JP3897467B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,ダイナミック型RAM(以下単にDRAMと略記する)を用いた半導体装置で、特にDRAMの低消費電力化と効率的なリフレッシュ動作を実現する制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、マイクロプロセッサやASIC(以下単にロジックと略記する)とDRAMを一つの半導体基盤上に形成する混載化が盛んである。この目的は、データ転送速度の向上や低消費電力化など性能の向上を実現することや、構成するシステムを少数個のLSIで構成することで実装面積を押え機器の小型化を図ることにある。また、汎用DRAMの場合、1M(メガ)ビット、4Mビット、16Mビット、64Mビット等の製品が一般的であるが、実際のシステムでは例えば3Mビットや10Mビットなど中間的な容量しか必要としない場合も多く、汎用DRAMを利用すると過剰な容量を持つメモリを割り当てることとなり、コスト上昇とLSI実装面積増大を招く要因となっていた。ロジックとメモリを混載化すれば、チップ製造の際にシステムに最適な容量のメモリを構成することによりコスト低減、LSI実装面積の低減が可能となる。
【0003】
混載化のためのDRAMのマクロセル化は、製品として実績のある汎用DRAMの回路やレイアウトをもとに構成する場合が多い。この場合読み出しや書き込み動作、リフレッシュ動作などに関する仕様は、DRAMマクロセルの容量が変わっても共通で、もとになる汎用DRAMに準じて規定される。
【0004】
図35は汎用DRAMをもとに構成した4MビットのDRAMマクロセルの読み出し動作について、メモリセルおよびセンスアンプの活性化状態の一例を示したものである。101は4MビットのDRAMマクロセル、102は512個のセンスアンプを配置したセンスアンプ列、103はメモリアレイの単位、104はロウデコーダ回路、105は周辺制御回路、106はワード線を示している。
【0005】
メモリアレイ103は、ダイナミック型記憶素子からなるメモリセルがロウ方向(図面横方向)に256ビット、カラム方向(図面縦方向)に1024ビット配列されており、メモリアレイ1つ当たり256Kビットの容量を持っている。DRAMマクロセル101には、メモリアレイの読み出しのため、16個のメモリアレイ103と各々の端を挟むように合計17個のセンスアンプ列が構成される。
【0006】
上記構成のDRAMマクロセルにおいて、データの読み出しの際、メモリアレイ103を一つおきに計8本のワード線106が同時に選択される。このワード線の選択により読み出されるメモリセルの電圧値を増幅するため、その両側の斜線で示したセンスアンプ列102が活性化される。DRAMは、データ読み出し後、リフレッシュ動作が必要となるが、上記従来のDRAMマクロセル101の構成では、リフレッシュ動作を512回(=256(1ブロック当たりのワード線)×2(ブロック数))行うことで、全てのメモリセルのリフレッシュを1サイクル分完了できる。
【0007】
なお、リフレッシュ動作および書き込み動作についてもDRAMマクロセル101へのアクセスは読み出し時と同様に行われる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の構成では、読み出し動作、書き込み動作、リフレッシュ動作のいずれにおいても、センスアンプ動作において8192個(512(1列当たりのセンスアンプの個数)×16(活性化されるセンスアンプ列))と非常に多数のセンスアンプを活性化する必要があった。DRAMの消費電力はセンスアンプでの消費が全体の1/2以上を占めており、この消費電力を低減することが低消費電力化には有効である。
【0009】
しかし、DRAMの汎用性から規定されるリフレッシュサイクルにより、従来の構成では同時に活性化されるセンスアンプ列の個数を減じられないという課題を有していた。
【0010】
さらにメモリ容量の増設は、メモリアレイ103とセンスアンプ列100の列を所定の個数追加配置することで可能となるが、この追加配置により活性化されるセンスアンプ列が増えることとなり消費電力はさらに増大するという課題も有していた。
【0011】
本発明の目的は、特にロジックと混載化したDRAMマクロセルの低消費電力化と効率的なリフレッシュ動作を実現する半導体装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
【0030】
上記目的を達成するために本発明の半導体装置は、ビット線およびワード線に接続されたダイナミック型記憶素子のメモリセルがマトリックス状に配列されたメモリセルアレイと、前記ビット線の電位を増幅する第1のセンスアンプ回路と、メインビット線と、前記第1のセンスアンプ回路の出力と前記メインビット線との間の導通を制御するスイッチ回路と、前記第1のセンスアンプ回路の駆動電圧を供給するセンスアンプ駆動回路から構成されるメモリセルアレイブロックを単位とし、前記メインビット線同士を共通接続して前記メモリセルアレイブロックを複数配置した半導体装置であって、前記メモリセルに接続されるワード線のいずれかを選択制御する第1のデコーダ回路と、前記センスアンプ駆動回路及び前記スイッチ回路の選択制御する第2のデコーダ回路と、前記メインビット線に接続された第2のセンスアンプ回路と、前記第1及び前記第2のデコーダ回路及び前記第2のセンスアンプ回路に選択動作指示を与える制御回路を備え、前記第2のセンスアンプ回路の動作指示信号の配線は、前記制御回路から、アレイ配列された前記第1のデコーダ回路及び第2のデコーダ回路の一端から他端まで少なくとも1往復配線され、前記第2のセンスアンプ回路まで接続された配線であり、前記制御回路は、一のメモリセルへのアクセスにあたり、前記第1のデコーダ回路に対する該当するメモリセルアレイブロックの一のワード線の選択指示である第1のワード線選択指示と、前記第2のデコーダ回路に対する該当するセンスアンプ駆動回路の選択指示である第1のセンスアンプ駆動回路指示と、前記選択した第1のセンスアンプ回路の増幅制御指示とに従った第1の選択動作と、前記第2のセンスアンプ回路を介したデータ入出力動作とを制御することを特徴とする。
【0031】
上記構成により、読み出し動作において、第2のセンスアンプの活性化信号はアレイ配列された前記第1のデコーダ回路及び第2のデコーダ回路内を往復した後第2のセンスアンプに入力されるため、容量構成に依存することなく、またどのメモリセルアレイブロックを選択した場合においても確実にセンスアンプで増幅された信号が第2のセンスアンプに入力され安定動作が実現できる。
【0033】
上記構成によれば、メインビット線対の間に電源線を配置することが可能となり、レイアウトの自由度を向上することができる。この電源線はメインビット線対に対してシールド効果をもつため、第2のセンスアンプ回路の安定動作にも効果がある。
【0035】
上記構成により、メモリ容量を柔軟に構成して最適容量のメモリの搭載ができ、容量を変更した場合も活性化されるセンスアンプ列の個数は最少の2列であり、消費電力の増加はメインビット線の配線長に起因する充放電電流の増加のみである。また、仮想空間検出回路と組み合わせることで仮想空間を選択された場合も不要な消費電流の発生を招くことがなく低消費電力化が実現できる。
【0038】
上記構成により、その容量に最適なリフレッシュサイクルを設定でき、リフレッシュ動作による性能損失を最少にとどめることが実現できる。
【0039】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
本発明の実施形態1の半導体装置について、図を参照しながら説明する。
【0040】
まず、本発明の半導体装置、特に8Mビット容量のものを例として装置の概略構成と配線構造を示し、次に、1サイクルの読み出し書き込みリフレッシュ動作で選択されるワード線やセンスアンプの活性化領域について説明し、次に、読み出し書き込みリフレッシュの基本動作を説明する。
【0041】
まず、本発明の半導体装置、特に8Mビット容量のものを例として装置の概略構成を示す。
図1は本発明のDRAMマクロセルとロジックを混載した半導体装置のレイアウト概略図を示している。1は混載化された半導体装置、2はDRAMマクロセル、3はロジック、4はパッドと入出力インターフェース回路で構成されたIOセルであり、DRAMマクロセル2、ロジック3、IOセル4は半導体装置1の製品仕様に従って互いに接続されている。
【0042】
図2はDRAMマクロセル2のレイアウト概略図の一例を示している。本実施形態1に示す例では、DRAMマクロセル2は8Mビットの容量を備えデータ入出力DQ(k)は64ビット構成であるメモリを例としている。また、ロウ系アドレスデータ(以下、RADと略記する)であるRAD(i)は13ビット(i=1〜13)、カラム系アドレスデータ(以下、CADと略記する)であるCAD(j)は4ビット(j=1〜4)で構成され、その他主要な制御信号は、ロウアドレスストローブ信号(以下、/RAS信号と略記する。ここで/が付された信号は負論理であることを示す)、カラムアドレスストローブ信号(以下、/CAS信号と略記する)、ライトイネーブル信号(以下、/WE信号と略記する)と、リフレッシュ動作指示信号(以下、REF信号と略記する)が入力されている。
【0043】
このDRAMマクロセル101は、リフレッシュサイクルとして、2048回のリフレッシュ動作で全てのメモリセルのリフレッシュを完了できる仕様となっている。
【0044】
5はダイナミック型記憶素子からなるメモリセルをロウ方向(図面水平方向)に512ビット、カラム方向(図面垂直方向)に2048ビット配置された1Mビット分のメモリセルアレイとセンスアンプ回路とセンスアンプ駆動回路が配列されたメモリセルアレイブロック、6は前記メモリセルアレイブロック5の所定のメモリセルとセンスアンプ回路を活性化指示する為のロウデコーダブロックであり、このロウデコーダブロック6は、所定のワード線を選択する第1のデコーダ回路であるワード線デコーダおよびそのドライバ回路6aと、所定のセンスアンプ列及び以下に説明するシェアードゲート回路及び転送ゲート回路を選択するための第2のデコーダ回路であるセンスアンプデコーダおよびそのドライバ回路6bを備えている。
【0045】
7はメインアンプブロック、9はセレクタ回路を含むデータ入出力回路、8はこれらの回路ブロックに動作指示を与える制御回路ブロック、10はロウ系アドレスバッファ回路、11はアドレスカウンタ回路、12はカラム系アドレスバッファ回路、13は第3のデコーダ回路であるロウ系アドレスプリデコーダ回路である。
【0046】
また、メインアンプイネーブル信号(以下、MSE信号、/MSE信号と略記する)の信号線は、後述するように制御回路ブロック8より出力され、ロウデコーダブロック6内を往復した後、メインアンプブロック7に入力される。
【0047】
上記構成が本発明のDRAMマクロセル2の概略である。
次に、メモリセルアレイブロック5の詳細回路を説明する。図3はメモリセルアレイブロック5のうち、メモリセルとセンスアンプ関連の回路の例を示している。21はメモリセルアレイ(本図では4ビットのみ表示)、22はプリチャージ回路、23a,23bはシェアードゲート回路、24はセンスアンプ回路、25は転送ゲート回路である。また記載を省略しているが、シェアードゲート回路23bの右側にはプリチャージ回路22およびメモリセルアレイ21がさらに配置されており、一つのセンスアンプ回路を共有する一般的によく知られているシェアード方式を採用している。
【0048】
メモリセルアレイ21は、N型MOSトランジスタQ1と一端をプレート電極VCPに接続された容量素子MCで1ビットを構成し、ワード線WL1〜WL4、ビット線対BL、BLBに接続されている。プリチャージ回路22は、ビット線対BL、BLBの電位をイコライズするN型MOSトランジスタQ2と、プリチャージ電極VBPにプリチャージするN型MOSトランジスタQ3、Q4で構成され、これらのゲートはプリチャージ信号線PRに接続されている。
【0049】
シェアードゲート回路23aおよび23bは、ビット線対BL、BLBとセンスアンプ回路24の導通を制御するN型MOSトランジスタQ5、Q6およびQ13、Q14で構成され、左側メモリセルアレイの導通を制御するシェアード信号線SSLおよび右側メモリセルアレイの導通を制御するシェアード信号線SSRが各々のゲートに接続されている。センスアンプ回路24は、P型MOSトランジスタQ9、Q10とN型MOSトランジスタQ11、Q12で構成される相補型アンプで、そのH(ハイ)側電極はセンスアンプ駆動信号線VSHに接続され、またL(ロー)側電極はセンスアンプ駆動信号線VSLに接続されている。
【0050】
転送ゲート回路25は、センスアンプ回路24の相補出力とメインビット線対MBL、MBLBの導通を制御するN型MOSトランジスタQ7、Q8で構成され、転送信号線MBTがそのゲートに接続されている。
【0051】
プリチャージ回路22、シェアードゲート回路23aおよび23b、センスアンプ回路24、転送ゲート回路25によりセンスアンプ列単位26が構成され、メモリセルアレイブロック5のカラム方向に1024組配置される。
【0052】
図4はメモリセルアレイブロック5に属する、センスアンプドライバ回路の例を示している。
31はセンスアンプ駆動信号線VSH,VSLの電位をイコライズするN型MOSトランジスタQ15と、プリチャージ電極VBPにプリチャージするN型MOSトランジスタQ16、Q17で構成されたセンスアンプドライバプリチャージ回路で、センスアンプドライバプリチャージ信号線SPRがそのゲートに接続されている。
【0053】
32はセンスアンプ駆動信号線VSLに接地電圧VSSを供給するN型MOSトランジスタQ19と、センスアンプ駆動信号線VSHに電源電圧VDDを供給するP型MOSトランジスタQ18で構成されたセンスアンプ駆動回路で、センスアンプイネーブル信号線SEおよび/SEがそのゲートに接続されている。このセンスアンプ駆動回路32は、カラム方向に配列されたセンスアンプ列単位26に対して配列され、センスアンプ列単位64個に対して1個の間隔で配列される。
【0054】
図5は、メインアンプブロック7の基本単位であるメインアンプ列単位43の回路図の一例を示しており、メインビット線プリチャージ回路41とメインアンプ回路42で構成されている。
【0055】
メインビット線プリチャージ回路41は、メインビット線対MBL、MBLBの電位をイコライズするN型MOSトランジスタQ20と、ビット線プリチャージ電極VBPにプリチャージするN型MOSトランジスタQ21、Q22で構成され、これらのゲートはメインビット線プリチャージ信号線MPRに接続されている。メインアンプ回路42は、N型MOSトランジスタQ23、Q24とP型MOSトランジスタQ25、Q26で構成される相補型アンプで、そのL側電位はメインアンプイネーブル信号MSEでゲートを制御されるN型MOSトランジスタQ27を介して接地電極VSSに接続され、H側電位は負論理メインアンプイネーブル信号/MSEでゲートを制御されるP型MOSトランジスタQ28を介して電源電極VDDに接続されている。さらにメインビット線対MBL,MBLBはデータ入出力回路9へ接続されている。このメインアンプ列単位43は、カラム方向に1024個配列されている。
【0056】
図6は、ビット線対BL、BLBとセンスアンプ列単位26とメインビット線対MBL、MBLBとメインアンプ列単位43とデータ入出力回路9の配置関係の一例を示している。また、細い破線で示す60はセンスアンプ列、61はメモリセル配列領域に対応している。カラム方向に2組のビット線対を単位とする構成において、センスアンプ列単位26、メインビット線対MBL、MBLBおよびメインアンプ列単位43が各々1組が対応する構成となっている。従ってカラム方向には、2048組のビット線対に対して1024組のメインビット線対MBL,MBLB、センスアンプ列単位26およびメインアンプ列単位43が配置されている。またロウ方向には各センスアンプ回路24の出力は、転送ゲート回路25を介して一組のメインビット線対MBL,MBLBに並列接続されている。
【0057】
図7は、図6においてA−A´で示す箇所のメタル部分の断面図の例を示している。51は半導体基板、52は第1メタル配線、53は第2メタル配線、54は第3メタル配線、55は第1層間絶縁膜、56は第2層間絶縁膜、57は第3層間絶縁膜である。2組のビット線対BL、BLBを第1メタル配線層52で形成し、ポリシリコンで形成されるワード線WLの裏打ち配線を第2メタル配線層53で形成し、1組のメインビット線対MBLおよびMBLBとこの両配線間に配置したセンスアンプ回路24等で使用する電源線(電源電位VDD,プリチャージ電位VBP,接地電位VSS)を第3メタル配線層54で形成した、メタル構成の階層ビット線構造となっている。
【0058】
この配線構造とすることにより、メインビット線対MBL,MBLBの配線ピッチは、最小間隔で配線されたビット線対BL,BLBの配線ピッチの2倍で構成できるため、メインビット線対MBL,MBLBの間に電源線を配置することが可能となり、レイアウトの自由度を向上することができる。この電源線はメインビット線対MBL,MBLBに対してシールド効果をもつため、メインアンプ回路42の安定動作にも効果がある。以上の効果を得るためには、メインビット線対MBL,MBLBは、第2層目以上のメタル配線であれば、どのメタル配線で構成してもよい。
【0059】
以上が本発明の8Mビット容量の半導体装置の概略構成である。以下に、上記構成の半導体装置の動作と特徴を説明する。
まず、1サイクルの読み出し書き込みリフレッシュ動作で選択されるワード線やセンスアンプの活性化領域について説明する。
【0060】
ワード線の選択やセンスアンプの活性化は、読み出し動作、書き込み動作、リフレッシュ動作などの各動作モードに応じて、制御回路ブロック8およびロウ系アドレスプリデコーダ回路13の指示にもとづき、ロウデコーダブロック6で選択的に行われる。
【0061】
図8(a)は読み出し書き込み動作における活性化領域の一例を示しており、図8(b)はリフレッシュ動作時の活性化領域の一例を示している。両図において、60及び61は図6で説明したセンスアンプ列及びメモリセルの配列領域を示している。また、センスアンプ列60のうち、斜線で示したものが活性化されるセンスアンプ列を示している。
【0062】
図8(a)で示す読み出し書き込み動作ではワード線が一本だけ選択され、それに伴ってその両側のセンスアンプ列60だけが活性化されている様子が示されている。一方、図8(b)で示すリフレッシュ動作では、同時に2本のワード線が選択され、またそれに伴ってセンスアンプ列60は4列が活性化されている様子を表わしている。即ち、リフレッシュ動作は通常の読み出しや書き込み動作と異なり複数のメモリセルアレイブロック5を同時に活性化する。
【0063】
このように、読み出し書き込み動作において、ワード線を必要な線数(一本)のみを選択することにより、低消費電力を実現できる。また、リフレッシュ動作はリフレッシュが必要なブロックを選択して共通して活性化することにより、効率の良いリフレッシュ動作と低消費電力を実現できる。
【0064】
次に、各動作モードにおけるタイミング動作を説明し、本発明の半導体装置が容量構成に依存することなく、読み出し動作、書き込み動作が実行でき、読み出し動作における配線遅延補償、書き込み動作における書き込み電圧補償についても説明する。
【0065】
まず読み出し動作と書き込み動作の例について、図9のタイミング図を用いて説明する。
本実施形態1のDRAMマクロセル2はクロックCLKの立ち上がりエッジに同期して入力信号をサンプリングし、内部動作が制御される構成となっている。図9のうち、CLK,/RAS,/CAS,RAD(i),CAD(j),/WE,REFの各信号は、DRAMマクロセル2への主要な入力信号である。その他の信号はDRAMマクロセル2の主要な内部信号を示したものである。
【0066】
またt1〜t7はクロックの立ち上がりタイミングを、T1〜T6は各クロックサイクルに対応する期間を示しており、そのうちT1〜T3の期間は読み出し動作、T4〜T6の期間は書き込み動作に対応している。以下クロックサイクルの順に説明する。
【0067】
(T1およびT4の期間の動作:ロウ系動作)
/RAS“L”レベル、/CAS“H”レベルおよびロウ系アドレス信号RAD(i)の信号をt1(書き込み動作ではt4)のタイミングでサンプリングすることでロウ系の活性化サイクルと識別し、ロウ系回路の動作の指示が行われる。この結果、メモリセルアレイブロック5のうち、ロウ系アドレス信号RAD(i)で選択されるブロックのプリチャージ信号PRは“L”レベルが設定され、該当ブロックのプリチャージ動作は終了する。また該ブロックのシェアードゲート信号SSR、SSLのうち非選択の方(本説明ではSSR)は“L”レベルが設定される。
【0068】
以上の動作設定後の時間tA経過後、選択されるワード線WLは“H”レベルに設定され、ビット線対のうちワード線により選択されるメモリセルの属する方のビット線は、プリチャージ電位VBPに対して微小電位差が生じる。
【0069】
次に、時間tB経過後、センスアンプ活性化信号SEおよび/SEは“H”レベルおよび“L”レベルが設定される。この結果、センスアンプ駆動信号線VSH及びVSLに各々電源電圧VDD及び接地電圧VSSが供給されセンスアンプは活性化し、ビット線対BL,BLBはお互いに“H”レベルおよび“L”レベルに増幅される。さらに時間tC経過後、メインビット線接続信号MBTは“H”レベルが設定され該当メインビット線対MBL、MBLBとビット線対BL,BLBが接続される。さらに時間tD経過後、メインアンプイネーブル信号MSEおよび/MSEは“H”レベルおよび“L”レベルが設定され、メインアンプ回路は活性化されメインビット線対MBL、MBLBはお互い“H”レベルおよび“L”レベルに増幅される。即ち、この時点でセンスアンプ列の1024ビット分のデータがメインアンプ回路に転送される。
【0070】
ここで、メインアンプ回路の活性化タイミングは、センスアンプが充分活性化された後(本実施形態1では時間tD)に設定する必要がある。ここで、各メモリセルアレイブロックの配線遅延を考慮する必要がある。本構成おいてセンスアンプ活性化信号SE、/SEは制御回路ブロック8より指示が行われ、ロウデコーダブロック6の領域を配線された信号をもとに発生され、またセンスアンプで読み出されたデータは、メモリセルアレイブロック5の領域を横断するメインビット線を経由してメインアンプ回路で増幅される。従って、図2に示すDRAMマクロセル2において、一番左側に配置されたメモリセルアレイブロック5の読み出し動作が往復の遅延を有するため最も大きい配線遅延を有している。図2で説明したように、メインアンプイネーブル信号MSE、/MSEをロウデコーダブロック6内を往復させた後にメインアンプブロック7に入力することでこの配線遅延に起因する遅延時間を補償している。
【0071】
なおロウ系アドレス信号RAD(i)で選択されないメモリセルアレイブロック5については、プリチャージ状態が維持されている。
(T2の期間の動作:カラム系読み出し動作)
次に/RAS、/CASともに“L”レベル、/WEが“H”レベルとなり、カラム系アドレス信号CAD(j)の情報をt2のタイミングでサンプリングすることにより、カラム系の読み出し活性化サイクルと識別し、セレクタ回路およびデータ入出力回路9への動作の指示が行われる。ワード線やセンスアンプ、メインアンプ回路の設定状態は前サイクル(T2)の状態が維持される。また、この時点までにメインアンプ回路で増幅された1024ビットのデータは、カラム系アドレス信号CAD(j)の指定に従い、その一部のデータを選択的にデータ入出力回路9を通じて出力される。
【0072】
図10はカラム系アドレス信号CAD(j)の組み合わせとそれに対応するメインアンプ回路(MA1〜MA1024で区分)のデータの関係の一例を示している。例えばカラム系アドレス信号CAD(j)が何れも“L”レベルが入力された場合、1024個のメインアンプデータのうち、MA1〜MA64のデータが選択的にデータ入出力回路9を通じて出力されることを示している。
【0073】
なお、DRAMがページモードに対応する入出力制御ができるものであれば、次のクロックサイクルで/RAS、/CASともに“L”レベル、/WE“H”レベルとし、次のカラム系アドレス信号CAD(j)の情報を与えられた場合、ページモード読み出しとなり、図10に示す対応表に従ったメインアンプ回路のデータが同様に出力される。
(T3およびT6の期間の動作:プリチャージ動作)
/RAS、/CASともに“H”レベルの入力情報をt3(書き込み動作ではt6)のタイミングでサンプリングすることで、プリチャージサイクルと認識し、プリチャージ動作の指示が行われる。この結果、プリチャージ信号PRは“H”レベルが設定され、またシェアードゲート信号SSR、SSLはともに“H”レベル、いずれのワード線WLも“L”レベル、センスアンプ活性化信号SEおよび/SEはそれぞれ“L”レベルおよび“H”レベルが設定され、センスアンプは非活性となる。メインビット線接続信号MBTは“L”レベルが設定され、メインビット線対とビット線対も非接続となる。その結果、いずれのビット線対BL、BLBもVBPレベルにプリチャージされ、またいずれのメインビット線対MBL、MBLBもVBPレベルにプリチャージされる。
【0074】
(T5の期間の動作:カラム系書き込み動作)
/RAS、/CASともに“L”レベル、/WE“L”レベルとし、カラム系アドレス信号CAD(j)および書き込みデータ情報をt6のタイミングでサンプリングすることでカラム系の書き込み活性化サイクルと識別し、カラム系回路およびデータ入出力回路の動作の指示が行われる。この時、センスアンプは、センスアンプ活性化信号SE,/SEがtWの期間それぞれ“L”レベル,“H”レベルに設定され、その活性化は一時中断された状態となる。一方、書き込み用のデータは、データ入出力DQ(1)〜DQ(64)を通じて図10に示すカラムアドレスCAD(j)に対応する64個のメインアンプ回路42に各々書き込まれ、その結果ビット線対BL、BLBに書き込みデータが伝達する。
【0075】
tW経過後は、センスアンプ活性化信号SE,/SEはそれぞれ“H”レベル、“L”レベルに設定されセンスアンプは再度活性状態となり書き込み動作を補助する。
【0076】
また、同一ワード線上の書き込みが行われないビット線対BL,BLBは、T4の期間で読み出されたデータがメインアンプ回路でT5の期間常に保持されており、一時的にセンスアンプを非活性状態にしても影響されない。
【0077】
このように、一旦メモリセルのデータはメインアンプ42で保持したのち、センスアンプ24を非活性状態に設定し書き込みを行うメモリセルへのみ書き込みを行うため、ビット線BL,BLBの反転動作が容易に行える。
【0078】
次にリフレッシュ時の動作について説明する。リフレッシュ動作においてロウ系アドレス信号の情報は、REF信号によるリフレッシュ動作の指示に従ってカウントアップされ2048回で一周するアドレスカウンタ回路11より発生され、ロウ系アドレスプリデコーダ回路13を通じてロウデコーダブロック6に入力されワード線の選択やそれに伴うセンスアンプ列の活性化が行われる。
【0079】
図11はオートリフレッシュ動作についてのタイミング動作の例を示したものである。CLK,/RAS,/CAS,RAD(i),CAD(j)/WE,REFの各信号はDRAMマクロセルへの主要な入力信号を示したものであり、その他の信号はDRAMマクロセルの主要な内部信号を示したものである。
【0080】
(T11期間の動作:再書き込み動作)
次のサイクルT11ではロウ系の活性化サイクルと識別し、ロウ系回路の動作の指示が行われる。選択されるブロックのプリチャージ信号PRは“L”レベルが設定され、該当ブロックのプリチャージ動作は終了する。また該ブロックのシェアードゲート信号SSR、SSLのうち、非選択の方は“L”レベルが設定される。以上の動作設定後時間tA経過後、選択されるワード線WLは“H”レベルに設定され、ビット線対のうち、ワード線により選択されるメモリセルの属する方のビット線は、プリチャージ電位VBPに対して微小電位差が生じる。
【0081】
次にワード線選択後時間tB経過後、センスアンプ活性化信号SE,/SEはそれぞれ“H”レベル,“L”レベルが設定される。この結果、センスアンプ駆動信号線VSH及びVSLに各々電源電圧VDD及び接地電圧VSSが供給されセンスアンプは活性化し、ビット線対BL,BLBはお互いに“H”レベルおよび“L”レベルに増幅される。
【0082】
(T12期間の動作:再書き込み動作)
T11期間に引き続きセンスアンプの活性化状態が継続される。またリフレッシュ動作は単にメモリセルのデータを読み出して、読み出したデータを再度書き込みするだけであるため、MBT信号によるメインビット線対MBL,MBLBとビット線対BL,BLBの接続や、メインアンプイネーブル信号MSEによるメインアンプ回路の活性化は行わない。
【0083】
(T13、T14期間の動作:プリチャージ動作)
図9で説明したプリチャージ動作と同様であるのでここでの説明は省略する。
以上説明した基本動作が、本実施形態1の半導体装置の基本的な読み出しサイクル、書き込みサイクル、リフレッシュサイクルである。
【0084】
以上のように本実施形態1の半導体装置によれば、読み出しや書き込み動作時においてメモリセルアレイブロック5は1ブロックのみ選択され、活性化されるセンスアンプ列も最少の2列のみのため低消費電力化が実現できる。リフレッシュ動作はリフレッシュが必要なブロックを共通して行なうことができ、効率的なリフレッシュ動作ができる。また、読み出し動作における配線遅延補償、書き込み動作における書き込み電圧の補償による効率的なビット線対反転動作が可能となる。
【0085】
なお、本実施形態1において、リフレッシュ動作におけるプリチャージ期間は、活性化しているメモリセルアレイブロックの数が通常の読み出しや書き込み動作に比べて多いため、2クロック期間を割り当てる仕様として説明したが、半導体素子の動作速度、データ入出力速度などの環境に応じて他のクロック期間を割り当てる仕様としても良い。
【0086】
(実施の形態2)
実施形態2は、本発明の半導体装置をメモリ容量1M〜8Mの間で可変とした例である。実施形態1で示した8Mビット容量構成のほか、柔軟に他の容量構成のものを実現でき、さらに、メモリ容量を可変としても、設定していないメモリ空間アクセス時の消費電力の低減と、不要なリフレッシュ動作の削減による効率的なリフレッシュ動作ができることを示す。
【0087】
図12〜図19は、それぞれ、図2で説明した8MビットのDRAMマクロセル2をもとに、1Mビットから8Mビットまでの各容量に展開したとき半導体装置例のレイアウト概略図を示している。メモリセルアレイブロック5、ワード線デコーダおよびそのドライバー回路6a、センスアンプデコーダおよびそのドライバー回路6bの配置個数を変えるだけでメモリ容量のバリエーションを設けることができ、その他の回路ブロックは各メモリ容量の半導体装置において共通化されている。この共通化部分以外の、メモリセルアレイブロック5、ワード線デコーダおよびそのドライバー回路6a、センスアンプデコーダおよびそのドライバー回路6bの配置個数を複数容量分作り込んでおき、後に制御回路ブロック8によるプログラミングにより所望の容量を持つメモリ装置とすることが可能となる。
【0088】
図20は、制御回路ブロック8に配置されるメモリ容量設定回路の例を示している。DRAMマクロセル2の各容量値をプログラムするもので、容量値に応じて容量設定信号MEM1、MEM2、MEM3を“L”レベルまたは“H”レベルに設定(メタル配線で、電源電圧VDDまたは接地電圧VSSに接続)する。図21はメモリ容量とそれに対応する容量設定信号MEM1、MEM2、MEM3の設定の関係の一例を示している。
【0089】
次に、設定していないメモリ空間アクセス時の不要な電力供給を回避して消費電力低減ができる点について説明する。
図22は、制御回路ブロック8に配置される仮想空間検出回路の例を示している。容量設定信号MEM1,MEM2、MEM3を入力とし、70はインバータ回路、71は3入力NAND回路、72は2入力NAND回路、73はインバータ回路、74は2入力NOR回路、75は4入力NOR回路、76は2入力NAND回路、77は2入力NAND回路、78インバータ回路であり、この出力MSEおよび/MSEはメインアンプイネーブル信号であり、図5に示すメインアンプ回路に入力される。
【0090】
2入力NAND回路74へのもう一つの入力信号である/XBK1〜/XBK8は、ロウ系アドレスRAD(11),RAD(12),RAD(13)をもとにロウ系アドレスプリデコーダ回路13でデコーダされたメモリセルアレイブロック5のいずれかを選択する負論理のデコード信号である。また2入力NAND回路77のもう一つの入力信号であるメインアンプ起動信号は、制御回路ブロック8より発生されるメインアンプ活性化を指示する信号である。
【0091】
図23はロウ系アドレスRAD(11),RAD(12),RAD(13)とそれにより指定されるアドレス空間(16進数表示)および/XBK1〜/XBK8のレベルの関係の一例を示している。アドレスRAD(11),RAD(12),RAD(13)の組み合わせによって/XBK1〜/XBK8のうち一つが、図9に示すタイミング動作のうちT2、T3(またはT5,T6)の期間“L”レベルに選択される。
【0092】
図24は仮想空間検出回路の機能的動作の例を説明するものであり、DRAMマクロセル2に入力されるロウ系アドレスRAD(11),RAD(12),RAD(13)の組み合わせに対応して本仮想空間検出回路のメインアンプイネーブルMSEのレベルを容量毎に示したものである。MSE信号が“L”レベルで示されるアドレス空間は、いずれもメモリセルアレイブロック5が存在しない空間に対応している。
【0093】
この仮想空間検出回路の目的について説明する。例えば7Mビットマクロの場合、ロウ系アドレスRAD(11)=“H”,RAD(12)=“H”,RAD(13)=“H”のアドレス指定が行われた場合、それに対応するアドレス空間は1FFF〜1C00の領域であり、このアドレス空間はメモリセルアレイブロック5が存在しない仮想空間であると認識される。そのため、この領域に対応するワード線デコーダおよびそのドライバ回路6a、センスアンプデコーダおよびそのドライバ回路6b自体が配置されておらず、ワード線やセンスアンプの活性化やメインビット線との接続指示は自動的に行われないこととなる。従って、図9のタイミング図で示すT2〜T3やT5〜T6の期間メインビット線はプリチャージ状態が維持されることとなり、その後この状態でメインアンプ回路を活性化した場合、メインアンプ回路への大電流の供給が可能となる。このように、仮想空間をアクセスした場合、仮想空間検出回路の設定によりメインアンプ回路の活性化が行なわれないため、不要な電流消費を減じることができる。これが仮想空間検出回路の目的である。
【0094】
次に、不要なリフレッシュ動作削減による効率的なリフレッシュ動作ができる点について説明する。
図25はアドレスカウンタ回路11の回路図の一例を示しており、このアドレスカウンタ回路11においても容量設定信号MEM1、MEM2、MEM3が用いられている回路である。80は11ビットのカウンタ回路、81はこのカウンタ回路の最上位ビット出力を第1の入力とし、容量設定信号MEM3を第2の入力とする2入力AND回路、82は容量設定信号MEM1、MEM2、MEM3をそれぞれの入力とする3入力OR回路、83はこのOR回路82の出力を第1の入力とし、カウンタ回路80の最上位1ビットの出力を第2の入力とする2入力AND回路である。カウンタ回路80はリフレッシュ動作指示信号REFの指示毎にカウントアップされ、2048回(=11ビット)で一周する。また、このアドレスカウンタ回路11の出力RFAD(1)〜RFAD(13)は通常の読み出しや書き込み動作時のアドレス入力RAD(1)〜RAD(13)に各々対応し、ロウ系アドレスプリデコーダ回路13に入力される。ただしリフレッシュ時は複数ブロック同時活性化のため、同時活性化に対応するアドレスRFAD(12)は入力されない。
【0095】
図26は、容量毎のアドレスカウンタ11の1周するためのサイクル数を示している。5Mビット〜8Mビットの場合2048サイクル、2Mビット〜4Mビットの場合1024サイクル、1Mビットの場合512サイクルとなっている。
【0096】
図27〜図34は、それぞれ、DRAMマクロセルの活性化領域の例を各容量について示したものである。図27〜図34から分かるように、各容量とも、活性化されるメモリセルアレイブロック5を構成するメモリセル配列領域61が2ブロックのみ活性化されている。このように活性化領域を必要限のブロックのみとすることにより低消費電力化と効率の良い動作を実現することができる。
【0097】
リフレッシュ動作とは、保証されるメモリセルの電荷保持時間をTmem(秒)としたとき、Tmem(秒)以下の時間以内に再度このメモリセルの読み出し動作による再書き込みを行うことであり、読み出しや書き込みという本来の動作にとってリフレッシュ動作は性能損失となることを意味する。本実施形態2では適用される容量に応じて、この性能損失を最小に設定することが実現できる。汎用DRAMの場合は固定的に標準化されたリフレッシュサイクルを採用するが、本発明の半導体装置1の場合、DRAMマクロセル2の制御はロジック3より行なうことができるため、DRAMマクロセル2に最適なリフレッシュサイクルを容易に設定することができ、不要なリフレッシュ動作を削減することにより低消費電力化と効率的なリフレッシュ動作を実現する。
【0098】
なお、本実施形態2の説明において、リフレッシュ動作時メモリセルアレイブロック5を2ブロック活性化しているが、4ブロック活性化など他のブロック単位としても良いことはいうまでもない。
【0099】
上記実施形態の説明において、メモリセルアレイブロックに配列される容量はロウ方向512ビット、カラム方向2048ビットの構成としたが、この構成に限られるものではなく、適用されるプロセスのビット線容量とメモリセル容量比(=CB/CS比)やワード線の時定数などに応じ、適当な大きさにしてもよいことは言うまでもない。
【0100】
また、図10の説明において、オートリフレッシュ動作を例に説明したが、クロックCLK入力がないセルフリフレッシュ動作についても同様の動作をすることとすることができる。
【0101】
また本発明のDRAMマクロセル2はクロックCLKにより制御されるクロック同期型として説明したが、非同期型であっても良く、同様の動作が行なわれるものとする。
【0102】
【発明の効果】
本発明の半導体装置によれば、読み出しや書き込み動作時においてメモリセルアレイブロック5は1ブロックのみ選択され、活性化されるセンスアンプ列も最少の2列のみのため低消費電力化に大きな効果をもたらす。
【0103】
また、容量を変更した場合も活性化されるセンスアンプ列の個数は最少の2列であり、消費電力の増加はメインビット線MBL,MBLBの配線長に起因する充放電電流の増加のみでその影響は少ない。
【0104】
リフレッシュ動作時は、複数のメモリセルアレイブロック5を選択することでリフレッシュ動作を共通して行なうことができ、効率化がはかれる。
読み出し動作において、メインアンプ42の活性化信号MSE,/MSEはロウデコーダブロック6内を往復した後メインセンスアンプブロック7に入力されるため、容量構成に依存することなく、またどのメモリセルアレイブロック5を選択した場合においても確実にセンスアンプで増幅された信号がメインアンプ42に入力され安定動作が実現できる。
【0105】
書き込み動作においては、一旦メモリセルのデータはメインアンプ42で保持したのち、センスアンプ24を非活性状態に設定し書き込みを行うメモリセルへのみ書き込みを行うため、ビット線BL,BLBの反転動作が容易に行える。
【0106】
本発明の半導体装置の構造によれば、メインビット線対MBL,MBLBの配線ピッチは、最小間隔で配線されたビット線対BL,BLBの配線ピッチの2倍で構成できるため、メインビット線対MBL,MBLBの間に電源線を配置することが可能となり、レイアウトの自由度を向上することができる。この電源線はメインビット線対MBL,MBLBに対してシールド効果をもつため、メインアンプ回路42の安定動作にも効果がある。
【0107】
また、本発明の半導体装置によれば、メモリ容量設定回路により該DRAMマクロセル2の容量値をプログラムし、仮想空間検出回路と組み合わせることで仮想空間を選択された場合も不要な消費電流の発生を招くことがなく低消費電力化が実現できる。
【0108】
さらに、メモリ容量設定回路とアドレスカウンタ回路11を組み合わせることで、該DRAMマクロセル2の容量に応じて最適のリフレッシュサイクルを容易に設定することができ、リフレッシュ動作による性能損失を最少に止めることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態1による半導体装置のレイアウト概略図
【図2】 本発明の実施形態1によるDRAMマクロセルのレイアウト概略図
【図3】 図2に示されたメモリセルアレイブロックの詳細回路図
【図4】 図2に示されたセンスアンプドライバーの詳細回路図
【図5】 図2に示されたメインアンプの詳細回路図
【図6】 図2に示されたメモリセルアレイブロックの配置説明図
【図7】 図6に示すA−A‘の断面図
【図8】 読み出し、書き込み動作時の活性化領域の一例およびリフレッシュ動作時の活性化領域の一例
【図9】 読み出し、書き込み動作時のタイミング図
【図10】 カラム系アドレス信号とそれに対応するメインアンプの関係
【図11】 リフレッシュ動作時のタイミング図
【図12】 本発明の8ビットDRAMマクロセルのレイアウト概略図
【図13】 本発明の7ビットDRAMマクロセルのレイアウト概略図
【図14】 本発明の6ビットDRAMマクロセルのレイアウト概略図
【図15】 本発明の5ビットDRAMマクロセルのレイアウト概略図
【図16】 本発明の4ビットDRAMマクロセルのレイアウト概略図
【図17】 本発明の3ビットDRAMマクロセルのレイアウト概略図
【図18】 本発明の2ビットDRAMマクロセルのレイアウト概略図
【図19】 本発明の1ビットDRAMマクロセルのレイアウト概略図
【図20】 本発明の実施形態2によるメモリ容量設定回路図
【図21】 図20に示されたメモリ容量設定回路の設定表
【図22】 本発明の実施形態2による仮想空間検出回路
【図23】 ロウアドレスとブロック選択信号の対応表
【図24】 図22に示された仮想空間検出回路の機能的動作説明図
【図25】 本発明の実施形態2によるアドレスカウンタ回路
【図26】 図25に示されたアドレスカウンタ回路の容量別サイクル数
【図27】 本発明の8ビットDRAMマクロセルの場合の活性化領域
【図28】 本発明の7ビットDRAMマクロセルの場合の活性化領域
【図29】 本発明の6ビットDRAMマクロセルの場合の活性化領域
【図30】 本発明の5ビットDRAMマクロセルの場合の活性化領域
【図31】 本発明の4ビットDRAMマクロセルの場合の活性化領域
【図32】 本発明の3ビットDRAMマクロセルの場合の活性化領域
【図33】 本発明の2ビットDRAMマクロセルの場合の活性化領域
【図34】 本発明の1ビットDRAMマクロセルの場合の活性化領域
【図35】 従来例による活性化領域
【符号の説明】
1 半導体装置
2 DRAMマクロセル
3 ロジック
4 IOセル
5 メモリセルアレイブロック
6 ロウデコーダブロック
6a ワード線デコーダおよびそのドライバ回路
6b センスアンプデコーダおよびそのドライバ回路
7 メインアンプブロック
8 制御回路ブロック
9 データ入出力回路
10 ロウ系アドレスバッファ回路
11 アドレスカウンタ回路
12 カラム系アドレスバッファ回路
13 ロウ系アドレスプリデコーダ回路
21 メモリセルアレイ
22 プリチャージ回路
23a,23b シェアードゲート回路
24 センスアンプ回路
25 転送ゲート回路
26 センスアンプ列単位
31 センスアンプドライバープリチャージ回路
32 センスアンプ駆動回路
41 メインビット線プリチャージ回路
42 メインアンプ回路
43 メインアンプ列単位
51 半導体基板
52 第1メタル配線
53 第2メタル配線
54 第3メタル配線
55 第1層間絶縁膜
56 第2層間絶縁膜
57 第3層間絶縁膜である。
60 センスアンプ列
61 メモリセル配列領域
70 インバータ回路
71 3入力NAND回路
72 2入力NAND回路
73 インバータ回路
74 2入力NOR回路
75 4入力NOR回路
76 2入力NAND回路
77 2入力NAND回路
78 インバータ回路
101 4MビットのDRAMマクロセル
102 センスアンプ列
103 メモリアレイの単位
104 ロウデコーダ回路
105 周辺制御回路

Claims (1)

  1. ビット線およびワード線に接続されたダイナミック型記憶素子のメモリセルがマトリックス状に配列されたメモリセルアレイと、前記ビット線の電位を増幅する第1のセンスアンプ回路と、メインビット線と、前記第1のセンスアンプ回路の出力と前記メインビット線との間の導通を制御するスイッチ回路と、前記第1のセンスアンプ回路の駆動電圧を供給するセンスアンプ駆動回路から構成されるメモリセルアレイブロックを単位とし、前記メインビット線同士を共通接続して前記メモリセルアレイブロックを複数配置した半導体装置において、
    前記メモリセルに接続されるワード線のいずれかを選択制御する第1のデコーダ回路と、前記センスアンプ駆動回路及び前記スイッチ回路の選択制御する第2のデコーダ回路と、前記メインビット線に接続された第2のセンスアンプ回路と、前記第1及び前記第2のデコーダ回路及び前記第2のセンスアンプ回路に選択動作指示を与える制御回路を備え、
    前記第2のセンスアンプ回路の動作指示信号の配線は、前記制御回路から、アレイ配列された前記第1のデコーダ回路及び第2のデコーダ回路の一端から他端まで少なくとも1往復配線され、前記第2のセンスアンプ回路まで接続された配線であり、
    前記制御回路は、一のメモリセルへのアクセスにあたり、前記第1のデコーダ回路に対する該当するメモリセルアレイブロックの一のワード線の選択指示である第1のワード線選択指示と、前記第2のデコーダ回路に対する該当するセンスアンプ駆動回路の選択指示である第1のセンスアンプ駆動回路指示と、前記選択した第1のセンスアンプ回路の増幅制御指示とに従った第1の選択動作と、前記第2のセンスアンプ回路を介したデータ入出力動作とを制御することを特徴とする半導体装置。
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