JP3895751B2 - 画像表示装置およびその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、画像表示装置およびその制御方法に関し、特に、表示する動画像の画像、画像オブジェクトおよび表示態様をシーケンスデータとして記述し、このシーケンスデータに従ってフレームごとのフレーム画像(静止画)を表示装置に表示し、動画像を実現する画像表示技術に適用して有効なものに関する。
パチンコ、パチスロ、ビデオゲーム等の遊技装置において、液晶表示装置に代表される画像表示装置が備えられているのは周知の通りである。これら遊技装置における画像表示は、遊技を盛り上げる重要な役割を果たしている。
動画像表示の実現方式としては多数存在するものの、遊技装置で用いられる動画演出は一般にキャラクタの既定の動きや背景画像の組合せであり、所定の場面での所定の動画演出が実行されるよう遊技装置を構成する必要があることから、キャラクタごとの動きをシーケンスデータで記述し、このシーケンスデータあるいはシーケンスデータの組合せを再生することによって所定の動画像表示を実現する。ここでシーケンスデータとは、動画像のオブジェクトであるキャラクタ(たとえばビットマップデータ等の静止画像データ)を特定するデータ(画像特定データ)と、このキャラクタの表示期間、表示位置、移動速度、拡大縮小率、輝度等の動作パラメータを記述したデータ(属性データ)とで構成される。シーケンスデータは、所定の実行プログラム下で動作する表示装置で再生可能であり、シーケンスデータに記述されて特定された画像データがシーケンスデータに記述されたとおりの動作で表示画面に表示される。表示装置としては、中央演算処理装置(CPU)、主メモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、画像処理プロセッサ(GPU)、画像メモリ(VRAM)等のハードウェア要素が適切なバスアーキテクチャの下に構成されたデータ処理部とこれにインターフェイスする液晶パネル等の表示デバイス部とで構成されるものを例示できる。シーケンスデータおよび画像データはROMに記録されており、シーケンスデータの実行においては、CPUおよびGPUが協働して、ROMから画像データをVRAMに一旦読み出し、VRAMに一時記憶された画像データを用いて表示装置に出力する描画データを生成している。
ところで、遊技装置の演出設計者は、自由な発想でより迫力のあるまた見て楽しい演出を設計しようと心がける。遊技装置に占める表示演出の重要性に鑑みれば、そのような演出設計者の意図は最大限に考慮されるべきであり、自由度の高い演出設計のためには、優れたユーザインターフェイス上で動作する演出設計のための環境(ツール)が提供されるべきである。このようなツールとして映像制作のためのアプリケーションソフトウェアが市販されており、演出設計者にはこれら映像アプリケーションソフトウェア上での設計作業環境が提供されることが望ましい。
しかしながら、演出データを実装置に実装する段階では、前記のとおりシーケンスデータとして表現されている必要がある。このため、演出設計が映像アプリケーションソフトウェア上でなされた場合には、この映像アプリケーションソフトウェアで表現された演出データをシーケンスデータに変換する必要がある。シーケンスデータへの変換方法としては、たとえばシーケンスデータを作成するプログラマが、設計された演出を映像アプリケーションソフトウェアで再生し、これをシミュレートするよう手作業でシーケンスデータを作成する方法がある。しかし、この方法では、演出設計者が意図した微妙な動作が欠落する恐れがあり、また、より詳細な動きを再現するには作成するべきシーケンスデータが膨大になってプログラマの作業負担が大きくなる。
そこで、本出願人においては、適切な映像アプリケーションソフトウェアを選定し、演出設計者にはこの映像アプリケーションソフトウェアでの演出設計環境を提供し、一方、映像アプリケーションソフトウェアのデータフォーマットで記録された演出データをシーケンスデータに自動的に変換するソフトウェアを開発して上記の問題を解決している。
上記の通り、本出願人の開発した変換ソフトウェアによって、演出設計者には使い勝手のよい設計環境を提供しつつ、同時に、実装置の画像表示装置への実装が容易性な画像設計および実装のシステムを実現している。しかしながら、このように有益なシステムにおいても以下のような改良点が存在する。
すなわち、シーケンスデータを再生する際には、前記の通り、ROM上の画像データを一旦VRAMに読み出し、このVRAM上の画像データを処理して描画を実行するという2段階の処理を行っている。このため、あるシーケンスデータを処理する際には、画像データのVRAMへの転送が終了するまでシーケンスデータの処理を待機する必要がある。画像データの容量が小さい場合には待機時間は無視できる程度に小さいものの、より詳細なあるいは迫力のある演出の実現要求を背景として画像データ容量の増大の要求があり、待機時間が無視できない場合が発生する可能性も出てきた。なお、待機時間の増大は動画像の停止として観察される。
このような状況を回避するため、ROMからの画像データの読み出しをシーケンスデータの処理に先立って行うデータの先読みを実行する方策が考えられる。しかし、画像データを先読みするにはシーケンスデータの動作記述部分とそのシーケンスデータで取り扱う画像データとを別々に管理する必要があり、シーケンスデータの取扱いおよび管理が煩雑になる。
シーケンスデータの動作記述部分と画像データとを同じシーケンスデータで取扱い、かつ、画像データの先読みを行おうとすると、画像データを先読みする期間として予約した動作初期の先読み期間は画像が表示されないことになる。このような事態は、動画像の停止よりもさらに好ましくない状態である画像の非表示として観測されることになる。
本発明の目的は、画像データとその動作記述部分とを単一のシーケンスデータで取扱い、かつ、ROMからの画像データの先読みを実現する場合に、そのシーケンスデータの再生において動画像の非表示状態が生じないような画像表示技術を提供することにある。
前記した課題を解決するため、本発明の画像表示装置は、以下のような構成を有する。すなわち、本発明の画像表示装置は、複数の画像データを記録し、前記画像データを特定する画像特定データおよび描画するべき画像を時系列で表現した属性データを含む複数のシーケンスデータを記録した第1記憶装置(ROM)と、前記複数の画像データのうち幾つかの画像データを一時的に記録する画像データ記録バッファおよび表示装置に出力される描画データを一時的に記録する描画バッファを備えた第2記憶装置(VRAM)と、前記第2記憶装置(VRAM)を含んで、または、前記第2記憶装置(VRAM)とは別に構成される第3記憶装置(RAM)と、前記第2記憶装置(VRAM)または前記第3記憶装置(RAM)に記録され、処理対象のシーケンスデータまたは処理対象のシーケンスデータを特定するシーケンス特定データを含むシーケンスデータテーブルと、前記第2記憶装置(VRAM)または前記第3記憶装置(RAM)に記録され、前記第1記憶装置(ROM)から前記画像データ記録バッファに転送される画像データのリストを記録する転送画像データリストと、前記第2記憶装置(VRAM)または前記第3記憶装置(RAM)に記録され、前記描画データの生成のための指示を記録するフレーム描画像テーブルと、前記転送画像データリストに従って前記第1記憶装置(ROM)から前記画像データ記録バッファに前記画像データを転送制御する画像データ転送手段と、前記シーケンスデータテーブルに処理対象のシーケンスデータまたは前記シーケンス特定データを追加するとともに、前記処理対象のシーケンスデータまたは前記シーケンス特定データで特定されるシーケンスデータに含まれる画像特定データを前記転送画像データリストに追加する手段と、前記シーケンスデータテーブルに含まれるシーケンスデータまたは前記シーケンス特定データを削除又は無効化する手段と、前記シーケンスデータテーブルに含まれるシーケンスデータ、または前記シーケンスデータテーブルに含まれる前記シーケンス特定データで特定されるシーケンスデータに従って、前記描画データを生成するための前記指示を生成するとともに、前記指示を前記フレーム描画像テーブルに記録する手段と、前記フレーム描画像テーブル内の前記指示に基づき前記画像データ記録バッファから前記画像データを取得し加工して前記描画データを生成し、前記描画バッファに前記描画データを記録することにより、前記表示装置にフレーム画像を表示する描画手段と、を有する画像表示装置であって、前記シーケンスデータテーブルにおける前記シーケンスデータまたは前記シーケンス特定データを一対のデータとして構成可能にし、前記一対のデータの双方が存在する場合には、一方のデータがその属性データにおいて描画の開始時期であると指定されているときに他方のデータを削除又は無効化するものである。
すなわち、本発明の画像表示装置では、シーケンスデータテーブルにおけるシーケンスデータまたはシーケンス特定データを一対のデータとして構成する。そして、シーケンスデータテーブル内のデータを削除または無効化する際に一対のデータをセットで検討して、一方のデータがその属性データにおいて描画の開始時期であると指定されているときに他方のデータを削除または無効化することとする。なお、データが一対として存在しない場合にはそのような削除または無効化の操作は行わない。
このように構成することにより、処理すべきシーケンスデータ(シーケンス特定データで特定されるシーケンスデータを含む。以下処理対象のシーケンスデータを指す場合に同様である。)が先読み期間にあるとき(つまり描画の開始時期に至っていないとき)、対を構成する他方のデータは削除されずシーケンスデータテーブル内に残存する。その結果、新たにシーケンスデータまたはシーケンス特定データがシーケンスデータテーブルに登録された場合であって先読み期間にある場合でも以前に表示していたシーケンスデータが残存して表示されることになる。この結果、先読み期間での描画データの非表示状態が回避される。
なお、本明細書における用語の解釈を以下に示す。「シーケンスデータ」とは、画像データ(静止画データ)を特定するインデックス部(画像特定データ)と表示する画像データの動きを既定する属性部(属性データ)とを備えた、静止画像(オブジェクトあるいはキャラクタ)を動画像表示するための表示データである。インデックス部で指定される画像特定データはそのシーケンスデータの処理の際に使用される可能性のある画像データを特定するデータであり、そのシーケンスデータの処理の際に指定された全ての画像データが使用されるわけではない。また、属性部に含まれる属性データは画像の動きを動きの要素(たとえば動作期間、移動、拡大、縮小、輝度、回転等)ごとに記述した動作記述のためのデータである。「シーケンス特定データ」とは、シーケンスデータを特定するに必要な情報を備えたデータであり、たとえばシーケンスデータが番号で特定される場合にその番号を含んだデータを指す。
「バッファ」、「リスト」、「テーブル」等の表現で各種データが記録された構成あるいはデータの記録領域を示しているが、各々データ記録手段(ROM、RAM、VRAM等である第1乃至第3記憶装置)に記録されたデータの集合を現しているものであり、その記録フォーマットや記録の方式を限定する趣旨ではない。あるデータと他のデータとが互いに関連付けられて記録されている限り、それらは「バッファ」、「リスト」あるいは「テーブル」であり、配列形式としてあるいはリスト形式としてあるいはその他の記録形式としてデータが保持されていることに限定するものではない。なお、第1乃至第3記憶装置としてROM、RAM、VRAMを例示するが、これらに限定されず、たとえばハードディスクドライブ装置のような他の記憶装置を提供することも可能である。また、第2記憶装置(VRAM)は、第3記憶装置(RAM)内の一部領域として構成されてもよく、あるいは第3記憶装置(RAM)とは独立の記憶装置として構成されてもよいことはいうまでもない。
前記した画像表示装置において、前記属性データには描画開始時期を指定する要素を含み、前記シーケンスデータまたは前記シーケンス特定データが前記第3記憶装置(RAM)に記録される時よりも後に前記フレーム画像の描画が開始されるように、前記属性データの描画開始時期を指定する要素に前記描画開始時期を指定することができる。これにより画像データを先読みする先読み期間を確保できる。
また、前記シーケンスデータテーブルにおける前記一対のデータは、単一のテーブル内の要素として管理する第1の構成、または、二つのテーブル内の要素を相互に関連付けることにより管理する第2の構成、の何れかの構成を有することができる。バッファ内の対データの管理態様を具体的に示したものである。
また、上記した画像表示装置の発明は、その制御方法の発明として把握することも可能である。すなわち、本発明の画像表示装置の制御方法は、上記同様の構成を有する画像表示装置の制御方法であって、割り込み信号を受けて、前記シーケンスデータテーブルに処理対象のシーケンスデータまたは前記シーケンス特定データを追加するステップと、前記処理対象のシーケンスデータまたは前記シーケンス特定データで特定されるシーケンスデータに含まれる画像特定データを前記転送画像データリストに追加するステップと、前記シーケンスデータテーブルに含まれるシーケンスデータまたは前記シーケンス特定データを削除又は無効化するステップと、前記シーケンスデータテーブルに含まれるシーケンスデータ、または前記シーケンスデータテーブルに含まれる前記シーケンス特定データで特定されるシーケンスデータに従って、前記描画データを生成するための前記指示を生成するステップと、前記指示を前記フレーム描画像テーブルに記録するステップと、前記フレーム描画像テーブル内の前記指示に基づき前記画像データ記録バッファから前記画像データを取得し加工して前記描画データを生成するステップと、前記描画バッファに前記描画データを記録することにより、前記表示装置にフレーム画像を表示するステップと、前記割り込み信号に続く一連の処理の終了の後、次の割り込み信号の受信の間に、前記転送画像データリストに従って前記第1記憶装置(ROM)から前記画像データ記録バッファに前記画像データを転送するステップと、を有し、前記シーケンスデータテーブルにおける前記シーケンスデータまたは前記シーケンス特定データを一対のデータとして構成可能にし、前記シーケンスデータまたは前記シーケンス特定データを削除又は無効化するステップにおいて、前記一対のデータの双方が存在する場合には、一方のデータがその属性データにおいて描画の開始時期であると指定されているときに他方のデータを削除又は無効化するものである。また、この制御方法において、前記属性データには描画開始時期を指定する要素を含み、前記シーケンスデータまたは前記シーケンス特定データが前記第3記憶装置(RAM)に記録される時よりも後に前記フレーム画像の描画が開始されるように、前記属性データの描画開始時期を指定する要素に前記描画開始時期を指定することができる。あるいは前記シーケンスデータテーブルにおける前記一対のデータは、単一のテーブル内の要素として管理する第1の構成、または、二つのテーブル内の要素を相互に関連付けることにより管理する第2の構成、の何れかの構成を有することができる。
本発明によれば、シーケンスデータの再生において動画像の非表示状態が生じないような画像表示技術を提供できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて詳細に説明する。ただし、本発明は多くの異なる態様で実施することが可能であり、本実施の形態の記載内容に限定して解釈すべきではない。なお、原則として、実施の形態の全体を通して同じ要素には同じ番号を付するものとする。
図1は、本発明の一実施の形態である画像表示装置の一例を示したブロック図である。本実施の形態の画像表示装置は、プロセッサバス1と、プロセッサバス1に各々接続されたCPU2(演算処理装置)、RAM3(第3記憶装置)およびROM4(第1記憶装置)と、バス・メモリ制御ユニット5と、バス・メモリ制御ユニット5を介してプロセッサバス1に接続されるPCIバス6と、PCIバス6に各々接続されたGPU7およびVRAM8(第2記憶装置)と、GPU7に接続された表示装置9と、を有する。また、I/O10を介してプロセッサバス1に接続されたゲーム基板11を有する。CPU2およびGPU7は各々クロック12およびクロック13に同期して動作する。これらハードウェア要素を利用して、以下に説明する機能を実現できる。なお、ここで示したバスアーキテクチャはあくまでも例示であり、これに限定して解釈するべきではない。以下に説明する本実施の形態の画像表示装置の機能が実現される限り、あらゆるバスアーキテクチャを採用することができる。
図2は、本発明の一実施の形態である画像表示装置を機能面で把握した場合の機能ブロック図である。本実施の形態の画像表示装置は、表示制御手段20、画像データ(以下単に「GD」と表記する場合がある。)転送手段21、描画制御手段22を有し、各手段は、RAM3、ROM4およびVRAM8に記録されたデータをやり取りして、表示装置9に動画像を表示する。なお、表示装置9に表示される動画像は、フレームごとに静止画を表示し、たとえば30Hz以上のフレーム周波数でフレーム表示を切替えることにより結果的に動画像として表示を実現するものである。ROM4には、画像データGDの全体であるGD群23、シーケンスデータ(以下単に「SQD」と表記する場合がある。)の全体であるSQD群24、制御プログラム25が記録されている。VRAM8には、画像データGDの一時的な記録領域であるGD記録バッファ26と、表示装置9に出力される描画データが記録される描画バッファ27とが備えられる。RAM3には、転送GDリスト28、記録GD管理テーブル29、シーケンスデータテーブル(以下「SQDテーブル」という)30、オフセットテーブル32、GD削除リスト33、フレーム描画像テーブル31が記録される。なお、転送GDリスト28、記録GD管理テーブル29、SQDテーブル30、オフセットテーブル32、GD削除リスト33、フレーム描画像テーブル31の各データはVRAM8に記録されても良い。
表示制御手段20は、制御プログラム25によって制御され、本実施の形態の画像表示装置の全体を制御する。表示制御手段20の機能は主にCPU2によって実現されることになる。
GD転送手段21は、制御プログラム25によって制御され、ROM4に記録されているGD群23から転送GDリスト28で指定する画像データGDをVRAM8のGD記録バッファ26に転送する。GD転送手段21の機能は主にCPU2とGPU7とによって実現されることになる。
描画制御手段22は、GD記録バッファ26に記録されている画像データGDを利用して描画データを生成し、描画バッファ27にこれを記録する。また、描画バッファ27に記録された描画データは、描画制御手段22によって表示装置9に出力され画像表示が実現される。描画データの生成にはフレーム描画像テーブル31に記録された指示が参照され、指示に従った画像データGDの加工が施される。描画制御手段22の機能は主にGPU7によって実現されることになる。
GD群23に記録されている各画像データGDはたとえばビットマップデータ等の静止画像データである。SQD群24に記録されている各シーケンスデータSQDは、画像データGDを動画像表示するためのデータを記述した表示データである。
図3は、任意のシーケンスデータSQD24nについて、そのデータ構成の一例を示したデータ構成図である。シーケンスデータSQD24nは、インデックス部(画像特定データ)および属性部(属性データ)を備える。インデックス部には単数または複数のインデックスIdx−1,Idx−2,・・・,Idx−nを含み、このインデックスIdx(Idx−1,Idx−2,・・・,Idx−nのうち任意のインデックスを指標する場合のように各構成が等価であり、ハイフンで区切った添え字で区別する必要がない場合には単に「Idx」のように添え字を省略して表現する。以下Atr、Op等について同様である。)によってシーケンスデータSQD24nで使用する画像データGDを指定する。属性部には単数または複数の属性要素Atr−1,Atr−2,・・・,Atr−nを含み、属性要素Atrによって使用する画像データGDの動き、すなわち画像を時系列で表現した描画態様を定める。Eoiはインデックス部と属性部との間の区切りデータであり、EodはSQD間の区切りデータである。
インデックスIdxは、シーケンスデータSQD24nで使用する可能性のある画像データGDを特定するデータである。インデックスIdxには、インデックス番号No、画像名Gname、グループ番号Ngr、オフセット値Vosの各データ領域を有する。
インデックス番号(No)は、シーケンスデータSQD24nにおけるインデックスIdxを指標する番号である。画像名Gnameは画像データGDを特定するデータである。なお、ここでは画像データGDを特定する具体的なデータとして画像名Gnameを示しているが、画像データGDが特定できる限り、画像データGDに一意に関連付けられた画像データ番号等を、画像名Gnameに代えて採用することができる。
グループ番号Ngrは、そのインデックスIdxで特定される画像データGDについて適用する指標である。グループ番号Ngrは必ず指定されるとは限らず、指定されない場合もある。なお、グループ番号Ngrが同じ画像データGDは同一グループの画像データGDとして取扱われる。同一グループで扱われる画像データGDとして以下のようなものを例示できる。たとえば、パチンコ遊技機等の画像表示演出で多用される数字キャラクタ「1」、「2」、・・・、「9」等である。これら「1」から「9」までの数字キャラクタを同一のグループに属する画像データGDとして取扱うことにより、同じ動きをするたとえば数字キャラクタを1つのシーケンスデータSQDで記述することが可能になる。なお、この場合、具体的に何れの数字が表示されるかは次に説明するオフセット値Vosで指定することになる。
オフセット値Vosは、同一グループ内での画像データGDを相互に区別するための指標である。後に詳述するように、オフセット値Vosは、同一グループ内の画像データGDのうち何れの画像データを実際の描画で利用するかを参照するために用いる。たとえば1〜9の数字キャラクタを同一グループとして取扱う上記例の場合に、キャラクタ「1」からキャラクタ「9」までのオフセット値を1から9まで順に割り当てたとする。このとき、インデックス部において1〜9の数字キャラクタが画像データGDとして指定されたシーケンスデータSQDの表示処理において、実際に何れのキャラクタが表示されるかはオフセット値Vosによって指定される。Vos=1の場合、キャラクタ「1」の画像がシーケンスデータSQDの属性部で指定される動きで表示される。
属性要素Atrは、シーケンスデータSQD24nで使用する画像データGDの動きを指定するデータである。属性要素Atrには、属性の種類Attrと種類に応じた数(サイズ)のオペランドOpを含む。図4は、属性の種類とサイズ(オペランドの数)および各オペランドで何を指定するかを例示した表図である。「D」属性では、使用する画像データGDの表示を開始する始まり時間と表示を終了する終了時間を2つのオペランドで指定する。なお、ここでいう「時間」はシーケンスデータの処理が開始してからの相対的な経過時間を意味する。時間の単位は任意であるが、たとえばフレーム数を例示できる。たとえば始まり時間として2フレームが指定された場合、シーケンスデータ24nの処理が開始されるフレームから2つめのフレームにおいて使用される画像データGDの表示が開始されることになる。「X」属性は、使用する画像データGDの表示位置を指定する。オペランドでは始まり時間における座標、終わり時間における座標、指定対象の画像データ番号(インデックス番号)を指定する。始まり時間と終わり時間の間での座標は線形補間により計算で求める。「T」属性は、使用する画像データGDの輝度値を指定する。オペランドでは始まり時間における輝度値、終わり時間における輝度値、指定対象の画像データ番号(インデックス番号)を指定する。始まり時間と終わり時間の間での輝度値は線形補間により計算で求める。「B」属性は、使用する画像データGDの拡大縮小率を指定する。オペランドでは始まり時間における拡大縮小率(xy座標の各方向について)、終わり時間における拡大縮小率(xy座標の各方向について)、指定対象の画像データ番号(インデックス番号)を指定する。始まり時間と終わり時間の間での拡大縮小率は線形補間により計算で求める。「C」属性は、使用する画像データGDの回転角度を指定する。オペランドでは始まり時間における角度、終わり時間における角度、指定対象の画像データ番号(インデックス番号)を指定する。始まり時間と終わり時間の間での角度は線形補間により計算で求める。「P」属性は、使用する画像データGDの優先度を指定する。オペランドでは始まり時間と終わり時間とその間の優先度と指定対象の画像データ番号(インデックス番号)を指定する。始まり時間と終わり時間の間では指定した優先度に強制される。ここで優先度は表示される画像データの階層優先度をいう。優先度数の小さなものほど上層に表示されると定義するなら、優先度1の画像は優先度2の画像の上層に表示され優先度2の画像に重ねて表示される。なお、注意を要するのは、各オペランドOpで指定された画像データ番号(インデックス番号)の画像データGDが表示されるとは限らない点である。後に説明するように、シーケンスデータSQD24nを再生処理した場合に実際に表示される画像データGDは、グループ番号Ngrとオフセット値Vosで特定されるからである。シーケンスデータの属性部で指定される画像データ番号(インデックス番号)は、処理対象の画像データが属するグループを特定するための便宜的なパラメータに過ぎない。
再度図2を参照する。転送GDリスト28は、GD転送手段21によってROM4からVRAM8のGD記録バッファ26に転送される対象の画像データGDを記録したリストである。図5は、転送GDリスト28の一例を示した図である。転送GDリスト28は複数の記憶領域を有し、各記憶領域には、リスト番号(No)と、転送対象画像データが必要となる時間Tnと、転送対象画像データの名前Gnameと、次に処理すべきデータが記録されているリスト番号Nndの各記憶領域を有する。GD転送手段21は、この転送GDリスト28の画像データ名Gnameを参照して、画像描画処理とは独立に処理を実行できる。なお、転送GDリスト28に新たな処理対象が登録されるときに、登録対象の画像データが必要とされる時間Tnを参照してNndの値が更新される。また、本実施の形態の転送GDリストのようにデータを構成する場合、Tnを参照して必要時間になるまで転送を待機するよう動作させることも可能であるが、ハードウェア資源の許容する限り、必要時間Tnに至る前に画像データGDを先行して転送することも可能である。この場合、Tnを画像転送リスト28に含める必要はない。
記録GD管理テーブル29は、VRAM8のGD記録バッファ26に記録されている画像データGDを管理するテーブルである。図6は、記録GD管理テーブル29の一例を示した図である。記録GD管理テーブル29は複数の記憶領域を有し、各記憶領域には、GD記録バッファ26に記録されている画像データGDのグループ番号Ngr、そのオフセット値Vosおよび記録先のアドレスAddの各記憶領域を有する。転送GDリスト28によって画像データGDが転送されたときに、記録GD管理テーブル29に追加記録する。なお、ここでは画像データGDの名前Gnameが記録されないが、記録するようにしても良い。
SQDテーブル30は、処理対象のシーケンスデータSQDを記録するバッファである。図7はSQDテーブル30の一例を示した図である。SQDテーブル30は複数の記憶領域を有し、各記憶領域には、バッファ番号(No)、シーケンスデータSQDの番号Nsqd、そのバッファ番号におけるローカル時間Tlocal、互いにペアを構成するシーケンスデータが記録されているペア要素番号Npの各記憶領域を有する。後に説明するようにフレーム描画処理では、SQDテーブル30を参照するため、SQDテーブル30に登録されているシーケンスデータは原則として全て描画処理の対象になる。ローカル時間Tlocalはそのバッファにおけるローカルな時間であり、シーケンスデータがバッファに登録されたときにリセットされ、フレーム処理が進むごとにローカル時間Tlocalが進行する。ペア要素番号Npは2つのバッファをペアとして取扱うためのデータである。後に説明するように2つのバッファをペアとして取扱うことにより画像データGDの先読み時間を確保しつつ画像が非表示状態となる事態を回避できる。
フレーム描画像テーブル31は、現フレームにおける描画対象の画像とその描画パラメータを指定するテーブルである。図8は、フレーム描画像テーブル31の一例を示した図である。フレーム描画像テーブル31は、複数の記憶領域を有し、各記憶領域には、要素番号(No)、優先度Pr、対象画像データ名Gname、対象画像の表示座標Xpos,Ypos、表示画像のx軸拡大縮小率Xmag、y拡大縮小率Ymag、輝度Br、次に処理すべきデータが記録されている要素番号Nndの各記憶領域を有する。CPU2による描画処理はこのフレーム描画像テーブル31を参照してGPU7に命令を送り処理されることになる。なお、ここでは処理対象の画像データGDを特定するためのデータとしてGnameを例示しているが、処理対象画像データが属するグループ番号Ngrであってもよい。
オフセットテーブル32は、現フレームにおける処理対象の画像データGDを特定するためのデータを記録したテーブルである。図9は、オフセットテーブル32の一例を示した図である。オフセットテーブル32は、複数の記憶領域を有し、各記憶領域には、グループ番号Ngrとオフセット値Vosを記録する領域を有する。
GD削除リスト33は、VRAM8のGD記録バッファ26に記録されている画像データGDのうち、削除対象の画像データGDを登録したリストである。たとえばフレーム描画処理の適当な段階でこれを参照し、不要になった画像データGDを削除してVRAM8の空記憶領域を確保できる。なお、前記した記録GD管理テーブル29にGD削除リスト33で指定する削除対象の画像データGDを登録する機能を兼ね備え、記録GD管理テーブル29とGD削除リスト33とを一体の管理テーブルとして構成することも可能である。
次に、上記した画像表示装置の制御方法を説明する。図10は、本発明の一実施の形態である画像表示装置の全体制御の一例を示したフローチャートである。装置起動の後、デバイスの初期化を行い(ステップ40)、フレーム切り替え周期の指定を行う(ステップ41)。フレーム周期は33msec以下(30Hz以上)であればほぼ画面データの切り替えが気にならなくなるが、たとえば16msec(62.5Hz)とすればより高品質な動画像表示を実現できる。
その後、フレーム切り替え時間であるかを判断し(ステップ42)、切り替え時間であればフレーム描画処理を実行する(ステップ43)。フレーム切り替え時間でなければGD転送処理を実行し(ステップ44)、フレーム切り替え時間に到達するまでGD転送処理を継続する。すなわち、フレーム描画処理をフレーム周波数で実行しつつ、フレーム描画を実行していない計算資源の空時間に画像データGDの転送を実行して画像データGDの先読みを行うことができる。
図11は、GD転送処理(ステップ44)の一例を示したフローチャートである。まず、転送する転送GDリスト28の要素が空かを判断し(ステップ50)、空であれば処理を終了する(ステップ61)。空でなければ転送GDリスト28の要素のうち最小のTnを有する要素の画像データ名Gnameを参照してROM4から対象の画像データGDを読み出す(ステップ51)。次に読み出したGD名に対応するSQDテーブルのIdxを参照し(ステップ52)、Idxで該当する画像データにはNgrが指定されているかを判断する(ステップ53)。Ngrが指定されている場合には指定のNgrが記録GD管理テーブル29で既に使用されているかを判断し(ステップ55)、既使用の場合には既使用のNgrに対応するVRAM8の記憶領域上の画像データGDをGD削除リスト33に登録する。既使用でなければステップ57に進む。ステップ53でNgrが指定されていないと判断した場合には、これから転送するGDが既に登録されているかを判断し(ステップ100)、登録されている場合には処理を終了する(ステップ61)。登録されていない場合には、記録GD管理テーブル29を検索して未使用のNgrを選択し、NgrおよびVos(通常は1)を決定する(ステップ54)。ステップ57ではVRAM8の空領域を確保し、記録領域のアドレスを決定する(ステップ57)。次に、転送対象の画像データGDのNgr、Vos,アドレスを記録GD管理テーブル29に記録し(ステップ58)、ステップ51で読み込んだ画像データGDをVRAM8の該当アドレスに転送する(ステップ59)。次に、処理した画像データGDの要素を転送GDリスト28から削除し(ステップ60)、処理を終了する(ステップ61)。
図12は、フレーム描画処理(ステップ43)の一例を示したフローチャートである。フレーム描画処理は、オフセット値の変更処理(ステップ96)、SQDテーブルへの要素の追加処理(ステップ62)、SQDテーブルの要素の削除処理(ステップ63)、描画指示処理(ステップ64)、描画処理(ステップ65)、Tlocalの更新処理(ステップ66)、画像データ削除処理(ステップ67)の順に処理を実行する。図12には各処理で参照するリスト、テーブルを示している。
図13は、オフセット値の変更処理(ステップ96)の一例を示したフローチャートである。まず、オフセット値を変更すべきであるかを判断する(ステップ97)。変更するべき内容がなければ処理を終了する(ステップ98)。変更する内容があれば、対応するグループ番号のオフセット値を変更する(ステップ99)。その後ステップ96から処理を繰り返す。
図14は、SQDテーブル要素追加処理(ステップ62)の一例を示したフローチャートである。まず、SQDテーブルに追加すべき要素があるかを判断する(ステップ69)。追加要素がなければ処理を終了する(ステップ73)。追加要素があればSQDテーブルの空セルを検索し、空セルに追加要素で指定するシーケンスデータ番号Nsqd、ペア要素番号Npを記録し、さらに対象セルに追加した追加要素のTlocalをリセットする(ステップ70)。なお、追加要素はゲーム処理等の途中で適宜指定されることになる。
次に、指定されたNsqdのシーケンスデータSQDをROM4から取得する(ステップ71)。さらに取得したシーケンスデータSQDのインデックス部を解析してインデックス部で指定された画像データGDの全てを転送GDリスト28に登録する(ステップ72)。その後ステップ69に戻って処理を繰り返す。
図15は、SQDテーブル要素削除処理(ステップ63)の一例を示したフローチャートである。まず、SQDテーブルに処理対象のSQDテーブル要素(以下「着目要素」という。なお、ここで着目要素は、以下のステップ74〜81において着目しているSQDテーブルの要素であり、ステップ74〜81の処理が繰り返される間に着目要素が変更されることは言うまでもない。)があるかを判断する(ステップ74)。着目要素がなければ処理を終了する(ステップ82)。着目要素があれば、着目要素のNpと同一のNpのSQDテーブル要素(第2要素)があるかを判断する(ステップ75)。第2要素があれば第2要素と着目要素の各シーケンスデータをROMから取得し(ステップ77)、何れか一方の要素のTlocalがD属性で指定する始まり時間に一致するかを判断する(ステップ78)。一致する場合には、一致する要素と逆の要素をクリア(ここでクリアとはその要素をテーブルから削除することに加え要素に付したフラグ等を用いて処理を無効化することを含む)し、残る要素を着目要素にする(ステップ79)。ステップ75で第2要素がないと判断した場合には着目要素のシーケンスデータのみROMから取得する(ステップ76)。ステップ80では着目要素のTlocalがD属性で指定する終わり時間を経過したかを判断し(ステップ80)、経過の場合には着目要素をクリアする(ステップ81)。その後ステップ74からの処理を繰り返す。
図16は、描画指示処理(ステップ64)の一例を示したフローチャートである。まず、SQDテーブルに処理対象のSQDテーブル要素(以下「着目要素」という。なお、ここで着目要素は、以下のステップ83〜88において着目しているSQDテーブルの要素であり、ステップ83〜88の処理が繰り返される間に着目要素が変更されることは言うまでもない。)があるかを判断し(ステップ83)、ない場合には処理を終了する(ステップ89)。有る場合には着目要素のNsqdに該当するシーケンスデータをROMから取得する(ステップ84)。着目要素のTlocalがD属性で指定する始まり時間と終わり時間の間にあるかつまり描画期間にあるかを判断し(ステップ85)、描画期間でない場合はステップ83に戻って処理を繰り返す。描画期間の場合には、全ての属性を検査したかを判断し(ステップ86)、全て検査した場合にはステップ83に戻って処理を繰り返す。未検査の属性が有る場合には属性を解析し、Tlocalにおける画像パラメータを計算する(ステップ87)。つぎに画像データごとの画像パラメータを計算し、フレーム描画像テーブル31にこれを登録する(ステップ88)。なお、本描画指示処理において、次に説明する画像データGDの取得を行うこともできる。
図17は、描画処理(ステップ65)の一例を示したフローチャートである。まず、フレーム描画像テーブル31に処理対象のフレーム描画像テーブル要素(以下「着目要素」という。なお、ここで着目要素は、以下のステップ90〜95において着目しているフレーム描画像テーブルの要素であり、ステップ90〜95の処理が繰り返される間に着目要素が変更されることは言うまでもない。)があるかを判断し(ステップ90)、ない場合は処理を終了する(ステップ96)。有る場合は、優先度の低い要素から順にフレーム描画像テーブル31を検索して対象のフレーム描画像テーブル要素(着目要素)を取得する(ステップ91)。次に着目要素のGnameからNgrを検索し(ステップ92)、Ngrに対応するVosをオフセットテーブル32から取得する(ステップ93)。次に、NgrおよびVosに対応するアドレスを記録GD管理テーブル29から取得する(ステップ94)。さらに取得したアドレスでVRAMにアクセスし、記録されている画像データGDを取得する。そして、この取得した画像データGDを指定の画像パラメータで描画する(ステップ95)。なお、上記ステップ92〜94によって実行する画像データGDの取得を、描画指示処理(ステップ64)のフレーム描画像テーブル31への登録(ステップ88)の際に併せて実行できる。この場合、フレーム描画像テーブル31には画像パラメータに加えて描画すべき画像データが登録可能であり、描画処理(ステップ65)においてはフレーム描画像テーブル31を参照してGPU7に描画処理させればよい。
以上説明した制御方法によれば、フレームごとの処理において、SQDテーブルに記録されたシーケンスデータを表示処理する。しかし、2つのシーケンスデータをペアで管理するため、一方のシーケンスデータが未表示期間にある場合にはもう一方のシーケンスデータを削除しないで残すことにより、画像の非表示状態を回避できる。
以上、本発明者によってなされた発明を発明の実施の形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更することが可能である。たとえば前記実施の形態では、SQDテーブルにはその要素としてシーケンスデータを特定するシーケンス特定データが記録されている場合を説明した。しかし、SQDテーブルにはその要素としてシーケンスデータそのものが記録されてもよい。この場合、SQDテーブル要素追加処理(図14)、SQDテーブル要素削除処理(図15)、描画指示処理(図16)の各処理において、シーケンスデータSQDをROMから取得する必要はなく、SQDテーブルとして記録されたSQDを用いることができる。
また、前記実施の形態では、SQDテーブル要素削除処理(図15)において着目要素と第2要素とを等価なSQDテーブル要素として扱う例、すなわち等価な2つのテーブル要素を互いに関連付けて管理する例を説明した。しかし、SQDテーブルの各要素において前記実施の形態の着目要素に該当する領域と第2要素に該当する領域とを備えておき、当該2つの領域を単一のテーブル要素として扱い、SQDテーブル要素削除処理におけるSQDテーブルの管理を実施することも可能である。
本発明の一実施の形態である画像表示装置の一例を示したブロック図である。 本発明の一実施の形態である画像表示装置を機能面で把握した場合の機能ブロック図である。 シーケンスデータSQDのデータ構成の一例を示したデータ構成図である。 属性の種類とサイズ(オペランドの数)および各オペランドで何を指定するかを例示した表図である。 転送GDリストの一例を示した図である。 記録GD管理テーブルの一例を示した図である。 SQDテーブルの一例を示した図である。 フレーム描画像テーブルの一例を示した図である。 オフセットテーブルの一例を示した図である。 本発明の一実施の形態である画像表示装置の全体制御の一例を示したフローチャートである。 GD転送処理の一例を示したフローチャートである。 フレーム描画処理の一例を示したフローチャートである。 オフセット値の変更処理の一例を示したフローチャートである。 SQDテーブル要素追加処理の一例を示したフローチャートである。 SQDテーブル要素削除処理の一例を示したフローチャートである。 描画指示処理の一例を示したフローチャートである。 描画処理の一例を示したフローチャートである。
符号の説明
1…プロセッサバス、2…CPU、3…RAM、4…ROM、5…バス・メモリ制御ユニット、6…PCIバス、7…GPU、8…VRAM、9…表示装置、11…ゲーム基板、12…CPUクロック、13…GPUクロック、20…表示制御手段、21…GD転送手段、22…描画制御手段、23…GD群、24…SQD群、25…制御プログラム、26…GD記録バッファ、27…描画バッファ、28…転送GDリスト、29…記録GD管理テーブル、30…SQDテーブル、31…フレーム描画像テーブル、32…オフセットテーブル、33…GD削除リスト、Add…GD記録バッファのアドレス、Atr…属性要素、Attr…属性の種類、Br…輝度、GD…画像データ、Gname…画像データ名、Idx…インデックス、Ngr…グループ番号、Np…ペア要素番号、Nsqd…シーケンスデータ番号、Op…オペランド、Pr…優先度、SQD,24n…シーケンスデータ、Tlocal…ローカル時間、Vos…オフセット値、Nnd…リスト番号。

Claims (6)

  1. 複数の画像データを記録し、前記画像データを特定する画像特定データおよび描画するべき画像を時系列で表現した属性データを含む複数のシーケンスデータを記録した第1記憶装置と、
    前記複数の画像データのうち幾つかの画像データを一時的に記録する画像データ記録バッファおよび表示装置に出力される描画データを一時的に記録する描画バッファを備えた第2記憶装置と、
    前記第2記憶装置を含んで、または、前記第2記憶装置とは別に構成される第3記憶装置と、
    前記第3記憶装置に記録され、処理対象のシーケンスデータまたは処理対象のシーケンスデータを特定するシーケンス特定データを含むシーケンスデータテーブルと、
    前記第3記憶装置に記録され、前記第1記憶装置から前記画像データ記録バッファに転送される画像データのリストを記録する転送画像データリストと、
    前記第3記憶装置に記録され、前記描画データの生成のための指示を記録するフレーム描画像テーブルと、
    前記転送画像データリストに従って前記第1記憶装置から前記画像データ記録バッファに前記画像データを転送制御する画像データ転送手段と、
    前記シーケンスデータテーブルに処理対象のシーケンスデータまたは前記シーケンス特定データを追加するとともに、前記処理対象のシーケンスデータまたは前記シーケンス特定データで特定されるシーケンスデータに含まれる画像特定データを前記転送画像データリストに追加し、前記シーケンスデータテーブルに含まれるシーケンスデータまたは前記シーケンス特定データを削除し、前記シーケンスデータテーブルに含まれるシーケンスデータ、または前記シーケンスデータテーブルに含まれる前記シーケンス特定データで特定されるシーケンスデータに従って、前記描画データを生成するための前記指示を生成するとともに、前記指示を前記フレーム描画像テーブルに記録する表示制御手段と、
    前記フレーム描画像テーブル内の前記指示に基づき前記画像データ記録バッファから前記画像データを取得し、前記フレーム描画像テーブル内の前記指示に従い取得した画像データから前記描画データを生成し、前記描画バッファに前記描画データを記録することにより、前記表示装置にフレーム画像を表示する描画制御手段と、
    を有する画像表示装置であって、
    前記シーケンスデータテーブルにおける前記シーケンスデータまたは前記シーケンス特定データを一対のデータとして構成可能にし、前記一対のデータの双方が存在する場合には、一方のデータがその属性データにおいて描画の開始時期であると指定されているときに他方のデータを削除する画像表示装置。
  2. 前記属性データには描画開始時期を指定する要素を含み、前記シーケンスデータまたは前記シーケンス特定データが前記第3記憶装置に記録される時よりも後に前記フレーム画像の描画が開始されるように、前記属性データの描画開始時期を指定する要素に前記描画開始時期を指定する請求項1記載の画像表示装置。
  3. 前記シーケンスデータテーブルにおける前記一対のデータは、単一のテーブル内の要素として管理する第1の構成、または、二つのテーブル内の要素を相互に関連付けることにより管理する第2の構成、の何れかの構成を有する請求項1または2記載の画像表示装置。
  4. 複数の画像データを記録し、前記画像データを特定する画像特定データおよび描画するべき画像を時系列で表現した属性データを含む複数のシーケンスデータを記録した第1記憶装置と、
    前記複数の画像データのうち幾つかの画像データを一時的に記録する画像データ記録バッファおよび表示装置に出力される描画データを一時的に記録する描画バッファを備えた第2記憶装置と、
    前記第2記憶装置を含んで、または、前記第2記憶装置とは別に構成される第3記憶装置と、
    前記第3記憶装置に記録され、処理対象のシーケンスデータまたは処理対象のシーケンスデータを特定するシーケンス特定データを含むシーケンスデータテーブルと、
    前記第3記憶装置に記録され、前記第1記憶装置から前記画像データ記録バッファに転送される画像データのリストを記録する転送画像データリストと、
    前記第3記憶装置に記録され、前記描画データの生成のための指示を記録するフレーム描画像テーブルと、
    前記第1記憶装置から前記第2記憶装置への前記画像データの転送制御を実行する画像データ転送手段、前記シーケンスデータに従った前記画像データの前記表示装置への描画制御を実行する描画制御手段、および制御プログラムにより全体制御を実行する表示制御手段と、
    を有する画像表示装置の制御方法であって、
    前記表示制御手段が、割り込み信号を受けて、前記シーケンスデータテーブルに処理対象のシーケンスデータまたは前記シーケンス特定データを追加するステップと、
    前記表示制御手段が、前記処理対象のシーケンスデータまたは前記シーケンス特定データで特定されるシーケンスデータに含まれる画像特定データを前記転送画像データリストに追加するステップと、
    前記表示制御手段が、前記シーケンスデータテーブルに含まれるシーケンスデータまたは前記シーケンス特定データを削除するステップと、
    前記表示制御手段が、前記シーケンスデータテーブルに含まれるシーケンスデータ、または前記シーケンスデータテーブルに含まれる前記シーケンス特定データで特定されるシーケンスデータに従って、前記描画データを生成するための前記指示を生成するステップと、
    前記表示制御手段が、前記指示を前記フレーム描画像テーブルに記録するステップと、
    前記描画制御手段が、前記フレーム描画像テーブル内の前記指示に基づき前記画像データ記録バッファから前記画像データを取得するステップと、
    前記描画制御手段が、前記フレーム描画像テーブル内の前記指示に従い前記取得した画像データから前記描画データを生成するステップと、
    前記描画制御手段が、前記描画バッファに前記描画データを記録することにより、前記表示装置にフレーム画像を表示するステップと、
    前記画像データ転送手段が、前記割り込み信号に続く一連の処理の終了の後、次の割り込み信号の受信の間に、前記転送画像データリストに従って前記第1記憶装置から前記画像データ記録バッファに前記画像データを転送するステップと、
    を有し、
    前記シーケンスデータテーブルにおける前記シーケンスデータまたは前記シーケンス特定データを一対のデータとして構成可能にし、
    前記シーケンスデータまたは前記シーケンス特定データを削除するステップにおいて、前記一対のデータの双方が存在する場合には、一方のデータがその属性データにおいて描画の開始時期であると指定されているときに他方のデータを削除する、
    画像表示装置の制御方法。
  5. 前記属性データには描画開始時期を指定する要素を含み、前記シーケンスデータまたは前記シーケンス特定データが前記第3記憶装置に記録される時よりも後に前記フレーム画像の描画が開始されるように、前記属性データの描画開始時期を指定する要素に前記描画開始時期を指定する請求項4記載の画像表示装置の制御方法。
  6. 前記シーケンスデータテーブルにおける前記一対のデータは、単一のテーブル内の要素として管理する第1の構成、または、二つのテーブル内の要素を相互に関連付けることにより管理する第2の構成、の何れかの構成を有する請求項4または5記載の画像表示装置の制御方法。
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