JP3900331B2 - 磁気共鳴撮像装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、RFコイル(radio frequency coil)、RF磁場形成装置並びに磁気共鳴撮像方法および装置に関し、特に、RFシールド(shield)を備えたRFコイルおよびそのようなRFコイルを用いるRF磁場形成装置、並びに、そのようなRF磁場形成装置を用いる磁気共鳴撮像方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
磁気共鳴撮像装置においては、撮像空間とその外側の空間の間を電磁的に遮蔽するためにRFシールドが設けられる。RFシールドには例えば銅箔等の導電体が用いられる。遮蔽を効率よく行うために、RFシールドはRFコイルの外側にRFコイルに近接して配置される。
【0003】
RFコイルのそばにRFシールドを配置したとき、RFシールドを構成する導電体の影響により、コイルのインダクタンス(inductance)が低下し、それによってRFコイルの周波数特性が変化するので、取り付けた後のRFコイルの調整が不可欠である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
RFシールドはRFコイルに近接しているのでわずかな距離の変化がRFコイルの周波数特性に大きく影響し、調整にはかなりの困難を伴うという問題があった。
【0005】
本発明は上記の問題点を解決するためになされたもので、周波数特性等の調整が容易なRFコイルおよびRF磁場形成装置、並びに、そのようなRF磁場形成装置を用いる磁気共鳴撮像方法および装置を実現することである。
【0006】
また、イネーブル・ディスエーブルを効果的に行うRFコイルおよびRF磁場形成装置、並びに、そのようなRF磁場形成装置を用いる磁気共鳴撮像方法および装置を実現することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
(1)上記の課題を解決する第1の本発明は、厚みが一定な電気絶縁性の支持部材と、前記支持部材の片面に設けられコイルループを構成する導電パターンと、前記支持部材の他方の片面に設けられRFシールドを構成する導電体とを具備することを特徴とするRFコイルである。
【0008】
(2)上記の課題を解決する第2の本発明は、前記導電パターンと前記導電体を接続するダイオードと、前記ダイオードのバイアスを制御するバイアス制御手段とを具備することを特徴とする(1)に記載のRFコイルである。
【0009】
(3)上記の課題を解決する第3の本発明は、厚みが一定な電気絶縁性の支持部材と、前記支持部材の片面に設けられコイルループを構成する導電パターンと、前記支持部材の他方の片面に設けられRFシールドを構成する導電体と、前記導電パターンにRF信号を供給するRF信号供給手段とを具備することを特徴とするRF磁場形成装置である。
【0010】
(4)上記の課題を解決する第4の本発明は、前記導電パターンと前記導電体を接続するダイオードと、前記ダイオードのバイアスを制御するバイアス制御手段とを具備することを特徴とする(3)に記載のRF磁場形成装置である。
【0011】
(5)上記の課題を解決する第5の本発明は、被検体を収容した空間に静磁場を形成し、前記空間に勾配磁場を形成し、前記空間にRF磁場を形成し、前記空間から磁気共鳴信号を測定し、前記測定した磁気共鳴信号に基づいて画像を生成する磁気共鳴撮像方法であって、前記RF磁場の形成を(3)に記載のRF磁場形成装置および(4)に記載のRF磁場形成装置のいずれかによって行うことを特徴とする磁気共鳴撮像方法である。
【0012】
(6)上記の課題を解決する第6の本発明は、被検体を収容した空間に静磁場を形成する静磁場形成手段と、前記空間に勾配磁場を形成する勾配磁場形成手段と、前記空間にRF磁場を形成するRF磁場形成手段と、前記空間から磁気共鳴信号を測定する測定手段と、前記測定手段が測定した磁気共鳴信号に基づいて画像を生成する画像生成手段とを有する磁気共鳴撮像装置であって、前記RF磁場形成手段は(3)に記載のRF磁場形成装置および(4)に記載のRF磁場形成装置のいずれかであることを特徴とする磁気共鳴撮像装置である。
【0013】
(作用)
本発明では、導電パターンとRFシールドの距離は、支持部材の厚みによって定まる安定したものとなる。また、導電パターンとRFシールドを接続するダイオードのオン・オフを制御することにより、RFコイルのディスエーブルおよびイネーブルを行う。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は実施の形態に限定されるものではない。図1に磁気共鳴撮像装置のブロック(block)図を示す。本装置は本発明の実施の形態の一例である。本装置の構成によって、本発明の装置に関する実施の形態の一例が示される。本装置の動作によって、本発明の方法に関する実施の形態の一例が示される。
【0015】
図1に示すように、本装置では、静磁場発生部2がその内部空間に均一な静磁場を形成する。静磁場発生部2は、本発明における静磁場形成手段の実施の形態の一例である。静磁場発生部2は図示しない例えば永久磁石等の1対の磁気発生器を備えており、それらが間隔を保って図における上下方向に対向し、その対向空間に静磁場(垂直磁場)を形成している。なお、磁気発生器は永久磁石に限らず、超電導電磁石や常電導電磁石等であって良いのはもちろんである。
【0016】
静磁場発生部2の内部空間には勾配コイル部4,4’および送信コイル部6,6’が設けられ、同様にそれぞれ間隔を保って上下方向に対向している。勾配コイル部4,4’および送信コイル部6,6’の間には、後述するRFシールドが設けられている。RFシールドは、例えば銅箔等の導電体で構成される。送信コイル部6,6’は、本発明のRFコイルの実施の形態の一例である。送信コイル部6,6’については後にあらためて説明する。
【0017】
送信コイル部6,6’が対向する空間に、被検体8が、撮像テーブル10に搭載されて図示しない搬送手段により搬入および搬出される。被検体8の体軸は静磁場の方向と垂直になる。撮像テーブル10には、被検体8の撮像部位を囲んで受信コイル部106が取り付けられている。受信コイル部106は、例えばLスパイン(lumbar spine)撮像用のものであり、被検体8の腰部を囲むように取り付けられている。なお、受信コイル部106は、Lスパインばかりでなく、所望の撮影部位に応じて、それに相当する位置に設置可能になっている。
【0018】
勾配コイル部4,4’には勾配駆動部16が接続されている。勾配駆動部16は勾配コイル部4,4’に駆動信号を与えて勾配磁場を発生させる。勾配コイル部4,4’および勾配駆動部16からなる部分は、本発明における勾配磁場形成手段の実施の形態の一例である。発生する勾配磁場は、スライス(slice)勾配磁場、読み出し勾配磁場および位相エンコード(encode)勾配磁場の3種である。
【0019】
送信コイル部6,6’には送信部18が接続されている。送信部18は送信コイル部6,6’に駆動信号を与えてRF磁場を発生させ、それによって、被検体8の体内のスピン(spin)を励起する。送信コイル部6,6’および送信部18からなる部分は、本発明のRF磁場形成装置の実施の形態の一例である。また、本発明におけるRF磁場形成手段の実施の形態の一例である。
【0020】
受信コイル部106は、励起されたスピンが発生する磁気共鳴信号を受信する。受信コイル部106は受信部20の入力側に接続され、受信信号を受信部20に入力する。受信部20の出力側はアナログ・ディジタル(analog−to−digital)変換部22の入力側に接続されている。アナログ・ディジタル変換部22は受信部20の出力信号をディジタル信号に変換する。アナログ・ディジタル変換部22の出力側はコンピュータ(computer)24に接続されている。
【0021】
コンピュータ24はアナログ・ディジタル変換部22からディジタル信号を入力し、図示しないメモリ(memory)に記憶する。受信コイル部106、受信部20、アナログ・ディジタル変換部22およびコンピュータ24からなる部分は、本発明における測定手段の実施の形態の一例である。
【0022】
メモリ内にはデータ(data)空間が形成される。データ空間はフーリエ(Fourier)空間を構成する。コンピュータ24は、フーリエ空間のデータを逆フーリエ変換して画像を再構成する。コンピュータ24は、本発明における画像生成手段の実施の形態の一例である。
【0023】
コンピュータ24は制御部30に接続されている。制御部30は勾配駆動部16、送信部18、受信部20およびアナログ・ディジタル変換部22に接続されている。制御部30は、コンピュータ24から与えられる指令に基づいて勾配駆動部16、送信部18、受信部20およびアナログ・ディジタル変換部22をそれぞれ制御し、磁気共鳴撮像を実行する。
【0024】
コンピュータ24には表示部32と操作部34が接続されている。表示部32は、コンピュータ24から出力される再構成画像および各種の情報を表示する。操作部34は、操作者によって操作され、各種の指令や情報等をコンピュータ24に入力する。
【0025】
図2に、送信コイル部6,6’の模式的構成を示す。同図では、送信コイル部6,6’の主要部をなすRFコイルの3次元的構成を示す。3次元空間における互いに垂直な3方向をx,y,zとする。z方向は静磁場の方向である。同図に示すように、送信コイル部6はxy面に形成された電気経路を有し、送信コイル部6’はz方向に隔たった別のxy面に形成された電気経路を有する。
【0026】
送信コイル部6は、円環状の電気経路602を有する。円環状の電気経路602の内側には、中央部から放射状に延びる複数の電気経路604が設けられている。放射状の電気経路604の本数は例えば8である。本数は8に限るものではなく、4の整数倍であって良い。なお、電気経路604への符号付けは1箇所で代表する。電気経路604は、それらの一端が電気経路602にそれぞれ接続され、他端が中央部の円環状の電気経路606にそれぞれ接続されている。
【0027】
電気経路602上には、その内側の中心から見た方角が互いに90度異なる2つの箇所に、送信部18からRF信号がそれぞれ供給されるようになっている。これら2箇所に供給されるRF信号は位相を互いに90度異ならせてある。送信部18は、本発明におけるRF信号供給手段の実施の形態の一例である。
【0028】
送信コイル部6’は、円環状の電気経路602’を有する。円環状の電気経路602’の内側には、中央部から放射状に延びる複数の電気経路604’が設けられている。放射状の電気経路604’の本数は例えば8である。本数は8に限るものではなく、4の整数倍であって良い。なお、電気経路604’への符号付けは1箇所で代表する。電気経路604’は、それらの一端が電気経路602’にそれぞれ接続され、他端が中央部の円環状の電気経路606’にそれぞれ接続されている。
【0029】
電気経路602’上には、その内側の中心から見た方角が互いに90度異なる2つの箇所に、送信部18からRF信号がそれぞれ供給されるようになっている。これら2箇所に供給されるRF信号は位相を互いに90度異ならせてある。送信部18は、本発明におけるRF信号供給手段の実施の形態の一例である。
【0030】
このような送信コイル部6および6’が鏡像の関係で対向している。送信コイル部6,6’へのRF信号の供給は、例えば図3に示すように、送信部18から出力される位相が互いに90度異なる2つのRF信号を、それぞれパワースプリッタ(power splitter)182,184で等電力に分割して与えることにより行われる。このようにしてRF信号を供給することは、送信コイル部6,6’を正確に同一の条件でRF駆動する点で好ましい。なお、スプリッタ182,184と送信コイル部6,6’の間には、必要に応じてそれぞれRFパワーアンプ(power amplifier)を設けるようにしても良い。
【0031】
このように、対向する2つのコイルループに共通の信号源からパワーおよび位相が同一なRF信号を同時に供給しているので、両コイル間の電磁的なカップリングは問題にならない。また、両コイル間の距離が十分に離れているので静電的なカップリングも問題にならない。これによって、周波数特性が優れたRFコイルを得ることができる。
【0032】
両コイルにRF信号を供給する信号線は、例えば同軸ケーブル(cable)等適宜の信号線で構成して良く、その配線は自在に引き回すことができる。したがって、被検体8の搬入の妨げにならないように信号線を処理することは容易であり、磁場空間の解放性を阻害しない。
【0033】
送信コイル部6の電気回路を図4に示す。同図に示すように、円環状の電気経路602は放射状の電気経路604によって区分された各区間に、それぞれ直列なキャパシタ(capacitor)608を有する。なお、キャパシタ608への符号付けは1箇所で代表する。一部のキャパシタにはキャパシタンス(capacitance)調整用の可変キャパシタが並列接続されている。これら可変キャパシタは、0度位相と90度位相の直交性を正確に調節するのに用いられる。送信部18からの0度位相および90度位相のRF信号は、中心からの方角が互いに90度異なる2つの区間において、キャパシタ608の両端にそれぞれ印加されるようになっている。
【0034】
0度位相のRF信号に着目すると、各電気経路に流れる電流の比率は図5に示すようになる。すなわち、外側の環状の電気経路602では、RF信号の給電が行われる区間およびその反対側の区間では電流比率が0となり、これらと方角が90度異なる2つの区間では電流比率が1となり、その他の区間では電流比率が0.7となる。内側の環状の電気経路606でも、外側の電気経路602の各区間に対応する各区間で、それぞれ同様な電流比率となる。
【0035】
放射状の電気経路604では、環状の電気経路602において電流比率が0となる2つの区間の両側に位置する4つの電気経路の電流比率がいずれも0.7となり、電流比率が1となる2つの区間の両側に位置する4つの電気経路の電流比率がいずれも0.3となる。
【0036】
RF信号の1つの極性では、各電気経路における電流の方向は、矢印で示すようになる。すなわち、外側の環状の電気経路602では、電流比率が0の区間を境にした、図における右側と左側ではそれぞれ反時計回りおよび時計回りに流れ、内側の環状の電気経路606ではそれらとそれぞれ反対回りに流れる。放射状の電気経路604では、上記の電流から分岐した電流が、中心に関して対称的なもの同士で互いに方向が反対になるように流れる。
【0037】
このような電流が流れるとき、それによって、内側の環状の電気経路606の図における裏側、すなわち、送信コイル部6’と対面する側には、図6に1点差線の矢印で示すように、電流比率が1となる電気経路に垂直な直径方向の磁場が生じる。RF信号の他の極性では、電流の方向が上記とは全て逆になり磁場の方向も逆転する。したがって、送信コイル部6はRF信号に対応したRF磁場を生じることになる。
【0038】
90度位相の電流に着目すると、RF信号の1つの極性において、各電気経路の電流比率は図7に示すようになる。RF信号の供給箇所が0度位相の信号とは空間的に90度異なることにより、図7は図5を反時計回りに90度回転させたものに相当する。このため、RF磁場の方向も、図8に1点差線の矢印で示すように、図6に示した方向を反時計回りに90度回転させた方向となる。
【0039】
送信コイル部6が生じるRF磁場は上記2つのRF磁場のベクトル(vector)合成になる。2つのRF磁場は90度の位相差を持つので、合成のRF磁場はRF信号の周波数で回転する回転磁場となる。すなわち、送信コイル部6はクォドラチャ(quadrature)型のRFコイルとなる。
【0040】
送信コイル部6’も同一の回路構成となっており、同様な回転磁場を生じる。ただし、送信コイル部6’では、各電気経路の電流の向きが、鏡像の関係にある送信コイル部6における各電気経路とは全て逆になるようにしてある。このような電流の向きの逆転は、例えば、キャパシタ608の両端に接続する信号線の接続を逆にすること等により容易に可能である。このようにしたとき、内側の環状の電気経路606’の直上、すなわち、送信コイル部6と対面する側に生じるRF磁場が、送信コイル部6による上記の磁場と同方向となり、両者の和によるRF磁場が形成される。
【0041】
これによって、送信コイル部6,6’の間の空間には、z方向に垂直な面内で回転するRF磁場が生じる。このRF磁場のz方向の強度プロファイル(profile)は、2つのコイルのRF磁場の加算により、例えば図9に示すように、静磁場の中心(Z/2)を含む広い範囲で均一性を有するものとなる。
【0042】
送信コイル部6,6’の電気経路は、例えば導体の箔等で構成される。導体箔で構成した送信コイル部6の回路パターンの一例を図10に示す。同図に示すように、電気経路602,604および606は全て例えば銅箔等の導電体で構成される。電気経路602,604および606は、本発明における導電パターンの実施の形態の一例である。銅箔の厚みは例えば数十μm程度である。電気経路602,604の幅が例えば数cmないし十数cm程度である。
【0043】
円環状の電気経路602は、各区間ごとにスリット(slit)610を有し、それらスリット610の間に、電気経路602を直列に接続するキャパシタ608が設けられている。なお、キャパシタ608は図示を省略する。また、スリット610への符号付けは1箇所で代表する。
【0044】
放射状の電気経路604を幅の広い電流路としたことにより、隣り合う電気経路604同士の間で、電流が流れていない部分の比率を、電気経路604を電線等で構成した場合よりもはるかに小さくすることができる。これによって、隣り合う電気経路604の中間での磁場強度の低下を緩和し、磁場強度分布の不均一度を緩和することができる。
【0045】
電気経路606は前述のような円環ではなく、その中央部を塞いだ円盤状に構成される。これにより、電流が円盤全体に分布して流れるので、円環の場合のように、中心部に電流が流れないことによる中心部での磁場の低下がなくなり、磁場形成を適正化することができる。
【0046】
電気経路602,604,606のパターンは、例えばプラスチック(plastic)板等の電気絶縁性の支持板630の上に構成されている。すなわち、A−A断面を図11に示すように、電気経路602,604,606のパターンは、支持板630の片面に構成される。この面は被検体8が収容される空間と対面する側の面である。支持板630は本発明における支持部材の実施の形態の一例である。電気経路602,604,606のパターンは、本発明における導電パターンの実施の形態の一例である。以下、電気経路602,604,606のパターンを単に電気経路602,604,606という。
【0047】
支持板630の他方の片面にはRFシールド634が設けられる。この面は勾配コイル部4と対面する側の面である。RFシールド634は例えば銅箔等の導電体で支持板630の他方の片面を覆うことにより構成される。銅箔等の導電体は本発明における導電体の実施の形態の一例である。なお、図11では厚みを誇張して描いてある。
【0048】
電気経路602,604,606とRFシールド634を共通の支持板630の表裏に1対として設けたことにより、支持板630の厚みが電気経路602,604,606とRFシールド634の間の距離となる。すなわち、両者間の距離は、支持板630の厚みによって一義的に定まる安定したものになる。このため、送信コイル部6に対するRFシールド634の影響が一定になり、送信コイル部6の周波数特性の調整が容易になる。これによって、送信コイル6の共振周波数はもとより、クォドラチャ動作を行うための0度位相と90度位相の直交性の正確な調整も容易になる。また、支持板630によって電気経路602,604,606とRFシールド634の間が絶縁される。送信コイル部6’も同様な構成になっており、同様な効果を奏する。
【0049】
支持板630の表裏において対をなす電気経路602,604,606とRFシールド634の電気的接続を図12に示す。同図に示すように、電気経路602,604,606とRFシールド634は、ダイオード(diode)652によって接続される。ダイオード652は本発明におけるダイオードの実施の形態の一例である。ダイオード652は例えば8個用いられ、円環状の電気経路602における等間隔な8箇所をRFシールド634に接続している。ダイオード652にはバイアス(bias)回路654からバイアス電圧が与えられる。バイアス回路654のバイアス電圧を制御部30で制御することにより、ダイオード652をオン(on)またはオフ(off)にするようになっている。バイアス回路654および制御部30は、本発明におけるバイアス制御手段の実施の形態の一例である。送信コイル部6’も同様になっている。
【0050】
ダイオード652をオンにすることにより、電気経路602,604,606をRFシールド634に実質的に短絡して電気的に一体化し、RFコイルとしての機能を失わせる。すなわち、いわゆるディスエーブル(disable)状態にする。RFコイルのディスエーブルは、例えば受信コイル部106による磁気共鳴信号の受信時に行われ、両者の電磁的なカップリング(coupling)を防止する。
【0051】
ダイオード652をオフにすることにより、電気経路602,604,606とRFシールド634との接続を絶って両者をそれぞれ独立にする。これによりRFコイルとして機能することが可能になる。すなわち、いわゆるイネーブル(enable)状態にする。RFコイルのイネーブルはRF励起を行うときに行われる。送信コイル部6’においても同様である。
【0052】
ダイオードのオン・オフによってRFコイルのイネーブル・ディスエーブルを制御する手法としては、ダイオードをコイルループに直列に接続し、そのオン・オフによってコイルループをクローズ(close)またはオープン(open)する手法があるが、この手法ではダイオードのオン抵抗がコイルループに直列になり、RFコイルの特性に影響を与えるという問題がある。
【0053】
また、コイルループのキャパシタにダイオードを介して並列共振用のインダクタ(inductor)を接続し、ダイオードをオンにすることにより並列共振時の高インピーダンスによってコイルループを実質的にオープンにしてディスエーブルを行う手法があるが、これはダイオードのオン抵抗が並列共振の鋭さに影響を及ぼすという問題がある。
【0054】
それらの手法に比べて、本装置での手法はダイオードがコイルループに含まれずまた共振回路にも含まれないので、そのような問題を生じることなく、効果的なイネーブル・ディスエーブル制御を行うことができる。
【0055】
ダイオード652およびバイアス回路654からなるディスエーブル回路は、例えば図13に示すように、支持板630の一部分を掘り窪めた凹部632内に設けられる。ダイオード652による電気経路602とRFシールド634の接続は支持板630を貫通する図示しない配線によって行われる。
【0056】
送信コイル部6,6’のコイルパターンは、上記のようなパターンに限るものではなく、例えば図14に示すようなパターンであっても良い。すなわち、同図に示すように、送信コイル部6は、x方向に延びる主経路202,204と、それに電流を流すための連絡経路206,208とを有し、送信コイル部6’は、x方向に延びる主経路202’,204’と、それに電流を流すための連絡経路206’,208’とを有する。そして、このような電気経路全体が連絡経路210を通じて一筆書き的に結ばれ、主経路202,204同士および主経路202’,204’同士ではそれぞれ同方向となり、一方の主経路と他方の主経路では互いに逆方向となる電流が流れるようにしている。このようなコイルは、図15に示すように、主経路202,204に流れる電流による磁場と主経路202’,204’に流れる電流による磁場の合成によりy方向の磁場を生じる。
【0057】
このような送信コイル部6,6’のコイルパターンを2つの支持板の片面にそれぞれ設け、他方の片面にそれぞれRFシールドを設ければ、コイルパターンとRFシールドとの距離が一義的に定まる送信コイル部6,6’を得ることができる。また、このような送信コイル部6,6’に上記と同様なダイオードによるディスエーブル回路を設けることができる。
【0058】
図16に、磁気共鳴撮像装置の他の例を示す。本装置は、本発明の実施の形態の一例である。本装置の構成によって、本発明の装置に関する実施の形態の一例が示される。本装置の動作によって、本発明の方法に関する実施の形態の一例が示される。
【0059】
図16において、図1に示したものと同様の部分には同一の符号を付して説明を省略する。図16に示すように、本装置は概ね円筒状の静磁場発生部21を有する。静磁場発生部21は、本発明における静磁場形成手段の実施の形態の一例である。静磁場発生部21は例えば超電導電磁石等により構成される。静磁場発生部21は、その内部空間に静磁場を発生する。静磁場の方向は被検体8の体軸に平行であり、いわゆる水平磁場である。
【0060】
静磁場発生部21の内部空間に概ね円筒状の勾配コイル部41が設けられ、その内側にボデイコイル(body coil)部61が設けられている。ボデイコイル部61は、本発明のRFコイルの実施の形態の一例である。勾配コイル部41とボデイコイル部61の間に図示しないRFシールドが設けられている。ボデイコイル部61の内部空間に被検体8が収容される。ボデイコイル部61は、送信部18で駆動されてRF磁場を発生する。また、被検体8から発生する磁気共鳴信号を検出して受信部20に入力する。すなわち、ボデイコイル部61はRF信号の送受信に使用される。
【0061】
図17に、ボデイコイル部61の模式的構成を示す。同図に示すように、ボデイコイル部61は、互いに平行な複数の電気経路612を有する。なお、電気経路への符号付けは1箇所で代表する。複数の電気経路612の両端は、環状の電気経路614,614’でそれぞれ結ばれている。電気経路612,614,614’は、本発明における導電パターンの実施の形態の一例である。
【0062】
環状の電気経路614,614’には、複数の電気経路612の接続点によって形成された各区画に、図示しないキャパシタが設けられている。環状の電気経路614,614’のうちいずれか一方において、その中心からの方角が90度異なる2箇所に図示しないRF信号の給電部がそれぞれ設けられている。それら給電部はまたRF信号の取り出し部としても用いられる。このようなRFコイルはバードケージ(birdcage)コイルとも呼ばれる。
【0063】
このバードケージコイルは円筒状の支持筒730の内面に取り付けられている。支持筒730の外面にはRFシールド734が取り付けられている。RFシールド734は例えば銅箔等の導電体で構成される。銅箔等の導電体は本発明における導電体の実施の形態の一例である。
【0064】
円筒状の支持筒730の内外面にバードケージコイルとRFシールド734が1対で設けられたことにより、バードケージコイルの各電気経路とRFシールドとの距離が支持筒730の厚みによって一義的に定まり、バードケージコイルの周波数特性等の調整が容易になる。また、このようなボデイコイル部61に上記と同様なダイオードによるディスエーブル回路を設けることができる。
【0065】
なお、支持筒730の内面に取り付けるコイルはバードケージコイルの限るものではなく、例えばサドル(saddle)型コイル等、適宜の方式のコイルであって良い。そのようなコイルについても周波数特性等を調整することが容易になる。また、上記と同様なダイオードによるディスエーブル回路を設けることもできる。
【0066】
本装置の動作を説明する。なお、図1に示した装置の動作で説明するが、図16に示した装置の動作も同様になる。本装置の動作は制御部30による制御の下で進行する。磁気共鳴撮像の具体例の1つとして、グラディエントエコー(gradient echo)法による撮像について説明する。なお、磁気共鳴撮像はグラディエントエコー法に限るものではなく、例えばスピンエコー(spinecho)法やEPI(echo planar imaging)等、他の適宜の手法で行って良い。
【0067】
グラディエントエコー法による撮像には、例えば図18に示すようなパルスシーケンス(pulse sequence)が用いられる。パルスシーケンスは、時間軸tに沿って左から右に進行する。パルスシーケンスの実行は制御部30によって制御される。
【0068】
図18の(1)に示すように、α°パルスによるRF励起が行われる。上記のような送信コイル部6,6’の構成により、RF励起は広範囲にわたって均一性良く行われる。RF励起時には、(2)に示すようにスライス勾配磁場Gsが印加される。これによって、被検体8の所定の部位のスピンが選択的に励起される。この選択励起に続いて勾配磁場Gsによりスピンをリフェーズ(rephase)する。
【0069】
次に、(4)に示すように位相エンコード勾配磁場Gpにより位相エンコードを行う。次に、読み出し勾配磁場Grによりスピンのディフェーズ(dephase)を行い、次いで勾配磁場の極性を反転して磁気共鳴信号(グラディエントエコー:gradient echo)の読み出しを行う。磁気共鳴信号の読み出し期間中に送信コイル部6,6’をディスエーブルにして、受信コイル部106とのデカップリング(decoupling)を行う。
【0070】
このようなパルスシーケンスを所定の繰り返し時間TR(repetition time)で繰り返すことにより、逐一グラディエントエコーを収集する。TRごとに位相エンコード勾配磁場Gpの大きさが変更され、複数のビューの磁気共鳴信号がメモリに収集される。コンピュータ24はメモリに収集したデータにつき2次元逆フーリエ変換を行い、撮像部位の断層像を生成する。断層像は表示部32で表示される。
【0071】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、周波数特性等の調整が容易なRFコイルおよびRF磁場形成装置、並びに、そのようなRF磁場形成装置を用いる磁気共鳴撮像方法および装置を実現することができる。
【0072】
また、イネーブル・ディスエーブルを効果的に行うRFコイルおよびRF磁場形成装置、並びに、そのようなRF磁場形成装置を用いる磁気共鳴撮像方法および装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例の装置のブロック図である。
【図2】図1の装置における送信コイル部の模式的構成を示す図である。
【図3】図1の装置における送信コイル部の模式的構成を示す図である。
【図4】図1の装置における送信コイル部の電気回路を示す図である。
【図5】図1の装置における送信コイル部における電流分布を示す図である。
【図6】図1の装置における送信コイル部が発生するRF磁場を示す図である。
【図7】図1の装置における送信コイル部における電流分布を示す図である。
【図8】図1の装置における送信コイル部が発生するRF磁場を示す図である。
【図9】図1の装置における送信コイル部が発生するRF磁場の強度分布を示す図である。
【図10】図1の装置における送信コイル部の一例の平面図である。
【図11】図10に示した送信コイル部のA−A断面図である。
【図12】図10に示した送信コイル部とRFシールドの電気的接続を示す図である。
【図13】図1の装置における送信コイル部の一例の平面図である。
【図14】図1の装置における送信コイル部の模式的構成を示す図である。
【図15】図14の送信コイル部が発生する磁場を示す図である。
【図16】本発明の実施の形態の一例の装置のブロック図である。
【図17】図18の装置におけるボデイコイル部の模式的構成を示す図である。
【図18】磁気共鳴撮像のパルスシーケンスの一例を示す模式図である。
【符号の説明】
2 静磁場発生部
4,4’,41 勾配コイル部
6,6’ 送信コイル部
61 ボデイコイル部
8 被検体
10 撮像テーブル
106 受信コイル部
16 勾配駆動部
18 送信部
20 受信部
22 アナログ・ディジタル変換部
24 コンピュータ
30 制御部
32 表示部
34 操作部
602〜606,612,614 電気経路
182,184 パワースプリッタ
608 キャパシタ
Claims (3)
- 被検体を収容した空間をはさんで一対の磁気発生器を設け該空間に静磁場を形成する静磁場形成手段と、前記静磁場形成手段の内側に設けられ前記空間に勾配磁場を形成する勾配磁場形成手段と、前記勾配磁場形成手段の内側に設けられ前記空間をはさんで対向している1対のRFコイルを用いて前記空間にRF磁場を形成するRF磁場形成手段と、前記空間から磁気共鳴信号を測定する測定手段と、前記測定手段が測定した磁気共鳴信号に基づいて画像を生成する画像生成手段とを有する磁気共鳴撮像装置であって、
前記RFコイルは、厚みが一定な電気絶縁性の支持部材と、前記支持部材における前記空間側である片面に設けられコイルループを構成する導電パターンと、前記支持部材における前記磁気発生器側である他方の片面に設けられその面を覆っているRFシールドを構成する導電体とを具備しており、
前記導電パターンと前記導電体とを接続するダイオードと、
前記ダイオードのバイアスを制御するバイアス制御手段であって、前記RFコイルにおける支持部材の導電パターンが設けられた面に設けられた凹部に設けられたバイアス制御手段とを具備することを特徴とする磁気共鳴撮像装置。 - 前記導電パターンは、RFコイルの中心部から放射状に形成された4の整数倍である複数の電気経路と、該放射状の複数の電気経路と接続された円環状の電気経路とで構成され、該円環状の電気経路には隣り合う該放射状の電気経路の間にスリットが設けられており、該スリットには該円環状の電気経路を直列に接続するようにキャパシタが設けられていることを特徴とする請求項1記載の磁気共鳴撮像装置。
- 位相が互いに90°異なっている2つのRF信号をそれぞれ受けて等電力に分割し、該分割されたそれぞれのRF信号を前記1対のRFコイルにそれぞれ供給するとともに、該位相が互いに90°異なっており分割された2つのRF信号を該RFコイルの中心から見た方角が互いに90°異なっている2箇所にそれぞれ供給する2つのパワースプリッタを具備することを特徴とする請求項2記載の磁気共鳴撮像装置。
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