し可能に置かれている。ここで、同部70の上面には、バット71が油などで密着して取り外し難くならないように、例えば、バット71の取り出し方向(例えば、図1の手前方向又は左方向)に延びる突条部などが設けられていることが好ましい。
次にエプロンコンベア40を説明する。
図6は、エプロンコンベアを説明する図であり、図6(A)はエプロンコンベアの全体を示す斜視図であり、図6(B)はシャフトの平面図である。
図7は、エプロンコンベアの平面図である。
エプロンコンベア40は、ボス21の中心の周りに回転するシャフト41と、同シャフト41に取り外し可能に保持される複数(この例では8個)の送り羽根51と、この送り羽根51を油槽20の底板スロープ部23bで上昇させ油槽20の始端部23cで油槽20内に下降させる昇降機構とを有する。
シャフト41の下端には、図5に示すように、減速機付のモータ47が接続している。同モータ47によりシャフト41は図の反時計方向に回転し、シャフト41に保持された送り羽根51は、シャフト41の周りを循環走行する。シャフト41の回転速度は、例えば、一つの送り羽根51が、油槽20内を6分(シャフト41の周りを約7.5分)で一周する速度である。
シャフト41の外周には、上端からボス21のやや上まで、シャフト41の軸方向に延びる複数(8個)のスリット43が形成されている。図6(B)に示すように、スリット43は、シャフト41の外面から中心に向けて放射状に延びている。各スリット43の中心角度は等しい(この例では、中心角度が45°)。各スリット43の最奥部43aは平面形状が円形で、スリット43の幅より径が大きくなっている。シャフト41の上端には取り外し可能なキャップ45が被されている。
図8は、送り羽根を示す図であり、図8(A)は正面図、図8(B)は側面図である。
送り羽根51は、横長の長方形状のエプロン板53を有する。このエプロン板53は、例えば、複数の正方形の孔(寸法は一例で7mm×7mm)が格子状に開けられたパンチングプレートを使用できる。エプロン板53の寸法は、高さが油槽20の有効調理深さ以上であり、幅は、油槽20の幅(後述するボスカバー部61aの外周面と油槽20の外周壁との間)よりやや狭い。エプロン板53の下端53aは、エプロンコンベア40の進行方向に湾曲している。
各エプロン板53は、スポークバー55によってシャフト41のスリット43に保持されている。スポークバー55は、エプロン板53の一側辺から縦方向に延びる縦バー57と、同縦バー57の上部からエプロン板53と反対方向に水平に延びる平行な2本の横バー59からなる。各横バー59の先端には、同バー59の径(この例では6mm)より大径(この例では8mm)の球状部59aが形成されている。各横バー59の径は、シャフト41のスリット43の幅よりやや小さく、球状部59aの径は、同スリット43の最奥部43aの径よりやや小さい。
各送り羽根51をシャフト41に取り付ける際は、キャップ45を外して、シャフト41の上端から、送り羽根51の各横バー59を各スリット43に嵌め込む。この際、横バー59の球状部59aはスリット43の最奥部43aに嵌り、各横バー59はスリット43内を、シャフト41の中心から放射状に延びる。そして、図7に示すように、各送り羽根51もシャフト41の中心から等しい中心角度で放射状に延びる。また、各送り羽根51はスリット43内で上下方向に摺動可能である。なお、実際には、送り羽根51は後述する昇降ガイド筒61がボス21に被せられた後で、シャフト41に取り付けられる。
油槽20の中心には、昇降ガイド筒61が被せられている。昇降ガイド筒61は、ボス21の外周を覆うフランジ状に拡がるボスカバー部61aと、同部61aの中心に立設されて、シャフト41の下部が嵌合するシャフトカバー部61bを有する。ボスカバー部61aは、シャフト41とボス21との間の隙間を塞ぐとともに、電気ヒーター25の基部を保護している。同カバー部61aの外周の、食材取り出し部70、及び、油槽20の底壁スロープ部23bに相当する部分には、これらの部分の形状に対応した形状の切り欠き(図示されず)が形成されており、昇降ガイド筒61は油槽20に周方向に動かないように被せられる。
シャフトカバー部61bの上端には、送り羽根昇降機構となるガイドスロープ63が形成されている。この送り羽根昇降機構は、各送り羽根51を、油槽20内においては、エプロン板53が油槽20に浸されて、同板53の下端53aが食材摺動板31及び油切り板35のやや上方を移動し、食材取り出し部70においては、エプロン板53が同部に置かれたバット71上を移動するように、シャフト41の周方向位置によって高さを変えながら移動させる。送り羽根51は、ボス21に昇降ガイド筒61が被せられた後でシャフト41の各スリット43に挿入されると、スポークバー55の下横バー59がガイドスロープ63に当接して、送り羽根51はシャフト41上に所定の高さに保持される。そこで、ガイドスロープ63は、送り羽根51が、シャフト41の周囲を上述の高さで回転するように形成されている。つまり、ガイドスロープ63は、油槽20の始端部23cから食材摺動板31が設置されている部分では上方に傾斜し、さらに、油切り板35が設置されている部分でも上方に傾斜した後、食材取り出し部70では水平となり、油槽10の始端ではほぼ垂直に下降して、シャフト41の周りを一周している。
食材摺動網31は、前述のように、油槽20の底板平坦部23aに、エプロンコンベア40の進行方向に向けて上方に傾斜している。そして、送り羽根51もこの傾斜に合わせて上方に傾斜するようにガイドされて、送り羽根51の下端と食材摺動網31との隙間をなくして、小さい食材の取り残しがないようにしている。
送り羽根昇降機構による送り羽根51の運動をまとめて説明する。
シャフト41がモータ47で駆動されて図6の反時計方向に回転すると、各送り羽根51はシャフト41を中心にして図6の反時計方向に回転する。各送り羽根51は、シャフト41のスリット43内を上下方向に摺動可能に保持されているため、シャフト43が回転すると、スポークバー55の下横バー59は、シャフトカバー部61bのガイドスロープ63にガイドされてスリット43内を上方に移動しながらシャフト41の回りを旋回する。そして、上述のように、エプロン板53は、油槽20内においては、油槽20に浸され、かつ、同板の下端53aが食材摺動板31及び油切り板35の上面に沿って(ただし、1〜2mmのスキマはある)移動する。これにより、油槽中を浮いている食材や、食材摺動板31まで沈んだ食材もエプロン板53で搬送される。また、エプロン板53は、食材取り出し部70においては、同部に置かれたバット71の上方を移動しているため、バット71に収容されている、揚げ上がった食材に引っ掛かからない。
図1に示すように、食材取り出し部70に置かれているバット71には、油槽20の終端からエプロンコンベア40の進行方向へ下方へ傾斜する受け網73が置かれている。つまり、食材は、油槽20の上方に傾斜した油切り板35上を、エプロンコンベア40で押されて食材取り出し部70に達すると、油切り板35の上端から連続して下方に傾斜する網73上に移動して、同網73上を滑り落ちる。したがって、食材を衝撃を加えずに油槽20から取り出すことができる。
このように、送り羽根51を、ボス21の中央に設けたガイドスロープ63に沿ってガイドさせることにより、送り羽根の下端をスロープに沿わせてガイドさせる場合に比べて、駆動トルクを小さくでき、エプロンコンベア40の動きをスムーズにできる。
次に、このフライヤー1の全体の作業を説明する。
油槽20には、有効調理深さ(この例では55mm)まで油が入れられる。油槽20は、上述のような構造であるため、必要な油の量を9リットル程度まで減らすことができる。油槽20中の油は、電気ヒーター25により、所定の温度(約180℃)に加熱される。なお、電気ヒーター25は、油槽20の底板23から約15mm上方に配置されているため、同ヒーター25より下方の油は所定温度まで加熱されず、所定温度が180℃の場合で、約50〜60℃である。このため、食材摺動網31を通過して底板23上に沈んだ油かすが加熱されて焦げることがなく、焦げの臭いや色が油に移ることを防いでいる。
本体10の上面の油槽20の周囲には、食材に応じた投入位置(揚げ時間、一例で1分〜6分)が予め記されている。揚げ時間が長い食材は、油槽の始端側、短い食材は終端側となる。この例では、最長の調理時間は6分である。投入された食材は、食材摺動板31付近まで沈んだ後浮いてくる。そして、回転するエプロンコンベア40の送り羽根51のエプロン板53で押されて搬送される。エプロン板53の下端53aは、コンベア41の進行方向に湾曲しているため、食材摺動網31まで沈んだ食材も押し進めることができる。また、コンベア41の進行方向の食材摺動網31には、障害となる出っ張りが存在していないため、食材は引っ掛からずに搬送される。
なお、エプロン板53には、回転時に油や食材の抵抗がかかるが、同板53には複数のパンチ孔が開けられているため、抵抗を少なくできる。また、送り羽根51が保持されているシャフト41のスリット53は、放射状方向にある程度の長さをもつため、エプロン板53を放射状方向に保持できる。また、エプロン板53の保持強度を得るために、スポークバー55の一部に5mm角の角棒を取り付けて補強してもよい。
送り羽根51は、昇降機構63によりガイドされて、エプロン板53の下端53aが食材摺動網31の上面に沿って、その後は油切り板35の上面に沿って移動する。食材は、油切り板35に達すると、同板35の上面をエプロン板53で押されながら油槽20から徐々に引き上げられる。このとき、食材は油切り板35のリブ36に乗った状態で搬送されるため、食材と板35との摩擦を小さくできる。そして、油槽20の油面から上方に出た部分では、揚げ上がった食材の油が同板35のパンチ孔37から底壁スロープ部23bに落下して油槽20内に戻る。
食材は、その後、油切り板35から食材取り出し部70に搬送される。同部には、上述のように、油槽20の終端からエプロンコンベア40の進行方向へ向かって下方へ傾斜する網73を有するバット71が置かれている。このため、食材は、油切り板35の上端から下方に傾斜する網73上に連続して移動する。したがって、食材に衝撃を加えずに油槽から取り出すことができる。
このように、このフライヤー1においては、食材を投入する位置と取り出す位置が隣接しているため、調理者が大きく動く必要がない。
このようにシャフト41の周りを一周した送り羽根51は、油槽20の始端部23cに戻る。このとき、シャフトカバー部61bのガイドスロープ63は、ほぼ垂直に下降しているため、送り羽根51は、食材取り出し部70の終端の高位置から油槽20内へほぼ垂直に落下することになる。しかし、このときエプロン板53の下端53aが油面に当るので、油が大きくはねるようなことはない。また、油槽20の手前側にはガード部材13が設けられているため、油がはねた場合でも安全である。
次に、油槽の清掃方法について説明する。
図9は、油槽清掃時の状態を示す斜視図である。
清掃する際は、まず、油槽20内の油を配管15(図1参照)から抜く。そして、シャフト41のキャップ45を外して、各送り羽根51をシャフト41から取り外した後、昇降ガイド筒61をボス21及びシャフト41から取り外す。そして、シャフト41の上端にハンガー部材80を被せる。ハンガー部材80には、ヒーター25を引っ掛けるための複数のフック81が形成されている。ヒーター25をボス21の縁から取り外して、ハンガー部材80のフック81に引っ掛ける。このとき、ヒーター25の加熱部が油槽20の底壁23から最低100mm以上持ち上げられると、油槽20の清掃を行いやすい。
清掃後、新しい油を油槽20に入れる。この際、油槽20内の貯油量が9リットルであるため、18リットル単位で缶に入れられている業務用油を使用する場合に、その半分の9リットル単位で交換できる。
本発明の実施の形態に係る円形フライヤーの全体の構造を示す図である。 本体の平面図である。 油槽の平面図である。 油槽終端部を説明する図であり、図4(A)は、油槽終端部を周方向に見た状態を模式的に示す側面図であり、図4(B)は油切り板の平面図である。 本体の側面断面図である。 エプロンコンベアを説明する図であり、図6(A)はエプロンコンベアの全体を示す斜視図であり、図6(B)はシャフトの平面図である。 エプロンコンベアの平面図である。 送り羽根を示す図であり、図8(A)は正面図、図8(B)は側面図である。 油槽清掃時の状態を示す斜視図である。
符号の説明
1 フライヤー 10 本体
11 段部 13 ガード部材
15 配管
20 油槽 21 ボス
23 底壁 25 電気ヒーター
31 食材摺動網 35 油切り板
36 リブ 37 孔
40 エプロンコンベア 41 シャフト
43 スリット 45 キャップ
47 モーター 51 送り羽根
53 エプロン板 55 スポークバー
57 縦バー 59 横バー
61 昇降ガイド筒 63 ガイドスロープ
70 食材取り出し部 71 バット
73 受け網 80 ハンガー部材
81 フック

Claims (5)

  1. 食材を揚げる油を溜める、平面形状が一部切欠かれた略円形の油槽と、
    該油槽の円形の切欠かれた部分に設けられた、揚げ上がった食材の取り出し部と、
    該油槽内の油を加熱する手段と、
    該油槽内で、前記食材を送りながら回転運動する送り羽根を有するエプロンコンベアと、
    を具備する円形フライヤーであって、
    前記油槽の終端部から前記取り出し部にかけて、揚げ上がった食材が油槽から徐々に上がるスロープが形成されており、
    前記油槽の中央部には、前記送り羽根の回転運動機構、及び、前記送り羽根を前記スロープで上昇させ前記油槽の始端部で該油槽内に下降させる昇降機構、を収容する略円筒形のボスが立設されていることを特徴とする円形フライヤー。
  2. 前記エプロンコンベアが、前記送り羽根のエプロン板に接続され前記ボスにまで延びるスポークバーを有し、
    前記コンベア回転運動機構及び昇降機構が、
    前記スポークバーのボス側の端部が上下方向摺動可能にスライド嵌合されるスリットが形成されたシャフトと、
    前記シャフトの外周に沿って配設された、前記送り羽根を前記油槽のスロープで上昇させるとともに前記油槽の始端部で下降させるように、前記スポークバーをガイドするスロープが形成された昇降ガイド筒と、
    前記シャフトを回転運動させる手段と、を有し、
    前記シャフトの回転により、前記スポークバーは前記ガイドスロープによってガイドされて前記シャフトのスリット内を上下方向に摺動しながら前記シャフトの周りを回転昇降することを特徴とする請求項1記載の円形フライヤー。
  3. 前記油槽の底板上に載置された食材摺動網と、
    前記油槽の終端部から前記取り出し部にかけて該油槽の底が徐々に上がるように形成されたスロープ上に載置された、油槽から前記取り出し部に向けて徐々に上がる油切り板と、
    をさらに具備することを特徴とする請求項1又は2記載の円形フライヤー。
  4. 前記食材取り出し部に、該取り出し部の入口から前記エプロンコンベアの進行方向に向けて斜め下方向に傾斜する、揚げ上がった食材が滑り落ちる受け網が設けられていることを特徴とする請求項1、2又は3記載の円形フライヤー。
  5. 前記油加熱手段が、電気ヒーターであって、
    該電気ヒーターが前記油槽から上に取り出した後に、前記シャフトに一時的に保持できるように構成されていることを特徴とする請求項1〜4いずれか1項記載の円形フライヤー。
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