JP3908722B2 - メッセージ配送システム、メッセージ配送方法およびメッセージ配送プログラム - Google Patents

メッセージ配送システム、メッセージ配送方法およびメッセージ配送プログラム Download PDF

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Description

この発明は、メッセージの着信先アドレスを生成するとともに、発信者の利用者端末から発信されたメッセージを着信者の利用者端末に配送するメッセージ配送システム、メッセージ配送方法およびメッセージ配送プログラムに関する。
従来より、広告業者などが発信する迷惑メールに対して、利用者はメールアドレスを頻繁に変更するなどの対策を講じているが、実アドレスを変更すると、知人にアドレス変更を連絡する手間が一般的に生じてしまうことから、以下に説明するように、アドレス変更の連絡を不要にすることを目的としたメールサービスも発案されている。
例えば、特許文献1には、利用者の識別情報と実アドレスとをテーブルに記憶するメールサーバが、テーブルの実アドレスを自動的に更新することで、アドレス変更の連絡を不要にする技術が開示されている。
より詳細に説明すると、メールの発信者は、メールヘッダ部に、発信元の実アドレスおよび識別情報を送信元情報としてセットし、着信先の実アドレスおよび識別情報を送信先情報としてセットする。一方、メールサーバは、メールヘッダ部にセットされている識別情報に対応する実アドレスをテーブルからそれぞれ取り出し、発信元アドレスが不一致の場合は、発信元アドレスに変更が生じたものとして、メールヘッダ部にセットされている発信元アドレスでテーブルの実アドレスを更新し、着信先アドレスが不一致の場合は、着信先アドレスの変更が生じているものとして、テーブルから取り出した実アドレスでメールヘッダ部の着信先アドレスを置換してメールを転送する。
また、特許文献2には、利用者の実アドレスに1対1に対応する固有名を用いる固定部と、利用者が通信相手ごとに異なる文字列を用いる可変部とをユーザ名部分に含んだ別アドレスを採用する技術が開示されている。
すなわち、利用者の固定部と実アドレスとを対応付けてテーブルに記憶するメールサーバでは、各利用者が別アドレスで用いている複数の可変部のリスト(可変部リスト)を記憶し、着信したメールの着信先アドレスの可変部が可変部リストに記憶されていない場合には、メールの転送を拒否し、これとは反対に可変部リストに記憶されている場合には、メールの着信先アドレスをテーブルの実アドレスに置換してメールを転送する。
さらに、特許文献2のメールサーバでは、可変部リストの各可変部に対応付けてホワイトリスト(転送を許可する発信者アドレスのリスト)やブラックリスト(転送を拒否する発信者アドレスのリスト)をさらに記憶し、別アドレスごと(可変部が異なるアドレスごと)にメールをフィルタリングしている。このように、特許文献2のものでも、実アドレスを変更した利用者は、メールサーバのテーブルに記憶された実アドレスの更新手続きを行えば十分であり、知人にアドレス変更を連絡する必要はない。
特開2003−249963号公報 特開2003−196216号公報
ところで、上記した従来の技術は、メールの着信者がアドレス変更を知人に連絡する必要を省くことができるが、以下に説明するように、迷惑メール、データベースのリソース、発信者の実アドレス変更などの観点から問題点がある。
すなわち、上記した従来技術のうち、発信元と着信先の識別情報をメールヘッダ部にセットする従来技術(特許文献1に開示された技術)では、着信者が迷惑メールから逃れるために実アドレスを変更しても、迷惑メールを発信する迷惑業者等の第三者に着信者の識別情報が漏れしまえば、メールサーバの処理によって変更後の実アドレスに迷惑メールが継続して転送されるので、そもそも迷惑メールを排除できないという問題点がある。
また、上記した従来技術のうち、固定部および可変部をユーザ名部分に含んだ別アドレスを用いる従来技術(特許文献2に開示された技術)では、通信相手(発信者)ごとに可変部を可変部リストに登録するので、通信相手の数に比例してデータベースのリソースが大きくなるという問題点がある。なお、この解決策として、全ての通信相手ごとに異なる可変部を生成するのではなく、通信相手をグルーピングしてグループごとに可変部を生成することでリソースの削減を図ることもできるが、この解決策では、利用者に複数の別アドレスを割り当てる公知慣用の従来技術と同程度の効果しか得られず不十分である。
さらに、上記した従来技術のうち、可変部に対応付けてホワイトリストを管理する従来技術(特許文献2に開示された技術)では、ホワイトリストに登録されている発信者が実アドレスを変更した場合に、アドレス変更を着信者に連絡してホワイトリストの更新を行ってもらわなければメールを継続して発信することができないので、発信者の立場ではアドレス変更の連絡という手間が依然として解消されないという問題点がある。また、ブラックリストによるメールのフィルタリングでは、発信者アドレスを頻繁に変えながら迷惑メールを発信する迷惑業者等の第三者を排除することができないという問題点がある。
そこで、この発明は、上述した従来技術の課題を解決するためになされたものであり、迷惑メッセージの排除、データベースのリソース削減、アドレス変更の連絡不要などを実現することが可能なメッセージ配送システム、メッセージ配送方法およびメッセージ配送プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1に係る発明は、メッセージの着信先アドレスを生成するとともに、発信者の利用者端末から発信されたメッセージを着信者の利用者端末に配送するメッセージ配送システムであって、前記メッセージの発信者および/または着信者となり得る各利用者を一意に識別する識別情報に対応付けて、各利用者の実アドレスを記憶する実アドレス記憶手段と、前記メッセージの発信者限定情報を示す利用者Aの識別情報若しくは当該識別情報から生成される生成情報、および、当該メッセージの着信者特定情報を示す利用者Bの識別情報が埋め込まれた利用者B宛アドレスを所定の鍵を用いて生成するアドレス生成手段と、前記利用者B宛アドレスを着信先アドレスとするメッセージを受け付け、前記実アドレス記憶手段に記憶された識別情報のうち当該メッセージの発信元アドレスに対応する識別情報を取得し、当該識別情報、前記着信先アドレスに埋め込まれた発信者限定情報、および、前記所定の鍵を用いて前記メッセージの転送可否を判定する転送判定手段と、前記転送判定手段によって前記メッセージの転送が許可された場合に、前記着信先アドレスに埋め込まれた着信者特定情報に対応する利用者Bの実アドレスを前記実アドレス記憶手段から取得し、前記着信先アドレスを当該利用者Bの実アドレスに置き換えて前記メッセージを転送する転送処理手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項2に係る発明は、上記の発明において、前記アドレス生成手段は、前記利用者B宛アドレスを生成する際に、前記メッセージの発信者限定情報を示す利用者Bの識別情報若しくは当該識別情報から生成される生成情報、および、当該メッセージの着信者特定情報を示す利用者Aの識別情報が埋め込まれた利用者A宛アドレスを前記所定の鍵を用いてさらに生成し、前記転送判定手段は、前記利用者A宛アドレスを着信先アドレスとするメッセージをさらに受け付け、前記実アドレス記憶手段に記憶された識別情報のうち当該メッセージの発信元アドレスに対応する識別情報を取得し、当該識別情報、前記着信先アドレスに埋め込まれた発信者限定情報、および、前記所定の鍵を用いて前記メッセージの転送可否をさらに判定し、前記転送処理手段は、前記転送判定手段によって前記メッセージの転送が許可された場合に、前記着信先アドレスに埋め込まれた着信者特定情報に対応する利用者Aの実アドレスを前記実アドレス記憶手段から取得し、前記着信先アドレスを当該利用者Aの実アドレスに置き換えて前記メッセージをさらに転送することを特徴とする。
また、請求項3に係る発明は、上記の発明において、前記転送判定手段によって前記利用者B宛アドレスを着信先アドレスとするメッセージの転送が許可された場合に、当該メッセージに対する返信メッセージの発信者限定情報を示す利用者Bの識別情報若しくは当該識別情報から生成される生成情報、および、当該返信メッセージの着信者特定情報を示す利用者Aの識別情報が埋め込まれた利用者A宛アドレスを前記所定の鍵を用いて生成し、さらに、前記転送判定手段によって前記利用者A宛アドレスを着信先アドレスとするメッセージの転送が許可された場合に、当該メッセージに対する返信メッセージの発信者限定情報を示す利用者Aの識別情報若しくは当該識別情報から生成される生成情報、および、当該返信メッセージの着信者特定情報を示す利用者Bの識別情報が埋め込まれた利用者B宛アドレスを前記所定の鍵を用いてさらに生成するリプライアドレス生成手段をさらに備え、前記転送処理手段は、前記着信先アドレスを前記利用者Bの実アドレスに置き換えて前記メッセージを転送する際に、当該メッセージの発信元アドレスを前記リプライアドレス生成手段によって生成された利用者A宛アドレスに置き換え、および/または、前記着信先アドレスを前記利用者Aの実アドレスに置き換えて前記メッセージを転送する際に、当該メッセージの発信元アドレスを前記リプライアドレス生成手段によって生成された利用者B宛アドレスに置き換えることを特徴とする。
また、請求項4に係る発明は、上記の発明において、前記アドレス生成手段によって利用者B宛アドレスおよび/または利用者A宛アドレスが生成された場合に、当該利用者B宛アドレスまたは利用者A宛アドレスを含んだアドレス生成通知用のメッセージを作成し、当該メッセージを発信者限定情報に示される利用者Aまたは利用者Bの利用者端末に送信するアドレス生成通知手段をさらに備えたことを特徴とする。
また、請求項5に係る発明は、上記の発明において、各利用者の識別情報に対応付けて各利用者に関する秘密情報を記憶する秘密情報記憶手段をさらに備え、前記アドレス生成手段は、アドレス生成の要求者である利用者Bの利用者端末から、通信相手として指定される利用者Aの識別情報および秘密情報を受け付け、当該受け付けた識別情報および秘密情報が前記秘密情報記憶手段に対応付けて記憶されていることを条件に、前記利用者A宛アドレスを生成することを特徴とする。
また、請求項6に係る発明は、上記の発明において、前記秘密情報記憶手段は、各利用者の識別情報に対応付けて各利用者が属するグループを特定するグループ特定情報を記憶するとともに、各グループのグループ特定情報に対応付けて各グループの秘密情報を記憶し、前記アドレス生成手段は、着信者として特定される利用者Bの利用者端末から、発信者として限定される利用者Aの識別情報、利用者Aが属するグループのグループ特定情報、および、当該グループの秘密情報を受け付け、当該受け付けた識別情報、グループ特定情報および秘密情報が前記秘密情報記憶手段に対応付けて記憶されていることを条件に、前記利用者A宛アドレスを生成することを特徴とする。
また、請求項7に係る発明は、上記の発明において、前記アドレス生成手段および/またはリプライアドレス生成手段は、前記所定の鍵を用いて生成された改ざん防止コードを埋め込んで、前記利用者B宛アドレスおよび/または利用者A宛アドレスを生成し、前記転送判定手段は、前記メッセージの発信元アドレスに埋め込まれた改ざん防止コードの正当性を検証した上で、前記メッセージの転送可否を判定することを特徴とする。
また、請求項8に係る発明は、上記の発明において、前記アドレス生成手段および/またはリプライアドレス生成手段は、前記発信者を限定するための識別情報若しくは生成情報および前記着信者を特定するための識別情報を前記所定の鍵で暗号化して、前記利用者B宛アドレスおよび/または利用者A宛アドレスを生成し、前記転送判定手段は、前記メッセージの発信元アドレスから前記発信者を限定するための識別情報若しくは生成情報を復号化した上で、前記メッセージの転送可否を判定することを特徴とする。
また、請求項9に係る発明は、上記の発明において、前記アドレス生成手段および/またはリプライアドレス生成手段は、前記利用者B宛アドレスおよび/または利用者A宛アドレスの生成に際して、前記メッセージの発信が満たすべき発信条件をさらに埋め込み、
前記転送判定手段は、前記メッセージの発信元アドレスに埋め込まれた発信条件をさらに用いて、前記メッセージの転送可否を判定することを特徴とする。
また、請求項10に係る発明は、上記の発明において、前記アドレス生成手段および/またはリプライアドレス生成手段は、前記メッセージの転送を許可する期間、時間、回数若しくはこれらの組み合わせを、前記発信条件として埋め込むことを特徴とする。
また、請求項11に係る発明は、アドレス発行サーバと、データ管理サーバと、メッセージ転送サーバと、利用者端末とがネットワークを介して接続されたシステムにおいて、メッセージの着信先アドレスを生成するとともに、発信者の利用者端末から発信されたメッセージを着信者の利用者端末に配送するメッセージ配送方法であって、前記データ管理サーバが、前記メッセージの発信者および/または着信者となり得る各利用者を一意に識別する識別情報に対応付けて、各利用者の実アドレスを実アドレス記憶手段に格納する実アドレス格納工程と、前記アドレス発行サーバが、前記メッセージの発信者限定情報を示す利用者Aの識別情報若しくは当該識別情報から生成される生成情報、および、当該メッセージの着信者特定情報を示す利用者Bの識別情報が埋め込まれた利用者B宛アドレスを所定の鍵を用いて生成するアドレス生成工程と、前記メッセージ転送サーバが、前記利用者B宛アドレスを着信先アドレスとするメッセージを受け付け、前記実アドレス記憶手段に記憶された識別情報のうち当該メッセージの発信元アドレスに対応する識別情報を取得し、当該識別情報、前記着信先アドレスに埋め込まれた発信者限定情報、および、前記所定の鍵を用いて前記メッセージの転送可否を判定する転送判定工程と、前記メッセージ転送サーバが、前記転送判定工程によって前記メッセージの転送が許可された場合に、前記着信先アドレスに埋め込まれた着信者特定情報に対応する利用者Bの実アドレスを前記実アドレス記憶手段から取得し、前記着信先アドレスを当該利用者Bの実アドレスに置き換えて前記メッセージを転送する転送処理工程と、を含んだことを特徴とする。
また、請求項12に係る発明は、上記の発明において、前記アドレス生成工程は、前記利用者B宛アドレスを生成する際に、前記メッセージの発信者限定情報を示す利用者Bの識別情報若しくは当該識別情報から生成される生成情報、および、当該メッセージの着信者特定情報を示す利用者Aの識別情報が埋め込まれた利用者A宛アドレスを前記所定の鍵を用いてさらに生成し、前記転送判定工程は、前記利用者A宛アドレスを着信先アドレスとするメッセージをさらに受け付け、前記実アドレス記憶手段に記憶された識別情報のうち当該メッセージの発信元アドレスに対応する識別情報を取得し、当該識別情報、前記着信先アドレスに埋め込まれた発信者限定情報、および、前記所定の鍵を用いて前記メッセージの転送可否をさらに判定し、前記転送処理工程は、前記転送判定工程によって前記メッセージの転送が許可された場合に、前記着信先アドレスに埋め込まれた着信者特定情報に対応する利用者Aの実アドレスを前記実アドレス記憶手段から取得し、前記着信先アドレスを当該利用者Aの実アドレスに置き換えて前記メッセージをさらに転送することを特徴とする。
また、請求項13に係る発明は、上記の発明において、前記メッセージ転送サーバが、前記転送判定工程によって前記利用者B宛アドレスを着信先アドレスとするメッセージの転送が許可された場合に、当該メッセージに対する返信メッセージの発信者限定情報を示す利用者Bの識別情報若しくは当該識別情報から生成される生成情報、および、当該返信メッセージの着信者特定情報を示す利用者Aの識別情報が埋め込まれた利用者A宛アドレスを前記所定の鍵を用いて生成し、さらに、前記転送判定工程によって前記利用者A宛アドレスを着信先アドレスとするメッセージの転送が許可された場合に、当該メッセージに対する返信メッセージの発信者限定情報を示す利用者Aの識別情報若しくは当該識別情報から生成される生成情報、および、当該返信メッセージの着信者特定情報を示す利用者Bの識別情報が埋め込まれた利用者B宛アドレスを前記所定の鍵を用いてさらに生成するリプライアドレス生成工程をさらに含み、前記転送処理工程は、前記着信先アドレスを前記利用者Bの実アドレスに置き換えて前記メッセージを転送する際に、当該メッセージの発信元アドレスを前記リプライアドレス生成工程によって生成された利用者A宛アドレスに置き換え、および/または、前記着信先アドレスを前記利用者Aの実アドレスに置き換えて前記メッセージを転送する際に、当該メッセージの発信元アドレスを前記リプライアドレス生成工程によって生成された利用者B宛アドレスに置き換えることを特徴とする。
また、請求項14に係る発明は、上記の発明において、前記アドレス発行サーバが、前記アドレス生成工程によって利用者B宛アドレスおよび/または利用者A宛アドレスが生成された場合に、当該利用者B宛アドレスまたは利用者A宛アドレスを含んだアドレス生成通知用のメッセージを作成し、当該メッセージを発信者限定情報に示される利用者Aまたは利用者Bの利用者端末に送信するアドレス生成通知工程をさらに含んだことを特徴とする。
また、請求項15に係る発明は、上記の発明において、前記データ管理サーバが、各利用者の識別情報に対応付けて各利用者に関する秘密情報を秘密情報記憶手段に格納する秘密情報格納工程をさらに含み、前記アドレス生成工程は、アドレス生成の要求者である利用者Bの利用者端末から、通信相手として指定される利用者Aの識別情報および秘密情報を受け付け、当該受け付けた識別情報および秘密情報が前記秘密情報記憶手段に対応付けて記憶されていることを条件に、前記利用者A宛アドレスを生成することを特徴とする。
また、請求項16に係る発明は、メッセージの着信先アドレスを生成するとともに、発信者の利用者端末から発信されたメッセージを着信者の利用者端末に配送する方法をコンピュータに実行させるメッセージ配送プログラムであって、前記メッセージの発信者および/または着信者となり得る各利用者を一意に識別する識別情報に対応付けて、各利用者の実アドレスを実アドレス記憶手段に格納する実アドレス格納手順と、前記メッセージの発信者限定情報を示す利用者Aの識別情報若しくは当該識別情報から生成される生成情報、および、当該メッセージの着信者特定情報を示す利用者Bの識別情報が埋め込まれた利用者B宛アドレスを所定の鍵を用いて生成するアドレス生成手順と、前記利用者B宛アドレスを着信先アドレスとするメッセージを受け付け、前記実アドレス記憶手段に記憶された識別情報のうち当該メッセージの発信元アドレスに対応する識別情報を取得し、当該識別情報、前記着信先アドレスに埋め込まれた発信者限定情報、および、前記所定の鍵を用いて前記メッセージの転送可否を判定する転送判定手順と、前記転送判定手順によって前記メッセージの転送が許可された場合に、前記着信先アドレスに埋め込まれた着信者特定情報に対応する利用者Bの実アドレスを前記実アドレス記憶手段から取得し、前記着信先アドレスを当該利用者Bの実アドレスに置き換えて前記メッセージを転送する転送処理手順と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、請求項17に係る発明は、上記の発明において、前記アドレス生成手順は、前記利用者B宛アドレスを生成する際に、前記メッセージの発信者限定情報を示す利用者Bの識別情報若しくは当該識別情報から生成される生成情報、および、当該メッセージの着信者特定情報を示す利用者Aの識別情報が埋め込まれた利用者A宛アドレスを前記所定の鍵を用いてさらに生成し、前記転送判定手順は、前記利用者A宛アドレスを着信先アドレスとするメッセージをさらに受け付け、前記実アドレス記憶手段に記憶された識別情報のうち当該メッセージの発信元アドレスに対応する識別情報を取得し、当該識別情報、前記着信先アドレスに埋め込まれた発信者限定情報、および、前記所定の鍵を用いて前記メッセージの転送可否をさらに判定し、前記転送処理手順は、前記転送判定手順によって前記メッセージの転送が許可された場合に、前記着信先アドレスに埋め込まれた着信者特定情報に対応する利用者Aの実アドレスを前記実アドレス記憶手段から取得し、前記着信先アドレスを当該利用者Aの実アドレスに置き換えて前記メッセージをさらに転送することを特徴とする。
また、請求項18に係る発明は、上記の発明において、前記転送判定手順によって前記利用者B宛アドレスを着信先アドレスとするメッセージの転送が許可された場合に、当該メッセージに対する返信メッセージの発信者限定情報を示す利用者Bの識別情報若しくは当該識別情報から生成される生成情報、および、当該返信メッセージの着信者特定情報を示す利用者Aの識別情報が埋め込まれた利用者A宛アドレスを前記所定の鍵を用いて生成し、さらに、前記転送判定手順によって前記利用者A宛アドレスを着信先アドレスとするメッセージの転送が許可された場合に、当該メッセージに対する返信メッセージの発信者限定情報を示す利用者Aの識別情報若しくは当該識別情報から生成される生成情報、および、当該返信メッセージの着信者特定情報を示す利用者Bの識別情報が埋め込まれた利用者B宛アドレスを前記所定の鍵を用いてさらに生成するリプライアドレス生成手順をさらにコンピュータに実行させ、前記転送処理手順は、前記着信先アドレスを前記利用者Bの実アドレスに置き換えて前記メッセージを転送する際に、当該メッセージの発信元アドレスを前記リプライアドレス生成手順によって生成された利用者A宛アドレスに置き換え、および/または、前記着信先アドレスを前記利用者Aの実アドレスに置き換えて前記メッセージを転送する際に、当該メッセージの発信元アドレスを前記リプライアドレス生成手順によって生成された利用者B宛アドレスに置き換えることを特徴とする。
また、請求項19に係る発明は、上記の発明において、前記アドレス生成手順によって利用者B宛アドレスおよび/または利用者A宛アドレスが生成された場合に、当該利用者B宛アドレスまたは利用者A宛アドレスを含んだアドレス生成通知用のメッセージを作成し、当該メッセージを発信者限定情報に示される利用者Aまたは利用者Bの利用者端末に送信するアドレス生成通知手順をさらにコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、請求項20に係る発明は、上記の発明において、各利用者の識別情報に対応付けて各利用者に関する秘密情報を秘密情報記憶手段に格納する秘密情報格納手順をさらにコンピュータに実行させ、前記アドレス生成手順は、アドレス生成の要求者である利用者Bの利用者端末から、通信相手として指定される利用者Aの識別情報および秘密情報を受け付け、当該受け付けた識別情報および秘密情報が前記秘密情報記憶手段に対応付けて記憶されていることを条件に、前記利用者A宛アドレスを生成することを特徴とする。
請求項1、11または16の発明によれば、利用者宛アドレスによって、利用者の実アドレスを秘匿したまま、発信者限定等の転送可否条件を満たすメッセージのみを利用者に転送するので、利用者への迷惑メッセージを排除することが可能になる。また、メッセージ中継業者等が管理する鍵を用いて利用者宛アドレスを生成するので、利用者の識別情報を入手して迷惑メッセージを発信しようとする迷惑業者等の第三者による利用者宛アドレスの生成を困難にし、これによっても利用者への迷惑メッセージを排除することが可能になる。さらに、利用者宛アドレスごとに発信者限定情報をデータベースで管理するのではなく、発信者限定情報を利用者宛アドレスに埋め込むので、利用者宛アドレスの作成数に比例してデータベースのリソースが大きくなることもなく、データベースのリソースをアドレステーブル分に抑えることが可能になる。また、利用者の実アドレスではなく識別情報から利用者宛アドレスを生成するので、発信者および/または着信者の実アドレスに変更が生じても、アドレス変更を互いに連絡する必要や利用者宛アドレスを改めて生成する必要はなく、アドレステーブル(利用者の識別情報と実アドレスを対応付けたテーブル)に記憶された実アドレスを更新するだけで、正当な発信者は転送可否条件を満たすメッセージを継続して発信することができ、着信者は転送可否条件を満たすメッセージを継続して着信することが可能になる。なお、利用者A宛アドレスの生成からは独立して利用者B宛アドレスを生成するので、一方向(利用者Aから利用者B)のメッセージ配送のみを早急に確立したい、一方向のメッセージ配送のみで十分である等の利用者の要求に対応することが可能になる。
また、請求項2、12または17の発明によれば、一方の利用者だけが先に開示用アドレス(利用者A宛アドレスや利用者B宛アドレス)を取得する等の不公平を生じさせることなく、利用者双方が公平に同時期に開示用アドレスを取得することも可能になる。
また、請求項3、13または18の発明によれば、利用者が着信するメッセージの発信元アドレスを実アドレスから開示用アドレス(利用者A宛アドレスや利用者B宛アドレス)に置換するので、メッセージを着信する利用者は通常の着信処理を行うだけで簡単に開示用アドレスを取得することが可能になる。また、メッセージを発信する利用者にとっては、開示用アドレスの利用から自らの実アドレスが開示されてしまう事態を回避することも可能になる。さらに、メッセージを着信した利用者は通常の返信処理を行うだけで、開示用アドレスを宛先とするメッセージを手軽に作成して発信することが可能になる。また、メッセージを返信する利用者にとっても、返信処理にともなう開示用アドレスの利用から自らの実アドレスが開示されてしまう事態を回避することも可能になる。
また、請求項4、14または19の発明によれば、生成した開示用アドレス(利用者A宛アドレスや利用者B宛アドレス)をメッセージ本文中に含んだアドレス生成通知用メッセージを利用者に送信するので、メッセージ本文中に含まれるアドレスを利用者に選択指示させてアドレス帳に登録する機能を有する一般的なメッセージ通信ソフトを利用するだけで、利用者は開示用アドレスを簡単にアドレス帳に登録することができ、開示用アドレスを宛先とするメッセージを手軽に作成して発信することが可能になる。
また、請求項5、15または20の発明によれば、他の利用者Bを介して間接的に生成される開示用アドレス(利用者A宛アドレス)の発行要求を利用者Aのシークレットコード(秘密情報)によって確認するので、利用者Aの意志に反して利用者A宛アドレスが生成される事態を防止し、各利用者は安全に開示用アドレスを取得することが可能になる。
また、請求項6の発明によれば、グループに属するメンバーそれぞれのシークレットコードを覚える代わりに、グループで一つのシークレットコードを覚えるだけで足りるので、例えば、会社等のあるグループに属するメンバーそれぞれを通信相手にして開示用アドレスを生成しようとする場合に、簡易に多くの開示用アドレスを生成することが可能になる。特に、グループの構成人数が多い場合に有効である。
また、請求項7の発明によれば、開示用アドレス(利用者A宛アドレスや利用者B宛アドレス)の不正な生成や改ざんを改ざん防止コードによって困難にするので、開示用アドレスを利用したメッセージ配送サービスの安全性を確保することが可能になる。また、着信者の識別情報を開示用アドレス内で開示するので、利用者は誰宛の開示用アドレスであるかを容易に把握することが可能になる。さらに、発信者限定に基づく転送可否の判定を行う前に改ざん防止コードの検証によって不正なメッセージを排除するので、転送可否の判定処理を高速化することが可能になる。
また、請求項8の発明によれば、開示用アドレス(利用者A宛アドレスや利用者B宛アドレス)の不正な生成や改ざんを暗号化によって困難にするので、開示用アドレスを利用したメッセージ配送サービスの安全性を確保することが可能になる。また、暗号化によって利用者の識別情報等を秘匿するので、利用者のプライバシーを保護することが可能になる。さらに、発信者限定に基づく転送可否の判定を行う前に復号化の成否によって不正なメッセージを排除するので、転送可否の判定処理を高速化することが可能になる。
また、請求項9の発明によれば、発信者限定以外の他の発信条件を満たさない不正なメッセージを排除することも可能になる。また、発信条件の判定に際してデータベース(発信条件を規定したDB)が必要ないので、データベースの管理負担を生じさせることなく、発信条件の判定処理を高速化することが可能になる。
また、請求項10の発明によれば、発信条件の管理負担を生じさせることなく、メッセージの発信を許可する期間、時間、回数などに応じた実用的な転送可否制御を行うことが可能になる。また、一旦生成した開示用アドレス(利用者A宛アドレスや利用者B宛アドレス)を利用不可能にしたいような場合には、これをブラックリストに登録することになるが、既に発信条件の許可期間が過ぎていればブラックリストに登録する必要はなく、また、既にブラックリストに登録されている開示用アドレスも発信条件の許可期間が過ぎれば削除可能であるので、ブラックリストが運用に応じて大きくなり続ける事態を防止することが可能になる。
以下に添付図面を参照して、この発明に係るメッセージ配送システム、メッセージ配送方法およびメッセージ配送プログラムの実施例を詳細に説明する。なお、以下では、本実施例で用いる主要な用語、本実施例に係るメッセージ配送システムの概要および特徴を説明した後に、種々の実施例(実施例1および2)を説明する。
[用語の説明]
最初に、本実施例で用いる主要な用語を説明する。本実施例で用いる「メッセージ」とは、利用者端末からSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)やSIP(Session Initiation Protocol)等によって発信されるメッセージのことであり、例えば、インターネットメールや携帯メール等の電子メールメッセージや、IP(Internet Protocol)電話の制御メッセージ、インスタントメッセージ、プレゼンス交換のメッセージ等のSIPメッセージなどがこれに該当する。
また、本実施例で用いる「実アドレス」とは、本実施例に係るメッセージ配信サービスを利用する利用者(メッセージの発信者、着信者)が当該サービスを利用する以前から本来的に有している通信用の連絡先のことであり、例えば、メールアドレスや、IP電話の電話番号などがこれに該当する。
なお、本実施例では、利用者Aの実アドレスを「アドレスA」と表記し、利用者Bの実アドレスを「アドレスB」と表記する。また、本実施例に係るメッセージ配信サービスにおいては、発信者によるメッセージの発信に際して、発信者の実アドレス(発信者アドレス)が利用され、着信者によるメッセージの着信に際して、着信者の実アドレス(着信者アドレス)が利用される。
また、本実施例で用いる「識別情報」とは、本実施例に係るメッセージ配信サービスを利用する利用者(若しくは当該利用者の実アドレス)を一意に識別する情報であり、いわゆるユーザIDや、実アドレスを一意に特定するアドレス識別子などがこれに該当する。なお、各利用者の識別情報と実アドレスとは1対1で対応付けられる。
また、本実施例で用いる「発信者限定情報」とは、後述する開示用アドレスを着信先とするメッセージの発信者を限定するための情報であり、例えば、発信者として限定される利用者の識別情報や、当該識別情報から生成したハッシュ値(特許請求の範囲に記載の「生成情報」に対応する。)などがこれに該当する。
また、本実施例で用いる「着信者特定情報」とは、後述する開示用アドレスを着信先とするメッセージの着信者を特定するための情報であり、例えば、着信者として特定される利用者の識別情報など、着信者の実アドレスを一意に特定することができる情報がこれに該当する。
また、本実施例で用いる「開示用アドレス(特許請求の範囲に記載の「利用者A宛アドレス」や「利用者B宛アドレス」に対応する。)」とは、上記の実アドレスとは別に、本実施例のメッセージ配信サービスによって発行される別アドレスのことであり、具体的には、図6−1に示すように、上記の着信者特定情報および発信者限定情報が埋め込まれて生成される。なお、本実施例では、利用者Aを着信者特定情報として利用者Bを発信者限定情報とする開示用アドレスを「利用者A宛アドレスTA」と表記し、利用者Bを着信者特定情報として利用者Aを発信者限定情報とする開示用アドレスを「利用者B宛アドレスTB」と表記する。
本実施例で用いる「シークレットコード(特許請求の範囲に記載の「秘密情報」に対応する。)」とは、各利用者に関する秘密情報であって、例えば、利用者Bから開示用アドレスの生成を持ち掛けられた利用者Aが、利用者A宛アドレスの生成を許可する旨の意思表示として利用者Bに開示するコードなど、ある利用者が他の利用者からアドレス生成許可をもらっていることを第三者(本実施例では開示用アドレス発行サーバ)に対して証明するための情報である。
[システムの概要および特徴]
続いて、本実施例に係るメッセージ配送システムの概要および特徴を説明する。本実施例に係るメッセージ配送システムは、概略的には、メールの着信先アドレスを生成するとともに、当該着信先アドレスを用いて発信者の利用者端末から発信されたメールを着信者の利用者端末に配送するものである。そして、ここで生成する着信先アドレスは、上記した開示用アドレス(利用者A宛アドレスTA、利用者B宛アドレスTB)であり、これによって、迷惑メッセージの排除、データベースのリソース削減、アドレス変更の連絡不要などを実現している点に主たる特徴がある。
これを簡単に説明すると、本実施例に係るメッセージ配送システムでは、メッセージ中継業者等が、本実施例のメッセージ配信サービスを利用する利用者の識別情報に対応付けて、各利用者の実アドレスをアドレステーブルに記憶する。そして、メッセージ中継業者等は、メールの着信者となる利用者Bの要求に応じて、利用者Aの発信者限定情報および利用者Bの着信者特定情報が埋め込まれた「利用者B宛アドレスTB」と、利用者Bの発信者限定情報および利用者Aの着信者特定情報が埋め込まれた「利用者A宛アドレスTA」とを所定の鍵を用いて生成する。なお、開示用アドレスの生成に用いられる鍵は、後述するメール転送に際しても、開示用アドレスの解析に用いられる。
このようにして生成された利用者A宛アドレスTAや利用者B宛アドレスTBは、利用者Aおよび利用者Bにそれぞれ付与される。そして、利用者Aが利用者Bにメールを送信する場合には、アドレスTBを着信先(Toアドレス)として用い、発信元(Fromアドレス)としては通常のようにアドレスAを用いたメールを作成して送信する。同様に、利用者Bが利用者Aにメールを送信する場合には、着信先をアドレスTAとするとともに発信元をアドレスBとしたメールを作成して送信する。
その一方で、かかるメールを受信するメッセージ中継業者等では、例えば、アドレスTBを宛先とするメールについては、アドレスTBを上記の鍵で解析して発信者限定情報(ハッシュ値)および着信者特定情報を抽出するとともに、抽出した着信者特定情報に対応するアドレスBをアドレステーブルから取得し、さらに、受信したメールの発信元アドレスを用いて検証用の発信者限定情報(ハッシュ値)を生成する。
さらに、メッセージ中継業者等は、抽出した発信者限定情報と検証用の発信者限定情報とが同一であれば、発信者限定の転送可否条件を満たすメールであるとして、メールの着信先をアドレスBに置換するとともに、メールの発信元を利用者A宛アドレスTAに置換し、このメールを利用者Bに転送する。なお、メッセージ中継業者等は、受信したメールの発信元がアドレスA以外であればメールの破棄等を行う。
上記してきたようなことから、本実施例によれば、開示用アドレス(利用者A宛アドレスや利用者Bアドレス)によって、利用者の実アドレスを秘匿したまま、発信者限定等の転送可否条件を満たすメッセージのみを利用者に転送するので、利用者への迷惑メッセージを排除することが可能になる。
また、本実施例によれば、メッセージ中継業者等が管理する鍵を用いて開示用アドレスを生成するので、利用者の識別情報を入手して迷惑メッセージを発信しようとする迷惑業者等の第三者による開示用アドレスの生成を困難にし、これによっても利用者への迷惑メッセージを排除することが可能になる。
また、本実施例によれば、開示用アドレスごとに発信者限定情報をデータベースで管理するのではなく、発信者限定情報を開示用アドレスに埋め込むので、開示用アドレスの作成数に比例してデータベースのリソースが大きくなることもなく、データベースのリソースをアドレステーブル分に抑えることが可能になる。
また、本実施例によれば、利用者の実アドレスではなく識別情報から開示用アドレスを生成するので、発信者や着信者の実アドレスに変更が生じても、アドレス変更を互いに連絡する必要や開示用アドレスを改めて生成する必要はなく、アドレステーブル(利用者の識別情報と実アドレスを対応付けたテーブル)に記憶された実アドレスを更新するだけで、正当な発信者は転送可否条件を満たすメッセージを継続して発信することができ、着信者は転送可否条件を満たすメッセージを継続して着信することが可能になる。
実施例1では、メールの配送サービスに本発明を適用した場合を例に挙げて説明する。なお、以下では、実施例1に係るメッセージ配送システムのシステム構成を説明した後に、システムを構成する各装置の構成、開示用アドレスの通知に至る処理手順、メールの転送に至る処理手順を説明し、最後に実施例1の効果等を説明する。
[システムの構成]
最初に、図1を用いて、実施例1に係るメッセージ配送システムのシステム構成を説明する。図1は、実施例1に係るメッセージ配送システムの全体構成を示すシステム構成図である。
同図に示すように、このメッセージ配送システムは、利用者A端末1と、利用者B端末2と、利用者Aメールサーバ3と、利用者Bメールサーバ4と、開示用アドレス発行サーバ10と、メール転送サーバ20と、データ管理サーバ30とを、ネットワーク(利用者AIP網5、利用者BIP網6、インターネット7、LAN8、ルータR、ファイアウォールFWなどによって形成される通信網)を介して通信可能に接続して構成される。
このうち、利用者A端末1および利用者B端末2(以下、適宜「利用者端末」と表記する。)は、少なくとも電子メールソフトがインストールされた、既知のパーソナルコンピュータやワークステーション、家庭用ゲーム機、インターネットTV、PDA、あるいは携帯電話やPHSの如き移動体通信端末などである。
より詳細には、利用者A端末1は、利用者Bとともに開示用アドレスの生成を要求する利用者Aが利用する端末であり、主として、開示用アドレス発行サーバ10から利用者B宛の開示用アドレスTBを入手する役割、このアドレスTBを着信先とする別名メールを作成して発信する役割、アドレスAを着信先とするメールを着信する役割などを有する。
また、利用者B端末2は、開示用アドレスの生成を要求する利用者Bが利用する端末であり、主として、開示用アドレス発行サーバ10にアクセスして開示用アドレスの生成を要求する役割、開示用アドレス発行サーバ10から利用者A宛の開示用アドレスTAを入手する役割、このアドレスTAを着信先とする別名メールを作成して発信する役割、アドレスBを着信先とするメールを着信する役割などを有する。
利用者Aメールサーバ3および利用者Bメールサーバ4は、いわゆる既知のメールサーバである。より詳細には、利用者Aメールサーバ3は、利用者A端末1からアドレスTBを着信先とする別名メール等を受け付けるとともに、アドレスAを着信先とするメールを利用者A端末1に送信する役割を有し、また、利用者Bメールサーバ4は、利用者B端末2からアドレスTAを着信先とする別名メール等を受け付けるとともに、アドレスBを着信先とするメールを利用者B端末2に送信する役割を有する。
データ管理サーバ30は、実施例1に係るメッセージ配送システムによる各種処理に必要なデータおよびプログラムを格納するデータベース装置であり、特に本発明に密接に関連するものとしては、図1に示すように、アドレステーブル31を備える。なお、アドレステーブル31は、特許請求の範囲に記載の「実アドレス記憶手段」および「秘密情報記憶手段」に対応する。
より詳細には、このアドレステーブル31は、図2に例示するように、実施例1のメッセージ配信サービスを利用する利用者(別名メールの発信者、着信者)の識別情報に対応付けて、各利用者の実アドレスと、認証用のパスワードと、秘密情報としてのシークレットコードとを記憶して構成される。なお、データ管理サーバ30は、利用者Aや利用者Bの要求に応じて、アドレステーブル31に記憶された実アドレス等を変更後の実アドレス等に更新登録する。
開示用アドレス発行サーバ10は、実施例1のメッセージ配信サービスを提供するメッセージ中継業者等の装置であり、主として、利用者B端末2から開示用アドレス発行要求を受け付けて開示用アドレス(アドレスTAやアドレスTB)を生成する役割や、生成したアドレスTAおよびアドレスTBを利用者B端末2および利用者A端末1にそれぞれ通知する役割などを有する。なお、開示用アドレス発行サーバ10および後述のメール転送サーバ20は、既知のサーバコンピュータで実現される。
メール転送サーバ20は、上記の開示用アドレス発行サーバ10と同様、メッセージ中継業者等の装置であり、主として、アドレスTAやアドレスTBを着信先とするメールを受信して発信者限定の転送条件を判定する役割、転送メールの発信元となるリプライアドレス(アドレスTAやアドレスTBと同じ。)を生成する役割、転送メールの発信元および着信先アドレスを置換する役割、アドレスが置換されたメールを転送する役割などを有する。以下に、実施例1の主たる特徴を担う開示用アドレス発行サーバ10およびメール転送センタ20の構成を詳細に説明する。
[開示用アドレス発行サーバの構成]
開示用アドレス発行サーバ10は、図1に示すように、本発明に密接に関連するものとして、通信部11と、ユーザ認証部12と、シークレットコード認証部13と、署名鍵保持部14と、開示用アドレス生成部15と、メッセージ作成部16とを備える。なお、開示用アドレス生成部15は、特許請求の範囲に記載の「アドレス生成手段」に対応し、メッセージ作成部16および通信部11は、特許請求の範囲に記載の「メッセージ生成通知手段」に対応する。
このうち、通信部11は、いわゆるHTTPの通信プロトコル等にしたがって、利用者A端末1や、利用者B端末2、データ管理サーバ30等との間における通信を制御する処理部である。具体的には、利用者端末からアクセス要求や、ユーザ認証要求、開示用アドレス発行要求などを受信する処理、アクセス応答(ユーザ認証ページ)や認証応答(開示用アドレス発行ページ)を利用者端末に送信する処理、生成したアドレスTAやアドレスTBを含んだメールを利用者端末に送信する処理などを実行する。
ユーザ認証部12は、開示用アドレスの発行を要求する利用者がメッセージ配信サービスを利用し得る正当な利用者であるか否かを認証する処理部である。具体的には、利用者端末から識別情報(ユーザ名)およびパスワードを含んだ認証要求を受け付けると、これに対応する識別情報およびパスワードがアドレステーブル31に記憶されているか否かを認証する。その結果、発信者の認証が成功すれば、その旨の情報を後述するシークレットコード認証部13に受け渡し、認証が失敗すれば、その旨を利用者端末に送信する。
シークレットコード認証部13は、開示用アドレスの発行を要求する利用者が通信相手からアドレス生成許可をもらっているか否かを認証する処理部である。具体的には、利用者端末から通信相手の識別情報およびシークレットコードを含んだ開示用アドレス発行要求を受け付けると、これに対応する識別情報およびシークレットコードがアドレステーブル31に記憶されているか否かを認証する。その結果、シークレットコードの認証が成功すれば、その旨の情報を後述する開示用アドレス生成部15に受け渡し、認証が失敗すれば、その旨を利用者端末に送信する。
署名鍵保持部14は、開示用アドレスの生成に用いる鍵(署名鍵)を記憶する手段であり、後述するメール転送サーバ20の署名鍵保持部22と同一値の鍵を記憶する。
開示用アドレス生成部15は、図6−1に例示するような、利用者Aの発信者限定情報、利用者Bの着信者特定情報、および、署名鍵を用いて生成された改ざん防止コードが埋め込まれた「利用者B宛アドレスTB」と、利用者Bの発信者限定情報、利用者Aの着信者特定情報、および、署名鍵を用いて生成された改ざん防止コードが埋め込まれた「利用者A宛アドレスTA」とを生成する処理部である。なお、開示用アドレスの生成処理については後に詳述する(図5参照)。
メッセージ作成部16は、図6−2に例示するような、生成した利用者B宛アドレスを本文中に含んだ利用者A宛のメールと、同じく生成した利用者A宛アドレスを本文中に含んだ利用者B宛のメールとを作成する処理部である。なお、作成されたメールは通信部11によって利用者A端末1および利用者B端末2にそれぞれ送信される。
[メール転送サーバの構成]
メール転送サーバ20は、図1に示すように、本発明に密接に関連するものとして、通信部21と、署名鍵保持部22と、転送判定部23(コード検証部23aおよび発信者検証部23b)と、転送処理部24(リプライアドレス生成部24aおよび実アドレス取得部24b)とを備える。なお、転送判定部22は、特許請求の範囲に記載の「転送判定手段」に対応し、転送処理部24は、特許請求の範囲に記載の「転送処理手段」に対応する。
このうち、通信部21は、利用者A端末1や利用者B端末2が発信および着信するメールを受信および送信する処理部である。具体的には、アドレスTBを着信先とするメールを利用者A端末1(より詳細には、利用者AがアドレスAで利用している利用者Aメールサーバ3)から受信する処理、アドレスBを着信先とするメールを利用者B端末2(より詳細には、利用者BがアドレスBで利用している利用者Bメールサーバ4)に送信する処理、アドレスTAを着信先とするメールを利用者B端末2から受信する処理、アドレスAを着信先とするメールを利用者A端末1に送信する処理などを実行する。
署名鍵保持部22は、着信したメールの着信先アドレスの解析に用いるとともに、リプライアドレスの生成に用いる鍵(署名鍵)を記憶する手段であり、上記の開示用アドレス発行サーバ10の署名鍵保持部14と同一値の鍵を記憶する。
転送判定部23は、着信したメールの発信元アドレスに対応付けてアドレステーブル31に記憶された識別情報、着信先アドレスに埋め込まれた発信者限定情報、および、署名鍵保持部22の署名鍵を用いてメールの転送可否を判定する処理部であり、具体的には、改ざん防止コードを検証するコード検証部23aと、発信者限定の転送条件を判定する発信者検証部23bとを備える。なお、メールの転送判定処理については後に詳述する(図8参照)。
転送処理部24は、リプライアドレス(転送されるメールの発信元を宛先とする開示用アドレスと同様。)を生成するリプライアドレス生成部24aと、着信者の実アドレスをアドレステーブル31から取得する実アドレス取得部24bとを備え、転送が許可されたメールの着信先アドレスを実アドレスに置換するとともに、発信元アドレスを開示用アドレスに置換して転送する処理部である。なお、メールの転送処理については後に詳述する(図9参照)。
[開示用アドレスの通知に至る処理手順]
次に、図3を用いて、開示用アドレスの通知に至る処理手順を説明する。図3は、開示用アドレスの通知に至る処理手順を示すシーケンス図である。なお、以下では、利用者Aからシークレットコードを事前に入手した利用者Bが、開示用アドレス発行サーバ10にアクセスして開示用アドレスの発行を要求する場合を例にして説明する。
同図に示すように、開示用アドレス発行サーバ10は、利用者B端末2からHTTP要求メッセージ形式のアクセス要求を受信すると(ステップS301)、HTTP応答メッセージ形式のユーザ認証ページを利用者B端末2に送信する(ステップS302)。
これに対して、図4−1に例示するような、識別情報(利用者Bのユーザ名)およびパスワードが入力されたHTTP要求メッセージ形式の認証要求を利用者B端末2から受信すると(ステップS303)、開示用アドレス発行サーバ10のユーザ認証部12は、アドレステーブル31を参照してユーザ認証を行う(ステップS304)。
その結果、ユーザの認証が成功すれば、開示用アドレス発行サーバ10は、HTTP応答メッセージ形式の開示用アドレス発行ページを利用者B端末2に送信する(ステップS305)。なお、ユーザの認証が失敗すれば、その旨を利用者B端末2に送信する。
これに対して、図4−2に例示するような、通信相手の識別情報(利用者Aのユーザ名)およびシークレットコードが入力されたHTTP要求メッセージ形式の開示用アドレス発行要求を利用者B端末2から受信すると(ステップS306)、開示用アドレス発行サーバ10のシークレットコード認証部13は、データ管理サーバ30のアドレステーブル31を参照してシークレットコード認証を行う(ステップS307)。
そして、このシークレットコードの認証も成功すれば、開示用アドレス発行サーバ10の開示用アドレス生成部15は、署名鍵保持部14の署名鍵を用いて、図6−1に例示するような、開示用アドレス(利用者B宛アドレスTBおよび利用者A宛アドレス)を生成する(ステップS308)。なお、開示用アドレスの生成処理については後に詳述する(図5参照)。
続いて、開示用アドレス発行サーバ10のメッセージ作成部16は、図6−2に例示するような、利用者B宛アドレスを本文中に含んだ利用者A宛のメールと、利用者A宛アドレスを本文中に含んだ利用者B宛のメールとを作成し、これらを利用者A端末1および利用者B端末2にそれぞれ送信する(ステップS309およびS310)。上述した一連の処理を経ることによって、利用者Aは利用者B宛アドレスTBを取得し、利用者Bは利用者A宛アドレスTAを取得することになる。
[開示用アドレスの生成処理]
次に、図5を用いて、図3に示した開示用アドレスの生成処理(図3のステップS308)を詳細に説明する。図5は、開示用アドレスの生成処理の詳細を示すフローチャートである。
なお、以下に示す着信者識別情報Rとは、利用者A宛アドレスTAの生成に際しては利用者Aの識別情報に該当するが、利用者B宛アドレスTBの生成に際しては利用者Bの識別情報に該当し、同様に、以下に示す発信者識別情報Sとは、利用者A宛アドレスTAの生成に際しては利用者Bの識別情報に該当するが、利用者B宛アドレスTBの生成に際しては利用者Aの識別情報に該当する。
同図に示すように、開示用アドレス発行サーバ10の開示用アドレス生成部15は、発信者識別情報Sのハッシュ値を求めた後に、このハッシュ値の下位30ビットをBASE32で符号化して、6文字の文字列V_Sを生成する(ステップS501)。
続けて、開示用アドレス生成部15は、着信者識別情報R(これが着信者特定情報に対応する。)と文字列V_S(これが発信者限定情報に対応する。)とを“.”で連結した文字列Kを生成した後に、署名鍵保持部14の署名鍵を用いて文字列Kの鍵付きハッシュ関数の値を求め、さらに、この値の下位20ビットをBASE32で符号化して、4文字の改ざん防止コードVを生成する(ステップS502)。
その後、開示用アドレス生成部15は、文字列Kと改ざん防止コードVとを連結した文字列を生成し、この文字列の後にドメイン名“@one-to-one.com”を付加した生成結果P(R,S)として、図6−1に例示するような開示用アドレスを生成する(ステップS503)。なお、実施例1の開示用アドレス生成部15では、利用者A宛アドレスTAおよび利用者B宛アドレスTBの生成に際して、上記したステップS501〜S503の処理をそれぞれ実行する。
[メールの転送に至る処理手順]
次に、図7を用いて、メールの転送に至る処理手順を説明する。図7は、メールの転送に至る処理手順を示すシーケンス図である。なお、以下では、利用者Bが利用者A宛アドレスTAを着信先アドレスとするメールを発信する場合を例に挙げて説明するが、利用者Aが利用者B宛アドレスTBを着信先アドレスとするメールを発信する場合も同様の処理手順である。
同図に示すように、メール転送サーバ20は、利用者B端末2から利用者Bメールサーバ4を介して、アドレスTAを着信先アドレス、アドレスBを発信元アドレスとするメールを受信する(ステップS701)。
そして、メール転送サーバ20の転送判定部23は、受信したメールに対する転送判定処理として、改ざん防止コードを検証するとともに、発信者限定の転送可否条件を判定する(ステップS702)。なお、かかるメールの転送判定処理については後に詳述する(図8参照)。
その結果、メールの転送条件を満たす場合には、メール転送サーバ20のメール転送部24は、メールの転送処理として、リプライアドレス(利用者B宛アドレスTB)を生成するとともに、着信先である利用者AのアドレスAをアドレステーブル31から取得し、さらに、転送が許可されたメールの着信先アドレスをアドレスAに置換するとともに、発信元アドレスを利用者B宛アドレスTBに置換し、置換後のメールを利用者A端末1に利用者Aメールサーバ3を介して転送する(ステップS703およびS704)。なお、かかるメールの転送処理については後に詳述する(図9参照)。
[メールの転送判定処理]
次に、図8を用いて、図7に示したメールの転送判定処理(図7のステップS702)を詳細に説明する。図8は、メールの転送判定処理の詳細を示すフローチャートである。
同図に示すように、メール転送サーバ20の転送判定部23は、改ざん防止コードの検証として以下の処理を実行する(ステップS801)。すなわち、転送判定部23のコード検証部23aは、到着メールの着信先アドレスTAのユーザ名部分の末尾から5文字目までの前半部分を文字列Kとして取得するとともに、末尾から4文字目以降の後半部分を文字列Vとして取得する。
そして、コード検証部23aは、署名鍵保持部22の署名鍵を用いて文字列Kの鍵付きハッシュ関数の値を求め、この値の下位20ビットをBASE32で符号化して4文字の文字列Tを求め、文字列Vと文字列Tとが一致するか否かを判定する。この判定で両者が一致する場合には、改ざん防止コードが正当であるとして、以下に示すステップS802の処理に進むが、両者が一致しない場合には、着信先アドレスTAが不正であるとみなしてメールが破棄される。
このような改ざん防止コードの検証に続いて、メール転送サーバ20の転送判定部23は、発信者検証として以下の処理を実行する(ステップS802)。すなわち、転送判定部23の発信者検証部23bは、到着メールの発信元アドレスであるアドレスBに対応する識別情報をアドレステーブル31から取得して文字列Bとし、さらに、上記のステップS501と同様の要領で、文字列Bのハッシュ値を求めた後に、このハッシュ値の下位30ビットをBASE32で符号化して、6文字の文字列T_Sを生成する。
そして、発信者検証部23bは、文字列Kの“.”より以降の部分を文字列V_Sとして取得し、この文字列V_Sと文字列T_Sとが一致するか否かを判定する。この判定で両者が一致する場合には、改ざん防止コードが正当であるとして、後述のメール転送処理に進むが、両者が一致しない場合には、不正な発信者からのメールであるとみなしてメールが破棄される。
[メールの転送処理]
次に、図9を用いて、図7に示したメールの転送処理(図7のステップS703)を詳細に説明する。図9は、メールの転送処理の詳細を示すフローチャートである。
同図に示すように、メール転送サーバ20の転送処理部24は、リプライアドレス生成として以下の処理を実行する(ステップS901)。すなわち、転送処理部24のリプライアドレス生成部24aは、到着メールの着信先アドレスTAのユーザ名部分の“.”より以前の文字列Aを新たに発信者識別情報Rとするとともに、発信者検証(図8のステップS802)で取得した発信者の識別情報を新たに着信者識別情報Sとし、図5を用いて説明した開示用アドレスの生成処理と同様の処理を行って、利用者B宛アドレスTBを生成する。
また、転送処理部24の実アドレス取得部24bは、文字列Aに示される識別情報に対応する実アドレスA(着信者である利用者AのアドレスA)をアドレステーブル31から取得する(ステップS902)。そして、転送処理部24は、到着メールの着信先アドレスをアドレスAに置換するとともに、発信元アドレスを利用者B宛アドレスTBに置換し、置換後のメールを利用者A端末1に利用者Aメールサーバ3を介して転送する(ステップS903)。
[実施例1の効果]
上述してきたように、実施例1によれば、迷惑メッセージの排除、データベースのリソース削減、アドレス変更の連絡不要などを実現することが可能になる。
また、実施例1によれば、一方の利用者だけが先に開示用アドレス(利用者A宛アドレスTAや利用者B宛アドレスTB)を取得する等の不公平を生じさせることなく、利用者双方が公平に同時期に開示用アドレスを取得することも可能になる。
また、実施例1によれば、利用者が着信するメッセージの発信元アドレスを実アドレスから開示用アドレス(利用者A宛アドレスTAや利用者B宛アドレスTB)に置換するので、メッセージを着信する利用者は通常の着信処理を行うだけで簡単に開示用アドレスを取得することが可能になる。さらに、メッセージを発信する利用者にとっては、開示用アドレスの利用から自らの実アドレスが開示されてしまう事態を回避することも可能になる。また、メッセージを着信した利用者は通常の返信処理を行うだけで、開示用アドレスを宛先とするメッセージを手軽に作成して発信することが可能になる。さらに、メッセージを返信する利用者にとっても、返信処理にともなう開示用アドレスの利用から自らの実アドレスが開示されてしまう事態を回避することも可能になる。
また、実施例1によれば、生成した開示用アドレス(利用者A宛アドレスTAや利用者B宛アドレスTB)をメッセージ本文中に含んだメールを利用者に送信するので、メッセージ本文中に含まれるアドレスを利用者に選択指示させてアドレス帳に登録する機能を有する一般的なメッセージ通信ソフトを利用するだけで、利用者は開示用アドレスを簡単にアドレス帳に登録することができ、開示用アドレスを宛先とするメッセージを手軽に作成して発信することが可能になる。
また、実施例1によれば、他の利用者Bを介して間接的に生成される開示用アドレス(利用者A宛アドレス)の発行要求を利用者Aのシークレットコード(秘密情報)によって確認するので、利用者Aの意志に反して利用者A宛アドレスが生成される事態を防止し、各利用者は安全に開示用アドレスを取得することが可能になる。
また、実施例1によれば、開示用アドレス(利用者A宛アドレスや利用者B宛アドレス)の不正な生成や改ざんを改ざん防止コードによって困難にするので、開示用アドレスを利用したメッセージ配送サービスの安全性を確保することが可能になる。また、着信者の識別情報を開示用アドレス内で開示するので、利用者は誰宛の開示用アドレスであるかを容易に把握することが可能になる。さらに、発信者限定に基づく転送可否の判定を行う前に改ざん防止コードの検証によって不正なメッセージを排除するので、転送可否の判定処理を高速化することが可能になる。
さて、これまで本発明の実施例1について説明したが、本発明は上述した実施例1以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下では実施例2として、(1)メッセージ、(2)開示用アドレス、(3)シークレットコード、(4)通知等、(5)システム構成等、にそれぞれ区分けして種々の異なる実施例を説明する。
(1)メッセージ
例えば、上記の実施例1では、メールの配送サービスに本発明を適用した場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、インターネットメールや携帯メール等の電子メールメッセージの他に、例えば、IP電話の制御メッセージ、インスタントメッセージ、プレゼンス交換のメッセージ等のSIPメッセージなど、着信先アドレスと発信元アドレスとを用いて配送されるメッセージであれば同様に適用することができる。
(2)開示用アドレス
例えば、上記の実施例1では、開示用アドレスに発信者限定情報として発信者識別情報のハッシュ値を埋め込む場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、発信者識別情報そのものを埋め込むようにしてもよい。なお、実施例1のように、発信者識別情報そのものではなくハッシュ値などの生成情報を埋め込むことで、開示用アドレスの不正な生成や改ざんを一層困難にすることが可能になる。
また、上記の実施例1では、発信者限定情報および改ざん防止コードの双方を開示用アドレスに埋め込む場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、発信者限定情報を用いて改ざん防止コードを生成し、改ざん防止コードのみを開示用アドレスに埋め込むことで、改ざん防止コードが発信者限定情報をも兼ねるようにしてもよい。これによって、開示用アドレスの生成処理や解析処理を高速化するとともに、実施例1よりも少ない文字情報の開示用アドレスを採用することが可能になる。
また、上記の実施例1では、署名鍵から生成した改ざん防止コードを用いて開示用アドレスを生成する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、発信者限定情報および着信者特定情報を署名鍵で暗号化することで開示用アドレスを生成するようにしてもよい。
すなわち、この場合には、メール転送サーバ20は、到着メールの発信元アドレスから発信者限定情報を復号化した上で、メッセージの転送可否を判定する。したがって、このような暗号化による開示用アドレスの生成によっても、開示用アドレスの不正な生成や改ざんを困難にし、開示用アドレスを利用したメッセージ配送サービスの安全性を確保することが可能になる。また、暗号化によって利用者の識別情報等を秘匿するので、利用者のプライバシーを保護することが可能になる。さらに、発信者限定に基づく転送可否の判定を行う前に復号化の成否によって不正なメッセージを排除するので、転送可否の判定処理を高速化することが可能になる。
また、上記の実施例1では、開示用アドレスに発信者限定情報を埋め込む場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、発信者限定情報の他に、メッセージの発信が満たすべき発信条件を開示用アドレスにさらに埋め込むようにしてもよい。
すなわち、この場合には、メール転送サーバ20は、到着メールの発信元アドレスに埋め込まれた発信条件をさらに用いて、メッセージの転送可否を判定する。したがって、このような発信条件を用いることで、発信者限定以外の他の発信条件を満たさない不正なメッセージを排除することも可能になる。また、発信条件の判定に際してデータベース(発信条件を規定したDB)が必要ないので、データベースの管理負担を生じさせることなく、発信条件の判定処理を高速化することが可能になる。
ここで、このような発信条件の具体例としては、メッセージの転送を許可する期間、時間、回数若しくはこれらの組み合わせ(例えば、2000年1月1日から有効期限までの日数を15ビットの整数値で表し、これをBASE32符号化して得られる3文字の文字列など)を開示用アドレスに埋め込むようにしてもよく、これによって、発信条件の管理負担を生じさせることなく、メッセージの発信を許可する期間、時間、回数などに応じた実用的な転送可否制御を行うことが可能になる。さらに、一旦生成した開示用アドレス(利用者A宛アドレスや利用者B宛アドレス)を利用不可能にしたいような場合には、これをブラックリストに登録することになるが、既に発信条件の許可期間が過ぎていればブラックリストに登録する必要はなく、また、既にブラックリストに登録されている開示用アドレスも発信条件の許可期間が過ぎれば削除可能であるので、ブラックリストが運用に応じて大きくなり続ける事態を防止することが可能になる。
また、上記の実施例1では、利用者Bの要求に応じて利用者B宛アドレスTBおよび利用者A宛アドレスTAの双方を生成する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、利用者B宛アドレスTBのみを生成するようにしてもよい。このように、利用者A宛アドレスの生成からは独立して利用者B宛アドレスを生成することで、一方向(利用者Aから利用者B)のメッセージ配送のみを早急に確立したい、一方向のメッセージ配送のみで十分である等の利用者の要求に対応することが可能になる。なお、この場合には、利用者B宛アドレスTBを着信先アドレスとするメールが利用者Aから利用者Bに転送される際に、上記したリプライアドレスとして利用者A宛アドレスTAが生成される。
(3)シークレットコード
例えば、上記の実施例1では、シークレットコードそのものを受け付けてアドレステーブル31のシークレットコードと比較する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、シークレットコードから生成した署名情報を受け付け、アドレステーブル31のシークレットコードから生成した検証用の署名情報と比較するようにしてもよい。
また、上記の実施例1では、シークレットコードを利用者識別情報に直接対応付ける場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、アドレステーブル31において、各利用者の識別情報に対応付けて各利用者が属するグループを特定するグループ特定情報を記憶し、さらに、各グループのグループ特定情報に対応付けて各グループの秘密情報を記憶するようにしてもよい。
すなわち、この場合には、開示用アドレス発行サーバ10は、利用者B端末2から、発信者として限定される利用者Aの識別情報、利用者Aが属するグループのグループ特定情報、および、当該グループの秘密情報を受け付け、当該受け付けた識別情報、グループ特定情報および秘密情報がアドレステーブル31に対応付けて記憶されていることを条件に、利用者A宛アドレスTAを生成する。これによって、グループに属するメンバーそれぞれのシークレットコードを覚える代わりに、グループで一つのシークレットコードを覚えるだけで足りるので、例えば、会社等のあるグループに属するメンバーそれぞれを通信相手にして開示用アドレスを生成しようとする場合に、簡易に多くの開示用アドレスを生成することが可能になる。特に、グループの構成人数が多い場合に有効である。
なお、上記の実施例1で説明したシークレットコードは必ずしも本発明に必須のものではなく、例えば、シークレットコードを受け付けることなく、アクセスを要求する利用者Bのユーザ認証のみを条件に利用者A宛アドレスTAを生成するようにしてもよい。また、これと同様に、上記の実施例1で説明したユーザ認証も本発明に必須のものではない。
(4)通知等
例えば、上記の実施例1では、生成した利用者A宛アドレスTAを利用者Bに通知するとともに、生成した利用者B宛アドレスTBを利用者Aに通知する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、要求者である利用者Bにのみ両方の開示用アドレスを通知する態様や、利用者Aおよび利用者Bの両者に両方の開示用アドレスを通知する態様などを採用するようにしてもよい。
また、生成した開示用アドレスの通知は必ずしもメールで行われる必要はなく、例えば、開示用アドレス発行サーバ10上で利用者に開示するなど、何らかの手段を介して利用者が開示用アドレスを取得する態様であればよい。
(5)システム構成等
また、上記の実施例1で説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を手動的におこなうこともでき、あるいは、手動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的におこなうこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報(特に、アドレステーブル31に記憶された情報等)については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、上記の実施例1で図示した各装置(開示用アドレス発行サーバ10、メール転送サーバ20、データ管理サーバ30など)の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
なお、上記の実施例1では、本発明を実現する各装置(特に、開示用アドレス発行サーバ10およびメール転送サーバ20)を機能面から説明したが、各装置の各機能はパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータにプログラムを実行させることによって実現することもできる。すなわち、本実施例1で説明した各種の処理手順は、あらかじめ用意されたプログラムをコンピュータに実行することによって実現することができる。そして、これらのプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することができる。さらに、これらのプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行することもできる。つまり、例を挙げれば、実施例1に示したような開示用アドレス発行サーバ10用プログラムや、メール転送サーバ20用プログラムを格納したCD−ROM(装置ごとに別個のCD−ROMであってもよい)を配布し、このCD−ROMに格納されたプログラムを各コンピュータが読み出して実行するようにしてもよい。
以上のように、本発明に係るメッセージ配送システム、メッセージ配送方法およびメッセージ配送プログラムは、メッセージの着信先アドレスを生成するとともに、発信者の利用者端末から発信されたメッセージを着信者の利用者端末に配送する場合に有用であり、特に、迷惑メッセージの排除、データベースのリソース削減、アドレス変更の連絡不要などを実現することに適する。
実施例1に係るメッセージ配送システムの全体構成を示すシステム構成図である。 アドレステーブルに記憶される情報の構成例を示す図である。 開示用アドレスの通知に至る処理手順を示すシーケンス図である。 ユーザ認証ページの構成例を示す図である。 開示用アドレス発行ページの構成例を示す図である。 開示用アドレスの生成処理の詳細を示すフローチャートである。 開示用アドレスの構成例を示す図である。 開示用アドレス通知メッセージの構成例を示す図である。 メールの転送に至る処理手順を示すシーケンス図である。 メールの転送判定処理の詳細を示すフローチャートである。 メールの転送処理の詳細を示すフローチャートである。
符号の説明
1 利用者A端末
2 利用者B端末
3 利用者Aメールサーバ
4 利用者Bメールサーバ
5 利用者AIP網
6 利用者BIP網
7 インターネット
8 LAN
10 開示用アドレス発行サーバ
11 通信部
12 ユーザ認証部
13 シークレットコード認証部
14 署名鍵保持部
15 開示用アドレス生成部
16 メッセージ作成部
20 メール転送サーバ
21 通信部
22 署名鍵保持部
23 転送判定部
23a コード検証部
23b 発信者検証部
24 転送処理部
24a リプライアドレス生成部
24b 実アドレス取得部
30 データ管理サーバ
31 アドレステーブル

Claims (20)

  1. メッセージの着信先アドレスを生成するとともに、発信者の利用者端末から発信されたメッセージを着信者の利用者端末に配送するメッセージ配送システムであって、
    前記メッセージの発信者および/または着信者となり得る各利用者を一意に識別する識別情報に対応付けて、各利用者の実アドレスを記憶する実アドレス記憶手段と、
    前記メッセージの発信者限定情報を示す利用者Aの識別情報若しくは当該識別情報から生成される生成情報、および、当該メッセージの着信者特定情報を示す利用者Bの識別情報が埋め込まれた利用者B宛アドレスを所定の鍵を用いて生成するアドレス生成手段と、
    前記利用者B宛アドレスを着信先アドレスとするメッセージを受け付け、前記実アドレス記憶手段に記憶された識別情報のうち当該メッセージの発信元アドレスに対応する識別情報を取得し、当該識別情報、前記着信先アドレスに埋め込まれた発信者限定情報、および、前記所定の鍵を用いて前記メッセージの転送可否を判定する転送判定手段と、
    前記転送判定手段によって前記メッセージの転送が許可された場合に、前記着信先アドレスに埋め込まれた着信者特定情報に対応する利用者Bの実アドレスを前記実アドレス記憶手段から取得し、前記着信先アドレスを当該利用者Bの実アドレスに置き換えて前記メッセージを転送する転送処理手段と、
    を備えたことを特徴とするメッセージ配送システム。
  2. 前記アドレス生成手段は、前記利用者B宛アドレスを生成する際に、前記メッセージの発信者限定情報を示す利用者Bの識別情報若しくは当該識別情報から生成される生成情報、および、当該メッセージの着信者特定情報を示す利用者Aの識別情報が埋め込まれた利用者A宛アドレスを前記所定の鍵を用いてさらに生成し、
    前記転送判定手段は、前記利用者A宛アドレスを着信先アドレスとするメッセージをさらに受け付け、前記実アドレス記憶手段に記憶された識別情報のうち当該メッセージの発信元アドレスに対応する識別情報を取得し、当該識別情報、前記着信先アドレスに埋め込まれた発信者限定情報、および、前記所定の鍵を用いて前記メッセージの転送可否をさらに判定し、
    前記転送処理手段は、前記転送判定手段によって前記メッセージの転送が許可された場合に、前記着信先アドレスに埋め込まれた着信者特定情報に対応する利用者Aの実アドレスを前記実アドレス記憶手段から取得し、前記着信先アドレスを当該利用者Aの実アドレスに置き換えて前記メッセージをさらに転送することを特徴とする請求項1に記載のメッセージ配送システム。
  3. 前記転送判定手段によって前記利用者B宛アドレスを着信先アドレスとするメッセージの転送が許可された場合に、当該メッセージに対する返信メッセージの発信者限定情報を示す利用者Bの識別情報若しくは当該識別情報から生成される生成情報、および、当該返信メッセージの着信者特定情報を示す利用者Aの識別情報が埋め込まれた利用者A宛アドレスを前記所定の鍵を用いて生成し、さらに、前記転送判定手段によって前記利用者A宛アドレスを着信先アドレスとするメッセージの転送が許可された場合に、当該メッセージに対する返信メッセージの発信者限定情報を示す利用者Aの識別情報若しくは当該識別情報から生成される生成情報、および、当該返信メッセージの着信者特定情報を示す利用者Bの識別情報が埋め込まれた利用者B宛アドレスを前記所定の鍵を用いてさらに生成するリプライアドレス生成手段をさらに備え、
    前記転送処理手段は、前記着信先アドレスを前記利用者Bの実アドレスに置き換えて前記メッセージを転送する際に、当該メッセージの発信元アドレスを前記リプライアドレス生成手段によって生成された利用者A宛アドレスに置き換え、および/または、前記着信先アドレスを前記利用者Aの実アドレスに置き換えて前記メッセージを転送する際に、当該メッセージの発信元アドレスを前記リプライアドレス生成手段によって生成された利用者B宛アドレスに置き換えることを特徴とする請求項1または2に記載のメッセージ配送システム。
  4. 前記アドレス生成手段によって利用者B宛アドレスおよび/または利用者A宛アドレスが生成された場合に、当該利用者B宛アドレスまたは利用者A宛アドレスを含んだアドレス生成通知用のメッセージを作成し、当該メッセージを発信者限定情報に示される利用者Aまたは利用者Bの利用者端末に送信するアドレス生成通知手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1または2に記載のメッセージ配送システム。
  5. 各利用者の識別情報に対応付けて各利用者に関する秘密情報を記憶する秘密情報記憶手段をさらに備え、
    前記アドレス生成手段は、アドレス生成の要求者である利用者Bの利用者端末から、通信相手として指定される利用者Aの識別情報および秘密情報を受け付け、当該受け付けた識別情報および秘密情報が前記秘密情報記憶手段に対応付けて記憶されていることを条件に、前記利用者A宛アドレスを生成することを特徴とする請求項2に記載のメッセージ配送システム。
  6. 前記秘密情報記憶手段は、各利用者の識別情報に対応付けて各利用者が属するグループを特定するグループ特定情報を記憶するとともに、各グループのグループ特定情報に対応付けて各グループの秘密情報を記憶し、
    前記アドレス生成手段は、着信者として特定される利用者Bの利用者端末から、発信者として限定される利用者Aの識別情報、利用者Aが属するグループのグループ特定情報、および、当該グループの秘密情報を受け付け、当該受け付けた識別情報、グループ特定情報および秘密情報が前記秘密情報記憶手段に対応付けて記憶されていることを条件に、前記利用者A宛アドレスを生成することを特徴とする請求項5に記載のメッセージ配送システム。
  7. 前記アドレス生成手段および/またはリプライアドレス生成手段は、前記所定の鍵を用いて生成された改ざん防止コードを埋め込んで、前記利用者B宛アドレスおよび/または利用者A宛アドレスを生成し、
    前記転送判定手段は、前記メッセージの発信元アドレスに埋め込まれた改ざん防止コードの正当性を検証した上で、前記メッセージの転送可否を判定することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載のメッセージ配送システム。
  8. 前記アドレス生成手段および/またはリプライアドレス生成手段は、前記発信者を限定するための識別情報若しくは生成情報および前記着信者を特定するための識別情報を前記所定の鍵で暗号化して、前記利用者B宛アドレスおよび/または利用者A宛アドレスを生成し、
    前記転送判定手段は、前記メッセージの発信元アドレスから前記発信者を限定するための識別情報若しくは生成情報を復号化した上で、前記メッセージの転送可否を判定することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載のメッセージ配送システム。
  9. 前記アドレス生成手段および/またはリプライアドレス生成手段は、前記利用者B宛アドレスおよび/または利用者A宛アドレスの生成に際して、前記メッセージの発信が満たすべき発信条件をさらに埋め込み、
    前記転送判定手段は、前記メッセージの発信元アドレスに埋め込まれた発信条件をさらに用いて、前記メッセージの転送可否を判定することを特徴とする請求項1〜8のいずれか一つに記載のメッセージ配送システム。
  10. 前記アドレス生成手段および/またはリプライアドレス生成手段は、前記メッセージの転送を許可する期間、時間、回数若しくはこれらの組み合わせを、前記発信条件として埋め込むことを特徴とする請求項9に記載のメッセージ配送システム。
  11. アドレス発行サーバと、データ管理サーバと、メッセージ転送サーバと、利用者端末とがネットワークを介して接続されたシステムにおいて、メッセージの着信先アドレスを生成するとともに、発信者の利用者端末から発信されたメッセージを着信者の利用者端末に配送するメッセージ配送方法であって、
    前記データ管理サーバが、前記メッセージの発信者および/または着信者となり得る各利用者を一意に識別する識別情報に対応付けて、各利用者の実アドレスを実アドレス記憶手段に格納する実アドレス格納工程と、
    前記アドレス発行サーバが、前記メッセージの発信者限定情報を示す利用者Aの識別情報若しくは当該識別情報から生成される生成情報、および、当該メッセージの着信者特定情報を示す利用者Bの識別情報が埋め込まれた利用者B宛アドレスを所定の鍵を用いて生成するアドレス生成工程と、
    前記メッセージ転送サーバが、前記利用者B宛アドレスを着信先アドレスとするメッセージを受け付け、前記実アドレス記憶手段に記憶された識別情報のうち当該メッセージの発信元アドレスに対応する識別情報を取得し、当該識別情報、前記着信先アドレスに埋め込まれた発信者限定情報、および、前記所定の鍵を用いて前記メッセージの転送可否を判定する転送判定工程と、
    前記メッセージ転送サーバが、前記転送判定工程によって前記メッセージの転送が許可された場合に、前記着信先アドレスに埋め込まれた着信者特定情報に対応する利用者Bの実アドレスを前記実アドレス記憶手段から取得し、前記着信先アドレスを当該利用者Bの実アドレスに置き換えて前記メッセージを転送する転送処理工程と、
    を含んだことを特徴とするメッセージ配送方法。
  12. 前記アドレス生成工程は、前記利用者B宛アドレスを生成する際に、前記メッセージの発信者限定情報を示す利用者Bの識別情報若しくは当該識別情報から生成される生成情報、および、当該メッセージの着信者特定情報を示す利用者Aの識別情報が埋め込まれた利用者A宛アドレスを前記所定の鍵を用いてさらに生成し、
    前記転送判定工程は、前記利用者A宛アドレスを着信先アドレスとするメッセージをさらに受け付け、前記実アドレス記憶手段に記憶された識別情報のうち当該メッセージの発信元アドレスに対応する識別情報を取得し、当該識別情報、前記着信先アドレスに埋め込まれた発信者限定情報、および、前記所定の鍵を用いて前記メッセージの転送可否をさらに判定し、
    前記転送処理工程は、前記転送判定工程によって前記メッセージの転送が許可された場合に、前記着信先アドレスに埋め込まれた着信者特定情報に対応する利用者Aの実アドレスを前記実アドレス記憶手段から取得し、前記着信先アドレスを当該利用者Aの実アドレスに置き換えて前記メッセージをさらに転送することを特徴とする請求項11に記載のメッセージ配送方法。
  13. 前記メッセージ転送サーバが、前記転送判定工程によって前記利用者B宛アドレスを着信先アドレスとするメッセージの転送が許可された場合に、当該メッセージに対する返信メッセージの発信者限定情報を示す利用者Bの識別情報若しくは当該識別情報から生成される生成情報、および、当該返信メッセージの着信者特定情報を示す利用者Aの識別情報が埋め込まれた利用者A宛アドレスを前記所定の鍵を用いて生成し、さらに、前記転送判定工程によって前記利用者A宛アドレスを着信先アドレスとするメッセージの転送が許可された場合に、当該メッセージに対する返信メッセージの発信者限定情報を示す利用者Aの識別情報若しくは当該識別情報から生成される生成情報、および、当該返信メッセージの着信者特定情報を示す利用者Bの識別情報が埋め込まれた利用者B宛アドレスを前記所定の鍵を用いてさらに生成するリプライアドレス生成工程をさらに含み、
    前記転送処理工程は、前記着信先アドレスを前記利用者Bの実アドレスに置き換えて前記メッセージを転送する際に、当該メッセージの発信元アドレスを前記リプライアドレス生成工程によって生成された利用者A宛アドレスに置き換え、および/または、前記着信先アドレスを前記利用者Aの実アドレスに置き換えて前記メッセージを転送する際に、当該メッセージの発信元アドレスを前記リプライアドレス生成工程によって生成された利用者B宛アドレスに置き換えることを特徴とする請求項11または12に記載のメッセージ配送方法。
  14. 前記アドレス発行サーバが、前記アドレス生成工程によって利用者B宛アドレスおよび/または利用者A宛アドレスが生成された場合に、当該利用者B宛アドレスまたは利用者A宛アドレスを含んだアドレス生成通知用のメッセージを作成し、当該メッセージを発信者限定情報に示される利用者Aまたは利用者Bの利用者端末に送信するアドレス生成通知工程をさらに含んだことを特徴とする請求項11または12に記載のメッセージ配送方法。
  15. 前記データ管理サーバが、各利用者の識別情報に対応付けて各利用者に関する秘密情報を秘密情報記憶手段に格納する秘密情報格納工程をさらに含み、
    前記アドレス生成工程は、アドレス生成の要求者である利用者Bの利用者端末から、通信相手として指定される利用者Aの識別情報および秘密情報を受け付け、当該受け付けた識別情報および秘密情報が前記秘密情報記憶手段に対応付けて記憶されていることを条件に、前記利用者A宛アドレスを生成することを特徴とする請求項12に記載のメッセージ配送方法。
  16. メッセージの着信先アドレスを生成するとともに、発信者の利用者端末から発信されたメッセージを着信者の利用者端末に配送する方法をコンピュータに実行させるメッセージ配送プログラムであって、
    前記メッセージの発信者および/または着信者となり得る各利用者を一意に識別する識別情報に対応付けて、各利用者の実アドレスを実アドレス記憶手段に格納する実アドレス格納手順と、
    前記メッセージの発信者限定情報を示す利用者Aの識別情報若しくは当該識別情報から生成される生成情報、および、当該メッセージの着信者特定情報を示す利用者Bの識別情報が埋め込まれた利用者B宛アドレスを所定の鍵を用いて生成するアドレス生成手順と、
    前記利用者B宛アドレスを着信先アドレスとするメッセージを受け付け、前記実アドレス記憶手段に記憶された識別情報のうち当該メッセージの発信元アドレスに対応する識別情報を取得し、当該識別情報、前記着信先アドレスに埋め込まれた発信者限定情報、および、前記所定の鍵を用いて前記メッセージの転送可否を判定する転送判定手順と、
    前記転送判定手順によって前記メッセージの転送が許可された場合に、前記着信先アドレスに埋め込まれた着信者特定情報に対応する利用者Bの実アドレスを前記実アドレス記憶手段から取得し、前記着信先アドレスを当該利用者Bの実アドレスに置き換えて前記メッセージを転送する転送処理手順と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とするメッセージ配送プログラム。
  17. 前記アドレス生成手順は、前記利用者B宛アドレスを生成する際に、前記メッセージの発信者限定情報を示す利用者Bの識別情報若しくは当該識別情報から生成される生成情報、および、当該メッセージの着信者特定情報を示す利用者Aの識別情報が埋め込まれた利用者A宛アドレスを前記所定の鍵を用いてさらに生成し、
    前記転送判定手順は、前記利用者A宛アドレスを着信先アドレスとするメッセージをさらに受け付け、前記実アドレス記憶手段に記憶された識別情報のうち当該メッセージの発信元アドレスに対応する識別情報を取得し、当該識別情報、前記着信先アドレスに埋め込まれた発信者限定情報、および、前記所定の鍵を用いて前記メッセージの転送可否をさらに判定し、
    前記転送処理手順は、前記転送判定手順によって前記メッセージの転送が許可された場合に、前記着信先アドレスに埋め込まれた着信者特定情報に対応する利用者Aの実アドレスを前記実アドレス記憶手段から取得し、前記着信先アドレスを当該利用者Aの実アドレスに置き換えて前記メッセージをさらに転送することを特徴とする請求項16に記載のメッセージ配送プログラム。
  18. 前記転送判定手順によって前記利用者B宛アドレスを着信先アドレスとするメッセージの転送が許可された場合に、当該メッセージに対する返信メッセージの発信者限定情報を示す利用者Bの識別情報若しくは当該識別情報から生成される生成情報、および、当該返信メッセージの着信者特定情報を示す利用者Aの識別情報が埋め込まれた利用者A宛アドレスを前記所定の鍵を用いて生成し、さらに、前記転送判定手順によって前記利用者A宛アドレスを着信先アドレスとするメッセージの転送が許可された場合に、当該メッセージに対する返信メッセージの発信者限定情報を示す利用者Aの識別情報若しくは当該識別情報から生成される生成情報、および、当該返信メッセージの着信者特定情報を示す利用者Bの識別情報が埋め込まれた利用者B宛アドレスを前記所定の鍵を用いてさらに生成するリプライアドレス生成手順をさらにコンピュータに実行させ、
    前記転送処理手順は、前記着信先アドレスを前記利用者Bの実アドレスに置き換えて前記メッセージを転送する際に、当該メッセージの発信元アドレスを前記リプライアドレス生成手順によって生成された利用者A宛アドレスに置き換え、および/または、前記着信先アドレスを前記利用者Aの実アドレスに置き換えて前記メッセージを転送する際に、当該メッセージの発信元アドレスを前記リプライアドレス生成手順によって生成された利用者B宛アドレスに置き換えることを特徴とする請求項16または17に記載のメッセージ配送プログラム。
  19. 前記アドレス生成手順によって利用者B宛アドレスおよび/または利用者A宛アドレスが生成された場合に、当該利用者B宛アドレスまたは利用者A宛アドレスを含んだアドレス生成通知用のメッセージを作成し、当該メッセージを発信者限定情報に示される利用者Aまたは利用者Bの利用者端末に送信するアドレス生成通知手順をさらにコンピュータに実行させることを特徴とする請求項16または17に記載のメッセージ配送プログラム。
  20. 各利用者の識別情報に対応付けて各利用者に関する秘密情報を秘密情報記憶手段に格納する秘密情報格納手順をさらにコンピュータに実行させ、
    前記アドレス生成手順は、アドレス生成の要求者である利用者Bの利用者端末から、通信相手として指定される利用者Aの識別情報および秘密情報を受け付け、当該受け付けた識別情報および秘密情報が前記秘密情報記憶手段に対応付けて記憶されていることを条件に、前記利用者A宛アドレスを生成することを特徴とする請求項17に記載のメッセージ配送プログラム。
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