JP3899738B2 - チューブポンプ及び水質分析装置 - Google Patents

チューブポンプ及び水質分析装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、チューブ内の液体をチューブの変形により駆動するチューブポンプ及びこのチューブポンプを用いた水質分析装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のチューブポンプはチューブを外部から押しつぶし、チューブ内の液体を吸入または排出する構成が用いられてきた。チューブポンプの種類としては、
(a)円筒状壁面を有するケーシング内を円筒状壁面に沿って回転するローラが、ケーシングとローラーとの間に挟まれたチューブ内の液体を順次入口側から出口側に送るタイプのもの(特開平8−49657号公報)、
(b)直線状のチューブにローラを押し当て、ローラをチューブに沿って移動させるタイプのもの(特開平6−317256号公報)、
(c)チューブを順次押しつぶし蠕動させ送液するタイプのもの(特開平8−170590号公報)
などがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述したチューブポンプでは、チューブをローラなどの機構で変形させるため、ローラやローラ駆動のための機構が必要なため構造が複雑となる。また、ローラとチューブ間の滑りや摩耗により、流量変動や流量ドリフトが生じる虞れがある。
【0004】
このため、吐出量や流量を高精度に保つためにはシリンジポンプが使用されることが多い。シリンジポンプは特開平10−184534号公報に記載のように、回転−直動変換機構によりモータの回転を直動に変換し、円筒状のピストンをシール部を介してポンプ室内に出し入れし、ポンプ室内の有効体積を変化することによりポンプ室内への液の出し入れを行う。ポンプ室に出入口を設けそれぞれに接続するバルブを設けることにより、吸引時には入口側のバルブを開き出口側のバルブを閉じて、ピストンをポンプ室から引き出すことにより液を吸入し、吐出時には入口側のバルブを閉じ、出口側のバルブを開きピストンをポンプ室に押し込む。したがって、シリンジポンプではピストンの出入に対応して正確な吸引吐出が可能であるが、回転・直動変換機構や高精度のピストンが必要なためコストが高くなる。また、シール部の摩耗などの問題があるため、粒子などを含まない清澄な液体用としての使用に制限されていた。
【0005】
本発明の目的は、構造が簡単で低コスト、長寿命のチューブポンプ及び水質分析装置を得ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、回転軸を備えたアクチュエータと、このアクチュエータ回転軸の両端にそれぞれの一端を接続された第1及び第2のチューブと、前記アクチュエータを固定すると共に前記第1、第2のチューブの他端を固定するための支持体とを備え、前記チューブに前記アクチュエータにより「ねじり」や「ほどき」を与えることにより、チューブに対し流体を流入・流出させ、それによって外部に流体を送出するようにしたチューブポンプにおいて、前記回転軸は貫通する流路を有し、前記第1、第2のチューブは前記貫通する流路を介して互いに連通していることにより達成される。
【0007】
また上記目的は、前記回転軸には貫通する流路を有し、該回転軸の両端にそれぞれ第1及び第2のチューブを接続し、これら第1、第2のチューブは前記貫通流路を介して連通していることにより達成される。
【0008】
また上記目的は、前記第1、第2のチューブの支持体固定側に接続される流路にそれぞれ流路を開閉するためのバルブを設けたことにより達成される。
【0009】
また上記目的は、貫通孔を有し独立に駆動される第1、第2の回転軸と、前記第1回転軸の一端及び他端にそれぞれ接続された第1及び第2のチューブと、前記第2回転軸の一端に接続された第3のチューブとを備え、前記第1及び第3のチューブの反回転軸側をそれぞれ固定部に固定し、前記第2のチューブの反回転軸側を前記第2回転軸の他端に接続し、前記第1、第2回転軸の回転を制御することにより、前記第1または第3のチューブ部の一方の固定部側から他方の固定部側に流体を送出することにより達成される。
【0010】
また上記目的は、貫通孔を有する回転軸を備えたアクチュエータと、前記回転軸の貫通孔内に配置されかつ一端を回転軸に取付られたチューブと、このチューブの他端を固定する固定手段とを備え、前記回転軸を回転させることにより前記チューブに「ねじり」や
「ほどき」を与えてチューブ内に流体を流入または流出させ、流体を外部に送出するようにしたことにより達成される。
【0011】
また上記目的は、アクチュエータの回転角度を制御して吐出量を制御する制御部を設け、この制御部では、チュ−ブからの吐出量をΔ V 、チューブ回転角度をθ、不感帯(回転初期のチューブ内部容積が変化しない領域)を示す回転角度の上限値をθd、チューブ長さをL 0 、チューブ肉部断面積をS 0 、チューブ内径をr in としたとき、次式の関係でチューブの回転角度を制御することにより達成される。
【数1】
Figure 0003899738
【0012】
また上記目的は、アクチュエータの回転角度を制御して吐出量を制御する制御部を設け、この制御部では、チューブからの吐出量をΔ V 、チューブ回転角度をθ、不感帯(回転初期のチューブ内部容積が変化しない領域)を示す回転角度の上限値をθd、チューブ長さをL 0 、チューブ肉部断面積をS 0 、チューブ内径をr in 、チューブ外径をr out としたとき、次式の関係でチューブの回転角度を制御することことにより達成される。
【数2】
Figure 0003899738
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明のチューブポンプは、チューブ、チューブの支持体、及びチューブを回転させてねじるためのアクチュエータ等を基本構成とする。例えば、以下のように構成する。
【0021】
(1)チューブの一端を固定部に、他端をモータなどの回転機構に連結し、モータによりチューブを回転させて、「ねじり」「ほどき」を与え、チューブ内部の流体を吐出・吸引する。チューブへの流体の出し入れは、チューブの一方の端部または両端から行う。
【0022】
(2)上記(1)の構成のユニットを複数連結することにより、流体を双方向に搬送することも可能となる。チューブの流体出入口にはバルブを設け、吐出時には出口側のバルブを開、入口側のバルブを閉とし、同時にチューブに「ねじり」を与え、チューブ内容積を減少させて流体を出口側に吐出する。また、吸入時には入口側のバルブを開、出口側のバルブを閉とし、チューブに「ほどき」を与えて、チューブ内容積を増加させ流体を入口側から吸入する。
【0023】
なお、流体の出入口は、1つの場合と2つの場合がある。また、流体の出入口は、固定の場合と軸方向に回転する場合とがある。流体の出入口が2つの場合、その両端を固定する場合と、片側を固定し、他側は回転可能にする場合とがある。チューブを回転するためのアクチュエータがモータの場合、モータの回転軸にチューブを直接接続する場合と、モータの回転力をギアなどの伝達手段を介して回転軸に接続し、この回転軸にチューブを接続する場合がある。
【0024】
以下、本発明の具体的実施例を図面に基づき説明する。図1はモータ回転軸にチューブを直接接続した場合の実施例である。チューブ4の一端をモータ2の回転軸21に接続する。また、チューブ4の他端を支持体3に接続する。支持体3は硬質素材により構成され、チューブ4の他端からチューブ内部に通じる管などの流路31を固定している。流路31は外部に開放とするか、または流体を扱う装置(図示せず)の流体回路に接続される。支持体3にはモータ2が、直接または支持部材を介して取付られている。以上の構成により、チューブ4はモータ2の回転軸21の回転による、「ねじり」「ほどき」により、チューブ4の内容積を変化させ、この内容積の変化によりチューブ4の一端側の流路31を介して流体をチューブ4に出入りさせることができる。
【0025】
なお、モータ2の回転軸21をモータ2の両側に突出させ、この回転軸内に貫通する流路を設けて流体の出入口とし、チューブ4の支持体3への固定側には流路を設けず閉塞固定するようにしてもよい。
【0026】
モータとしては入力パルス数に比例する回転角度となるステッピングモータが望ましい。また、アクチュエータとしてはモータのみではなく、ロータリーソレノイドや羽根車等により回転力を発生するものでもよい。 モータ回転軸の回転角度または回転位置を検知するロータリーエンコーダやホール素子などの回転センサを設け、モータの回転速度や回転位置を制御することにより、吐出量や吐出流量を制御するようにしてもよい。
【0027】
なお、チューブの「ほどき」は、モータの電源を切りチューブの弾性により元の形状に戻すようにしてもよい。このとき、回転センサを用い、 原点に復帰していない場合はモータを正・逆回転し回転センサの示す原点位置まで戻すようにすれば更に良い。また、吐出量を流路31またはその延長上の流路に設けた流れセンサにより検知し、所望の流量となるようにモータの回転を制御してもよい。
【0028】
流体の出入口が1つの場合には分注器とみなすことができる。分注器をロボットハンドやステージなどの駆動機構に搭載し、複数の容器から容器に分注器先端から液を移動する。なお、分注部を固定し、容器を回転ステージなどに搭載して移動させ、分注器からの液体の吸入吐出をさせることもできる。移動機構を分注部と容器の双方に設け、分注動作を行うようにしても良い。チューブに腐食性・汚染性の無い液体を満たし、容器内の液体と直接接触しない様に構成することもできる。なお、搬送する液体は必ずしも容器内にある必要はなく、基板上への接着剤の点着やウエハ上へのレジストの供給、DNAチップなどの平面基板上へのDNA試料の点着など、面上への液体の移動など、あるいは注射器などにも使用可能である。
本発明のポンプは、機能としてはシリンジポンプと同様であるから、現在シリンジポンプの使用されている多くの分野への応用が可能である。
【0029】
図1に示すように、流路31を分枝した流路313,314にそれぞれバルブ61,62を設け、チューブ4をねじる場合とほどく場合で交互に開閉することにより、双方向に流体を送るポンプとすることができる。チューブ4から分枝部315に至る流路31の体積をチューブ4の「ねじり」「もどし(ほどき)」の場合の内容積の差以上とすれば流路313,314を通過する流体が直接チューブ4に触れることがないので、チューブ4が流体に侵されることがなく、チューブの寿命を向上させてメンテナンスが容易になる。チューブ4内にはチューブを侵すことのない保護用の流体をあらかじめ注入しておいてもよい。
【0030】
本実施例によれば、モータ回転軸にチューブを固定しているので構成が簡素になる。分注器として使用した場合には、構造が簡素で小形軽量にできる。分注器を小形軽量にできるため、分注器を直接駆動機構に搭載して駆動することも容易になり、装置システム全体の小形化が図れる。また、ポンプ部とノズル間が極近接するため、ポンプとノズルを結ぶ長いチューブの変形、振動、気泡の混入・滞留による分注流量の変化や分注量の誤差を低減できる。
【0031】
図2は他の実施例を示す図で、モータ2の回転軸21の両端にチューブ41、チューブ42が接続され、回転軸21を貫通する流路22により、流体の出入口となる流路311と流路312間とを連通している。なお、チューブを1本のみとし回転軸21を貫通する流路22の前記チューブと反対側を出入口とすることもできる。また、出入口の流路311,12のそれぞれにバルブ61または62を設け、チューブ41,42をねじる場合とほどく場合で交互に開閉すことにより、双方向に流体を送ることができる。なお、チューブ41,42のそれぞれをある程度以上ねじることにより、チューブが捩れて中央付近が閉塞するので、これを利用してバルブとして使用することも可能である。
【0032】
本実施例によれば、流路が直線化するので内部の流体の流れがスムーズになり、流体の滞留が少なくできる。また、チューブをある程度以上ねじってバルブとして使用した場合、戻せばチューブ内の流路がもとの状態に回復するので詰まりに強いバルブになる。
【0033】
なお、モータの回転力をギアなどの伝達要素を利用してチューブに伝える構成としてもよい。この場合、チューブを回転する回転軸にギアが取り付けられモータの回転軸に取り付けられたギアから直接または他のギアを経由してモータの回転力がチューブに伝達される。
【0034】
ギアなどの伝達要素を使用した場合、ギア比などを調整することにより高回転・小出力のアクチュエータも使用できる。また、モータ回転軸にチューブを直接接続しないので、モータのサイズに関わりなく回転軸を短くできるので流路部分を短縮化できデッドボリュームを低減できる。
【0035】
図3は中央のギア列によりモータ2の回転を平行に配置された複数のチューブに伝えるようにした実施例である。(a)に示すように、それぞれのチューブポンプユニット40は流体出入口が2個設けられ、出入口は固定されている。また、2本のチューブ41、42とチューブ間をつなぐ中空の回転軸23に取り付けられたギア53を備えている。また、(b)に示すように、各ユニット40は固定リング341に軸受342を介して固定され、軸受342により回転可能となっている。さらに、ユニット40は固定リング341に複数円状に配置されている。また、(c)に示すように、各ユニット40の両端は固定リング341を挟むように設置した円板33,34に固定設置された流路31,32に接続され、固定される((c)図では固定リング341、軸受342の図示省略)。
【0036】
モータ2の回転軸21は円板34を貫通し、先端にはギア51を備える。ギア51は中央で各ユニット40のギア53と連結され、モータ2の回転は各ユニットのチューブに伝えられる。円板33、固定リング341、円板34、モータ2は支持体3(図2参照)に固定されている。各ユニット40はギア51の周囲に配置されており、ギア51の回転により各ユニットのギア53が回転し、チューブ内の流体が押し出される。
【0037】
本実施例によれは、1台のモータにより複数のチューブを同時に駆動できるので、多量の流体を同時に取り扱える。なお、バルブを使用し、ポンプとして動作させる場合、流体を流したくないチューブ側の流路のバルブを閉じて流れを阻止し、反対側のバルブを開いて流体を流すことができる。また、空気などの圧縮性流体の場合は両側のバルブを閉じておくこともできる。
【0038】
図4は、チューブ4をモータ2の回転軸21に設けた中空部に配置した例を示す。チューブ4の両端は硬質の管からなる流路32とコネクタ316に接続され(コネクタ316に硬質の管を貫通させ、チューブを接続してもよい)、コネクタ316は回転軸21に固定されている。流路32を構成する管はモータ2を支持する支持体3に固定されている。コネクタ316をネジなどで回転軸21に結合し、反対側の流路32を構成する管をねじやナットなどの固定手段323により支持体3に結合固定すれば、チューブ交換などのメンテナンスが容易となる。
【0039】
なお、支持体3を省略し、モータ2のケーシング20に流路32を構成する管を固定するようにしてもよい。
また、モータ回転軸21内の貫通流路内中央部で2本のチューブを左右に配置して前記回転軸21の中央側で固定し、前記2本のチューブの他端をそれぞれ硬質の管からなる流路を介してモータのケーシング20や支持体3に固定する構成とすれば、図4の構造でチューブを2本にすることができる。
本実施例によれば、モータ回転軸にチューブを内蔵する構成としているから、装置をさらに小形化できる。
【0040】
次に、本発明をポンプとして動作させる場合の他の実施例を図5に示す。
図5の実施例では、流体の出入口が2つでチューブが1本のユニットを2つ直列に配置して使用する例である。図の左側のユニットはモータ201がギア511,531を介して出入口側の回転軸231を回転することにより、チューブ43を捩る構造となっている。図の右側のユニットも同様に、モータ202がギア512,532を介して出入口側の回転軸232を回転することにより、チューブ44を捩る構造となっている。これら2つのユニットの回転軸を対向させてベース35上に固定し、チューブ45により回転軸間を結合し、ポンプを形成している。
【0041】
流体が、図5の紙面右側から左側に流れる場合を説明する。(紙面左側から右側に流体を流す場合も同様の動作をするのでその説明は省く。)なお、動作は(1)から(12)まで循環するので、初期位置はどこでもよい。チューブに示した斜線において、右下向きの斜線は紙面右側から見て反時計回りのねじれを示し、左下向きの斜線は紙面右側から見て時計回りのねじれを表すものとする。(1)は、回転軸231の両側のチューブ43と45がねじれてチューブが閉塞している状態を示す。このとき、回転軸231、回転軸232は停止している。また、チューブ44はほどかれている状態を示す。この状態から(2)に示すように、回転軸232をモータ202により矢印の方向に回転させ、チューブ45のねじれをほどき、同時にチューブ44をねじる。このとき、チューブ45にはチューブ44側から回転軸232を貫通する流路を介して流体が流入する。このとき、チューブ43はねじれて閉塞しているから回転軸231より右側の流体は右から左に移動する。さらに、回転軸232が回転すると(3)に示すようにチューブ45がほどけ、チューブ44がねじれて閉塞する。ここで、モータ202を停止させて回転軸232の回転を停止する。次に、(4)に示すように、モータ201により回転軸を矢印の方向に回転する。回転によりチューブ43はほどけ、チューブ45がねじれる。チューブ44は閉塞しているから、流体はチューブ45からチューブ43側に流れる。(5)に示すようにチューブ45が閉塞した後、モータ201を停止し回転軸231を停止する。次に、(6)に示すようにモータ201とモータ202により回転軸231、回転軸232をそれぞれ矢印の方向に回転する。これにより、チューブ43がねじれ、チューブ44がほどける。チューブ45は回転軸231と回転軸232の回転方向が同じなので、ねじれて閉塞したままであるので、チューブ43からは流路311を介して左側に流体が流れる。また、チューブ44はほどけるので流路312を介して流体がチューブ44に流れ込む。(7)以下はチューブのねじれの方向が逆で、回転軸の回転方向が逆転するだけで(1)〜(6)と同様に変化し、(1)に戻る。以上の動作の繰返しにより流体が右側から左側に移送される。
【0042】
本実施例によれば、チューブによりポンプ作用とバルブ作用を兼ねることができるので、バルブが不用になる。また、ねじりによりバルブとして作用したチューブがほどけることにより復元するので粒子などの固形分による詰まりが生じにくい。
【0043】
図6は本発明を水質分析装置に適用した場合の例を示す。湖沼、河川、海洋などの水質監視や、水道水の残留塩素などの水質監視が、1m以上もの高さや幅を持つ大形の計器で行われているが、装置が大きいため価格が高くなり、かつ設置場所にも制限があるなどの問題がある。この実施例では、半導体微細加工技術により形成した検出器に本発明のチューブポンプを使用し、試料水や試薬を送液することにより、水質監視装置を小形・低コスト化するものである。このため、本実施例では図6に示すように、両軸のモータ2の回転軸21にチューブ41とチューブ42の一端をそれぞれ接続し、両チューブを同一速度パターンでねじる。チューブ41とチューブ42の他端はそれぞれ支持体3に設けた流路31または32に固定する。試薬供給側の流路31は分枝流路311と312に二分枝する。分枝流路311はバルブ611を介して試薬タンク91に接続する。また、分枝流路312はバルブ612を介して流路ブロック74に設けたコネクタ741に接続され、流路ブロック74内の流路719を通過してセル7に接続される。一方試料液供給側の流路32は分枝流路321と322に二分枝する。分枝流路321からはバルブ621を介して試料液93を導入する。また、分枝流路322はバルブ622を介して流路ブロック74に設けたコネクタ742に接続され、流路ブロック74内の流路718を通過してセル7に接続されている。
【0044】
試料計測時には、制御部8からの指令信号81に基づいてモータ2を回転すると同時に制御部8からの司令信号82,83,84,85に基づいてバルブ611,612,621,622を、チューブの「ねじり」(モータ正転、バルブ611,621は閉、バルブ612,622は開)、「ほどき」(モータ逆転、バルブ611・621開、バルブ612・622閉)に従って交互に開閉し、吐出・吸引することにより、試薬タンク91の試薬92と、採取した試料液93をセル7側に送液する。これにより、試料液と試薬がミキサ709で合流混合し検出部流路704を満たす。この時の混合液の吸光度を表す光センサ763(図7参照)の出力信号86を制御部8に取り込み、特定成分の濃度データとして保存したり、表示部に表示する。
なお、初期に流路へ液を導入する場合、片方の液のみを送液することもあるが、この時は送液しない側の分枝流路に設置したバルブの上流側を常時開、下流側を常時閉とすればよい。
【0045】
図6ではセル7内の流路や光学系を単純化して示したが、その詳細を図7により説明する。シリコン基板700の片面には異方性エッチングを施し、台形断面の屈曲した溝を形成する。溝側の面(表面)にガラス板701を接合して流路を構成し、裏側の面にはガラス板702を接合して補強したセル7を用いる。表面の溝から構成されるセル7の流路は屈曲部を境に上流側から流体導入流路703、検出部流路704、排出流路705からなる。導入流路703には裏面から異方性エッチングし、複数の孔を設けている。それぞれ、上流側から洗浄液孔706、基準液孔707、試料液孔708、複数の微小な孔が配列したミキサ709となっている。また、図7(d)に示すように、それぞれの孔の上流側のガラス板702にも対応する孔を設ける。ガラス板702の孔の上流側はセル7を乗せた流路ブロック74の流路718,719などに接続する。流路ブロック74は光造形技術、または複数の板を張り合わせてセル7の流路から外部のポンプなどに接続する流路718,719などを形成している。セル7と流路ブロック74の流路の接続はOリングなどにより行う。洗浄液孔706からは流路洗浄剤を導入する。基準液孔707は測定基準となる液を導入し校正を行うために設けている。試料液93と試薬92はセル7の導入流路703内に同時に注入されミキサ709で合流混合する。このとき、図7(c)に示すように、ミキサ709の複数の微小孔から試薬92が試料液93内に微小なプリュームとなり噴出するので、拡散により速やかに混合する。混合液内では試料液93内に含まれる特定成分(例えば残留塩素)が試薬(例えば、残留塩素測定の場合はDPD試薬)と反応し、反応生成物を生じ発色する。発色量は特定成分の濃度と相関するため、下流側の検出部流路704(図7(b)参照)で発色量に応じた吸光度を測定する。検出部流路704のガラス板701の上面は、金属膜などを蒸着した反射面761となっている。検出部流路704の上流端と下流端には反射膜の無い窓部があり、それぞれの窓部に対向してLEDなどの光源762と光センサ763を設置する。光源762から発した光は窓部から検出部流路704に入り、検出部流路704のシリコン下面と反射面761間を通過し、反対側の窓部から出て光センサ763に至り検出される。この時、正確な測定のためには試料液93と試薬92を再現性よく混合し測定ごとの混合条件の差を少なくする必要がある。
【0046】
なお、図3に示すような多連のチューブポンプの一種で、回転軸を2本としモータの駆動力をギアにより伝達し、試料液側のチューブと試薬側のチューブを同時に駆動してもよい。
また、本実施例では2本のチューブを1つのモータで同時に駆動する例を示したが、モータを同期運転すれば、試薬用、試料液用にそれぞれ単独のチューブポンプを使用してもよい。なお、2本のチューブを同一のモータにより駆動するようにすれば、試料液と試薬が同時に再現性よく注入できる。
本実施例によれば、ポンプの構成が簡素となり、検出部を半導体微細加工技術により小形化できるので装置を小形で低コストに製作できる効果がある。
【0047】
次に、ねじりによるチューブからの吐出量について詳細に説明する。チューブ肉部を構成するゴム材料は変形により体積がほとんど変化しないというゴム弾性特有の特性を持っている。本発明では、チューブの両端が軸方向に固定されているため長さの変化はなく、チューブがねじりにより延長した分だけチューブの断面積が減少する。チューブ肉部の断面積は変化せず、断面積の変化分はすべてチューブ内部の体積変化に変換されると仮定することにより、体積変化ΔVを数5の近似式で求めることができる。
【0048】
【数5】
Figure 0003899738
【0049】
ここで、L0:チューブの長さ、S0:チューブ肉部断面積、reff:チューブの代表径、θ:チューブの回転角度である。
【0050】
チューブの代表径をチューブ内半径とし、実際に図1に示す出入口が1つのディスペンサタイプの装置で吐出量(チューブ内容積の変化量)を実測し数3と比較した結果を図8(a)に示す。チューブは従来のチューブポンプ用のものを使用した。チューブサイズは外径4.2mm、内径2.15mm、長さ15mmである。実際のチューブでは近似式1(数5)に対して吐出量の立ち上がりに遅れを生じる。遅れの分を補正し、reffをチューブ内径rinとし、軸をずらして重ね合わせると、近似式1はチューブの変形の小さな範囲で実測値によく一致するが、それ以上になると誤差が急激に増加する(図8に示した近似式1のデータは補正済みのもの)。図に示すように、回転初期は取付状態やゴムの特性により内部体積が変化しない領域1がある。従って、実際は上記数5は次の数6の近似式で表される。
【0051】
【数6】
Figure 0003899738
【0052】
ここで、θd:不感帯を示す回転角度上限である(図8(a)の例では20deg)。
【0053】
領域1の不感帯を過ぎるとゴム弾性による数6の成り立つ領域2に入る。領域2ではチューブ断面形状に大きな変化は生じない。さらに回転が進むと、チューブの断面が楕円形につぶれる領域3に入る。さらに回転が進みチューブがつぶれ中央付近が閉塞し、以後出入口側の液のみが吐出される(領域4)。そこで領域3の実測値に一致する関数を検討し、数7に示す関数を見出した。
【0054】
【数7】
Figure 0003899738
【0055】
ここで、Veff:チューブ代表体積(reffを断面とし長さL0の円柱の体積)である。
【0056】
θ−θdが小さいとき上記数5、数6はそれぞれ次の数8、数9のように近似できる。
【0057】
【数8】
Figure 0003899738
【0058】
【数9】
Figure 0003899738
【0059】
数8と数9はθ−θdが小さいときほぼ一致するとして整理し、θmidでまとめると、数10のようになる。
【0060】
【数10】
Figure 0003899738
【0061】
実測値とフィットすることにより、Veffは初期のチューブ内容積V0に一致することがわかった(reffはrinに一致するるので、以上の分析から、数11で表される近似式2が得られた。
【0062】
【数11】
Figure 0003899738
【0063】
ここでrin:チューブ内半径、rout:チューブ外半径である。
【0064】
近似式2は図8に示すように実測値によく一致する。実測値では吐出量がチューブ内容積の初期値のほぼ1/2になった時点が変曲点となり、この変曲点から増加率が減少し飽和していく。実際にチューブはねじりに伴って断面が偏平化していく。変曲点付近で、チューブ偏平化が限界に達し、チューブ内面が一部接触し、チューブ内容積の減少が抑制される。これによりチューブからの吐出量が減少する。さらに回転するに伴い、チューブは中央付近で閉塞し、一部支持部側に取り残されるので吐出量はさらに小さくなる。したがって、吐出量と回転角度の関係がよく一致する範囲はΔV<=V0/2である。これを数11に代入変形すると、この関係は回転方向に関係なく成り立つから、
【0065】
【数12】
Figure 0003899738
【0066】
となる。言い換えれば、数12の成り立つ範囲では定量ポンプとして動作し、数12を超える回転角度範囲ではバルブとして動作するとみなすことができる。
【0067】
なお、肉厚のチューブや硬質のチューブでは近似式1の成り立つ範囲が広くなるのでチューブに応じて近似式1と近似式2を使い分ける。実際に外径5.8mm、内径2.4mm、長さ23mmの前述の例より肉厚のチューブを用いた場合、図8(b)に示すように近似式1が主となる。近似式1で表される曲線は近似式2の曲線に比較し変化がなだらかで直線に近いためモータの回転速度を変化しなくてもほぼ一定の流量を維持できるメリットがある。
【0068】
以上の解析により近似式1、近似式2を用いれば回転によるチューブからの吐出量がチューブ形状から予測できることがわかった。また、回転角度により吐出量が定量的に予測できるので、吐出量を精度よく管理できる。
【0069】
次に、吐出流量比を一定にする方法を説明する。近似式1の場合、数6の形から数13に示すように、2本のチューブ間で各チューブの内径と回転角度の積を長さで割った値が等しければ、数6の[ ]内が常に一致し、2本のチューブからの吐出量の比が一定となり、吐出量の比はチューブ肉部の体積比になる。
【0070】
【数13】
Figure 0003899738
【0071】
ここで、rin:内径、L0:長さ、θ:回転角度(不感帯を含む)、添え字1,2は各チューブの値であることを示す。
例えば、図6に示すように2本のチューブの回転角度が同じで、2液の混合を行う場合、チューブ内径と長さの比が2本のチューブ間で一致すれば常に同一の混合比が得られる。近似式2の場合は、数11の形から数14に示すように、2本のチューブ間で各チューブの肉部の断面積の1/2乗と回転角度の積を長さで割った値が等しければ、数11の[ ]内が常に一致し、2本のチューブからの吐出量の比は一定となり、吐出量の比はチューブ内径の比になる。
【0072】
【数14】
Figure 0003899738
【0073】
ここで、rout:チューブ外径である。
例えば、図6に示すように2本のチューブの回転角度が同じで、2液の混合を行う場合、チューブ肉部の断面積の1/2乗と長さの比が2本のチューブ間で一致すれば常に同一の混合比が得られる。また、近似式1と近似式2が両方成り立てば、チューブが閉塞するまで吐出量比を一定にできる。これは、2本のチューブ間でチューブの内容積の比とチューブ肉部の体積比を等しくすればよい。すなわち、2本のチューブで内径の比と外径の比が等しくなるようにすればよい。なお、チューブは3本以上でも同様の関係が成り立てば吐出量比を一定にできる。
【0074】
本実施例によれば、チューブの回転角度によらず吐出量比を一定にでき、また流体の混合を行う場合、各流体の混合比を精度よく保つことができる。
【0075】
【発明の効果】
本発明によれば、吸引・吐出に関わる基本構成要素は、チューブと回転軸であるから、構成が簡単になり、また部品点数が少ないので低コストで長寿命化できる効果がある。
【0076】
また、チューブを複数連結するように構成すれば、チューブポンプの固定部を両端側とすることができ、外部流路への接続を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す縦断面図である。
【図2】本発明の第2実施例を示す縦断面図である。
【図3】本発明の第3実施例を説明する斜視図である。
【図4】本発明の第4実施例を示す縦断面図である。
【図5】本発明の実施例における動作を説明する図である。
【図6】本発明のチューブポンプを水質分析装置に応用した場合の例を説明する系統図である。
【図7】図6に示す分析装置のセルの部分の構成を詳細に説明する図である。
【図8】本発明のチューブポンプにおける吐出特性を説明する線図である。
【符号の説明】
2,201,202…モータ、3,36,37…支持体、4,41,42,43,44,45,411,412,421,422…チューブ、7…セル、8…制御部、20…ケーシング、21…モータの回転軸、22…(回転軸を貫通する)流路、23,231,232…回転軸、31,32,38,311,312,313,314,321,322…流路、33,34…円板、35…ベース、51,53,531,532…ギア、52,522,523…軸受、61,62,611,612,621,622…バルブ、74…流路ブロック、75…排出用流路、82,83,84,85…司令信号、86…出力信号、91…試薬タンク、92…試薬、93…試料液、316…コネクタ、323…固定手段、341…固定リング、342…軸受、700…シリコン基板、702…ガラス板、703…導入流路、704…検出部流路、705…排出流路、706…洗浄液孔、707…基準液孔、708…試料液孔、709…ミキサ、718…試料液流路、719…試薬流路、761…反射面、762…光源、763…光センサ。

Claims (7)

  1. 回転軸を備えたアクチュエータと、このアクチュエータ回転軸の両端にそれぞれの一端を接続された第1及び第2のチューブと、前記アクチュエータを固定すると共に前記第1、第2のチューブの他端を固定するための支持体とを備え、前記チューブに前記アクチュエータにより「ねじり」や「ほどき」を与えることにより、チューブに対し流体を流入・流出させ、それによって外部に流体を送出するようにしたチューブポンプにおいて、
    前記回転軸は貫通する流路を有し、前記第1、第2のチューブは前記貫通する流路を介して互いに連通していることを特徴とするチューブポンプ。
  2. アクチュエータと、このアクチュエータの駆動力を少なくとも1つの回転軸に伝えるための伝達要素と、前記回転軸に一端を接続されたチューブと、前記アクチュエータを固定すると共に前記チューブの他端を固定するための支持体とを備え、前記チューブに前記アクチュエータにより「ねじり」や「ほどき」を与えることにより、チューブに対し流体を流入・流出させ、それによって外部に流体を送出するようにしたチューブポンプにおいて、前記回転軸には貫通する流路を有し、該回転軸の両端にそれぞれ第1及び第2のチューブを接続し、これら第1、第2のチューブは前記貫通流路を介して連通していることを特徴とするチューブポンプ。
  3. 請求項1または2において、前記第1、第2のチューブの支持体固定側に接続される流路にそれぞれ流路を開閉するためのバルブを設けたことを特徴とするチューブポンプ。
  4. 貫通孔を有し独立に駆動される第1、第2の回転軸と、前記第1回転軸の一端及び他端にそれぞれ接続された第1及び第2のチューブと、前記第2回転軸の一端に接続された第3のチューブとを備え、前記第1及び第3のチューブの反回転軸側をそれぞれ固定部に固定し、前記第2のチューブの反回転軸側を前記第2回転軸の他端に接続し、前記第1、第2回転軸の回転を制御することにより、前記第1または第3のチューブ部の一方の固定部側から他方の固定部側に流体を送出することを特徴とするチューブポンプ。
  5. 貫通孔を有する回転軸を備えたアクチュエータと、前記回転軸の貫通孔内に配置されかつ一端を回転軸に取付られたチューブと、このチューブの他端を固定する固定手段とを備え、前記回転軸を回転させることにより前記チューブに「ねじり」や「ほどき」を与えてチューブ内に流体を流入または流出させ、流体を外部に送出するようにしたことを特徴とするチューブポンプ。
  6. 請求項1〜5の何れかにおいて、アクチュエータの回転角度を制御して吐出量を制御する制御部を設け、この制御部では、
    チュ−ブからの吐出量をΔV、チューブ回転角度をθ、不感帯(回転初期のチューブ内部容積が変化しない領域)を示す回転角度の上限値をθd、チューブ長さをL0、チューブ肉部断面積をS0、チューブ内径をrinとしたとき、次式の関係でチューブの回転角度を制御することを特徴とするチューブポンプ。
    Figure 0003899738
  7. 請求項1〜5の何れかにおいて、アクチュエータの回転角度を制御して吐出量を制御する制御部を設け、この制御部では、
    チューブからの吐出量をΔV、チューブ回転角度をθ、不感帯(回転初期のチューブ内部容積が変化しない領域)を示す回転角度の上限値をθd、チューブ長さをL0、チューブ肉部断面積をS0、チューブ内径をrin、チューブ外径をroutとしたとき、次式の関係でチューブの回転角度を制御することを特徴とするチューブポンプ。
    Figure 0003899738
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