JP3900985B2 - 画像表示装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、入力される画像信号に応じて光学像を形成する電気光学装置と、この電気光学装置を駆動制御する制御部とを備えた画像表示装置関する。
【0002】
【背景技術】
CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ、プラズマディスプレイ等の画像表示装置や、液晶プロジェクタ、マイクロミラーを変調素子として用いたプロジェクタ等の投写型の画像表示装置には、画像を形成する電気光学装置への入力電圧に対する表示画像の階調を表すγ特性や、画像形成領域内で生じる色むら等の個体差があることが知られている。
【0003】
このような個体差を解消する方法として、従来は、電気光学装置を画像表示装置に組み込んだ後、実際に画像を表示させ、前記のγ特性や色むら等を色彩計等の光学測定装置で測定し、これを補正するγ補正データや色むら補正データを生成し、画像表示装置を制御する制御部に設けられる記憶領域に書き込むことにより、画像表示装置の出力階調特性を適切な状態に補正している。
【0004】
例えば、画像表示装置のγ特性が把握されたら、入力階調に対して出力される駆動電圧を調整し、出力画像の階調が適切になるように、入力階調と駆動電圧とを対応させたルックアップテーブルを制御部の記憶領域に書き込んでおく。
画像表示装置の制御部は、入力された画像信号の階調に対して、ルックアップテーブルを参照して、出力階調が適切となるような駆動電圧を電気光学装置に出力する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の製造方法では、最終的に組み立てられた状態でγ特性、色むら等の個体差を把握しているため、製品規格から外れるような電気光学装置がこの段階で発見されると、その画像表示装置は不良品となり、分解して新たな電気光学装置を組み込まなければならず、製造工程が煩雑化するという問題がある。
また、γ特性、色むら等の個体差を組立業者が行わなければならず、この点でも製造工程の煩雑化を招くという問題がある。
【0006】
本発明の目的は、製造工程の煩雑化を招くことがなく、かつ不良率を低減できる画像表示装置提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、予め電気光学装置の個体差を把握して補正データを生成しておき、組立後その補正データを画像表示装置の制御部の記憶領域に書き込むことにより、前記目的を達成するものである。
具体的には、本発明の画像表示装置は、入力される画像信号に応じて光学像を形成する複数の電気光学装置と、各電気光学装置を駆動制御する制御部とを備え、各電気光学装置で形成された光学像を合成して表示する画像表示装置であって、各電気光学装置は、該電気光学装置の光学特性を、設計上の光学特性に補正する補正データが記録された記録媒体を備え、前記制御部には、各電気光学装置の記録媒体に記録された補正データが書き込まれる記憶領域が設けられ、前記制御部および前記電気光学装置は、駆動信号ラインおよび電源供給ラインにより接続され、この駆動信号ラインおよび/または電源供給ラインを介して前記記録媒体に記録された補正データが前記制御部の記憶領域に書き込まれることを特徴とする。
【0008】
ここで、電気光学装置の補正データとしては、γ補正データや色むら補正データが考えられる。
また、電気光学装置としては、液晶パネル、有機EL(Electro Luminescence)素子、プラズマ素子、マイクロミラーを用いたデバイス等種々のものが考えられる。
【0009】
このような本発明によれば、補正データ生成手順により予め装置に組み込まれる電気光学装置の補正データを取得しているため、この段階で不良とされる電気光学装置は除外され、装置組立工程において、不良の電気光学装置が組み込まれることがなくなり、大幅に不良率を低減できる。
また、組立後は、生成した補正データを書き込むだけでよいので、従来のようなγ特性や色むら特性の把握を組立業者が行う必要がなくなり、画像表示装置の製造工程が煩雑化することもない。
さらに、電気光学装置の駆動制御ラインを用いて補正データのやりとりを行っているため、制御部の記憶領域に補正データを書き込むためのラインを設ける必要がなく、電気光学装置の構造の簡素化が図られる。
【0010】
以上において、前述した補正データ記録手順は、各電気光学装置に担持された記録媒体に補正データを記録することが考えられる。
このように電気光学装置に担持された記録媒体に補正データを記録することにより、補正データおよび電気光学装置が一体となるので、電気光学装置製造業者から出荷された電気光学装置を組み込んで画像表示装置を製造した後、補正データを書き込む際、担持された記録媒体の補正データを書き込めばよく、製造管理の容易化を図ることができる。
【0011】
また、補正データ記録手順は、電気光学装置とは別の記録媒体に補正データを記録することが考えられ、補正データ書込手順では、この記録媒体から各電気光学装置に応じた補正データを呼び出して制御部の記憶領域に書き込むことが考えられる。
ここにいう記録媒体としては、FD、CD−R、CD−RW、DVD−R、DVD−RW等の汎用の記録媒体、または、補正データを生成する装置および補正データを書き込む装置を接続したネットワークシステムに設けられるハードディスク等の記憶装置が考えられる。
【0012】
また、このような場合、電気光学装置と補正データとは、製造シリアル番号を共通のインデックスとして関連づけるのが好ましい。
このように、記録媒体を電気光学装置と別体とすることにより、補正データの書込に用いられる従来の書込装置に簡単に補正データを読み込ませるができるため、電気光学装置の設計変更、補正データ生成装置、補正データ書込装置を変更することなく、本発明の製造方法を実施できる。
【0013】
さらに、本発明の電気光学装置は、入力される画像信号に応じて光学像を形成する電気光学装置であって、該電気光学装置の光学特性を、設計上の光学特性に補正する補正データが記録された記録媒体を備えていることを特徴とする。
このような本発明によれば、予め補正データが記録媒体に記録されているため、画像表示装置後、光学特性を把握して補正データを生成する必要がなく、画像表示装置の組立を効率化することができる。
【0014】
そして、本発明の画像表示装置は、入力される画像信号に応じて光学像を形成する複数の電気光学装置と、各電気光学装置を駆動制御する制御部とを備え、各電気光学装置で形成された光学像を合成して表示する画像表示装置であって、各電気光学装置は、該電気光学装置の光学特性を、設計上の光学特性に補正する補正データが記録された記録媒体を備え、前記制御部には、各電気光学装置の記録媒体に記録された補正データが書き込まれる記憶領域が設けられていることを特徴とする。
このような本発明によっても前述と同様の作用及び効果を享受することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
〔1.第1実施形態〕
(1)調整対象となるプロジェクタの構造
(1-1)プロジェクタの光学系の構造
図1には、本発明のプロジェクタの画像調整装置の調整対象となるプロジェクタ100の構造が示されている。このプロジェクタ100は、インテグレータ照明光学系110、色分離光学系120、リレー光学系130、電気光学装置140、色合成光学装置となるクロスダイクロイックプリズム150、および投写レンズ160を備えている。
【0017】
前記インテグレータ照明光学系110は、光源ランプ111Aおよびリフレクタ111Bを含む光源装置111と、第1レンズアレイ113と、第2レンズアレイ115と、反射ミラー117と、重畳レンズ119とを備えている。光源ランプ111Aから射出された光束は、リフレクタ111Bによって射出方向が揃えられ、第1レンズアレイ113によって複数の部分光束に分割され、折り返しミラーによって射出方向を90°折り曲げられた後、第2レンズアレイ115の近傍で結像する。第2レンズアレイ115から射出された各部分光束は、その中心軸(主光線)が後段の重畳レンズ119の入射面に垂直となるように入射し、さらに重畳レンズ119から射出された複数の部分光束は、電気光学装置140を構成する3枚の液晶パネル141R、141G、141B上で重畳する。
【0018】
前記色分離光学系120は、2枚のダイクロイックミラー121、122と、反射ミラー123とを備え、これらのミラー121、122、123によりインテグレータ照明光学系110から射出された複数の部分光束を赤、緑、青の3色の色光に分離する機能を有している。
光路前段に配置されるダイクロイックミラー121は、赤色光領域の波長の光を反射し、緑色光、青色光領域の波長の光を透過する特性を有するものであり、ダイクロイックミラー122は、緑色光領域の波長の光のみを反射し、青色光領域の波長の光を透過する特性を有するものである。
前記リレー光学系130は、入射側レンズ131、リレーレンズ133、および反射ミラー135、137を備え、この色分離光学系120で分離された色光、例えば、青色光Bを液晶パネル141Bまで導く機能を有している。
【0019】
前記電気光学装置140は、3枚の液晶パネル141R、141G、141Bを備え、これらは、例えば、ポリシリコンTFTをスイッチング素子として用いたものであり、色分離光学系120で分離された各色光は、これら3枚の液晶パネル141R、141G、141Bによって、画像情報に応じて変調されて光学像を形成する。
前記色合成光学系となるクロスダイクロイックプリズム150は、前記3枚の液晶パネル141R、141G、141Bから射出された各色光ごとに変調された画像を合成してカラー画像を形成するものである。クロスダイクロイックプリズム150で合成されたカラー画像は、投写レンズ160から射出され、スクリーン上に拡大投写される。
【0020】
(1-2)プロジェクタの信号処理系の構造
前記のような光学系を備えたプロジェクタ100には、種々の信号形式の入力端子が設けられている。具体的には、このプロジェクタ100には、テレビのNTSC方式等のコンポジット信号入力端子、コンピュータ等のRGB信号入力端子、ハイビジョン、DVD等のコンポーネント信号入力端子が設けられ、各端子から入力された信号は、図2に示される信号処理系170によって処理される。
【0021】
プロジェクタ100の信号処理系170は、コンポジット信号VIDEOが入力されるコンポジット信号入力端子171、RGB信号RGBが入力されるRGB信号入力端子172、コンポーネント信号COMPが入力されるコンポーネント信号入力端子173、A/Dコンバータ174、MPU(Micro Processor Unit)175、メモリ176、LUT(Look Up Table)177、およびD/Aコンバータ178を備えて構成される。
【0022】
A/Dコンバータ174は、信号入力端子171〜173から入力されるアナログ信号をデジタル信号に変換する部分であり、アナログ信号として供給される画像階調を数値化された階調値に変換して、MPU175に出力する。
制御部となるMPU175は、A/Dコンバータ174からの階調値に基づいて、この階調値に応じた適切な液晶パネル141R、141G、141Bの駆動電圧を求める部分であり、求められた駆動電圧は、D/Aコンバータ178に出力される。
【0023】
記憶領域となるメモリ176は、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリから構成されていて、詳しくは後述するが、この記憶領域には、入力階調値と、液晶パネル141R、141G、141Bの補正データとなるLUT177が設定されている。尚、このLUT177は、各液晶パネル141R、141G、141Bに応じた3種類のテーブルを含んで構成されている。
D/Aコンバータ178は、MPU175で求められた駆動電圧をアナログ信号に変換する部分であり、変換されたアナログ信号は、液晶パネル141R、141G、141Bに出力され、液晶パネル141R、141G、141Bは、この駆動電圧によって駆動される。
【0024】
(1-3)液晶パネルの構成
図3には、前述した液晶パネル141R、141G、141Bの構成が示されている。この液晶パネル141R、141G、141Bは、液晶パネル本体181、保持枠182、および固定板183を備え、液晶パネル本体181は、保持枠182内に収納され、固定板183によって保持枠182内で位置決め固定される。また、液晶パネル本体181の端部には、複数の信号線が形成されたフレキシブルプリントケーブル184が接続され、このフレキシブルプリントケーブル184の他端は、プロジェクタ100のメインボード上に設けられる液晶パネル駆動回路と接続されている。
【0025】
液晶パネル本体181は、図4に示されるように、互いに対向配置される一対の透明な基板181A、181Bの間に電気光学素子となる液晶181Cが封入されたものである。
基板181A上には、データ線181Dが平行に複数本形成されるとともに、このデータ線181Dと直交する方向に延びる複数の走査線181Eが形成されている。
【0026】
データ線181Dおよび走査線181Eの間には、スイッチング素子となる薄膜トランジスタ181Fが接続され、さらにこの薄膜トランジスタ181Fには、画素電極181Gが接続されている。
複数のデータ線181Dおよび走査線181Eは、前述したフレキシブルプリントケーブル184と接続され、メインボード上の駆動回路からの駆動制御信号に基づいて、各画素毎に液晶の配向性が変化して、透過する光を変調することができる。
また、基板181Bには、各画素の光漏れを防止するために、ブラックマスク181Hが形成され、さらにその上に共通電極181Iが形成されている。
【0027】
このような液晶パネル本体181において、基板181A上には、メモリチップ185が実装され、前述したデータ線181Dおよび走査線181Eと電気的に接続されている。
このメモリチップ185は、書込可能な不揮発性メモリであり、例えば、フラッシュメモリ等のEEPROMを採用することができ、データ線181Dおよび走査線181Eと、フレキシブルプリントケーブル184とを介して制御部のMPU175と通信可能に構成され、MPU175により読み出されたデータをLUT177の補正に使用する。
【0028】
(2)補正データ生成装置の構造
図5には、前述した液晶パネル本体181のγ特性、色むら特性を測定して、これに基づいて補正データを生成し、生成した補正データをメモリチップ185に書き込む補正データ生成装置1が示されている。
この補正データ生成装置1は、光源2、撮像素子3、および計測制御装置4を備えて構成される。
【0029】
光源2は、通常のプロジェクタに用いられるメタルハライドランプ、高圧水銀ランプ等から構成され、液晶パネル本体181の光入射側に配置される。
また、液晶パネル本体181の入射側および射出側には、ダミー偏光板2A、2Bが配置されている。これは、前述したプロジェクタ100の入射側偏光板および射出側偏光板が液晶パネル本体181と分離した構成とされているためであり、液晶パネル本体181と偏光板が一体的に構成されている場合は必要ない。
【0030】
撮像素子3は、CCD、CMOS等の二次元エリアセンサとして構成され、液晶パネル本体181の射出側に配置され、液晶パネル本体181で変調された光束を検出する部分である。尚、この撮像素子3は、量子化精度16bit程度の通常よりも高精度のものを採用する。
この撮像素子3で撮像された画像信号は、計測制御装置4に設けられる画像取込部31を介して計測制御装置4に出力される。
【0031】
計測制御装置4は、演算処理装置4Aおよび記憶装置4Bを備えたコンピュータとして構成され、図5では図示を略したが、この計測制御装置4には、キーボード、マウス等の入力装置、ディスプレイ、プリンタ等の出力装置が接続されている。また、この計測制御装置4には、機能拡張用のPCIスロットが設けられ、このPCIスロットには、ビデオキャプチャボード等から構成される画像取込部31が挿入されている。尚、この画像取込部31は、撮像素子3で撮像された画像信号をコンピュータに適合する信号に変換する部分である。
【0032】
計測制御装置4は、演算処理装置4Aを含む装置全体の制御を行うOS(Operating System)上で動作するプログラムとしての画像信号入力部41、画像処理部42、補正データ生成部43、および補正データ書込部44を備えている。
また、記憶装置4Bには、階調値蓄積部45、補正値蓄積部46が所定の領域で確保されている。
【0033】
画像信号入力部41は、測定対象となる液晶パネル本体181に計測用の画像信号を入力する部分であり、液晶パネル141R、141G、141Bのフレキシブルプリントケーブル184を介してデータ線に画像信号を入力する。
この画像信号入力部41は、γ特性計測用の画像信号として複数の階調信号を段階的に液晶パネル本体181に入力したり、色むら特性計測用の画像信号として白色または黒色画像信号を液晶パネル本体181に入力する。
画像処理部42は、画像取込部31を介して入力された画像データの解析を行う部分であり、二次元撮像素子3で撮像された画像データの中で、パターンマッチング処理を行って、輝度値を取得する領域を定め、その領域内の輝度平均値等を算出する。
【0034】
補正データ生成部43は、画像処理部42による画像処理の結果に基づいて、液晶パネル本体181のγ特性、色むら特性を把握し、これに基づいて補正データを生成する部分である。
γ補正データは、図6に示されるように、入力階調信号Tとその際の液晶パネル本体181の駆動電圧Vとの関係をγ特性G1として把握し、適切な階調画像出力であるグラフG2となるような駆動電圧Vの補正値を算出し、入力される階調信号と関連づけたものである。
色むら補正データは、液晶パネル本体181の画像形成領域内の輝度ばらつきを把握し、液晶パネル本体181の領域に応じて走査線181Eに印加する電圧を変化させたものであり、液晶パネル本体181の画素位置と印加電圧を関連づけたものである。
【0035】
補正データ書込部44は、補正データ生成部43で生成された補正データを液晶パネル本体181のメモリチップ185に記録保存する部分である。
この補正データ書込部44は、画像信号入力部41の信号入力ラインと接続され、補正データは、フレキシブルプリントケーブル184と、データ線181Dまたは走査線181Eとを介してメモリチップ185に書き込まれる。
【0036】
階調値蓄積部45は、画像信号入力部41から液晶パネル本体181に入力する階調信号を蓄積する部分であり、同時に撮像素子3のキャリブレーション値等も記録保存する。
補正値蓄積部46は、補正データ生成部43により液晶パネル本体181のγ特性を取得する際、各階調画像における補正値を蓄積する部分であり、画像信号入力部41により入力された画像信号に含まれる階調値と、その階調値における補正値が蓄積される。
【0037】
(3)補正データ書込装置の構造
図7には、プロジェクタ100の組立後、プロジェクタ100の制御部(MPU)175に設けられるメモリ176に補正データを書き込む補正データ書込装置5が示されている。
この補正データ書込装置5も、前述の計測制御装置4と同様に、演算処理装置5Aおよび記憶装置5Bを備えたコンピュータとして構成される。
補正データ書込装置5は、演算処理装置5Aを含む装置全体の制御を行うOS上で動作するプログラムとしての補正データ取得部51および補正データ書込部52を備え、記憶装置5Bには、補正データが蓄積される補正データ蓄積部53が確保されている。
【0038】
補正データ取得部51は、メモリチップ185に記録された補正データを呼び出し、液晶パネル本体181の補正データを取得する部分である。
具体的には、この補正データ取得部51は、プロジェクタ100の制御部175、フレキシブルプリントケーブル184、およびデータ線181Dまたは走査線181Eを介して、メモリチップ185内に記録された情報をロードする。
補正データ取得部51で取得された補正データは、補正データ書込部52に出力されるとともに、液晶パネル本体181の製造シリアル番号と関連づけられて、補正データを蓄積する補正データ蓄積部53に記録保存される。
【0039】
補正データ書込部52は、プロジェクタ100の制御部175に設けられるメモリ176に液晶パネル本体181の補正データを書き込む部分である。
本例においては、3板式のプロジェクタ100であるため、補正データ取得部51は、液晶パネル141R、141G、141Bそれぞれの補正データを取得し、補正データ書込部52は、各液晶パネル141R、141G、141B毎のLUTを補正データとしてメモリ176に書き込むこととなる。
【0040】
(4)プロジェクタの製造手順
次に、前述したプロジェクタ100の製造手順を、図8に示されるフローチャートに基づいて説明する。
(4-1)液晶パネル本体181を製造する製造業者は、補正データ生成装置1により製造した液晶パネル本体181のγ特性を測定する(処理S1)。γ特性の測定が終了したら、液晶パネル本体181の色むら特性を測定するとともに(処理S2)、液晶パネル本体181の画素欠陥についても検査して、欠陥が多い場合は、その液晶パネル本体181を不良品として廃棄する(処理S3)。
【0041】
(4-2)液晶パネル本体181が良品であると判定されたら、得られたγ特性に基づいてγ補正データを生成し(処理S4:補正データ生成手順)、続けて色むら補正データを生成する(処理S5:補正データ生成手順)。両補正データが生成されたら、補正データ生成装置1により、補正データをメモリチップ185に記録し(処理S6:補正データ記録手順)、プロジェクタ100の組立工場に出荷する。
(4-3)組立工場では、液晶パネル製造業者から出荷された液晶パネル本体181を保持枠182内に収納し、固定板183で固定して液晶パネル141R、141G、141Bを組み立てた後、他の光学部品とともにプロジェクタ100を組み立てる(処理S7:装置組立手順)。
【0042】
(4-4)プロジェクタ100の組立後、プロジェクタ100を補正データ書込装置5に接続し、メモリチップ185に記録された補正データを呼び出し、補正データを取得する(処理S8)。取得された補正データを、補正データ書込装置5の補正データ蓄積部53に記録保存するとともに、プロジェクタ100の制御部190に設けられた記憶領域となるメモリ176に補正データを書き込む(処理S9:補正データ書込手順)。
【0043】
(4-5)補正データの書き込みが終了したら、プロジェクタ100を起動して、投写画像を見ながら、プロジェクタ100のγ特性、色むら特性を確認する(処理S10)。プロジェクタ100が適切な画像を投写しているようであれば、プロジェクタ100の製造を終了する。一方、γ特性、色むら特性に問題があるような場合、補正データ生成装置1と類似の構成を有するプロジェクタ用の画像調整装置を用いて、γ補正データ、色むら補正データを生成して、メモリ176に記録された補正データを再度書き込む(処理S11)。
【0044】
(5)実施形態の効果
前述のような本実施形態によれば、次のような効果がある。
(5-1)補正データ生成手順S5、S6により予めプロジェクタ100に組み込まれる液晶パネル141R、141G、141Bを構成する液晶パネル本体181の補正データを取得しているため、この段階で不良とされる液晶パネル本体181は除外され、装置組立工程S7において、不良の液晶パネル本体181が組み込まれることがなくなり、大幅に不良率を低減できる。
(5-2)組立後、補正データを書き込むだけでよいので、従来のようなγ特性や色むら特性の把握を組立業者が行う必要がなくなり、プロジェクタ100の製造工程が煩雑化することもない。
【0045】
(5-3)補正データが液晶パネル本体181に実装されるメモリチップ185に記録されることにより、補正データおよび液晶パネル本体181が一体的に取り扱うことができるため、組立後、メモリチップ185に記録された補正データを呼び出してプロジェクタ100のメモリ191に書き込めばよく、製造管理の容易化を図ることができる。
(5-4)データ線181Dまたは走査線181Eを用いて、メモリチップ185と補正データ生成装置1や補正データ書込装置5との間で補正データの書込、呼出を行っているため、補正データ書込用の専用のラインが不要となり、液晶パネル本体181の構造が複雑化することもない。
【0046】
〔2.第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態を説明する。尚、以下の説明では、既に説明した部分と同一の部分については、同一の符号を付してその説明を簡略または省略する。
前述した第1実施形態では、液晶パネル本体181の補正データは、液晶パネル本体181に実装されたメモリチップ185に記録保存するように構成されていた。
【0047】
これに対して、第2実施形態では、図9に示されるように、補正データ生成装置1および補正データ書込装置5をネットワーク6で接続し、さらにこれらの補正データ生成装置1および補正データ書込装置5とアクセス可能な補正データ蓄積部7がネットワーク6に接続され、この補正データ蓄積部7が本発明の記録媒体として機能している点が相違する。
このため、液晶パネルの基本的構成は前述の第1実施形態と同様であるが、記録媒体となるメモリチップは、本例においては実装されていない。
また、補正データ生成装置1および補正データ書込装置5も第1実施形態と同様の構成であるが、補正データの書込先および呼出先が補正データ蓄積部7とされている。
【0048】
この補正データ蓄積部7は、テーブル構造のデータベースとして構成され、テーブルには、製造シリアルコードと、該コードに係る液晶パネル本体181のγ補正データ、色むら補正データとが関連づけられて記録保存されている。
そして、補正データ生成装置1で生成された液晶パネル本体181の補正データは、液晶パネル本体181の製造シリアルコードと関連付けられて補正データ生成装置1から送信され、補正データ蓄積部7に記録保存される(補正データ記録手順)。
【0049】
組立工場において、プロジェクタを製造した後、補正データ書込装置5を用いて補正データの書き込みを行う際には、補正データ書込装置5を操作して、補正データ蓄積部7にアクセスして、液晶パネル本体181の製造シリアルコードに応じた補正データをダウンロードする。
補正データ蓄積部7から補正データをダウンロードしたら、従来と同様の方法でプロジェクタのメモリに補正データを書き込む(補正データ書込手順)。
【0050】
このような第2実施形態によれば、前述した第1実施形態の(5-1)、(5-2)の効果に加え、次のような効果がある。
すなわち、補正データを書き込む記録媒体を液晶パネルと別体とすることにより、補正データの書込に用いられる従来の書込装置と同様の補正データ書込装置5に簡単に補正データを読み込ませるができるため、液晶パネルの設計変更、補正データ生成装置1、補正データ書込装置5を変更することなく、本発明の製造方法を実施できる。
【0051】
〔3.実施形態の変形〕
尚、本発明は、前述の実施形態に限定されるものではなく、以下に示すような変形をも含むものである。
前記第1実施形態では、液晶パネル本体181の基板181A上にメモリチップ185が実装されていたが、本発明はこれに限られない。すなわち、液晶パネル本体181と一体的に取り扱われるフレキシブルプリントケーブル184上にメモリチップ185を実装するように構成してもよい。
【0052】
また、前記第1実施形態では、電気光学装置として液晶パネル141R、141G、141Bを採用していたが、本発明はこれに限られない。すなわち、プラズマ素子、有機EL素子、マイクロミラーデバイスを電気光学装置とする画像表示装置を製造する際に本発明を採用してもよい。
さらに、前記第1実施形態では、プロジェクタ100を製造するために、本発明の製造方法を採用していたが、これに限られず、机上で用いられる通常のディスプレイに本発明を採用しても、前記と同様の効果を享受できる。
【0053】
そして、前記第2実施形態では、記録媒体として補正データ生成装置1および補正データ書込装置5とネットワーク6で接続された補正データ蓄積部7を採用していたが、本発明はこれに限られない。すなわち、CD−R、CD−RW、DVD−R、DVD−RW等の汎用のコンピュータ用記録媒体に補正データを記録するようにしてもよい。
その他、本発明の実施の際の具体的な構造および手順等は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造等としてもよい。
【0054】
【発明の効果】
前述のような本発明によれば、補正データ生成手順により予め装置に組み込まれる電気光学装置の補正データを取得しているため、この段階で不良とされる電気光学装置は除外され、装置組立工程において、不良の電気光学装置が組み込まれることがなくなり、大幅に不良率を低減できる。
また、組立後は、生成した補正データを書き込むだけでよいので、従来のようなγ特性や色むら特性の把握を組立業者が行う必要がなくなり、画像表示装置の製造工程が煩雑化することもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る調整対象となるプロジェクタの構造を表す模式図である。
【図2】前記実施形態における調整対象となるプロジェクタの信号処理系を表すブロック図である。
【図3】前記実施形態における液晶パネルの構造を表す概要斜視図である。
【図4】前記実施形態における液晶パネルの内部構造を表す概要斜視図である。
【図5】前記実施形態における補正データ生成装置の構造を表すブロック図である。
【図6】前記実施形態におけるγ補正データを生成する方法を説明するためのグラフである。
【図7】前記実施形態における補正データ書込装置の構造を表すブロック図である。
【図8】前記実施形態における画像表示装置の製造方法を表すフローチャートである。
【図9】本発明の第2実施形態に係る画像表示装置の製造方法を実施するためのシステム構成を表す模式図である。
【符号の説明】
7 補正データ蓄積部
100 プロジェクタ(画像表示装置)
141R、141G、141B 液晶パネル(電気光学装置)
181D データ線(駆動信号ライン)
181E 走査線(電源供給ライン)
185 メモリチップ(記録媒体)
190 制御部
191 メモリ(記憶領域)
S4、S5 補正データ生成手順
S6 補正データ記録手順
S7 装置組立手順
S9 補正データ書込手順

Claims (1)

  1. 入力される画像信号に応じて光学像を形成する複数の電気光学装置と、各電気光学装置を駆動制御する制御部とを備え、各電気光学装置で形成された光学像を合成して表示する画像表示装置であって、
    各電気光学装置は、該電気光学装置の光学特性を、設計上の光学特性に補正する補正データが記録された記録媒体を備え、
    前記制御部には、各電気光学装置の記録媒体に記録された補正データが書き込まれる記憶領域が設けられ、
    前記制御部および前記電気光学装置は、駆動信号ラインおよび電源供給ラインにより接続され、
    この駆動信号ラインおよび/または電源供給ラインを介して前記記録媒体に記録された補正データが前記制御部の記憶領域に書き込まれることを特徴とする画像表示装置。
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