JP3893788B2 - 画像信号処理装置およびこの装置を備えた電子スチルカメラ - Google Patents

画像信号処理装置およびこの装置を備えた電子スチルカメラ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は画像信号処理装置およびこの装置を備えた電子スチルカメラに係り、特にたとえば約130 万画素のような多画素数からなる固体撮像素子を用いた高解像度の電子スチルカメラで撮影した高解像度の被写体画像の信号を受けてその映像をNTSCなどの標準テレビジョン方式の標準解像度のモニタにリアルタイムに再生する信号を得る系統内に適用して好適なこの撮影時に固体撮像素子の欠陥画素の影響で発生した偽信号を低減処理する画像信号処理装置およびこの装置を備えた電子スチルカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、CCD (Charge Coupled Device) などの半導体で形成した固体撮像素子では、半導体の局部的な結晶欠陥などにより光りが入射していない状態で特異なレベルの信号を出力する欠陥画素を生じ、この欠陥画素が画質を劣化させる原因となっていることが知られている。
【0003】
この欠陥画素に起因する画質劣化をなくすために、一般的には、固体撮像素子の出力信号について、欠陥補正処理(偽信号の低減処理)が行なわれている。
【0004】
従来、このような欠陥補正処理技術として、たとえば特開平4-78275 号公報および特開平6-30425 号公報に開示されるものがある。特開平4-78275 号公報に開示される固体撮像素子の欠陥画素の補正には、欠陥画素の画素信号を2ライン前の画素についての画素信号、同一ラインの2画素前の画素についての画素信号および2画素後の画素についての画素信号の平均値で置き換える平均値補間法が用いられている。
【0005】
また特開平6-30425 号公報に開示される固体撮像素子の欠陥画素の補正には、欠陥のある画素の信号を1ライン前の欠陥のない画素の信号に置き換える欠陥補正処理回路が用いられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の欠陥補正処理方法に関しては、複数の走査線(ライン)のデータを記憶する記憶回路を必要とするため、回路規模が大きくなるという問題、および複数のラインのデータについて処理を行なうため、処理に要する時間が長くなるという問題があった。
【0007】
このため、上述の欠陥補正処理方法を、高解像度の電子スチルカメラで撮影した高解像度の被写体画像の映像をNTSCなどの標準テレビジョン方式の解像度のモニタにリアルタイムに再生する際に用いる画像信号処理装置に適用することは困難であった。
【0008】
本発明はこのような従来技術の欠点を解消し、多画素数の固体撮像素子を用いた高解像度の電子スチルカメラで撮影した高解像度の被写体画像の信号を受けてその映像を標準解像度のモニタにリアルタイムに再生する信号を得る系統内に適用できるとともに、短い処理時間でかつ小さい回路規模にて偽信号を低減処理することのできる画像信号処理装置およびこの装置を備えた電子スチルカメラを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は上述の課題を解決するために、複数色の色フィルタを前面に有し、これら色フィルタに対応されたカラー画像情報を各画素から点順次に得るようにした固体撮像素子を含むカラー撮像手段により撮像されたカラー画像信号を得られた順にディジタル信号の形で受けてこの信号の処理を行なう画像信号処理装置において、この装置は、固体撮像素子の複数の画素のうち欠陥のある画素位置を示す位置データを記憶する第1の記憶手段と、得られた順に送られてくる画素に基づくディジタル信号の形のカラー画像データを記憶する第2の記憶手段とを有し、第2の記憶手段に記憶される各走査線ごとのカラー画像データは得られた順に送られてくる所定の複数個の画素ごとのディジタル信号の形のカラー画像データによりグループ化されており、この装置はさらに、第2の記憶手段に記憶したカラー画像データを間引いて低解像度のカラー画像データに変換する間引き処理制御手段を有し、この間引き処理制御手段が第1の記憶手段から読み出した位置データにより欠陥画素位置がある走査線のある1つのグループのものである判断した場合は、この間引き処理制御手段は、第2の記憶手段からこのある走査線のこのある1つのグループのカラー画像データ群については読み出さずに、その代わりにこのある走査線のこのある1つのグループの近傍の1つのグループのカラー画像データ群を読み出し、これ以外の欠陥画素のないこのある走査線の部分およびこのある走査線以外の走査線については、奇数または偶数番号グループのカラー画像データ群については読み出さずに、その代わりに偶数または奇数番号グループのカラー画像データ群を読み出すことを特徴とする。
【0010】
本発明はまた、上述の課題を解決するために、複数色の色フィルタを前面に有し、これら色フィルタに対応されたカラー画像情報を各画素から点順次に得るようにした高解像度の固体撮像素子を含むカラー撮像手段により撮像されたカラー画像信号を得られた順にディジタル信号の形で受けてこの信号の処理を行なう画像信号処理装置を備えた電子スチルカメラにおいて、画像信号処理装置は、固体撮像素子の複数の画素のうち欠陥のある画素位置を示す位置データを記憶する第1の記憶手段と、得られた順に送られてくる画素に基づくディジタル信号の形のカラー画像データを記憶する第2の記憶手段とを有し、第2の記憶手段に記憶される各走査線ごとのカラー画像データは得られた順に送られてくる所定の複数個の画素ごとのディジタル信号の形のカラー画像データによりグループ化されており、この装置はさらに、第1の制御信号を受け、受けた第1の制御信号から第1の間引き読み出し制御信号を形成するとともに、形成した第1の間引き読み出し制御信号に基づき第2の記憶手段に記憶したカラー画像データを間引いて低解像度のカラー画像データに変換する間引き処理制御手段と、第1の記憶手段からの位置データに基づいて第1の間引き読み出し制御信号を形成するに必要な間引き処理制御手段への第1の制御信号を生成する制御手段とを含み、この制御手段が第1の記憶手段からの位置データにより欠陥画素位置がある走査線のある1つのグループのものである判断した場合は、この制御手段は、第1の間引き読み出し制御信号により第2の記憶手段に記憶されたこのある走査線のこのある1つのグループのカラー画像データ群については読み出しを行なわせずに、その代わりにこのある走査線のこのあるグループの近傍の1つのグループのカラー画像データ群を読み出しを行なわせ、これ以外の欠陥画素のないこのある走査線の部分およびこのある走査線以外の走査線については、奇数または偶数番号グループのカラー画像データ群については読み出しを行なわせずに、その代わりに偶数または奇数番号グループのカラー画像データ群の読み出しを行なわせる第1の制御信号を間引き処理制御手段へ送ることを特徴とする。
【0011】
本明細書において、用語「高解像度」とは、NTSCなどの標準テレビジョン方式を超える高い解像度を言う。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に添付図面を参照して本発明による画像信号処理装置およびこの装置を備えた電子スチルカメラの実施例について詳細に説明する。
【0013】
図1には、本発明による画像信号処理装置の適用される電子スチルカメラの第1の実施例が示されている。同図において、電子スチルカメラ1は撮像レンズ10によって撮像して得た被写体画像の電気信号を可視画像として再生部30にて再生するとともに、この電気信号が表す高解像度の画像データを圧縮してメモリカード42へ記憶する装置である。メモリカード42は電子スチルカメラ1本体に着脱可能に装着され、これから伝送されるディジタル画像データを記憶保持可能な状態にして蓄積し、また要求に応じて蓄積したディジタル画像データを出力することのできるカード状半導体記憶装置である。
【0014】
カメラ1はとくに、制御部52により制御される間引き処理制御回路50が間引き処理回路18に記憶される被写体画像の電気信号を表す高解像度の信号に含まれる撮像素子12の欠陥画素の影響で発生した偽信号を間引いて偽信号の低減を行なうとともに、低解像度への信号の変換も行なうから、高解像度の被写体画像の映像を実時間で再生部30を介してモニタ装置32に表示することができる。
【0015】
図1を参照すると、カメラ1は、撮像レンズ10、撮像素子12、前処理回路14、アナログディジタル(A/D) 変換器16、間引き処理回路18、リアルタイム処理回路20、YC処理部22、ディジタルアナログ(D/A) 変換器24、28、後処理回路26、再生部30、モニタ装置32、セレクタ34、圧縮処理部36、メモリ38、インタフェース(I/F)40 、メモリカード42、タイミング信号発生回路44、駆動信号発生回路46、欠陥位置データ記憶回路48、間引き処理制御回路50および制御部52から構成されている。
【0016】
撮像レンズ10は、被写体の光学像を撮像素子12の撮像面に結像する。
【0017】
撮像素子12は、撮像レンズ10による結像を電気信号に変換して出力する固体撮像素子で、本実施例では高解像度カメラの場合、約130 万画素(表示ドット数、横1280×縦1024ドット)のCCD を使用し、また標準解像度カメラの場合、約40万画素(表示ドット数、横640 ×縦512 ドット)のCCD を使用している。
【0018】
固体撮像素子の撮像セルアレイには色フィルタ(図示せず)が装着され、駆動信号発生回路46からの駆動信号232 に応動して色変調された画素信号を点順次にて出力200 に出力する。色フィルタの色セグメント配列は適宜のものが使用される。出力200 は前処理回路14の入力に接続されている。
【0019】
前処理回路14は、入力200 に入力した画像信号を所定レベルまで増幅し、さらに増幅した画像信号にブラックレベル補正、ホワイトバランス補正、ガンマ補正などの処理を施す処理回路であり、処理した画像信号を出力202 に出力する。出力202 はアナログディジタル変換器16の入力に接続されている。
【0020】
アナログディジタル変換器16は、入力202 に現れたアナログ画像信号を制御部52からのサンプリング信号238 に基づいて対応するディジタル値に変換する信号変換回路であり、ディジタル値に変換した画素データを出力204 に出力する。出力204 は間引き処理回路18の入力に接続されている。
【0021】
間引き処理回路18は本実施例では、入力204 に現れた高解像度CCD からの画素データR、GおよびBに対し所定の間引き処理を行なってNTSC方式のモニタ装置に表示し得るような画素数の画素データR、GおよびBに変換し、変換した画素データR、GおよびBを出力206 に出力する画像処理回路である。この場合、この間引き処理には、欠陥画素のないところで使用する通常間引き処理法と欠陥画素のあるところで使用する欠陥画素による画素データ(偽信号データ)を間引き偽信号データを回避し偽信号データ周辺の欠陥画素でない画素データを読み出す欠陥補正間引き処理法とが用いられている。これについては後に詳述する。
【0022】
詳細には、この画像処理回路は、少なくとも高解像度の1画面に相当する1フレーム分の画素データを蓄積する容量を持つRAM などからなるフレームメモリで構成されている。入力204 に現れた高解像度の1フレーム分の画素データは、間引き処理制御回路50からの書き込み制御信号242 に基づいてこのフレームメモリに書き込まれ、またこのフレームメモリに書き込まれた画素データは、間引き処理制御回路50からの読み出し制御信号242 に基づいて読み出される。上述のNTSC方式のモニタ装置に表示し得るような画素数の画素データR、GおよびBへの変換つまり間引き処理は、読み出し制御信号242 に基づいて行なわれる。
【0023】
次に、間引き処理回路18における間引き処理法について図2および図3を用いてさらに詳述する。
【0024】
図2は、GストライプRB完全市松色フィルタ配列による高解像度CCD からの表示ドット、すなわち横1280×縦1024ドット構成を、説明の都合上、表示ドットを減らし、横16×縦4ドット構成とし、それらの画素データが間引き処理回路18において間引き処理される各過程で現れた画素データを示したものである。この場合、図2(a) のNO1 ラインの表示ドット番号1の画素データR1は、この例では欠陥画素であることを示している。
【0025】
また図3は、RGB ストライプ色フィルタ配列による高解像度CCD からの表示ドット、すなわち横1280×縦1024ドット構成を、説明の都合上、表示ドットを減らし、横12×縦4ドット構成とし、それらの画素データが間引き処理回路18において間引き処理される各過程で現れた画素データを示したものである。この場合、図3(a) のNO1 ラインの表示ドット番号1の画素データR1は、この例では欠陥画素であることを示している。
【0026】
図2および図3において、横方向の番号は、ライン方向の表示ドットの番号を示し、また縦方向の番号は、ライン番号を示す。
【0027】
まずGストライプRB完全市松色フィルタ配列による高解像度CCD から出力された画素データの間引き処理法について、図1および図2を参照して説明する。
【0028】
図1に示すGストライプRB完全市松色フイルタ配列の高解像度CCD (撮像素子12)により出力された上述した画素位置に欠陥画素を含む画素信号は、前処理回路14に送られる。前処理回路14は、送られてきた画素信号に対しガンマ補正などの前処理を行なってアナログディジタル変換器16に送る。アナログディジタル変換器16は、送られてきた前処理の行なわれたアナログ画素信号を対応するディジタル値に変換し、この変換したディジタル値を示す画素データを間引き処理回路18に送る。
【0029】
間引き処理回路18は、送られてきた画素データを間引き処理制御回路50からの書き込み制御信号に基づき、そのフレームメモリに図2(a) に示すように蓄積する。フレームメモリに蓄積された画素データは、間引き処理制御回路50からの読み出し制御信号により間引き読み出される。この様子を以下に詳述する。
【0030】
まずフレームメモリに蓄積されたNO1 ラインの画素データの間引き処理法について説明すると、制御部52はそのラインの表示ドット番号1の画素データR1が欠陥画素に基づく偽信号であることを知っているので、制御部52に制御される間引き処理制御回路50は、この例では、画素データR1と同一クループに属する同一ライン上の画素データG1、B1、G2を含む第1グループの画素データ群R1、G1、B1、G2 に対して読み出し制御信号を出力しない。つまり欠陥画素を含む第1グループの画素データ群の読み出しは行なわない。この様子が図2(c) のNO1 ラインに示されている。
【0031】
制御部52は、次に処理すべき第2グループである画素データ群R2、G3、B2、G4 の各々画素データについて欠陥画素に基づく偽信号でないことを知っているので、制御部52に制御される間引き処理制御回路50は、上述の第1グループの画素データ群R1、G1、B1、G2 を読み出す代わりに、この例では第2グループの画素データ群R2、G3、B2、G4 を読み出す読み出し制御信号を出力する。つまり欠陥画素を含む第1グループの画素データ群が間引かれ、その代わりに、欠陥画素を含まない第2グループの画素データ群が読み出される。これにより欠陥画素を回避しながら欠陥補正したことになる。この様子が図2(c) のNO1 ラインの第1グループに示されている。
【0032】
制御部52は、次に処理すべき第3グループである画素データ群R3、G5、B3、G6 の各々画素データについて欠陥画素に基づく偽信号でないことも知っているが、間引かないタイミングであることも知っているので、制御部52に制御される間引き処理制御回路50は、この例では、第3グループの画素データ群R3、G5、B3、G6 を読み出す読み出し制御信号を出力する。つまりこれは奇数番号グループの画素データ群を読み出す通常の間引き処理である。この様子が図2(c) のNO1 ラインの第2グループに示されている。
【0033】
制御部52は、次に処理すべき第4グループである画素データ群R4、G7、B4、G8 の各々画素データについて欠陥画素に基づく偽信号でないことも知っているが、間引くタイミングであることも知っているので、制御部52に制御される間引き処理制御回路50は、この例では、第4グループの画素データ群R4、G7、B4、G8 に対する読み出し制御信号を出力しない。つまりこれは偶数番号グループの画素データ群に対して読み出しを行なわない通常の間引き処理である。この様子が図2(c) のNO1 ラインに示されている。図2(c) のNO1 ラインにおける間引き後の画素数は間引く前の画素数の半分になる。
【0034】
なお、NO1 ラインの表示ドット番号1の画素データR1が欠陥画素でない場合には、この例では、欠陥画素がなくなるので、奇数番号グループの画素データ群については読み出し、また偶数番号グループの画素データ群については読み出ししない通常の間引き処理が行なわれる。この様子が図2(b) のNO1 ラインに示されている。
【0035】
NO1 ラインの画素データの間引き処理が終了すると、NO2 ラインの画素データの間引き処理に入る。本実施例では、制御部52は、偶数ラインの全ての画素データについては間引くことを知っているので、制御部52に制御される間引き処理制御回路50は、この例では、NO2 ラインの各グループの画素データ群に対する読み出し制御信号を出力しない。これによりNO2 ラインの全ての画素データは、間引かれたことになる。なお本実施例では、偶数ラインの全ての画素データを間引き処理回路18において間引いているので、間引き処理回路18から出力されるライン数は間引き処理回路18に入力するライン数の半分になる。
【0036】
NO2 ラインの画素データの間引き処理が終了すると、NO3 ラインの画素データの間引き処理に入る。本実施例では、制御部52は、NO3 ラインの全ての画素データについて欠陥画素に基づく偽信号でないことを知っているので、制御部52に制御される間引き処理制御回路50は、NO3 ラインの奇数番号グループの画素データ群については読み出し、また偶数番号グループの画素データ群については読み出ししない通常の間引き処理を行なう。この様子が図2(b) および図2(c) のNO2 ラインに示されている。
【0037】
NO3 ラインの画素データの間引き処理が終了すると、NO4 ラインの画素データの間引き処理に入る。本実施例では、上述したように、偶数ラインの全ての画素データを間引くので、制御部52に制御される間引き処理制御回路50は、NO4 ラインの各グループの画素データ群に対する読み出し制御信号を出力しない。
【0038】
次に、RGB ストライプ色フィルタ配列による高解像度CCD から出力された画素データの間引き処理法について、図1および図3を参照して説明する。
【0039】
図1に示すRGB ストライプ色フィルタ配列の高解像度CCD (撮像素子12)により出力された上述した画素位置に欠陥画素を含む画素信号は、前処理回路14に送られる。前処理回路14は送られてきた画素信号に対しガンマ補正などの前処理を行なってアナログディジタル変換器16に送る。アナログディジタル変換器16は送られてきた前処理の行なわれたアナログ画素信号を対応するディジタル値に変換し、この変換したディジタル値を示す画素データを間引き処理回路18に送る。
【0040】
間引き処理回路18は、送られてきた画素データを間引き処理制御回路50からの書き込み制御信号に基づき、そのフレームメモリに図3(a) に示すように蓄積する。フレームメモリに蓄積された画素データは、間引き処理制御回路50からの読み出し制御信号により間引き読み出される。この様子を以下に詳述する。
【0041】
まずフレームメモリに蓄積されたNO1 ラインの画素データの間引き処理法について説明すると、制御部52はそのラインの表示ドット番号1の画素データR1が欠陥画素に基づく偽信号であることを知っているので、制御部52に制御される間引き処理制御回路50はこの例では画素データR1と同一クループに属する同一ライン上の画素データG1、B1 を含む第1グループの画素データ群R1、G1、B1に対して読み出し制御信号を出力しない。つまり欠陥画素を含む第1グループの画素データ群の読み出しは行なわない。この様子が図3(c) のNO1 ラインに示されている。
【0042】
制御部52は、次に処理すべき第2グループである画素データ群R2、G2、B2の各々画素データについて欠陥画素に基づく偽信号でないことを知っているので、制御部52に制御される間引き処理制御回路50は、上述の第1グループの画素データ群R1、G1、B1を読み出す代わりに、この例では第2グループの画素データ群R2、G2、B2を読み出す読み出し制御信号を出力する。つまり欠陥画素を含む第1グループの画素データ群が間引かれ、その代わりに、欠陥画素を含まない第2グループの画素データ群が読み出される。これにより欠陥画素を回避しながら欠陥補正したことになる。この様子が図3(c) のNO1 ラインの第1グループに示されている。
【0043】
制御部52は、次に処理すべき第3グループである画素データ群R3、G3、B3の各々画素データについて欠陥画素に基づく偽信号でないことも知っているが、間引かないタイミングであることも知っているので、制御部52に制御される間引き処理制御回路50は、この例では、第3グループの画素データ群R3、G3、B3を読み出す読み出し制御信号を出力する。つまりこれは奇数番号グループの画素データ群を読み出す通常の間引き処理である。この様子が図3(c) のNO1 ラインの第2グループに示されている。
【0044】
制御部52は、次に処理すべき第4グループである画素データ群R4、G4、B4の各々画素データについて欠陥画素に基づく偽信号でないことも知っているが、間引くタイミングであることも知っているので、制御部52に制御される間引き処理制御回路50は、この例では、第4グループの画素データ群R4、G4、B4に対する読み出し制御信号を出力しない。つまりこれは偶数番号グループの画素データ群に対して読み出しを行なわない通常の間引き処理である。この様子が図3(c) のNO1 ラインに示されている。図3(c) のNO1 ラインにおける間引き後の画素数は間引く前の画素数の半分になる。
【0045】
なお、NO1 ラインの表示ドット番号1の画素データR1が欠陥画素でない場合には、この例では、欠陥画素がなくなるので、奇数番号グループの画素データ群については読み出し、また偶数番号グループの画素データ群については読み出ししない通常の間引き処理が行なわれる。この様子が図3(b) のNO1 ラインに示されている。
【0046】
NO1 ラインの画素データの間引き処理が終了すると、NO2 ラインの画素データの間引き処理に入る。本実施例では、制御部52は、偶数ラインの全ての画素データについては間引くことを知っているので、制御部52に制御される間引き処理制御回路50は、この例では、NO2 ラインの各グループの画素データ群に対する読み出し制御信号を出力しない。これによりNO2 ラインの全ての画素データは、間引かれたことになる。なお本実施例では、偶数ラインの全ての画素データを間引き処理回路18において間引いているので、間引き処理回路18から出力されるライン数は間引き処理回路18に入力するライン数の半分になる。
【0047】
NO2 ラインの画素データの間引き処理が終了すると、NO3 ラインの画素データの間引き処理に入る。本実施例では、制御部52は、NO3 ラインの全ての画素データについて欠陥画素に基づく偽信号でないことを知っているので、制御部52に制御される間引き処理制御回路50は、NO3 ラインの奇数番号グループの画素データ群については読み出し、また偶数番号グループの画素データ群については読み出ししない通常の間引き処理を行なう。この様子が図3(b) および図3(c) のNO2 ラインに示されている。
【0048】
NO3 ラインの画素データの間引き処理が終了すると、NO4 ラインの画素データの間引き処理に入る。本実施例では、上述したように、偶数ラインの全ての画素データを間引くので、制御部52に制御される間引き処理制御回路50は、NO4 ラインの各グループの画素データ群に対する読み出し制御信号を出力しない。
【0049】
図4には、カメラ1のリアルタイム処理回路20の内部構成が示されている。
【0050】
リアルタイム処理回路20は、本実施例では、まず入力206 に点順次に現れる低解像度の画素データR、GおよびBに対し補間処理を行なって各画素ごとに同時化した画素データR、GおよびBを得、次に同時化した画素データR、GおよびBを出力210 に出力するか、あるいは同時化した画素データR、GおよびBに対しYC変換を行なって輝度信号データYおよび色差信号データR-Y、B-Y を得て出力208 に出力する信号処理回路である。
【0051】
図4を参照すると、リアルタイム処理回路20はセレクタ400、第1の乗算器410、第1の加算器420、第1のメモリ430、入力制御部440、出力制御部442、YC変換器444、第2の乗算器450、第2の加算器460 および第2のメモリ470 を備えている。
【0052】
セレクタ400 は、入力206 に入力した画素データを、第1の乗算器410、第1の加算器420、第1のメモリ430、YC変換器444 からなる第1の変換ルートで変換するか、あるいは第2の乗算器450、第2の加算器460、第2のメモリ470、YC変換器444 からなる第2の変換ルートで変換するかを選択するスイッチである。この場合、選択信号は制御部52の第2の制御回路から供給される。
【0053】
本実施例では、制御部52に制御される間引き処理制御回路50からの読み出し制御信号242 に基づいて間引き処理回路18内のフレームメモリから読み出された横640 ×縦512 ドットの画素データは、セレクタ400 の入力206 に送られる。
【0054】
セレクタ400 は、第1の変換ルートを用いる場合、制御部52の第2の制御回路からの選択信号244 を受けて、入力206 に入力した画素データを出力500 に出力し、また第2の変換ルートを用いる場合、入力206 に入力した画素データを出力502 に出力する。出力500 は第1の乗算器410 の入力に、また出力502 は第2の乗算器450 の入力にそれぞれ接続されている。
【0055】
第1の乗算器410 は、 入力500 から画素データR、GおよびBを入力し、入力した画素データR、GおよびBのそれぞれに所定の係数を掛け、その掛算の結果を得るもので、たとえばROM などを用いた掛算回路であり、R乗算器412、G乗算器414 およびB乗算器416 から構成されている。
【0056】
R乗算器412 は、入力した画素データRに所定の係数を掛け、その掛算の結果を出力504 に出力し、G乗算器414 は、入力した画素データGに所定の係数を掛け、その掛算の結果を出力506 に出力し、B乗算器416 は、入力した画素データBに所定の係数を掛け、その掛算の結果を出力508 に出力する。R乗算器412 の出力504 は第1の加算器420 のR加算器422 の入力に、G乗算器414 の出力506 は第1の加算器420 のG加算器424 の入力に、B乗算器416 の出力508 は第1の加算器420 のB加算器426 の入力にそれぞれ接続されている。
【0057】
R加算器422 は入力504 からの所定のサンプル点の画素データRと前記所定のサンプル点とは別の所定のサンプル点の画素データRとを加算する回路であり、その加算の結果を出力510 に出力する。同様に、G加算器424 、B加算器426 も画素データG、Bの加算結果を出力510 に出力する。この場合のサンプル点の数はいくつでもよくシステムにより決定すればよい。
【0058】
上述の説明からわかるように、R加算器422、G加算器424 およびB加算器426 はそれぞれ画素の補間を行なっており、したがって各々サンプル点におけるR、GおよびBの画素データを出力510 に出力する。出力510 は第1のメモリ430 の対応する入力に接続されている。
【0059】
第1のメモリ430 は、ビデオRAM などにて構成されており、本実施例では、入力510 に現れたR、GおよびBそれぞれの画素データ(横640 ×縦512 ×色の種類3ドット)を蓄積する容量を有する記憶回路である。
【0060】
本実施例では、入力510 に現れたR、GおよびBの画素データは、制御部52の第2の制御回路からの書き込み制御信号を生成するための制御信号244 に基づいて入力制御部440 にて形成した書き込み制御信号によりメモリ430 に蓄積され、またメモリ430 に蓄積された画素データR、GおよびBは、制御部52の第2の制御回路からの読み出し制御信号を生成するための制御信号244 に基づいて出力制御部442 にて形成したインタレース読み出し制御信号によりメモリ430 から読み出されて出力520 に出力される。
【0061】
詳細には、上述のインタレース読み出し制御信号は、奇数ラインについての画素データをライン順に読み出す制御信号と偶数ラインについての画素データをライン順に読み出す制御信号とを含む。したがって、第1のメモリ430 の出力520 からは、1フレーム分として横640 ×縦512 ドットの各々R、GおよびBの画素データが出力される。第1のメモリ430 の出力520 はYC変換器444 の対応する入力に接続されている。
【0062】
YC変換器444 は、選択回路およびYC変換回路から構成され、選択回路は第1のメモリ430 からの画素データを用いるか、あるいは第2のメモリ470 からの画素データを用いるかを選択するスイッチ回路であり、制御部52からの切替信号244 に基づき、どちらかが選択される。選択された第1のメモリ430 あるいは第2のメモリ470 からの画素データR、GおよびBは、YC変換回路に送られるとともに、その出力210 から出力される。
【0063】
YC変換回路は、たとえば乗算器、加算器、減算器などにて構成され、選択回路から画素データR、GおよびBを入力し、入力した画素データR、GおよびBそれぞれを用い、制御部52の第2の制御回路からのYC変換制御信号を生成するための制御信号244 に基づいて出力制御部442 にて形成したYC変換制御信号により輝度信号データY(横640 ×縦512 ドット)および色差信号データR-Y、B-Y (それぞれ横640 ×縦512 ドット)のデータ形式に変換する回路である。この変換したデータはその出力208 から出力される。
【0064】
図4を参照すると、入力制御部440 は、前に少し触れたように、図1に示す制御部52の第2の制御回路からの書き込み制御信号を生成するための制御信号244 に基づいて第1のメモリ430 および第2のメモリ470 への書き込み制御信号を形成する制御回路である。
【0065】
出力制御部442 は、前に少し触れたように、制御部52の第2の制御回路からの読み出し制御信号を生成するための制御信号244 に基づいて第1のメモリ430 および第2のメモリ470 へのインターレースあるいはノンインターレース読み出し制御信号などを形成する制御回路である。出力制御部442 はまた、制御部52の第2の制御回路からのYC変換制御信号を生成するための制御信号244 に基づいてYC変換器444 へのYC変換制御信号などを形成する制御回路である。
【0066】
図4に示す第2の乗算器450 は前述した第1の乗算器410 と同じ機能を有し、第2の加算器460 は前述した第1の加算器420 と同じ機能を有し、第2のメモリ470 は前述した第1のメモリ430 と同じ機能を備えているので、上記各部の説明は省く。
【0067】
図4は、上述したように第1と第2の変換ルートを有する構成になっているから、基本的には、第1の変換ルートにより被写体の画像をモニタに表示しているときは、第2の変換ルートは被写体の画像の変換処理を行ない、また第2の変換ルートにより被写体の画像をモニタに表示しているときは、第1の変換ルートは被写体の画像の変換処理を行なうのでよい。
【0068】
なお図4において、たとえば第2の変換ルートの第2の乗算器450 および第2の加算器460 を含まず、第1の加算器420 の出力510 を第2のメモリ470 の入力に接続する構成とすることで、基本的に図4と同様に、モニタへの被写体の画像の表示、および被写体の画像の変換処理を各々独立に行うことでよい。
【0069】
なおまた図4において、たとえば第2の変換ルートの第2の乗算器450 、第2の加算器460 および第2のメモリ470 を含まない第1の変換ルートのみの構成とし、モニタに被写体の画像を表示を行っているときは、被写体の画像の変換処理を行わず、また被写体の画像の変換処理を行っているときは、モニタに被写体の画像の表示を行わないことでもよい。
【0070】
次に、図4の各部に現れる画素データを図5および図6に示し、リアルタイム処理回路20の各部における信号処理の方法について詳細に説明する。
【0071】
図5は、上述した間引き処理回路18から送られる間引かれてなる図2(c) に示すGストライプRB完全市松色フイルタ配列の画素データがリアルタイム処理回路20の各部において処理され現れた画素データを示したものである。詳細には図5(a) は、リアルタイム処理回路20の入力206 の画素データであり、これは間引き処理回路18の出力である図2(c) と同じものである。図5(b) は、図5(a) に示す画素データの入力によりリアルタイム処理回路20により処理され出力210 に現れた画素ごとに同時化されたRGB の画素データである。
【0072】
また図6は、上述した間引き処理回路18から送られる間引かれてなる図3(c) に示すRGB ストライプ色フイルタ配列の画素データがリアルタイム処理回路20の各部において処理され現れた画素データを示したものである。詳細には図6(a) は、リアルタイム処理回路20の入力206 の画素データであり、これは間引き処理回路18の出力である図3(c) と同じものである。図6(b) は、図6(a) に示す画素データの入力によりリアルタイム処理回路20により処理され出力210 に現れた画素ごとに同時化されたRGB の画素データである。
【0073】
図5および図6において、横方向の番号は、ライン方向の表示ドットの番号を示し、また縦方向の番号は、ライン番号を示す。
【0074】
まず、GストライプRB完全市松色フイルタ配列の画素データの信号処理方法について、図1、図4および図5を参照して説明する。
【0075】
間引き処理回路18から送られる間引かれてなる図5(a) に示すGストライプRB完全市松色フイルタ配列の画素データは、リアルタイム処理回路20の入力206 に入力される。入力206 に入力した画素データは、セレクタ400 を介して第1の乗算器410 に送られる。
【0076】
第1の乗算器410 のR乗算器412 は、本実施例では、入力する画素データRnに係数1、3/4、1/2、1/4のいずれかを掛け、その結果を第1の加算器420 のR加算器422 に出力する。また、第1の乗算器410 のG乗算器414 、B乗算器416 も同様に、本実施例では入力する画素データGn、 画素データBnに係数1、3/4、1/2、1/4のいずれかを掛け、その結果を第1の加算器420 のG加算器424、B加算器426 にそれぞれ出力する。
【0077】
第1の加算器420 のR加算器422 は、たとえばまずR2(またはR1)に0を加えてR11 を作成し、次にR23/4 (またはR13/4 )にR31/4 を加えてR22 を作成し、次にR21/2 (またはR11/2 )にR31/2 を加えてR33 を作成し、次にR21/4 (またはR11/4 )にR33/4 を加えてR44 を作成し、次にR3に0を加えてR55 を作成し、このような方法により順次Rnn を作成し、それを第1のメモリ430 に出力する。上記カッコ内はNO2 ラインの場合を示す。
【0078】
第1の加算器420 のG加算器424 は、たとえば、まずG01/2 (この場合の画素データG0はこの例ではR2(またはR1)の左側にあるとみなすとともに、そのレベル値をこの例では「1」 としている)にG31/2 (またはG11/2 )を加えてG11 を作成し、次にG3(またはG1)に0を加えてG22 を作成し、次に、G31/2 (またはG11/2 )にG41/2 (またはG21/2 )を加えてG33 を作成し、次にG4(またはG2)に0を加えてG44 を作成し、このような方法によりGnn を順次作成し、それを第1のメモリ430 に出力する。上記カッコ内はNO2 ラインの場合を示す。
【0079】
第1の加算器420 のB加算器426 は、たとえば、まず、B01/2 (この場合の画素データB0はこの例ではR2(またはR1)の左側2つ目にあるとみなすとともに、そのレベル値をこの例では「1」 としている)にB21/2 (またはB11/2 )を加えてB11 を作成し、次に、B01/4 にB23/4 (またはB13/4 )を加えてB22 を作成し、次にB2(またはB1)に0を加えてB33 を作成し、次に、B23/4 (またはB13/4 )にB31/4 を加えてB44 を作成し、次にB21/2 (またはB11/2 )にB31/2 を加えてB55 を作成し、次にB21/4 (またはB11/4 )にB33/4 を加えてB66 を作成し、次にB3に0を加えてB77 を作成し、このような方法により順次Bnn を作成し、それを第1のメモリ430 に出力する。上記カッコ内はNO2 ラインの場合を示す。
【0080】
このように第1の加算器420 から出力される画素データRnn、Gnn、Bnn は、たとえば、図5(b) に示すようになる。したがって第1のメモリ430 には図5(b) に示す各画素の画素データが記憶される。
【0081】
上記の説明および図5(a)、(b) からわかるように、たとえば画素データRについては、R11、R55 以外のR22、R33、R44、R66、R77、R88 が補間画素であり、画素データGについては、G22、G44、G66、G88 以外のG11、G33、G55、G77 が補間画素であり、画素データBについては、B33、B77 以外のB11、B22、B44、B55、B66、B88 が補間画素である。このような補間画素の作成方法については、システムによりあらかじめ決めておけばよい。
【0082】
このように第1のメモリ430 に蓄積された画素データRnn、Gnn、Bnn は、本実施例では、出力制御部442 の読み出し制御信号に基づいて第1のメモリ430 から読み出されYC変換器444 に送られる。このYC変換器444 は、第1のメモリ430 からの画素データRnn、Gnn、Bnn を用い、たとえば、0.3Rnn+0.59Gnn+0.11Bnnの演算から輝度信号Ynn を作成し、また、0.7Rnn-0.59Gnn-0.11Bnnの演算から色差信号Rnn-Ynn を作成し、さらに-0.3Rnn-0.59Gnn+0.89Bnn の演算から色差信号Bnn-Ynn を作成し、それぞれ作成した信号を出力208 に出力する。
【0083】
次にRGB ストライプ色フイルタ配列の高解像度CCD により出力された画素データの信号処理方法について図1、図4および図6を参照して説明する。
【0084】
間引き処理回路18から送られる間引かれてなる図6(a) に示すGストライプRB完全市松色フイルタ配列の画素データは、リアルタイム処理回路20の入力206 に入力される。入力206 に入力した画素データは、セレクタ400 を介して第1の乗算器410 に送られる。
【0085】
第1の乗算器410 のR乗算器412 は、本実施例では、入力する画素データRnに係数1、2/3、1/3のいずれかを掛け、その結果を第1の加算器420 のR加算器422 に出力する。また第1の乗算器410 のG乗算器414 、B乗算器416 も同様に、本実施例では、入力する画素データGn、 画素データBnに係数1、2/3、1/3のいずれかを掛け、その結果を第1の加算器420 のG加算器424、B加算器426 にそれぞれ出力する。
【0086】
第1の加算器420 のR加算器422 は、たとえば、まず、R2(またはR1)に0を加えてR11 を作成し、R22/3 (またはR12/3 )にR31/3 を加えてR22 を作成し、次にR21/3 (またはR11/3 )にR32/3 を加えてR33 を作成し、次にR3に0を加えてR44 を作成し、このような方法により順次Rnn を作成し、それを第1のメモリ430 に出力する。上記カッコ内はNO2 ラインの場合を示す。
【0087】
第1の加算器420 のG加算器424 はたとえばまずG01/3 (この場合の画素データG0はこの例ではR2(またはR1)の左側2つ目にあるとみなす)にG22/3 (またはG12/3 )を加えてG11 を作成し、次にG2(またはG1)に0を加えてG22 を作成し、次にG22/3 (またはG12/3 )にG31/3 を加えてG33 を作成し、次に、G21/3 (またはG11/3 )にG32/3 を加えてG44 を作成し、次にG3に0を加えてG55 を作成し、このような方法により順次Gnn を作成し、それを第1のメモリ430 に出力する。上記カッコ内はNO2 ラインの場合を示す。
【0088】
第1の加算器420 のB加算器426 はまた、たとえば、まずB02/3 (この場合の画素データB0はこの例ではR2(またはR1)の左側にあるとみなす)にB21/3 (またはB11/3 )を加えてB11 を作成し、次にB01/3 にB22/3 (またはB12/3 )を加えてB22 を作成し、次にB2(またはB1)に0を加えてB33 を作成し、次にB22/3 (またはB12/3 )にB31/3 を加えてB44 を作成し、次にB21/3 (またはB11/3 )にB32/3 を加えてB55 を作成し、次にB3に0を加えてB66 を作成し、このような方法により順次Bnn を作成し、それを第1のメモリ430 に出力する。上記カッコ内はNO2 ラインの場合を示す。
【0089】
このように第1の加算器420 から出力される画素データRnn、Gnn、Bnn は、たとえば、図6(b) に示すようになる。したがって第1のメモリ430 には図6(b) に示す各画素の画素データが記憶される。
【0090】
上記の説明および図6(a)、(b) からわかるように、たとえば画素データRについては、R11、R44 以外のR22、R33、R55、R66 が補間画素であり、画素データGについては、G22、G55 以外のG11、G33、G44、G66 が補間画素であり、画素データBについては、B33、B66 以外のB11、B22、B44、B55 が補間画素である。このような補間画素の作成方法については、あらかじめシステムにより決めておけばよい。
【0091】
このように第1のメモリ430 に蓄積された画素データRnn、Gnn、Bnn は、出力制御部442 の読み出し制御信号に基づいて第1のメモリ430 から読み出されYC変換器444 に送られる。YC変換器444 は第1のメモリ430 からの画素データRnn、Gnn、Bnn を用い、たとえば0.3Rnn+0.59Gnn+0.11Bnnの演算から輝度信号Ynn を作成し、また0.7Rnn-0.59Gnn-0.11Bnnの演算から色差信号Rnn-Ynn を作成し、さらに-0.3Rnn-0.59Gnn+0.89Bnn の演算から色差信号Bnn-Ynn を作成し、それぞれ作成した信号を出力208 に出力する。
【0092】
図1に戻って、ディジタルアナログ変換器24は、入力210 から入力したディジタル画像データR、GおよびBを対応するアナログ値にて表される画像信号に変換し、それをたとえば、モニタ装置のライン数が525 本、フィールド周波数が60Hzの525/60方式の RGBモニタ装置、ライン数が625 本、フィールド周波数が50Hzの625/50方式のRGB モニタ装置あるいは上記ライン数よりも少ないライン数からなる低解像度のRGB モニタ装置(いずれも図示せず)などに出力する。
【0093】
YC処理部22は、入力204 から点順次に入力したR、GおよびBの画像データから各画素ごとに同時化した輝度信号データYおよび色差信号データR-Y、B-Y を得るYC変換回路である。この得られた輝度信号データYおよび色差信号データR-Y、B-Y は出力208 および出力218 から出力される。出力208 は後処理回路26の入力に接続され、出力218 はセレクタ34の入力に接続されている。
【0094】
後処理回路26は、入力208 に入力した標準解像度の輝度信号データYに対して輪郭補正を、また標準解像度の色差信号データR-Y およびB-Y に対して色補正を行う補正回路であり、補正したそれぞれの画像信号を出力212 に出力する。出力212 はディジタルアナログ変換器28の入力に接続されている。
【0095】
ディジタルアナログ変換器28は、入力212 に入力した画像信号データを対応するアナログ値にて表される画像信号に変換し、それを出力214 に出力する。出力214 は再生部30の入力に接続されている。
【0096】
再生部30は、入力214 に入力した画像信号を、本実施例では、たとえばNTSC方式の映像信号に変換する。再生部30は出力216 を有し、これにはモニタ装置32が接続されている。モニタ装置32は、そのNTSC方式の映像信号を可視画像としてスクリーンに表示する画像表示装置である。
【0097】
なお、モニタ装置がPAL あるいはSECAM 方式であれば、再生部30は、入力214 に入力した画像信号をPAL あるいはSECAM 方式の映像信号に変換する変換回路でよい。モニタ装置32は、カメラ1のビューファインダとして機能し、再生部30との接続216 は、有線または無線のいずれでもよく、また固定接続または着脱可能な接続のいずれでもよい。勿論、カメラ1は、この他に光学式のビューファインダを備えていてもよい。
【0098】
図1を参照すると、セレクタ34は、制御部52の制御を受けて画像データの伝送経路を制御して所望の回路に画像データを転送する制御回路である。セレクタ34は、YC処理部22で所定のデータ形式に変換した画像データを接続線218 を介して入力し、入力した画像データを接続線220 を介してメモリ38に転送する。
【0099】
メモリ38は、ビデオRAM などにて構成されており、入力220 に現れた標準解像度の画像データを少なくとも1画面に相当する1フレ−ム分を蓄積するフレームメモリである。またメモリ38は、制御部52の制御を受けて蓄積した画像データを出力220 に出力し、セレクタ34を介してその出力222 に接続された圧縮処理部36に転送する。
【0100】
圧縮処理部36は、制御部52の制御を受けて入力222 に入力した標準解像度の画像データに対し2次元直交変換、正規化およびハフマン符号化などの圧縮処理を行う処理回路である。圧縮処理部36はまた、制御部52の制御を受けて圧縮した画像データをセレクタ34を介してその出力224 に接続されたインタフェース40に出力する。インタフェース40は、入力224 に現れた圧縮した画像データなどのデータおよび制御部52から供給される制御信号をメモリカード42に転送し、またメモリカード42から出力された圧縮した画像データなどのデータをセレクタ34に転送する回路である。
【0101】
タイミング信号発生回路44は、制御部52から起動信号226 を受けると、起動信号226 に同期した駆動信号発生回路46を作動させるための各種タイミング信号を形成し、それらを信号線230 を介して駆動信号発生回路46に出力し、また起動信号226 に同期した制御部52を作動させるための各種タイミング信号を形成し、それらを信号線228 を介して制御部52に出力し、また起動信号226 に同期した欠陥位置データ記憶回路48を作動させるための各種タイミング信号を形成し、それらを制御線234 を介して欠陥位置データ記憶回路48に出力する同期信号発生回路である。これら各種タイミング信号は、タイミング信号発生回路44内の基準信号発振器(図示せず)から出力されるクロック信号に基づいて形成される。
【0102】
駆動信号発生回路46は、入力230 から入力する各種タイミング信号に基づいて撮像素子12用の各種駆動信号を形成する回路である。この回路で形成された各種駆動信号は信号線232 を介して撮像素子12に送られる。
【0103】
欠陥位置データ記憶回路48は、ROM などにて構成されており、本実施例では、高解像度のCCD12 の欠陥画素位置を示すデータを蓄積する記憶回路である。この蓄積された欠陥画素位置データは、タイミング信号発生回路44からの読み出し制御信号234 により読み出され、その出力236 から制御部52に出力される。欠陥画素位置データは、欠陥画素のあるライン位置を示すデータとそのライン位置におけるライン内の画素位置を示すアドレスデータとから構成されている。
【0104】
間引き処理制御回路50は、制御部52の第2の制御回路から制御線240 を通して送られる各種制御信号から間引き処理回路18の間引き処理に必要な制御信号を形成するタイミング信号発生回路である。形成された制御信号は制御線242 を通して間引き処理回路18に送られる。
【0105】
図1を参照すると、制御部52は、タイミング信号発生回路44から接続線228 を介して送られる各種タイミング信号に基づいて前述したそれぞれの機能部を制御および管理する制御信号を形成する第1の制御回路(図示せず)を有するとともに、この制御部52はとくに、間引き処理制御回路50およびリアルタイム処理回路20を制御および管理する制御信号を形成する第2の制御回路(図示せず)も有している。
【0106】
第2の制御回路は、本実施例では高解像度のCCD12 からの被写体画像をたとえばNTSC方式のモニタ装置でモニタする場合にとくに、欠陥位置データ記憶回路48からのCCD12 の欠陥画素位置を示すデータに基づいて間引き処理回路18のフレームメモリに蓄積される高解像度の画像データを間引き読み出す制御信号を間引き処理制御回路50にて形成するための制御信号を生成するとともに、このフレームメモリからの読み出された画像データに対して画像処理を施すリアルタイム処理回路20を作動させるための制御信号も生成している。
【0107】
制御部52はまた、図示しないレリーズボタン回路からそのボタンの押下によるシャッタレリーズ信号を受けると、撮影を開始させるための起動信号を形成し、それを制御線226 を介してタイミング信号発生回路44に送る。
【0108】
第1の実施例の動作を説明する。
【0109】
まず、カメラ1の撮像素子12がGストライプRB完全市松フイルタの高解像度のCCD(表示ドット数、 横1280×縦1024ドット) であり、このCCD12 から出力された画素信号がNTSC方式の映像信号に変換されモニタに表示されるまでの動作について説明する。CCD12 の欠陥画素の位置は前述した同じ位置である。
【0110】
撮像レンズ10による被写体の光学像は、高解像度のCCD12 の撮像面に結像される。CCD12 は、その結像の横1280×縦1024ドットの画素を走査してその画素信号を前処理回路14に送る。前処理回路14は、入力した画像信号を所定のレベルまで増幅し、さらにこの増幅した画像信号にブラックレベル補正、ホワイトバランス補正、ガンマ補正などの処理をしてアナログディジタル変換器16に送る。
【0111】
アナログディジタル変換器16は、入力したアナログ画像信号を対応するディジタル値に変換し、さらにディジタル値に変換した画像データを間引き処理回路18内のフレームメモリに、本実施例では120ms の時間で蓄積する。CCD12 からの横1280×縦1024ドットの画素データは、図2(a) に示すような画素配列でフレームメモリに蓄積される。
【0112】
このようにフレームメモリに蓄積された画像データは、間引き処理制御回路50からの読み出し制御信号により前述したように、偶数ラインにおいてはライン全体の画素データが読み出されずに、また奇数ラインにおいては欠陥画素を含まない奇数および偶数グループの連続するところでは奇数グループの各々画素データが読み出され、偶数グループの各々画素データが読み出されずに、また欠陥画素を含む奇数グループおよび欠陥画素を含まない偶数グループの連続するところではこの奇数グループの各々画素データが読み出されずに、次の欠陥画素を含まない偶数グループの各々画素データが読み出される。このように読み出された画素データR、GおよびB(図2(c) )はリアルタイム処理回路20のセレクタ400 を介して第1の乗算器410 に送られる。
【0113】
第1の乗算器410 に点順次に入力する低解像度の画素データR、GおよびBは第1の乗算器410 および第1の加算器420 により補間処理される。これにより第1の加算器420 の出力510 からは各画素ごとに同時化した画素データR、GおよびBが出力される。この各画素ごとに同時化した画素データR、GおよびBは、入力制御部440 の書き込み制御信号により第1のメモリ430 に蓄積される。この場合、第1の加算器420 から各サンプル点でのR、GおよびBの画素データが送られてくるから、第1のメモリ430 には、図5(b) に示すような画素配置によるそれぞれが横640 ×縦512 ドットからなるデータが記憶される。
【0114】
本実施例では、間引き処理回路18のフレームメモリから読み出される画素データRnn、Gnn、Bnn を、120ms 内に第1のメモリ430 に蓄積している。したがって第1のメモリ430 に蓄積した画素データの映像を実時間で再生部30を介してNTSC方式のモニタ装置32に表示することができる。
【0115】
なお、このモニタ装置32がNTSC方式よりも低解像度のモニタである場合は、画素データの間引き量を多くできるから、間引き処理回路18のフレームメモリから読み出した画素データRnn、Gnn、Bnn を第1のメモリ430 に蓄積するまでの時間をさらに短縮することができる。
【0116】
このように第1のメモリ430 に蓄積された画素データRnn、Gnn、Bnn は、出力制御部442 からの奇数ラインごとまたは偶数ラインごとに画素データを読み出すインタレース読み出し制御信号により第1のメモリ430 から読み出されYC変換器444 に送られる。
【0117】
YC変換器444 は、第1のメモリ430 からの画素データRnn、Gnn、Bnn および上述した演算式を用いて輝度信号Ynn、色差信号Rnn-Ynn および色差信号Bnn-Ynn を作成し後処理回路26に送る。後処理回路26は、入力した輝度信号データYに対し輪郭補正を行い、また入力した色差信号データR-Y およびB-Y に対し色補正を行い、その補正した画像信号をディジタルアナログ変換器28に送る。
【0118】
ディジタルアナログ変換器28は、入力した画像信号データを対応するアナログ値にて表される画像信号に変換し再生部30に送る。再生部30は、入力した画像信号をNTSC方式の映像信号に変換しNTSC方式のモニタ装置32に送る。モニタ装置32には、欠陥画素の含まれない被写体の画像が表示される。
【0119】
次に、カメラ1の撮像素子12がRGB ストライプ色フイルタ配列の高解像度のCCD(表示ドット数、 横1280×縦1024ドット) であり、このCCD12 から出力された画素信号がNTSC方式の映像信号に変換されモニタに表示されるまでの動作について説明する。CCD12 の欠陥画素の位置は前述した同じ位置である。
【0120】
撮像レンズ10による被写体の光学像は、高解像度のCCD12 の撮像面に結像される。CCD12 は、その結像の横1280×縦1024ドットの画素を走査してその画素信号を前処理回路14に送る。前処理回路14は、入力した画像信号を所定のレベルまで増幅し、さらにこの増幅した画像信号にブラックレベル補正、ホワイトバランス補正、ガンマ補正などの処理をしてアナログディジタル変換器16に送る。
【0121】
アナログディジタル変換器16は、入力したアナログ画像信号を対応するディジタル値に変換し、さらにディジタル値に変換した画像データを間引き処理回路18内のフレームメモリに、本実施例では120ms の時間で蓄積する。CCD12 からの横1280×縦1024ドットの画素データは、図3(a) に示すような画素配列でフレームメモリに蓄積される。
【0122】
このようにフレームメモリに蓄積された画像データは、間引き処理制御回路50からの読み出し制御信号により前述したように、偶数ラインにおいてはライン全体の画素データが読み出されずに、また奇数ラインにおいては欠陥画素を含まない奇数および偶数グループの連続するところでは奇数グループの各々画素データが読み出され、偶数グループの各々画素データが読み出されずに、欠陥画素を含む奇数グループおよび欠陥画素を含まない偶数グループの連続するところではこの奇数グループの各々画素データが読み出されずに、次の欠陥画素を含まない偶数グループの各々画素データが読み出される。このように読み出された画素データR、GおよびB(図3(c) )はリアルタイム処理回路20のセレクタ400 を介して第1の乗算器410 に送られる。
【0123】
第1の乗算器410 に点順次に入力する低解像度の画素データR、GおよびBは第1の乗算器410 および第1の加算器420 により補間処理される。これにより第1の加算器420 の出力510 からは各画素ごとに同時化した画素データR、GおよびBが出力される。この各画素ごとに同時化した画素データR、GおよびBは、入力制御部440 の書き込み制御信号により第1のメモリ430 に蓄積される。この場合、第1の加算器420 から各サンプル点でのR、GおよびBの画素データが送られてくるから、第1のメモリ430 には、図6(b) に示すような画素配置によるそれぞれが横640 ×縦512 ドットからなるデータが記憶される。
【0124】
本実施例では、間引き処理回路18のフレームメモリから読み出される画素データRnn、Gnn、Bnn を、120ms 内に第1のメモリ430 に蓄積している。したがって第1のメモリ430 に蓄積した画素データの映像を実時間で再生部30を介してNTSC方式のモニタ装置32に表示することができる。
【0125】
出力制御部442 からの奇数ラインごとまたは偶数ラインごとに画素データを読み出すインタレース読み出し制御信号により第1のメモリ430 から読み出された画素データRnn、Gnn、Bnn がNTSC方式の映像信号に変換されるまでの動作はGストライプRB完全市松フイルタの場合と同じであり、説明を省く。
【0126】
このように第1の実施例によれば、間引き処理制御回路50は、間引き処理回路18のフレームメモリに記憶された奇数ラインにおける奇数グループに高解像度のCCD12 からの欠陥画素の影響で発生した偽信号データを含む場合にはこの奇数グループの各画素データを間引き、その代わり欠陥画素のないこの奇数グループの次の偶数グループの各画素データを読み出し、また、奇数ラインにおける連続した奇数グループおよび偶数グループに高解像度のCCD12 からの欠陥画素の影響で発生した偽信号データを含まない場合には奇数グループの各画素データを読み出し、偶数グループの各画素データの間引きを行なってNTSC方式のモニタ装置に表示し得るような画素数の画素データR、GおよびBに変換し、次にリアルタイム処理回路20は、間引き処理回路18からの画素データR、GおよびBに対し補間処理を行なって各画素ごとに同時化した画素データR、GおよびBを得、さらにこの同時化した画素データR、GおよびBに対しYC変換を行なって輝度信号データYおよび色差信号データR-Y、B-Y を得ているから、高解像度の被写体画像の映像をよい画質にて実時間にて再生部30を介してモニタ装置32に表示することができるという効果がある。
【0127】
図7には、本発明による画像信号処理装置の適用される電子スチルカメラの第2の実施例が示されている。
【0128】
図7の電子スチルカメラ2において、図1のグループ単位で間引き処理を行なう電子スチルカメラ1と相違するところは、CCD12 の欠陥画素の位置および数に基づき画面単位で間引き処理した方がよいと判断した場合には画面単位で、また画面単位での間引き処理よりはライン単位で間引き処理した方がよいと判断した場合にはライン単位で、またライン単位での間引き処理よりはグループ単位で間引き処理した方がよいと判断した場合にはグループ単位でいうように段階的に間引き処理ができる点である。
【0129】
図7に示すように、カメラ2は、撮像レンズ10、撮像素子12、前処理回路14、アナログディジタル(A/D) 変換器16、間引き処理回路18、リアルタイム処理回路20、YC処理部22、ディジタルアナログ(D/A) 変換器24、28、後処理回路26、再生部30、モニタ装置32、セレクタ34、圧縮処理部36、メモリ38、インタフェース(I/F)40 、メモリカード42、タイミング信号発生回路44、駆動信号発生回路46、欠陥位置データ記憶回路48、間引き処理制御回路60および制御部62から構成されている。
【0130】
図7において、図1と相違するところは間引き処理制御回路50が間引き処理制御回路60に変更された点と、制御部52が制御部62に変更された点と、接続線240 が接続線250 に変更された点と、接続線242 が接続線252 に変更された点とである。なお図7において、図1と対応する部分には同じ符号を付して示し、重複説明を省略する。
【0131】
間引き処理制御回路60は、制御部62の第2の制御回路から制御線250 を通して送られる各種制御信号から間引き処理回路18の間引き処理に必要な制御信号を形成するタイミング信号発生回路である。形成された制御信号は制御線252 を通して間引き処理回路18に送られる。
【0132】
欠陥位置データ記憶回路48に蓄積された欠陥画素位置データは、タイミング信号発生回路44からの読み出し制御信号234 により読み出され、その出力236 から制御部62に送られる。
【0133】
制御部62は、本実施例では、マイクロコンピュータつまりCPU (Central Processor Unit) を含む処理システムが有利に適用され、タイミング信号発生回路44から接続線228 を介して送られる各種タイミング信号および欠陥位置データ記憶回路48から接続線236 を介して送られる欠陥画素位置データに基づいて各々機能部を制御および管理する制御信号を形成する第1の制御回路(図示せず)および第2の制御回路(図示せず)を有している。第2の制御回路はとくに、間引き処理制御回路60およびリアルタイム処理回路20を制御および管理する制御信号を形成する。
【0134】
詳細には、第2の制御回路は、本実施例では高解像度CCD からの被写体画像をたとえばNTSC方式のモニタ装置でモニタする場合にとくに、間引き処理回路18のフレームメモリに蓄積された高解像度の画像データを間引き処理制御回路60により間引き読み出す制御信号を形成するための制御信号を生成するとともに、このフレームメモリからの読み出された画像データに対して画像処理を施すリアルタイム処理回路20を作動させるための制御信号も生成している。
【0135】
第2の制御回路はまた、欠陥位置データ記憶回路48から送られる欠陥画素位置データにより欠陥画素の位置および数を把握する。第2の制御回路は、把握した欠陥画素の位置および数に基づいて画面単位にて間引き処理した方がよいのか、あるいはライン単位で間引き処理した方がよいのか、あるいはグループ単位で間引き処理した方がよいのかなどを判断する。
【0136】
これら判断について、図9および図10のフローを用いてさらに詳述する。
【0137】
第2の制御回路は、1画面における欠陥画素を含む奇数グループ数と欠陥画素を含む偶数グループ数との差がしきい値たとえば5以上か否かをステップ602 ににより判断し、しきい値以上と判断した場合には、画面単位で間引き処理した方がよいと判断し、さらに奇数グループの方に欠陥画素が多く含まれているか否かをステップ604 により判断する。奇数グループの方に欠陥画素が多く含まれていると判断した場合は、第2の制御回路は、ステップ606 を実行させるために、間引き処理制御回路60から出力される偶数グループの各画素データの読み出し、奇数グループの各画素データの間引きを行なう制御信号を形成するに必要な各種制御信号を間引き処理制御回路60に送る。
【0138】
またステップ604 にて偶数グループの方に欠陥画素が多く含まれていると判断した場合は、第2の制御回路は、ステップ608 を実行させるために、間引き処理制御回路60から出力される奇数グループの各画素データの読み出し、偶数グループの各画素データの間引きを行なう制御信号を形成するに必要な各種制御信号を間引き処理制御回路60に送る。
【0139】
また、ステップ602 にてしきい値未満と判断した場合は、ラインにおける欠陥画素を含む奇数グループ数と欠陥画素を含む偶数グループ数との差がしきい値たとえば2以上か否かをステップ612 により判断し、しきい値以上と判断した場合は、ライン単位で間引き処理した方がよいと判断し、さらに奇数グループの方に欠陥画素が多く含まれているか否かがステップ614 により判断される。
【0140】
またステップ614 にて奇数グループの方に欠陥画素が多く含まれていると判断した場合は、第2の制御回路は、ステップ616 を実行させるために、間引き処理制御回路60から出力される偶数グループの各画素データの読み出し、奇数グループの各画素データの間引きを行なう制御信号を形成するに必要な各種制御信号を間引き処理制御回路60に送る。
【0141】
またステップ614 にて偶数グループの方に欠陥画素が多く含まれていると判断した場合は、第2の制御回路は、ステップ618 を実行させるために、間引き処理制御回路60から出力される奇数グループの各画素データの読み出し、偶数グループの各画素データの間引きを行なう制御信号を形成するに必要な各種制御信号を間引き処理制御回路60に送る。
【0142】
またステップ612 にてしきい値未満と判断した場合には、奇数グループに欠陥画素が含まれているか否かがステップ624 により判断される。奇数グループに欠陥画素が含まれていると判断された場合は、第2の制御回路は、ステップ626 を実行させるために、間引き処理制御回路60から出力されるこの奇数グループのたとえば次の欠陥画素を含まない偶数グループの各画素データの読み出し、この奇数グループの各画素データの間引きを行なう制御信号を形成するに必要な各種制御信号を間引き処理制御回路60に送る。
【0143】
またステップ624 にて偶数グループに欠陥画素が含まれていると判断された場合は、第2の制御回路は、ステップ628 を実行させるために、間引き処理制御回路60から出力されるこの偶数グループのたとえば次の奇数グループの各画素データの読み出し、この偶数グループの各画素データの間引きを行なう制御信号を形成するに必要な各種制御信号を間引き処理制御回路60に送る。
【0144】
上述からわかるように、第2の制御回路には、たとえば最初の撮影にてカメラ2に組み込まれたCCD12 の欠陥画素位置のデータが欠陥位置データ記憶回路48から送られてくるから、第2の制御回路は、2回目以降の撮影からは、画面単位、あるいはライン単位、あるいはグループ単位のいずれの間引き処理にて処理すればよいかを知っている。
【0145】
制御部62はまた、図示しないレリーズボタン回路からそのボタンの押下によるシャッタレリーズ信号を受けると、撮影を開始させるための起動信号を形成し、それを制御線226 を介してタイミング信号発生回路44に送る。
【0146】
第2の実施例の動作を説明する。
【0147】
GストライプRB完全市松色フィルタ配列による高解像度CCD から出力された画素データの段階的間引き処理の動作を、図2、図7、図9および図10を参照して説明する。なお、間引き後の動作については第1の実施例の動作と基本的には同じなので説明を省略する。
【0148】
撮影の開始(ステップ600 )により図7に示すGストライプRB完全市松色フイルタ配列の高解像度CCD (撮像素子12)から出力された上述した画素位置に欠陥画素を含む画素信号は、前処理回路14に送られる。前処理回路14は、送られてきた画素信号に対しガンマ補正などの前処理を行なってアナログディジタル変換器16に送る。アナログディジタル変換器16は、送られてきた前処理の行なわれたアナログ画素信号を対応するディジタル値に変換し、この変換したディジタル値を示す画素データを間引き処理回路18に送る。
【0149】
間引き処理回路18は、送られてきた画素データを間引き処理制御回路60からの書き込み制御信号に基づき、そのフレームメモリに図2(a) に示すように蓄積する。なお、この例ではフレームメモリには高解像度CCD12 から送られてくるすべてのラインのデータを蓄積するようにしたが、高解像度CCD12 から送られてくる奇数ラインのデータのみを蓄積するようにしてもよい。
【0150】
ところで、制御部62の第2の制御回路よるステップ602 およびステップ604 の実行により、制御部62の第2の制御回路は、すでに1画面における欠陥画素を含む奇数グループ数と欠陥画素を含む偶数グループ数との差がしきい値たとえば5以上であり、さらに奇数グループの方に欠陥画素が多く含まれていることを知っていたとする第1の場合を考える。
【0151】
この第1の場合、第2の制御回路は、ステップ606 を実行させるために、間引き処理制御回路60から出力される偶数グループの各画素データの読み出し、奇数グループの各画素データの間引きを行なう制御信号を形成するに必要な各種制御信号を間引き処理制御回路60に送る。
【0152】
フレームメモリに蓄積された画素データは、間引き処理制御回路60からの読み出し制御信号により間引かれるとともに、読み出される。この様子を以下に詳述する。
【0153】
まずフレームメモリに蓄積されたNO1 ラインの画素データの間引き読み出しについて説明すると、間引き処理制御回路60は、この例では第1グループの中に欠陥画素に基づく画素データを含んでいるかいないかにかかわらず、第1グループの画素データ群R1、G1、B1、G2 に対して読み出し制御信号を出力しない。つまり第1グループの画素データ群は間引かれたことになる。この様子が図2(d) のNO1 ラインに示されている。
【0154】
次に間引き処理制御回路60は第2グループの画素データ群R2、G3、B2、G4 を読み出す読み出し制御信号を出力する。これにより欠陥画素を含まない第2グループの画素データ群が読み出される。この様子が図2(d) のNO1 ラインの第1グループに示されている。
【0155】
次に間引き処理制御回路60は、第3グループの画素データ群R3、G5、B3、G6 に対して読み出し制御信号を出力しない。つまり第3グループの画素データ群は間引かれたことになる。この様子が図2(d) のNO1 ラインに示されている。
【0156】
次に間引き処理制御回路60は第4グループの画素データ群R4、G7、B4、G8 を読み出す読み出し制御信号を出力する。これにより欠陥画素を含まない第4グループの画素データ群が読み出される。この様子が図2(d) のNO1 ラインの第2グループに示されている。図2(d) のNO1 ラインにおける間引き後の画素数は間引く前の画素数の半分になる。
【0157】
NO1 ラインの画素データの間引き処理が終了すると、NO2 ラインの画素データの間引き処理に入る。間引き処理制御回路60は、この例では、NO2 ラインの各グループの画素データ群に対する読み出し制御信号を出力しない。これによりNO2 ラインの全ての画素データは、間引かれたことになる。なお本実施例では、偶数ラインの全ての画素データを間引き処理回路18において間引いているので、間引き処理回路18から出力されるライン数は間引き処理回路18に入力するライン数の半分になる。
【0158】
NO2 ラインの画素データの間引き処理が終了すると、NO3 ラインの画素データの間引き処理に入る。間引き処理制御回路60は、NO3 ラインの偶数番号グループの画素データ群については読み出し、また奇数番号グループの画素データ群については読み出ししない間引き処理を行なう。この様子が図2(d) のNO2 ラインに示されている。
【0159】
NO3 ラインの画素データの間引き処理が終了すると、NO4 ラインの画素データの間引き処理に入る。本実施例では、上述したように、偶数ラインの全ての画素データを間引くので、間引き処理制御回路60は、NO4 ラインの各グループの画素データ群に対する読み出し制御信号を出力しない。これにてステップ606 の間引き処理が終了して1画面全体の間引き処理が終了する(ステップ610 )。
【0160】
ところで第2の場合として、制御部62の第2の制御回路よるステップ602 、ステップ612 、ステップ614 およびステップ624 の実行により、制御部62の第2の制御回路は、すでに1画面における欠陥画素を含む奇数グループ数と欠陥画素を含む偶数グループ数との差がしきい値たとえば5未満であり、ラインにおける欠陥画素を含む奇数グループ数と欠陥画素を含む偶数グループ数との差がしきい値たとえば2以上と2未満があり、2以上のときは偶数グループの方に欠陥画素が多く含まれており、2未満のときは奇数グループであるNO1 グループに欠陥画素が含まれていることを知っていたとする。
【0161】
この場合、間引き処理回路18内のフレームメモリに蓄積される図2(a) に示すデータにおいて、NO1 ラインにおいては欠陥画素を含む奇数グループと欠陥画素を含む偶数グループとの差がしきい値たとえば2未満であり、かつ奇数グループであるNO1 グループに欠陥画素が含まれており、またNO2 ライン〜NO4 ラインにおいては欠陥画素を含む奇数グループ数と欠陥画素を含む偶数グループ数との差がしきい値たとえば2以上であり、かつ偶数グループの方に欠陥画素が多く含まれていたとする。
【0162】
以上の条件下では、ステップ602 によりすでに1画面における欠陥画素を含む奇数グループ数と欠陥画素を含む偶数グループ数との差がしきい値たとえば5未満であると判定されており、また次のステップ612 によりすでにNO1 ラインにおける欠陥画素を含む奇数グループ数と欠陥画素を含む偶数グループ数との差がしきい値たとえば2未満であると判定されており、また次のステップ624 によりNO1 ラインのNO1 グループに欠陥画素が含まれていることが判定されている。
【0163】
まずフレームメモリに蓄積されたNO1 ラインの画素データの間引き読み出しについて説明すると、ステップ624 にて第1グループの画素データR1が欠陥画素に基づくものであると判定されているから、間引き処理制御回路60は、第1グループの画素データ群R1、G1、B1、G2 に対して読み出し制御信号を出力しない。つまり欠陥画素を含む第1グループの画素データ群は間引かれる。この様子が図2(c) のNO1 ラインに示されている。
【0164】
第1グループの画素データ群を読み出さない代わりに、間引き処理制御回路60は第2グループの画素データ群R2、G3、B2、G4 を読み出す読み出し制御信号を出力する。これにより欠陥画素を含まない第2グループの画素データ群が読み出される(ステップ626 )。この様子が図2(c) のNO1 ラインの第1グループに示されている。
【0165】
次に第2グループが最終グループであるのか否かがステップ630 により判定され、この場合最終グループでないので処理はステップ624 に入る。ステップ624 では第3グループに欠陥画素が含まれているか否かが判定され、第3グループには欠陥画素の含まれていないことを知っているので、間引き処理制御回路60は、第3グループの画素データ群R3、G5、B3、G6 を読み出す読み出し制御信号を出力する。これにより欠陥画素を含まない第3グループの画素データ群が読み出される(ステップ628 )。この様子が図2(c) のNO1 ラインの第2グループに示されている。
【0166】
欠陥画素を含まない第3グループの画素データ群が読み出された場合には、間引き処理制御回路60は、次の第4グループの画素データ群R4、G7、B4、G8 に対して読み出し制御信号を出力しない。つまり第4グループの画素データ群は間引かれる。この様子が図2(c) のNO1 ラインに示されている。
【0167】
次に、第4グループが最終グループであるのか否かがステップ630 により判定され、この場合最終グループなので処理はステップ632 に入る。ステップ632 では今処理したライン番号が最後のライン番号であるのか否かが判定され、この場合最後のライン番号でないので処理はステップ612 に戻る。
【0168】
つまりNO1 ラインの画素データの間引き処理が終了すると、NO2 ラインの画素データの間引き処理に入る。ステップ612 の判定結果にかかわらず、間引き処理制御回路60は、本実施例では、NO2 ラインの各グループの画素データ群に対する読み出し制御信号を出力しない。これによりNO2 ラインの全ての画素データは、間引かれたことになる。なお本実施例では、偶数ラインの全ての画素データを間引き処理回路18において間引いているので、間引き処理回路18から出力されるライン数は間引き処理回路18に入力するライン数の半分になる。
【0169】
NO2 ラインの画素データの間引き処理が終了すると、本実施例では、ステップ612 に戻りNO3 ラインの画素データの間引き処理に入る。ステップ612 によりすでにNO3 ラインにおける欠陥画素を含む奇数グループ数と欠陥画素を含む偶数グループ数との差がしきい値たとえば2以上であることを知っており、また次の処理であるステップ614 によりすでに偶数グループの方に欠陥画素が多く含まれていることを知っているので、処理はステップ618 に入る。
【0170】
ステップ618 に入ると間引き処理制御回路60は、NO3 ラインの奇数番号グループの画素データ群については読み出し、また偶数番号グループの画素データ群については読み出ししない制御信号を出力する。この様子が図2(c) のNO2 ラインに示されている。
【0171】
NO3 ラインの画素データの間引き処理が終了すると、NO4 ラインの画素データの間引き処理に入る。本実施例では、上述したように、偶数ラインの全ての画素データを間引くので、間引き処理制御回路60は、NO4 ラインの各グループの画素データ群に対する読み出し制御信号を出力しない。このステップ618 での間引き処理が終了することで最後のラインも終了(ステップ620 )するので、1画面全体の間引き処理も終了する(ステップ622 )。
【0172】
なお、RGB ストライプ色フイルタ配列による高解像度CCD から出力された画素データの段階的間引き処理の動作については、上述したGストライプRB完全市松色フィルタ配列による高解像度CCD から出力された画素データの段階的間引き処理の動作と基本的には同じなので説明を省略する。
【0173】
このように第2の実施例によれば、1画面における欠陥画素を含む奇数グループ数と欠陥画素を含む偶数グループ数との差がしきい値以上であり、かつ奇数グループの方に欠陥画素が多く含まれている場合は、間引き処理制御回路60は、間引き処理回路18のフレームメモリに記憶された奇数ラインにおける奇数グループの各画素データを間引き、その代わり欠陥画素の少ないこの奇数グループの次の偶数グループの各画素データを読み出すから、高解像度の被写体画像の映像をよい画質にて実時間にて再生部30を介してモニタ装置32に表示することができるという効果がある。
【0174】
また、このように第2の実施例によれば、1画面における欠陥画素を含む奇数グループ数と欠陥画素を含む偶数グループ数との差がしきい値未満であり、NO1 ラインにおける欠陥画素を含む奇数グループ数と欠陥画素を含む偶数グループ数との差がしきい値未満であり、NO1 ラインのNO1 グループに欠陥画素が含まれている場合は、間引き処理制御回路60は、間引き処理回路18のフレームメモリに記憶されたNO1 ラインのNO1 グループの各画素データを間引き、その代わり欠陥画素のないこのNO1 グループの次のNO2 グループの各画素データを読み出し、NO1 ラインにおけるNO3 グループ以降の連続した奇数グループおよび偶数グループには欠陥画素が含まれていないので奇数グループの各画素データを読み出し、偶数グループの各画素データの間引きを行ない、また1画面における欠陥画素を含む奇数グループ数と欠陥画素を含む偶数グループ数との差がしきい値未満であり、NO2 ライン以降の各ラインにおける欠陥画素を含む奇数グループ数と欠陥画素を含む偶数グループ数との差がしきい値以上であり、しきい値以上のときは偶数グループの方に欠陥画素が多く含まれている場合は、間引き処理制御回路60は、間引き処理回路18のフレームメモリに記憶されたNO2 ライン以降の奇数ラインにおける偶数グループの各画素データを間引き、その代わり欠陥画素の少ない奇数グループの各画素データを読み出すから、高解像度の被写体画像の映像をよい画質にて実時間にて再生部30を介してモニタ装置32に表示することができるという効果がある。
【0175】
図11には、本発明による画像信号処理装置の適用される電子スチルカメラの第3の実施例が示されている。
【0176】
図11に示すように、カメラ3は、撮像レンズ10、撮像素子12、前処理回路14、アナログディジタル(A/D) 変換器16、間引き処理回路64、リアルタイム処理回路66、YC処理部68、ディジタルアナログ(D/A) 変換器24、28、後処理回路26、再生部30、モニタ装置32、セレクタ34、圧縮処理部36、メモリ38、インタフェース(I/F)40 、メモリカード42、タイミング信号発生回路44、駆動信号発生回路46、欠陥位置データ記憶回路48、間引き処理制御回路70および制御部72から構成されている。
【0177】
図11において、図7と異なる点は、図11では図7の間引き処理回路18、リアルタイム処理回路20、YC処理部22、間引き処理制御回路60および制御部62が間引き処理回路64、リアルタイム処理回路66、YC処理部68、間引き処理制御回路70および制御部72に変更された点と、図11では図7の接続線250、接続線252 および接続線244 が接続線258、接続線260 および接続線262 に変更され、図11では図7の接続線206 が2つの接続線254、256 に変更された点とである。なお、図11において、図1および図7と対応する部分には同じ符号を付して示し、重複説明を省略する。
【0178】
間引き処理制御回路70は、制御部72の第2の制御回路から制御線258 を通して送られる各種制御信号から間引き処理回路64の加重平均間引き処理に必要な制御信号を形成するタイミング信号発生回路である。形成された制御信号は、制御線260 を通して間引き処理回路64に送られる。
【0179】
欠陥位置データ記憶回路48に蓄積された欠陥画素位置データは、タイミング信号発生回路44からの読み出し制御信号234 により読み出され、その出力236 から制御部72に送られる。
【0180】
制御部72は、本実施例では、マイクロコンピュータつまりCPU (Central Processor Unit) を含む処理システムが有利に適用され、タイミング信号発生回路44から接続線228 を介して送られる各種タイミング信号および欠陥位置データ記憶回路48から接続線236 を介して送られる欠陥画素位置データに基づいて各々機能部を制御および管理する制御信号を形成する第1の制御回路(図示せず)および第2の制御回路(図示せず)を有している。第2の制御回路はとくに、間引き処理制御回路70およびリアルタイム処理回路66を制御および管理する制御信号を形成する。
【0181】
詳細には、第2の制御回路は、本実施例では高解像度CCD からの被写体画像をたとえばNTSC方式のモニタ装置でモニタする場合にとくに、間引き処理回路64に入力した高解像度の画像データに対し間引き処理制御回路70により加重平均間引き処理を行なわせるのに必要な制御信号を形成するための制御信号を生成するとともに、間引き処理回路64からの加重平均間引き処理の行なわれた画像データに対し画像処理を施すリアルタイム処理回路66を作動させるための制御信号を生成している。
【0182】
制御部72はまた、図示しないレリーズボタン回路からそのボタンの押下によるシャッタレリーズ信号を受けると、撮影を開始させるための起動信号を形成し、それを制御線226 を介してタイミング信号発生回路44に送る。
【0183】
図12には、間引き処理回路64の内部構成が示されている。
【0184】
間引き処理回路64は、本実施例では入力204 に現れた高解像度のCCD からの画素データR、GおよびBをNTSC方式のモニタ装置に表示し得るような画素数の色信号R、G、Bに変換し、それを出力254 あるいは出力256 に出力する画像処理回路であり、第1のメモリ700、第2のメモリ720、第3のメモリ738、セレクタ702、第1の乗算器704、第2の乗算器722、第1の加算器712 および第2の加算器730 から構成されている。
【0185】
第1のメモリ700 は、少なくとも高解像度の1画面に相当する1フレーム分の画素データを蓄積する容量を有するRAM などからなるフレームメモリである。入力204 に入力した高解像度の1フレーム分の画素データは、間引き処理制御回路70からの書き込み制御信号260 に基づいてこのフレームメモリに書き込まれ、またこのフレームメモリに書き込まれた画素データは、間引き処理制御回路70からの読み出し制御信号260 に基づいて読み出される。なお、この場合、奇数ラインの画素データのみがライン順にまた画素順に読み出される。つまり偶数ラインの画素データは読み出さない。
【0186】
セレクタ702 は、第1のメモリ700 から信号線528 を通して送られる画素データを、第1の乗算器704、第1の加算器712、第2のメモリ720 からなる第1の変換ルートで変換するか、あるいは第2の乗算器722、第2の加算器730、第3のメモリ738 からなる第2の変換ルートで変換するかを選択するスイッチである。この場合、選択信号260 は、間引き処理制御回路70から供給される。
【0187】
セレクタ702 は、第1の変換ルートを用いる場合、間引き処理制御回路70から選択信号260 を受けて、入力528 に入力した画素データを出力530 に出力し、また、第2の変換ルートを用いる場合、入力528 に入力した画素データを出力531 に出力する。セレクタ702 の出力530 は、第1の乗算器704 の入力に、また、出力531 は第2の乗算器722 の入力にそれぞれ接続されている。
【0188】
第1の乗算器704 は、 高解像度の画素データR、GおよびBを入力530 から入力し、入力した画素データR、GおよびBのそれぞれに所定の係数を掛け、その掛算の結果を得るもので、たとえばROM などを用いた掛算回路であり、R乗算器706、G乗算器708 およびB乗算器710 から構成されている。
【0189】
R乗算器706 は、入力した画素データRに所定の係数を掛け、その掛算の結果を出力532 に出力し、G乗算器708 は、入力した画素データGに所定の係数を掛け、その掛算の結果を出力534 に出力し、B乗算器710 は、入力した画素データBに所定の係数を掛け、その掛算の結果を出力536 に出力する。R乗算器706 の出力532 は第1の加算器712 のR加算器714 の入力に、G乗算器708 の出力534 は第1の加算器712 のG加算器716 の入力に、B乗算器710 の出力536 は第1の加算器712 のB加算器718 の入力にそれぞれ接続されている。
【0190】
R加算器714 は、基本的には入力532 からの所定のサンプル点の画素データRとこの所定のサンプル点とは別の所定のサンプル点の画素データRとを加算する回路であり、その加算の結果を出力538 に出力する。同様にG加算器716 およびB加算器718 もまた、画素データGおよびBの加算結果を出力538 に出力する。また、この場合のサンプル点の数は、いくつでもよくシステムにより決定すればよい。
【0191】
本実施例では、R加算器714、G加算器716 およびB加算器718 の出力538 から出力される横方向1ラインのR、GおよびBのそれぞれの合計画素数は、入力のそれの半分となる。つまり横方向1ラインのR、GおよびBの合計画素数は、入力した1280ドットの半分の640 ドットとなる。R加算器714、G加算器716 およびB加算器718 の出力538 は、第2のメモリ720 の入力に接続されている。
【0192】
第2のメモリ720 は、ビデオRAM などにて構成されており、本実施例では、少なくとも入力538 に現れた1フレーム分の画素データ(横640 ×縦512 ドット)を蓄積するフレームメモリである。また、入力538 に現れた画素データR、GおよびBは、間引き処理制御回路70からの書き込み制御信号に基づき、このフレームメモリの所定のアドレスに蓄積され、間引き処理制御回路70からの読み出し制御信号により、所定のアドレスから画像データR、GおよびBが読み出されて出力254 に出力される。メモリ720 の出力254 は、リアルタイム処理回路66の第1の乗算器410 (図13)の入力に接続されている。
【0193】
なお、第2の乗算器722 は上述の第1の乗算器704 と同じ機能を有し、第2の加算器730 は上述の第1の加算器712 と同じ機能を有し、第3のメモリ738 は上述の第2のメモリ720 と同じ機能を有しているから、これらについての説明は省略する。メモリ738 の出力256 は、リアルタイム処理回路66の第2の乗算器450 (図13)の入力に接続されている。
【0194】
図12は、上述したように第1と第2の変換ルートを有する構成になっているので、基本的には、第1の変換ルートにより被写体の画像をモニタに表示しているときは、第2の変換ルートは被写体の画像の加重平均間引き処理を行ない、また第2の変換ルートにより被写体の画像をモニタに表示しているときは、第1の変換ルートは被写体の画像の加重平均間引き処理を行なうのでよい。
【0195】
また、図12において、たとえば、第2の変換ルートの第2の乗算器722 および第2の加算器730 を含まず、第1の加算器712 の出力538 を第3のメモリ738 の入力に接続することにより、基本的に図12と同様に、モニタへの被写体の画像の表示、および被写体の画像の加重平均間引き処理を各々独立に行なうことができる。
【0196】
また、図12において、たとえば、第2の変換ルートの第2の乗算器722 、第2の加算器730 および第3のメモリ738 を含まない第1の変換ルートのみの構成にすることにより、モニタに被写体の画像を表示を行っているときは、被写体の画像の加重平均間引き処理を行なわず、また被写体の画像の変換処理を行なっているときは、モニタに被写体の画像の表示を行なわないでもよい。
【0197】
また、図12において、たとえば、第1のメモリ700 を介さずに、アナログディジタル変換器16からの画素データを直接セレクタ702 に送り、さらに第2のメモリ720 および第3のメモリ738 を介さずに、第1の加算器712 からの画素データを直接リアルタイム処理回路66の第1の乗算器410 に送り、第2の加算器730 からの画素データを直接リアルタイム処理回路66の第2の乗算器450 に送る構成でもよい。
【0198】
次に、間引き処理回路64における加重平均間引き処理法についての動作を図14および図15を用いてさらに詳述する。
【0199】
図14は、GストライプRB完全市松色フィルタ配列による高解像度CCD からの表示ドット、すなわち横1280×縦1024ドット構成を、説明の都合上、表示ドットを減らし、横16×縦4ドット構成とし、これらの画素データが間引き処理回路64に入力され加重平均間引き処理された画素データを示したものである。
【0200】
詳細には、図14(a) は、間引き処理回路64に入力する画素データを示すものであり、そのNO3 ラインの表示ドット番号1の画素データR1と表示ドット番号3の画素データB1とが、この例では欠陥画素であることを示している。図14(b) は図14(a) に示す画素データが間引き処理回路64により加重平均間引き処理された画素データを示している。
【0201】
また図15は、RGB ストライプ色フィルタ配列による高解像度CCD からの表示ドット、すなわち横1280×縦1024ドット構成を、説明の都合上、表示ドットを減らし、横12×縦4ドット構成とし、それらの画素データが間引き処理回路64に入力され加重平均間引き処理された画素データを示したものである。
【0202】
詳細には、図15(a) は、間引き処理回路64に入力する画素データを示すものであり、そのNO3 ラインの表示ドット番号1の画素データR1と表示ドット番号3の画素データB1とが、この例では欠陥画素であることを示している。図15(b) は図15(a) に示す画素データが間引き処理回路64により加重平均間引き処理された画素データを示している。
【0203】
図14および図15において、横方向の番号は、ライン方向の表示ドットの番号を示し、また縦方向の番号は、ライン番号を示す。
【0204】
まず、GストライプRB完全市松色フィルタ配列による高解像度CCD12 から出力された画素データの加重平均間引き処理法の動作について、図11、図12および図14を参照して説明する。
【0205】
図11に示すGストライプRB完全市松色フイルタ配列の高解像度CCD (撮像素子12)により出力された上述した画素位置に欠陥画素を含む画素信号は、前処理回路14に送られる。前処理回路14は、送られてきた画素信号に対しガンマ補正などの前処理を行なってアナログディジタル変換器16に送る。アナログディジタル変換器16は、送られてきた前処理の行なわれたアナログ画素信号を対応するディジタル値に変換し、この変換したディジタル値を示す画素データを間引き処理回路64の第1のメモリ700 に送る。
【0206】
アナログディジタル変換器16から送られてきた画素データは間引き処理制御回路70からの書き込み制御信号に基づき、第1のメモリ700 に図14(a) に示すように蓄積される。第1のメモリ700 に蓄積された画素データは、間引き処理制御回路70からの読み出し制御信号に基づき、1ラインおきに読み出され、1ラインおきに読み出された画素データR、G、およびB(図14(a) のNO1 ラインとNO3ラインの画素データ)は、セレクタ702 を介して第1の乗算器704 に送られる。
【0207】
第1の乗算器704 のR乗算器706 は、本実施例では入力する画素データRnに係数1、3/4、1/4、0のいずれかを掛け、その結果を第1の加算器712 のR加算器714 に出力する。第1の乗算器704 のG乗算器708 は、本実施例では、入力する画素データGnに係数1、0のいずれかを掛け、その結果を第1の加算器712 のG加算器716 に出力する。第1の乗算器704 のB乗算器710 もR乗算器706 と同様に本実施例では、入力する画素データBnに係数1、3/4、1/4、0のいずれかを掛け、その結果を第1の加算器712 のB加算器718 にそれぞれ出力する。
【0208】
第1の加算器712 のR加算器714 は、たとえば、欠陥画素のないNO1 ラインについてはまずR乗算器706 からのR13/4 にR21/4 を加えてR1-1を作成し、次にR33/4 にR41/4 を加えてR2-2を作成し、このような方法により順次Rn-nを作成し、それを第2のメモリ720 に出力する。またR加算器714 は、たとえば、上述した位置に欠陥画素のあるNO3 ラインについてはR乗算器706 からのR11/4 にR23/4 を加えてR1-1を作成し、次にR33/4 にR41/4 を加えてR2-2を作成し、このような方法により順次Rn-nを作成し、それを第2のメモリ720 に出力する。
【0209】
以上からわかるように、R1が欠陥画素でない場合は、R13/4 にR21/4 を加えてR1-1を作成し、R1が欠陥画素である場合は、R11/4 にR23/4 を加えてR1-1を作成している。つまりR1が欠陥画素である場合は、R1に対する重み付け(係数)を減らすとともに、欠陥画素でないR2の重み付け(係数)を増やしている。このようにすることで画質を向上させている。
【0210】
また第1の加算器712 のG加算器716 は、たとえば、NO1 ラインおよびNO3 ラインについてもまずG乗算器708 からのG2に0を加えG1-1を作成し、次にG4に0を加えG2-2を作成し、このような方法により順次Gn-nを作成し、それを第2のメモリ720 に出力する。なお、この例では、G1、G3 などはG乗算器708 において0の係数が掛けられ0となりG乗算器708 からは0が出力される。なお、たとえばG2が欠陥画素である場合には周辺のG1に0を加えG1-1を作成するのでよい。
【0211】
また第1の加算器712 のB加算器718 は、たとえば、欠陥画素のないNO1 ラインについてはまずB乗算器710 からのB11/4 にB23/4 を加えてB1-1を作成し、次にB31/4 にB43/4 を加えてB2-2を作成し、このような方法により順次Bn-nを作成し、それを第2のメモリ720 に出力する。またB加算器718 は、たとえば、上述した位置に欠陥画素のあるNO3 ラインについてはB乗算器710 からのB2に0を加えてB1-1を作成し、次にB31/4 にB43/4 を加えてB2-2を作成し、このような方法により順次Bn-nを作成し、それを第2のメモリ720 に出力する。
【0212】
以上からわかるように、B1が欠陥画素でない場合は、B11/4 にB23/4 を加えてB1-1を作成し、B1が欠陥画素である場合はB2に0を加えてB1-1を作成している。つまり、B1が欠陥画素である場合は、B1を加算しないとともに、欠陥画素でないB2の重み付け(係数)を増やしている。このようにすることで画質を向上させている。
【0213】
第1の加算器712 から出力された画素データRn-n、Gn-n、Bn-nは、間引き処理制御回路70からの書き込み制御信号に基づいて第2のメモリ720 に、図14(b) に示すように蓄積される。
【0214】
上記の説明、および図14(b) からわかるように、たとえば、画素データRについては、R13/4 とR21/4 を加重平均(内挿)してR1-1を作成し、R33/4 とR41/4 を加重平均してR2-2を作成しており、これは入力画素数が2個であるのに対して出力画素数は1個であり、1画素間引かれたことになる、同様のことが画素データBについてもいえる。また、画素データGについては、たとえばG1、G2、G3、G4 の4個の入力画素の内、G2、G4 を出力画素とし、G1、G3 を間引いている。また、この場合の加重平均の方法、ならびに間引きの方法については、システムにより決定すればよい。以上の処理を加重平均間引き処理と呼ぶ。
【0215】
このようにして第2のメモリ720 に蓄積された画素データRn-n、Gn-n、Bn-nは、本実施例では、間引き処理制御回路70からの読み出し制御信号に基づいて第2のメモリ720 から読み出され信号線254 を介してリアルタイム処理回路66の第1の乗算器410 (図13)に送られる。
【0216】
次に、RGB ストライプ色フイルタ配列の高解像度CCD12 により出力された画素データの加重平均間引き処理法の動作について、図11、図12および図15を参照して説明する。
【0217】
図11に示すRGB ストライプ色フイルタ配列の高解像度CCD (撮像素子12)により出力された上述した画素位置に欠陥画素を含む画素信号は、前処理回路14に送られる。前処理回路14は、送られてきた画素信号に対しガンマ補正などの前処理を行なってアナログディジタル変換器16に送る。アナログディジタル変換器16は送られてきた前処理の行なわれたアナログ画素信号を対応するディジタル値に変換し、この変換したディジタル値を示す画素データを間引き処理回路64の第1のメモリ700 に送る。
【0218】
アナログディジタル変換器16から送られてきた画素データは間引き処理制御回路70からの書き込み制御信号に基づき、第1のメモリ700 に図15(a) に示すように蓄積される。第1のメモリ700 に蓄積された画素データは、間引き処理制御回路70からの読み出し制御信号に基づき、1ラインおきに読み出され、1ラインおきに読み出された画素データR、G、およびB(図15(a) のNO1 ラインとNO3ラインの画素データ)は、セレクタ702 を介して第1の乗算器704 に送られる。
【0219】
第1の乗算器704 のR乗算器706 は、本実施例では入力する画素データRnに係数1、2/3、1/3、0のいずれかを掛け、その結果を第1の加算器712 のR加算器714 に出力する。第1の乗算器704 のG乗算器708 は、本実施例では、入力する画素データGnに係数1、0のいずれかを掛け、その結果を第1の加算器712 のG加算器716 に出力する。第1の乗算器704 のB乗算器710 もR乗算器706 と同様に本実施例では、入力する画素データBnに係数1、2/3、1/3、0のいずれかを掛け、その結果を第1の加算器712 のB加算器718 にそれぞれ出力する。
【0220】
第1の加算器712 のR加算器714 は、たとえば、欠陥画素のないNO1 ラインについてはまずR乗算器706 からのR12/3 にR21/3 を加えてR1-1を作成し、次にR32/3 にR41/3 を加えてR2-2を作成し、このような方法により順次Rn-nを作成し、それを第2のメモリ720 に出力する。またR加算器714 は、たとえば、上述した位置に欠陥画素のあるNO3 ラインについてはR乗算器706 からのR11/3 にR22/3 を加えてR1-1を作成し、次にR32/3 にR41/3 を加えてR2-2を作成し、このような方法により順次Rn-nを作成し、それを第2のメモリ720 に出力する。
【0221】
以上からわかるように、R1が欠陥画素でない場合は、R12/3 にR21/3 を加えてR1-1を作成し、R1が欠陥画素である場合は、R11/3 にR22/3 を加えてR1-1を作成している。つまりR1が欠陥画素である場合は、R1に対する重み付け(係数)を減らすとともに、欠陥画素でないR2の重み付け(係数)を増やしている。このようにすることで画質を向上させている。
【0222】
また第1の加算器712 のG加算器716 は、たとえば、NO1 ラインおよびNO3 ラインについてもまずG乗算器708 からのG2に0を加えG1-1を作成し、次にG4に0を加えG2-2を作成し、このような方法により順次Gn-nを作成し、それを第2のメモリ720 に出力する。なお、この例では、G1、G3 などはG乗算器708 において0の係数が掛けられ0となりG乗算器708 からは0が出力される。
【0223】
また第1の加算器712 のB加算器718 は、たとえば、欠陥画素のないNO1 ラインについてはまずB乗算器710 からのB11/3 にB22/3 を加えてB1-1を作成し、次にB31/3 にB42/3 を加えてB2-2を作成し、このような方法により順次Bn-nを作成し、それを第2のメモリ720 に出力する。またB加算器718 は、たとえば、上述した位置に欠陥画素のあるNO3 ラインについてはB乗算器710 からのB2に0を加えてB1-1を作成し、次にB31/3 にB42/3 を加えてB2-2を作成し、このような方法により順次Bn-nを作成し、それを第2のメモリ720 に出力する。
【0224】
以上からわかるように、B1が欠陥画素でない場合は、B11/3 にB22/3 を加えてB1-1を作成し、B1が欠陥画素である場合はB2に0を加えてB1-1を作成している。つまり、B1が欠陥画素である場合は、B1を加算しないとともに、欠陥画素でないB2の重み付け(係数)を増やしている。このようにすることで画質を向上させている。
【0225】
第1の加算器712 から出力された画素データRn-n、Gn-n、Bn-nは、間引き処理制御回路70からの書き込み制御信号に基づいて第2のメモリ720 に、図15(b) に示すように蓄積される。
【0226】
上記の説明、および図15(b) からわかるように、たとえば、画素データRについては、R12/3 とR21/3 を加重平均(内挿)してR1-1を作成し、R32/3 とR41/3 を加重平均してR2-2を作成しており、これは入力画素数が2個であるのに対して出力画素数は1個であり、1画素間引かれたことになる、同様のことが画素データBについてもいえる。また、画素データGについては、たとえばG1、G2、G3、G4 の4個の入力画素の内、G2、G4 を出力画素とし、G1、G3 を間引いている。また、この場合の加重平均の方法、ならびに間引きの方法については、システムにより決定すればよい。以上の処理を加重平均間引き処理と呼ぶ。
【0227】
このようにして第2のメモリ720 に蓄積された画素データRn-n、Gn-n、Bn-nは、本実施例では、間引き処理制御回路70からの読み出し制御信号に基づいて第2のメモリ720 から読み出され信号線254 を介してリアルタイム処理回路66の第1の乗算器410 (図13)に送られる。
【0228】
図11に示すリアルタイム処理回路66の構成は、前に少し触れたように、図13に示されている。図13では図4に示すリアルタイム処理回路20のセレクタ400 が削除された点であり、図13では図4に示す接続線500 が接続線254 に変更された点であり、図13では図4に示す接続線502 が接続線256 に変更された点であり、図13では図4に示す接続線244 が接続線262 に変更された点である。
【0229】
すなわち図11に示すリアルタイム処理回路66は、図4に示すリアルタイム処理路20のセレクタ400 を削除したセレクタ400 以降の構成と同じであり、その動作も基本的には同じである。つまりリアルタイム処理回路66は、入力254 および入力256 に点順次に現れる低解像度の画素データR、G、およびBに対し補間処理を行なって各画素ごとに同時化した画素データR、G、およびBを得、次に同時化した画素データR、G、およびBを出力210 に出力するか、あるいは同時化した画素データR、G、およびBに対しYC変換を行なって輝度信号データYおよび色差信号データR-Y、B-Y を得て出力208 に出力する信号処理回路である。この場合、制御信号262 は制御部72の第2の制御回路から供給される。図13の各部の動作は図4の説明のところに記載されているので省略する。
【0230】
YC処理部68は、入力254 および入力256 から点順次に入力する低解像度の画素データR、G、およびBから各画素ごとに同時化した輝度信号データおよび色差信号データR-Y、B-Y を得るYC変換回路である。この得られた輝度信号データYおよび色差信号データR-Y、B-Y は出力208 および出力218 から出力される。出力208 は後処理回路26の入力に接続され、出力218 はセレクタ34の入力に接続されている。
【0231】
なお、上述した間引き処理回路64の動作が第3の実施例の動作の主たるところになるので、第3の実施例の動作の説明は省略する。
【0232】
このように第3の実施例によれば、R1が欠陥画素である場合は、R1に対する重み付け(係数)を減らすとともに、欠陥画素でないR2の重み付け(係数)を増やし、またG2が欠陥画素である場合は、周辺のG1に0を加えG1-1を作成し、またB1が欠陥画素である場合は、B1を加算しないとともに、欠陥画素でないB2の重み付け(係数)を増やすから、高解像度の被写体画像の映像をよい画質にて実時間にて再生部30を介してモニタ装置32に表示することができるという効果がある。
【0233】
図16には、本発明による画像信号処理装置の適用される電子スチルカメラの第4の実施例が示されている。
【0234】
図16に示すように、カメラ4は、撮像レンズ10、撮像素子12、前処理回路14、アナログディジタル(A/D) 変換器16、間引き処理回路74、リアルタイム処理回路76、YC処理部78、ディジタルアナログ(D/A) 変換器24、28、後処理回路26、再生部30、モニタ装置32、セレクタ34、圧縮処理部36、メモリ38、インタフェース(I/F)40 、メモリカード42、タイミング信号発生回路44、駆動信号発生回路46、欠陥位置データ記憶回路48、間引き処理制御回路80および制御部82から構成されている。
【0235】
図16において、図11と異なるところは、図16では図11の間引き処理回路64、リアルタイム処理回路66、YC処理部68、間引き処理制御回路70および制御部72を間引き処理回路74、リアルタイム処理回路76、YC処理部78、間引き処理制御回路80および制御部82に変更した点と、図16では図11の接続線258、接続線260 および接続線262 を接続線270、接続線272 および接続線274 に変更した点と、図11の2つの接続線254、256 を3つの接続線264、266、268 に変更した点とである。なお図16において、図1、図7および図11と対応する部分には、同じ符号を付して示し、重複説明を省略する。
【0236】
間引き処理制御回路80は、制御部82の第2の制御回路から制御線270 を通して送られる各種制御信号から間引き処理回路74における信号処理に必要な制御信号を形成するタイミング信号発生回路である。形成された制御信号は、制御線272 を通して間引き処理回路74に送られる。
【0237】
図17には、カメラ4の間引き処理回路74の内部構成が示されている。
【0238】
間引き処理回路74は、本実施例では、まず入力204 に点順次に現れる高解像度の画素データR、GおよびBに対し補間処理を行なって各画素ごとに同時化した画素データR、GおよびBを得、次に、各画素ごとに同時化した高解像度の画素データR、GおよびBに対し間引き処理を行なって各画素ごとに同時化した低解像度の画素データR、GおよびBを得、これら得られた画素データR、GおよびBを出力264 および出力268 に出力する信号処理回路である。
【0239】
図17を参照すると、間引き処理回路74はセレクタ400、第1の乗算器410、第1の加算器420、第1のメモリ430、入力制御部742、出力制御部744、第2の乗算器450、第2の加算器460、第2のメモリ470 およびフレームメモリ740 を備えている。
【0240】
図17において、図4と異なるところは、図17では図4の入力制御部440 および出力制御部442 を入力制御部742 および出力制御部744 に変更した点と、図17では図4にフレームメモリ740 を追加した点と、図17では図4のYC変換器444 が削除されている点と、図17では図4の信号線206 を信号線542 に変更した点と、図17では図4の入力線206 および入力線244 を入力線204 および入力線272 に変更した点と、図17では図4の信号線520 を信号線264 に変更し、信号線264 でリアルタイム処理回路76およびYC処理部78を接続した点と、図17では出力制御部744 からリアルタイム処理回路76への制御線を制御線266 にした点と、図17では第2のメモリ470 からリアルタイム処理回路76およびYC処理部78への信号線を信号線268 にした点とである。なお、図17において、図4と対応する部分には同じ符号を付して示し、重複説明を省略する。
【0241】
フレームメモリ740 は、少なくとも高解像度の1画面に相当する1フレーム分の画素データを蓄積する容量を有するRAM などから構成される記憶回路である。入力204 に入力した高解像度の1フレーム分の画素データは、間引き処理制御回路80からの書き込み制御信号272 に基づいてこの記憶回路に書き込まれ、またこの記憶回路に書き込まれた画素データは、間引き処理制御回路80からの読み出し制御信号272 に基づいて読み出され、出力542 に出力される。なおこの場合、奇数ラインの画素データのみがライン順に、画素順に読み出される。偶数ラインの画素データは読み出さない。
【0242】
本実施例では、制御部82に制御される間引き処理制御回路80からの読み出し制御信号272 に基づいてフレームメモリ740 から読み出された横1280×縦512 ドットの画素データは、セレクタ400 の入力542 に送られる。
【0243】
セレクタ400 は入力542 に入力した画素データを、第1の乗算器410、第1の加算器420、第1のメモリ430、YC変換器444 (図18)からなる第1の変換ルートで変換するか、あるいは第2の乗算器450、第2の加算器460、第2のメモリ470、YC変換器444 からなる第2の変換ルートで変換するかを選択するスイッチである。この場合、選択信号は間引き処理制御回路80から供給される。
【0244】
セレクタ400 は、第1の変換ルートを用いる場合、間引き処理制御回路80からの選択信号272 を受けて、入力542 に入力した画素データを出力500 に出力し、また第2の変換ルートを用いる場合、入力542 に入力した画素データを出力502 に出力する。出力500 は第1の乗算器410 の入力に、また出力502 は第2の乗算器450 の入力にそれぞれ接続されている。
【0245】
入力制御部742 は、間引き処理制御回路80からの制御信号272 に基づいて第1の乗算器410、第1の加算器420、第2の乗算器450 および第2の加算器460 を制御する制御信号を形成するとともに、第1の加算器420 からの画素データを第1のメモリ430 に書き込むための書き込み制御信号を形成し、かつ第2の加算器460 からの画素データを第2のメモリ470 に書き込むための書き込み制御信号を形成する。
【0246】
出力制御部744 は、間引き処理制御回路80からの制御信号272 に基づいて第1のメモリ430 および第2のメモリ470 に書き込まれた画素データを読み出すための読み出し制御信号を形成し、かつリアルタイム処理回路76を制御する制御信号を形成する。リアルタイム処理回路76を制御する制御信号は、制御線266 を介して処理回路76に送られる。
【0247】
本実施例では、出力制御部744 からの間引きインタレース読み出し制御信号により第1のメモリ430 から出力される各画素ごとに同時化された画素データR、GおよびBの各々横640 ×縦512 ドットの画素データは、信号線264 を介してリアルタイム処理回路76およびYC処理部78へ送られる。また出力制御部744 からの間引きインタレース読み出し制御信号により第2のメモリ470 から出力される各画素ごとに同時化された画素データR、GおよびBの各々横640 ×縦512 ドットの画素データは、信号線268 を介してリアルタイム処理回路76およびYC処理部78へ送られる。なおこの場合、欠陥画素に基づく画素データは後述する方法により間引かれる。
【0248】
図18には、カメラ4のリアルタイム処理回路76の内部構成が示されている。
【0249】
リアルタイム処理回路76は、上述した図4に示したYC変換器444 から構成され、YC変換器444 は選択回路およびYC変換回路から構成されている。図18のYC変換器444 おいて、図4のYC変換器444 と異なるところは、図18における切替信号274 は制御部82から送られてくるものであり、また図18におけるYC変換制御信号266 は、制御部82の第2の制御回路からの制御信号272 に基づいて出力制御部744 にて形成されたものである。
【0250】
図16に戻って、YC処理部78は、上述した図11に示したYC処理部68と基本的には同じ機能である。図16において、図11と異なるところは、図16では図11の入力254 および入力256 が入力264 および入力268 になった点である。
【0251】
欠陥位置データ記憶回路48に蓄積された欠陥画素位置データは、タイミング信号発生回路44からの読み出し制御信号234 により読み出され、その出力236 から制御部82に送られる。
【0252】
制御部82は、本実施例では、マイクロコンピュータつまりCPU(Central Processor Unit) を含む処理システムが有利に適用され、タイミング信号発生回路44から接続線228 を介して送られる各種タイミング信号および欠陥位置データ記憶回路48から接続線236 を介して送られる欠陥画素位置データに基づいて各々機能部を制御および管理する制御信号を形成する第1の制御回路(図示せず)および第2の制御回路(図示せず)を有している。第2の制御回路はとくに、間引き処理制御回路80およびリアルタイム処理回路76を制御および管理する制御信号を形成する。
【0253】
詳細には、第2の制御回路は、本実施例では高解像度CCD からの被写体画像をたとえばNTSC方式のモニタ装置でモニタする場合にとくに、間引き処理回路74に入力した高解像度の画像データに対し間引き処理制御回路80により同時化および間引き処理を行なわせるのに必要な制御信号を形成するための制御信号を生成するとともに、間引き処理回路74からの同時化および間引き処理の行なわれた画像データに対し画像処理を施すリアルタイム処理回路76を作動させるための制御信号を生成している。
【0254】
制御部82はまた、図示しないレリーズボタン回路からそのボタンの押下によるシャッタレリーズ信号を受けると、撮影を開始させるための起動信号を形成し、それを制御線226 を介してタイミング信号発生回路44に送る。
【0255】
次に、間引き処理回路74における補間(同時化)後間引き処理法の動作を図19および図20を用いてさらに詳述する。
【0256】
図19は、GストライプRB完全市松色フィルタ配列による高解像度CCD からの表示ドット、すなわち横1280×縦1024ドット構成を、説明の都合上、表示ドットを減らし、横8×縦4ドット構成とし、これらの画素データが間引き処理回路74に入力され同時化後間引き処理された画素データを示したものである。
【0257】
詳細には、図19(a) は、間引き処理回路74に入力する画素データを示すものであり、そのNO3 ラインの表示ドット番号1の画素データR1が、この例では欠陥画素であることを示している。図19(b) は図19(a) に示す画素データが間引き処理回路74により補間(同時化)されその第1のメモリ430 に記憶された画素データを示し、図19(c) は第1のメモリ430 に記憶された画素データを間引き読み出しした画素データを示している。
【0258】
また図20は、RGB ストライプ色フィルタ配列による高解像度CCD からの表示ドット、すなわち横1280×縦1024ドット構成を、説明の都合上、表示ドットを減らし、横6×縦4ドット構成とし、それらの画素データが間引き処理回路74に入力され同時化および間引き処理された画素データを示したものである。
【0259】
詳細には、図20(a) は、間引き処理回路74に入力する画素データを示すものであり、そのNO3 ラインの表示ドット番号1の画素データR1が、この例では欠陥画素であることを示している。図20(b) は図20(a) に示す画素データが間引き処理回路74により補間(同時化)されその第1のメモリ430 に記憶された画素データを示し、図20(c) は第1のメモリ430 に記憶された画素データを間引き読み出しした画素データを示している。
【0260】
図19および図20において、横方向の番号は、ライン方向の表示ドットの番号を示し、また縦方向の番号は、ライン番号を示す。
【0261】
まず、GストライプRB完全市松色フィルタ配列による高解像度CCD12 から出力された画素データの補間(同時化)後間引き処理法の動作について、図16、図17および図19を参照して説明する。
【0262】
図16に示すGストライプRB完全市松色フイルタ配列の高解像度CCD (撮像素子12)により出力された上述した画素位置に欠陥画素を含む画素信号は、前処理回路14に送られる。前処理回路14は、送られてきた画素信号に対しガンマ補正などの前処理を行なってアナログディジタル変換器16に送る。アナログディジタル変換器16は、送られてきた前処理の行なわれたアナログ画素信号を対応するディジタル値に変換し、この変換したディジタル値を示す画素データを間引き処理回路74のフレームメモリ740 に送る。
【0263】
アナログディジタル変換器16から送られてきた画素データは間引き処理制御回路80からの書き込み制御信号に基づき、フレームメモリ740 に図19(a) に示すように蓄積される。
【0264】
フレームメモリ740 に蓄積された画素データは、間引き処理制御回路80からの読み出し制御信号に基づき、1ラインおきに読み出され、1ラインおきに読み出された画素データR、G、およびB(図19(a) のNO1 ラインとNO3ラインの画素データ)は、セレクタ400 を介して第1の乗算器410 に送られる。
【0265】
第1の乗算器410 のR乗算器412 は、本実施例では、入力する画素データRnに係数1、3/4、2/2、1/4のいずれかを掛け、その結果を第1の加算器420 のR加算器422 に出力する。第1の乗算器410 のG乗算器414 は、本実施例では、入力する画素データGnに係数1、1/2のいずれかを掛け、その結果を第1の加算器420 のG加算器424 に出力する。第1の乗算器410 のB乗算器416 もR乗算器412 と同様に、本実施例では、入力する画素データBnに係数1、3/4、2/2、1/4のいずれかを掛け、その結果を第1の加算器420 のB加算器426 にそれぞれ出力する。
【0266】
第1の加算器420 のR加算器422 は、たとえば、欠陥画素のないNO1 ラインについても、また上述した位置に欠陥画素のあるNO3 ラインについてもまずR乗算器412 からのR1に0を加えてR11 を作成し、次にR13/4 にR51/4 を加えてR22 を作成し、次にR11/2 にR51/2 を加えてR33 を作成し、次にR11/4 にR53/4 を加えてR44 を作成し、このような方法により順次Rnn を作成し、それを第1のメモリ430 に出力する。NO3 ラインの画素データは、第1のメモリ430 にはNO2 ラインの画素データとして蓄積される。
【0267】
第1のメモリ430 から画素データを読み出す場合であって、この例では、NO1 ラインには欠陥画素がないとしたので、たとえば、奇数画素番号のRGB データについては読み出しを行ない、偶数画素番号のRGB データについては間引くのでよい。また、この例では、NO3 ラインのR1を欠陥画素としたので、たとえばR1に対する重み付け(係数)の大きいR11 とこれと同じ画素番号1のG11 およびB11 とを間引き、その代わり次の画素番号2のR22、 G22およびB22 を読み出し、画素番号3以降については、この例では、欠陥画素がないので、NO1 ラインと同様に奇数画素番号のRGB データについては読み出しを行ない、偶数画素番号のRGB データについては間引くのでよい。このように読み出された画素データが図19(C) に示されている。図19(C) はまた、ノンインタレース方式で読み出した場合の例である。このようにすることで画質を向上させることができる。
【0268】
また第1の加算器420 のG加算器424 は、たとえば、NO1 ラインおよびNO3 ラインについてもまずG乗算器414 からのG01/2 にG21/2 を加えG11 を作成し、次にG2に0を加えG22 を作成し、次にG21/2 にG41/2 を加えG33 を作成し、次にG4に0を加えG44 を作成し、このような方法により順次Gnn を作成し、それを第1のメモリ430 に出力する。なおG0は、CCD12 からは送られてこないが、この例ではR1の左隣の図示しない画素データとしている。
【0269】
また第1の加算器420 のB加算器426 は、たとえば、NO1 ラインおよびNO3 ラインについてもまずB乗算器416 からのB01/2 にB31/2 を加えてB11 を作成し、次にB01/4 にB33/4 を加えてB22 を作成し、次にB3に0を加えてB33 を作成し、次にB33/4 にB71/4 を加えてB44 を作成し、このような方法により順次Bnn を作成し、それを第1のメモリ430 に出力する。なおB0は、CCD12 からは送られてこないが、この例ではR1から左2つ目の図示しない画素データとしている。
【0270】
第1の加算器420 から出力された画素データRnn、Gnn、Bnn は、入力制御部742 からの書き込み制御信号に基づいて第1のメモリ430 に、図19(b) に示すように蓄積される。
【0271】
このように第1のメモリ430 に蓄積された画素データRnn、Gnn、Bnn は、本実施例では出力制御部744 からの読み出し制御信号に基づいて読み出され信号線264 を介してリアルタイム処理回路76およびYC処理部78(図18)に送られる。この例では出力制御部744 からの読み出し制御信号により図19(c) に示すような画素データがリアルタイム処理回路76およびYC処理部78に送られる。
【0272】
次に、RGB ストライプ色フイルタ配列の高解像度CCD12 により出力された画素データの補間後間引き処理法の動作について、図16、図17および図20を参照して説明する。
【0273】
図16に示すRGB ストライプ色フイルタ配列の高解像度CCD (撮像素子12)により出力された上述した画素位置に欠陥画素を含む画素信号は、前処理回路14に送られる。前処理回路14は、送られてきた画素信号に対しガンマ補正などの前処理を行なってアナログディジタル変換器16に送る。アナログディジタル変換器16は送られてきた前処理の行なわれたアナログ画素信号を対応するディジタル値に変換し、この変換したディジタル値を示す画素データを間引き処理回路74のフレームメモリ740 に送る。
【0274】
アナログディジタル変換器16から送られてきた画素データは、間引き処理制御回路80からの書き込み制御信号に基づき、フレームメモリ740 に図20(a) に示すように蓄積される。
【0275】
フレームメモリ740 に蓄積された画素データは、間引き処理制御回路80からの読み出し制御信号に基づき、1ラインおきに読み出され、1ラインおきに読み出された画素データR、G、およびB(図20(a) のNO1 ラインとNO3ラインの画素データ)は、セレクタ400 を介して第1の乗算器410 に送られる。
【0276】
第1の乗算器410 のR乗算器412 は、本実施例では入力する画素データRnに係数1、2/3、1/3のいずれかを掛け、その結果を第1の加算器420 のR加算器422 に出力する。第1の乗算器410 のG乗算器414 もR乗算器412 と同様に、入力する画素データGnに係数1、2/3、1/3のいずれかを掛け、その結果を第1の加算器420 のG加算器424 に出力する。第1の乗算器410 のB乗算器416 もR乗算器412 と同様に、入力する画素データBnに係数1、2/3、1/3のいずれかを掛け、その結果を第1の加算器420 のB加算器426 にそれぞれ出力する。
【0277】
第1の加算器420 のR加算器422 は、たとえば欠陥画素のないNO1 ラインについてはまずR乗算器412 からのR1に0を加えてR11 を作成し、次にR12/3 にR41/3 を加えてR22 を作成し、次にR11/3 にR42/3 を加えてR33 を作成し、このような方法により順次Rnn を作成し、それを第1のメモリ430 に出力する。
【0278】
またR加算器422 は、たとえば、上述した位置に欠陥画素のあるNO3 ラインについてもR乗算器412 からのR1に0を加えてR11 を作成し、次にR12/3 にR41/3 を加えてR22 を作成し、次にR11/3 にR42/3 を加えてR33 を作成し、このような方法により順次Rnn を作成し、それを第1のメモリ430 に出力する。NO3 ラインの画素データは、第1のメモリ430 にはNO2 ラインの画素データとして蓄積される。
【0279】
第1のメモリ430 から画素データを読み出す場合であって、この例では、NO1 ラインには欠陥画素がないとしたので、たとえば、奇数画素番号のRGB データについては読み出しを行ない、偶数画素番号のRGB データについては間引くのでよい。また、この例では、NO3 ラインのR1を欠陥画素としたので、たとえばR1に対する重み付け(係数)の大きいR11 とこれと同じ画素番号1のG11 およびB11 とを間引き、その代わり次の画素番号2のR22、 G22およびB22 を読み出し、画素番号3以降については、この例では、欠陥画素がないので、NO1 ラインと同様に奇数画素番号のRGB データについては読み出しを行ない、偶数画素番号のRGB データについては間引くのでよい。このように読み出された画素データが図20(C) に示されている。図20(C) はまた、ノンインタレース方式で読み出した場合の例である。このようにすることで画質を向上させることができる。
【0280】
また第1の加算器420 のG加算器424 は、たとえば、NO1 ラインおよびNO3 ラインについてもまずG乗算器414 からのG0-11/3 にG22/3 を加えG11 を作成し、次にG2に0を加えG22 を作成し、次にG22/3 にG51/3 を加えG33 を作成し、このような方法により順次Gnn を作成し、それを第1のメモリ430 に出力する。なおG0-1は、CCD12 からは送られてこないが、この例ではR1から左2つ目の図示しない画素データとしている。
【0281】
また第1の加算器420 のB加算器426 は、たとえば、NO1 ラインおよびNO3 ラインについてもまずB乗算器416 からのB02/3 にB31/3 を加えB11 を作成し、次にB01/3 にB32/3 を加えB22 を作成し、次にB3に0を加えB33 を作成し、このような方法により順次Bnn を作成し、それを第1のメモリ430 に出力する。なおB0は、CCD12 からは送られてこないが、この例ではR1の左隣の図示しない画素データとしている。
【0282】
第1の加算器420 から出力された画素データRnn、Gnn、Bnn は、間引き処理制御回路80からの書き込み制御信号に基づいて第1のメモリ430 に、図20(b) に示すように蓄積される。
【0283】
このように第1のメモリ430 に蓄積された画素データRnn、Gnn、Bnn は、本実施例では、間引き処理制御回路80からの読み出し制御信号に基づいて、第1のメモリ430 から読み出され信号線264 を介してリアルタイム処理回路76のYC変換器444 (図18)に送られる。この例では、出力制御部744 からの読み出し制御信号により図20(c) に示すような画素データがリアルタイム処理回路76のYC変換器444 およびYC処理部78に送られる。
【0284】
なお、上述した間引き処理回路74の動作が第4の実施例の動作の主たるところになるので、第4の実施例の全体の動作の説明は省略する。
【0285】
このように第4の実施例によれば、間引き処理制御回路80は、間引き処理回路74の第1のメモリ430 または第2のメモリ470 に記憶された奇数ラインにおける奇数表示ドット番号に高解像度のCCD12 からの欠陥画素の影響で発生した偽信号データを含む場合にはこの奇数表示ドット番号の各画素データを間引き、その代わり欠陥画素のないこの奇数表示ドット番号の次の偶数表示ドット番号の各画素データを読み出し、また、奇数ラインにおける連続した奇数表示ドット番号および偶数表示ドット番号に高解像度のCCD12 からの欠陥画素の影響で発生した偽信号データを含まない場合には奇数表示ドット番号の各画素データを読み出し、偶数表示ドット番号の各画素データの間引きを行なってNTSC方式のモニタ装置に表示し得るような画素数の画素データR、GおよびBに変換し、次にリアルタイム処理回路76は、間引き処理回路74からの各画素ごとに同時化した画素データR、GおよびBに対しYC変換を行なって輝度信号データYおよび色差信号データR-Y、B-Y を得ているから、高解像度の被写体画像の映像をよい画質にて実時間にて再生部30を介してモニタ装置32に表示することができるという効果がある。
【0286】
図21には、本発明による画像信号処理装置の適用される電子スチルカメラの第5の実施例が示されている。
【0287】
図21の電子スチルカメラ5において、図16の画素(表示ドット)単位で間引き処理を行なう電子スチルカメラ4と相違するところは、CCD12 の欠陥画素の位置および数に基づき画面単位で間引き処理した方がよいと判断した場合には画面単位で、また画面単位での間引き処理よりはライン単位で間引き処理した方がよいと判断した場合にはライン単位で、またライン単位での間引き処理よりは表示ドット単位で間引き処理した方がよいと判断した場合には表示ドット単位でいうように段階的に間引き処理ができる点である。
【0288】
図21に示すように、カメラ5は、撮像レンズ10、撮像素子12、前処理回路14、アナログディジタル(A/D) 変換器16、間引き処理回路74、リアルタイム処理回路76、YC処理部78、ディジタルアナログ(D/A) 変換器24、28、後処理回路26、再生部30、モニタ装置32、セレクタ34、圧縮処理部36、メモリ38、インタフェース(I/F)40 、メモリカード42、タイミング信号発生回路44、駆動信号発生回路46、欠陥位置データ記憶回路48、間引き処理制御回路84および制御部86から構成されている。
【0289】
図21において、図16と相違するところは間引き処理制御回路80が間引き処理制御回路84に変更された点と、制御部82が制御部84に変更された点と、接続線270 が接続線276 に変更された点と、接続線272 が接続線278 に変更された点とである。なお図21において、図1、図7、図11および図16と対応する部分には同じ符号を付して示し、重複説明を省略する。
【0290】
間引き処理制御回路84は、制御部86の第2の制御回路から制御線276 を通して送られる各種制御信号から間引き処理回路74の間引き処理に必要な制御信号を形成するタイミング信号発生回路である。形成された制御信号は制御線278 を通して間引き処理回路74に送られる。
【0291】
欠陥位置データ記憶回路48に蓄積された欠陥画素位置データは、タイミング信号発生回路44からの読み出し制御信号234 により読み出され、その出力236 から制御部86に送られる。
【0292】
制御部86は、本実施例では、マイクロコンピュータつまりCPU (Central Processor Unit) を含む処理システムが有利に適用され、タイミング信号発生回路44から接続線228 を介して送られる各種タイミング信号および欠陥位置データ記憶回路48から接続線236 を介して送られる欠陥画素位置データに基づいて各々機能部を制御および管理する制御信号を形成する第1の制御回路(図示せず)および第2の制御回路(図示せず)を有している。第2の制御回路はとくに、間引き処理制御回路84およびリアルタイム処理回路76を制御および管理する制御信号を形成する。
【0293】
詳細には、第2の制御回路は、本実施例では高解像度CCD からの被写体画像をたとえばNTSC方式のモニタ装置でモニタする場合にとくに、間引き処理回路74のフレームメモリ740 、第1のメモリ430 および第2のメモリ470 に蓄積される高解像度の画像データを間引き処理制御回路84により間引き読み出す制御信号を形成するための制御信号を生成するとともに、この第1のメモリ430 および第2のメモリ470 からの読み出された画像データに対して画像処理を施すリアルタイム処理回路76を作動させるための制御信号も生成している。
【0294】
第2の制御回路はまた、欠陥位置データ記憶回路48から送られる欠陥画素位置データにより欠陥画素の位置および数を把握する。第2の制御回路は、把握した欠陥画素の位置および数に基づいて画面単位にて間引き処理した方がよいのか、あるいはライン単位で間引き処理した方がよいのか、あるいはグループ単位で間引き処理した方がよいのかなどを判断する。
【0295】
これら判断について、図23および図24を用いてさらに詳述する。
【0296】
第2の制御回路は1画面における欠陥画素を含む奇数表示ドット数と欠陥画素を含む偶数表示ドット数との差がしきい値たとえば5以上か否かをステップ802 により判断し、しきい値以上と判断した場合には、画面単位で間引き処理した方がよいと判断し、さらに奇数表示ドットの方に欠陥画素が多く含まれているか否かをステップ804 により判断する。奇数グループの方に欠陥画素が多く含まれていると判断した場合は、第2の制御回路はステップ806 を実行させるために、間引き処理制御回路84から出力される偶数表示ドットの各画素データの読み出し、奇数表示ドットの各画素データの間引きを行なう制御信号を形成するに必要な各種制御信号を間引き処理制御回路84に送る。
【0297】
またステップ804 にて偶数表示ドットの方に欠陥画素が多く含まれていると判断した場合は、第2の制御回路、ステップ808 を実行させるために、間引き処理制御回路84から出力される奇数表示ドットの各画素データの読み出し、偶数表示ドットの各画素データの間引きを行なう制御信号を形成するに必要な各種制御信号を間引き処理制御回路84に送る。
【0298】
またステップ802 にてしきい値未満と判断した場合は、ラインにおける欠陥画素を含む奇数表示ドット数と欠陥画素を含む偶数表示ドット数との差がしきい値たとえば2以上か否かをステップ812 により判断し、しきい値以上と判断した場合は、ライン単位で間引き処理した方がよいと判断し、さらに奇数表示ドットの方に欠陥画素が多く含まれているか否かがステップ814 により判断される。
【0299】
またステップ814 にて奇数表示ドットの方に欠陥画素が多く含まれていると判断した場合は、第2の制御回路はステップ816 を実行させるために、間引き処理制御回路84から出力される偶数表示ドットの各画素データの読み出し、奇数表示ドットの各画素データの間引きを行なう制御信号を形成するに必要な各種制御信号を間引き処理制御回路84に送る。
【0300】
またステップ814 にて偶数表示ドットの方に欠陥画素が多く含まれていると判断した場合は、第2の制御回路はステップ818 を実行させるために、間引き処理制御回路84から出力される奇数表示ドットの各画素データの読み出し、偶数表示ドットの各画素データの間引きを行なう制御信号を形成するに必要な各種制御信号を間引き処理制御回路84に送る。
【0301】
またステップ812 にてしきい値未満と判断した場合には、奇数表示ドットに欠陥画素が含まれているか否かがステップ824 により判断される。奇数表示ドットに欠陥画素が含まれていると判断された場合は、第2の制御回路はステップ826 を実行させるために、間引き処理制御回路84から出力されるこの奇数表示ドットのたとえば次の欠陥画素を含まない偶数表示ドットの各画素データの読み出し、この奇数表示ドットの各画素データの間引きを行なう制御信号を形成するに必要な各種制御信号を間引き処理制御回路84に送る。
【0302】
またステップ824 にて偶数表示ドットに欠陥画素が含まれていると判断された場合は、第2の制御回路は、ステップ828 を実行させるために、間引き処理制御回路84から出力されるこの偶数表示ドットのたとえば次の奇数グループの各画素データの読み出し、この偶数表示ドットの各画素データの間引きを行なう制御信号を形成するに必要な各種制御信号を間引き処理制御回路84に送る。
【0303】
上述からわかるように、第2の制御回路には、たとえば最初の撮影にてカメラ5に組み込まれたCCD12 の欠陥画素位置のデータが欠陥位置データ記憶回路48から送られてくるから、第2の制御回路は、2回目以降の撮影からは、画面単位、あるいはライン単位、あるいは画素単位のいずれの間引き処理にて処理すればよいかを知っている。
【0304】
制御部86はまた、図示しないレリーズボタン回路からそのボタンの押下によるシャッタレリーズ信号を受けると、撮影を開始させるための起動信号を形成し、それを制御線226 を介してタイミング信号発生回路44に送る。
【0305】
第5の実施例の動作を説明する。
【0306】
GストライプRB完全市松色フィルタ配列による高解像度CCD から出力された画素データの段階的間引き処理の動作を、図17、図19、図21、図23および図24を参照して説明する。なお、間引き後の動作については第4の実施例の動作と基本的には同じなので説明を省略する。
【0307】
撮影の開始(ステップ800 )により図19に示すGストライプRB完全市松色フイルタ配列の高解像度CCD (撮像素子12)から出力された上述した画素位置に欠陥画素を含む画素信号は、前処理回路14に送られる。前処理回路14は、送られてきた画素信号に対しガンマ補正などの前処理を行なってアナログディジタル変換器16に送る。アナログディジタル変換器16は、送られてきた前処理の行なわれたアナログ画素信号を対応するディジタル値に変換し、この変換したディジタル値を示す画素データを間引き処理回路74に送る。
【0308】
間引き処理回路74は、送られてきた画素データを間引き処理制御回路84からの書き込み制御信号に基づき、そのフレームメモリ740 に図19(a) に示すように蓄積する。なお、この例ではフレームメモリ740 には高解像度CCD12 から送られてくるすべてのラインのデータを蓄積するようにしたが、高解像度CCD12 から送られてくる奇数ラインのデータのみを蓄積するようにしてもよい。
【0309】
フレームメモリ740 に図19(a) に示すように蓄積された画素データは、間引き処理制御回路84からの読み出し制御信号に基づき、奇数ラインのみの画素データがライン順に、表示ドット順に読み出される。この読み出された画素データはたとえば第1の乗算器410 および第1の加算器420 により画素ごとに同時化され、この同時化された画素データは、図19(b) に示すように第1のメモリ430 に蓄積される。
【0310】
ところで、制御部86の第2の制御回路よるステップ802 およびステップ804 の実行により、制御部86の第2の制御回路は、すでに1画面における欠陥画素を含む奇数表示ドット数と欠陥画素を含む偶数表示ドット数との差がしきい値たとえば5以上であり、さらに奇数表示ドットの方に欠陥画素が多く含まれていることを知っていたとする第1の場合を考える。
【0311】
この第1の場合、第2の制御回路はステップ806 を実行させるために、間引き処理制御回路84から出力される偶数表示ドットの各画素データの読み出し、奇数表示ドットの各画素データの間引きを行なう制御信号を形成するに必要な各種制御信号を間引き処理制御回路84に送る。
【0312】
第1のメモリ430 に蓄積された画素データは、間引き処理制御回路84からの制御信号に基づく出力制御部744 からの読み出し制御信号により間引かれるとともに、読み出される。この様子を以下に詳述する。
【0313】
まず第1のメモリ430 に蓄積されたNO1 ラインの画素データの間引き読み出しについて説明すると、出力制御部744 は、この例では表示ドット番号1の中に欠陥画素に基づく画素データを含んでいるかいないかにかかわらず、表示ドット番号1の画素データ群R11、G11、B11 に対して読み出し制御信号を出力しない。つまり、表示ドット番号1の画素データ群は間引かれたことになる。この様子が図19(d) のNO1 ラインに示されている。
【0314】
次に出力制御部744 は、表示ドット番号2の画素データ群R22、G22、B22 を読み出す読み出し制御信号を出力する。これにより欠陥画素を含まない表示ドット番号2の画素データ群が読み出される。この様子が図19(d) のNO1 ラインの表示ドット番号1に示されている。
【0315】
次に出力制御部744 は、表示ドット番号3の画素データ群R33、G33、B33 に対して読み出し制御信号を出力しない。つまり表示ドット番号3の画素データ群は間引かれたことになる。この様子が図19(d) のNO1 ラインに示されている。
【0316】
次に出力制御部744 は、表示ドット番号4の画素データ群R44、G44、B44 を読み出す読み出し制御信号を出力する。これにより欠陥画素を含まない表示ドット番号4の画素データ群が読み出される。この様子が図19(d) のNO1 ラインの表示ドット番号2に示されている。このような方法により最終表示ドット番号まで処理される。図19(d) のNO1 ラインにおける間引き後の画素数は間引く前の画素数の半分になる。
【0317】
NO1 ラインの画素データの間引き処理が終了すると、NO2 ラインの画素データの間引き処理に入る。出力制御部744 はNO2 ラインの偶数表示ドットの画素データ群については読み出し、また奇数表示ドットの画素データ群については、読み出ししない間引き処理を行なう。この様子が図19(d) のNO2 ラインに示されている。これにてステップ806 の間引き処理が終了して1画面全体の間引き処理が終了する(ステップ810 )。
【0318】
ところで第2の場合として、制御部86の第2の制御回路よるステップ802 、ステップ812 、ステップ814 およびステップ824 の実行により、制御部86の第2の制御回路は、すでに1画面における欠陥画素を含む奇数表示ドット数と欠陥画素を含む偶数表示ドット数との差がしきい値たとえば5未満であり、ラインにおける欠陥画素を含む奇数表示ドット数と欠陥画素を含む偶数表示ドット数との差がしきい値たとえば2以上と2未満があり、2以上のときは偶数表示ドットの方に欠陥画素が多く含まれており、2未満のときは奇数表示ドット番号である表示ドット番号1に欠陥画素が含まれていることを知っていたとする。
【0319】
この場合、間引き処理回路74の第1のメモリ430 に蓄積される図19(b) に示すデータにおいて、NO1 ラインにおいては欠陥画素を含む奇数表示ドット数と欠陥画素を含む偶数表示ドット数との差がしきい値たとえば2以上であり、かつ偶数表示ドットの方に欠陥画素が多く含まれており、またNO2 ラインにおいては欠陥画素を含む奇数表示ドットと欠陥画素を含む偶数表示ドットとの差がしきい値たとえば2未満であり、かつ奇数表示ドット番号である表示ドット番号1に欠陥画素が含まれていたとする。
【0320】
以上の条件下では、ステップ802 によりすでに1画面における欠陥画素を含む奇数表示ドット数と欠陥画素を含む偶数表示ドット数との差がしきい値たとえば5未満であると判定されており、また次のステップ812 によりすでにNO1 ラインにおける欠陥画素を含む奇数表示ドット数と欠陥画素を含む偶数表示ドット数との差がしきい値たとえば2以上であると判定されており、また次のステップ814 によりNO1 ラインの偶数表示ドットの方に欠陥画素が多く含まれていることが判定されている。したがって処理はステップ818 に入る。
【0321】
ステップ818 に入ると出力制御部744 は、NO1 ラインの奇数番号表示ドットの画素データ群については読み出し、また偶数番号表示ドットの画素データ群については読み出ししない制御信号を出力する。この様子が図19(c) のNO1 ラインに示されている。
【0322】
NO1 ラインの画素データの間引き処理が終了すると、NO2 ラインの画素データの間引き処理に入る。つまり処理はステップ820 、ステップ812 を通りステップ824 に入る。この場合、ステップ824 にてNO2 ラインの表示ドット番号1の画素データR1が欠陥画素に基づくものであると判定されているから、出力制御部744 は、表示ドット番号1の画素データ群R11、G11、B11 に対して読み出し制御信号を出力しない。つまり欠陥画素を含む表示ドット番号1の画素データ群は間引かれる。この様子が図19(c) のNO2 ラインに示されている。
【0323】
表示ドット番号1の画素データ群を読み出さない代わりに、出力制御部744 は表示ドット番号2の画素データ群R22、G22、B22 を読み出す読み出し制御信号を出力する。これにより欠陥画素のレベルの低減された画素データを含む表示ドット番号2の画素データ群が読み出される(ステップ826 )。この様子が図19(c) のNO2 ラインの表示ドット番号1に示されている。
【0324】
次に表示ドット番号2が最終表示ドット番号であるのか否かがステップ830 により判定され、この場合最終表示ドット番号でないので処理はステップ824 に戻る。ステップ824 では表示ドット番号3に欠陥画素が含まれているか否かが判定され、表示ドット番号3には欠陥画素の含まれていないことを知っているので、出力制御部744 は表示ドット番号3の画素データ群R33、G33、B33 を読み出す読み出し制御信号を出力する。これにより欠陥画素のレベルの低減された画素データを含む表示ドット番号3の画素データ群が読み出される(ステップ828 )。この様子が図19(c) のNO2 ラインの表示ドット番号2に示されている。
【0325】
欠陥画素のレベルの低減された画素データを含む表示ドット番号3の画素データ群が読み出された場合には、出力制御部744 は、次の表示ドット番号4の画素データ群R44、G44、B44 に対して読み出し制御信号を出力しない。つまり表示ドット番号4の画素データ群は間引かれる。この様子が図19(c) のNO2 ラインに示されている。
【0326】
このような処理が表示ドット番号5〜8まで行なわれる。そうして表示ドット番号8が最終表示ドット番号であるのか否かがステップ830 により判定され、この場合最終表示ドット番号なので処理はステップ832 に入る。ステップ832 では今処理したライン番号が最後のライン番号であるのか否かが判定され、この場合最後のライン番号なので処理はステップ834 に入り、1画面全体の間引き処理も終了する。
【0327】
なお、RGB ストライプ色フイルタ配列による高解像度CCD から出力された画素データの段階的間引き処理の動作については、上述したGストライプRB完全市松色フィルタ配列による高解像度CCD から出力された画素データの段階的間引き処理の動作と基本的には同じなので説明を省略する。
【0328】
このように第5の実施例によれば、1画面における欠陥画素を含む奇数表示ドット番号数と欠陥画素を含む偶数表示ドット番号数との差がしきい値以上であり、かつ奇数表示ドット番号の方に欠陥画素が多く含まれている場合には、出力制御部744 は、間引き処理回路74の第1のメモリ430 または第2のメモリ470 に記憶された各ラインにおける奇数表示ドット番号の各画素データを間引き、その代わりこの奇数表示ドット番号の次の偶数表示ドットの各画素データを読み出すから、高解像度の被写体画像の映像をよい画質にて実時間にて再生部30を介してモニタ装置32に表示することができるという効果がある。
【0329】
また、このように第5の実施例によれば、1画面における欠陥画素を含む奇数表示ドット数と欠陥画素を含む偶数表示ドット数との差がしきい値未満であり、NO1 ラインにおける欠陥画素を含む奇数表示ドット数と欠陥画素を含む偶数表示ドット数との差がしきい値以上であり、しきい値以上のときは偶数表示ドットの方に欠陥画素が多く含まれている場合は、出力制御部744 は、間引き処理回路74の第1のメモリ430 または第2のメモリ470 に記憶されたNO1 ラインにおける偶数表示ドットの各画素データを間引き、その代わり欠陥画素の少ない奇数表示ドットの各画素データを読み出し、また1画面における欠陥画素を含む奇数表示ドット数と欠陥画素を含む偶数表示ドット数との差がしきい値未満であり、NO2 ラインにおける欠陥画素を含む奇数表示ドット数と欠陥画素を含む偶数表示ドット数との差がしきい値未満であり、NO2 ラインの表示ドット番号1に欠陥画素が含まれている場合は、出力制御部744 は、間引き処理回路74の第1のメモリ430 または第2のメモリ470 に記憶されたNO2 ラインの表示ドット番号1の各画素データを間引き、その代わり欠陥画素のレベルの低減されたこの表示ドット番号1の次の表示ドット番号2の各画素データを読み出し、NO2 ラインにおける表示ドット番号3以降の連続した奇数表示ドットおよび偶数表示ドットには欠陥画素が含まれていないので奇数表示ドットの各画素データを読み出し、偶数表示ドットの各画素データの間引きを行なっているから、高解像度の被写体画像の映像をよい画質にて実時間にて再生部30を介してモニタ装置32に表示することができるという効果がある。
【0330】
本発明を電子スチルカメラに適用し、GストライプRB完全市松色フイルタ配列あるいはRGB ストライプ色フイルタ配列からなる横1280×縦1024ドット構成の高解像度CCD に結像した画像をNTSC方式のモニタ装置に表示できる特定の処理回路について説明したが、本発明は、ベイヤ色フイルタ配列、インタライン色フイルタ配列、GストライプRB市松色フイルタ配列、あるいは斜めストライプ色フイルタ配列などの高解像度CCD に結像した画像を、PAL方式のモニタ装置、SECAM方式のモニタ装置、 525/60方式の RGBモニタ装置、 625/50方式の RGBモニタ装置、あるいはこれら上記モニタ装置の解像度よりも低い解像度のモニタ装置に効果的に適用することができる。
【0331】
【発明の効果】
このように本発明によれば、画像信号処理装置の間引き処理制御手段が第1の記憶手段から読み出した位置データにより欠陥画素位置がある走査線のある1つのグループのものである判断した場合は、この間引き処理制御手段は、第2の記憶手段からこのある走査線のこのある1つのグループのカラー画像データ群については読み出さずに、その代わりにこのある走査線のこのある1つのグループの近傍の1つのグループのカラー画像データ群を読み出し、これ以外の欠陥画素のないこのある走査線の部分およびこのある走査線以外の走査線については、奇数または偶数番号グループのカラー画像データ群については読み出さずに、その代わりに偶数または奇数番号グループのカラー画像データ群を読み出している。
【0332】
またこのように本発明によれば、電子スチルカメラ内の画像信号処理装置の制御手段が第1の記憶手段からの位置データにより欠陥画素位置がある走査線のある1つのグループのものである判断した場合は、この制御手段は、第1の間引き読み出し制御信号により第2の記憶手段に記憶されたこのある走査線のこのある1つのグループのカラー画像データ群については読み出しを行なわせずに、その代わりにこのある走査線のこのあるグループの近傍の1つのグループのカラー画像データ群を読み出しを行なわせ、これ以外の欠陥画素のないこのある走査線の部分およびこのある走査線以外の走査線については、奇数または偶数番号グループのカラー画像データ群については読み出しを行なわせずに、その代わりに偶数または奇数番号グループのカラー画像データ群の読み出しを行なわせる第1の制御信号を間引き処理制御手段へ送っている。
【0333】
このように欠陥補正処理は、1本の水平走査線上での処理回路になっているから、固体撮像素子の欠陥画素に基づく偽信号を短い処理時間にて処理できかつ回路規模も小さくできるという効果がある。
【0334】
したがって、高解像度の固体撮像素子の電子スチルカメラで撮影した高解像度の被写体画像の映像をNTSCなどの標準テレビジョン方式の解像度のモニタにリアルタイムに再生する際に用いることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像信号処理装置が適用される電子スチルカメラの第1の実施例を示すブロック図である。
【図2】GストライプRB完全市松色フイルタ配列による高解像度CCD からの画素データを受け図1および図7に示す間引き処理回路が行なう信号処理例を示す説明図である。
【図3】 RGB ストライプ色フイルタ配列による高解像度CCD からの画素データを受け図1および図7に示す間引き処理回路が行なう信号処理例を示す説明図である。
【図4】図1および図7に示した電子スチルカメラにて使用されるリアルタイム処理回路の一例を示すブロック図である。
【図5】GストライプRB完全市松色フイルタ配列による高解像度CCD からの画素データを受け図1および図7に示すリアルタイム処理回路が行なう信号処理例を示す説明図である。
【図6】 RGB ストライプ色フイルタ配列による高解像度CCD からの画素データを受け図1および図7に示すリアルタイム処理回路が行なう信号処理例を示す説明図である。
【図7】本発明による画像信号処理装置が適用される電子スチルカメラの第2の実施例を示すブロック図である。
【図8】図9および図10の組み合わせ状態を示す図である。
【図9】図10と組み合わせて、図7の動作フローを示す図である。
【図10】図9と組み合わせて、図7の動作フローを示す図である。
【図11】本発明による画像信号処理装置が適用される電子スチルカメラの第3の実施例を示すブロック図である。
【図12】図11に示した電子スチルカメラにて使用される間引き処理回路の一例を示すブロック図である。
【図13】図11に示した電子スチルカメラにて使用されるリアルタイム処理回路の一例を示すブロック図である。
【図14】GストライプRB完全市松色フイルタ配列による高解像度CCD からの画素データを受け図11に示す間引き処理回路が行なう信号処理例を示す説明図である。
【図15】 RGB ストライプ色フイルタ配列による高解像度CCD からの画素データを受け図11に示す間引き処理回路が行なう信号処理例を示す説明図である。
【図16】本発明による画像信号処理装置が適用される電子スチルカメラの第4の実施例を示すブロック図である。
【図17】図16および図21に示した電子スチルカメラにて使用される間引き処理回路の一例を示すブロック図である。
【図18】図16および図21に示した電子スチルカメラにて使用されるリアルタイム処理回路の一例を示すブロック図である。
【図19】GストライプRB完全市松色フイルタ配列による高解像度CCD からの画素データを受け図16および図21に示す間引き処理回路が行なう信号処理例を示す説明図である。
【図20】 RGB ストライプ色フイルタ配列による高解像度CCD からの画素データを受け図16および図21に示す間引き処理回路が行なう信号処理例を示す説明図である。
【図21】本発明による画像信号処理装置が適用される電子スチルカメラの第5の実施例を示すブロック図である。
【図22】図23および図24の組み合わせ状態を示す図である。
【図23】図24と組み合わせて、図21の動作フローを示す図である。
【図24】図23と組み合わせて、図21の動作フローを示す図である。
【符号の説明】
1、2、3、4、5 電子スチルカメラ
10 撮像レンズ
12 撮像素子
14 前処理回路
16 アナログディジタル変換器(A/D)
18、64、74 間引き処理回路
20、66、76 リアルタイム処理回路
22、68、78 YC処理部
24、28 ディジタルアナログ変換器(D/A)
26 後処理回路
30 再生部
32 モニタ装置
34 セレクタ
36 圧縮処理部
38 メモリ
40 インタフェース(I/F)
42 メモリカード
44 タイミング信号発生回路
46 駆動信号発生回路
48 欠陥位置データ記憶回路
50、60、70、80、84 間引き処理制御回路
52、62、72、82、86 制御部

Claims (37)

  1. 複数色の色フィルタを前面に有し、これら色フィルタに対応されたカラー画像情報を各画素から点順次に得るようにした固体撮像素子を含むカラー撮像手段により撮像されたカラー画像信号を得られた順にディジタル信号の形で受けて該信号の処理を行なう画像信号処理装置において、該装置は、
    前記固体撮像素子の複数の画素のうち欠陥のある画素位置を示す位置データを記憶する第1の記憶手段と、
    前記得られた順に送られてくる画素に基づくディジタル信号の形のカラー画像データを記憶する第2の記憶手段とを有し、
    該第2の記憶手段に記憶される各走査線ごとのカラー画像データは前記得られた順に送られてくる所定の複数個の画素ごとのディジタル信号の形のカラー画像データによりグループ化されており、
    該装置はさらに、該第2の記憶手段に記憶したカラー画像データを間引いて低解像度のカラー画像データに変換する間引き処理制御手段を有し、
    該間引き処理制御手段が前記第1の記憶手段から読み出した位置データにより欠陥画素位置がある走査線のある1つのグループのものである判断した場合は、該間引き処理制御手段は、前記第2の記憶手段から該ある走査線の該ある1つのグループのカラー画像データ群については読み出さずに、その代わりに該ある走査線の該ある1つのグループの近傍の1つのグループのカラー画像データ群を読み出し、これ以外の欠陥画素のない該ある走査線の部分および該ある走査線以外の走査線については、奇数または偶数番号グループのカラー画像データ群については読み出さずに、その代わりに偶数または奇数番号グループのカラー画像データ群を読み出すことを特徴とする画像信号処理装置。
  2. 複数色の色フィルタを前面に有し、これら色フィルタに対応されたカラー画像情報を各画素から点順次に得るようにした固体撮像素子を含むカラー撮像手段により撮像されたカラー画像信号を得られた順にディジタル信号の形で受けて該信号の処理を行なう画像信号処理装置において、該装置は、
    前記固体撮像素子の複数の画素のうち欠陥のある画素位置を示す位置データを記憶する第1の記憶手段と、
    前記得られた順に送られてくる画素に基づくディジタル信号の形のカラー画像データを記憶する第2の記憶手段とを有し、
    該第2の記憶手段に記憶される各走査線ごとのカラー画像データは前記得られた順に送られてくる所定の複数個の画素ごとのディジタル信号の形のカラー画像データによりグループ化されており、
    該装置はさらに、該第2の記憶手段に記憶したカラー画像データを間引いて低解像度のカラー画像データに変換する間引き処理制御手段を有し、
    該間引き処理制御手段が前記第1の記憶手段から読み出した位置データにより1画面における欠陥画素を含む奇数番号のグループ数と欠陥画素を含む偶数番号のグループ数との差がしきい値以上であり、かつ奇数または偶数番号グループの方に欠陥画素を多く含んでいると判断した場合は、該間引き処理制御手段は、第2の記憶手段に記憶された各走査線についての奇数または偶数番号グループのカラー画像データ群については読み出さずに、その代わりに各走査線についての偶数または奇数番号グループのカラー画像データ群を読み出すことを特徴とする画像信号処理装置。
  3. 請求項2に記載の画像信号処理装置において、
    前記間引き処理制御手段が前記第1の記憶手段から読み出した位置データにより1画面における欠陥画素を含む奇数番号のグループ数と欠陥画素を含む偶数番号のグループ数との差がしきい値未満であり、かつある走査線における欠陥画素を含む奇数番号のグループ数と欠陥画素を含む偶数番号のグループ数との差がしきい値以上であり、かつ該ある走査線について奇数または偶数番号グループの方に欠陥画素を多く含んでいると判断した場合は、該間引き処理制御手段は、第2の記憶手段に記憶された該ある走査線についての奇数または偶数番号グループのカラー画像データ群については読み出さずに、その代わりに該ある走査線についての偶数または奇数番号グループのカラー画像データ群を読み出すことを特徴とする画像信号処理装置。
  4. 請求項2に記載の画像信号処理装置において、
    前記間引き処理制御手段が前記第1の記憶手段から読み出した位置データにより1画面における欠陥画素を含む奇数番号のグループ数と欠陥画素を含む偶数番号のグループ数との差がしきい値未満であり、かつある走査線における欠陥画素を含む奇数番号のグループ数と欠陥画素を含む偶数番号のグループ数との差がしきい値未満であり、かつ該ある走査線のある1つのグループのものであると判断した場合は、該間引き処理制御手段は、前記第2の記憶手段から該ある走査線の該ある1つのグループのカラー画像データ群については読み出さずに、その代わりに該ある走査線の該あるグループの近傍の1つのグループのカラー画像データ群を読み出し、これ以外の欠陥画素のない該ある走査線の部分については、奇数または偶数番号グループのカラー画像データ群については読み出さずに、その代わりに偶数または奇数番号グループのカラー画像データ群を読み出すことを特徴とする画像信号処理装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の画像信号処理装置において、該装置はさらに、
    前記間引き処理制御手段により読み出された第2の記憶手段からのカラー画像データ群から画素毎に同時化した赤色R、緑色G、青色Bの3原色信号データを得る画素補間手段を有することを特徴とする画像信号処理装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の画像信号処理装置において、前記固体撮像素子は、高解像度のCCD であることを特徴とする画像信号処理装置。
  7. 複数色の色フィルタを前面に有し、これら色フィルタに対応されたカラー画像情報を各画素から点順次に得るようにした高解像度の固体撮像素子を含むカラー撮像手段により撮像されたカラー画像信号を得られた順にディジタル信号の形で受けて該信号の処理を行なう画像信号処理装置を備えた電子スチルカメラにおいて、
    前記画像信号処理装置は、
    前記固体撮像素子の複数の画素のうち欠陥のある画素位置を示す位置データを記憶する第1の記憶手段と、
    前記得られた順に送られてくる画素に基づくディジタル信号の形のカラー画像データを記憶する第2の記憶手段とを有し、
    該第2の記憶手段に記憶される各走査線ごとのカラー画像データは前記得られた順に送られてくる所定の複数個の画素ごとのディジタル信号の形のカラー画像データによりグループ化されており、
    該装置はさらに、
    第1の制御信号を受け、該受けた第1の制御信号から第1の間引き読み出し制御信号を形成するとともに、該形成した第1の間引き読み出し制御信号に基づき該第2の記憶手段に記憶したカラー画像データを間引いて低解像度のカラー画像データに変換する間引き処理制御手段と、
    前記第1の記憶手段からの位置データに基づいて該第1の間引き読み出し制御信号を形成するに必要な該間引き処理制御手段への第1の制御信号を生成する制御手段とを含み、
    該制御手段が前記第1の記憶手段からの位置データにより欠陥画素位置がある走査線のある1つのグループのものである判断した場合は、該制御手段は、前記第1の間引き読み出し制御信号により前記第2の記憶手段に記憶された該ある走査線の該ある1つのグループのカラー画像データ群については読み出しを行なわせずに、その代わりに該ある走査線の該あるグループの近傍の1つのグループのカラー画像データ群を読み出しを行なわせ、これ以外の欠陥画素のない該ある走査線の部分および該ある走査線以外の走査線については、奇数または偶数番号グループのカラー画像データ群については読み出しを行なわせずに、その代わりに偶数または奇数番号グループのカラー画像データ群の読み出しを行なわせる前記第1の制御信号を間引き処理制御手段へ送ることを特徴とする画像信号処理装置を備えた電子スチルカメラ。
  8. 複数色の色フィルタを前面に有し、これら色フィルタに対応されたカラー画像情報を各画素から点順次に得るようにした高解像度の固体撮像素子を含むカラー撮像手段により撮像されたカラー画像信号を得られた順にディジタル信号の形で受けて該信号の処理を行なう画像信号処理装置を備えた電子スチルカメラにおいて、
    前記画像信号処理装置は、
    前記固体撮像素子の複数の画素のうち欠陥のある画素位置を示す位置データを記憶する第1の記憶手段と、
    前記得られた順に送られてくる画素に基づくディジタル信号の形のカラー画像データを記憶する第2の記憶手段とを有し、
    該第2の記憶手段に記憶される各走査線ごとのカラー画像データは前記得られた順に送られてくる所定の複数個の画素ごとのディジタル信号の形のカラー画像データによりグループ化されており、
    該装置はさらに、
    第1の制御信号を受け、該受けた第1の制御信号から第1の間引き読み出し制御信号を形成するとともに、該形成した第1の間引き読み出し制御信号に基づき該第2の記憶手段に記憶したカラー画像データを間引いて低解像度のカラー画像データに変換する間引き処理制御手段と、
    前記第1の記憶手段からの位置データに基づいて該第1の間引き読み出し制御信号を形成するに必要な該間引き処理制御手段への第1の制御信号を生成する制御手段とを含み、
    該制御手段が前記第1の記憶手段からの位置データにより1画面における欠陥画素を含む奇数番号のグループ数と欠陥画素を含む偶数番号のグループ数との差がしきい値以上であり、かつ奇数または偶数番号グループの方に欠陥画素数を多く含んでいると判断した場合は、該制御手段は、前記第1の間引き読み出し制御信号により前記第2の記憶手段に記憶された各走査線についての奇数または偶数番号グループのカラー画像データ群については読み出しを行なわせずに、その代わりに各走査線についての偶数または奇数番号グループのカラー画像データ群の読み出しを行なわせる前記第1の制御信号を間引き処理制御手段へ送ることを特徴とする画像信号処理装置を備えた電子スチルカメラ。
  9. 請求項8に記載の画像信号処理装置を備えた電子スチルカメラにおいて、
    前記制御手段が前記第1の記憶手段からの位置データにより1画面における欠陥画素を含む奇数番号のグループ数と欠陥画素を含む偶数番号のグループ数との差がしきい値未満であり、かつある走査線における欠陥画素を含む奇数番号のグループ数と欠陥画素を含む偶数番号のグループ数との差がしきい値以上であり、かつ該ある走査線について奇数または偶数番号グループの方に欠陥画素数を多く含んでいると判断した場合は、該制御手段は、前記第1の間引き読み出し制御信号により第2の記憶手段に記憶された該ある走査線についての奇数または偶数番号グループのカラー画像データ群については読み出しを行なわせずに、その代わりに該ある走査線についての偶数または奇数番号グループのカラー画像データ群の読み出しを行なわせる前記第1の制御信号を間引き処理制御手段へ送ることを特徴とする画像信号処理装置を備えた電子スチルカメラ。
  10. 請求項8に記載の画像信号処理装置を備えた電子スチルカメラにおいて、
    前記制御手段が前記第1の記憶手段からの位置データにより1画面における欠陥画素を含む奇数番号のグループ数と欠陥画素を含む偶数番号のグループ数との差がしきい値未満であり、かつある走査線における欠陥画素を含む奇数番号のグループ数と欠陥画素を含む偶数番号のグループ数との差がしきい値未満であり、かつ該ある走査線のある1つのグループのものであると判断した場合は、該制御手段は、前記第1の間引き読み出し制御信号により前記第2の記憶手段に記憶された該ある走査線の該ある1つのグループのカラー画像データ群については読み出しを行なわせずに、その代わりに該ある走査線の該あるグループの近傍の1つのグループのカラー画像データ群を読み出しを行なわせ、これ以外の欠陥画素のない該ある走査線の部分については、奇数または偶数番号グループのカラー画像データ群については読み出しを行なわせずに、その代わりに偶数または奇数番号グループのカラー画像データ群の読み出しを行なわせる前記第1の制御信号を間引き処理制御手段へ送ることを特徴とする画像信号処理装置を備えた電子スチルカメラ。
  11. 請求項7ないし請求項10のいずれかに記載の画像信号処理装置を備えた電子スチルカメラにおいて、
    前記画像信号処理装置はさらに、
    前記間引き処理制御手段により読み出された第2の記憶手段からの低解像度のカラー画像データ群を受け、所定の画素補間制御信号に基づき該受けたカラー画像データ群から画素毎に同時化した赤色R、緑色G、青色Bの3原色信号データを得る画素補間手段を含み、
    前記制御手段はさらに、該画素補間手段への画素補間制御信号を生成する画素補間制御信号生成手段を含むことを特徴とする画像信号処理装置を備えた電子スチルカメラ。
  12. 請求項11に記載の画像信号処理装置を備えた電子スチルカメラにおいて、
    前記画像信号処理装置はさらに、
    前記画素補間手段からの低解像度の画素毎に同時化した赤色R、緑色G、青色Bの3原色信号データを実時間で出力する第1の出力端子を含み、
    該画像信号処理装置を備えたカメラはさらに、
    前記第1の出力端子からの低解像度の画素毎に同時化した赤色R、緑色G、青色Bの3原色信号データの映像を表示する映像モニタの第1のビューファインダを有することを特徴とする画像信号処理装置を備えた電子スチルカメラ。
  13. 請求項12に記載の画像信号処理装置を備えた電子スチルカメラにおいて、
    前記画像信号処理装置はさらに、
    前記画素補間手段から低解像度の画素毎に同時化した赤色R、緑色G、青色Bの3原色信号データを受け、所定の変換制御信号に基づき該画素補間手段からの画素毎の同時化した3原色信号データから画素毎に同時化した輝度信号データY、色差信号データR-Y および色差信号データB-Y を生成する色信号変換手段を含み、
    前記制御手段はさらに、該色信号変換手段への変換制御信号を生成する変換制御信号生成手段を含むことを特徴とする画像信号処理装置を備えた電子スチルカメラ。
  14. 請求項13に記載の画像信号処理装置を備えた電子スチルカメラにおいて、
    前記画像信号処理装置はさらに、
    前記色信号変換手段からの低解像度の画素毎に同時化した輝度信号データY、色差信号データR-Y および色差信号データB-Y を実時間で出力する第2の出力端子を含み、
    該画像信号処理装置を備えたカメラはさらに、
    前記第2の出力端子からの低解像度の画素毎に同時化した輝度信号データY、色差信号データR-Y および色差信号データB-Y の映像を表示する映像モニタの第2のビューファインダを有することを特徴とする画像信号処理装置を備えた電子スチルカメラ。
  15. 請求項7ないし14のいずれかに記載の画像信号処理装置を備えた電子スチルカメラにおいて、前記固体撮像素子は、高解像度のCCD であることを特徴とする画像信号処理装置を備えた電子スチルカメラ。
  16. 複数色の色フィルタを前面に有し、これら色フィルタに対応されたカラー画像情報を各画素から点順次に得るようにした固体撮像素子を含むカラー撮像手段により撮像されたカラー画像信号を得られた順にディジタル信号の形で受けて該信号の処理を行なう画像信号処理装置において、
    前記得られた順に送られてくる画素に基づくディジタル信号の形のカラー画像データは、奇数または偶数番号の走査線については赤色R、緑色G、青色B、緑色Gまたは赤色R、緑色G、青色Bの順に繰り返し配列された3原色信号データであり、また偶数または奇数番号の走査線については青色B、緑色G、赤色R、緑色Gまたは赤色R、緑色G、青色Bの順に繰り返し配列された3原色信号データであり、
    該装置は、
    前記得られた順に送られてくる画素に基づくディジタル信号の形のカラー画像データを受け、第1の制御信号に基づき該受けた画素データに所定の係数を掛け、または第2の制御信号に基づき該受けた画素データに該所定の係数より小さい係数を掛け、その結果を出力する乗算手段と、
    該乗算手段から画素データを受け、該受けた画素データの所定の位置の色の画素データと該所定の位置の色の画素データと異なる別の所定の位置の同色の画素データとを加算して加重平均間引きデータを生成し、該加重平均間引きデータを出力する加算手段とを有し、
    該加重平均間引きデータは前記所定の色順序で配列されてなる低解像度の画素データであり、
    該装置はさらに、
    前記固体撮像素子の複数の画素のうち欠陥のある画素位置を示す位置データを記憶する第1の記憶手段と、
    前記第1の記憶手段からの位置データにより前記乗算手段への第1および第2の制御信号を生成する間引き処理制御手段とを有し、
    該間引き処理制御手段が前記第1の記憶手段から読み出した位置データにより欠陥画素位置がある走査線のある1つの画素のものである判断した場合は、該間引き処理制御手段は、該ある走査線の該ある1つの画素のカラー画像データに前記所定の係数より小さい係数を掛けさせる第2の制御信号を乗算手段に送り、またこれ以外の欠陥画素のない該ある走査線の部分および該ある走査線以外の走査線の奇数または偶数画素のカラー画像データに前記所定の係数を掛けさせる第1の制御信号を乗算手段に送ることを特徴とする画像信号処理装置
  17. 請求項16に記載の画像信号処理装置において、該装置はさらに、
    前記加算手段からの低解像度のカラー画像データから画素毎に同時化した赤色R、緑色G、青色Bの3原色信号データを得る画素補間手段を有することを特徴とする画像信号処理装置。
  18. 請求項16または請求項17に記載の画像信号処理装置において、前記固体撮像素子は、高解像度のCCD であることを特徴とする画像信号処理装置。
  19. 複数色の色フィルタを前面に有し、これら色フィルタに対応されたカラー画像情報を各画素から点順次に得るようにした高解像度の固体撮像素子を含むカラー撮像手段により撮像されたカラー画像信号を得られた順にディジタル信号の形で受けて該信号の処理を行なう画像信号処理装置を備えた電子スチルカメラにおいて、
    前記得られた順に送られてくる画素に基づくディジタル信号の形のカラー画像データは、奇数または偶数番号の走査線については赤色R、緑色G、青色B、緑色Gまたは赤色R、緑色G、青色Bの順に繰り返し配列された3原色信号データであり、また偶数または奇数番号の走査線については青色B、緑色G、赤色R、緑色Gまたは赤色R、緑色G、青色Bの順に繰り返し配列された3原色信号データであり、
    前記画像信号処理装置は、
    前記得られた順に送られてくる画素に基づくディジタル信号の形のカラー画像データを受け、第1の制御信号に基づき該受けた画素データに所定の係数を掛け、または第2の制御信号に基づき該受けた画素データに該所定の係数より小さい係数を掛け、その結果を出力する乗算手段と、
    該乗算手段から画素データを受け、該受けた画素データの所定の位置の色の画素データと該所定の位置の色の画素データと異なる別の所定の位置の同色の画素データとを加算して加重平均間引きデータを生成し、該加重平均間引きデータを出力する加算手段とを有し、
    該加重平均間引きデータは前記所定の色順序で配列されてなる低解像度の画素データであり、
    該装置はさらに、
    前記固体撮像素子の複数の画素のうち欠陥のある画素位置を示す位置データを記憶する第1の記憶手段と、
    第3の制御信号により前記乗算手段への第1の制御信号を生成し、第4の制御信号により前記乗算手段への第2の制御信号を生成する間引き処理制御手段と、前記第1の記憶手段からの位置データに基づいて該第1または第2の制御信号を形成するに必要な該間引き処理制御手段への第3または第4の制御信号を生成する制御手段とを含み、
    該制御手段が前記第1の記憶手段から読み出した位置データにより欠陥画素位置がある走査線のある1つの画素のものである判断した場合は、該制御手段は、前記第2の制御信号により該ある走査線の該ある1つの画素のカラー画像データに前記所定の係数より小さい係数を掛けさせる第4の制御信号を間引き処理制御手段に送り、また前記第1の制御信号によりこれ以外の欠陥画素のない該ある走査線の部分および該ある走査線以外の走査線の奇数または偶数画素のカラー画像データに前記所定の係数を掛けさせる第3の制御信号を間引き処理制御手段に送ることを特徴とする画像信号処理装置を備えた電子スチルカメラ。
  20. 請求項19に記載の画像信号処理装置を備えた電子スチルカメラにおいて、
    前記画像信号処理装置はさらに、
    前記加算手段から低解像度のカラー画像データを受け、所定の画素補間制御信号に基づき該受けたカラー画像データから画素毎に同時化した赤色R、緑色G、青色Bの3原色信号データを得る画素補間手段を含み、
    前記制御手段はさらに、該画素補間手段への画素補間制御信号を生成する画素補間制御信号生成手段を含むことを特徴とする画像信号処理装置を備えた電子スチルカメラ。
  21. 請求項20に記載の画像信号処理装置を備えた電子スチルカメラにおいて、
    前記画像信号処理装置はさらに、
    前記画素補間手段からの低解像度の画素毎に同時化した赤色R、緑色G、青色Bの3原色信号データを実時間で出力する第1の出力端子を含み、
    該画像信号処理装置を備えたカメラはさらに、
    前記第1の出力端子からの低解像度の画素毎に同時化した赤色R、緑色G、青色Bの3原色信号データの映像を表示する映像モニタの第1のビューファインダを有することを特徴とする画像信号処理装置を備えた電子スチルカメラ。
  22. 請求項21に記載の画像信号処理装置を備えた電子スチルカメラにおいて、
    前記画像信号処理装置はさらに、
    前記画素補間手段から低解像度の画素毎に同時化した赤色R、緑色G、青色Bの3原色信号データを受け、所定の変換制御信号に基づき該画素補間手段からの画素毎の同時化した3原色信号データから画素毎に同時化した輝度信号データY、色差信号データR-Y および色差信号データB-Y を生成する色信号変換手段を含み、
    前記制御手段はさらに、該色信号変換手段への変換制御信号を生成する変換制御信号生成手段を含むことを特徴とする画像信号処理装置を備えた電子スチルカメラ。
  23. 請求項22に記載の画像信号処理装置を備えた電子スチルカメラにおいて、
    前記画像信号処理装置はさらに、
    前記色信号変換手段からの低解像度の画素毎に同時化した輝度信号データY、色差信号データR-Y および色差信号データB-Y を実時間で出力する第2の出力端子を含み、
    該画像信号処理装置を備えたカメラはさらに、
    前記第2の出力端子からの低解像度の画素毎に同時化した輝度信号データY、色差信号データR-Y および色差信号データB-Y の映像を表示する映像モニタの第2のビューファインダを有することを特徴とする画像信号処理装置を備えた電子スチルカメラ。
  24. 請求項19ないし23のいずれかに記載の画像信号処理装置を備えた電子スチルカメラにおいて、前記固体撮像素子は、高解像度のCCD であることを特徴とする画像信号処理装置を備えた電子スチルカメラ。
  25. 複数色の色フィルタを前面に有し、これら色フィルタに対応されたカラー画像情報を各画素から点順次に得るようにした固体撮像素子を含むカラー撮像手段により撮像されたカラー画像信号を得られた順にディジタル信号の形で受けて該信号の処理を行なう画像信号処理装置において、該装置は、
    前記固体撮像素子の複数の画素のうち欠陥のある画素位置を示す位置データを記憶する第1の記憶手段と、
    前記得られた順に送られてくる画素に基づくディジタル信号の形のカラー画像データを受け、該受けたカラー画像データから画素毎に同時化した赤色R、緑色G、青色Bの3原色信号データを得る画素補間手段と、
    該画素補間手段からの画素毎に同時化した赤色R、緑色G、青色Bの3原色信号データを記憶する第2の記憶手段と、
    該第2の記憶手段に記憶した3原色信号データを間引いて低解像度のカラー画像データに変換する間引き処理制御手段とを有し、
    該間引き処理制御手段が前記第1の記憶手段から読み出した位置データにより欠陥画素位置がある走査線のある1つの画素のものである判断した場合は、該間引き処理制御手段は、前記第2の記憶手段から該ある走査線の該ある1つの画素の3原色信号データについては読み出さずに、その代わりに該ある走査線の該ある1つの画素の近傍の1つの画素の3原色信号データを読み出し、これ以外の欠陥画素のない該ある走査線の部分および該ある走査線以外の走査線については、奇数または偶数番号画素の3原色信号データについては読み出さずに、その代わりに偶数または奇数番号画素の3原色信号データを読み出すことを特徴とする画像信号処理装置。
  26. 複数色の色フィルタを前面に有し、これら色フィルタに対応されたカラー画像情報を各画素から点順次に得るようにした固体撮像素子を含むカラー撮像手段により撮像されたカラー画像信号を得られた順にディジタル信号の形で受けて該信号の処理を行なう画像信号処理装置において、該装置は、
    前記固体撮像素子の複数の画素のうち欠陥のある画素位置を示す位置データを記憶する第1の記憶手段と、
    前記得られた順に送られてくる画素に基づくディジタル信号の形のカラー画像データを受け、該受けたカラー画像データから画素毎に同時化した赤色R、緑色G、青色Bの3原色信号データを得る画素補間手段と、
    該画素補間手段からの画素毎に同時化した赤色R、緑色G、青色Bの3原色信号データを記憶する第2の記憶手段と、
    該第2の記憶手段に記憶した3原色信号データを間引いて低解像度のカラー画像データに変換する間引き処理制御手段とを有し、
    該間引き処理制御手段が前記第1の記憶手段から読み出した位置データにより1画面における欠陥画素を含む奇数番号の画素数と欠陥画素を含む偶数番号の画素数との差がしきい値以上であり、かつ奇数または偶数番号画素の方に欠陥画素を多く含んでいると判断した場合は、該間引き処理制御手段は、第2の記憶手段に記憶された各走査線についての奇数または偶数番号画素の3原色信号データについては読み出さずに、その代わりに各走査線についての偶数または奇数番号画素の3原色信号データを読み出すことを特徴とする画像信号処理装置。
  27. 請求項26に記載の画像信号処理装置において、
    前記間引き処理制御手段が前記第1の記憶手段から読み出した位置データにより1画面における欠陥画素を含む奇数番号の画素数と欠陥画素を含む偶数番号の画素数との差がしきい値未満であり、かつある走査線における欠陥画素を含む奇数番号の画素数と欠陥画素を含む偶数番号の画素数との差がしきい値以上であり、かつ該ある走査線について奇数または偶数番号画素の方に欠陥画素を多く含んでいると判断した場合は、該間引き処理制御手段は、第2の記憶手段に記憶された該ある走査線についての奇数または偶数番号画素の3原色信号データについては読み出さずに、その代わりに該ある走査線についての偶数または奇数番号画素の3原色信号データを読み出すことを特徴とする画像信号処理装置。
  28. 請求項26に記載の画像信号処理装置において、
    前記間引き処理制御手段が前記第1の記憶手段から読み出した位置データにより1画面における欠陥画素を含む奇数番号の画素数と欠陥画素を含む偶数番号の画素数との差がしきい値未満であり、かつある走査線における欠陥画素を含む奇数番号の画素数と欠陥画素を含む偶数番号の画素数との差がしきい値未満であり、かつ該ある走査線のある1つの画素のものであると判断した場合は、該間引き処理制御手段は、前記第2の記憶手段から該ある走査線の該ある1つの画素の3原色信号データについては読み出さずに、その代わりに該ある走査線の該ある1つの画素の近傍の1つの画素の3原色信号データを読み出し、これ以外の欠陥画素のない該ある走査線の部分については、奇数または偶数番号画素の3原色信号データについては読み出さずに、その代わりに偶数または奇数番号画素の3原色信号データを読み出すことを特徴とする画像信号処理装置。
  29. 請求項25ないし請求項28のいずれかに記載の画像信号処理装置において、前記固体撮像素子は、高解像度のCCD であることを特徴とする画像信号処理装置。
  30. 複数色の色フィルタを前面に有し、これら色フィルタに対応されたカラー画像情報を各画素から点順次に得るようにした高解像度の固体撮像素子を含むカラー撮像手段により撮像されたカラー画像信号を得られた順にディジタル信号の形で受けて該信号の処理を行なう画像信号処理装置を備えた電子スチルカメラにおいて、
    前記画像信号処理装置は、
    前記固体撮像素子の複数の画素のうち欠陥のある画素位置を示す位置データを記憶する第1の記憶手段と、
    前記得られた順に送られてくる画素に基づくディジタル信号の形のカラー画像データを受け、該受けたカラー画像データから画素毎に同時化した赤色R、緑色G、青色記Bの3原色信号データを得る画素補間手段と、
    該画素補間手段からの画素毎に同時化した赤色R、緑色G、青色記Bの3原色信号データを記憶する第2の記憶手段と、
    第1の制御信号を受け、該受けた第1の制御信号から第1の間引き読み出し制御信号を形成するとともに、該形成した第1の間引き読み出し制御信号に基づき該第2の記憶手段に記憶した3原色信号データを間引いて低解像度のカラー画像データに変換する間引き処理制御手段と、
    前記第1の記憶手段からの位置データに基づいて該第1の間引き読み出し制御信号を形成するに必要な該間引き処理制御手段への第1の制御信号を生成する制御手段とを含み、
    該制御手段が前記第1の記憶手段からの位置データにより欠陥画素位置がある走査線のある1つの画素のものである判断した場合は、該制御手段は前記第1の間引き読み出し制御信号により前記第2の記憶手段に記憶された該ある走査線の該ある1つの画素の3原色信号データについては読み出しを行なわせずに、その代わりに該ある走査線の該ある1つの画素の近傍の1つの画素の3原色信号データについて読み出しを行なわせ、これ以外の欠陥画素のない該ある走査線の部分および該ある走査線以外の走査線については、奇数または偶数番号画素の3原色信号データについては読み出しを行なわせずに、その代わりに偶数または奇数番号画素の3原色信号データの読み出しを行なわせる前記第1の制御信号を間引き処理制御手段へ送ることを特徴とする画像信号処理装置を備えた電子スチルカメラ。
  31. 複数色の色フィルタを前面に有し、これら色フィルタに対応されたカラー画像情報を各画素から点順次に得るようにした高解像度の固体撮像素子を含むカラー撮像手段により撮像されたカラー画像信号を得られた順にディジタル信号の形で受けて該信号の処理を行なう画像信号処理装置を備えた電子スチルカメラにおいて、
    前記画像信号処理装置は、
    前記固体撮像素子の複数の画素のうち欠陥のある画素位置を示す位置データを記憶する第1の記憶手段と、
    前記得られた順に送られてくる画素に基づくディジタル信号の形のカラー画像データを受け、該受けたカラー画像データから画素毎に同時化した赤色R、緑色G、青色記Bの3原色信号データを得る画素補間手段と、
    該画素補間手段からの画素毎に同時化した赤色R、緑色G、青色記Bの3原色信号データを記憶する第2の記憶手段と、
    第1の制御信号を受け、該受けた第1の制御信号から第1の間引き読み出し制御信号を形成するとともに、該形成した第1の間引き読み出し制御信号に基づき該第2の記憶手段に記憶した3原色信号データを間引いて低解像度のカラー画像データに変換する間引き処理制御手段と、
    前記第1の記憶手段からの位置データに基づいて該第1の間引き読み出し制御信号を形成するに必要な該間引き処理制御手段への第1の制御信号を生成する制御手段とを含み、
    該制御手段が前記第1の記憶手段からの位置データにより1画面における欠陥画素を含む奇数番号の画素数と欠陥画素を含む偶数番号の画素数との差がしきい値以上であり、かつ奇数または偶数番号の方に欠陥画素数を多く含んでいると判断した場合は、該制御手段は、前記第1の間引き読み出し制御信号により前記第2の記憶手段に記憶された各走査線についての奇数または偶数番号画素の3原色信号データについては読み出しを行なわせずに、その代わりに各走査線についての偶数または奇数番号画素の3原色信号データの読み出しを行なわせる前記第1の制御信号を間引き処理制御手段へ送ることを特徴とする画像信号処理装置を備えた電子スチルカメラ。
  32. 請求項31に記載の画像信号処理装置を備えた電子スチルカメラにおいて、
    前記制御手段が前記第1の記憶手段からの位置データにより1画面における欠陥画素を含む奇数番号の画素数と欠陥画素を含む偶数番号の画素数との差がしきい値未満であり、かつある走査線における欠陥画素を含む奇数番号の画素数と欠陥画素を含む偶数番号の画素数との差がしきい値以上であり、かつ該ある走査線について奇数または偶数番号の方に欠陥画素数を多く含んでいると判断した場合は、該制御手段は、前記第1の間引き読み出し制御信号により第2の記憶手段に記憶された該ある走査線についての奇数または偶数番号画素の3原色信号データについては読み出しを行なわせずに、その代わりに該ある走査線についての偶数または奇数番号画素の3原色信号データの読み出しを行なわせる前記第1の制御信号を間引き処理制御手段へ送ることを特徴とする画像信号処理装置を備えた電子スチルカメラ。
  33. 請求項31に記載の画像信号処理装置を備えた電子スチルカメラにおいて、
    前記制御手段が前記第1の記憶手段からの位置データにより1画面における欠陥画素を含む奇数番号の画素数と欠陥画素を含む偶数番号の画素数との差がしきい値未満であり、かつある走査線における欠陥画素を含む奇数番号の画素数と欠陥画素を含む偶数番号の画素数との差がしきい値未満であり、かつ該ある走査線のある1つの画素のものであると判断した場合は、該制御手段は前記第1の間引き読み出し制御信号により前記第2の記憶手段に記憶された該ある走査線の該ある1つの画素の3原色信号データについては読み出しを行なわせずに、その代わりに該ある走査線の該あるグループの近傍の1つの画素の3原色信号データの読み出しを行なわせ、これ以外の欠陥画素のない該ある走査線の部分については、奇数または偶数番号画素の3原色信号データについては読み出しを行なわせずに、その代わりに偶数または奇数番号画素の3原色信号データの読み出しを行なわせる前記第1の制御信号を間引き処理制御手段へ送ることを特徴とする画像信号処理装置を備えた電子スチルカメラ。
  34. 請求項30ないし請求項33のいずれかに記載の画像信号処理装置を備えた電子スチルカメラにおいて、
    前記画像信号処理装置はさらに、
    前記第2の記憶手段からの低解像度の画素毎に同時化した赤色R、緑色G、青色Bの3原色信号データを実時間で出力する第1の出力端子を含み、
    該画像信号処理装置を備えたカメラはさらに、
    前記第1の出力端子からの低解像度の画素毎に同時化した赤色R、緑色G、青色Bの3原色信号データの映像を表示する映像モニタの第1のビューファインダを有することを特徴とする画像信号処理装置を備えた電子スチルカメラ。
  35. 請求項30ないし請求項33のいずれかに記載の画像信号処理装置を備えた電子スチルカメラにおいて、
    前記画像信号処理装置はさらに、
    前記第2の記憶手段から低解像度の画素毎に同時化した赤色R、緑色G、青色Bの3原色信号データを受け、所定の変換制御信号に基づき該第2の記憶手段からの画素毎の同時化した3原色信号データから画素毎に同時化した輝度信号データY、色差信号データR-Y および色差信号データB-Y を生成する色信号変換手段を含み、
    前記制御手段はさらに、該色信号変換手段への変換制御信号を生成する変換制御信号生成手段を含むことを特徴とする画像信号処理装置を備えた電子スチルカメラ。
  36. 請求項35に記載の画像信号処理装置を備えた電子スチルカメラにおいて、
    前記画像信号処理装置はさらに、
    前記色信号変換手段からの低解像度の画素毎に同時化した輝度信号データY、色差信号データR-Y および色差信号データB-Y を実時間で出力する第2の出力端子を含み、
    該画像信号処理装置を備えたカメラはさらに、
    前記第2の出力端子からの低解像度の画素毎に同時化した輝度信号データY、色差信号データR-Y および色差信号データB-Y の映像を表示する映像モニタの第2のビューファインダを有することを特徴とする画像信号処理装置を備えた電子スチルカメラ。
  37. 請求項30ないし36のいずれかに記載の画像信号処理装置を備えた電子スチルカメラにおいて、前記固体撮像素子は、高解像度のCCD であることを特徴とする画像信号処理装置を備えた電子スチルカメラ。
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