JP3909216B2 - Reclining device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シートのシートバック(背もたれ)を傾動可能とするリクライニング装置に関し、更に詳しくは、ベースアームに対してラチェットが傾動可能に配置され、両者の対向面のうち、ラチェット側の対向面には、上記傾動中心を中心とする凹部内周面が形成され、この凹部内周面には内歯が刻設され、ベースアーム側の対向面には、ラチェット側を向いたガイド突起が形成され、このガイド突起のガイド面に挟まれて、ポールが上記傾動の中心軸と直交する方向に摺動案内され、ポールの外歯をラチェットの所望の内歯に噛合させることにより、シートバックの角度を調整するようにしたリクライニング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のリクライニング装置の構成を図12〜図14を用いて説明する。これらの図において、シートクッション側のロアアーム(ベースアーム)1にはヒンジピン5が固着され、ここに操作ハンドル2が回転可能に取り付けられている。シートバック側のラチェット7には、ヒンジピン5が挿通する穴9が形成されているとともに、穴9を中心とする内歯11が形成されている。
【0003】
ロアアーム1とラチェット7との間には、ラチェット7の内歯11に噛合可能な外歯13が形成されたポール15が設けられている。このポール15の背面を押してポール15の外歯13をラチェット7の内歯11に噛合させるカム17は、ヒンジピン5に回転可能に取り付けられている。
【0004】
ヒンジピン5には、シートの他方の側部に設けられたリクライニング機構にカム17の動きを伝達するコネクティングパイプ23が回転可能に設けられている。又、ロアアーム1には、ポール15をラチェット7の内歯11に対して接近/離脱する方向に案内するガイド突起20が設けられている。
【0005】
カム17には、ピン21が取り付けられ、ピン21の一方の端部側は、ラチェット7に形成された円弧状の長穴25を挿通し、操作ハンドル2に接続されている。スプリング19は、その一端部がロアアーム1に、他端部が操作ハンドル2に掛止されており、このスプリング19の付勢力により、操作ハンドル2,カム17を介してポール15は、外歯13がラチェット7の内歯11に噛合する方向に付勢されている。
【0006】
カム17に取り付けられたピン21の他方の端部側は、ロアアーム1に形成された円弧状の長穴27を介して、コネクティングパイプ23に固着されたアーム29に取り付けられている。又、ラチェット7には、シートバックのフレームであるバックフレーム31が固着されている。
【0007】
上記リクライニング装置の動作を説明する。通常は、スプリング19の付勢力により、カム17がポール15の背面を押し、ポール15の外歯13がラチェット7の内歯11に噛合し、ラチェット(シートバック)7の回転が禁止されている(ロック状態)。
【0008】
操作ハンドル2をスプリング19の付勢力に抗して上方に操作すると、ピン21を介してカム17が回転する。すると、カム17のポール15の背面への押圧が解除されるとともに、ポール15がガイド突起20に案内され、ポール15の外歯13とラチェット7の内歯11との噛合が解除され、ラチェット(シートバック)7は、傾動可能となる(アンロック状態)。
【0009】
又、カム17の動きは、ピン21,アーム29,コネクティングパイプ23を介して、シートの他方の側部に設けられたリクライニング機構のカム(カム17相当のもの)へ伝達される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上記構成のリクライニング装置において、図13におけるポール15の幅W1とガイド突起20のガイド面20a間の間隔(開口幅)W2との差、すなわち、ギャップΔ(W2−W1)は、強度低下やガタによる異音発生を防止するために、微小な値(零以上)でなければならない。このため、ガイド突起20のガイド面20a間の開口幅W2の寸法管理を厳密に行わねばならず、製造コストの上昇を招いていた。
【0011】
又、ギャップΔが微小な値になるようにガイド突起20のガイド面20a間の開口幅W2を高精度に加工した後に、ガイド突起20のガイド面20a間にポール15を挿入する組立作業に移ることになるが、このこの組立作業では、上記ギャップΔが微小であるために、ポールの挿入が速やかに行えず、作業時間が長くなり、この点でも、製造コストの上昇を招いていた。
【0012】
本発明の課題は、上記問題を解決することであり、その目的は、製造コストを低減できるリクライニング装置を実現することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する請求項1に係る発明は、ベースアームに対してラチェットが傾動可能に設けられ、両者の対向面のうち、前記ラチェット側の対向面には、前記傾動中心を中心とする略円形の凹部が形成され、該凹部内周面には内歯が刻設され、前記ベースアーム側の対向面には、前記ラチェット側を向いたガイド突起が形成され、該ガイド突起のガイド面に挟まれて、ポールが前記傾動の中心軸と直交する方向に摺動案内され、前記ポールの外歯を前記ラチェットの所望の内歯に噛合させることにより、シートバックの角度を調整するようにしたリクライニング装置において、前記ベースアーム上の前記ラチェットの凹部との対向面に凹部を形成し、該凹部の底面から前記ガイド面を立ち上がらせるとともに、前記ガイド突起の先端だけを前記ラチェットの凹部空間内まで突き出させ、該凹部空間内への突出部分には、前記ガイド面は形成せず、代わりに、前記ガイド突起の先端に行くほど開口幅がV字状に広がるように、前記ガイド面と連続して傾斜面を形成したことを特徴とするものである。
【0014】
ガイド突起はプレス型を用いて成形されるが、請求項1に係る発明では、V字状に広がる傾斜面を設けたので、このガイド突起の開口部を成形するプレス型の根元部に、楔状台形部が存在することになり、ガイド面間の間隔の精度出しが容易になる。又、傾斜面を設けたことで、ガイド面に加工硬化が生じ、ガイド面の強度アップを図れるため、ガイド面の高さを低くでき、この点からも、ガイド面間の間隔の精度出しが容易になる。よって、製造コストを低減できる。
【0015】
さらに、V字状に広がる傾斜面の存在により、ガイド突起のガイド面間にポールを速やかに挿入でき、作業時間が短くなり、この点からも、製造コストを低減できる。
【0016】
請求項2に係る発明は、シートクッション側又はシートバック側の何れか一方に取り付けられるベースアームと、シートクッション側又はシートバック側の他方に取り付けられ、前記ベースアームに対して傾動可能であって、前記ベースアームとの対向面には、前記傾動中心を中心とする略円形の凹部が形成され、該凹部内周面には内歯が刻設されたラチェットと、前記ラチェットの傾動中心上に回転可能に設けられた回動シャフトと、前記ベースアーム上に前記ラチェットに向けて形成されたガイド突起のガイド面に挟まれて、前記傾動の中心軸と直交する方向に摺動案内され、前端部の外歯が前記ラチェットの内歯に噛合可能なポールと、前記回動シャフトとともに回転し、前記ポールの背面をその外歯方向に押して前記ポールの外歯を前記ラチェットの内歯に噛合させるカムと、前記ポールの背面を前記カムが押すように前記カムを回動付勢する付勢手段と、前記カムとともに回転し、前記カムが前記付勢手段の付勢力に抗して回転したときには、前記ポールの板厚方向の突起に側方から係合するカム面でもって、前記ポールの外歯が前記ラチェットの内歯から離れる方向に前記ポールを移動させるレリーズプレートと、前記回動シャフトに取り付けられたレリーズ操作部と、からなり、前記ベースアーム上の前記ラチェットの凹部との対向面に凹部を形成し、該凹部の底面から前記ガイド面を立ち上がらせるとともに、前記ガイド突起の先端だけを前記ラチェットの凹部空間内まで突き出させ、該凹部空間内への突出部分には、前記ガイド面は形成せず、代わりに、前記ガイド突起の先端に行くほど開口幅がV字状に広がるように、前記ガイド面と連続して傾斜面を形成したことを特徴とするものである。
【0017】
請求項2に係る発明でも、請求項1に係る発明と同様に、ガイド面間の間隔の精度出しが容易になる。又、ガイド突起のガイド面間にポールを速やかに挿入でき、作業時間が短くなる。よって、製造コストを低減できる。
【0018】
請求項3に係る発明は、請求項2に係る発明において、前記ベースアームには、前記回動シャフトを回転可能に支持する嵌合穴と、ラチェット側に突き出た複数の断面円弧状支持部とを設け、前記カムには、前記回動シャフトに相対回転不可状態に嵌合する嵌合部と前記断面円弧状支持部が遊嵌する円弧状長穴とを設け、前記ラチェットには、前記断面円弧状支持部の外周面に回転自在に嵌合する嵌合穴を設けたことを特徴とするものである。
【0019】
請求項3に係る発明では、ガイド面間の間隔の精度出しの容易化やガイド面間へのポールの挿入作業時間の短縮による製造コストの低減だけでなく、構成の簡素化による製造コストの低減を図れる。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1〜図11を用いて本発明の実施の形態例を説明する。本形態例のリクライニング装置では、シートクッション側のフレーム201に、ベースアーム100がロアアームとして取り付けられ、シートバック側のバックフレーム202に、ラチェット130が取り付けられる(図3〜図5参照)。
【0021】
特に図3〜図6及び図11に示すように、ベースアーム100には、回動シャフト120の円柱部121を回転可能に支持する嵌合穴101が中央部に形成され、さらに、この嵌合穴101の周囲には、嵌合穴101と同軸的に、ラチェット130側に突き出た二つの同一形状の断面円弧状支持部102,103が対向するように形成されている。
【0022】
ラチェット130の中央部の嵌合穴131(図9参照)には、断面円弧状支持部102,103が回転自在に嵌合しており、このため、ベースアーム100に対してラチェット130は傾動可能となっている。そして、ベースアーム100の外周部とラチェット130の外周部とは、取り付け金具205により、相対回転可能に接合されている。ラチェット130のベースアーム100との対向面には、図9に示すように、ラチェット130の傾動中心を中心とする略円形の凹部132が形成され、該凹部内周面には内歯133,134が刻設されている。
【0023】
ベースアーム100上の、ラチェット130の凹部132との対向面にも、凹部104(図6参照)が形成され、該凹部104の底面上部には、ラチェット130に向けてガイド突起105,106が突設され、底面下部には、ラチェット130に向けてガイド突起107,108が突設されている。
【0024】
ポール140は、特に図1,図6及び図11に示すように、ガイド突起105,106のガイド面105a,106aに挟まれて、上記傾動の中心軸と直交する方向に摺動案内され、前端部の外歯141がラチェット130の内歯133に噛合できるように構成されている。ポール150についても同様に、ガイド突起107,108のガイド面107a,108aに挟まれて、上記傾動の中心軸と直交する方向に摺動案内され、前端部の外歯151がラチェット130の内歯134に噛合できるように構成されている。
【0025】
図6〜図8に示すように、ガイド突起105〜108のガイド面105a〜108aは、凹部104の底面から立ち上がっている。ガイド突起105〜108の先端は、ラチェット130の凹部132の空間内まで突き出ているが、該凹部132の空間内への突出部分L(図9のラチェット130の面Poとの接合面である図8の面Pより上の部分)には、ポール140,150と摺接するガイド面は形成されておらず、代わりに、ガイド突起105〜108の先端に行くほど開口幅がV字状に広がるように、ガイド面105a〜108aと連続して、傾斜面109〜112が形成されている。
【0026】
さらに、ガイド面105a〜108aと交叉する凹部104の底面には、図7及び図8に示すように、ポール140,150の摺動方向に延びた矩形断面の溝104hが形成されている。この溝104hの存在により、ポール140,150は、凹部104の底面やガイド面105a〜108aに密着でき、ポール140,150が凹部104の底面から浮き上がるという事態を回避できる。
【0027】
回動シャフト120の第1の断面小判形部分122には、レリーズ操作部としてのレリーズレバー160の小判穴が嵌合し、回動シャフト120の第2の断面小判形部分123には、カム170の小判穴171が嵌合している。このため、回動シャフト120には、レリーズレバー160とカム170とが相対回転不可状態に嵌合していることになる。このカム170には、ベースアーム100の断面円弧状支持部102,103が遊嵌する円弧状長穴172,173が穿設されており、カム170はベースアーム100に対して一定範囲内で回転できるようになっている。
【0028】
すなわち、カム170は、回動シャフト120とともに回転し、押圧部174,175でもって、ポール140,150の背面142,152をその外歯141,151方向に押して、ポール140,150の外歯141,151をラチェット130の内歯133,134に噛合させるものである。
【0029】
このカム170には、ラチェット130側に突き出た突起176,177が形成されており、この突起176,177がレリーズプレート180の穴181,182に嵌合されている。このため、カム170とレリーズプレート180とは連動して回転することになる。このレリーズプレート180には、ポール140,150の板厚方向の突起143,153に嵌合する長穴状のカム穴183,184が形成されており、このカム穴183,184の形状は、レリーズレバー160をロック解除方向に回転させたとき、カム穴183,184のカム面が突起143,153を押圧し、ポール140,150を背面側に後退させ、前端部の外歯141,151をラチェット130の内歯133、134から離脱させるように形成されている。
【0030】
付勢手段としてのスパイラルスプリング191,195は、内端がベースアーム100のフック111,112に掛止され、外端がカム170の段部178,179に掛止され、カム170がポール140,150の背面を押すようにカム170を回動付勢するものである。
【0031】
回動シャフト120の第3の断面小判形部分124には、回動シャフト120の回転を他方のシート側部に設けたリクライニング機構の回動シャフトに伝達するために、コネクティングパイプ(図示せず)が連結されている。
【0032】
本形態例では、回動シャフト120の第2の断面小判形部分123とカム170の小判穴171との円弧状嵌合部に、セレーションが切られている。又、回動シャフト120の抜け止めのために、回動シャフト120には止輪207が嵌着されている。
【0033】
上記構成のリクライニング装置の動作を説明する。通常は、スパイラルスプリング191,195の付勢力により、カム170がポール140,150の背面を押し、ポール140,150の外歯141,151がラチェット130の内歯133,134に噛合し、ラチェット(シートバック)130の回転が禁止されている(ロック状態)。
【0034】
レリーズレバー160を図2において上方に持ち上げると、スパイラルスプリング191,195の付勢力に抗して回動シャフト120,カム170,レリーズプレート180が図1における時計方向に回転する。
【0035】
すると、カム170のポール140,150の背面への押圧が解除されるとともに、レリーズプレート180のカム穴183,184のカム面がポール140,150の突起143,153を押圧し、ポール140,150を背面側に後退させる。このため、ポール140,150はガイド突起105〜108のガイド面105a〜108aに案内されて、背面側に移動し、ポール140,150の外歯141,151とラチェット130の内歯133,134との噛合が解除され、ラチェット(シートバック)130は、傾動可能となる(アンロック状態)。
【0036】
又、回動シャフト120の動きは、コネクティングパイプを介して、他方のシート側部に設けられたリクライニング機構の回動シャフトへ伝達される。
シートバックを所望の角度まで傾動させ、レリーズレバー160への操作力を解除すると、スパイラルスプリング191,195の付勢力により、カム170がポール140,150の背面を押し、ポール140,150の外歯141,151がラチェット130の内歯133,134に再び噛合し、ラチェット(シートバック)130の回転が禁止された状態に復帰する。
【0037】
ところで、ガイド突起105〜108はプレス型を用いて成形されるが、本形態例では、V字状に広がる傾斜面109〜112を設けたので、このガイド突起105〜108の開口部を成形するプレス型の根元部には、楔状台形部が存在することになり、型抜きが容易になり、ガイド面105aとガイド面106aとの間隔や、ガイド面107aとガイド面108aとの間隔の精度出しも容易になる。
【0038】
又、傾斜面109〜112を設けたことで、ガイド面105a〜108aに大きな力が作用し、ガイド面105a〜108aに加工硬化が生じ、ガイド面105a〜108aの強度アップを図れる。このため、ガイド面105a〜108aの高さを低くでき、この点からも、ガイド面105a〜108a間の間隔の精度出しが容易になる。よって、製造コストを低減できる。
【0039】
さらに、V字状に広がる傾斜面109〜112の存在により、ガイド突起105〜108のガイド面105a〜108a間にポール140,150を速やかに挿入でき、作業時間が短くなり、この点からも、製造コストを低減できる。
【0040】
又、前面衝突や追突等により、ラチェット130からポール140,150に過大な負荷がかかり、ポール140,150がガイド面105a〜108aを押し潰し始めると、この傾斜面109〜112が、ポール140,150に当接し、これを支える働きもする。このため、ポール140,150の外歯141,151とラチェット130の内歯133,134との噛合状態(ロック状態)を高いレベルで保持できる。
【0041】
加えて、本形態例では、ベースアーム100に、回動シャフト120を回転可能に支持する嵌合穴101と、ラチェット130側に突き出た二つの断面円弧状支持部102,103とを設け、カム170には、回動シャフト120に相対回転不可状態に嵌合する小判穴171と断面円弧状支持部102,103が遊嵌する円弧状長穴172,173とを設け、ラチェット130には、断面円弧状支持部102,103の外周面に回転自在に嵌合する嵌合穴131を設けたので、ベースアーム100,回動シャフト120,ラチェット130,カム170の連係機構を簡素化でき、構成の簡素化による製造コストの低減も図れる。
【0042】
尚、本発明は上記形態例に限定されるものではない。例えば、シートクッション側のフレーム201に、ラチェット130をロアアームとして取り付け、シートバック側のバックフレーム202に、ベースアーム100を取り付けるようにしてもよい。又、ポール(140,150)の数は、1個でも3個以上でもよく、カム170の付勢も上記スパイラルスプリング191,195による方法に限らない。
【0043】
【発明の効果】
以上述べたように、請求項1及び2に係る発明によれば、V字状に広がる傾斜面を設けたので、このガイド突起の開口部を成形するプレス型の根元部には、楔状台形部が存在することになり、ガイド面間の間隔の精度出しが容易になる。又、傾斜面を設けたことで、ガイド面に加工硬化が生じ、ガイド面の強度アップを図れるため、ガイド面の高さを低くでき、この点からも、ガイド面間の間隔の精度出しが容易になる。よって、製造コストを低減できる。
【0044】
さらに、V字状に広がる傾斜面の存在により、ガイド突起のガイド面間にポールを速やかに挿入でき、作業時間が短くなり、この点からも、製造コストを低減できる。
【0045】
請求項3に係る発明によれば、ガイド面間の間隔の精度出しの容易化やガイド面間へのポールの挿入作業時間の短縮による製造コストの低減だけでなく、構成の簡素化による製造コストの低減を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態例を示す図2からベースアームを取り除いた正面図である。
【図2】本発明の実施の形態例の外観を示す正面図である。
【図3】図1及び図2の切断線C−Cにおける断面図である。
【図4】図1及び図2の切断線D−Dにおける断面図である。
【図5】図1及び図2の切断線E−Eにおける断面図である。
【図6】本発明の実施の形態例中のベースアームの背面図である。
【図7】図6の切断線F−Fにおける断面図である。
【図8】図7中のH部分の拡大図である。
【図9】本発明の実施の形態例中のラチェットの正面図である。
【図10】本発明の実施の形態例中のカムの背面図である。
【図11】本発明の実施の形態例中の主要部の概略分解斜視図である。
【図12】従来のリクライニング装置の一部破断正面図である。
【図13】図12における切断線A−Aにおける中央部の拡大断面図である。
【図14】図12の切断線B−Bにおけ拡大断面図である。
【符号の説明】
100 ベースアーム
101 嵌合穴
102,103 断面円弧状支持部
104 凹部
105〜108 ガイド突起
105a〜108a ガイド面
109〜112 傾斜面
191,195 スパイラルスプリング
120 回動シャフト
130 ラチェット
131 嵌合穴
132 凹部
133、134 内歯
140,150 ポール
141,151 外歯
143,153 突起
160 レリーズレバー
170 カム
176,177 突起
180 レリーズプレート
183,184 カム穴
191,195 スパイラルスプリング[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a reclining device that can tilt a seat back (backrest) of a seat, and more specifically, a ratchet is disposed so as to be tiltable with respect to a base arm. Is formed with an inner peripheral surface of the recess centered on the tilting center, an inner tooth is formed on the inner peripheral surface of the recess, and a guide protrusion facing the ratchet side is formed on the opposing surface on the base arm side. The seat back is sandwiched between the guide surfaces of the guide projections, and the pole is slid and guided in a direction perpendicular to the central axis of the tilt, and the outer teeth of the pole mesh with the desired inner teeth of the ratchet, thereby The present invention relates to a reclining device that adjusts the angle.
[0002]
[Prior art]
A configuration of a conventional reclining device will be described with reference to FIGS. In these drawings, a hinge pin 5 is fixed to a lower arm (base arm) 1 on the seat cushion side, and an operation handle 2 is rotatably attached thereto. In the ratchet 7 on the seat back side, a hole 9 through which the hinge pin 5 is inserted is formed, and an internal tooth 11 around the hole 9 is formed.
[0003]
Between the
[0004]
The hinge pin 5 is rotatably provided with a connecting pipe 23 that transmits the movement of the cam 17 to a reclining mechanism provided on the other side of the seat. Further, the
[0005]
A pin 21 is attached to the cam 17, and one end portion side of the pin 21 is connected to the operation handle 2 through an arc-shaped long hole 25 formed in the ratchet 7. One end of the spring 19 is hooked to the
[0006]
The other end side of the pin 21 attached to the cam 17 is attached to an arm 29 fixed to the connecting pipe 23 through an arc-shaped long hole 27 formed in the
[0007]
The operation of the reclining device will be described. Normally, the urging force of the spring 19 causes the cam 17 to push the back surface of the
[0008]
When the operation handle 2 is operated upward against the urging force of the spring 19, the cam 17 rotates via the pin 21. Then, the pressing of the cam 17 to the back surface of the
[0009]
The movement of the cam 17 is transmitted to the cam (corresponding to the cam 17) of the reclining mechanism provided on the other side portion of the seat via the pin 21, the arm 29, and the connecting pipe 23.
[0010]
[Problems to be solved by the invention]
In the reclining device having the above-described configuration, the difference between the width W1 of the
[0011]
In addition, after processing the opening width W2 between the
[0012]
An object of the present invention is to solve the above problems, and an object thereof is to realize a reclining device capable of reducing manufacturing costs.
[0013]
[Means for Solving the Problems]
In the invention according to
[0014]
The guide projection is formed by using a press die. However, in the invention according to
[0015]
Furthermore, the presence of the inclined surface spreading in a V shape allows the pole to be quickly inserted between the guide surfaces of the guide protrusion, shortening the work time, and also in this respect, the manufacturing cost can be reduced.
[0016]
The invention according to claim 2 is attached to either the seat cushion side or the seat back side and to the other of the seat cushion side or the seat back side, and is tiltable with respect to the base arm. A substantially circular recess centered on the tilt center is formed on the surface facing the base arm, and a ratchet having internal teeth engraved on the inner peripheral surface of the recess, on the tilt center of the ratchet A rotation shaft provided rotatably, and a guide projection of a guide projection formed on the base arm toward the ratchet, is slidably guided in a direction orthogonal to the central axis of the tilt, and has a front end The outer teeth of the part rotate together with the pawl that can mesh with the inner teeth of the ratchet, and the rotating shaft, and the rear surface of the pole is pushed in the direction of the outer teeth so that the outer teeth of the pole are moved. A cam that meshes with the inner teeth of the ratchet, a biasing means that biases the cam so that the cam pushes the back of the pole, and a cam that rotates together with the cam, and the cam is biased by the biasing means. A release that moves the pole in the direction in which the external teeth of the pole move away from the internal teeth of the ratchet with a cam surface that engages the protrusion in the plate thickness direction from the side when rotated against the force. A plate and a release operating portion attached to the rotating shaft, and a recess is formed on the surface of the base arm facing the recess of the ratchet, and the guide surface rises from the bottom of the recess. , the guide only the tip of the protrusion protruded to the concave space of the ratchet, the protruding portion of the recess space, the guide surface does not form, instead, the gas As the opening width toward the distal end of the de-projection spreads in a V-shape, it is characterized in that the formation of the inclined surface continuous with the guide surface.
[0017]
In the invention according to claim 2, as in the invention according to
[0018]
The invention according to claim 3 is the invention according to claim 2, wherein the base arm includes a fitting hole that rotatably supports the rotating shaft, and a plurality of cross-section arc-shaped support portions protruding to the ratchet side. The cam is provided with a fitting portion that fits into the rotation shaft in a relatively non-rotatable state and an arc-shaped elongated hole in which the cross-section arc-shaped support portion is loosely fitted, and the ratchet has the cross-section A fitting hole is provided in the outer peripheral surface of the arcuate support portion so as to be rotatably fitted.
[0019]
In the invention according to claim 3, not only the accuracy of the interval between the guide surfaces is easily made and the manufacturing cost is reduced by shortening the time for inserting the poles between the guide surfaces, but also the manufacturing cost is reduced by simplifying the configuration. Can be planned.
[0020]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described with reference to FIGS. In the reclining device of this embodiment, the
[0021]
In particular, as shown in FIGS. 3 to 6 and FIG. 11, the
[0022]
Supporting
[0023]
A recess 104 (see FIG. 6) is also formed on the surface of the
[0024]
As shown in FIGS. 1, 6 and 11, the
[0025]
As shown in FIGS. 6 to 8, the guide surfaces 105 a to 108 a of the
[0026]
Furthermore, as shown in FIGS. 7 and 8, a
[0027]
An oval hole of a
[0028]
That is, the
[0029]
The
[0030]
The spiral springs 191 and 195 as urging means have inner ends hooked to the
[0031]
The third cross-section
[0032]
In this embodiment, serrations are cut in the arcuate fitting portion between the second cross-sectional
[0033]
The operation of the reclining device having the above configuration will be described. Normally, due to the biasing force of the spiral springs 191 and 195, the
[0034]
When the
[0035]
Then, the pressing of the
[0036]
The movement of the
When the seat back is tilted to a desired angle and the operating force to the
[0037]
By the way, the
[0038]
In addition, since the
[0039]
Furthermore, due to the presence of the
[0040]
Further, when an excessive load is applied from the
[0041]
In addition, in this embodiment, the
[0042]
The present invention is not limited to the above embodiment. For example, the
[0043]
【The invention's effect】
As described above, according to the first and second aspects of the present invention, the inclined surface extending in a V shape is provided, so that the wedge-shaped trapezoidal portion is provided at the base portion of the press die for forming the opening of the guide protrusion. Therefore, the accuracy of the interval between the guide surfaces can be easily obtained. In addition, by providing an inclined surface, work hardening occurs on the guide surface, and the strength of the guide surface can be increased, so that the height of the guide surface can be reduced. From this point also, the accuracy of the interval between the guide surfaces can be improved. It becomes easy. Therefore, the manufacturing cost can be reduced.
[0044]
Furthermore, the presence of the inclined surface spreading in a V shape allows the pole to be quickly inserted between the guide surfaces of the guide projection, shortening the work time, and also in this respect, the manufacturing cost can be reduced.
[0045]
According to the third aspect of the invention, not only the accuracy of the interval between the guide surfaces is easily improved and the manufacturing cost is reduced by shortening the time for inserting the poles between the guide surfaces, but also the manufacturing cost by simplifying the configuration. Can be reduced.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view in which a base arm is removed from FIG. 2 showing an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a front view showing an appearance of an embodiment of the present invention.
3 is a cross-sectional view taken along a cutting line CC in FIGS. 1 and 2. FIG.
4 is a cross-sectional view taken along a cutting line DD in FIGS. 1 and 2. FIG.
5 is a cross-sectional view taken along a cutting line EE in FIGS. 1 and 2. FIG.
FIG. 6 is a rear view of the base arm in the embodiment of the present invention.
7 is a cross-sectional view taken along a cutting line FF in FIG. 6;
FIG. 8 is an enlarged view of a portion H in FIG.
FIG. 9 is a front view of a ratchet in an embodiment of the present invention.
FIG. 10 is a rear view of the cam in the embodiment of the present invention.
FIG. 11 is a schematic exploded perspective view of a main part in an embodiment of the present invention.
FIG. 12 is a partially cutaway front view of a conventional reclining device.
13 is an enlarged cross-sectional view of a central portion along a cutting line AA in FIG.
14 is an enlarged cross-sectional view taken along a cutting line BB in FIG.
[Explanation of symbols]
100
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