JP3902213B2 - スネアドラム - Google Patents

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本発明は、スネアドラムに係り、詳しくは響線がフレームに保持されたタイプのスネアドラムに関する。
下側ヘッドの表面(下側ヘッド面ともいう)に響線としての複数のガットを有するスネアドラムが知られている(特許文献1参照)。図19は従来例1のガット部(複数のガット及び両端の金具を含む。)211を示す斜視図であり、図20はそのガット部211が取付けられたスネアドラム200を下側から見た図である。図19に示すように、ガット部211は、響線としての複数のガット201と、各ガット201の右端を一括して保持する右側金具202、及び各ガット201の左端を一括して保持する左側金具203を有しており、左側金具203の左側面にはねじ孔(図示略)が形成されている。そして、図20に示すように、従来のスネアドラム200では、それぞれの金具202,203が、ドラムの下側フープ204に設けられた右側接続部205及び左側接続部206に挿入された状態で固定されるようになっている。
すなわち、右側接続部205には、左側金具203及び各ガット201を左右方向への通過自在とする開口部205aが形成され、その開口部205a内には、右側金具202が開口部205a内に右側から挿入された場合に、その右側金具202に係止する係止部(図示略)が形成されている。そのため、右側接続部205の開口部205aを左側金具203及び各ガット201が右側から左側へ通過した後に、その開口部205a内に右側から挿入された右側金具202は、係止部が係止することにより開口部205a内に保持される。一方、左側接続部206には、その右側面に左側金具203を挿入可能な挿入穴206aが形成され、この挿入穴206aの内底面にはボルト207の軸部を挿通可能なボルト孔(図示略)が形成されている。そして、左側接続部206の挿入穴206a内に左側金具203を挿入した状態で、その左側金具203のねじ孔に対し左側接続部206の左側面からボルト孔に挿入されたボルト207が螺合することにより、左側金具203と左側接続部206とが固定されるようになっている。また、左側接続部206は、ドラムの下側フープ204から浮き上がるように離間した位置と下側フープ204に接近した位置との間を移動自在に配置されており、その離間した位置から接近した位置に左側接続部206を移動させてガット201を下側ヘッド209の表面へ接近させるためのスイッチ210が、左側接続部206に連結されている。
このスネアドラム200でガット部211を取り外す場合には、まずボルト207を緩めて左側金具203を左側接続部206から右方向へ抜き出す。そして、右側金具202を右側接続部205から右方向へ抜き出し、併せて左側金具203も右側接続部205から抜き出して取り外すようにしていた。逆に、ガット部211を取付ける場合には、まず左側金具203を右側接続部205の開口部205aに右側から左方向へ挿通した後に、その左側金具203を左側接続部206の挿入穴206a内に挿入する。このとき、右側金具202は、右側接続部205の開口部205a内に係止保持される。そして、ボルト207を締めることにより、左側金具203を左側接続部206に固定する。これに伴い右側金具202は右側接続部205にて固定される。以上のようにしてガット部211をスネアドラム200に取付けていた。
一方、従来例2として、ガットをフレームで保持して、そのフレームを紐でドラムに支持するように構成したものもある(特許文献2参照)。この構成のスネアドラムでガット部(複数のガットとフレームとを含む。)を取外す場合には、紐を緩めることによりフレームごとドラムから取外すようにしていた。
米国特許第1832227号明細書(請求項1、図1) 米国特許第3113481号明細書(請求項1、図1)
ところで、ガット部の取外し・取付けは、例えば下側ヘッドや個々の響線の交換の際等に必要となる。しかしながら、従来例1及び従来例2では、そうしたガット部の取り外し・取付けを行う都度に、上記の作業を行わなければならず、その作業自体が煩雑で面倒であるという問題が指摘されていた。
また、上記従来例1の構成ではガット部211を一旦取り外すと、ガット201の張力がゼロになりガット部211の取外し前の調整済みの張力を維持することができないため、取付け後に再度の張力調整が必要であった。つまり、取外し・取付けの都度、張力調整を繰り返し行わなければならず、非効率的で面倒であった。さらに、左側接続部206のボルト207による締結は、ガット201に対する張力の付与作用と、左側金具203の左側接続部206に対する固定作用とを伴うため、ガット201の張力がスイッチ210やドラム200の胴体部に直接かかっていた。このため、スイッチ210の操作が重くなる、胴体部が変形する等の問題も生じていた。
また、ガット部211を取外した際に各ガット201が離散しないように、ガット部211においては各ガット201を両端の金具202,203に一括して固定している。よって、ガット201を個々に交換することはできなかった。また、通常、ガット201の本数は10〜14本程度であるが、4〜8本と少なくして使用する際には余分なガット201を切断して外すより他に方法がなく、また、切断してしまうと元の本数に戻すことができなかった。
また、上記従来例2の構成では、ガットがフレームで保持されているため、スネアドラムからガット部を取外してもガットの張力は維持される。この点で従来例2は従来例1と異なるが、フレーム自体を紐でドラムに固定するため、紐の正確な位置調整が困難であり、取外し前と取付け後でガット部の微妙な位置ずれが生じやすいという問題があった。また、特にマーチング用のスネアドラムの場合、使用時には上下左右の揺動が激しいために紐が切れてしまうという問題もあった。
本発明の目的は、響線を取外した後において再び取付ける際に張力調整を必要とせず、響線のドラムへの取付け・取外し作業を容易にすることができるスネアドラムを提供することにある。併せて、ガットを個々に交換することができるスネアドラムを提供することも目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に係るスネアドラムは、上側ヘッド及び下側ヘッドが設けられた胴体部と、複数の響線を保持するフレームと、当該フレームを前記下側ヘッドの表面に取付けるためのフレーム取付け機構とを有したスネアドラムにおいて、前記フレーム取付け機構は前記胴体部に設けられ、前記フレームの両端には、掛止部材を有する係合部がそれぞれ設けられ、前記フレーム取付け機構には、前記フレームの各係合部と個別に対応し、その係合部に設けられた掛止部材と相互に掛止可能な被掛止部材を有する被係合部が設けられ、前記各係合部の掛止部材は少なくとも一方の係合部の掛止部材が、対応する被掛止部材を摺接して相対的に回動するよう掛止し、当該一方の掛止部材と被掛止部材とが係合固定された状態において、前記フレームは前記一方の掛止部材を中心として前記下側ヘッドの表面に対して接近・離間する方向に回動可能とされることを要旨とする。
請求項2に係るスネアドラムは、請求項1に記載のスネアドラムにおいて、前記各係合部の掛止部材は少なくとも一方の係合部の掛止部材が軸状に形成された係止軸であることを要旨とする。
請求項3に係るスネアドラムは、請求項1又は請求項2に記載のスネアドラムにおいて、前記各被係合部のうち少なくとも一方の被係合部は、前記被掛止部材を回動可能に支持する操作軸と、前記被掛止部材を前記掛止部材に掛止可能な掛止方向へ付勢する付勢手段と、当該付勢手段の付勢力に抗して前記被掛止部材を前記掛止部材から離脱させる離脱方向へ操作可能な操作部とを有することを要旨とする。
請求項4に係るスネアドラムは、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のスネアドラムにおいて、前記フレームは、当該フレームの一方の端部に設けられ、前記各響線の張力を個別に調節するための個別調節機構と、当該フレームの他方の端部に設けられ、全ての響線の張力を一括して調節するための一括調節機構とを有することを要旨とする。
請求項5に係るスネアドラムは、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のスネアドラムにおいて、前記フレームは当該フレームの両端部に前記響線を個別に収容するための響線支持体を有し、当該響線支持体は、開口部を有する複数の嵌め込み溝と、前記響線の端部を係止する係止部とを有し、前記響線を前記開口部から前記嵌め込み溝に嵌め込んだ状態で前記響線の端部を前記係止部により係止することを要旨とする。
請求項6に係るスネアドラムは、請求項5に記載のスネアドラムにおいて、前記フレームは、前記個別調節機構と一括調節機構との間に、前記下側ヘッドの表面に前記各響線を均等に当接させるように各響線の位置を揃えるための調整部材を有することを要旨とする。
請求項7に係るスネアドラムは、請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のスネアドラムにおいて、前記フレームには前記響線の共振を抑制するための消音手段が設けられていることを要旨とする。
請求項8に係るスネアドラムは、請求項7に記載のスネアドラムにおいて、前記消音手段は、前記フレームの長手方向に沿って摺動可能に当該フレームに設置されていることを要旨とする。
請求項9に係るスネアドラムは、請求項7又は請求項8に記載のスネアドラムにおいて、前記消音手段は、消音時に前記響線を押圧する消音パッドと、当該消音パッドの高さ位置を調節する調節機構とを有することを要旨とする。
請求項10に係るスネアドラムは、請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載のスネアドラムにおいて、前記フレーム取付け機構は、前記被係合部の被掛止部材と前記フレームの係合部の掛止部材とが掛止された状態において、前記響線が前記下側ヘッドの表面に当接する当接位置と、前記響線が前記下側ヘッドの表面から離間する離間位置とされる離間状態とに、前記フレームを変位可能な切替え装置を有していることを要旨とする。
請求項11に係るスネアドラムは、請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載のスネアドラムにおいて、前記スネアドラムは、前記胴体部の外周に設けられる複数のテンションパイプと、前記胴体部の外周に配置され、前記各テンションパイプをそれらの下端にて連結する下側リング部材と、当該下側リング部材よりも上方において前記胴体部の外周に配置され、前記各テンションパイプをそれらの上端にて連結する上側リング部材とを有し、前記フレーム取付け機構は、前記胴体部から離間した状態で、前記上側リング部材と下側リング部材を介して前記胴体部に支持されていることを特徴とする。
請求項12に係るスネアドラムは、請求項3に記載のスネアドラムにおいて、前記フレーム取付け機構は、少なくとも前記操作部の周囲を覆うカバーを有することを要旨とする。
本発明によれば、響線を取外した後において再び取付ける際に張力調整を必要とせず、響線のドラムへの取付け・取外し作業を容易にすることができる。
以下、本発明のスネアドラムを具体化した一実施形態を図1〜図18にしたがって説明する。
図1は、本実施形態におけるマーチング用のスネアドラムを斜め下方から見た全体斜視図であり、図2は、そのスネアドラムの正面図であり、図3は、そのスネアドラムを下面から見た図である。なお、以下の説明において図2における右側を右、上側を上として説明する。
図1及び図2に示すように、スネアドラム(以下、単に「ドラム」ともいう。)1は上下両端が開放された円筒状の胴体部2を備え、円盤形状の上側ヘッド3(図2参照)、下側ヘッド4が胴体部2の両端開放面を塞ぐようにそれぞれ設けられている。胴体部2の外周には、上側ヘッド3及び下側ヘッド4の張りを調整するためのヘッド調整装置5が上側フープ23と下側フープ25とを連結するように等角度間隔をおいて複数個(本実施形態では12個)設けられている。
下側ヘッド4には、フレーム6に保持された複数のガット(響線)7が下側ヘッド4を直径方向に横切る形態で設けられている。また、図1、図3に示すように、このフレーム6には、ガット7の演奏時の共振を調整するための消音装置8が左右に1つずつ設けられている。
さらに、図2に示すように、胴体部2の外側面には、胴体部2に対してフレーム6を取付け・取外しするためのフレーム取付け機構10が設けられている。このフレーム取付け機構10は、スイッチ側取付け機構11(図2右側)と固定側取付け機構12(図2左側)とで構成され、これらの取付け機構11,12が下側ヘッド4の中心に対して180度対称となる二位置に設けられている。スイッチ側取付け機構11は、フレーム6の胴体部2に対する相対位置を切替える切替え装置13を有しており、この切替え装置13は上下に揺動可能なレバー状のスイッチ14により操作されるようになっている。すなわち、このスイッチ14が操作されることにより、スイッチ側取付け機構11のスイッチ切替え装置13は、フレーム6を、ガット7が下側ヘッド4面に当接した当接位置と、ガット7が下側ヘッド面から離間した離間位置とに切替える。
また、胴体部2の下部には、胴体部2の下部周囲を覆うリング部材16が胴体部2の周囲から僅かに離間して設けられている。具体的な設置構造については後に詳述する。さらに、4本の脚部17がそのリング部材(下側リング部材)16を介して左右対称位置にそれぞれ設けられている(図3参照)。
図4は、スネアドラム1を、後方から見た全体斜視図である。図4に示すように、胴体部2の後部には、スネアドラム1をマーチングスネアとして使用する際にキャリアー18を取付けるためのキャリアー取付部19が複数のねじ19aにより固定されている。
次に、主にヘッド調整装置5、本発明の要部構成であるフレーム6及び消音装置8さらにフレーム取付け機構10の各部の詳細な構成について、順に説明する。
(ヘッド調整装置5)
図5は、図2のA−A線断面図であって、主にヘッド調整装置5の構成を示す図である。図5に示すように、胴体部2の上部には、胴体部2の外周に嵌合される環状の補強リング(上側リング部材)21が設けられる。この補強リング21のさらに外側には、同じく胴体部2の外周に嵌合される環状の上側ヘッド枠22が設けられており、上側ヘッド3はその外周縁をこの上側ヘッド枠22によって保持されている。上側ヘッド枠22のさらに外側には、同じく胴体部2の外周に嵌合される環状の上側フープ23が設けられている。同様に、下側ヘッド4はその外周縁を、胴体部2の外周に嵌合される環状の下側ヘッド枠24によって保持されており、下側ヘッド枠24のさらに外側には、同じく胴体部2の外周に嵌合される環状の下側フープ25が設けられている。
一方、ヘッド調整装置5には、中空筒状のテンションパイプ20と、そのテンションパイプ20と上側フープ23とを連結する上側テンションボルト26、テンションパイプ20と下側フープ25とを連結する下側テンションボルト27が設けられている。テンションパイプ20は、補強リング21とリング部材16との間に位置している。
さらに、テンションパイプ20と上側テンションボルト26とは上側テンションナット28を介して連結され、テンションパイプ20と下側テンションボルト27とは下側テンションナット29を介して連結されている。上側テンションナット28はテンションパイプ20の上部に挿入されており、上側テンションナット28のさらに上側から挿入される上側テンションボルト26と螺合している。下側テンションナット29はテンションパイプ20の下部に挿入されており、下側テンションナット29のさらに下側から挿入される下側テンションボルト27と螺合している。ここで、上側テンションナット28の胴部28aの上面と補強リング21の下面とが当接しており、下側テンションナット29の胴部29aの上面(図5の設置状態における上面を指す。)とリング部材16の下面とが当接している。
また、上側テンションボルト26の回転操作部としての頭部26aと上側フープ23との間には、メタルワッシャー30及びブラスワッシャー31が挿入されている。同様に、下側テンションボルト27の回転操作部としての頭部27aと下側フープ25との間には、メタルワッシャー32及びブラスワッシャー33が挿入されている。さらに、下側テンションボルト27の略中間部であって、下側テンションナット29と下側フープ25との略中間部には、下側テンションボルトの脱落防止用ゴム34が設けられている。
図5に示すように、リング部材16には、その上側に上側脚受けプレート35が設けられ、下側には下側脚受けプレート36が設けられている。下側脚受けプレート36の下側には脚部17が設けられている。これらの上側脚受けプレート35、リング部材16、下側脚受けプレート36及び脚部17は、上側脚受けプレート35の上方から挿入されるねじ37によって、脚部17が接地面に対して垂直となるように固定されている。また、脚部17の下端には、樹脂製のキャップ38が取付けられている。
(フレーム6)
次に、フレーム6の構成について詳細に説明する。フレーム6は、平面視長四角環状をなすように形成されており(図3、図10参照)、フレーム6の四辺を構成する右側部6a、左側部6b、前側部6c、後側部6dで囲まれた領域内に複数のガット7が保持されている。また、図6及び図9に示すように、フレーム6は、その左右両端部の下面(具体的には、前側部6c及び後側部6dの各両端部の下面)が外側上方から内側下方に向けて斜状に面取りされている。
図6は、フレーム6を上下方向に反転して示す斜視図であり、個々のガット7の保持構成等について分かりやすくするため、同図において手前側となるフレームの一部(後側部6dの部分)を削除して示してある。フレーム6における上下左右方向は図面に示す通りである(図7、図8も同様である。)。図6に示すように、フレーム6の一端(図6では右端)には一括調節機構39が設けられており、フレーム6の他端(図6では左端)には個別調節機構40が設けられている。
一括調節機構39には、下部に複数(本実施形態では11個)の嵌め込み溝41を有するガット一括調節体42と、操作部としての一括調節ボルト51が設けられている。嵌め込み溝41は、前後方向に並列して形成されている。また、一括調節ボルト51は複数(本実施形態では11本)のガット7の張力を一括して調節するものであって、フレーム6における右側部6aの略中心部及びガット一括調節体42の略中心部を左右方向へ貫通した状態でフレーム6の右側部6aに支持されている。なお、一括調節ボルト51には緩み止めゴム58(図9参照)が装着されている。
個別調節機構40には、嵌め込み溝43を有する複数個(本実施形態では5つ)のガット第1個別調節体44、嵌め込み溝45を有する複数個(本実施形態では6つ)のガット第2個別調節体46、及び複数個(本実施形態では6つ)のねじ55,56が設けられている。操作部としてのねじ55,56は、個々のガット7の張力を個別に調節するものであって、フレーム6の左側部6b並びに各ねじ55,56が各々対応するガット第1個別調節体44及びガット第2個別調節体46を左右方向へ貫通した状態でフレーム6の左側部6bに支持されている。なお、各ねじ55,56には緩み止めゴム59(図9参照)が装着されている。また、嵌め込み溝41,43,45には、上方に開口した開口部41a,43a,45aが形成されている。
図7は、ガット第1個別調節体44の斜視図である。図7に示すように、ガット第1個別調節体44は、ねじ孔47が左右方向に貫通形成された直方体形状の基台48と、U字形状の嵌め込み溝43を有して基台48の下部に設けられる溝形成部49と、基台48から下方へ延設されて基台48と溝形成部49とを連結する延長部50とで構成されている。また、溝形成部49は、延長部50の下面における左右方向の一端部(図7では右端部)寄りに設けられている。
図8は、ガット第2個別調節体46の斜視図である。図8に示すように、ガット第2個別調節体46は、ねじ孔52が左右方向に貫通形成された直方体形状の基台53と、U字形状の嵌め込み溝45を有して基台53の下部に設けられる溝形成部54とで構成されている。ガット第1個別調節体44と比較してガット第2個別調節体46は、その基台53に延長部50が設けられておらず、基台53の大きさはガット第1個別調節体44の基台48よりも小さく構成されている。そして、ガット第1個別調節体44及びガット第2個別調節体46をフレーム6へ取付ける時には、ガット第2個別調節体46の基台53がガット第1個別調節体44の基台48の延長部50が形成されていない部分に設置される。すなわち、ガット第1個別調節体44の嵌め込み溝43とガット第2個別調節体46の嵌め込み溝45とが同一高さ位置となり、かつ、各嵌め込み溝43,45が前後方向へ交互に隣接するように設置される(図6参照)。よって、本実施形態では、一括調節機構39側及び個別調節機構40側の双方において、嵌め込み溝が11個ずつフレーム6の前後方向に並列して形成される。
なお、図7におけるガット第1個別調節体44のねじ孔47には個々のガットの張力を調整する操作部としてのねじ55(図6参照)が挿入され、図8におけるガット第2個別調節体46のねじ孔52には同じく個々のガットの張力を調整する操作部としてのねじ56が挿入される。
また、図6に示すように、各ガット7は、それらの一端側(右端側)をガット一括調節体42の嵌め込み溝41に嵌め込まれ、それらの他端側(左端側)をガット第1個別調節体44の嵌め込み溝43又はガット第2個別調節体46の嵌め込み溝45に嵌め込まれている。そして、各ガット7は、それらの各両端部に筒状金具57がカシメられた状態でフレーム6に保持されている。
各筒状金具57は、各々が対応する嵌め込み溝41,43,45に設けられた当接部60(図9参照)にそれぞれ当接し、また、溝形成部49,54の端部(図7、図8では左端部)に突出形成された凸部71に係止している。このため、ガット7は下方へ脱落しないようになっている。なお、当接部60が本発明の係止部に相当し、ガット一括調節体42とガット第1個別調節体44及びガット第2個別調節体46がそれぞれ響線支持体に相当する。
図9は、フレーム6の側断面図である。図9に示すように、ガット一括調節体42は、フレーム6との係合により回動が規制されており、そのガット一括調節体42に一括調節ボルト51は螺合しているため、一括調節ボルト51を時計方向に回すとその回動に伴いガット一括調節体42がフレーム6内で右方向へ移動する。これに伴い、ガット一括調節体42に固定された全てのガット7が右方向(胴体部2の半径外方向)への力を受けてガットが張られる方向に調節される(すなわち、各ガット7に対する張力が増加する。)。一括調節ボルト51を反時計方向に回すと、上記とは逆の作用によって全てのガット7はガットが緩む方向に調節される(すなわち、各ガット7に対する張力が減少する。)。
また、ガット第1個別調節体44は、フレーム6との係合により回動が規制されており、そのガット第1個別調節体44にねじ55は螺合しているため、一括調節ボルト51の場合と同様に、ねじ55を時計方向に回すとその回動に伴いガット第1個別調節体44がフレーム6内で左方向へ移動する。これに伴い、ガット第1個別調節体44に固定された1本のガット7が左方向(胴体部2の半径外方向)への力を受けてガットが張られる方向に調節される(すなわち、そのガット7に対する張力が増加する。)。ねじ55を反時計方向に回すと、上記とは逆の作用によってガット7はガットが緩む方向に調節される(すなわち、そのガット7に対する張力が減少する。)。以上の作用は、ねじ56とガット第2個別調節体46についても同様であるため、その詳しい説明は省略する。
なお、ガット7は、個別調節機構40においてそれぞれのガット7に対応するねじ55,56を緩めた状態で、両端の筒状金具57を一旦外側へ引っ張って当接部60から離間させた後、ガット7を嵌め込み溝41,43,45の開口部41a,43a,45aから上方へ引き上げるようにすれば、簡単にフレーム6から取外すことができる。
図10は、フレーム6の平面図である。図10に示すように、フレーム6の右端には、フレーム取付け機構10(図2参照)に係合するためのスイッチ側係合部61が設けられる一方、フレーム6の右端には固定側係合部62が設けられている。スイッチ側係合部61は、前後に1つずつ設けられる軸受け部63,64と、両軸受け部63,64に両端を支持された掛止部材としてのスイッチ側接続軸65とから構成されている。固定側係合部62も同様に、前後に1つずつ設けられる軸受け部66,67と、両軸受け部66,67に両端を支持された掛止部材としての固定側接続軸68(係止軸)とから構成されている。
図11は、フレーム6を下側から見た図である。図9〜図11に示すように、フレーム6の右側部6aの内側にはガット押え軸69が設けられ、同様にフレーム6の左側部6bの内側にはガット押え軸70が設けられている。これらのガット押え軸69,70は、ガット7と直交するように前後方向に延び、前側部6cと後側部6dを貫通する形態で設けられている。図9に示すように、これらのガット押え軸69,70は、ガット7が下側ヘッド4の表面に均等に当接されるように、各ガットの高さを調整する調整部材として機能する。
(消音装置8)
図12は、図11におけるB−B線断面図であり、図13は図12におけるC−C線断面図であって、両図とも消音装置8の構成を説明するための図である。図13に示すように、消音装置8は、フレーム6の前側部6cと後側部6dとに架橋されるスライド部材82、薄い直方体形状の消音プレート83、消音フェルト84、消音操作ねじ85、及びスライド操作ねじ86を有している。スライド部材82は、側断面視略U字形状であって、前側部の内面には凸部87が突出形成されている。この凸部87はフレーム6の前側部6cに形成された溝部88と係合するようになっている。一方、スライド部材82の後側部90の内面はフレーム6の後側部6dから僅かに後方へ離間した状態に配置される。そして、そのスライド部材82の後側部90にスライド操作ねじ86が後側から貫通状態に支持されて、スライド操作ねじ86の前端がフレーム6の後側部6dに形成された溝部89に当接することにより、消音装置8はフレーム6に固定されるようになっている。また、スライド部材82の後側部90の上面には孔91が陥没形成されており、その孔91にはスライド操作ねじ86の緩み防止ゴム92が設けられている。
よって、スライド操作ねじ86を締めたり緩めたりすることによって、スライド操作ねじ86の前端をフレーム6と当接させたり離間させたりできるため、離間した状態では消音装置8はフレーム6の長手方向に沿って摺動可能となっている。
一方、消音フェルト84は消音プレート83に接着されており、スライド部材82と消音プレート83を貫通する消音操作ねじ85によって、消音プレート83はスライド部材82と一体化されている。また、スライド部材82の底面には、消音操作ねじ85の緩み防止用のゴム93が貼付されている。
そして、消音操作ねじ85を締めたり緩めたりすることによって、消音プレート83を上下動させて消音フェルト84をガット7に対して当接させたり離間させたりすることができる。これにより、消音フェルト84をガット7に当接させてガット7の共振を抑制できるようになっている。
(フレーム取付け機構10)
次に、フレーム取付け機構10について、フレーム取付け機構10を構成するスイッチ側取付け機構11、固定側取付け機構12の順に以下説明する。
スイッチ側取付け機構11は、フレーム6のスイッチ側接続軸65を有するスイッチ側係合部61と連結され、フレーム6を胴体部2に取付けるための機構である。図2に示すように、スイッチ側取付け機構11は、垂設された基台プレート101を介して胴体部2と所定距離離間して設けられている。基台プレート101は、その上部を補強リング21に固定部材102を介してねじ(図示略)によって固定されており、同様に下部をリング部材16に固定部材103を介してねじ(図示略)によって固定されている。
図14、図15は、フレーム取付け機構10を説明するための断面図である。なお、図14は、スイッチ14が揺動可能な範囲のうち最下端の位置にある状態を示し、図15は、スイッチ14が揺動可能な範囲のうち最上端の位置にある状態を示している。さらに、図16は、図15におけるD−D断面図である。以下、図14〜図16及び図2の各図を参照して説明する。図14、15に示すように、基台プレート101には平断面コ字形状のブラケット104が、その中間部分となる取付部104aの背面を基台プレート101に当接させた状態で、2つのねじ105,106によって固定されている。従って、基台プレート101と、この基台プレート101に固定されたブラケット104は、スイッチ14の操作によっても移動することはない。
そのブラケット104の近傍には、平断面コ字形状のスライド部材107が、その中間部分となる中間部107aを基台プレート101との間に一定間隔をおいて対向させた状態で、ブラケット104を覆うようにして設けられている。なお、スライド部材107の中間部107aには後に詳述するスイッチ14のストッパーとしてのストッパーゴム142(図15参照)が取り付けられている。
図17は、スライド部材107の正面図である。図17に示すように、このスライド部材107の左右両側面には、その上部及び下部に2つの長孔108、109が上下方向に延びるように形成されている。一方、図16に示すように、ブラケット104の左右両側面には長孔94が上下方向に延びるように形成されている。そして、軸110が、スライド部材107の左右の長孔108及びブラケット104の左右の長孔94に挿入されている。軸110の端部にはリンク114の上端部がねじにより連結されている。このとき、軸110の断面形状は略正方形に形成されているため(図17参照)、軸110は長孔94に対して回転しないように構成されている。また、リンク114は、軸110に対して前記ねじの軸部を支点として回動可能に支持されている。なお、軸110の上面にはクリックゴム95が取り付けられている。
また、スライド部材107の長孔109には軸111が挿入され、その軸111の端部は長孔109の外側に位置するブラケット104の下部112を貫通している。軸111の端部には、スイッチ14がネジにより相対回動可能に連結されている。なお、軸111の外周部には、ブッシュ96が設けられ、そのブッシュ96はブラケット104の下部112とスライド部材107の長孔109の周辺とに当接している。
そして、前述したレバー状をなすスイッチ14の基端部から先端側に所定距離離間した位置には、リンク114の下端部が回動可能に連結されている。前述のように、リンク114の上端部は軸110の端部に対して回動可能に連結されている。したがって、スイッチ14を揺動させると、リンクとしてのスイッチ14の動きがリンク114を介して軸110へ伝達されて、軸110はブラケット104の長孔94に沿って上下にスライドするスライダクランク機構として機能する。そして、軸110のスライドに伴い、軸110と微調節ボルト126を介して連結されたスライド部材107は、長孔109の上下方向長さの範囲内で軸111をガイドにしてブラケット104に対して独立して上下にスライドするようになっている。
さらに、スライド部材107の下端部には湾曲したアーム115が連結され、アーム115の下端には操作軸116がその両端を突出させた状態で挿通支持されている。
一方、図15に示すように、ドラムの下側脚受けプレート36の下面には、軸孔を有する連結アーム取付け部118が下方に向けて設けられており、その軸孔には軸119が挿入されている。その軸119には平面視コ字形状(すなわち、先端が二股状)に形成された連結アーム120の基端が回動可能に連結され、連結アーム120は、その先端121(図14では右端)がアーム115の下端を両側から挟持するように配置される。連結アーム120の先端121及びアーム115の下端にはそれぞれ軸孔が形成されており、それらの各軸孔に連結アーム120とアーム115とを回動可能に連結する操作軸116が挿入されている。
さらに、操作軸116には、下端がフック形状の被掛止部材122が設けられている。図18は、被掛止部材122の斜視図である。図14及び図18に示すように、被掛止部材122は、その先端部123にフレーム6のスイッチ側接続軸65(図10参照)が掛止されるようになっている。また、被掛止部材122は、その側面部が被掛止部材122を指で操作する際の操作部124となっている。被掛止部材122とフレーム6との掛止等の具体的な態様については後に作用とともに詳述する。
また、この被掛止部材122を図14における反時計方向へ回動付勢する付勢手段としてのスプリング125が、その一端を連結アーム120に係止させると共に、その他端を被掛止部材122に係止させるようにして、操作軸116に巻き付けられている。そして、このスプリング125によって、被掛止部材122は胴体部2の半径外方向へ常に付勢されるようになっている。また、被掛止部材122は、被掛止部材122の切り欠き部140が連結アーム120の先端121(図15右端)に突出形成されたストッパー141に当接する位置で、前述した反時計方向への回動が止まるようになっている。なお、操作部124(図18参照)を有する被掛止部材122、操作軸116、及びスプリング125とでスイッチ側の被係合部128が構成されている。
また、スイッチ側取付け機構11は、ガット7が下側ヘッド4の表面に当接する場合のフレーム6の位置を微調節するための微調節ボルト126を備えており、その微調節ボルト126は、操作部としての頭部126aがブラケット104の上方に位置するように設けられている。より詳しくは、胴体部2の外周面と略平行に位置するスライド部材107の中間部107a内にはボルト支持部材127が2つのねじ129,130によって固定されており、微調節ボルト126は、そのボルト支持部材127と前記軸110を貫通するように設けられている。また、図16に示すように、微調節ボルト126には、軸110の下面に係合するようにしてEリング117が設けられており、このEリング117と微調節ボルト126の段差との間に軸110が挟持された状態で微調節ボルト126に連結されている。従って、微調節ボルト126は軸110に対して回転可能とされた状態で、ボルト支持部材127に螺合されている。よって、微調節ボルト126を回転させることにより、微調節ボルト126とボルト支持部材127との螺合量(すなわち、微調節ボルト126及び軸110のボルト支持部材127に対する高さ位置)が調節され、軸110に対してスライド部材107の高さ位置の調節をすることができるようになっている。例えば、微調節ボルト126を時計方向に回転させて、微調節ボルト126とボルト支持部材127との螺合量を増加するように調節すれば、スライド部材107は、その回転量に応じて上昇し、それに伴い被掛止部材122も上昇してフレーム6を上側へ押し上げる。
このとき、軸110に対してスライド部材107の相対的な位置が変位するが、軸110に対して、長孔108の上下にマージンが設けられているため、このマージンの範囲でスライド部材107に対して軸110の相対的な位置が変位できる(図17参照)。
次に、固定側取付け機構12について説明する。固定側取付け機構12は、フレーム6の固定側接続軸68を有する係合部62と連結し、フレーム6を胴体部2に取付けるための機構である。図14に示すように、下側脚受けプレート36の下面には、断面L字形状の接合部材132が設けられ、この接合部材132には側方に延びる先端部133が断面C字形状の被掛止部材134(被係合部)が設けられている。そして、この接合部材132の先端部133に前述したフレーム6の固定側接続軸68が掛止されるようになっている。接合部材132とフレーム6との掛止等の具体的な態様については後に作用とともに詳述する。
そして、固定側取付け機構12は、前述のスイッチ側取付け機構11における微調節ボルト126と同様に、ガット7が下側ヘッド4の表面に当接する場合のフレーム6の位置を微調整するための微調節ボルト135を備えている。微調節ボルト135は、上側脚受けプレート35及び下側脚受けプレート36を貫通し、被掛止部材134に螺合されている。また、微調節ボルト135と上側脚受けプレート35との間にはスリーブ136が設けられ、さらに、下側脚受けプレート36よりも下側に位置する微調節ボルト135の外周部分には調整ばね137が設けられている。これにより、微調節ボルト135を回転させることにより、微調節ボルト135と被掛止部材134との螺合量が調節され、被掛止部材134と下側脚受けプレート36との間の僅かな距離を微調整できるようになっている。その詳しい作用は微調節ボルト126と同様であるため省略する。
また、スイッチ側取付け機構11及び固定側取付け機構12には、カバー138,139が、それぞれの被掛止部材122,134を覆うようにして設けられている。なお、カバー138は、被掛止部材122の操作部124周辺を覆うようになっており、不用意に操作部124が押されて被掛止部材122とスイッチ側接続軸65との掛止が解除されないようになっている。
次に、以上のように構成されたドラム1におけるフレーム6の下側ヘッド4の表面への取付け・取外し方法、及びその動作・作用について、以下説明する。
まず、フレーム6を下側ヘッド4の表面へ取付ける場合について図14を用いて説明する。まず、図14に示すようにスイッチ14が揺動可能な最下端位置にある状態で、フレーム6の固定側接続軸68を、固定側取付け機構12の被掛止部材134の先端部133へ掛止する。この状態では、フレーム6は固定側接続軸68を中心として下側ヘッド4の表面に対して接近・離間する方向に回動可能とされる。また、ガット7は、下側ヘッド4の表面から離間した離間状態となっている。そして、この状態で、フレーム6のスイッチ側接続軸65がスイッチ側取付け機構11の被掛止部材122に接近するようにフレーム6を下側ヘッド4へ接近させる。そして、スイッチ側接続軸65を被掛止部材122の先端部123へ掛止させる。この時、被掛止部材122は、スプリング125によって操作軸116を中心に回動付勢されているため、先端部123の外側(図14右側)からスイッチ側接続軸65を先端部123に当接させると、被掛止部材122はスプリング125の付勢力に抗して内側(図14では時計方向)へ僅かに回動する。その後、スイッチ側接続軸65が先端部123に嵌り込むと、スプリング125の付勢力によって自動的にスイッチ側接続軸65と先端部123とが掛止してロックされるようになっている。
なお、この段階では、フレーム6はドラム1に固定されてはいるものの、ガット7は下側ヘッド4の表面から離間した状態のままである。ドラム1の演奏時に、ガット7の共振を利用しない場合にはこの状態で演奏され、この状態をスイッチオフの状態とする。
次に、この状態からスイッチ14を上方へ持ち上げるよう操作する。すると、回動するスイッチ14に連結されたリンク114が、そのリンク114の上端に連結された軸110を上方へ押し上げる方向へ移動する。そして、その上方への動作が軸110と連結したスライド部材107へと伝達され、スライド部材107は上昇する。スライド部材107の上昇に伴い、スライド部材107の下端で連結されたアーム115、アーム115の下端で連結された連結アーム120及び操作軸116を介して最終的に被掛止部材122が上昇する。被掛止部材122が上昇することにより、フレーム6が下側ヘッド4の表面に接近して当接状態となる。
また、スイッチ14とリンク114とで構成されるリンク機構の連結点P(図15参照)が軸110と軸111の両中心点を通る仮想線上のデッドポイントを超えて胴体部2側へ移動することで、フレーム6を下側ヘッド4の表面に押し当てる力の反力(スライド部材107を下方に引っ張る力)が変化する。すなわち、スイッチ14を反時計回り(図14、図15)の方向へ回転する力に変わる。そして、スイッチ14はスライド部材107に取り付けられたストッパーゴム142(図15参照)に当たり、フレーム6が下側ヘッド4の表面に当接した位置でロックされる。
また、ロックする力をより大きくするため、デッドポイントを超えた位置でより大きな下向きの力がスライド部材107にかかるように、軸110の上面にクリックゴム95(図16参照)が設けられている。よって、このクリックゴム95がブラケット104の長孔94内でつぶされることによって生ずる反力が、軸110(連結されたスライド部材107)を下方に押し下げる力となり、ロックする力が大きくなる。
なお、ドラム1の演奏時に、ガット7の共振を利用する場合にはこの状態で演奏され、この状態をスイッチオンの状態とする。
このように、フレーム6の両端に設けられたスイッチ側接続軸65と固定側接続軸68を、この両軸65,68と相互に掛止可能な形状の被掛止部材122,134に掛止させるという簡単な操作により、フレーム6の両端の各係合部61,62をフレーム取付け機構10に係合させることができる。つまり、まずフレーム6の固定側の一端を引っ掛けて、次にスイッチ側の一端を引っ掛けるというワンタッチの操作にて、面倒な取付け操作を経ずにフレーム6を下側ヘッド4の表面に容易に取付けることができる。
フレーム6を下側ヘッド4の表面から取外す場合には、スイッチ14を下方へ操作して図14に示すスイッチオフの状態とし、被掛止部材122の操作部124を胴体部2側へ指で押してやる。すると、被掛止部材122は操作軸116を中心として胴体部2側へ回動して、被掛止部材122の先端部123はスイッチ側接続軸65と離間するため、被掛止部材122とスイッチ側接続軸65との掛止が解除される。その後、固定側接続軸68を固定側の被掛止部材134の先端部133から胴体部2の半径外方向へ抜き出すようにすれば、被掛止部材134と固定側接続軸68との掛止が解除される。なお、上記では、スイッチオフの状態で取付け・取外しを行うものとして説明したが、スイッチオン・スイッチオフいずれの状態でも操作可能である。
以上ように、フレーム6を取外す際にも、操作部124を押してまずフレーム6におけるスイッチ側取付け機構11側の一端を取外し、次いで固定側取付け機構12側の一端を取外すという非常に簡単な操作のみによってフレーム6を下側ヘッド4の表面から取外すことができる。すなわち、上記構成によれば、フレーム6の下側ヘッド4の表面への取付け・取外しがともにワンタッチで行うことができ、面倒な係合操作が一切必要でない。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)上記実施形態では、フレーム6の両端にスイッチ側接続軸65、固定側接続軸68を設け、フレーム取付け機構10にこの両軸65,68と相互に掛止可能な形状の被掛止部材122,134とを設ける。そして、両軸65,68を被掛止部材122,134に掛止させるという操作により、フレーム6の両端の各係合部61,62をフレーム取付け機構10の被係合部(被掛止部材128、134でもある。)に簡単に係合させることができる。フレーム6の取付け・取外しをワンタッチ操作で行うことができ、作業を簡易化することができる。
(2)また、フレーム取付け機構10に係合するために設けられた掛止部材(スイッチ側接続軸65、固定側接続軸68)を軸状に形成したため、フレーム取付け機構10側の被掛止部材122,134に対して引っ掛ける、又は嵌め込むという簡易な構成にてワンタッチ操作を実現することができる。
(3)上記実施形態のスイッチ側取付け機構11は、補強リング21とリング部材16の間に垂設された基台プレート101に設けられており、胴体部2と所定距離離間するようになっている。このため、スイッチ操作時やフレーム6の取付け時に発生する負荷が、スイッチ側取付け機構11から直接に胴体部2にかかることがない。よって、胴体部2が変形したり、その変形に伴い音色に影響を与えるといったことがない。
(4)上記実施形態では、スイッチ側取付け機構11の被掛止部材122はスプリング125によって常に胴体部2の半径外方向へ付勢されるようになっている。このため、このスイッチ側接続軸65を被掛止部材122にスプリング125の付勢力に抗して当接させることにより、自動的に互いに掛止する構成とすることができる。
(5)上記実施形態では、ガット7はフレーム6に保持されており、ガット7の張力調節のための一括調節機構39と個別調節機構40とはドラム1の胴体部2からは完全に独立してフレーム6に対して設けられている。このため、フレーム6の取外しの前後におけるガット7の張力が維持されるため、フレーム6を取外して再び取付けた後の再度の張力調整を不要とすることができる。
(6)また、ガット7の張力はフレーム6で受けるため、ドラム1の胴体部2やスイッチ14にガット7の張力が作用しないため、スイッチ操作が重くなったり、胴体部2が変形したり音色が変化したりする問題を回避することができる。
(7)上記実施形態では、被掛止部材122は、図18に示すようにそのフック形状の先端部123が2つ形成されており、2箇所にてスイッチ側接続軸65の両端と掛止するようになっている。このため、1箇所で固定するよりも安定してスイッチ側接続軸65と被掛止部材122とを掛止させることができる。
(8)上記実施形態では、ガット7は、嵌め込み溝41,43,45に嵌め込まれ、両端の筒状金具57は、嵌め込み溝41,43,45に設けられた当接部60(図9参照)にそれぞれ当接し、溝形成部49,54の端部(図7、図8左端部)に突出形成された凸部71にて係止している。すなわち、個々のガット7の両端がそれぞれ独立して各嵌め込み溝41,43,45の開口部41a,43a,45aから嵌め込まれる形態で設けられている。このため、個々のガット7の着脱を容易に実現することができる。特に、ガットの本数を少なくして使用したり、また元の本数に戻して使用したりといった使用態様が可能となる。
(9)上記実施形態では、フレーム6に2つの消音装置8が設けられているため、ガット7の共振を演奏の都度容易に調整することができる。また、消音装置8は、消音操作ねじ85の締め具合によって消音フェルト84のガット7への圧接の程度を調節できるため、共振の程度を各演奏者の好みに応じて調整することができる。さらに、スライド操作ねじ86を緩めることによって、消音装置8はフレーム6の長手方向に沿って摺動可能であるため、位置を調節して演奏者の所望の音色に簡単に調整することができる。
(10)上記実施形態では、フレーム6の右側部6a、左側部6bの内側にそれぞれガット押え軸69,70(図10参照)が設けられているため、複数のガット7の高さを調整してヘッド面に均等に当接されるようにすることができる。
(11)上記実施形態では、カバー138が被掛止部材122の操作部124周辺を覆っているため、不用意に被掛止部材122とスイッチ側接続軸65との掛止が解除されてフレーム6が外れないようになっている。
(12)上記実施形態では、スイッチ14を含む切替え装置13は、補強リング21とリング部材16に垂設された基台プレート101に設けられている。この構成により、スイッチ14をドラム1のなるべく上の位置に設けることができ、マーチングの場合にスイッチ14に手が届いて操作のしやすいドラムとすることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、フレーム6を取付ける際には、自動的にスイッチ側接続軸65と被掛止部材122の先端部123とが掛止してロックされるように構成したが、取外し時と同様に、被掛止部材122の操作部124を指で押して、先端部123とスイッチ側接続軸65とを離間させた状態から手動で掛止させて取付けるようにしてもよい。
・上記実施形態では、フレーム6に保持される響線はガットとしたが、これに代えて、金属製の響線やコイルスプリング等の響線として構成してもよい。
・上記実施形態では、フレーム6の両端に設けられる掛止部材(スイッチ側接続軸65、固定側接続軸68)と、掛止部材と掛止する被掛止部材122,134の形状は、軸形状やフック形状等に限定されるものではない。要は、掛止部材と被掛止部材とが、相互に掛止可能な形状を有していればよく、双方をフック形状に形成したり、掛止部材をフック形状、被掛止部材を軸形状に形成する等種々の変形が可能である。
・また、上記実施形態における被掛止部材122はフック形状の先端部123を2つ設け、スイッチ側接続軸65を2箇所で引っかけるように構成されているが、先端部123は1つでもよく、また、その他、被掛止部材134と同様に断面C字形状としてスイッチ側接続軸65を嵌め合わせられるように構成してもよい。
・上記実施形態におけるカバー138,139はなくてもよい。
本実施形態のスネアドラムを斜め下方から見た全体斜視図。 スネアドラムの正面図。 スネアドラムを下面から見た図。 スネアドラムを、後方から見た全体斜視図。 図2のA−A線断面図であって、主にヘッド調整装置の構成を示す図。 フレームの斜視図。 ガット第1個別調節体の斜視図。 ガット第2個別調節体の斜視図。 フレームの側断面図。 フレームの平面図。 フレームを下から見た図。 図11におけるB−B線断面図であって、消音装置の構成を説明するための図。 図12におけるC−C線断面図であって、消音装置の構成を説明するための図。 フレーム取付け機構を説明するための断面図であって、スイッチが最下端の位置にある状態を示す図。 フレーム取付け機構を説明するための断面図であって、スイッチが最上端の位置にある状態を示す図。 図15におけるD−D断面図。 スライド部材の正面図。 スイッチ側取付け機構の被掛止部材の斜視図。 従来例1のガット部の斜視図。 従来例1のスネアドラムを下面から見た図。
符号の説明
1…スネアドラム、2…胴体部、3…上側ヘッド、4…下側ヘッド、5…ヘッド調節機構、6…フレーム、7…ガット(響線)、8…消音装置(消音手段)、10…フレーム取付け機構、11…スイッチ側取付け機構(フレーム取付け機構)、12…固定側取付け機構(フレーム取付け機構)、13…切替え装置、14…スイッチ、16…リング部材(下側リング部材)、17…脚部、20…テンションパイプ、21…補強リング、25…下側フープ、39…一括調節機構、40…個別調節機構、41,43,45…嵌め込み溝、41a,43a,45a…開口部、42…ガット一括調節体(響線支持体)、44…ガット第1個別調節体(響線支持体)、46…ガット第2個別調節体(響線支持体)、60…当接部(係止部)、61…スイッチ側係合部(係合部)、62…固定側係合部(係合部)、65…スイッチ側接続軸(掛止部材)、68…固定側接続軸(掛止部材)、69,70…ガット押え軸、116…操作軸、122…被掛止部材、124…操作部、125…スプリング(付勢手段)、128…スイッチ側被係合部(被係合部)、134…被掛止部材(固定側被係合部、被係合部)、138,139…カバー。

Claims (12)

  1. 上側ヘッド及び下側ヘッドが設けられた胴体部と、複数の響線を保持するフレームと、当該フレームを前記下側ヘッドの表面に取付けるためのフレーム取付け機構とを有したスネアドラムにおいて、
    前記フレーム取付け機構は前記胴体部に設けられ、
    前記フレームの両端には、掛止部材を有する係合部がそれぞれ設けられ、
    前記フレーム取付け機構には、前記フレームの各係合部と個別に対応し、その係合部に設けられた掛止部材と相互に掛止可能な被掛止部材を有する被係合部が設けられ
    前記各係合部の掛止部材は少なくとも一方の係合部の掛止部材が、対応する被掛止部材を摺接して相対的に回動するよう掛止し、当該一方の掛止部材と被掛止部材とが係合固定された状態において、前記フレームは前記一方の掛止部材を中心として前記下側ヘッドの表面に対して接近・離間する方向に回動可能とされることを特徴とするスネアドラム。
  2. 前記各係合部の掛止部材は少なくとも一方の係合部の掛止部材が軸状に形成された係止軸であることを特徴とする請求項1に記載のスネアドラム。
  3. 前記各被係合部のうち少なくとも一方の被係合部は、
    前記被掛止部材を回動可能に支持する操作軸と、
    前記被掛止部材を前記掛止部材に掛止可能な掛止方向へ付勢する付勢手段と、
    当該付勢手段の付勢力に抗して前記被掛止部材を前記掛止部材から離脱させる離脱方向へ操作可能な操作部とを有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のスネアドラム。
  4. 前記フレームは、
    当該フレームの一方の端部に設けられ、前記各響線の張力を個別に調節するための個別調節機構と、
    当該フレームの他方の端部に設けられ、全ての響線の張力を一括して調節するための一括調節機構とを有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のスネアドラム。
  5. 前記フレームは当該フレームの両端部に前記響線を個別に収容するための響線支持体を有し、
    当該響線支持体は、
    開口部を有する複数の嵌め込み溝と、
    前記響線の端部を係止する係止部とを有し、前記響線を前記開口部から前記嵌め込み溝に嵌め込んだ状態で前記響線の端部を前記係止部により係止することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のスネアドラム。
  6. 前記フレームは、前記個別調節機構と一括調節機構との間に、前記下側ヘッドの表面に前記各響線を均等に当接させるように各響線の位置を揃えるための調整部材を有することを特徴とする請求項5に記載のスネアドラム。
  7. 前記フレームには前記響線の共振を抑制するための消音手段が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のスネアドラム。
  8. 前記消音手段は、前記フレームの長手方向に沿って摺動可能に当該フレームに設置されていることを特徴とする請求項7に記載のスネアドラム。
  9. 前記消音手段は、
    消音時に前記響線を押圧する消音パッドと、
    当該消音パッドの高さ位置を調節する調節機構とを有することを特徴とする請求項7又は請求項8に記載のスネアドラム。
  10. 前記フレーム取付け機構は、
    前記被係合部の被掛止部材と前記フレームの係合部の掛止部材とが掛止された状態において、前記響線が前記下側ヘッドの表面に当接する当接位置と、前記響線が前記下側ヘッドの表面から離間する離間位置とされる離間状態とに、前記フレームを変位可能な切替え装置を有していることを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載のスネアドラム。
  11. 前記スネアドラムは、
    前記胴体部の外周に設けられる複数のテンションパイプと、
    前記胴体部の外周に配置され、前記各テンションパイプをそれらの下端にて連結する下側リング部材と、
    当該下側リング部材よりも上方において前記胴体部の外周に配置され、前記各テンションパイプをそれらの上端にて連結する上側リング部材とを有し、
    前記フレーム取付け機構は、前記胴体部から離間した状態で、前記上側リング部材と下側リング部材を介して前記胴体部に支持されていることを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載のスネアドラム。
  12. 前記フレーム取付け機構は、少なくとも前記操作部の周囲を覆うカバーを有することを特徴とする請求項3に記載のスネアドラム。
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