JP3906084B2 - Tilt steering device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ステアリング装置に関する。特に、ステアリングホイールを位置調節可能なチルトステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
チルトステアリング装置では、例えば、ステアリングコラムの下部が、チルト支軸の回りに揺動可能に車体に支持される。このために、車体に固定された固定ブラケットの一対の側板間に、ステアリングコラムに固定されたコラムブラケットの一対の側板が配置され、これら両ブラケットの側板を貫通してチルト支軸が配置されている。
【0003】
チルト支軸は、ボルトとこれを通す円筒形状のカラーとを有している。ボルトは固定ブラケットの一対の側板を締め付け、この側板間にカラーが挟持される。カラーはコラムブラケットの側板の挿通孔を摺動可能に挿通している。
しかし、カラーとコラムブラケットの側板との間のがたつきを生じることがある。また、このがたつきを抑制しつつ、カラーとコラムブラケットの側板との間の摩擦を抑制するために、カラーの外周と挿通孔の周縁部との間に別途樹脂製の環状部材を介在させているものもあるが、このような環状部材がパイプと別に必要なので、部品点数が多くなる傾向にあり、ステアリング装置が高価になる。
【0004】
そこで、本発明の目的は、上述の技術的課題を解決し、がたつきや摩擦の発生を抑制できて、しかも安価なチルトステアリング装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
請求項1に記載の発明は、チルト支軸の回りにチルト調節可能なチルトステアリング装置において、車体に固定されると共にチルト支軸を支持する車体側ブラケットと、チルト支軸の回りに揺動自在に支持され、ステアリングコラムに固定されるコラム側ブラケットとを備え、車体側およびコラム側ブラケットの一方が一対の外側側板を含むと共に他方が一対の内側側板を含み、チルト支軸は、両ブラケットの側板を貫通して連結するための連結軸と、この連結軸により内部を挿通され、一対の内側側板の挿通孔を貫通して一対の外側側板間に挟持され、弾性的に縮径可能な断面C字形形状のカラーとを含み、上記各内側側板の挿通孔に、衝撃吸収時にカラーを相対移動させるための延設溝が延設され、この延設溝の溝幅は挿通孔の直径よりも小さくされていることを特徴とする。
【0006】
この発明によれば、弾力的に縮径可能なカラーが挿通孔の内周に確実に沿うので、挿通孔内での径方向のカラーのがたつきのない状態でカラーを組み込むことができる。このカラーを一対の外側側板間に挟持することでカラーの弾性による拡径力を抑えるので、チルト調節時の挿通孔の内周とカラーとの間の摩擦を小さく抑制することができる。しかも、カラーとは別に従来のがたつき防止用部品を設けずに済み、部品点数を少なくできる。その結果、チルトステアリング装置を安価にできる。
【0008】
また、各内側側板の挿通孔に、衝撃吸収時にカラーを相対移動させるための延設溝が延設され、この延設溝の溝幅は挿通孔の直径よりも小さくされている。これにより、簡単な構造にて安価に衝撃吸収機構を組み込むことができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1において、上記カラーに形成されたすり割りが、衝撃吸収時にカラーが進む向きに開放されていることを特徴とする。これにより、延設溝に進入させる際に、カラーをスムーズに変形させることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2において、上記挿通孔に連なる上記延設溝の入口部分が、挿通孔に向かってテーパ状に拡げられていることを特徴とする。これにより、カラーを延設溝に進入させ易くできる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態のチルトステアリング装置(以下、単にステアリング装置ともいう。)を図面を参照しつつ説明する。図1は、上述のステアリング装置の概略構成を示す側面視での模式図である。
ステアリング装置1は、車輪(図示せず)を操向するためにステアリングホイール2の動きを伝達するステアリングシャフト3と、このステアリングシャフト3を内部に通して回転自在に支持するステアリングコラム4とを有している。ステアリングシャフト3の一方の端部5にステアリングホイール2が連結されている。ステアリングシャフト3の他方の端部6には、図示しない一体回転可能な自在継手、中間軸等を介して、ピニオン、ラック軸等を含む舵取り機構が連結されている。ステアリングホイール2が回されると、その回転がステアリングシャフト3、自在継手、中間軸等を介して舵取り機構に伝達され、これにより車輪を操向することができる。
【0010】
本ステアリング装置1は、ステアリングホイール2の位置を上下方向および前後方向に調節できるように、車体7(一点鎖線で一部を図示。)に取り付けられている。例えば、ステアリングホイール2の位置を標準的な位置にしたときに、ステアリングホイール2を上側となるようにして、ステアリングシャフト3の軸方向(以下単に軸方向ともいう。)を、車両の前後方向に対して斜めに配置される。なお、以下では、上述の標準的な位置でのステアリングシャフト3の軸方向を水平にして前後方向に沿わせた状態を基に方向を説明する。また、各図には、前後方向および軸方向(矢印S参照)、左右方向(矢印Y参照)、および上下方向(矢印Z参照)を図示している。
【0011】
ステアリングコラム4は、ステアリングシャフト3を回転自在に支持するための筒状部材としてのコラムジャケット8と、このコラムジャケット8の前側の端部近傍に溶接により固定されて車体7に取り付けるためのロワブラケット9と、コラムジャケット8の軸方向の中間部に固定されて車体7に取り付けるためのアッパブラケット10とを有している。コラムジャケット8は、ステアリングシャフト3の大部分を収容しつつ軸方向に位置決めした状態で回転自在に複数、例えば、2つの軸受(図示せず)により支持する。
【0012】
また、ステアリング装置1は、ステアリングコラム4を車体7に取り付けるための2つの取付構造11,12を有している。この取付構造11,12により、ステアリングコラム4をチルト支軸13の中心軸線の周りに揺動させ傾けることにより、運転者の体格や運転姿勢等に応じてステアリングホイール2の高さ位置を調節するチルト調節機能と、ステアリングホイール2をステアリングシャフト3の軸方向に位置調節するテレスコピック調節機能とを実現している。
【0013】
取付構造11は、ステアリングコラム4に固定されるコラム側ブラケットとしての上述のロワブラケット9と、このロワブラケット9に対応して配置され車体7に固定される車体側ブラケットとしての下部固定ブラケット14と、下部固定ブラケット14に支持されて両ブラケット9,14の間に介在する上述のチルト支軸13とを有している。このチルト支軸13の回りにロワブラケット9が揺動自在に支持される。
【0014】
取付構造12は、上述のアッパブラケット10と、このアッパブラケット10に対応して配置され車体7に固定される上部固定ブラケット15と、上部固定ブラケット15に支持されて両ブラケット10,15の間に介在する支軸16とを有している。
アッパブラケット10は、一対の側板を有し、各側板には軸方向に延びる横長孔からなる挿通孔が形成されている。また、上部固定ブラケット15は一対の側板を有し、各側板には軸方向と直交する縦方向に延びる縦長孔からなる挿通孔が形成されている。両ブラケット10,15の挿通孔を支軸16が挿通している。支軸16には、ステアリングコラム4の姿勢を解除可能にロックするためのロック機構17が設けられている。
【0015】
ロック機構17は、上部固定ブラケット15およびアッパブラケット10の側板同士を押圧するためのカム機構(図示せず)と、このカム機構を操作するための操作レバー18とを有している。操作レバー18を操作すると、カム機構により、両ブラケット10,15の側板同士が押圧されて、ステアリングコラム4を所定の保持力で保持し、チルトロックを達成できる。また、逆の操作により、保持状態を解除することができる。解除状態で、ステアリングコラム4は、チルト支軸13の回りに揺動自在にチルト調節可能とされ、また、チルト支軸13および支軸16により案内されつつ軸方向にスライド移動させてテレスコピック調節可能とされている。
【0016】
特に、本発明の実施形態では、取付構造11が、位置調節時の操作力を小さく抑えつつ、がたつきを抑制し、しかも、その構造を簡素化されている。
取付構造11では、図2および図3に示すように、車体側ブラケットとしての下部固定ブラケット14が一対の外側側板としての側板30(以下、外側側板30ともいう。)を有する。また、コラム側ブラケットとしてのロワブラケット9が一対の内側側板としての側板35(以下、内側側板35ともいう。)を有する。チルト支軸13は、両ブラケット9,14の側板35,30を貫通して連結するためのボルトからなる連結軸19と、この連結軸19にねじ込まれるナット20と、連結軸19の軸部23により内部を挿通され弾性的に縮径可能な断面C字形形状の単一のカラー21とを有する。カラー21は、一対の内側側板35の挿通孔としての長孔36を貫通し、且つ一対の外側側板30間に挟持される。連結軸19の頭部22とナット20とは外側側板30の外側に配置される。
【0017】
カラー21は、チルト支軸13の延びる方向に長い長尺の略筒形状の部材である。カラー21の長手方向(以下、単に長手方向ともいう。)を切るカラー21の断面形状は、略円弧形状をなす。一対の円弧端同士の間に所定間隔を開けるように、単一の溝状のすり割り40が形成されている。すり割り40は、カラー21の内周と外周とを貫通し、長手方向に平行に延び、この方向についての両端部が開放されて、カラー21の全長にわたり形成され、また、カラー21の円弧端同士が近接して対向し、断面形状が略円形をなすようにされている。
【0018】
カラー21は、弾性部材、例えば、金属材料等により形成されている。カラー21は、内側側板35の挿通孔に挿入される前の弾性変形されていない自然状態で外径が相対的に大径となり、長孔36に挿入されることにより、弾性変形されて縮径されて、長孔36内に配置された状態で、拡径するような弾性復元力を伴って、内側側板35の長孔36の周縁部と当接する。このとき、カラー21の外径が、長孔36の幅(寸法L1参照)に合わせて自律的に調節される。
【0019】
このように、断面C字形形状とされ弾力的に縮径可能なカラー21が長孔36の内周に確実に沿うので、長孔36内でのカラー21の径方向についてのカラー21のがたつきのない状態で、カラー21を組み込むことができる。このカラー21を一対の外側側板30間に挟持することでカラー21の弾性による拡径力を抑えるので、チルト調節時の長孔36の内周とカラー21との間の摩擦を小さく抑制することができる。しかも、カラー21とは別に従来のがたつき防止用部品を設けずに済み、部品点数を少なくできる。その結果、チルトステアリング装置を安価にできる。
【0020】
特に、カラー21が断面が開いたC字形形状なので、断面が閉じた円形のカラーに比べて、径方向に弾性変形させ易く、例えば、カラー21等に低精度部品を用いた場合であってもその寸法誤差を吸収でき、安価にするのに好ましい。
特に、カラー21が一対の内側側板35を挿通し且つ単一部品からなる場合には、部品点数を最小にできて好ましい。なお、複数個のカラー21を、連結軸19を挿通させてチルト支軸13の軸方向に沿って並べる構成も考えられる。
【0021】
カラー21の形成方法は、板金加工法、パイプ材にすり割りを加工する方法等の公知の方法を利用できる。特に、カラー21は、板金により形成されるのが好ましい。すなわち、断面C字形形状のカラー21であれば、金属板から安価に形成できる。しかも、金属板は、カラー21の形状、肉厚、大きさ等の設計自由度をパイプ材に比べて高め易く、挟持されて固定されるときにかかる力に耐えることができる強度を容易に達成できる。
【0022】
カラー21は、内側側板35の長孔36に挿通されて長孔36の周縁部に当接した状態で、ナット20が連結軸19に締め込まれることにより、一対の外側側板30に挟持されて、これによる摩擦で固定されている。
一方、カラー21が外側側板30に固定されない状態では、カラー21の弾性力が長孔36の周縁部に常にかかるので、カラー21と内側側板35とが押圧状態で摺動し、摩擦や摩耗が大きくなることが懸念される。これに対して、本実施の形態では、上述のようにカラー21は一対の外側側板30に固定されるので、カラー21の弾性による拡径力が長孔36の内周に及ぼされることを確実に防止でき、チルト調節時の摩擦が増大することを確実に抑制できる。また同様に、摩耗が増大することや、剛性が低下することを確実に抑制できる。
【0023】
また、外側側板30がカラー21を固定し且つ車体7に固定される場合には、カラー21を安定させて固定できるので、ステアリングコラム4を位置調節する際にスムーズに操作できて好ましい。
カラー21を挟持状態で固定するには、上述の連結軸19とナット20とからなる締め付け手段の他、公知の方法を利用できる。
また、本実施の形態では、上述の締め付け手段により、左右方向についての側板30,35同士のがたつきをも抑制することができる。
【0024】
カラー21は、チルト支軸13の延びる方向に外側側板30同士の間隔を規制し、側板30と側板35との間の摩擦、ひいては、位置調節する際の操作力が過度に大きくならないようにする。
ロワブラケット9の一対の内側側板35は、所定間隔を空けて対向して平行に配置され、一対の内側側板35の上端部同士が接続板37により接続され、また、下端部がコラムジャケット8の外周に固定されている。一対の内側側板35の外側となる左右両側に外側側板30が隣接して配置されている。外側側板30は、上端部で車体の所定部に固定され、自由端寄りの部分に円形孔からなる挿通孔31が形成されている。カラー21の長尺寸法は、内側側板35の外側面同士の間隔とほぼ同じに形成されている。連結軸19が、両ブラケット9,14の4つの挿通孔を挿通し、連結軸19のボルトのおねじにナット20をねじ込むことにより、連結軸19の頭部22とナット20との間に、一対の外側側板30およびカラー21が押圧されて締め付けられる。これにより、カラー21と外側側板30とが当接し、その間のがたつきを防止できるとともに、隣接する両側板30,35を互いに沿わせて、その間のがたつきを抑制できる。
【0025】
内側側板35の挿通孔としての横長孔36は、テレスコピック調節の調節範囲に対応した長さで軸方向に延びていて、テレスコピック調節時にカラー21を相対移動させるようにされている。このように、挿通孔を長孔36にするという簡単な構造にて安価にテレスコピック調節が可能となる。
テレスコピック調節する場合、カラー21のすり割り40を長孔36の延びる方向に向けて開放するのが好ましい。これにより、すり割り40の周縁部が長孔36の周縁部と引っかからずに、カラー21をスムーズに移動できる。
【0026】
なお、本チルトステアリング装置1から、テレスコピック調節機能を省略する構成も考えられる。この場合、挿通孔を長孔36にする必要はなく、例えば、加工が容易で安価な円形孔に形成すればよい。
また、本ステアリング装置1は、衝突時の衝撃を吸収するための衝撃吸収機構を有している。この衝撃吸収機構は、衝突時にステアリングコラム4が車体7に対して前方に相対移動するのに伴って衝撃を吸収する。また、アッパブラケット10の横長孔が、テレスコピック調節範囲よりも長く形成されて、衝突時にステアリングコラム4を軸方向に移動できるようにされている。
【0027】
衝撃吸収機構は、図3および図4に示すように、上述のチルト調節用のチルト支軸13と、このチルト支軸13が挿通する一対のブラケット9,14とを有する。各内側側板35の挿通孔、例えば、長孔36には、衝撃吸収時にカラー21を相対移動させるための延設溝38が、衝撃吸収時にステアリングコラム4が移動する方向に沿って延設されている。この延設溝38の溝幅(寸法L2参照)は、円形孔からなる挿通孔の直径よりも小さくされている。また、長孔36からなる挿通孔の場合には、挿通孔の直径に相当する寸法である幅寸法(寸法L1参照)よりも小さくされている。内側側板35およびカラー21は、変形することにより衝撃を吸収する衝撃吸収部材として機能する。
【0028】
衝突時に、ドライバがステアリングホイール2にぶつかると、ステアリングコラム4が車体7に対して前方へ相対移動する。これに伴い、ステアリングコラム4に固定されるロワブラケット9の内側側板35が、車体7に固定される下部固定ブラケット14およびチルト支軸13に対して相対移動する。この際、カラー21は、図4に一点鎖線で図示したように、チルト支軸13の連結軸19と一体になって、内側側板35の長孔36から延設溝38内に入り、延設溝38に沿ってしごかれながら移動しつつ、縮径されて変形する。これに伴い、内側側板35の延設溝38の周縁部も変形する。これにより衝撃エネルギーが吸収される。
【0029】
このように、カラー21および挿通孔を用いた簡単な構造にて安価に衝撃吸収機構を組み込むことができる。
衝突時にカラー21はC形を径方向に縮ませつつ、延設溝38内にスムーズに進入できるので、衝撃吸収当初の荷重の過度の立ち上がりを抑制できる。特に、カラー21のすり割り40を、衝撃吸収時にカラー21の進む向きに開放させておくのが好ましく、延設溝38に進入させる際に、カラー21をスムーズに変形させることができる。また、延設溝38の周縁部は軸方向に沿って傾斜してテーパ状に形成され、長孔36寄り部分で幅広とされるのが、カラー21を進入させ易くて好ましい。
【0030】
なお、両ブラケット9,14の側板35,30の配置を逆にしてもよく、一対の外側側板としてのコラム側のロワブラケット9の側板35間に、内側側板としての下部固定ブラケット14の側板30が配置されるようにしてもよい。この場合、チルト支軸13はロワブラケット9の側板35に挟持されて固定され、また、衝撃吸収機構の延設溝38は、車体側の下部固定ブラケット14の側板30に、衝撃吸収時のステアリングコラム4の移動方向に沿って長孔36から車体の前方に向けて延設される。
【0031】
その他、本発明の特許請求の範囲で種々の変更を施すことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のチルトステアリング装置の概略構成の模式図。
【図2】図1のチルトステアリング装置の取付構造の一部断面図。
【図3】図2に示す取付構造の分解斜視図。
【図4】図1のチルトステアリング装置の衝撃吸収機構を示す一部断面側面図。
【符号の説明】
1 チルトステアリング装置
4 ステアリングコラム
7 車体
9 ロワブラケット(コラム側ブラケット)
13 チルト支軸
14 下部固定ブラケット(車体側ブラケット)
19 連結軸
21 カラー(衝撃吸収機構)
30 下部固定ブラケットの側板(外側側板)
35 ロワブラケットの側板(内側側板、衝撃吸収機構)
36 一対の側板の長孔(挿通孔)
38 延設溝
40 すり割り
L1 挿通孔の直径
L2 延設溝の溝幅[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a steering device. In particular, the present invention relates to a tilt steering device capable of adjusting the position of a steering wheel.
[0002]
[Background Art and Problems to be Solved by the Invention]
In the tilt steering device, for example, the lower portion of the steering column is supported by the vehicle body so as to be swingable about the tilt support shaft. For this purpose, a pair of side plates of the column bracket fixed to the steering column are disposed between the pair of side plates of the fixed bracket fixed to the vehicle body, and a tilt support shaft is disposed through the side plates of both the brackets. Yes.
[0003]
The tilt support shaft has a bolt and a cylindrical collar that passes through the bolt. The bolts fasten the pair of side plates of the fixing bracket, and the collar is sandwiched between the side plates. The collar is slidably inserted through the insertion hole in the side plate of the column bracket.
However, rattling may occur between the collar and the side plate of the column bracket. In addition, in order to suppress friction between the collar and the side plate of the column bracket while suppressing the rattling, an annular resin member is interposed between the outer periphery of the collar and the peripheral portion of the insertion hole. However, since such an annular member is required separately from the pipe, the number of parts tends to increase, and the steering device becomes expensive.
[0004]
Therefore, an object of the present invention is to provide a tilt steering device that solves the above technical problems, can suppress the occurrence of rattling and friction, and is inexpensive.
[0005]
[Means for Solving the Problems and Effects of the Invention]
According to the first aspect of the present invention, in a tilt steering device capable of adjusting a tilt around a tilt support shaft, a vehicle body side bracket fixed to the vehicle body and supporting the tilt support shaft, and swingable about the tilt support shaft. And a column side bracket fixed to the steering column, wherein one of the vehicle body side and the column side bracket includes a pair of outer side plates and the other includes a pair of inner side plates. A connecting shaft for penetrating and connecting the side plates, and a cross-section that is inserted through the connecting shaft, passes through the insertion holes of the pair of inner side plates, and is sandwiched between the pair of outer side plates, and can be elastically reduced in diameter. look including the color of the C-shaped configuration, the insertion hole of the respective inner side plates, extending設溝for relatively moving the collar is extended at impact absorption, the groove width of the extending設溝than the diameter of the insertion hole Characterized in that it is small.
[0006]
According to the present invention, since the collar that can be elastically reduced in diameter is surely along the inner periphery of the insertion hole, it is possible to incorporate the collar in a state in which the collar in the radial direction in the insertion hole is not shaky. By holding the collar between the pair of outer side plates, the diameter expansion force due to the elasticity of the collar is suppressed, so that the friction between the inner periphery of the insertion hole and the collar at the time of tilt adjustment can be suppressed small. Moreover, it is not necessary to provide a conventional rattling prevention component separately from the collar, and the number of components can be reduced. As a result, the tilt steering device can be made inexpensive.
[0008]
In addition, an extension groove for moving the collar relative to each other when the shock is absorbed is extended in the insertion hole of each inner side plate, and the groove width of the extension groove is made smaller than the diameter of the insertion hole . As a result, the shock absorbing mechanism can be incorporated at a low cost with a simple structure.
According to a second aspect of the present invention, in the first aspect, the slit formed in the collar is opened in a direction in which the collar advances when absorbing the impact. Accordingly, the collar can be smoothly deformed when entering the extending groove.
A third aspect of the present invention is characterized in that, in the first or second aspect, an inlet portion of the extending groove continuous to the insertion hole is expanded in a tapered shape toward the insertion hole. As a result, the collar can easily enter the extending groove.
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, a tilt steering device (hereinafter also simply referred to as a steering device) according to an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 is a schematic side view showing a schematic configuration of the above-described steering apparatus.
The steering device 1 includes a
[0010]
The steering device 1 is attached to a vehicle body 7 (a part of which is shown by an alternate long and short dash line) so that the position of the steering wheel 2 can be adjusted in the vertical direction and the front-rear direction. For example, when the position of the steering wheel 2 is set to a standard position, the steering wheel 2 is on the upper side, and the axial direction of the steering shaft 3 (hereinafter also simply referred to as the axial direction) is set to the longitudinal direction of the vehicle. It is arranged diagonally. In the following, the direction will be described based on a state in which the axial direction of the
[0011]
The
[0012]
Further, the steering device 1 has two
[0013]
The
[0014]
The
The
[0015]
The
[0016]
In particular, in the embodiment of the present invention, the mounting
In the mounting
[0017]
The
[0018]
The
[0019]
In this way, the
[0020]
In particular, since the
In particular, when the
[0021]
As a method for forming the
[0022]
The
On the other hand, in a state where the
[0023]
Further, when the
In order to fix the
Moreover, in this Embodiment, the shakiness of the
[0024]
The
The pair of
[0025]
A laterally
When performing telescopic adjustment, it is preferable to open the
[0026]
In addition, the structure which abbreviate | omits a telescopic adjustment function from this tilt steering apparatus 1 is also considered. In this case, the insertion hole does not need to be the
Further, the steering device 1 has an impact absorbing mechanism for absorbing an impact at the time of a collision. This impact absorbing mechanism absorbs the impact as the
[0027]
As shown in FIGS. 3 and 4, the shock absorbing mechanism includes the above-described tilt adjusting
[0028]
When the driver hits the steering wheel 2 at the time of a collision, the
[0029]
Thus, the shock absorbing mechanism can be incorporated at a low cost with a simple structure using the
At the time of collision, the
[0030]
Note that the arrangement of the
[0031]
Its other, it is possible to apply various modifications within the scope of the claims.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic diagram of a schematic configuration of a tilt steering device according to an embodiment of the present invention.
2 is a partial cross-sectional view of the tilt steering device mounting structure of FIG. 1;
3 is an exploded perspective view of the mounting structure shown in FIG.
4 is a partial cross-sectional side view showing an impact absorbing mechanism of the tilt steering device of FIG. 1. FIG.
[Explanation of symbols]
1
13
19 Connecting
30 Side plate of the lower fixing bracket (outside side plate)
35 Side plate of lower bracket (inner side plate, shock absorbing mechanism)
36 Long holes (insertion holes) in a pair of side plates
38 Extension groove
40 Slot L1 Diameter of insertion hole L2 Groove width of extended groove
Claims (3)
車体に固定されると共にチルト支軸を支持する車体側ブラケットと、
チルト支軸の回りに揺動自在に支持され、ステアリングコラムに固定されるコラム側ブラケットとを備え、
車体側およびコラム側ブラケットの一方が一対の外側側板を含むと共に他方が一対の内側側板を含み、
チルト支軸は、両ブラケットの側板を貫通して連結するための連結軸と、この連結軸により内部を挿通され、一対の内側側板の挿通孔を貫通して一対の外側側板間に挟持され、弾性的に縮径可能な断面C字形形状のカラーとを含み、
上記各内側側板の挿通孔に、衝撃吸収時にカラーを相対移動させるための延設溝が延設され、この延設溝の溝幅は挿通孔の直径よりも小さくされていることを特徴とするチルトステアリング装置。In a tilt steering device capable of adjusting the tilt around the tilt spindle,
A vehicle body side bracket that is fixed to the vehicle body and supports the tilt support shaft;
A column side bracket that is supported so as to be swingable around the tilt spindle and is fixed to the steering column,
One of the vehicle body side and the column side bracket includes a pair of outer side plates and the other includes a pair of inner side plates,
The tilt support shaft is connected to the connecting shaft for penetrating the side plates of both brackets, and the inside is inserted through the connecting shaft, and is sandwiched between the pair of outer side plates through the insertion holes of the pair of inner side plates. the color of the elastically contracted possible C-shaped cross section shape viewed including,
An extension groove for relatively moving the collar when absorbing the impact is extended in the insertion hole of each inner side plate, and the groove width of the extension groove is smaller than the diameter of the insertion hole. Tilt steering device.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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