JP3908050B2 - ロール紙検査装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、帯状紙を円筒状の芯部に巻回して形成されたロール紙の長さを短時間に効率良く測定することができるロール紙検査装置であって、特にトイレットペーパロール,キッチンペーパロール等の長さを常に安定した高い精度で測定することができるロール紙検査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に帯状紙を円筒状の芯部に巻回して形成されたトイレットペーパロール,キッチンペーパロール等のロール紙はその長手方向の長さを例えば「1巻何m」等のように表示されて市場に流通されるものであり、このようなロール紙の需要者はこの長さの表示を目安にして購入の判断をしている。従って、ロール紙の製造業者はその製品の品質を一定に保つための出荷時の検査の項目として、その紙質の検査だけでなくロール紙の長さの検査も適時行う必要がある。
【0003】
このようなロール紙の長さの検査方法として従来より多用されている方法としては、ロール紙の質量を測定して基準値に達しているか否かを判断するという方法、ロール紙の長さをメージャー等の測定器で1つ1つ測定する方法、そのロール紙が一定間隔毎にミシン目よって区切られたシートが形成されている場合にはそのシートの何枚かを切り離してその個々のシート長を測定してシート長の平均値を算出しその値に全体のシート枚数を掛けてそのロール紙の全体の長さを算出する方法等が実施されてきた。
【0004】
しかしながら、ロール紙の質量を測定する方法では、測定する場所によって湿度が異なることによって測定されるロール紙の水分含有量が異なったり、巻回する際に付与する張力が異なったりすることによって正確な長さを算出することができないという欠点があり、またロール紙の長さをメージャー等の測定器で測定する方法では、一つ一つ人間の手によって測定するのでロール紙の長さが長い場合には非常に時間がかかって非効率であるばかりでなく、測定する人間によって測定する際に付与する張力が異なってしまうので測定精度にバラツキがあるという欠点があり、またそのロール紙が一定間隔毎にミシン目よって区切られたシートで形成されている場合にシート長の平均値を算出してその値に全体のシート枚数を掛けてそのロール紙の全体の長さを算出する方法では、ロール紙を巻回する際に帯状紙に張力を付与して巻回しているので、そのシートを何枚か切り離すことにより切り離されたシートは張力が開放されて縮むためロール紙の長さが実際にロール状に巻回された状態と比較して短くなる傾向があり、測定精度に問題があるという欠点があった。
【0005】
また、検査対象のロール紙がクレープ紙のように伸縮性が高い場合には、帯状紙に付与されている張力の大きさによってその測定長さに大きなバラツキが生じてしまうという欠点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、かかる従来技術の欠点を解消し、帯状紙を円筒状の芯部に巻回して形成されたロール紙の長さを短時間に効率良く測定することができ、特にトイレットペーパロール,キッチンペーパロール等の長さを常に安定した高い精度で測定できるロール紙検査装置を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは前記課題を解決すべく鋭意研究の結果、帯状紙を円筒状の芯部に巻回して形成されたロール紙の長さを測定するに際して、帯状紙を弛まないように巻出し自在に支持し、巻き出す帯状紙との摩擦係数が大きな素材より成る送りベルトによって巻き出された帯状紙を送り出して、その送りベルト上に送り出されて来る帯状紙が検出されてから帯状紙が未検出となるまでの間に送りベルトが走行した距離を測定する機構を設ければ、帯状紙との摩擦係数が大きな素材より成る送りベルトによって帯状紙を送り出すのでトイレットペーパ,キッチンペーパ等のロール紙の長さを短時間に効率良く自動的にしかも常に安定して高い精度で測定することができることを究明して本発明を完成したのである。
【0008】
即ち本発明は、帯状紙を円筒状の芯部に巻回して形成されたロール紙の長さを測定するロール検査装置であって、該ロール紙の芯部内に挿通され該ロール紙の帯状紙を巻出し自在に支持する支持軸と、該支持軸に支持されたロール紙から巻き出される帯状紙の弛み防止具と、駆動手段によって共に同速で同方向に回転駆動される導入ローラ及び該導入ローラに隣接して並設されている送出しローラと、該導入ローラ及び該送出しローラに支持される案内ローラと、該送出しローラ及び該送出しローラと略水平な位置に平行に設けられている導出ローラの外周面にそれぞれ形成されている凹溝に係合し且つその外面が該送出しローラ及び該導出ローラの外周面と同一面を成す状態で張設されており帯状紙との摩擦係数が大きな素材より成る送りベルトと、該導出ローラの回転角度を電気信号に変換して送信する回転角度測定手段と、該送出しローラと該導出ローラとの間に配備されていて該送りベルト上を該送りベルトと共に移動してくる帯状紙の存在を検出して検出信号を送信する検出手段と、該検出手段から検出信号を受信すると該回転角度測定手段から受信した電気信号によって長さを算出する演算を開始して該検出手段から検出信号を受信しなくなると演算を終了する演算手段と、該演算手段により算出された長さを表示する表示手段とから構成されていることを特徴とするロール紙検査装置である。
【0009】
また、導出ローラの送出しローラと反対側の下方に、更に帯状紙の巻込み防止手段が設けられていれば、導出ローラより帯状紙が送り出される際に導出ローラ又は導出ローラと送出しローラとの外周面にそれぞれ形成されている凹溝に係合し且つその外面が該送出しローラと該導出ローラとの外周面と同一面を成す状態で張設されている送りベルトに帯状紙が巻き込まれることなく排出できるので好ましく、またその帯状紙の巻込み防止手段が、導出ローラと該導出ローラの送出しローラと反対側の下方に設置されている巻込み防止ローラとの外周面にそれぞれ形成されている凹溝に係合し且つその外面が少なくとも該導出ローラの外周面と同一面を成す状態で張設されていて帯状紙との摩擦係数が大きな素材より成る巻込み防止ベルトであれば、更に確実に帯状紙が巻き込まれることを防止をできるので好ましいことも究明したのである。
【0010】
更に支持軸が、挿通されたロール紙の芯部を該支持軸の両端から挿入される一対の保持具で挟み込むように保持して該支持軸に係止されるする支持軸であれば、支持軸に支持されたロール紙から帯状紙が巻き出される際にロール紙が支持軸上で左右に振られることを防止できるので、ロール紙から安定して帯状紙を巻き出すことができて好ましいことも究明したのである。
【0011】
【発明の実施の態様】
以下、図面により本発明に係るロール紙検査装置について詳細に説明する。
図1は本発明に係るロール紙検査装置の1実施例の斜視説明図、図2は図1に示したロール紙検査装置における帯状紙とローラとの動作を模式的に示す説明図、図3は本発明に係るロール紙検査装置における支持軸の1実施例の正面説明図である。
【0012】
図面中、1は帯状紙1aを円筒状の芯部1bに巻回して形成されたトイレットペーパロール,キッチンペーパロール等のロール紙であり、後述する支持軸2に支持されて巻き出された帯状紙1aの長手方向の長さを測定される本発明装置の検査対象物品である。
【0013】
2はロール紙1の芯部1b内に挿通されロール紙1の帯状紙1aを巻出し自在に支持する支持軸であって、ロール紙1に巻回されている帯状紙1aを後述する導入ローラ4へ巻き出されるように支持する役目を果たすものである。そして、図1に示す如くこの支持軸2の上方には支持軸2に支持されたロール紙1から巻き出される帯状紙1aの弛み防止具2aが設けられており、この弛み防止具2aは帯状紙1aが導入ローラ4へ巻き出される際に巻き出される帯状紙1aに弛みが生じない程度の小さな一定の安定した張力を付与することによって安定した測定結果を得られるようにするためのものである。この弛み防止具2aとしては、ロール紙1の外周面を支持軸2の軸心方向へ軽く押圧するものであれば何でもよいが、支持軸2に支持されるロール紙1の材質や形状等に応じて最適な押圧力に調整されていることが望ましい。
【0014】
そして支持軸2が、挿通されたロール紙1の芯部1bを支持軸2の両端から挿入される一対の保持具2bで挟み込むように保持して支持軸2に係止される支持軸である態様の場合には、この保持具2bが支持軸2に外嵌できるように中央に貫通孔が形成された円盤状に形成されており、支持軸2に挿通されたロール紙1の両側面を狭持するように支持軸2の両端縁よりこの保持具2bを挿入すれば、ロール紙1が支持軸2上を左右に振られることを防止できるので好ましいが、図3に示す如く一対の保持具2bが互いに対向する側へ向かうにつれてその直径が小さくなるように形成されていれば、ロール紙1を支持軸2に挿通した後にこの保持具2bを支持軸2の両端縁より挿入する際にこの保持具2bをロール紙1の芯部1b内に挿入してこのロール紙1を狭持すると共に支持軸2に係止させることによって様々な直径の芯部1bのロール紙1にも対応することができるので好ましいのである。なお、この保持具2bを用いない場合は支持軸2はロール紙1の芯部1bの内径より小さな直径の丸棒でその両端が固定されていればよいが、この保持具2bを用いる場合は支持軸2はその両端を軸受等で回転自在に支持されている。
【0015】
3は後述する導入ローラ4及びこの導入ローラ4に隣接して並設されている後述する送出しローラ5を共に同速で同方向に回転駆動させる駆動手段であり、この駆動手段3は図1に示す如く送出しローラ5とベルトによって連動されていて共に同速で同方向に回転する導入ローラ4にベルトによって回転駆動力が伝達されるように構成されていても、また図示しないが回転駆動力が伝達される1つのベルトで導入ローラ4及び送出しローラ5が共に回転駆動させるように構成されていてもよい。そしてこの駆動手段3としては、一般的なDCモータ等を用いてもよいが、回転速度の制御が容易であるインバータ制御によるACモータ等を用いれば、検査対象のロール紙1の材質や特性に合わせて回転速度を制御したり、ロール紙1の帯状紙1aの巻き出し開始時にはゆっくりと回転数が上がるように回転速度を制御することによって測定開始時における帯状紙1aに対する過剰な負荷による帯状紙1aの破断を防止したりすることができるので好ましい。
【0016】
4は駆動手段3によって後述する送出しローラ5と共に同速で同方向に回転駆動する導入ローラであって、導入された帯状紙1aを後述する送出しローラ5の方向へ帯状紙1aを安定して送り出すと共に後述する案内ローラ6を送出しローラ5とで支持する役目を成すものである。
【0017】
5は導入ローラ4に隣接して並設されており駆動手段3によって導入ローラ4と共に同速で同方向に回転駆動される送出しローラであって、外周面に後述する送りベルト8が係合して張設されるための凹溝5aが形成されており、駆動手段3からの回転駆動力を後述する送りベルト8に付与すると共に後述する案内ローラ6を支持する役目を果たすものである。
【0018】
6は導入ローラ4及び送出しローラ5に支持される案内ローラであり、図1及び図2に示す如く帯状紙1aを介して導入ローラ4及び送出しローラ5と接しており、導入ローラ4及び送出しローラ5の回転駆動力により導入ローラ4及び送出しローラ5とは反対方向に回転せしめられることによって、上方より押圧している帯状紙1aを後述する送りベルト8上に案内する役目を果たすのである。
【0019】
7は送出しローラ5と略水平な位置に設けられている導出ローラであって、外周面に後述する送りベルト8が係合して張設される凹溝7aが形成されており、送出しローラ5が回転して送りベルト8が駆動されることによりこの導出ローラ7は送出しローラ5と共に同速で同方向に回転駆動せしめられる。
なお、この導出ローラ7と後述する帯状紙1aの巻込み防止手段13の巻込み防止ローラ13aとの間に巻込み防止ベルト13cが張設される場合には、この導出ローラ7の外周面に更に凹溝7bが形成される。
【0020】
8は送出しローラ5及びこの送出しローラ5と略水平な位置に設けられている導出ローラ7の外周面にそれぞれ形成されている凹溝5a,7aに係合し且つその外面が送出しローラ5及び導出ローラ7の外周面とそれぞれ同一面を成す状態で張設されており帯状紙1aとの摩擦係数が大きな素材より成る送りベルトであり、案内ローラ6と送出しローラ7との間より送り出された帯状紙1aはこの送りベルト8上を送りベルト8と同速度で移動せしめられるのである。そして、この送りベルト8が帯状紙1aとの摩擦係数が大きな素材より成る送りベルト8であることにより、送り出される帯状紙1aがクレープ紙のような材質のものであってこの送りベルト8との接触面積がフラットな帯状紙1aより少ないとしても、帯状紙1aはこの送りベルト8との間に生ずる大きな摩擦力によって滑ることなく確実に送り出されるので、常に安定して高い精度の測定を行うことができるのである。
【0021】
この送りベルト8としては、送り出される帯状紙1aとの摩擦係数が大きな素材であれば特に限定されないが、安価なゴムのような素材が好ましく使用できる。またこの送りベルト8は送り出される帯状紙1aを支持した状態で移動させることが必要であるので、図1に示す如くベルトを2本並列させて張設されていると、送りベルト8と帯状紙1aとの接触面積が増してより大きな摩擦力を得ることができるばかりでなく、後述する検出手段10として光電管や近接センサ等の非接触式のセンサ等を用いる際にその検出手段10を2本の送りベルト8間に設置できるので好ましいのである。
【0022】
9は導出ローラ7の回転角度を電気信号に変換して送信する回転角度測定手段であり、この回転角度測定手段9から送信される電気信号によって後述する演算手段11が帯状紙1aの長さを算出するのである。この回転角度測定手段9としては、入力された回転角度をパルス信号やディジタル信号等の電気信号に変換するロータリエンコーダ等が好ましく用いられる。そして、この回転角度測定手段9は図1に示す如く導出ローラ7に直接連結されてその回転角度を測定するように構成されていても、また図示しないが回転角度測定手段9から送信される電気信号量を増大させて導出ローラ7の回転角度の測定精度を向上させるために回転角度測定手段9が導出ローラ7よりも多く回転するようにプーリとタイミングベルトやギヤ等の回転力伝達手段で回転角度測定手段9と導出ローラ7とを連結するようにして構成されていてもよい。
【0023】
10は送出しローラ5と導出ローラ7との間に配備されていて送りベルト8上を送りベルト8と共に移動してくる帯状紙1aの存在を検出して検出信号を送信する検出手段であり、光電管や近接センサ等の非接触式のセンサ等を用いることが好ましい。
【0024】
この検出手段10は、送りベルト8上を送りベルト8と共に移動してくる帯状紙1aの存在を検出すると後述する演算手段11へ検出信号を送信して後述する演算手段11に長さを算出する演算を開始させ、そして送りベルト8上を送りベルト8と共に移動してくる帯状紙1aの存在がなくなると後述する演算手段11へ検出信号の送信を停止するので、後述する演算手段11は長さを算出する演算を終了させるのである。このように検出手段10の検出信号によって後述する演算手段11が帯状紙1aの長さを算出する演算の開始と終了とを制御されるので、自動的に帯状紙1aの長さを測定することができるのである。
【0025】
11は検出手段10から検出信号を受信すると回転角度測定手段9から受信した電気信号によって長さを算出する演算を開始して検出手段10から検出信号を受信しなくなると演算を終了する演算手段であり、IC等の電子部品から成る演算装置やシーケンサ等で構成されている。
【0026】
この演算手段11が送りベルト8上を送りベルト8と共に移動してくる帯状紙1aの長さを算出する方法としては、例えば回転角度測定手段9が1回転毎に50パルスを発生するロータリエンコーダであって導出ローラー7の外周の円周の長さが100mmである場合には、回転角度測定手段9は送出しローラ5と導出ローラ7との外周面にそれぞれ形成されている凹溝5a,7aに係合し且つその外面が送出しローラ5及び導出ローラ7の外周面と同一面を成す状態で張設されている送りベルト8が2mm移動する毎に1パルスが発生することになるので、演算手段11が検出手段10から検出信号を受信すると回転角度測定手段9から発生されるパルス数の積算を開始すると共に積算したパルス数に2mmを掛けた値、即ち帯状紙1aの算出された長さを後述する表示部12で同時に表示させるので、後述する表示部12は送りベルト8上を帯状紙1aが送りベルト8と共に移動してくるにつれて後述する表示部12に表示される帯状紙1aの長さの値が増してくるのである。そして、送りベルト8上を送りベルト8と共に移動してくる帯状紙1aが終端に達して検出手段10から検出信号が送信されなくなるとその時点で演算手段11は演算を終了して、その終了した時点での帯状紙1aの長さの値が後述する表示部12に表示される。
【0027】
12は演算手段11により算出された長さを表示する表示手段であって、液晶表示パネルやCRT等と算出された長さを表示するための電子回路等とで構成されており、図1に示す如く演算手段11と同一の筐体に設けてあっても、また演算手段11とは別の場所に設けてあってもよいのである。
【0028】
13は導出ローラ7の送出しローラ5と反対側の下方に更に設けられていることがある帯状紙1aの巻込み防止手段であり、送りベルト8上を送りベルト8と共に移動してくる帯状紙1aが導出ローラ7や送りベルト8に巻き込まれることを防止して帯状紙1aを下方に導く役目を果たすものである。
【0029】
この帯状紙1aの巻込み防止手段13は単に導出ローラ7の送出しローラ5と反対側の下方に設けられた板状や棒状等の部材より成るものであってもよいが、図1及び図2に示す如く帯状紙1aの巻込み防止手段13が導出ローラ7とこの導出ローラ7の送出しローラ5と反対側の下方に設置されている巻込み防止ローラ13aとの外周面にそれぞれ形成されている凹溝7b,13bに係合し且つその外面が少なくとも導出ローラ7の外周面と同一面を成す状態で張設されている帯状紙1aとの摩擦係数が大きな素材より成る巻込み防止ベルト13cであれば、この巻込み防止ベルト13cと巻込み防止ローラ13aとが導出ローラ7により回転駆動されて巻込み防止ベルト13c上を帯状紙1aが巻込み防止ベルト13cと共に移動されるので、更に確実に帯状紙1aが巻き込まれることを防止できるので好ましいのである。
【0030】
次に、このような構造の本発明に係るロール紙検査装置の操作について説明する。
先ず、検査対象のロール紙1の帯状紙1aを巻出し自在となるようにに支持軸2にロール紙1を支持させる操作を行う。この操作はロール紙1の芯部1b内に支持軸2を挿通することによって行うが、支持軸2が挿通されたロール紙1の芯部1bを支持軸2の両端から挿入される一対の保持具2bで挟み込むように保持する態様であって且つこの保持具2bが互いに対向する側へ向かっていくにつれてその直径が小さくなるように形成されている場合には、図3に示す如くロール紙1の芯部1b内に支持軸2を挿通した後に、この一対の保持具2bをそれぞれ支持軸2の両端縁から芯部1b内に達してそれ以上挿入できなくなるまで挿入して支持軸2に係止させてロール紙1を狭持する。
【0031】
次いで、支持軸2に支持されている巻き出し自在なロール紙1に弛み防止具2aを装着した後にロール紙1に巻回された帯状紙1aの始端を送りベルト8上にまで巻き出す操作を行う。この操作は、導入ローラ4側より帯状紙1aの始端を導入して帯状紙1aの上面が案内ローラ6と接するように送出しローラ5及び送出しローラ5と導出ローラ7との間に張設されている送りベルト8上にまで帯状紙1aの始端が来るようにして行うが、この際に案内ローラ6が持ち上げることが可能である態様の場合には案内ローラ6を持ち上げて案内ローラ6と導入ローラ4及び送出しローラ5との間に巻き出された帯状紙1aの始端を送出しベルト8上まで達するようにして挿入した後に持ち上げた案内ローラ6を導入ローラ4及び送出しローラ5との間に帯状紙1aをに接するように降ろせばよいのである。
【0032】
また、案内ローラ6が持ち上げることができない態様の場合には、帯状紙1aの始端を導入ローラ4と案内ローラ6との間に滑り込ませるように挿入した後に導入ローラ4を帯状紙1aの始端が案内ローラ6と送出しローラ5との間に挿入されるように手等で帯状紙1aが送りベルト8方向へ向かうように回転させればよいのである。
【0033】
このようにして検査対象のロール紙1を本発明装置で自動的に検査することができる状態に準備した後に、駆動手段3によって導入ローラ4,案内ローラ6,送出しローラ5,送りベルト8,導出ローラ7,更に巻込み防止ローラ13a及び巻込み防止ベルト13cが存在する場合には巻込み防止ベルト13c及び巻込み防止ローラ13aを駆動させて、図1及び図2に示す如くロール紙1から巻き出した帯状紙1aを導入ローラ4から案内ローラ6及び送出しローラ5を経て送りベルト8と共に移動させて導出ローラ7に至るように移動させてロール紙1の長さを測定する操作を行う。
【0034】
即ち、帯状紙1aの始端が送りベルト8上を送りベルト8と共に移動して送出しローラ5と導出ローラ7との間に配備されている検出手段10にて検出されると、検出手段10は演算手段11に検出信号を送信して演算手段11は回転角度測定手段9から受信した電気信号によって送りベルト8上を送りベルト8と共に移動してくる帯状紙1aの長さを算出する演算を開始すると共にその算出された長さを表示手段12に表示させる。このように連続的に巻き出された帯状紙1aの長さの測定結果は表示手段12によってリアルタイムに表示される。
【0035】
しかる後に、ロール紙1に巻回された帯状紙1aが総て巻き出されると、帯状紙1aの終端は送りベルト8上を送りベルト8と共に移動して送出しローラ5と導出ローラ7との間に配備されている検出手段10上を通過するので、検出手段10は演算手段11に検出信号を送信しなくなるから、演算手段11は回転角度測定手段9から受信した電気信号によって送りベルト8上を送りベルト8と共に移動してくる帯状紙1aの長さを算出する演算を終了する。
【0036】
かくして演算手段11によるロール紙1の長さの演算が終了すると、演算が終了した時点の長さの測定結果が表示手段12に表示されるので、ロール紙1の長手方向の長さを表示手段12によって確認することができるのである。
【0037】
【発明の効果】
以上に詳述した如く、本発明に係るロール紙検査装置は、帯状紙を円筒状の芯部に巻回して形成されたロール紙の長さを測定するに際して、ロール紙の帯状紙との摩擦係数が大きな素材より成る送りベルトによって巻回された帯状紙を送り出して、その送りベルト上に送り出された帯状紙が検出されてから帯状紙が未検出となるまでの間に送りベルト上を走行した距離を測定する機構が設けられているので、ロール紙の長さを短時間に効率良く自動的に測定することができ、また帯状紙との摩擦係数が大きな素材より成る送りベルトによって帯状紙を送り出すので、測定対象のロール紙がクレープ紙であっても常に安定して高い精度で測定することができるのである。
【0038】
また、導出ローラの送出しローラと反対側の下方に更に巻込み防止手段が設けられていれば、導出ローラより帯状紙が送り出される際に導出ローラや導出ローラと送出しローラとの間に張設されている送りベルトに帯状紙が巻き込まれる現象を発生させることなく排出できるので好ましく、また巻込み防止手段が導出ローラとこの導出ローラの送出しローラと反対側の下方に設置されている巻込み防止ローラとの外周面にそれぞれ形成されている凹溝に係合し且つその外面が少なくとも導出ローラの外周面と同一面を成す状態で張設されていて帯状紙との摩擦係数が大きな素材より成る巻込み防止ベルトであれば、更に確実に帯状紙が巻き込まれることを防止をできるのである。
【0039】
更に保持軸が、挿通されたロール紙の芯部を保持軸の両端から挿入される一対の保持具で挟み込むように保持する保持軸であれば、保持軸に保持されたロール紙から帯状紙が巻き出される際にロール紙が保持軸上を左右に振られることを防止できるので、ロール紙から安定して帯状紙を巻き出すことができるのである。
【0040】
このような種々の効果を奏する本発明に係るロール紙検査装置の製紙分野に貢献する価値は非常に大きなものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るロール紙検査装置の1実施例の斜視説明図である。
【図2】図1に示したロール紙検査装置における帯状紙とローラとの動作を模式的に示す説明図である。
【図3】本発明に係るロール紙検査装置における保持軸の1実施例の正面説明図である。
【符号の説明】
1 ロール紙
1a 帯状紙
1b 芯部
2 保持軸
2a 弛み防止具
2b 保持具
3 駆動手段
4 導入ローラ
5 送出しローラ
5a 凹溝
6 案内ローラ
7 導出ローラ
7a 凹溝
7b 凹溝
8 送りベルト
9 回転角度測定手段
10 検出手段
11 演算手段
12 表示手段
13 巻込み防止手段
13a 巻込み防止ローラ
13b 凹溝
13c 巻込み防止ベルト
Claims (4)
- 帯状紙(1a)を円筒状の芯部(1b)に巻回して形成されたロール紙(1)の長さを測定するロール検査装置であって、該ロール紙(1)の芯部(1b)内に挿通され該ロール紙(1)の帯状紙(1a)を巻出し自在に支持する支持軸(2)と、該支持軸(2)に支持されたロール紙(1)から巻き出される帯状紙(1a)の弛み防止具(2a)と、駆動手段(3)によって共に同速で同方向に回転駆動される導入ローラ(4)及び該導入ローラ(4)に隣接して並設されている送出しローラ(5)と、該導入ローラ(4)及び該送出しローラ(5)に支持される案内ローラ(6)と、該送出しローラ(5)及び該送出しローラ(5)と略水平な位置に平行に設けられている導出ローラ(7)の外周面にそれぞれ形成されている凹溝(5a,7a)に係合し且つその外面が該送出しローラ(5)及び該導出ローラ(7)の外周面と同一面を成す状態で張設されており帯状紙(1a)との摩擦係数が大きな素材より成る送りベルト(8)と、該導出ローラ(7)の回転角度を電気信号に変換して送信する回転角度測定手段(9)と、該送出しローラ(5)と該導出ローラ(7)との間に配備されていて該送りベルト(8)上を該送りベルト(8)と共に移動してくる帯状紙(1a)の存在を検出して検出信号を送信する検出手段(10)と、該検出手段(10)から検出信号を受信すると該回転角度測定手段(9)から受信した電気信号によって長さを算出する演算を開始して該検出手段(10)から検出信号を受信しなくなると演算を終了する演算手段(11)と、該演算手段(11)により算出された長さを表示する表示手段(12)とから構成されていることを特徴とするロール紙検査装置。
- 導出ローラ(7)の送出しローラ(5)と反対側の下方に、更に帯状紙(1a)の巻込み防止手段(13)が設けられている請求項1に記載のロール紙検査装置。
- 帯状紙(1a)の巻込み防止手段(13)が、導出ローラ(7)と該導出ローラ(7)の送出しローラ(5)と反対側の下方に設置されている巻込み防止ローラ(13a)との外周面にそれぞれ形成されている凹溝(7b,13b)に係合し且つその外面が少なくとも該導出ローラ(7)の外周面と同一面を成す状態で張設されていて帯状紙(1a)との摩擦係数が大きな素材より成る巻込み防止ベルト(13c)である請求項2に記載のロール紙検査装置。
- 支持軸(2)が、挿通されたロール紙(1)の芯部(1b)を該支持軸(2)の両端から挿入される一対の保持具(2b)で挟み込むように保持して該支持軸(2)に係止される支持軸である請求項1から3までの何れか1項に記載のロール紙検査装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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