JP3904772B2 - 精密基板収納容器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体ウェーハやマスクガラス等からなる精密基板の収納、精密基板の輸送、精密基板用の加工装置に対する位置決め、加工装置間の搬送、及び又は貯蔵等に使用される精密基板収納容器に関し、より詳しくは、容器本体の開口一端面を開閉する蓋体の位置決め構造とラッチ機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
半導体の製造に関わる半導体ウェーハやマスクガラス等の精密基板は、半導体デバイスの厳しい価格競争に伴い、歩留まり向上によるコストダウンを目的として口径の大型化(例えば、300mmないし400mm)が急ピッチで進められている。同時に、半導体回路は益々微細化が進められ、DRAMのデザインルール(加工最小線幅)も0.25μmから0.18μm、あるいはさらに低ピッチへと移行しつつあり、精密基板の加工工場はもとより、精密基板の運搬時に使用される精密基板収納容器に関しても益々高度なクリーン状態が要求されてきている。
【0003】
このような要求を実現する手段として、精密基板の加工に必要な局所環境(ミニエンパイロメント)だけを高度にクリーンな環境とし、このクリーンな複数の局所環境の間だけで精密基板を収納した精密基板収納容器を搬送するという方法が提案されている。これを受け、精密基板を汚染させることなく自動搬送することができ、しかも、加工装置に直接アクセス可能な精密基板収納容器の開発が鋭意進められている。
【0004】
この種の精密基板収納容器は、図17に部分的に示すように、精密基板を整列収納する容器本体1と、この容器本体1の開口正面を密封状態に閉鎖する蓋体17とから構成され、局所環境に搬送ロボットにより搬送される。容器本体1は、その底面に別体のボトムプレート、あるいは一体構造のボトムプレート部(以下、単にボトムプレートと総称する)が設けられ、このボトムプレートには複数のVグループ、及び貫通穴等が適宜配設されている。
【0005】
蓋体17は、表面に上下一対の丸い位置決め凹部27が間隔をおいて斜めに対設され、周面には密封用のガスケットが周設されており、施錠用の一対のラッチ機構が内蔵されている。各ラッチ機構は、蓋体17内に軸支されて蓋体表面の長方形の操作口26を介した外部操作で回転し、少なくとも一対の係合部を有する回転プレートと、この回転プレートの係合部に係合する係合部がそれぞれ設けられた上下一対の動力伝達プレートと、蓋体周面の複数の貫通口付近にそれぞれ出没可能に軸支され、施錠時には回転プレートの反時計方向への90°回転に基づく動力伝達プレートの進出により貫通口から露出して容器本体1の開口正面内周の係止穴に係止し、解錠時には回転プレートの時計方向への90°回転に基づく動力伝達プレートの後退により貫通口内に退没して係止穴への係止を解除する複数のクランプとから構成されている。
【0006】
このように構成された回転プレートの施錠時における停止位置は、回転プレートの係合部と動力伝達プレートの係合部との係合位置が、回転プレートの中心と動力伝達プレートの中心線とを結ぶ線上、すなわち、回転プレートの90°回転位置に合致する位置にある。
【0007】
局所環境は、精密基板用の加工装置と、この加工装置を収容する構造体と、この構造体の一側壁に設けられて外部環境から搬送された精密基板収納容器を搭載接続し、この精密基板収納容器と加工装置との間で精密基板をロード・アンロードするアクセス装置とから構成され、精密基板に電子回路配線を作成するための各種処理を高効率に行うため、高度にクリーン化されている。構造体は、正面の区画壁に精密基板をロード・アンロードするための開閉可能な開口が形成されている。
【0008】
アクセス装置は、精密基板収納容器を位置決め搭載し、加工装置に接続するロードポートと、精密基板収納容器の蓋体17に対向して開閉するオープナとから構成され、構造体の正面に設置されている。ロードポートは、構造体の段差部にスライド可能に敷設された載置ユニットを備え、この載置ユニットには複数の位置合わせピンとクランプ部材とがそれぞれ設置されている。オープナは、構造体の開口を開閉するカバー部材を備え、このカバー部材にはラッチ機構用の操作装置が設置されており、この操作装置がラッチ機構を施錠あるいは解錠する。カバー部材は、精密基板の加工時には蓋体を吸着等で保持し、ラッチ機構を解錠した後、後退しながら下降して精密基板収納容器と局所環境の内部とを連通させる。
【0009】
操作装置は、カバー部材に蓋体17の表面を吸着する吸着機構が設置され、かつ一対の位置決め凹部27にそれぞれ嵌入する位置決めピン(レジストレーションピン)が斜めに植設されている。さらに、カバー部材に一対の操作キー64が回転可能に軸支され、各操作キー64が回転プレートの中心の長方形を呈したキー溝30に操作口26を介し嵌挿して回転させる(図18参照)。
【0010】
したがって、精密基板を加工処理する場合には、先ず、構造体の載置ユニットに精密基板収納容器を搬送ロボットが搬送・搭載し、複数の位置合わせピンに精密基板収納容器のVグループがそれぞれ位置合わせされ、ボトムプレートの貫通穴にクランプ部材が係止して固定し、その後、載置ユニットがスライドしてカバー部材に蓋体17をシール状態に当接させる。すると、操作装置に設けられた一対の位置決めピンが蓋体17の位置決め凹部27にそれぞれ嵌入し、各回転プレートのキー溝30に操作キー64が操作口26を貫通して嵌入する。同時に操作装置の吸着機構に蓋体17が吸着される。
【0011】
次いで、各操作キー64が回転してラッチ機構を解錠し、容器本体1の複数の係止穴からクランプがそれぞれ外れて蓋体17を取り外し可能な状態とし、カバー部材が後退して容器本体1から蓋体17を取り外す。そして、カバー部材が後退下降して開口を開放するとともに、容器本体1の開口正面と加工装置とが連通し、その後、加工装置に精密基板がローディングされて取り込まれ、精密基板に加工処理が施される。この作業の際、カバー部材のシール領域に容器本体1の開口正面の周縁部がシールされるので、外部環境に浮遊するパーティクルが局所環境内に侵入することがない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
精密基板収納容器とアクセス装置のオープナとは、以上のように構成されているが、以下の問題がある。先ず、精密基板収納容器とオープナとは、共に標準規格化され、寸法や公差が決められているが、蓋体17の位置決め凹部27と位置決めピンの寸法が例え規格内であっても、互いの寸法が公差の上限・下限の関係にある場合には、位置決めピンに位置決め凹部27が適切に嵌入せず、この結果、位置決めピンや位置決め凹部27の摩耗や損傷を招くという問題がある。また、複数の異なるメーカのオープナで繰り返し使用する場合、位置決め凹部27と位置決めピンの位置決め精度を高めるため、これらのクリアランスを小さくする必要があるが、クリアランスを小さくすると、位置決めピンに位置決め凹部27が適切に嵌入せず、上記問題が発生する。
【0013】
この点に鑑み、クリアランスを大きくすると、位置決めピンの嵌入は容易になるものの、位置決め凹部27と位置決めピンとの位置決め精度が低下するという大きな問題を新たに惹起することとなる。また、位置決めピンは、位置決めだけではなく、吸着機構が停止している場合や省略された場合等に蓋体17を適切に保持する機能をも発揮するので、容器本体1に蓋体17を再度適切に嵌合させるためにも、クリアランスを安易に大きく設定することはできない。
【0014】
以上の点を無視して位置決めピンと位置決め凹部27とを無理に嵌合させると、精密基板収納容器とオープナの位置関係が悪化するので、ラッチ機構の操作に余計な負荷が作用し、SEMI規格E62で定められている力(9N以下)により、精密基板収納容器をオープナに当接させることができなくなる。また、SEMI規格で定められているラッチ機構の操作トルク(1.7N−m以下)により、蓋体17を開閉することができなくなる。
【0015】
一方、従来においては、回転プレートの90°回転軸上に回転プレートと動力伝達プレートの係合部が位置するので、回転プレートが逆戻りするおそれがある。この点に関してなんら措置を講じないと、施錠時にシール力が低下して容器本体内に外気が侵入し、精密基板が汚染することとなる。さらに、ラッチ機構を繰り返し操作する場合、回転プレートのキー溝30と操作キー64の寸法の遊びや外力により、施錠状態のラッチ機構が逆に作動して解錠状態となり、キー溝30が回転方向にずれることがある。このような状態で次回に操作キー64を嵌入しようとしても、操作キー64を嵌入することはできず、無理に嵌入するとキー溝30の破損という事態を招くこととなる(図18参照)。
【0016】
本発明は、上記問題に鑑みなされたもので、位置決め凹部と位置決めピンの寸法が公差の上限・下限の関係にある場合でも、これらを適切に嵌合して摩耗や損傷等を抑制防止することができ、しかも、ラッチ機構の操作に余計な負荷が作用するのを防ぐことのできる精密基板収納容器を提供することを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明においては上記課題を解決するため、フロントオープンボックスに形成されて精密基板を収納する容器本体と、この容器本体の開口した正面に着脱自在に嵌め入れられてシール状態に閉鎖する蓋体と、この蓋体に内蔵され、容器本体の正面をシール状態に閉鎖した蓋体を施錠するラッチ機構とを備え、容器本体と蓋体のいずれか一方にフィルタ付きの内外連通口を設け、
局所環境に搭載された場合にオープナの操作装置により蓋体のラッチ機構が操作されるものであって、
蓋体の表面左右に、操作装置の一対の位置決めピンに嵌め入れられる一対の位置決め凹部を間隔をおき上下斜めに対設して各位置決め凹部の開口周縁には操作装置の位置決めピンを誘導する面取り部を形成し、一対の位置決め凹部のうち一方の位置決め凹部を、一対の位置決め凹部を結ぶ仮想の対角線上に長軸を有するとともに、位置決め凹部の最大許容ずれ位置と位置決めピンの最大許容ずれ位置の両方をカバーする長穴に形成し、他方の位置決め凹部を丸く形成し、
ラッチ機構は、蓋体内に支持されて蓋体表面の操作口を介した操作装置の操作キーによる外部操作で回転する回転プレートと、この回転プレートに連動して上下方向に進退動する一対の動力伝達プレートと、各動力伝達プレートの先端部に設けられ、蓋体周面の貫通口から出没する一対の係止部とを含み、回転プレートの中心に操作装置の操作キーに嵌め合わされるキー溝を形成してその中心を動力伝達プレートの中心線の延長線上に位置合わせし、
動力伝達プレートの中心線の延長線上と、キー溝の中心と動力伝達プレートを反時計方向に90°回転させて施錠する際の回転プレートと動力伝達プレートとの係合又は連結位置を結ぶ直線とを1°〜10°の角度で交差させて施錠時の回転プレートが解錠方向に逆回転するのを防止するようにしたことを特徴としている。
なお、一対の位置決め凹部のうち一方の位置決め凹部を小判形に形成することが好ましい。
【0019】
ここで、特許請求の範囲における精密基板には、単数複数のシリコンウェーハ等の半導体ウェーハ、マスクガラス、液晶セル、あるいは各種の記録媒体等が含まれる。長穴としては、楕円形、小判形、又はこれらに類似する形があげられる。さらに、内外連通口やフィルタは、容器本体あるいは蓋体の表面等に単数複数取り付けても良い。
【0020】
本発明によれば、一対の位置決め凹部のうち一方の位置決め凹部を、一般的な丸い穴ではなく、一対の位置決め凹部を結ぶ線上に長軸を有する長穴とするので、位置決めピンの呼び込み量が大きくなり、オープナの種類による寸法の相違を吸収して位置決めピンの嵌め入れが容易となる。また、精密基板を収納した精密基板収納容器の内圧と外圧に差のある場合に、内外連通口がこれを等しくする。また、フィルタは、外部から内外連通口を通過して精密基板収納容器の内部にパーティクル等が侵入するのを有効に防止する。
【0021】
また、蓋体の施錠時にはラッチ機構の回転プレートが一方向に回転し、各動力伝達プレートが回転プレートから遠ざかる方向に進出し、各係止部が蓋体の貫通口から突出して容器本体の係止穴に引っかかる。これに対し、蓋体の解錠時にはラッチ機構の回転プレートが他方向に回転し、施錠状態の各動力伝達プレートが回転プレートに接近する方向に後退し、各係止部が蓋体の貫通口に引っ込んで容器本体の係止穴から外れる。
また、ラッチ機構の施錠時に、回転プレートとこれに連動する動力伝達プレートとの係合及び又は連結位置が、回転プレートの中心と各動力伝達プレートの中心線とを結ぶ延長線上ではなく、この延長線を越えた回転プレートの周方向の位置にあるので、例え回転プレートに外力が作用しても、回転プレートが他方向ではなく、一方向に回転する。したがって、容器本体の開口した正面を覆う蓋体の施錠力が低下することがなく、シール状態を好適に維持できる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態を説明すると、本実施形態における精密基板収納容器は、図1ないし図16に示すように、単数枚又は複数枚(例えば、13枚又は25枚)の精密基板Wを上下に整列収納する容器本体1と、この容器本体1の開口正面をシール状態に嵌入閉鎖する着脱自在の蓋体17とから構成され、後述する局所環境50と比較してクリーン度の低い外部環境40から局所環境50に天井走行ロボット70等により搬送される。そして、蓋体17の表面には一対の位置決め凹部27A・27Bが対設され、この一対の位置決め凹部27A・27Bの一の位置決め凹部27Aが長穴に成形されている。
【0023】
容器本体1は、強度や剛性等に優れるポリカーボネイト、アクリル樹脂、ポリエーテルエーテルケトン等の合成樹脂を用いて成形することもできるが、これらをベース樹脂として導電性樹脂とのアロイ化技術、炭素繊維、金属繊維等の導電性添加物を添加した熱可塑性樹脂を使用し、帯電防止処理することが好ましい。あるいは、帯電防止処理した樹脂と帯電防止処理していない樹脂を用いた部分とを一体化させて使用しても良い。
なお、本実施形態では帯電防止処理した容器本体1を示すが、なんらこれに限定されるものではない。例えば、熱可塑性樹脂に導電性ポリマーの被膜を塗布したり、コーティングしたりして導電性を備えた容器本体1でも良い。
【0024】
容器本体1は、正面が開口したフロントオープンボックスに成形され、SEMI規格に基づいて標準化されている。この容器本体1は、図2に示すように、底面のSEMI規格で定められた箇所、具体的には底面の前部両側と後部中央とに位置決め手段である断面略V字形のVグループ2がそれぞれ配設成形され、この複数のVグループ2には容器本体1と同様の成形材料で成形されるボトムプレート3が複数の締結具を介して着脱自在に嵌合螺着されており、底面の両側部には前後方向に伸びるボトムレール4がそれぞれ一体成形されている。
【0025】
各Vグループ2は、同図に示すように、端部が湾曲した一対の対向片5を備え、この一対の対向片5の中央部間には架設補強片6が一体成形されている。一対の対向片5の端部と端部との間には隙間7が区画形成され、この隙間7が洗浄時に水切りして乾燥に資するよう機能する。また、ボトムプレート3は、基本的には略Y字形に成形され、SEMI規格で定められた箇所、具体的には前部両側と後部中央とにVグループ2の外周に嵌合する略小判形の誘導部材8がそれぞれ成形されており、各誘導部材8の傾斜面がVグループ2に後述するロードポート56の位置合わせピン58を案内するよう作用する。各誘導部材8は、ボトムプレート3と一体構成することもできるし、耐摩耗性の良好なポリエーテルエーテルケトン、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネイト、ポリエーテルイミド、又はこれらにテフロン等の耐摩耗性改質剤を配合した樹脂を用いて成形し、別部品として取り付けることもできる。
【0026】
ボトムプレート3の中央部には貫通穴9が略矩形に成形され、この貫通穴9が後述するロードポート56のL字形等を呈したクランプ部材59に保持固定される。また、容器本体1の天井中央部には図1に示すように、容器本体1と同様の成形材料で成形されるロボティックフランジ10が容器本体1の天井に形成された係止用レールと噛合するとともに、単数複数の締結具を介して着脱自在に嵌合螺着され、このロボティックフランジ10が天井走行ロボット70に保持される。容器本体1の開口正面は、フランジ11が一体に膨出成形され、このフランジ11の内周面の上下左右には図示しない係止穴がそれぞれ凹み成形されている。容器本体1の背面中央部には図3に示すように、ポリカーボネイト、アクリル樹脂、ポリエーテルイミド等の透明材料により精密基板W視認用のウインド12が二色成形やインサート成形等により縦長の矩形に隙間なく一体形成されている。
【0027】
容器本体1の左右両側壁には図1ないし図4に示すように、下部に容器本体1と同様の成形材料で成形される断面板形のサイドレール13が、上部には緊急時等に使用されるマニュアルハンドル14がそれぞれ着脱自在に嵌合螺着されている。容器本体1の内部両側には図3に示すように、棚板15がそれぞれ対設して一体成形され、この一対の棚板15の対向面には複数のV字溝又はU字溝16が上下に並べて成形されており、相対向する一対のV字溝又はU字溝16に精密基板Wが水平に収納支持される。
【0028】
蓋体17は、図1、図4、又は図8に示すように、断面略コ字形のベース18と、このベース18の開口表面に複数の締結具を介して覆着される表面プレート25とから構成され、施錠用の一対のラッチ機構28が左右に並べて内蔵されている。ベース18は、容器本体1と同様の成形材料で成形され、周面の上下左右に長方形の貫通口19がそれぞれ成形されるとともに、周面には枠形のガスケット20が嵌着されており、このガスケット20が容器本体1の開口正面のフランジ11嵌入時に挟持されてシール機能を発揮する。ガスケット20は、各種の熱可塑性エラストマー、フッ素ゴム、EPDM、又はNBR等を用いて成形されるが、加熱時のガス発生量の少ないフッ素ゴムを用いた成形が最も好ましい。このガスケット20は、シール性、形状、又は硬度等に応じて適宜選択される。
【0029】
ベース18の裏面は、図6に示すように、中央部に縦長のリテーナ21が、側壁部には複数の貫通孔である内外連通口22がそれぞれ設けられ、各内外連通口22にはパーティクル濾過用のフィルタ23が装着されている。リテーナ21は、ポリエーテルエーテルケトン、ポリカーボネート、又はポリブチレンテレフタレート等を使用して成形され、精密基板Wの前端部に接触する接触面にはV字溝又はU字溝24が上下に並べて成形されており、各V字溝又はU字溝24が精密基板Wを個別に弾発支持して位置ずれや損傷を防止する。各フィルタ23は、内外連通口22のリブに装着されたり、あるいは内外連通口22の段差部と蓋体17内側の支持突起との間に挟持される。各フィルタ23の取り付けに際しては、内外連通口22に格子形のリブを成形し、内外圧に差があり、内外連通口22を空気等の気体が通過する場合、フィルタ23が変形しないよう保護することが好ましい。
【0030】
フィルタ23としては、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエステル、セルロースアセテート、ナイロン等からなる市販の分子濾過フィルタ、又は多孔質の焼結セラミック等を使用することができる。また、異なるメッシュ(孔径)のフィルタ23を外側から目の粗い順に複数枚重ね設け、パーティクルの濾過効率を向上させることが好ましい。フィルタ23の濾過面積は、0.4〜160cm2の範囲が良く、この範囲内で精密基板収納容器の大きさや使用環境(派生する圧力差等)に合わせて適宜設定される。
【0031】
表面プレート25は、容器本体1と同様の成形材料で成形され、図1や図4に示すように、中央部の左右に長方形を呈した一対の操作口26が並べて成形されるとともに、上下左右にはオープナ60の一対の位置決めピン63にそれぞれ位置決めされる位置決め凹部27A・27Bが間隔をおいて斜めに対設成形されている。この一対の位置決め凹部27A・27Bは、図4や図5に示すように、ロードポート56に精密基板収納容器が搭載された場合、装置の基準水平面から遠方にある上方の一の位置決め凹部27Aが、一対の位置決め凹部27A・27Bを結ぶ仮想の対角線DL上に長軸を有する長穴に凹み成形され、下方の他の位置決め凹部27Bが円形に丸く凹み成形されている。
【0032】
一の位置決め凹部27Aは、公差で考えられる最大許容ずれ位置Bと位置決めピン63の最大許容ずれ位置Cとの両方をカバーし、位置決めピン63の嵌合のための呼び込み量が十分となるよう、小判形を呈している。
なお、位置決め凹部27A・27Bの開口周縁には、位置決めピン63を誘導する面取り部の設けられることが好ましい。
【0033】
各ラッチ機構28は、図7ないし図10に示すように、ベース18内の中央部側方に軸支されて蓋体表面の操作口26を介した外部操作で回転する回転プレート29を備え、この回転プレート29の一対の係合ピン31には動力伝達プレート32の湾曲溝34がそれぞれ遊嵌されており、各動力伝達プレート32の先端部には蓋体17の貫通口19から出没する係止部であるクランプ35が軸支されている。回転プレート29の中心には長方形のキー溝30が操作口26に対応して成形され、表面外周には円柱形を呈した一対の係合ピン31が180°の角度でそれぞれ突出成形されている。
【0034】
各動力伝達プレート32は、上下方向に指向する薄板形に成形され、ベース18の複数の支持突部に楕円孔33を介し進退動可能に遊嵌支持されている。この各動力伝達プレート32の末端部は円弧形に湾曲成形されて回転プレート29の表面外周に重ねられ、この末端部には円弧形の湾曲溝34が回転プレート29の外周に沿って切り欠き成形されている。各クランプ35は、断面略L字形に屈曲成形され、屈曲部が蓋体17の貫通口19付近にピンを介して回転可能に軸支されており、一端部が動力伝達プレート32の先端部にアーム等を介し揺動可能に軸支されるとともに、他端部が容器本体1の係止穴に嵌入係止する摩耗防止用のローラ36を必要に応じ回転可能に軸支している。
【0035】
なお、各ラッチ機構28は、構成部品である回転プレート29、一対の動力伝達プレート32、及び一対のクランプ35がポリエーテルエーテルケトン、ポリアセタール、又はフッ素樹脂等を用いて成形されている。そして、図9(a)、(b)に示すように、キー溝30の中心が動力伝達プレート32の中心線CLの延長線EL上に位置合わせされ、この延長線ELと、キー溝30の中心と施錠時の係合ピン31を結ぶ直線SLとが1°〜10°の角度θで交差して施錠時の回転プレート29が解錠方向に逆回転するのを防止する。
【0036】
局所環境50は、図12に示すように、精密基板W用の各種の加工装置51と、この加工装置51を隔離収容する構造体52と、外部環境40から搬送された精密基板収納容器を搭載接続し、この精密基板収納容器と加工装置51との間で精密基板Wをロード・アンロードするアクセス装置55とから構成され、精密基板Wに電子回路配線を作成するための各種処理を高効率に行うため、高度にクリーン化されている(米国連邦規格(Federal standard 209E)のクリーン度が1以下、必要に応じて0.01レベル)。構造体52は、正面外側に平坦な段差部53を備えた断面略階段形に形成され、正面の区画壁54には精密基板Wを通過させる開口が矩形に形成されている。
【0037】
アクセス装置55は、図13や図14に示すように、精密基板収納容器を位置決め搭載し、加工装置51に接続するロードポート56と、精密基板収納容器の蓋体17に対向して開閉するオープナ60とから構成され、外部環境40に露出する構造体52の正面に設置されている。ロードポート56は、構造体52の段差部53にスライド可能に敷設された載置ユニット57を備え、この載置ユニット57上には複数のVグループ2にそれぞれ嵌合する位置合わせピン58が所定の間隔で立設されるとともに、ボトムプレート3の貫通穴9に係止するクランプ部材59が昇降可能・揺動可能に設置されている。各位置合わせピン58は、円柱形に形成され、上端部が丸く湾曲形成されている。
【0038】
オープナ60は、同図に示すように、区画壁54の開口を開閉するカバー部材61を水平移動可能・昇降可能に備え、このカバー部材61にはラッチ機構28用の操作装置62が設置されており、この操作装置62がラッチ機構28を施錠あるいは解錠する。カバー部材61は、板状の矩形に形成され、精密基板収納容器が接続されて精密基板Wのロード・アンロードを行う場合、蓋体17を保持するとともに、ラッチ機構28を解錠して下降し、局所環境50と精密基板収納容器とを連通させる。そして、常時には上昇して開口をシール状態に閉塞し、浮遊するパーティクルが外部環境40から清浄な局所環境50内に侵入するのを防止する。
【0039】
操作装置62は、図15に示すように、カバー部材61に蓋体17の表面を真空吸着する吸着機構62Aが設置されるとともに、一対の位置決め凹部27A・27Bにそれぞれ嵌入する位置決めピン63が斜めに植設されている。さらに、図16に示すように、カバー部材61に断面略T字形を呈した一対の操作キー64が回転可能に軸支され、各操作キー64が回転プレート29のキー溝30に操作口26を介し嵌挿して回転させる。
【0040】
したがって、精密基板Wを加工処理する場合には、先ず、図12、図13に示すように、構造体52の載置ユニット57に精密基板収納容器を搬送ロボット70が搬送・搭載し、複数の位置合わせピン58に精密基板収納容器のVグループ2が誘導部材8を介してそれぞれ位置合わせされ、ボトムプレート3の貫通穴9にクランプ部材59が嵌挿係止して固定し、その後、載置ユニット57がスライドしてカバー部材61に蓋体17をシール状態に当接させる。すると、操作装置62の一対の位置決めピン63に位置決め凹部27A・27Bがそれぞれ嵌入(図15参照)し、各回転プレート29のキー溝30に操作キー64が操作口26を貫通して嵌入する(図11、図16参照)。同時に操作装置62の吸着機構62Aに蓋体17が吸着固定される。
【0041】
次いで、各操作キー64が回転して各ラッチ機構28の回転プレート29を90°時計方向に解錠回転させ、施錠状態の各動力伝達プレート32が回転プレート29方向に後退し、各クランプ35の上端部が貫通口19内に揺動退没して係止穴への係止を解除する。これにより、各ラッチ機構28が解錠して蓋体17を取り外し可能な状態とし、カバー部材61が後退して容器本体1から蓋体17を取り外す。そして、カバー部材61が下降して開口を開放(図14参照)するとともに、容器本体1の開口正面と加工装置51とが連通し、その後、加工装置51に精密基板Wがローディングされて取り込まれ、精密基板Wに加工処理が施される。
【0042】
なお、各ラッチ機構28の施錠の場合には、各操作キー64が回転して回転プレート29を90°反時計方向に施錠回転させ、各動力伝達プレート32が反回転プレート29方向に進出し、各クランプ35の他端部が貫通口19内から揺動突出して係止穴に係止する。これにより、各ラッチ機構28が施錠して蓋体17を取り外し不能な状態とする。その他の部分については、従来例と同様であるので説明を省略する。
【0043】
上記構成によれば、一の位置決め凹部27Aが、公差で考えられる最大許容ずれ位置Bと位置決めピン63の最大許容ずれ位置Cとの両方をカバーし、位置決めピン63の嵌入のための呼び込み量が十分となるよう、小判形を呈しているので、位置決め凹部27Aと位置決めピン63の寸法が例え公差の上限・下限の関係にある場合でも、位置決めピン63に位置決め凹部27Aが適切に嵌入し、位置決めピン63や位置決め凹部27Aの摩耗や損傷を招くことがない。また、例え複数の異なるメーカのオープナ60で繰り返し使用する場合でも、位置決めピン63に位置決め凹部27Aを好適に嵌入させることが可能になる。したがって、精密基板収納容器とオープナ60の位置関係を実に良好化することができ、ラッチ機構28の操作に余計な負荷が作用することがなく、オープナ60に設定されたトルクで蓋体17を円滑に開閉することができる。
【0044】
また、キー溝30の中心が動力伝達プレート32の中心線CLの延長線EL上に位置合わせされ、この延長線ELと、キー溝30の中心と施錠時の係合ピン31を結ぶ直線SLとが1°〜10°の角度θで交差するという逆回転防止機構を備えているので、施錠時に回転プレート29に外力が加えられても、回転プレート29が解錠方向に逆戻りするおそれがない。この点につき、図10を用いて詳説すると、係止穴からクランプ35が外れる方向にシール性を解除する外力Eが作用した場合、回転プレート29に動力伝達プレート32を動かそうとする力Pが働く。この力Pは、動力伝達プレート32の湾曲溝34から係合ピン31に働くが、Q・Rの二方向の力に分割される。Rは回転プレート29を施錠方向に回転させ、シール性を確保する力である。
【0045】
以上により、係止穴からクランプ35が外れる方向に回転プレート29が回転するのを防止することができるので、搬送時や保管時等に蓋体17のシール力が低下して容器本体1内に外気が侵入し、精密基板Wが汚染するという事態をきわめて有効に防ぐことが可能になる。さらに、ラッチ機構28を繰り返し操作する場合でも、回転プレート29のキー溝30と操作キー64の寸法の遊びや外力により、キー溝30が回転方向にずれることがない。よって、次回に操作キー64を嵌入しても、操作キー64を適切に嵌入でき、しかも、キー溝30の破損防止が期待できる。
【0046】
なお、上記実施形態では容器本体1の底面に複数のVグループ2をそれぞれ一体成形し、この複数のVグループ2にボトムプレート3を嵌合支持させたが、なんらこれに限定されるものではない。例えば、容器本体1の底面にボトムプレート3を一体成形しても良い。また、容器本体1の内部背面に単数複数の棚板15を設けても良い。また、位置決め凹部27Aの内面は、平坦面としたり、少なくとも一部を湾曲面としたり、あるいは少なくとも一部にテーパ等を形成することができる。また、ラッチ機構28の回転プレート29、動力伝達プレート32、又はクランプ35の数や位置等は適宜増減変更することができる。
【0047】
さらに、蓋体17には、原点、及び回転の終端位置で回転プレート29を正確に停止させる回り止め機構を設け、安全性をさらに確保するようにしても良い。この回り止め機構は、例えば、蓋体17内面の所定箇所又は回転プレート29に設けられる回り止め突起と、蓋体17内面の所定箇所又は回転プレート29に設けられ、終端二箇所で回り止め突起と摩擦係合する回り止め係合部とから構成することができる。
【0048】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、一対の位置決め凹部と位置決めピンの寸法が公差の上限・下限の関係にある場合でも、これらを適切に嵌合して摩耗や損傷等を抑制防止することができるという効果がある。また、内外連通口により、精密基板を収納したフロントオープンボックスタイプの精密基板収納容器の内圧と外圧に差のある場合にこれを等しくすることができるし、フィルタにより、外部から内外連通口を通過して精密基板収納容器の内部にパーティクル等が侵入するのを有効に防止することができる。
また、ラッチ機構を構成する回転プレートの中心のキー溝等が回転方向にずれるのを抑制防止することができるので、精密基板収納容器のシール性を維持して精密基板の汚染を抑制防止することが可能になる。さらに、繰り返し使用しても、回転プレートのキー溝と操作キーとを正しく嵌め合わせることができるので、ラッチ機構に余計な負荷の作用することがなく、耐久性の向上も期待できる。さらにまた、逆回転防止機構を備えているので、施錠時に回転プレートに外力が加えられても、回転プレートが解錠方向に逆戻りするおそれがないという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る精密基板収納容器の実施形態を示す斜視全体説明図である。
【図2】本発明に係る精密基板収納容器の実施形態を示す底面図である。
【図3】本発明に係る精密基板収納容器の実施形態における蓋体を取り外した状態の正面説明図である。
【図4】本発明に係る精密基板収納容器の実施形態を示す正面図である。
【図5】図4のV部を示す説明図である。
【図6】本発明に係る精密基板収納容器の実施形態における蓋体を裏面側から示す説明図である。
【図7】本発明に係る精密基板収納容器の実施形態における蓋体のラッチ機構を示す説明図である。
【図8】図4のVIII−VIII線断面図である。
【図9】本発明に係る精密基板収納容器の実施形態を示す説明図で、(a)図は施錠時のラッチ機構を示す説明図、(b)図は解錠時のラッチ機構を示す説明図である。
【図10】本発明に係る精密基板収納容器の実施形態におけるラッチ機構の逆回転防止の動作原理を示す説明図である。
【図11】本発明に係る精密基板収納容器の実施形態におけるキー溝と操作キーとの関係を示す断面説明図である。
【図12】本発明に係る精密基板収納容器の実施形態におけるシステム全体を示す説明図である。
【図13】本発明に係る精密基板収納容器の実施形態における常時のアクセス装置を示す斜視説明図である。
【図14】本発明に係る精密基板収納容器の実施形態における精密基板加工時のアクセス装置を示す斜視説明図である。
【図15】本発明に係る精密基板収納容器の実施形態における蓋体の位置決め凹部と位置決めピンとの関係を示す部分断面説明図である。
【図16】本発明に係る精密基板収納容器の実施形態における回転プレートのキー溝と操作キーとの関係を示す部分断面説明図である。
【図17】従来の精密基板収納容器を示す正面説明図である。
【図18】従来のキー溝と操作キーとの関係を示す断面説明図である。
【符号の説明】
1 容器本体
2 Vグループ
3 ボトムプレート
17 蓋体
18 ベース
19 貫通口
20 ガスケット
22 内外連通口
23 フィルタ
25 表面プレート
26 操作口
27 位置決め凹部
27A 位置決め凹部
27B 位置決め凹部
28 ラッチ機構
29 回転プレート
30 キー溝
31 係合ピン
32 動力伝達プレート
34 湾曲溝
35 クランプ
50 局所環境
51 加工装置
52 構造体
55 アクセス装置
58 位置合わせピン
60 オープナ
63 位置決めピン
64 操作キー
CL 動力伝達プレートの中心線
DL 対角線
EL 延長線
SL 直線
W 精密基板

Claims (2)

  1. フロントオープンボックスに形成されて精密基板を収納する容器本体と、この容器本体の開口した正面に着脱自在に嵌め入れられてシール状態に閉鎖する蓋体と、この蓋体に内蔵され、容器本体の正面をシール状態に閉鎖した蓋体を施錠するラッチ機構とを備え、容器本体と蓋体のいずれか一方にフィルタ付きの内外連通口を設け、
    局所環境に搭載された場合にオープナの操作装置により蓋体のラッチ機構が操作される精密基板収納容器であって、
    蓋体の表面左右に、操作装置の一対の位置決めピンに嵌め入れられる一対の位置決め凹部を間隔をおき上下斜めに対設して各位置決め凹部の開口周縁には操作装置の位置決めピンを誘導する面取り部を形成し、一対の位置決め凹部のうち一方の位置決め凹部を、一対の位置決め凹部を結ぶ仮想の対角線上に長軸を有するとともに、位置決め凹部の最大許容ずれ位置と位置決めピンの最大許容ずれ位置の両方をカバーする長穴に形成し、他方の位置決め凹部を丸く形成し、
    ラッチ機構は、蓋体内に支持されて蓋体表面の操作口を介した操作装置の操作キーによる外部操作で回転する回転プレートと、この回転プレートに連動して上下方向に進退動する一対の動力伝達プレートと、各動力伝達プレートの先端部に設けられ、蓋体周面の貫通口から出没する一対の係止部とを含み、回転プレートの中心に操作装置の操作キーに嵌め合わされるキー溝を形成してその中心を動力伝達プレートの中心線の延長線上に位置合わせし、
    動力伝達プレートの中心線の延長線上と、キー溝の中心と動力伝達プレートを反時計方向に90°回転させて施錠する際の回転プレートと動力伝達プレートとの係合又は連結位置を結ぶ直線とを1°〜10°の角度で交差させて施錠時の回転プレートが解錠方向に逆回転するのを防止するようにしたことを特徴とする精密基板収納容器。
  2. 一対の位置決め凹部のうち一方の位置決め凹部を小判形に形成した請求項1記載の精密基板収納容器。
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